JP3465134B2 - 組立コンクリートブロックを用いた土木構造物 - Google Patents

組立コンクリートブロックを用いた土木構造物

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JP3465134B2
JP3465134B2 JP25353797A JP25353797A JP3465134B2 JP 3465134 B2 JP3465134 B2 JP 3465134B2 JP 25353797 A JP25353797 A JP 25353797A JP 25353797 A JP25353797 A JP 25353797A JP 3465134 B2 JP3465134 B2 JP 3465134B2
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建治 石倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のブロックユ
ニットを組立て連結して構成される消波や魚介類の養殖
や根固め等のための土木用組立コンクリートブロックを
用いた土木構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来防波堤や海岸堤防の全面に多数置か
れることによって、打ち寄せる波のエネルギーをブロッ
ク層内の空間で分散吸収させて波力を弱めたり、海岸堤
防や河床の洗掘を防止する目的で、コンクリート製の方
形のブロックや商標のテトラポットで知られるような異
形ブロックが多く用いられている。これらは一体に形成
され形状もさまざまで、重量は重いもので1個数十トン
に達するものもある。
【0003】また、コンクリートブロックの連結体とし
ては、本出願人の発明による特公平7−42689号公
報に記載の一段の面状のものがある。このコンクリート
ブロック連結体は、複数の短ブロックユニットと長ブロ
ックユニットの端部を食い達わせながら軸孔を一致さ
せ、その軸孔に連結ロッドを貫通し、両端を締付けて、
ブロック相互を屈曲自在な連鎖状構造物とするが、その
連鎖状態のブロック連結体は、前端と後端で短ブロック
と長ブロックとの端面がそれぞれ揃うように組合わされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の一体構造のコン
クリート製のブロックは造形用の型にコンクリートを流
し込んで容易に製作できるので製作費は安くできるが、
造形用の型も大きくブロックの重量も重くなるため、製
作場所の制限を受け、現場への搬送や搬入にも大型の車
両や大型の重機を必要とするなどの問題点があり、また
一体となっているために波浪等の強い外力を受けたとき
に力の逃げ場がなく移動や転倒するといった問題点もあ
る。
【0005】また、上述のコンクリートブロック連結体
では、ブロックユニットの組合せであるため、ブロック
ユニットの製造場所の制限がなく、現場で組立てを行え
ば現場までの搬送や搬入も容易であるなどの長所がある
が、単に表面を被覆する2次元的構造であるから、ブロ
ックそれ自体が打ち寄せる波のエネルギーを直接分散吸
収する3次元的な立体的構造としての効果は少ないとい
う問題点があった。
【0006】本発明の目的は、ブロックユニットが組立
て連結されて打ち寄せる波のエネルギーを直接分散吸収
できる3次元的な構造を形成する組立コンクリートブロ
ックと該ブロックを用いた土木構造物を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の組立コンクリー
トブロックを用いた土木構造物は、複数個の短ブロック
ユニットと、複数個の長ブロックユニットとの少なくと
もいずれか一方を、各ブロックユニットに設けたスペー
サ部材を挟んで、該ブロックユニットの側面に直角方向
に穿設された連結孔を通じて連結部材によって複数列に
連結するとともに、立体的に一体に組み立ててなる土木
用組立コンクリートブロックであって、前記短ブロック
ユニットおよび前記長ブロックユニットは、いずれも端
面に接して両側に台形の凸部を有する上下両面と、両側
面と、両端面とから構成される長方体に形成され、前記
短ブロックユニットは2個の前記連結孔を、前記長ブロ
ックユニットは3個の前記連結孔を有し、前記連結孔は
前記上面と前記下面との中間位置に前記側面に直角に設
けられ、該連結孔の中心間の距離はすべて同一であり、
前記端面は、該端面と前記上下面との交線と、該端面に
最も近い前記連結孔の中心との距離が、前記連結孔の中
心間の距離のほぼ1/2となるような位置に形成され、
上面と下面に設けられた前記台形の凸部の頂面間の距離
が連結孔の中心間の距離とほぼ同等で、上面と下面に設
けられた前記台形の凸部の頂面間の距離と前記上面と前
記下面間の距離との和が、前記連結孔の中心間の距離の
ほぼ1.73倍となるように前記上下面と台形の頂面が
形成された組立コンクリートブロックであり、前記短ブ
ロックユニットと前記長ブロックユニットとの連結孔の
中心が、平行する上下2列の直線上にそれぞれ4個ずつ
配置され、上下の前記直線上の連結孔の中心はそれぞれ
が正三角形を形成するように配置され、上列と下列の一
端の連結孔の中心から3個の連結孔の中心に対応して上
下それぞれ1個の前記長ブロックユニットが配置され、
上列と下列の他端のそれぞれ1個の連結孔の中心に対応
して60度傾斜した1個の前記短ブロックユニットが配
置された第1の1列の組合わせと、第1の1列の組合わ
