JP3475574B2 - 連続成形装置 - Google Patents

連続成形装置

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JP3475574B2 JP13215595A JP13215595A JP3475574B2 JP 3475574 B2 JP3475574 B2 JP 3475574B2 JP 13215595 A JP13215595 A JP 13215595A JP 13215595 A JP13215595 A JP 13215595A JP 3475574 B2 JP3475574 B2 JP 3475574B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、一つの押し出し機から
吐出される樹脂を複数の成形機へ順次送る連続成形装置
に係り、さらに詳しくは、押し出し機から吐出される樹
脂を各成形機へ分配するための切り替え弁装置の改良に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来の射出成形法では、一つの押し出し
機と、一つの成形機とを組み合わせ、押し出し機から吐
出される樹脂を成形機の金型のキャビティ内に射出し、
キャビティ内で樹脂が冷却して固化するのを待ち、型開
きを行い、成形品を取り出す。 【0003】ところが、成形品が大型になると共に、ま
たは成形品の厚みが厚くなると共に、冷却に長時間を要
し、生産効率が低下すると言う課題を有している。そこ
で、実開昭62−28513号公報および特公平6−1
02,344号公報に示すように、一つの押し出し機と
複数の成形機とを用いて、連続的に成形を行う成形方法
が提案されている。この公報に開示してある技術では、
押し出し機のノズルに、樹脂導入管を接続し、この樹脂
導入管に複数の立ち上がり管を設け、各立ち上がり管に
各成形機用金型の樹脂注入口を接続し、各立ち上がり管
の途中に、開閉シャッターを設けている。開閉シャッタ
ーにより各立ち上がり管の流路を開閉し、各金型への樹
脂の流入を制御し、各金型で、順次射出成形を行うよう
になっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの公
報に開示された連続成形では、各成形機の金型への樹脂
の供給を制御する切り替え手段が、開閉シャッターであ
ることから、以下の点に不都合を有する。すなわち、立
ち上がり管の流路内に、流路と略直交する方向に、開閉
シャッターを移動させるために、シャッターを移動させ
るための作動エネルギーが大きくなり、その作動のため
の駆動機構が大型になる。また、開閉シャッターの移動
距離を確保するために、切替弁装置が大型になる。樹脂
の溶融状態を保つために、切替弁装置も加熱しなければ
ならないが、切替弁装置が大型になると、加熱のための
エネルギーが大きくなり、無駄なエネルギーを消費する
ことになる。 【0005】また、上記公報に開示された技術では、樹
脂導入管に立ち上がり管を設け、その途中に開閉シャッ
ターを設けている構成なので、開閉シャッターから金型
の樹脂注入口までの距離が長くなる。金型のキャビティ
内で冷却される製品には、開閉シャッターまでの距離に
相当する部分(ゲート)が一体に形成され、後工程で成
形品から切り離されることになる。そのため、ゲートが
長いと、材料の無駄が多くなる。また、ゲートが長い
と、成形品の取り出しが困難になり、作業し難くなる。 【0006】さらに、これらの公報に示す技術では、樹
脂導入管の内径と、立ち上がり管の内径とが略同じであ
り、樹脂の流れ易さと、型締め力と、加熱面積と、切替
弁装置の操作力とのバランスが考慮されていない。本発
明は、このような実状に鑑みてなされ、連続成形装置に
おいて、切替弁装置の操作力の低減および小型化を図
り、しかもゲート長が短く、加熱部分を必要最小限と
し、樹脂の流れ易さと、型締め力と、加熱面積と、切替
弁装置の操作力とのバランスが良好な連続成形装置を提
供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る連続成形装置は、一つの押し出し機
と、複数の成形機と、前記押し出し機から送られてくる
