JP3467817B2 - 液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子およびその製造方法

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JP3467817B2
JP3467817B2 JP32009293A JP32009293A JP3467817B2 JP 3467817 B2 JP3467817 B2 JP 3467817B2 JP 32009293 A JP32009293 A JP 32009293A JP 32009293 A JP32009293 A JP 32009293A JP 3467817 B2 JP3467817 B2 JP 3467817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子としては、一般に、TN
(ツイステッド・ネマティック)モード、またはSTN
(スーパー・ツイステッド・ネマティック)モードのも
のが利用されている。
【0003】上記TNモードおよびSTNモードの液晶
表示素子は、透明電極と水平配向膜とを設けた一対の透
明基板間に誘電異方性が正のネマティック液晶を封入
し、この液晶の分子を両基板間においてツイスト配向さ
せたもので、両基板間における液晶分子のツイスト角
は、TNモードではほぼ90°、STNモードでは18
0〜270°とされている。
【0004】図5は従来の液晶表示素子の一部分の断面
図であり、図6はその電界印加時の液晶分子配向状態を
示している。なお、この液晶表示素子は、単純マトリッ
クス型のものである。
【0005】この液晶表示素子は、ガラス等からなる一
対の透明基板1,2を枠状のシール材(図示せず)を介
して接合し、この両基板1,2間に誘電異方性が正のネ
マティック液晶9を挟持したもので、図において上側の
基板2の液晶層対向面には透明な走査電極4が多数本互
いに平行に形成され、下側の基板1の液晶層対向面には
前記走査電極4に対して直交する透明な信号電極3が多
数本互いに平行に形成されており、さらに両基板1,2
の電極形成面上にはそれぞれ水平配向膜5,6が設けら
れている。
【0006】なお、いずれか一方の基板(図では上側の
基板)2には、両基板1,2の電極3,4が互いに対向
する画素領域の間の部分に対応させて、金属膜からなる
ブラックマスク7が設けられており、この基板2側の電
極(走査電極)4は、ブラックマスク7を覆う透明な絶
縁膜8の上に形成されている。
【0007】上記配向膜5,6は、ポリイミド系配向材
等の水平配向材で形成されており、その膜面にはラビン
グによる配向処理が施されている。これら配向膜5,6
の配向処理方向(ラビング方向)は互いに所定角度(T
Nモードではほぼ90°、STNモードでは180〜2
70°)ずれている。
【0008】また、上記ネマティック液晶9には、左旋
性または右旋性の光学活性物質(例えばカイラル液晶)
が添加されており、この液晶9の分子9aは、両基板
1,2側においてその配向膜5,6面に対しあるプレチ
ルト角をもってその配向処理方向に配向され、両基板
1,2間においてツイスト配向している。
【0009】なお、図では、両基板1,2側での液晶分
子9aのプレチルト状態を分かりやすくするために、全
ての液晶分子9aを紙面に沿う方向に分子長軸が向いて
いる状態で示したが、液晶分子9aは、各液晶分子が基
板1,2面に対して図示のようなプレチルト角で左回り
または右回りにツイスト配向している。
【0010】上記液晶表示素子は、その両面(両基板
1,2の外面)に配置される図示しない一対の偏光板と
の組合わせによって各画素領域の光の透過・遮断を制御
するもので、液晶分子9aは、無電界状態では図5に示
した状態(ツイスト配向状態)に配向し、両基板1,2
の電極3,4間に電界を印加すると図6に示した状態
(立上り配向状態)に配向する。
【0011】そして、液晶分子9aの配向状態が変化す
ると、入射光に対する液晶9の屈折率異方性Δnが変化
し、液晶表示素子のΔn・d(液晶の屈折率異方性Δn
と液晶層厚dとの積)の値が変化するため、前記一対の
偏光板の偏光軸(透過軸または吸収軸)方向をそれぞれ
所定の方向に設定しておけば、液晶分子9aの配向状態
を制御することにより、各画素領域の光の透過・遮断を
制御して画像を表示することができる。
【0012】ところで、上記TNモードやSTNモード
のような液晶分子をツイスト配向させている液晶表示素
子は、表示のコントラストが観察方向によって大きく変
