JP3464923B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3464923B2
JP3464923B2 JP33470498A JP33470498A JP3464923B2 JP 3464923 B2 JP3464923 B2 JP 3464923B2 JP 33470498 A JP33470498 A JP 33470498A JP 33470498 A JP33470498 A JP 33470498A JP 3464923 B2 JP3464923 B2 JP 3464923B2
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裕史 崎田
英二 西光
春子 米田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ装置およびプリンタなどの電子写真方式を利用した
画像形成装置およびそれに備えられる現像剤供給装置に
関し、さらに詳しくは、像担持体上に残留した現像剤を
回収して静電潜像の現像に再利用するために好適に実施
される現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は、典型的な従来技術の画像形成
装置を簡略化して示す側面図である。画像形成装置は、
静電潜像が形成される像担持体1上に、現像手段2から
現像剤を供給して静電潜像を顕像化し、この顕像化され
た像を転写紙に転写し、定着することによって画像形成
を行っている。
【0003】このような画像形成プロセスにおいて、像
担持体1上の静電潜像に付着した現像剤は、その大部分
が転写紙に転写されて消費されるけれども、一部分は転
写されず像担持体1上に残留する。この現像剤の残留量
は環境条件などによって作用されやすく、たとえば高温
高湿環境下では、転写効率が悪化して多くの現像剤が像
担持体1上に残留する。また上記のようにして残留する
現像剤の他に、前記静電潜像が形成された領域以外に付
着して残留したり、現像剤濃度制御のプロセスコントロ
ールのために形成される基準濃度パターンの可視像に用
いられて、像担持体1上に残留する現像剤もある。この
ようにして像担持体1上に残留した現像剤は、回収手段
3によって回収される。
【0004】上記した画像形成装置の現像剤の回収量に
注目すると、現像手段2から像担持体1上に供給される
現像剤のうち約20%前後が、転写紙に転写されずに回
収手段3によって回収される。回収された現像剤は、そ
のままでは産業廃棄物として廃棄される。従来技術の画
像形成装置では、環境保全のために、上記した回収手段
3によって回収された回収現像剤を、現像剤供給装置5
へ搬送し現像手段2へ供給して、静電潜像の顕像化に再
利用するように構成されており、これによって、画像形
成可能な枚数を増大させるとともに画像形成装置の廃棄
現像剤の発生を阻止して、資源の有効利用を図ってい
る。
【0005】現像剤供給装置5は、回収現像剤を収容す
る回収現像剤収容部7と、未使用現像剤を収容する未使
用現像剤収容部6とを有する。これらの収容部6,7に
収容される回収現像剤および未使用現像剤は、各収容部
6,7の下部にそれぞれ設けられる供給ローラ8,9が
回転駆動されることによって、現像手段2のケーシング
10内に落下供給される。
【0006】現像手段2は、ケーシング10内に供給さ
れた未使用現像剤および回収現像剤を像担持体1上に供
給する現像ローラ11と、ケーシング10内の未使用現
像剤および回収現像剤を撹拌する複数の撹拌部材12と
を有する。各撹拌部材12は、現像ローラ11に対向し
て設けられ、図示しない駆動手段によって回転駆動され
る。ケーシング10内の未使用現像剤および回収現像剤
は、撹拌部材12が回転駆動されることによって撹拌、
混合しつつ現像ローラ11に向けて移動する。このよう
な構成によって回収現像剤を再利用している。
【0007】しかしながら静電潜像の顕像化に使用され
た現像剤は、その特性が低下し、この結果現像された画
像が不安定になったり、白地部のかぶりが許容値を超え
るなどの問題が発生するため、このような問題を回避す
