JP3467415B2 - 音楽検索装置,音楽検索方法および音楽検索プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
音楽検索装置,音楽検索方法および音楽検索プログラムを記録した記録媒体Info
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Description
係わり,特に,楽曲入力装置によって入力または指定さ
れた楽曲の一部または全体を検索キーとして,データベ
ースに蓄積された楽曲の中から,検索キーと類似する楽
曲の一部または全体を検索する装置およびその方法に関
する。
を説明する図である。まず,データベース構築のフェー
ズでは,検索対象とする楽曲を入力し(ステップS10
1),音符情報に変換する(ステップS102)。それ
をデータベースへ格納する(ステップS103)。デー
タベースへ格納した楽曲の検索フェーズでは,検索キー
となる楽曲を入力し(ステップS110),それを音符
情報に変換する(ステップS111)。次に,データベ
ース中の全楽曲の音符情報と検索キーから得られた音符
情報について,データベース中の曲数分,DP(Dynamic
Programming)マッチングを実施し(ステップS11
2),もっとも類似した楽曲の候補を検索結果として出
力する(ステップS113)。
合,従来方法においてはDPマッチングが使われていた
(参考文献1,2)。 (参考文献1)園田智也,後藤真孝,村岡洋一:「WW
W上での歌声による曲検索システム」,電子情報通信学
会技術報告,SP97-103,1998. (参考文献2)蔭山哲也,高島羊典:「ハミング歌唱を
手掛かりとするメロディ検索」,電子情報通信学会論文
誌 Vol.J77-D-II No.8 pp.1543-1551, 1994. 音楽の類似検索において,DPマッチングが用いられる
場合,音符がマッチングの処理単位として用いられる。
各音符は,音符情報として音の高さ(音高),音の長さ
(音長),時間的に前後する音符との音高の差(相対音
高),時間的に前後する音符との音長の比(相対音長)
などを保有している。
ース中の楽曲の一部または全体(候補部分曲)の対応関
係が求められる。対応関係にある検索キーの音符と,候
補部分曲の音符との間での,音符情報の差異の累計によ
って類似度が計算される。
ような候補部分曲を,動的計画法によって探し出すのが
DPマッチングである。DPマッチングにおいては,イ
ンデクスを利用することができず,データベース中のす
べての楽曲に対して,DPマッチングを行う必要があ
る。また,検索キーの入力に対し,フレーズ単位で入力
しなければならないといった制限を付けなかった場合,
データベース中の一つ一つの曲に対して全検索を行う必
要があるため,DPマッチングを使う方式は計算量が多
く,実行に時間がかかる。
に,データベース中の曲を手動または自動によりフレー
ズに分割し,フレーズを単位として検索を行うという手
法が使われることもあった。この場合,検索キーの入力
は,フレーズ単位で入力する必要があった。
検索では,データベース構築フェーズにおいて,楽曲を
入力すると(ステップS201),音符情報への変換を
行い(ステップS202),それを自動もしくは手動に
よりフレーズに分割し(ステップS203),データベ
ースへ格納する(ステップS206)。または,入力し
た楽曲を自動もしくは手動によりフレーズに分割し(ス
テップS204),フレーズごとに音符情報への変換を
行い(ステップS205),それをデータベースへ格納
する(ステップS206)。
単位で入力し(ステップS210),音符情報への変換
を行う(ステップS211)。次に,変換した音符情報
について,データベース中のフレーズ数分,DPマッチ
ングを実施し(ステップS212),もっとも類似した
フレーズを含む楽曲の候補を検索結果として出力する
(ステップS213)。
ングでは,データベース中の曲をフレーズに分割しない
場合,データベース中の全曲に対して全検索を施す必要
があり,検索に時間がかかるという問題があった。
割する場合でも,音楽におけるフレーズは定義があいま
いであり,データベース作成者の考えるフレーズと,検
索利用者の考えるフレーズが一致するとは限らず,検索
精度が悪いという問題があった。
より分割する場合,データベースの構築に労力がかかる
という問題があった。これに対し,データベース中のフ
レーズを自動により分割する場合,データベース作成者
の考えるフレーズの通りに,曲の分割が行えるとは限ら
ず,検索精度が悪いという問題があった。これは,音楽
のフレーズは定義があいまいであり,定式化が困難であ
るからである。
場合,検索利用者が,例えば1フレーズに満たない長さ
しか曲が歌えないことがあるなど,必ずしもフレーズ単
位で入力が可能であるとは限らないため,検索精度が悪
いという問題があった。
で,DPマッチングを用いずに,高速な音楽の類似検索