化するため、視野角が狭いという問題をもっていた。
【0013】これは、液晶表示素子のΔn・dの値が表
示の観察方向によって異なるためである。すなわち、従
来の液晶表示素子では、電界を印加したときに液晶分子
9aが図6のように画素領域全体にわたって一様な立上
がり角で立上がり配向するため、観察方向方向に応じ
て、観察方向方向に対する液晶分子の長軸の方向の傾き
角が異なる。
【0014】このため、液晶層のΔnの値および見かけ
の液晶層厚dの値が観察方向によって変化し、したがっ
て表示の明るさ(出射側の偏光板を透過した光の強度)
が観察方向によって変化する。
【0015】これを1つの画素の明るさについて見る
と、図6において、A,B,Cは液晶表示素子への入射
光、A′,B′,C′は各入射光A,B,Cに対応する
出射光を示しており、表示画像を液晶表示素子に対して
ほぼ垂直な方向から観察するときはA′の出射光で画素
が表示され、図上斜め右方向から観察するときはB′の
出射光で画素が表示され、図上斜め左方向から観察する
ときはC′の出射光で画素が表示される。
【0016】この場合、従来の液晶表示素子では、電界
印加時の液晶分子9aの立上り角が画素領域全体にわた
って均一であるため、一定の入射角で入射した光に対す
る画素領域の各部のΔn・dは同じ値であり、表示され
る画素の明るさは、画素の全域にわたって均一である。
【0017】しかし、A,B,Cの各入射光に対するΔ
n・dの値を見ると、これらの光に対する液晶9の分子
長軸の傾きが違ってΔnが異なり、また見かけの液晶層
厚dも異なるため、入射光Aに対するΔn・dの値Δn
・d(A) と、入射光Bに対するΔn・dの値Δn・d
(B) と、入射光Cに対するΔn・dの値Δn・d(C) と
は、それぞれ異なった値となる。
【0018】そして、液晶表示素子を出射しさらに出射
側偏光板を透過して出射する光の強度は、液晶表示素子
のΔn・dの値に依存するため、画素の明るさが光入射
角によって変化する。
【0019】このため、従来の液晶表示素子は、画素の
明るさに観察方向依存性があり、したがって、表示画像
を明部と暗部とのコントラストが良い画像として観察で
きる観察方向が限られるから、視野角が狭い。
【0020】なお、液晶表示素子には、液晶分子9aを
立上り配向させたときに光が遮断されるように一対の偏
光板を配置したいわゆるポジ表示タイプのものと、液晶
分子9aを立上り配向させたときに光を透過させるよう
に一対の偏光板を配置したいわゆるネガ表示タイプのも
のとがあり、ポジ表示タイプの液晶表示素子では、光入
射角の変化により暗部が明るくなって明部(液晶分子9
aがツイスト配向している部分)とのコントラストが低
下し、ネガ表示タイプの液晶表示素子では、光入射角の
変化により明部が暗くなって暗部(液晶分子9aがツイ
スト配向している部分)とのコントラストが低下する。
【0021】そこで従来から、上記液晶表示素子の視野
角を改善する手段として、配向制御方式と、電圧制御方
式とが提案されている。上記配向制御方式は、液晶表示
素子の一方または両方の基板に液晶分子を部分的に異な
るプレチルト角で配向させる配向処理を施すことによ
り、液晶分子の初期配向状態(ツイスト配向状態)を画
素領域の各部において異ならせておくようにしたもので
ある。
【0022】また、上記電圧制御方式は、液晶表示素子
の一方の基板の電極を各画素領域ごとに複数の電極に分
割し、これら各分割電極と他方の基板の電極との間にそ
れぞれ異なる電圧値の駆動電圧を印加することにより、
液晶に印加する電界の強さを部分的に変えて、液晶分子
の立上がり角を画素領域の各部において異ならせるよう
にしたものである。
【0023】すなわち、上記配向制御方式および電圧制
御方式は、液晶分子がツイスト配向している状態、ある
いは液晶分子が立上がり配向した状態での液晶分子の配
向状態を部分的に変えることによって、光の入射角に対
するΔn・dの変化を画素領域の各部において異ならせ
たものであり、このようにすれば、光の入射角が変化し
ても、画素領域全体での平均的なΔn・dの値はあまり
変化しないから、画素の明るさの観察方向依存性が軽減
され、視野角が広くなる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記配向制御
方式は、液晶表示素子の基板に液晶分子を部分的に異な
るプレチルト角で配向させるための配向処理が困難であ
り、したがって、実用化が難しいという問題をもってい
る。
【0025】一方、上記電圧制御方式では、配向処理が