るために未使用現像剤と回収現像剤との混合比を、現像
手段2に供給する前段階で調整する必要がある。
【0008】たとえば、特開平6−110329号公報
に開示される他の従来技術では、回収手段から回収現像
剤収容部への回収現像剤の搬送路出口に、搬送路を開閉
するシャッタを設けて、搬送路の開口量および開口時間
の制御を行い、さらに現像剤供給装置の各供給ローラの
回転数の制御を行うことによって、現像手段へ供給され
る未使用現像剤と回収現像剤との混合比が一定範囲とな
るようにしている。
【0009】また特開平9−236978号公報に開示
されるさらに他の従来技術では、未使用現像剤と回収現
像剤とを混合する混合部を設けて、この混合部で、画像
形成回数に比例して回収現像剤の割合が減少されるよう
に、混合比を調整している。
【0010】また特開平9−281783号公報に開示
されるさらに他の従来技術では、像担持体上のかぶりを
画像濃度センサで検出し、このセンサからの出力に応答
して現像剤供給装置の各供給ローラを駆動する各モータ
の回転時間の制御を行い、未使用現像剤と回収現像剤と
の混合比が所定の範囲内で推移するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した各従来技術で
は、現像剤供給装置の下部に形成される大きな供給口か
ら現像手段に回収現像剤および未使用現像剤を供給して
いるので、未使用現像剤と回収現像剤とが撹拌部材によ
って充分に撹拌、混合されないまま現像ローラに付着す
るおそれがある。未使用現像剤と回収現像剤とを充分に
撹拌、混合させないと、回収現像剤の濃度分布が大きい
領域で、現像剤落ち、転写紙上の可視像の部分的な白抜
けあるいは地肌かぶりなどの不具合が生じる。これらの
不具合は特に現像ローラの中央部よりも両端部付近で顕
著に現れるので、現像ローラの両端部付近へ移動する各
現像剤は、撹拌部材によって充分に撹拌して混合するこ
とが望まれている。
【0012】本発明の目的は、撹拌部材の撹拌動作によ
って充分に撹拌し得るように回収現像剤と未使用現像剤
とを供給して均一な濃度分布となった状態で現像ローラ
に付着させ、現像剤落ち、可視像の部分的な白抜けおよ
び地肌かぶりなどの不具合を回避できるようにした現像
装置および画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)回収現
像剤と未使用現像剤とが混合された現像剤を収容するケ
ーシング33と、 (b)像担持体24上に形成された静電潜像を、ケーシ
ング33内の現像剤によって顕像化する現像ローラ34
と、 (c)現像ローラ34に平行に配置され、現像ローラ3
4の軸線方向中央部に対応する中央領域53から現像剤
を、撹拌しつつ、現像ローラ34に、その現像ローラ3
4の軸線方向全長にわたって移動する撹拌部材35〜3
7と、 (d)現像剤によって顕像化された像を、転写紙30に
転写した後に、像担持体24に残留している現像剤を回
収する回収手段28と、 (e)ケーシング33の上方に配置される現像剤収容体
43であって、未使用現像剤を収容する未使用現像剤収
容部46と、回収手段28によって回収した回収現像剤
を収容し、未使用現像剤収容部46よりも収容容積が小
さい回収現像剤収容部47とが、現像ローラ34の軸線
方向に隣接して配置され、未使用現像剤収容部46の下
部に未使用現像剤吐出口48が形成され、回収現像剤収
容部47の下部に回収現像剤吐出口49が形成される現
像剤収容体43と、 (f)回収手段28によって回収した回収現像剤を、回
収現像剤収容部47に導いて排出する排出手段42と、 (g)排出手段42を駆動する排出駆動手段84と、 (h)供給手段44であって、 (h1)現像剤収容体43の下部に配置されるハウジン
グ51であって、現像ローラ34の軸線方向中央部に対
応する撹拌部材35〜37の前記中央領域53に、下方
に開口した供給口52が形成され、未使用現像剤吐出口
48から供給口52に連なる第1領域64と、回収現像
剤吐出口49から供給口52に連なる第2領域65と
が、ハウジング51の長手方向に連なって形成されるハ
ウジング51と、 (h2)ハウジング51内に配置される搬送部材62,
