JP3469535B2 - 軌条用運搬車 - Google Patents

軌条用運搬車

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JP3469535B2
JP3469535B2 JP2000188985A JP2000188985A JP3469535B2 JP 3469535 B2 JP3469535 B2 JP 3469535B2 JP 2000188985 A JP2000188985 A JP 2000188985A JP 2000188985 A JP2000188985 A JP 2000188985A JP 3469535 B2 JP3469535 B2 JP 3469535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内の点検
作業に適した懸垂式の軌条用運搬車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、懸垂式の軌条用運搬車としては、
例えば、トンネル内に設置された軌条を自走する駆動部
に、該軌条を滑動可能な台車部が連結体を介して連結さ
れると共に、搭乗部が、駆動部と台車部とに跨がって懸
垂されてなるものが公知である。
【0003】そして、かかる構成からなる軌条用運搬車
を走行させつつ、トンネル内の壁面を点検している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
軌条用運搬車の場合、径の大きいトンネル内では、壁面
と搭乗部との距離が大きく、確実な点検作業ができない
という問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なされたもので、作業者が、トンネル内の壁面の点検を
確実に行うことができる軌条用運搬車を提供することを
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る軌条用運搬車は、請求項1記載の如
く、設置された軌条3を自走可能な駆動部5と、該駆動
部5に懸垂される搭乗部45とを備えてなる軌条用運搬
車において、該駆動部5に連結された移動手段によっ
て、前記搭乗部45が駆動部5の進行方向に対して交差
する方向に移動可能な構成であり、前記移動手段が、前
記駆動部5に吊り下げられる直線状の固定ガイド体20
と、該固定ガイド体20に交差し、且つ、固定ガイド体
20に沿って移動する直線状の可動ガイド体25と、該
可動ガイド体25を滑動する移動台車61とから構成さ
れ、前記搭乗部45が移動台車61に取り付けられてな
るものである。
【0007】したがって、搭乗部45および移動手段が
駆動部5の走行に伴ない軌条3に沿って走行すると共
に、移動手段によって、搭乗部45が駆動部5の進行方
向に対して交差する方向に移動するため、例えば、トン
ネルの壁面に沿って搭乗部を移動でき、壁面の近傍で点
検を行うことができ、トンネルの壁面の上壁および側壁
の点検が確実に行えるようになる。また、直線状の固定
ガイド体20と直交する可動ガイド体25が、固定ガイ
ド体20に沿って移動し、可動ガイド体25を移動する
移動台車61に搭乗部45が取り付けられることによっ
て、搭乗部45が上下左右方向に移動することになる。
【0008】
【0009】
【0010】さらに、本発明に係る軌条用運搬車は、請
求項記載の如く、前記搭乗部45に設けられた座席4
7が、搭乗部45の移動方向に応じて方向転換可能に構
成されてなるものである。
【0011】したがって、駆動部5の前進時、後進時の
何れの場合であっても、搭乗部45の方向転換によっ
て、搭乗者は常に進行方向と対峙する格好となる。
【0012】尚、ここで、「搭乗」とは、人のみを対象
とする概念ではなく、物をも対象とするものである。即
ち、「搭乗」とは、「人の搭乗」、「物の搭載」の何れ
をも含む概念である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参酌しつつ説明する。本実施形態に係る軌条用運搬車
は、図1乃至図3に示す如く、設置された軌条3を自走
可能な駆動部5と、軌条3を滑動可能で且つ駆動部5と
連結体15を介して連結された台車部10と、該台車部
10に懸垂される上下方向の固定ガイド体20と、該固
定ガイド体20に直交して昇降自在に設けられた左右方
向の可動ガイド体25と、該可動ガイド体25の昇降機
構部30と、左右の搭乗部45,45を可動ガイド体2
5に沿って移動させる移動機構部60とからなる。
【0014】そして、固定ガイド体20と、可動ガイド
体25と、昇降機構部30と、移動機構部60とから移
動手段が構成されている。
【0015】前記軌条3は、トンネル1内に設置される
