JP3473723B2 - モアレキャンセル回路 - Google Patents
モアレキャンセル回路Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管(以下CRT
という)を用いた表示装置において、表示画面上のモア
レ現象を軽減するモアレキャンセル回路に関するもので
ある。
という)を用いた表示装置において、表示画面上のモア
レ現象を軽減するモアレキャンセル回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機またはコンピュータ
の表示端末等に用いられるラスタスキャン方式の表示装
置は、水平方向への電子ビームの走査を繰返し、この走
査線を垂直方向へ動かすことにより、画像を表示してい
る。CRTを用いた表示装置では、シャドウマスクのピ
ッチにより発光する蛍光体のドットピッチが決まるた
め、例えば水平方向に1ドット毎に表示のオンオフを繰
り返す映像パターンを表示すると、映像表示パターンの
ピッチとシャドウマスクのピッチとの相互干渉による縞
模様、いわゆるモアレ現象が画面上に現れる。特に近
年、コンピュータ用の表示装置は多様な表示ドット数へ
の対応が要求されるようになってきているが、特定のド
ット数を表示した時に、モアレ現象が気になる場合が多
い。
の表示端末等に用いられるラスタスキャン方式の表示装
置は、水平方向への電子ビームの走査を繰返し、この走
査線を垂直方向へ動かすことにより、画像を表示してい
る。CRTを用いた表示装置では、シャドウマスクのピ
ッチにより発光する蛍光体のドットピッチが決まるた
め、例えば水平方向に1ドット毎に表示のオンオフを繰
り返す映像パターンを表示すると、映像表示パターンの
ピッチとシャドウマスクのピッチとの相互干渉による縞
模様、いわゆるモアレ現象が画面上に現れる。特に近
年、コンピュータ用の表示装置は多様な表示ドット数へ
の対応が要求されるようになってきているが、特定のド
ット数を表示した時に、モアレ現象が気になる場合が多
い。
【0003】以下、このようなモアレ現象を軽減するた
めの従来例を図面を参照しながら説明する。図5は従来
のモアレキャンセル回路を含む表示装置の水平偏向関連
部分のブロック構成図であり、図5において、10は水平
偏向回路、11は水平画面位置シフト回路、12は水平偏向
コイル、13はD/A変換器、14は第1の抵抗器、15は第
2の抵抗器、16はモアレキャンセル回路である。
めの従来例を図面を参照しながら説明する。図5は従来
のモアレキャンセル回路を含む表示装置の水平偏向関連
部分のブロック構成図であり、図5において、10は水平
偏向回路、11は水平画面位置シフト回路、12は水平偏向
コイル、13はD/A変換器、14は第1の抵抗器、15は第
2の抵抗器、16はモアレキャンセル回路である。
【0004】次にその動作について説明する。水平偏向
回路10は入力された水平同期信号に基づき、水平偏向電
流を発生し、これを水平偏向コイル12へ出力する。ま
た、水平偏向回路10は直流電圧により制御可能な水平画
面位置シフト回路11を含み、通常D/A変換器13から出
力される直流電圧により水平画面位置が決定される。こ
こでモアレキャンセル回路16は、例えば水平同期信号の
2倍の周期を有する波形の変調用信号を発生し、この変
調用信号により第2の抵抗器15を介して水平画面位置シ
フト回路11に入力される直流電圧を変調することによ
り、画像の水平画面位置を水平周期で変化させるので、
多少の解像度の低下を伴うものの、モアレ現象のコント
ラストが弱くなり表示画面上のモアレ現象が軽減される
ことになる。
回路10は入力された水平同期信号に基づき、水平偏向電
流を発生し、これを水平偏向コイル12へ出力する。ま
た、水平偏向回路10は直流電圧により制御可能な水平画
面位置シフト回路11を含み、通常D/A変換器13から出
力される直流電圧により水平画面位置が決定される。こ
こでモアレキャンセル回路16は、例えば水平同期信号の
2倍の周期を有する波形の変調用信号を発生し、この変
調用信号により第2の抵抗器15を介して水平画面位置シ
フト回路11に入力される直流電圧を変調することによ
り、画像の水平画面位置を水平周期で変化させるので、
多少の解像度の低下を伴うものの、モアレ現象のコント
ラストが弱くなり表示画面上のモアレ現象が軽減される
ことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、水平画面位置のシフト量は、第1の抵抗
器14と第2の抵抗器15の抵抗値により決定されるため、
様々な水平周波数を持つ全ての映像信号の表示モードに
おいて、解像度の低下を最小限に抑えたままモアレ現象
を有効に軽減させることは不可能であり、従って、可及
的に大きなモアレ軽減効果が得られるような前記第1の
抵抗器14と第2の抵抗器15の抵抗値を決定するために設
計者は多くの検討を必要としていた。
うな構成では、水平画面位置のシフト量は、第1の抵抗
器14と第2の抵抗器15の抵抗値により決定されるため、
様々な水平周波数を持つ全ての映像信号の表示モードに
おいて、解像度の低下を最小限に抑えたままモアレ現象
を有効に軽減させることは不可能であり、従って、可及
的に大きなモアレ軽減効果が得られるような前記第1の
抵抗器14と第2の抵抗器15の抵抗値を決定するために設
計者は多くの検討を必要としていた。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
様々な水平周波数を持つ全ての映像信号の表示モードに
おいて、有効にモアレ現象を軽減させ、かつ解像度の低
下を最小限に抑え、またその回路実現の設計を容易にし
たモアレキャンセル回路を提供することを目的とする。
様々な水平周波数を持つ全ての映像信号の表示モードに
おいて、有効にモアレ現象を軽減させ、かつ解像度の低
下を最小限に抑え、またその回路実現の設計を容易にし
たモアレキャンセル回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のモアレキャンセル回路は、水平同期信号に
基づいて第1のドライブパルスを生成する水平ドライブ
パルス発生回路と、前記第1のドライブパルスを遅延さ
せて第2のドライブパルスを出力する可変遅延回路と、
入力される水平同期信号の周波数を検出して前記可変遅
延回路の遅延量を制御する中央演算装置と、前記第1の
ドライブパルスと前記第2のドライブパルスを択一選択
的に切り換えて出力するセレクタと、前記水平ドライブ
パルス発生回路から出力される第1のドライブパルス又
は前記可変遅延回路により偏向コイルに鋸歯状波電流を
発生させる水平偏向回路と、水平フライバックパルスを
分周して前記セレクタを周期的に切換制御する制御信号
を生成して垂直周期で極性を切り替えて出力する制御回
路とを備え、入力同期信号の周波数に応じて前記中央演
算装置により前記可変遅延回路の遅延量を制御するとと
もに、入力同期信号に基づいて前記水平ドライブパルス
発生回路で第1のドライブパルスを生成し、水平フライ
バックパルスを分周して前記制御回路から出力される制
御信号で前記セレクタを切換制御することにより、前記
生成された第1のドライブパルスと前記可変遅延回路に
より前記第1のドライブパルスを遅延させた第2のドラ
イブパルスとを入力同期信号の周波数に応じて周期的に
切り換えて前記水平偏向回路に入力して、水平画面位置
を走査線毎に交互にシフトするとともに、垂直周期で水
平画面位置のシフトする走査線が切り替わるようにした
ものであり、又、水平同期信号に基づいて生成された第
1のドライブパルスが入力される複数のバッファを直列
に接続した多段バッファ回路と、前記多段バッファ回路
を構成する各バッファの出力の全てもしくは一部を入力
とする多入力セレクタとにより可変遅延回路を構成し、
中央演算装置により入力同期信号の周波数に応じて前記
各バッファ出力を選択することにより、第1のドライブ
パルスを入力同期信号の周波数に応じて遅延した第2の
ドライブパルスを生成し、前記多段バッファ回路から出
力される前記第2のドライブパルスと水平同期信号に基
づいて生成された前記第1のドライブパルスとをセレク
タに入力し、水平フライバックパルスを分周して生成さ
れた制御信号により前記セレクタを周期的に切換制御し
て、前記第1のドライ ブパルスと前記第2のドライブパ
ルスを交互に切り替えて水平偏向回路に入力することに
より、前記第1のドライブパルスと前記第2のドライブ
パルスの位相差が前記可変遅延回路の多段バッファ回路
の遅延量で設定されるようにしたものである。
に、本発明のモアレキャンセル回路は、水平同期信号に
基づいて第1のドライブパルスを生成する水平ドライブ
パルス発生回路と、前記第1のドライブパルスを遅延さ