を実現すること,また,フレーズ単位で検索する必要性
をなくし,検索精度の高い音楽の類似検索を実現するこ
とを目的とする。
楽の類似検索の概要を説明するための図,図2は,本発
明の原理構成図である。
グを用いず,検索対象の楽曲を,それらに含まれる各音
符を先頭とするそれぞれ複数個の音符からなる複数の音
楽片に自動的に分割し,その音楽片に対して高速類似検
索を可能とするインデクスを作成してデータベースに格
納し,検索の際には,検索キーとなる楽曲を,それらに
含まれる各音符を先頭とするそれぞれ複数個の音符から
なる複数の音楽片に分割し,それぞれの音楽片に類似す
るデータベース中の音楽片の検索をインデクスを用いて
高速に行い,検索結果の音楽片同士の時間整合性を調べ
て,時間整合性のある検索結果の音楽片を複数組み合わ
せ,組み合わせた結果と検索キーとの間の類似度を計算
することによって,検索キーと類似するデータベース中
の楽曲の候補部分曲を見出すことを特徴とする。
手段1を用いて楽曲が入力される(ステップS10)。
入力された楽曲は,音楽情報蓄積手段(データベース)
3の中の楽曲蓄積部31に蓄積され,その一部または全
体は,楽曲検索手段4からの要求に応じて楽曲出力手段
5によって出力される。
楽曲は,音楽情報変換手段2における音符情報変換手段
21によって音符情報に変換される(ステップS1
1)。生成された音符情報は,データベース中の音符情
報蓄積部32に蓄積される。また,音符情報は,音楽片
生成手段22により複数に分割され,音楽片が生成され
る(ステップS12)。その音楽片に対しては,データ
ベースに蓄積される際,高速検索が可能なように,イン
デクス生成手段33によってインデクスが作成され(ス
テップS13),音楽片の情報はインデクスとともにデ
ータベースの音楽片蓄積部34に格納される(ステップ
S14)。
が行われる。検索をする際には,楽曲入力手段1を用い
て楽曲の一部または全体が入力もしくは指定される(ス
テップS20)。入力された楽曲は,音符情報変換手段
21によって音符情報に変換され(ステップS21),
さらに複数の音楽片に分割されて(ステップS22),
検索キーとして楽曲検索手段4に送られる。
では,検索キーとして送られてきた音楽片の一つ一つを
検索キーとして,インデクスを用いてデータベースに蓄
積された音楽片から類似するものを検索する(ステップ
S23)。
検出された音楽片同士の関係と,検出された音楽片のそ
れぞれの検索キーとなった音楽片同士の関係を調べ,ま
た,検出された音楽片の前後の音符と,検出された音楽
片の検索キーとなった音楽片の前後の音符の関係を調べ
ることで,検索キーとなった楽曲の一部または全体と,
検出された音楽片を含むデータベース中の楽曲の一部ま
たは全体との間の類似度を調べる(ステップS24)。
または全体と類似度の高いデータベース中の楽曲の一部
または全体を,検索結果として,楽曲出力手段5から出
力する(ステップS25)。
るためのプログラムは,計算機が読み取り可能な可搬媒
体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な
記録媒体に格納することができる。
ングを用いた場合と比較して説明する。図3は,DPマ
ッチングの原理を説明するための図である。図3の縦軸
の目盛りは検索キーの音符を,横軸の目盛りはデータベ
ース中の楽曲の音符を表している。
が用いられる場合,処理対象となっているデータベース
中の楽曲の一部の中で,検索キーとの類似度が高い一部
が探索されるが,その際,検索キーと楽曲の一部との音
符数は一致している必要はなく,マッチングの途中での
音符の挿入・削除が認められている。
一部との対応関係は,図3中の太線で示されるような,
格子点を結ぶ経路によって表される。図3中,経路が横
軸に平行な部分は曲の一部に対し検索キーから音符の削
除が,経路が縦軸に平行な部分は曲の一部に対し検索キ
ーに音符の挿入が認められた部分であることを表してい
る。
の各音符の特徴量から計算される。また,音符の挿入・
削除に対しては,類似度計算においてペナルティを課す
ことがある。
検索キーと曲の一部との類似度が最大になるような経路
の探索を行う。その際,任意の経路上の格子点から,音
符の挿入・削除があった場合となかった場合についての
経路の取り方に対して,類似度の変化の度合いを計算す
る必要がある。このため,DPマッチングは計算量が大
変多い。
結果,音符の挿入・削除のない区間が経路上に発生す
る。特に,音楽検索においては,人が聞いて類似すると
感じるような二つの楽曲の一部または全体を,類似する
ものと判定する必要がある。そして,人が二つの楽曲を
等しいと感じる場合に,音符の挿入・削除のない音符の
一致区間は必要であると考えられるため,検索の際にも
音符の挿入・削除のない区間が経路上に発生する確率は
高いことが期待される。
および検索キーを複数の音楽片に分割し,まず音楽片単
位でのマッチングを行う。これは,図3上で生じるあら
ゆる経路の,縦軸・横軸に平行な部分を含まない部分