角パイプからなり、トンネル1の長手方向に所定間隔を
有して該トンネル1の天井面に取付けられた吊り金具2
により支持されている。そして、前記トンネル1は、高
さが約5000mmに形成され、開口形状が略馬蹄形状
を呈している。
【0016】そして、軌条3を所定間隔で保持する複数
の吊り金具2,…の一端が、トンネル1の周面に内装さ
れたコンクリートにアンカー打ちされて取付けられてお
り、軌条3は、新設のトンネル1のみならず、既設のト
ンネル1に対しても設置可能にしている。
【0017】前記駆動部5は、筐体からなる駆動台車6
に内装された電動モータ(図示せず)と、該電動モータ
の回転軸に減速機構を介して連動する小径プーリ7,7
および大径プーリ8,8と、駆動台車6に突設された連
結部9とを備えてなる。そして、小径プーリ7,7およ
び大径プーリ8、8が駆動台車6の上部において、軌条
3の上下に対向して配されている。しかも、両プーリ
7,7,8,8の周面に略半円状の周溝が形成されてお
り、該周溝内に軌条3が係入する態様であるため、両プ
ーリ7,7,8,8が軌条から逸脱することがなく、両
プーリ7,7,8,8に電動モータの回転が減速機構を
介して伝達され、駆動台車6は、軌条3を自走すること
ができる。
【0018】前記台車部10は、略矩形状を呈した枠状
の走行台車11からなり、上枠11aの前後に大径プー
リ12,12が軸支されると共に、下枠11bの前後に
小径プーリ13,13が軸支されている。そして、前記
駆動部5と同様に、上下に対向した両プーリ12,1
2,13,13の周溝が軌条3に係入し、両プーリ1
2,12,13,13が軌条3から不用意に離脱するお
それはない。
【0019】また、前記走行台車11の前端部に連結部
14が突設され、該連結部14と駆動部5の連結部9と
が、棒状の連結体15を介して連結されている。よっ
て、駆動台車6が軌条3を進行することによって走行台
車11も追従する。さらに、走行台車11の後端部に突
設された連結部、連結板16を介して後述する昇降機構
部30のバッテリーホイスト31が吊り下げられてい
る。
【0020】前記昇降機構部30は、上述したバッテリ
ーホイスト31と、該バッテリーホイスト31に連結さ
れた昇降台車32からなり、該昇降台車32は、図4に
も示すように、固定ガイド体20の両側に配された略矩
形状の支持板33,33と、両支持板33,33を貫通
した複数のボルト35、および、各ボルト35に螺着さ
れたナット36と、両支持板33,33の四隅に配設さ
れてピン37,…により回転自在に支持されたプーリ3
8,…とからなる。
【0021】そして、各ピン37,…には、カラー3
9,…が挿通され、両支持板33,33と固定ガイド体
20との間に所定の間隔が形成されている。さらに、各
プーリ38,…の周面に周溝が形成され、各プーリ3
8,…が固定ガイド20に係止し、固定ガイド20から
の逸脱が防止されている。
【0022】さらに、両支持板33,33の上部中央に
支持片33a,33aが突設されると共に、両支持板3
3,33の下部中央に左右方向の長尺の可動ガイド体2
5の一端部が固着され、両可動ガイド体25,25が一
直線状に支持されている。加えて、両可動ガイド体2
5,25の他端部に形成された支持片25a,25aと
前記支持片33a,33aとにワイヤ40,40が張設
され、左右の可動ガイド体25,25の補強が確保され
ている。
【0023】また、両支持板33,33の下部の後端位
置に連結部41が後方に突設され、連結板16を介して
バッテリーホイスト31のチェーン31aに連結されて
いる。
【0024】前記搭乗部45,45は、図2に戻って、
台車部10の走行台車11に懸垂される本体46と、該
本体46に設けられた座席47とからなる。
【0025】また、前記本体46は、平面視矩形状の板
体からなる水平方向の載置板48と、パイプを略逆U字
形状に折曲して、その両端部を該載置板48の後端に固
着したバックガード部49と、パイプを略L字形状に屈
曲して、その一端部を載置板48に固着すると共に、他
端部が後述するバックガード部49の折曲部49bに固
着したサイドガード部50,50と、該両サイドガード
部50,50とバックガード部49に固着されて載置板
48に平行に位置する支持板51と、パイプを略コ字形
状に屈曲して、その両端部を該載置板48の前端に固着
したフロントガード部52とから構成されている。そし
て、前記支持板51に座席47が装着されている。
【0026】前記バックガード部49は、水平部49a
と、前記載置板48の後端部の両側に立設された鉛直方
向の折曲部49b,49bと、水平部49aと折曲部4
9b,49bとの間に設けられた前方傾斜部49cとか
らなり、両側の折曲部49b,49bには、背板49d