通常の処理でよく、また分割電極も現在のフォトリソグ
ラフィ技術で形成できるため、実用化が十分可能であ
る。しかしながら、この電圧制御方式では、各分割電極
にそれぞれ異なる電圧値の駆動信号を供給しなければな
らないため、液晶表示素子の駆動制御が複雑になってし
まう。
【0026】本発明の目的は、電極を分割して各分割電
極にそれぞれ異なる電圧値の駆動信号を供給することな
く、液晶に印加する電界の強さを部分的に変えて視野角
を改善することができる、広視野角でかつ駆動の容易な
液晶表示素子を提供するとともに、あわせてその製造方
法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示素子
は、電極と配向膜とを設けた一対の基板間に液晶を挟持
してなり、かつ前記液晶の分子を両基板間においてツイ
スト配向させ、対向電極間に電圧を印加して電極が対向
する画素領域毎に液晶分子を立上がり配向させて表示を
行う液晶表示素子において、少なくとも一方の基板の電
極の上に、前記液晶分子の立上がり配向状態を画素領域
の各部において異ならせるために比抵抗と誘電率の少な
くとも一方が前記配向膜とは異なる電界調整層を画素領
域毎に非連続的に分布させて設け、その上に前記配向膜
を設けたことを特徴とするものである。
【0028】本発明は、例えばドットマトリックス型素
子に適用されるものであり、その場合は、前記電界調整
層を、各画素領域の少なくとも一部に設けておけばよ
い。また前記電界調整層は、絶縁物で形成しても導電物
で形成してもよい。
【0029】また、本発明の液晶表示素子の製造方法
は、電極と配向膜とを設けた一対の基板間に液晶を挟持
してなり、かつ前記液晶の分子を両基板間においてツイ
スト配向させ、対向電極間に電圧を印加して電極が対向
する画素領域毎に液晶分子を立上がり配向させて表示を
行う液晶表示素子の製造方法であって、一対の基板にそ
れぞれ電極を形成する工程と、少なくとも一方の基板の
前記電極の上に、前記液晶分子の立上がり配向状態を画
素領域の各部において異ならせるために比抵抗と誘電率
の少なくとも一方が配向膜とは異なる電界調整層を画素
領域毎に非連続に分布させて形成する工程と、前記一対
の基板の電極形成面上にそれぞれ前記配向膜を形成する
工程と、前記一対の基板を互いに対向させて配置すると
ともにこの両基板間に前記液晶を挟持させる工程と、か
らなることを特徴とするものである。
【0030】この製造方法において、前記電界調整層
は、(1) 電極を形成した基板上に、焼成後の比抵抗と誘
電率の少なくとも一方が配向膜とは異なる液状物質を部
分的に印刷し、この印刷膜を焼成する方法、(2) 電極を
形成した基板上に、焼成後の比抵抗と誘電率の少なくと
も一方が配向膜とは異なる液状物質を噴霧してその液滴
を前記電極の上に付着させ、この付着物を焼成する方
法、(3) 電極を形成した基板上に、比抵抗と誘電率の少
なくとも一方が配向膜とは異なる物質からなる被膜を形
成し、この被膜をフォトリソグラフィ法によりパターニ
ングする方法、等によって形成する。
【0031】
【作用】本発明の液晶表示素子においては、少なくとも
一方の基板の電極の上に、比抵抗と誘電率の少なくとも
一方が配向膜とは異なる電界調整層を部分的に設け、そ
の上に前記配向膜を設けているため、両基板の電極が互
いに対向している領域の電極間のインピーダンスが前記
電界調整層を設けている部分と、電界調整層がない部分
とで異なっており、したがって、電極間に印加される電
圧が前記電極間の全域において同じであっても、液晶に
は、前記インピーダンスの差に応じた異なる強さの電界
が印加される。
【0032】このため、この液晶表示素子によれば、従
来考えられている電圧制御方式のように電極を分割して
各分割電極にそれぞれ異なる電圧値の駆動信号を供給し
なくても、液晶に印加する電界の強さを部分的に変えて
視野角を改善することができ、したがって、広い視野角
が得られるとともに、駆動も容易に行なうことができ
る。
【0033】また、本発明の液晶表示素子の製造方法
は、上述した工程からなるものであるから、上記液晶表
示素子を得ることができる。この製造方法において、電
界調整層の形成に上記 (1)の印刷法を用いれば、電極上
の所定の箇所に所望の大きさの電界調整層を形成するこ
とができる。
【0034】また、上記 (2)の噴霧法によれば、電極上
に付着した液滴の大きさに応じた電界調整層を形成する
ことができるため、単位面積内に多くの電界調整層を分
散させて設けることができ、したがって、上記電極間の
インピーダンスをミクロな分布で異ならせた、広視野角