(すなわち,経路が斜めの部分)を先に探索することに
相当する。しかも,この場合,予めインデクスを作成し
ておくことが可能なため,データベース中の全楽曲の音
楽片を一度の検索で探索可能であり,したがって,DP
マッチングで結果的に経路が斜めの部分を見つける場合
よりもはるかに高速である。
の整合性を調べる処理をする。DPマッチングにおいて
は,あらゆる格子点を通る経路が考えられるが,本発明
の方法では,可能な経路が音楽片同士を結ぶ経路に限定
されており,さらに,音楽片同士の時間整合性を調べる
ことにより,互いに結ばれる可能性のない音楽片が排除
される。よって,音楽片整合性の処理においても,DP
マッチングよりはるかに高速な探索が可能である。
て説明するための図である。従来のフレーズ単位での検
索では,データベース中のすべてのフレーズとの間でD
Pマッチングが行われる。したがって,あらかじめデー
タベース作成者によってフレーズとして分割された楽曲
の一部に相当する,楽曲の一部を,検索利用者が検索キ
ーとして入力できなければ,正しい検索結果は得られな
い。このような可能性は低く,結果として検索精度も悪
い。
すべての音符を先頭とする音楽片に分割し,音楽片単位
での検索を行うため,検索キーとして,楽曲の任意の一
部分を入力したとしても検索を行うことが可能である。
したがって,検索精度も高くなる。
−329131号の発明があるが,本発明は,楽曲を音
楽情報の中でも特に音符情報に変換した上で検索を行う
点,また,楽曲を分割した音楽片の検索を行った後,検
索結果の音楽片同士の時間整合性を調べ,検索キーと楽
曲の一部との類似度を計算し,類似度の高いものより検
索結果として出力するようにした点が,先の発明と主に
異なる。
1の実施の形態について説明する。データベースに入力
するための楽曲として,MIDIデータを用いる。現在
ではカラオケ用のデータを初め,多くの楽曲がMIDI
データとして世の中に出ている。特に,カラオケ用のM
IDIデータでは,主旋律が独立のトラックに入れられ
ており,主旋律を取り出す際に自動に行うことが可能で
ある。
生成する方法としては,ある音が発生された後,次の音
が発生されるまでの間を一つの音符の区間とし,その音
符の音程,音長,次の音との相対音程,相対音長を含め
て音符情報とする。このときの各音符は,音の高さの変
動または変動率がある一定の閾値内に納まっているもの
とする。
は,音楽片を音符数がNのものに固定してしまい,楽曲
中のあらゆる音符を先頭とする音符数Nの音楽片に切り
出していく。図5に,その音楽片への分割の例を示す。
今,楽曲Aが,音符a1 ,a2,a3 ,…,ap からな
り,N=4とすると,音楽片は,A1 :{a1 ,a2 ,
a3 ,a4 },A2 :{a2 ,a3 ,a4 ,a5 },
…,Ap-3 :{ap-3,ap- 2,ap-1,ap }となる。この
音楽片への分割を,データベース中のすべての楽曲に対
して行う。
クス生成方法としては,例えばパトリシアツリーが挙げ
られる。これはルートノードから出発し,まず各音楽片
の一つ目の音符の特徴値(音程,音長,相対音程,相対
音長)に従い,同じ値のものは同じノードに,別の値の
ものは別のノードに収納されるよう,ノードを生成させ
る(一段目のノード作成)。次に上記の一段目の各ノー
ドから二番目の音符の特徴値に従って二段目のノードを
生成させる。以下,音楽片の長さ分の段数だけノードを
生成させる。最終段のノードには,対応する音楽片の情
報を表したリーフが付けられる。
スの生成例を示す。図6のパトリシアツリーでは,各音
符の特徴値のうち,相対音程をノードの上段に,相対音
長をノードの下段に記している。
は,ハミングによる入力,楽器の演奏による入力,MI
DIキーボードの演奏による入力などの方法がある。M
IDIキーボードの演奏により入力された楽曲の音符情
報への変換については,データベースへの楽曲の入力の
場合と同じである。
力では,楽曲入力手段1によりPCM形式のデータとし
て楽曲が入力される。このデータを音符情報へ変換する
方法としては,従来行われている方法(新原高水,今井
正和,井口征士:「歌唱の自動採譜」,計測自動制御学
会論文集,Vol.20 No.10 pp.940-945, 1984 ; 水野正
典,藤本正樹,高島羊典,鶴田七郎:「パーソナルコン
ピュータミュージックシステム −歌声の自動採譜
−」,情報処理学会第35回全国大会,5Ff-5, 1987 )に
準じる。
用いて周波数分析を行い,ピーク抽出,各ピークのパワ
ー測定などを行う。さらに,ノイズの除去,ピッチドリ
フトの補正,高調波成分の基本成分への吸収などを行っ
て同じ音が持続して演奏されていた区間に対して,その
音程と区間を調べ,音符とする。その上で,次の音が発
生されるまでの間を一つの音符の区間とし,その音符の
音程,音長,次の音との相対音程,相対音長を含めて音
符情報とする。
方法は,データベース作成の場合と同様で,音楽片の長