せとは反対側の上列と下列の一端の連結孔の中心から3
個の連結孔の中心に対応して上下それぞれ1個の前記長
ブロックユニットが配置され、上列と下列の他端のそれ
ぞれ1個の連結孔の中心に対応して60度傾斜した1個
の前記短ブロックユニットが配置された第2の1列の組
合わせとが、所定の配列でそれぞれの対応する同一の連
結孔が一致するように配列され、該連結孔が所望の列間
にスペーサ部材を挟んで前記連結部材で緊定され、全体
が菱形状に形成された組立コンクリートブロックであっ
て、該組立コンクリートブロックを形成するブロックユ
ニットの、上下面から形成される外面が互いに接するよ
うに連続して配置され、連続して配置された前記組立コ
ンクリートブロックが1列以上河床を含む水底地盤上に
並べて据え付けられて形成されたことを特徴とする土木
用組立コンクリートブロックを用いた土木構造物であ
る。また他の発明は、複数個の短ブロックユニットと、
複数個の長ブロックユニットとの少なくともいずれか一
方を、各ブロックユニットに設けたスペーサ部材を挟ん
で、該ブロックユニットの側面に直角方向に穿設された
連結孔を通じて連結部材によって複数列に連結するとと
もに、立体的に一体に組み立ててなる土木用組立コンク
リートブロックであって、前記短ブロックユニットおよ
び前記長ブロックユニットは、いずれも端面に接して両
側に台形の凸部を有する上下両面と、両側面と、両端面
とから構成される長方体に形成され、前記短ブロックユ
ニットは2個の前記連結孔を、前記長ブロックユニット
は3個の前記連結孔を有し、前記連結孔は前記上面と前
記下面との中間位置に前記側面に直角に設けられ、該連
結孔の中心間の距離はすべて同一であり、前記端面は、
該端面と前記上下面との交線と、該端面に最も近い前記
連結孔の中心との距離が、前記連結孔の中心間の距離の
ほぼ1/2となるような位置に形成され、上面と下面に
設けられた前記台形の凸部の頂面間の距離が連結孔の中
心間の距離とほぼ同等で、上面と下面に設けられた前記
台形の凸部の頂面間の距離と前記上面と前記下面間の距
離との和が、前記連結孔の中心間の距離のほぼ1.73
倍となるように前記上下面と台形の頂面が形成された
立コンクリートブロックであり、前記短ブロックユニッ
トと前記長ブロックユニットとの連結孔の中心が、平行
する上下2列の直線上にそれぞれ上列には3個、下列に
は4個配置され、上下の前記直線上の連結孔の中心はそ
れぞれが正三角形を形成するように配置され、上列と下
列の一端の連結孔の中心から、上列は2個の連結孔の中
心に対応して1個の前記短ブロックユニットが、下列は
3個の連結孔の中心に対応して1個の前記長ブロックユ
ニットが配置され、上列と下列の他端のそれぞれ1個の
連結孔の中心に対応して60度傾斜した1個の前記短ブ
ロックユニットが配置された第1の1列の組合わせと、
該第1の1列の組合わせと線対称に配置された第2の1
列の組合わせとが、所定の配列でそれぞれの対応する同
一の連結孔が一致するように配列され、該連結孔が所望
の列間にスペーサ部材を挟んで前記連結部材で緊定さ
れ、全体が台形状に形成され組立コンクリートブロッ
であって、該組立コンクリートブロックを形成するブ
ロックユニットの、上下面から形成される外面が互いに
接するように連続して配置され、連続して配置された前
記組立コンクリートブロックが1列以上河床を含む水底
地盤上に並べて据え付けられて形成されたことを特徴と
する土木用組立コンクリートブロックを用いた土木構造
【0008】次に他の発明は、複数個の長ブロックユニ
ットの各ブロックユニットに設けたスペーサ部材を挟ん
で、該ブロックユニットの側面に直角方向に穿設された
連結孔を通じて連結部材によって複数列に連結するとと
もに、立体的に一体に組み立ててなる土木用組立コンク
リートブロックであって、前記長ブロックユニットは、
いずれも端面に接して両側に台形の凸部を有する上下両
面と、両側面と、両端面とから構成される長方体に形成
され、前記長ブロックユニットは3個の前記連結孔を有
し、前記連結孔は前記上面と前記下面との中間位置に前
記側面に直角に設けられ、該連結孔の中心間の距離はす
べて同一であり、前記端面は、該端面と前記上下面との
交線と、該端面に最も近い前記連結孔の中心との距離
が、前記連結孔の中心間の距離のほぼ1/2となるよう
な位置に形成され、上面と下面に設けられた前記台形の
凸部の頂面間の距離が連結孔の中心間の距離とほぼ同等
で、上面と下面に設けられた前記台形の凸部の頂面間の
距離と前記上面と前記下面間の距離との和が、前記連結
孔の中心間の距離のほぼ1.73倍となるように前記上
下面と台形の頂面が形成された組立コンクリートブロッ
クであり、複数個の長ブロックユニットに、スペーサ部
材を挟んで、該ブロックユニット側面に直角方向に設け
られた連結孔を通じて連結部材によって複数列に連結す
るとともに、立体的に一体に組み立ててなる組立コンク
リートブロックで、該長ブロックユニットの連結孔の中
心の配列が、直線上に配置された4個の連結孔を結ぶ線
分を一辺とする正三角形を形成するように、1列の3個
の前記長ブロックユニットがそれぞれの連結孔の中心を
結ぶ延長線上に隣接する長ブロックユニットの端部の連
結孔の中心が一致するように配置された第1の1列の組
合わせと、該第1の1列の組合わせと線対称に配置され
た第2の1列の組合わせとが、所定の配列でそれぞれの
対応する同一の連結孔が一致するように配列され、該連
結孔が所望の列間にスペーサ部材を挟んで前記連結部材
で緊定され、全体が三角形状に形成された組立コンクリ
