JP3466844B2 - 印字装置 - Google Patents
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Description
に、キャリッジの位置を検出するためのエンコーダが出
力するエンコーダ信号のデューティを制御して印字を行
う印字装置に関する。
ピッチで磁化された金属の棒状や板状の部材を磁気抵抗
素子などのセンサ部材が移動または回転することによっ
て部材の磁化部分を検出し、センサ部材からは正弦波状
のアナログ信号が出力される。通常、このアナログ信号
波形をコンパレータなどの電気回路によって、矩形波に
整形する。さらに、矩形波をカウンタに入力して、カウ
ンタ値から移動または回転量を読みとるものである。セ
ンサを2組用意して90度ずらした2チャンネル構成と
することで、移動方向または回転方向を検出することも
ある。ここで、矩形波に整形する際には、デューティが
50%になるようにコンパレータ値を設定する必要があ
る。その精度は、利用方法によって異なる。たとえば、
360dpiピッチのエンコーダを用いて、360dp
i解像度を得るためには、どちらか一方のチャンネルの
矩形波のどちらか一方のエッジ(立ち上がりエッジまた
は立ち下がりエッジ)にのみ注目して信号をとらえるこ
とで、達成できる。
いて720dpi解像度を得ようとすると、(1)両方
のチャンネルの矩形波のどちらか一方のエッジ(立ち上
がりエッジまたは立ち下がりエッジ)を利用するか、ま
たは(2)どちらか一方のチャンネルの矩形波の両方の
エッジ(立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジ)を
利用することになる。
ンコーダのスケール部に対する検出素子)の位相ずらし
の固体差がチャンネル間のズレすなわち解像度の不均一
さとなって現れる。これを補正する手段として、どちら
かの信号を遅延手段を用いて遅延することが考えられる
が、センサの移動速度が変化する場合には、補正するの
が困難である。
ューティ誤差が解像度の不均一さとなって現れる。その
ため、デューティ精度を保証する手段が必要になる。た
だし、センサの移動速度には依存しないという長所があ
る。前述の理由により、360dpiピッチのエンコー
ダを用いて720dpi解像度を得ようとする場合、ど
ちらか一方のチャンネルの両方のエッジを利用すること
が、比較的有利であることがわかる。このように、ある
エンコーダを用いて、本来のピッチより高い解像度を得
ようとするとき、デューティ制御が重要となる。
ては、比較的長い周期に渡って、多くのサンプルを採集
し、その平均デューティ値と目標である50%の差分を
補正するべく、コンパレータ値を設定していた。これ
は、そもそも、エンコーダ素子や組立時のバラツキにお
いて、検出位置依存性(エンコーダ素子の検出位置に依
存する特性)や移動方向依存性(エンコーダ素子の移動
方向に依存する特性)などを考慮しなくてもよいことが
前提となっている。
のバラツキや組立時のバラツキによっては、補正精度が
不十分になってしまう場合が考えられる。補正精度が不
十分なことにより、シリアル印字装置においては、印字
品位の劣化という問題を引き起こす場合がある。そこ
で、検出位置依存性や移動方向依存性を持ったエンコー
ダ素子や、組立時のバラツキに対して、より幅広い許容
性を持ったデューティ制御を実現する必要がある。
ンタの部材移動機構の位置検出のための磁気エンコーダ
手段において、その出力信号のデューティを検出位置や
移動方向に依存することなく、50%に保つような制御
方法を採用した印字装置を提案するものである。最初
に、構成の概要を説明すると、この印字装置の構成は、
(1)キャリッジの移動に伴って90度位相がずれた2
チャンネルの正弦波を発生する磁気エンコーダ手段と、
(2)上記磁気エンコーダ手段から出力された信号と基
準信号とを大小比較し、波形整形して矩形波のエンコー
ダ信号を出力するコンパレータから成る波形整形回路手
