JP3472185B2 - 食品用容器 - Google Patents

食品用容器

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JP3472185B2
JP3472185B2 JP08119299A JP8119299A JP3472185B2 JP 3472185 B2 JP3472185 B2 JP 3472185B2 JP 08119299 A JP08119299 A JP 08119299A JP 8119299 A JP8119299 A JP 8119299A JP 3472185 B2 JP3472185 B2 JP 3472185B2
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訓弘 平野
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株式会社平野紙器
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パウンドケーキ
やグラタン等の食品を収容する紙製の食品用容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の食品用容器においては、
図5に示すように、容器本体21は薄紙を折り曲げるこ
とによって、底壁22とその底壁22の周縁より斜め上
方へ延びる側壁23とからなるカップ状に形成されてい
る。
【0003】一方、金属製の食品用容器としては、例え
ば特開平8−24973号公報に示すような構成のもの
が知られている。この従来構成においては、容器本体は
アルミニウム箔によりカップ状に成形され、その底壁の
周縁部には底壁の周縁に沿って延びる二本のリブが形成
されている。
【0004】さらに、合成樹脂製の食品用容器として
は、例えば実開昭56−68672号公報に示すような
構成のものが知られている。この従来構成においては、
容器本体は合成樹脂によりカップ状に成形され、その底
壁の周縁部には容器の内方へ湾曲する湾曲部が底壁の周
縁に沿って形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の紙製
容器の従来構成においては、薄紙を折り曲げてできた折
目によって容器本体21の形状がカップ状に保持されて
いる。このため、食品中の水分や外気中の湿気を吸収し
て薄紙の腰が弱くなると、図5に二点鎖線で示すよう
に、収容する食品の重みで側壁23が外側へ倒れ、容器
本体21が型崩れしてしまうという問題があった。
【0006】一方、金属製及び合成樹脂製の従来構成に
おいては、容器本体が吸湿して変形するおそれはないの
で、上記のリブや湾曲部は吸湿による変形を考慮しての
ものではない。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、吸湿等の原因により側壁が外側へ倒れて
容器本体が型崩れするのを防ぐことができる食品用容器
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の食品用容器は、紙製のシ
ート材を折り曲げることによって、底壁とその底壁より
延びる側壁とからなるカップ状に容器本体を形成し、
記底壁の拡径を可能にする溝状リブを前記底壁の周縁又
はその内側で前記底壁の周縁に沿って設けたものであ
る。
【0009】請求項2に記載の発明の食品用容器は、請
求項1に記載の発明において、前記溝状リブを複数設け
たものである。請求項3に記載の発明の食品用容器は、
請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記溝状
リブは、底壁の中心と周縁との間の周縁側の1/3内に
位置するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図1
及び図2に従って説明する。図1に示すように、容器本
体11は円形の底壁12と、その底壁12の周縁から斜
め上方に延びる側壁13とからなる円形カップ状に形成
されている。側壁13の高さは底壁12の直径に対して
任意の割合に設定して形成されるが、この実施形態では
底壁12の直径の約30%の高さに形成されている。
【0011】また、側壁13には高さ方向に延びるひだ
14が多数形成されている。このひだ14は平面波状を
なし、上方ほど折り曲げ部分が幅広になるように形成さ
れている。さらに、底壁12の周縁には、周縁に沿って
延びる断面V字状をなす溝状リブとしてのV字リブ15
が周縁の全周にわたって形成されている。
【0012】容器本体11は一枚のシート状の薄紙から
形成され、プレス加工によってカップ状に形成されると
ともに、ひだ14及びV字リブ15が形成されている。
次に、前記のように構成された食品用容器の作用を説明
する。
【0013】さて、この食品用容器を例えば菓子用の容
器として使用する場合には、菓子生地を容器本体11内
に所定量注入し、オーブンレンジ等で加熱して焼き上げ
る。また、グラタン用の容器として使用する場合には、
調理済みのグラタンを容器本体11内に所定量注入し、
冷凍して保存する。そして、食べるときには電子レンジ
等で解凍し、さらに加熱する。
【0014】このとき、容器本体11を構成する薄紙が