が取り付けられると共に、サイドガード部50の他端部
が固着されている。
【0027】一方、前記フロントガード部52は、水平
部52aと、前記載置板48の前端部の両側に立設され
た折曲部52bと、水平部52aと折曲部52bとの間
に設けられた後方傾斜部52cとからなり、フロントガ
ード部52の高さがバックガード部49の高さよりも低
くなっている。そして、フロントガード部52の折曲部
52bに、トンネル1内を照らすライト53が取り付け
られている。
【0028】なお、左右の搭乗部45,45において、
フロントガード部52の水平部52aに制御盤54が取
り付けられており、該制御盤54には、駆動部5の走
行、停止のスイッチ、可動ガイド体25の昇降のスイッ
チ、およびライト53の点滅スイッチが配されている
(図示せず)。また、両搭乗部45,45には、駆動部
5、バッテリーホイスト31に電源を供給するためのバ
ッテリー55,55が搭載されている。
【0029】そして、前記座席47にはシートベルト5
6が設けられ、作業者が座席47に腰掛ける際、シート
ベルト56を着用するようになっている。また、作業者
が座席47に腰掛けた状態において、バックガード部4
9の前方傾斜部49cが作業者の頭部の上方をガードす
るように位置し、フロントガード部52の後方傾斜部5
2cが作業者の脚および膝の前方をガードするように位
置し、両サイドガード部50が作業者の両側をガードす
るように位置している。
【0030】前記移動機構部60は、図5に示すような
移動台車61からなり、該移動台車61は、水平方向の
円板状の主保持板62と、該主保持板62の上面の前後
に所定の間隔をおいて立設された支持板63と、主保持
板62の下面に支軸64によって回転自在に支持された
主保持板62と同形状の補助保持板65と、該補助支持
板65の下面に所定の間隔をおいて垂下された吊下板6
6とを有している。
【0031】前記補助保持板65に形成されたねじ孔6
5aに回転位置決めボルト67が螺合し、主保持板62
に形成されたねじ孔62aに螺合されて搭乗部45が進
行方向に対して正面に位置するようになっている。そし
て、搭乗部45を移動方向に応じて方向転換する場合、
回転位置決めボルト67を緩めて主保持板62のねじ孔
62aから離脱させ、補助保持板65を回転自在の状態
にし、所望する方向に搭乗部45を方向転換し、再度、
回転位置決めボルト67を締め付け、回転位置決めボル
ト67の先端部を主保持板62の周縁部に圧接すること
によって、搭乗部45の位置が確定される。
【0032】前記支持板63,63は、可動ガイド体2
5の前方および後方に位置し、両支持板63,63の基
部が主保持板62の上面に固着されている。そして、両
支持板63,63の基部を貫通した1本の取付ボルト6
8にナット69が螺着し、両支持板63,63が、取付
ボルト68に挿通されたカラー70によって所定の間隔
を保持した状態で主保持板62の上面に立設されてい
る。両支持板63,63の先端部にピン71によって回
転自在に支持されたプーリ72の周溝が可動ガイド体2
5に係止し、プーリ72が可動ガイド体25を摺動する
ことによって、移動台車61が可動ガイド体25に沿っ
て左右方向に移動可能となる。
【0033】さらに、前側の支持板63の基部にスライ
ド位置決めボルト73が螺合して該基部を貫通してい
る。しかも、該スライド位置決めボルト73には固定用
ナット74が螺合し、スライド位置決めボルト73の位
置を固定することができる。即ち、スライド位置決めボ
ルト73の先端部が可動ガイド体25の外面に圧接し、
搭乗部45の左右方向の位置が確定される位置と、スラ
イド位置決めボルト73の先端部が可動ガイド体25の
外面から離脱し、搭乗部45が可動ガイド体25に対し
て移動自在になる位置とに固定できる。
【0034】前記吊下板66は、搭乗部45のバックガ
ード部49の水平部49aの前後に配され、両吊下板6
6の基部が補助保持板65の下面に固着されている。そ
して、両吊下板66の基部を貫通した2本の取付ボルト
68,68にナット69,69が螺合すると共に、両吊
下板66の内面に横板75の両端部が固着されている。
該横板75は両ボルト68,68の上方に且つ平行に位
置し、横板75によって、両吊下板66,66が所定の
間隔を保持した状態で補助保持板65の下面に垂下され
ている。しかも、横板75と両ボルト68,68の間に
バックガード部49の水平部49aが挿通され、搭乗部
45が移動台車61を介して可動ガイド体25に吊り下
げられ、移動台車61と搭乗部45とが共に、固定ガイ
ド体20を左右方向に移動する構成になっている。
【0035】よって、駆動部5の移動に伴って台車部1
0が軌条3に沿って追従する一方、昇降機構部30およ
