JP3466035B2 - 製鉄原料用篩部材 - Google Patents
製鉄原料用篩部材Info
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- JP3466035B2 JP3466035B2 JP35484796A JP35484796A JP3466035B2 JP 3466035 B2 JP3466035 B2 JP 3466035B2 JP 35484796 A JP35484796 A JP 35484796A JP 35484796 A JP35484796 A JP 35484796A JP 3466035 B2 JP3466035 B2 JP 3466035B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶射によって表面
を硬くし、長期寿命を有する製鉄原料用篩部材に関す
る。
を硬くし、長期寿命を有する製鉄原料用篩部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】製鉄原料の一種である焼結鉱は、焼結に
際して鉄鉱石粉末にコークス粉末と必要に応じて石灰石
粉末とを混合して焼結パレットに装入される。この装入
方法の一つとして、例えば、特公平6−27291号公
報や、特開平2−195193号公報に記載のように、
取付け板の一面側に複数の丸鋼等の棒状材を多段に配置
した製鉄原料用篩部材(F式スクリーン)を用いて装入
する方法がある。この場合、装入時に鉄鉱石粉末やコー
クス粉末等の装入原料が篩われ、焼結パレットの上下方
向において、ある粒度分布に分級される。ところが、前
記F式スクリーンにおいては、棒状材の表面を流れる装
入原料によって棒状材が摩耗し、縮径して使用できなく
なる。また、棒状材を用いた篩としては、上述した篩の
他に、棒状材を多数用いて横に多段に設けて大容量の装
入原料を一挙に篩う長尺多段バースクリーンがあるが、
この篩においても同様の問題がある。そこで、実開平4
−102681号公報に記載のように、棒状材の表面に
自溶性合金からなる溶射層、又は自溶性合金10重量%
と残部炭化物とのサーメットからなる溶射層を形成する
方法も提案されている。
際して鉄鉱石粉末にコークス粉末と必要に応じて石灰石
粉末とを混合して焼結パレットに装入される。この装入
方法の一つとして、例えば、特公平6−27291号公
報や、特開平2−195193号公報に記載のように、
取付け板の一面側に複数の丸鋼等の棒状材を多段に配置
した製鉄原料用篩部材(F式スクリーン)を用いて装入
する方法がある。この場合、装入時に鉄鉱石粉末やコー
クス粉末等の装入原料が篩われ、焼結パレットの上下方
向において、ある粒度分布に分級される。ところが、前
記F式スクリーンにおいては、棒状材の表面を流れる装
入原料によって棒状材が摩耗し、縮径して使用できなく
なる。また、棒状材を用いた篩としては、上述した篩の
他に、棒状材を多数用いて横に多段に設けて大容量の装
入原料を一挙に篩う長尺多段バースクリーンがあるが、
この篩においても同様の問題がある。そこで、実開平4
−102681号公報に記載のように、棒状材の表面に
自溶性合金からなる溶射層、又は自溶性合金10重量%
と残部炭化物とのサーメットからなる溶射層を形成する
方法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記棒
状材の表面に溶射層を形成した二層構造とする場合、未
だ、以下の解決すべき課題を有していた。即ち、棒状材
の表面に溶射層を形成した二層構造とする場合、溶射材
料としては、自溶性合金又は自溶性合金とサーメットを
使用しているが、溶射方法としては火炎速度の遅い通常
の溶射方法(サーモスプレイ粉末溶射方法)を使用して
いるので、溶射層の密度が小さく、結果として溶射層の
溶融処理を行う必要がある。従って、棒状材が歪み易
く、後処理に労力を要するという問題がある。また、前
記方法においては、前記したサーモスプレイ粉末溶射方
法を使用しているので、例えば、表面側を耐摩耗性の高
いセラミックスの配分を大きくしようとする場合には、
原料配分を変えて溶射を複数回行う必要があり、極めて
手間であると共に、配合割合を任意に設定した最適な強
度の溶射皮膜を形成することが極めて困難であるという
問題がある。なお、以上の問題は、素地の金属をそのま
ま露出させて使用している高炉原料を篩うスクリーン、
あるいはその他の製鉄所で使用する篩い網においてサー
モスプレイ粉末溶射方法を行えば、共通に生じる問題で
あった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、
溶射後に溶融処理をしなくても十分な強度を有する溶射
皮膜の形成が可能で、製品の歪みが少なく、長期の寿命
を有する製鉄原料用篩部材を提供することを目的とす
る。
状材の表面に溶射層を形成した二層構造とする場合、未
だ、以下の解決すべき課題を有していた。即ち、棒状材
の表面に溶射層を形成した二層構造とする場合、溶射材
料としては、自溶性合金又は自溶性合金とサーメットを
使用しているが、溶射方法としては火炎速度の遅い通常
の溶射方法(サーモスプレイ粉末溶射方法)を使用して
いるので、溶射層の密度が小さく、結果として溶射層の
溶融処理を行う必要がある。従って、棒状材が歪み易
く、後処理に労力を要するという問題がある。また、前
記方法においては、前記したサーモスプレイ粉末溶射方
法を使用しているので、例えば、表面側を耐摩耗性の高
いセラミックスの配分を大きくしようとする場合には、
原料配分を変えて溶射を複数回行う必要があり、極めて
手間であると共に、配合割合を任意に設定した最適な強
度の溶射皮膜を形成することが極めて困難であるという
問題がある。なお、以上の問題は、素地の金属をそのま
ま露出させて使用している高炉原料を篩うスクリーン、
あるいはその他の製鉄所で使用する篩い網においてサー
モスプレイ粉末溶射方法を行えば、共通に生じる問題で
あった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、
溶射後に溶融処理をしなくても十分な強度を有する溶射
皮膜の形成が可能で、製品の歪みが少なく、長期の寿命
を有する製鉄原料用篩部材を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の製鉄原料用篩部材は、一端側を支持部とし、鉄又
は鉄合金からなる多数の細長い棒状材を、多段に配置し
て篩と成した製鉄原料用篩部材において、前記各棒状材
の表面に形成された凹凸加工面上には、サーメット微粉
末を高速火炎溶射して表面硬度を700Hv以上とした
