JP3468912B2 - 両面面削装置 - Google Patents

両面面削装置

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JP3468912B2
JP3468912B2 JP11748495A JP11748495A JP3468912B2 JP 3468912 B2 JP3468912 B2 JP 3468912B2 JP 11748495 A JP11748495 A JP 11748495A JP 11748495 A JP11748495 A JP 11748495A JP 3468912 B2 JP3468912 B2 JP 3468912B2
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唯夫 長谷川
博 鈴木
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弘一 水下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種金属からなる板条
材の両面を平面切削して清浄化するための両面面削装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板条材を熱間圧延加工により製造し
た場合、板条材の両面には酸化膜や汚れが生じるため、
酸化膜や汚れを削り落とす目的で、板条材の両面の表層
部を削り落とす両面面削装置が従来より使用されてい
る。
【0003】この種の両面面削装置は、図8に示すよう
に、板条材Tを連続走行させる板条材送り機構(図示
略)と、円柱状をなし外周面に螺旋状の切削刃が多数形
成された下側および上側スカルピングカッタ1,2と、
スカルピングカッタ1,2を回転させる駆動機構(図示
略)と、スカルピングカッタ1,2との間で板条材Tを
挟む第1および第2押さえローラ3,4と、各スカルピ
ングカッタ1,2による平面切削箇所に隣接して板条材
Tを支持する入側ガイド5,6および出側ガイド7,8
とを具備している。
【0004】各ガイド5,6,7,8は、いずれも板条
材Tに当接してこれを支持するためのものである。入側
ガイド5,6の上流側には、入側ガイド5,6と板条材
Tの焼き付きを防止するために、切削油を圧縮空気で霧
状にして板条材Tに吹き付ける噴霧ノズル9,10がそ
れぞれ設けられている。このように切削油を霧状にして
噴霧しているのは、切削油を板条材Tに液状のまま多量
に吹き付けるとスカルピングカッタ1,2で板条材Tを
平面切削する際に生じる切屑が切削油で濡れてしまい、
これら切屑を回収して再溶解する際に混入した切削油が
水蒸気爆発するおそれがあるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置では、各ガイド5,6,7,8と板条材Tとの焼き付
きが生じやすく、板条材Tの表面に焼き付き跡が生じる
ことがあるうえ、軟質の銅合金を切削加工する場合など
には切削性が悪く、平面切削後の板条材表面がささくれ
立つなどして十分な平面度および平滑度が得られない問
題があった。また、切削屑が板条材Tに付着したり、あ
るいは切削時に生じる酸化スケール等の微粉末が面削装
置の内壁面に堆積し塊状となって板条材上に落下するこ
とがあり、これら切削屑や堆積物が板条材Tとともに後
工程で圧延されて欠陥を生じ、不良品発生の原因となっ
て歩留まりを悪化させる問題があった。
【0006】そこで本発明者らは、これら問題を解決す
るために、従来は霧状に噴霧していた切削油を板条材T
に直接、液状のまま多量に吹きかける一方、切削油で濡
れた切削屑から切削油を分離する方法を試みた。その結
果、このような方法によればガイドの潤滑性およびスカ
ルピングカッタによる切削性を改良できるうえ、切削油
が板条材Tから流れ落ちる際に板条材Tを清浄化するた
め、後工程での欠陥発生も低減できることが判明した。
【0007】ところが、下側スカルピングカッタ1に対
応する入側ガイド5に関しては、入側ガイド5の上流側
から切削油を液状のまま供給しても、入側ガイド5と板
条材Tとの焼き付きが生じやすいうえ、スカルピングカ
ッタ1による切削性の向上も小さいという欠点が依然と
して残った。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、特に下側スカルピングカッタに対応する入側ガイド
と板条材との焼き付きを防止でき、スカルピングカッタ
による切削性を向上できる両面面削装置を提供すること
を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る両面面削装置は、板条材をその長手方
