JP3474678B2 - 写真フイルムの巻径規制用ディスクの製造方法及び装置 - Google Patents

写真フイルムの巻径規制用ディスクの製造方法及び装置

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JP3474678B2
JP3474678B2 JP16890395A JP16890395A JP3474678B2 JP 3474678 B2 JP3474678 B2 JP 3474678B2 JP 16890395 A JP16890395 A JP 16890395A JP 16890395 A JP16890395 A JP 16890395A JP 3474678 B2 JP3474678 B2 JP 3474678B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムの巻
径規制用ディスクの製造方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カメラへの写真フイルムパトローネの装
填の簡易化、現像所での作業効率の向上、及び写真フイ
ルムパトローネの取り扱い性の向上等を目的として、写
真フイルムをその先端までもスプールに巻き付けてパト
ローネ本体内に収納しておき、これをカメラに装填した
後に、スプールを回転させて写真フイルムの先端をパト
ローネ本体に設けた開口から外部に送り出すようにした
写真フイルムパトローネが、米国特許4634306号
明細書、同第4832275号明細書、特開平3−37
645号公報等に提案されている。このような写真フイ
ルムパトローネでは、スプールの回転を写真フイルムに
確実に伝達することが必要であるため、断面がカップ形
状とされたディスクをスプール軸の両端部に組み付け
て、写真フイルムのロールの外周の両端を包み込んでパ
トローネ内での巻き緩みを防止している。
【0003】上記ディスクは、写真フイルムのエッジ部
分に押圧されて変形することにより写真フイルムの包み
込みを解除するようになっている。そのため、容易に変
形することができるように、弾性を有するプラスチック
等の材料で肉厚を薄くして成形されている。このような
ディスクを製造する方法としては、ロール状に巻かれた
熱可塑性合成樹脂のウェブを部分的に加熱して軟化さ
せ、この加熱部分に真空や圧空、あるいは真空と圧空と
を組み合わせた真空圧空成形を用いてディスク形状の変
形部を形成し、その後に熱可塑性合成樹脂のウェブから
ディスク状変形部の内外形状を打ち抜く方法が、特開平
4−251841号公報や特開平5−119436号公
報、特開平6−67360号公報等で提案されている。
【0004】また、上記のようにウェブから直接ディス
ク状変形部を打ち抜いてディスクを製造する以外に、デ
ィスク状変形部が形成されたウェブをシート状に切断し
て集積し、このシートを最上層から順に取り出してディ
スク状変形部を打ち抜く方法も提案されている。この方
法によれば、長いウェブよりもシートの取り扱いが容易
になり、位置決めも行いやすいという利点がある。
【0005】このようなディスクの材料に要求される性
能は、少なくとも80°C以上の耐熱性を有した熱可塑
性材料であることや、薄い肉厚に成形された際に変形疲
労耐久性,屈曲疲労耐久性に優れていること、更には表
面磨耗の少ないこと等が挙げられる。このような要求を
満たすものとしては、例えば変性PPE樹脂フイルムや
ポリカーボネートフイルム、ポリオレフィンフイルム等
が挙げられる。これらの材料は一般的に価格が高いた
め、ディスクのコストを下げるには材料得率を上げるこ
とが必要であり、ウェブ上のディスク状変形部のピッチ
を小さくして多数を成形することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにウェブか
ら打ち抜かれたシートを用いてディスクを製造する場
合、ディスクの製造効率を向上させるためには自動的に
シートを供給する必要があるが、シートには複数個のデ
ィスク状変形部や位置決め凹部等が設けられているた
め、安定に供給することが難しいという問題がある。
【0007】更に、シートからディスクを打ち抜く際に
は、最初に中央部の開口を打ち抜いて抜きカスを排出
し、次に外形を打ち抜いてディスクを下方に落として集
めると効率がよいが、この場合には開口と外形との芯ズ
レが発生しやすいという問題がある。そのため、中央部
の開口と外形とを同時に打ち抜くことが考えられるが、
この場合にはシートから開口を打ち抜いた際の抜きカス
とディスクとを分離しなければならず、薄肉のディスク
のみを安定して取り出すことは難しいという問題があ
る。
【0008】また、ディスクのコストを下げるために
は、一度に打ち抜くディスクの数を増やして製造効率を
向上させることが考えられ、この方法では複数個の打抜
き刃が設けられた打抜き刃ユニットを用いることにな
る。そして、この打抜き刃ユニットを用いて材料得率の
向上が図られたシートを打抜く場合には、ディスク状変
形部に合わせて打抜き刃のピッチを小さくする必要があ
る。しかしながら、打抜き刃の交換を容易にするため
と、必要な精度を持たせるためには打抜き刃の架台を丈
夫なものとする必要があり、架台の方が打抜き刃自体よ
りも大きくなってしまう。そのため、打抜き刃の最小ピ
ッチは架台の大きさで決められるので、打抜き刃のピッ
チを狭めるにも限界があった。
【0009】また、打ち抜かれた後のディスクはスプー
ル軸への組み付け工程に搬送されるが、このときにディ
スクの姿勢がバラバラな状態で供給されると、スプール
軸への組付け効率が低下するという問題がある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、積層されて供給されるシートから低コストに精度
よくディスクを製造する方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の写真フイルム巻径規制用ディスク
の製造方法は、真空圧空成形により複数個のディスク状
変形部と位置決め凹部とが形成され、複数枚が積層され
た状態で供給される熱可塑性合成樹脂のシートを最上層
から順に吸着して搬送する第1の工程と、シートの位置
決め凹部を位置決めピンに挿入して位置決めし、シート
の上方に配置され複数個の打抜き刃が設けられた上打抜
き刃ユニットと、シートの下方に配置され複数個の打抜
き刃が設けられた下打抜き刃ユニットとで複数個のディ
スク状変形部を挟み込んで中央部の開口と外形とを同時
に打ち抜くとともに、複数個のディスクを上打抜き刃ユ
ニットで吸着してシートから取り出し、中央部の抜きカ
スを下打抜き刃ユニットで吸引して排出する第2の工程
と、上打抜き刃ユニットから複数個のディスクを受け取
って集積する第3の工程と、ディスクが打ち抜かれた後
のシートを排出する第4の工程とから構成したものであ
る。
【0012】また、請求項2記載の写真フイルム巻径規
制用ディスクの製造装置は、真空圧空成形により複数個
のディスク状変形部と位置決め凹部とが形成され、複数
枚が積層された状態で供給される熱可塑性合成樹脂のシ
ートを最上層から順に吸着して搬送するシート供給部
と、シートの位置決め凹部を位置決めピンに挿入して位
置決めし、シートの上方に配置された上打抜き刃ユニッ
トと、シートの下方に配置された下打抜き刃ユニットと
で複数個のディスク状変形部を挟み込んで中央部の開口
と外形とを同時に打ち抜くとともに、複数個のディスク
を上打抜き刃ユニットで吸着してシートから取り出し、
中央部の抜きカスを下打抜き刃ユニットで吸引して排出
する打抜き部と、上打抜き刃ユニットから複数個のディ
スクを受け取り集積するディスク集積部と、ディスクが
打ち抜かれた後のシートを排出するシート排出部とから
構成したものである。
【0013】更に、請求項3記載の写真フイルムの巻径
規制用ディスクの製造装置は、上下打抜き刃ユニットと
して、それぞれ共通の架台に複数個のダイスあるいはパ
ンチからなる打抜き刃を間隔を狭めて固定したものであ
る。
【0014】また、請求項4記載の写真フイルムの巻径
規制用ディスクの製造装置は、ディスク集積部として、
上打抜き刃ユニットから受け渡された複数個のディスク
を搬送して、ディスク中央部の開口を利用して集積用の
ピンに整列集積するようにしたものである。
【0015】複数枚が積層されたシートは、シート供給
