JP3470138B2 - 自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管 - Google Patents
自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管Info
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- JP3470138B2 JP3470138B2 JP26203892A JP26203892A JP3470138B2 JP 3470138 B2 JP3470138 B2 JP 3470138B2 JP 26203892 A JP26203892 A JP 26203892A JP 26203892 A JP26203892 A JP 26203892A JP 3470138 B2 JP3470138 B2 JP 3470138B2
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- exhaust pipe
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノリス触媒を内蔵す
る自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管に関する。 【0002】 【従来の技術】エンジンの排気管には排ガス浄化のため
の触媒が設けられる。 【0003】ところで、触媒をエンジンに近づけて配置
すると、これが排ガス抵抗となってエンジン性能の低下
を招き、一方、エンジンから余り遠ざけると、該触媒の
反応に必要な温度を確保することができない。従って、
排気管においては、触媒の最適設置位置が自ずと決定さ
れる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ような特に屈曲の激しい自動二輪車用2サイクルエンジ
ンの排気管101においては、触媒110の最適設置位
置が基本テーパ部aの後端湾曲部bにある場合があり、
斯かる場合には図示のように触媒110を湾曲部bの前
方(上流側)の基本テーパ部aのストレート部に設置
し、エンジン性能を犠牲にせざるを得なかった。 【0005】そこで、触媒110を排気管101の湾曲
部bにその中心線が基本テーパ部aの中心線に一致する
ようにして設置すると、排ガスの流れの方向が触媒11
0によって急激に変えられ、排ガスの流れが不均一とな
ってエンジン性能の低下、触媒の温度分布不均一に伴う
性能低下や触媒担体の耐久性低下を招いてしまう。 【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、触媒の最適設置位置が湾曲部
にあっても、触媒をそこに最適状態で設置してエンジン
性能の低下や触媒の性能低下、触媒担体の耐久性低下等
を防ぐことができる自動二輪車用2サイクルエンジンの
排気管を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、エンジンの排気系から車体前方へ延出した後、
車幅方向へ屈曲する基本テーパ部と、その後端に接続さ
れ車体後方に向かって円弧状に屈曲し且つ下流に向けて
拡開してエクスパンションチャンバーに連なるテーパ状
湾曲部とを有し、内部にモノリス触媒を設けて成る自動
二輪車用2サイクルエンジンの排気管において、前記基
本テーパ部と湾曲部の端部をそれぞれ前記モノリス触媒
のホルダーに嵌合して溶着し、ホルダーを更に前記湾曲
部内に周囲に空間を介して挿入し、その挿入部の内側に
保持された前記モノリス触媒を湾曲部内に配するととも
に、該触媒を、その長さ方向中間点において前記湾曲部
の中心線に対して引いた接線に平行な直線にその中心線
が一致するように傾けたことを特徴とする。 【0008】 【作用】本発明によれば、モレリス触媒が排気管の湾曲
部の中心線に引いた接線に沿って傾けて設置されるた
め、排ガスは触媒によって流れの方向を大きく変えられ
ることなく、湾曲部に沿って抵抗なくスムーズに流れ
る。このため、排気管での排ガスの流動抵抗が小さく抑
えられてエンジン性能の低下が防がれるとともに、触媒
の温度分布が均一化されてその性能低下や触媒担体の耐
久性低下が防がれる。尚、排気管の車載状態において
は、湾曲部の外側が外気側で、内側がエンジン側に位置
するために触媒の外側では排ガス流量が幾分多くて発熱
量が大きいが、触媒の外側は外気側であるために冷却効
果も大きく、従って、前記排ガスのスムーズな流れとも
相俟って触媒の温度分布が均一化される。 【0009】 【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。 【0010】図1は本発明に係る排気管の触媒設置部分
