JP3465118B2 - 機械式制御ユニット - Google Patents

機械式制御ユニット

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JP3465118B2
JP3465118B2 JP13509294A JP13509294A JP3465118B2 JP 3465118 B2 JP3465118 B2 JP 3465118B2 JP 13509294 A JP13509294 A JP 13509294A JP 13509294 A JP13509294 A JP 13509294A JP 3465118 B2 JP3465118 B2 JP 3465118B2
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勝森 小俣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式制御ユニットに
係り、特に1本の入力軸をモータで回転させることによ
り、該入力軸に同期する減速回転、該入力軸に同期する
間欠回転、該間欠回転の停止期間中に軸方向に移動して
ピンを出没させる位置決め動作及び入力軸に同期する水
平往復運動を1つの制御ユニットから同時に取り出すこ
とができるようにし、各種自動機械の駆動ユニットとし
て使用するに好適な機械式制御ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動機械においては、回転、往復運動等
の運動が組み合わされて使用されるが、それらの各種の
運動を詳しく解析したところ、同期する複数種類の回転
運動、該回転運動に同期する間欠回転運動及び往復運動
が主なものであり、これらが組み合わされて構成されて
いることが判った。
【0003】しかし、従来それらの運動は、それに適し
た機構部品、特に非常に多くのカムやカム軸、リンク機
構及び歯車等の高価な機構部品が自動機械ごとに設計、
製作されており、そのため自動機械のコストが高く付く
ばかりでなく、計画から製作までに長期間を要するとい
う欠点があった。
【0004】また自動機械は、大量に生産されるものは
少なく、通常少数台しか製作しないものが多いが、たと
え1台の製作でも設計に要する費用及び工数は、製作台
数に無関係に同じ工数を要し、製作台数が少なければ少
ないだけ不経済となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、駆動装置によって回転駆動される
入力軸、該入力軸の回転と同期する減速回転出力軸、間
欠回転軸、位置決め軸、軸方向に往復運動する複数の摺
動ロッド及びその駆動機構をすべて1つの収納ケース内
に収納することにより、自動機械に必要とされる各種の
運動を該収納ケースから取り出して利用できるようにす
ることであり、またこれによって自動機械の設計時にそ
の都度、独自の機構部品、例えば多くのカム、カム軸、
リンク機構及び歯車等の高価な機構部品を設計、製作す
る必要性をなくして自動機械を従来に比べて非常に短時
間でかつ安価に設計、製作できるようにすることであ
る。
【0006】また他の目的は、上記した構成により、自
動機械に共通の各種運動要素を機械式制御ユニットに組
み込み、該機械式制御ユニットを利用して自動機械を設
計、製作できるようにすることである。
【0007】更に他の目的は、回転、往復運動等の運動
を機械的に機構部品の組合せのみで構成することによっ
て、各種の出力運動を入力軸と確実に同期して作動させ
ることができるようにすることである。
【0008】また他の目的は、駆動装置によって回転駆
動される入力軸からウオーム及びウオームホィールによ
り減速した回転運動、またゼネバ機構による間欠回転、
カム機構による該間欠回転する軸の位置決め運動及びラ
ック・ピニオン機構による往復運動を取り出すことがで
きるようにすると共に、該すべての機構を1つの収納ケ
ース内に収納することにより、入力軸と完全に同期する
