JP3466965B2 - ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解方法、それに用いる装置、排気ガスの浄化方法及びそれに用いる装置 - Google Patents
ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解方法、それに用いる装置、排気ガスの浄化方法及びそれに用いる装置Info
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Description
化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の
分解方法及びそれに用いる装置に関するものである。
有機化合物、例えば芳香族化合物やハロゲン化脂肪族炭
化水素が膨大に使用され、その廃棄処理は深刻な問題と
なってきている。また使用済みの各種のハロゲン化脂肪
族炭化水素が、自然環境を汚染するなどの環境問題がお
こっており、その解決に多大な努力が払われている。例
えば、ハロゲン化脂肪族炭化水素の一つであるフロンは
スプレーや冷媒として多量に用いられ、オゾンホールの
原因として地球規模の問題となっている。またトリクロ
ロエチレン(TCE)やテトラクロロエチレン(PC
E)等の塩素化脂肪族炭化水素は、金属部品、半導体部
品、衣料等の洗浄溶剤や反応溶剤として種々の産業で広
くかつ大量に使用されてきた。しかしこれら化合物の変
異原性や発ガン性など生体への毒性が指摘されて以来、
これら化合物の使用撤廃とともにこれまで使ってきた溶
剤を処理して無害化することが求められている。また、
すでに自然環境に漏洩したこれら化合物は河川や地下水
や土壌の汚染を引き起こしており、自然環境に拡散した
これら汚染物質を経済的かつ効率的に浄化する技術が望
まれている。そしてそのための種々の技術が提案されて
いる。
方法の例としては、燃焼処理する方法が挙げられる。こ
の方法は比較的簡便であるが、燃焼過程で塩素化脂肪族
炭化水素の分解生成物である塩化水素、塩素等が他の有
機物と反応し、ポリ塩化ビフェニルやダイオキシン等
の、より有毒な物質を排出する可能性が懸念される。ま
たエネルギー的に考えても高温処理が欠点である。
他の例として酸化剤や触媒を用いる方法が挙げられ、具
体的には例えばオゾンで分解する方法(特開平3−38
297)、高温高圧下で湿式酸化分解する方法および過
酸化水素や鉄塩で酸化分解する方法(特開昭60−26
1590)等が知られている。
用いる方法も提案され(米国特許公報第5611642
号)、また、次亜塩素酸ナトリウムと紫外線照射と組み
合わせる手法が提案されている(米国特許公報第558
2741号)。酸化チタンなどの酸化物半導体微粒子か
らなる光触媒と液状の塩素化脂肪族炭化水素をアルカリ
条件下で懸濁して光照射により分解する方法も知られて
いる(日本特許公開平成7年144137号)。また、
白金系、アルミナ系、ジルコニア系などの酸化物を用い
て酸化分解を行う触媒法も知られている(市村博司ら:
同上;特開平6−31135)。
酸化剤を用いずに気相で紫外線を照射させる光分解法が
すでに試みられている(関廣二ら:「地下水・土壌汚染
の現状と対策」日本水環境学会関西支部編、環境技術研
究協会、1995;特開平8−243351)。
素は微生物により好気的あるいは嫌気的に分解されるこ
とが知られており、このような工程を利用して分解ある
いは浄化を行うことが試みられている。
で分解する例として例えば日本特許公開平成9年105
54号や米国特許公報第5340555号等が挙げられ
る。
にはアルコールやエーテルなどの燃料をフロンガスと混
合して触媒存在下で燃焼させる分解方法が開示されてい
る。
ンガスを直接あるいは溶媒に溶解させて、これに紫外線
を照射して分解する方法が開示されている。また常温常
圧のより温和な環境下におけるフロンの分解方法として
日本特許公開平成3年074507号ではフロンを電解
槽の電極に接触させて還元的に分解する方法が述べられ
ている。
香族化合物、具体的にはビフェニル結合、ビフェニル骨
格を有する化合物(例えばポリ塩化ビフェニル等)の分
解には、(1)燃焼する、(2)紫外線または放射線の
照射で分解する、(3)微生物分解法、などの方法が提
案されている。また常温常圧のより温和な環境下におけ
るビフェニル化合物の分解方法として、ビフェニル化合
物を直接、あるいは溶媒に溶解させて、これに紫外線を
照射して分解する方法が開示されている。例えば、アル
カリ性アルコールにポリ塩化ビフェニルを溶解し、その
溶液から酸素を除去したのち、その溶液にイオン化放射
線または紫外線を照射してポリ塩化ビフェニルを無害物
質化する方法が例えば日本特許公告昭和52年4745
9号に開示されている。
技術としては例えば日本特許番号第919505号や日
本特許公開昭和49年45027号、日本特許公開昭和
57年166175号などに開示されている。
て、ポリ塩化ビフェニルなどを除去する方法が例えば日
本特許公開平成7年000819号に開示されている。
また日本特許公開平成8年000759号では、ポリ塩
化ビフェニルの光分解装置及びその方法が述べられてい
る。ここでは、紫外線による光分解を阻害する要因を取
り除くことを目的に、光分解を阻害する要因として水、
アルカリ金属に限定しこの除去機構として反応槽内に電
極を設け、電極に直流電圧を印加し阻害する要因を除去
しながらポリ塩化ビフェニルの紫外線による光分解を行
なっている。
のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族化合物
の分解方法が提案されてきているが、本発明者らの検討
によれば、分解の為の複雑な装置が必要であったり、分
解生成物の更なる無害化処理等が必要である場合が多
く、より問題点が少なく、環境に優しいハロゲン化脂肪
族炭化水素化合物または芳香族化合物の分解のための技
術が必要であるとの結論に至った。
基づきなされたものであり、その目的はより環境に優し
く、分解によって生成する化合物が新たな環境汚染をひ
きおこしてしまう可能性がより低いハロゲン化脂肪族炭
化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の
効率的な分解方法及びそれに用いる装置を提供すること
を目的とする。
合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を含む排気
ガスをより効率良く浄化する方法、及びそれに用いる装
置を提供することを他の目的とする。
を目的として検討を行なったところ、殺菌効果(日本特
許公開平成1年−180293号)や半導体ウエハー上
の汚染物の洗浄効果(日本特許公開平成7年51675
号))を有することが報告されている水の電気分解によ
って陽極近傍に得られる酸性水を含む水が、光の照射を
おこなうことでハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解能が著しく促進
される事実を見出し本発明に至った。
ン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化
水素化合物の分解方法は、ハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物及び芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも
一方を含む媒体と電解質を含む水の電気分解によって陽
極近傍に生成する酸性水を含む水を300nm以下の波
長成分を含まない光の照射下にて接触させる工程を有す
ることを特徴とするものである。
種々のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハ
ロゲン化炭化水素化合物が分解が促進される理由は明ら
かでない。しかし例えば塩化ナトリウム等の電解質を含
む水の電気分解によって生成する水は、次亜塩素酸、も
しくは次亜塩素酸イオンを含み、この次亜塩素酸あるい
は次亜塩素酸イオンが光の作用によって塩素ラジカルや
水酸基ラジカルやスーパーオキサイドを誘起し、上記の
分解反応を促進するものと考えられる。
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物の分解方法は、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合
物及び芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一
方を含む媒体と次亜塩素酸を含む水溶液とを300nm
以下の波長成分を含まない光の照射下で接触させる工程
を有することを特徴とするものである。
方法は、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び芳香族ハ
ロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含む排気ガ
スを、電解質を含む水の電気分解によって陽極近傍に生
成する酸性水を含む水とを300nm以下の波長成分を
含まない光の照射下で接触させて該ハロゲン化脂肪族炭
化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を
分解する工程を有することを特徴とするものである。
化方法は、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び芳香族
ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含む排気
ガスを次亜塩素酸を含む水溶液と300nm以下の波長
成分を含まない光の照射下で接触させ、該ハロゲン化脂
肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化
合物を分解する工程を有することを特徴とするものであ
る。
族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合
物の分解装置は、一対の電極と該電極に電位をかける電
源とを備えた容器、該容器に電解質を溶解した水を供給
する手段、300nm以下の波長成分を含まない光を照
射する手段、及びハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含
む媒体を供給する手段を有することを特徴とするもので
ある。
肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化
合物の分解装置は、分解処理槽、水の電気分解によって
陽極近傍に生成する酸性水を含む水を該分解処理槽に供
給する手段、分解されるべきハロゲン化脂肪族炭化水素
化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を該分解
処理槽に供給する手段、及び該分解処理槽に300nm
以下の波長成分を含まない光を照射する手段を有するこ
とを特徴とするものである。
肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化
合物の分解装置は、次亜塩素酸を含む水溶液を含む容
器、該容器に300nm以下の波長成分を含まない光を
照射する手段、及び該容器にハロゲン化脂肪族炭化水素
化合物及び芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくと
も一方を含む媒体を供給する手段を有することを特徴と
するものである。
浄化装置は、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び芳香
族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含む排
気ガスの浄化装置であって排気ガス及び酸性水を含む水
の導入口及び排出口を備え、該導入口及び排出口の間が
充填剤で充填されている反応容器、該排気ガスを該反応
容器に導入する手段、電解質を含む水の電気分解によっ
て得られる酸性水を含む水を該反応容器に導入する手
段、及び該反応容器内に300nm以下の波長成分を含
まない光を照射する手段を有することを特徴とするもの
である。
浄化装置は、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び芳香
族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含む排
気ガスの浄化装置であって、排気ガス及び水の導入口及
び排出口を備え、該導入口及び排出口の間が充填剤で充
填されている反応容器、該排気ガスを該反応容器に導入
する手段、次亜塩素酸を含む水溶液を該反応容器に導入
する手段、及び該反応容器内に300nm以下の波長成
分を含まない光の照射を行なう手段を有することを特徴
とするものである。
内の染色排水中の染料を電気分解により発生する次亜塩
素酸又は/及び次亜塩素酸イオンにより分解する技術が
開示されている。また雑誌「水処理技術」Vol.3
7、No.5(1996)第33頁には電気化学反応を
利用した染色排水の処理について記載され、電解により
染料の着色成分分子を分解する方法としての間接電解法
では電解により酸化剤を発生させ、その酸化力で間接的
に染料を分解させるものであること、そしてその酸化剤
として用いられるのは次亜塩素酸が殆どであり、それは
排水に塩化ナトリウムを加えて電解する際にアノードで
発生する塩素ガスがカソードで発生する水酸イオンとの
反応によって生じるものであることが記載されている。
しかしこれらの特許公開公報及び雑誌にはこれらの方法
によってハロゲン化脂肪族炭化水素化合物や芳香族ハロ
ゲン化炭化水素化合物が分解可能であることを示唆する
記載は一切ない。まして光を照射し分解を進めることに
ついては一切記述されていない。
ン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化
水素化合物の分解方法は、水の電気分解によって生成す
る機能水と分解されるべきハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物とを300
nm以下の波長成分を含まない光の照射下で接触させる
工程を有する点に一つの特徴を有し、また次亜塩素酸を
含む水溶液とハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳
香族ハロゲン化炭化水素化合物若しくはハロゲン化脂肪
族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合
物を含む媒体とを300nm以下の波長成分を含まない
光の照射下で接触させる工程を有する点に一つの特徴を
有している。
質(例えば、塩化ナトリウムや塩化カリウムなど)を原
水に溶解し、この水を一対の電極を有する水槽内で電気
分解を行なうことによってその陽極近傍で得ることがで
きる、水素イオン濃度(pH値)が1以上4以下、作用
電極をプラチナ電極とし参照電極を銀−塩化銀としたと
きの酸化還元電位が800mV以上1500mV以下、
かつ塩素濃度が5mg/l以上150mg/l以下の性
状をもつ水を指す。
合、電解前の原水中の電解質の濃度は例えば塩化ナトリ
ウムでは20mg/l〜2000mg/lが望ましく、
そのときの電解電流値は2A〜20Aとするのが望まし
い。そしてこのような機能水を得る手段としては、市販
の強酸性電解水生成器(例えば、商品名:オアシスバイ
オハーフ;旭硝子エンジニアリング(株)社製、商品
名:強電解水生成器(Model FW−200;アマ
ノ(株)社製等)を利用することができる。
た場合、陽極近傍に生成される酸性水と陰極近傍にて生
成するアルカリ性の水との混合を防ぐことができ、ハロ
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族化合物の分解
をより効率的に行なう事ができる酸性水を得ることがで
きる。該隔膜としては例えばイオン交換膜等が好適に用
いられる。
ば隔膜を有しない、或いは除去した電解装置の陽極近傍
で得ることのできる、例えば酸化還元電位が300mV
以上1100mV以下、かつ塩素濃度が2mg/l以上
100mg/l以下であり、pHが4より大きく10以
下の特性を有しているような機能水でも、分解対象とな
る有機化合物やその濃度によっては、十分分解に用いる
ことができる。このような機能水は、電極間に隔膜を配
置し作成した酸性水とアルカリ性水とを混合して得るこ
ともできる。その場合、酸性水とアルカリ性水の混合比
は体積比で例えば1:0〜1:1が望ましい。
等のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロ
ゲン化炭化水素化合物分解能を奏する機能水は、電解に
よってばかりでなく原水に種々の試薬を溶解して調製す
ることも可能である。例えば、塩酸0.001N〜0.