食品中の水分や外気中の湿気を吸収して腰が弱くなる
と、加熱による食品の膨張や食品自体の重みによって側
壁13に外側へ倒れる方向の力が働く。しかし、食品の
膨張や食品自体の重みは、断面V字状をなすV字リブ1
5を平坦にし、底壁12を拡径する方向にも働く。その
結果、図2に二点鎖線で示すように、側壁13が横方向
にほぼ平行に移動した状態となる。
【0015】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。・容器本体11の底壁12の
周縁にはV字リブ15が設けられている。このため、食
品中の水分や外気中の湿気を吸収して薄紙の腰が弱くな
ったとき、加熱による食品の膨張や食品自体の重みは、
側壁13を外側へ倒す方向に働くとともに、V字リブ1
5を平坦にする方向にも働くようになっている。従っ
て、側壁13が横方向にほぼ平行に移動し、従来と異な
って側壁13が外側へ倒れるのを防ぐことができる。よ
って、容器本体11の型崩れを防止して、外観を良好に
保持することができる。
【0016】・V字リブ15が底壁12の周縁の内側で
なく周縁に設けられているため、V字リブ15が平坦に
なる方向に変形すると、その変形が直接的に底壁12の
拡径に寄与するようになっている。このため、V字リブ
15を平坦にする方向の力が働いたときに底壁12が拡
径する量は、V字リブ15が底壁12の周縁の内側に形
成されている場合に比べて大きい。従って、容器本体1
1の型崩れを防止するV字リブ15の機能を有効に発揮
させることができる。
【0017】・V字リブ15は断面V字状に形成され、
シート状の薄紙をプレス加工によってカップ状に形成す
る際に、ひだ14とともに同時に形成される。従って、
一枚の平らな薄紙から容易に製作することができる。
【0018】・V字リブ15は断面V字状に形成され、
底壁12より下方へ突出するように形成されている。こ
のため、食品の重みによってV字リブ15の先端が集中
荷重を受け、V字リブ15が平坦になって底壁12が拡
径しやすい構成になっている。従って、側壁13が外側
へ倒れて容器本体11が型崩れするのを確実に防ぐこと
ができる。
【0019】・加熱による食品の膨張や食品自体の重み
がV字リブ15を平坦にする方向に作用するため、V字
リブ15内に内容物が入り込むのを防ぐことができる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成すること
もできる。
【0020】・溝状リブとして実施形態のV字リブ15
の断面形状を任意に変更して形成すること。例えば、図
3(a)に示すような断面逆台形状をなす逆台形リブ1
6、図3(b)に示すような断面半円状をなす半円形リ
ブ17、その他断面U字状等に溝状リブを変更して形成
すること。このように構成した場合、特に逆台形リブ1
6の場合には接地面積を大きくすることができるので、
リブの強度を向上させることができるとともに、容器本
体11を安定して載置することができる。
【0021】・溝状リブを底壁12より内方へ突出する
ように変更して形成するとともに、その断面形状を任意
に形成すること。例えば図3(c)に示すように、断面
逆V字状をなす逆V字リブ18を底壁12の周縁に形成
したり、その他断面逆U字状等に溝状リブを形成するこ
と。このように構成した場合、底壁12の下面全体が接
地するため、容器本体11を安定して載置することがで
きる。
【0022】・V字リブ15を底壁12の周縁ではな
く、周縁より内側に設けること。好ましくは底壁12の
中心と周縁との間の周縁側の1/3内に位置するよう
に、さらに好ましくは1/4内に位置するように設ける
こと。
【0023】このように構成した場合、V字リブ15が
平坦になる方向に変形したときに、その変形が底壁12
の外周部を介して間接的に底壁12の拡径に寄与する。
このため、実施形態よりはやや劣るがある程度底壁12
が拡径し、容器本体11の型崩れを防止することができ
る。なお、V字リブ15を底壁12の周縁よりに設ける
ほど、V字リブ15と底壁12の周縁との間に介在する
底壁12の外周部の幅が小さくなるので、側壁13が外
側へ倒れるのを防止するV字リブ15の機能を有効に発
揮させることができる。
【0024】・底壁12の周縁又は周縁の内側に設けら
れた溝状リブに加え、その溝状リブに連続する位置、又
はその溝状リブから所定間隔だけ離れた位置に一以上の
溝状リブを設けること。
【0025】例えば、図3(d)に示すように、V字リ
ブ15を二つ連続して設けたり、図3(e)に示すよう
に、三つ連続して設けること。または、図3(f)に示
すように、逆V字リブ18を周縁から一定の距離をおい
て二つ連続して設けること。あるいは、図3(g)に示
すように、底壁12の周縁にV字リブ15を設け、その
V字リブ15の内側に連続して小さい逆V字リブ18を
浮いた状態で設けること。もしくは、図3(h)に示す
ように、底壁12の周縁にV字リブ15を設け、そのV
字リブ15の内側に所定間隔をおいて逆台形リブ16を
設けること。
【0026】このように構成した場合、溝状リブを平坦
にする方向の力が働いたときに底壁12が拡径する量
は、溝状リブが一つの場合に比べて大きくなる。従っ
て、側壁13が外側へ倒れて容器本体11が型崩れする
のを確実に防ぐことができる。
