JP3468733B2 - さや管向け推進管製造型枠 - Google Patents

さや管向け推進管製造型枠

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JP3468733B2
JP3468733B2 JP2000060928A JP2000060928A JP3468733B2 JP 3468733 B2 JP3468733 B2 JP 3468733B2 JP 2000060928 A JP2000060928 A JP 2000060928A JP 2000060928 A JP2000060928 A JP 2000060928A JP 3468733 B2 JP3468733 B2 JP 3468733B2
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propulsion
propulsion pipe
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聡 鹿野
英夫 子安
明浩 石田
和夫 中村
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Tokyo Electric Power Co Inc
Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心成形に係るさ
や管向け推進管製造型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】電力やガスなどを供給するための本管
(強化プラスチック複合管、塩化ビニール管、鋼管また
は鋳鉄管)は、さや管の内部に収容され、さや管の内部
に充填されたモルタルなどに埋設されている。
【0003】上記さや管は、推進工法により地中に設置
されることから、さや管向け推進管と呼ばれており、遠
心機にセットされた型枠により製造される推進工法用鉄
筋コンクリート管である。
【0004】図12に示されるように、さや管向け推進
管1には、その推進管本体2の推進方向先端側とは反対
側の後端部に予め直筒形のカラー(鋼製カラー)3が取
付けられている。
【0005】このカラー3に、後続するさや管向け推進
管1のテーパ4を嵌着させるように結合し、この結合が
完了すれば、推進管1どうしの横ずれを防止できるとと
もに、結合部分における止水性を保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来は、1台の遠心機
に1つの型枠をセットし、1つの型枠内で単一の推進管
を製造しているが、この製造方法では生産効率が低い。
【0007】さらに、推進管1のカラー3は直筒形に形
成されているので、推進管1どうしの結合部分に、図1
2に示されるような傾きなどの施工誤差が生じた場合
は、先行推進管1のカラー3に後続推進管1のテーパ4
を円滑に嵌合できず、作業性が低下する。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、さや管向け推進管を効率良く製造する製造型枠
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】求項に記載された発
明は、遠心機により回転される管状の型枠本体と、型枠
本体内の軸方向に複数区画設けられプレキャスト材をそ
れぞれ注入されて複数本のさや管向け推進管を遠心成形
する複数の推進管成形室と、一の推進管成形室と他の推
進管成形室との間に配置された複数の仕切体と、型枠本
体の軸方向の複数位置にて型枠本体内に挿脱可能に設け
られ選択された位置にて仕切体を固定可能の仕切体位置
決め手段を具備したものであり、共通の型枠本体内
で、複数の推進管成形室により、複数のさや管向け推進
管が同時に効率良く製造される。この場合、複数の仕切
体の取付位置によって、各推進管成形室の軸方向長さが
設定される。さらに、型枠本体内における仕切体の軸方
向取付位置を仕切体位置決め手段の挿脱操作で変更する
ことにより、推進管成形室の軸方向長さが変更される。
【0010】請求項に記載された発明は、請求項
載のさや管向け推進管製造型枠において、一の推進管成
形室と他の推進管成形室との間に設けられプレキャスト
材注入用の管が挿通される筒体を具備したものであり、