各種の運動を小型の制御ユニットから取り出して自動機
械に使用できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、駆動装置によって回転駆動される入力軸と、該
入力軸の回転を減速して出力する回転出力軸と、前記入
力軸に連結され間欠的に回転する間欠回転軸と、該間欠
回転軸と平行に配設されかつ該間欠回転軸が停止状態に
あるとき前記入力軸に連動するカムにより駆動され軸方
向に摺動する位置決め軸と、前記入力軸に連結され該入
力軸と同期して軸方向に摺動する複数の摺動ロッドとを
備え、前記入力軸、前記回転出力軸、前記間欠回転軸、
前記位置決め軸及び前記摺動ロッドをすべて1つの収納
ケース内に収納したことを特徴とするものである。
【0010】また本発明(請求項2)は、駆動装置によ
って回転駆動される入力軸と、ウオームホィールが固定
され前記入力軸に設けられたウオームと噛合して減速回
転する中間回転軸と、該中間回転軸に固定されたはす歯
歯車と噛合するはす歯歯車が設けられ前記中間回転軸の
回転を変換して出力する回転出力軸と、ゼネバ歯車及び
ゼネバ軸ギヤが配設され該ゼネバ歯車が前記中間回転軸
に固定されたピンに噛合して間欠的に回転するゼネバ中
間軸と、前記ゼネバ軸ギヤと噛合する間欠軸ギヤが固定
されて間欠的に回転する間欠回転軸と、前記中間回転軸
に配設されたカムによって駆動され前記間欠回転軸が停
止状態にあるとき出没する如く軸方向に摺動する前記間
欠回転軸と平行に配設された位置決め軸と、前記間欠回
転軸に回動自在に嵌合し前記中間回転軸に配設されたカ
ムによって揺動駆動されるピニオンに噛合するラックが
形成され前記入力軸と同期して軸方向に摺動する複数の
摺動ロッドとを備え、前記入力軸、前記中間回転軸、前
記回転出力軸、前記ゼネバ中間軸、前記間欠回転軸、前
記位置決め軸及び前記摺動ロッドをすべて1つの収納ケ
ース内に収納したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明の機械式制御ユニットは、1本の入力軸
を回転駆動することにより、各種の自動機械で必要とす
る該入力軸に同期する減速回転、間欠回転及び該間欠回
転されたものの位置決め運動及び複数の往復運動を行う
機構部を1台の収納ケース内に収納したので、該機械式
制御ユニットから必要な運動を取り出して使用すること
により自動機械を製作する際、多くのカム、カム軸、リ
ンク機構及び歯車等の高価な機構部品をその都度設計、
製作することなく自動機械を短期間でかつ安価に設計、
製作することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図6において、本発明に係る機械式制御
ユニット1は、入力軸2と、中間回転軸3と、回転出力
軸4と、ゼネバ中間軸5と、間欠回転軸6と、位置決め
軸8と、摺動ロッド9と、収納ケース10とを備えてい
る。
【0013】収納ケース10は、すべての機構部を収納
するケースであって、内部にボス、リブ等が形成され
た、例えば鋳物で製作された四角柱状ケース10aに上
蓋10b及び底板10cがねじ11によって固定されて
構成されている。
【0014】入力軸2は、図1、図2、図6及び図10
において、収納ケース10に配設されたボールベアリン
グ12によって収納ケース10に水平かつ回動自在に支
持されており、中央にはウオームギヤ13が固定されて
いる。
【0015】収納ケース10から外方に突出した入力軸
2の端部には、駆動装置の一例たるギヤードモータ14
が連結されて(図1)該入力軸2を一定回転数で回転さ
せるようになっている。
【0016】中間回転軸3は、図3、図4及び図6にお
いて、入力軸2によって駆動される中間軸であり、上蓋
10b及び底板10cに配設されたボールベアリング1
5によって回動自在に支持され、入力軸2と直交し垂直
に配設されている。
【0017】中間回転軸3には、上方から順に立体カム
16、ピン18が固定されたゼネバ駆動リング19、ウ
