JP3472839B2 - ごみ集積車 - Google Patents

ごみ集積車

Info

Publication number
JP3472839B2
JP3472839B2 JP2000352127A JP2000352127A JP3472839B2 JP 3472839 B2 JP3472839 B2 JP 3472839B2 JP 2000352127 A JP2000352127 A JP 2000352127A JP 2000352127 A JP2000352127 A JP 2000352127A JP 3472839 B2 JP3472839 B2 JP 3472839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
main body
open
door
collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000352127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002154603A (ja
Inventor
秀忠 須田
司 浦元
Original Assignee
中国衛材株式会社
バンビ株式会社
森下株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中国衛材株式会社, バンビ株式会社, 森下株式会社 filed Critical 中国衛材株式会社
Priority to JP2000352127A priority Critical patent/JP3472839B2/ja
Publication of JP2002154603A publication Critical patent/JP2002154603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3472839B2 publication Critical patent/JP3472839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refuse Receptacles (AREA)
  • Refuse Collection And Transfer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,各家庭,各事業所
等から出される生ごみや,空瓶,金属等の分別収集ごみ
等,各種のごみをまとめて処分場へ搬入するまでの間,
一時的に集積しておくために利用するごみ集積庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来,各家庭,各事業所等から出される
各種のごみは,処分場へ搬入するまでの間,地域毎に決
められた集積所に一時的に集積されている。この集積所
は道路の端をそのまま利用し,または道路の側部で三方
を側壁で囲んで設けている。そして,いずれにおいて
も,特に,生ごみを一時的に集積すると,烏,犬,猫等
が生ごみを入れたごみ袋を破って生ごみを取り出さない
ようにと,積み上げられたごみ袋に合成繊維製の防護網
を被せている。
【0003】一方,従来,ごみ集積庫として,例えば,
実開昭58−83302号公報,実開平7−44517
公報,登録第3001029号実用新案公報に記載され
ている構成が知られている。実開昭58−83302号
公報に記載のごみ集積庫は,集積庫本体の前面開放部を
開閉し得る両開き(観音開き)式の扉が設けられ,この
両開き式の扉の開閉により集積庫本体に対してごみ袋等
の集積物を集積し,若しくは取り出すことができるよう
に構成されている。実開平7−44517公報に記載の
ごみ集積庫は,集積庫本体の上部開放部に取外し可能な
カバーが設けられ,集積庫本体の下部における前面開放
部を開閉し得る上下開閉式の扉が設けられ,集積庫本体
内の底部に前面開放部が低くなるように傾斜された滑走
板が設けられ,集積物が集積庫本体内に上部開放部から
投入されて滑走板上に集積され,扉を開放することによ
り集積物が滑走板上を滑って前面開放部から外方に押し
出されるようように構成されている。登録第30010
29号実用新案公報に記載のごみ集積庫は,集積庫本体
の前面中央部の開放部を開閉し得る一対の引戸が設けら
れ,この引戸の開閉により集積庫本体に対して集積物を
集積し,若しくは取り出すことができるように構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記の
ような集積所では,集積される集積物が増加するのに伴
い,集積物が道路の中央部側へはみ出し,通行の妨げと