溶融樹脂を、複数の前記成形機へ送る樹脂導入管であっ
て、周囲が加熱された樹脂導入管と、前記樹脂導入管の
途中に設けられ、該樹脂導入管内の樹脂を、各成形機毎
に選択的に送る切り替え手段とを有する連続成形装置で
あって、前記切り替え手段が、前記樹脂導入管の途中に
設けられる分岐ブロックと、この分岐ブロックの上部に
設けられ、この分岐ブロック内の分岐流路と連通する流
路であって、樹脂導入管内の流路断面よりも小さな流路
断面にされた流路を有し、この流路を開閉するうように
円柱状の弁体が回動自在に装着され、この流路の吐出口
が成形機の金型の注入口に連通し、弁体には軸芯と略直
交する貫通孔が形成してある切替弁装置と、前記分岐ブ
ロックおよび切替弁装置の周囲を加熱する加熱手段とを
有する。 【0008】前記弁体の端部には、たとえばレバーが固
定してあり、このレバーが圧力シリンダまたはアクチュ
エータにより駆動される。圧力シリンダとしては、空気
圧シリンダまたは油圧シリンダなどが用いられる。熱可
塑性樹脂の成形において、樹脂導入管の内径は大きいほ
ど、壁面抵抗が少なく、押し出し機への負担は少ない
が、導入管の外周から加熱するために、加熱時の電力消
費が大きく樹脂が熱分解し易くなる。これらを考慮する
と、導入管の内径は、40〜80mm程度が好ましい。 【0009】切替弁装置の弁体の外径は、小さいほど、
弁体を回動作動させるためのエネルギーが小さく、装置
を小型化することができる。しかしながら、弁体を小さ
くすることは、その部分の流路断面を小さくすることで
あり、圧力損失が大きくなり、設備に負担がかかる。そ
こで、弁体の外径は、40〜60mm程度が好ましい。ま
た、弁体の貫通孔の内径は、15〜30mmが好ましい。 【0010】 【作用】本発明に係る連続成形装置では、切替弁装置に
おいて、弁体の回動により、流路の開閉を行い、てこの
原理を用いて弁体を回動させることができるので、作動
エネルギーがきわめて小さい。したがって、弁体を駆動
するための駆動機構の小型化も図れる。また、開閉シャ
ッターと異なり、弁体の回動により流路を開閉する構成
なので、切替弁装置の小型化を図れると共に、樹脂を溶
融状態としておくための加熱部分を必要最小限とするこ
とができる。 【0011】また、本発明に係る連続成形装置では、切
替弁装置の吐出口が、直接金型の注入口に連通してある
ので、弁体から金型のキャビティまでの距離を短くする
ことができ、製品のゲートが短くなり、材料の無駄がな
くなる。また、成形品を金型のキャビティ内から取り出
し易くなり、作業性が向上する。なお、弁体から金型の
キャビティまでの距離が余りに短いと、加熱部(切替弁
装置)と冷却部(金型)との距離が近くなり、成形品の
冷却時に、ゲート部分の冷却不足が生じるおそれがあ
る。そこで、弁体からキャビティの入口までの距離は、
20〜100mmが好ましい。 【0012】さらに、本発明に係る連続成形装置では、
樹脂導入管の内径に比較して、弁体が配置される部分の
流路断面積が小さく構成してあるので、樹脂導入管で
は、樹脂の流れ易さを確保することができ、また、切替
弁装置の部分では、弁体が配置される流路断面が小さく
なるので、弁体を回動駆動するための操作力を小さくす
ることができる。また、流路断面が小さくなることか
ら、加熱に要するエネルギーも小さくすることができ
る。さらに、金型のキャビティへと通じる流路の断面が
小さくなることから、金型のキャビティ内に流入する際
の樹脂の圧力も小さくなり、型締め力を小さくすること
ができる。 【0013】 【実施例】以下、本発明に係る連続成形装置を、図面に
示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1は本発明の
一実施例に係る連続成形装置の概略構成図、図2は
(A)は図1に示す各成形機の正面図、同図(B)は同
図(A)の側面図、図3は各成形機の金型の組合せ前の
状態を示す正面図、図4(A)は金型の組合せ後の平面
図、同図(B)は金型の組合せ後の正面図、図5(A)
は金型の下型の正面図、同図(B)は同図(A)のB−
B線に沿う断面図、図6(A)は金型の上型の平面図、
同図(B)は上型の正面図、図7は図6(B)のVII−V
II線に沿う断面図、図8は切替弁装置の平面図、図9は