段と、(3)上記波形整形回路手段からのエンコーダ信
号に基づいてキャリッジの移動方向、移動速度および現
在位置を検出する検出手段と、(4)上記波形整形回路
手段からのエンコーダ信号に基づいてデューティを算出
するデューティ算出手段と、(5)上記キャリッジを駆
動するキャリッジ駆動源としてのDCモータと、(6)
上記DCモータの正転駆動機能、逆転駆動機能およびモ
ータ端子を短絡する制動機能を有しているモータ駆動回
路と、(7)上記各手段、DCモータおよびモータ駆動
回路を制御するための制御ソフトウエアを実行するマイ
クロコンピュータ(CPU)と、から成る。
と、マイクロコンピュータの制御ソフトウエアは、 (a)デューティの複数サンプルの移動平均値を算出
し、 (b)上記移動平均値とデューティの基準値(50%)
との偏差から上記コンパレータの基準値として入力すべ
きコンパレータ値を算出し、 (c)上記コンパレータ値の算出の際、(c−1)上記
移動平均値と予め設定した少なくとも1つの偏差のしき
い値とを比較して、上記移動平均値がしきい値を越えて
いれば、旧コンパレータ値に対して所定の値だけ増減さ
せた値を新たなコンパレータ値とし、越えていなければ
旧コンパレータ値をそのまま新たなコンパレータ値と
し、または(c−2)上記移動平均値とデューティの基
準値(50%)との偏差値に所定の係数を乗算して、そ
の結果値を旧コンパレータ値に対して加算して、新たな
コンパレータ値とし、 (d)上記算出した新たなコンパレータ値を位置の関数
として学習し、その学習結果の値をチャンネル毎に、ま
たキャリッジの移動方向毎にテーブルに記憶し、テーブ
ルに記憶したデータ(コンパレータ値)を学習毎に更新
し、上記学習の際、1/pの重み付けを行い、次式で算
出し、 学習後データ=(新データ+旧データ*(p−1))/
p (e)上記算出した新たなコンパレータ値を更新し、上
記新たなコンパレータ値の更新の際、(e−1)テーブ
ルデータの学習回数が所定の既定回数に満たない場合、
上記算出した新たなコンパレータ値を使用し、(e−
2)テーブルデータの学習回数が所定の既定回数に達し
た場合、上記学習後データを使用し、 (f)チャンネルを切り替えて、上記(a)〜(e)の
ステップを行う。
ンネルの正弦波(またはほぼ正弦波)を発生するような
磁気式エンコーダ手段を用いる。即ち、エンコーダ手段
は、一定間隔で磁化した部材(磁気エンコーダ10)と
90度位相がずれた2チャンネルの磁気検出器であるセ
ンサ(磁気抵抗素子11)から成り、いずれかの部材が
非可動な本体側に固定され、他方の部材がキャリッジ9
などの可動部材側に固定される。図1に示す実施例で
は、磁気エンコーダ10が本体側に固定され、磁気検出
器である磁気抵抗素子11がキャリッジに固定されてい
る。
出力される正弦波信号を入力信号(被比較信号)とし、
この入力信号と基準値(比較信号)を比較して矩形波信
号を出力信号として出力する波形整形回路を2チャンネ
ル分備えている。この波形整形回路は一般にコンパレー
タと言われるものである。
段から出力される2チャンネル信号(エンコーダ信号A
相とエンコーダ信号B相)を入力信号とし、キャリッジ
の移動方向情報を出力信号(方向信号)とする論理回路
である。この論理回路は、電気的な論理回路のみで構成
することができる。または、マイクロコンピュータのよ
うに電気的な論理回路とソフトウエアを組み合わせても
構成できる。
段から出力される2チャンネル信号のうち一方と、上記
方向検出手段18で得られる方向信号を入力信号とし、
キャリッジの位置情報を出力信号とする論理回路であ
る。この論理回路は、電気的な論理回路のみで構成する
ことができる。また、マイクロコンピュータのように電
気的な論理回路とソフトウエアを組み合わせても構成で
きる。
段から出力される2チャンネル信号の一方を入力信号と
し、キャリッジの速度情報を出力信号とする論理回路で
ある。この論理回路は、電気的な論理回路のみで構成す