ートブロックであって、該組立コンクリートブロックを
形成するブロックユニットの、上下面から形成される外
面が互いに接するように連続して配置され、連続して配
置された前記組立コンクリートブロックが1列以上河床
を含む水底地盤上に並べて据え付けられて形成されたこ
とを特徴とする土木用組立コンクリートブロックを用い
た土木構造物。本発明による組立コンクリートブロック
は、長短ブロックユニット同士が所定の間隔を置いて並
列に連結されて一体となった組立コンクリートブロック
を形成し、しかもその一体となった組立コンクリートブ
ロックには、ブロックユニット間で全く回動することが
できない正三角形状のものと、ブロックユニット同士が
連結部材の軸の回りに若干回動できる台形状のものと、
隣接するブロックユニットが60゜回動できる菱形状の
ものなど種々の形態や機能を有するものが形成できる。
【0009】ブロックユニット間で全く回動することが
できない正三角形状の組立コンクリートブロックは、各
列のブロックユニット同士は、スペーサによって所定の
間隔を保持されているから、ブロックユニットの上面に
波浪が衝突すると波はこの面で寸断され、さらにブロッ
クユニットの側面側にはブロックユニットで形成される
外側の三角形とともに中央に小三角形の開口部が形成さ
れ、さらにブロックユニット連結孔間の中間にも貫通し
た横孔が設けられることにより、側面方向から衝突した
波は攪拌され、そのエネルギーもよく吸収される。
【0010】ブロックユニット間が連結部材の軸の回り
にやや回動できる台形状のものと60゜回動できる菱形
状のものも、作用効果においては正三角形状のものとは
ぼ同じであるが、組立コンクリートブロックを構成して
いるブロックユニットの一部が回動できるということ
は、外力により組立コンクリートブロックがある程度変
形が可能であることを意味する。すなわち変形により、
外力をその分だけ吸収することになる。
【0011】物体が変形しても、重心が安定していて移
動しなければ安全であり、台形状のものも、菱形状のも
のもブロックユニットの回動の範囲内では重心は底面上
にあるので、本発明の組立コンクリートブロックは、正
に力学的にこの条件に合致するものである。
【0012】さらに長、短ブロックユニットは、その上
下両面に台形状の大きい凸部を本体と一体にそれぞれ2
個あるいは3個突設しているので、本発明の組立コンク
リートブロックは連結体の全体として、上下、左右の全
周に多数の凹凸を有するものとなり、連結体としての組
立コンクリートブロックとしても大きな消波効果をもつ
とともに、本組立コンクリートブロック同士を積載設置
した場合、上下左右の凸部と凹部とが噛合うような関係
となるため、安定性のよい積載構造が効率的に築造され
ることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態で用いられるブロックユニットの外形図であり、
(a)は短ブロックユニットの斜視図、(b)は短ブロ
ックユニットの側面図、(c)は短ブロックユニットの
端面図、(d)は長ブロックユニットの斜視図、(e)
は長ブロックユニットの側面図、(f)は長ブロックユ
ニットの端面図である。図中符号11は短ブロックユニ
ット、12は長ブロックユニット、13は台形の凸部、
14は凹部、15はスペーサ部、16は連結孔、17は
横孔である。
【0014】本発明による組立コンクリートブロック
は、図1(a)、(b)、(c)に示すようなコンクリ
ート製の短ブロックユニット11、およびこれより長い
図1(d)、(e)、(f)に示すようなコンクリート
製の長ブロックユニット12を組合わせ連結部材で緊定
して形成されるので、まずこれらブロックユニットの形
状から説明する。
【0015】短ブロックユニット11は、上下面と両側
面と両端面から構成される前後に長いほぼ長方体をなし
ており、上下両面の両端部と接する位置にそれぞれ台形
の凸部13が形設されており、上下面それぞれ両端の台
形の凸部13の間に大きい凹部14が形成されている。
また、側面の上下面の中間位置に所定の中心線間の間隔
を隔てて2個の連結孔16が側面に直角に穿孔されてお
り、連結孔16を囲んで一方の側面に円錐台形のスペー
サ部15が一体に突設されており、2つの連結孔16の
中間の側面に、側面に直角に短ブロックユニット11を
貫通する横孔17が穿孔されている。
【0016】長ブロックユニット12も、上下面と両側
面と両端面から構成される前後に長いほぼ長方体をなし
ており、上下両面の両端部と接する位置のそれぞれと中
央部に台形の凸部13が形設されており、上下面それぞ
れの台形の凸部13の間に大きい凹部14が形成されて
いる。また、側面の上下面の中間位置に所定の中心線間
の間隔を隔てて3個の連結孔16が側面に直角に穿孔さ
れており、連結孔16を囲んで一方の側面に円錐台形の
スペーサ部15が一体に突設されており、隣接する2つ
の連結孔16の中間の側面に、側面に直角に長ブロック
ユニット12を貫通する横孔17が2個所穿孔されてい
る。
【0017】短ブロックユニット11と長ブロックユニ
ット12に設けられた連結孔16の中心間の距離はすべ
て同一である。端面は、その端面と上下面との交線と、
その端面に最も近い連結孔16の中心との距離が、連結
孔16の中心間の距離のほぼ1/2となるようにな位置
に形成されている。上下面に設けられた台形の凸部13
の頂面間の距離が連結孔16の中心間の距離とほぼ同等
で、上下面に設けられた台形の凸部の頂面間の距離と上
面と下面間の距離との和が連結孔の中心間の距離のほぼ
