JP3470677B2 - 変速比無限大無段変速機の制御装置 - Google Patents

変速比無限大無段変速機の制御装置

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    • F16H37/084Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths at least one power path being a continuously variable transmission, i.e. CVT
    • F16H37/086CVT using two coaxial friction members cooperating with at least one intermediate friction member

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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れる変速比無限大無段変速機の制御装置の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から車両の変速機として、トロイダ
ル型の無段変速機が知られており、このような無段変速
機の変速領域をさらに拡大するために、無段変速機に一
定変速機と遊星歯車機構を組み合わせて変速比を無限大
まで制御可能とする変速比無限大無段変速機が知られて
おり、例えば、特開平10−267117号公報などが
知られている。
【0003】これは、エンジンに連結される変速比無限
大無段変速機のユニット入力軸に変速比を連続的に変更
可能なトロイダル型の無段変速機と、一定変速機(減速
機)を並列的に連結するとともに、これらの出力軸を遊
星歯車機構で選択的に結合したもので、図11に示すよ
うに、動力循環モードクラッチを接続する一方、直結モ
ードクラッチを解放することにより、無段変速機と一定
変速機の変速比の差に応じて、ユニット変速比(図中I
VT比iiでユニット入力軸回転数/ユニット出力軸回
転数で、以下、IVT比iiとする)を負の値から正の
値まで変速比無限大(=ギアードニュートラルポイント
GNPという)を含んで連続的に変速制御を行う動力循
環モードと、動力循環モードクラッチを解放する一方、
直結モードクラッチを接続して無段変速機の変速比ic
(以下、CVT比icとする)に応じて変速制御を行う
直結モードを選択的に使用することができる。なお、図
11は、IVT比iiの逆数と、CVT比icの関係を
示す。
【0004】上記変速比無限大無段変速機では、動力循
環モードクラッチと直結モードクラッチを油圧式多板ク
ラッチで構成しており、動力循環モードと直結モードを
切り換える回転同期点RSPでは、解放中のクラッチへ
供給する油圧を徐々に増大すると同時に、締結中のクラ
ッチへ供給する油圧を徐々に減少して、締結するクラッ
チの切り換えを行って、動力循環モードと直結モードの
切り換えを行っている。
【0005】また、動力循環モードクラッチまたは直結
モードクラッチとして採用可能なクラッチとして、上記
従来例のような油圧式の他に、特開平11−15954
4号公報に開示されるような、電磁式ツーウェイクラッ
チも採用することができる。
【0006】上記従来例の動力循環モードクラッチまた
は直結モードクラッチに、電磁式ツーウェイクラッチを
採用した場合では、油圧式のようにプリチャージなどの
締結準備に要する時間が不要となるため、応答性を大幅
に高めることができる。
【0007】特に、変速比無限大無段変速機では、動力
循環モードの前進時と、直結モードでは、無段変速機構
を通過するトルクの伝達方向が反転するため、例えば、
動力循環モードクラッチを電磁式ツーウェイクラッチで
構成すると、IVT比iiが回転同期点RSPに達した
時点で電磁式ツーウェイクラッチを非励磁とすれば、動
力循環モードの前進状態のまま動力循環モードクラッチ
がトルクを伝達し、直結モードクラッチが締結した時点
で、動力循環モードクラッチは、それまでとは逆方向の
トルクが伝達されることで解放されるため、運転モード
の切り換えを速やかに行うことができる。
【0008】また、動力循環モードの前進時と後退時で
は、無段変速機構を通過するトルクの伝達方向が反転す
るため、動力循環モードクラッチを電磁式ツーウェイク
ラッチとしておけば、前進または後退のいずれの方向に
もトルクを伝達できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速比無限大無段変速機において、少なくとも動力
循環モードクラッチに上記電磁式ツーウェイクラッチを
採用した場合、車両を減速、停止させて、運転者がセレ
クトレバー等を、Dレンジ(前進レンジ)またはRレン
ジ(後進レンジ)等の走行レンジからNレンジ(ニュー
トラルレンジ)等の停止レンジへ切り換えたときに、電
磁式ツーウェイクラッチの特性によって、クラッチが解
放されない場合があり、このため、運転者がNレンジを
選択したにもかかわらず、実際のレンジがNレンジにな
らない場合があった。
【0010】ここで、上記電磁式ツーウェイクラッチ
は、通電することで正負のトルク(トルクの入出力の方
向)を選択的に伝達するワンウェイクラッチとして動作
し、トルクを伝達している際に非通電にしても、トルク
が入力されている限り、トルク伝達を継続するという特
性があり、非通電状態を解放指令としても、トルクの伝
達を継続してしまう。
【0011】従来の油圧式クラッチでは、供給油圧の減
少に応じて、締結状態から解放状態へ移行させること
で、トルクの伝達を確実に遮断することができる。
【0012】そして、変速比無限大無段変速機では、図
11にも示したように、IVT比iiが無限大となるギ
アードニュートラルポイントGNPを維持することで、
セレクトレバー等を走行レンジとしておいても、ユニッ
ト出力軸の回転数を0にして停車することができ、必要
に応じてクリープトルクを発生させることができるが、
このギアードニュートラルポイントGNPでは、無段変
速機は停止することなく、ギアードニュートラルポイン
トGNPに対応するCVT比icで回転を継続してお
り、油圧式の動力循環モードクラッチを採用した場合
は、動力循環モードクラッチを解放することで、エンジ
ンからユニット出力軸への動力伝達経路を遮断して、N
レンジまたはPレンジへ移行することができる。
【0013】一方、上記従来例の動力循環モードクラッ
チに電磁式ツーウェイクラッチを採用した場合、車両を
減速、停止させて、走行レンジからNレンジまたはPレ
ンジの停止レンジへセレクトレバー等を操作しても、無
段変速機構はギアードニュートラルポイントGNPにお
いても回転を継続するため、停止以前の走行状態に応じ
て、電磁式ツーウェイクラッチはワンウェイクラッチと
してトルクの伝達を継続してしまい、セレクトレバーを
停車位置へ操作したにも係わらず、Nレンジを正確に実
現するのが難しいという問題があった。
【0014】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、電磁式ツーウェイクラッチを用いた場合
に、停車中にNレンジが選択された場合には、動力伝達
経路を遮断して確実にNレンジを実現することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、変速比を
連続的に変更可能なトロイダル型無段変速機構と一定変
速機構とをユニット入力軸にそれぞれ連結するととも
に、トロイダル型無段変速機構と一定変速機構の出力軸
を遊星歯車機構、動力循環モードクラッチ及び直結モー
ドクラッチを介してユニット出力軸に連結した変速比無
限大無段変速機と、運転状態に応じて前記動力循環モー
ドクラッチと直結モードクラッチの締結状態を制御する
クラッチ制御手段と、運転状態に応じてトロイダル型無
段変速機構の伝達トルクを制御する伝達トルク制御手段
とを備えた変速比無限大無段変速機の制御装置におい
て、前記動力循環モードクラッチが、通電状態では駆動
側または被駆動側のうちの一方でトルクを伝達するとと
もに、非通電状態では伝達するトルクの方向が変化した
ときにトルクの伝達を遮断する一方、伝達するトルクの
方向が維持されるときにトルクの伝達を継続する電磁式
ツーウェイクラッチで構成されて、少なくとも走行レン
ジと停止レンジのいずれかの運転レンジを設定する運転
レンジ設定手段と、車両の停止状態を判定する停止状態
判定手段と、前記停止状態が判定され、かつ、前記運転
レンジが走行レンジから停止レンジへ切り換えられたと
きには、前記クラッチ制御手段が動力循環モードクラッ
チを通電状態から非通電状態に切り換えるとともに、前
記伝達トルク制御手段がトロイダル型無段変速機構の伝
達トルクの方向を一時的に反転させる。
【0016】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記伝達トルク制御手段は、トロイダル型無段変