オームホィール20、はす歯歯車21及び板カム22が
固定され、ウオームホィール20は、入力軸2に固定さ
れたウオームギヤ13と噛合して入力軸2の回転を1/
10に減速して回転させるようになっている。
【0018】回転出力軸4は、入力軸2の回転を減速し
て出力するための軸であって、入力軸2と直交して水平
に配設されており、収納ケース10に配設されたボール
ベアリング23によって回動自在に支持され、中央には
はす歯歯車21と噛合するはす歯歯車24が固定され、
キー溝4aが形成された両端は、収納ケース10から外
方に突出し、回転を取り出せるように構成されている。
【0019】回転出力軸4の回転速度は、ウオームギヤ
13とウオームホィール20の減速度は1/10に、は
す歯歯車21とはす歯歯車24のギヤ比は1:1に設定
されているので、入力軸2の回転速度の1/10の回転
速度で回転するようになっている。
【0020】ゼネバ中間軸5は、間欠回転軸6を間欠回
転させるための中間軸であり、図3、図4及び図6にお
いて、ボールベアリング25によって中間回転軸3と平
行に回動自在に支持され、ゼネバ歯車26及びゼネバ軸
ギヤ28が固定されており、該ゼネバ歯車26に形成さ
れた4つの係合溝26aは、中間回転軸3に固定された
ピン18に噛合して中間回転軸3が1回転するごとに1
/4回転ずつ間欠的に回転するように構成されている。
【0021】即ち、入力軸2が10回転すると、ゼネバ
中間軸5が1/4回転ずつ間欠的に回転するようになっ
ている。
【0022】間欠回転軸6は、図1から図6において、
間欠回転を出力するための軸であり、収納ケース10に
配設されたボールベアリング29,30によってゼネバ
中間軸5と平行に回動自在に支持されており、中央には
ゼネバ軸ギヤ28と噛合する間欠軸ギヤ31が固定され
ている。
【0023】ゼネバ軸ギヤ28と間欠軸ギヤ31とのギ
ヤ比は、1:2に設定されているので、間欠回転軸6は
ゼネバ中間軸5により駆動されて該ゼネバ中間軸5の1
/2の回転速度で間欠的に回転するようになっている。
【0024】即ち、入力軸2が80回転すると、間欠回
転軸6は1/8回転ずつ8回間欠回転して1回転するよ
うになっており、該間欠回転軸6は、図1に示す如く、
インデックステーブル32を取り付けてゆっくりと1/
8回転ずつ間欠回転させるのに好適な軸である。
【0025】位置決め軸8は、インデックステーブル3
2に設けられた位置決め穴(図示せず)に該位置決め軸
8の先端を挿入させて位置決めするためのものであり、
図1、図2、図6及び図9において、上蓋10bに設け
られたブッシング33に摺動自在に嵌合し、その先端は
インデックステーブル32に設けられた位置決め穴に容
易に挿入できるようにテーパ状に形成されている。
【0026】ピン34によって収納ケース10に揺動自
在に配設されたカムレバー35の先端に設けられたコロ
36は、立体カム16のカム面に当接し、該カム面に沿
ってカムレバー35をピン34を中心として揺動させる
ようになっている。
【0027】カムレバー35の中間部には、連結ロッド
38の一端が回動自在に連結され、該連結ロッド38の
他の一端は、ピン39によって収納ケース10に揺動自
在に配設された揺動レバー40の一端に連結されてい
る。
【0028】揺動レバー40の他の一端は、二又状に形
成されており、該二又部に位置決め軸8の下端が挿入さ
れ、ピン41によって回動自在に連結されると共に収納
ケース10との間に引張りばね42が配設されて揺動レ
バー40を、図9において反時計方向に付勢している。
【0029】そして中間回転軸3と共に立体カム16が
回転すると、カム面に沿ってコロ36が転動してカムレ
バー35をピン34を中心として揺動させるようになっ
ている。
【0030】カムレバー35の揺動運動は、連結ロッド
38を介して揺動レバー40に伝達され、該揺動レバー
40をピン39を中心として揺動させて位置決め軸8を
ブッシング33中で摺動させ、先端を収納ケース10か