ることができる。または、マイクロコンピュータのよう
に電気的な論理回路とソフトウエアを組み合わせても実
現できる。
力される2チャンネル信号の一方を入力信号とし、デュ
ーティ情報を出力信号とする論理回路を2チャンネル分
備えている。そして、いずれかのチャンネルの信号をチ
ャンネル切り替え信号によって選択できるようになって
いる。この論理回路は、電気的な論理回路のみで構成す
ることができる。または、マイクロコンピュータのよう
に電気的な論理回路とソフトウエアを組み合わせても実
現できる。
ため、マイクロコンピュータを用いる。マイクロコンピ
ュータは、制御データを演算する演算部4、上記した各
検出回路からの出力信号を入力する機能および下記の各
駆動回路などへ制御信号を出力する機能を有する入出力
部5などから成る。マイクロコンピュータは、制御ソフ
トウエアを格納するROM2、制御データを一時的に記
憶するRAM3を内蔵してもよい。
どのモータ8が用いられる。 (9)キャリッジ駆動回路(図1参照) キャリッジ駆動回路7(即ち、モータ駆動回路)は、正
転駆動機能、逆転駆動機能、モータ端子を短絡する制動
機能を有している。 (10)キャリッジ機構(図1参照) キャリッジ9はベルト12に固定されており、ベルト1
2はモータ8の軸とプーリ13の間に掛けられている。 (11)不揮発性記憶素子(図1参照) 制御に必要なデータを非通電時にも保持するために、電
源を切っても記憶内容を保持する記憶素子、即ち、不揮
発性記憶素子6が用いられる。
る。 (b)単数または複数の基準許容幅と制御値を設定し、
偏差値と許容幅との比較で制御値を選択する。 (c)フィードバック制御の遅れをフィードフォワード
制御で補償する。 下記の一連のプログラムはキャリッジの移動速度に対し
て十分短い周期ごとに実行する。ここでいう”十分短い
周期”とは、キャリッジの機械的な動作周波数特性から
考えると、数ミリ秒程度が妥当である。
低減するために、デューティの複数のサンプルデータの
移動平均を算出する。ここで、各サンプルデータは、例
えば、磁気エンコーダを例にとると、磁気エンコーダの
スケール部に対して移動されるセンサによってスケール
部の連続した個々の磁化部分によって得られるデータ、
または間欠的な(幾つかおきの)磁化部分によって得ら
れるデータ(言い換えると、一定時間毎にサンプルした
データ)である。なお、デューティの移動平均値の算出
は以下のように行う。
与する。 (b)最新データをDUTY(n)と記述し、1サンプ
ル古いデータをDUTY(n−1)と記述する。 実際の機器におけるノイズの質および量と、ノイズ低減
要求の度合いに応じて平均化のためのサンプル数mをあ
らかじめ決定しておく。
ステップから明らかなように、式1の計算は、最も古い
サンプルデータを破棄し、最も新しいサンプルデータを
その代わりに加える毎に(言い換えると、最も古いサン
プルデータを最も新しいサンプルデータに置き換える毎
に)、実行されるものである。したがって、式1によっ
て、センサの移動に伴って得られるある位置の範囲内で
得られるm個のデューティの平均値が順次得られる。
ンプルデータを1つの最も新しいサンプルデータに置き
換えているが、置き換える個数は1つに限定されるもの
ではなく、例えば、複数の古いサンプルデータを同等の
数の複数の新しいサンプルデータに置き換えてもよい。 ステップ1.m+2 ステップ2へ進む。
らコンパレータ値を決定する。実際の機器における残留
偏差の要求度合いに応じて、一つまたは複数段階の許容
偏差値をあらかじめ決定し、それぞれの許容に対応し
て、一つまたは複数段階のコンパレータ変更値を決定し
ておく。なお、コンパレータ値は以下のようにして決定
される。
Dref1、Dref2、──、Drefnを設定した
場合に、それぞれの段階(区間)に対応するコンパレー
タ変更値をC1、C2、──、Cnとする。ここで、D
refnが最大の判断基準値であり、Cnが最大の変更
幅となる。
かなように、ディーティのサンプル平均値DUTY(n
x)が基準値(50%)からどれだけずれているか(こ
の場合、どの区間に入るか)によって、変更幅ΔCを決
定している。
コンパレータ値Cnewは、前のコンパレータ値Col
dに得られた変更値ΔCを加えることによって決定され
る。 ステップ2.n+2 ステップ3へ進む。
を位置の関数として学習し、テーブルに記憶する。テー
ブルは、チャンネル(エンコーダA相信号およびエンコ
ーダB相信号)とセンサの移動方向(右方向および左方
向)の組み合わせによって、合計4枚用いる。テーブル
の大きさ(位置の分割の細かさ)は、実際のコンパレー
タ値の位置に対する依存度合いに応じて決定する。テー
ブルデータは、1/p(1/4〜1/16)の重み付け
で、逐次学習し、コンパレータ値を以下に説明するよう
に更新する。重み付けの程度、実際の機器に要求される
学習速度と耐ノイズ性のバランスで決定する。1/pの
重み付け学習とは、式3で算出する。 Cstudy=(Cnew+Cold*(p−1))/p 式3 ステップ3.1 キャリッジ位置に対応する番地にまだデータが格納 されていない場合、学習対象がないので、Cnew をテーブルにそのまま格納する。 そうでない場合、式2で算出した値をテーブルに格 納する。 学習回数StudyCountを1だけ増加させる 。 ステップ3.2 ステップ4へ進む。
ータに出力する。コンパレータ値を出力する際、ステッ
プ2で得られたリアルタイムな演算結果値Cnewまた
はステップ3で得られた学習値Cstudyのいずれか
をコンパレータに出力する。いずれを出力するかは、以
下のステップ4.1で示すように、ステップ3で更新さ
れた学習回数StudyCountと基準学習回数Re
ferenceStudyCountの比較結果を判断
基準にして選択する。基準学習回数Reference
StudyCountは、実際の機器における、学習回
数と学習結果の収束度合いに応じて決定する。
ーダチャンネルを切り替える。各サンプル毎(最短周
期)から、既定の複数サンプル毎にエンコーダチャンネ
ルを切り替える。切り替え周期は、リアルタイム性の必
要度合いに応じて長くしてもよい。 ステップ5.1 計測および設定の対象となるエンコーダチャンネル を切り替える。ステップ5.2へ進む。 ステップ5.2 処理を終了する。
ーダからの出力信号のデューティ信号に対して、デュー
ティ変動を抑制し、エンコーダ解像度の位置に依存した
非均一性(ムラ)を低減できる。その結果、印字品位の
向上が期待できる。
ウエアの追加のみで実現しているため、 1.コスト上昇を招くことなく性能向上を計ることがで
きる。 2.エンコーダのばらつきに対する適応性が向上してい
るので、エンコーダの歩留りが向上し、コスト削減に寄
与することができる。以上のような機器性能の向上効果
や経済効果を有する。
よって、動作特性が異なる。したがって、速度変動によ
って引き起こされるデューティ変動もまた同様に異なる
のが通例である。すなわち、本実施例で用いたデューテ
ィ制御用のコンパレータテーブルを移動速度ごとに作成
することは、より高精度な制御のために有効である。ま
た、実際の機器においては、厳しいコスト削減要求の結
果、テーブルに十分な領域を割り当てることができない
場合もある。その際には、テーブルの先頭値のみを用い
ることで、初期応答のみを、フィードフォワード制御し
てよい。
ように、実施例1と変更幅△Cの算出の仕方が異なり、
その他の構成、演算、ステップは同様である。 (2−1)本実施例の構成 本実施例は実施例1と同じ構成を用いる。 (2−2)本実施例の動作 次に制御例を説明する。 (a)リアルタイムなフィードバック制御を基本とす
る。 (b)偏差値をP制御する。つまり目標値との偏差に対
して、ある係数を乗じる。その結果を制御値として出力
する負帰還制御である。 (c)フィードバック制御の遅れをフィードフォワード
制御で補償する。 下記の一連のプログラムはキャリッジの移動速度に対し
て十分短い周期ごとに実行する。ここでいう”十分短い
周期”とは、キャリッジの機械的な動作周波数特性から
考えると、数ミリ秒程度が妥当である。
低減するために、複数サンプルデータの移動平均を算出
する。サンプルデータに番号を付与する。最新データを
DUTY(n)と記述し、1サンプル古いデータをDU
TY(n−1)と記述する。実際機器におけるノイズの
質および量と、ノイズ低減要求の度合いに応じて平均化
のためのサンプル数mをあらかじめ決定しておく。
からコンパレータ値を決定する。コンパレータ値の決定
は、以下に説明するようにP制御によって行う。実際機
器における残留偏差の発生状況や改善要求度合いに応じ
て、P制御の定数Aをあらかじめ決定しておく。
(段階)によって予め設定した値が選ばれていたが、こ
の実施例2では、偏差に係数を乗算することによって変
更幅ΔCを決定する。 ステップ2.2 新たなコンパレータ値Cnewは旧コンパレータ値 のColdに対して△Cだけ増減させる。 Cnew=Cold+△C 式3 ステップ2.3 ステップ3へ進む。
を位置の関数として学習し、テーブルに記憶する。テー
ブルはチャンネルごと、移動方向ごとに計4枚用いる。
テーブルの大きさ(位置の分割の細かさ)は、実際のコ
ンパレータ値の位置に対する依存度合いに応じて決定す
る。テーブルデータは、1/p(1/4〜1/16)の
重み付けで、逐次学習し更新する。重み付けの程度、実
際の機器に要求される学習速度と耐ノイズ性のバランス
で決定する。1/pの重み付け学習とは、実施例1で示
した式3で算出する。 Cstudy=(Cnew+Cold*(p−1))/p 式3 ステップ3.1 キャリッジ位置に対応する番地またはデータが格納 されていない場合、学習対象がないので、Cnew をテーブルにそのまま格納する。 そうでない場合、式2で算出した値をテーブルに格 納する。学習回数StudyCountを1だけ増 加させる。 ステップ3.2へ進む。 ステップ3.2 ステップ4へ進む。
ータに出力する。ステップ2で得られたリアルタイムな
演算結果値Cnew、またはステップ3で得られた学習
値Cstudyのいずれかをコンパレータに出力する。
ステップ3で更新された学習回数StudyCount
と基準学習回数ReferenceStudyCoun
tの比較結果を判断基準にして選択する。基準学習回数
ReferenceStudyCountは、実際の機
器における、学習回数と学習結果の収束度合いに応じて
決定する。 ステップ4.1 テーブルデータの学習回数StudyCountが 、基準学習回数ReferenceStudyCo untに満たない場合(フィードバック制御)Cn ewをコンパレータに出力する。 テーブルデータの学習回数StudyCountが 、基準学習回数ReferenceStudyCo untに達している場合(フィードフォワード制御 )Cstudyをもってコンパレータに出力する。 ステップ4.2へ進む。 ステップ4.2 ステップ5へ進む。
ーダチャンネルを切り替える。各サンプル毎(最短周
期)から、既定の複数サンプル毎にエンコーダチャンネ
ルを切り替える。切り替え周期は、リアルタイム性の必
要度合いに応じて長くしてもよい。 ステップ5.1 計測および設定の対象となるエンコーダチャンネル を切り替える。 ステップ5.2へ進む。 ステップ5.2 処理を終了する。
ーダからの出力信号のデューティ信号に対して、デュー
ティ変動を抑制し、エンコーダ解像度の位置に依存した
非均一性(ムラ)を低減できる。その結果、印字品位の
向上が期待できる。
することなくソフトウエアの追加のみで実現しているた
め、 1.コスト上昇を招くことなく性能向上を計ることがで
きる。 2.エンコーダのバラツキに対する適応性が向上してい
るので、エンコーダの歩留りが向上し、コスト削減に寄
与することができる。 などの、機器性能向上効果や経済効果を有する。
ト削減要求の結果、テーブルに十分な領域を割り当てる
ことができない場合もある。その際には、テーブルの先
頭値のみを用いることで、初期応答のみを、フィードフ
ォワード制御してよい。
運動系の位置情報の分解精度を確保する制御において、
位置や方向に依存しないように、リアルタイム制御を実
施した。そのため、 (1)磁気エンコーダ自身が有する、位置や方向に依存
するような、比較的短い時間経過におけるデューティ変
動を、良好に補正できる。 (2)磁気エンコーダ自身が有する、経年変化や温度変
化による特性変化などという比較的長い時間経過におけ
るデューティ変動もまた、良好に補正できる。 という、磁気エンコーダの制御上の性能改善効果があ
る。さらに、本発明は、実機器上での特性を測定して、
性能改善をはかるため、磁気エンコーダ単体を含んだ機
構全体の特性を測定している。したがって、 (3)磁気エンコーダに付随する機械部材の加工上の固
体差に起因するデューティ変動分をも同時に抑制でき
る。 という、機器制御上の性能改善効果がある。さらに、こ
れら機械性能の向上効果により、 (4)磁気エンコーダおよび付随する機械部材の加工精
度を緩やかにできる。という、機械製造上のコスト低減
効果がある。
明するための図である。
段を説明するための図である。
検出手段)を説明するための図である。
検出手段)を説明するための図である。
検出手段)を説明するための図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 キャリッジの位置を検出するためのエン
コーダが出力するエンコーダ信号のデューティを制御し
て印字を行う印字装置において、 (1)キャリッジの移動に伴って90度位相がずれた2
チャンネルの正弦波を発生する磁気エンコーダ手段と、 (2)上記磁気エンコーダ手段から出力された信号と基
準信号とを大小比較し、波形整形して矩形波のエンコー
ダ信号を出力するコンパレータから成る波形整形回路手
段と、 (3)上記波形整形回路手段からのエンコーダ信号に基
づいてキャリッジの移動方向、移動速度および現在位置
を検出する検出手段と、 (4)上記波形整形回路手段からのエンコーダ信号に基
づいてデューティを算出するデューティ算出手段と、 (5)上記キャリッジを駆動するキャリッジ駆動源とし
てのDCモータと、 (6)上記DCモータの正転駆動機能、逆転駆動機能お
よびモータ端子を短絡する制動機能を有しているモータ
駆動回路と、 (7)上記各手段、DCモータおよびモータ駆動回路を
制御するための制御ソフトウエアを実行するマイクロコ
ンピュータ(CPU)と、を有し、 上記マイクロコンピュータの上記制御ソフトウエアは、 (a)デューティの複数サンプルの移動平均値を算出
し、 (b)上記移動平均値とデューティの基準値(50%)
との偏差から上記コンパレータの基準値として入力すべ
きコンパレータ値を算出し、 (c)上記コンパレータ値の算出の際、 (c−1)上記移動平均値と予め設定した少なくとも1
つの偏差のしきい値とを比較して、上記移動平均値がし
きい値を越えていれば、旧コンパレータ値に対して所定
の値だけ増減させた値を新たなコンパレータ値とし、越
えていなければ旧コンパレータ値をそのまま新たなコン
パレータ値とし、または (c−2)上記移動平均値とデューティの基準値(50
%)との偏差値に所定の係数を乗算して、その結果値を
旧コンパレータ値に対して加算して、新たなコンパレー
タ値とし、 (d)上記算出した新たなコンパレータ値を位置の関数
として学習し、その学習結果の値をチャンネル毎に、ま
たキャリッジの移動方向毎にテーブルに記憶し、テーブ
ルに記憶したデータ(コンパレータ値)を学習毎に更新
し、上記学習の際、1/pの重み付けを行い、次式で算
出し、 学習後データ=(新データ+旧データ*(p−1))/
p (e)上記算出した新たなコンパレータ値を更新し、上
記新たなコンパレータ値の更新の際、 (e−1)テーブルデータの学習回数が所定の既定回数
に満たない場合、上記算出した新たなコンパレータ値を
使用し、 (e−2)テーブルデータの学習回数が所定の既定回数
に達した場合、上記学習後データを使用し、 (f)チャンネルを切り替えて、上記(a)〜(e)の
ステップを行う、ことを特徴とする印字装置。 - 【請求項2】 キャリッジの位置を検出するためのエン
コーダが出力するエンコーダ信号のデューティを制御し
て印字を行う印字装置において、 (1)キャリッジの移動に伴い位相のずれたほぼ正弦波
の2つ信号を発生させる磁気エンコーダ手段と、 (2)上記磁気エンコーダ手段から出力された信号と基
準信号とを大小比較し、波形整形して矩形波のエンコー
ダ信号を出力するコンパレータから成る波形整形回路手
段と、 (3)上記波形整形回路手段からのエンコーダ信号に基
づいてキャリッジの少なくとも現在位置を検出する検出
手段と、 (4)上記波形整形回路手段からのエンコーダ信号に基
づいてデューティを算出するデューティ算出手段と、 (5)上記デューティ算出手段から算出されたデューテ
ィに応じて上記コンパレータの基準値として入力すべき
コンパレータ値を決定するコンパレータ値決定手段と、
を有し、 上記コンパレータ値決定手段は、エンコーダ信号とキャ
リッジの移動方向との組み合わせに対応してコンパレー
タ値を記憶するテーブルを備え、 (a)上記磁気エンコーダに沿ってデューティの複数サ
ンプルの移動平均値を算出し、 (b)上記移動平均値とデューティの基準値(50%)
との偏差から上記コンパレータの基準値として入力すべ
きコンパレータ値を算出し、チャンネルを切替えて上記
(a)、(b)のステップを行うことを特徴とする印字
装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の印字装置において、上記
デューティの複数サンプルの移動平均値は上記磁気エン
コーダに沿った位置に関連する複数のサンプルデータの
うちの少なくとも1つの古いサンプルデータを少なくと
も1つの新たなサンプルデータに順次置き換えて算術平
均することによって順次算出されることを特徴とする印
字装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の印字装置において、上記
コンパレータ値の算出は、上記移動平均値と予め設定し
た少なくとも1つの偏差のしきい値とを比較して、上記
移動平均値がしきい値を越えていれば、旧コンパレータ
値に対して所定の値だけ増減させた値を新たなコンパレ
ータ値とし、越えていなければ旧コンパレータ値をその
まま新たなコンパレータ値とすることによって行われる
ことを特徴とする印字装置。 - 【請求項5】 請求項2記載の印字装置において、上記
コンパレータ値の算出は、上記デューティの複数サンプ
ルの移動平均値とデューティの基準値(50%)との偏
差値に所定の係数を乗算して、その結果値を旧コンパレ
ータ値に対して加算して、新たなコンパレータ値とする
ことによって行われることを特徴とする印字装置。 - 【請求項6】 請求項2記載の印字装置において、算出
したコンパレータ値を記憶するテーブルと、テーブルに
記憶したデータ(コンパレータ値)を学習によって更新
するコンパレータ値学習更新手段をさらに有し、該コン
パレータ値学習更新手段は、上記テーブルに記憶したデ
ータ(コンパレータ値)を学習毎に更新し、上記学習の
際、1/pの重み付けを行い、 学習後データ=(新データ+旧データ*(p−1))/
p の式で算出することを特徴とする印字装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の印字装置において、上記
コンパレータ値決定手段は、テーブルデータの学習回数
が所定の既定回数に満たない場合、上記算出した新たな
コンパレータ値をコンパレータ値として決定し、テーブ
ルデータの学習回数が所定の既定回数に達した場合、上
記学習後データをコンパレータ値として決定することを
特徴とする印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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