切り替えは弁装置の正面図、図10は切替弁装置の側面
図、図11は切替弁装置の弁体の概略斜視図である。 【0014】図1に示すように、本発明の一実施例に係
る連続成形装置2は、一つの押し出し機8と、複数の成
形機4とを有する。複数の成形機4は、樹脂導入管10
を通して、一つの押し出し機8のノズルに接続してあ
る。樹脂導入管10の内径は、特に限定されないが、4
0〜80mm程度、特に60mm程度が好ましい。樹脂導入
管10の内径は大きいほど、壁面抵抗が少なく、押し出
し機への負担は少ないが、導入管10の外周から加熱す
るために、加熱時の電力消費が大きく樹脂が熱分解し易
くなるので、前記範囲が好ましい。 【0015】樹脂導入管10の途中には、各成形機4に
対応して、分岐ブロック12が装着してある。各分岐ブ
ロック12の上には、切替弁装置14が装着してある。
切替弁装置14には、弁体16が装着してあり、樹脂導
入管10内を流れる樹脂を、各成形機4に選択的に導入
するようになっている。 【0016】切替弁装置14は、ある一つの成形機4へ
のみ樹脂を流し、他の成形機4へは樹脂を流さないよう
に制御され、金型6内のキャビティ内に十分に樹脂を流
し終えた段階で、弁装置14の弁体16を閉じ、次の成
形機4の弁装置14の弁体16を開く。すなわち、この
連続成形装置では、ある一つの成形機への樹脂の充填が
完了した時点で、次の成形機への樹脂の充填を行い、樹
脂の充填が完了した成形機での樹脂の冷却を待たずに、
次々と連続して、射出成形をおこなうことができる。も
ちろん、各成形機4での金型6の大きさや形状などは、
同一でも異なっていても良い。また、成形温度や成形時
間などの成形条件も、各成形機4毎に相違しても良い。
さらに、押し出し機8から押し出される樹脂の種類は特
に限定されず、再生プラスチックであってもよい。 【0017】樹脂導入管10内での樹脂の冷却を防止す
るために、導入管10の周囲には、ヒータ18が装着し
てある。分岐ブロック12および弁装置14の周囲に
も、図2(A),(B)に示すように、ヒータ20,2
2が装着してある。なお、図2は、図1に示す単一の成
形機4を詳細に示す図である。 【0018】図2(A),(B)に示すように、切替弁
装置14の弁体は、バルブアーム24により回動駆動さ
れ、バルブアーム24は、バルブ開閉シリンダ26によ
り駆動される。バルブ開閉シリンダ26は、たとえば油
圧シリンダなどの圧力シリンダなどで構成される。 【0019】切替弁装置14は、図8〜10に示すよう
に、ブロック体82を有する。ブロック体82の下部に
は、インロー突起96が形成してある。このインロー突
起96は、図1に示す分岐ブロック12の上部に嵌合
し、分岐ブロック12の分岐流路98が、図9に示すブ
ロック体82の内部に形成された流路32と連通するよ
うになっている。ブロック体82の内部に形成された流
路32は、図1に示す分岐流路98の流路断面積よりも
小さく構成してある。分岐流路98の流路断面積は、樹
脂導入管10の流路断面積と略同一である。小さい流路
断面積の流路32と、大きい流路断面積の分岐流路98
とを滑らかに結ぶために、ブロック体82には、テーパ
状流路95が形成してある。流路32の内径は15〜3
0mmが好ましい。 【0020】ブロック体82には、円柱状の弁体16が
回動自在に装着してある。この弁体16には、図11に
示すように、その軸芯と略直交する貫通孔30が形成し
てある。円柱状棒材から成る弁体16を流路32内で回
動させることにより、弁体16の所定の回動位置で、貫
通孔30が流路32と連通し、別の回動位置で、貫通孔
30が流路32と遮断され、弁体16で流路32を遮断
する。弁体16の外径は、特に限定れされないが、40
〜60mm程度が好ましい。弁体16の外径は、小さいほ
ど、弁体16を回動作動させるためのエネルギーが小さ
く、装置を小型化することができる。しかしながら、弁
体16を余りに小さくすることは、その部分の流路断面
を小さくすることであり、圧力損失が大きくなり、設備
に負担がかかる。 【0021】図8〜10に示すように、弁体16には、
駆動軸99が装着してある。駆動軸99の端部には、ア
ダプタ90、セットキー92およびセットキーボルト9