1.73倍となるように上下面と台形の頂面は形成され
ている。幅は短ブロックユニット11と長ブロックユニ
ット12とで同じである。
【0018】このような寸法関係で短ブロックユニット
11と長ブロックユニット12とを形成することによ
り、短ブロックユニット11と長ブロックユニット12
とを組合わせて組立コンクリートブロックを構成したと
き同列のブロックユニットは互いに支え合って連結部材
に過大の負担を掛けることなく安定した形状が維持で
き、回動可能な形態においては容易に回動することが可
能となる。
【0019】本実施の形態では、スペーサ部15はブロ
ックユニットと一体に形成されていることとしたが、独
立した部材として組立て時にブロックユニット間に取り
付けてもよい。また横穴17や長ブロックユニット12
の中央の台形の凸部13がなくても組立コンクリートブ
ロックの組立てに支障はないので省略することもでき
る。
【0020】図2は本発明の第1の実施の形態の平行四
辺形状の組立コンクリートブロックの外形図であり、
(a)は側面図、(b)は端面図、(c)はB列のブロ
ックユニットの側面図、(d)は異なる配列の端面図で
ある。図中符号11は短ブロックユニット、12は長ブ
ロックユニット、18は連結部材、20は平行四辺形状
の組立コンクリートブロック、21はA列、22はB列
である。
【0021】本実施の形態の菱形状の組立コンクリート
ブロック20では、組立コンクリートブロック20を構
成する短ブロックユニット11と長ブロックユニット1
2との連結孔16の中心が、平行する上下2列の直線上
にそれぞれ4個ずつ配置され、上下の直線上の連結孔1
6の中心はそれぞれが正三角形を形成するように配置さ
れている。図1(a)に側面が示されているような上列
と下列の一端の連結孔16の中心から3個の連結孔16
の中心に対応して上下それぞれ1個の長ブロックユニッ
ト12が配置され、上列と下列の他端のそれぞれ1個の
連結孔16の中心に対応して60度傾斜した1個の短ブ
ロックユニット11が配置されたA列21の組合わせ
と、図1(c)に側面が示されているようなA列21と
は反対側の上列と下列の一端の連結孔16の中心から3
個の連結孔16の中心に対応して上下それぞれ1個の長
ブロックユニット12が配置され、上列と下列の他端の
それぞれ1個の連結孔16の中心に対応して60度傾斜
した1個の短ブロックユニット11が配置されたB列2
2の組合わせとがある。A列21とB列22とが所定の
配列でそれぞれの対応する同一の連結孔が一致するよう
に配列され、その連結孔が列間にスペーサ部15を挟ん
で連結部材18で緊定され、平行四辺形状に形成された
組立コンクリートブロック20が形成される。連結部材
18は通常所定の強度と長さを持ったボルトとナットの
組合せである。
【0022】このように配置することで水平部を構成す
る長ブロックユニット12は上下の台形の凸部13と凹
部14とが噛合うように重ねられ、一方の斜面に短ブロ
ックユニット11が置かれることになる。各列のブロッ
クユニット間の隙間は図2(a)に示されるように他の
列のブロックユニットで側面方向に塞がれる。またこの
場合は、連結部材18の軸を中心として平行に60度傾
斜して配置された短ブロックユニット11をともに約6
0回転させて線対称の平行四辺形状とすることが可能と
なる。外力が作用し、ブロックユニットを回転させよう
とするとき、外力はその分だけ仕事をしなけれぼならな
い。従って、本発明の組立コンクリートブロックは、ブ
ロックユニット自体が変位している間は外力を吸収する
こととなる。図2(b)は2列のA列21の間にB列2
2が配置されて3列構成となった状態を示すが、任意の
組合せで2列あるいは4列以上の任意の列数とすること
ができる。図2(d)は、外側のA列のブロックユニッ
トのスペーサ部15をすべて外方に向けたもので、本組
立コンクリートブロック20を複数列連続配置したと
き、隣接部で相互に係止し易くなる利点が生ずる。
【0023】図3は第1の実施の形態の菱形状の応用例
の組立コンクリートブロックの外形図であり、(a)は
側面図、(b)は端面図、(c)はB列のブロックユニ
ットの側面図である。図中符号11は短ブロックユニッ
ト、18は連結部材、25は平行四辺形状の組立コンク
リートブロック、26はA列、27はB列である。
【0024】図3の平行四辺形状の組立コンクリートブ
ロックは、図2の第1の実施の形態の組立コンクリート
ブロックが短ブロックユニット11のみの組合せで形成
されている。長さが短くなっただけで機能的に同様なの
で説明は省略する。
【0025】図4は本発明の第2の実施の形態の台形状
の組立コンクリートブロックの外形図であり、(a)は
側面図、(b)は端面図、(c)はB列のブロックユニ
ットの側面図である。図中符号11は短ブロックユニッ
ト、12は長ブロックユニット、18は連結部材、30
は台形状の組立コンクリートブロック、31はA列、3
2はB列である。
【0026】本発明の第2の実施の形態の台形状の組立
コンクリートブロック30は、組立コンクリートブロッ
ク30を構成する短ブロックユニット11と長ブロック
ユニット12との連結孔16の中心が、平行する上下2
列の直線上にそれぞれ上列には3個、下列には4個配置
され、上下の直線上の連結孔16の中心はそれぞれが正
三角形を形成するように配置される。上列と下列の一端
の連結孔16の中心から、上列は2個の連結孔16の中
心に対応して1個の短ブロックユニット11が、下列は
3個の連結孔16の中心に対応して1個の長ブロックユ