1N、塩化ナトリウム0.005N〜0.02N、およ
び次亜塩素酸ナトリウム0.0001M〜0.1Mとす
ることにより得ることができる。また、pH4以上の機
能水も電解によってばかりでなく原水に種々の試薬を溶
解して調製することも可能である。例えば、塩酸0.0
01N〜0.1N、水酸化ナトリウム0.001N〜
0.1N、および次亜塩素酸ナトリウム0.0001M
〜0.01Mとすることにより得ることができるし、次
亜塩素酸塩のみ、例えば次亜塩素酸ナトリウム0.00
01M〜0.1Mとすることでも得られる。塩酸と次亜
塩素酸塩でpHが4.0以下で塩素濃度が2mg/l以
上の機能水を調整することもできる。上記の塩酸の代り
に他の無機酸または有機酸を使用することができる。無
機酸としては例えば、フッ酸、硫酸、リン酸、ホウ酸な
どが、有機酸としては酢酸、ぎ酸、りんご酸、クエン
酸、シュウ酸などが利用できる。また、弱酸性水粉末生
成剤(例えば、商品名キノーサン21X(クリーンケミ
カル株式会社製))として市販されているN3C3O3
NaCl2等を用いても機能水を製造することができ
る。これら薬品調合による機能水も、実施例から明らか
なように分解能力に差はあるものの光を照射することで
電解による機能水の場合と同様にハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を分
解する能力を有す。ここで原水とは水道水、河川水、海
水等が挙げられる。これらの水のpHは通常6〜8の間
にあり、塩素濃度は最大でも1mg/リットル未満であ
り、このような原水は当然のことながら上記したような
ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン
化炭化水素化合物の分解能は有さない。
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物) 分解されるべき対象としてのハロゲン化脂肪族炭化水素
化合物の例としては、塩素原子またはフッ素原子の少な
くとも一方で置換された脂肪族炭化水素化合物が挙げら
れる。
換体、エタンの1〜6塩素置換体、エチレンの1〜4塩
素置換体、アセチレンの1〜2塩素置換体、プロパンの
1〜8塩素置換体、プロピレンの1〜6塩素置換体、ア
レン(プロパジエン)の1〜4塩素置換体、アリレン
(メチルアセチレン)の1〜4塩素置換体、ブタンの1
〜10塩素置換体、1−,2−,あるいはiso−ブテ
ンの1〜8塩素置換体、1,3−ブタジエンの1〜6塩
素置換体等)がある。
クロロメタン、1,1−ジクロロエチレン、cis−
1,2−ジクロロエチレン、tras−1,2−ジクロ
ロエチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ン、さらには、トリクロロフルオロメタン(フロン−1
1)、ジクロロジフルオロメタン(フロン−12)、ク
ロロトリフルオロメタン(フロン−13)、ブロモトリ
フルオロメタン(フロン−13B1)、カーボンテトラ
フルオライド(フロン−14)、ジクロロフルオロメタ
ン(フロン−21)、クロロジフルオロメタン(フロン
−22)、トリフルオロメタン(フロン−23)、1,
2−ジフルオロ−1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオ
ロエタン(フロン−113)、1,2−ジブロモ−1−
クロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(フロン−1
13B2)、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(フロン−114)、1,2−ジブロ
モ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(フロン−
114B2)、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフ
ルオロエタン(フロン−123)、クロロジフルオロエ
タン(フロン−142)、1,1−ジフルオロエタン
(フロン−152)、テトラフルオロエタン、クロロペ
ンタフルオロエタン、ヘキサフルオロエタン(フロン−
116)等が挙げられる。更にまた上記した化合物の共
沸混合物(例えばフロン−500、フロン−502)、
フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロ
エチレン、六フッ化プロピレン等が挙げられる。また上
記以外の炭素原子が3個までの脂肪族炭化水素で、水素
原子がフッ素原子、塩素原子および臭素原子等から選ば
れる少なくとも1つのハロゲン原子で置換したハロゲン
化脂肪族炭化水素等が挙げられる。
体例としては塩素化ベンゼン、例えばクロロベンゼン、
1,4−ジクロロベンゼン(p−ジクロロベンゼン)、
1,2,3−トリクロロベンゼン、1,2,4−トリク
ロロベンゼン、1,3,5−トリクロロベンゼン、テト
ラクロロベンゼン及びヘキサクロロベンゼンなどであ
る。さらに、ベンゾトリフルオリド、ペルフルオロベン
ゼン、およびペルフルオロメチルデカリンなどの環状あ
るいは芳香族ハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
能水中には現状において環境に悪影響を与えるとされて
いるような有機化合物の新たな生成は例えばマススペク
トル等によっても全く観察されない。
香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解の際に照射する光
としては、例えば、波長300〜500nm、特には3
50〜450nmの光がハロゲン化脂肪族炭化水素化合
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解には特
に好ましい。また、機能水である次亜塩素酸水溶液と分
解対象ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハ
ロゲン化炭化水素化合物との混合物に対する光照射強度
は分解効率という観点から、10μW/cm2〜10m
W/cm2、特には50μW/cm2〜5mW/cm2
が好ましい。具体的には、例えば波長365nmにピー
クを持つ光源では数百μW/cm2(300nm〜40
0nm間を測定)の強度で実用上十分の分解が進む。
(例えば、太陽光等)または人工光(水銀ランプ、ブラ
ックライト、カラー蛍光ランプ等)を用いることができ
る。
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物との混合物に対する光の照射は、機能水に対し
て直接行ってもよく、或いはガラスやプラスティック等
でできている透明な容器を介して行なってもよい。また
機能水を生成する過程で光照射を行ってもよいし、生成
後に照射してもよい。いずれにしろ、分解を著しく促進
するには、機能水とハロゲン化脂肪族炭化水素化合物ま
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の接触時に光照射
を行うのが望ましい。また、機能水である次亜塩素酸水
溶液を用いる本実施態様においては、光として人体に影
響の大きい光(例えば波長250nmの紫外光等)を用
いる必要がない。
分解がすすむ。このとき、先の作用の項で説明したよう
に、例えば塩化ナトリウム等の電解質を含む水の電気分
解によって生成する機能水は、次亜塩素酸、もしくは次
亜塩素酸イオンを含み、この次亜塩素酸あるいは次亜塩
素酸イオンが光の作用によって塩素ラジカルや水酸基ラ
ジカルやスーパーオキサイドを誘起し、ハロゲン化脂肪
族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合
物の分解反応を促進するものと考えられる。電気分解に
よって陽極近傍に生成する機能水によるハロゲン化脂肪
族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合
物の分解に寄与していると考えられる機能水中の次亜塩
素酸の量は、pHと塩素濃度から求めることができる。
更にまた電解によって生成する機能水を例えば純水等に
よって希釈したものを、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解に供す
ることもできる。
らばpH2.1、酸化還元電位1150mV、残留塩素
濃度54mg/lの機能水を水で5倍以上希釈した機能
水であっても4時間で0.03ppm以下まで分解が進
む。
を直接生成してもよい。
化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の
分解に用い得るハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解装置について説
明する。本実施態様において光照射下での機能水とハロ
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭
化水素化合物との接触は、常温常圧下で行なえばよく、
特殊な設備や環境は不要である。例えば機能水を貯留し
た容器にハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族
ハロゲン化炭化水素化合物或いはハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を含
む媒体を導入し光を照射するだけで良く、あるいは機能
水が作製されている水槽中にハロゲン化脂肪族炭化水素
化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物もしくは
ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン
化炭化水素化合物を含む媒体を光照射下で導入するだけ
で良い。ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族
ハロゲン化炭化水素化合物の分解装置の構成としては例
えば下記の1)や2)が挙げられる。
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭
化水素化合物を直接投入することによってハロゲン化脂
肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化
合物と酸性水とを接触させ、これに光照射を行う様にし
た構成; 図1は本発明に係るハロゲン化脂肪族炭化水
素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解
装置の一実施態様の概略図である。図1において101
は水槽である。そして該水槽は陰極103及び陽極10
5、イオン交換膜等の隔膜107、該電極に繋がる電源
109、電解質を含む水を該水槽内に供給するためのパ
イプ111及びポンプ113、分解されるべきハロゲン
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物もしくはそれを含む媒体を該水槽内に供給する
ためのパイプ115とポンプ117を備え、また119
は水槽101で該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物また
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物と反応し活性を失っ
た機能水を収納するタンクである。そして水槽101に
電解質を溶解した水がパイプ111を通して供給され水
槽101が電解質を溶解した水で満たされる。電気分解
用の電極103及び105に電源109から電力が供給
されると陽極105側に酸性水が生成する。
族ハロゲン化炭化水素化合物をパイプ115から所望の
流量で連続的に水槽101の陽極105側に供給すると
ともに、水槽101に設置した光源166により光を照
射する。ここでハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物は機能水と接触して、
光照射により分解が促進される。ハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物との
反応により失活した機能水は排水用パイプ118を通し
て水槽101からタンク119に排出される。また分解
されたガスは排出管121から排出される。ガスが排出
されない場合は必ずしも排出管121を必要としない。
なおタンク119に排出された水は再び電解質を溶解し
水槽101に供給する構成としてもよい。
び陽極105側の電解質水溶液を各々反対側に移動させ
ず、陽極側に存在する陽イオン(例えばNa+、Ca
2+、Mg2+、K+等)の陰極側への不可逆な移動を
許容し、また陰極側に存在する陰イオン(例えばC
l−、SO4 2−、HCO3 −等)の陽極105側への
不可逆な移動を許容するようなイオン交換膜が好適に用
いられる。即ちイオン交換膜を用いることで、陽極側近
傍に後述するような特性を有する機能水を効率良く生成
させることができる。
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を含む媒体が水等の
場合、この溶液によって水槽101内の電解質溶液が過
度に希釈されない様に、電解質を溶解した水の量または
電解質の濃度とハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を含む溶液の量等を制
御して、電解により生成する酸性水の特性が上記した範
囲となるように制御することが好ましい。またこの理由
により分解すべきハロゲン化脂肪族炭化水素化合物また
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が気化させ易いもの
(具体的には例えばトリクロロチレンやテトラクロロエ
チレン等)であって、且つそれが水等の水性媒体中に含
有されている場合には、この媒体を直接水槽内に導入す
るよりも、予め曝気等によってハロゲン化脂肪族炭化水
素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を気化
させ、気化したハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族化合物を水槽に導入することが好ましい。なお気
化させたハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族
ハロゲン化炭化水素化合物を機能水中でバブリングした
場合、機能水中の塩素が塩素ガスとして放出され機能水
の性状が変化してしまう可能性があるため、この形態を
採用する場合には水槽内で機能水が連続的に生成される
構成とするか、あるいは機能水が連続的に供給される様
な構成を採用することが好ましい。
脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素
化合物である場合の分解装置の一実施態様の概略図であ
る。
66は光照射装置、125は機能水生成装置123にハ
ロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化
炭化水素化合物を導入するための導入管、127はハロ
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭
化水素化合物気体を含む空気を供給するガス供給装置、
129は電解質水溶液を貯蔵するタンク、131及び1
33はタンク129から機能水生成装置123に電解質
水溶液を供給するための管及びポンプ、121はハロゲ
ン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化
水素化合物が分解された気体の排気口である。
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が液状、若し
くは液状の媒体に溶解している場合の分解装置の実施態
様の概略図である。図3において137は液状ハロゲン
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物若しくはハロゲン化脂肪族炭化水素化合物また
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が溶解している液状
媒体を貯蔵するタンク、139及び141は137に貯
蔵された液体を機能水生成装置123に供給するための
パイプ及びポンプである。
解処理槽に移し、該分解処理槽にハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を導
入し両者を接触させ、これに光照射を行う様にした構
成;図4はハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香
族ハロゲン化炭化水素化合物の分解装置の他の実施態様
の概略図である。機能水生成装置123によって陽極側
に形成される機能水は、所望の流量で連続的に分解処理
槽143にポンプ145及びパイプ147を介して供給
される。ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族
ハロゲン化炭化水素化合物、例えばガス化した塩素化脂
肪族炭化水素は供給管115及びポンプ117を介して
所望の流量で連続的に分解処理槽143に供給されると
ともに、光照射装置166により分解処理槽143内部
を光照射する。分解処理槽143で塩素化脂肪族炭化水
素と機能水と接触し、光照射により分解処理が促進され
る。処理で使われた機能水は分解処理槽143からタン
ク119に排出される。浄化されたガスは排出管121
から排出される。機能水生成装置123で機能水を生成
後、分解処理槽143で機能水とハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を接
触させ光照射を行う本構成では、ハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族化合物を機能水生成装置内に導
入しないため機能水生成装置の汚染を防止できる。また
図示していないがタンク119に排出される、処理で使
われた機能水の一部若しくは全部を機能水生成装置12
3に給送して、新たな機能水の生成に再利用してもよ
い。
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解装置の
更に他の実施態様の概略図であり、機能水生成装置12
3で形成された機能水がポンプ145及びパイプ139
を介して分解処理槽143に供給される。一方液状のハ
ロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化
炭化水素化合物もしくはハロゲン化脂肪族炭化水素化合
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が溶解してい
る液状媒体が貯蔵されているタンク137からはポンプ
131及びパイプ133を介してハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が分
解処理槽143に供給される。そして分解処理槽内は攪
拌装置149によって攪拌されるとともに、光照射装置
166により分解処理槽内を光照射する。これによりハ
ロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化
炭化水素化合物と機能水とが接触し、光照射によりハロ
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭
化水素化合物の分解が促進される。分解処理槽143に
係る攪拌手段を設けることで、ハロゲン化脂肪族炭化水
素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物と機能
水との接触効率を向上させ、ハロゲン化脂肪族炭化水素
化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解効
率のより一層の改善を図ることができる。
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解装置の他の
実施態様の概略図であり、分解対象のハロゲン化脂肪族
炭化水素化合物または芳香族化合物がトリクロロエチレ
ン等の気化し易いものである場合を想定した装置であ
る。図6において123は機能水生成装置、151−1
〜151−5は各々カラム状のハロゲン化脂肪族炭化水
素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物分解
槽、166−1〜166−5は各々の分解槽を光照射す
るための光照射装置、139は機能水水生成装置123
にて得られた酸性水を分解容器151−1に供給するた
めのパイプ及びポンプを表す。そして図6においてはハ
ロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化
炭化水素化合物と酸性水とがより長い時間接する様に、
5つの分解槽151を直列につなぎ、第1〜第4の分解
槽151−1〜151−4で分解されなかったハロゲン
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物は順次下流側の分解槽にて更に酸性水と接触か
つ光照射することでより完全な分解を図ることができ
る。尚連結する分解槽の数はハロゲン化脂肪族炭化水素
化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の濃度や
分解され易さ等によって適宜選択することができる。
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が気体状である場