部によって最上層から順に吸着により取り出される。取
り出されたシートは、位置決め凹部が位置決めピンに挿
入されて位置決めされる。位置決めされたシートは、複
数個のディスク状変形部が上下打抜き刃ユニットによっ
て挟み込まれ、中央部の開口と外形とが同時に打ち抜か
れる。これら上下打抜き刃ユニットは、それぞれ共通の
架台にパンチあるいはダイスからなる打抜き刃が間隔を
狭めて固定されたものなので、材料得率を向上させるた
めに間隔を狭めて配置されたディスク状変形部を複数個
同時に打ち抜くことができる。この打抜きにより発生す
る中央部の抜きカスは、下打抜き刃ユニットによって吸
引されて排出され、ディスクは上打抜き刃ユニットに吸
着されてシートから取り出され、ディスク集積部に受け
渡される。ディスク集積部は、受け渡されたディスクを
搬送して、中央部の開口を利用して集積ピンに整列集積
する。打ち抜かれた後のシートは、シート排出部により
排出される。
【0016】本発明の巻径規制用ディスクを使用した写
真フイルムパトローネの構造について、図面を参照して
説明する。図7において、パトローネ本体10は、各々
プラスチックで形成された上ケース11、下ケース12
から構成されている。パトローネ本体10の内部にはス
プール13が回動自在に収納され、このスプール13に
写真フイルム14がロール状に巻き付けられる。
【0017】上下ケース11,12はそれぞれ略半円筒
形状をしており、その一部にはそれぞれポート部15が
突出して形成されている。上ケース11と下ケース12
とを嵌合させるときに、ポート部15内に遮光蓋16が
回転自在に嵌め込まれる。遮光蓋16には平坦なフイル
ム通路17が形成され、遮光蓋16が開き位置に回動し
たときにはパトローネ本体10内から送り出されてくる
写真フイルム14の通路となる。また、遮光蓋16が閉
じ位置に回動したときには、ポート部15の先端部分に
形成される開口(写真フイルム出入り口)が完全に閉じ
られ、パトローネ本体10内は遮光状態となる。
【0018】下ケース12のポート部15の奥には、突
起18が形成されている。この突起18は、スプール1
3に巻かれた写真フイルム14の先端部をすくい上げて
フイルム通路17に導くためのガイドである。
【0019】ディスク19、20には、それぞれ開口1
9a,20aが形成されており、スプール13を各開口
19a,20aに挿通することによりスプール13の所
定位置に嵌め込まれ、スプール13に対して回転可能に
軸着される。ディスク19,20の外周には、リップ2
1がそれぞれ向き合うように突出し、スプール13に巻
かれた写真フイルム14の最外周を両端面側から部分的
に包み込むようになっている。
【0020】ディスク20は、使用表示部品23がスプ
ール13に嵌め込まれると、クラッチ爪24とディスク
20の係止穴25とが、スプール13をフイルム送り出
し方向に回転したときに互いに係止して、ディスク20
を強制的に回転できるようになる。また、フイルム巻き
込み方向にスプール13を回転したときには、クラッチ
爪24とディスク20の係止穴25とは係止せずにディ
スク20は自由に回転できる。また、他方のディスク1
9はスプール13に対し回転自在のままである。なお、
使用表示部品23には扇形の表示板23aが一体化さ
れ、その位置をパトローネ本体10に形成された表示窓
を通して確認することによって、この写真フイルムパト
ローネの使用状態が判別できるようになっている。
【0021】上ケース11、下ケース12の側面内壁に
は側面リブ26が設けられ、ディスク19,20が互い
に広がらないように規制している。スプール13には扇
形板27が固定され、その表面にはデータフランジラベ
ル28が貼付される。このラベル28には放射状にバー
コードが記されており、バーコードはスプール13を回
転したときにパトローネ本体10の側面に形成された窓
29を通して光電検出される。これにより、パトローネ
本体10内に収納された写真フイルム14の品種情報,
撮影枚数情報などを電気的に検知することができる。な
お、パトローネ本体10に貼付されるラベル30には、
フイルム品種表示やパトローネの固有番号などが表示さ
れる。なお、データフランジラベル28の代わりにホッ
トスタンピングでバーコードを設けることもできる。
【0022】スプールロック部品31は、遮光蓋16が
閉じ位置に回動したときに、スプール13が回転しない
ようにロックする。このロックは、遮光蓋16が開き位
置に移動したときに解除される。なお、符号32は上ケ
ース11に一体に成形されたロックポールを示し、この
ロックポール32によって遮光蓋16は閉じ位置に回動
したときにロックされる。このロックは、写真フイルム
パトローネをカメラやディスプレイ装置等の装置にセッ
トしたときに、これらの装置に設けられた遮光蓋16の
開放機構によって開示される。なお、遮光蓋16を用い
る代わりに、ポート部15の内壁にフイルム通路を形成
し、このフイルム通路にテレンプを貼付することによっ
てパトローネ本体10内を光密に保つことも可能であ
る。
【0023】図8に示したように、写真フイルム14が
パトローネ本体10内に完全に巻き込まれている状態で
は、写真フイルム14の最外周はディスク19,20の
リップ21,21によって部分的に包み込まれ、スプー
ル13からの巻き緩みが防止されている。これにより、
スプール13が写真フイルム14の送り出し方向に回転
したとき、写真フイルム14はスプール13とともに一
体となって回転するようになる。
【0024】上下ケース11,12の側面内壁に設けら
れた側面リブ26は、ディスク19,20が互いに広が
らないように規制しているが、ポート部15の奥ではそ
の規制が解除されるように、対面し合った側面リブ26
相互間の間隔が広げられている。このため、突起18で
写真フイルム14の先端がすくい上げられた後、フイル
ム通路17に進むときには、ディスク19,20がわず
かに外側に広がり、写真フイルム14はリップ21,2
1の間から樋状カールを作って送り出されるようにな
る。
【0025】なお、側面リブ26は片側だけに設けても
同様の効果が期待できる。また、リップ21のフイルム
巻き緩みを解除する方法としては、一対の分離爪をフイ
ルム幅方向の両側に設け、一対の分離爪の外側面同士で
一対のリップを互いに離れる方向に向けて部分的に常に
変形させるようにしてもよい。
【0026】上記写真フイルムパトローネをカメラに装
填すると、カメラ側の機構によってロックポール32に
よる遮光蓋16の係止が解除された後、遮光蓋16が開
き方向に回動される。その後、スプール13が送り出し
方向に駆動され、写真フイルム14の送り出しが開始さ
れる。ディスク19,20の外周に形成したリップ2
1,21が写真フイルム14の巻き緩みを防いでいるた
め、写真フイルム14はスプール13と一体となって回
転する。この回転中に、写真フイルム14の先端が突起
18ですくい上げられ、フイルム通路17に導かれる。
【0027】こうして写真フイルム14の先端がフイル
ム通路17に導かれると、リップ21,21は写真フイ
ルム14により両側に押し広げられるため、フイルム通
路17の奥では写真フイルム14の包み込みが解除され
る。なお、一方のディスク20はクラッチ爪24と係止
穴25との係合により強制的に送り出し方向に回転され
るため、写真フイルム14を送り出す力が強められる。
こうして写真フイルム14がパトローネ本体10外に送
り出されるようになる。
【0028】巻戻し時にはスプール13が逆向きに回転
される。写真フイルム14の後端はスプール13に係止
されているため、写真フイルム14はスプール13の逆
転によりパトローネ本体10内に巻き込まれる。このと
き、フイルム通路17の奥ではディスク19,20が広
げられ、写真フイルム14はディスク19,20間に引
き込まれ、スプール13に巻き付けられる。
【0029】図9(A)及び同図(B)に示すように、
ディスク19,20は互いに輪郭形状が同じとされてい
る。開口19a,20aは、写真フイルム14の両端を
揃える面38よりも一段凹んだ面39に形成されてい
る。リップ21は、面38の外周に、それぞれ他方のデ
ィスク19,20に向き合うように突出し、スプール1
3に巻かれた写真フイルム14の最外周を両端面側から
部分的に包み込むようになっている。
【0030】リップ21の外周には鍔22が一体に設け
られている。鍔22は、リップ21が広がらないように