ニット12が配置され、上列と下列の他端のそれぞれ1
個の連結孔16の中心に対応して60度傾斜した1個の
短ブロックユニット11が配置されたA列と、A列の組
合わせと線対称に配置されたB列とが、所定の配列でそ
れぞれの対応する同一の連結孔16が一致するように配
列され、その連結孔16が列間にスペーサ部15を挟ん
で連結部材18で緊定され、台形状の組立コンクリート
ブロック30が形成される。
【0027】本発明の台形状の組立コンクリートブロッ
ク30は、連結部材18の軸を中心としてブロック相互
の余裕の分だけ回動が可能である。従って、平行四辺形
状組立コンクリートブロックと同様な外力に対する力学
的な効果を得ることができる。
【0028】図5は本発明の第3の実施の形態の三角形
状の組立コンクリートブロックの外形図であり、(a)
は側面図、(b)は端面図、(c)はB列のブロックユ
ニットの側面図である。図中符号12は長ブロックユニ
ット、18は連結部材、40は三角形状の組立コンクリ
ートブロック、41はA列、42はB列である。
【0029】本発明の第3の実施の形態の三角形状の組
立コンクリートブロック40では、組立コンクリートブ
ロック40を構成する長ブロックユニット12の連結孔
16の中心の配列が、直線上に配置された4個の連結孔
16を結ぶ線分を一辺とする正三角形を形成するように
配列される。1列の3個の長ブロックユニット12がそ
れぞれの連結孔16の中心を結ぶ延長線上に隣接する長
ブロックユニット12の端部の連結孔16の中心が一致
するように配置された第1のA列と、A列の組合わせと
線対称に配置されたB列の組合わせとが、所定の配列で
それぞれの対応する同一の連結孔16が一致するように
配列され、その連結孔16が列間にスペーサ部15を挟
んで連結部材18で緊定され、三角形状の組立コンクリ
ートブロック40が形成される。
【0030】ブロックユニット間で全く回動することが
できない正三角形状の組立コンクリートブロック40
は、各列のブロックユニット同士は、スペーサ部16に
よって所定の間隔を保持されているから、ブロックユニ
ットの上面に波浪が衝突すると波はこの面で寸断され、
さらにブロックユニットの側面側にはブロックユニット
で形成される外側の三角形とともに中央に小三角形の開
口部が形成され、さらにブロックユニット連結孔間の中
間にも貫通した横孔17が設けられることにより、側面
方向から衝突した波は攪拌され、そのエネルギーもよく
吸収される。
【0031】次に、本発明の土木用組立コンクリートブ
ロックを用いた土木構造物について説明する。図6は第
1の実施の形態の平行四辺形状の組立コンクリートブロ
ックを用いた土木構造物の側面図であり、図中符号2
0、25は平行四辺形状のコンクリートブロック、61
は捨石基礎、62は大割石、63は捨石の天端、64は
捨石の法面、65は連結ブロックである。
【0032】図6は、短ブロックユニット11と長ブロ
ックユニット12とを組合わせた連結ブロックを基礎と
して、大割石62で形成される捨石基礎61の先端面
に、1列目として短ブロックユニット11と長ブロック
ユニット12とを組合わせた平行四辺形状の組立コンク
リートブロック20を、側面が捨石基礎61の先端面に
接してかつ高さが捨石の天端63を超えるように2段に
連続して配置され、2列目として捨石の法面64に合わ
せて菱形状の組立コンクリートブロック20の他の側面
にその端面が接するように短ブロックユニット11のみ
で形成された平行四辺形状の組立コンクリートブロック
25が連続的に一段配置されて、捨石基礎61の保護の
ための土木構造物が形成されている。このように捨石基
礎61の端部、隅角部に連続して組立コンクリートブロ
ックを配置することによって、1列目と2列目で隅角部
の捨石の流出を押えるとともに、消波効果も同時に発揮
できるものである。本図に示されるものは1例であり現
地の状況に合わせて種々な組合せが考えられる。
【0033】図7は第3の実施の形態の三角形状の組立
コンクリートブロックを用いた土木構造物の側面図であ
り、図中符号40は三角形状の組立コンクリートブロッ
ク、70は堤体、71は格子状消波敷設材、72は三角
形状の空洞、73は割石、74は場所打コンクリート、
75は連結コンクリートブロック、76は大割石であ
る。
【0034】図7は、本発明の三角形状組立コンクリー
トブロック40を用いた堤体の実施例であり、三角形状
組立コンクリートブロック40を安定した水底地盤上、
または砂地盤上に格子状消波敷設材71(特公平8−1
9658号)を設置した上に、組立コンクリートブロッ
ク40を形成する短長ブロックユニット11、12の上
下面から形成される外面が互いに接するように数列並
べ、あるいは積上げて形成される。本発明の三角形状組
立コンクリートブロック40は、それ自体が約47%の
空隙率を有し、実物は数10トンの重量となるから、安
定性のよい優れた消波構造物となる。また本体の中央の
三角形状の空洞72はよい魚礁ともなる。三角形状組立
コンクリートブロック40を底面を揃えて設置した時の
隣接する三角形状組立コンクリートブロック40の間に
は、図7の1段目のように三角形状コンクリートブロッ
ク40を倒置して挿入してもよく、また図7の2段目の
ように三角形状コンクリートブロック40の隙間から抜
出しない程度の大きさの割石73を充填してもよい。こ
の場合、最上部には割石が飛ばされないように上部に場
所打コンクリート74を施工して押えることが望まし
い。なお割石73が側面から脱落するのを防ぐためには