なる。また,集積物を集積所に置く際にその都度,防護
網をはぐり,集積物を置いた後,再び,防護網を集積物
に被せる必要があり,その作業が面倒であるばかりでな
く,特に,集積物が段積みされている場合には,その段
積み状態を崩さないようにしなければならないため,そ
の作業は一層煩わしい。また,集積物を回収した後,汚
損されている防護網を悪臭が残らないように洗浄しなけ
ればならないため,その作業は手数を要するばかりでな
く,面倒である。更に,開放された集積所に集積された
集積物は,美観を損なうばかりでなく,特に,夏期にお
いては,ハエが集まるなど,非衛生的である。
【0005】一方,実開昭58−83302号公報,実
開平7−44517公報,登録第3001029号実用
新案公報に記載のごみ集積庫は,前記のような集積所の
有する問題を一応解消することはできる。しかしなが
ら,実開昭58−83302号公報に記載のごみ集積車
では,両開き式扉を用いているため,その開閉に広いス
ペースを必要とする。したがって,場所的制約を受ける
集積所においては,車の走行,歩行の妨げとなるばかり
でなく,危険を伴うため,設置することができない。ま
た,集積物の段積み状態が崩れている場合には,両開き
式扉を開放した際,集積物が前方へ飛び出すおそれがあ
り,危険である。また,扉から内部を透視することがで
きないため,本来,入れるべきでない物を入れるおそれ
があり,処分することができず,善意の利用者に迷惑を
及ぼすことになる。更に,内部を清掃し難く,非衛生的
である。
【0006】実開平7−44517公報に記載のごみ集
積庫では,上下開閉式の扉を用いているため,前記と同
様,その開閉に広いスペースを必要とし,場所的制約を
受ける集積所においては設置することができない。ま
た,扉を下方の前方へ開放した際,集積物が前方へ飛び
出すおそれがあり,危険である。また,扉から内部を透
視することができないため,前記と同様,本来,入れる
べきでない物を入れるおそれがあり,処分することがで
きず,善意の利用者に迷惑を及ぼすことになる。更に,
集積物を上方開放部から投入するため,大型化した場合
には,投入作業に危険を伴うばかりでなく,生ごみ等を
投入している場合には,腐敗した悪臭が直接顔面に当た
るため,利用者に不快感を与えることになる。
【0007】登録第3001029号実用新案公報に記
載のごみ集積庫では,引戸を用いているため,集積庫本
体の前面開放部を半分しか開放することができず,狭い
ため,集積物を集積したり,取り出したりする作業性に
劣る。また,引戸を用いているため,集積物の段積み状
態が崩れている場合には,集積物が引戸を内側から押圧
することになり,引戸を開けることができないおそれが
あり,集積物の取り出し作業に手数を要する。また,扉
から内部を透視することができないため,前記と同様,
本来,入れるべきでない物を入れるおそれがあり,善意
の利用者に迷惑を及ぼすことになる。更に,内部を清掃
し難く,非衛生的である。
【0008】本発明は,前記のような従来例の問題を解
決しようとするものであり,その目的は,開閉扉の開閉
のためのスペースを不要とし,したがって,設置場所の
制約を受け難くすることができ,また,前面開放部を広
く開放することができ,したがって,ごみ袋等の集積物
の集積作業および取り出し作業を容易に行うことができ
るようにしたごみ集積庫を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は,ごみ袋等の集積物の
段積み状態などが崩れるのを防止することができ,仮
に,崩れたとしても開閉扉の開閉に影響を及ぼさないよ
うにすることができ,したがって,開閉扉を簡単に開閉
して集積物を入れたり,取り出したりすることができる
ようにしたごみ集積庫を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は,通気性を向上させる
ことができ,したがって,生ごみの腐敗や悪臭の発生を
抑制することができ,また,開閉扉を開けることなく,
集積庫本体内を透視することができ,その状態を認識す
ることができ,したがって,集積物の集積,取り出し作
業に際しての危険を防止することができ,また,開閉扉
を開けることなく集積庫本体内を透視することができ
て,本来,入れるべきでない物を入れ難くすることがで
き,したがって,善意の利用者に迷惑を及ぼさないよう
にすることができるようにしたごみ集積庫を提供するに
ある。
【0011】本発明の更に別の目的は,清掃を簡単に,
かつ確実に,しかも迅速に行うことができ,したがっ
て,清掃作業能率を向上させることができるとともに,