向に走行させる板条材送り機構と、外周面に多数の切削
刃が形成されこれら切削刃により前記板条材の下面を平
面切削するように板条材の幅方向に軸線を向けて配置さ
れた下側スカルピングカッタと、外周面に多数の切削刃
が形成されこれら切削刃により前記板条材の上面を平面
切削するようにその軸線を板条材の幅方向に向けて配置
された上側スカルピングカッタと、前記各スカルピング
カッタをそれぞれ回転駆動する駆動機構と、前記板条材
を挟んで各スカルピングカッタとそれぞれ対峙するとと
もに板条材の走行につれ回転される第1および第2押さ
えローラと、前記各スカルピングカッタによる板条材の
平面切削箇所の上流側に隣接して板条材の上面および下
面にそれぞれ当接する第1および第2入側ガイドとを具
備し、前記第1入側ガイドには、板条材の幅方向の略全
域に亙って板条材の下面に当接するガイド凸部が形成さ
れるとともに、前記第1入側ガイドの上面の前記ガイド
凸部の上流側に近接する位置には、切削油を板条材に吹
き付けるための切削油噴射ノズルが板条材の幅方向に間
隔を開けて複数形成され、さらにこれら切削油噴射ノズ
ルに切削油を供給するための切削油供給路が形成されて
おり、さらに、前記ガイド凸部の上流側の端縁には、前
記切削油噴射ノズル同士の間に対応する各位置に、下流
側へ凹む凹部がそれぞれ形成されていることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明に係る両面面削装置によれば、下側スカ
ルピングカッタの上流側に隣接する第1入側ガイドに、
板条材に当接するガイド凸部と、ガイド凸部の上流側に
近接した切削油噴射ノズルとが形成され、さらにガイド
凸部の上流側の端縁には切削油噴射ノズル同士の中間に
対応して凹部が形成されているから、各切削油噴射ノズ
ルから液状のまま噴射された切削油は、各凹部に溜まり
つつ板条材の下面全域に亙って均一にガイド凸部と板条
材との間に流れ込んでいき、これらの間に切削油の均一
な液膜を形成することができる。したがって、切削油の
消費量が少なくとも、第1入側ガイドと板条材との焼き
付きが防止でき、スカルピングカッタによる切削性の向
上も図れる。
【0011】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る両面面削装
置の一実施例を示す側面図および平面図である。始めに
装置の概略を説明すると、図中符号Tは銅などの金属か
らなる長尺の板条材であり、ほぼ水平状態を保ちつつ図
示しない前工程より一定速度で送られてくる。板条材T
はまず、一対のサイドカッタ20により幅方向両側面の
汚れや酸化膜が切削除去されたのち、一組の送りロール
26(板条材送り機構)間を通り、さらに下側スカルピ
ングカッタ28とバックロール42との間を通過する過
程で、下側スカルピングカッタ28によりその下面を全
面に亙って平面切削されるようになっている。
【0012】次いで、一組の送りロール44(板条材送
り機構)間を通過した後、上側スカルピングカッタ46
とバックロール60との間を通過する際に、上側スカル
ピングカッタ46によりその上面を全面に亙って平面切
削され、さらに一組の送りロール62(板条材送り機
構)間を通って次工程に送られるようになっている。
【0013】次に、各部の構成を詳細に説明する。サイ
ドカッタ20は円柱状をなし、その外周面には螺旋状の
切削刃が全面に亙って多数形成されている。これらサイ
ドカッタ20は、板条材Tの進路の両側において軸線を
垂直に向けて配置され、図示しない駆動手段により図2
中矢印方向へそれぞれ回転される。また、各サイドカッ
タ20を包囲するように吸塵カバー22がそれぞれ取り
付けられ、これら吸塵カバー22は、吸塵ダクト24
(切屑回収手段)を介して図示しない吸塵機構へ接続さ
れている。
【0014】下側スカルピングカッタ28は、板条材T
の全幅に亙って延びる細長い円柱状をなし、その外周面
には螺旋状をなす多数の切削刃が全面に亙って形成さ
れ、図示しない駆動手段により軸線回りに回転される。
その回転方向は、切削刃が板条材走行方向とは逆方向に
板条材Tを切削する向きとされている。
【0015】下側スカルピングカッタ28の上流側およ
び下流側に隣接する位置には、ガイド支持体30,34
がそれぞれ下側スカルピングカッタ28と平行に設置さ
れ、これらガイド支持体30,34の上面には、その上
面が板条材Tの下面と平行に対向し、かつ板条材Tの幅
方向に延びる細長い板状の第1入側ガイド32および第
1出側ガイド36がそれぞれ固定されている。また、ガ
イド支持体30,34の間には、図3にも示すように、
下側スカルピングカッタ28の全長に亙る開口径を有す
る吸塵カバー38が固定され、この吸塵カバー38は吸
