JP3473664B2 - インクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法

Info

Publication number
JP3473664B2
JP3473664B2 JP34065796A JP34065796A JP3473664B2 JP 3473664 B2 JP3473664 B2 JP 3473664B2 JP 34065796 A JP34065796 A JP 34065796A JP 34065796 A JP34065796 A JP 34065796A JP 3473664 B2 JP3473664 B2 JP 3473664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
hole
single crystal
silicon single
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34065796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10166600A (ja
Inventor
宣昭 岡沢
佳史 吉田
一成 梅津
俊尚 新保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP34065796A priority Critical patent/JP3473664B2/ja
Publication of JPH10166600A publication Critical patent/JPH10166600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3473664B2 publication Critical patent/JP3473664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド、より詳細には流路形成基板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録ヘッドは、図10
に示したように外部のタンクからインクの供給を受ける
リザーバ30、外部からの加圧力を受ける圧力発生室3
1、リザーバ30と圧力発生室31とを接続するインク
供給口32、及び圧力発生室31とノズル開口33とを
接続するノズル連通孔34を形成した流路形成基板35
と、流路形成基板35の一方の面を封止する弾性板36
と、流路形成基板35の他面を封止するノズル開口33
を備えたノズルプレート37とにより流路ユニット38
を構成するとともに、弾性板36に圧電振動子39を当
接させて、圧電振動子39の変位により圧力発生室31
を膨張させてリザーバ30のインクをインク供給口32
を経由して圧力発生室31に吸引し、また圧力発生室3
1を収縮させて圧力発生室31のインクを加圧してノズ
ル開口33からインク滴を吐出させるように構成されて
いる。
【0003】このインクジェット式記録ヘッドは、色イ
ンクを用いることによりフルカラーでの印刷が簡単に行
えるため、カラープリンタの記録ヘッドとして急速に普
及し、これにともなって印字品質をさらに向上させるこ
とが要望されている。
【0004】インクジェット式記録ヘッドの印字品質
は、インク滴が形成するドットのサイズと、記録密度と
に大きく支配されるため、1滴当たりのインク量を可及
的に少なくしてドットサイズを小さくし、かつ記録密度
を高めることが必要となり、このため、例えば特開昭58
-40509号公報等に見られるように、フォトリソグラフィ
技術と異方性エッチングにより面方位(100)のシリ
コン単結晶基板を加工して開口面積が小さく、また深さ
の浅い圧力発生室を可及的に小さく、しかも高い密度で
配列した流路形成基板の製造方法が提案されている。
【0005】しかしながら、(100)面方位のシリコ
ン単結晶基板は、異方性エッチングにより出現する極端
にエッチング速度が遅い(111)面がウェハー表面に
対し55度の角度で出現するため、圧力発生室間のピッ
チを縮小するには限界がある。
【0006】このような問題を解消するため、(11
0)面方位のシリコン単結晶基板を用い、これを水酸化
カリウム等のアルカリ水溶液により異方性エッチングす
ると、結晶軸<211>に沿う直線状の凹部や開口を形
成できるため、アスペクト比が極めて高い凹部や溝を形
成でき、圧力発生室を高い密度で配列することが可能と
なる。
【0007】しかしながら(110)面方位のシリコン
単結晶基板は、2つの<211>軸に沿った直線パター
ンの交点からシリコン単結晶基板の表面に対して35度
の角度で(111)面が出現し、この面が出現した段階
で異方性エッチングが停止する。このため、特にインク
滴のインク量を少なく、かつ基板の剛性を高める目的で
圧力発生室を凹部として形成する場合には、圧力発生室
とノズル開口とを接続するためのノズル連通孔34とな
る貫通孔の深さに制限を受けたり、また反対に厚みの大
きなシリコン単結晶基板に貫通孔を形成しようとする
と、厚みに比例して貫通孔のエッチング面積が大きくな
ってしまうという問題を抱えている。
【0008】このような問題を解消するために、本出願
人は特開平5-309835号公報に見られるように、(11
0)面方位のシリコン単結晶基板を異方性エッチングし
て流路形成基板を製造するに際して、ノズル連通孔とな
る領域に一方の面から他方の面に貫通する微小な直径の
貫通孔を予め穿設し、この貫通孔をエッチング誘導孔と
して異方性エッチングをエッチングに関わりなく深部ま