プレキャスト材注入用の管を、筒体を通して一の推進管
成形室から他の推進管成形室へと伸ばすことにより、こ
の管より各々の推進管成形室にプレキャスト材が効率良
く注入される。筒体は、プレキャスト材を注入すべきで
ない部分に落とさないためのもので、この筒体の内側だ
けを掃除すればよい。
【0011】請求項に記載された発明は、請求項
載のさや管向け推進管製造型枠における筒体が、接続個
数により全長を調整するものであり、仕切体間の間隔が
変更されたら、筒体の接続個数を増減することにより対
応する。
【0012】請求項に記載された発明は、請求項1
のいずれかに記載のさや管向け推進管製造型枠にお
いて、推進管成形室の一端側に設けられ推進管の一端部
に推進管結合案内用のカラーをセットするためのカラー
取付部と、推進管成形室の他端側に設けられ推進管の他
端部にカラー嵌合用のテーパを成形するためのテーパ成
形部とを具備したものであり、推進管成形室によりさや
管向け推進管が製造されると同時に、その推進管の一端
部に推進管結合案内用のカラーが先付けされ、他端部に
カラー嵌合用のテーパが成形される。
【0013】請求項5に記載された発明は、請求1乃至
4のいずれかに記載のさや管向け推進管製造型枠におい
て、推進管成形室に臨む仕切体に溶接付けされたナット
と、ナットに螺合され脱型の際に螺進されてさや管向け
推進管の端面を押圧する押しボルトとを具備したもので
あり、遠心製造が完了して脱型する際に、押しボルトを
回動して螺進させると、それらの先端が推進管成形室内
で成形されたさや管向け推進管の端面を押圧するので、
脱型を容易にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図11に
示された種々の実施の形態を参照しながら詳細に説明す
る。
【0015】図1および図2に示されるように、共通の
遠心機(遠心締固め装置)11の2列設けられた軸方向に
複数あるローラ11a上に、複数の円筒形のさや管向け推
進管製造型枠(以下、さや管向け推進管製造型枠を単に
「型枠」という)12,13が軸方向の間隔をおいて設置さ
れている。これらの各型枠12,13内にはプレキャスト材
としてのコンクリートがそれぞれ注入されている。
【0016】型枠12は、単一のさや管向け推進管を製造
するための単品用型枠であり、また、型枠13は、図3な
どに示されるように、複数のさや管向け推進管1を同時
に製造するための型枠であり、いずれも、2つ割に設け
られた半円筒形の下型枠と上型枠とを有している。
【0017】そして、共通の遠心機11により複数の型枠
12,13を回転させることで、これらの型枠12,13により
同時に複数本のさや管向け推進管1を効率良く遠心製造
する。遠心機11は、一方のローラ11aを回転駆動するこ
とにより複数の型枠12,13を同時に等速で回転させ、コ
ンクリートを遠心力により締固める。蒸気養生などの強
度促進工程を経て、2つ割の下型枠から上型枠を外し、
製品としてのさや管向け推進管1を脱型する。
【0018】なお、現状のさや管には多くの場合、下水
道用の推進管が用いられており、この下水道用の推進管
を遠心機で製造する際は、管内の壁面を流れる汚物など
の滑り性を良くするために個々に内面仕上げをする必要
があるため、遠心機上に複数本の推進管を設置して同時
に製造することはできないが、さや管向け推進管1は、
そのような内面仕上げを必要としないから、コンクリー
トを投入した型枠12,13を軸方向に長い遠心機11上に複
数本間隔をおいて設置し、遠心機11を回転させること
で、同時に複数本のさや管向け推進管1を効率良く製造
でき、現状の下水道用の推進管に比べ安価に提供でき
る。
【0019】次に、図3に基づき、型枠13の第1の実施
の形態を説明する。
【0020】遠心機11により回転される円筒形の型枠本
体21内の軸方向に推進管成形室22が複数区画設けられて
いる。これらの複数の推進管成形室22は、コンクリート
をそれぞれ注入されて複数本のさや管向け推進管1を遠
心成形するもので、共通の型枠本体21内で、複数の推進
管成形室22により、複数のさや管向け推進管1が同時に
効率良く製造される。
【0021】各々の推進管成形室22は、型枠本体21内に
固定された仕切体23と、型枠本体21の端板24との間にそ
れぞれ形成されている。すなわち、複数の推進管成形室
22の間に複数の仕切体23が配置され、これらの複数の仕