速機構のパワーローラを支持するトラニオンと、このト
ラニオンを駆動する油圧シリンダと、アクチュエータを
介して油圧シリンダの差圧を制御する油圧制御手段とを
有し、伝達トルクの方向を反転させるときには、前記油
圧シリンダの差圧を反転させることを特徴とする請求項
1に記載の変速比無限大無段変速機の制御装置。
【0017】また、第3の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記伝達トルク制御手段は、動力循環
モードクラッチを構成する回転部材の相対回転数に基づ
いて、動力循環モードクラッチの解放状態を検出する。
【0018】また、第4の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記伝達トルク制御手段は、前記油圧
シリンダの差圧に基づいて動力循環モードクラッチの解
放状態を検出する。
【0019】また、第5の発明は、前記第3または第4
の発明において、前記伝達トルク制御手段は、前記動力
循環モードクラッチの解放状態を検出した後に、変速比
無限大無段変速機の総変速比が無限大となるように前記
アクチュエータを駆動する。
【0020】
【発明の効果】第1の発明は、変速比無限大無段変速機
では、車両を停止させたときに、動力循環モードクラッ
チのみを締結した動力循環モードで、総変速比が無限大
となるギアードニュートラルポイントとなり、走行レン
ジのままでユニット出力軸の回転数を0にして停車する
ことが可能で、トロイダル型無段変速機構は停止するこ
となくギアードニュートラルポイントに対応する変速比
で回転を継続しており、停止レンジへ移行するには、動
力循環モードクラッチを解放して、ユニット入力軸から
ユニット出力軸へのトルク伝達経路を遮断する必要があ
る。
【0021】動力循環モードクラッチを構成する電磁式
ツーウェイクラッチは、通電することで駆動側と被駆動
のトルクを選択的に伝達するワンウェイクラッチとして
動作し、トルクを伝達している際に非通電にしても、ト
ルクが入力されている限り、トルク伝達を継続するとい
う特性があり、非通電状態を解放指令としても、トルク
の伝達を継続してしまうが、車両が停止しているとき
に、走行レンジから停止レンジへ切り換えられたときに
は、動力循環モードクラッチを通電状態から非通電状態
に切り換えるとともに、トロイダル型無段変速機構の伝
達トルクの方向を一時的に反転させることで、電磁式ツ
ーウェイクラッチで構成された動力循環モードクラッチ
を確実に解放させることができ、運転者が設定した運転
レンジに応じて、ユニット出力軸への動力伝達経路を遮
断することができる。
【0022】また、第2の発明は、トロイダル型無段変
速機構では、トラニオンを駆動する油圧シリンダの差圧
に応じて伝達トルクの制御を行うことができ、伝達トル
クの方向を一時的に反転させることで、トルクの伝達方
向を容易に制御することができる。
【0023】また、第3の発明は、動力循環モードクラ
ッチを構成する回転部材の相対回転数に基づいて、動力
循環モードクラッチの解放状態を検出し、例えば、相対
回転数が0より大きければ、動力循環モードクラッチが
確実に解放されて、停止レンジを維持可能なことを容易
に判定できる。
【0024】また、第4の発明は、トラニオンを駆動す
る油圧シリンダの差圧に基づいて、動力循環モードクラ
ッチの解放状態を検出し、例えば、差圧が反転していれ
ば、動力循環モードクラッチが確実に解放されて、停止
レンジを維持可能なことを容易に判定できる。
【0025】また、第5の発明は、動力循環モードクラ
ッチの解放状態を検出した後に、変速比無限大無段変速
機の総変速比が無限大とすることで、次の発進などに備
えて停止レンジを維持することができる。
【0026】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面に
基づいて説明する。
【0027】図1〜図7は、トロイダル型の無段変速機
構により変速比無限大無段変速機を構成した場合に、本
発明を適用した一例を示す。
【0028】図1、図2に示すように、エンジン(図示
せず)のクランクシャフト13に連結される変速比無限
大無段変速機のユニット入力軸1aに、変速比を連続的
に変更可能なトロイダル型の無段変速機構2と、ギア3
a、ギア3bから構成された一定変速機構3(減速機)
を並列的に連結し、これらの出力軸4、3cをユニット
出力軸6上に配設するとともに遊星歯車機構5で連結し
たもので、無段変速機構2の出力軸4は遊星歯車機構5
のサンギア5aに、一定変速機構3の出力軸3cは動力
循環モードクラッチ9を介して遊星歯車機構5のキャリ
ア5bにそれぞれ連結される。
【0029】一端にサンギア5aを形成した無段変速機
出力軸4は、スプロケット4a及びチェーン4bを介し
て無段変速機構2の駆動力を受けるとともに、ユニット
出力軸6に対して相対回転自在に軸支されている。
【0030】この無段変速機出力軸4の他端には、電磁
式ツーウェイクラッチで構成された直結モードクラッチ
10が配設され、この直結モードクラッチ10の締結、
解放に応じて無段変速機出力軸4は、変速比無限大無段
変速機の出力軸であるユニット出力軸6へ選択的に結合
される。
【0031】一方、一定変速機構3のギア3bは、ユニ
ット出力軸6と同軸的かつ相対回転自在に支持された一
定変速機出力軸3cと結合しており、一定変速機出力軸
3cは、電磁式ツーウェイクラッチで構成された動力循
環モードクラッチ9を介して、遊星歯車機構5のキャリ
ア5bと選択的に結合される。
【0032】図1、図2において、ユニット出力軸6の
図中右側には、変速機出力ギア7が設けられ、この変速
機出力ギア7はディファレンシャルギア8のファイナル
ギア12と歯合し、ディファレンシャルギア8に結合し
た駆動軸11には、所定の総減速比(=ユニット変速比
で、以下IVT比iiとする)で駆動力が伝達される。
【0033】無段変速機構2は、図1に示すように、2
組の入力ディスク21、出力ディスク22で、パワーロ
ーラ20、20をそれぞれ挟持、押圧するダブルキャビ
ティのハーフトロイダル型で構成され、一対の出力ディ
スク22、22の間に介装された出力スプロケット2a
は、チェーン4bを介してユニット入力軸1a及びCV
Tシャフト1bと平行して配置されたユニット出力軸6
の無段変速機出力軸4に形成したスプロケット4aと連
結される。
【0034】また、図2に示すように、ユニット入力軸
1aとCVTシャフト1bは、同軸的に配設されるとと
もに、無段変速機構2のローディングカム装置23を介
して、回転方向で結合しており、ユニット入力軸1aは
エンジンのクランクシャフト13に結合されるととも
に、一定変速機構3のギア3aを形成しており、CVT
シャフト1bは2組の入力ディスク21、21に連結さ
れて、ユニット入力軸1aからの入力トルクに応じてロ
ーディングカム装置23が発生した軸方向の押圧力によ
って、図1に示したパワーローラ20、20を入出力デ
ィスクの間で挟持、押圧することで、出力スプロケット
2aとの間でトルクの伝達を行う。
【0035】この変速比無限大無段変速機では、動力循
環モードクラッチ9を解放する一方、直結モードクラッ
チ10を締結して無段変速機構2の変速比に応じて駆動
力を伝達する直結モードと、動力循環モードクラッチ9
を締結する一方、直結モードクラッチ10を解放するこ
とにより、無段変速機構2と一定変速機構3の変速比の
差に応じて、図11に示すように、変速比無限大無段変
速機全体のIVT比ii(ユニット入力軸1aとユニッ
ト出力軸6の変速比)を負の値から正の値まで無限大を
含んでほぼ連続的に制御を行う動力循環モードとを選択
的に使用することができる。
【0036】図2に示すように、ユニット出力軸6は両
端に設けた軸受を介してケーシング14、前部ケーシン
グ15で軸支されており、図中右側の端部が、軸受17
を介して前部ケーシング15に軸支される一方、図中左
側の端部はテーパーローラベアリングで構成された軸受
18を介して、ケーシング14の図中左側に設けた支持
穴16で軸支される。
【0037】なお、前部ケーシング15は、図中右側を
開口したケーシング14を封止する部材である。
【0038】ここで、ユニット出力軸6には、図中左側
の端部から軸受18、リテーナ30、直結モードクラッ
チ10、スプロケット4a及び無段変速機出力軸4、遊
星歯車機構5、動力循環モードクラッチ9、一定変速機
構3の出力軸3c、ギア3b、そして変速機出力ギア7
が順次配設される。
【0039】<1.電磁式ツーウェイクラッチの構成>
次に、図2、図3を参照しながら、電磁式ツーウェイク
ラッチで構成された動力循環モードクラッチ9について
説明する。なお、この電磁式ツーウェイクラッチは、上
記特開平11−159544号公報に開示されるものと
同種のものである。
【0040】動力循環モードクラッチ9は、筒状に形成
された一定変速機出力軸3cの内周に配設される。
【0041】図2、図3において、一定変速機出力軸3
cの図中右側の端部には、フランジ部3dが形成される