常に衛生的に保つことができるようにしたごみ集積庫を
提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明のごみ集積庫は,前面が開放され,ごみ袋等の
集積物を一時的に集積し得る箱型の集積庫本体と,この
集積庫本体の前面開放部側における上部および下部に水
平方向に設けられたレールと,このレールに沿って畳む
ことができ,かつ展開することができるように設けら
れ,前記集積庫本体の前面開放部を開閉し得る可撓性を
有する網状物により形成された開閉扉と,集積庫本体の
前面開放部側の下半部において,開閉扉の内方に少し離
隔した位置で集積物が崩れるのを防止し得る開閉扉の防
護手段とを備え,該防護手段が可撓性を有する網状物で
構成されていてこの網状物の両側が集積庫本体内で取外
し可能に支持されると共にこの網状物が集積庫本体内で
展開状態で保持されているものである。
【0013】本発明のごみ集積庫は,前記開閉扉を2枚
に分割して左右に並べ,各開閉扉が集積庫本体の前面開
放部を開閉し得るように構成することができ,または,
開閉扉を1枚で形成し,前記集積庫本体の前面開放部を
開閉し得るように構成することができる。
【0014】また,本発明のごみ集積庫は,防護手段
を,2枚の網状物と,これら各網状物を集積庫本体に取
外し可能に展開状態で支持する手段とから構成すること
ができる。
【0015】更に,本発明のごみ集積庫は,防護手段
を,集積庫本体内の両側部で前後にずらされて配置され
た部に配置された2枚の網状物と,各網状物を集積庫本
体内に取外し可能に展開状態で支持する手段とから構成
することができる。
【0016】前記のように構成された本発明によれば,
開閉扉を集積庫本体の前面開放部における上部および下
部に水平方向に設けられたレールに沿って折り畳むこと
ができ,かつ展開することができように設けているの
で,開閉扉の開閉のスペースを不要とすることができ
る。また,開閉扉をレールに沿って折り畳むことができ
るので,集積庫本体の前面開放部を広く開放することが
できる。
【0017】また,集積庫本体の前面開放部側の下半部
において,開閉扉の内方に少し離隔した位置で集積物が
崩れるのを防止し得る開閉扉の防護手段とを備え,該防
護手段が網状物で構成されていてこれら各網状物の一側
縁部を集積庫本体内の両側に支持すると共に前記各網状
物の他側縁部を前記集積庫本体の中央部位で互いに取外
し可能に連結し,かつ,前記両網状物の中央部位側を前
記集積庫本体に対して取外し可能に展開状態で保持する
ようにすることにより,集積物の段積み状態などが崩れ
るのを防止することができ,仮に,崩れたとしても開閉
扉の開閉に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0018】また,開閉扉を網状物により形成すること
により,集積庫本体内の通気性を向上させることがで
き,また,開閉扉を開けることなく,集積庫本体内を透
視することができるので,集積物の段積み状態が崩れて
いても,その状態を開閉扉を開けることなく,認識する
ことができ,また,開閉扉を開けることなく,集積庫本
体内を透視することができるので,本来,入れるべきで
ない物を入れ難くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第
1の実施形態に係るごみ集積庫を示し,開閉扉を閉じた
状態の斜視図,図2は同ごみ集積庫を示し,開閉扉を開
放した状態の正面図,図3は同ごみ集積庫を示し,開閉
扉を除去した状態の斜視図,図4は同ごみ集積庫に用い
る開閉扉防護用網状物を示す正面図である。
【0020】図1ないし図3に示すように,集積庫本体
1は床板2,両側壁板3,4,背面壁板5及び屋根板6
を有する箱形で,前面開放部7側の周囲に外方に突出す
る水返し用の縁枠8を有し,不飽和ポリエステル樹脂と
ガラス繊維とを用いた強化プラスチックにより一体成形
され,簡単に据え置きできるようになっており,雨水等
が縁枠8により前面開放部7から内部に浸入しないよう
になっている。縁枠8は後述するレール10,11,開
閉扉12,13等を支持するのに十分な強度を有するよ
うに設定されている。床板2,両側壁板3,4,背面壁
板5及び屋根板6においてそれぞれ交わる部分は10m
m以上の半径を有する曲面により形成され,各内面が艶
出し面を有するように仕上げられ,水洗いを含めて簡単
に,かつ確実に,しかも迅速に清掃することができるよ
うになっている。清掃に用いた水は前面開放部7側から
は勿論のこと,床板2の奥側の隅部に形成された水抜き
穴9より外部に排出されるようになっている。
【0021】集積庫本体1は,その一例として,高さが