両端に倒置した三角形状組立コンクリートブロック40
を配置すれば十分である。
【0035】さらに三角形状組立コンクリートブロック
40で形成された堤体70の基礎周囲には、波浪や流れ
による洗掘の影響を少なくするために、格子状消波敷設
材71の上に連結コンクリートブロック75を敷設し、
堤体70との間には300kg程度の大割石76を投入
すると、連結コンクリートブロック75は格子状消波敷
設材71により荷重が分散されるので、ほぼ水平に沈下
し、それにつれて大割石76も沈下するので堤体70の
下面の洗掘は最小限に押えられる。
【0036】図8は第3の実施の形態の三角形状の組立
コンクリートブロックを用いた他の土木構造物の側面図
であり、図中符号40は平行四辺形状のコンクリートブ
ロック、80は堰、82は三角形の空洞、83は基礎割
石、89は土石である。
【0037】図8は、本発明の三角形状組立コンクリー
トブロック40を用いた堰の実施例であり、河川に川を
横断するように三角形状コンクリートブロック40が組
立コンクリートブロック40を形成する短長ブロックユ
ニット11、12の上下面から形成される外面が互いに
接するように基礎割石83上に並べられて形成された堰
である。完全に固い空隙のない構造物で堰き止めると、
魚が遡上できず、自然環境によくないことが知られてい
る。本発明の組立コンクリートブロックは、隙間がある
ので上流から流されてきた土石89が上流側に堆積した
りブロックユニットの間に詰り、小さな隙間をもった堰
となる。従って、ある程度川水を堰き止める効果がある
と同時に、越流する流れの勢いも弱められるから、魚は
遡上し易くなり、しかも小さな隙間は水中小動物にとっ
て格好の棲息場所となり、その川本来の自然環境をとり
戻すこととなる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明による組立コ
ンクリートブロックは、互いに組み合うような寸法形状
の長短ブロックユニットを組合わせて列を構成するの
で、平行四辺形状、台形状、三角形状など種々な形態を
形成することができ、線対称となった列を組合わせるな
どの方法で所定の間隔を置いて並列に連結されて一体と
することにより連結孔を貫通する連結部材のみで組立コ
ンクリートブロックを形成することができ、2種類のブ
ロックユニットと列数に対応した連結部材の組合せのみ
で多種類の組立コンクリートブロックが創造できるとい
う効果がある。
【0039】また、2種類のブロックユニットと列数に
対応した連結部材のみを準備すればよいので、工場にお
ける多量生産も可能となり、個々の部材も軽量なので運
搬や組立ても容易となり、コストの削減ができるという
効果がある。
【0040】各列のブロックユニット同士は、スペーサ
によって所定の間隔を保持されており、ブロックユニッ
ト上面には台形の凸部が設けられているので、ブロック
ユニットの上面に波浪が衝突すると波はこの面で寸断さ
れ、さらにブロックユニットの側面側にはブロックユニ
ット連結孔間の中間に貫通した横孔が設けられており、
三角形状の組立コンクリートブロックでは中央に三角形
状の空間も形成されているので、側面方向から衝突した
波は攪拌され、そのエネルギーもよく吸収される。
【0041】ブロックユニット間が連結部材の軸の回り
にやや回動できる台形状のものや60゜回動できる菱形
状のものでは、ブロックユニットの変位により、外力を
その分だけ吸収することができ、回動の範囲内では重心
は底面上にあるので安定状態は保たれる。
【0042】さらに長、短ブロックユニットは、その上
下両面に台形状の大きい凸部を本体と一体にそれぞれ2
個あるいは3個突設しているので、本発明の組立コンク
リートブロックは連結体の全体として、上下、左右の全
周に多数の凹凸を有するものとなり、連結体としての組
立コンクリートブロックとしても大きな消波効果をもつ
とともに、本組立コンクリートブロック同士を積載設置
した場合、上下左右の凸部と凹部とが噛合うような関係
となるため、安定性のよい積載構造が効率的に築造され
ることとなる。
【0043】本発明の組立コンクリートブロックを用い
て土木構造物を形成すると、それぞれの側面が組合わさ
って安定した構造の堤体や堰が構成でき、隙間があるの
で波浪や流れによる外力を分散することができるので急
激な外力に対しても移動や転倒が防止され、さらにブロ
ックユニット間の隙間は水中小動物にとって格好の棲息
場所となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態で用いられるブロッ
クユニットの外形図である。(a)は短ブロックユニッ
トの斜視図である。(b)は短ブロックユニットの側面
図である。(c)は短ブロックユニットの端面図であ
る。(d)は長ブロックユニットの斜視図である。
(e)は長ブロックユニットの側面図である。(f)は
長ブロックユニットの端面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の平行四辺形状の組
立コンクリートブロックの外形図である。(a)は側面
図である。(b)は端面図である。(c)はB列のブロ
ックユニットの側面図である。(d)は異なる配列の端
面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の平行四辺形状の応
用例の組立コンクリートブロックの外形図である。
(a)は側面図である。(b)は端面図である。(c)