さについても,データベースと同じNとする。検索キー
をK,音符数をqとすると,検索キーからは音楽片
K1 ,K2 ,…,Kq-N+1 が生成される。
楽片に対し,データベース中の音楽片の中から一致する
ものを検索する。検索の際には,パトリシアツリーをル
ートノードからたどり,まず,検索キーの音楽片Ki の
一番目の音符と特徴値が同じであるノードをツリーの一
段目から探し,該当するノードが存在すれば,そのノー
ドにつながる二段目のノードの中から,Ki の二番目の
音符と特徴値が同じであるノードを探す。そして,最終
段ノードまで到達した場合,その最終段ノードにつなが
るリーフの音楽片が,すべてKi と一致する音楽片であ
る。ツリーを探索する途中で一致するノードがなくなれ
ば,それは一致する音楽片がデータベース中に存在しな
いことを表している。
q-N+1 に対し,音楽片検索により一致するとみなされた
検索結果の音楽片の例を,図7に示す。これらの音楽片
のそれぞれに対し,以下のルールに従い,時間整合性が
調べられる。図8は,音楽片の時間整合性を説明するた
めの図である。
s)とデータベース中の音楽片X,Yがそれぞれ一致し
ていたとする(Kr =X,Ks =Y)。音楽片X,Yの
組み合わせの時間的整合性は,以下の条件を用いて調べ
る。条件に合わなければ,音楽片X,Yは時間的に矛盾
する。
なければならない。なお,以降ではこの候補曲をAと
し,音楽片X,Yをそれぞれ,At ,Au とおく。
序は,対応する検索キーの音楽片(Kr ,Ks )の時間
的順序と同じ(すなわち,t<u)である。
たす場合,音楽片At ,Au は時間的に矛盾する。図8
(B)の(iv)および(v)は,この時間的に矛盾がある
場合の例を示している。
の時間整合と呼ぶ。
る。
合(図8(A)の(i)の場合)。この場合は問題な
い。
(図8(A)の(ii)および(iii)の場合など)。この場
合, さらにクラス2の時間整合性を調べる。
すべての音符の絶対音長の和をそれぞれTKr, TKs,二
つの音楽片間に含まれるすべての音符の絶対音長の和を
TKr -Ks とする。同様に,音楽片At ,Au について
は,それぞれの長さをTAt,T Au,音楽片間の長さをT
At-Au とする。クラス2の時間整合性の条件は, TKr-Ks /TAt-Au =TKs/TAt=TKr/TAu であることである。なお,この時の一致の判定には適当
な閾値を用いる。
二つの音楽片間に含まれる音符に対してDPマッチング
を行い,類似度を調べることにより,二つの音楽片の整
合度を調べることもできる。
せ,組み合わせた結果と検索キーとの間の類似度を計算
する。類似度の計算については,DPマッチングの時と
同様に,対応する各音符同士の間の特徴値の差を計算
し,差の小さいものほど類似度は大きいとみなす。さら
に,音符の挿入・削除についてはペナルティを課すなど
の方法で求めることができる。なお,音楽片を複数組み
合わせたものは,データベース中の楽曲の一部もしくは
全体を表す。
は,類似度の高い順番に,楽曲の一部もしくは全体を提
示する。データベース中の情報から楽曲の題名,音楽家
名を表示することもできるし,検索キーと類似する楽曲
の一部もしくは全体を演奏することもできる。
入力する楽曲としてMIDIデータを用いることができ
る。MIDIデータは標準化された形式で,非常に多く
の楽曲がMIDIデータとして存在しており,データベ
ース構築のために楽曲の演奏を行ったりする必要がな
く,データベース構築が容易である。また,MIDIデ
ータはもともと音符情報を伝えるために存在するため,
実際演奏データに比べ正確な音符情報を抽出することが
でき,したがって音楽検索用のデータベースに利用する
ことに適している。
音程を用いることによって,検索キーがデータベース中
の音楽とは違う調で入力された場合でも正しい検索結果
が得られる。実際に,検索利用者が検索しようと思う音
楽の調を正確に覚えておらず,異なる調で入力する可能
性は高い。同様に,音長だけでなく相対音長を用いるこ
とによって,検索キーが,データベース中の音楽とは違
うテンポで入力された場合でも正しい検索結果が得られ
る。実際に,検索利用者が検索しようと思う音楽のテン
ポを正確に覚えておらず,異なるテンポで入力する可能
性は高い。なお,この効果は従来技術(園田智也,後藤
真孝,村岡洋一:「WWW上での歌声による曲検索シス
テム」,電子情報通信学会技術報告,SP97-103, 1998;
蔭山哲也,高島羊典:「ハミング歌唱を手掛りとするメ
ロディ検索」,電子情報通信学会論文誌,Vol.J77-D-II
No.8 pp.1543-1551, 1994)において実現されている。
あらゆる音符を先頭とする音楽片を使い,データベース
の構築および検索にインデクスを用いること,検索結果
の音楽片同士の整合をとることで,従来技術のように音
楽片同士の間に音符の挿入・削除を認めつつも,従来技
術では実現しえなかった,フレーズ単位ではない,楽曲