(湾曲部)の断面図、図2は図1のA−A線断面図、図
3は排気管の正面図、図4は同側面図、図5、図6は図
3のB−B線、C−C線断面図、図7は図4のD−D線
断面図である。 【0011】本発明に係る排気管1は自動二輪車用2サ
イクルエンジン用であって、図3及び図4に示すよう
に、不図示のエンジンの排気系に接続されるフランジ2
からは細いテーパ状パイプ3が車体前方(図4の左方)
に向かって斜め下方に延出した後、U字状に折り曲げら
れて若干立ち上がり、その立ち上がり端部には別のテー
パ状パイプ4が差し込まれて接合されている。尚、前記
パイプ3は後流側(排ガスの流れに対して)に拡径する
テーパ状に成形されており、これは図5に示すように断
面半円状にプレス成形された外板3−1,3−2を接合
一体化して構成される。 【0012】又、前記パイプ4も後流側に向かって拡径
するテーパ状に成形されており、これは図6に示すよう
に断面半円状にプレス成形された内外二重の外板4−1
A,4−1B、4−2A,4−2Bを接合一体化して構
成されている。そして、このパイプ4は、前記パイプ3
との接続部から若干立ち上がった後、図4の手前側にU
字状に折り曲げられて下方に延出し、その後、略直角に
折り曲げられて不図示のエンジンの下部前方を図4の奥
側に向かって車幅方向に横断し、その後端には大径のパ
イプ5が接続されている。 【0013】ところで、前記パイプ3,4は当該排気管
1の基本テーパ部aを構成しており、この基本テーパ部
aの後端部に前記パイプ5が接続されている。 【0014】上記パイプ5は中央部分が太いエクスパン
ションチャンバーを構成しており、これは、図7に示す
ように、断面半円状にプレス成形された内外二重の外板
5−1A,5−1B、5−2A,5−2Bを接合一体化
して構成されている。そして、このパイプ5の内面には
グラスウール、セラミックファイバー等の吸音材6が張
設されており、該吸音材6は多孔が穿設された断面半円
状のパンチングメタル7によって保持されている。 【0015】上記パイプ5はパイプ4との接合部から略
直角に円弧状に折り曲げられて車体後方に向かって斜め
上方に延出しており、その後端部にはストレート状の小
径のパイプ8が差し込まれて接続されている。尚、パイ
プ8の後端部には不図示のマフラーが接続される。 【0016】而して、本実施例に係る排気管1において
は、前記基本テーパ部aの後端部に位置するパイプ5の
湾曲部分bにモノリス触媒10が設置されている。尚、
本実施例においては、モノリス触媒10として、長さ方
向に平行な多数の直線状通路を形成して成るメタル触媒
が用いられているが、これに代えてセラミックタイプの
触媒を用いても良い。 【0017】ここで、モノリス触媒10の設置構造を図
1及び図2に基づいて説明する。 【0018】モノリス触媒10は円柱状に成形され、こ
れはホルダー11によって支持されている。ホルダー1
1は、図1に示すように、その一端がパイプ4の内周に
差し込まれて溶着されており、その外周部にはパイプ5
の前端部が嵌め込まれて溶着されている。 【0019】而して、モノリス触媒10は湾曲部b内に
次のように傾けた状態で設置されている。即ち、図1に
示すように、モノリス触媒10の長さ方向中間点をP、
湾曲部bの円弧状中心線をR、点Pにおいて中心線Rに
引いた接線をTとすると、触媒10はその中心線Lが接
線Tと平行になるように傾けて設置される。 【0020】上述のように、モノリス触媒10を傾けて
設置すると、図1の鎖線にて示すように触媒10’をそ
の中心線L’が基本テーパ部aの中心線Mと平行になる
ように設置した場合に比して、排ガスがモノリス触媒1
0によってその流れ方向を変えられる角度が小さく抑え
られ、排ガスは湾曲部bに沿って抵抗なくスムーズに流
れる。このため、排気管1での排ガスの流動抵抗が小さ
く抑えられてエンジン性能の低下が防がれるとともに、
触媒10の温度分布が均一化されて、その性能低下や触
媒担体の耐久性低下が防がれる。 【0021】尚、排気管1の車載状態においては、湾曲
部bの外側が外気側で、内側がエンジン側に位置するた
めにモノリス触媒10の外側では排ガス流量が幾分多く
て発熱量が大きいが、触媒10の外側は上述のように外
気側であるために冷却効果も大きく、従って、前記排ガ
スのスムーズな流れとも相俟って触媒10の温度分布が
均一化される。 【0022】ところで、実際には湾曲部bは三次元的に
湾曲しており、モノリス触媒10は図1の紙面垂直方向
にも前記と同様に傾けて設置される。 【0023】 【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、エンジンの排気系から車体前方へ延出した後、車