4により、バルブアーム24が連結してある。駆動軸9
9を通しての樹脂の流出を防止するために、駆動軸99
の外周には、グランドパッキン86が装着してある。グ
ランドパッキン86は、グランドパッキン押え84によ
り押圧され、ブロック体82内部に装着される。グラン
ドパッキン押え84は、グランド押えボルト88によ
り、ブロック体82に着脱自在に取付られる。 【0022】図8〜10に示すブロック体82の流路3
2の吐出側には、凹部97が形成してあり、ここに、図
5(B)に示す下型42の樹脂注入口44が嵌合する。
その結果、本実施例では、弁体16から金型のキャビテ
ィの入口までの距離は、20〜100mmに設定できる。
したがって、本実施例では、弁体16から金型のキャビ
ティまでの距離を短くすることができ、製品のゲートが
短くなり、材料の無駄がなくなる。また、成形品を金型
のキャビティ内から取り出し易くなり、作業性が向上す
る。 【0023】図2(A),(B)に示すように、分岐ブ
ロック12は、ジャッキ34で保持してある。樹脂導入
管10は、成形機4の分岐ブロック12間に配置され、
分岐ブロック12がジャッキ34で保持してあることか
ら、樹脂導入管10に関しては、別途、保持機構を設け
る必要はない。 【0024】本実施例では、各成形機4の金型6は、上
型40と下型42とで構成される。弁装置14の吐出口
は、下ベース36の上に固定された下型42の樹脂注入
口に接続してある。図5(A),(B)に示すように、
下型42には、樹脂注入口44が形成してあり、この樹
脂注入口44が、図8〜10に示す弁装置14の吐出口
用凹所97に直接接続される。図5に示すように、樹脂
注入口44は、下型42に形成された凹所46内に連通
している。この凹所46内には、図6(B)および図7
に示す上型40の凸部48が入り込み、樹脂が注入され
るキャビティが形成される。 【0025】本実施例では、図5に示すように、下型4
2の両側部に、所定間隔で、楔受け部材50が、上型4
0側に突出して装着してある。各楔受け部材50の先端
側には、同一方向を向くように、楔受け凹所52が形成
してある。図6,7に示すように、上型40の下面に
は、下型42の凹所46に入り込む凸部48が形成して
ある。この上型40の上面には、一対の駆動軸54が上
型40の両側部に沿って長手方向に移動自在に配置して
ある。各駆動軸54の先端は、軸受56により受けら
れ、軸方向移動自在に保持される。各駆動軸54の基端
は、駆動板58に連結してあり、駆動板58は、油圧シ
リンダまたは空気圧シリンダなどの圧力シリンダ60の
駆動ロッドにより駆動されるようになっている。すなわ
ち、圧力シリンダ60の駆動により、駆動軸54は、同
期して、軸方向に移動可能となっている。 【0026】各駆動軸54には、複数の型締め楔62が
軸の長手方向に所定間隔で固定してある。楔62は、先
端がテーパ状に細くなっている。これら楔62は、図5
に示す楔受け部材50の楔受け凹所52に対応した数お
よび間隔で配置される。また、図6,7に示すように、
上型40の両側には、楔62に対応する位置で、溝64
が形成してある。これら溝64の位置に、図5に示す下
型42の楔受け部材50の先端部が挿入される。 【0027】上型40と下型42とが離れている状態を
図3に示し、上型40と下型42とが組み合わされて楔
62が楔受け部材50の凹所52に嵌合している状態を
図4に示す。図2(A),(B)は、上型40と下型4
2とが組み合わされて楔62が楔受け部材50の凹所5
2に嵌合している状態を示している。図2(A),
(B)に示すように、下型42は、下ベース36の上に
着脱自在に固定してあり、上型40は、取付枠66に着
脱自在に固定してある。下ベース36は移動せず、取付
枠66は、油圧または空気圧により作動する圧力シリン
ダ68により、上下駆動し、その結果、上型40は、下
型42に対して、接近および離反移動自在となってい
る。 【0028】圧力シリンダ68は、上ベース70の上に
固定してある。上ベース70には、複数のガイドロッド
72が固定してあり、これらガイドロッド72に沿っ
て、取付枠66が上型40と共に、上下動自在に案内さ
れる。なお、上ベース70の下部には、金型上下用シリ
