JP3476117B2 - 家具用天板 - Google Patents
家具用天板Info
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Description
し、特に、キャビネット装置等の家具本体の上面開口を
閉塞する合成樹脂製の家具用天板に関する。
実開平6−13571号、実開平6−13572号、お
よび実開平7−36767号等の家具本体の上面に、合
成樹脂製の天板を取り付けたものが知られている。
本体は鋼板製であり、家具本体の上面の前後に各々横桟
が設けられ、家具本体自体で構造体としての強度がほぼ
保たれており、かつ、家具本体の上面に取り付けた合成
樹脂製の天板も、天板の下面組が箱体上面の前後の横桟
に支持されるため、天板自体の強度が多少弱いものであ
っても、天板上面からの荷重に対して変形や破損を起こ
しにくくなっている。
は、図7に示されるように上段の引出し01の真上に側
板02、02同士を連結するように横桟03が架設さ
れ、この梁により上方からの荷重による天板04の変形
の防止、および側板02、02の左右への傾斜が防止さ
れている。またこの横桟03は引出し01の滑動空間を
確保するために、本体の変形を防止する役目も有してい
る。
製のものに限らず、太くて頑強なものであればある程、
キャビネット本体である箱体の強度が増すことになる
が、この太い横桟03は、引出し01の前面パネル05
の面積を狭く抑えるようにその面積を占めるため、美観
を低下させることになり、延いては横桟03の後方部で
ある天板の下方部の空間の使用が不可能となり、使用可
能な内容積が狭くなってしまう。
が望まれるわけであるが、汎用的な合成樹脂を使用した
射出成型品では強度不足となり、ガラス繊維等で強化さ
れた合成樹脂を使用するか、ブロー成型により6面が囲
まれた天板を使用する必要があった。
高価なものとなり、ガラス繊維を使用したものでは、ガ
ラス繊維が材料表面に表れるため見栄えが良くないとい
う問題点があり、後者の場合は、加工時間が掛かるため
天板が高価なものとなり、射出成型品と比較すると質感
に劣り、寸法精度もでにくいという問題点がある。
め、汎用的な合成樹脂を使用でありながら、軽量かつ安
価で、強度的にも使用に耐え、横桟の代用にもなる家具
用天板を提供することを目的としている。
板上面に取付けられる合成樹脂製の天板であって、天板
下面には格子状に交差する多数のリブを、さらにリブの
下縁要所に連続する溝条を形成するとともに、該溝条に
対して下方より補強杆を嵌合し、この補強杆の両端を両
側板上面に架け渡すようにして配したことを特徴として
いる。この特徴により、天板下方の格子状の各リブに両
側板で支持された補強杆が嵌合されているため、各リブ
に対して補強杆による確実な曲げ強度が与えられ、軽量
でありながら十分な強度の天板を得ることができる。こ
のため、天板上面からの荷重に対して天板の変形や破損
を防止でき、家具本体の上面に横桟を設けることなく、
安価で、強度的にも使用に耐える家具が得られる。
長手方向に沿うようにリブが延びており、このリブに形
成された溝条内面と側板上面とで前記補強杆を挟み込む
ようになっていることが好ましい。このようにすること
で、補強杆が側板上面とリブの溝条内面とで確実に押さ
え付けられ、その両端が確実に固定されるため、天板中
央寄りにおける補強杆の曲げ力に対しても十分な補強を
与えることができ、確実に天板の変形や破損を防止でき
る。
中央部に左右を向いて並設されていることが好ましい。
このようにすることで、天板上面からの荷重に対して天
板の変形や破損をより確実に防止できる。
するリブの交差部に、キャビネット本体の側板上面より
突設したダボピンが嵌合されるダボ用穴が設けられてい
ることが好ましい。このようにすることで、リブの交差
部に、キャビネット本体の側板上面より突設したダボピ
ンの嵌合されるダボ用穴が設けられていることにより、
木質系の本体に合成樹脂製の天板の取付けが可能になる
ばかりか、リブによりダボ用穴が補強されるため、接合
強度を向上できる。
づいて本発明を説明すると、図1には家具本体の一例と
してのキャビネット1の分解図が示され、複数の引出し
2、2’、2”を有するとともに、側板3と背板4とし
て区画された引出し収納空間5を有する本体6が示され
ている。この本体6の収納空間5を区画する両側板3、
3における側板上面7、7には、予め複数のダボピン
8、8…が固定されている。
天板であり、後述するような金属製の補強杆10、11
が、天板9と側板上面7間に挟み込まれて配置されるよ
うになっている。
天板9を取付ける工程とその詳細が示され、図4には天
板9の裏面(下面)の平面図が示されている。
9’が図2、3に示されるように平滑面となっており、
その下面(裏面)がリブ面9”となっている。このリブ
面9”は天板9の外周枠91と一体にリブが前後左右に
格子状に延びており、リブは前後方向の縦リブ12、1
2…と左右方向の横リブ13、13…から構成され、合
成樹脂の射出成型によって、これら部材が天板9と一体
に形成されている。さらに14はダボ用穴であり、この
ダボ用穴14は縦リブ12と横リブ13との交互する位
置であり、かつ前述の側板3の側板上面7固定位置に長
手方向に複数配設され、これらの射出成型時に天板9と
一体に形成される。
通するようになっている。すなわち図2に示されるよう
に補強杆10、11の延びる方向には、縦リブ12の下
方部分にほぼ半円状の溝条15が形成されており、この
溝条15の内周面に補強杆10、11が嵌合できるよう
になっている。なお、各縦リブ12と各補強杆10、1
1との嵌合部分は全て図3のように嵌合している。
固定作業について、図4のA部分について説明する。こ
れは図2に示されるように、まず補強杆10を天板のリ
ブ面9”に予め形成されている溝条15に嵌入する。こ
の時全ての縦リブ12の溝条15にも補強杆10、11
が嵌合される。その後、図3に示されるように側板上面
7のダボ8に対して天板9のダボ用穴14を嵌入するよ
うに天板9と側板3とが固定される。この固定によっ