とともに、このフランジ部3dにはギア3bが締結さ
れ、その内周には軸受19が介装されて、ユニット出力
軸6に対して相対回転自在に軸支されている。
【0042】そして、一定変速機出力軸3cは、図中左
側の遊星歯車機構5に向けた端部を開口しており、この
開口部は円筒状に形成されて、内周には円環状のロータ
53を固設する。
【0043】ロータ53は、図3に示すように、遊星歯
車機構5側に向けて開口した「コ」の字状の断面を備
え、このロータ53の内周には、同じく円環状の電磁コ
イル55を収装する。
【0044】電磁コイル55は、支持部材55Aを介し
てケーシング14に固定されて、ロータ53の内周との
間に所定の間隙を形成する。
【0045】そして、一定変速機出力軸3cの中間、す
なわち、ロータ53と軸受19の間には、ローラ50と
選択的に係合する円形断面の内周91が形成され、この
内周91が電磁式ツーウェイクラッチのアウターを構成
する。以下、この内周をアウターレース91とする。
【0046】このアウターレース91とユニット出力軸
6の間には、図5(B)にも示すように、外周を多角形
で構成され、内周にユニット出力軸6を挿通した筒状部
材のインナーレース92が配設される。
【0047】インナーレース92の内周とユニット出力
軸6の間には、ニードルベアリング95が介装されて、
インナーレース92はユニット出力軸6と相対回転自在
に支持される。
【0048】一方、インナーレース92の外周は、図5
(B)に示すように、例えば、八角形で構成されて、各
平面にそれぞれローラ50が配設され、各ローラ50
は、保持器51によって、各平面上の所定位置となるよ
うに、周方向の位置を規制される。
【0049】なお、図5(B)のように、ローラ50が
インナーレース92外周の平面中央にある中立位置(動
力を伝達しない状態で、電磁式ツーウェイクラッチの解
放状態)のときには、ローラ50はアウターレース91
と接触せず、後述するように、インナーレース92とア
ウターレース91の相対回転が許容されるように設定さ
れる。
【0050】ここで、インナーレース92は、図2、図
3に示すように、ローラ50と当接する位置よりもロー
タ53側(図中左側)に、外径の小さい円筒部93を突
設しており、この円筒部93の内周にはスプライン94
が形成されて、遊星歯車機構5のキャリア5bと連結し
た中間軸59と結合する。
【0051】この中間軸59は、図3に示すように、動
力循環モードクラッチ9のロータ53内周に挿通され
て、上記インナーレース92とスプライン結合する円筒
状の軸部と、遊星歯車機構5のキャリア5bに連結され
た支持部材5dと結合するフランジ部59Aから構成さ
れる。
【0052】さらに、中間軸59の軸部内周には、ユニ
ット出力軸6との間にニードルベアリング96を介装し
て相対回転自在に軸支され、また、ロータ53との間に
はニードルベアリング58を介装して、動力循環モード
クラッチ9のアウターレース91側、換言すれば、一定
変速機出力軸3cの一端を、相対回転自在に軸支してい
る。
【0053】次に、多数のローラ50を収装した保持器
51は、図3、図5(A)、図6(A)に示すように、
インナーレース92の円筒部93の外周と対向可能な位
置まで、ロータ53側へ向けて軸方向へ突出する。
【0054】そして、保持器51とロータ53との間に
は、電磁コイル55の励磁状態に応じて、ロータ53と
接離可能なアマーチャ54が配設される。このアマーチ
ャ54は、内周をインナーレース92の円筒部93外周
に挿通した円盤状部材で構成され、インナーレース92
に対して軸方向へ変位可能かつ、円筒部93回りに相対
回転可能に支持される。
【0055】ここで、ロータ53側に突出した保持器5
1には、図5(A)、図6(A)に示すように、円周上
の所定の位置に切り欠き51Aを形成して、後述するス
イッチバネ52と連結部材57の凸部52B、57Bと
係合する。
【0056】この保持器51に形成された切り欠き51
Aと係合するスイッチバネ52及び連結部材57は、図
3に示すように、内周がインナーレース92の円筒部9
3の外周に挿通されて、インナーレース92に対して相
対回転可能に支持され、多角形の外周を備えたインナー
レース92の端面92Aから、スイッチバネ52、連結
部材57の順で配設される。
【0057】まず、スイッチバネ52は、図5(A)に
示すように、円環の一部に切り欠き52Aを備えた可撓
性部材で構成され、切り欠き51Aを挟んだ両側には、
外周に向けて突出した凸部52B、52Bが形成され、
いわゆる、スナップリング状に構成される。なお、スイ
ッチバネ52の付勢力は、切り欠き52Aが広がる方向
へ作用する。
【0058】さらに、インナーレース92の端面92A
からは、凸部52B、52Bの外側に当接する一対のピ
ン92B、92Bが突設されて、スイッチバネ52はこ
れらピン92B、92Bの内側から外側へ向けて付勢さ
れている。
【0059】そして、ピン92B、92Bの間から外周
へ突出したスイッチバネ52の凸部52B、52Bが、
保持器51の切り欠き51A、51Aと係合する。
【0060】なお、ピン92B、92Bは、後述するよ
うに電磁コイル55が非励磁かつ無負荷のときに、図5
(B)に示すように、ローラ50がインナーレース92
の平面の中央に位置する中立位置(ローラ50がアウタ
ーレース91と接触しない位置で、動力循環モードクラ
ッチ9の解放位置)となるように、スイッチバネ52の
付勢力によって保持器51を案内する。
【0061】次に、図3において、スイッチバネ52の
アマーチャ54側に配置された連結部材57は、図6
(A)に示すように、内周を円筒部93へ挿通した環状
部材に、切り欠き51Aの位置に応じて外周へ突出した
凸部57B、57Bを形成したもので、さらに、凸部5
7Bからは、図3に示すように、ロータ53側へ突出し
た爪部57Aが形成される。
【0062】この爪部57Aは、図3に示すように、ア
マーチャ54に形成された孔部54Aに係合し、アマー
チャ54がロータ53へ吸着したときには、ロータ53
の回転、換言すればアウターレース91の回転に応じて
爪部57Aが駆動され、連結部材57はロータ53の回
転を、切り欠き51Aを介して保持器51へ伝達する。
【0063】以上のように構成された動力循環モードク
ラッチ9の動作について、図3、図5及び図6を参照し
ながら説明する。
【0064】図3において、電磁コイル55が非励磁
(非通電)のときには、アマーチャ54はロータ53か
ら離れており、連結部材57は図6(A)のように、保
持器51の切り欠き51A、51Aの間に位置する。
【0065】このとき、図5(A)に示すように、スイ
ッチバネ52は、その付勢力によって凸部52B、52
Bがインナーレース92のピン92B、92Bに係止さ
れた位置を保持し、凸部52B、52Bと係合する保持
器51は、ローラ50がインナーレース92の平面の中
央に位置する中立位置へ案内される。
【0066】この中立位置では、ローラ50はアウター
レース91と接触しておらず、アウターレース91とイ
ンナーレース92は相対回転可能となり、これが動力循
環モードクラッチ9の解放状態となる。
【0067】一方、電磁コイル55が励磁(通電)され
ると、アマーチャ54がロータ53に吸着されて、アウ
ターレース91の回転が連結部材57を介して保持器5
1へ伝達される。
【0068】例えば、図6に示すように、アウターレー
ス91が図中反時計回りに回転している場合、電磁コイ
ル55の励磁によって連結部材57も反時計回りに回動
して、図6(B)のように、凸部57Bが保持器51の
切り欠き51Aを反時計回りに押圧する。
【0069】保持器51の反時計回りへの回動によっ
て、ローラ50は、図7(B)に示すように、インナー
レース92外周の平面上で、中央部から隣の平面へ向け
て転動し、ローラ50がアウターレース91と接触する
と、アウターレース91の回転によってローラ50は、
インナーレース92とアウターレース91に挟まれた状
態になって、アウターレース91からのトルクをインナ
ーレース92へ伝達し、動力循環モードクラッチ9は締
結状態となる。
【0070】このとき、スイッチバネ52は、図7
(A)に示すように、保持器51の反時計回りへの回動
に応じて撓み、図中左側の凸部52Bがピン92Bに係
止される一方、図中右側の凸部52Bは、保持器51の
切り欠き51Aに押圧されてスイッチバネ52の切り欠
き52Aを縮小した状態を維持する。
【0071】この締結状態で、電磁コイル55の励磁を
中止しても、アウターレース91からインナーレース9
2へ向けてトルクが伝達されている間は、アウターレー
ス91のトルクによって、ローラ50がインナーレース
92の平面とアウターレース91との間に食い込んでい
るため、動力循環モードクラッチ9は締結状態を継続す
ることができる。
【0072】そして、アウターレース91からのトルク
が無くなった時点、または、インナーレース92側から
アウターレース91へ向けてトルクを伝達しようとした
時点で、スイッチバネ52の付勢力によってローラ50