切体23の取付位置によって、各推進管成形室22の軸方向
長さが設定されている。
【0022】各々の推進管成形室22の間には、各仕切体
23の中心部にそれぞれ一体的に取付けられた筒体25が、
突合わせるようにして連続的に設けられている。これら
の筒体25は、プレキャスト材注入用としてのコンクリー
ト注入用の管26が挿通される際に、各仕切体23の間で型
枠本体21の内面に管26よりコンクリートを落とさないよ
うにするためのもので、片側の端板24の開口部27から図
示左側の推進管成形室22に挿入されたコンクリート注入
用の管26を、筒体25を通して図示右側の推進管成形室22
へと伸ばすことによって、この管26より各々の推進管成
形室22にコンクリートを効率良く注入できる。
【0023】各々の推進管成形室22の内端側に位置する
左右の仕切体23の外周面部にはカラー取付部28が設けら
れ、このカラー取付部28に推進管結合案内用の鋼製のカ
ラー3の約半分が嵌着セットされ、このカラー3の残り
約半分は、各推進管成形室22に突出され、遠心成形され
た各さや管向け推進管1の一端部に固定される。
【0024】一方、左右の端板24の内側に隣接した型枠
本体21の内周面部にはテーパ成形部29が設けられ、この
テーパ成形部29により、遠心成形された各さや管向け推
進管1の他端部にカラー嵌合用のテーパ4が成形され
る。
【0025】このように、長尺に形成された型枠13は、
複数の推進管成形室22を間隔をおいて区画形成した型枠
であるから、これらの複数の推進管成形室22にコンクリ
ートをそれぞれ注入した型枠13を遠心機11上に設置して
回転させることで、単一型枠でも、複数の推進管成形室
22により複数本のさや管向け推進管1を同時に効率良く
遠心製造できる。
【0026】そして、各々の推進管成形室22にて、さや
管向け推進管1が製造されると同時に、その推進管1の
一端部に推進管結合案内用のカラー3が先付けされ、他
端部にカラー嵌合用のテーパ4が成形される。
【0027】次に、図4は、型枠13の第2の実施の形態
を示し、その基本構造は、図3に示された型枠13と同様
であるから、同一部分には同一符号を付して、その説明
を省略する。
【0028】この図4の型枠13は、左側の推進管成形室
22aと右側の推進管成形室22bとの間に配置された複数
の仕切体23a,23bの取付位置が左右対称でなく、図3
のものと比べて、仕切体23bが右側へ変位している。こ
のため、左側の推進管成形室22aより右側の推進管成形
室22bの軸方向長さが短くなり、さや管向け推進管1aに
対してさや管向け推進管1bが短くなる。
【0029】この図4の型枠13において、コンクリート
注入用の管26が挿通される筒体25は、接続個数により全
長を調整するものであり、仕切体23a,23b間の間隔変
更に応じて、筒体25の接続個数を増減する。
【0030】次に、図5は、型枠13の第3の実施の形態
を示し、その基本構造は、図3に示された型枠13と同様
であるから、同一部分には同一符号を付して、その説明
を省略する。
【0031】この図5の型枠13は、複数の仕切体23a,
23bの取付位置をさらに右側に変位させて、左側の推進
管成形室22aの軸方向長さがより長くなり、右側の推進
管成形室22bの軸方向長さがより短くなるようにしたも
のであり、このため、さや管向け推進管1aはより長く、
さや管向け推進管1bはより短くなる。例えば、長尺側の
さや管向け推進管1aは、従来の下水道用の推進管にはな
かった3m以上も可能である。
【0032】この図5の型枠13において、コンクリート
注入用の管26が挿通される筒体25は、単体で仕切体23
a,23b間を接続し、コンクリート注入用の管26を、単
一の筒体25を通して一の推進管成形室22aから他の推進
管成形室22bへと伸ばすことにより、各々の推進管成形
室22a,22bにコンクリートを効率良く注入できる。
【0033】以上のように、筒体25の接続または撤去に
より長さを自由に変化させることができる仕切構造を、
長尺の円筒形の型枠13内に設置することで、長さが同等
または異なる複数本の推進管1を1つの型枠内で同時に
製造できる。しかも、さや管向け推進管13は、内面仕上
げが不必要なことから、接続または撤去により長さを自
由に変更できる仕切構造の筒体25は、内側にコンクリー
ト注入用の管26のみを通過させるのに足りる小口径の構