でかつ表示むらの少ない良好な表示品質の液晶表示素子
を得ることができる。
【0035】さらに、上記 (3)のフォトリソグラフィ法
によれば、電極上の所定の箇所に所望の大きさの電界調
整層を形成することができるだけでなく、この電界調整
層を小さく形成することも可能であり、したがって、単
位面積内に多くの電界調整層を所定のパターンで分散さ
せて設けることができるから、上記電極間のインピーダ
ンスをミクロでしかも所定の分布で異ならせた、広視野
角でかつ表示むらがより少ない良好な表示品質の液晶表
示素子を得ることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を単純マトリックス型液晶表示
素子に適用した一実施例を図1および図2を参照して説
明する。なお、この液晶表示素子は、TNモードまたは
STNモードのものである。
【0037】図1は液晶表示素子の一部分の断面図であ
り、図2はその電界印加時の液晶分子配向状態を示して
いる。なお、図1および図2において、図5および図6
に示した従来の液晶表示素子に対応するものについて
は、図に同符号を付してその説明を省略する。
【0038】この実施例の液晶表示素子は、その一対の
基板1,2の一方、例えば図において下側の基板1の各
信号電極3の上に、透明な電界調整層10を部分的に設
け、その上に配向膜5を設けたものであり、その他の構
成は図5および図6に示した従来の液晶表示素子と同じ
である。
【0039】なお、両基板1,2の配向膜5,6の膜面
は、図1および図2に示したような平坦面でもよいし、
また、基板1,2上の凹凸(下側基板1では電極3およ
びその上の電界調整層10による凹凸、上側基板2では
電極4による凹凸)に応じた凹凸面であってもよい。
【0040】上記電界調整層10は、その上の配向膜
(例えばポリイミド系配向膜)5とは比抵抗と誘電率の
少なくとも一方が異なる物質からなっており、この実施
例では、電界調整層10を、比抵抗と誘電率の両方が前
記配向膜5より大きい絶縁物、例えば、Si O2 (酸化
硅素)を主成分とする透明絶縁物で形成し、この電界調
整層10を、前記信号電極3の各画素領域(上側基板2
の各走査電極4と対向する領域)の上にそれぞれ適当間
隔で分布させて設けている。
【0041】なお、この実施例の電界調整層10は、上
記信号電極3の各画素領域の上に、Si O2 を主成分と
する液状物質をスクリーン印刷法または凸版印刷法によ
って部分的に印刷し、この印刷膜を焼成して形成された
ものであり、この電界調整層10は、1つの画素領域に
対してその複数箇所に、前記各画素領域の電界調整層1
0を設けた部分の総面積と前記電界調整層10がない部
分の総面積とがほぼ等しくなるようにして設けられてい
る。
【0042】上記液晶表示素子においては、その一方の
基板1の電極3の上に、比抵抗と誘電率が配向膜5より
大きい電界調整層10を部分的に設け、その上に前記配
向膜5を設けているため、両基板1,2の電極3,4が
互いに対向している画素領域の電極3,4間のインピー
ダンスが、前記電界調整層10を設けている部分W
2と、電界調整層10がない部分W1 とで異なってお
り、したがって、前記電極3,4間に印加される電圧が
前記電極3,4間の全域(画素領域の全域)において同
じであっても、液晶9には、前記インピーダンスの差に
応じた異なる強さの電界が印加される。
【0043】上記電極3,4間のインピーダンスは、電
界調整層10がない部分W1 では両基板1,2の配向膜
5,6とその間の液晶9とのトータルのインピーダン
ス、電界調整層10を設けている部分W2 では、配向膜
5,6とその間の液晶9および電界調整層10とのトー
タルのインピーダンスであり、この実施例では、電界調
整層10を、Si O2 を主成分とする、比抵抗と誘電率
との両方が配向膜5より大きい絶縁物で形成しているた
め、電界調整層10を設けている部分W2 のインピーダ
ンスが、電界調整層10がない部分W1 のインピーダン
スより大きい。
【0044】なお、下側基板1の配向膜5を、図1およ
び図2に示したように膜面が平坦面になるように形成し
た場合は、この配向膜5の膜厚が電界調整層10の上の
部分において薄くなるため、電界調整層10上の配向膜
5のインピーダンスが電極3上の他の部分(電界調整層
10がない部分)の配向膜5のインピーダンスより小さ
いが、電界調整層10とその上の配向膜5との両方のイ
ンピーダンスの和は、前記他の部分の配向膜5のインピ
ーダンスより大きい。
【0045】また、下側基板1の配向膜5をその全域に