合には図7に示した様な装置構成を採用することによっ
て反応槽の長さを抑えつつ、機能水とハロゲン化脂肪族
炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物
の接触面積、接触時間を増大させることが可能である。
即ち図7において151は反応カラムであってその内部
は、例えばハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香
族ハロゲン化炭化水素化合物を吸着するような充填剤1
57で充填されている。166は反応カラム内部を光照
射する光照射装置、159は気化したハロゲン化脂肪族
炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物
の反応カラム151への導入手段、例えばブロワー12
8を備えたパイプであり、123は機能水生成装置、1
53は機能水生成装置123で得られた機能水の貯留タ
ンクである。そして貯留タンク153に貯えられた機能
水は、ポンプ155によって反応カラム151の上部か
ら反応カラム151内に滴下される。こうして反応カラ
ム内にガス状のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が各々反応カラム15
1の上部から反応カラム151内に導入される。機能水
は反応カラム151内の充填剤を流下し、充填剤に吸着
されたガス状のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物と接触かつ光照射によ
って該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハ
ロゲン化炭化水素化合物は分解される。ここで用い得る
充填剤は上記した様に、機能水とハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の接
触面積を増大させることができるものであれば特に限定
されず、例えば無機材料あるいはハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族材料で形成された多孔質体、中
空体、あるいは球状体等が挙げられる。化学工業、医薬
品工業、食品工業、あるいは排水処理システムなどで利
用されているさまざまな粒子体を用いることができる。
水生成装置123から供給される機能水は陽極側で得ら
れる酸性水でも良いし、陽極側で得られる酸性水と陰極
側で得られるアルカリ性水を混合した混合水のどちらで
もかまわない。
置123を、次亜塩素酸水溶液若しくは次亜塩素酸塩水
溶液の供給装置に代えても良い。
種々の実施態様によれば気体状のハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分
解も可能であることから本実施態様は、工場等の燃焼炉
やゴミ焼却炉から排出される排気ガスの浄化にも有効に
適用できる。
ガスは煤煙をはじめ多くのハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を含んでお
り、微細な粉塵は呼吸器疾病などの原因に、またベンズ
ピレンやダイオキシンなどは強い発癌性・変異原性をも
つことから、排気ガスの浄化は極めて重要な技術課題で
ある。従来このような有害ハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の除去対策
は、集塵・脱硝・脱硫・あるいは脱塩などの処理操作
を、例えば直列に接続した排ガス処理装置を用いてハロ
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭
化水素化合物を個別にかつ段階的に処理する方法で行わ
れている。例えば日本特許公開平成5年115722号
ではゼオライトのようなセラミックを排ガスフィルター
とし、その機械的強度や耐衝撃性、あるいはハロゲン化
脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素
化合物の捕集効率を高めた浄化方法が提示されている。
いずれもろ過効果のみで浄化処理を行うため比較的大き
な煤煙などは捕集できるが、分子状のハロゲン化脂肪族
炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素物は殆
ど除去することはできない。
素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を触媒
と接触させて処理する浄化装置も多数提示されている。
例えば、日本特許公開平成5年149127号では、酸
化触媒とその加熱装置により排ガス中の煤煙やダイオキ
シンなどの有害ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を無害化する方法およ
び装置が開示されている。装置の規模は処理すべき排ガ
ス量やこれに含まれるハロゲン化脂肪族炭化水素化合物
または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物量に依存する
が、焼却炉や土壌からの汚染ガス抽出では50〜500
m3/hの排ガスが排出されるので、加熱装置が必要な
排ガス処理施設はかなり大規模となり、またその運転コ
ストも膨大になる。また日本特許公開平成6年2461
33号では排気ガス中でコロナ放電を発生させてハロゲ
ン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化
水素化合物を加熱分解する方法が述べられている。いず
れも、低分子から高分子のハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物または芳香族物、あるいは煤煙などの粒子も分解無
害化が可能である。
る排ガス中の有害ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物また
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の濃度が経時的に変
化し、とくに低濃度汚染の場合においても触媒の加熱あ
るいは高周波照射やコロナ放電を持続させる必要があ
り、浄化のためのエネルギー効率に問題がある。さらに
以上のようなハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳
香族ハロゲン化炭化水素化合物の酸化処理では高濃度の
浄化処理は困難で、浄化装置を並列あるいは直列になら
べて処理負担を軽減する必要もある。
ガスの浄化方法として、微生物を用いる処理方法や装置
も提案されている。例えば米国特許第4009099で
は排ガス中の煤煙やガス状の汚染物質を微生物により分
解し除去浄化を行う方法が述べられている。また米国特
許第5494574では、微生物を固定した充填剤を浄
化反応容器に充填し、これを反応容器内で循環させると
ともに、有害なハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を含有する汚染水や汚
染ガスをこの反応容器に通して浄化する方法が述べられ
ている。しかし用いる微生物の資化能力によって分解で
きるハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロ
ゲン化炭化水素化合物は限られ、また分解に比較的長時
間を要する、などの解決されなければならない問題点を
含んでいる。
上記したようにハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物と機能水とを接触さ
せ、これに光照射を行うだけでハロゲン化脂肪族炭化水
素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を効率
良く分解できることから、排気ガス中の種々のハロゲン
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物を、排気ガスと機能水とを接触・光照射するだ
けで排気ガス中のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物また
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物のいくつかは確実に
分解され、排気ガスの浄化に極めて有効な技術となるこ
とが予測される。そして本実施態様にかかるハロゲン化
脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素
化合物の分解技術を排気ガスの浄化に適用する場合には
上で説明した図7に示す構成や、以下に説明する図8に
示す構成の装置を好適に用いることができると考えられ
る。
はゴミ焼却炉から出る排気ガス中の煤塵を除去するため
の装置(例えば電気集塵装置など)、123は機能水生
成装置、165は機能水と粉塵が除去された排気ガスと
の反応槽、166は反応槽内部を光照射するための光照
射装置である。そして電解質水溶液貯蔵手段129は機
能水生成に必要な電解質水溶液(原水に水溶性の電解質
を溶解させたもの)が貯蔵されている。また煤塵除去装
置163は、ゴミ焼却時に生じる排ガスの中に多く含ま
れる煤塵を重点的に除去するもので、集められた煤じん
は取出し可能になっている。123は機能水生成手段で
あり該機能水生成手段123の陽極近傍で得られる機能
水はは反応槽165に供給可能に構成されている。また
反応槽165は、排ガスと機能水とが効率よく接触する
ようになっており、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物ま
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解を促進する
ように反応槽165の内部あるいは外部には光照射装置
166が設けられている。さらにハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が除
去され、浄化された排気ガスは反応槽165のガス排出
手段121が備わっている。
説明すると、ゴミ焼却炉161からの排ガスは、まず集
じん装置163に導入され、大部分の煤じんはこの装置
で除去される。またタンク129からは電解質水溶液が
機能水生成手段123に供給され、機能水生成手段12
3において電解処理される。そして機能水生成手段12
3の陽極近傍で生じた機能水は反応槽165に送られ
る。反応槽165では排気ガスと機能水とが接触混和
し、光照射装置166により反応槽165内を光照射す
ることにより排気ガス中のハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が分解さ
れ、排気ガスが浄化される。次いで処理済の排気ガスは
排気口121から排出され、またハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の処
理に用いた機能水も排水口118から排出される。
装置を、排ガス処理に実際に適用したところ、ハロゲン
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素塩素化合物は99〜99.7%分解除去された。これ
より、本基本構成は、極めて優れた排ガスの浄化処理能
力を有していることが明らかである。
気ガスの浄化に用いる場合、反応槽165から排出され
る処理で使われた機能水の一部若しくは全部を新たな機
能水の生成に用いるように変形してもよい(不図示)。
即ち反応槽165から排出される処理で使われた機能水
の一部若しくは全部を電解水生成手段129に戻す構成
をとってもよい。更にまた図7や図8に示した構成の装
置において排気ガス中のハロゲン化脂肪族炭化水素化合
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解に使用
した機能水は、排水口118より排水として排出される
構成としたが、この排水が多量の煤煙など固形物を含む
場合にはろ過や沈殿などの処理を更に行ってもよい。
化を行なう場合には、反応カラムにおける排気ガスの体
積分率が0.5以上となるように機能水と排ガスの供給
速度を調整し、気液の接触面積の増大と排ガスの平均滞
留時間の増大を図ることが好ましい。
給される機能水は陽極側で得られる酸性水でも良いし、
陽極側で得られる酸性水と陰極側で得られるアルカリ性
水を混合した混合水のどちらでもかまわない。また、機
能水生成装置が薬品を溶解して調整した機能水を供給す
るものでも良い。
脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素
化合物の分解に用い得るハロゲン化脂肪族炭化水素化合
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解装置に
ついて説明したが、分解能力より装置構成をより簡易に
する観点から、図9に示した様に槽内のイオン交換膜等
の隔膜を取り除いた構成をとることもできる。即ち、隔
膜をもたない装置から生成された機能水も以上述べられ
てきたハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハ
ロゲン化炭化水素化合物の分解に用いることができる。
いて具体的に説明したが、本発明はこれら実施態様に限
定されるものでないことはいうまでもない。
気ガスに限らず、一般の排気ガス(自動車の排気ガス
等)の処理にも利用することもできる。
これらは本発明をなんら限定するものではない。
属炭化水素化合物の分解) (実施例1) 電気分解で得た機能水と光照射によるトリ
クロロエチレンの分解はじめに、強酸性機能水生成装置
(商品名:強電解水生成器(Model FW−20
0;アマノ(株)社製)を用いて機能水を調製した。な
お陽極及び陰極の間には隔膜が配置されている。この装
置を用いるとともに、電解する水の電解質濃度、電解時
間を種々変化させて、その結果陽極側で得られる酸性の
機能水のpHおよび酸化還元電位をpHメーター
((株)東興化学研究所、TCX−90iおよびKP9
00−2N)および導電率メーター((株)東興化学研
究所、TCX−90iおよびKM900−2N)で、ま
た塩素濃度を塩素試験紙(アドバンテック)により測定
した。その結果、電解質である塩化ナトリウムの濃度
(標準濃度は1000mg/l)、電解電流値、電解時
間などによってこの機能水のpHは1.0〜4.0、酸
化還元電位は800mV〜1500mV、また塩素濃度
は5mg/l〜150mg/lに変化した。そこで本実
施例ではハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族
ハロゲン化炭化水素化合物の分解実験に用いる機能水と
してpH2.6、酸化還元電位1000mV、残留塩素
濃度35mg/lの機能水(以降「機能水1」と略)、
及びpH2.1、酸化還元電位1150mV、残留塩素
濃度54mg/lの機能水(以降「機能水2」と略)を
用意した。なお機能水1は電解質(塩化ナトリウム)濃
度を1000mg/l、電解時間を5分間とすることに
よって得られた。また機能水2は電解質(塩化ナトリウ
ム)濃度を1000mg/l、電解時間を11分間とす
ることによって得られた。次に27.5ml容のガラス
バイアル瓶を複数本用意し、2つのグループに分け、各
々のグループのガラスバイアル瓶に機能水1あるいは機
能水2を10mlづつ入れ、テフロンライナー付 ブチ
ルゴム栓とアルミシールで密閉した。次に、ガラスバイ
アル瓶の中のTCEがすべて機能水に溶解したときのT
CE濃度が25ppmとなるようにTCEガスをガスタ
イトシリンジでブチルゴム栓を通して全てのガラスバイ
アル瓶に添加した後、ブラックライト蛍光ランプ(商品
名:FL10BLB;株式会社東芝製、10W)の光を
照射した。照射光量は0.1〜0.4mW/cm2とし
た。各々のグループのガラスバイアル瓶中の気相部分の
TCE濃度の経時的変化を測定した。なおガラスバイア
ル瓶中の気相部分のTCE濃度の測定は、ガラスバイア
ル瓶の気相部分をガスタイトシリンジでサンプリング
し、TCE濃度をガスクロマトグラフィー(商品名:G
C−14B(FID検出器付);島津製作所(株)社
製、カラムはJ&W社製DB−624)で測定した。ま
たこの気相TCE濃度よりガラスバイアル瓶の中のすべ
てのTCEがすべて機能水に溶解したときのTCE濃度
を経時的に求めた。その結果を図10に示す。
りTCEを分解できることがわかった。また、異なるp
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度をもつ機能水に
ついてもTCEが分解できることを確かめた。さらに、
純水を用いた対照実験ではTCEの分解は観測されず、
機能水に光照射を行うことにより分解が起こることを確
かめた。
0ppm、または120ppmに変えた以外は上記と同
様して、機能水2と光照射によるTCEの分解特性を評
価した。その結果を図11に示す。これよりTCEによ
る典型的な環境汚染濃度である10ppm程度の濃度の
ほか、100ppmを超える高濃度汚染についても分解
浄化できることがわかった。さらに、pH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度が異なる機能水についてTCE
分解を評価したところ、いずれも経時的なTCEの濃度
低下が観測され、機能水と光照射によるTCE分解が確
認された。
た機能水によるトリクロロエチレン汚染水の分解の促進 実施例1と同様にして機能水を調製した。本実施例では
pH2.3、酸化還元電位1050mV、残留塩素濃度
50mg/lの機能水を用意した。この機能水は電解質
(塩化ナトリウム)濃度を1000mg/l、電解時間
を8分とすることによって得られた。
記機能水を50ml加え、このバイアル瓶に5ppmの
TCE汚染水を100ml加え、テフロンライナー付
ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。これを3―4
回緩やかに攪拌した後、直射日光のあたるところに正午
から2時間放置した。照射光量は紫外線強度積算計で測
定したところ0.4〜1.2mW/cm2であった。そ
してガラスバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリンジ
でサンプリングし、TCE濃度をガスクロマトグラフィ
ー(島津製作所(株)製、FID検出器付きGC−14
B 、カラムはJ&W製DB−624)で測定した。そ
の結果、汚染水中のTCE濃度は環境基準値以下になっ
ていた。
た機能水によるトリクロロエチレンの分解の促進 強酸性機能水生成装置(商品名:オアシスバイオハー
フ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)を用いて機能
水を調製した。本実施例ではpH2.2、酸化還元電位
1100mV、残留塩素濃度50mg/lの機能水を用
意した。この機能水は、電解質(塩化ナトリウム)濃度
1000mg/lの水を電解することによって得られ
た。次に27ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意
し、2倍、5倍、10倍、50倍と機能水の希釈を行な
った。機能水の効果を確かめるため機能水を含まない水
だけのサンプルも用意した。希釈した機能水、もしくは
水のみを10mlづつ入れ、テフロンライナー付 ブチ
ルゴム栓とアルミシールで密閉した。次に、ガラスバイ
アル瓶の中のTCEがすべて溶解したときのTCE濃度
が10ppmとなるようにTCEガスをガスタイトシリ
ンジでブチルゴム栓を通して全てのガラスバイアル瓶に
添加した。
てのサンプルを日光のあたるところに4時間放置した。
光照射量は0.4〜1.2mW/cm2であった。各々
のガラスバイアル瓶中の気相部分のTCE濃度を測定し
た。なおガラスバイアル瓶中の気相部分のTCE濃度の
測定は、ガラスバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリ
ンジでサンプリングし、TCE濃度をガスクロマトグラ
フィー(島津製作所(株)製、FID検出器付きGC−
14B 、カラムはJ&W製DB−624)で測定し
た。その結果、2倍、5倍希釈したものは4時間で検出
限界値以下になり、10倍希釈は1.1ppm、50倍
希釈のサンプルは7.6ppmのTCEが残留してい
た。機能水を含まない水だけのサンプルでは分解が認め
られなかった。
トリクロロエチレンの分解の促進に影響を及ぼす光の波
長 実施例3と同様にして電解質(塩化ナトリウム)濃度1
000mg/lの水を電解することによって、pH2.
2、酸化還元電位1100mV、残留塩素濃度50mg
/lの機能水を用意した。次に27ml容のガラスバイ
アル瓶を複数本用意し、機能水を10mlづつ入れテフ
ロンライナー付 ブチルゴム栓とアルミシールで密閉し
た。ガラスバイアル瓶の中のTCEがすべて溶解したと
きのTCE濃度が10ppmとなるようにTCEガスを
ガスタイトシリンジでブチルゴム栓を通して全てのガラ
スバイアル瓶に添加した。これを3―4回緩やかに攪拌
した後、280nm、370nm、440nm若しくは
540nmのフィルタ特性をもつ各種フィルタ(商品
名:UTF−50S−28U、SCF−50−37L、
SCF−50−44L、SCF−50−54;シグマ光
機株式会社製)でサンプルを覆いこれを直射日光のあた
るところに放置した。光照射量は0.4〜1.2mW/
cm2であった。なお、このガラス瓶は300nm以下
の光を透過しない。2時間後、各々のガラスバイアル瓶
中の気相部分のTCE濃度を測定した。ガラスバイアル
瓶中の気相部分のTCE濃度の測定は、ガラスバイアル
瓶の気相部分をガスタイトシリンジでサンプリングし、
TCE濃度をガスクロマトグラフィー(島津製作所
(株)製、FID検出器付きGC−14B 、カラムは
J&W製DB−624)で測定した。得られた結果をも