せて第2のドライブパルスを出力する可変遅延回路と、
入力される水平同期信号の周波数を検出して前記可変遅
延回路の遅延量を制御する中央演算装置と、前記第1の
ドライブパルスと前記第2のドライブパルスを択一選択
的に切り換えて出力するセレクタと、前記水平ドライブ
パルス発生回路から出力される第1のドライブパルス又
は前記可変遅延回路により偏向コイルに鋸歯状波電流を
発生させる水平偏向回路と、水平フライバックパルスを
分周して前記セレクタを周期的に切換制御する制御信号
を生成して垂直周期で極性を切り替えて出力する制御回
路とを備え、入力同期信号の周波数に応じて前記中央演
算装置により前記可変遅延回路の遅延量を制御するとと
もに、入力同期信号に基づいて前記水平ドライブパルス
発生回路で第1のドライブパルスを生成し、水平フライ
バックパルスを分周して前記制御回路から出力される制
御信号で前記セレクタを切換制御することにより、前記
生成された第1のドライブパルスと前記可変遅延回路に
より前記第1のドライブパルスを遅延させた第2のドラ
イブパルスとを入力同期信号の周波数に応じて周期的に
切り換えて前記水平偏向回路に入力して、水平画面位置
を走査線毎に交互にシフトするとともに、垂直周期で水
平画面位置のシフトする走査線が切り替わるようにした
ものであり、又、水平同期信号に基づいて生成された第
1のドライブパルスが入力される複数のバッファを直列
に接続した多段バッファ回路と、前記多段バッファ回路
を構成する各バッファの出力の全てもしくは一部を入力
とする多入力セレクタとにより可変遅延回路を構成し、
中央演算装置により入力同期信号の周波数に応じて前記
各バッファ出力を選択することにより、第1のドライブ
パルスを入力同期信号の周波数に応じて遅延した第2の
ドライブパルスを生成し、前記多段バッファ回路から出
力される前記第2のドライブパルスと水平同期信号に基
づいて生成された前記第1のドライブパルスとをセレク
タに入力し、水平フライバックパルスを分周して生成さ
れた制御信号により前記セレクタを周期的に切換制御し
て、前記第1のドライ ブパルスと前記第2のドライブパ
ルスを交互に切り替えて水平偏向回路に入力することに
より、前記第1のドライブパルスと前記第2のドライブ
パルスの位相差が前記可変遅延回路の多段バッファ回路
の遅延量で設定されるようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明の上記の構成によれば、前記第1のドラ
イブパルスとこれを所定量遅延させた第2のドライブパ
ルスを周期的に切り換えて水平偏向回路に加えることに
より、水平偏向コイルに流れる鋸歯状波のタイミングが
変化し、画面の水平位置が周期的に変化し、しかもその
変化量は中央演算装置により表示モードごとに最適に調
整されているから、様々な表示モードにおける映像表示
パターンのピッチとシャドウマスクのピッチとの相互干
渉によるモアレ現象は、解像度の低下を最小限に抑えた
まま有効に軽減される。映像表示パターンのピッチとシ
ャドウマスクのピッチとの相互干渉によるモアレ現象は
軽減される。
イブパルスとこれを所定量遅延させた第2のドライブパ
ルスを周期的に切り換えて水平偏向回路に加えることに
より、水平偏向コイルに流れる鋸歯状波のタイミングが
変化し、画面の水平位置が周期的に変化し、しかもその
変化量は中央演算装置により表示モードごとに最適に調
整されているから、様々な表示モードにおける映像表示
パターンのピッチとシャドウマスクのピッチとの相互干
渉によるモアレ現象は、解像度の低下を最小限に抑えた
まま有効に軽減される。映像表示パターンのピッチとシ
ャドウマスクのピッチとの相互干渉によるモアレ現象は
軽減される。
【0009】
【実施例】以下本発明のモアレキャンセル回路の一実施
例について、図面を参照しながら説明する。図1は本発
明のモアレキャンセル回路の一実施例を含む表示装置の
水平偏向関連部分の回路ブロック構成図であり、図2,
図3は本実施例のモアレキャンセル回路における可変遅
延回路と制御回路の具体的回路図、図4は本実施例のモ
アレキャンセル回路の動作を示すタイミングチャートで
ある。図1において、1は、入力される水平同期信号に
基づき、水平偏向のドライブパルスを生成する水平ドラ
イブパルス発生回路、2は中央演算装置、3は水平ドラ
イブパルスから偏向コイル4に鋸歯状波電流を発生させ
る水平偏向回路、5は水平ドライブパルス発生回路1と