わたってほぼ同じ膜厚に形成した場合、つまり配向膜5
の膜面が基板1上の凹凸に応じた凹凸面になっている場
合は、電界調整層10上の配向膜5のインピーダンスと
電極3上の他の部分(電界調整層10がない部分)の配
向膜5のインピーダンスがほぼ同じであり、したがっ
て、電界調整層10とその上の配向膜5との両方のイン
ピーダンスの和は、前記他の部分の配向膜5のインピー
ダンスより、電界調整層10のインピーダンス分だけ大
きい。
【0046】したがって、電界調整層10がない部分W
1 における液晶9への印加電界の強さV1 と、電界調整
層10を設けている部分W2 における液晶9への印加電
界の強さV2 とは、V1 >V2 である。
【0047】また、液晶分子9aは印加電界の強さに応
じた立上り角で立上り配向するため、電極3,4間に電
界を印加したときの液晶分子9aの立上り角(基板1,
2面に対する角度)は、図2のように、画素領域のうち
の電界調整層10がない部分W1 では大きく、電界調整
層10を設けている部分W2 では小さい。
【0048】このように、電界を印加したときの液晶分
子9aの立上り配向状態が画素領域の各部において異な
ると、液晶表示素子に所定の入射角で入射する光に対し
て画素領域の各部のΔn・dの値が異なり、したがって
画素領域の各部を通った出射光の強度に差が生じる。
【0049】なお、液晶表示素子の画素の大きさ(面
積)は、通常の観察距離からは人間の目では1つ1つの
画素を認識することができないような極く小さい大きさ
であり、特に、赤,緑,青の3色の画素により多色カラ
ー画像を表示するカラー液晶表示素子の画素は、パーソ
ナルコンピュータ等のOA機器用のものでも 200μm×
70μm程度であるため、画素内での光強度の差は人間の
目の分解能では認識できず、したがって、画素の明るさ
は、その各部の光強度を平均した明るさとして認識され
る。
【0050】そして、上記液晶表示素子では、光の入射
角に対するΔn・dの変化が画素領域の各部において異
なるため、画素領域全体での平均的なΔn・dの値は光
の入射角が変化してもほぼ同じであり、したがって、画
素の明るさの観察方向依存性が軽減されて、視野角が広
くなる。
【0051】これを1つの画素の明るさについて説明す
ると、図5および図6に示した従来の液晶表示素子は、
電界印加時の液晶分子の立上り角が画素領域全体にわた
って均一であるため、所定の入射角で入射する光に対す
るΔn・dの分布は均一であるが、光の入射角が異なる
と画素領域全体においてΔn・dの値が一様に変化し、
入射光Aに対するΔn・dの値Δn・d(A) と、入射光
Bに対するΔn・dの値Δn・d(B) と、入射光Cに対
するΔn・dの値Δn・d(C) とがそれぞれ異なった値
となる。
【0052】そして、液晶表示素子を出射しさらに出射
側偏光板を透過して出射する光の強度は、液晶表示素子
のΔn・dの値に依存するため、従来の液晶表示素子で
は、画素の明るさが光入射角によって変化する。
【0053】これに対して、上記実施例の液晶表示素子
では、電界印加時に液晶分子9aが、画素領域の各部に
おいて異なる立上り角で立上り配向するため、Δn・d
の値が画素領域の各部において異なり、入射光Aに対す
るΔn・d値Δn・d(A) と、入射光Bに対するΔn・
d値Δn・d(B) と、入射光Cに対するΔn・d値Δn
・d(C) とのそれぞれの画素領域内での平均値がほぼ同
じになる。
【0054】このため、画素領域の各部の出射光の強度
を平均した明るさとして認識される画素の明るさは、液
晶表示素子への光の入射角が変化してもほとんど変化せ
ず、したがって、画素の明るさの観察方向依存性を軽減
して、視野角を広くすることができる。
【0055】しかも、上記液晶表示素子は、一方の基板
1の電極3の上に、比抵抗と誘電率が配向膜5とは異な
る電界調整層10を部分的に設けることにより、両基板
1,2の電極3,4が互いに対向している画素領域の電
極3,4間のインピーダンスを部分的に異ならせて、液
晶9に前記インピーダンスの差に応じた異なる強さの電
界が印加されるようにしたものであるから、従来考えら
れている電圧制御方式のように電極を分割して各分割電
極にそれぞれ異なる電圧値の駆動信号を供給しなくて
も、液晶9に印加する電界の強さを部分的に変えて視野
角を改善することができ、したがって、広い視野角が得
られるとともに、駆動も容易に行なうことができる。
【0056】なお、上記実施例では、電界調整層10
を、Si O2 を主成分とする透明絶縁物で形成したが、