て、特に図3に示されるように側板上面に沿うように延
設された縦リブ12は、補強杆10を側板上面7に押し
付け、補強杆10のずれや曲りを極力抑える役目を果
す。
同様であり、この補強杆11はロ状に屈曲形成され、よ
り剛性の高いものが使用されている。この理由は側板上
部前方が通常では横桟によって補強される最も強度を要
求される位置であるからである。
図5及び図6を用いて補強杆1、縦リブ12、溝条15
及び側板上面7の関係を詳しく説明すると、天板9の中
央寄り部を示す図6のように、断面円筒状の補強杆10
がほぼこの補強杆10を包む形状の溝条15に対して嵌
合され、常時補強杆10の上端が溝条15の上端に当接
していることが望ましい。これによって天板の中央寄り
にかかる力は各縦リブ12を介して補強杆10に分散す
るように確実にかかることになる。
強杆10がその溝条15の上端と側板上面7に挾圧され
るようになっていることが望ましい。これによって補強
杆10の両端が確実に側板上面で固定され、図6のよう
に中央寄りで与えられた補強杆10の曲げ力を補強杆1
0の両端で確実に受け止めることができるようになる。
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
の格子状の各リブに両側板で支持された補強杆が嵌合さ
れているため、各リブに対して補強杆による確実な曲げ
強度が与えられ、軽量でありながら十分な強度の天板を
得ることができる。このため、天板上面からの荷重に対
して天板の変形や破損を防止でき、家具本体の上面に横
桟を設けることなく、安価で、強度的にも使用に耐える
家具が得られる。
側板上面とリブの溝条内面とで確実に押さえ付けられ、
その両端が確実に固定されるため、天板中央寄りにおけ
る補強杆の曲げ力に対しても十分な補強を与えることが
でき、確実に天板の変形や破損を防止できる。
からの荷重に対して天板の変形や破損をより確実に防止
できる。
差部に、キャビネット本体の側板上面より突設したダボ
ピンの嵌合されるダボ用穴が設けられていることによ
り、木質系の本体に合成樹脂製の天板の取付けが可能に
なるばかりか、リブによりダボ用穴が補強されるため、
接合強度を向上できる。
視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 家具本体の側板上面に取付けられる合成
樹脂製の天板であって、天板下面には格子状に交差する
多数のリブを、さらにリブの下縁要所に連続する溝条を
形成するとともに、該溝条に対して下方より補強杆を嵌
合し、この補強杆の両端を両側板上面に架け渡すように
して配したことを特徴とする家具用天板。 - 【請求項2】 側板上面にはその長手方向に沿うように
リブが延びており、このリブに形成された溝条内面と側
板上面とで前記補強杆を挟み込むようになっている請求
項1または2に記載の家具用天板。 - 【請求項3】 溝条が、前縁部と中央部に左右を向いて
並設されている請求項1または2に記載の家具用天板。 - 【請求項4】 側板上端面に位置するリブの交差部に、
キャビネット本体の側板上面より突設したダボピンが嵌
合されるダボ用穴が設けられている請求項2又は3に記
載の家具用天板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05992697A JP3476117B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 家具用天板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05992697A JP3476117B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 家具用天板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10234485A JPH10234485A (ja) | 1998-09-08 |
JP3476117B2 true JP3476117B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=13127230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05992697A Expired - Fee Related JP3476117B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 家具用天板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3476117B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU755836B2 (en) * | 1998-12-16 | 2002-12-19 | Trade Hire Constructions Pty Ltd | Construction of cabinets |
AUPP775298A0 (en) * | 1998-12-16 | 1999-01-21 | Trade Hire Constructions Pty Ltd | Improvements in and relating to the construction of cabinets |
KR102458003B1 (ko) * | 2022-04-04 | 2022-10-24 | 주식회사 우드메탈 | 휨 방지 및 이탈방지 안전기능의 이동선반을 구비한 수납가구 |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP05992697A patent/JP3476117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10234485A (ja) | 1998-09-08 |
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