で進行させてノズル連通孔の幅を抑えつつ、厚みの大き
なシリコン単結晶基板にノズル連通孔として機能するサ
イズの貫通孔を形成する方法を提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、脆く、
かつ堅いシリコン単結晶基板に垂直に貫通孔を形成する
作業が必要となり、特に高密度でノズルが形成されたイ
ンクジェット式プリンタにあっては穿設作業に時間が掛
かるという不都合を抱えている。本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、穿孔作業を簡素化することができる新規なインク
ジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法を提案
することである。本発明の他の目的は、大判のシリコン
単結晶基板にエッチングにより流路形成基板を複数作り
付け、これを分割するのに適したインクジェット式記録
ヘッドの流路形成基板の製造方法を提案することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、面方位(110)のシリコ
ン単結晶基板に形成すべき貫通孔のパターンの領域に、
前記シリコン単結晶基板の他面からの異方性エッチング
が到達可能で、かつ前記他面に到達しない深さを有し、
前記貫通孔のパターンよりもサイズの小さな径の非貫通
孔を一方の面から穿設する工程と、前記シリコン単結晶
基板の両面から前記貫通孔のパターンが貫通するまで異
方性エッチングする工程と、を備えるようにした。
【0011】
【作用】エッチングにより非貫通孔が両面で連通してエ
ッチング誘導孔として機能するから、以後エッチングが
この貫通後の孔の壁面に対して垂直な方向に進行して、
パターンにより規制されたサイズの通孔が完成する。
【0012】
【発明の実施の形態】そこで、以下に本発明の詳細を図
示した実施例に基づいて説明する。図1、図2はそれぞ
れ本発明のインクジェット式記録ヘッドの流路形成基板
の製造方法の一実施例を示すものであって、厚さが50
0ミクロン程度で、面方位(110)のシリコン単結晶
基板1の表面全体にエッチング保護膜となる酸化シリコ
ン膜2を熱酸化法により膜厚1μmで形成する。なお、
エッチング保護膜としては窒化シリコン膜や金属膜等の
異方性エッチング液に対して耐蝕性を有する物質の膜で
あれば同等の作用を奏する(図1(I))。
【0013】次に、酸化シリコン膜2の表面にフォトレ
ジスト剤をスピンコート法等により両面に塗布してフォ
トレジスト層3、4を形成し(図1(II))、フォトリ
ソグラフィ技術により圧力発生室とリザーバとなるレジ
ストパターン5、5’6、6’を表裏に形成する(図1
(III))。
【0014】シリコン単結晶基板を緩衝フッ酸溶液に浸
漬してレジストパターン5、5’6、6’に対応したパ
ターン7、7’、8、8’を酸化シリコン膜2のハーフ
エッチングとして転写する(図1(IV))。
【0015】ついで、インク供給口となる領域を露光、
現像して表裏にインク供給口のパターン9、9’を形成
し(図1(V))、再びシリコン単結晶基板を緩衝フッ
酸溶液に浸漬して、前述の工程(IV)で形成した酸化シ
リコン膜のパターン7、7’8、8’が消失するまでエ
ッチングを行う(図1(VI))。これにより酸化シリコ
ンのパターン10、10’が残り、また表裏に圧力発生
室及びリザーバに対応する異方性エッチング用のパター
ン11、11’、12、12’が形成される。
【0016】不要となったフォトレジスト層3、4を剥
離した後(図2(I))、図3に示したように<211
>方向に沿って形成された細長い平行四辺形の圧力発生
室となるパターン11、11’の内の一方の面に、望ま
しくはパターン11の中心点に一方の面から他方の面に
貫通しない程度の所定の深さの非貫通孔13を、シリコ
ン単結晶基板に適した穿孔手段、YAGレーザーや、ド
リル加工や、放電加工により穿孔する(図2(II))。
特に光源にYAGレザーを使用すると、他のレーザー光
源を使用した場合に起こりがちなフラッシングを可及的
に防止できて、細くかつ深さ方向に一様な径の孔を形成
することができるから、ノズル連通孔を形成するための
穿孔には最適な手段となる。
【0017】このように非貫通孔13は、貫通孔を形成
する場合に比較してシリコン単結晶基板の表面に対して
高い精度で垂直に形成することができ、しかも短い時間
で形成できるため、穿孔作業の能率を向上するのに寄与
する。
【0018】この孔13の深さdは、図4(I)及び図
6に示したようにシリコン単結晶基板の厚さをt、エッ
チング領域の結晶軸(111)の垂直な面が現れる方向
のパターンの長さをL、幅をW、及び異方性エッチング
により出現する面とシリコン単結晶基板の表面との角度
をθ(約30度)とすると、 d≒t−L/2×tan30 よりも深く、かつ他面に貫通しない程度に穿孔すれば、
エッチングにより非貫通孔の非貫通側を開口させて、エ
ッチング誘導孔として機能する貫通孔となすことができ
る。
【0019】穿孔作業が終了した段階で、摂氏80度に
維持された20重量%の水酸化カリウム(KOH)の水
溶液にシリコン単結晶基板を浸潰して異方性エッチング
を行う。
【0020】この異方性エッチングによりリザーバ15
は、シリコン単結晶基板の表面に対し角度θで出現する
シリコン単結晶基板の(111)面Aに平行にエッチン
グを受ける。
【0021】同様にノズル連通孔のパターン11、1
1’も、パターン11、11’のコーナ側がシリコン単
結晶基板の表面に対し角度θで出現するシリコン単結晶
基板の(111)面A,A’に平行にエッチングを受