この電界調整層10は、比抵抗と誘電率の少なくとも一
方が配向膜5と異なるものであれば、例えば他の透明絶
縁物や、ITO等の透明導電物で形成してもよい。
【0057】次に、上記液晶表示素子の製造方法を説明
すると、この液晶表示素子は例えば次のような工程で製
造する。 [工程1]まず、一対の基板1,2にそれぞれ電極3,
4を形成する。この電極3,4は、基板1,2上にIT
O等からなる透明導電膜をスッパタ装置等により成膜
し、この透明導電膜をフォトリソグラフィ法によりパタ
ーニングして形成する。
【0058】[工程2]次に、一方の基板1の電極3の
上に電界調整層10を部分的に形成する。なお、この電
界調整層10の形成方法については後述する。
【0059】[工程3]次に、前記一対の基板1,2の
電極形成面上にそれぞれ配向膜5,6を形成する。この
配向膜5,6は、例えば、基板1,2上にポリイミド前
駆体の溶液をスピンコート法等により塗布し、これを焼
成してポリイミド膜とした後、その膜面を所定方向にラ
ビング処理して形成する。
【0060】[工程4]次に、前記一対の基板1,2を
互いに対向させて配置し、この両基板1,2を枠状のシ
ール材(図示せず)を介して接合するとともに、この両
基板1,2間に液晶9を挟持させて液晶表示素子を完成
する。なお、液晶9は、両基板1,2を前記シール材を
介して接合した後に真空注入法によって基板1,2間に
充填するか、あるいは、両基板1,2を接合する前にい
ずれかの基板上に適量供給しておく。
【0061】上記製造方法における電界調整層10の形
成方法を説明すると、この電界調整層10は、次の (1)
〜(3) の方法のいずれかによって形成する。 (1) 印刷法 電極3を形成した基板1上に、焼成後の比抵抗と誘電率
の少なくとも一方が配向膜5とは異なる液状物質、例え
ば上述したSi O2 を主成分とする液状物質を、スクリ
ーン印刷法または凸版印刷法によって部分的に印刷し、
この印刷膜を焼成して電界調整層10を形成する。この
印刷法によれば、前記電極3の上に、図1および図2に
示したような電界調整層10が形成される。
【0062】この印刷法によれば、電極上の所定の箇所
に所望の大きさの電界調整層を形成することができる。 (2) 噴霧法 電極3を形成した基板1上に、焼成後の比抵抗と誘電率
の少なくとも一方が配向膜とは異なる液状物質、例えば
上述したSi O2 を主成分とする液状物質をスプレーガ
ン等により噴霧してその液滴を前記電極3の上に付着さ
せ、この付着物を焼成して電界調整層10を形成する。
図3はこの噴霧法によって電極3上に形成された電界調
整層10を示している。
【0063】この噴霧法によれば、電極3上に付着した
液滴の大きさに応じた電界調整層10を形成することが
できるため、単位面積内に多くの電界調整層10を分散
させて設けることができ、したがって、上記電極3,4
間のインピーダンスをミクロな分布で異ならせた、広視
野角でかつ表示むらの少ない良好な表示品質の液晶表示
素子を得ることができる。
【0064】また、この噴霧法によって形成された電界
調整層10は、図3に示したようなほぼ半球状の層であ
り、したがって、製造された液晶表示素子の電界調整層
10を設けている部分における電極間インピーダンス
が、電界調整層10の中央部に対応する箇所と前記電界
調整層10の縁部に対応する箇所とで異なるし、また、
個々の電界調整層10の大きさにも適度なバラツキがあ
るため、画素の明るさの観察方向依存性をより効果的に
軽減することができる。
【0065】なお、この噴霧法では、噴霧された液滴が
基板1上の電極3のない部分、つまり画素領域以外の部
分にも付着して、その箇所にも電界調整層10が形成さ
れることがあるが、この画素領域以外の部分に電界調整
層10があっても何等問題はない。
【0066】(3) フォトリソグラフィ法 電極3を形成した基板1上に、比抵抗と誘電率の少なく
とも一方が配向膜とは異なる物質からなる被膜、例え
ば、Si O2 を主成分とする絶縁物または他の絶縁物か
らなる透明絶縁膜、あるいはITO等からなる透明導電
膜を、印刷または塗布装置、プラズマCVD装置、スパ
ッタ装置、蒸着装置等によって形成し、この被膜をフォ
トリソグラフィ法によりパターニングして電界調整層1
0を形成する。図4はこのフォトリソグラフィ法によっ
て電極3上に形成された電界調整層10を示している。
【0067】このフォトリソグラフィ法によれば、電極
3上の所定の箇所に所望の大きさの電界調整層10を形
成することができるだけでなく、この電界調整層10を
小さく形成することも可能であり、したがって、単位面
