JP3472459B2 - 測定機用保持装置 - Google Patents

測定機用保持装置

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JP3472459B2
JP3472459B2 JP28694797A JP28694797A JP3472459B2 JP 3472459 B2 JP3472459 B2 JP 3472459B2 JP 28694797 A JP28694797 A JP 28694797A JP 28694797 A JP28694797 A JP 28694797A JP 3472459 B2 JP3472459 B2 JP 3472459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面状の被測定部
や円弧状断面が形成された略棒状の被測定部を測定する
ための測定機を被測定部に保持する測定機用保持装置に
関する。
【0002】
【背景技術】従来より、被測定部の表面粗さを測定する
ために表面粗さ測定機が利用されている。この表面粗さ
測定機は、略箱状の測定機本体に測定ロッドを進退可能
に設け、この測定ロッドの先端に被測定部に接触可能な
触針を有する測定子を固定し、この測定子を被測定物に
接触させた状態で測定ロッドを後退させ、この時の測定
子の変位を表面粗さの値として読みとる装置である。表
面粗さ測定機で測定する対象は平面状のものや、円弧状
断面が形成された略棒状のもの等種々の形状がある。
【0003】平面状の被測定部の表面粗さを測定するた
め、被測定部に表面粗さ測定機を設置する必要がある
が、そのため、従来では、被測定部の上に表面粗さ測定
機を直接載せている。測定時に表面粗さ測定機本体が被
測定部に対して誤って動くと、測定機本体に伴って測定
ロッドが動くことになり、測定精度が低下する。そのた
め、測定時に作業員が測定機本体を被測定部に手で押さ
えつけている。丸軸状の棒状部材の表面粗さを測定する
ため、従来では、被測定部の上に表面粗さ測定機を直接
載せているが、被測定部が曲面であるため、表面粗さ測
定機が不安定な状態となる。そのため、測定時に作業員
が測定機本体を被測定部に手で押さえつけている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被測定
部の形状にかかわらず、従来では、測定時に作業員が測
定機本体を被測定部に手で押さえているため、測定作業
が煩雑であるという問題点がある。測定時に測定機本体
を把持する手が動くと、測定機本体、ひいては、測定ロ
ッドが動いて測定誤差が生じる。
【0005】本発明の目的は、測定の作業性がよく、測
定機の測定精度を向上させることができる測定機用保持
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、平面状の被測
定部に測定機を取り付けるため、測定機を取り付ける第
1保持部材に第2保持部材を測定ロッドの進退方向に
動自在に設け、この第2保持部材に吸着手段を設けて前
記目的を達成しようとするものである。具体的には、本
発明の測定機用保持装置は、平面状の被測定部を測定す
とともに、測定機本体、この測定機本体に進退可能に
設けられた測定ロッド、及びこの測定ロッドの先端に固
定され前記被測定部と当接する測定子を有する測定機を
前記被測定部に保持する測定機用保持装置であって、前
記測定機が取り付けられる第1保持部材と、この第1保
持部材が前記測定ロッドの進退方向に移動可能に取り付
けられる第2保持部材とを有し、この第2保持部材は前
記被測定部に吸着する吸着手段を備えたことを特徴とす
る。
【0007】この構成の本発明では、第1保持部材に測
定機を予め取り付けておき、測定機を保持装置ごと平面
状の被測定部に取り付ける。第2保持部材には吸着手段
が備えられているため、これらの保持部材を介して測定
機が確実に被測定部に固定されることになる。ここで、
測定箇所の微調整等のために、測定機の配置位置を変更
したい場合には、測定機を第1保持部材ごと第2保持部
材に対して移動する。
【0008】従って、本発明では、吸着手段の吸着力に
より測定機が被測定部に固定されることになるから、測