ら出没させてインデックステーブル32に設けられた位
置決め穴に挿入し、該インデックステーブル32を位置
決めするように構成されている。
【0031】立体カム16のカム面とゼネバ歯車26と
の位相関係は、ゼネバ歯車26の係合溝26aとピン1
8との係合が解除され、ゼネバ中間軸5の回転が休止期
間にあるとき、カム面が山部から谷部に降下した後、山
部に上昇するように形成されており、間欠回転軸6、即
ちインデックステーブル32が停止しているとき、位置
決め軸8の先端を収納ケース10から出没させてインデ
ックステーブル32の位置決め穴に挿入して位置決めす
るように構成されている。
【0032】摺動ロッド9は、往復運動を取り出すため
のものであって、図2、図4、図6及び図8において、
収納ケース10に設けられた滑り軸受43に摺動自在に
嵌合し、互いに直交する方向に2本ずつ平行に配設され
ており、夫々ラック9aが形成されている。
【0033】摺動ロッド9のラック9aは、間欠回転軸
6にボールベアリング45によって回動自在に嵌合する
ピニオン46に噛合して配設され、またピニオン46の
ボス46aにねじ48によって固定された駆動レバー4
9の先端に設けられたコロ50は、引張りばね51によ
って板カム22に当接する方向に付勢され、板カム22
の回転に伴なってコロ50が該板カム22上を転動し、
駆動レバー49を揺動させることによりピニオン46を
揺動回転させるように構成されている。
【0034】ピニオン46の揺動回転により、該ピニオ
ン46にラック9aが噛合する摺動ロッド9は、平行に
配設された摺動ロッド9が互いに逆方向に往復運動する
ように構成されている。
【0035】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1、図2及び図7に
おいて、ギヤードモータ14により入力軸2を回転させ
ると、該回転はウオームギヤ13及びウオームホィール
20により1/10に減速されて中間回転軸3を回転さ
せる。
【0036】中間回転軸3の回転は、はす歯歯車21及
び24によって回転出力軸4に等速で伝達され、該回転
出力軸4を入力軸2の回転速度の1/10の回転速度で
回転させるので、キー溝4aが形成され収納ケース10
から外方に突出した両端に必要に応じて自動機械の作動
部の回転軸(図示せず)をを連結して該回転軸を等速回
転で回転させることができる。
【0037】図11において、線図(f)及び(e)
は、入力軸2及び回転出力軸4の回転数(回転数の累
計)n2 ,n4 を夫々横軸に、回転の角速度ω2 ,ω4
を夫々縦軸に表わしたものであり、入力軸2が一定角速
度ω2 で10回転すると(線図(f))、回転出力軸4
は入力軸2の回転速度が1/10に減速された一定角速
度ω4 で1回転する(線図(e))。
【0038】中間回転軸3の回転により、ゼネバ駆動リ
ング19が回転すると、該ゼネバ駆動リング19に固定
されたピン18が、やがてゼネバ歯車26の係合溝26
aに係合してこれを回転させ、中間回転軸3が1回転す
るごとにゼネバ中間軸5を1/4回転ずつ間欠的に回転
させる。
【0039】図11において、線図(c)は、ゼネバ中
間軸5の回転数n5 を横軸に、該ゼネバ中間軸5の回転
角速度ω5 を縦軸に夫々表わしたものであり、入力軸2
が10回転する間にゼネバ中間軸5は1/4回転ずつ4
回間欠回転し、合計4/4=1回転する。
【0040】ゼネバ中間軸5の間欠回転は、更にギヤ比
が1:2に設定されているゼネバ軸ギヤ28及び間欠軸
ギヤ31によって間欠回転軸6に伝達される。図11に
おいて、線図(b)は、間欠回転軸6の回転数n6 を横
軸に、該間欠回転軸6の回転角速度ω6 を縦軸に夫々表
わしたものであり、ゼネバ中間軸5の回転を1/2に減
速させて間欠回転軸6を間欠的に回転させる。
【0041】即ち、入力軸2が40回転すると、間欠回
転軸6は1/8回転ずつ4回間欠回転しながら4/8=
1/2回転し、入力軸2が80回転して初めて8/8=