造で良く、筒体25は軽量かつ小型の構造となり、簡単に
短時間で接続または撤去できる。
【0034】次に、図6を参照して、型枠13の第4の実
施の形態を説明する。
【0035】遠心機11(図1および図2)により転輪30
を介して回転される管状の型枠本体31の内部に、軸方向
に複数区画の推進管成形室32が設けられている。これら
の複数の推進管成形室32は、共通の型枠本体31内で、コ
ンクリートをそれぞれ注入されて複数本のさや管向け推
進管1を同時に効率良く遠心成形する。
【0036】各推進管成形室32は、それらの間に配置さ
れた複数の仕切体33と、型枠本体31の一端部および他端
部にテーパ成形部としてのテーパ成形筒34を介して接続
されたリング状の端板35との間に形成されたものであ
り、複数の仕切体33の取付位置によって、各推進管成形
室32の軸方向長さが設定される。
【0037】各々の仕切体33は、2枚の円板36,37と、
これらの円板36,37の外周部間に溶接されたカラー取付
部としてのカラー取付筒38とにより形成され、各円板3
6,37の中心部間には筒体39がそれぞれ溶接され、これ
らの筒体39は、突き合うように連続的に接続され、複数
の推進管成形室32間を連通している。
【0038】この筒体39に、一方の端板35の開口部40か
ら挿入されたコンクリート注入用の管(図示せず)が挿
通され、図3に示されるように片側から両方の推進管成
形室32にコンクリートを注入できる。
【0039】これらの仕切体33は、型枠本体31の軸方向
の複数位置に取付けられたナット41のうちの選択された
ものに螺合されて型枠本体31内に挿脱可能に設けられた
仕切体位置決め手段としてのボルト42により固定可能で
ある。
【0040】すなわち、図7に示されるように、仕切板
33のカラー取付筒38には、その外周面にボルト挿入溝43
が設けられているから、ナット41で型枠本体31内に螺入
された仕切体位置決め用のボルト42の先端部をこのボル
ト挿入溝43に挿入することで、仕切体33が軸方向に動か
ないように固定する。ナット41およびボルト42は、型枠
本体31の全囲に所定ピッチで配設されている。ボルト42
が螺合されない空のナット41は盲ボルトにより塞がれて
いる。
【0041】カラー取付筒38は、推進管結合案内用のカ
ラー3をセットするためのもので、このカラー取付筒38
には、その外周面にボルト挿入溝43とともに、カラー3
のほぼ半分を嵌着するための浅く幅広のカラー嵌着溝44
が設けられ、さらに、このカラー取付筒38の左端部の外
周面にはOリングなどのシール部材45を嵌着するための
周溝が設けられ、シール部材45によりカラー取付筒38と
カラー3との間の液密を保つようにし、また、カラー取
付筒38の右端部の外周面にはOリングなどのシール部材
46を嵌着するための周溝が設けられ、シール部材46によ
りカラー取付筒38と型枠本体31との間の液密を保つよう
にしている。
【0042】カラー嵌着溝44に嵌着されたカラー3の残
り半分は、推進管成形室32に突出され、型枠本体31に取
付けられたナット47に螺入されたストッパとしてのボル
ト48により係止されている。ナット47およびボルト48
は、図6に示されるように型枠本体31の軸方向の複数位
置に、仕切体位置決め用のナット41から一定の距離をお
いて取付けられている。
【0043】さらに、図7に示されるように、各推進管
成形室32に臨む仕切体33の円板36には、全周にわたって
複数のナット49が溶接付けされ、これらのナット49に押
しボルト50がそれぞれ螺合されている。そして、遠心製
造が完了して脱型する際に、これらの押しボルト50を回
動して螺進させると、それらの先端が推進管成形室32内
で成形されたさや管向け推進管1の端面を押圧するの
で、脱型を容易にできる。
【0044】図8に示されるように、前記テーパ成形筒
34は、両端部にフランジ51,52を有し、一方のフランジ
51は、型枠本体31の端部フランジ53にボルト54およびこ
れと螺合するナット55により、連続的に固定され、ま
た、他方のフランジ52には、Oリングなどのシール部材
56を介して、前記端板35が図示しないボルトおよびこれ
と螺合するナットにより固定されている。
【0045】テーパ成形筒34の内周面には、推進管1の
端部にカラー嵌合用のテーパを成形するためのテーパ面