約1800mm,幅が約1800mm,奥行きが約12
00mmに設定され,利用者が立ったままで出入りする
ことができるようになっており,また,各面の交わる部
分は半径30mmの曲面となるように設定されている。
集積庫本体1は,その両側壁板3,4等の外面側にリブ
を設けるなどにより適宜補強することができる。
【0022】集積庫本体1の前面開放部7側における上
部および下部にアルミニウム,ステンレス等の丸棒から
成るレール10,11が設けられ,各レール10,11
の両端部が縁枠8に固定されている。前面開放部7は2
枚の開閉扉12,13により開閉されるようになってい
る。各開閉扉12,13は,ナイロン,ポリエチレン等
の合成繊維から成り,柔軟性を有する無結節網,ラッセ
ル網等の網地14の上縁と下縁に合成繊維製の補強用ロ
ープ15が合成繊維製のレーシング糸により取り付けら
れて補強され,縦方向の各内側縁部にアルミニウム等か
ら成る補強兼用の操作部材16が取り付けられ,上縁と
下縁の補強用ロープ15に所望間隔毎において合成樹脂
製のリング17が取り付けられ,操作部材16の上端部
と下端部には滑車18と合成樹脂製のリング19が取り
付けられている。操作部材16には互いに吸着し得る磁
石(図示省略)が取り付けられ,中間部よりやや上方に
位置して表面側に把手20が取り付けられている。
【0023】各開閉扉12,13はその上下のリング1
7がレール10,11に滑走可能に係合されるととも
に,上部の滑車18と下部のリング19がレール10,
11に滑走可能に係合され,各外側縁部が縁枠8におけ
る両側の縦方向部分にアルミニウム等から成る押さえ板
21に挟まれて固定され,押さえ板21は縁枠8におけ
る縦方向部分にビス22等により固定されている。
【0024】そして,各開閉扉12,13は把手20操
作によりリング17,滑車18,リング19をレール1
0,11に沿って滑走させることにより,両側壁板3,
4側に縦方向で複数箇所のひだを有し,束ねるように畳
んで(縮めて)前面開放部7を開放し(図2参照),若
しくは複数箇所のひだが広がるように中央部側へ展開さ
せて(伸ばして)前面開放部7を閉じることができる
(図1参照)。開閉扉12,13により前面開放部7を
閉じた状態で,操作部材16同士が磁石により吸着され
た突き合わせ状態,すなわち,前面開放部7が閉じた状
態に保持されるようになっている。
【0025】集積庫本体1の前面開放部7側における中
間部より下端部に至るほぼ下半部において,開閉扉1
2,13の内方へ少し離隔した位置で開閉扉12,13
の防護手段23が設けられる。この防護手段23の一例
について説明すると,図2,図4に示すように,2枚に
分割された網状物24,25が用いられている。各網状
物24,25は前記開閉扉12,13の網地14と同様
の網地26が用いられ,この網地26の上縁部に補強用
ベルト27が取り付けられ,網地26の残る各縁に前記
と同様の補強用ロープ28がレーシング糸により取り付
けられて補強されている。各網状物24,25における
補強用ベルト27の外縁部,外縁下端部,内縁上端部,
内縁下端部にそれぞれ仕立て糸から成るリング29,3
0,31,32が取り付けられ,各補強用ベルト27の
内縁部には互いに離脱可能に係合し得る雄型の留め具3
3と雌型の留め具34が取り付けられている。
【0026】各リング29,30は集積庫本体1の側壁
板3,4における前面開放部7側寄り位置の中間部と下
端部に取り付けられた掛け具35に取外し可能に掛けら
れ,各リング32は集積庫本体1の床板2における前面
開放部7側寄り位置の中央部に取り付けられた埋め込み
式の掛け具36に取外し可能に掛けられている。集積庫
本体1の背面壁板5における内側の中央上端部にはアイ
ボルト37が取り付けられ,このアイボルト37に支持
用ロープ38の一端が連結され,支持ロープ38の他端
に取り付けられた係合具39が両リング31に跨がって
取外し可能に係合されるようになっている。
【0027】両網状物24,25はリング29,30が
掛け具35に掛けられ,リング32が掛け具36に掛け
られ,留め具33,34が互いに係合され,支持用ロー
プ38の係合具39が両リング31に跨がって係合され
ることにより,集積庫本体1の前面開放部7側の下半部
において,開閉扉12,13の内方へ少し離隔した位置
で,前後方向の位置がほぼ同じで両側部に配置されるよ
うに張設されている。そして,両リング31が支持用ロ
ープ38の係合具39から外され,留め具33,34が
外され,リング32が掛け具36から外されることによ
り,網状物24,25が掛け具35側,すなわち,側壁
板3,4側に寄せられ,集積庫本体1の前面開放部7が