分散強化型の溶射皮膜が形成されている。ここで、高速
火炎溶射とは火炎(フレーム)の速度が通常の溶射に比
較して3倍以上の速さ(具体例としては、2000〜2
700m/秒)を有する溶射をいう。また、請求項2記
載の製鉄原料用篩部材は、請求項1記載の製鉄原料用篩
部材において、前記高速火炎溶射の火炎温度は、前記サ
ーメット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度
で、しかも、前記サーメット微粉末中に含まれるセラミ
ックスの融点以下の温度である。請求項3記載の製鉄原
料用篩部材は、請求項1又は2記載の製鉄原料用篩部材
において、前記サーメット微粉末は、金属分が定量未満
のサーメット微粉末と、該サーメット微粉末の前記定量
の金属分に対する不足の金属分を含む自溶性合金粉末と
からなって、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同
時溶射されて、前記溶射皮膜が形成されている。
記載の製鉄原料用篩部材は、一端側を支持部とし、鉄又
は鉄合金からなる多数の細長い棒状材を、多段に配置し
て篩と成した製鉄原料用篩部材において、前記各棒状材
の表面に形成された凹凸加工面上には、サーメット微粉
末を高速火炎溶射して表面硬度を700Hv以上とした
分散強化型の溶射皮膜が形成されている。ここで、高速
火炎溶射とは火炎(フレーム)の速度が通常の溶射に比
較して3倍以上の速さ(具体例としては、2000〜2
700m/秒)を有する溶射をいう。また、請求項2記
載の製鉄原料用篩部材は、請求項1記載の製鉄原料用篩
部材において、前記高速火炎溶射の火炎温度は、前記サ
ーメット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度
で、しかも、前記サーメット微粉末中に含まれるセラミ
ックスの融点以下の温度である。請求項3記載の製鉄原
料用篩部材は、請求項1又は2記載の製鉄原料用篩部材
において、前記サーメット微粉末は、金属分が定量未満
のサーメット微粉末と、該サーメット微粉末の前記定量
の金属分に対する不足の金属分を含む自溶性合金粉末と
からなって、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同
時溶射されて、前記溶射皮膜が形成されている。
【0005】請求項4記載の製鉄原料用篩部材は、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材にお
いて、前記棒状材の表面の凹凸加工は、表面粗度Rzが
50〜150μmの範囲にあって、しかも、前記棒状材
の表面に形成された溶射皮膜の厚みが0.1〜2mmと
なっている。請求項5記載の製鉄原料用篩部材は、請求
項1〜4のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材にお
いて、前記溶射皮膜を形成するサーメット微粉末は、炭
化タングステン、炭化クロム、炭化チタン及び炭化珪素
の群から選択されるいずれか一種以上の炭化物と、N
i、Cr、Co及びこれらの合金の群から選択されるい
ずれか一種以上の金属マトリックスとからなって、しか
も、前記炭化物を10〜90重量%、前記金属マトリッ
クスを90〜10重量%含む炭化物系サーメットからな
る。請求項6記載の製鉄原料用篩部材は、請求項1〜5
のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材において、前
記高速火炎溶射は、溶射火炎速度が2000〜2700
m/秒、火炎温度が2400〜2700℃の条件で行
う。
項1〜3のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材にお
いて、前記棒状材の表面の凹凸加工は、表面粗度Rzが
50〜150μmの範囲にあって、しかも、前記棒状材
の表面に形成された溶射皮膜の厚みが0.1〜2mmと
なっている。請求項5記載の製鉄原料用篩部材は、請求
項1〜4のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材にお
いて、前記溶射皮膜を形成するサーメット微粉末は、炭
化タングステン、炭化クロム、炭化チタン及び炭化珪素
の群から選択されるいずれか一種以上の炭化物と、N
i、Cr、Co及びこれらの合金の群から選択されるい
ずれか一種以上の金属マトリックスとからなって、しか
も、前記炭化物を10〜90重量%、前記金属マトリッ
クスを90〜10重量%含む炭化物系サーメットからな
る。請求項6記載の製鉄原料用篩部材は、請求項1〜5
のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材において、前
記高速火炎溶射は、溶射火炎速度が2000〜2700
m/秒、火炎温度が2400〜2700℃の条件で行
う。
【0006】請求項7記載の製鉄原料用篩部材は、請求
項1〜6のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材にお
いて、前記溶射皮膜は傾斜配合されて、表面側にセラミ
ックスが多くなっている。なお、以上の製鉄原料用篩部
材において、溶射する微粉末の粒度は、10μm以下の
場合には、製造価格が高騰すると共に、運動量が小さく
なって気流に流され易くなり、50μmを超えると溶射
皮膜が粗くなって実質的強度が落ちるので、10〜50
μmの範囲で選定するのが好ましい。
項1〜6のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部材にお
いて、前記溶射皮膜は傾斜配合されて、表面側にセラミ
ックスが多くなっている。なお、以上の製鉄原料用篩部
材において、溶射する微粉末の粒度は、10μm以下の
場合には、製造価格が高騰すると共に、運動量が小さく
なって気流に流され易くなり、50μmを超えると溶射
皮膜が粗くなって実質的強度が落ちるので、10〜50
μmの範囲で選定するのが好ましい。
【0007】従って、請求項1〜7記載の製鉄原料用篩
部材においては、製鉄原料用篩部材の各棒状材の表面に
サーメット微粉末を高速火炎溶射することにより、緻密
で、しかも、表面硬度700Hv以上の分散強化型の溶
射皮膜を形成することができ、これにより、棒状材を溶
融処理する必要がなく、棒状材の表面を流れる粉粒状鉄
鉱石によって棒状材が摩耗し、縮径して使用できなくな
るのを可及的に防止できる。即ち、高速火炎溶射におけ
るフレーム速度は、前述のように、例えば、2000〜
2700m/秒と、通常の火炎溶射(約300m/秒)