け、また非貫通孔13のエッジ部がシリコン単結晶基板
の表面に対して60度程度の面Cでエッチングを受ける
(図4(I))。
【0022】このようにして一方の面からは面Aと面C
とでエッチングが進行し、また他方の面からは面A’に
よりエッチングが進行して非貫通孔13が貫通孔13’
となる。貫通孔が形成されると、裏面の新しく形成され
た開口13aからもシリコン単結晶基板の表面に対して
60度程度の角度の面C’のエッチングが始まる(図4
(II))。
【0023】以下、面A、A’によるエッチングにより
シリコン単結晶基板の表面に垂直な壁を形成し、また面
C、C’によるエッチングにより非貫通孔13が拡大し
ていく(図5(I))。そして両面の面A,A’による
エッチングによりシリコン単結晶基板の表面に対して垂
直な面D、D’が連続した段階でエッチングが停止し、
パターン11、11’に一致した貫通孔が完成する(図
5(II))。
【0024】ついで、インク供給口C及び圧力発生室B
となる凹部のパターン16、17を形成した後(図2
(IV))、インク供給口C及び圧力発生室Bに適した深
さの凹部18、19となるまで異方性エッチングを実行
し(図2(V))、最後に酸化シリコン膜2をエッチン
グにより除去すると(図2(VI))、図7に示したよう
にノズル連通孔34となる貫通孔14、リザーバ30と
なる貫通孔15、インク供給口32となる凹部18、及
び圧力発生室31となる凹部19を備えた流路形成基板
が完成する。
【0025】なお、上述の実施例においてはリザーバを
貫通孔として形成する流路形成基板に例を採って説明し
たが、凹部として形成したものに適用しても同様の作用
を奏することは明らかである。
【0026】また、上述の実施例においてはフォトレジ
スト層3、4を剥離してから非貫通孔13を穿孔してい
るが、非貫通孔13を穿孔してから剥離すると、フォト
レジスト層3、4をプロセス間移動の際にシリコン単結
晶基板本体に対する保護膜として機能するから、作業テ
ーブルとの擦過よる損傷を防止することができる。
【0027】ところで、このような流路形成基板は、図
8に示したように大判のシリコン単結晶基板20を用
い、複数個分のエッチングパターンを形成してシリコン
単結晶基板全体をエッチングすることにより製造する関
係上、エッチング終了時にはシリコン単結晶基板に形成
された個々の流路形成基板21、21‥‥を切分ける必
要がある。
【0028】このため、各流路形成基板21の周囲に碁
盤目状にミシン目22、22‥‥を形成する貫通孔を離
散的に形成して、エッチング終了後にミシン目22、2
2‥‥沿って分割することが行われている。
【0029】このような切り離しのための貫通孔の列は
極めて多数なるため、図9に示したように前述したよう
にノズル連通孔を形成するためのパターン11、及び非
貫通孔13の形成に合わせて、好ましくはこれらパター
ン11、貫通孔13と同一のピッチで分離用のパターン
23を形成し、その中心に前述したようにエッチングに
よりパターン23、25を貫通させることができる非貫
通孔、もしくは貫通孔24、26を形成する。
【0030】これによれば少なくともノズル連通孔形成
用のパターン11と平行となるパターン23の非貫通
孔、または貫通孔24は、レーザー光による穿孔作業で
あればレーザー光源からの光をハーフミラー等により2
つに分けることにより、ノズル連通孔用の非貫通孔13
と同時に穿孔することができ、作業能率を向上すること
ができる。またミシン目形成のための各貫通孔のエッチ
ング面積を縮小することができて、1枚のシリコン単結
晶基板からの流路形成基板の取り個数の増大を図ること
が可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、非
貫通孔をエッチングにより貫通させてエッチング誘導孔
とすることができ、穿孔すべき孔の深さを可及的に浅く
して作業の簡素化を図りつつパターンで規制されたサイ
ズの開口を有する貫通孔を形成することができる。
【0032】また、シリコン単結晶基板の厚みに対して
穿孔すべき孔の深さが浅くて済むため、貫通孔を形成す
る場合に比較して厚いシリコン単結晶基板を用いてもノ
ズル連通孔を簡単に形成でき、したがって流路形成基板
を厚くして剛性を高めることが可能となり、印字品質の
高い記録ヘッドを簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(I)乃至(VI)は、それぞれ本発明の流路
形成基板の製造方法の一実施例の内、穿孔前の工程を示
す図である。
【図2】図(I)乃至(VI)は、それぞれ本発明の流路
形成基板の製造方法の一実施例の内、穿孔後の工程を示
す図である。
【図3】エッチング前の状態を示す斜視図である。
【図4】図(I)、(II)は、それぞれ非貫通孔を中心
にしたエッチングの前半の状態を示す図である。
【図5】図(I)、(II)は、それぞれ非貫通孔を中心
にしたエッチングの後半の状態を示す図である。
【図6】エッチングにより形成される面を説明する図で
ある。
【図7】エッチングにより形成された流路形成基板の一
実施例を示す斜視図である。
【図8】大判のシリコンウエファに複数の流路形成基板
を作り付けた状態を示す図である。
【図9】大判のシリコンウエファに切り離し用の貫通孔
を形成する際のエッチングパターンの一実施例を示す図
である。
【図10】シリコン単結晶基板により形成された流路形