開放されるようになっている。
【0028】集積庫本体1内における一方の側壁板3の
上部には掛け具40が取り付けられ,この掛け具40に
ほうき,塵取り等の清掃用具(図示省略)が取外し可能
に掛けられるようになっている。
【0029】以上のように構成された本実施形態のごみ
集積庫において,以下,その使用要領について説明す
る。所望のごみ集積所に本実施形態のごみ集積庫を設置
する。このとき,集積庫本体1が箱型に構成しているの
で,特別な基礎を必要とすることなく,安定状態に設置
することができる。利用者は閉じている開閉扉12,1
3のうち,いずれか一方の開閉扉12,若しくは開閉扉
13を把手20の操作により磁石の吸着力に抗して側壁
板3側,若しくは側壁板4へ引くことにより,リング1
7,滑車18,リング19をレール10,11に沿って
滑走させ,開閉扉12,若しくは開閉扉13を側壁板3
側,若しくは側壁板4側に縦方向の複数箇所でひだが生
じるように畳んで(縮めて)集積庫本体1の前面開放部
7の片半分を開放する。または両方の開閉扉12,13
を側壁板3,4側へ縦方向の複数箇所でひだが生じるよ
うに畳んで集積庫本体1の前面開放部7の全体を開放す
る。
【0030】そして,ごみ袋等の集積物を集積庫本体1
内における網状物24,25の背方において床板2上に
置く。その後,利用者が開閉扉12,若しくは開閉扉1
3,若しくはその両方を把手20の操作により側壁板
3,若しくは側壁板4から離隔する中央部側へ引くこと
により,リング17,滑車18,リング19をレール1
0,11に沿って滑走させ,開閉扉12若しくは開閉扉
13,若しくはその両方をひだが伸びるように展開させ
て(伸ばして)開閉扉12,13により集積庫本体1の
前面開放部7を閉じる。このようにして利用者が集積物
を集積庫本体1内の網状物24,25の背方において床
板2上に置き,更には集積物を既に集積されている集積
物の上に段積みして一時的に保管するために集積するこ
とができる。このとき,網状物24,25はその中央部
で支持用ロープ38により支持されているので,集積物
により開閉扉12,13側に膨出するのを阻止される。
【0031】集積物を収集する作業者が前記と同様に,
開閉扉12,13を把手20の操作により磁石の吸着力
に抗して側壁板3,4側へ引くことにより,リング1
7,滑車18,リング19をレール10,11に沿って
滑走させ,開閉扉12,13を側壁板3,4側に折り畳
んで集積庫本体1の前面開放部7を開放する。そして,
段積みされている上方の集積物から順次集積庫本体1外
へ取り出す。このとき,必要に応じ,防護手段23にお
ける網状物24,25のリング31を支持用ロープ38
の係合具39から外し,留め具33,34を外し,リン
グ32を掛け具36から外し,網状物24,25を側壁
板3,4側へ寄せて前面開放部7を開放することによ
り,床板2上の集積物も容易に外部へ採り出すことがで
きる。このとき,集積物を床板2上で引きずっても掛け
具36は埋め込み式であるので互いを損傷するおそれば
ない。
【0032】作業者が集積物を収集した後,網状物2
4,25を中央部側へ展開させ,リング32を掛け具3
6に掛け,留め具33,34を互いに係合し,支持用ロ
ープ38の係合具39を両リング31に跨がって係合す
ることにより,網状物24,25を集積庫本体1の前面
開放部7側の下半部で張設状態に復元することができ
る。続いて,開閉扉12,13の把手20の操作によ
り,リング17,滑車18,リング19をレール10,
11に沿って滑走させ,開閉扉12,13を中央部側に
展開させて前面開放部7を閉じ,操作部材16同士を磁
石の吸着力により突き合わせた状態,すなわち,開閉扉
12,13を閉じた状態に保持することができ,次回の
ごみ袋等の集積に待機させることができる。
【0033】本実施形態においては,開閉扉12,13
を側壁板3,4側へ畳み,若しくは中央部側に展開させ
るようにしているので,開閉扉12,13の開閉のスペ
ースを不要とし,設置場所の制約を不要とすることがで
きる。また,前面開放部7を広く開放することができる
ので,集積物の集積,取り出し作業を容易に,かつ迅速
に行うことができる。また,開閉扉12,13は磁石に
よる吸着力により閉じた状態を保持することができるの
で,犬,猫,烏等が集積庫本体1内に侵入し,ごみ袋を
破って生ごみを撒き散らすのを防止することができる。
また,開閉扉12,13に網地14を用いているので,
利用者が開閉操作する際に危険がない。また,開閉扉1
2,13に網地14を用い,しかも,防護手段23にも
網地26を用い,これら網地14,26から内部を透視
することができるので,ごみ袋等の集積物を集積する