はB列のブロックユニットの側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の台形状の組立コン
クリートブロックの外形図である。(a)は側面図であ
る。(b)は端面図である。(c)はB列のブロックユ
ニットの側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の三角形状の組立コ
ンクリートブロックの外形図である。(a)は側面図で
ある。(b)は端面図である。(c)はB列のブロック
ユニットの側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の平行四辺形状の組
立コンクリートブロックを用いた土木構造物の側面図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施の形態の三角形状の組立コ
ンクリートブロックを用いた土木構造物の側面図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施の形態の三角形状の組立コ
ンクリートブロックを用いた他の土木構造物の側面図で
ある。
【符号の説明】
11 短ブロックユニット 12 長ブロックユニット 13 台形の凸部 14 凹部 15 スペーサ部 16 連結孔 17 横孔 18 連結部材 20 平行四辺形状の組立コンクリートブロック 21、26、31、41 A列 22、27、32、42 B列 25 平行四辺形状の組立コンクリートブロック 30 台形状の組立コンクリートブロック 40 三角形状の組立コンクリートブロック 61 捨石基礎 62 大割石 63 捨石の天端 64 捨石の法面 65 連結ブロック 70 堤体 71 格子状消波敷設材 72 三角形状の空洞 73 割石 74 場所打コンクリート 75 連結コンクリートブロック 76 大割石 80 堰 82 三角形の空洞 83 基礎割石 89 土石

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の短ブロックユニットと、複数個
    の長ブロックユニットとの少なくともいずれか一方を、
    各ブロックユニットに設けたスペーサ部材を挟んで、該
    ブロックユニットの側面に直角方向に穿設された連結孔
    を通じて連結部材によって複数列に連結するとともに、
    立体的に一体に組み立ててなる土木用組立コンクリート
    ブロックであって、前記短ブロックユニットおよび前記
    長ブロックユニットは、いずれも端面に接して両側に台
    形の凸部を有する上下両面と、両側面と、両端面とから
    構成される長方体に形成され、前記短ブロックユニット
    は2個の前記連結孔を、前記長ブロックユニットは3個
    の前記連結孔を有し、前記連結孔は前記上面と前記下面
    との中間位置に前記側面に直角に設けられ、該連結孔の
    中心間の距離はすべて同一であり、前記端面は、該端面
    と前記上下面との交線と、該端面に最も近い前記連結孔
    の中心との距離が、前記連結孔の中心間の距離のほぼ1
    /2となるような位置に形成され、上面と下面に設けら
    れた前記台形の凸部の頂面間の距離が連結孔の中心間の
    距離とほぼ同等で、上面と下面に設けられた前記台形の
    凸部の頂面間の距離と前記上面と前記下面間の距離との
    和が、前記連結孔の中心間の距離のほぼ1.73倍とな
    るように前記上下面と台形の頂面が形成された組立コン
    クリートブロックであり、前記短ブロックユニットと前
    記長ブロックユニットとの連結孔の中心が、平行する上
    下2列の直線上にそれぞれ4個ずつ配置され、上下の前
    記直線上の連結孔の中心はそれぞれが正三角形を形成す
    るように配置され、上列と下列の一端の連結孔の中心か
    ら3個の連結孔の中心に対応して上下それぞれ1個の前
    記長ブロックユニットが配置され、上列と下列の他端の
    それぞれ1個の連結孔の中心に対応して60度傾斜した
    1個の前記短ブロックユニットが配置された第1の1列
    の組合わせと、第1の1列の組合わせとは反対側の上列
    と下列の一端の連結孔の中心から3個の連結孔の中心に
    対応して上下それぞれ1個の前記長ブロックユニットが
    配置され、上列と下列の他端のそれぞれ1個の連結孔の
    中心に対応して60度傾斜した1個の前記短ブロックユ
    ニットが配置された第2の1列の組合わせとが、所定の
    配列でそれぞれの対応する同一の連結孔が一致するよう
    に配列され、該連結孔が所望の列間にスペーサ部材を挟
    んで前記連結部材で緊定され、全体が菱形状に形成され
    組立コンクリートブロックであって、該組立コンクリ
    ートブロックを形成するブロックユニットの、上下面か
    ら形成される外面が互いに接するように連続して配置さ
    れ、連続して配置された前記組立コンクリートブロック
    が1列以上河床を含む水底地盤上に並べて据え付けられ
    て形成されたことを特徴とする土木用組立コンクリート
    ブロックを用いた土木構造物。
  2. 【請求項2】 複数個の短ブロックユニットと、複数個
    の長ブロックユニットとの少なくともいずれか一方を、
    各ブロックユニットに設けたスペーサ部材を挟んで、該
    ブロックユニットの側面に直角方向に穿設された連結孔
    を通じて連結部材によって複数列に連結するとともに、