積内に多くの電界調整層10を所定のパターンで分散さ
せて設けることができるから、電極3,4間のインピー
ダンスをミクロでしかも所定の分布で異ならせた、広視
野角でかつ表示むらがより少ない良好な表示品質の液晶
表示素子を得ることができる。
【0068】また、このフォトリソグラフィ法によって
電界調整層10を形成する場合は、電界調整層10の材
料としてフォトレジストを用いてもよく、その場合は、
基板1上にフォトレジストを塗布して露光・現像処理す
るだけで、簡単に電界調整層10を形成することができ
る。
【0069】なお、上記実施例では、一方の基板1の電
極3上に電界調整層10を設けているが、この電界調整
層10は、両方の基板1,2の電極3,4の上に設けて
もよい。
【0070】また、上記実施例の液晶表示素子は、単純
マトリックス型のものであるが、本発明は、アクティブ
マトリックス型の液晶表示素子にも、またセグメント表
示型の液晶表示素子にも適用できる。
【0071】
【発明の効果】本発明の液晶表示素子は、電極と配向膜
とを設けた一対の基板間に液晶を挟持してなり、かつ前
記液晶の分子を両基板間においてツイスト配向させ、対
向電極間に電圧を印加して電極が対向する画素領域毎に
液晶分子を立上がり配向させて表示を行う液晶表示素子
において、少なくとも一方の基板の電極の上に、前記液
晶分子の立上がり配向状態を画素領域の各部において異
ならせるために比抵抗と誘電率の少なくとも一方が配向
膜とは異なる電界調整層を画素領域毎に非連続に分布さ
せて設け、その上に前記配向膜を設けたものであるか
ら、電極を分割して各分割電極にそれぞれ異なる電圧値
の駆動信号を供給することなく、液晶に印加する電界の
強さを画素領域毎に部分的に変えて視野角を改善するこ
とができ、したがって本発明の液晶表示素子は、広視野
角で、かつ駆動も容易である。
【0072】また、本発明の液晶表示素子の製造方法
は、電極と配向膜とを設けた一対の基板間に液晶を挟持
してなり、かつ前記液晶の分子を両基板間においてツイ
スト配向させ、対向電極間に電圧を印加して電極が対向
する画素領域毎に液晶分子を立上がり配向させて表示を
行う液晶表示素子の製造方法であって、一対の基板にそ
れぞれ前記電極を形成する工程と、少なくとも一方の基
板の前記電極の上に、前記液晶分子の立上がり配向状態
を画素領域の各部において異ならせるために比抵抗と誘
電率の少なくとも一方が配向膜とは異なる電界調整層を
画素領域毎に非連続的に分布させて形成する工程と、前
記一対の基板の電極形成面上にそれぞれ前記配向膜を形
成する工程と、前記一対の基板を互いに対向させて配置
するとともにこの両基板間に前記液晶を挟持させる工程
と、からなることを特徴とするものであり、この製造方
法によれば、上記の効果を奏する液晶表示素子を得るこ
とができる。
【0073】この製造方法において、上記電界調整層
を、電極を形成した基板上に、焼成後の比抵抗と誘電率
の少なくとも一方が配向膜とは異なる液状物質を部分的
に印刷し、この印刷膜を焼成する方法で形成すれば、電
極上の所定の箇所に所望の大きさの電界調整層を形成す
ることができる。
【0074】また、上記電界調整層を、電極を形成した
基板上に、焼成後の比抵抗と誘電率の少なくとも一方が
配向膜とは異なる液状物質を噴霧してその液滴を前記電
極の上に付着させ、この付着物を焼成する方法で形成す
れば、電極上に付着した液滴の大きさに応じた電界調整
層を形成することができるため、単位面積内に多くの電
界調整層を分散させて設けることができ、したがって、
上記電極間のインピーダンスをミクロな分布で異ならせ
た、広視野角でかつ表示むらの少ない良好な表示品質の
液晶表示素子を得ることができる。
【0075】さらに、上記電界調整層を、電極を形成し
た基板上に、比抵抗と誘電率の少なくとも一方が配向膜
とは異なる物質からなる被膜を形成し、この被膜をフォ
トリソグラフィ法によりパターニングする方法で形成す
れば、電極上の所定の箇所に所望の大きさの電界調整層
を形成することができるだけでなく、この電界調整層を
小さく形成することも可能であり、したがって、単位面
積内に多くの電界調整層を所定のパターンで分散させて
設けることができるから、上記電極間のインピーダンス
をミクロでしかも所定の分布で異ならせた、広視野角で
かつ表示むらがより少ない良好な表示品質の液晶表示素
子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す液晶表示素子の断面
図。
【図2】同じく電界印加状態における液晶分子配向状態