成基板を用いたインクジェット式記録ヘッドの一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 シリコン単結晶基板 2 酸化シリコン膜 3、4 フォトレジスト層 13 非貫通孔 14 ノズル連通孔となる貫通孔 15 リザーバとなる貫通孔 18 インク供給口となる凹部 19 圧力発生室となる凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新保 俊尚 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−174825(JP,A) 特開 平5−309835(JP,A) 特開 平6−55733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/16 B41J 2/045 B41J 2/055

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面方位(110)のシリコン単結晶基板
    に形成すべき貫通孔のパターンの領域に、前記シリコン
    単結晶基板の他面からの異方性エッチングが到達可能
    で、かつ前記他面に到達しない深さを有し、前記貫通孔
    のパターンよりもサイズの小さな径の非貫通孔を一方の
    面から穿設する工程と、 前記シリコン単結晶基板の両面から前記貫通孔のパター
    ンが貫通するまで異方性エッチングする工程と、 からなるインクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 面方位(110)のシリコン単結晶基板
    の表面にエッチング保護膜によりノズル連通孔、及びリ
    ザーバを形成するためのパターンを形成する工程と、 前記ノズル連通孔のパターンの領域に他面からの異方性
    エッチングが到達可能で、かつ前記他面に到達しない深
    さを有し、前記ノズル連通孔のパターンよりもサイズの
    小さな径の非貫通孔を一方の面から穿設する工程と、 前記シリコン単結晶基板の両面から前記ノズル連通孔の
    パターンが貫通するまで異方性エッチングする工程と、 からなるインクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記非貫通孔の深さdが t−L/2×tanθ (ただし、tはシリコン単結晶基板の厚さを,Lはパタ
    ーンの長さを、θは異方性エッチングにより出現する面
    とシリコン単結晶基板の表面とのなす角度を示す)より
    も深いことを特徴とする請求項1、または請求項2に記
    載のインクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記穿孔がYAGレザーにより行なわれ
    る請求項1、または請求項2に記載のインクジェット式
    記録ヘッドの流路形成基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 面方位(110)のシリコン単結晶ウエ
    ファの表面にエッチング保護膜によりノズル連通孔、及
    びリザーバを形成するためのパターンを複数個分形成
    し、かつ各個分の境界に切り離し用のミシン目状の貫通
    孔となるパターンを形成する工程と、 前記ノズル連通孔のパターンの領域に他面からの異方性
    エッチングが到達可能で、かつ前記他面に到達しない深
    さを有し、前記ノズル連通孔のパターンよりもサイズの
    小さな径の非貫通孔を一方の面から穿設する工程と、 前記切り離し用のミシン目状の貫通孔となるパターンの
    領域に少なくとも t−L/2×tanθ (ただし、tはシリコン単結晶基板の厚さを,Lはパタ
    ーンの長さを、θは異方性エッチングにより出現する面
    とシリコン単結晶基板の表面とのなす角度を示す)より
    も深く、かつ前記切り離し用のミシン目状の貫通孔とな
    るパターンよりもサイズの小さな径の孔を穿設する工程
    と、 前記シリコンウエファを前記切り離し用のミシン目状の
    貫通孔のパターンが貫通するまで両面から異方性エッチ
    ングする工程と、 前記切り離し用のミシン目状の貫通孔から各流路形成基
    板を切り離す工程と、 からなるインクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記切り離し用のミシン目状の貫通孔と
    なるパターンの一部が、前記ノズル連通孔と同一ピッチ
    で形成される請求項5に記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドの流路形成基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記穿孔がYAGレザーにより行なわれ
    る請求項5に記載のインクジェット式記録ヘッドの流路
    形成基板の製造方法。
JP34065796A 1996-12-05 1996-12-05 インクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法 Expired - Lifetime JP3473664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34065796A JP3473664B2 (ja) 1996-12-05 1996-12-05 インクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34065796A JP3473664B2 (ja) 1996-12-05 1996-12-05 インクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10166600A JPH10166600A (ja) 1998-06-23