際,本来,集積することが認められない集積物を集積し
難くすることができる。また,開閉扉12,13に網地
14を用い,しかも,防護手段23にも網地26を用
い,通気性を向上させることができるので,生ごみの腐
敗や悪臭の発生を抑制することができる。
【0034】また,開閉扉12,13の内方に防護手段
23を設けているので,集積物が崩れて開閉扉12,1
3を内側から押圧するのを防止することができ,開閉扉
12,13を保護して容易に開放することができる。仮
に,集積物が多く,上方に積まれた集積物が防護手段2
3の上方で崩れて開閉扉12,13を押圧しているとし
ても,開閉扉12,13に網地14を用い,防護手段2
3にも網地26を用い,これら網地14,26から内部
を透視することができるので,集積物が崩れている状態
を開閉扉12,13を開ける前に認識することができ,
したがって,集積物を集積し,若しくは取り出す際に集
積物が飛び出すおそれがなく,集積物を安全に集積し,
若しくは取り出すことができる。また,開閉扉12側と
開閉扉13側とで可燃ごみと不燃ごみとに分別して集積
することもできる。更に,集積庫本体1は前記のように
強化プラスチックにより一体成形しているので,簡単
に,かつ確実に,しかも,迅速に水を用いて掃除するこ
とができる。特に,各面の交わる部分を10mm以上の
半径を有する曲面に形成し,しかも,内面を艶出し面に
仕上げてているので,水を用いた掃除を一層,簡単に,
かつ確実に,しかも,迅速に行うことができる。そし
て,掃除による水等は,前面開放部7側から排出するこ
ともでき,また,水抜き穴9からも排出することができ
るので,床板2上に溜まらないようにすることができ,
衛生的である。また,防護手段23の網状物24,25
を集積庫本体1から外すことにより容易に洗浄すること
ができ,衛生的である。
【0035】なお,防護手段23の網状物24,25
は,前面開放部7の幅の2/3と1/3のように異なる
幅に設定することにより,集積物による荷重が中央部に
集中しても留め金33,34の着脱を比較的容易にに行
うことができる。また,開閉扉12,13の網地14の
網目の大きさは任意に設定することができるが,小さく
設定することにより,虫やハエが侵入するのを防止する
ことができ,また,直射日光を遮り,通気性により生ご
みが腐敗するのを効果的に防止することができ,しか
も,適度な通気性を維持しながら風雨の吹き込みを抑制
することもできる。
【0036】次に,本発明の第2の実施形態について説
明する。図5,図6はそれぞれ本発明の第2の実施形態
に係るごみ集積庫に用いる防護手段を示す斜視図,平面
図である。本実施形態においては,前記第1の実施形態
とは防護手段の構成を異にし,その他の構成については
前記第1の実施形態と同じであるので,同じ部分には同
じ符号を付してその説明を省略する。
【0037】図5,図6に示すように,本実施形態にお
ける防護手段23は,2枚の網状物60,61が用いら
れる。各網状物60,61は,一例として,合成繊維か
ら成る無結節の網地62の周囲に補強用ロープ63がレ
ーシング糸により取り付けられて,一側の上下隅部にお
いて補強用ロープ63にフック状の係合部材64の基部
が連結されている。各網状物60,61の他側の上下隅
部において補強用ロープ63に支持用ロープ65の一端
が連結され,支持用ロープ65の他端にフック状の係合
部材66の基部が連結されている。一方,集積庫本体1
の前面開放側で側壁板3,4の内側にUボルトから成る
係合部材67が取り付けられている。そして,網状物6
0,61が両側部で前後にずらされて配置され,各係合
部材64,66が係合部材67に取外し可能に係合され
ている。
【0038】このように,網状物60,61が両側部で
前後にずらされて張設された状態で,互いに協力して集
積庫本体1の前面開放部7の下半部を閉じることができ
る。また,一方の係合部材64,若しくは66を係合部
材67から外すことにより,網状物60,若しくは網状
物61を側壁板3側,若しくは側壁板4側に片寄せて前
面開放部7の下半部の左側,若しくは右側の半分を開放
することができるようになっている。なお,必要に応じ
て網状物60,61を前記第1の実施形態と同様に支持
用ロープにより支持して前方に膨出するのを防止するこ
とができる。その他の構成については図示を省略してい
るが,前記第1の実施形態と同様てある。
【0039】本実施態様の防護手段23を用いることに
より,集積物の取り出し時には片方の網状体60,若し
くは61を外せばよいので,一度に集積物の全体がくず
れるのを防止することができる。また,網状物60,6
1により支える荷重を分散することができるので,係合