するための補強の作用をする。また、フイルム巻き込み
の際に写真フイルム14がリップ21の内部に向けて入
り込みやすいようにガイドする作用をもたせるために、
鍔22は対向する面22aの先端が互いに離れるように
傾斜した断面形状とされている。
【0031】図10に、ディスク19,20の原形とな
る複数個のディスク状変形部が形成されたシートを製造
する装置の概略を示す。シート製造装置は、ディスク1
9,20の原材料となる熱可塑性合成樹脂のウェブ40
を供給するウェブ供給部41と、搬送部42、加熱真空
圧空成形部43、シート集積部44、ウェブ巻取り部4
5とから構成されている。
【0032】ウェブ40は、ポリスチレン変性ポリフェ
ニレンエーテルにエラストマー成分を加えたもので、ポ
リスチレンとポリフェニレンエーテルとの比率は3対7
であり、エラストマー成分は12部とされている。な
お、必要に応じてシリコンや帯電防止剤を添加すること
もある。また、ポリカーボネートフイルム,ポリエチレ
ンフイルム等を使用することもある。ウェブ40の厚み
は0.15mm±30%であり、好ましくは0.15m
m±20%、特に好ましくは0.15mm±10%とな
っている。また、ウェブ40の幅は、200〜300m
mとなっている。
【0033】ウェブ供給部41は、ウェブ40が巻かれ
たロール47と、このロール47からウェブ40を一定
長さ分引き出すループコントロール部48と、搬送部4
2に向けてウェブ40を送る搬送ローラ対49とから構
成されている。また、図示してはいないが、ウェブ供給
部41内には予備のロールが装備されており、ロール4
7のウェブ40が無くなった時点で予備のロールが装填
されて続けてウェブ40が供給されるようになってい
る。
【0034】搬送部42は、駆動スプロケット51aと
従動スプロケット51bとに掛けられたチェーン52
と、このチェーン52から外側に向けて突設された複数
個の穿通部である剣先53とから構成されている。剣先
53は、チェーン52の各コマに設けられており、その
先端は刃物状の鋭利なものとされている。そして、ウェ
ブ供給部41から供給されたウェブ40の端縁に剣先5
3を順次に突き刺して保持し、チェーン52の移動によ
りウェブ40を矢線X方向に向けて間欠に定尺搬送す
る。なお、このチェーン52は、ウェブ40の両側の端
縁の下部にそれぞれ配置されていて、ウェブ40の両側
部を保持して搬送する。
【0035】また、ウェブ40の端縁に剣先53をスム
ーズに突き刺すために、搬送部40のウェブ搬送方向X
の上流側には、ウェブ40の両側端縁を加熱するセラミ
ックヒーター55が設けられている。このセラミックヒ
ーター55は、加熱真空圧空成形部43で成形に用いら
れないウェブ40の端縁から3〜15mm程度の範囲の
みを50〜100°C、好ましくは70〜110°C、
特に好ましくは80〜100°Cに加熱して軟化させ、
剣先53が容易に突き刺さるようにする。
【0036】搬送部42により保持されたウェブ40
は、チェーン52に沿って加熱真空圧空成形部43に搬
送される。加熱真空圧空成形部43は、ウェブ40の下
方に配置された加熱板57と、ウェブ40の上方に配置
された金型58とから構成されている。これら加熱板5
7と金型58とには、それぞれ加熱板57及び金型58
を上下方向に移動させる移動機構59,60と、加熱板
57と金型58を介してウェブ40にエア吸引及びエア
加圧を行うエアポンプ61,62とが取り付けられてい
る。
【0037】加熱板57と金型58とは、それぞれウェ
ブ40を基準としてウェブ40に向かって上昇及び下降
され、ウェブ40を挟み込んでから加熱と真空圧空成形
とを行うようになっている。金型58は、ディスク1
9,20の外側の形状を再現するメス金型となってお
り、複数個のディスク用メス型が一体に設けられたもの
となっている。また加熱板57は、複数個のカートリッ
ジヒーターが内蔵されたもので、全体的に均一に加熱さ
れている。移動機構59,60は、加熱板57と金型5
8の移動をより正確にするためにサーボモータを使用し
ている。また、サーボモータを用いずとも正確な移動を
行えるならば、エアシリンダや油圧シリンダ,ソレノイ
ドやカム等を用いることもできる。
【0038】加熱板57と金型58とがウェブ40を挟
み込むと、加熱板57はエアポンプ61によりウェブ4
0を吸引し、ウェブ40を加熱板57に全体的に接触さ
せて均一に加熱軟化する。このウェブ40の加熱軟化が
終了すると、金型58はエアポンプ62によりエア吸引
を行い、また加熱板57はエアポンプ61によりエア加
圧を行う。これによりウェブ40は金型58に密着さ
れ、図11に示すように、上方に向かって突出された複
数個のディスク状変形部65が、1ショットの成形でウ
ェブ搬送方向Xに沿って10列、ウェブ搬送方向Xに直
交する方向で6列の計60個形成される。
【0039】また、真空圧空成形時にウェブ40が加熱
板57と金型58との間に引き込まれてシワが発生する
のを防止するために、加熱板57と金型58との前後に
はウェブ40を挟み込んで固定するクランパ64a,6
4bが設けられている。このクランパ64a,64bに
は、内部に冷却水用の通路が設けられており、ウェブ4
0を挟み込んだ際にその挟み込んだ部分を冷却するよう
になっている。これによれば、加熱板57がウェブ40
を加熱した際の熱が、ウェブ40の未加熱部分に達する
のを阻止する効果があり、ウェブ40への二重加熱の防
止となっている。
【0040】また、このときには、ディスク状変形部6
5の他に、ウェブ40からディスク状変形部65を打抜
く際の位置決めに用いられる円形の位置決め凹部66
と、ディスク状変形部65を打ち抜く際にウェブ40を
移動させるときのガイドとなるガイド溝67と、ウェブ
40を補強するリブ68とが一緒に形成される。
【0041】位置決め凹部66は、図12(A)に示す
ように、断面が上方に向かって突出されたカップ形状と
されており、側壁66aが傾斜面とされている。そし
て、打抜き時には、上方から側壁66aと同傾斜の斜面
を備えた凹部を有する凹型位置決めピンが被せられ、下
方から側壁66aと同傾斜の斜面を備えた凸部を有する
凸型位置決めピンが挿入され、傾斜面同士の摺接によっ
て位置決めが行われる。この位置決め凹部66は、ウェ
ブ搬送方向Xと直交する方向でディスク状変形部65の
2列毎に3個配置されており、1ショットの成形で計1
5個の位置決め凹部66が形成される。
【0042】ガイド溝67は、図12(B)に示すよう
に断面が上方に向かって突出された逆V字形とされてお
り、ウェブ40からディスク状変形部65を打ち抜く際
に、移動時のガイドとなるガイド突条が挿入される。こ
のガイド溝67は、ウェブ搬送方向Xに沿って位置決め
凹部66と同一ライン上に3本配置されている。リブ6
8は、図12(C)に示すように円弧状の膨らみとされ
ており、ウェブ40から1ショット分の成形部分を切断
してシート状にした際に、このシートを補強するための
ものとなっている。このリブ68は、各ディスク状変形
部65の間に格子状に配置されている。なお、ガイド溝
67は、図11において搬送方向Xと平行としたが、こ
れを搬送方向Xと直交する方向に形成し、シートの供給
をこのガイド溝に沿って行うこともできる。このX方向
に直交するガイド溝は、金型からの離型性を改善できる
が生産性が悪いという欠点がある。
【0043】加熱真空圧空成形部43で真空圧空成形が
施されたウェブ40は、次のシート集積部44に向けて
搬送される。シート集積部44は、ウェブ40の上方に
配置されたパンチ台70と、ウェブ40の下方に配置さ
れたダイス台71とからなり、パンチ台70は、搬送部
42により搬送され停止されたウェブ40に向かって下
降され、ダイス台71とでウェブ40を挟み込む。これ
らのパンチ台70とダイス台71とにより打ち抜かれる
位置は、図11に2点鎖線73で示す位置である。この
位置は、ウェブ40が金型58と加熱板57とで挟み込
まれた部分の内側であり、加熱板57と金型58とで挟
み込まれて皺が発生した部位を切断することにより、ウ
ェブ40を複数個のディスク状変形部65が形成された
シート74にする。シート74が打ち抜かれたウェブ4
0は、ウェブ巻取り部45で巻き取られ、後に際溶融し
再製膜後、再利用される。再利用の方法として、中央部
に再利用樹脂を用い、外側に新しい樹脂を使う三層構成