ンダおよびロッドの折損事故防止のために、落下防止シ
リンダ74が装着してあると共に、取付枠66の上部に
は、落下防止受76が装着してある。また、下ベース3
6の下方には、製品突出ピン78が製品突出シリンダ8
0により軸方向移動自在に装着してある。製品突出ピン
78の先端は、下型42を貫通し、金型のキャビティ内
に突出することが可能となっており、成形後の型開き時
に、キャビティ内で硬化した製品を上方に突出させ、製
品を取り出し易くする。 【0029】次に、本実施例に係る金型の作用について
説明する。図1に示す複数の成形機4のうちの一つの成
形機4を選択し、圧力シリンダ68を駆動し、上型40
を下型42に近接させる。上型40が下型42に組み合
わされた状態で、図4に示す圧力シリンダ60を駆動
し、駆動軸54を押し出し、駆動軸54に固定してある
楔62のテーパ状先端を、楔受け部材50の凹所52へ
嵌合させる。 【0030】その後、図2に示すバルブ開閉シリンダ2
6を駆動し、図1に示す弁装置14の弁体16を回動さ
せ、流路を開き、樹脂導入管10内の樹脂を、図5に示
す下型42の樹脂注入口44からキャビティ内に射出す
る。その状態では、金型のキャビティ内への樹脂注入時
に発生する型開き力は、型締め楔62の剪断力と、楔受
け部材50の引っ張り応力とで受けることになる。この
ため、きわめて大きな型締め力を得ることができる。ま
た、大型の金型の場合には、楔受け部材50および型締
め楔62の個数を増大するのみで、その金型の大きさに
あった、均一で大きな型締め力を得ることができる。 【0031】金型のキャビティ内へ樹脂を完全に充填し
た段階で、図1に示す弁体16を回動して流路を閉じ、
次の成形機4において、上述した動作を繰り返す。他の
成形機4において、樹脂の射出を順次繰り返す間に、最
初に射出した金型のキャビティ内での樹脂の冷却が終了
する。その段階で、まず、図4に示す圧力シリンダ60
を作動させ、駆動軸54を後退移動させ、楔62を楔受
け部材50の凹所52から外す。その後、図2に示す圧
力シリンダ68を作動させ、上型40を、下型42から
引き離すように上方に移動させる。それと同時またはそ
の後に、製品突出シリンダー80を作動させ、製品突出
ピン78を上方に移動させ、キャビティ内から製品を上
方に引き上げる。その製品を取り出して、成形機による
1サイクルの成形が完了する。その他の成形機4におい
ても、順次同様な動作を行い、連続成形が可能となる。 【0032】本実施例に係る連続成形装置2では、切替
弁装置14において、弁体16の回動により、流路32
の開閉を行い、てこの原理を用いて弁体16を回動させ
ることができるので、作動エネルギーがきわめて小さ
い。したがって、弁体16を駆動するための駆動機構の
小型化も図れる。また、開閉シャッターと異なり、弁体
16の回動により流路を開閉する構成なので、切替弁装
置14の小型化を図れると共に、樹脂を溶融状態として
おくための加熱部分を必要最小限とすることができる。 【0033】また、本実施例に係る連続成形装置では、
切替弁装置14の吐出口用凹所97が、直接下型42の
注入口44に連通してあるので、弁体16から金型のキ
ャビティまでの距離を短くすることができ、製品のゲー
トが短くなり、材料の無駄がなくなる。また、成形品を
金型のキャビティ内から取り出し易くなり、作業性が向
上する。 【0034】さらに、本実施例に係る連続成形装置で
は、樹脂導入管10の内径に比較して、弁体16が配置
される部分の流路断面積が小さく構成してあるので、樹
脂導入管10では、樹脂の流れ易さを確保することがで
き、また、切替弁装置14の部分では、弁体16が配置
される流路32の断面が小さくなるので、弁体16を回
動駆動するための操作力を小さくすることができる。ま
た、流路断面が小さくなることから、加熱に要するエネ
ルギーも小さくすることができる。さらに、金型のキャ
ビティへと通じる流路32の断面が小さくなることか
ら、金型のキャビティ内に流入する際の樹脂の圧力も小
さくなり、型締め力を小さくすることができる。 【0035】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。 【0036】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、切替弁装置において、弁体の回動により、流路の開