57と、推進管1側にシール溝を形成するための凸部58と
が設けられている。
【0046】そして、図6に示されるように、型枠本体
31の中央部で2つの仕切体33を最も接近させ、各仕切体
33と一体に設けられた2つの筒体39を直接突き合わせる
ようにした場合は、その左右の各推進管成形室32に、図
5の場合と同様に合計で最も軸方向寸法の大きなさや管
向け推進管1を成形でき、また、推進管成形室32により
さや管向け推進管1が製造されると同時に、図12に示
されるように、その推進管1の一端部に推進管結合案内
用のカラー3を先付けでき、他端部にカラー嵌合用のテ
ーパ4を成形できる。
【0047】なお、前記カラー取付筒38は、各推進管成
形室32の内端側に設けられ、またテーパ成形筒34は、各
推進管成形室32の外端側に設けられているが、これらの
位置関係は、逆にしてもよい。
【0048】次に、図9は、型枠13の第5の実施の形態
を示し、その基本構造は、図6に示された型枠13と同様
であるから、同一部分には同一符号を付して、その説明
を省略する。
【0049】この図9の型枠13は、一対の仕切体33を相
互に離間する方向へ変位させて位置決めするように、型
枠本体31内における仕切体33の軸方向取付位置を変更す
る。この変更は、仕切体位置決め手段としてのボルト42
を別のナット41に差し替えることにより行い、これによ
り、各推進管成形室32の軸方向長さを図6のものより短
くするように変更する。
【0050】その際、各仕切体33の筒体39間が離間する
ので、これらの筒体39間に別の筒体61を付き合わせるよ
うにして連続的に介在させる。この筒体61は、支持部材
62により型枠本体31の中心部に保持されている。この支
持部材62は、筒体61に一対の円板63がフランジ状に溶接
され、これらの円板63間に円筒64およびステー65が溶接
されたものである。筒体61の両端にはフランジ66が設け
られている。
【0051】そして、コンクリート注入用の管(図示せ
ず)を、これらの筒体39,61,39を通して一の推進管成
形室32から他の推進管成形室32へと伸ばすことにより、
この管より各々の推進管成形室32にコンクリートを効率
良く注入できる。
【0052】次に、図10は、型枠の第6の実施の形態
を示し、その基本構造は、図6および図9に示された型
枠と同様であるから、同一部分には同一符号を付して、
その説明を省略する。
【0053】この図10の型枠は、型枠本体31内におけ
る一対の仕切体33の軸方向取付位置を、図9の型枠より
さらに離間する方向へ変位させて位置決めしたもので、
この変更は、仕切体位置決め手段としてのボルト42を別
の位置のナット41に差し替えることにより行い、これに
より、各推進管成形室32の軸方向長さを図9のものより
さらに短くするように変更する。
【0054】その際、各仕切体33の筒体39と中間部の筒
体61との間が離間するので、これらの筒体39,61間に別
の筒体71を付き合わせるようにして連続的に介在させ
る。これらの筒体71にはフランジ72が一体に設けられ、
このフランジ72を筒体61のフランジ66にボルト73および
ナット74で接続して、筒体61と一体化する。この一体化
された筒体61,71は、筒体71に溶接されたフック75をク
レーンで吊上げることにより、型枠本体31に対し脱着す
る。
【0055】そして、これらの筒体39,71,61,71,39
を通してコンクリート注入用の管(図示せず)を、一の
推進管成形室32から他の推進管成形室32へと伸ばすこと
により、この管より各々の推進管成形室32にコンクリー
トを効率良く注入できる。
【0056】このように、仕切体33間の間隔が変更され
たら、それに応じて基本の筒体39に追加される中間の筒
体61,71の接続個数を増減することにより、筒体の全長
を調整する。
【0057】以上のような製造方法により、または型枠
13により製造されたさや管向け推進管1は、脱型された
状態では、図12に示されるように、円筒状に成形され
た推進管本体2と、この推進管本体2の端部の外周面よ
り直筒状に突出された推進管結合案内用の鋼製のカラー
3とを備えている。
【0058】そこで、脱型後の各推進管1を回転しなが
ら、図示しない成形ローラなどを用いて、カラー3の開
口縁を拡開方向へ加工することにより、図11に示され
るように、カラー3は、推進管本体2の端部より突出さ