の芯押出し製膜シートとする方法がある。
【0044】ウェブ40から打ち抜かれたシート74
は、パンチ台70に設けられたノックアウト装置によっ
てウェブ40から分離され、ダイス台71の内部を落下
される。ダイス台71の下方には、シート74を積み重
ねた状態で複数枚集積する集積コンテナ76が配置され
ている。この集積コンテナ76は、内部に上下方向に移
動自在とされた集積板77を備えている。
【0045】集積板77は、最初のシート74を受ける
ときには集積コンテナ76内で最上部に位置してダイス
台71との距離を短くしており、シート74がダイス台
71から落下する間に姿勢が変化するのを防止してい
る。また、集積コンテナ76内には、シート74の集積
高さを監視するセンサーが設けられており、このセンサ
ーの検出結果によって、集積板77は徐々に集積コンテ
ナ76内を下降していき、ダイス台71とシート74の
集積位置との距離を一定に保つようになっている。ま
た、これとは逆に、集積コンテナ76内から徐々にシー
ト74が取り出されて集積コンテナ76内のシート74
が減ってくる場合には、集積板77は徐々に上昇されて
最上層のシート74の位置を一定に保つ。
【0046】上記集積コンテナ76は、コンテナ送出し
装置79の上に載置されている。このコンテナ送出し装
置79は、集積コンテナ76内に所定の枚数のシート7
4が収められると、突出し部80を図中右方に向けて突
出させ、集積コンテナ76をベルトコンベア81の上に
送り出す。ベルトコンベア81は、集積コンテナ76を
シート74からディスク19,20を打ち抜く次工程に
向けて搬送する。
【0047】また、ダイス台71の下部には、コンテナ
送出し装置79が集積コンテナ76をベルトコンベア8
1に向けて送り出す間、シート74を一時的に集積する
シャッタ装置が組み込まれている。このシャッタ装置
は、扉のようにダイス台71の下部を開閉する一対の遮
蔽板83からなり、コンテナ送出し装置79に新たな集
積コンテナ76が供給されるまでの間、図中2点鎖線で
示すように打ち抜かれたシート74を一時的に保持し、
新たな集積コンテナ76がコンテナ送出し装置79に供
給されると、遮蔽板83を開いて集積コンテナ76に向
けてシート74を落下させる。
【0048】
【発明の実施の形態】シート製造装置から搬送されてき
た集積コンテナ76は、本発明のディスク製造装置に供
給される。ディスク製造装置は、図1に示すように、下
方に供給された集積コンテナ76からシート74を取り
出して供給するシート供給部85と、供給されたシート
74から複数個のディスクを打ち抜く打抜き部86と、
シート74から打ち抜かれたディスク19,20を集積
するディスク集積部87と、ディスク19,20が打ち
抜かれた後のシート74を排出するシート排出部88と
から構成されている。
【0049】シート供給部85は、集積コンテナ76内
に積層されたシート74を最上層から順に取り出して搬
送するもので、シート74をエア吸引により吸着する吸
着部90と、この吸着部90を垂直方向と水平方向とに
移動する移動機構とを備えている。移動機構は、吸着部
90を保持する保持部91と、この保持部91が水平方
向で移動自在に取り付けられるガイドレール92とから
なる。保持部91は、内蔵したエアシリンダによって吸
着部90を上下方向に移動させるとともに、同じく内蔵
したモータの回転よってガイドレール92上を自走し、
吸着部90を水平方向に移動させる。
【0050】なお、集積コンテナ76では、内部に組み
込まれたセンサーによってシート74の残量が監視さ
れ、シート74の減少度合いに合わせて集積板77が徐
々に上昇されて最上層のシート74の高さが常に一定に
されるので、吸着部90の上下方向の移動量は一定とな
る。
【0051】シート供給部85により集積コンテナ76
内から取り出されたシート74は、シート74を載置す
るとともに幅方向での位置決めを行うガイド板94上に
載置される。このガイド板94上でのシート74の姿勢
は、図中右方に向かって図11に示すシート74の長手
方向が沿わされる。またガイド板94の上面には、シー
ト74のガイド溝67に挿入されるガイド突条95(図
4参照)がガイド溝67と同数の3本設けられており、
シート74はガイド突条95によって幅方向での簡略的
な位置決めが行われるとともに、位置決め凹部66のシ
ート74の長手方向の間隔を1ピッチとして、ガイド突
条95に沿って図中右方に向けて間欠に定尺搬送され
る。
【0052】ガイド板94上に載置されたシート74の
搬送は、ディスク集積部87によってディスク19,2
0の集積と同時に行われる。ディスク集積部87は、シ
ート71から打ち抜かれたディスク19,20を打抜き
部86から受け取るディスク受取装置97と、このディ
スク受取装置97を打抜き部86内に向けて移動する移
動装置98と、ディスク19,20が集積された集積ピ
ンユニット103を次工程に向けて搬送するコンベア1
04とから構成されている。
【0053】移動装置98は、ディスク受取装置97が
組み込まれ、打抜き部86内に入り込む位置と退避する
位置との間を水平移動される移動部99と、この移動部
99を水平移動させる駆動部100とから構成されてい
る。移動部99には、上下方向に移動自在とされ下方に
移動したときにシート74の位置決め凹部66の外側を
保持するピッチ送りガイド101が設けられている。そ
して、このピッチ送りガイド101が位置決め凹部66
を保持した状態で、移動部99が駆動部100により図
中右方に向けて移動されることによりシート74は間欠
に定尺搬送される。
【0054】打抜き部86には、シート74の上方と下
方とに対をなす上下打抜き刃ユニット106,107が
配置されており、上打抜き刃ユニット106はカムや油
圧シリンダ等からなる駆動ユニット108によって下降
されて、下打抜き刃ユニット107とでシート74を挟
み込むことにより、シート74上の複数個のディスク状
変形部65から中央部の開口と外形とを同時に打ち抜
く。
【0055】上打抜き刃ユニット106を下方から見た
図2(A)及び図3に示すように、上打抜き刃ユニット
106にはディスク状変形部65にディスク19の形状
を刻み込む第1打抜き刃110が6個と、ディスク状変
形部65にディスク20の形状を刻み込む第2打抜き刃
111が6個設けられており、長手方向の中央部分に3
個の凹型位置決めピン112が配置されている。各打抜
き刃110,111には、それぞれ複数個のエア通路1
10a,111aが形成されており、これらのエア通路
110a,111aは図示しないエアポンプに連結され
ていて、シート74から打ち抜いたディスク19,20
を吸着してシート74から取り出す。
【0056】また、下打抜き刃ユニット107には、同
図(B)及び図3に示すように、上打抜き刃ユニット1
06に対応して、ディスク状変形部65にディスク19
の形状を刻み込む第1打抜き刃114が6個と、ディス
ク状変形部65にディスク20の形状を刻み込む第2打
抜き刃115が6個設けられており、長手方向の中央部
分には3個の凸型位置決めピン116が配置されてい
る。
【0057】また、第1打抜き刃114には、ディスク
19の中央部の開口19aを打ち抜くためのダイス11
4aが設けられており、第2打抜き刃115にはディス
ク20の中央部の開口20aを打ち抜くためのダイス1
15aと、係止穴25を打ち抜くためのダイス115b
とが設けられている。そして、これらのダイス114
a,115a,115bは、図1に示すように下打抜き
刃ユニット107の下部に設けられた排出シュート11
7に連結されている。この排出シュート117には、図
示しないエアポンプが接続されており、ダイス114
a,115a,115bから打ち抜き時の抜きカスを吸
入して排出するようになっている。
【0058】これら上下打抜き刃ユニット106,10
7は、長手方向がシート74の搬送方向に対して直交す
るように配置されており、打抜き部86の一度の動作
で、図11に示すシート74の搬送方向Xに直交した破
線119内の12個のディスク状変形部65から、ディ
スク19とディスク20とを6個ずつ打ち抜く。
【0059】上打抜き刃ユニット106は、各打抜き刃
110,111が別体とされており、共通の架台である
ダイプレート121とバッキングプレート122とに間
隔を狭めて挟み込まれるようにして組み付けられてい
る。各打抜き刃110,111は、上部に打抜き部分よ