定機を作業員が把持する等の作業が軽減される。測定機
は被測定部に固定されていることから、測定機を作動し
ても被測定部に対して測定機が誤って動くことがなく、
測定機の測定精度が向上する。特に、測定機全体を置く
スペースが被測定部になく、被測定部から第2保持部材
の一部がはみ出していても、第2保持部材は吸着手段に
より被測定部に充分に吸着されているため、測定機を被
測定部に固定することができる。また、第1保持部材を
第2保持部材に測定ロッドの進退方向に沿って進退可能
に取り付けた構造となっているので、測定機自体の移動
可能な方向と測定ロッドの進退方向とが一致するため、
測定機の取付位置の微調整作業が容易に行える。
【0009】ここで、本発明では、前記測定機を前記被
測定部の表面粗さを測定する表面粗さ測定機としてもよ
い。この構成では、表面粗さ測定機自体の移動可能な方
向と表面粗さ測定機の測定ロッドの進退方向とが一致す
るため、表面粗さ測定機の取付位置の微調整作業が容易
に行える。
【0010】また、前記吸着手段を磁石から構成しても
よい。この構成では、被測定部が鉄製である場合に、確
実に測定機を被測定部に固定できるだけでなく、磁石は
比較的安価に入手できる材料であるため、測定機用保持
装置を安価に製造することができる。さらに、前記測定
子を前記被測定部に近接離隔操作する測定子連動機構を
前記第1保持部材に設けた構成としてもよい。この構成
では、被測定部に測定機を設置する際に、測定子を被測
定部から離隔するように測定子連動機構を操作し、測定
子と被測定部との干渉を防止する。これに対して、測定
作業をする際に、測定子を被測定部に近接するように測
定子連動機構を操作し、測定子を被測定部に確実に当接
させて精度よい測定を行う。
【0011】さらにまた、前記測定子連動機構は、前記
第1保持部材に移動自在に設けられたカム部材を備え、
このカム部材は、前記測定子が前記被測定部に近接離隔
するように前記測定ロッドを案内するカム面が形成され
た構成としてもよい。この構成では、カム部材を第1保
持部材に進退あるいは回転等、移動させることで、カム
面及び測定ロッドを介して測定子を被測定部に近接離隔
操作できるから、測定子連動機構自体の構造を簡易なも
のにできる。
【0012】また、本発明は、丸軸の略棒状の被測定部
に測定機を取り付けるため、測定機が取り付けられる保
持装置本体に第1及び第2の支持部材を設け、これらの
支持部材で被測定部の下部を支持して前記目的を達成し
ようとするものである。具体的には、本発明の測定機用
保持装置は、少なくとも一部に円弧状断面が形成された
略棒状の被測定部を測定するとともに、測定機本体、こ
の測定機本体に進退可能に設けられた測定ロッド、及び
この測定ロッドの先端に固定され前記被測定部と当接す
る測定子を有する測定機を前記被測定部に保持する測定
機用保持装置であって、前記測定機が前記測定ロッドの
進退方向に移動可能に取り付けられる保持装置本体と、
この保持装置本体にそれぞれ設けられるとともに前記被
測定部が前記測定機の上方に位置するように支持される
第1支持部材及び第2支持部材とを備えたことを特徴と
する。
【0013】この構成の本発明では、予め保持装置本体
に測定機を取り付けておき、さらに、第1支持部材と第
2支持部材との上方に被測定物を配置する。測定に際し
ては、被測定部の下方に位置する測定機を作動させる。
測定機を作動させても、被測定部は、その自重により、
これらの支持部材に2カ所で確実に支持されているた
め、測定機に対して被測定部が誤って動くことがない。
また、測定機が保持装置本体に対して測定ロッドの進退
方向に移動可能に取付られているので、被測定部に重量
がある場合、被測定部を移動させなくても測定機自体を
移動することで測定箇所を簡単に調整することができ
る。
【0014】ここで、本発明では、前記第1支持部材と
前記第2支持部材とは、それぞれ前記被測定部の下部を
支持するテーパ部を備え、かつ、互いに近接離隔可能に
前記保持装置本体に取り付けられる構成としてもよい。
この構成では、第1支持部材と第2支持部材との相対距
離寸法を被測定部の径寸法に応じて調整することによ
り、被測定部と測定機との相対位置を適正にすることが