とにそれぞれの波長域での分解量を求め、分解率を算出
した。その結果を以下に示す。
光の波長が300nm〜550nm、特には350nm
〜450nmの波長の光が効果的であることが解った。
た機能水によるトリクロロエチレン の分解の促進と光照
射強度 実施例1と同様にして、電解質(塩化ナトリウム)濃度
1000mg/lの水を8分間電解することにより、p
H2.3、酸化還元電位1050mV、残留塩素濃度4
8mg/lの機能水を得た。次に27ml容のガラスバ
イアル瓶を複数本用意し、各々のバイアル瓶に、先に調
整した機能水、該機能水を純水で2倍に希釈したもの、
及び該機能水を水道水で5倍に希釈したものを10ml
づつ加えた。機能水の効果を確かめるため機能水を含ま
ない純水だけの対照サンプルを各々2組用意した。すべ
てのサンプルをテフロンライナー付 ブチルゴム栓とア
ルミシールで密閉した。次に、ガラスバイアル瓶の中の
TCEがすべて溶解したときのTCE濃度が10ppm
となるようにTCEガスをガスタイトシリンジでブチル
ゴム栓を通して全てのガラスバイアル瓶に添加し、これ
を3〜4回緩やかに攪拌した。
光ランプ(商品名:FL10BLB;株式会社東芝製、
10W)、365nmにピークをもつ光源(商品名:U
VGL−58型ランプ;UVP社製)及び380〜60
0nmの光を発するカラー蛍光ランプ(青)(商品名:
FL20S・B;株式会社東芝製、10W)を用意し、
それぞれの光源を用いて先に調製したサンプルを照射し
た。この時、ブラックライト蛍光ランプの方の光強度は
1.2mW/cm2であり、UVGL−58型ランプは
400μW/cm2であった。なお光強度はTORAY
製の紫外線強度積算計(UV300)で測定した値であ
る。また、デジタル紫外線強度計(商品名:Model
UVA−365 ; NTコーポレーション製)を用
いて測定したところ、及びカラー蛍光ランプ(青)の光
強度は57μW/cm2であった。
アル瓶中の気相部分のTCE濃度を測定した。なおガラ
スバイアル瓶中の気相部分のTCE濃度の測定は、ガラ
スバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリンジでサンプ
リングし、TCE濃度をガスクロマトグラフィー(商品
名:GC−14B(FID検出器付);島津製作所
(株)製、カラムは、商品名:DB−624;J&W社
製)で測定した。
したサンプルでは、機能水のみのサンプル、及び2倍希
釈サンプルは環境基準値以下になり、5倍希釈のサンプ
ルは1.25ppmのTCEが残留していた。一方、ブ
ラックライト蛍光ランプで照射したサンプルでは、機能
水のみのサンプル、2倍希釈サンプル、及び5倍希釈サ
ンプルのすべてが環境基準値以下になった。青色蛍光ラ
ンプを照射したサンプルでは、機能水のみのサンプルが
環境基準値以下になっていた。純水を用いたサンプルで
はどちらのランプを用いた場合にも分解が認められなか
った。
射による再添加トリクロロエチレンの分解 実施例3と同様に、電解質(塩化ナトリウム)を100
0mg/l含む水を電解してpH2.2、酸化還元電位
1100mV、残留塩素濃度50mg/lの機能水を用
意した。次に27.5ml容のガラスバイアル瓶に機能
水を10ml入れ、テフロンライナー付ブチルゴム栓と
アルミシールで密閉した。次に、ガラスバイアル瓶の中
のTCEがすべて機能水に溶解したときのTCE濃度が
50〜60ppmとなるようにTCEガスをガスタイト
シリンジでブチルゴム栓を通してガラスバイアル瓶に添
加した後、ブラックライト蛍光ランプ3本(東芝製、F
L10BLB,10W)の光を照射した。光照射量は
2.0mW/cm2とした。またガラスバイアル瓶中の
気相部分のTCE濃度の測定は、ガラスバイアル瓶の気
相部分をガスタイトシリンジでサンプリングし、TCE
濃度をガスクロマトグラフィー(商品名:GC−14B
(FID検出器付);島津製作所(株)社製、カラムは
商品名DB−624;J&W社製を使用)で測定した。
光照射開始1時間後にTCE濃度が0.1ppm以下と
なった為、TCE濃度が再び50〜60ppmとなるよ
うにTCEガスをガスタイトシリンジでブチルゴム栓を
通してガラスバイアル瓶に再添加し光照射を継続して行
った。この様にガラスバイアル瓶中のTCEガス濃度が
0.1ppm以下となるたびに、ガラスバイアル瓶中の
TCE濃度が50〜60ppmとなるようにガラスバイ
アル瓶中にTCEを添加した。その結果を図12に示
す。この結果から機能水のトリクロロエチレンの分解能
は長期間持続することが確認できた。
射によるテトラクロロエチレンの分解 TCEをテトラクロロエチレン(PCE)に変え、初期
濃度を1.0ppm、2.5ppm、または5.0pp
mとした以外は実施例1と同様にして、機能水1と光照
射によるPCEの分解特性を評価した。その結果を図1
3に示す。これより機能水と光照射によりPCEを分解
できることがわかった。また、純水を用いた対照実験で
はPCEの分解は観測されず、PCE濃度の経時的な低
下が機能水によるものであることを確認した。さらに、
pH、酸化還元電位、および残留塩素濃度が異なる機能
水についてPCE分解を評価したところ、いずれも経時
的なPCEの濃度低下が観測され、機能水と光照射によ
るPCE分解が確認された。
射によるクロロホルムの分解 TCEに代えてクロロホルムを用い、また初期濃度を1
4ppm、32ppm、または58ppmとした以外は
実施例1と同様にして、機能水2と光照射によるクロロ
ホルムの分解特性を評価した。その結果を図14に示
す。これより、機能水と光照射によりクロロホルムを分
解できることがわかった。さらに、pH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度が異なる機能水についてクロロ
ホルム分解を評価したところ、いずれも経時的なクロロ
ホルムの濃度低下が観測され、機能水と光照射によるク
ロロホルム分解が確認された。
射によるトリクロロエチレンとテトラクロロエチレン混
合物の分解 TCEに代えてTCEとPCEの混合物を用いた以外は
実施例1と同様にして、機能水2と光照射によるTCE
とPCEの混合物の分解特性を評価した。なお初期TC
E濃度およびPCE濃度が10 ppmおよび5 pp
mとなるようにガスタイトシリンジでTCEとPCEの
混合物を各々のガラスバイアル瓶に添加した。その結果
を図15に示す。これより、機能水と光照射によりTC
EとPCEの混合物を分解できることがわかった。
照射によるトリクロロエチレンとクロロホルム混合物の
分解 TCEに代えてTCEとクロロホルムの混合物を用いた
以外は実施例1と同様にして、機能水2と光照射による
TCEとクロロホルムの分解特性を評価した。なお初期
TCE濃度およびクロロホルム濃度がともに10 pp
mとなるようにガスタイトシリンジでTCEとクロロホ
ルムの混合物を各々のガラスバイアル瓶に添加した。そ
の結果を図16に示す。これより、機能水と光照射によ
りTCEとクロロホルムの混合物を分解できることがわ
かった。
と光照射によるジクロロフルオロメタンの分解 TCEに代えて初期濃度5ppmのジクロロフルオロメ
タンガスを用いた以外は実施例1と同様にして機能水の
ジクロロフルオロメタンガスの分解特性を評価した。そ
の結果を図17に示す。これより、機能水と光照射によ
り数時間〜数十時間でジクロロフルオロメタンを分解で
きることがわかった。また、異なるpH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度をもつ機能水についてもジクロ
ロフルオロメタンが分解できることを確かめ、機能水と
光照射により分解が起こることを確かめた。次に上記と
同様にして、異なる初期ジクロロフルオロメタン濃度に
おける機能水2による分解を評価した。初期ジクロロフ
ルオロメタン濃度を10ppm、および50ppmとし
たときのジクロロフルオロメタン濃度の経時的変化を図
17に示す。これより、広い濃度範囲においてジクロロ
フルオロメタンを分解浄化できることがわかった。さら
に、pH、酸化還元電位、および残留塩素濃度が異なる
機能水についてジクロロフルオロメタンの分解を評価し
たところ、いずれも経時的な濃度低下が観測され、機能
水と光照射によるジクロロフルオロメタンの分解が確認
された。
と光照射によるクロロジフルオロメタンの分解 ジクロロフルオロメタンに代えてクロロジフルオロメタ
ン(アルドリッチ社製)を用いた以外は実施例11と同
様にして機能水2のクロロジフルオロメタンの分解特性
を評価した。なおクロロジフルオロメタンの初期濃度は
5.0ppm、または10ppmとした。その結果を図
18に示す。これより機能水と光照射によりクロロジフ
ルオロメタンを分解できることがわかった。さらに、p
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度が異なる機能水
についてクロロジフルオロメタンの分解を評価したとこ
ろ、いずれも経時的な濃度低下が観測され、機能水と光
照射によるによるクロロジフルオロメタンの分解が確認
された。
と光照射による2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフ
ルオロエタンの分解 ジクロロフルオロメタンに代えて2,2−ジクロロ−
1,1,1−トリフルオロエタンを用いた以外は実施例
11と同様にして機能水2と光照射による2,2−ジク
ロロ−1,1,1−トリフルオロエタンの分解特性を評
価した。なお2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフル
オロエタンの初期濃度は2.0ppm、または5.0p
pmとした。その結果を図19に示す。これより、機能
水と光照射により2,2−ジクロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタンを分解できることがわかった。さらに、
pH、酸化還元電位、および残留塩素濃度が異なる機能
水について2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタンの分解を評価したところ、いずれも経時的な濃
度低下が観測され、機能水と光照射による2,2−ジク
ロロ−1,1,1−トリフルオロエタンの分解が確認さ
れた。
と光照射によるテトラフルオロエタンの分解 ジクロロフルオロメタンに代えてテトラフルオロエタン
を用いた以外は実施例11と同様にして機能水2と光照
射によるテトラフルオロエタンの分解特性を評価した。
なおテトラフルオロエタンの初期濃度は1.0ppm、
または3.0ppmとした。その結果を図20に示す。
これより機能水と光照射によりテトラフルオロエタンを
分解できることがわかった。さらに、pH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度が異なる機能水についてテトラ
フルオロエタンの分解を評価したところ、いずれも経時
的な濃度低下が観測され、機能水と光照射によるテトラ
フルオロエタンの分解が確認された。
と光照射によるトリクロロエチレン溶液の分解 本実施例では、溶液状態のトリクロロエチレンを直接機
能水に接触させTCEの分解の評価を行なった。27.
5ml容のガラスバイアル瓶を用意し、そこに実施例1
で用いた機能水2と同じ特性を有する機能水を18m
l、及び200ppmTCE溶液を2.0ml加えテフ
ロンライナーがついたブチルゴム栓とアルミシールで密
閉した。
光を照射してTCEの分解を測定した。15 ℃、12
0rpmで3時間振とうしたのち0.5mlずつサンプ
リングした。サンプリングした液は直ちにn−ヘキサン
5mlの入った容器に入れ、3分間攪拌した後n−ヘキ
サン層を分取し、ECDガスクロマトグラフィーにてT
CE濃度を測定したところ0.03 ppm以下であっ
た。また、純水を用いた対照実験ではTCEの分解は観
測されず、溶液状態で接触させても機能水と光照射によ
り分解が起こることを確かめた。
レンの分解装置 図2に示した装置を用意した。強酸性機能水生成装置1
23(商品名:強電解水生成器(Model FW−2
00;アマノ(株)社製)の陽極側にTCEを含むガス
を導入する導入管125を設置した。この導入管125
をTCEを含む空気を供給するガス供給装置127(標
準ガス発生装置、商品名:ガステック、PD−1B)に
つなげた。一方電解質を溶解した水を貯蔵したタンク1
29から電解質水溶液を強酸性機能水生成装置123に
供給するようにポンプ131及びパイプ133を設置
し、これを用いて強酸性電解水生成装置の水槽101を
電解質(塩化ナトリウム)を1g/lの濃度で溶解した
水で満たした。次いでTCEを含む空気を気相濃度で3
000ppmで50ml/minの流量で連続的に送り
込んだ。同時に強酸性電解水生成装置を稼動させたとこ
ろ、陽極付近でpH2.1、酸化還元電位1150m
V、残留塩素濃度54mg/lの性状の機能水の生成が
確認された。さらに光照射手段166(ブラックライト
蛍光ランプ(東芝製、FL10BLB,10W))で水
槽101内の照射を行なった。強酸性電解水生成装置1
23の陽極105側の排水口118から排出される処理
水は廃液タンク119に貯留し、この廃液中のTCEを
ヘキサンで抽出し、そこに含まれるTCEの濃度をEC
D検出器付ガスクロマトグラフィー(商品名:GC−1
4B;島津製作所(株)社製)用いて測定したところ、
TCE濃度は0.03ppm以下であった。
TCE濃度をFID検出器付ガスクロマトグラフィー
(商品名:GC−14B;島津製作所(株)社製、カラ
ムはJ&W社製DB−624)で測定した。その結果、
排出ガス中のTCE濃度は1ppm以下であり、本発明
による装置によりTCEを高度に分解できることがわか
った。
(Model FW−200;アマノ(株)社製)を用
いて図3に示す分解装置を組み立てた。合成汚染液は汚
染液供給槽137から機能水生成装置123の水槽10
1の陽極105側に供給される様にパイプ139及びポ
ンプ141を配置した。また電解質を溶解した水は、電
解質水溶液の貯蔵タンク129から搬送ポンプ131及
びパイプ133によって水槽101 に供給される様に
した。また汚染液供給槽137内には下記に示す組成の
合成汚染液を入れた。
れたところで、pH2.1、酸化還元電位1100m
V、残留塩素濃度50mg/lを有する機能水を生成す
る条件(電解質水溶液の電解質濃度1000mg/l、
電解時間で11分)で、強酸性電解水生成装置を稼動し
さらに光照射手段166(ブラックライト蛍光ランプ
(商品名:FL10BLB;株式会社東芝製、10W)
で水槽101内を照射した。1時間後に水槽101の出
口118から排出された廃液はタンク119に貯留し、
その廃液中に含まれるTCE、PCE、クロロホルム濃
度を測定したところすべて0.1ppm以下であり、本
装置により塩素化脂肪族炭化水素を高度に分解できるこ
とがわかった。
チレンの連続分解 図6に示す分解装置を用いてTCEの分解実験を行なっ
た。強酸性機能水生成装置123としては実施例1に用
いたものと同じ装置を用い、その陽極側で得られるpH
2.1、酸化還元電位1150mV、残留塩素濃度54
mg/lを有する機能水をポンプ145を用いて100
ml/minの流量で連続的に分解カラム151−1に
供給した。分解カラム151はTCEガスの平均滞留時
間を増すため5連とし、1つの分解カラムはおよそ容積
1200mlとした。また光照射手段166−1〜16
6−5として、ブラックライト蛍光ランプ(商品名:F
L10BLB;株式会社東芝製、10W)を用いて、各
々の分解カラムに光照射を行なった。光照射量は1.2
mW/cm2であった。また、分解カラム151の中に
はTCEガスと機能水の接触を促進させるために充填剤
(商品名:ビスコパール;レンゴー(株)社製)を充填
密度0.1g/cm3を充填した。一方、気相濃度で2
500ppmのTCEを含む空気をガス供給装置127
(標準ガス発生装置、ガステック、PD−1B)から1
00ml/minの流量で連続的に分解カラム151―
1のカラム下部に供給した。分解カラム151―5の出
口118から排出される機能水は廃液タンク119に貯
留し、また排気口121から排出されるガス中のTCE
濃度をガスクロマトグラフィーで測定した。その結果、
排出ガス中のTCE濃度は0.1ppm以下であり、こ
の装置によってTCEを高度に、また連続的に分解除去
できることがわかった。
連続分解 図5に示す分解装置を用いてハロゲン化脂肪族炭化水素
化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解実
験を行なった。強酸性機能水生成装置123としては、
商品名:オアシスバイオハーフ;旭硝子エンジニアリン
グ(株)社製を用い、その陽極側で得られるpH2.
1、酸化還元電位1150mV、残留塩素濃度50mg
/lを有する機能水をポンプ145を用いて45ml/
minの流量で連続的に分解容器143に供給した。ま
たタンク137には下記に示す組成の合成汚染液を入
れ、該合成汚染液を汚染液供給タンク137から5ml
/minの流量で連続的に分解容器143に供給した。
さらに光照射手段166(ブラックライト蛍光ランプ
(東芝製、FL10BLB,10W))で水槽101内
の照射を行なった。光照射量は1.2mW/cm2とし
た。
均滞留時間は2時間であった。また、分解容器143中
には合成汚染液と機能水の接触を促進させるために攪拌
器149設置されている。分解容器143の出口118
から排出された廃液はタンク119に貯留し、その廃液
中に含まれるTCE、PCE、クロロホルム濃度を測定
したところすべて0.1ppm以下であり、機能水を用
いた装置により塩素化脂肪族炭化水素を高度に分解除去
できることがわかった。
ンの分解 はじめに、強酸性機能水生成装置(商品名:強電解水生
成器(Model FW−200;アマノ(株)社製
等)を用いて機能水を調製した。なお陽極及び陰極の間
には隔膜が配置した。この装置を用い、また電解する水
の電解質濃度及び時間を種々変化させて、その結果陽極
側で得られる酸性の機能水のpHおよび酸化還元電位を
pHメーター((株)東興化学研究所、TCX−90i
およびKP900−2N)および導電率メーター
((株)東興化学研究所、TCX−90iおよびKM9
00−2N)で、また塩素濃度を塩素試験紙(アドバン
テック)により測定した。その結果、電解質である塩化
ナトリウムの濃度(標準濃度は1000mg/l)、電
解電流値、電解時間などによってこの機能水のpHは
1.0〜4.0、酸化還元電位は800mV〜1500
mV、また塩素濃度は5mg/リットル〜150mg/
リットルに変化した。また陰極側で得られるアルカリ性
の機能水のpHは10〜13、酸化還元電位は−100
0〜800mV、塩素濃度は5mg/リットルであっ
た。
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分
解実験に用いる機能水としてpH5、酸化還元電位40
0mV、塩素濃度20mg/リットルの機能水(以降
「機能水1」と略)、及びpH10、酸化還元電位62
0mV、塩素濃度20mg/リットルの機能水(以降
「機能水2」と略)を用意した。なお機能水1は上記陽
極側で得られる機能水と陰極側で得られる機能水とを
1:0.1の割合で混合することによって得た。また機
能水2は酸性水とアルカリ性水とを1:1で混合するこ
とによって得た。
を複数本用意し、2つのグループ(グループ1及びグル
ープ2)に分け、グループ1の各々のガラスバイアル瓶
に機能水1を10mlづつ入れ、またグループ2の各々
のガラスバイアル瓶に機能水2を10mlづつ入れ、全
てのガラスばバイアル瓶をテフロンライナー付ブチルゴ
ム栓とアルミシールで密閉した。次にガラスバイアル瓶
の中のTCEがすべて機能水に溶解したときのTCE濃
度が25ppmとなるようにTCEガスをガスタイトシ
リンジでブチルゴム栓を通して全てのガラスバイアル瓶
に添加した。両方のグループにブラックライト蛍光ラン
プ(東芝製、FL10BLB,10W)の光を照射しな
がら、15℃、120rpmで振とうし、各々のグルー
プのガラスバイアル瓶中の気相部分のTCE濃度の経時
的変化を測定した。なお光照射量は0.4mW/cm2
とした。またこの気相TCE濃度よりガラスバイアル瓶
の中のすべてのTCEがすべて機能水に溶解したときの
TCE濃度を経時的に求めた。その結果を図21に示
す。
りTCEの分解が進むことがわかった。また、異なるp
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度をもつ機能水に
ついても光照射によりTCEが分解されることを確かめ
た。
ラクロロエチレンの分解 TCEをテトラクロロエチレン(PCE)に変え、初期
濃度を5ppmとした以外は実施例20と同様にして、
機能水1及び機能水2と光照射によるPCEの分解特性
を評価した。その結果図22に示す様にPCEの顕著な
濃度低下が観測され、このことから機能水によるPCE
の分解が光照射により促進されることが確認できた。更
にpH、酸化還元電位、および塩素濃度が異なる機能水
についてPCE分解特性を評価したところ、いずれも経
時的なPCEの濃度低下が観測され、光照射によるPC
Eの分解促進が確認された。
機能水と光照射によるトリクロロエチレンの分解 陽極及び陰極間の隔膜を除去した強電解水生成器(Mo
del FW−200;アマノ(株)社製)を用い、電
解する水の電解質濃度を種々変化させて、陽極側で得ら
れる酸性の機能水のpHおよび酸化還元電位をpHメー
ター((株)東興化学研究所、TCX−90iおよびK
P900−2N)および導電率メーター((株)東興化
学研究所、TCX−90iおよびKM900−2N)
で、また塩素濃度を塩素試験紙(アドバンテック)によ
り測定した。その結果、電解質である塩化ナトリウムの
濃度(標準濃度は1000mg/l)、電解電流値、電
解時間などによってこの機能水のpHは4.0〜10.