の任意の一部もしくは全体を検索キーにした検索を,高
精度でかつ高速に行うことができるようになったことが
挙げられる。
の形態においては,第1の実施の形態で音符情報を音楽
片に分割する過程において,音楽片の音符数を一つに固
定せず,Nmin 〜Nmax の範囲で複数の音符数の音楽片
を生成する。
3 ,…,ap からなり,Nmin =2,Nmax =6とする
と,N=2の音楽片として,A1(2):{a1 ,a2 },
A2( 2):{a2 ,a3 },…,Ap-1(2):{a
p-1,ap },N=3の音楽片としてA 1(3):{a1 ,a
2 ,a3 },A2(3):{a2 ,a3 ,a4 },…,A
p-2(3):{ap-2,ap-1,ap }…,N=6の音楽片とし
てA1(6):{a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,a6 },
A2(6):{a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,a6 ,a7 },
…,Ap-5(6):{ap-5,ap-4,ap-3,ap-2,a
p-1,ap }が生成される。
音符数に従った複数のパトリシアツリーを作成する方法
と,一つのパトリシアツリーに異なる音符数の音楽片を
格納する方法とがある。一つのパトリシアツリーに異な
る音符数の音楽片を格納する場合,最終段のノードでは
ないノードにも,音楽片の情報を表したリーフが付けら
れることになる。
片の音符数に従った複数のパトリシアツリーを持ってい
る場合,データベース構築の際と同様,検索キーに対し
てもNmin 〜Nmax の範囲で複数の音符数の音楽片を生
成する。その複数の音楽片に対して,それぞれ対応する
長さのパトリシアツリーを使って一致する音楽片を検索
する。また,データベースが,異なる音符数の音楽片を
格納するパトリシアツリーを持っている場合,検索キー
に対しては,一つ一つの音符を先頭にNmin 〜Nmax の
範囲で可能な限り長い音楽片を生成する。
3 ,…,kq }とし,Nmin =2,Nmax =6とする
と,K1(6):{k1 ,k2 ,k3 ,k4 ,k5 ,
k6 },K2( 6):{k2 ,k3 ,k4 ,k5 ,k6 ,k
7 },…,Kp-5(6):{kp-5,kp-4,kp-3,kp-2,k
p-1,kp },Kp-4(5):{kp-4,kp-3,kp-2,kp-1,k
p },K p-3(4):{kp-3,kp-2,kp-1,kp },K
p-2(3):{kp-2,kp-1,kp },Kp- 1(2):{kp-1,k
p }を生成する。
一致する音楽片を検索するが,第1の実施の形態のよう
に音楽片の一番目の音符から調べていき,ツリーを探索
する途中で一致するノードがなくなった場合,最後に一
致したノードにつながるリーフが,その検索キーの音楽
片の一部(例えば,音楽片Ki(6):{ki ,ki+1,k
i+2,ki+3,ki+4,ki+5 }の三音符目までツリーと一致
していた場合,この音楽片の一部はKi(3):{ki ,k
i+1,ki+2 }となる)と一致する音楽片である。音楽片
検索において,音楽片同士が一致している場合,二つの
音楽片の音符数は一致する。すなわち,音楽片Ar(V)=
Ks(W)のとき,V=Wである。
態の場合に準じる。
る。前述した第1の実施の形態では,音楽片の音符数が
システム全体で一つに固定されており,音楽片の音符数
よりも少ない音符数の区間内に音符の挿入・削除があっ
た場合に,正しい検索結果が得られず,また,音楽片の
音符数よりも長い区間内に音符の挿入・削除がなかった
場合に,その区間全体が複数の音楽片に分割されてしま
っており,音楽片整合の際にその区間を再結合するため
に計算に無駄が生じている。一方,本実施の形態におい
ては,音楽片の音符数が一つに固定されておらず,音楽
片の音符数の下限を小さくして音符数の少ない区間に音
符の挿入・削除があった場合でも,正しい探索結果が得
られるようにしつつ,それより音符数の多い区間に音符
の挿入・削除がなかった場合でも計算の無駄を省くこと
が可能である。
の形態においては,上記第1,第2の実施の形態で音楽
片の検索をする際に,検索キーの音楽片と一致する音楽
片をデータベース中から検索するのではなく,検索キー
の音楽片と類似する音楽片をデータベース中から検索す
る。この場合,音楽片同士の類似度を計算するルールを
策定し,その類似度に一定の閾値を設ける。そして,検
索キーの音楽片との類似度が,設定した閾値の範囲に含
まれるデータベース中の音楽片を,音楽片検索の検索結
果とする。なお,第1,第2の実施の形態において一致
するというのは,類似度が極めて高いことを意味してお
り,第1,第2の実施の形態は,本実施の形態の特別な
場合であるとみなすことができる。
て求めることができる。まず,二つの音楽片の,対応す
る音符の特徴量間の距離を計算する。そして,音楽片の
すべての音符の特徴量間距離の統計量から類似度が計算