は、上記図5の中立位置へ戻り、動力循環モードクラッ
チ9は解放状態となる。
【0073】なお、上記図5〜図7においては、アウタ
ーレース91からインナーレース92へトルクを伝達す
る場合について述べたが、インナーレース92からアウ
ターレース91へトルクの伝達を行うこともでき、上記
と同様に、電磁コイル55を励磁すると、図6(B)、
図7とは逆に連結部材57、保持器51が回動し、ロー
ラ50が図中右側へ移動してインナーレース92の平面
とアウターレース91との間に挟まれて、インナーレー
ス92からアウターレース91へトルクを伝達すること
ができる。
【0074】また、図6では、アウターレース91が反
時計回りに回転している場合について述べたが、図示は
しないが、アウターレース91が時計回りに回転してい
る場合でも、上記と同様にインナーレース92との間で
トルクの伝達を行うことができ、それぞれの回転方向
で、ワンウェイクラッチとして作用する。
【0075】以上のように、電磁式ツーウェイクラッチ
で構成された動力循環モードクラッチ9は、電磁コイル
55の励磁によって、アウターレース91とインナーレ
ース92との間でトルクの伝達を行うことができるので
ある。
【0076】次に、無段変速機出力軸4とユニット出力
軸6との間に介装された直結モードクラッチ10につい
て、図4を参照しながら説明する。
【0077】直結モードクラッチ10は、動力循環モー
ドクラッチ9と同様の電磁式ツーウェイクラッチで構成
されており、配設位置と入出力の部材が異なる。
【0078】直結モードクラッチ10は、筒状に形成さ
れたアウターレース191の内周に収装される。
【0079】アウターレース191は、その一端が無段
変速機出力ギア4aを介して無段変速機出力軸4と結合
するとともに、図中左側のリテーナ30に面した端部を
開口しており、この端部内周には円環状のロータ153
を固設している。
【0080】ロータ153は、図4に示すように、リテ
ーナ30側に向けて開口した「コ」の字状の断面を備
え、このロータ153の内周には、同じく円環状の電磁
コイル155を収装する。
【0081】電磁コイル155は、支持部材155Aを
介してケーシング14に固定され、ロータ153の内周
との間に所定の間隙を形成する。
【0082】なお、ロータ153の内周とリテーナ30
との間には、ニードルベアリング158が介装されて、
ロータ153及びアウターレース191は、ケーシング
14に固定されたリテーナ30に対して相対回転自在に
支持される。
【0083】そして、アウターレース191の中間、す
なわち、ロータ153と無段変速機出力ギア4a側の間
には、ローラ150と選択的に係合する円形断面の内周
が形成される。
【0084】このアウターレース191とユニット出力
軸6の間には、上記動力循環モードクラッチ9と同様
に、外周を多角形で構成され、内周にユニット出力軸6
を挿通した筒状部材のインナーレース192が配設され
る。
【0085】インナーレース192の内周とユニット出
力軸6は、スプライン194を介して結合され、インナ
ーレース192はユニット出力軸6と一体となって回転
する。
【0086】インナーレース192の外周は、上記動力
循環モードクラッチ9のインナーレース92と同じく、
図5に示すように、例えば、八角形で構成されて、各平
面にそれぞれローラ150が配設され、各ローラ150
は、保持器151によって、各平面上の所定位置となる
ように、周方向の位置を規制される。
【0087】ここで、インナーレース192は、図2、
図4に示すように、ローラ50と当接する位置よりもロ
ータ153側(図中左側)に、外径の小さい円筒部19
3を突設する。
【0088】次に、多数のローラ150を収装した保持
器151は、インナーレース192の円筒部193の外
周と対向可能な位置まで、ロータ153側へ向けて突出
する。
【0089】そして、保持器151とロータ153との
間には、電磁コイル155の励磁に応じて、ロータ15
3と接離可能なアマーチャ154が配設される。
【0090】このアマーチャ154は、内周をインナー
レース192の円筒部193に挿通した環状部材で構成
され、インナーレース192に対して軸方向へ変位可能
かつ、円筒部193回りに相対回転可能に支持される。
【0091】ここで、ロータ153側に突出した保持器
151には、図5(A)、図6(A)に示したように、
円周上の所定の位置に切り欠き151Aを形成して、上
記動力循環モードクラッチ9と同様のスイッチバネ52
及び連結部材57の凸部と係合する。
【0092】この保持器151に形成された切り欠き5
1Aと係合するスイッチバネ52及び連結部材57は、
内周がインナーレース192の円筒部193に挿通され
て、インナーレース192に対して相対回転可能に支持
され、多角形の外周を備えたインナーレース192の端
面192Aから、スイッチバネ52、連結部材57の順
で配設される。
【0093】なお、スイッチバネ52及び連結部材57
は、上記動力循環モードクラッチ9と同様に構成され
る。
【0094】次に、図4において、スイッチバネ52の
アマーチャ154側に配置された連結部材57も、動力
循環モードクラッチ9と同様に、ロータ153側へ突出
した爪部57Aが形成される。
【0095】この爪部57Aは、アマーチャ154に形
成された孔部154Aに係合し、アマーチャ154がロ
ータ153へ吸着したときには、ロータ153の回転、
換言すればアウターレース191の回転に応じて爪部5
7Aが駆動され、連結部材57はロータ153の回転
を、切り欠き51Aを介して保持器151へ伝達する。
【0096】この直結モードクラッチ10も、動力循環
モードクラッチ9と同様に作動し、電磁コイル155を
励磁することにより、アマーチャ154がロータ153
に吸着され、連結部材57を介してスイッチバネ52を
撓ませながら保持器151を、インナーレース192に
対して相対的に回動させることで、ローラ150をイン
ナーレース192外周の平面と、アウターレース191
の内周で挟み込むことで、アウターレース191からイ
ンナーレース192へトルクを伝達して、直結モードク
ラッチ10を締結状態にする。
【0097】一方、電磁コイル155が非励磁かつほぼ
無負荷のときには、上記動力循環モードクラッチ9と同
様に、スイッチバネ52が中立位置へ戻って、直結モー
ドクラッチ10を解放することができる。
【0098】以上のように、動力循環モードクラッチ9
及び直結モードクラッチ10を電磁式ツーウェイクラッ
チで構成することにより、電磁コイル55を励磁(通
電)する一方、電磁コイル155を非励磁(非通電)と
することで、動力循環モードクラッチ9のみを締結状態
として動力循環モードとすることができ、逆に、電磁コ
イル155を励磁する一方、電磁コイル55を非励磁と
することで、直結モードクラッチ10のみを締結状態と
して直結モードとすることができ、特に、動力循環モー
ドと直結モードを切り換える回転同期点RSPでのクラ
ッチの切り換えを、前記従来例のような油圧式多板クラ
ッチに比して、迅速に行うことが可能となるのである。
【0099】<2.変速制御機構>図1、図2、図8、
図9において、入出力ディスク21、22の対向面には
パワーローラ20、20が狭持され、パワーローラ20
はトラニオン23(ローラ支持部材)に軸支されてお
り、トラニオン23の下部に設けた軸部23Aは、油圧
シリンダ40に連結されて軸方向(図中Z軸方向)へ駆
動されるとともに、軸まわりで回動自在に支持されて、
パワーローラ20の傾転角(≒変速比)を連続的に変更
する。
【0100】パワーローラ20を支持する複数のトラニ
オン23のうち、一つの軸部23Aには、パワーローラ
20の傾転角とトラニオン23の軸方向変位を変速制御
弁46に伝達するためプリセスカム35が配設される。
【0101】トラニオンの軸部23Aの下端には、軸方
向変位及び軸まわり変位(傾転角)を、フィードバック
リンク38へ伝達するためのプリセスカム35が形成さ
れて、このプリセスカム35に形成されたカム面(また
はカム溝)35Aが、フィードバックリンク38に設け
た係合部材38aを案内する。
【0102】図9に示すように、フィードバックリンク
38は、一端でプリセスカム35と係合する一方、他端
で変速リンク37の端部と係合する。
【0103】一方、変速リンク37の他端には、減速機
構36Aを介してステップモータ36により軸方向へ駆
動されるスライダ36Bが係合する。
【0104】さらに、変速リンク37の途中には、連結
部材37Aを介して変速制御弁46の内周を摺動するス
プール46Sのロッド46Rが連結される。
【0105】こうして、プリセスカム35から変速リン
ク37と連結したメカニカルフィードバック手段によっ
て、パワーローラ20の傾転角、換言すれば実際のCV
T比icが変速制御弁46に伝達されるとともに、ステ
ップモータ36の駆動位置に応じて変速制御弁46が変
位して、油圧シリンダ40の油室40A、40Bの油圧
Plo、Phiが調整される。
【0106】ここで、図8において、パワーローラ20