幅方向へ屈曲する基本テーパ部と、その後端に接続され
車体後方に向かって円弧状に屈曲し且つ下流に向けて拡
開してエクスパンションチャンバーに連なるテーパ状湾
曲部とを有し、内部にモノリス触媒を設けて成る自動二
輪車用2サイクルエンジンの排気管において、前記基本
テーパ部と湾曲部の端部をそれぞれ前記モノリス触媒の
ホルダーに嵌合して溶着し、ホルダーを更に前記湾曲部
内に周囲に空間を介して挿入し、その挿入部の内側に保
持された前記モノリス触媒を湾曲部内に配するととも
に、該触媒を、その長さ方向中間点において前記湾曲部
の中心線に対して引いた接線に平行な直線にその中心線
が一致するように傾けたため、モノリス触媒の最適設置
位置が湾曲部にあっても、触媒をそこに最適状態で設置
してエンジン性能の低下や触媒の性能低下、触媒担体の
耐久性低下等を防ぐことができるという効果が得られ
る。
る自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管に関する。 【0002】 【従来の技術】エンジンの排気管には排ガス浄化のため
の触媒が設けられる。 【0003】ところで、触媒をエンジンに近づけて配置
すると、これが排ガス抵抗となってエンジン性能の低下
を招き、一方、エンジンから余り遠ざけると、該触媒の
反応に必要な温度を確保することができない。従って、
排気管においては、触媒の最適設置位置が自ずと決定さ
れる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ような特に屈曲の激しい自動二輪車用2サイクルエンジ
ンの排気管101においては、触媒110の最適設置位
置が基本テーパ部aの後端湾曲部bにある場合があり、
斯かる場合には図示のように触媒110を湾曲部bの前
方(上流側)の基本テーパ部aのストレート部に設置
し、エンジン性能を犠牲にせざるを得なかった。 【0005】そこで、触媒110を排気管101の湾曲
部bにその中心線が基本テーパ部aの中心線に一致する
ようにして設置すると、排ガスの流れの方向が触媒11
0によって急激に変えられ、排ガスの流れが不均一とな
ってエンジン性能の低下、触媒の温度分布不均一に伴う
性能低下や触媒担体の耐久性低下を招いてしまう。 【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、触媒の最適設置位置が湾曲部
にあっても、触媒をそこに最適状態で設置してエンジン
性能の低下や触媒の性能低下、触媒担体の耐久性低下等
を防ぐことができる自動二輪車用2サイクルエンジンの
排気管を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、エンジンの排気系から車体前方へ延出した後、
車幅方向へ屈曲する基本テーパ部と、その後端に接続さ
れ車体後方に向かって円弧状に屈曲し且つ下流に向けて
拡開してエクスパンションチャンバーに連なるテーパ状
湾曲部とを有し、内部にモノリス触媒を設けて成る自動
二輪車用2サイクルエンジンの排気管において、前記基
本テーパ部と湾曲部の端部をそれぞれ前記モノリス触媒
のホルダーに嵌合して溶着し、ホルダーを更に前記湾曲
部内に周囲に空間を介して挿入し、その挿入部の内側に
保持された前記モノリス触媒を湾曲部内に配するととも
に、該触媒を、その長さ方向中間点において前記湾曲部
の中心線に対して引いた接線に平行な直線にその中心線
が一致するように傾けたことを特徴とする。 【0008】 【作用】本発明によれば、モレリス触媒が排気管の湾曲
部の中心線に引いた接線に沿って傾けて設置されるた
め、排ガスは触媒によって流れの方向を大きく変えられ
ることなく、湾曲部に沿って抵抗なくスムーズに流れ
る。このため、排気管での排ガスの流動抵抗が小さく抑
えられてエンジン性能の低下が防がれるとともに、触媒
の温度分布が均一化されてその性能低下や触媒担体の耐
久性低下が防がれる。尚、排気管の車載状態において
は、湾曲部の外側が外気側で、内側がエンジン側に位置
するために触媒の外側では排ガス流量が幾分多くて発熱
量が大きいが、触媒の外側は外気側であるために冷却効
果も大きく、従って、前記排ガスのスムーズな流れとも
相俟って触媒の温度分布が均一化される。 【0009】 【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。 【0010】図1は本発明に係る排気管の触媒設置部分
(湾曲部)の断面図、図2は図1のA−A線断面図、図
3は排気管の正面図、図4は同側面図、図5、図6は図
3のB−B線、C−C線断面図、図7は図4のD−D線
断面図である。 【0011】本発明に係る排気管1は自動二輪車用2サ
イクルエンジン用であって、図3及び図4に示すよう