62dであって、第1領域64に設けられる未使用現像
剤用搬送スクリュー70,70dと、第2領域65に設
けられる回収現像剤用搬送スクリュー71,71dと
が、前記長手方向の共通の回転軸69に形成されて構成
され、未使用現像剤用搬送スクリュー70,70dと回
収現像剤用搬送スクリュー71,71dとは、巻き方向
が相互に逆の螺旋状であって、回転軸69が一方向Dに
回転されることによって、未使用現像剤吐出口48から
の未使用現像剤と、回収現像剤吐出口49からの回収現
像剤とを、供給口52に、相互に近接する搬送方向E
1,E2にそれぞれ搬送し、前記搬送部材62,62d
の未使用現像剤用搬送スクリュー70,70dによる未
使用現像剤の第1搬送量M1は、回収現像剤用搬送スク
リュー71,71dによる回収現像剤の第2搬送量M2
よりも多い予め定める比に設定される搬送部材62,6
2dと、 (h3)搬送部材62,62dを前記一方向Dに回転駆
動する供給駆動手段63とを有する供給手段44と、 (i)排出駆動手段84と供給駆動手段63とを制御す
る制御手段83,92とを含むことを特徴とする現像装
置である。 また本発明は、(a)回収現像剤と未使用現像剤とが混
合された現像剤を収容するケーシング33と、 (b)像担持体24上に形成された静電潜像を、ケーシ
ング33内の現像剤によって顕像化する現像ローラ34
と、 (c)現像ローラ34に平行に配置され、現像ローラ3
4の軸線方向中央部に対応する中央領域53から現像剤
を、撹拌しつつ、現像ローラ34に、その現像ローラ3
4の軸線方向全長にわたって移動する撹拌部材35〜3
7と、 (d)現像剤によって顕像化された像を、転写紙30に
転写した後に、像担持体24に残留している現像剤を回
収する回収手段28と、 (e)ケーシング33の上方に配置される現像剤収容体
43であって、未使用現像剤を収容する未使用現像剤収
容部46と、回収手段28によって回収した回収現像剤
を収容し、未使用現像剤収容部46よりも収容容積が小
さい回収現像剤収容部47とが、現像ローラ34の軸線
方向に隣接して配置され、未使用現像剤収容部46の下
部に未使用現像剤吐出口48が形成され、回収現像剤収
容部47の下部に回収現像剤吐出口49が形成される現
像剤収容体43と、 (f)回収手段28によって回収した回収現像剤を、回
収現像剤収容部47に導いて排出する排出手段42と、 (g)排出手段42を駆動する排出駆動手段84と、 (h)供給手段44であって、 (h1)現像剤収容体43の下部に配置されるハウジン
グ51であって、現像ローラ34の軸線方向中央部に対
応する撹拌部材35〜37の前記中央領域53に、下方
に開口した供給口52が形成され、未使用現像剤吐出口
48から供給口52に連なる第1領域64と、回収現像
剤吐出口49から供給口52に連なる第2領域65と
が、ハウジング51の長手方向に連なって形成されるハ
ウジング51と、 (h2)ハウジング51内に配置される搬送部材62
a,62eであって、第1領域64に設けられる未使用
現像剤用搬送コイル70a,70eと、第2領域65に
設けられる回収現像剤用搬送コイル71a,71eと
が、前記長手方向に沿う共通の回転軸線61a,61e
に沿って連結されて構成され、未使用現像剤用搬送コイ
ル70a,70eと回収現像剤用搬送コイル71a,7
1eとは、巻き方向が相互に逆の螺旋状であって、搬送
部材62a,62eが回転軸線61a,61eまわりの
一方向Dに回転されることによって、未使用現像剤吐出
口48からの未使用現像剤と、回収現像剤吐出口49か
らの回収現像剤とを、供給口52に、相互に近接する搬
送方向E1,E2にそれぞれ搬送し、前記搬送部材62
a,62eの未使用現像剤用搬送コイル70a,70e
による未使用現像剤の第1搬送量M1は、回収現像剤用
搬送コイル71a,71eによる回収現像剤の第2搬送
量M2よりも多い予め定める比に設定される搬送部材6
2a,62eと、 (h3)搬送部材62a,62eを前記一方向Dに回転
駆動する供給駆動手段63とを有する供給手段44と、 (i)排出駆動手段84と供給駆動手段63とを制御す
る制御手段83,92とを含むことを特徴とする現像装