やプラズマ溶射(約800m/秒)に比較して大きいた
め、緻密で、硬く、耐摩耗性を向上できる溶射皮膜を形
成することが可能となる。しかも、製鉄原料用篩部材の
各棒状材の表面には、適当な凹凸加工がなされているの
で、溶射皮膜の付着が良く、結果として溶射皮膜の脱落
の生じ難い製鉄原料用篩部材となる。特に、棒状材を用
いた篩独特の装入原料による衝撃に起因する剥離摩耗を
確実に防止できることから、篩寿命を大幅に向上でき
る。ここで、溶射皮膜の硬度が700Hv未満になる
と、棒状材の表面に形成される溶射皮膜が摩耗し、縮径
し易く、早期に使用できなくなる欠点が生じる。特に、
請求項2記載の製鉄原料用篩部材においては、高速火炎
溶射の火炎温度を、サーメット微粉末中に含まれる金属
分の融点以上の温度で、しかも、サーメット微粉末中に
含まれるセラミックスの融点以下の温度とするので、サ
ーメット微粉末のうち金属分は溶解するが、セラミック
スは溶けないで溶射皮膜が形成される。従って、セラミ
ックスが骨材となった溶射皮膜となり、更に高速度で溶
射されることもあって、従来の火炎溶射及びプラズマ溶
射に比較して密度が高くて高い強度を有する溶射皮膜と
なって耐摩耗性が向上する。
部材においては、製鉄原料用篩部材の各棒状材の表面に
サーメット微粉末を高速火炎溶射することにより、緻密
で、しかも、表面硬度700Hv以上の分散強化型の溶
射皮膜を形成することができ、これにより、棒状材を溶
融処理する必要がなく、棒状材の表面を流れる粉粒状鉄
鉱石によって棒状材が摩耗し、縮径して使用できなくな
るのを可及的に防止できる。即ち、高速火炎溶射におけ
るフレーム速度は、前述のように、例えば、2000〜
2700m/秒と、通常の火炎溶射(約300m/秒)
やプラズマ溶射(約800m/秒)に比較して大きいた
め、緻密で、硬く、耐摩耗性を向上できる溶射皮膜を形
成することが可能となる。しかも、製鉄原料用篩部材の
各棒状材の表面には、適当な凹凸加工がなされているの
で、溶射皮膜の付着が良く、結果として溶射皮膜の脱落
の生じ難い製鉄原料用篩部材となる。特に、棒状材を用
いた篩独特の装入原料による衝撃に起因する剥離摩耗を
確実に防止できることから、篩寿命を大幅に向上でき
る。ここで、溶射皮膜の硬度が700Hv未満になる
と、棒状材の表面に形成される溶射皮膜が摩耗し、縮径
し易く、早期に使用できなくなる欠点が生じる。特に、
請求項2記載の製鉄原料用篩部材においては、高速火炎
溶射の火炎温度を、サーメット微粉末中に含まれる金属
分の融点以上の温度で、しかも、サーメット微粉末中に
含まれるセラミックスの融点以下の温度とするので、サ
ーメット微粉末のうち金属分は溶解するが、セラミック
スは溶けないで溶射皮膜が形成される。従って、セラミ
ックスが骨材となった溶射皮膜となり、更に高速度で溶
射されることもあって、従来の火炎溶射及びプラズマ溶
射に比較して密度が高くて高い強度を有する溶射皮膜と
なって耐摩耗性が向上する。
【0008】請求項3記載の製鉄原料用篩部材において
は、サーメット微粉末は、金属分が定量未満のサーメッ
ト微粉末と、不足の金属分を含む自溶性合金粉末とから
なって、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同時溶
射されて、溶射皮膜が形成されているので、供給する配
合を交換することなく、最も適正な配合割合の溶射皮膜
を形成することが容易である。なお、ここで、定量とは
100重量%をいう。請求項4記載の製鉄原料用篩部材
においては、各棒状材の表面粗度Rzが50〜150μ
mの範囲にある凹凸加工がなされているので、溶射皮膜
の付着性が良く、強固な溶射皮膜を形成できる。ここ
で、表面粗度Rzを50μm未満とすると、表面が滑ら
か過ぎて溶射皮膜の密着力が10kg/cm2 以下と小
さくなり、表面粗度Rzが150μmを超えると、溶射
皮膜の表面粗度が大きくなって篩としての精度が低下す
るという欠点が生じる。また、棒状材の表面に形成され
た溶射皮膜の厚みが0.1〜2mmとなっているので、
溶射皮膜の短命化及び剥離等を防止して、長期の耐用性
を得ることができる。ここで、溶射皮膜の厚みを0.1
mm未満とした場合には、溶射皮膜の厚みが薄すぎて寿
命が短かく、2mmを超えると、溶射皮膜の剥離が生じ
易くなる欠点が生じる。
は、サーメット微粉末は、金属分が定量未満のサーメッ
ト微粉末と、不足の金属分を含む自溶性合金粉末とから
なって、それぞれ独立の高速火炎溶射機によって同時溶
射されて、溶射皮膜が形成されているので、供給する配
合を交換することなく、最も適正な配合割合の溶射皮膜
を形成することが容易である。なお、ここで、定量とは
100重量%をいう。請求項4記載の製鉄原料用篩部材
においては、各棒状材の表面粗度Rzが50〜150μ
mの範囲にある凹凸加工がなされているので、溶射皮膜
の付着性が良く、強固な溶射皮膜を形成できる。ここ
で、表面粗度Rzを50μm未満とすると、表面が滑ら
か過ぎて溶射皮膜の密着力が10kg/cm2 以下と小
さくなり、表面粗度Rzが150μmを超えると、溶射
皮膜の表面粗度が大きくなって篩としての精度が低下す
るという欠点が生じる。また、棒状材の表面に形成され
た溶射皮膜の厚みが0.1〜2mmとなっているので、
溶射皮膜の短命化及び剥離等を防止して、長期の耐用性
を得ることができる。ここで、溶射皮膜の厚みを0.1
mm未満とした場合には、溶射皮膜の厚みが薄すぎて寿
命が短かく、2mmを超えると、溶射皮膜の剥離が生じ
易くなる欠点が生じる。
【0009】請求項5記載の製鉄原料用篩部材において
は、溶射皮膜を形成するサーメット微粉末が、上述した
構成となって、これらの材料を高速火炎溶射するので、
内部に未溶融のセラミックスの骨材を含む溶射皮膜が形
成され、高い硬度を有する溶射皮膜となる。ここで、一
方の成分に対し、内分で他方の成分を10〜90重量%
としたのは、自溶性合金が10重量%未満であれば、セ
ラミックスの接合性が悪くなり、90重量%を超えると
骨材が不足し、十分な強度が得られなくなる欠点が生じ
るからである。請求項6記載の製鉄原料用篩部材におい
ては、2400〜2700℃の火炎によって加熱された
サーメット微粉末のうち金属分は溶解するが、セラミッ
クスは全部が溶けないうちに溶射皮膜が形成される。従
って、セラミックスが骨材となった溶射皮膜となり、更
に高速度で溶射されることもあって、従来の火炎溶射及
びプラズマ溶射に比較して密度が高くて高い強度を有す
る溶射皮膜となって耐摩耗性が向上する。そして、その
火炎温度が2400℃未満では、溶射皮膜を形成する溶
射材料の溶融が悪く、半溶融と溶融との混合された溶射
皮膜の形成が困難であり、しかも、溶射皮膜層の均質性