される。検索結果を決定するための閾値については,個
々の特徴量間の距離,および特徴量間の距離の統計量の
双方に対して設定することができる。
考えた場合,例えば,相対音程を計算するにあたって半
音の音程差を1とし,音程があがることを「+」,音程
が下がることを「−」で表す。そして,検索キーの音楽
片の音符の相対音程からデータベース中の音楽片の音符
の相対音程を引いたものを,特徴量間距離(相対音程)
とする。
中の曲Aの音符をaj とし,それぞれの相対音程をhh
ki,hhajとすると,この音符の特徴量間距離(相対音
程)Dhhは,Dhh=hhki−hhajとなる。検索結果を
決定するための閾値としては,例えば上下半音のずれま
で許すといった場合に,−1≦Dhh≦1と指定する(閾
値の例1)。
た場合には,例えば次のようにすることができる。時間
的に前後する音符に対し,前の音符の音長に対する後の
音符の音長の比で相対音長を表す。検索キーの音楽片の
音符の相対音長からデータベース中の音楽片の音符の相
対音長を引いたものを特徴量間距離(相対音長)とす
る。
ki,llajとすると,この音符の特徴量間距離(相対音
長)Dllは,Dll=llki−llajとなる。検索結果を
決定するための閾値としては,検索キーの音符の相対音
長をいくつかの区間に分類し,各区間に対して,データ
ベース中の曲の音符の相対音長の類似しているとみなす
範囲を設けるといったものがある。例えば,検索キー側
の相対音長の区間を,llki<0.7 ,0.7 ≦llki≦1.
5 ,llki>1.5 とし,それと類似するとみなすデータ
ベース側の相対音長の区間を,llaj<1.0 ,0.5 ≦l
laj≦2.0 ,llaj>1.0 といったように設定すること
ができる(閾値の例2)。
の音楽片の音符の音長に対する検索キーの音楽片の音符
の音長の比を,特徴量間距離(音長)とすることができ
る。音符ki ,aj に対し,音長をlki,lajとする
と,この音符の特徴量間距離(音長)Dl は,Dl =l
ki/lajとなる。
対する特徴量間距離の平均値,絶対値の和,絶対値の平
均値,分散などが考えられる。また,特徴量間距離にあ
る閾値を設定し,その閾値を超えた音符数を統計量とす
ることもできる。検索結果を決定するための閾値として
は,例えば,相対音程に関して,特徴量間距離の絶対値
の平均値が,0.5 以下であれば類似しているとみなすと
いう方法がある(閾値の例3)。また,相対音程に関し
て,特徴量間距離が0でない音符の数が,音楽片の音符
数Nの半分以下である場合に類似しているとみなすとい
う方法がある(閾値の例4)。また,音長に関して,特
徴量間距離の分散が一定値以下である場合を類似してい
るとみなすという方法がある(閾値の例5)。
索する場合,データベースのインデクスの生成方法に
は,第1,第2の実施の形態の場合とは異なる方法が必
要である。例えば,相対音程に関して,一つ一つの音符
の特徴量間距離(相対音程)D hhに対する閾値が±1で
あり,また,特徴量間距離(相対音程)が0でない音符
の数が音楽片の音符数Nの半分以下でなければならな
い,という場合(閾値の例1と例4)には,パトリシア
ツリーに音楽片を格納するときに,あらかじめ特徴量を
ずらした音楽片も生成して格納する方法をとることがで
きる。
{ai ,ai+1 }をツリーに収納する場合, 相対音程と
しては,{hhai,hhai+1},{hhai+1,hh
ai+1},{hhai,hhai+1+1},{hhai−1,h
hai+1},{hhai,hhai+1−1}を格納し,それぞ
れに対し,リーフとしてAi(2)をつなげることになる。
>また,相対音長に関して,区間を分けた閾値を設定す
る場合(閾値の例2),パトリシアツリーの一つ一つの
ノードからは,検索キー側の各区間(llki<0.7,0.7
≦llki≦1.5 ,llki>1.5 )に相当する子ノード
のみ存在することが可能で,各ノードには,データベー
ス側の各区間(llaj<1.0 ,0.5 ≦llaj≦2.0 ,l
laj>1.0 )に相当する,データベース中の音楽片が収
納される。上記の例では,例えば,あるデータベース中
の音楽片のある音符の相対音長が 0.8であった場合,l
lki<0.7 (対応するデータベース側の区間は,llaj
<1.0)および0.7 ≦llki≦1.5 (対応するデータベ
ース側の区間は,0.5 ≦llaj≦2.0 )の二つのノード
に収納されることになる。
施の形態の場合に準じる。
の実施の形態との違いは,以下のとおりである。第1,
第2の実施の形態では,音楽片の検索をする際に,各音
符の特徴量が一致する場合のみ,データベース中の音楽
片は検索される。しかし,例えば,特に検索キーの入力
が楽器の演奏やハミングなどで行われる場合,音程や音
長が微妙にゆらぐことは大いにありうることであり,ま
た,入力された楽曲を音符情報に変換する際に,変換装
置の精度によっては,音程,音長にゆらぎが生じること