がLo側へ傾転すると、トラニオンの軸部23Aに取り
付けられたプリセスカム35も図中Lo側へ回動して係
合部材38aを下降させる一方、プリセスカム35がH
i側へ回動すると係合部材38aは上昇して、フィード
バックリンク38と連結した変速リンク37は、パワー
ローラ20の傾転に応じて図中LoまたはHi側へ駆動
される。
【0107】したがって、図9において、ステップモー
タ36が変速制御コントロールユニット80からの目標
変速比に応じてスライダ36Bを伸縮駆動すると、変速
リンク37の一端の変位に応じてスプール46Sが移動
し、変速制御弁46の供給圧ポート46Pを、ポート4
6Aまたはポート46Bの一方に連通させて、油圧シリ
ンダ40のHi側またはLo側の油室40A、40Bに
圧油を供給してトラニオン23を軸方向へ駆動する。
【0108】なお、供給圧ポート46Pと連通しない側
のポート46Aまたは46Bは、ドレーンポート46D
に連通し、また、ピストン41によって油圧シリンダ4
0内に画成された油室40A、40Bは、図8のよう
に、対向する油圧シリンダ40、40’では、油室40
A、40Bの配置が逆になって、対向するトラニオン2
3、23を逆方向に駆動するよう設定されている。
【0109】パワーローラ20は、トラニオンの軸方向
変位に応じて傾転して変速比を変更し、この傾転運動は
トラニオン23の軸部23A、プリセスカム35、フィ
ードバックリンク38を介して変速リンク37の一端に
伝達され、目標変速比と実際の変速比が一致すると、ス
プール46Sはポート46A、46B及び供給圧ポート
46P、ドレーンポート46Dを封止する中立位置に復
帰する。
【0110】<3.変速比無限大無段変速機の伝達トル
クの方向及び制御>ここで、直結モードでは、無段変速
機構2からのトルクがユニット出力軸6へ伝達されるた
め、正方向のトルクで車両の駆動が行われる一方、負方
向のトルクでエンジンブレーキが作用する。
【0111】ただし、無段変速機構2を通過するトルク
は、図9に示すように、入力ディスク21から出力ディ
スク22へ伝達されるものを正方向とし、逆に出力ディ
スク22から入力ディスク21へ伝達されるものを負方
向とする。
【0112】ところが、動力循環モードでは、動力循環
モードクラッチ9が締結される一方、直結モードクラッ
チ10が解放されるため、図1において、一定変速機構
3に駆動されるキャリア5bの公転速度と、無段変速機
構2のCVT比に応じたサンギア5aの回転速度の差に
よって、車両の前後進とギアードニュートラルポイント
GNPが決定され、この動力循環モードでは、車両の進
行方向によって、無段変速機構2を通過するトルクの方
向が変化する。
【0113】まず、動力循環モードにおける前進時は、
キャリア5bのピニオンの公転速度がサンギア5aの回
転速度よりも大きい場合、すなわち、無段変速機構2の
CVT比icが図11に示すギアードニュートラルポイ
ントGNPより大側(Lo側)にあるときで、図16の
実線で示すように、エンジンから一定変速機3、動力循
環モードクラッチ9を介してキャリア5bに伝達された
トルクは、リングギア5cとサンギア5aにそれぞれ伝
達される。
【0114】キャリア5bからリングギア5cへ伝達さ
れたトルクは、図16のように、ユニット出力軸6、変
速機出力ギア7及びディファレンシャルギア8を介して
駆動軸へ伝達されて、車両を前進させる。
【0115】一方、キャリア5bからサンギア5aに伝
達されたトルクは、チェーン4bを介して出力ディスク
22側から無段変速機構2へ入力され、出力ディスク2
2から入力ディスク21へ伝達されるため、無段変速機
構2の通過トルクは負の方向となる。
【0116】ちなみに、出力ディスク22から入力ディ
スク21へ伝達されたトルクは、CVTシャフト1b、
ユニット入力軸1aから一定変速機構3へ伝達されて、
駆動力が循環することになる。
【0117】また、動力循環モードの前進時に、エンジ
ンブレーキを作用させた場合には、図16の破線で示す
ように、駆動軸11からディファレンシャルギア8、変
速機出力ギア7を介してユニット出力軸6にトルクが入
力され、リングギア5cへ伝達されたトルクは、キャリ
ア5bから動力循環モードクラッチ9、一定変速機3、
ユニット入力軸1aへ伝達される。
【0118】ユニット入力軸1aに入力されたトルクの
一部がエンジンへ入力され、その他のトルクは、CVT
シャフト1bから無段変速機構2に入力される。このと
き、無段変速機構2の通過トルクは、入力ディスク21
から出力ディスク22へ伝達されるため、正方向とな
る。
【0119】出力ディスク22へ伝達されたトルクは、
図16の破線のように、チェーン4b、無段変速機出力
軸4、サンギア5aを介してキャリア5bへ伝達され
て、エンジンブレーキ方向のトルクが循環することにな
る。
【0120】なお、電磁式ツーウェイクラッチで構成さ
れた動力循環モードクラッチ9では、動力循環モードの
前進時において、伝達トルクが駆動側の場合には、アウ
ターレース91からインナーレース92へトルクの伝達
を行い、伝達トルクがエンジンブレーキ側(被駆動側)
の場合には、インナーレース92からアウターレース9
1へトルクの伝達を行う。
【0121】一方、動力循環モードにおける後進時で
は、サンギア5aの回転速度がキャリア5bの公転速度
よりも十分大きい場合、すなわち、無段変速機構2のC
VT比icが、図11に示すギアードニュートラルポイ
ントGNPよりも小側(Hi側)にあるときで、このと
き、サンギア5aに伝達されたトルクは、キャリア5b
とリングギア5cに伝達されるため、無段変速機構2へ
の入力トルクは、入力ディスク21から出力ディスク2
2へ伝達される正方向となり、サンギア5aを介してキ
ャリア5bに伝達されたトルクは、一定変速機構3を介
して再び入力ディスク21へ循環する。
【0122】したがって、動力循環モードの前進時で
は、無段変速機構2を通過する負のトルクを制御するこ
とで、駆動側の伝達トルクを制御でき、図8、図9にお
いて、供給圧ポート46Pに接続される油室40Aの油
圧Ploと、ドレーンポートに接続される油室40Bの
油圧Phiの差圧ΔPを制御すればよい。
【0123】また、動力循環モードの前進時にエンジン
ブレーキを制御するには、無段変速機構2を通過する正
のトルクを制御すればよく、図8、図9において、供給
圧ポート46Pに接続される油室40Bの油圧Phi
と、ドレーンポート46Dに接続される油室40Aの油
圧の差圧ΔPを制御すればよい。
【0124】一方、動力循環モードの後進時では、上記
の関係が逆になって、無段変速機構2を通過する正のト
ルクを制御することで、駆動側の伝達トルクを制御で
き、すなわち、供給圧ポート46Pに接続される油室4
0Bと、ドレーンポート46Dに接続される油室40A
との差圧ΔPを制御すればよい。
【0125】同様に、後進方向のエンジンブレーキの制
御は、無段変速機構2を通過する負のトルクを制御する
ことで、エンジンブレーキ側の伝達トルクを制御でき、
供給圧ポート46Pに接続される油室40Aと、ドレー
ンポート46Dに接続される油室40Bとの差圧ΔPを
制御すればよい。
【0126】<4.変速制御装置>図10に示すよう
に、変速比無限大無段変速機は、マイクロコンピュータ
を主体に構成された変速制御コントロールユニット80
によって制御されており、この変速制御コントロールユ
ニット80には、ユニット入力軸1の回転数Ni、すな
わちエンジン回転数Neを検出する入力軸回転数センサ
81からの出力、無段変速機出力軸4の出力軸回転数N
coを検出するCVT出力軸回転数センサ82からの出
力、ユニット出力軸6の回転数Noを車速VSPとして
検出する車速センサ83からの出力、遊星歯車機構5の
キャリア5bの回転数Nbを検出する回転数センサ84
からの出力、アクセルペダル踏み込み量APS(また
は、スロットル開度TVO)を検出するアクセル操作量
センサ85からの出力、図示しないセレクトレバーまた
はセレクトスイッチに応動するインヒビタスイッチ86
が検出した運転レンジRNG、油圧シリンダ40の油室
40Aの油圧Ploを検出する油圧センサ88及び油室
40Bの油圧Phiを検出する油圧センサ87からの出
力等がそれぞれ入力される。なお、本実施形態では、運
転レンジRNGとして、Dレンジ(前進レンジ)、Rレ
ンジ(後退レンジ)、Nレンジ(ニュートラルレン
ジ)、Pレンジ(パーキングレンジ)から構成される。
【0127】また、車速VSPは、検出したユニット出
力軸6の回転数Noに、所定の定数を乗じて演算する。
【0128】変速制御コントロールユニット80は、こ
れら各種センサの検出値を運転状態として処理し、アク
セルペダル踏み込み量APSと車速VSPに基づいて、
図示しない変速マップから、目標エンジン回転数tNe
(=目標入力軸回転数)を求め、これをユニット出力軸
回転数No(車速VSP)で除して目標IVT比tii
を決定して、無段変速機構2の変速機構を制御するステ
ップモータ36を駆動する。
【0129】また、図11に示したように、IVT比i
iに応じて決定される運転モードに基づいて、動力循環