が阻害される。一方、火炎温度が2700℃を超える
と、溶射材料が溶け過ぎとなって、冷却で発生する応力
に耐える難剥離性の皮膜とならないし、更には形成皮膜
の均一性が阻害される。また、溶射火炎速度が2000
m/秒未満では、材料に与える運動量が不足して緻密な
溶射皮膜を形成できず、溶射火炎速度が2700m/秒
を超えると、溶射材料の加熱時間が不足して半溶融と溶
融が適度に混合された溶射皮膜の形成ができない。従っ
て、溶射火炎速度と火炎温度を前記のように最適範囲と
することで、半溶融と溶融との混合した材料による強固
で、しかも、難剥離性の溶射皮膜を形成できる。
は、溶射皮膜を形成するサーメット微粉末が、上述した
構成となって、これらの材料を高速火炎溶射するので、
内部に未溶融のセラミックスの骨材を含む溶射皮膜が形
成され、高い硬度を有する溶射皮膜となる。ここで、一
方の成分に対し、内分で他方の成分を10〜90重量%
としたのは、自溶性合金が10重量%未満であれば、セ
ラミックスの接合性が悪くなり、90重量%を超えると
骨材が不足し、十分な強度が得られなくなる欠点が生じ
るからである。請求項6記載の製鉄原料用篩部材におい
ては、2400〜2700℃の火炎によって加熱された
サーメット微粉末のうち金属分は溶解するが、セラミッ
クスは全部が溶けないうちに溶射皮膜が形成される。従
って、セラミックスが骨材となった溶射皮膜となり、更
に高速度で溶射されることもあって、従来の火炎溶射及
びプラズマ溶射に比較して密度が高くて高い強度を有す
る溶射皮膜となって耐摩耗性が向上する。そして、その
火炎温度が2400℃未満では、溶射皮膜を形成する溶
射材料の溶融が悪く、半溶融と溶融との混合された溶射
皮膜の形成が困難であり、しかも、溶射皮膜層の均質性
が阻害される。一方、火炎温度が2700℃を超える
と、溶射材料が溶け過ぎとなって、冷却で発生する応力
に耐える難剥離性の皮膜とならないし、更には形成皮膜
の均一性が阻害される。また、溶射火炎速度が2000
m/秒未満では、材料に与える運動量が不足して緻密な
溶射皮膜を形成できず、溶射火炎速度が2700m/秒
を超えると、溶射材料の加熱時間が不足して半溶融と溶
融が適度に混合された溶射皮膜の形成ができない。従っ
て、溶射火炎速度と火炎温度を前記のように最適範囲と
することで、半溶融と溶融との混合した材料による強固
で、しかも、難剥離性の溶射皮膜を形成できる。
【0010】請求項7記載の製鉄原料用篩部材において
は、それぞれの高速火炎溶射機から溶射される溶射材料
の溶射量を独立に変えて、傾斜組成の溶射皮膜を形成で
きるので、これによって、溶射皮膜の表面側を耐摩耗性
に強いセラミックスの量を増加させ、各棒状材の接合側
に金属に馴染みの良い自溶性合金の割合を増加すること
ができる。
は、それぞれの高速火炎溶射機から溶射される溶射材料
の溶射量を独立に変えて、傾斜組成の溶射皮膜を形成で
きるので、これによって、溶射皮膜の表面側を耐摩耗性
に強いセラミックスの量を増加させ、各棒状材の接合側
に金属に馴染みの良い自溶性合金の割合を増加すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1を参照して、本発明の一
実施の形態に係る製鉄原料用篩部材Aについて説明する
と、本実施の形態に係る製鉄原料用篩部材Aは、製鉄原
料として使用する焼結鉱の焼結原料装入時の篩(F式ス
クリーン)に本発明を適用したものであって、正面視し
て横長矩形状の取付け板10の一面側に多段に多数取付
けられた鉄製又は鉄合金製の棒状材11からなってい
る。そして、前記棒状材11は、図2に示すように、細
長い棒状(直径5〜10mm、長さ1〜2m)の芯部1
1aと、この芯部11aの表面に被膜された厚み0.1
〜2mmで表面硬度700Hv以上の分散強化型の溶射
皮膜11cと、前記芯部11aの基端部に延設された軸
受部11bとを有し、前記取付け板10の所定部に取付
けられた図示しないブラケットに軸受部11bを挿入し
て回転可能に取付けられるようになっている。従って、
本実施の形態に係る製鉄原料用篩部材Aを、例えば前記
従来の焼結原料装入装置(特公平6−27291号公
報、特開平2−195193号公報参照)に取付けて、
焼結鉱を製造する際にパレットに装入する粉粒状鉄鉱石
の分級を行う場合、ホッパーからドラムフィーダーを介
して落下する粉粒状鉄鉱石がスローピングプレートを介
して棒状材11を通るとき、該棒状材11が自由に回転
又は強制的に回転して、該棒状材11上を流れる粉粒状
鉄鉱石による摩耗を抑制できる構造となっている。な
お、図1では、棒状材11の一端側を支持部とした例を
示した。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1を参照して、本発明の一
実施の形態に係る製鉄原料用篩部材Aについて説明する
と、本実施の形態に係る製鉄原料用篩部材Aは、製鉄原
料として使用する焼結鉱の焼結原料装入時の篩(F式ス
クリーン)に本発明を適用したものであって、正面視し
て横長矩形状の取付け板10の一面側に多段に多数取付
けられた鉄製又は鉄合金製の棒状材11からなってい
る。そして、前記棒状材11は、図2に示すように、細
長い棒状(直径5〜10mm、長さ1〜2m)の芯部1
1aと、この芯部11aの表面に被膜された厚み0.1
〜2mmで表面硬度700Hv以上の分散強化型の溶射
皮膜11cと、前記芯部11aの基端部に延設された軸
受部11bとを有し、前記取付け板10の所定部に取付
けられた図示しないブラケットに軸受部11bを挿入し
て回転可能に取付けられるようになっている。従って、
本実施の形態に係る製鉄原料用篩部材Aを、例えば前記
従来の焼結原料装入装置(特公平6−27291号公
報、特開平2−195193号公報参照)に取付けて、
焼結鉱を製造する際にパレットに装入する粉粒状鉄鉱石
の分級を行う場合、ホッパーからドラムフィーダーを介
して落下する粉粒状鉄鉱石がスローピングプレートを介
して棒状材11を通るとき、該棒状材11が自由に回転
又は強制的に回転して、該棒状材11上を流れる粉粒状
鉄鉱石による摩耗を抑制できる構造となっている。な
お、図1では、棒状材11の一端側を支持部とした例を
示した。
【0012】次に、図3、図4を参照して、本実施の形
態に係る製鉄原料用篩部材Aを構成する各棒状材11の
溶射方法について説明する。まず、有機溶剤を用いて棒
状材11の芯部11aの脱脂を行うと共に、ブラスト処
理によって凹凸加工を行って、表面粗度Rzを70〜8
0μm程度にするが、この表面粗度Rzは50〜150
μmの範囲で選択することができる。この場合、ブラス