に、不図示のエンジンの排気系に接続されるフランジ2
からは細いテーパ状パイプ3が車体前方(図4の左方)
に向かって斜め下方に延出した後、U字状に折り曲げら
れて若干立ち上がり、その立ち上がり端部には別のテー
パ状パイプ4が差し込まれて接合されている。尚、前記
パイプ3は後流側(排ガスの流れに対して)に拡径する
テーパ状に成形されており、これは図5に示すように断
面半円状にプレス成形された外板3−1,3−2を接合
一体化して構成される。 【0012】又、前記パイプ4も後流側に向かって拡径
するテーパ状に成形されており、これは図6に示すよう
に断面半円状にプレス成形された内外二重の外板4−1
A,4−1B、4−2A,4−2Bを接合一体化して構
成されている。そして、このパイプ4は、前記パイプ3
との接続部から若干立ち上がった後、図4の手前側にU
字状に折り曲げられて下方に延出し、その後、略直角に
折り曲げられて不図示のエンジンの下部前方を図4の奥
側に向かって車幅方向に横断し、その後端には大径のパ
イプ5が接続されている。 【0013】ところで、前記パイプ3,4は当該排気管
1の基本テーパ部aを構成しており、この基本テーパ部
aの後端部に前記パイプ5が接続されている。 【0014】上記パイプ5は中央部分が太いエクスパン
ションチャンバーを構成しており、これは、図7に示す
ように、断面半円状にプレス成形された内外二重の外板
5−1A,5−1B、5−2A,5−2Bを接合一体化
して構成されている。そして、このパイプ5の内面には
グラスウール、セラミックファイバー等の吸音材6が張
設されており、該吸音材6は多孔が穿設された断面半円
状のパンチングメタル7によって保持されている。 【0015】上記パイプ5はパイプ4との接合部から略
直角に円弧状に折り曲げられて車体後方に向かって斜め
上方に延出しており、その後端部にはストレート状の小
径のパイプ8が差し込まれて接続されている。尚、パイ
プ8の後端部には不図示のマフラーが接続される。 【0016】而して、本実施例に係る排気管1において
は、前記基本テーパ部aの後端部に位置するパイプ5の
湾曲部分bにモノリス触媒10が設置されている。尚、
本実施例においては、モノリス触媒10として、長さ方
向に平行な多数の直線状通路を形成して成るメタル触媒
が用いられているが、これに代えてセラミックタイプの
触媒を用いても良い。 【0017】ここで、モノリス触媒10の設置構造を図
1及び図2に基づいて説明する。 【0018】モノリス触媒10は円柱状に成形され、こ
れはホルダー11によって支持されている。ホルダー1
1は、図1に示すように、その一端がパイプ4の内周に
差し込まれて溶着されており、その外周部にはパイプ5
の前端部が嵌め込まれて溶着されている。 【0019】而して、モノリス触媒10は湾曲部b内に
次のように傾けた状態で設置されている。即ち、図1に
示すように、モノリス触媒10の長さ方向中間点をP、
湾曲部bの円弧状中心線をR、点Pにおいて中心線Rに
引いた接線をTとすると、触媒10はその中心線Lが接
線Tと平行になるように傾けて設置される。 【0020】上述のように、モノリス触媒10を傾けて
設置すると、図1の鎖線にて示すように触媒10’をそ
の中心線L’が基本テーパ部aの中心線Mと平行になる
ように設置した場合に比して、排ガスがモノリス触媒1
0によってその流れ方向を変えられる角度が小さく抑え
られ、排ガスは湾曲部bに沿って抵抗なくスムーズに流
れる。このため、排気管1での排ガスの流動抵抗が小さ
く抑えられてエンジン性能の低下が防がれるとともに、
触媒10の温度分布が均一化されて、その性能低下や触
媒担体の耐久性低下が防がれる。 【0021】尚、排気管1の車載状態においては、湾曲
部bの外側が外気側で、内側がエンジン側に位置するた
めにモノリス触媒10の外側では排ガス流量が幾分多く
て発熱量が大きいが、触媒10の外側は上述のように外
気側であるために冷却効果も大きく、従って、前記排ガ
スのスムーズな流れとも相俟って触媒10の温度分布が
均一化される。 【0022】ところで、実際には湾曲部bは三次元的に
湾曲しており、モノリス触媒10は図1の紙面垂直方向
にも前記と同様に傾けて設置される。 【0023】 【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、エンジンの排気系から車体前方へ延出した後、車
幅方向へ屈曲する基本テーパ部と、その後端に接続され
車体後方に向かって円弧状に屈曲し且つ下流に向けて拡
開してエクスパンションチャンバーに連なるテーパ状湾
曲部とを有し、内部にモノリス触媒を設けて成る自動二
輪車用2サイクルエンジンの排気管において、前記基本
テーパ部と湾曲部の端部をそれぞれ前記モノリス触媒の