塵ダクト40を介して図示しない吸引機構へ接続されて
いる。
【0016】第1入側ガイド32は、図5に示すよう
に、上板部32A、下板部32Bおよび導入部32Cを
有し、上板部32Aと下板部32Bとの間には、水平な
シャフト65を介して、金属等からなる多数のガイドロ
ーラ64が、シャフト長手方向一定間隔毎に回転自在に
取り付けられている。各ガイドローラ64の上端は、上
板部32Aの上面から一定距離だけ突出し、板条材Tの
下面に当接して従動回転することにより、板条材Tを支
持する。
【0017】上板部32Aの下流側の端部は、図5に示
すように水平方向に向けて鋭角に突き出した断面形状を
なし、その上面には、板条材Tの幅方向の全域に亙って
板条材の下面に平行に当接するガイド凸部66が形成さ
れている。このガイド凸部66の第1入側ガイド32の
上面からの突出量はガイドローラ64と略等しく、ガイ
ド凸部66の上端面は、板条材Tの下面に当接して摩擦
するようになっている。ガイド凸部66は、耐摩耗性に
優れた金属材料で形成されていることが望ましい。この
実施例では、Ni系合金,超硬合金等の耐摩耗性金属ま
たはセラミックス等の材質からなる板材63が、上板部
32Aにロウ付けあるいは機械的に固定され、この板材
63にガイド凸部66および堰部69(後述する)が形
成されている。ただし、ガイド凸部66および堰部69
の形成方法は、このような構造に限定されるものではな
い。
【0018】ガイド凸部66の上流側の端縁には、図4
および図7に示すように、下流側へ凹む円弧状をなす凹
部66Aが一定間隔毎に形成され、凹部66Aの間に
は、図7に示すように平面視して半円状をなす尖端66
Bがそれぞれ形成されている。凹部66Aおよび尖端6
6Bのいずれも、その上流側の端面は、板条材Tと接触
する上端エッジの断面角度が鈍角になるように傾斜面に
されている。
【0019】上板部32Aには、図6および図7に示す
ように、ガイド凸部66の上流側に隣接して蓋板85が
上面を揃えた状態で埋設され、この蓋板85には、ガイ
ド凸部66の各尖端66Bの上流側に隣接して、切削油
噴射ノズル孔86がそれぞれ形成されている。したがっ
て、切削油噴射ノズル孔86同士の間に、各凹部66A
が位置している。一方、第1入側ガイド32の内部に
は、蓋板85の下面に達する位置に、各切削油噴射ノズ
ル孔86を相互に連通させる給液路84が形成されてい
る。給液路84からは、図5に示すように給液路82が
延ばされて、各給液路82は給液管80を介して給油手
段(図示略)に接続されている。これにより、給油手段
から切削油を送ると、全ての切削油噴射ノズル孔86か
ら液体のまま切削油が板条材Tの下面に向けて垂直に噴
出するようになっている。
【0020】また、板材63の上面には、図4に示すよ
うに、各切削油噴射ノズル孔86の上流側に隣接して突
出する細長い堰部69が形成されている。堰部69は、
ガイド凸部66と平行に延びて同等の長さを有し、その
突出量はガイド凸部66よりも僅かに小さく、堰部69
の上端面と板条材Tとの間に図6に示すように僅かな間
隙(例えば1mm程度)が空くようになっている。これ
により、ガイド凸部66と堰部69との間には、相対的
に凹んだ、深さが一定の油溜部67が形成されている。
なお、堰部69の上流側の端面は、上端断面角が鈍角に
なるように傾斜面にされている。
【0021】第1出側ガイド36についても、図3に示
すように、第1入側ガイド32におけるガイドローラ6
4と同様の構造で、ガイドローラ68がシャフト69に
より長手方向一定間隔毎に回転自在に支持されている。
第1出側ガイド36の上流側端部の上面にはガイド凸部
は形成されていない。
【0022】第1出側ガイド36には、第1入側ガイド
32とは異なり、その上面に開口する切削油噴射ノズル
孔は形成されていない。その代わり、図4および図5に
示すように、下側スカルピングカッタ28との対向面
に、板条材Tの平面切削箇所に向けて開口するノズル孔
71が多数形成されるとともに、これらノズル孔71に
切削油を供給する給液路(図示略)が形成されている。
そして、ノズル孔71から切削油を噴出させることによ
り、下側スカルピングカッタ28への給油を行うように
なっている。
【0023】一方、図3に示すように、バックロール4
2の上方には上部固定フレーム78が設置され、この上
部固定フレーム78の中央に電動圧下スクリュウ75が
設けられ、この電動圧下スクリュウ75により、バック
ロール42を回転自在に支持するロール支持体43が昇
降されるようになっている。上部固定フレーム78には
また、一組の電動圧下スクリュウ77が設けられてい
る。一方、バックロール42の上流側および下流側に隣
接する位置には、バックロール42に沿って取付台72