ト材(グリッド)としては、アルミナ、スチール、サン
ド等があるが、投錨効果を大きくするためには、アルミ
ナが最もよい。次に、凹凸加工がなされた芯部11aの
表面に、図3(a)に示すように、サーメット微粉末を
高速火炎溶射機17を用いて溶射皮膜11cを形成す
る。この場合、サーメット微粉末としては、例えば、粒
度が10〜50μm(好ましくは、15〜44μm)の
WC−12Coの複合粉を使用するのが好ましいが、そ
の他の炭化物系サーメット(例えば、炭化クロム(Cr
C)、炭化チタン(TiC)、炭化珪素(SiC)のい
ずれか一種以上と、Ni、Cr、Co又はこれらの合金
からなる自溶性合金の複合粉)、酸化物系サーメット、
窒化物系サーメット、硼化物系サーメット等も使用でき
る。なお、この場合、溶射皮膜11cの硬度がHv70
0以上であることを条件とする。また、更なる寿命を必
要とする場合には、溶射皮膜11cの硬度をHv110
0以上とすることが好ましく、溶射材料として均一に混
合されたWC−12Coの複合粉を用いれば容易に達成
できる。
態に係る製鉄原料用篩部材Aを構成する各棒状材11の
溶射方法について説明する。まず、有機溶剤を用いて棒
状材11の芯部11aの脱脂を行うと共に、ブラスト処
理によって凹凸加工を行って、表面粗度Rzを70〜8
0μm程度にするが、この表面粗度Rzは50〜150
μmの範囲で選択することができる。この場合、ブラス
ト材(グリッド)としては、アルミナ、スチール、サン
ド等があるが、投錨効果を大きくするためには、アルミ
ナが最もよい。次に、凹凸加工がなされた芯部11aの
表面に、図3(a)に示すように、サーメット微粉末を
高速火炎溶射機17を用いて溶射皮膜11cを形成す
る。この場合、サーメット微粉末としては、例えば、粒
度が10〜50μm(好ましくは、15〜44μm)の
WC−12Coの複合粉を使用するのが好ましいが、そ
の他の炭化物系サーメット(例えば、炭化クロム(Cr
C)、炭化チタン(TiC)、炭化珪素(SiC)のい
ずれか一種以上と、Ni、Cr、Co又はこれらの合金
からなる自溶性合金の複合粉)、酸化物系サーメット、
窒化物系サーメット、硼化物系サーメット等も使用でき
る。なお、この場合、溶射皮膜11cの硬度がHv70
0以上であることを条件とする。また、更なる寿命を必
要とする場合には、溶射皮膜11cの硬度をHv110
0以上とすることが好ましく、溶射材料として均一に混
合されたWC−12Coの複合粉を用いれば容易に達成
できる。
【0013】また、前記高速火炎溶射は、灯油(ケロシ
ン)を燃料とし、酸素を用いて化合させて2400〜2
700℃の高温で、2500〜2700m/秒の高速ガ
スジェットを作り、これにサーメット微粉末を乗せて溶
融させ、高速度で(例えば、約750m/秒)溶射材料
を棒状材11の芯部11aの上に吹き付けて凝固させて
接合するものである。この場合、図3(a)に示すよう
に一台の高速火炎溶射機17を用いてもよいが、図3
(b)に示すように、2台の高速火炎溶射機18、19
を用いて高速火炎溶射するのが好ましい。即ち、一方の
高速火炎溶射機18にサーメット微粉末(又はセラミッ
クスのみ)を供給し、他方の高速火炎溶射機19に自溶
性合金を供給して、これらを均等に混合して溶射皮膜1
1cを形成すれば、効率的により強固な溶射皮膜11c
を形成できる。これは、サーメット微粉末(又はセラミ
ックス)と自溶性合金とでは溶射条件が異なり、独立に
高速火炎溶射機18、19を選択することによって最適
条件、例えば、溶射距離L1 、L2 、溶射角度θ1 、θ
2 を任意に変えて溶射ができること、及び2台の高速火
炎溶射機18、19の溶射材料の割合を任意に変えて最
適な配合の溶射皮膜11cとすることができ、場合によ
っては溶射皮膜11cを傾斜配合させて傾斜機能材料と
することもできるからである。なお、この場合の溶射角
度θ1 、θ2 は90度に近い相互のトーチが干渉しない
角度が好ましく、実質的には70〜80度の範囲であ
る。
ン)を燃料とし、酸素を用いて化合させて2400〜2
700℃の高温で、2500〜2700m/秒の高速ガ
スジェットを作り、これにサーメット微粉末を乗せて溶
融させ、高速度で(例えば、約750m/秒)溶射材料
を棒状材11の芯部11aの上に吹き付けて凝固させて
接合するものである。この場合、図3(a)に示すよう
に一台の高速火炎溶射機17を用いてもよいが、図3
(b)に示すように、2台の高速火炎溶射機18、19
を用いて高速火炎溶射するのが好ましい。即ち、一方の
高速火炎溶射機18にサーメット微粉末(又はセラミッ
クスのみ)を供給し、他方の高速火炎溶射機19に自溶
性合金を供給して、これらを均等に混合して溶射皮膜1
1cを形成すれば、効率的により強固な溶射皮膜11c
を形成できる。これは、サーメット微粉末(又はセラミ
ックス)と自溶性合金とでは溶射条件が異なり、独立に
高速火炎溶射機18、19を選択することによって最適
条件、例えば、溶射距離L1 、L2 、溶射角度θ1 、θ
2 を任意に変えて溶射ができること、及び2台の高速火
炎溶射機18、19の溶射材料の割合を任意に変えて最
適な配合の溶射皮膜11cとすることができ、場合によ
っては溶射皮膜11cを傾斜配合させて傾斜機能材料と
することもできるからである。なお、この場合の溶射角
度θ1 、θ2 は90度に近い相互のトーチが干渉しない
角度が好ましく、実質的には70〜80度の範囲であ
る。
【0014】また、前記高速火炎溶射を行う場合、棒状
材11、1本ごと溶射を行ってもよいが、その場合は生
産性が低く、また、1本の棒状材11に、高速火炎溶射
機17(18、19)から吹き付けられる溶射材料を全
て吹き付けることができず、多量の溶射材料が棒状材1
1の両側に飛び散って、歩留りが悪い。そこで、図4
(c)に示すように、図示しない架台上に並べられたブ
ッシュ21に回転可能に支持されたブラケット20の挿
入部20aに棒状材11の軸受部11bを挿入して取付
けることにより、棒状材11を回転可能で、しかも、平
面状に少しの隙間L(本実施の形態では約1〜5mm)
を設けて並べ、その上から高速火炎溶射機17(18、
19)によって溶射するのが望ましい。これによって、
1本の棒状材11の芯部11aに対して高速で吹き付け
られる溶射材料が横方向に飛び散っても、両側に回転可
能に並べられた棒状材11の芯部11aに吹き付けられ
るので、溶射効率を高めることができる。また、両側の
棒状材11も回転しているので、該棒状材11のある面
にだけ溶射皮膜11cが厚く形成されることがなく、そ
の円周方向に均等な厚みで形成される。なお、隣り合う
ブラケット20同士は、ギア22によって連結されてい