ホルダーに嵌合して溶着し、ホルダーを更に前記湾曲部
内に周囲に空間を介して挿入し、その挿入部の内側に保
持された前記モノリス触媒を湾曲部内に配するととも
に、該触媒を、その長さ方向中間点において前記湾曲部
の中心線に対して引いた接線に平行な直線にその中心線
が一致するように傾けたため、モノリス触媒の最適設置
位置が湾曲部にあっても、触媒をそこに最適状態で設置
してエンジン性能の低下や触媒の性能低下、触媒担体の
耐久性低下等を防ぐことができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気管の湾曲部の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る排気管の正面図である。
【図4】本発明に係る排気管の側面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線断面図である。
【図7】図4のD−D線断面図である。
【図8】従来の排気管要部の破断平面図である。
【符号の説明】
1 排気管
3〜5 パイプ
8 パイプ
10 モノリス触媒
a 基本テーパ部
b 湾曲部
L 触媒の中心線
P 触媒の長さ方向中間点
R 湾曲部の中心線
T 接線(点Pにおいて中心線Rに引いた接線)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F01N 3/24 - 3/28
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンの排気系から車体前方へ延出し
た後、車幅方向へ屈曲する基本テーパ部と、その後端に
接続され車体後方に向かって円弧状に屈曲し且つ下流に
向けて拡開してエクスパンションチャンバーに連なるテ
ーパ状湾曲部とを有し、内部にモノリス触媒を設けて成
る自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管において、前記基本テーパ部と湾曲部の端部をそれぞれ前記モノリ
ス触媒のホルダーに嵌合して溶着し、ホルダーを更に前
記湾曲部内に周囲に空間を介して挿入し、その挿入部の
内側に保持された 前記モノリス触媒を湾曲部内に配する
とともに、該触媒を、その長さ方向中間点において前記
湾曲部の中心線に対して引いた接線に平行な直線にその
中心線が一致するように傾けたことを特徴とする自動二
輪車用2サイクルエンジンの排気管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26203892A JP3470138B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26203892A JP3470138B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117236A JPH06117236A (ja) | 1994-04-26 |
JP3470138B2 true JP3470138B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=17370168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26203892A Expired - Fee Related JP3470138B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 自動二輪車用2サイクルエンジンの排気管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3470138B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5219064B2 (ja) * | 2007-06-12 | 2013-06-26 | サクラ工業株式会社 | 内燃機関の排気ガス浄化用の触媒ユニット並びにこれを用いた排気系システム |
JP2013036422A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Suzuki Motor Corp | 内燃機関の排気管構造 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26203892A patent/JP3470138B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06117236A (ja) | 1994-04-26 |
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