    立体的に一体に組み立ててなる土木用組立コンクリート
    ブロックであって、前記短ブロックユニットおよび前記
    長ブロックユニットは、いずれも端面に接して両側に台
    形の凸部を有する上下両面と、両側面と、両端面とから
    構成される長方体に形成され、前記短ブロックユニット
    は2個の前記連結孔を、前記長ブロックユニットは3個
    の前記連結孔を有し、前記連結孔は前記上面と前記下面
    との中間位置に前記側面に直角に設けられ、該連結孔の
    中心間の距離はすべて同一であり、前記端面は、該端面
    と前記上下面との交線と、該端面に最も近い前記連結孔
    の中心との距離が、前記連結孔の中心間の距離のほぼ1
    /2となるような位置に形成され、上面と下面に設けら
    れた前記台形の凸部の頂面間の距離が連結孔の中心間の
    距離とほぼ同等で、上面と下面に設けられた前記台形の
    凸部の頂面間の距離と前記上面と前記下面間の距離との
    和が、前記連結孔の中心間の距離のほぼ1.73倍とな
    るように前記上下面と台形の頂面が形成された組立コン
    クリートブロックであり、前記短ブロックユニットと前
    記長ブロックユニットとの連結孔の中心が、平行する上
    下2列の直線上にそれぞれ上列には3個、下列には4個
    配置され、上下の前記直線上の連結孔の中心はそれぞれ
    が正三角形を形成するように配置され、上列と下列の一
    端の連結孔の中心から、上列は2個の連結孔の中心に対
    応して1個の前記短ブロックユニットが、下列は3個の
    連結孔の中心に対応して1個の前記長ブロックユニット
    が配置され、上列と下列の他端のそれぞれ1個の連結孔
    の中心に対応して60度傾斜した1個の前記短ブロック
    ユニットが配置された第1の1列の組合わせと、該第1
    の1列の組合わせと線対称に配置された第2の1列の組
    合わせとが、所定の配列でそれぞれの対応する同一の連
    結孔が一致するように配列され、該連結孔が所望の列間
    にスペーサ部材を挟んで前記連結部材で緊定され、全体
    が台形状に形成され組立コンクリートブロックであっ
    て、該組立コンクリートブロックを形成するブロックユ
    ニットの、上下面から形成される外面が互いに接するよ
    うに連続して配置され、連続して配置された前記組立コ
    ンクリートブロックが1列以上河床を含む水底地盤上に
    並べて据え付けられて形成されたことを特徴とする土木
    用組立コンクリートブロックを用いた土木構造物
  3. 【請求項3】 複数個の長ブロックユニットの各ブロッ
    クユニットに設けたスペーサ部材を挟んで、該ブロック
    ユニットの側面に直角方向に穿設された連結孔を通じて
    連結部材によって複数列に連結するとともに、立体的に
    一体に組み立ててなる土木用組立コンクリートブロック
    であって、前記長ブロックユニットは、いずれも端面に
    接して両側に台形の凸部を有する上下両面と、両側面
    と、両端面とから構成される長方体に形成され、前記長
    ブロックユニットは3個の前記連結孔を有し、前記連結
    孔は前記上面と前記下面との中間位置に前記側面に直角
    に設けられ、該連結孔の中心間の距離はすべて同一であ
    り、前記端面は、該端面と前記上下面との交線と、該端
    面に最も近い前記連結孔の中心との距離が、前記連結孔
    の中心間の距離のほぼ1/2となるような位置に形成さ
    れ、上面と下面に設けられた前記台形の凸部の頂面間の
    距離が連結孔の中心間の距離とほぼ同等で、上面と下面
    に設けられた前記台形の凸部の頂面間の距離と前記上面
    と前記下面間の距離との和が、前記連結孔の中心間の距
    離のほぼ1.73倍となるように前記上下面と台形の頂
    面が形成された組立コンクリートブロックであり、複数
    個の長ブロックユニットに、スペーサ部材を挟んで、該
    ブロックユニット側面に直角方向に設けられた連結孔を
    通じて連結部材によって複数列に連結するとともに、立
    体的に一体に組み立ててなる組立コンクリートブロック
    で、該長ブロックユニットの連結孔の中心の配列が、直
    線上に配置された4個の連結孔を結ぶ線分を一辺とする
    正三角形を形成するように、1列の3個の前記長ブロッ
    クユニットがそれぞれの連結孔の中心を結ぶ延長線上に
    隣接する長ブロックユニットの端部の連結孔の中心が一
    致するように配置された第1の1列の組合わせと、該第
    1の1列の組合わせと線対称に配置された第2の1列の
    組合わせとが、所定の配列でそれぞれの対応する同一の
    連結孔が一致するように配列され、該連結孔が所望の列
    間にスペーサ部材を挟んで前記連結部材で緊定され、全
    体が三角形状に形成された組立コンクリートブロック
    あって、該組立コンクリートブロックを形成するブロッ
    クユニットの、上下面から形成される外面が互いに接す
    るように連続して配置され、連続して配置された前記組
    立コンクリートブロックが1列以上河床を含む水底地盤
    上に並べて据え付けられて形成されたことを特徴とする
    土木用組立コンクリートブロックを用いた土木構造物。
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