がそれぞれ配置され、各取付台72には油圧シリンダ7
6が上向きに取り付けられ、これらのロッドに、前記各
電動圧下スクリュウ77のスクリュウ76Aが連結され
ている。そして、電動圧下スクリュウ75,77によ
り、バックロール42および各ガイドローラ74が同時
に昇降操作されるようになっている。また、各油圧シリ
ンダ76により、板条材Tに対するガイドローラ74の
当接圧力が調整可能とされている。
【0024】各取付台72の下面には、ガイドローラ6
4およびガイドローラ68と板条材Tを挟んでそれぞれ
対向する位置に、ガイドローラ74がそれぞれ回転自在
に取り付けられている。そして、ガイドローラ64,7
4の間、およびガイドローラ68,74の間で板条材T
が挟まれるようになっている。
【0025】この実施例では、上側スカルピングカッタ
46についても、上下位置が逆になっている点を除い
て、前記ガイド支持体30、第1入側ガイド32、ガイ
ド支持体34、第1出側ガイド36、吸塵カバー38お
よび吸塵ダクト40とそれぞれ同様の構造からなるガイ
ド支持体48、第2入側ガイド50、ガイド支持体5
2、第2出側ガイド54、吸塵カバー56および吸塵ダ
クト58が設けられている。さらにバックロール60
は、図3に示したようなバックロール42と同様の支持
構造を上下倒立して設けることにより支持されている。
【0026】なお、第2入側ガイド50に関しては、第
1入側ガイド32のように切削油噴射ノズル孔86を形
成せず、第2入側ガイド50の上流側に、板条材Tの上
面に切削油を液状のまま滴下する給油ノズルを形成した
構成としてもよい。板条材Tの上面に滴下された切削油
は、板条材Tに載ったまま第2入側ガイド50と板条材
Tとの摺動箇所に供給されるため、第1入側ガイド32
に比して切削油不足が生じにくいからである。
【0027】上記構成からなる両面面削装置によれば、
板条材Tのスカルピングを行う際に第1入側ガイド32
の各切削油噴射ノズル孔86から切削油を連続的に噴出
させると、切削油はガイド凸部66と堰部69との間に
形成されている油溜部67に満たされたうえ、板条材T
の走行につれて徐々に板条材Tの下面全域に亙ってガイ
ド凸部66と板条材Tとの間隙に流れ込んでいく。これ
により、ガイド凸部66と板条材Tとの間に、切削油の
均一な液膜を効果的に形成することが可能であるから、
切削油の消費量が比較的少なくともこれらの焼き付きが
確実に防止できるだけでなく、下側スカルピングカッタ
28による切削性の向上も図れる。したがって、最終的
に得られる板条材Tの清浄度、および平面度を向上する
ことが可能である。
【0028】また、ガイド凸部66には凹部66Aおよ
び尖端66Bが交互に形成され、さらに尖端66Bは切
削油噴射ノズル孔86の下流側近傍に位置しているの
で、切削油噴射ノズル孔86から流出した切削油の一部
は尖端66Bにかき分けられて凹部66A内に広がる。
この作用により、ガイド凸部66の長手方向全域に亙っ
て均一に切削油を広げることができる。これに対し、凹
部66Aおよび尖端66Bを形成しないとすれば、切削
油は切削油噴射ノズル孔86の下流領域に多く供給され
る一方、切削油噴射ノズル孔86同士の中間の下流領域
では供給量が減少するので、切削油の供給量が不均一に
なる傾向が増す。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて適宜構成を変更してよい。例
えば、堰部69の形状を、ガイド凸部66の凹部66A
および尖端66Bの形状に沿った蛇行形状としてもよ
い。また、切削油の供給条件によっては、堰部69を省
いた構成によっても上記実施例と同等の効果を得ること
が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る両面
面削装置によれば、下側スカルピングカッタの上流側に
隣接する第1入側ガイドに、板条材に当接するガイド凸
部と、ガイド凸部の上流側に近接した切削油噴射ノズル
とが形成され、さらにガイド凸部の上流側の端縁には切
削油噴射ノズル同士の中間に対応して凹部が形成されて
いるから、各切削油噴射ノズルから液状のまま噴射され
た切削油は、各凹部に溜まりつつ板条材の下面全域に亙
って均一にガイド凸部と板条材との間に流れ込んでい
き、これらの間に切削油を効果的に供給することができ
る。したがって、切削油の消費量が比較的少なくとも、
第1入側ガイドと板条材との焼き付きが防止でき、下側
スカルピングカッタによる切削性向上が図れ、最終的に
得られる板条材の平面度を向上できるうえ、板条材の清
浄度も向上可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る両面面削装置の一実施例を示す側