水平偏向回路3との間に接続されたモアレキャンセル回
路で、遅延量を制御可能な可変遅延回路6,2入力のセ
レクタ7,このセレクタ7の制御信号を発生する制御回
路8により構成されている。可変遅延回路6は、図2に
示すようにゲート遅延を利用したもので、32個のバッフ
ァが直列に接続された32段バッファ回路61と32入力のセ
レクタ62で構成され、同図に示すように32段バッファ回
路61の各バッファの出力が32入力のセレクタ62の入力と
なっている。なお、このセレクタ62の制御は前記中央演
算装置2によって行われる。また、制御回路8は図3に
示すように、水平フライバックパルスを分周する第1の
フリップフロップ回路81と垂直同期信号を分周する第2
のフリップフロップ回路82およびそれらの出力を入力と
するエクスクルーシブオア回路83で構成され、第1のフ
リップフロップ回路81は垂直周期でクリアされる。
例について、図面を参照しながら説明する。図1は本発
明のモアレキャンセル回路の一実施例を含む表示装置の
水平偏向関連部分の回路ブロック構成図であり、図2,
図3は本実施例のモアレキャンセル回路における可変遅
延回路と制御回路の具体的回路図、図4は本実施例のモ
アレキャンセル回路の動作を示すタイミングチャートで
ある。図1において、1は、入力される水平同期信号に
基づき、水平偏向のドライブパルスを生成する水平ドラ
イブパルス発生回路、2は中央演算装置、3は水平ドラ
イブパルスから偏向コイル4に鋸歯状波電流を発生させ
る水平偏向回路、5は水平ドライブパルス発生回路1と
水平偏向回路3との間に接続されたモアレキャンセル回
路で、遅延量を制御可能な可変遅延回路6,2入力のセ
レクタ7,このセレクタ7の制御信号を発生する制御回
路8により構成されている。可変遅延回路6は、図2に
示すようにゲート遅延を利用したもので、32個のバッフ
ァが直列に接続された32段バッファ回路61と32入力のセ
レクタ62で構成され、同図に示すように32段バッファ回
路61の各バッファの出力が32入力のセレクタ62の入力と
なっている。なお、このセレクタ62の制御は前記中央演
算装置2によって行われる。また、制御回路8は図3に
示すように、水平フライバックパルスを分周する第1の
フリップフロップ回路81と垂直同期信号を分周する第2
のフリップフロップ回路82およびそれらの出力を入力と
するエクスクルーシブオア回路83で構成され、第1のフ
リップフロップ回路81は垂直周期でクリアされる。
【0010】次に図1乃至図4を用いてその動作につい
て説明する。まず、水平ドライブパルス発生回路1は入
力される水平同期信号に基づき第1の水平ドライブパル
スを発生し、可変遅延回路6はこの第1の水平ドライブ
パルスを入力として第2の水平ドライブパルスを生成す
る。ここで中央演算装置2は入力される水平同期信号の
周波数を検出しており、周波数検出結果や使用者の調整
により可変遅延回路6における遅延量、即ち第2の水平
ドライブパルスの位相を32種の位相から決定する。セレ
クタ7の2つの入力には図4(a),(b)に示すように僅か
な位相のズレtを持つ第1の水平ドライブパルスと第2
の水平ドライブパルスが入力される。制御回路8は図4
(c)に示す水平フライバックパルスを分周し、図4(d)に
示す前記2入力のセレクタ7の制御信号を生成する。こ
こで、水平フライバックパルスは、水平偏向回路3での
遅延により、前記第1の水平ドライブパルスと第2の水
平ドライブパルスに対して十分遅れるため、セレクタ7
の切り換えがドライブパルスのアクティブな期間と重な
ることはない。以上のことから、図4(e)に示すモアレ
キャンセル回路の出力としては、図4(a)の第1の水平
ドライブパルスと図4(b)の第2の水平ドライブパルス
が交互に出力される。このようにして水平周期で位相の
変化した水平ドライブパルスを基に水平偏向回路3が水
平偏向コイル4に偏向電流を流すことにより一走査線ご
とに水平画面が変化する。また、本実施例では、制御回
路8から出力される制御信号は垂直周期で極性が切り替
わるため、垂直周期で水平画面位置のシフトする走査線
が切り替わるようにしている。
て説明する。まず、水平ドライブパルス発生回路1は入
力される水平同期信号に基づき第1の水平ドライブパル
スを発生し、可変遅延回路6はこの第1の水平ドライブ
パルスを入力として第2の水平ドライブパルスを生成す