もありうる。このため,特徴量が一致する場合のみ検索
される仕組みでは,必ずしも検索利用者の意図する検索
結果が得られない場合がある。一方,本実施の形態にお
いては,特徴量がある程度ずれていてもデータベース中
の音楽片が検索されるため,検索利用者の意図により近
い検索結果が得られるようにすることが可能である。
の形態においては,上記第1〜第3の実施の形態で,デ
ータベース中の音楽片のインデクスとしてパトリシアツ
リーを利用したのに対し,R−treeなどの多次元イ
ンデクスを利用する。なお,このR−treeに関する
参考文献としては,以下のものがある。 〔参考文献〕A.Guttman,“R-tree : a dynamic index s
tructures for spatialsearching", Proceedings of th
e ACM SIGMOD International Conference on the Manag
ement of Data, pp.47-57, Boston, 1984. 今,音楽片Aj(N):{aj ,aj+1 ,…,aj+N-1 }の
特徴量の一つ,例えば,相対音程の組は,Vhaj={h
haj,hhaj+1,…,hhaj+N-1}のように,N次元の
ベクトルとして表すことができる。このN次元ベクトル
空間での類似検索を高速に行うために,データベースに
音楽片を格納する際に,各特徴量に対してR−tree
などの多次元インデクスを生成する。そして,音楽片検
索を行う際に,検索キーの音楽片Ki(N):{ki ,k
i+1 ,…,ki+N-1 }の各特徴量(例えば,相対音程で
あれば,Vhki={hhki,hhki+1,…,h
hki+N-1})のベクトル表現に対し,類似もしくは一致
するベクトル(すなわち,音楽片)を検索結果として返
す。
デクスを利用することにより,音楽片の一番目の音符か
ら順番に調べていくのではなく,音符の各特徴量の分布
に従った効率よい検索が可能であり,検索をより高速に
行うことが可能であるという効果がある。
の形態においては,上記第1〜第4の実施の形態でデー
タベースに入力するための楽曲としてMIDIデータを
用いるのではなく,例えば音楽用CD(コンパクト・デ
ィスク)のデータや,WAVE,AIFF,AUなどの
形式のようにPCM符号化された楽曲,もしくは,他の
符号形式のものであれば,それを一度PCM符号形式に
変換したものを用いる。
法としては,第1〜第4の実施の形態で,ハミングや楽
器の演奏により入力された楽曲を音符情報へ変換する方
法に準じる。ただし,ハミングや単一の楽器の演奏の場
合と違い,音楽用CDなどのデータでは,複数の音符が
同時に発せられているため,検索対象となる音符(旋律
に相当する音符や,特徴的なリズムデータなど)のみを
抽出する必要がある。そのために,FFTや自己相関処
理をした後に,音圧の最も強いピークを抽出する方法
や,旋律やリズムを演奏する楽器,もしくは人の歌声の
周波数帯のピークのみを抽出するような帯域フィルタを
使用する方法がある。
楽曲として,MIDIよりさらに一般的な音楽符号化方
式であるPCM方式によって符号化された楽曲を利用す
ることにより,データベース中に含まれる楽曲の量を,
より充実したものにすることが可能であるという効果が
ある。また,市販の音楽用CDのみならず,個人的に楽
器によって演奏した楽曲なども,データベース中に含む
ことができるようになる。
がハミングや楽器の演奏などにより,しかもフレーズ,
調,テンポ等を意識することなく自由に楽曲の一部また
は全体を入力することにより,検索者が意図した楽曲を
データベース中から精度よく高速に検索することが可能
となる。しかも,データベースの構築においては,フレ
ーズを手動で分割するなどの操作を行う必要がなく,検
索が高速でもあるために,データベースを大規模にする
ことも容易に可能である。
ュージック・オン・デマンドシステム(自動ジュークボ
ックス)などのシステムにおいて,利用者が選択したい
楽曲の名前や作曲者名,演奏家名などを思い出せない場
合においても,その楽曲のメロディーさえ覚えていれば
目的の楽曲を選択可能となり,このような分野において
きわめて有効である。
ための図である。
めの図である。
示す図である。
示す図である。
る。
ある。
索の原理を説明する図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 楽曲を検索する検索装置において, 楽曲を入力する楽曲入力手段と, 上記楽曲入力手段により入力された楽曲を音符情報に変
換する音符情報変換手段と, 上記音符情報変換手段により音符情報化された楽曲か
ら,楽曲に含まれる各音符を先頭とするそれぞれ複数個
の音符からなる複数の音楽片を生成する音楽片生成手段
と, 少なくとも上記音楽片生成手段により生成された音楽片
の情報を含む検索対象となる楽曲の音楽情報を蓄積する
音楽情報蓄積手段と, 検索キーとして入力された楽曲の一部または全体から上