モードクラッチ9の電磁コイル55及び直結モードクラ
ッチ10の電磁コイル155の通電状態をそれぞれ制御
する。
【0130】<5.伝達トルクの制御>上記図10に示
したような変速制御装置によって、ギアードニュートラ
ルポイントGNP近傍では、本願出願人が提案した特願
平11−346178号(平成11年12月6日国内優
先出願)と同様にして、伝達トルクの制御を行うことが
でき、運転レンジRNGがDレンジまたはRレンジの場
合には、ギアードニュートラルポイントGNPに対応し
たステップ数STEPから若干ステップモータ36を駆
動することで、任意のクリープトルクを発生させること
ができる。
【0131】いま、セレクトレバーなどのDレンジまた
はRレンジの走行中に、図示しないブレーキを作動させ
て、車両を停止させた状態を考えると、停車した状態で
はユニット出力軸6の回転数は0となり、したがって、
IVT比iiは無限大であり、CVT比icは、図11
に示したように、ギアードニュートラルポイントGNP
に対応した値となる。
【0132】ブレーキを作動させて、DレンジまたはR
レンジの走行レンジに設定した状態で停止しているとき
には、図9に示したステップモータ36を駆動して、ス
プール46Sを変位させ、油室40Aまたは40Bの一
方へ供給圧PLを供給し、他方をドレーンとすること
で、図8に示したピストン41の表裏の差圧ΔPが変化
する。
【0133】このとき、ユニット出力軸6は、ブレーキ
によって拘束されているため、CVT比icはギアード
ニュートラルポイントGNPに対応した値に固定され、
差圧ΔPに応じたトルクを制御することができる。
【0134】すなわち、車速VSPが0Km/hとなるとき
は、IVT比iiが無限大となるギアードニュートラル
ポイントGNP、あるいはその近傍にあり、このとき、
ステップモータ36を駆動して、油圧シリンダ40の差
圧ΔPを変更すれば、駆動側、エンジンブレーキ側のそ
れぞれについて任意の伝達トルク(=クリープトルク)
を制御可能となる。
【0135】例えば、Dレンジの動力循環モードでは、
図16に示したように、無段変速機構2を通過するトル
クの向きは、動力循環モードの前進方向であるから、負
方向の伝達トルクを制御することで、駆動側のトルクを
制御でき、正方向の伝達トルクを制御すれば、エンジン
ブレーキ側の伝達トルクを制御することができる。
【0136】このDレンジの動力循環モードで、無段変
速機構2を通過する正方向の伝達トルクを制御するに
は、入力ディスク21から出力ディスク22への伝達ト
ルクを制御する訳であるから、図8、図9において、油
室40Bを供給圧ポート46Pへ接続する一方、油室4
0Aをドレーンポート46Dに接続し、 Phi>Plo となるように差圧ΔPを調整すればよく、上記動力循環
モードの前進方向において、エンジンブレーキ側の伝達
トルクを制御することができる。
【0137】ここで、差圧ΔPは、 ΔP=Phi−Plo とすると、差圧ΔPを正の値とすることで、無段変速機
構2の正方向の伝達トルクを制御することができる、逆
に、負方向の伝達トルクを制御するには、出力ディスク
22から入力ディスク21への伝達トルクを制御する訳
であるから、図8、図9において、油室40Aを供給圧
ポート46Pへ接続する一方、油室40Bをドレーンポ
ート46Dに接続し、 Plo>Phi となるように差圧ΔPを調整すればよく、上記動力循環
モードの前進方向において、駆動側の伝達トルクを制御
することができ、このとき、差圧ΔPは負となる。
【0138】一方、Rレンジで動力循環モードの後進側
となる場合には、図16に示したトルクの伝達方向は逆
になり、無段変速機構2を通過する負方向の伝達トルク
を制御することで、エンジンブレーキ側のトルクを制御
でき、正方向の伝達トルクを制御すれば、駆動側の伝達
トルク、停車中ではクリープトルクを制御することがで
きる。
【0139】そして、上記差圧ΔPは、スプール46S
の変位量(開口量)に対応し、DレンジまたはRレンジ
の停車中にステップモータ36を駆動すると、図12に
示すように、ステップモータ36のステップ数STEP
に応じて差圧ΔPが変化し、例えば、ステップ数STE
P(GNP)=50のときに、1/ii=0のギアード
ニュートラルポイントGNPを実現するように設定した
場合、このギアードニュートラルポイントGNPでは差
圧ΔP=0となって、運転レンジを走行レンジとしたま
ま停車状態を維持することができる。
【0140】そして、ステップ数STEPをギアードニ
ュートラルポイントGNPに対応したSTEP(GN
P)=50から減ずることで、正方向の伝達トルクを制
御し、逆に、50から増大させることで、負方向の伝達
トルクを制御できる。
【0141】また、ギアードニュートラルポイントGN
Pにおいて、車両を停止させる際には、伝達トルクは
0、すなわち、上記図12のように差圧ΔP=0となる
ようにステップモータ36のステップ数STEP(GN
P)が設定されており、さらに、クリープトルクを発生
させるときには、ギアードニュートラルポイントGNP
に対応したステップ数STEP(GNP)から、進行方
向に応じて所定のステップ数だけ駆動することで任意の
クリープトルクを発生させることができ、上記図16に
も示したように、動力循環モードでは、ギアードニュー
トラルポイントGNPを挟んだ、前進側と後進側で、図
13に示すように差圧ΔPを変化させることで、トルク
の伝達方向に応じて車両の発進を行うことができる。
【0142】<6.減速−停止時の制御>変速制御コン
トロールユニット80は、車両が減速して停止する際に
は、車速VSPなどの運転状態に応じて、動力循環モー
ドクラッチ9を締結状態にして動力循環モードで変速制
御を行い、IVT比iiが無限大となるギアードニュー
トラルポイントGNPへ向けて変速した後、上記特願平
11−346178号と同様にしてクリープトルクを発
生させる。
【0143】さらに、運転者がDレンジまたはRレンジ
の走行レンジから、NレンジまたはPレンジの停止レン
ジへ切り換えたときには、クリープトルクの発生を中止
させるとともに、伝達トルクを一時的に反転させて、前
記従来例で述べたように、非通電状態でもトルクの伝達
状態を維持する電磁式ツーウェイクラッチの特性を補償
して、確実にエンジンからユニット出力軸6への動力伝
達経路を遮断して、運転者が設定した運転レンジ(Nま
たはPレンジ)とするため、図14のフローチャートに
基づいて制御を行う。
【0144】図14のフローチャートは、Dレンジで車
両が停止したときに行われる制御の一例を示しており、
所定時間毎、例えば、10msec毎などに実行されるもの
である。
【0145】まず、ステップS1では、車速センサ83
からの車速VSP、インヒビタスイッチ86が検出した
運転レンジRNG、アクセル操作量センサ85からのア
クセル踏み込み量APS、インヒビタスイッチ86が検
出した現在の運転レンジRNGを読み込むとともに、前
回制御時の運転レンジRNG(t−Δt)を読み込む。
【0146】ステップS2では、現在の運転レンジRN
GがNレンジ(またはPレンジ)で、前回制御時の運転
レンジRNG(t−Δt)がDレンジであるか否かを判
定し、運転者がセレクトレバーをDレンジからNレンジ
(またはPレンジ)へ切り換えたことを検出する。
【0147】DレンジからNレンジへ切り換えられた場
合には、ステップS3へ進む一方、そうでない場合に
は、ステップS10へ進む。
【0148】ステップS3では、車速VSPが0で、か
つ、アクセル踏み込み量APSが0であるか否かを判定
し、共に0であればステップS4へ進む一方、そうでな
い場合にはステップS10進む。
【0149】次に、DレンジからNレンジへ切り換えら
れて、車速VSP及びアクセル踏み込み量APSが0と
なったステップS4では、動力循環モードクラッチ9の
電磁コイル55の通電を遮断して、非励磁とする。な
お、車両の停止状態の判定は、IVT比iiの逆数が0
となったときに判定してもよい。
【0150】そして、ステップS5では、ステップモー
タ36のステップ数STEPを、現在の値から所定値
(ここでは1とする)だけ減じて、STEP=STEP
−1とし、図12に示したように、油圧シリンダ40の
差圧ΔPが正方向へ変化するように設定する。
【0151】すなわち、Dレンジで車速VSP=0Km/h
となって停車したときに、上記特願平11−34617
8号と同様にクリープトルクを発生させると、図11に
おいて、IVT比iiは無限大となるギアードニュート
ラルポイントGNPよりも前進方向のHi(小)側にあ
り、変速制御によってCVT比icがギアードニュート
ラルポイントGNPよりも回転同期点RSP側となるよ
うにステップモータ36が駆動された状態あるから、図
12に示したように、ステップ数STEPが50=ST
EP(GNP)よりも大きい所定の位置にある。
【0152】このギアードニュートラルポイントGNP
よりもCVT比icが回転同期点RSPよりのステップ
数STEPから、ギアードニュートラルポイントGNP