JP3473664B2 true JP3473664B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=18339078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34065796A Expired - Lifetime JP3473664B2 (ja) 1996-12-05 1996-12-05 インクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3473664B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061665A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Canon Inc インクジェットヘッド用基板の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040005155A (ko) * 2002-07-08 2004-01-16 삼성전자주식회사 잉크젯 헤드의 잉크 공급유로 형성방법
JP2012171165A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Seiko Epson Corp 流路形成基板の製造方法、流路形成基板およびインクジェット式記録ヘッド
JP7420515B2 (ja) * 2019-09-19 2024-01-23 株式会社ディスコ 保護膜の除去方法、及び、保護膜の除去装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061665A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Canon Inc インクジェットヘッド用基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10166600A (ja) 1998-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101380847B (zh) 制造液体喷射头基底的方法
JP2004148824A (ja) スロット付き基板および形成方法
JP2006051820A (ja) プリントヘッド部品内に特徴部を形成すること
US6213594B1 (en) Ink-jet printing head for preventing crosstalk
JP3168713B2 (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法
JP3473664B2 (ja) インクジェット式記録ヘッドの流路形成基板の製造方法
JP3108954B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法、インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ
JP3473668B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
WO2005092785A1 (en) Slotted forming methods and fluid ejecting device
KR101426176B1 (ko) 액체 토출 헤드용 기판의 제조 방법
JPH111000A (ja) ノズルプレートの製造方法、インクジェットヘッド、ノズルプレート及びインクジェット記録装置
JP3539296B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP3173281B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
US7494206B2 (en) Liquid ejection head and method of producing same
JP2001001515A (ja) シリコン基体の加工方法及び該シリコン基体を用いたインクジェットヘッド及びその製造方法
JP4074784B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP3564853B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法およびそのヘッドを用いたプリンタ
JP3728906B2 (ja) インクジェットヘッドの貫通孔形成方法
JP2006213002A (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP2003063020A (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法
CN117048204A (zh) 单晶硅基板、液体喷头以及单晶硅基板的制造方法
JPH0985950A (ja) インクジェット式記録ヘッド、及びその製造方法
JP2005119222A (ja) ノズルプレートの作製法及びインクジェット記録装置
JP2009059958A (ja) シリコン基板の加工方法及び液体噴射ヘッドの製造方法
JPH11999A (ja) インクジェット記録装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term