置である。
【0014】本発明に従えば、像担持体上に残留して回
収手段によって回収された回収現像剤は、未使用現像剤
とともに現像手段に供給され、撹拌部材によって撹拌、
混合しながら現像ローラに向けて移動して、再び静電潜
像の顕像化に利用される。このようにして回収現像剤の
リサイクルが行われる。
【0015】供給手段は上記したように回収現像剤およ
び未使用現像剤を撹拌部材の中央領域に供給するので、
前記現像剤は、ケーシング内で撹拌部材の撹拌動作によ
って中央領域から現像ローラに向かう移動方向に移動す
るとともに、この移動方向に垂直な方向にも拡散して移
動し、現像ローラの軸線方向全長にわたる領域に付着す
る。このようにして回収現像剤および未使用現像剤が前
記移動方向に移動する際には、各現像剤粒子の衝突およ
び各粒子間への落込みによって各粒子の位置交換が行わ
れて、各現像剤が混合される。さらに本発明では各現像
剤が前記移動方向に垂直な方向にも拡散して移動するた
め、これによっても各現像剤粒子の位置交換が行われて
現像ローラの軸線方向全長にわたって均一な混合比とな
るように充分に混合することができ、上記した現像剤落
ち、可視像の部分的な白抜けおよび地肌かぶりなどの不
具合を防ぐことができる。特に本発明では、現像剤収容
体43の未使用現像剤収容部46の下部に未使用現像剤
吐出口48が形成され、回収現像剤収容部47の下部に
回収現像剤吐出口49が形成される。これらの未使用現
像剤収容部46と回収現像剤収容部47とは、現像ロー
ラ34の軸線方向、したがってその現像ローラ34に平
行な攪拌部材35〜37およびハウジング51の長手方
向に沿って、隣接して配置される。現像ローラ34の軸
線方向中央部に対応する中央領域53に、供給口52が
形成される。これらの未使用現像剤吐出口48から供給
口52までの第1領域64、および回収現像剤吐出口4
9から供給口52までの第2領域65の各空間に、未使
用現像剤用搬送スクリュー70,70dおよび回収現像
剤用搬送スクリュー71,71dがそれぞれ設けられ、
また未使用現像剤用搬送コイル70a,70eおよび回
収現像剤用搬送コイル71a,71eが設けられる。し
たがって未使用現像剤と回収現像剤とを、前記中央領域
53に形成された供給口52に、前記予め定める比で供
給することが可能になる。このことは、回収現像剤用搬
送コイル71a,71eと未使用現像剤用搬送コイル7
0a,70eとに関しても同様である。
【0016】また中央領域に集中して供給されるので、
撹拌される前段階の回収現像剤と未使用現像剤との相対
的な距離が従来技術の構成と比較して小さく、したがっ
て各現像剤の粒子の衝突および各粒子間の間隙への落込
みによる各粒子の位置交換が行われやすく、回収現像剤
および未使用現像剤がより均一な混合比になるようにす
ることができる。特に現像ローラの軸線方向両端部に付
着する各現像剤は、前記中央領域から現像ローラの軸線
方向に沿う距離の分だけ従来技術の構成と比較して移動
距離が長くなるので、現像ローラの両端部付近に付着す
る前に撹拌部材によって余分に撹拌、混合される。した
がって各現像剤が現像ローラの軸線方向両端部に到達し
た時点で、各現像剤の偏りをなくし、均一な濃度分布と
して静電潜像の顕像化に利用できる。
【0017】
【0018】本発明に従えば、ハウジングの供給口に、
各収容部の各現像剤が集中して導かれるので、この供給
口から中央領域に流出する際に予備的に混合することが
できる。このように予備的に混合された現像剤は、撹拌
部材によって撹拌、混合されるので、均一な濃度分布
で、現像ローラに付着させることができる。
【0019】
【0020】本発明に従えば、未使用現像剤吐出口48
および回収現像剤吐出口49からの未使用現像剤および
回収現像剤は、搬送スクリューまたは搬送コイルである
搬送部材62,62d;62a,62eによって搬送さ
れて供給口付近で会合して撹拌部材の中央領域へ供給さ
れる。このように回収現像剤および未使用現像剤が相互
に近接する方向に搬送され、供給口から中央領域に供給
される前に、回収現像剤および未使用現像剤が予備的に
攪拌されるので、未使用現像剤と回収現像剤との混合状