0、酸化還元電位は300mV〜800mV、また塩素
濃度は2mg/l〜70mg/lに変化した。そこで本
実施例ではハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香
族ハロゲン化炭化水素化合物の分解実験に用いる機能水
としてpH7.9、酸化還元電位570mV、残留塩素
濃度15 mg/lの機能水を用意した。なおこの機能
水は電解質濃度を1000mg/l、として強電解水生
成器を11分稼動することによって得られた。次に27
ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意し、機能水を1
0mlづつ入れ、テフロンライナー付ブチルゴム栓とア
ルミシールで密閉した。機能水の効果を確かめるため機
能水を含まない純水だけを10mlづつ入れたサンプル
も用意した。次にガラスバイアル瓶の中のTCEがすべ
て機能水に溶解したときのTCE濃度が5ppmとなる
ようにTCEガスをガスタイトシリンジでブチルゴム栓
を通して全てのガラスバイアル瓶に添加した。これを3
〜4回緩やかに攪拌した後、すべてのサンプルを直射日
光のあたるところに2時間放置した。光照射量は0.4
〜1.2mW/cm2であった。
相部分のTCE濃度を測定した。なおガラスバイアル瓶
中の気相部分のTCE濃度の測定は、ガラスバイアル瓶
の気相部分をガスタイトシリンジでサンプリングし、T
CE濃度をガスクロマトグラフィー(島津製作所(株)
製、FID検出器付きGC−14B 、カラムはJ&W
製DB−624)で測定した。またこの気相TCE濃度
よりガラスバイアル瓶の中のすべてのTCEがすべて機
能水に溶解したときのTCE濃度を求めた。その結果、
隔膜のない電気分解で得た機能水の入ったサンプルでは
4時間で環境基準値以下になり、機能水を含まない水だ
けのサンプルでは分解が認められなかった。
した機能水と光照射によりTCEを完全に分解できるこ
とがわかった。また、異なるpH、酸化還元電位、およ
び残留塩素濃度をもつ機能水についてもTCEが機能水
と光照射により分解できることを確かめた。
機能水と光照射によるテトラクロロエチレンの分解 TCEをテトラクロロエチレン(PCE)に変え、初期
濃度を2.5ppm以外は実施例22と同様にして、隔
膜のない電気分解で得た機能水によるPCEの分解特性
を評価した。その結果5時間で0.1ppm以下にな
り、機能水を含まない水だけのサンプルでは分解が認め
られなかった。これより、隔膜のない電気分解装置を用
いて調製した機能水と光照射により数時間以内でPCE
を分解できることがわかった。また異なるpH、酸化還
元電位、および残留塩素濃度が異なる機能水についてP
CE分解を評価したところ、いずれもPCEの濃度低下
が観測され、隔膜のない電気分解で得た機能水と光照射
によるPCE分解が確認された。
機能水と光照射によるクロロホルムの分解 TCEに代えてクロロホルムを用い、また初期濃度を1
0ppmとした以外は実施例22と同様にして、隔膜の
ない電気分解で得た機能水によるクロロホルムの分解特
性を評価した。その結果、24時間後に測定したところ
0.1ppm以下で、機能水を含まない水だけのサンプ
ルでは分解が認められなかった。これより、隔膜のない
電気分解で得た機能水と光照射によりクロロホルムを分
解できることがわかった。さらに、pH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度が異なる機能水について光照射
下でクロロホルム分解を評価したところ、いずれも経時
的なクロロホルムの濃度低下が観測され、隔膜のない電
気分解で得た機能水と光照射によるクロロホルム分解が
確認された。
るトリクロロエチレンの分解の促進 に影響を及ぼす光の
波長 強電解水生成器(Model FW−200;アマノ
(株)社製)を用いて機能水を調製した。なお陽極及び
陰極の間の隔膜は除去されている。本実施例ではトリク
ロロエチレンの分解実験に用いる機能水としてpH7.
9、酸化還元電位750mV、残留塩素濃度15mg/
lの機能水を用意した。なお機能水は電解質濃度を10
00mg/l、として強電解水生成器を11分稼動し
た。
本用意し、機能水を10mlづつ入れテフロンライナー
付 ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。ガラスバ
イアル瓶の中のTCEがすべて溶解したときのTCE濃
度が10ppmとなるようにTCEガスをガスタイトシ
リンジでブチルゴム栓を通して全てのガラスバイアル瓶
に添加した。これを3〜4回緩やかに攪拌した後、28
0nm,370nm,440nm,540nmそれぞれ
のフィルタ特性をもつフィルタ(UTF−50S−28
U,SCF−50−37L,SCF−50−44L,S
CF−50−54,シグマ光機株式会社製)でサンプル
を覆いこれを直射日光のあたるところに放置した。な
お、このガラス瓶は300nm以下の光を透過しない。
相部分のTCE濃度を測定した。ガラスバイアル瓶中の
気相部分のTCE濃度の測定は、ガラスバイアル瓶の気
相部分をガスタイトシリンジでサンプリングし、TCE
濃度をガスクロマトグラフィー(島津製作所(株)製、
FID検出器付きGC−14B 、カラムはJ&W製D
B−624)で測定した。
の分解量をもとめ分解率を算出した。その結果を下に示
す。
光の波長が300nm〜550nm、より詳しくは35
0nm〜450nmで十分な分解が得られることが解っ
た。
族炭化水素化合物の分解) (実施例26)塩酸、塩化ナトリウム、および次亜塩素
酸ナトリウムで調製した機能水と光照射によるトリクロ
ロエチレンの分解 純水に塩酸0.001N〜0.1N、塩化ナトリウム
0.005N〜0.02N、および次亜塩素酸ナトリウ
ム0.0001M〜0.01Mとなるように調製した水
溶液について、pH、酸化還元電位、および残留塩素濃
度を測定したところ、pHは1.0〜4.0、酸化還元
電位は800mV〜1500mV、また残留塩素濃度は
5mg/l〜150mg/lに変化し、実施例1と同様
な性状をもつ機能水が得られた。ここで、塩酸0.00
6N、塩化ナトリウム0.014N、および次亜塩素酸
ナトリウム0.002Mとしたとき、pH2.3、酸化
還元電位1180mV、残留塩素濃度105mg/lと
なり、この機能水を実験に供した。実験方法について
は、TCEの初期濃度を10ppmあるいは15ppm
とした以外は実施例1と同様に行なった。その結果を図
23に示す。
次亜塩素酸ナトリウムにより調製された機能水と光照射
によりTCEを完全に分解できることがわかった。ま
た、同様にして調製した異なるpH、酸化還元電位、お
よび残留塩素濃度をもつ機能水についても光照射により
TCEが分解することを確かめた。さらに、純水を用い
た対照実験ではTCEの分解は観測されず、TCEの分
解が塩酸、塩化ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリウ
ムで調製した機能水と光照射によるものであることを確
認した。
よび次亜塩素酸ナトリウムにより調製した機能水と光照
射によるジクロロフルオロメタンの分解 トリクロロエチレンに代えてジクロロフルオロメタンを
用い、またジクロロフルオロメタンの初期濃度を5.0
ppmあるいは10ppmとした以外は実施例26と同
様にして機能水の分解特性を評価した。その結果を図2
4に示す。これより、塩酸、塩化ナトリウム、および次
亜塩素酸ナトリウムにより調製された機能水と光照射に
よりジクロロフルオロメタンを分解できることがわかっ
た。また、同様にして調製した異なるpH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度をもつ機能水に光照射を行うこ
とによりジクロロフルオロメタンを分解できることを確
かめた。さらに、純水を用いた対照実験ではジクロロフ
ルオロメタンの分解は観測されず、機能水と光照射によ
り分解が起こることを確かめた。
よび次亜塩素酸ナトリウムにより調製した機能水と光照
射による2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロ
エタンの分解 TCEに代えて2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフ
ルオロエタンを用い、2,2−ジクロロ−1,1,1−
トリフルオロエタンの初期濃度を2.0ppm、または
5.0ppmとした以外は実施例26と同様にして機能
水と光照射による分解特性を評価した。なお。その結果
を図25に示す。これより、機能水と光照射により数十
時間以内で2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタンを分解できることがわかった。また、純粋を用
いた対照実験では2,2−ジクロロ−1,1,1−トリ
フルオロエタンの分解は観測されず、機能水と光照射に
より分解が起こることを確かめた。さらに、pH、酸化
還元電位、および残留塩素濃度が異なる機能水について
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンの
分解を評価したところ、いずれも経時的な濃度低下が観
測され、機能水と光照射による2,2−ジクロロ−1,
1,1−トリフルオロエタンの分解が確認された。
トリウムを用いて調製した機能水と光照射によるトリク
ロロエチレンの分解 純水に硫酸0.006N、および次亜塩素酸ナトリウム
0.002Mとなるように調製した水溶液について、p
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度を測定したとこ
ろ、pHは2.0、酸化還元電位は1200mV、また
残留塩素濃度は120mg/lとなり、実施例1と同様
な性状をもつ機能水が得られ、この機能水を実験に供し
た。実験方法についてはTCEの初期濃度を10pp
m、30ppm、および45ppmとした以外は実施例
1と同様にして行なった。その結果を図26に示す。
ウムにより調製された機能水と光照射によりTCEを完
全に分解できることがわかった。また、同様にして調製
した異なるpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度を
もつ機能水についても光照射によりTCEが分解するこ
とを確かた。さらに、純水を用いた対照実験ではTCE
の分解は観測されず、硫酸、および次亜塩素酸ナトリウ
ムを用いて調製した機能水と光照射により分解が起こる
ことを確かめた。
トリウムにより調製した機能水と光照射によるジクロロ
フルオロメタンの分解 TCEに代えてジクロロフルオロメタンを用い、ジクロ
ロフルオロメタンの初期濃度を5.0ppm、または1
0ppmとした以外は実施例29と同様にして機能水と
光照射による分解特性を評価した。その結果を図27に
示す。
ウムにより調製した機能水と光照射によりジクロロフル
オロメタンを分解できることがわかった。また、同様に
して調製した異なるpH、酸化還元電位、および残留塩
素濃度をもつ機能水についても光照射によりジクロロフ
ルオロメタンを分解することを確かめた。さらに、純水
を用いた対照実験ではジクロロフルオロメタンの分解は
観測されず、機能水と光照射により分解が起こることを
確かめた。
照射を用いたハロゲン化脂肪族炭化水素化合物を含む排
気ガスの浄化 図7に示した機能水による気体状ハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物の分解装置を用いて排気ガス浄化の模擬実験
を行なった。機能水生成装置123(商品名:オアシス
バイオハーフ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)の
陽極105側で生成される機能水を貯留タンク153に
貯蔵し、そこからポンプ155を用いて反応カラム15
1の上部から流下させた。貯留タンク153から反応カ
ラム151への送液量は100ml/minとした。此
処で用いた反応カラムは、長さ100cm、直径10c
mで、内部に充填剤(商品名:ビスコパール;レンゴー
(株)社製、粒径2mm)を密度0.1g/cm3で充
填したものを用いた。また図7の127には排気ガスの
モデルとして本発明の処理対象であるエチレンクロライ
ド、トリクロロエチレン及びテトラクロロエチレン、他
に本発明の処理対象ではないが、煤塵、ベンゼン、フェ
ノールを下記第1表に記載した濃度で含む空気(以降
「排気ガス」と称する)を調製した。反応カラム151
は上部に機能水及び排気ガスの導入口を有し、また下部
にはガス排出口及び排水口を有している。この反応カラ
ムに先に調製した排気ガスを15ml/minで導入す
るとともに、水の電気分解によって得た機能水(水素イ
オン濃度(pH値)2.1、作用電極をプラチナ電極と
し参照電極を銀−塩化銀としたときの酸化還元電位が1
000mV、かつ塩素濃度が45mg/lを100ml
/minで導入した。そして充填剤表面において機能水
と排ガスを接触させるとともに、ブラックライト蛍光ラ
ンプ(東芝製、FL10BLB,10W)の光を充填剤
に照射した。反応カラム151の下部まで流下した機能
水は排水口118より排水として排出した。この排水中
に含まれる各種ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物濃度を
測定するために該排水のヘキサン抽出物をECD付ガス
クロマトグラフィーで測定したところ、エチレンクロラ
イド、トリクロロエチレン及びテトラクロロエチレンの
濃度は何れも0.03ppm以下であった。また反応カ
ラム内で浄化された排気ガスは反応カラム下部の排気ガ
ス排出口121から処理済ガスとして排出した。処理済
み排気ガス中の各成分の濃度を下記第1表に示す。
ス中のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物に対する浄化処
理能力を有していることが明らかである。またここでは
電気分解によって生成した機能水を用いたが、これに限
らず適当な試薬を水に溶解して同様な性状をもつ機能水
によっても同様の効果を得られることを確認した。
よる分解 弱酸性水粉末生成剤として商品名キノーサン21X(ク
リーンケミカル株式会社製)を用いた。キノーサン21
Xは殺菌用に市販されており主成分はN 3 C 3 O 3 Na
Cl 2 である。このキノーサン21Xを175mg/L
の割合で水道水に溶解し機能水を調整した。このとき機
能水のpHは4.9、酸化還元電位は780mV、また
塩素濃度は65mg/リットルであった。
用意し、機能水を10mlづつ入れテフロンライナー付
ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。次にガラスバ
イアル瓶の中のTCEがすべて機能水に溶解したときの
TCE濃度が3ppmとなるようにTCEガスをガスタ
イトシリンジでブチルゴム栓を通して全てのガラスバイ
アル瓶に添加した。これを3―4回緩やかに攪拌した
後、直射日光のあたるところに正午から2時間放置し
た。ガラスバイアル瓶中の気相部分のTCE濃度の測定
は、ガラスバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリンジ
でサンプリングし、TCE濃度をガスクロマトグラフィ
ー(島津製作所(株)製、FID検出器付きGC−14
B 、カラムはJ&W製DB−624)で測定した。そ
の結果、TCE濃度は環境基準値以下になっており分解
が確かめられた。
に光を照射することによりTCEを完全に分解できるこ
とがわかった。またキノーサン21Xの溶解の割合を変
化させ、異なるpH、酸化還元電位、および残留塩素濃
度をもつ機能水も作成し、これらについてもTCEが分
解できることを確かめた。更に純水を用いた対照実験で
はTCEの分解は観測されず、弱酸性水粉末生成剤によ
る機能水と光照射により分解が起こることを確かめた。
ウム)と光による分解 水道水に次亜塩素酸ナトリウムを溶解し2mMに調整し
た。このとき機能水のpHは9.1、酸化還元電位は5
43mV、また塩素濃度は165mg/リットルであっ
た。この機能水を機能水a.とした。これとは別に水道
水に次亜塩素酸ナトリウムを0.13mM溶解し、さら
に塩酸を0.002N溶解した溶液を調整した。このと
き、この溶液のpHは2.6、残留塩素濃度は9mg/
リットルであった。この機能水を機能水b.とした。
用意し、機能水a.,b.を10mlづつ入れテフロン
ライナー付ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。次
にガラスバイアル瓶の中のTCEがすべて機能水に溶解
したときのTCE濃度が10ppmとなるようにTCE
ガスをガスタイトシリンジでブチルゴム栓を通して全て
のガラスバイアル瓶に添加した。これを3―4回緩やか
に攪拌した後、直射日光のあたるところに正午から2時
間放置した。ガラスバイアル瓶中の気相部分のTCE濃
度の測定は、ガラスバイアル瓶の気相部分をガスタイト
シリンジでサンプリングし、TCE濃度をガスクロマト
グラフィー(島津製作所(株)製、FID検出器付きG
C−14B 、カラムはJ&W製DB−624)で測定
した。その結果、TCE濃度はどちらも0.1ppm以
下になっており分解が確かめられた。
た。このとき機能水のpHは9.1、酸化還元電位は5
43mV、また残留塩素濃度は165mg/リットルで
あった。これを希釈し残留塩素濃度は10mg/リット
ルにした溶液をサンプルaとした。このときpHは7.