る。ここで中央演算装置2は入力される水平同期信号の
周波数を検出しており、周波数検出結果や使用者の調整
により可変遅延回路6における遅延量、即ち第2の水平
ドライブパルスの位相を32種の位相から決定する。セレ
クタ7の2つの入力には図4(a),(b)に示すように僅か
な位相のズレtを持つ第1の水平ドライブパルスと第2
の水平ドライブパルスが入力される。制御回路8は図4
(c)に示す水平フライバックパルスを分周し、図4(d)に
示す前記2入力のセレクタ7の制御信号を生成する。こ
こで、水平フライバックパルスは、水平偏向回路3での
遅延により、前記第1の水平ドライブパルスと第2の水
平ドライブパルスに対して十分遅れるため、セレクタ7
の切り換えがドライブパルスのアクティブな期間と重な
ることはない。以上のことから、図4(e)に示すモアレ
キャンセル回路の出力としては、図4(a)の第1の水平
ドライブパルスと図4(b)の第2の水平ドライブパルス
が交互に出力される。このようにして水平周期で位相の
変化した水平ドライブパルスを基に水平偏向回路3が水
平偏向コイル4に偏向電流を流すことにより一走査線ご
とに水平画面が変化する。また、本実施例では、制御回
路8から出力される制御信号は垂直周期で極性が切り替
わるため、垂直周期で水平画面位置のシフトする走査線
が切り替わるようにしている。
【0011】このように、上記実施例によれば、中央演
算装置2が可変遅延回路6の遅延量を表示モードごとに
細かく設定することにより、様々な水平周波数を持つ映
像信号に対しても必要以上に解像度を低下させることな
くモアレ現象を軽減させることが可能であり、またその
回路実現に関しても特別な検討を要しない優れたモアレ
キャンセル回路を提供することができる。
算装置2が可変遅延回路6の遅延量を表示モードごとに
細かく設定することにより、様々な水平周波数を持つ映
像信号に対しても必要以上に解像度を低下させることな
くモアレ現象を軽減させることが可能であり、またその
回路実現に関しても特別な検討を要しない優れたモアレ
キャンセル回路を提供することができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明は、生成した水平ド
ライブパルスそのものと、中央演算装置により遅延量を
制御した水平ドライブパルスとを切り換えて水平偏向回
路を動作させるため、簡単な回路の追加で様々なモード
において効果的なモアレ現象の軽減効果が得られるもの
であり、また回路自体の検討や、周辺のアナログ回路の
変更を必要とせず、設計期間の短縮化を図り得る優れた
モアレキャンセル回路を実現することができる。また、
回路が論理回路のみで構成可能であるため、ディジタル
LSIの内部でモアレキャンセル回路を実現できる点で
特に有効である。
ライブパルスそのものと、中央演算装置により遅延量を
制御した水平ドライブパルスとを切り換えて水平偏向回
路を動作させるため、簡単な回路の追加で様々なモード
において効果的なモアレ現象の軽減効果が得られるもの
であり、また回路自体の検討や、周辺のアナログ回路の
変更を必要とせず、設計期間の短縮化を図り得る優れた
モアレキャンセル回路を実現することができる。また、
回路が論理回路のみで構成可能であるため、ディジタル
LSIの内部でモアレキャンセル回路を実現できる点で
特に有効である。
【図1】本発明のモアレキャンセル回路の一実施例を含
む表示装置の水平偏向関連部分の回路ブロック構成図で
ある。
む表示装置の水平偏向関連部分の回路ブロック構成図で
ある。
【図2】本発明のモアレキャンセル回路の一実施例にお
ける可変遅延回路の一例を示す具体的な回路ブロック図
である。
ける可変遅延回路の一例を示す具体的な回路ブロック図
である。
【図3】本発明のモアレキャンセル回路の一実施例にお
ける制御回路の一例を示す具体的な回路ブロック図であ
る。
ける制御回路の一例を示す具体的な回路ブロック図であ
る。
【図4】本発明のモアレキャンセル回路の一実施例にお
ける動作を説明するためのタイミングチャートである。
ける動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】従来のモアレキャンセル回路を含む表示装置の
水平偏向関連部分の一例を示す回路ブロック構成図であ
る。
水平偏向関連部分の一例を示す回路ブロック構成図であ
る。
1…水平ドライブパルス発生回路、 2…中央演算装