態に偏りが発生し難くなり、画像形成の安定化を図ると
ともに回収現像剤の利用効率を向上することができる。
【0021】また第1搬送部である未使用現像剤用搬送
スクリュー70,70dと第2搬送部である回収現像剤
用搬送スクリュー71,71dとは、回転軸69に形成
されて搬送部材62,62dが構成され、あるいはまた
第1搬送部である未使用現像剤用搬送コイル70a,7
0eと第2搬送部である回収現像剤用搬送コイル71
a,71eとが連結されて搬送部材62a,62eが構
成されて駆動されるので、本発明の現像剤供給装置では
回収現像剤および未使用現像剤を現像手段へ供給するた
めの供給駆動手段63として、これらの搬送部材62,
62d;62a,62eを駆動する1つの供給駆動手段
63だけを設ければよい。本発明では、上記した各従来
技術のような、未使用現像剤収容部および回収現像剤収
容部の各供給ローラをそれぞれ駆動するための駆動手
段、およびその駆動手段を制御するための構成を備える
構成と比較して、供給駆動手段63が1つで済み、かつ
制御手段もこの供給駆動手段を制御し得る構成であれば
よいので、制御構成の簡易化および機構の簡素化を図る
ことができ、現像剤供給装置の製造コストを低減するこ
とができる。本発明に従えば、回転軸を一方向に回転駆
動することによって、第1および第2領域の各現像剤が
第1および第2搬送部の各搬送スクリューまたは各搬送
コイルによって供給口に搬送される。したがって各現像
剤を現像手段へ供給するための駆動手段が1個で済み、
上記した各従来技術と比較して、製造コストの低下を図
ることができる。また供給口から供給される回収現像剤
および未使用現像剤の流量は、回転軸の回転数および回
転時間にそれぞれ比例するので、現像手段への現像剤の
供給量を制御する構成を簡易化することができる。本発
明に従えば、搬送コイルを回転軸線まわりに一方向に回
転駆動することによって、第1および第2領域の各現像
剤が供給口にそれぞれ搬送される。各現像剤が、搬送コ
イルに押圧されて供給口へ移動するとき、現像剤にむや
みに大きい圧力が作用すると、搬送方向下流側の現像剤
が搬送コイルのコイル部分よりも内側から供給口に押出
されるので、搬送される現像剤が圧縮し凝集されて塊状
になるという不具合を無くすことができる。本発明に従
えば、第1搬送部によって搬送された未使用現像剤が第
2搬送部によって搬送された回収現像剤よりも多くなる
ように設定されるので、像担持体へ供給される未使用現
像剤が混合比率が大きくなり、画像濃度低下および画質
低下などの不具合を確実に阻止することができる。本発
明に従えば、供給手段は未使用現像剤を回収現像剤より
も多く収容することができる。したがって現像手段へ供
給される未使用現像剤および回収現像剤との混合比を、
未使用現像剤の割合が大きく設定されていても、無理な
くその混合比に追従させて確実に未使用現像剤および回
収現像剤を供給することができるとともに、未使用現像
剤収容部および回収現像剤収容部が配置される空間を有
効に利用することができる。
【0022】
【0023】本発明に従えば、第1および第2搬送部の
現像剤の各搬送量、したがって供給口から現像手段に供
給される未使用現像剤および回収現像剤の混合比を予め
定める比に設定することができる。前記予め定める比
は、たとえば回収される回収量よりも現像手段に供給さ
れて静電潜像の顕像化に使用される回収現像剤の量の方
が多く、かつ静電潜像の現像を安定して行うことができ
るような比、たとえば回収現像剤を3、未使用現像剤を
7とすることによって、回収現像剤収容部に収容される
回収現像剤の量の増加を阻止し、回収現像剤収容部内に
回収現像剤が一杯となり溢れてしまうという不具合を無
くすとともに、画像濃度の低下および地肌汚れなどの不
具合を回避し、高品質の画像を形成することができる。
【0024】
【0025】
【0026】また本発明は、未使用現像剤用搬送スクリ
ュー70,70dと回収現像剤用搬送スクリュー71,
71dとの前記回転軸に沿う各間隔は、予め定める比に
設定されることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、各搬送スクリューの回転