に対応したステップ数STEP(GNP)よりも減少す
る方向へ駆動することで、差圧ΔPを正方向へ変化させ
るのである。
【0153】すなわち、Dレンジの動力循環モードにお
いては、図16にも示したように、無段変速機構2を通
過する駆動側の伝達トルクは負方向であり、換言すれ
ば、パワーローラ20を支持する差圧ΔP(=Phi−
Plo)も図8、図12に示すように負となる。
【0154】このとき、運転レンジRNGをNレンジへ
切り換えると、動力循環モードクラッチ9は、非通電と
なっても、図7(A)、(B)に示したように、ローラ
50がインナーレース92とアウターレース91に挟ま
れた状態になって、アウターレース91からのトルクを
インナーレース92へトルクを伝達して、クリープトル
クを発生していた状態を維持し、動力循環モードクラッ
チ9は締結状態となっている。
【0155】そこで、無段変速機構2を通過する伝達ト
ルクを反転させることで、動力循環モードクラッチ9を
通過するトルクは一時的に反転する、このとき、電磁コ
イル55は非励磁であるから、図5(A)、(B)にお
いて、アウターレース91からのトルクが無くなった時
点、または、インナーレース92側からアウターレース
91へ向けてトルクを伝達しようとした時点で、スイッ
チバネ52の付勢力によってローラ50が、上記図7
(A)、(B)で示した締結状態から、図5(A)、
(B)に示したような中立位置へ戻り、動力循環モード
クラッチ9を解放状態とすることができ、このため、差
圧ΔPが一時的に負から正へ反転するように、ステップ
モータ36を駆動する。
【0156】次に、ステップS6では、図10に示した
油圧センサ87、88が検出した油室40B、40Aの
油圧Phi、Ploを読み込むとともに、現時点の差圧
ΔPを次のように演算する。
【0157】ΔP=Phi−Plo そして、ステップS7では、上記ステップS5で求めた
ステップ数STEPを出力して、ステップモータ36を
駆動する。
【0158】ステップS8では、ステップモータ36を
駆動した後の差圧ΔP1を、 ΔP1=Phi−Plo として演算する。
【0159】次のステップS9では、上記ステップS6
で求めた、ステップモータ36を駆動する以前の差圧Δ
Pと、ステップS8で求めたステップモータ36の駆動
後の差圧ΔP1を比較して、差圧ΔP1の符号が変化し
たか否かを判定する。
【0160】この判定は、例えば、差圧ΔPと差圧ΔP
1を乗じた結果が、0以下であれば、差圧ΔP1の符号
が反転したと判定してステップS10へ進む一方、差圧
ΔP1の符号が反転していない場合には、ステップS5
へ戻って、再度ステップ数STEPの減少方向へステッ
プモータ36を駆動する。
【0161】差圧ΔP1の符号が反転したステップS1
0、S11では、IVT比iiが車両の停止状態を維持
可能なギアードニュートラルポイントGNPとなるよう
に、ステップ数STEPを所定のSTEP(GNP)=
50に戻し、動力循環モードクラッチ9を解放状態にし
て、エンジンからユニット出力軸6へ至る動力伝達経路
を遮断して、運転レンジRNGで設定されたNレンジま
たはPレンジを確実に実現するのである。
【0162】一方、ステップS2の判定で、NOと判定
された場合には、Nレンジへ切り換えられていない場合
であるので、そのまま処理を終了して、図示しないクリ
ープトルク制御を実行する。
【0163】また、ステップS3の判定で、NOと判定
された場合には、NレンジまたはPレンジでアクセルペ
ダルを踏み込んだ状態であるため、ステップS10へ進
んでギアードニュートラルポイントGNPを維持する。
【0164】上記ステップS1〜S11の制御によっ
て、Dレンジで停車した後に、NレンジまたはPレンジ
へ切り換えたときには、図15のグラフに示すようなタ
イミングで、動力循環モードクラッチ9の通電制御と、
伝達トルクの制御が行われて、動力循環モードクラッチ
9を解放し、エンジンからユニット出力軸6への動力伝
達経路を遮断して、セレクトレバーで設定した停止レン
ジを実現する。
【0165】すなわち、Dレンジで停車した後には、ユ
ニット出力軸6へ伝達されるトルク(図中出力軸トル
ク)が正となって、前進方向へのクリープトルクが発生
している。
【0166】そして、時間t1で図示しないセレクトレ
バー等が、DレンジからNレンジまたはPレンジの停止
レンジへ切り換えられると、この時間t1から上記ステ
ップS4以降の処理が行われ、まず、動力循環モードク
ラッチ9の電磁コイル55への通電が遮断される。
【0167】さらに、ステップモータ36がギアードニ
ュートラルポイントGNPに対応するステップ数STE
P(GNP)へ向けて減少するため、図12に示したよ
うに、油圧シリンダ40の差圧ΔPは、動力循環モード
の前進時で駆動側のトルクを伝達する負の値から、駆動
側のトルクを伝達しない正方向へ向けて変化する。
【0168】時間t2では、ステップモータ36がギア
ードニュートラルポイントGNPに対応したステップ数
STEP(GNP)を通過して、差圧ΔPも負から正へ
反転するため伝達トルクも反転してインナーレース92
からアウターレース91へトルクを伝達しようとする。
【0169】このとき、非通電状態の動力循環モードク
ラッチ9は、上記したように、図7(A)、(B)に示
した締結状態から、スイッチバネ52の付勢力によっ
て、図5(A)、(B)に示した解放状態へ変化し、食
い込んでいたローラ50が解放されて、アウターレース
91とインナーレース92が相対回転可能となる。
【0170】なお、製造上の寸法誤差や組み付け誤差等
により、ギアードニュートラルポイントGNPに対応し
たステップ数STEP(GNP)となっても差圧ΔPが
反転しない場合には、時間t3で示したように、ギアー
ドニュートラルポイントGNPに対応したステップ数S
TEP(GNP)よりも小側へステップモータ36が駆
動されて、差圧ΔPを正へ反転させ、確実に動力循環モ
ードクラッチ9を解放する。
【0171】そして、時間t3からは、Nレンジまたは
Pレンジの停止レンジに対応したギアードニュートラル
ポイントGNPとなるように、ステップモータ36を戻
してから、時間t4で、IVT比iiが車両の停止状態
を維持可能なギアードニュートラルポイントGNPとな
るように、ステップ数STEPを所定のステップ数ST
EP(GNP)=50に戻し、動力循環モードクラッチ
9を解放状態にすることで、ギアードニュートラルポイ
ントGNP近傍で停車したときに、エンジンからユニッ
ト出力軸6へ至る動力伝達経路を遮断し、運転レンジR
NGで設定されたNレンジまたはPレンジを確実に実現
するのである。
【0172】なお、上記図14のフローチャートでは、
Dレンジで停車した場合について述べたが、Rレンジで
停車した場合においても同様の制御により、Nレンジま
たはPレンジへ切り換えたときに、動力循環モードクラ
ッチ9を確実に解放させることができ、上記したよう
に、動力循環モードの後進時では、無段変速機構2の通
過トルクが正方向で駆動側となるため、差圧ΔPが正か
ら負へ変化するように、ステップ数STEPを増大させ
ればよい。
【0173】図17は第2の実施形態を示すフローチャ
ートで、前記第1実施形態の図14に示したフローチャ
ートのうち、差圧ΔPに応じて動力循環モードクラッチ
9の解放を判定する部分を、アウターレース91とイン
ナーレース92の回転数差ΔNlcに基づいて行うよう
にしたもので、その他は前記第1実施形態と同様であ
る。
【0174】アウターレース91の回転数は、一定変速
機出力軸3cの回転数と同一であるから、図10に示し
たように、入力軸回転数センサ81が検出した入力軸回
転数Niと、一定変速機構3のギア比をkとすれば、N
i×kから求められる。
【0175】また、インナーレース92の回転数は、遊
星歯車機構5のキャリア5bの回転数と同一であるか
ら、図10に示したように、回転数センサ84が検出し
たキャリア回転数Nbをそのまま用いればよい。
【0176】そして、アウターレース91とインナーレ
ース92の回転数差ΔNlcは、 ΔNlc=Ni×k−Nb より演算される。
【0177】図17において、ステップS1〜S7は、
それぞれ前記第1実施形態と同一であるから、ステップ
S8A以降について説明する。
【0178】動力循環モードの前進時に伝達トルクの向
きが反転する方向へステップモータ36を駆動した後
の、ステップS8Aでは、図10に示した入力軸回転数
センサ81からの入力軸回転数Niと、回転数センサ8
4からのキャリア回転数Nbを読み込んで、上記したよ
うに回転数差ΔNlcを演算する。
【0179】そして、ステップS9Aでは、この回転数
差ΔNlcの絶対値が0でない場合に、図5に示したよ
うに、アウターレース91とインナーレース92の相対
回転が可能となる中立位置、すなわち、動力循環モード
クラッチ9の解放状態と判定して、ステップS10Aに
進む一方、回転数差ΔNlcが0の場合には、ローラ5
0がアウターレース91とインナーレース92の間に食
い込んで、アウターレース91からインナーレース92