りも大径とされたベース部123が設けられており、こ
のベース部123の上面と下面とには、スペーサー用の
シム124が取り付けられている。
【0060】ダイプレート121には、打抜き刃11
0,111の打抜き部分が挿入されて位置決めされる開
口121aが形成されており、その上部には打抜き刃1
10,111のベース部123が収められる凹部121
bが形成されている。バッキングプレート122は、ダ
イプレート121の上部に組み付けられて各打抜き刃1
10,111を挟み込んで支持している。また、バッキ
ングプレート122には、各打抜き刃110,111に
形成されたエア通路110a,111aに連結されるエ
ア通路125が複数個形成されており、これらのエア通
路125にはエアポンプが連結されている。
【0061】この上打ち抜き刃ユニット106の打抜き
刃110,111が劣化した場合には、打抜き部86か
ら上打抜き刃ユニット106を取り外し、バッキングプ
レート122とダイプレート121とを分解して内部の
打抜き刃110,111のみを交換するようになる。
【0062】また、下打抜き刃ユニット107も各打抜
き刃114,115が別体とされており、共通の架台で
あるストリッパープレート127とバッキングプレート
128とに挟み込まれるようにして組み付けられてい
る。各打抜き刃114,115の打抜き部分は、ストリ
ッパープレート127に形成された開口127aに挿入
されて位置決めされ、大径で下面にシム129が取り付
けられたベース部130がバッキングプレート128に
よって支持されている。
【0063】ストリッパープレート127は、端縁に形
成された軸132をガイドとして上下方向に移動可能と
されており、通常時はバネ付勢によって上方に配置さ
れ、各打抜き刃114,115を隠してシート74の搬
送を行いやすくしている。そして、上打抜き刃ユニット
106が下降されると、ストリッパープレート127は
上打抜き刃ユニット106の各打抜き刃110,111
に押圧されて下方に沈み込み、各打抜き刃114,11
5を露出させるようになっている。また、バッキングプ
レート128には、各打抜き刃114,115のダイス
114a,115a,115bに連結されるエア通路1
31が複数個設けられており、これらのエア通路131
を介して抜きカスを排出する。
【0064】この下打ち抜き刃ユニット107も、打抜
き刃114,115が劣化した場合には、打抜き部86
から下打抜き刃ユニット107を取り外し、ストリッパ
ープレート127とダイプレート128とを分解して内
部の打抜き刃114,115のみを交換するようにな
る。
【0065】下打抜き刃ユニット107に設けられてい
る3個の凸型位置決めピン116は、先端部にシートの
位置決め凹部66内に挿入されてシート74の位置決め
を行い凸部116aを備えている。この凸部116a
は、ストッリッパープレート127から突出されてお
り、シート74が搬送されてきた際に、この凸部116
aを位置決め凹部66内に挿入しておおよその位置決め
を行う。
【0066】上打抜き刃ユニット106に設けられてい
る3個の凹型位置決めピン112は、先端部にシート7
4の位置決め凹部66の外側が挿入される凹部112a
を備えており、ダイプレート121に対してスライド自
在とされている。この先端部は、通常時はバネ付勢によ
ってダイプレート121から下方に突出され、各打抜き
刃110,111よりも僅かに下方に配置されている。
そして、上打抜き刃ユニット106が下降された際に、
最初に凹型位置決めピン112と凸型位置決めピン11
6とがシート74の位置決め凹部66を挟み込んでシー
ト74の位置決めを行い、凹型位置決めピン112はバ
ネ付勢に抗してダイプレート121内に入り込むので、
各打抜き刃110,111,114,115の打抜き動
作に支障はない。
【0067】図4(A),(B)は、上打抜き刃ユニッ
ト106の第1打抜き刃110と、下打抜き刃ユニット
107の第1打抜き刃114との打抜き状態を示すもの
である。打抜き刃110の中央部には、ディスク状変形
部65の中央部に開口19aを打ち抜くためのパンチ1
33が配置され、このパンチ133の外側にディスク状
変形部65の外形を打ち抜くためのダイス134が配置
され、これらパンチ133とダイス134との間に、デ
ィスク状変形部65の断面形状に沿った凹形状が設けら
れ、打ち抜かれたディスク19を吸引して保持するため
のエア通路110aが形成されたノックアウト部135
が配置されている。パンチ133とダイス134とは刃
先がずらされていて、ダイス134の方が下方に配置さ
れている。なお、これらパンチ133とダイス134と
ノックアウト部135とは一体に形成されているが、図
では各部を明解にするために異なるハッチングを施して
記載している。
【0068】打抜き刃114には、打抜き刃110のダ
イス134とでディスク状変形部65の外形を打ち抜く
ためのパンチ136が外形部に設けられており、その上
面にはディスク状変形部65の形状に沿った凸形状が設
けられている。打抜き刃114の中央部には、打抜き刃
110のパンチ133とでディスク状変形部65の中央
部に開口19aを打ち抜くためのダイス114aが設け
られている。
【0069】また、ディスク19,20は直接に写真フ
イルム14に接触する部品であるためバリの少ないこと
が重要であり、更にシート74の材料である変性PPE
は比較的打抜き難い材料であることや、打抜き刃の寿命
が短いとコストが上昇することなどを考慮して、パンチ
133とダイス114a、及びダイス134とパンチ1
36とのクリアランスを決定する必要があるが、実験の
結果、本実施形態のシート74を打ち抜く場合、パンチ
とダイスとのクリアランスが20μmを越えるとバリが
発生し、1μm以下だと打抜き刃が短寿命となることが
別っている。このことから、パンチ133とダイス11
4a、及びダイス134とパンチ136とのクリアラン
スは、0〜20μm、好ましくは2〜10μm、特に好
ましくは3〜6μmとなっている。
【0070】上打抜き刃ユニット106が下降される
と、最初に打抜き刃110のダイス134が下打抜き刃
ユニット107のストリッパープレート127に突き当
たり、ストリッパープレート127をバネの付勢に抗し
て沈み込ませる。これにより、打抜き刃114がストリ
ッパープレート127の上面に突き出され、ノックアウ
ト部135と打抜き刃114の上面とがディスク状変形
部65を断面形状に沿って挟み込み固定する。これとほ
ぼ同時に、パンチ133とダイス114aとがディスク
状変形部65に中央部の開口19aを打抜き、ダイス1
34とパンチ136とがディスク状変形部65の外形を
打ち抜く。
【0071】中央部の開口19aを打ち抜いた際に発生
する抜きカス137は、バッキングプレート128に設
けられたエア通路131によって吸引されて、ダイス1
14a内を通過して排出される。また、上打抜き刃ユニ
ット106は、打抜き後に再び上方の初期位置に上昇さ
れ、この時に各打抜き刃110はエア通路110aでデ
ィスク19を吸引して保持し、シート74から取り出
す。
【0072】なお、打抜き刃111と打抜き刃115と
によるディスク20の打ち抜き動作は、上記打抜き刃1
10と打抜き刃114とによるディスク19の打抜き動
作とほぼ同じであるが、この打ち抜きの場合には開口2
0aと外形との打ち抜きと同時に係止穴25をも同時に
打ち抜く。
【0073】図1に示すように、上打抜き刃ユニット1
06が上方の初期位置に上昇すると、ディスク19,2
0の集積とともにシート74の搬送を行うために、打抜
き部86内にディスク集積部87の移動部99が移動さ
れる。このときには、ディスク受取装置97が上打抜き
刃ユニット106の下部に配置され、上打抜き刃ユニッ
ト106はディスク受取装置97に向けてディスク1
9,20を落下させる。る。このディスク19,20の
落下は、ディスク19,20を吸着していたエアポンプ
の動作をエアブローに切り換えてディスク19,20を
下方に落とすもので、ディスク19,20が回転するよ
うな向きでと吹きつけると、ディスク19,20が浮き
上がって落下位置が変化してしまうため、真っ直ぐ下方
に向けて吹き落とすことが必要である。
【0074】ディスク受取装置97は、図5(A)に示
すように、上打抜き刃ユニット106から落下されたデ
ィスク19,20を受け取って吸着する吸着板140