部材64,66を係合部材67から容易に外すことがで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば,開
閉扉を集積庫本体の前面開放部における上部および下部
に水平方向に設けられたレールに沿って畳むことがで
き,かつ展開することができように設けているので,開
閉扉のスペースを不要とすることができる。したがっ
て,設置場所の制約を受け難くすることができる。ま
た,開閉扉をレールに沿って畳むことができるので集積
庫本体の前面開放部を広く開放することができる。した
がって,ごみ袋等の集積物の集積作業および取り出し作
業を容易に行うことができる。
【0041】また,集積庫本体の前面開放部側の下半部
において,開閉扉の内方に少し離隔した位置で集積物の
防護手段を備えることにより,集積物の段積み状態など
が崩れるのを防止することができ,仮に,崩れたとして
も開閉扉の開閉に影響を及ぼさないようにすることがで
きる。したがって,開閉扉を簡単に開閉して集積物を入
れたり,出したりすることができる。
【0042】また,開閉扉と防護手段を可撓性を有する
網状物により形成することにより,集積庫本体内の通気
性を向上させることができ,したがって,生ごみの腐敗
や悪臭の発生を抑制することができ,また,開閉扉を開
けることなく,集積庫本体内を透視することができるの
で,集積物の集積状態が崩れていてもその状態を開閉扉
を開けることなく,認識することができ,したがって,
集積物の集積,取り出し作業に際しての危険を防止する
ことができる。また,開閉扉を開けることなく,集積庫
本体内を透視することができるので,本来,入れるべき
でない物を入れ難くすることができ,したがって,善意
の利用者に迷惑を及ぼさないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るごみ集積庫を
示し,開閉扉を閉じた状態の斜視図である。
【図2】 同ごみ集積庫を示し,開閉扉を開放した状態
の正面図である。
【図3】 同ごみ集積庫を示し,開閉扉を除去した状態
の斜視図である。
【図4】 図4は同ごみ集積庫に用いる開閉扉防護用網
状物を示す正面図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係るごみ集積庫に
用いる防護手段を示す斜視図である。
【図6】 同ごみ集積庫に用いる防護手段を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 集積庫本体 7 前面開放部 10 レール 11 レール 12 開閉扉 13 開閉扉 14 網地 23 防護手段 24 網状物 25 網状物 26 網地 38 支持用ロープ 60 網状物 61 網状物 65 支持用ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦元 司 岡山県和気郡日生町大字寒河2360番地 森下株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−108902(JP,A) 特開 平10−139106(JP,A) 特開2000−211701(JP,A) 登録実用新案3001029(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65F 1/00 - 1/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開放され,ごみ袋等の集積物を一
    時的に集積し得る箱型の集積庫本体と,この集積庫本体
    の前面開放部側における上部および下部に水平方向に設
    けられたレールと,このレールに沿って畳むことがで
    き,かつ展開することができるように設けられ,前記集
    積庫本体の前面開放部を開閉し得る可撓性を有する網状
    物により形成された開閉扉と,集積庫本体の前面開放部
    側の下半部において,開閉扉の内方に少し離隔した位置
    で集積物が崩れるのを防止し得る開閉扉の防護手段とを
    備え,該防護手段が可撓性を有する網状物で構成されて
    いてこの網状物の両側が集積庫本体内で取外し可能に支
    持されると共にこの網状物が集積庫本体内で展開状態で
    保持されているごみ集積庫。
  2. 【請求項2】 開閉扉が2枚に分割されて左右に並べら
    れ,各開閉扉が集積庫本体の前面開放部を開閉し得るよ
    うに構成された請求項1記載のごみ集積庫。
  3. 【請求項3】 開閉扉が1枚から成り,集積庫本体の前
    面開放部を開閉し得るように構成された請求項1記載の
    ごみ集積庫。