できる。例えば、被測定部の径寸法が大きい場合には、
第1支持部材と第2支持部材との間を広げ、被測定部の
下部を測定機に近づけて両者の相対位置を適正にする。
これに対して、被測定部の径寸法が小さい場合には、第
1支持部材と第2支持部材との間を狭め、被測定部の下
部を測定機から離して両者の相対位置を適正にする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。ここで、各実施形態中、同一構成要
素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にする。
図1から図5には、本発明の第1実施形態が示されてい
る。図1は第1実施形態にかかる測定機用保持装置を測
定機に取り付けて被測定部に設置された状態が示された
斜視図であり、図2は測定機を取り付けた測定機用保持
装置の側面図であり、図3は、その正面図である。これ
らの図において、第1実施形態では、被測定部Aは鉄製
であって平面状に形成されており、測定機は、平面状の
被測定部Aの表面粗さを測定する表面粗さ測定機1であ
る。
【0016】この表面粗さ測定機1は、略箱状の測定機
本体2と、この測定機本体2の一端面に進退可能に設け
られた測定ロッド3と、この測定ロッド3の先端に固定
され被測定部Aの内周面と当接可能な触針(図示せず)
を有する測定子4とを備え、測定子4が被測定部Aの内
周面に接触した状態で測定ロッド3が後退することで測
定子4の変位を表面粗さの値として読みとる一般的な構
造である。測定ロッド3は測定子4が被測定部Aに近接
離隔するように測定機本体2に対して揺動可能に取り付
けられている。
【0017】第1実施形態の測定機用保持装置10は、
表面粗さ測定機1を被測定部Aに保持するための装置で
あり、表面粗さ測定機1の測定機本体2を取り付けるた
めに下方が開口された略箱形の第1保持部材11と、こ
の第1保持部材11を取り付けるため下方が開口された
略箱形の第2保持部材12とを備え、これらの保持部材
11,12は入れ子状に構成されている。第1保持部材
11は、外側両側部に測定ロッド3の進退方向に沿って
ガイド溝11Aが形成され、その測定ロッド3側の前面
部11Bには測定子4を被測定部Aに近接離隔操作する
測定子連動機構13が設けられている。
【0018】この測定子連動機構13は、前面部11B
において水平方向に並べて設けられた2本の係合ピン1
4と、これらの係合ピン14に案内され水平方向に延び
て形成されたガイド孔15Aを有する板状のカム部材1
5と、係合ピン14の先端に着脱自在に設けられカム部
材15の抜け止めをする抜け止めプレート16とから構
成されている(図4参照)。カム部材15は、第1保持
部材11に測定ロッド3の進退方向と直交する方向であ
って被測定部Aの平面内で進退自在とされており、その
下部には測定子4が被測定部Aに近接離隔するように測
定ロッド3の下部を案内するカム面15Bが斜め下方に
傾斜して形成されている(図3参照)。
【0019】図1及び図2において、第2保持部材12
は外側両側部の上部12Aと下部12Bとが外側に突出
して形成され、これらの間に形成された中間部12Cに
は測定ロッド3の進退方向に沿ってガイドピン17が複
数設けられている。これらのガイドピン17は、その端
部が第1保持部材11に形成されたガイド溝11Aに係
合されるものであり(図5参照)、そのため、第1保持
部材11は被測定部Aの平面内で第2保持部材12に進
退可能に取り付けられている。
【0020】図1、図2、図3及び図5において、第2
保持部材12は被測定部Aに吸着する吸着手段18を備
えて構成されている。吸着手段18は、第2保持部材1
2の下部12Bに第2保持部材12の長手方向に沿って
埋設された複数の略円筒状の磁石から構成されている。
これらの磁石は永久磁石でもよく、あるいは、電磁石で
もよい。電磁石から吸着手段18を構成する場合には、
第2保持部材12に図示しない電力供給用ケーブルが接
続される。
【0021】次に、第1実施形態の測定機用保持装置1
0を用いて表面粗さ測定機1を被測定部Aに設置する方
法を説明する。予め、第1保持部材11に表面粗さ測定
機1を取り付けておき、表面粗さ測定機1を測定機用保