び搭乗部45も台車部10の移動と同時に移動すること
になる。
【0036】なお、移動台車61の左右方向の移動およ
び上下方向の移動の規制を行うために、リミットスイッ
チやセンサ等の位置検出手段(図示せず)が、固定ガイ
ド体20および可動ガイド体25に適宜設けられてい
る。
【0037】本実施形態に係る軌条用運搬車は以上の構
成からなり、以下、その使用態様を説明する。
【0038】まず、トンネル1内を点検する箇所に応じ
て搭乗部45,45を所定の位置に固定した状態にす
る。例えば、トンネル1の左右の側壁の下部を二人の作
業者が点検する場合、図1の鎖線に示すように、可動ガ
イド体25が固定ガイド体20の下端部に位置し、作業
者が乗れる位置に搭乗部45,45が位置し、搭乗部4
5,45の座席47,47が前方に向いている。そし
て、スライド位置決めボルト73によって、両搭乗部4
5,45の位置を可動ガイド体25の両側端部にそれぞ
れ固定する。なお、搭乗部45,45は、作業者が進行
方向(図2の矢印方向)に向かって腰掛けられるような
状態になっている。
【0039】そして、二人の作業者が搭乗部45,45
の座席47,47に腰掛けてシートベルト56を着用
し、制御盤54の点灯スイッチをオンして両搭乗部4
5,45のライト53を点灯させ、前方向の走行スイッ
チをオンすると、駆動部5の電動モータが駆動し、駆動
部5が軌条3に沿って前方へ移動すると同時に、台車部
10および搭乗部45,45が駆動部5の移動に追従す
る。そして、進行と同時にトンネル1の左右の側壁の下
部の点検を、トンネル1の全長にわたって行う。
【0040】次に、点検終了後、回転位置決めボルト6
7を緩めて、前方に向いている搭乗部45を180°回
転させて後方に位置させ、回転位置決めボルト67を締
め付けて位置を固定する。その後、制御盤54の上昇ス
イッチをオンすると、バッテリーホイスト31が駆動
し、バッテリーホイスト31のチェーン31aが巻き上
げられ、可動ガイド体25が固定ガイド体20に沿って
上方向に移動する。
【0041】そして、可動ガイド体25が固定ガイド体
20の上端部に位置した時、センサ等の位置検出手段に
よって可動ガイド体25の上限位置が検出され、該検出
信号によってバッテリーホイスト31が停止し、図1の
実線の状態になる。即ち、左側の搭乗部45がトンネル
1内の左側上部に位置すると共に、右側の搭乗部45が
トンネル1内の右側上部に位置した状態になる。
【0042】次に、前記と同様に、後方向の走行スイッ
チをオンし、トンネル1を逆方向に走行してトンネル1
の左右の側壁の上部を点検する。
【0043】また、トンネル1の壁面の上部を点検する
場合、図3の鎖線に示すように、可動ガイド体25の両
側端部に位置した両搭乗部45,45を、可動ガイド体
25に沿って互いに内側方向に移動させ、固定ガイド体
20の近傍の位置で両搭乗部45,45を固定し、可動
ガイド体25を固定ガイド体20の上端部に位置させた
状態で、トンネル1内を走行する。
【0044】さらに、作業者が一人の場合、一方の搭乗
部45に作業者が搭乗し、他方の搭乗部45にバランサ
を搭載し、左右の搭乗部45,45のバランスを保持し
ながら点検するようにしてもよい。
【0045】このように、前記実施形態の場合、上下方
向の固定ガイド体20に沿って水平方向の可動ガイド体
25を昇降させ、該可動ガイド体25に沿って両搭乗部
45,45を近接、離間する方向に移動するようにした
ため、トンネル1の壁面の近傍まで作業者が容易に移動
でき、確実な点検作業が行える。
【0046】なお、前記実施形態の何れの場合も、左右
の搭乗部45,45のバランスを保持すべく、両搭乗部
45,45を、可動ガイド体25の両側端あるいは固定
ガイド体20の近傍に位置させたが、例えば、一方の搭
乗部45を可動ガイド体25の一側端に固定すると共
に、他方の搭乗部45を固定ガイド体20の近傍に固定
し、可動ガイド体25を固定ガイド体20の上端部に位
置させれば、トンネル1の壁面の上部および側壁上部を
同時に点検することもできる。但し、左右の搭乗部4
5,45の位置によって、駆動部5および台車部10に
係る左右の荷重がアンバランスになった場合、駆動部5
および台車部10の走行に支障をきたすことが考えられ
るため、両搭乗部45,45のバランスを保持すること
が好ましい。
【0047】また、前記実施形態の場合、上下方向の一
本の固定ガイド体20に、左右方向の可動ガイド体25
を移動自在に設け、該可動ガイド体25の両側に搭乗部
45を移動自在に設けるようにしたが、図6(イ)に示
すように、一本の左右方向の固定ガイド体20を駆動部
5に吊り下げ、該固定ガイド体20に、二本の上下方向
の可動ガイド体25を移動自在に設け、該両可動ガイド