1であった。実施例1の機能水2を希釈し残留塩素濃度
は10mg/リットルにした溶液をサンプルbとした。
このときpHは2.9であった。実施例26の塩酸、塩
化ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリウムで作成した
機能水も希釈し残留塩素濃度は10mg/リットルにし
た。この溶液のpHは3.1でサンプルcとした。2
7.5ml容のガラスバイアル瓶を用意し、サンプル
a,b,cの機能水を10mlづつ入れテフロンライナ
ー付ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。次にガラ
スバイアル瓶の中のTCEがすべて機能水に溶解したと
きのTCE濃度が10ppmとなるようにTCEガスを
ガスタイトシリンジでブチルゴム栓を通して全てのガラ
スバイアル瓶に添加した。これを3―4回緩やかに攪拌
した後、ブラックライト蛍光ランプ(東芝製、FL10
BLB,10W)の光を2時間照射した。ガラスバイア
ル瓶中の気相部分のTCE濃度の測定は、ガラスバイア
ル瓶の気相部分をガスタイトシリンジでサンプリング
し、TCE濃度をガスクロマトグラフィー(島津製作所
(株)製、FID検出器付きGC−14B 、カラムは
J&W製DB−624)で測定した。その結果、サンプ
ルaのTCE濃度は4.6ppmに、サンプルbのTC
E濃度は0.05ppm以下に、サンプルcのTCE濃
度は3.3ppmになっていた。
の分解) (実施例35)電気分解で得た機能水と光照射によるジ
クロロメタンの分解 分解対象化合物をジクロロメタンとし、また照射光量を
0.8mW/cm2〜1.2mW/cm2とした以外は
実施例1と同様にして機能水によるジクロロメタンの分
解実験を行なった。その結果を図28に示す。
pmに変えた以外は上記と同様にして、機能水と光照射
によるジクロロメタンの分解特性を評価した。その結果
を図28に示す。これよりジクロロメタンによる50p
pmを超える高濃度汚染についても分解浄化できること
がわかった。さらに、pH、酸化還元電位、および残留
塩素濃度が異なる機能水についてジクロロメタン分解を
評価したところ、いずれも経時的なジクロロメタンの濃
度低下が観測され、機能水と光照射によるジクロロメタ
ン分解が確認された。
得た機能水によるジクロロメタン汚染水の分解の促進 実施例35と同様の装置を用いて機能水を調製した。本
実施例ではpH2.3、酸化還元電位1050mV、残
留塩素濃度50mg/lの機能水を用意した。この機能
水は電解質(塩化ナトリウム)濃度を1000mg/
l、電解時間を8分とすることによって得られた。
記機能水を50ml加え、このバイアル瓶に5ppmの
ジクロロメタン汚染水を100ml加え、テフロンライ
ナー付 ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。これ
を3―4回緩やかに攪拌した後、直射日光のあたるとこ
ろに正午から2時間放置した。照射光量は、TORAY
製の紫外線強度計(SUV300T)で測定したところ
0.4mW/cm2〜1.2mW/cm2であった。そ
してガラスバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリンジ
でサンプリングし、ジクロロメタン濃度をガスクロマト
グラフィー(島津製作所(株)製、FID検出器付きG
C−14B 、カラムはJ&W製DB−624)で測定
した。その結果、汚染水中のジクロロメタンは検出限界
以下になっていた。
得た機能水によるジクロロメタンの分解の促進 強酸性機能水生成装置(商品名:オアシスバイオハー
フ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)を用いてpH
2.3、酸化還元電位1100mV、残留塩素濃度60
mg/lの機能水を用意した。この機能水は、電解質
(塩化ナトリウム)濃度1000mg/lの水を電解す
ることによって得た。次に27ml容のガラスバイアル
瓶を複数本用意し、各々のバイアル瓶に2倍及び5倍に
希釈した上記の機能水を10mlずつ加え、また機能水
を含まない水だけを10ml加えたサンプルも調製し
た。次に各々のバイアル瓶をテフロンライナー付ブチル
ゴム栓とアルミシールで密閉し、次いで各ガラスバイア
ル瓶の中のジクロロメタンがすべて溶解したときのジク
ロロメタン濃度が10ppmとなるようにジクロロメタ
ンガスをガスタイトシリンジでブチルゴム栓を通して全
てのガラスバイアル瓶に添加した。これを3―4回緩や
かに攪拌した後、すべてのサンプルを日光のあたるとこ
ろに4時間放置した。光照射量0.4mW/cm2〜
1.2mW/cm2であった。各々のガラスバイアル瓶
中の気相部分のジクロロメタン濃度を測定した。なおガ
ラスバイアル瓶中の気相部分のジクロロメタン濃度の測
定は、ガラスバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリン
ジでサンプリングし、ジクロロメタン濃度をガスクロマ
トグラフィー(島津製作所(株)製、FID検出器付き
GC−14B 、カラムはJ&W製DB−624)で測
定した。その結果、2倍、5倍希釈したものはいずれも
4時間で検出限界値以下になった。機能水を含まない水
だけのサンプルではジクロロメタンの分解が認められな
かった。
るジクロロメタンの分解の促進に影響を及ぼす光の波長 分解対象化合物をジクロロメタンとした以外は実施例4
と同様にして機能水及び光照射によるジクロロメタンの
分解における波長依存性について実験した。その結果を
以下に示す。
光の波長が300nm〜550nm、特には350nm
〜440nmの波長の光が効果的であることが解った。
の分解装置 分解対象化合物をジクロロメタンに代えて、ジクロロメ
タンの初期濃度を気相濃度1000ppm、流量10m
l/minとした以外は実施例16と同様にして分解実
験を行なった。その結果、廃液中のジクロロメタン濃度
は0.1ppm以下であった。また排出管135から排
出される排出ガス中のジクロロメタン濃度は1ppm以
下であり、本発明による装置によりジクロロメタンを高
度に分解できることがわかった。
解装置 強酸性電解水生成装置123(商品名:強電解水生成器
(Model FW−200;アマノ(株)社製)を用
いて図3に示す分解装置を組み立てた。合成汚染液は汚
染液供給槽137から機能水生成装置123の水槽10
1の陽極105側に供給される様にパイプ139及びポ
ンプ141を配置した。また電解質を溶解した水は、電
解質水溶液の貯蔵タンク129から搬送ポンプ131及
びパイプ133によって水槽101に供給される様にし
た。また汚染液供給槽137内には下記に示す組成の合
成汚染液を入れた。
れたところで、pH2.1、酸化還元電位1100m
V、残留塩素濃度62mg/lを有する機能水を生成す
る条件(電解質水溶液の電解質濃度1000mg/l、
電解時間で11分)で、強酸性電解水生成装置を稼動し
さらに光照射手段166(ブラックライト蛍光ランプ
(商品名:FL10BLB;株式会社東芝製、10W)
で水槽101内を照射した。1時間後に水槽101の出
口118から排出された廃液はタンク119に貯留し、
その廃液中に含まれるジクロロメタン濃度を測定したと
ころ0.1ppm以下であり、本装置によりジクロロメ
タンを高度に分解できることがわかった。
ンの連続分解 分解対象化合物をジクロロメタンに代えて、ジクロロメ
タンの初期濃度を気相濃度1500ppm、流量75m
l/min、光照射量は0.8〜1.2mW/cm2と
した以外は実施例18と同様にして分解実験を行なっ
た。その結果、排出ガス中のジクロロメタン濃度は0.
1ppm以下であり、この装置によってジクロロメタン
を高度に、また連続的に分解除去できることがわかっ
た。
ジクロロメタンの分解 分解対象化合物をジクロロメタンに代えて、ジクロロメ
タンの初期濃度を10ppm、光照射量は0.4〜1.
2mW/cm2、照射時間2時間とした以外は実施例2
0と同様にして分解実験を行なった。その結果、機能水
1を用いた実験では7.3ppm、機能水2を用いた実
験では2.3ppmの分解が示された。
とによりジクロロメタンの分解が進むことがわかった。
また、異なるpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度
をもつ機能水についても光照射によりジクロロメタンが
分解されることを確かめた。
機能水と光照射によるジクロロメタンの分解 分解対象化合物をジクロロメタンに代えて、ジクロロメ
タンの初期濃度を5ppm、照射は直射日光のあたると
ころ(照射量は0.4〜0.8mW/cm2)で2時間
放置、とした以外は実施例22と同様にして分解実験を
行なった。
水の入ったサンプルでは検出限界以下であり、機能水を
含まない水だけのサンプルでは分解が認められなかっ
た。
した機能水と光照射によりジクロロメタンを完全に分解
できることがわかった。また、異なるpH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度をもつ機能水についてもジクロ
ロメタンが機能水と光照射により分解できることを確か
めた。
よび次亜塩素酸ナトリウムで調製した機能水と光照射に
よるジクロロメタンの分解 実施例26と同様にして調製したpH2.3、酸化還元
電位1180mV、残留塩素濃度75mg/lの機能水
を用い、また分解対象物として初期濃度20ppmのジ
クロロメタン、光照射時間を3時間とした以外は実施例
35と同様に行なった。その結果ジクロロメタンの濃度
は検出限界以下になっていた。
次亜塩素酸ナトリウムにより調製された機能水と光照射
によりジクロロメタンを完全に分解できることがわかっ
た。また、同様にして調製した異なるpH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度をもつ機能水についても光照射
によりジクロロメタンが分解することを確かめた。さら
に、純水を用いた対照実験ではジクロロメタンの分解は
観測されず、ジクロロメタンの分解が塩酸、塩化ナトリ
ウム、および次亜塩素酸ナトリウムで調製した機能水と
光照射によるものであることを確認した。
トリウムを用いて調製した機能水と光照射によるジクロ
ロメタンの分解 実施例29と同様にして調製したpH2.0、酸化還元
電位1200mV、残留塩素濃度120mg/lの機能
水を実験に供した。実験方法についてはジクロロメタン
の初期濃度を10ppmとした以外は実施例44と同様
にして行なった。その結果をジクロロメタンの濃度は検
出限界以下になっていた。
ウムにより調製された機能水と光照射によりジクロロメ
タンを完全に分解できることがわかった。また、同様に
して調製した異なるpH、酸化還元電位、および残留塩
素濃度をもつ機能水についても光照射によりジクロロメ
タンが分解することを確かた。さらに、純水を用いた対
照実験ではジクロロメタンの分解は観測されず、硫酸、
および次亜塩素酸ナトリウムを用いて調製した機能水と
光照射により分解が起こることを確かめた。
よる分解 分解対象化合物をジクロロメタンに代え、初期濃度を3
ppmとした以外は実施例32と同様にして分解実験を
行なったところ、ジクロロメタン濃度は検出限界以下に
なっており分解が確かめられた。
に光を照射することによりジクロロメタンを完全に分解
できることがわかった。またキノーサン21Xの溶解の
割合を変化させ、異なるpH、酸化還元電位、および残
留塩素濃度をもつ機能水も作成し、これらについてもジ
クロロメタンが分解できることを確かめた。更に純水を
用いた対照実験ではジクロロメタンの分解は観測され
ず、弱酸性水粉末生成剤による機能水と光照射により分
解が起こることを確かめた。
ウム)と光による分解 水道水に次亜塩素酸ナトリウムを溶解し2mMに調整し
た。このとき機能水のpHは9.1、酸化還元電位は5
43mV、また塩素濃度は165mg/リットルであっ
た。この機能水を機能水a.とした。これとは別に水道
水に次亜塩素酸ナトリウムを0.13mM溶解し、さら
に塩酸を0.002N溶解した溶液を調整した。このと
き、この溶液のpHは2.6、残留塩素濃度は9mg/
リットルであった。この機能水を機能水b.とした。
用意し、機能水a.,b.を10mlづつ入れテフロン
ライナー付ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。次
にガラスバイアル瓶の中のジクロロメタンがすべて機能
水に溶解したときのジクロロメタン濃度が10ppmと
なるようにジクロロメタンガスをガスタイトシリンジで
ブチルゴム栓を通して全てのガラスバイアル瓶に添加し
た。これを3―4回緩やかに攪拌した後、直射日光のあ
たるところに正午から2時間放置した。ガラスバイアル
瓶中の気相部分のジクロロメタン濃度の測定は、ガラス
バイアル瓶の気相部分をガスタイトシリンジでサンプリ
ングし、ジクロロメタン濃度をガスクロマトグラフィー
(島津製作所(株)製、FID検出器付きGC−14B
、カラムはJ&W製DB−624)で測定した。その
結果、ジクロロメタン濃度はどちらも0.1ppm以下
になっており分解が確かめられた。
照射によるcis−1,2−ジクロロエチレンの分解 分解対象化合物をcis−1,2−ジクロロエチレンに
代え、初期濃度を1.0ppm、光照射条件を照射光
量:0.2mW/cm2〜0.6mW/cm2(1時
間)とした以外は実施例35と同様にして分解実験を行
なった。1時間後、各々のガラスバイアル瓶中の測定結
果から平均を求めたところcis−1,2−ジクロロエ
チレンの平均の濃度は0.01ppmであった。さらに
1.5時間、同様の光照射を行なったところ、検出限界
以下になっていた。また純水を用いた対照実験ではci
s−1,2−ジクロロエチレンの分解は観測されず、機
能水に光照射を行うことにより分解が起こることを確か
めた。
ロロエチレン溶液を先の27.5ml容のガラスバイア
ル瓶に気相のないよう注ぎ、複数本用意した以外は上記
と同様にして、機能水と光照射によるcis−1,2−
ジクロロエチレンの分解特性を評価した。その結果、光
照射1時間後には0.67ppm以下に減少していた。
さらに、pH、酸化還元電位、および残留塩素濃度が異
なる機能水についてcis−1,2−ジクロロエチレン
分解を評価したところ、いずれも経時的なcis−1,
2−ジクロロエチレンの濃度低下が観測された。
得た機能水によるcis−1,2−ジクロロエチレンの
分解 実施例48と同様の装置を用いて機能水を調製した。本
実施例ではpH2.3、酸化還元電位1050mV、残
留塩素濃度50mg/lの機能水を用意した。この機能
水は電解質(塩化ナトリウム)濃度を1000mg/
l、電解時間を8分とすることによって得られた。
記機能水を50ml加え、このバイアル瓶に20ppm
となるようにcis−1,2−ジクロロエチレンを加
え、テフロンライナー付 ブチルゴム栓とアルミシール
で密閉した。これを3―4回緩やかに攪拌した後、直射
日光のあたるところに正午から2時間放置した。照射光
量は、TORAY製の紫外線強度計(SUV300T)
で測定したところ0.4mW/cm2〜0.8mW/c
m2であった。そしてガラスバイアル瓶の気相部分をガ
スタイトシリンジでサンプリングし、cis−1,2−
ジクロロエチレン濃度をガスクロマトグラフィー(島津
製作所(株)製、FID検出器付きGC−14B 、カ
ラムはJ&W製DB−624)で測定した。その結果、
cis−1,2−ジクロロエチレンの濃度は0.03p
pm以下に減少していた。
得た希釈機能水によるcis−1,2−ジクロロエチレ
ンの分解 強酸性機能水生成装置(商品名:オアシスバイオハー
フ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)を用いて機能
水を調製した。本実施例ではpH2.3、酸化還元電位
1100mV、残留塩素濃度60mg/lの機能水を用
意した。この機能水は、電解質(塩化ナトリウム)濃度
を、0.1%とすることによって得られた。この機能水
に水道水を加え70%機能水、50%機能水を作成し
た。この希釈した機能水、もしくは機能水の効果を確か
めるため水道水のみを、それぞれ10mlづつ入れ、テ
フロンライナー付 ブチルゴム栓とアルミシールで密閉
した。次に、ガラスバイアル瓶の中のcis−1,2−
ジクロロエチレンがすべて溶解したときのcis−1,
2−ジクロロエチレン濃度が1.0ppmとなるように
cis−1,2−ジクロロエチレンガスをガスタイトシ
リンジでブチルゴム栓を通して全てのガラスバイアル瓶
に添加した。これを3−4回緩やかに攪拌した後、すべ
てのサンプルを日光のあたるところに4時間放置した。
光照射量は0.4mW/cm2〜1.2mW/cm2で
あった。各々のガラスバイアル瓶中の気相部分のcis
−1,2−ジクロロエチレン濃度を測定した。なおガラ
スバイアル瓶中の気相部分のcis−1,2−ジクロロ
エチレン濃度の測定は、ガラスバイアル瓶の気相部分を
ガスタイトシリンジでサンプリングし、cis−1,2
−ジクロロエチレン濃度をガスクロマトグラフィー(島
津製作所(株)製、FID検出器付きGC−14B 、
カラムはJ&W製DB−624)で測定した。その結
果、希釈した50%機能水、70%機能水いずれも検出
限界値以下になった。機能水を含まない水道水だけのサ
ンプルでは分解が認められなかった。
るcis−1,2−ジクロロエチレンの分解の促進に影
響を及ぼす光の波長 分解対象化合物をcis−1,2−ジクロロエチレンに
代え、初期濃度を10ppm、光照射時間を0.5時間
とした以外は実施例38と同様にして実験を行なった。
得られた結果をもとにそれぞれの波長域での分解量を求
め、分解率を算出した。その結果を以下に示す。
光の波長が300nm〜550nm、特には350nm
〜440nmの波長の光が効果的であることが解った。
−ジクロロエチレンの分解装置 分解対象化合物をcis−1,2−ジクロロエチレンに
代え、気相濃度を1000ppm、流速10ml/mi
nとした以外は実施例39と同様にして分解実験を行な
った。
ロロエチレン濃度は検出限界以下であり、また排出管1
35から排出されるガス中のcis−1,2−ジクロロ
エチレン濃度は20ppm以下であった。本発明による
装置によりcis−1,2−ジクロロエチレンを高度に
分解できることがわかった。
cis−1,2−ジクロロエチレンの分解 分解対象化合物をcis−1,2−ジクロロエチレンに
代え、初期濃度を1.0ppmとした以外は実施例42
と同様にして分解実験を行なった。その結果、機能水1
を用いた実験では0.28ppm、機能水2を用いた実
験では0.16ppmの分解が示された。
とによりcis−1,2−ジクロロエチレンの分解が進
むことがわかった。また、異なるpH、酸化還元電位、
および残留塩素濃度をもつ機能水についても光照射によ
りcis−1,2−ジクロロエチレンが分解されること
を確かめた。
機能水と光照射によるcis−1,2−ジクロロエチレ
ンの分解 分解対象化合物をcis−1,2−ジクロロエチレンに
代え、初期濃度を10ppmとした以外は実施例43と
同様にして分解実験を行なった。その結果、隔膜のない
電気分解で得た機能水の入ったサンプルのcis−1,
2−ジクロロエチレン濃度は3.7ppm以下になっ
た。機能水を含まない水だけのサンプルでは分解が認め
られなかった。
した機能水と光照射によりcis−1,2−ジクロロエ
チレンを完全に分解できることがわかった。また、異な
るpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度をもつ機能
水についてもcis−1,2−ジクロロエチレンが機能
水と光照射により分解できることを確かめた。
よび次亜塩素酸ナトリウムで調製した機能水と光照射に
よるcis−1,2−ジクロロエチレンの分解 分解対象化合物をcis−1,2−ジクロロエチレンに
代え、初期濃度を20ppm、照射時間を2時間とした
以外は実施例44と同様にして分解実験を行なった。そ
の結果cis−1,2−ジクロロエチレンの濃度は0.