持装置10ごと平面状の被測定部Aに取り付ける。この
際、測定子連動機構13を操作して表面粗さ測定機1の
測定子4を後退させておく。つまり、カム部材15をス
ライドさせてカム面15Bで測定ロッド3を上方に押し
上げ、測定子4の先端が被測定部Aに接触しないように
する。測定機用保持装置10の第2保持部材12には吸
着手段18である磁石が備えられているため、これらの
保持部材1,2を介して表面粗さ測定機1が確実に被測
定部Aに固定される。
【0022】測定箇所を微調整するには、表面粗さ測定
機1を第1保持部材11ごと第2保持部材12に対して
測定ロッド3の進退方向に移動する。さらに、測定子連
動機構13を操作して測定子4を被測定部Aに当接させ
る。つまり、カム部材15を逆方向にスライドさせてカ
ム面15Bに従って測定ロッド3を下方に押し下げ、測
定子4の先端を被測定部Aに接触させる。これにより、
表面粗さ測定機1が被測定部Aに設置されたことにな
り、この状態で、表面粗さ測定機1を作動し、表面粗さ
測定を行う。表面粗さ測定機1による測定が終了したな
ら、先程と同様に、測定子連動機構13を操作して測定
子4を被測定部Aから離隔させ、表面粗さ測定機1ごと
測定機用保持装置10を被測定部Aから取り外す。
【0023】従って、第1実施形態では、(1)平面状の
被測定部Aを測定するための表面粗さ測定機1を被測定
部Aに保持する測定機用保持装置10として、表面粗さ
測定機1が取り付けられる第1保持部材11と、この第
1保持部材11が被測定部Aの平面内で移動可能に取り
付けられる第2保持部材12とを有し、この第2保持部
材12は被測定部Aに吸着する吸着手段18を備えて構
成したから、吸着手段18の吸着力により表面粗さ測定
機1が被測定部Aに固定されることになり、よって、表
面粗さ測定機1を作業員が把持する等の作業が軽減され
る。表面粗さ測定機1は被測定部Aに固定されているの
で、表面粗さ測定機1を作動しても被測定部Aに対して
誤って動くことがなく、そのため、表面粗さ測定機1の
測定精度が向上する。特に、図1に示される通り、測定
機全体を置くスペースが被測定部Aになく、被測定部A
から第2保持部材12の一部がはみ出していても、第2
保持部材12は吸着手段18により被測定部Aに充分に
吸着されているため、表面粗さ測定機1を被測定部Aに
固定することができる。
【0024】また、第1実施形態では、(2)第1保持部
材11を第2保持部材12に測定ロッド3の進退方向に
沿って進退可能に取り付けた構成としたから、表面粗さ
測定機1自体の移動可能な方向と表面粗さ測定機1の測
定ロッド3の進退方向とが一致するため、表面粗さ測定
機1の取付位置の微調整作業が容易に行える。さらに、
(3)吸着手段18を磁石から構成したから、被測定部A
が鉄製である場合に、確実に表面粗さ測定機1を被測定
部Aに吸着させることができるだけでなく、磁石は比較
的安価に入手できる材料であるため、測定機用保持装置
10を安価に製造することができる。特に、磁石を永久
磁石とすれば、測定機用保持装置10の構造をより簡単
なものとすることができる。これに対して、磁石を電磁
石とすれば、測定機用保持装置10を被測定部Aに設置
するにあたり、電磁石への通電のオンオフで磁石の吸着
力の調整が行えるため、取り扱いが容易となる。
【0025】さらにまた、(4)測定子4を被測定部Aに
近接離隔操作する測定子連動機構13を第1保持部材1
1に設けたから、被測定部Aに表面粗さ測定機1を設置
する際に、測定子4を被測定部Aから離隔するように測
定子連動機構13を操作して測定子4と被測定部Aとの
干渉が防止できる。また、測定作業をする際に、測定子
4を被測定部Aに近接するように測定子連動機構13を
操作すれば、測定子4を被測定部Aに確実に当接させる
ことで精度よい測定が行える。
【0026】また、(5)測定子連動機構13は、第1保
持部材11に進退自在に設けられたカム部材15を備
え、このカム部材15は、測定子4が被測定部Aに近接
離隔するように測定ロッド3を案内するカム面15Bが
形成されたから、カム部材15を第1保持部材11に進
退させることで、カム面15B及び測定ロッド3を介し