1回転することになる。
【0042】図9において、中間回転軸3の回転はま
た、立体カム16を回転させて該立体カム16のカム面
に当接するコロ36を介してカムレバー35をピン34
を中心として揺動させる。
【0043】カムレバー35の該揺動運動は、連結ロッ
ド38を介して揺動レバー40に伝達されてこれを揺動
させ、ブッシング33に摺動自在に嵌合する位置決め軸
8を上下方向に移動させ、その先端を収納ケース10か
ら出没させる。
【0044】図11において、線図(d)は、横軸に位
置決め軸8の往復回数n8 を、縦軸に該位置決め軸8の
往復変位H8 を夫々表わしたものであり、間欠回転軸6
と位置決め軸8の動作タイミングは、線図(b)及び
(d)に示す如く、間欠回転軸6が1/8回転して停止
状態にあるとき、位置決め軸8が作動するように設定さ
れているので、例えば間欠回転軸6にインデックステー
ブル32を固定し、該インデックステーブル32が1/
8回転して停止したとき位置決め軸8の先端を収納ケー
ス10から突出させてインデックステーブル32の位置
決め穴に挿入し、位置決めすることができる。
【0045】図6及び図8において、中間回転軸3はま
た板カム22を回転させ、該板カム22のカム面に当接
するコロ50は、板カム22のカム面上を転動しながら
駆動レバー49を揺動運動させて該駆動レバー49が固
定されたピニオン46を間欠回転軸6を中心として揺動
させ、ピニオン46に夫々のラック9aが噛合する4本
の摺動ロッド9を往復運動させる。
【0046】摺動ロッド9の往復運動は、互いに平行に
配設された2本の軸の運動位相が180°ずれており、
一方の摺動ロッド9が突出するときには、他方の摺動ロ
ッド9は引き込まれるようになっている。図11におい
て、線図(a)は、横軸に摺動ロッド9の往復回数n9
を、縦軸に該摺動ロッドの往復変位H9 を夫々表わした
ものであり、作動タイミングは入力軸2が10回転する
間に1往復するように設定されている。
【0047】上述し、また図11に示す如く機械式制御
ユニット1は、入力軸2にモータ14を接続して回転さ
せるだけで、回転出力軸4は入力軸2の回転数の1/1
0に減速された一定速の連続回転運動を、また間欠回転
軸6は回転出力軸4が1回転するごとに1/8回転の間
欠回転運動を、更に間欠回転軸6の1/8回転の間欠回
転運動ごとにその休止期間中に位置決め軸8の1回の上
下運動及び回転出力軸4の1回転ごとに夫々1往復の摺
動ロッド9の往復運動を行うので、該出力軸から必要と
する運動を選択して自動機械に連結して利用できる。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上記のように駆動装置によっ
て回転駆動される入力軸、該入力軸の回転と同期する減
速回転出力軸、間欠回転軸、位置決め軸、軸方向に往復
運動する複数の摺動ロッド及びその駆動機構をすべて1
つの収納ケース内に収納したので、自動機械に必要とさ
れる各種の運動を該収納ケースから取り出して利用でき
るという効果があり、またこの結果自動機械の設計時に
その都度、独自の機構部品、例えば多くのカム、カム
軸、リンク機構及び歯車等の高価な機構部品を設計、製
作する必要性がなくなり、自動機械を従来に比べて非常
に短時間でかつ安価に設計、製作できるという効果があ
る。
【0049】また上記した構成により、自動機械に共通
の各種運動要素を機械式制御ユニットに組み込み、該機
械式制御ユニットを利用して自動機械を設計、製作でき
る効果がある。
【0050】更には、回転、往復運動等の運動を機械的
に機構部品の組合せのみで構成したので、各種の出力運
動を入力軸と確実に同期して作動させることができると
いう効果がある。
【0051】また駆動装置によって回転駆動される入力
軸からウオーム及びウオームホィールにより減速した回
転運動、またゼネバ機構による間欠回転、カム機構によ
る該間欠回転する軸の位置決め運動及びラック・ピニオ
ン機構による往復運動を取り出すことができる効果があ