を示す図。
【図3】噴霧法によって電極上に形成された電界調整層
の断面図。
【図4】フォトリソグラフィ法によって電極上に形成さ
れた電界調整層の断面図。
【図5】従来の液晶表示素子の断面図。
【図6】従来の液晶表示素子の電界印加状態における液
晶分子配向状態を示す図。
【符号の説明】 1,2…基板 3,4…電極 5,6…配向膜 9…液晶 10…電界調整層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−22623(JP,A) 特開 平3−48819(JP,A) 特開 昭56−29212(JP,A) 特開 平1−150116(JP,A) 特開 平5−134247(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 - 1/141

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極と配向膜とを設けた一対の基板間に液
    晶を挟持してなり、かつ前記液晶の分子を両基板間にお
    いてツイスト配向させ、対向電極間に電圧を印加して電
    極が対向する画素領域毎に液晶分子を立上がり配向させ
    て表示を行う液晶表示素子において、 少なくとも一方の基板の電極の上に、前記液晶分子の立
    上がり配向状態を画素領域の各部において異ならせるた
    めに比抵抗と誘電率の少なくとも一方が前記配向膜とは
    異なる電界調整層を画素領域毎に部分的に設け、その上
    に前記配向膜を設けたことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】液晶表示素子はドットマトリックス型素子
    であり、電界調整層は各画素領域の少なくとも一部に設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表
    示素子。
  3. 【請求項3】電界調整層は絶縁物からなっていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶表示素
    子。
  4. 【請求項4】電界調整層は導電物からなっていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶表示素
    子。
  5. 【請求項5】電極と配向膜とを設けた一対の基板間に液
    晶を挟持してなり、かつ前記液晶の分子を両基板間にお
    いてツイスト配向させ、対向電極間に電圧を印加して電
    極が対向する画素領域毎に液晶分子を立上がり配向させ
    て表示を行う液晶表示素子の製造方法であって、 一対の基板にそれぞれ前記電極を形成する工程と、 少なくとも一方の基板の前記電極の上に、前記液晶分子
    の立上がり配向状態を画素領域の各部において異ならせ
    るために比抵抗と誘電率の少なくとも一方が前記配向膜
    とは異なる電界調整層を画素領域毎に部分的に形成する
    工程と、 前記一対の基板の電極形成面上にそれぞれ前記配向膜を
    形成する工程と、 前記一対の基板を互いに対向させて配置するとともにこ
    の両基板間に前記液晶を挟持させる工程と、 からなることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  6. 【請求項6】電界調整層は、電極を形成した基板上に、
    焼成後の比抵抗と誘電率の少なくとも一方が配向膜とは
    異なる液状物質を部分的に印刷し、この印刷膜を焼成し
    て形成することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示
    素子の製造方法。
  7. 【請求項7】電界調整層は、電極を形成した基板上に、
    焼成後の比抵抗と誘電率の少なくとも一方が配向膜とは
    異なる液状物質を噴霧してその液滴を前記電極の上に付
    着させ、この付着物を焼成して形成することを特徴とす
    る請求項5に記載の液晶表示素子の製造方法。
  8. 【請求項8】電界調整層は、電極を形成した基板上に、
    比抵抗と誘電率の少なくとも一方が配向膜とは異なる物
    質からなる被膜を形成し、この被膜をフォトリソグラフ
    ィ法によりパターニングして形成することを特徴とする
    請求項5に記載の液晶表示素子の製造方法。
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