て測定子4を被測定部Aに近接離隔操作でき、よって、
測定子連動機構13自体の構造を簡易なものにできる。
さらに、(6) カム部材15は第1保持部材11の前面部
11Bに設けられた2本の係合ピン14に案内されたガ
イド孔15Aを有するものであり、係合ピン14の先端
に抜け止めプレート16が取り付けられているから、カ
ム部材15は第1保持部材11から誤って外れることが
ない。そのため、測定子連動機構13を確実に作動させ
ることができる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態を図6及び図
7に基づいて説明する。図6は第2実施形態にかかる測
定機用保持装置20に表面粗さ測定機1が取り付けられ
た状態を示す断面図、図7はその側面図である。これら
の図において、第2実施形態の被測定部Bは丸軸棒状に
形成されており、測定機は、被測定部Bの表面粗さを軸
方向に沿って測定する表面粗さ測定機1である。第2実
施形態の測定機用保持装置20は、被測定部Bが取り付
けられる保持装置本体21と、この保持装置本体21に
互いに近接離隔可能に取り付けられるとともに被測定部
Bが表面粗さ測定機1の上方に位置するように支持され
る第1支持部材22及び第2支持部材23と、これらの
支持部材22,23を互いに近接離隔するための支持部
材可動機構24とを備えた構成である。
【0028】保持装置本体21は、第1支持部材22及
び第2支持部材23を近接離隔方向にガイドするガイド
部25Aが両端縁に形成されたベース25と、このベー
ス25の中心部に表面粗さ測定機1の長手方向に延びて
設けられた測定機保持部26とから構成されている。測
定機保持部26は測定子4が上方を向くように表面粗さ
測定機1を測定ロッド3の進退方向に移動自在に保持す
るもので、測定機本体2を保持するために上方が開口さ
れた凹部26Aが形成されている。
【0029】第1支持部材22は、その移動可能な方向
に軸が一致するナット部材27を内部に設けた本体22
Aと、この本体22Aの下端部に一体形成されベース2
5のガイド部25Aにガイドされるガイド部22Bと、
本体22Aの上端部に一体形成され被測定部Bの下部を
支持するテーパ部22Cとを備えたブロック部材であ
る。第1支持部材22が上方に抜けることを防止するた
め、ベース25のガイド部25Aは第1支持部材22の
ガイド部22Bの上部を覆うように形成されている。
【0030】第2支持部材23は第1支持部材22と同
一構造である。即ち、第2支持部材23は、ナット部材
27を内部に設けた本体23Aと、この本体23Aの下
端部に一体形成されベース25のガイド部25Aにガイ
ドされるガイド部23Bと、本体23Aの上端部に一体
形成され被測定部Bの下部を支持するテーパ部23Cと
を備えたブロック部材であり、ベース25のガイド部2
5Aは第2支持部材23のガイド部23Bの上部を覆う
ように形成されている。これらのテーパ部22C,23
Cは、測定子4側に向かって下り傾斜するとともに被測
定部Bをその軸方向が測定ロッド3の進退方向と一致す
るように支持するテーパ面が形成され、これらのテーパ
面の傾斜角度は同一である。
【0031】支持部材可動機構24は、中央部が測定機
保持部26に回転自在に取り付けられ両側部が各支持部
材22,23のナット部材27に螺合されたねじ部材2
8と、このねじ部材28の両端にそれぞれ結合された摘
み29とから構成されている。ねじ部材28は、第1支
持部材22に螺合されるねじ面28Aと、第2支持部材
23に螺合されるねじ面28Bとは同一のねじピッチを
有する逆ねじとされている。そのため、ねじ部材28が
一方向に回転すると、第1支持部材22と第2支持部材
23とは互いに離隔し、ねじ部材28が他方向に回転す
ると、第1支持部材22と第2支持部材23とは互いに
近接するが、これらのテーパ部22C,23Cの間の中
心は常に測定子4の上方に位置する。
【0032】次に、第2実施形態の測定機用保持装置2
0を用いて表面粗さ測定機1を被測定部Bに設置する方
法を説明する。予め保持装置本体21の測定機保持部2
6に表面粗さ測定機1を測定子4が上を向くように取り
付けておく。さらに、第1支持部材22のテーパ部22