05ppm以下になっていた。
次亜塩素酸ナトリウムにより調製された機能水と光照射
によりcis−1,2−ジクロロエチレンを完全に分解
できることがわかった。また、同様にして調製した異な
るpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度をもつ機能
水についても光照射によりcis−1,2−ジクロロエ
チレンが分解することを確かめた。さらに、純水を用い
た対照実験ではcis−1,2−ジクロロエチレンの分
解は観測されず、cis−1,2−ジクロロエチレンの
分解が塩酸、塩化ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリ
ウムで調製した機能水と光照射によるものであることを
確認した。
トリウムを用いて調製した機能水と光照射によるcis
−1,2−ジクロロエチレンの分解 純水に硫酸0.006N、および次亜塩素酸ナトリウム
0.002Mとなるように調製した水溶液について、p
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度を測定したとこ
ろ、pHは2.0、酸化還元電位は1200mV、また
残留塩素濃度は120mg/lとなり、この機能水を実
験に供した。実験方法についてはcis−1,2−ジク
ロロエチレンの初期濃度を5ppmとした以外は実施例
55と同様にして行なった。その結果をcis−1,2
−ジクロロエチレンの濃度は検出限界以下になってい
た。
ウムにより調製された機能水と光照射によりcis−
1,2−ジクロロエチレンを完全に分解できることがわ
かった。また、同様にして調製した異なるpH、酸化還
元電位、および残留塩素濃度をもつ機能水についても光
照射によりcis−1,2−ジクロロエチレンが分解す
ることを確かめた。さらに、純水を用いた対照実験では
cis−1,2−ジクロロエチレンの分解は観測され
ず、硫酸、および次亜塩素酸ナトリウムを用いて調製し
た機能水と光照射により分解が起こることを確かめた。
よる分解 分解対象化合物をcis−1,2−ジクロロエチレンに
代え、初期濃度を1.0ppm、光照射を直射日光のあ
たるところに午前10時から4時間放置、とした以外は
実施例32と同様にして分解実験を行なった。その結
果、cis−1,2−ジクロロエチレン濃度は検出限界
以下になっており分解が確かめられた。
に光を照射することによりcis−1,2−ジクロロエ
チレンを完全に分解できることがわかった。またキノー
サン21Xの溶解の割合を変化させ、異なるpH、酸化
還元電位、および残留塩素濃度をもつ機能水も作成し、
これらについてもcis−1,2−ジクロロエチレンが
分解できることを確かめた。更に純水を用いた対照実験
ではcis−1,2−ジクロロエチレンの分解は観測さ
れず、弱酸性水粉末生成剤による機能水と光照射により
分解が起こることを確かめた。
得た機能水によるtrans−1,2−ジクロロエチレ
ンの分解 分解対象化合物をtrans−1,2−ジクロロエチレ
ンに代え、初期濃度を15ppmとした以外は実施例4
8と同様にして分解実験を行なった。その結果tran
s−1,2−ジクロロエチレンの濃度は0.03ppm
以下になっていた。
ns−1,2−ジクロロエチレンを分解できることがわ
かった。また、異なるpH、酸化還元電位、および残留
塩素濃度をもつ機能水についても光照射によりtran
s−1,2−ジクロロエチレンが分解できることを確か
めた。さらに、純水を用いた対照実験では光照射をおこ
なってもtrans−1,2−ジクロロエチレンの分解
は観測されず、機能水と光照射により分解が起こること
を確かめた。
電気分解で得た機能水、及び実施例55のごとき塩酸、
塩化ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリウムで調製し
た機能水においても分解が起こることを確かめた。
得た機能水による1,1−ジクロロエチレンの分解 分解対象化合物を1,1−ジクロロエチレンに代え、初
期濃度を65ppmとした以外は実施例58と同様にし
て分解実験を行なった。その結果、1,1−ジクロロエ
チレンの濃度は0.03ppm以下になっていた。
−ジクロロエチレンを分解できることがわかった。ま
た、異なるpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度を
もつ機能水についても光照射により1,1−ジクロロエ
チレンが分解できることを確かめた。さらに、純水を用
いた対照実験では光照射をおこなっても1,1−ジクロ
ロエチレンの分解は観測されず、機能水と光照射により
分解が起こることを確かめた。
電気分解で得た機能水、及び実施例55のごとき塩酸、
塩化ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリウムで調製し
た機能水においても分解が起こることを確かめた。
照射によるクロロベンゼンの分解 分解対象化合物をクロロベンゼンに代え、初期濃度を
0.6ppm照射光量は0.2mW/cm2〜0.6m
W/cm2、照射時間2時間とした以外は実施例48と
同様にして分解実験を行なった。その結果、各々のガラ
スバイアル瓶中の測定結果から平均を求めたところクロ
ロベンゼンの平均の濃度は0.03ppmであった。さ
らに1.5時間、同様の光照射を行なったところ、検出
限界以下になっていた。また純水を用いた対照実験では
クロロベンゼンの分解は観測されず、機能水に光照射を
行うことにより分解が起こることを確かめた。
mに変えた以外は上記と同様にして、機能水と光照射に
よるクロロベンゼンの分解特性を評価した。その結果2
時間後には0.58ppmに減少していた。さらに、p
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度が異なる機能水
についてクロロベンゼン分解を評価したところ、いずれ
も経時的なクロロベンゼンの濃度低下が観測された。
得た機能水によるクロロベンゼンの 分解 実施例60と同様の装置を用いて機能水を調製した。本
実施例ではpH2.3、酸化還元電位1050mV、残
留塩素濃度50mg/lの機能水を用意した。この機能
水は電解質(塩化ナトリウム)濃度を1000mg/
l、電解時間を8分とすることによって得られた。
記機能水を50ml加え、このバイアル瓶に50ppm
となるようにクロロベンゼンを加え、テフロンライナー
付ブチルゴム栓とアルミシールで密閉した。これを3―
4回緩やかに攪拌した後、直射日光のあたるところに正
午から2時間放置した。照射光量は、TORAY製の紫
外線強度計(SUV300T)で測定したところ0.4
mW/cm2〜0.8mW/cm2であった。そしてガ
ラスバイアル瓶の気相部分をガスタイトシリンジでサン
プリングし、クロロベンゼン濃度をガスクロマトグラフ
ィー(島津製作所(株)製、FID検出器付きGC−1
4B 、カラムはJ&W製DB−624)で測定した。
その結果、クロロベンゼンの濃度は26.5ppmに減
少していた。
得た希釈機能水によるクロロベンゼンの分解 強酸性機能水生成装置(商品名:オアシスバイオハー
フ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)を用いて機能
水を調製した。本実施例ではpH2.3、酸化還元電位
1100mV、残留塩素濃度60mg/lの機能水を用
意した。この機能水は、電解質(塩化ナトリウム)濃度
を、0.1%とすることによって得られた。この機能水
に水道水を加え70%機能水、50%機能水を作成し
た。この希釈した機能水、もしくは機能水の効果を確か
めるため水道水のみを、それぞれ10mlづつ入れ、テ
フロンライナー付ブチルゴム栓とアルミシールで密閉し
た。次に、ガラスバイアル瓶の中のクロロベンゼンがす
べて溶解したときのクロロベンゼン濃度が0.5ppm
となるようにクロロベンゼンガスをガスタイトシリンジ
でブチルゴム栓を通して全てのガラスバイアル瓶に添加
した。これを3―4回緩やかに攪拌した後、すべてのサ
ンプルを日光のあたるところに4時間放置した。光照射
量は0.4mW/cm2〜1.2mW/cm2であっ
た。各々のガラスバイアル瓶中の気相部分のクロロベン
ゼン濃度を測定した。なおガラスバイアル瓶中の気相部
分のクロロベンゼン濃度の測定は、ガラスバイアル瓶の
気相部分をガスタイトシリンジでサンプリングし、クロ
ロベンゼン濃度をガスクロマトグラフィー(島津製作所
(株)製、FID検出器付きGC−14B 、カラムは
J&W製DB−624)で測定した。
機能水いずれも4時間で検出限界値以下になった。機能
水を含まない水道水だけのサンプルでは分解が認められ
なかった。
るクロロベンゼンの分解の促進に影響を及ぼす光の波長 分解対象化合物をクロロベンゼンに代え、初期濃度を
1.0ppm、照射時間2時間とした以外は実施例38
と同様にして実験を行なった。得られた結果をもとにそ
れぞれの波長域での分解量を求め、分解率を算出した。
その結果を以下に示す。
光の波長が300nm〜550nm、特には350n〜
440nmの波長の光が効果的であることが解った。
の分解装置 分解対象化合物をクロロベンゼンに代え、初期濃度を1
00ppm、流量10ml/min以外は実施例39と
同様にして分解実験を行なった。その結果、廃液中のク
ロロベンゼン濃度は検出限界以下であった。また排出管
135から排出されるガス中のクロロベンゼン濃度は5
ppm以下であり、本発明による装置によりクロロベン
ゼンを高度に分解できることがわかった。
クロロベンゼンの分解 分解対象化合物をクロロベンゼンに代え、初期濃度を1
0ppm以外は実施例42と同様にして分解実験を行な
った。その結果、機能水1を用いた実験では0.78p
pm、機能水2を用いた実験では0.21ppmの分解
が示された。
とによりクロロベンゼンの分解が進むことがわかった。
また、異なるpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度
をもつ機能水についても光照射によりクロロベンゼンが
分解されることを確かめた。
機能水と光照射によるクロロベンゼンの分解 分解対象化合物をクロロベンゼンに代え、初期濃度を5
ppm、流量10ml/minとした以外は実施例43
と同様にして分解実験を行なった。その結果、隔膜のな
い電気分解で得た機能水の入ったサンプルのクロロベン
ゼン濃度は1.8ppm以下になった。機能水を含まな
い水だけのサンプルでは分解が認められなかった。
した機能水と光照射によりクロロベンゼンを完全に分解
できることがわかった。また、異なるpH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度をもつ機能水についてもクロロ
ベンゼンが機能水と光照射により分解できることを確か
めた。
よび次亜塩素酸ナトリウムで調製した機能水と光照射に
よるクロロベンゼンの分解 分解対象化合物をクロロベンゼンに代え、初期濃度を5
ppmとした以外は実施例44と同様にして分解実験を
行なった。その結果クロロベンゼンの濃度は0.5pp
m以下になっていた。
次亜塩素酸ナトリウムにより調製された機能水と光照射
によりクロロベンゼンを完全に分解できることがわかっ
た。また、同様にして調製した異なるpH、酸化還元電
位、および残留塩素濃度をもつ機能水についても光照射
によりクロロベンゼンが分解することを確かめた。さら
に、純水を用いた対照実験ではクロロベンゼンの分解は
観測されず、クロロベンゼンの分解が塩酸、塩化ナトリ
ウム、および次亜塩素酸ナトリウムで調製した機能水と
光照射によるものであることを確認した。
トリウムを用いて調製した機能水と光照射によるクロロ
ベンゼンの分解 純水に硫酸0.006N、および次亜塩素酸ナトリウム
0.002Mとなるように調製した水溶液について、p
H、酸化還元電位、および残留塩素濃度を測定したとこ
ろ、pHは2.0、酸化還元電位は1200mV、また
残留塩素濃度は120mg/lとなり、この機能水を実
験に供した。実験方法についてはクロロベンゼンの初期
濃度を1.0ppmとした以外は実施例45と同様にし
て行なった。その結果をクロロベンゼンの濃度は検出限
界以下になっていた。
ウムにより調製された機能水と光照射によりクロロベン
ゼンを完全に分解できることがわかった。また、同様に
して調製した異なるpH、酸化還元電位、および残留塩
素濃度をもつ機能水についても光照射によりクロロベン
ゼンが分解することを確かめた。さらに、純水を用いた
対照実験ではクロロベンゼンの分解は観測されず、硫
酸、および次亜塩素酸ナトリウムを用いて調製した機能
水と光照射により分解が起こることを確かめた。
よる分解 分解対象化合物をクロロベンゼンに代え、初期濃度を
0.5ppmとした以外は実施例57と同様にして分解
実験を行なった。その結果、クロロベンゼン濃度は検出
限界以下になっており分解が確かめられた。
に光を照射することによりクロロベンゼンを完全に分解
できることがわかった。またキノーサン21Xの溶解の
割合を変化させ、異なるpH、酸化還元電位、および残
留塩素濃度をもつ機能水も作成し、これらについてもク
ロロベンゼンが分解できることを確かめた。更に純水を
用いた対照実験ではクロロベンゼンの分解は観測され
ず、弱酸性水粉末生成剤による機能水と光照射により分
解が起こることを確かめた。
得た機能水による1,4−ジクロロベンゼンの分解 強酸性機能水生成装置(商品名:オアシスバイオハー
フ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)を用いて機能
水を調製した。本実施例ではpH2.3、酸化還元電位
1100mV、残留塩素濃度60mg/lの機能水を用
意した。この機能水は、電解質(塩化ナトリウム)濃度
を、0.1%とすることによって得られた。次に27m
l容のガラスバイアル瓶に該機能水を10ml加えた。
更に該ガラスバイアル瓶に1,4−ジクロロベンゼンを
15ppmとなるように加えた。これには、溶解性を増
すため0.3%となるようエチルアルコールが予め加え
られている。その後ブラックライト蛍光ランプ(商品
名:FL10BLB;株式会社東芝製、10W)の光を
2時間照射した。照射光量は0.2mW/cm2〜0.
6mW/cm2であった。ガラスバイアル瓶中の残留
1,4−ジクロロベンゼン濃度は、分光光度計(商品
名:UV3100S;島津製作所(株)社製)を用いて
ベンゼン環の存在を示す230〜270nmの帯域の吸
収ピークの消失で測定した。その結果、光照射後ピーク
は減少し2時間後は、光照射直前の40%に減少してい
た。
−ジクロロベンゼンを分解できることがわかった。ま
た、異なるpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度を
もつ機能水についても光照射により1,4−ジクロロベ
ンゼンが分解できることを確かめた。さらに、純水を用
いた対照実験では光照射をおこなっても1,4−ジクロ
ロベンゼンの分解は観測されず、機能水と光照射により
分解が起こることを確かめた。
気分解で得た機能水、及び実施例67の様な塩酸、塩化
ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリウムで調製した機
能水においても分解が起こることを確かめた。
得た機能水によるヘキサクロロベンゼンの分解 強酸性機能水生成装置(商品名:オアシスバイオハー
フ;旭硝子エンジニアリング(株)社製)を用いて機能
水を調製した。本実施例ではpH2.3、酸化還元電位
1100mV、残留塩素濃度60mg/lの機能水を用
意した。この機能水は、電解質(塩化ナトリウム)濃度
を、0.1%とすることによって得られた。次に27m
l容のガラスバイアル瓶に80ppmとなるようヘキサ
クロロベンゼン水溶液を5ml加えた。この溶液にはヘ
キサクロロベンゼンの溶解性を増すためエチルアルコー
ルを0.3%となるようくわえた。さらに、先の機能水
を5ml加え10mlとなるようにした。その後ブラッ
クライト蛍光ランプ(商品名:FL10BLB;株式会
社東芝製、10W)の光を2時間照射した。照射光量は
0.2mW/cm2〜0.6mW/cm2であった。ガ
ラスバイアル瓶中の残留ヘキサクロロベンゼン濃度は、
分光光度計(商品名:UV3100S;島津製作所
(株)社製)を用いてベンゼン環の存在を示す230〜
270nmの帯域の吸収ピークの消失で測定した。図2
9にその結果をしめす。図29中、が光照射を行なわ
なかったサンプル、が光照射を行なったサンプル、
が50%機能水溶液のみである。 からバックグラ
ンドにあたるを差し引いた結果が、の光照射を行な
わなかったサンプル、の光照射を行なったサンプルで
ある。
クロロベンゼンを分解できることがわかった。また、異
なるpH、酸化還元電位、および残留塩素濃度をもつ機
能水についても光照射によりヘキサクロロベンゼンが分
解できることを確かめた。さらに、純水を用いた対照実
験では光照射をおこなってもヘキサクロロベンゼンの分
解は観測されず、機能水と光照射により分解が起こるこ
とを確かめた。さらに実施例66のごとき、隔膜のない
電気分解で得た機能水、及び実施例67のごとき塩酸、
塩化ナトリウム、および次亜塩素酸ナトリウムで調製し
た機能水においても分解が起こることを確かめた。
った。27ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意し、
TCE濃度が25ppmとなるよう機能水溶液を加え、
27mlとした。実施例1と同様に3時間光照射を行な
った後、機能水中のTCEをn−hexaneで抽出
し、ECDガスクロマトグラフィーにてTCE量を測定
したところTCE濃度は 0.2〜0.8ppmであっ
た。
27ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意し、PCE
濃度が5.0ppmとなるよう機能水溶液を加え、27
mlとした。実施例7と同様に1時間光照射を行なった
後、実施例72と同様にECDでPCE濃度を測定した
ところ0.2〜0.4ppmであった。
た。27ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意し、ジ
クロロメタン濃度が30ppmとなるよう機能水溶液を
加え、27mlとした。実施例36と同様に光照射を行
なった後、実施例72と同様にECDでジクロロメタン
濃度を測定したところ1.8〜2.6ppmであった。
た。27ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意し、c
is−1,2−ジクロロエチレン濃度が1.0ppmと
なるよう機能水溶液を加え、27mlとした。実施例4
8と同様に光照射を行なった後、実施例72と同様にE
CDでcis−1,2−ジクロロエチレン濃度を9測定
したところ0.1〜0.2ppmであった。
た。27ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意し、ク
ロロベンゼン濃度が6ppmとなるよう機能水溶液を加
え、27mlとした。実施例60と同様に光照射を2時
間行なった後、実施例72と同様にECDでクロロベン
ゼン濃度を測定したところ1.2〜1.4ppmであっ
た。
った。27ml容のガラスバイアル瓶を複数本用意し、
1,1,1−トリクロロエタン濃度が5.0ppmとな
るよう機能水溶液を加え、27mlとした。実施例1と
同様に光照射を1時間行なった後、実施例72と同様に
ECDで1,1,1−トリクロロエタン濃度を測定した
ところ0.2〜0.3ppmであった。
温常圧下で経済的かつ安全で安定したハロゲン化脂肪族
炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物
の分解を行なうことができる。
物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を含む排気ガ
スの浄化も極めて簡単に行なうことができる。
炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物
の分解装置の概略図である。
族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合
物の分解装置の概略図である。
炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物
の分解装置の概略図である。
族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合
物の分解装置の概略図である。
族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合
物の分解装置の概略図である。
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物の分解装置の概略図である。
化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水
素化合物の分解装置の概略図である。
置の概略図である。
炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物
の分解装置の概略図である。
すグラフである。
プルの残存TCE濃度の経時変化を示すグラフである。
変化を示すグラフである。
を示すグラフである。
時変化を示すグラフである。
CE濃度の経時変化を示すグラフである。
クロロホルム濃度の経時変化を示すグラフである。
タン濃度の経時変化を示すグラフである。
タン濃度の経時変化を示すグラフである。
ロメタン濃度の経時変化を示すグラフである。
ン濃度の経時変化を示すグラフである。
化を示すグラフである。
化を示すグラフである。
化を示すグラフである。
タン濃度の経時変化を示すグラフである。
ロメタン濃度の経時変化を示すグラフである。
化を示すグラフである。
タン濃度の経時変化を示すグラフである。
を示すグラフである。
ン濃度を示すグラフである。
ンプ 118 排水口 119 廃液タンク 121 排気口 123 機能水生成装置 125 導入管 127 ガス供給装置 128 ブロワー 129 電解質水溶液貯蔵タンク 137 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族
ハロゲン化炭化水素化合物含有液体貯蔵タンク 143 分解処理槽 149 攪拌装置 151 反応カラム 153 貯留タンク 157 充填剤 161 ゴミ焼却炉 163 煤塵除去装置 165 反応槽 166 光照射装置
Claims (34)
- 【請求項1】 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び芳
香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含む
媒体と電解質を含む水の電気分解によって陽極近傍に生
成する酸性水を含む水とを、300nm以下の波長成分
を含まない光の照射下にて接触させる工程を有すること
を特徴とする、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解方法。 - 【請求項2】 該陽極近傍に生成する酸性水を含む水
が、陰極近傍に生成するアルカリ性水を、該酸性水1に
対して陰極近傍に生成するアルカリ性水を1以下の割合
で混合した混合水である請求項1記載の分解方法。 - 【請求項3】 該電解質が塩化ナトリウム及び塩化カリ
ウムの少なくとも一方である請求項1記載の分解方法。 - 【請求項4】 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び芳
香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含む
媒体と次亜塩素酸を含む水溶液とを、300nm以下の
波長成分を含まない光の照射下で接触させる工程を有す
ることを特徴とする、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物
または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解方法。 - 【請求項5】 該次亜塩素酸を含む水溶液が、次亜塩素
酸塩を含む請求項4記載の分解方法。 - 【請求項6】 該次亜塩素酸を含む水溶液の塩素濃度
が、2〜2000mg/lである請求項4記載の分解方
法。 - 【請求項7】 該次亜塩素酸を含む水溶液が、更に無機
酸または有機酸を含む請求項4記載の分解方法。 - 【請求項8】 該陽極近傍に生成する酸性水を含む水
が、水素イオン濃度(pH値)1以上4以下、酸化還元
電位(作用電極:プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀
電極)800〜1500mV、及び塩素濃度が5〜15
0mg/lなる特性を有する請求項1記載の分解方法。 - 【請求項9】 該光が、波長300〜500nmの波長
域の光を含む光である請求項1または4記載の分解方
法。 - 【請求項10】 該光が、波長350〜450nmの波
長域の光である請求項9記載の分解方法。 - 【請求項11】 前記水の電気分解によって陽極近傍に
生成する酸性水を含む水とハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくと
も一方を含む媒体とを300nm以下の波長成分を含ま
ない光の照射下にて接触させる工程が、 一対の電極を備え、該電極間に電位をかけるための電源
を備えた容器であって内部に電解質を含む水を含む容器
を用意する工程;該電極の少なくとも陽極の近傍にハロ
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭
化水素化合物の少なくとも一方を存在させる工程;該電
極間に電位をかけて水を電気分解し、酸性水を生成させ
る工程;及び該酸性水を含む水に300nm以下の波長
成分を含まない光を照射する工程を有する請求項1記載
の分解方法。 - 【請求項12】 該容器が、電気分解によって該陽極近
傍に生成する酸性水と陰極近傍に生成するアルカリ性水
とが混合するのを防ぐための隔膜を該電極間に有する請
求項11記載の分解方法。 - 【請求項13】 該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物ま
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方
を含む媒体が気体状であって、該ハロゲン化脂肪族炭化
水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少
なくとも一方を含む媒体を該陽極近傍でバブリングせし
めて該陽極近傍に該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物ま
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物、若しくはこれら
の少なくとも一方を含む媒体を存在させる請求項11記
載の分解方法。 - 【請求項14】 該バブリングを、該陽極近傍に酸性水
が生成した後に行なう請求項13記載の分解方法。 - 【請求項15】 該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物ま
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方
を含む媒体が液状であって、該ハロゲン化脂肪族炭化水
素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少な
くとも一方を含む媒体を該陽極近傍に供給して該ハロゲ
ン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化
水素化合物の少なくとも一方を該陽極近傍に存在せしめ
る請求項12記載の分解方法。 - 【請求項16】 該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物ま
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方
の供給を、該陽極近傍に該酸性水が生成した後に行なう
請求項15記載の分解方法。 - 【請求項17】 電解質を含む水の電気分解によって陽
極近傍に生成する酸性水を含む水を容器に供給する工
程、及び該容器にハロゲン化脂肪族炭化水素化合物また
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を
含む媒体を供給する工程、及び該容器に対して光を照射
する工程を有する請求項1記載の分解方法。 - 【請求項18】 該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物が
塩素及びフッ素の少なくとも一方の元素で置換されてい
る脂肪族炭化水素化合物である請求項1または4記載の
分解方法。 - 【請求項19】 該芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が
塩素化ベンゼンである請求項1または4記載の分解方
法。 - 【請求項20】 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含
む排気ガスを、電解質を含む水の電気分解によって陽極
近傍に生成する酸性水を含む水と300nm以下の波長
成分を含まない光の照射下で接触させて該ハロゲン化脂
肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化
合物を分解する工程を有することを特徴とする、排気ガ
スの浄化方法。 - 【請求項21】 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含
む排気ガスを、次亜塩素酸を含む水溶液と300nm以
下の波長成分を含まない光の照射下で接触させ、該ハロ
ゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭
化水素化合物を分解する工程を有することを特徴とす
る、排気ガスの浄化方法。 - 【請求項22】 該酸性水を含む水が、水素イオン濃度
(pH値)が1以上4以下、酸化還元電位(作用電極:
プラチナ電極、参照電極:銀−塩化銀電極)が800m
V以上1500mV以下、かつ塩素濃度が5mg/l以
上150mg/l以下である請求項20記載の浄化方
法。 - 【請求項23】 該接触させる工程が、該排気ガスを充
填剤を充填した反応容器中を流下させる工程と、該酸性
水を含む水または該次亜塩素酸を含む水溶液を該反応容
器に供給する工程とを有する請求項20または21に記
載の浄化方法。 - 【請求項24】 該ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物ま
たは芳香族ハロゲン化炭化水素化合物が有機塩素化合物
である請求項20または21に記載の浄化方法。 - 【請求項25】 該光が、波長300〜500nmの波
長域の光を含む光である請求項20〜24の何れかに記
載の分解方法。 - 【請求項26】 該光が、波長350〜450nmの波
長域の光である請求項25記載の分解方法。 - 【請求項27】 一対の電極と該電極に電位をかける電
源とを備えた容器、該容器に電解質を溶解した水を供給
する手段、300nm以下の波長成分を含まない光を照
射する手段、及びハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含
む媒体を供給する手段を有することを特徴とするハロゲ
ン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロゲン化炭化
水素化合物の分解装置。 - 【請求項28】 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物また
は芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を
含む媒体を該電極の陽極側に供給する手段を有すること
を特徴とする請求項27に記載の分解装置。 - 【請求項29】 該一対の電極間に隔膜を具備する請求
項27記載の分解装置。 - 【請求項30】 分解処理槽、水の電気分解によって陽
極近傍に生成する酸性水を含む水を該分解処理槽に供給
する手段、分解されるべきハロゲン化脂肪族炭化水素化
合物または芳香族ハロゲン化炭化水素化合物を該分解処
理槽に供給する手段、及び該分解処理槽に300nm以
下の波長成分を含まない光を照射する手段を有すること
を特徴とするハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳
香族ハロゲン化炭化水素化合物の分解装置。 - 【請求項31】 該分解処理槽が攪拌手段を具備してい
る請求項30記載の分解装置。 - 【請求項32】 次亜塩素酸を含む水溶液を含む容器、
該容器に300nm以下の波長成分を含まない光を照射
する手段、及び該容器にハロゲン化脂肪族炭化水素化合
物及び芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一
方を含む媒体を供給する手段を有することを特徴とす
る、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族ハロ
ゲン化炭化水素化合物の分解装置。 - 【請求項33】 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含
む排気ガスの浄化装置であって、 排気ガス及び酸性水を含む水の導入口及び排出口を備
え、該導入口及び排出口の間が充填剤で充填されている
反応容器、該排気ガスを該反応容器に導入する手段、電
解質を含む水の電気分解によって陽極近傍に得られる酸
性水を含む水を該反応容器に導入する手段、及び該反応
容器内に300nm以下の波長成分を含まない光を照射
する手段を有することを特徴とする排気ガスの浄化装
置。 - 【請求項34】 ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物及び
芳香族ハロゲン化炭化水素化合物の少なくとも一方を含
む排気ガスの浄化装置であって、 排気ガス及び水の導入口及び排出口を備え、該導入口及
び排出口の間が充填剤で充填されている反応容器、該排
気ガスを該反応容器に導入する手段、次亜塩素酸を含む
水溶液を該反応容器に導入する手段、及び該反応容器内
に300nm以下の波長成分を含まない光の照射を行な
う手段を有することを特徴とする排気ガスの浄化装置。
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JP3995699 | 1999-02-18 | ||
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