ると共に、一つのブラケット20の反芯部側に連結され
た図示しない電気モータ等の駆動源により回転可能とな
っている。また、この場合、図4(a)に示すように、
高速火炎溶射機17(18、19)を棒状材11の長手
方向(図中、矢印方向)に動かして溶射してもよいが、
図4(b)に示すように、棒状材11の長手方向と直交
する方向(図中、矢印方向)に少しずつピッチを変えた
往復運動をさせてもよい。
材11、1本ごと溶射を行ってもよいが、その場合は生
産性が低く、また、1本の棒状材11に、高速火炎溶射
機17(18、19)から吹き付けられる溶射材料を全
て吹き付けることができず、多量の溶射材料が棒状材1
1の両側に飛び散って、歩留りが悪い。そこで、図4
(c)に示すように、図示しない架台上に並べられたブ
ッシュ21に回転可能に支持されたブラケット20の挿
入部20aに棒状材11の軸受部11bを挿入して取付
けることにより、棒状材11を回転可能で、しかも、平
面状に少しの隙間L(本実施の形態では約1〜5mm)
を設けて並べ、その上から高速火炎溶射機17(18、
19)によって溶射するのが望ましい。これによって、
1本の棒状材11の芯部11aに対して高速で吹き付け
られる溶射材料が横方向に飛び散っても、両側に回転可
能に並べられた棒状材11の芯部11aに吹き付けられ
るので、溶射効率を高めることができる。また、両側の
棒状材11も回転しているので、該棒状材11のある面
にだけ溶射皮膜11cが厚く形成されることがなく、そ
の円周方向に均等な厚みで形成される。なお、隣り合う
ブラケット20同士は、ギア22によって連結されてい
ると共に、一つのブラケット20の反芯部側に連結され
た図示しない電気モータ等の駆動源により回転可能とな
っている。また、この場合、図4(a)に示すように、
高速火炎溶射機17(18、19)を棒状材11の長手
方向(図中、矢印方向)に動かして溶射してもよいが、
図4(b)に示すように、棒状材11の長手方向と直交
する方向(図中、矢印方向)に少しずつピッチを変えた
往復運動をさせてもよい。
【0015】
【実施例】次に、図3に示すような高速火炎溶射機17
〜19を用い、溶射条件を変えてコークスの篩い網に使
用する棒状材11の芯部11aの上に溶射した場合の実
施例1〜4の溶射皮膜11cの各性状を表1に示す。実
施例1においては、溶射ノズル8インチの高速火炎溶射
機17を使用し、溶射材料として粒度が10〜50μm
(以下の実施例も同様)のWC−12Coの複合粉を使
用し、溶射距離L0 を250mm、溶射角度θ0 を90
度とした。実施例2においては、溶射ノズル4インチの
高速火炎溶射機18と溶射ノズル8インチの高速火炎溶
射機19を使用し、高速火炎溶射機18からは自溶性合
金を、高速火炎溶射機19からはWC−12Coを3対
7の割合で溶射した。この場合、高速火炎溶射機18の
溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶射機19の溶射
距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、θ2 は、それぞ
れ70〜80度とした。
〜19を用い、溶射条件を変えてコークスの篩い網に使
用する棒状材11の芯部11aの上に溶射した場合の実
施例1〜4の溶射皮膜11cの各性状を表1に示す。実
施例1においては、溶射ノズル8インチの高速火炎溶射
機17を使用し、溶射材料として粒度が10〜50μm
(以下の実施例も同様)のWC−12Coの複合粉を使
用し、溶射距離L0 を250mm、溶射角度θ0 を90
度とした。実施例2においては、溶射ノズル4インチの
高速火炎溶射機18と溶射ノズル8インチの高速火炎溶
射機19を使用し、高速火炎溶射機18からは自溶性合
金を、高速火炎溶射機19からはWC−12Coを3対
7の割合で溶射した。この場合、高速火炎溶射機18の
溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶射機19の溶射
距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、θ2 は、それぞ
れ70〜80度とした。
【0016】実施例3においては、溶射ノズル4インチ
の高速火炎溶射機18と溶射ノズル8インチの高速火炎
溶射機19を使用し、高速火炎溶射機18からは自溶性
合金を、高速火炎溶射機19からはSiC−40Coを
2対8の割合で溶射した。この場合、高速火炎溶射機1
8の溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶射機19の
溶射距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、θ2 は、そ
れぞれ70〜80度とした。実施例4においては、実施
例2の条件で供給する材料の傾斜配合を行い、芯部11
aに接する層においては、溶射ノズル4インチの高速火
炎溶射機18から溶射される自溶性合金と、溶射ノズル
8インチの高速火炎溶射機19から溶射されるWC−1
2Coを9対1の割合で溶射して、徐々に割合を変えて
5層の溶射を行い、表面層では、高速火炎溶射機18か
ら溶射される自溶性合金と、高速火炎溶射機19から溶
射されるWC−12Coとの割合を1対9とした。な
お、この場合も、高速火炎溶射機18の溶射距離L1 は
350mm、高速火炎溶射機19の溶射距離L2 は25
0mm、溶射角度θ1 、θ2 は70〜80度とした。
の高速火炎溶射機18と溶射ノズル8インチの高速火炎
溶射機19を使用し、高速火炎溶射機18からは自溶性
合金を、高速火炎溶射機19からはSiC−40Coを
2対8の割合で溶射した。この場合、高速火炎溶射機1
8の溶射距離L1 は350mm、高速火炎溶射機19の
溶射距離L2 は250mm、溶射角度θ1 、θ2 は、そ
れぞれ70〜80度とした。実施例4においては、実施
例2の条件で供給する材料の傾斜配合を行い、芯部11
aに接する層においては、溶射ノズル4インチの高速火
炎溶射機18から溶射される自溶性合金と、溶射ノズル
8インチの高速火炎溶射機19から溶射されるWC−1
2Coを9対1の割合で溶射して、徐々に割合を変えて
5層の溶射を行い、表面層では、高速火炎溶射機18か
ら溶射される自溶性合金と、高速火炎溶射機19から溶
射されるWC−12Coとの割合を1対9とした。な
お、この場合も、高速火炎溶射機18の溶射距離L1 は
350mm、高速火炎溶射機19の溶射距離L2 は25
0mm、溶射角度θ1 、θ2 は70〜80度とした。
【0017】
【表1】
【0018】表1からも明らかなように、実施例1〜4