Cと第2支持部材23のテーパ部23Cとの上に被測定
部Bを配置する。この状態では、被測定部Bの真下に表
面粗さ測定機1が位置するものであり、被測定部Bの軸
方向と表面粗さ測定機1の測定ロッド3の進退方向とが
一致する。
【0033】ここで、被測定部Bの径の大きさによっ
て、被測定部Bと測定子4との間の相対距離寸法が相違
する。つまり、被測定部Bの径が大きければ、被測定部
Bはテーパ部22C,23Cの上部で支持されることに
なるため、測定子4との距離が大きくなり、これに対し
て、被測定部Bの径が小さければ、被測定部Bはテーパ
部22C,23Cの下部で支持されることになるため、
測定子4との距離が小さくなる。
【0034】そこため、支持部材可動機構24によっ
て、第1支持部材22と第2支持部材23との相対距離
寸法を被測定部Bの径寸法に応じて調整する。例えば、
被測定部Bの径寸法が小さい場合には、摘み29を操作
してねじ部材28を一方向に回転する。すると、ナット
部材27を介して第1支持部材22と第2支持部材23
とが互いに近接され被測定部Bの下部を測定子4から離
して両者の相対位置を適正にする(図6実線参照)。こ
れに対して、被測定部Bの径寸法が大きい場合には、摘
み29を操作してねじ部材28を他方向に回転する。す
ると、ナット部材27を介して第1支持部材22と第2
支持部材23とが互いに離隔され被測定部Bの下部を測
定子4に近づける(図6想像線参照)。
【0035】第1支持部材22と第2支持部材23との
相対距離寸法が調整できたら、表面粗さ測定機1を作動
させる。表面粗さ測定機1には測定ロッド3を付勢する
付勢手段が予め設けられているため、測定子4を上向き
にしても、測定子4は被測定部Bに所定の付勢力で付勢
される。この状態で表面粗さ測定機1を作動させて表面
粗さ測定を行う。被測定部Bは、その自重により、第1
及び第2の支持部材22,23に2カ所で確実に支持さ
れることになる。
【0036】従って、第2実施形態によれば、(7)丸軸
棒状の被測定部Bを測定するための表面粗さ測定機1を
被測定部Bに保持する測定機用保持装置20として、表
面粗さ測定機1が取り付けられる保持装置本体21と、
この保持装置本体21にそれぞれ設けられるとともに被
測定部Bを表面粗さ測定機1の上方に位置するように支
持する第1支持部材22及び第2支持部材23とを備え
て構成したから、被測定部Bは、その自重により、これ
らの支持部材22,23に2カ所で確実に支持されてい
るため、表面粗さ測定機1に対して被測定部Bが誤って
動くことがない。そのため、測定精度を向上させること
ができる。さらに、被測定部Bを第1及び第2支持部材
22,23の上に載せるだけで被測定部Bが設置される
ことになるから、測定の作業性がよい。
【0037】さらに、第2実施形態では、(8)第1支持
部材22と第2支持部材23とは、それぞれ被測定部B
の下部を支持するテーパ部22C,23Cを備え、か
つ、互いに近接離隔可能に保持装置本体21に取り付け
らているから、第1支持部材22と第2支持部材23と
の相対距離寸法を被測定部Bの径寸法に応じて調整する
ことにより、被測定部Bと表面粗さ測定機1との相対位
置を適正にして測定精度を向上させることができる。
【0038】また、(9)第1支持部材22と第2支持部
材23とを互いに近接離隔するための支持部材可動機構
24を、中央部が測定機保持部26に回転自在に取り付
けられ両側部が各支持部材22,23のナット部材27
に螺合されたねじ部材28と、このねじ部材28の両端
にそれぞれ結合された摘み29とから構成し、ねじ部材
28を左右両側で逆ねじとしたから、摘み29でねじ部
材28を回転させるだけで、第1及び第2支持部材2
2,23が同期して近接離隔することになる。そのた
め、支持部材可動機構22を簡単な構造とすることがで
きる。
【0039】さらに、(10)表面粗さ測定機1が測定機保
持部26で被測定部Bの軸方向に沿って移動可能に配置
されているので、被測定部Bの重量がある場合、被測定
部Bを移動させなくても表面粗さ測定機1自体を移動す
ることで、測定箇所を簡単に調整することができる。
【0040】なお、本発明は前述の各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