面図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例の下側スカルピングカッタの周囲の構
造を示す側面図である。
【図4】同実施例の下側スカルピングカッタの周辺の構
造を示す平面図である。
【図5】同実施例の下側スカルピングカッタの周辺の構
造を示す側断面図である。
【図6】同実施例の切削油噴射ノズル孔および給液路の
断面拡大図である。
【図7】同実施例の切削油噴射ノズル孔、ガイド凸部お
よび堰部を示す平面図である。
【図8】従来の両面面削装置を示す側面図である。
【符号の説明】
T 板条材 26,44,62 送りロール(板条材送り機構) 28 下側スカルピングカッタ 32 第1入側ガイド 36 第1出側ガイド 42 バックロール 46 上側スカルピングカッタ 50 第2入側ガイド 54 第2出側ガイド 60 バックロール 63 板材 64 ガイドローラ 66 ガイド凸部 66A 凹部 66B 尖端 67 油溜部 69 堰部 68,74 ガイドローラ 76 油圧シリンダ 78 上部固定フレーム 80,82,84 切削油供給路 86 切削油噴射ノズル孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水下 弘一 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸 銅株式会社若松製作所内 (56)参考文献 特開 平7−276125(JP,A) 特開 平7−276126(JP,A) 特公 昭50−5835(JP,B1) 実公 昭34−13493(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 3/13 B23D 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板条材をその長手方向に走行させる板条材
    送り機構と、外周面に多数の切削刃が形成されこれら切
    削刃により前記板条材の下面を平面切削するように板条
    材の幅方向に軸線を向けて配置された下側スカルピング
    カッタと、外周面に多数の切削刃が形成されこれら切削
    刃により前記板条材の上面を平面切削するようにその軸
    線を板条材の幅方向に向けて配置された上側スカルピン
    グカッタと、前記各スカルピングカッタをそれぞれ回転
    駆動する駆動機構と、前記板条材を挟んで各スカルピン
    グカッタとそれぞれ対峙するとともに板条材の走行につ
    れ回転される第1および第2押さえローラと、前記各ス
    カルピングカッタによる板条材の平面切削箇所の上流側
    に隣接して板条材の上面および下面にそれぞれ当接する
    第1および第2入側ガイドとを具備し、 前記第1入側ガイドには、板条材の幅方向の略全域に亙
    って板条材の下面に当接するガイド凸部が形成されると
    ともに、前記第1入側ガイドの上面の、前記ガイド凸部
    の上流側に近接する位置には、切削油を板条材に吹き付
    けるための切削油噴射ノズルが板条材の幅方向に間隔を
    開けて複数形成され、さらにこれら切削油噴射ノズルに
    切削油を供給するための切削油供給路が形成されてお
    り、 さらに、前記ガイド凸部の上流側の端縁には、前記切削
    油噴射ノズル同士の間に対応する各位置に、下流側へ凹
    む凹部がそれぞれ形成されていることを特徴とする両面
    面削装置。
  2. 【請求項2】前記第1入側ガイドには、各切削油噴射ノ
    ズルの上流側に、板条材の幅方向に延びる堰部が形成さ
    れ、この堰部と前記ガイド凸部との間には油溜部が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の両面面削装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1入側ガイドには、各切削油噴射ノ
    ズルよりも上流側において板条材の下面に当接し転動す
    る多数のガイドローラが設けられていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の両面面削装置。
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JP2010234476A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Nippon Mining & Metals Co Ltd 金属板用面削装置
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