の製鉄原料用篩部材においては、溶射後、サーメットの
溶融処理をすることなく、十分な硬度の溶射皮膜11c
を形成できることが分かる。従って、従来の製鉄原料用
篩部材に比較して、耐用年数が著しく増加することにな
る。また、前記実施例1〜4の溶射方法と同一の条件
で、溶射皮膜11cを0.8mm、1.2mm、1.6
mmとすると更に耐用性が向上できたが、更に厚くして
2mmを超えると溶射皮膜11cの剥離が生じ易いとい
う欠点が生じた。
の製鉄原料用篩部材においては、溶射後、サーメットの
溶融処理をすることなく、十分な硬度の溶射皮膜11c
を形成できることが分かる。従って、従来の製鉄原料用
篩部材に比較して、耐用年数が著しく増加することにな
る。また、前記実施例1〜4の溶射方法と同一の条件
で、溶射皮膜11cを0.8mm、1.2mm、1.6
mmとすると更に耐用性が向上できたが、更に厚くして
2mmを超えると溶射皮膜11cの剥離が生じ易いとい
う欠点が生じた。
【0019】更に、図3(b)に示すような溶射ノズル
4インチの高速火炎溶射機18、及び溶射ノズル8イン
チの高速火炎溶射機19を用い、高速火炎溶射機18か
ら溶射される自溶性合金、及び高速火炎溶射機19から
溶射される金属分を種々変更して、棒状材11の芯部1
1aに溶射した場合の性状を表2に示す。なお、この場
合も、高速火炎溶射機18の溶射距離L1 は350m
m、高速火炎溶射機19の溶射距離L2 は250mm、
溶射角度θ1 、θ2 は70〜80度とした。また、比較
例として、Ni−Cr系の自溶性合金を上述した条件で
溶射したときの結果も表2に示した。なお、表2の項目
中、「寿命の延長度合い」は比較例1のNi−Cr系の
自溶性合金の溶射皮膜の寿命を1としたときの延長度合
いを示す。
4インチの高速火炎溶射機18、及び溶射ノズル8イン
チの高速火炎溶射機19を用い、高速火炎溶射機18か
ら溶射される自溶性合金、及び高速火炎溶射機19から
溶射される金属分を種々変更して、棒状材11の芯部1
1aに溶射した場合の性状を表2に示す。なお、この場
合も、高速火炎溶射機18の溶射距離L1 は350m
m、高速火炎溶射機19の溶射距離L2 は250mm、
溶射角度θ1 、θ2 は70〜80度とした。また、比較
例として、Ni−Cr系の自溶性合金を上述した条件で
溶射したときの結果も表2に示した。なお、表2の項目
中、「寿命の延長度合い」は比較例1のNi−Cr系の
自溶性合金の溶射皮膜の寿命を1としたときの延長度合
いを示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように、本発明の製鉄原
料用篩部材の棒状材11の芯部11aの方が比較例の製
鉄原料用篩部材の棒状材の芯部に比較して、十分な耐摩
耗性と剥離強度を有するという利点がある。
料用篩部材の棒状材11の芯部11aの方が比較例の製
鉄原料用篩部材の棒状材の芯部に比較して、十分な耐摩
耗性と剥離強度を有するという利点がある。
【0022】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。また、製鉄所で使用する高炉原料の篩い網
等、その他鉄を生産する際に使用する篩い網に本発明を
適用することができる。また、棒状材は丸棒に限定され
ず、例えば、角棒等であってもよい。また、中実状のも
のに限定されず、中空状のものであってもよい。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。また、製鉄所で使用する高炉原料の篩い網
等、その他鉄を生産する際に使用する篩い網に本発明を
適用することができる。また、棒状材は丸棒に限定され
ず、例えば、角棒等であってもよい。また、中実状のも
のに限定されず、中空状のものであってもよい。
【0023】
【発明の効果】従って、請求項1〜7記載の製鉄原料用
篩部材は、高速火炎溶射によって表面に硬質で緻密な溶
射皮膜が形成されているので、製鉄原料用篩部材の寿命
が延長されることは当然として、従来のように溶射皮膜
の溶融処理をする必要がないので、製品の歪みが少な
く、加熱や歪み取り作業が省略されて、安価な製鉄原料
用篩部材を製造できる。特に、請求項2記載の製鉄原料
用篩部材においては、確実にセラミックスが骨材となっ
た硬度の高い溶射皮膜を形成することができると共に、
高速度で溶射されることもあって、従来の火炎溶射及び
プラズマ溶射に比較して密度が高くて高い強度を有する
溶射皮膜を形成することができ、特に、篩用棒状材特有
の衝撃や剥離損摩耗に対し耐摩耗性が向上する。請求項
3記載の製鉄原料用篩部材においては、高速火炎溶射機
に供給する溶射材料の配合割合を任意に設定でき、適正
な配合の溶射皮膜を安価に形成できるという利点があ
る。請求項4記載の製鉄原料用篩部材においては、各棒
状材の表面に強固な溶射皮膜を形成できると共に、該溶
射皮膜の短命化及び剥離等を防いで、長期の耐用性を得
ることができる。請求項5記載の製鉄原料用篩部材にお
いては、内部に未溶融のセラミックスの骨材を含む溶射
皮膜が形成され、高い硬度を有する溶射皮膜を形成でき
る。
篩部材は、高速火炎溶射によって表面に硬質で緻密な溶
射皮膜が形成されているので、製鉄原料用篩部材の寿命
が延長されることは当然として、従来のように溶射皮膜
の溶融処理をする必要がないので、製品の歪みが少な
く、加熱や歪み取り作業が省略されて、安価な製鉄原料
用篩部材を製造できる。特に、請求項2記載の製鉄原料
用篩部材においては、確実にセラミックスが骨材となっ
た硬度の高い溶射皮膜を形成することができると共に、
高速度で溶射されることもあって、従来の火炎溶射及び
プラズマ溶射に比較して密度が高くて高い強度を有する
溶射皮膜を形成することができ、特に、篩用棒状材特有
の衝撃や剥離損摩耗に対し耐摩耗性が向上する。請求項
3記載の製鉄原料用篩部材においては、高速火炎溶射機
に供給する溶射材料の配合割合を任意に設定でき、適正
な配合の溶射皮膜を安価に形成できるという利点があ
る。請求項4記載の製鉄原料用篩部材においては、各棒
状材の表面に強固な溶射皮膜を形成できると共に、該溶
射皮膜の短命化及び剥離等を防いで、長期の耐用性を得
ることができる。請求項5記載の製鉄原料用篩部材にお
いては、内部に未溶融のセラミックスの骨材を含む溶射
皮膜が形成され、高い硬度を有する溶射皮膜を形成でき
る。
【0024】請求項6記載の製鉄原料用篩部材において
は、セラミックスが骨材となった溶射皮膜を形成するこ
とができると共に、高速度で溶射されることもあって、
従来の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高く
て高い強度を有する溶射皮膜を形成することができ、耐