前記第1実施形態では吸着手段18を磁石としたが、本
発明では、吸着手段16をバキューム吸引装置としても
よい。このバキューム吸引装置を利用すれば、被測定部
Aの材質が限定されることがない。
【0041】発明では、直線状に第1保持部材11を
スライドさせるため、必ずしもガイド溝11A及びガイ
ドピン17を設けることを要せず、互いに係合するあり
溝を第1保持部材11の外側部と第2保持部材12の内
側部とにそれぞれ形成し、第1保持部材11を第2保持
部材12に対して一方向(水平方向)に進退自在、か
つ、この進退方向と直交する方向(鉛直方向)に動かな
いように保持する構成としてもよい。この場合、第1保
持部材11を第2保持部材12を固定するクランプ装置
として、先端部が第1保持部材11の外面に当接すると
共に、ねじ部が第2保持部材12と螺合するねじ部材を
設けても良い。
【0042】さらに、第1保持部材11と第2保持部材
12とを必ずしも入れ子状に形成しなくてもよく、これ
らの保持部材11,12を隣合わせに設けるものでもよ
い。また、測定子連動機構13は必ずしも設けることを
要せず、設ける場合でも、他の構造、例えば、カムをラ
ック及びピニオンで連動する機構としてもよい。測定子
連動機構13をカムから構成する場合であっても、第1
保持部材11にカム部材15が移動自在に設けられるも
のであれば、その構成は問わない。例えば、カム部材1
5を第1保持部材11に回動ピンで回動自在に取り付
け、このカム部材15の回動操作により測定子4が被測
定部に近接離隔する構成でもよい。
【0043】また、第2実施形態では、被測定部Bを丸
軸棒状のものとしたが、本発明では、被測定部Bは一部
に円弧部があればよく、例えば、断面半円状のロッドで
もよい。さらに、第2実施形態では、径が同一の被測定
部Bを測定する場合には、第1及び第2支持部材22,
23を保持装置本体21に固定した構造としてもよい。
また、各実施形態では、測定機を表面粗さ測定機1とし
たが、本発明では、被測定部の表面形状を測定する表面
形状測定機にも本発明の測定機用保持装置を適用するこ
とができる。さらに、被測定部Bが比較的軽重量である
場合のために、被測定部Bを保持装置本体21側に付勢
する付勢手段や固定手段を必要に応じて設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】このような本発明によれば、平面状の被
測定部を測定するための測定機を被測定部に保持する測
定機用保持装置として、測定機が取り付けられる第1保
持部材と、この第1保持部材が被測定部の平面内で移動
可能に取り付けられる第2保持部材とを有し、この第2
保持部材は被測定部に吸着する吸着手段を備えて構成し
たから、吸着手段の吸着力により測定機が被測定部に固
定されることになり、よって、測定機を作業員が把持す
る等の作業が軽減され、しかも、測定機を作動しても被
測定部に対して誤って動くことがなく、そのため、測定
機の測定精度が向上する。さらに、本発明によれば、少
なくとも一部に円弧状断面が形成された略棒状の被測定
部を測定するための測定機を被測定部に保持する測定機
用保持装置として、測定機が取り付けられる保持装置本
体と、この保持装置本体にそれぞれ設けられるとともに
被測定部を測定機の上方に位置するように支持する第1
支持部材及び第2支持部材とを備えて構成したから、被
測定部は、その自重により、これらの支持部材に2カ所
で確実に支持されているため、測定機に対して被測定部
が誤って動くことがなく、測定精度を向上させることが
できる。さらに、被測定部を第1及び第2支持部材の上
に載せるだけで被測定部が設置されることになるから、
測定の作業性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる測定機用保持装
置を測定機に取り付けて被測定部に設置された状態が示
された斜視図である。
【図2】測定機を取り付けた測定機用保持装置の側面図
である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図3中IV-IV線に沿った矢視図である。