ると共に、該すべての機構を1つの収納ケース内に収納
したので、入力軸と完全に同期する各種の運動を小型の
制御ユニットから取り出して自動機械に使用できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】機械式制御ユニットの斜視図である。
【図2】機械式制御ユニットの内部機構の斜視図であ
る。
【図3】機械式制御ユニットの内部機構の縦断面斜視図
である。
【図4】機械式制御ユニットの内部機構の縦断面図であ
る。
【図5】機械式制御ユニットの平面図である。
【図6】機械式制御ユニットの内部機構の分解斜視図で
ある。
【図7】入力軸から間欠回転軸に運動を伝達する機構の
部分横断面要部拡大平面図である。
【図8】中間回転軸から回転出力軸及び摺動ロッドに運
動を伝達する機構の部分横断面要部拡大平面図である。
【図9】位置決め軸の作動機構の要部縦断面図である。
【図10】入力軸部の縦断面図である。
【図11】入力軸及び各出力軸の関係及び作動速度を示
すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 機械式制御ユニット 2 入力軸 3 中間回転軸 4 回転出力軸 5 ゼネバ中間軸 6 間欠回転軸 8 位置決め軸 9 摺動ロッド 9a ラック 10 収納ケース 13 ウオーム 14 駆動装置の一例たるモータ 16 カム 18 ピン 20 ウオームホィール 21 はす歯歯車 22 カム 24 はす歯歯車 26 ゼネバ歯車 28 ゼネバ軸ギヤ 31 間欠軸ギヤ 46 ピニオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 37/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置によって回転駆動される入力軸
    と、該入力軸の回転を減速して出力する回転出力軸と、
    前記入力軸に連結され間欠的に回転する間欠回転軸と、
    該間欠回転軸と平行に配設されかつ該間欠回転軸が停止
    状態にあるとき前記入力軸に連動するカムにより駆動さ
    軸方向に摺動する位置決め軸と、前記入力軸に連結さ
    れ該入力軸と同期して軸方向に摺動する複数の摺動ロッ
    ドとを備え、前記入力軸、前記回転出力軸、前記間欠回
    転軸、前記位置決め軸及び前記摺動ロッドをすべて1つ
    の収納ケース内に収納したことを特徴とする機械式制御
    ユニット。
  2. 【請求項2】 駆動装置によって回転駆動される入力軸
    と、ウオームホィールが固定され前記入力軸に設けられ
    たウオームと噛合して減速回転する中間回転軸と、該中
    間回転軸に固定されたはす歯歯車と噛合するはす歯歯車
    が設けられ前記中間回転軸の回転を変換して出力する回
    転出力軸と、ゼネバ歯車及びゼネバ軸ギヤが配設され該
    ゼネバ歯車が前記中間回転軸に固定されたピンに噛合し
    て間欠的に回転するゼネバ中間軸と、前記ゼネバ軸ギヤ
    と噛合する間欠軸ギヤが固定されて間欠的に回転する間
    欠回転軸と、前記中間回転軸に配設されたカムによって
    駆動され前記間欠回転軸が停止状態にあるとき出没する
    如く軸方向に摺動する前記間欠回転軸と平行に配設され
    た位置決め軸と、前記間欠回転軸に回動自在に嵌合し前
    記中間回転軸に配設されたカムによって揺動駆動される
    ピニオンに噛合するラックが形成され前記入力軸と同期
    して軸方向に摺動する複数の摺動ロッドとを備え、前記
    入力軸、前記中間回転軸、前記回転出力軸、前記ゼネバ
    中間軸、前記間欠回転軸、前記位置決め軸及び前記摺動
    ロッドをすべて1つの収納ケース内に収納したことを特
    徴とする機械式制御ユニット。
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