【0027】・図4に示すように、側壁13のひだ14
を省略すること。このように構成した場合、構成を簡単
にして製作を容易にすることができる。・容器本体11
の形状を三角カップ状、四角カップ状、八角カップ状、
略楕円形カップ状等、任意のカップ形状に変更するこ
と。このように構成した場合、その容器本体11の形状
に合わせて食品を成形することができる。
【0028】・底壁12に一つ又は複数の通気孔を形成
するとともに、通気孔の形状を円形状、楕円形状、多角
形状、鋸状等、任意の形状に形成すること。そして、容
器本体11を加熱板上に載置し、その後に菓子生地等の
食品を容器本体11内に注入し、加熱板を加熱して容器
本体11内の食品を加熱するように変更すること。この
ように構成した場合、容器本体11内の食品が通気孔を
介して加熱板により直接加熱されるため、効率よく食品
を加熱することができる。
【0029】・容器本体11を、クラフト紙、マイクロ
クレープ(ごく微少なしわ)を有するクラフト伸張紙、
片面に光沢を有するロール紙、インディアンペーパ、パ
ラフィン紙、ターポリン紙、和紙等により形成するこ
と。このように構成した場合、容器本体11内に入れる
内容物に応じて、適切な材質を選択することができる。
【0030】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・前記溝状リブを底壁の周縁に沿って延びるように形成
した請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の食品
用容器。このように構成した場合、溝状リブを平坦にす
る方向の力が働いたとき、底壁がその周方向に均等に拡
径することができる。従って、側壁が外側へ倒れるのを
底壁の周縁において均等に防ぐことができる。
【0031】・前記溝状リブを底壁の周縁全周にわたっ
て延びるように形成した請求項1から請求項3のいずれ
か一項に記載の食品用容器。このように構成した場合、
溝状リブを平坦にする方向の力が働いたとき、底壁がそ
の周縁全周において拡径することができる。従って、側
壁が外側へ倒れるのを底壁の周縁全周において防ぐこと
ができる。
【0032】・前記溝状リブは断面V字状であり、底壁
の周縁に沿って全周にわたって延びるように形成した請
求項1から請求項3のいずれか一項に記載の食品用容
器。このように構成した場合、容器本体内の内容物の荷
重をリブの先端に集中させることができ、側壁が外側へ
倒れるのを確実かつ底壁の周縁全周において均等に防ぐ
ことができる。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の食品用容器によれば、吸湿等の原因により側壁が外
側へ倒れて容器本体が型崩れするのを防ぐことができ
る。
【0034】請求項2に記載の発明の食品用容器によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加え、側壁が外側へ
倒れるのを確実に防ぐことができる。請求項3に記載の
発明の食品用容器によれば、請求項1又は請求項2に記
載の発明の効果に加え、側壁が外側へ倒れるのを防止す
る溝状リブの機能を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の食品用容器の一実施形態を示す一
部破断斜視図。
【図2】 この食品用容器の断面図。
【図3】 (a)〜(c)は断面形状の異なる溝状リブ
の別例を示す部分断面図、(d)〜(h)は溝状リブを
複数設けた別例を示す部分断面図。
【図4】 側壁のひだを省略した別例を示す一部破断斜
視図。
【図5】 従来の食品用容器を示す断面図。
【符号の説明】
11…容器本体、12…底壁、13…側壁、15…溝状
リブとしてのV字リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 3/06 B65D 1/26 B65D 81/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製のシート材を折り曲げることによっ
    て、底壁とその底壁より延びる側壁とからなるカップ状
    に容器本体を形成し、前記底壁の拡径を可能にする溝状
    リブを前記底壁の周縁又はその内側で前記底壁の周縁に
    沿って設けた食品用容器。
  2. 【請求項2】 前記溝状リブを複数設けた請求項1に記
    載の食品用容器。
  3. 【請求項3】 前記溝状リブは、底壁の中心と周縁との
    間の周縁側の1/3内に位置する請求項1又は請求項2
    に記載の食品用容器。
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GR1008953B (el) * 2015-06-19 2017-02-22 Πετρος Πλατωνα Καβαλακης Χαρτινο κουτι μεταφορας φρεσκοτηγανισμενων πατατων
CN109178539B (zh) * 2018-08-06 2019-11-26 涿州皓原箔业有限公司 一种伞形铝箔包装盒及其制作方法

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