記音符情報変換手段により音符情報化され上記音楽片生
成手段により生成された音楽片をもとに,上記音楽情報
蓄積手段に蓄積された楽曲の一部または全体の中から類
似した楽曲を検索する楽曲検索手段と, 上記楽曲検索手段により検索された楽曲を出力する楽曲
出力手段とを有し, 上記楽曲検索手段は, 上記音楽片生成手段によって検索キーとなる楽曲の一部
または全体から生成された複数の音楽片のそれぞれにつ
いて,上記音楽情報蓄積手段に蓄積された音楽片を検索
し,検索キーの各音楽片ごとに検索結果を得る音楽片検
索手段と, 上記音楽片検索手段により検索された音楽片同士の時間
的順序に矛盾がないかどうかの時間整合性を調べること
で,時間的順序が矛盾する検索結果の音楽片の組み合わ
せを排除し,時間整合性のある検索結果の音楽片を複数
組み合わせたものを生成する音楽片整合手段とを有し, 上記時間整合性のある検索結果の音楽片を複数組み合わ
せた結果と上記検索キーとの間の類似度を計算し, 上記
検索キーとなる楽曲の一部または全体と類似する上記音
楽情報蓄積手段に蓄積された楽曲の一部または全体を見
出すことを特徴とする音楽検索装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の音楽検索装置において, 上記音楽情報蓄積手段は,音楽片を格納する際に検索を
高速化するためのインデクスを作成するインデクス生成
手段を有し, 上記楽曲検索手段は,上記インデクス生成手段によって
生成されたインデクスを用いて楽曲を検索することを特
徴とする音楽検索装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の音楽検索装置において, 上記インデクスは,各音楽片を構成する各音符の特徴値
をノードとするパトリシアツリーに基づくインデクス,
または多次元のベクトルとして表した音楽片の特徴量に
基づく多次元インデクスであることを特徴とする音楽検
索装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の音楽検索装置において, 上記音符情報変換手段は,音の高さの変動または変動率
がある一定の閾値内に納まっている音の連続を音符とす
ることを特徴とする音楽検索装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の音楽検索装置において, 上記音符情報として,音の高さ,音の長さ,時間的に前
後する音符との音の高さの差,時間的に前後する音符と
の音の長さの比の一つまたは複数を持つことを特徴とす
る音楽検索装置。 - 【請求項6】 楽曲を検索する検索方法において, 検索キーとなる楽曲の一部または全体を入力する過程
と, 入力された楽曲を音符情報に変換する過程と, 音符情報への変換により音符情報化された楽曲の一部ま
たは全体から,楽曲に含まれる各音符を先頭とするそれ
ぞれ複数個の音符からなる複数の音楽片を生成する過程
と, 検索キーとなる楽曲から生成された各音楽片のそれぞれ
について,あらかじめデータベース化された検索対象の
楽曲の一部または全体の中から同一または類似する音楽
片を検索し,検索キーの各音楽片ごとに検索結果を求
め,検索された音楽片同士の時間的順序に矛盾がないか
どうかの時間整合性を調べて,時間的順序が矛盾する検
索結果の音楽片の組み合わせを排除し,時間整合性のあ
る検索結果の音楽片を複数組み合わせた結果と上記検索
キーとの間の類似度を計算し,上記データベース化され
た検索対象の中から上記検索キーと類似した楽曲を検索
する過程と, 検索された楽曲を出力する過程とを有することを特徴と
する音楽検索方法。 - 【請求項7】 計算機によって楽曲を検索するために用
いるプログラムを記録したプログラム記録媒体であっ
て, 検索キーとなる楽曲の一部または全体を入力する処理
と, 入力された楽曲を音符情報に変換する処理と, 音符情報への変換により音符情報化された楽曲の一部ま
たは全体から,楽曲に含まれる各音符を先頭とするそれ
ぞれ複数個の音符からなる複数の音楽片を生成する処理
と, 検索キーとなる楽曲から生成された各音楽片のそれぞれ
について,あらかじめデータベース化された検索対象の
楽曲の一部または全体の中から同一または類似する音楽
片を検索し,検索キーの各音楽片ごとに検索結果を求
め,検索された音楽片同士の時間的順序に矛盾がないか
どうかの時間整合性を調べて,時間的順序が矛盾する検
索結果の音楽片の組み合わせを排除し,時間整合性のあ
る検索結果の音楽片を複数組み合わせた結果と上記検索
キーとの間の類似度を計算し,上記データベース化され
た検索対象の中から上記検索キーと類似した楽曲を検索
する処理と, 検索された楽曲を出力する処理とを, 計算機に実行させるプログラムを記録したことを特徴と
する音楽検索プログラムを記録した記録媒体。
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