摩耗性が向上する。請求項7記載の製鉄原料用篩部材に
おいては、溶射皮膜を傾斜配合して、表面側にセラミッ
クスの配合を多くしているので、表面硬度を更に向上さ
せることができると共に、棒状材(芯部)側に自溶性合
金を多くして接合性を強固にすることができる。
は、セラミックスが骨材となった溶射皮膜を形成するこ
とができると共に、高速度で溶射されることもあって、
従来の火炎溶射及びプラズマ溶射に比較して密度が高く
て高い強度を有する溶射皮膜を形成することができ、耐
摩耗性が向上する。請求項7記載の製鉄原料用篩部材に
おいては、溶射皮膜を傾斜配合して、表面側にセラミッ
クスの配合を多くしているので、表面硬度を更に向上さ
せることができると共に、棒状材(芯部)側に自溶性合
金を多くして接合性を強固にすることができる。
【図1】(a)は本発明の一実施の形態に係る製鉄原料
用篩部材の斜視図である。 (b)は同側面図である。 (c)は同要部平面図である。
用篩部材の斜視図である。 (b)は同側面図である。 (c)は同要部平面図である。
【図2】(a)は棒状材の側面図である。
(b)は棒状材の正面図である。
(c)は棒状材の拡大断面図である。
【図3】(a)は一台の高速火炎溶射機を用いた場合の
溶射状況の説明図である。 (b)は二台の高速火炎溶射機を用いた場合の溶射状況
の説明図である。
溶射状況の説明図である。 (b)は二台の高速火炎溶射機を用いた場合の溶射状況
の説明図である。
【図4】(a)は溶射状況の説明図である。
(b)は溶射状況の説明図である。
(c)は棒状材の回転方法の説明図である。
A 製鉄原料用篩部材 10 取付け
板 11 棒状材 11a 芯部 11b 軸受部 11c 溶射
皮膜 17 高速火炎溶射機 18 高速火
炎溶射機 19 高速火炎溶射機 20 ブラケ
ット 20a 挿入部 21 ブッシ
ュ 22 ギア
板 11 棒状材 11a 芯部 11b 軸受部 11c 溶射
皮膜 17 高速火炎溶射機 18 高速火
炎溶射機 19 高速火炎溶射機 20 ブラケ
ット 20a 挿入部 21 ブッシ
ュ 22 ギア
フロントページの続き
(72)発明者 山本 圭祐
福岡県北九州市小倉南区新曽根5番1号
三島光産株式会社 機工事業本部内
(72)発明者 岩井 裕時
福岡県北九州市小倉南区新曽根5番1号
三島光産株式会社 機工事業本部内
(56)参考文献 特開 昭59−142878(JP,A)
特開 昭63−88086(JP,A)
特開 平2−195193(JP,A)
実開 昭58−151454(JP,U)
実開 平6−48866(JP,U)
実開 平4−102681(JP,U)
特公 平6−27291(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B07B 1/00 - 15/00
Claims (7)
- 【請求項1】 一端側を支持部とし、鉄又は鉄合金から
なる多数の細長い棒状材を、多段に配置して篩と成した
製鉄原料用篩部材において、 前記各棒状材の表面に形成された凹凸加工面上には、サ
ーメット微粉末を高速火炎溶射して表面硬度を700H
v以上とした分散強化型の溶射皮膜が形成されているこ
とを特徴とする製鉄原料用篩部材。 - 【請求項2】 前記高速火炎溶射の火炎温度は、前記サ
ーメット微粉末中に含まれる金属分の融点以上の温度
で、しかも、前記サーメット微粉末中に含まれるセラミ
ックスの融点以下の温度である請求項1記載の製鉄原料
用篩部材。 - 【請求項3】 前記サーメット微粉末は、金属分が定量
未満のサーメット微粉末と、該サーメット微粉末の前記
定量の金属分に対する不足の金属分を含む自溶性合金粉
末とからなって、それぞれ独立の高速火炎溶射機によっ
て同時溶射されて、前記溶射皮膜が形成されている請求
項1又は2記載の製鉄原料用篩部材。 - 【請求項4】 前記棒状材の表面の凹凸加工は、表面粗
度Rzが50〜150μmの範囲にあって、しかも、前
記棒状材の表面に形成された溶射皮膜の厚みが0.1〜
2mmとなっている請求項1〜3のいずれか1項に記載
の製鉄原料用篩部材。 - 【請求項5】 前記溶射皮膜を形成するサーメット微粉
末は、 炭化タングステン、炭化クロム、炭化チタン及び炭化珪
素の群から選択されるいずれか一種以上の炭化物と、N
i、Cr、Co及びこれらの合金の群から選択されるい
ずれか一種以上の金属マトリックスとからなって、しか
も、前記炭化物を10〜90重量%、前記金属マトリッ
クスを90〜10重量%含む炭化物系サーメットからな
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の製鉄原料用篩部
材。 - 【請求項6】 前記高速火炎溶射は、溶射火炎速度が2
000〜2700m/秒、火炎温度が2400〜270
0℃の条件で行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の
製鉄原料用篩部材。 - 【請求項7】 前記溶射皮膜は傾斜配合されて、表面側
にセラミックスが多くなっている請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の製鉄原料用篩部材。
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JP35484796A JP3466035B2 (ja) | 1996-12-21 | 1996-12-21 | 製鉄原料用篩部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35484796A JP3466035B2 (ja) | 1996-12-21 | 1996-12-21 | 製鉄原料用篩部材 |
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JPH10180191A JPH10180191A (ja) | 1998-07-07 |
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ID=18440317
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-
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- 1996-12-21 JP JP35484796A patent/JP3466035B2/ja not_active Expired - Fee Related
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