  4. 【請求項4】 防護手段が,2枚の網状物と,これら各
    網状物を集積庫本体内に取外し可能に展開状態で支持す
    る手段とから成る請求項1ないし3のいずれかに記載の
    ごみ集積庫。
  5. 【請求項5】 防護手段が,集積庫本体内の両側部で前
    後にずらされて配置された2枚の網状物から成り,各網
    状物が集積庫本体内に取外し可能に展開状態で支持する
    手段とから成るから成る請求項1ないし4のいずれかに
    記載のごみ集積庫。
JP2000352127A 2000-11-20 2000-11-20 ごみ集積車 Expired - Fee Related JP3472839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000352127A JP3472839B2 (ja) 2000-11-20 2000-11-20 ごみ集積車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000352127A JP3472839B2 (ja) 2000-11-20 2000-11-20 ごみ集積車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002154603A JP2002154603A (ja) 2002-05-28
JP3472839B2 true JP3472839B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=18825073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000352127A Expired - Fee Related JP3472839B2 (ja) 2000-11-20 2000-11-20 ごみ集積車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3472839B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3001029U (ja) 1994-02-14 1994-08-16 株式会社田窪工業所 ごみ集積庫

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3001029U (ja) 1994-02-14 1994-08-16 株式会社田窪工業所 ごみ集積庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002154603A (ja) 2002-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050284399A1 (en) Animal enclosure with cover
JP4556138B2 (ja) 折り畳み可能な自立型囲い部材
JP3472839B2 (ja) ごみ集積車
GB2367283A (en) Collapsible containers
US20220348404A1 (en) Material collection and handling device
JP2005132623A (ja) ゴミ収容袋体
JP3585126B1 (ja) 散乱防止用覆い
JP2023175588A (ja) ごみ集積用具
JP3650544B2 (ja) ゴミ集積場用ネット
JP4041152B1 (ja) 返しを有する固定具
JP3143408U (ja) ゴミのカラス及び猫犬の食い散らし対策防護具
JP3162150U (ja) ゴミ収集ネット
JP3106493U (ja) ごみ集積場所用袋状ネット
JP3216396U (ja) ゴミ集積用具及びパネルストッパー
JP2010052898A (ja) ゴミ収集ネット
JP3228895U (ja) 袋状ネット
JP3510830B2 (ja) 折畳式ゴミ箱
JP2005187186A (ja) 折畳ゴミ置き場
JP2003267502A (ja) ゴミ置き場の形成装置
JP2005047709A (ja) 折畳ゴミ置き場
JP2006036371A (ja) ゴミ置き場
JP2955853B1 (ja) ゴミ収集用装置、及び清掃車のゴミ回収方法
JP3038240U (ja) ゴミ袋用のスタンド、及びゴミ袋付きスタンド
JP3015713U (ja) ごみポスト
JP2784902B2 (ja) ごみ集積所散乱防止ネット装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees