JP3468272B2 - チップ型サージアブソーバ及びその製造方法 - Google Patents
チップ型サージアブソーバ及びその製造方法Info
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Description
るサージアブソーバに係り、詳しくは基板上に1対の放
電電極を形成し、封入ガス雰囲気の放電室を設けたチッ
プ型サージアブソーバ及びその製造方法に関する。
ブソーバとして、図4に示すようなサージアブソーバが
知られている。図4に示すサージアブソーバ2では、平
板状の絶縁体よりなる基板3の板面上に導電性薄膜から
なる1対の放電電極3a,3bが離隔して形成され、か
つこの放電電極3a,3b間には導電性薄膜で形成され
る所定形状の放電電極3cが互いに同一間隔のスパーク
ギャップを持って複数個配列されている。放電電極3
a,3bにはリード端子2a,2aがそれぞれ取付けられ
る。導電性薄膜3a,3b,3cを覆うようにカバー4
が基板3に装着されて封止され、カバー4内にはアルゴ
ンガスのような不活性ガスが封入される。
等に起因してリード端子2a,2aにサージ電圧が印加
されると、放電電極3a,3b間で放電してサージ電圧
が吸収される。
2は形状が長円状になるためにチップ化が非常に困難で
あり、プリント回路基板の表面に実装できない欠点があ
った。また、カバー4を電極3a,3b,3cが形成され
た面の全体を覆うように設けるため形状が大きくなる問
題があった。
実装可能であって、小型化し易く量産性に優れたチップ
型サージアブソーバ及びその製造方法を提供することに
ある。
アブソーバは、絶縁材料よりなるチップ状の基板と、該
基板の板面に放電間隙をあけて設けられた1対の放電電
極と、該放電間隙に臨む密閉された封入ガス雰囲気の放
電室とを有するチップ型サージアブソーバにおいて、該
放電室は、開口のあいた第1のガラスシートを前記基板
の上に重ねその上に開口のない第2のガラスシートを重
ね、その後、第1のガラスシートの該開口内と第1のガ
ラスシートの側面とを連通するように通気用貫通穴を設
け、次いで加熱してガラスシート同士を融着させると共
に該通気用貫通穴を閉塞させることにより形成したもの
であることを特徴とするものである。
方法は、絶縁材料よりなるチップ状の基板と、該基板の
板面に放電間隙をあけて設けられた1対の放電電極と、
該放電間隙に臨む密閉された封入ガス雰囲気の放電室と
を有するチップ型サージアブソーバを製造する方法にお
いて、開口のあいた第1のガラスシートを前記基板の上
に重ねその上に開口のない第2のガラスシートを重ね、
その後、第1のガラスシートの該開口内と第1のガラス
シートの側面とを連通するように通気用貫通穴を設け、
次いで加熱してガラスシート同士を融着させると共に該
通気用貫通穴を閉塞させることにより前記放電室を形成
することを特徴とするものである。
製造方法にあっては、ガラスシートを基板に載せて加熱
融着させることによって放電室を形成することができ、
製造が容易である。
面に端子電極を形成することにより、このチップ型サー
ジアブソーバをプリント回路基板に表面実装することが
できる。
について説明する。
施の形態に係るチップ型サージアブソーバとその製造工
程を示す説明図である。
10の板面(図の上面)に1対の放電電極11、11が
放電ギャップをあけて形成され、この放電電極11、1
1に連なるように端子電極12、12が設けられてい
る。各端子電極12、12は、基板10の図の上面から
端面を回り込み、図の下面にまで回り込んでいる。
を密閉空間よりなる封入ガス雰囲気とするために、開口
13aを有した1枚又は複数枚(図1,2では2枚。た
だし、この枚数は特に限定されるものではない。)の第
1のガラスシート13が基板10上に載置され、開口1
3a内に前記放電ギャップが配置されるようにする。次
いで、このガラスシート13の上に上記開口13aの如
き開口を有しない平板状の第2のガラスシート14を該
第1のガラスシート13の上に重ねる。次に、このガラ
スシート13、14が載った基板10を加熱してガラス
シート13、14を軟化させる。これにより、下層の第
1のガラスシート13が基板10の上面に融着し、第1
のガラスシート13、13同士が融着し、上層の第1の
ガラスシート13とその上の第2のガラスシート14と
が融着する。そして第1のガラスシート13の開口13
aに由来する空室よりなる放電室16がガラス融着物よ
りなるカバー17によって区画形成されたチップ型サー
ジアブソーバ18が製造される。
4は粉末ガラスにバインダーを添加して成形したものが
好ましい。この成形体よりなるガラスシート13、14
を上記の通り基板10上に重ねた後、まず脱バインダー
のための酸化雰囲気焼成を行い、その後封入ガス雰囲気
で焼成してガラスシート13、14の融着を行うのが好
ましい。
3は、開口13aを形成するための中子部分を有した型
を用いて粉末ガラスを成形しても良く、第2のガラスシ
ート14と同じものを成形しその後開口13aをくり抜
くようにして形成しても良い。この場合、複数枚のガラ
スシートを重ねておいて一度に開口13aをくり抜くよ
うにするのが効率的で好ましい。
る前の段階において開口13a内の雰囲気を封入ガス雰
囲気としておくことにより、放電室16内の雰囲気が封
入ガス雰囲気となる。
シート13、13を重ね合わせた後ガラスシート13の
開口13a内とガラスシート13の側面とを連通するよ
うに通気用貫通穴13bを設ける。
雰囲気を封入ガス雰囲気に置換することができる。この
貫通穴13bは、焼成工程において閉塞する。
の脱バインダーを行い、ガラス粉同士を多少焼結させた
後、ガス置換し、次いで加熱してガラスを融着して放電
室を形成するのが好ましい。
形体でなくとも良く、例えば板ガラスを切断して得たガ