置、 3…水平偏向回路、4…偏向コイル、 5…モア
レキャンセル回路、 6…可変遅延回路、 7…セレク
タ、 8…制御回路。
置、 3…水平偏向回路、4…偏向コイル、 5…モア
レキャンセル回路、 6…可変遅延回路、 7…セレク
タ、 8…制御回路。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04N 3/16
G09G 1/04
H04N 3/27
H04N 9/16
Claims (2)
- 【請求項1】 水平同期信号に基づいて第1のドライブ
パルスを生成する水平ドライブパルス発生回路と、前記
第1のドライブパルスを遅延させて第2のドライブパル
スを出力する可変遅延回路と、入力される水平同期信号
の周波数を検出して前記可変遅延回路の遅延量を制御す
る中央演算装置と、前記第1のドライブパルスと前記第
2のドライブパルスを択一選択的に切り換えて出力する
セレクタと、前記水平ドライブパルス発生回路から出力
される第1のドライブパルス又は前記可変遅延回路によ
り偏向コイルに鋸歯状波電流を発生させる水平偏向回路
と、水平フライバックパルスを分周して前記セレクタを
周期的に切換制御する制御信号を生成して垂直周期で極
性を切り替えて出力する制御回路とを備え、入力同期信
号の周波数に応じて前記中央演算装置により前記可変遅
延回路の遅延量を制御するとともに、入力同期信号に基
づいて前記水平ドライブパルス発生回路で第1のドライ
ブパルスを生成し、水平フライバックパルスを分周して
前記制御回路から出力される制御信号で前記セレクタを
切換制御することにより、前記生成された第1のドライ
ブパルスと前記可変遅延回路により前記第1のドライブ
パルスを遅延させた第2のドライブパルスとを入力同期
信号の周波数に応じて周期的に切り換えて前記水平偏向
回路に入力して、水平画面位置を走査線毎に交互にシフ
トするとともに、垂直周期で水平画面位置のシフトする
走査線が切り替わるようにしたことを特徴とするモアレ
キャンセル回路。 - 【請求項2】 水平同期信号に基づいて生成された第1
のドライブパルスが入力される複数のバッファを直列に
接続した多段バッファ回路と、前記多段バッファ回路を
構成する各バッファの出力の全てもしくは一部を入力と
する多入力セレクタとにより可変遅延回路を構成し、中
央演算装置により入力同期信号の周波数に応じて前記各
バッファ出力を選択することにより、第1のドライブパ
ルスを入力同期信号の周波数に応じて遅延した第2のド
ライブパルスを生成し、前記多段バッファ回路から出力
される前記第2のドライブパルスと水平同期信号に基づ
いて生成された前記第1のドライブパルスとをセレクタ
に入力し、水平フライバックパルスを分周して生成され
た制御信号により前記セレクタを周期的に切換制御し
て、前記第1のドライブパルスと前記第2のドライブパ
ルスを交互に切り替 えて水平偏向回路に入力することに
より、前記第1のドライブパルスと前記第2のドライブ
パルスの位相差が前記可変遅延回路の多段バッファ回路
の遅延量で設定されるようにしたことを特徴とする請求
項1記載のモアレキャンセル回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19971295A JP3473723B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | モアレキャンセル回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19971295A JP3473723B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | モアレキャンセル回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0951449A JPH0951449A (ja) | 1997-02-18 |
JP3473723B2 true JP3473723B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=16412362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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