【図5】図2中V-V線に沿った矢視断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる測定機用保持装
置に測定機が取り付けられた状態を示す断面図である。
【図7】図6の側面図である。
【符号の説明】
A,B 被測定部 1 測定機としての表面粗さ測定機 2 測定機本体 3 測定ロッド 4 測定子 10,20 測定機用保持装置 11 第1保持部材 12 第2保持部材 13 測定子連動機構 18 吸着手段 21 保持装置本体 22 第1支持部材 23 第2支持部材 24 支持部材可動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 3/00 - 7/34 G01B 21/00 - 21/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の被測定部を測定するとともに、
    測定機本体、この測定機本体に進退可能に設けられた測
    定ロッド、及びこの測定ロッドの先端に固定され前記被
    測定部と当接する測定子を有する測定機を前記被測定部
    に保持する測定機用保持装置であって、前記測定機が取
    り付けられる第1保持部材と、この第1保持部材が前記
    測定ロッドの進退方向に移動可能に取り付けられる第2
    保持部材とを有し、この第2保持部材は前記被測定部に
    吸着する吸着手段を備えたことを特徴とする測定機用保
    持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の測定機用保持装置におい
    て、前記測定機は前記被測定部の表面粗さを測定する表
    面粗さ測定機であることを特徴とする測定機用保持装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載された測定機用保持
    装置において、前記吸着手段は磁石であることを特徴と
    する測定機用保持装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載された測定機用保持
    装置において、前記測定子を前記被測定部に近接離隔操
    作する測定子連動機構が前記第1保持部材に設けられて
    いることを特徴とする測定機用保持装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載された測定機用保持装置に
    おいて、前記測定子連動機構は、前記第1保持部材に移
    動自在に設けられたカム部材を備え、このカム部材は、
    前記測定子が前記被測定部に近接離隔するように前記測
    定ロッドを案内するカム面が形成されたことを特徴とす
    る測定機用保持装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一部に円弧状断面が形成され
    た略棒状の被測定部を測定するとともに、測定機本体、
    この測定機本体に進退可能に設けられた測定ロッド、及
    びこの測定ロッドの先端に固定され前記被測定部と当接
    する測定子を有する測定機を前記被測定部に保持する測
    定機用保持装置であって、前記測定機が前記測定ロッド
    の進退方向に移動可能に取り付けられる保持装置本体
    と、この保持装置本体にそれぞれ設けられるとともに前
    記被測定部が前記測定機の上方に位置するように支持さ
    れる第1支持部材及び第2支持部材とを備えたことを特
    徴とする測定機用保持装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載された測定機用保持装置で
    あって、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、そ
    れぞれ前記被測定部の下部を支持するテーパ部を備え、
    かつ、互いに近接離隔可能に前記保持装置本体に取り付
    けられることを特徴とする測定機用保持装置。
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