と、この吸着板140を回動自在に支持する軸141と
から構成されている。吸着板140には、上面に通ずる
複数個のエア通路142が形成されており、これらのエ
ア通路142は、軸141の内径部に形成されたエア通
路143に連結されている。軸141のエア通路143
は図示しないエアポンプに連結されていて、上打抜き刃
ユニット106から落下されてきたディスク19,20
をエア吸引により吸着保持する。なお、吸着板140で
のディスク19,20の吸着は、エア吸着以外に静電吸
着等を用いてもよい。また、ディスク受取装置97に
は、ディスク19,20が落下されたことを確認するセ
ンサーを設けることもできる。
【0075】ディスク19,20の受け渡しが終了する
と、図1において2点鎖線で示す初期位置に向けて移動
部99が移動され、ディスク受取装置97は集積ピンユ
ニット103の上方に配置される。集積ピンユニット1
03は、ディスク19,20の中央部の開口19a,2
0a内に挿通可能な太さの集積ピン145が、上打抜き
刃ユニット106の打抜き刃110,111の配置に合
わせて台板146に立設されたものである。
【0076】ディスク受取装置97は、図5(B)に示
すように、移動部99の初期位置への移動に伴って軸1
41を中心に180°回転されるようになっており、デ
ィスク19,20を吸着した吸着面が下方に向けられ
る。そして、エア通路143,142を介してエアブロ
ーを行い、下方の集積ピン145に向けてディスク1
9,20を落下させる。ディスク受取装置97から落下
されたディスク19,20は、集積ピン145に開口1
9a,20aが挿通されて整列集積される。
【0077】規定数のディスク19,20が集積された
集積ピンユニット103は、コンベア104によって、
図1中において右方に搬送され、次工程であるスプール
軸への組み付け工程に搬送され、ディスク受取装置97
の下方には新たな集積ピンユニット103が供給され
る。
【0078】全てのディスク状変形部65が打ち抜かれ
たシート74は、ガイド板94の終端から落下され、ガ
イド148に沿ってシート排出部88に送り込まれる。
シート排出部88では、コンベア149が打抜き済みの
シート74を図中左方に搬送し、廃棄コンテナ150内
に集積する。また、コンベア149上には中央部の抜き
カス137も落下されて廃棄ボックス150内に送り込
まれる。廃棄ボックス15内に集積されたシート74や
抜きカス137は、断裁,溶融されて再利用される。
【0079】次に上記実施形態の作用について、図6を
参照して説明する。シート製造装置にによりディスク状
変形部65、位置決め凹部66、ガイド溝67、リブ6
8が複数個ずつ形成されたシート74は、集積コンテナ
76内に複数枚が積層されて、図1に示すディスク製造
装置のシート供給部85の下方に供給される。このシー
ト74は、各ディスク状変形部65の間隔が狭められて
配置されているので、材料得率が非常によいものとなっ
ている。
【0080】シート供給部85は、保持部91に内蔵さ
れたエアシリンダで吸着部90を下降させ、最上層のシ
ート74をエア吸引により吸着する。シート74を吸着
した吸着部90はエアシリンダにより再び上昇され、保
持部91のガイドレール92に沿った移動により、ガイ
ド板94に移動されて、ガイド板94上にシート74を
供給する。このシート74の供給は、打抜き部86の作
業状況に合わせて連続して行われ、集積コンテナ76内
ではシート74の残量に応じて集積板77が上昇し、最
上層のシート74の位置が常に一定にされる。また、集
積コンテナ76内のシート74が無くなると新たな集積
コンテナ76が供給されるので、更に連続してシート7
4を供給することができる。このように、集積コンテナ
76に集積されたシート74は、全て自動でガイド板9
4に供給されるので、ディスク19,20の製造効率を
向上することができる。
【0081】ガイド板94上に載置されたシート74
は、ガイド溝67にガイド突条95(図4参照)が挿入
されて幅方向での位置決めがなされ、ガイド突条95に
沿って図中右方に間欠に定尺搬送される。これにより、
短尺のシート74でも幅方向の位置ズレが減少される。
シート74の搬送は、ディスク集積部87の移動部99
が駆動部98によって打抜き部86内に移動し、ピッチ
送りガイド101が下降して位置決め凹部66の外側を
保持する。その後、移動部99が駆動部98により再び
初期の位置に移動され、この時に位置決め凹部66を利
用して位置決め凹部66の1ピッチ分だけシート74を
搬送する。このように、位置決め凹部66を1ピッチと
してシート74を搬送することにより、シート74の搬
送量が常に一定となる。
【0082】ガイド板94上を搬送されたシート74は
打抜き部86に到達し、図11に示すシート74の搬送
方向Xにおける先頭側の3個の位置決め凹部66が、図
3に示す凸型位置決めピン116の先端の凸部116a
に被せられる。この状態では、3個の位置決め凹部66
を挟む12個のディスク状変形部65が、図4(A)に
示すように、下打抜き刃ユニット107のストリッパー
プレート127上に載置されている。
【0083】上打抜き刃ユニット106が駆動ユニット
108により下降されると、最初に上打抜き刃ユニット
106に組み込まれた凹型位置決めピン112がシート
74に到達し、凹部112aで位置決め凹部66の外側
を保持するとともに、下方の凸型位置決めピン116と
で位置決め凹部66を挟み込んで、シート74を打ち抜
きに適した状態に位置決めする。また、このとき凹型位
置決めピン112は、バネ付勢に抗して上打抜き刃ユニ
ット106内にスライドして入り込むので、その後の打
ち抜きの邪魔にはならない。このように、上下から位置
決め凹部66を挟み込んで位置決めすることにより、シ
ート74の位置決め精度が更に向上され、真空圧空成形
と打ち抜きとの間の位置ズレが減少し、精度のよいディ
スクを製造することができる。
【0084】そして、更に上打抜き刃ユニット106が
下降されると、図4(B)に示すように、上打抜き刃ユ
ニット110,111がストリッパープレート127に
突き当たり、ストリッパープレート127をバネの付勢
に抗して軸132をガイドに沈み込ませる。これによ
り、下打抜き刃ユニット107の打抜き刃114,11
5がストリッパープレート127の上面に突出される。
例えば、打抜き刃110と打抜き刃114との噛み合い
の場合、ノックアウト部135と打抜き刃114の上面
とがディスク状変形部65を断面形状に沿って挟み込
み、これとほぼ同時に、パンチ133とダイス114a
とがディスク状変形部65に中央部の開口19aを打抜
き、ダイス134とパンチ136とがディスク状変形部
65の外形を打ち抜く。
【0085】この上下打抜き刃ユニット106,107
は、インサートタイプとしたことにより、各打抜き刃1
10,111と打抜き刃114,115との間隔を狭め
た配置とすることができるので、材料得率よくディスク
状変形部65が配置されたシート74を打ち抜くことが
できる。また、打抜き刃が劣化した場合には、各打抜き
刃110,111,114,115のみを交換すること
ができるので、コストを低減することができる。また、
各打抜き刃110,111,114,115は、ダイプ
レート121やバッキングプレート122、ストリッパ
ープレート127,バッキングプレート128に組み付
けられているの、各打抜き刃ユニット106,107の
剛性の向上により打抜き精度も向上される。
【0086】この打抜き時には、図1に示すように、下
打抜き刃ユニット107の下部に設けられた排出シュー
ト117に連結されているエアポンプがエア吸引を行
い、エア通路131とダイス114a,115a,11
5bと介して抜きカス137を吸引して排出する。排出
シュート117から排出された抜きカス137は、コン
ベア149上に載置され廃棄ボックス150内に収納さ
れる。このように、抜きカス137の排出を打ち抜き時
に同時に行うと、打ち抜きカスが刃先に付着することに
よる、その後に打ち抜かれるディスクへの悪影響を防止
することになる。
【0087】打抜き部86は、シート74への打ち抜き
が終了すると、上打抜き刃ユニット106が駆動ユニッ
ト108により上方の初期位置に向けて上昇される。こ
のときに上打抜き刃ユニット106は、エアポンプでエ
ア吸引を行い、バッキングプレート122に設けられた
エア通路125を介して、各打抜き刃110,111に
形成されたエア通路110a,111aでシート74か
ら打ち抜かれたディスク19と20とを吸着してシート
74から取り出す。このように、上打抜き刃ユニット1
06でディスク19,20を吸着すると、ディスク1
9,20の取り出しが容易になるという利点がある。
【0088】上打抜き刃ユニット106が上方の初期位
置に戻り、シート74からディスク19,20が取り出
されると、ディスク集積部87の移動部99が駆動部1
00に駆動されて打抜き部86内に移動される。このと
きに移動部99は、ピッチ送りガイド101を下降して
シート74の位置決め凹部66の外側を保持し、次のシ
ート74の搬送に備える。またこの時には、図5(A)
に示すように、ディスク受取装置97が上打抜き刃ユニ
ット106の真下に配置されている。
【0089】上打抜き刃ユニット106は、下方にディ
スク受取装置97が配置されると、エア通路110a,
111aによるエア吸引をエアブローに切り換え、12
個のディスク19,20を下方に向けて落下させる。落
下されたディスク19,20は、ディスク受取装置97
の吸着板140上に落下し、吸着板140がエア通路1
43,142を介してエア吸引を行っていることによ
り、吸着板140に吸着される。このように、エア吸引
によりディスク19,20の受け渡しを行うと、ディス
ク19,20の劣化がすくなくなる。
【0090】上打抜き刃ユニット106とディスク受取
装置97とによるディスク19,20の受け渡しが終了
すると、ディスク集積部87の移動部99は駆動部10
0に駆動されて図1中において右方の初期位置に移動さ
れる。このときに、シート74が1ピッチ分搬送され、
図11に示すシート74の搬送方向Xにおける先頭側か
ら2列目の3個の位置決め凹部66が、図3に示す凸型
位置決めピン116の先端の凸部116aに被せられ
る。またこの移動時には、ディスク受取装置97は軸1
41を中心に180°回転される。
【0091】移動部99が初期位置に移動されると、図
5(B)に示すように、ディスク受取装置97は集積ピ
ンユニット103の真上に位置し、更にディスク受取装
置97はディスク19,20を吸着した面が下方に向け
られている。そして、ディスク受取装置97はエア吸引
をエアブローに切り換えて、ディスク19,20を下方
に落下させ、開口19a,20aに集積ピン145を挿
通させ整列集積する。規定数のディスク19,20が集
積された集積ピンユニット103は、コンベア104に
よって次工程のスプール軸13への組み付け工程に向け
て搬送される。以上のようにディスク19,20を整列
集積すると、次工程でのディスク19,20の取り出し
も容易になり、パトローネ自体の製造効率の向上にも好
影響を与えることができる。
【0092】この後シート74には5回の打ち抜きが行
われ、5回のディスク19,20の受け渡しとディスク
19,20の集積とが行われる。全てのディスク状変形
部65が打ち抜かれたシート74は、ガイド板94の終
端から落下され、ガイド148に沿ってコンベア149
上に載置される。コンベア149はシート74を廃棄ボ
ックス150に集積する。以上のような各部の動作が繰
り返されて、ディスク19,20が製造される。
【0093】なお、上記実施形態では、一度に打ち抜か
れるディスク19,20の数を6個ずつの計12個とし
たが、これに限定されることなく12個よりも多くても
少なくてもよい。また、ディスク19とディスク20と
を同時に打ち抜くようにしたが、これらは別々のライン
で製造するようにしてもよい。
【0094】また上記実施形態は、熱可塑性合成樹脂の
シートを使用してディスクの形状に成形するシートフォ
ーミング方法に属する。このうち、圧縮空気を補助的に
用いる真空圧空形成としているが、本発明ではこれに限
らず、圧縮空気を用いない単なる真空成形でもよい。ま
た、本発明では、成形時に用いる型をメス型としたが、
これはオス型を用いて真空成形を行うと、金型側の面が
写真フイルムに接触するディスクの内側を再現し、この
内面に型跡が残ると写真フイルムに悪影響を及ぼす恐れ
があるためである。
【0095】また、本発明では、前述した写真フイルム
パトローネ以外の構成を用いてもよい。以下に本発明に
用いることが好ましい各種構成の代表例を記載する。し
かしながら、本発明はこれに限定されるのではなく公知
のあらゆる構成と組み合わせて用いることができる。
【0096】磁気記録層を担持した写真フイルム14の
乳剤感光材料(ハロゲン化銀感光材料)は、特開平6−
35118号、特開平6−17528号、発明協会公開
技報94−6023に詳細に記載されている、予め熱処
理したポリエステルの薄層支持体、例えば、ポリエチレ
ン芳香族ジカルボキシレート系ポリエステル支持体で、
50〜300μm、好ましくは50〜200μm、より
好ましくは80〜115μm、特に好ましくは85〜1
05μmを40°C以上、ガラス転移点温度以下の温度
で1〜1500時間熱処理(アニール)し、特公昭43
−2603号、特公昭43−2604号、特公昭45−
3828号記載の紫外線照射、特公昭48−5043
号、特開昭51−131576号等に記載のコロナ放
電、特公昭35−7578号、特公昭46−43480
号記載のグロー放電等で表面処理し、米国特許第5,3
26,689号明細書に記載の下塗りを行い、必要に応
じて米国特許第2,761,791号明細書に記載され
た下引き層を設け、特開昭59−23505号、特開平
4−195726号、特開平6−59357号記載の強
磁性体粒子を塗布すればよい。
【0097】なお、上述した磁性層は、特開平4−12
4642号、特開平4−124645号に記載されたス
トライプ状でもよい。さらに、必要に応じ、特開平4−
62543号記載の帯電防止処理を行い、最後にハロゲ
ン化銀乳剤を塗布したものを用いる。ここで用いるハロ
ゲン化銀乳剤は、特開平4−166932号、特開平3
−41436号、特開平3−41437号記載のものを
用いる。
【0098】こうして作る感材は、特公平4−8681
7号記載の製造管理方法で製造し、特公平6−8714
6号記載の方法で製造データを記録するのが好ましい。
その後、またはその前に、特開平4−125560号に
記載される方法に従って、従来の135サイズよりも細
幅のフイルムにカットし、従来よりも小さい小フォーマ
ット画面にマッチするようにパーフォレーションを小フ
ォーマット画面当たり片側2穴穿孔する。
【0099】こうして出来たフイルムは、特開平4−1
57459号記載のカートリッジ(パトローネ)包装体
や特開平5−210202号公報の実施例の図9記載の
カートリッジ、または米国特許第4,221,479号
明細書のフイルムパトローネや米国特許第4,834,
306号明細書、米国特許第4,834,366号明細
書、米国特許第5,226,613号明細書、米国特許
第4,846,418号明細書記載のカートリッジに入
れて使用する。
【0100】ここで用いるフイルムカートリッジまたは
フイルムパトローネは、米国特許第4,848,693
号明細書、米国特許第5,317,355号明細書記載
の様にベロが収納できるタイプが光遮光性の観点で好ま
しい。さらには、米国特許第5,296,886号明細
書記載の様なロック機構を持ったカートリッジや米国特
許第5,347,334号明細書に記載される使用状態
が表示されるカートリッジ、二重露光防止機能を有する
カートリッジが好ましい。また、特開平6−85128
号公報に記載の様にフイルムを単にカートリッジに差し
込むだけで容易にフイルムが装着されるカートリッジを
用いてもよい。
【0101】こうして作られたフイルムカートリッジ
は、次に述べるカメラや現像機、ラボ機器を用いて合目
的に撮影、現像処理、色々な写真の楽しみ方に使用でき
る。例えば、特開平6−8886号、特開平6−999
08号公報に記載の簡易装填式のカメラや特開平6−5
7398号、特開平6−101135号公報記載の自動
巻き上げ式のカメラや特開平6−205690号公報に
記載の撮影途中でフイルムの種類を取り出し交換できる
カメラや特開平5−293138号、特開平5−283
382号公報記載の撮影時の情報、例えば、パノラマ撮
影、ハイヴィジョン撮影、通常撮影(プリントアスペク
ト比選択の出来る磁気記録可能)をフイルムに磁気記録
できるカメラや特開平6−101194号公報記載の二