閉を行い、てこの原理を用いて弁体を回動させることが
できるので、作動エネルギーがきわめて小さい。したが
って、弁体を駆動するための駆動機構の小型化も図れ
る。また、開閉シャッターと異なり、弁体の回動により
流路を開閉する構成なので、切替弁装置の小型化を図れ
ると共に、樹脂を溶融状態としておくための加熱部分を
必要最小限とすることができる。 【0037】また、本発明に係る連続成形装置では、切
替弁装置の吐出口が、直接金型の注入口に連通してある
ので、弁体から金型のキャビティまでの距離を短くする
ことができ、製品のゲートが短くなり、材料の無駄がな
くなる。また、成形品を金型のキャビティ内から取り出
し易くなり、作業性が向上する。 【0038】さらに、本発明に係る連続成形装置では、
樹脂導入管の内径に比較して、弁体が配置される部分の
流路断面積が小さく構成してあるので、樹脂導入管で
は、樹脂の流れ易さを確保することができ、また、切替
弁装置の部分では、弁体が配置される流路断面が小さく
なるので、弁体を回動駆動するための操作力を小さくす
ることができる。また、流路断面が小さくなることか
ら、加熱に要するエネルギーも小さくすることができ
る。さらに、金型のキャビティへと通じる流路の断面が
小さくなることから、金型のキャビティ内に流入する際
の樹脂の圧力も小さくなり、型締め力を小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明の一実施例に係る連続成形装置の
概略構成図である。 【図2】図2は(A)は図1に示す各成形機の正面図、
同図(B)は同図(A)の側面図である。 【図3】図3は各成形機の金型の組合せ前の状態を示す
正面図である。 【図4】図4(A)は金型の組合せ後の平面図、同図
(B)は金型の組合せ後の正面図である。 【図5】図5(A)は金型の下型の正面図、同図(B)
は同図(A)のB−B線に沿う断面図である。 【図6】図6(A)は金型の上型の平面図、同図(B)
は上型の正面図である。 【図7】図7は図6(B)のVII−VII線に沿う断面図で
ある。 【図8】図8は切替弁装置の平面図である。 【図9】図9は切り替えは弁装置の正面図である。 【図10】図10は切替弁装置の側面図である。 【図11】図11は切替弁装置の弁体の概略斜視図であ
る。 【符号の説明】 2… 連続成形装置 4… 成形機 6… 金型 8… 押し出し機 10… 樹脂導入管 12… 切り替えブロック 14… 切替弁装置 16… 弁体 18,20,22… ヒータ 24… バルブアーム 30… 貫通孔 32… 流路 40… 上型(第2金型) 42… 下型(第1金型)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−104257(JP,A) 特開 昭50−75249(JP,A) 特開 昭47−42953(JP,A) 特開 平6−15711(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一つの押し出し機と、 複数の成形機と、 前記押し出し機から送られてくる溶融樹脂を、複数の前
    記成形機へ送る樹脂導入管であって、周囲が加熱された
    樹脂導入管と、 前記樹脂導入管の途中に設けられ、該樹脂導入管内の樹
    脂を、各成形機毎に選択的に送る切り替え手段とを有す
    る連続成形装置であって、 前記切り替え手段が、 前記樹脂導入管の途中に設けられる分岐ブロックと、 この分岐ブロックの上部に設けられ、この分岐ブロック
    内の分岐流路と連通する流路であって、樹脂導入管内の
    流路断面よりも小さな流路断面にされた流路を有し、こ
    の流路を開閉するように円柱状の弁体が回動自在に装着
    され、この流路の吐出口が成形機の金型の注入口に連通
    し、弁体には軸芯と略直交する貫通孔が形成してある切
    替弁装置と、 前記分岐ブロックおよび切替弁装置の周囲を加熱する加
    熱手段とを有する連続成形装置。
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