ラスシート14や、さらにそれに孔あけ加工したガラス
シート13を採用しても良い。この場合でもガラスシー
ト13、14の融着前に基板周囲の雰囲気を封入ガス雰
囲気とし開口13a内を封入ガス雰囲気としておき、封
入ガス雰囲気中で焼成するのが好ましい。
シート13を重ねる場合、各ガラスシート13の開口径
はそれぞれ異なっていても良い。
e,SF6,CO2,C3F8,C2F6,CF4,H
2あるいはこれらの混合ガスが例示される。
00μm程度(例えば100μm)が好ましい。開口1
3aとしては0.5〜2mm程度(例えば1mm)の径
のものが好ましい。なお、開口13aの形状は円形でな
くても良い。貫通穴13bは直径0.01〜0.5mm
程度が好ましい。各電極は印刷及び焼き付けなど各種の
方法により形成できる。
ブソーバ18は、製造が容易であると共に、図4の従来
のものに比べ放電室16が小さく、全体としてコンパク
トである。また、端子電極12を設けてあり、回路基板
に表面実装することができる。
であると共に、小型であり且つ回路基板に表面実装でき
るチップ型サージアブソーバ及びその製造方法が提供さ
れる。
製造工程図である。
製造工程図である。
バの製造工程図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁材料よりなるチップ状の基板と、該
基板の板面に放電間隙をあけて設けられた1対の放電電
極と、該放電間隙に臨む密閉された封入ガス雰囲気の放
電室とを有するチップ型サージアブソーバにおいて、 該放電室は、開口のあいた第1のガラスシートを前記基
板の上に重ねその上に開口のない第2のガラスシートを
重ね、その後、第1のガラスシートの該開口内と第1の
ガラスシートの側面とを連通するように通気用貫通穴を
設け、次いで加熱してガラスシート同士を融着させると
共に該通気用貫通穴を閉塞させることにより形成したも
のであることを特徴とするチップ型サージアブソーバ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記基板の両端面に
前記放電電極に導通した端子電極がそれぞれ設けられて
いることを特徴とするチップ型サージアブソーバ。 - 【請求項3】 絶縁材料よりなるチップ状の基板と、該
基板の板面に放電間隙をあけて設けられた1対の放電電
極と、該放電間隙に臨む密閉された封入ガス雰囲気の放
電室とを有するチップ型サージアブソーバを製造する方
法において、 開口のあいた第1のガラスシートを前記基板の上に重ね
その上に開口のない第2のガラスシートを重ね、その
後、第1のガラスシートの該開口内と第1のガラスシー
トの側面とを連通するように通気用貫通穴を設け、次い
で加熱してガラスシート同士を融着させると共に該通気
用貫通穴を閉塞させることにより前記放電室を形成する
ことを特徴とするチップ型サージアブソーバの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31836897A JP3468272B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | チップ型サージアブソーバ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31836897A JP3468272B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | チップ型サージアブソーバ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11154580A JPH11154580A (ja) | 1999-06-08 |
JP3468272B2 true JP3468272B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=18098379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31836897A Expired - Lifetime JP3468272B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | チップ型サージアブソーバ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3468272B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102457055A (zh) * | 2010-10-27 | 2012-05-16 | 瑷司柏电子股份有限公司 | 具有多气隙电极对的过电压保护元件 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108238582B (zh) * | 2018-01-10 | 2020-07-10 | 北京理工大学 | 一种应用于引信的微尺度mems能量疏导器件及其制备方法 |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP31836897A patent/JP3468272B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102457055A (zh) * | 2010-10-27 | 2012-05-16 | 瑷司柏电子股份有限公司 | 具有多气隙电极对的过电压保护元件 |
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JPH11154580A (ja) | 1999-06-08 |
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