重露光防止機能を有するカメラや特開平5−15057
7号に記載のフイルム等の使用状態表示機能の付いたカ
メラなどを用いるとフイルムカートリッジ(パトロー
ネ)の機能を充分発揮できる。
【0102】この様にして撮影されたフイルムは、特開
平6−222514号、特開平6−222545号公報
記載の自現機で処理するか、処理の前または最中または
後で特開平6−95265号、特開平4−123054
号公報記載のフイルム上の磁気記録の利用法を用いても
よいし、特系平5−19364号記載のアスペクト比選
択機能を利用してもよい。現像処理する際、シネ型現像
であれば、特開平5−119461号記載の方法でスプ
ライスして処理する。また、現像処理する際または後、
特開平6−148805号公報記載のアタッチ、デタッ
チ処理する。
【0103】こうして処理した後で、特開平2−184
835号、特開平4−186335号、特開平6−79
968号公報記載の方法でカラーペーパーへのバックプ
リント、フロントプリントを経てフイルム情報をプリン
トへ変換してもよい。更には、特開平5−11353
号、特開平5−232594号公報に記載のインデック
スプリント及び返却カートリッジと共に顧客に返却して
もよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の写真フイ
ルムの巻径規制用ディスクの製造方法は、シートを最上
層から順に吸着して搬送するので、シートの凹凸の影響
を受けずに効率よくシートを搬送することができる。ま
た、シートを位置決め凹部で位置決めしてから開口と外
形とを同時に打ち抜くので芯ズレが発生しにくく、更に
打ち抜いたディスクを上打抜き刃ユニットで吸着し、抜
きカスを下打抜き刃ユニットで排出するようにしたの
で、シート,ディスク,抜きカスの分離が確実となる。
【0105】また、本発明の写真フイルムの巻径規制用
ディスクの製造装置は、上下打抜き刃ユニットとして、
それぞれ共通の架台に複数個のダイスあるいはパンチか
らなる打抜き刃を間隔を狭めて固定したものとしたの
で、材料得率向上のために間隔を狭めて配置されてディ
スク状変形部を効率よく打ち抜くことができ、更に架台
が大きなことから打抜き刃ユニットの剛性も向上するの
で、打抜き精度も向上できる。
【0106】更に、打ち抜かれたディスクは、上打抜き
刃ユニットから直接受け取って集積ピンに集積するよう
にしたので、別途にディスクの整列等を行う必要がな
く、更に次工程でのディスクの取り出しも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク製造装置の構成を示す概略図である。
【図2】上下打抜き刃ユニットの平面図である。
【図3】上下打抜き刃ユニットのシート搬送方向に直交
する方向での要部断面図である。
【図4】上下打抜き刃による打抜き時の状態を示す要部
断面図である。
【図5】ディスク集積部によるディスク受け渡し及びデ
ィスク集積時の状態を示す説明図である。
【図6】本発明のディスク製造装置の製造順序を示すフ
ローチャートである。
【図7】写真フイルムパトローネの構成を示す分解斜視
図である。
【図8】写真フイルムパトローネの要部断面図である。
【図9】ディスクの形状を示す要部断面図である。
【図10】シート製造装置の構成を示す概略図である。
【図11】1ショットの真空圧空成形が施されたウェブ
の平面図である。
【図12】位置決め凹部及びガイド溝並びにリブの形状
を示す要部断面図である。
【符号の説明】 10 パトローネ本体 14 写真フイルム 19,20 ディスク 40 ウェブ 65 ディスク状変形部 66 位置決め凹部 67 ガイド溝 74 シート 76 集積コンテナ 85 シート供給部 86 打抜き部 87 ディスク集積部 88 シート排出部 97 ディスク受取装置 103 集積ピンユニット 106 上打抜き刃ユニット 107 下打抜き刃ユニット 110,111,114,115 打抜き刃 112,116 位置決めピン 145 集積ピン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−119436(JP,A) 特開 昭62−176799(JP,A) 特開 昭57−117921(JP,A) 特開 平5−154901(JP,A) 特開 昭62−212124(JP,A) 実開 昭57−183133(JP,U) 実開 昭62−7398(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 590 G03C 3/00 540

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に形成された開口を利用してスプ
    ール軸の両端部に組み付けられ、スプール軸に巻き付け
    られた写真フイルムの巻き緩みをパトローネ内で防止す
    る写真フイルムの巻径規制用ディスクを、真空圧空成形
    により複数個のディスク状変形部と位置決め凹部とが形
    成され、複数枚が積層された状態で供給される熱可塑性
    合成樹脂のシートから打ち抜いて製造する方法におい
    て、 前記積層されたシートを最上層から順に吸着して搬送す
    る第1の工程と、シートの位置決め凹部を位置決めピン
    に挿入して位置決めし、シートの上方に配置され複数個
    の打抜き刃が設けられた上打抜き刃ユニットと、シート
    の下方に配置され複数個の打抜き刃が設けられた下打抜
    き刃ユニットとで複数個のディスク状変形部を挟み込ん
    で中央部の開口と外形とを同時に打ち抜くとともに、複
    数個のディスクを上打抜き刃ユニットで吸着してシート
    から取り出し、中央部の抜きカスを下打抜き刃ユニット
    で吸引して排出する第2の工程と、上打抜き刃ユニット
    から複数個のディスクを受け取って集積する第3の工程
    と、ディスクが打ち抜かれた後のシートを排出する第4
    の工程とからなることを特徴とする写真フイルムの巻径
    規制用ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 中央部に形成された開口を利用してスプ
    ール軸の両端部に組み付けられ、スプール軸に巻き付け
    られた写真フイルムの巻き緩みをパトローネ内で防止す
    る写真フイルムの巻径規制用ディスクを、真空圧空成形
    により複数個のディスク状変形部と位置決め凹部とが形
    成され、複数枚が積層された状態で供給される熱可塑性
    合成樹脂のシートから打ち抜いて製造する装置におい
    て、 前記積層されたシートを最上層から順に吸着して搬送す
    るシート供給部と、シートの位置決め凹部を位置決めピ
    ンに挿入して位置決めし、シートの上方に配置された上
    打抜き刃ユニットと、シートの下方に配置された下打抜
    き刃ユニットとで複数個のディスク状変形部を挟み込ん
    で中央部の開口と外形とを同時に打ち抜くとともに、複
    数個のディスクを上打抜き刃ユニットで吸着してシート
    から取り出し、中央部の抜きカスを下打抜き刃ユニット
    で吸引して排出する打抜き部と、上打抜き刃ユニットか
    ら複数個のディスクを受け取り集積するディスク集積部
    と、ディスクが打ち抜かれた後のシートを排出するシー
    ト排出部とからなることを特徴とする写真フイルムの巻
    径規制用ディスクの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記上下打抜き刃ユニットは、それぞれ
    共通の架台に複数個のダイスあるいはパンチからなる打
    抜き刃が間隔を狭めて固定されたものであることを特徴
    とする請求項2記載の写真フイルムの巻径規制用ディス
    クの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスク集積部は、上打抜き刃ユニ
    ットから受け渡された複数個のディスクを搬送して、デ
    ィスク中央部の開口を利用して集積用のピンに整列集積
    することを特徴とする請求項2記載の写真フイルムの巻
    径規制用ディスクの製造装置。
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