へトルクを伝達しているクラッチの締結状態と判定し、
ステップS5へ戻って、再びステップモータ36を伝達
トルクが0となる方向へ駆動する。
【0180】動力循環モードクラッチ9の解放状態を判
定したステップS10A、S11では、前回制御時のス
テップ数STEP(t−Δt)に、回転数差ΔNlcに
応じたステップ数ΔSTEP(ΔNlc)を加えて、現
在のステップ数STEPを、ギアードニュートラルポイ
ントGNPに対応したステップ数STEP(GNP)へ
戻して処理を終了する。
【0181】この場合では、図15に示すように、伝達
トルクが負から正へ反転する時間t2の直後に、回転数
差ΔNlcが0よりも大きくなったことから、動力循環
モードクラッチ9の解放状態を検出でき、その後、時間
t4で、IVT比iiが車両の停止状態を維持可能なギ
アードニュートラルポイントGNPとなるように、ステ
ップ数STEPを所定のステップ数STEP(GNP)
=50に戻して、動力循環モードクラッチ9を解放状態
にすることで、ギアードニュートラルポイントGNP近
傍で停車したときに、エンジンからユニット出力軸6へ
至る動力伝達経路を遮断し、運転レンジRNGで設定さ
れたNレンジまたはPレンジを確実に実現するのであ
る。
【0182】なお、上記図17のフローチャートでは、
Dレンジで停車した場合について述べたが、Rレンジで
停車した場合においても同様の制御により、Nレンジま
たはPレンジへ切り換えたとき、動力循環モードクラッ
チ9を確実に解放させることができ、上記したように、
動力循環モードの後進時では、無段変速機構2の通過ト
ルクが正方向で駆動側となるため、伝達トルクが負方向
へ向けて変化するように、ステップ数STEPを増大さ
せればよい。
【0183】なお、上記実施形態では、直結モードクラ
ッチ10も電磁式ツーウェイクラッチにより構成した
が、直結モードクラッチ10のみを従来例と同様の油圧
式クラッチとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す変速比無限大無段変
速機の概略構成図。
【図2】同じく変速比無限大無段変速機の要部断面図。
【図3】電磁式ツーウェイクラッチで構成された動力循
環モードクラッチの断面図。
【図4】電磁式ツーウェイクラッチで構成された直結モ
ードクラッチの断面図。
【図5】解放中の動力循環モードクラッチの断面図で、
(A)は図3のA矢示断面図で、(B)は図3のB矢示
断面図である。
【図6】締結状態に応じた連結部材、保持器及びローラ
とインナーレースの関係を示し、(A)は解放中のとき
の図3のC矢示断面図で、(B)は締結中のときの図3
のC矢示断面図である。
【図7】締結中の動力循環モードクラッチの断面図で、
(A)は図3のA矢示断面図で、(B)は図3のB矢示
断面図である。
【図8】トロイダル型無段変速機構の概略図である。
【図9】同じく、トロイダル型無段変速機構の変速制御
機構を示す概略図である。
【図10】変速比無限大無段変速機の制御装置を示す概
略図である。
【図11】IVT比iiの逆数とCVT比icの関係を
示すマップ。
【図12】ステップモータのステップ数STEPと差圧
ΔPの関係を示すマップである。
【図13】IVT比iiの逆数と差圧ΔPの関係を示す
マップ。
【図14】変速制御コントロールユニットで行われる制
御の一例を示すフローチャートである。
【図15】Dレンジで停車後、Nレンジへ切り換えたと
きの各種運転状態の変化を示すグラフで、運転レンジR
NG、動力循環モードクラッチ通電状態、出力軸トル
ク、ステップモータのステップ数STEP、油圧シリン
ダの差圧ΔP、アウターレースとインナーレースの回転
数差ΔNlcの関係を示す。
【図16】変速比無限大無段変速機の概略構成図で、動
力循環モードの前進時におけるトルクの伝達方向を示
し、図中実線が駆動側、図中破線がエンジンブレーキ側
である。
【図17】第2の実施形態を示し、変速制御コントロー
ルユニットで行われる制御の一例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
2 無段変速機構 3 一定変速機構 4 無段変速機出力軸 5 遊星歯車機構 6 ユニット出力軸 9 動力循環モードクラッチ 10 直結モードクラッチ 40 油圧シリンダ 41 ピストン 50 ローラ 51 保持器 51A 切り欠き 52 スイッチバネ 53 ロータ 54 アマーチャ 54A 孔部 55 電磁コイル 57 連結部材 80 変速制御コントロールユニット 81 入力軸回転数センサ 82 CVT出力軸回転数センサ82 83 車速センサ 84 回転数センサ 85 アクセル操作量センサ 86 インヒビタスイッチ 87、88 油圧センサ 91 アウターレース 92 インナーレース 191 アウターレース 192 インナーレース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 63:06 F16H 63:06 (56)参考文献 特開2001−254804(JP,A) 特開 平11−247964(JP,A) 特開 平11−247983(JP,A) 特開2000−35116(JP,A) 特開 平11−336799(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/20 F16H 37/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速比を連続的に変更可能なトロイダル
    型無段変速機構と一定変速機構とをユニット入力軸にそ
    れぞれ連結するとともに、トロイダル型無段変速機構と
    一定変速機構の出力軸を遊星歯車機構、動力循環モード
    クラッチ及び直結モードクラッチを介してユニット出力
    軸に連結した変速比無限大無段変速機と、 運転状態に応じて前記動力循環モードクラッチと直結モ
    ードクラッチの締結状態を制御するクラッチ制御手段
    と、 運転状態に応じてトロイダル型無段変速機構の伝達トル
    クを制御する伝達トルク制御手段とを備えた変速比無限
    大無段変速機の制御装置において、 前記動力循環モードクラッチが、通電状態では駆動側ま
    たは被駆動側のうちの一方でトルクを伝達するととも
    に、非通電状態では伝達するトルクの方向が変化したと
    きにトルクの伝達を遮断する一方、伝達するトルクの方
    向が維持されるときにトルクの伝達を継続する電磁式ツ
    ーウェイクラッチで構成されて、 少なくとも走行レンジと停止レンジのいずれかの運転レ
    ンジを設定する運転レンジ設定手段と、 車両の停止状態を判定する停止状態判定手段と、 前記停止状態が判定され、かつ、前記運転レンジが走行
    レンジから停止レンジへ切り換えられたときには、前記
    クラッチ制御手段が動力循環モードクラッチを通電状態
    から非通電状態に切り換えるとともに、前記伝達トルク
    制御手段がトロイダル型無段変速機構の伝達トルクの方
    向を一時的に反転させることを特徴とする変速比無限大
    無段変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記伝達トルク制御手段は、トロイダル
    型無段変速機構のパワーローラを支持するトラニオン
    と、このトラニオンを駆動する油圧シリンダと、アクチ
    ュエータを介して油圧シリンダの差圧を制御する油圧制
    御手段とを有し、伝達トルクの方向を反転させるときに
    は、前記油圧シリンダの差圧を反転させることを特徴と
    する請求項1に記載の変速比無限大無段変速機の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記伝達トルク制御手段は、動力循環モ
    ードクラッチを構成する回転部材の相対回転数に基づい
    て、動力循環モードクラッチの解放状態を検出すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の変速比無
    限大無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記伝達トルク制御手段は、前記油圧シ
    リンダの差圧に基づいて動力循環モードクラッチの解放
    状態を検出することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の変速比無限大無段変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記伝達トルク制御手段は、前記動力循
    環モードクラッチの解放状態を検出した後に、変速比無
    限大無段変速機の総変速比が無限大となるように前記ア
    クチュエータを駆動することを特徴とする請求項3また
    は請求項4に記載の変速比無限大無段変速機の制御装
    置。
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