れた部分にて円筒状に形成された円筒部3aと、この円
筒部3aの先端部にて外方へ向って直線形状、円弧形状
または緩和曲線形状で拡開状に形成された拡開部3bと
を具備する形状に加工される。
【0059】したがって、さや管向け推進管1どうしを
カラー3を介して結合しようとする場合、その結合部分
に軸心のずれや、傾きなどの施工誤差が生じても、カラ
ー3の拡開部3bによりその施工誤差を吸収して、一方
の推進管1のカラー3の円筒部3aまで他方の推進管1
のテーパ4が円滑に導かれ、この円筒部3aでの嵌合に
より、さや管向け推進管1間の施工誤差が矯正されると
ともに、接合後の止水材の位置は拡開部3bより絞り込
まれているため止水材が圧縮され、止水性が保たれる。
【0060】図1に示された単品用の型枠12でも、図1
2に示された円筒状の推進管本体2と、この推進管本体
2の端部の外周面より直筒状に突出された推進管結合案
内用のカラー3とを備えているさや管向け推進管1を製
造できるから、このような推進管1のカラー3も、同様
に、図11に示されるように、円筒部3aと、拡開部3
bとを具備する形状に加工する。
【0061】このような円筒部3aと拡開部3bとを具
備したカラー3は、さや管向け推進管1だけでなく、例
えば下水道用の推進管のような内面仕上げを必要とする
推進管にも適用できる。
【0062】前記型枠12,13には、さや管向け推進管1
内に本管を配管する際に用いる金具などを固定するため
の埋込みナット(インサート)や、滑材やグラウト材な
どを注入するための注入孔用ソケットが先付けされてい
るが、図には示さない。
【0063】この推進管1を用いた推進工法を説明する
と、発進立て坑より推進管を吊り降ろし、この推進管の
先端に掘削機を取付け、油圧ジャッキにより推進管を水
平方向へ推進し、掘進中の地山の崩壊を防止するため、
推進管に穿孔された注入孔より推進管と地山との隙間に
滑材を注入し、到達立て坑まで掘進完了後、注入孔から
グラウト材を注入して滑材と置換し、推進管の内面に先
付けされたインサートに金具を介してレールを取付け、
このレールに電力用などの本管を懸垂して引込むことに
より本管を配管し、配管後、推進管内にモルタルまたは
砂を注入して空所に充填する。
【0064】なお、本さや管向け推進管1は、電力用の
ほかにも、通信用、ガス用、水道用、熱供給用、石油用
のさや管向け推進管にも適用できる。
【0065】
【発明の効果】求項記載の発明によれば、共通の型
枠本体内で、複数の推進管成形室により、複数のさや管
向け推進管を同時に効率良く製造できる製造型枠を提供
できる。この場合、複数の仕切体の取付位置によって、
複数の推進管成形室の軸方向長さを簡単に設定できる。
さらに、型枠本体内における仕切体の軸方向取付位置を
仕切体位置決め手段の挿脱操作で変更することにより、
推進管成形室の軸方向長さを簡単に変更できる。
【0066】請求項記載の発明によれば、プレキャス
ト材注入用の管を、筒体を通して一の推進管成形室から
他の推進管成形室へと伸ばすことにより、この管より各
々の推進管成形室にプレキャスト材を効率良く注入でき
る。
【0067】請求項記載の発明によれば、仕切体間の
間隔変更に対して、筒体の接続個数を増減することによ
り簡単に対応できる。
【0068】請求項記載の発明によれば、推進管成形
室によりさや管向け推進管を製造すると同時に、その推
進管の一端部に推進管結合案内用のカラーを先付けでき
るとともに、他端部にカラー嵌合用のテーパを成形でき
る。
【0069】請求項5記載の発明によれば、遠心製造が
完了して脱型する際に、押しボルトを回動して螺進させ
ると、それらの先端が推進管成形室内で成形されたさや
管向け推進管の端面を押圧するので、脱型を容易にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るさや管向け推進管製造型枠により
さや管向け推進管製造する際に用いる遠心機および型
枠の正面図である。
【図2】同上遠心機および型枠の側面図である。
【図3】本発明に係るさや管向け推進管製造型枠の第1
の実施の形態を示す断面図である。
【図4】同上型枠の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】同上型枠の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】同上型枠の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】同上型枠のカラー取付部を示す断面図である。