体25,25にそれぞれ搭乗部45,45を昇降させて
もよい。
【0048】さらに、図6(ロ)に示すように、環状の
ガイド体26を駆動部5に連結し、該ガイド体26に搭
乗部45を移動自在に設け、トンネル1の壁面に沿うよ
うに搭乗部45を移動させるようにしてもよい。
【0049】また、図6(ハ)に示すように、トンネル
1の壁面に沿うような形状のガイド体27を駆動部5に
連結して、該ガイド体27を搭乗部45が移動するよう
にしてもよい。但し、図6(ロ)、(ハ)の場合、搭乗
部45を二つ設けてもよいが、一つであってもよい。
【0050】要するに、搭乗部45が駆動部5の進行方
向に対して交差する方向に移動可能な構成になっておれ
ばよく、ガイド体がなくてもよい。
【0051】さらに、前記実施形態の場合、駆動部5に
連結した台車部10にガイド体を懸垂するようにした
が、該駆動部5に直接ガイド体を懸垂するよにしてもよ
い。
【0052】また、走行台車11、昇降台車32、移動
台車61の何れの構造も図示に限定されるものではな
く、適宜設計変更可能である。要するに、各台車11,
32,61の構造は、軌条3やガイド体を移動できる構
造であればよい。
【0053】そして、前記搭乗部45を移動させるため
の移動台車61を、手動によって移動させて固定するよ
うにしたが、二つの移動台車61を自動制御するように
してもよい。
【0054】さらに、軌条3は、角パイプに限定され
ず、丸パイプ、H鋼であってもよく、ワイヤーロープ、
ピアノ線等の紐状体であってもよい。さらに、これに応
じて、駆動輪、補助輪もプーリに限定されない。
【0055】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る軌条用運搬車
は、前後方向のみに移動することしかできなかった搭乗
部を、移動手段により駆動部の進行方向に対して交差す
る方向に移動させるようにしたため、例えば、トンネル
の壁面に容易に接近できると共に、トンネルの壁面に沿
って搭乗部を移動させることができる。しかも、作業者
は、トンネルの壁面の近傍で点検を行うことができ、ト
ンネルの上壁および側壁の点検に有効である。
【0056】また、本発明に係る軌条用運搬車によれ
ば、搭乗部を上下左右に移動させるに際し、直線状の固
定ガイド体に可動ガイド体を交差させ、可動ガイド体を
固定ガイド体に沿って移動させ、可動ガイド体を移動台
車を介して搭乗部を移動させるようにしたため、簡単な
構成で搭乗部の移動を実現できる。
【0057】さらに、本発明に係る軌条用運搬車によれ
ば、搭乗部の方向転換によって、搭乗者が常に進行方向
と対峙することから、搭乗部に搭乗した状態で点検作業
を行うことができ、運搬車自体を方向転換する設備や機
構が不要となり、構造を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、トンネルの断面
を含む軌条用運搬車の正面図。
【図2】図1の一部の拡大切断側面図。
【図3】図1の拡大正面図。
【図4】図1の昇降機構部の拡大正面図。
【図5】図1の移動機構部の拡大側面図。
【図6】(イ)〜(ハ)は軌条用運搬車の変形例を示し
た図。
【符号の説明】
1…トンネル、3…軌条、5…駆動部、10…台車部、
20…固定ガイド部、25…可動ガイド部、45…搭乗
部、47…座席、61…移動台車。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 13/06 B61B 13/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置された軌条(3)を自走可能な駆動
    部(5)と、該駆動部(5)に懸垂される搭乗部(4
    5)とを備えてなる軌条用運搬車において、該駆動部
    (5)に連結された移動手段によって、前記搭乗部(4
    5)が駆動部(5)の進行方向に対して交差する方向に
    移動可能な構成であり、前記移動手段が、前記駆動部
    (5)に吊り下げられる直線状の固定ガイド体(20)
    と、該固定ガイド体(20)に交差し、且つ、固定ガイ
    ド体(20)に沿って移動する直線状の可動ガイド体
    (25)と、該可動ガイド体(25)を滑動する移動台
    車(61)とから構成され、前記搭乗部(45)が移動
    台車(61)に取り付けられてなることを特徴とする軌
    条用運搬車。
  2. 【請求項2】 前記搭乗部(45)に設けられた座席
    (47)が、搭乗部(45)の移動方向に応じて方向転
    換可能に構成されてなることを特徴とする請求項に記
    載の軌条用運搬車。
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