【図8】同上型枠のテーパ成形部を示す断面図である。
【図9】同上型枠の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図10】同上型枠の第6の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図11】同上型枠により製造されたさや管向け推進管
の施工状態を示す断面図である。
【図12】従来のさや管向け推進管の施工状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 さや管向け推進 カラ テーパ 11 遠心機 12,13 さや管向け推進管製造型枠 21 型枠本体 22 推進管成形室 23 仕切体 25 筒体 26 プレキャスト材注入用の管 28 カラー取付部 29 テーパ成形部 31 型枠本体 32 推進管成形室 33 仕切体 34 テーパ成形部としてのテーパ成形筒 38 カラー取付部としてのカラー取付筒 39 筒体 42 仕切体位置決め手段としてのボルト 61 筒体 71 筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿野 聡 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 子安 英夫 東京都港区港南一丁目8番27号 日本コ ンクリート工業株式会社内 (72)発明者 石田 明浩 東京都港区港南一丁目8番27号 日本コ ンクリート工業株式会社内 (72)発明者 中村 和夫 茨城県下館市伊佐山字北宿218番3 日 本コンクリート工業株式会社 川島工場 内 (56)参考文献 特開 平7−127383(JP,A) 特開 昭62−80006(JP,A) 特開 昭56−25406(JP,A) 実開 昭50−31250(JP,U) 実開 昭62−178110(JP,U) 実開 昭62−34409(JP,U) 実公 平2−34005(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 7/00 - 7/46 B28B 21/00 - 21/96 B28B 23/00 - 23/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心機により回転される管状の型枠本体
    と、 型枠本体内の軸方向に複数区画設けられプレキャスト材
    をそれぞれ注入されて複数本のさや管向け推進管を遠心
    成形する複数の推進管成形室と、 一の推進管成形室と他の推進管成形室との間に配置され
    た複数の仕切体と、 型枠本体の軸方向の複数位置にて型枠本体内に挿脱可能
    に設けられ選択された位置にて仕切体を固定可能の仕切
    体位置決め手段を具備したことを特徴とするさや管向
    け推進管製造型枠。
  2. 【請求項2】 一の推進管成形室と他の推進管成形室と
    の間に設けられプレキャスト材注入用の管が挿通される
    筒体を具備したことを特徴とする請求項記載のさや管
    向け推進管製造型枠。
  3. 【請求項3】 筒体は、接続個数により全長を調整する
    ことを特徴とする請求項記載のさや管向け推進管製造
    型枠。
  4. 【請求項4】 推進管成形室の一端側に設けられ推進管
    の一端部に推進管結合案内用のカラーをセットするため
    のカラー取付部と、 推進管成形室の他端側に設けられ推進管の他端部にカラ
    ー嵌合用のテーパを成形するためのテーパ成形部とを具
    備したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記
    載のさや管向け推進管製造型枠。
  5. 【請求項5】 推進管成形室に臨む仕切体に溶接付けさ
    れたナットと、 ナットに螺合され脱型の際に螺進されてさや管向け推進
    管の端面を押圧する押しボルトと を具備したことを特徴
    とする請求1乃至4のいずれかに記載のさや管向け推進
    管製造型枠。
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