軸の軸線に沿う各間隔の比、たとえば各搬送スクリュー
が前記螺旋方向に連続して形成される場合には、各ピッ
チの比が、予め定めるピッチに設定されるので、第1お
よび第2領域からそれぞれ搬送される未使用現像剤およ
び回収現像剤の搬送量の比、したがって供給口から供給
される未使用現像剤および回収現像剤の混合比が前記予
め定める比となるように精度よく調整することができ
る。
【0028】また本発明は、未使用現像剤用搬送スクリ
ュー70,70dと回収現像剤用搬送スクリュー71,
71dとの前記回転軸の外周面からの各高さは、予め定
める比に設定されることを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、各ブレードの前記回転軸
の外周面からの各高さの比が予め定める比に設定される
ので、供給口から現像手段へ供給される未使用現像剤お
よび回収現像剤の混合比が前記予め定める比となるよう
に精度よく調整することができる。前記各高さは、たと
えば各搬送スクリューの外径を同一とし、第1および第
2搬送部の各回転軸部分の各直径を前記予め定める比に
してもよい。
【0030】また本発明は、未使用現像剤用搬送スクリ
ュー70,70dと回収現像剤用搬送スクリュー71,
71dとの各条数は、予め定める比に設定されることを
特徴とする。
【0031】本発明に従えば、第1および第2搬送部に
形成される搬送スクリューの各条数の比が予め定める比
に設定されるので、供給口から現像手段へ供給される回
収現像剤および未使用現像剤の混合比を前記予め定める
比にすることができる。本発明では、軸線方向に隣接す
る各搬送スクリューと回転軸の外周面とハウジングの内
周面とで規定される現像剤搬送空間が、各現像剤の搬送
経路全長にわたって一定となるので、搬送中に現像剤が
むやみに圧縮し凝集され塊状になるという不具合を回避
することができる。
【0032】また本発明は、未使用現像剤用搬送スクリ
ュー70,70dと回収現像剤用搬送スクリュー71,
71dとの前記回転軸に沿う間隔、未使用現像剤用搬送
スクリュー70,70dと回収現像剤用搬送スクリュー
71,71dとの前記回転軸の外周面からの高さおよび
条数の各積は、予め定める比に設定されることを特徴と
する。
【0033】本発明に従えば、第1搬送部の各搬送スク
リューの前記間隔、高さおよび条数との各積の比が予め
定める比に設定されるので、第1および第2搬送部の各
搬送量の比、したがって供給口から供給される回収現像
剤および未使用現像剤の混合比を前記予め定める比にす
ることができる。このように供給口から供給される各現
像剤の混合比を決定する条件として、各搬送スクリュー
の間隔、高さおよび条数の組合わせを独立して選択する
ことができるので、第1および第2搬送部の設計自由度
が高まり、現像剤搬送量の調整をより精度良く行うこと
ができる。
【0034】また本発明は、未使用現像剤用搬送スクリ
ュー70dと回収現像剤用搬送スクリュー71dとは、
相互に分離可能に接続されること特徴とする。また本発
明は、未使用現像剤用搬送コイル70eと回収現像剤用
搬送コイル71eとは、相互に分離可能に接続されるこ
と特徴とする。
【0035】本発明に従えば、未使用現像剤用および回
収現像剤用の各搬送スクリュー70d,71dは相互に
分離可能に接続され、また未使用現像剤用および回収現
像剤用の各搬送コイル70e,71eは相互に分離可能
に接続されるので、一体的に形成することが困難である
場合であっても、別々に形成してから、相互に接続する
ことによって、本発明の現像装置を容易に製造すること
ができる。
【0036】また本発明は、未使用現像剤用搬送コイル
70a,70eと回収現像剤用搬送コイル71a,71
eとの前記回転軸線に沿う各間隔は、予め定める比に設
定されることを特徴とする。
【0037】本発明に従えば、各搬送コイルの軸線方向
に沿う各間隔の比、したがって各ピッチの比は、予め定
める比に設定されるので、供給口へ搬送される各現像剤
の混合比を前記予め定める比に同一にすることができ
る。
【0038】また本発明は、未使用現像剤用搬送コイル
70a,70eと回収現像剤用搬送コイル71a,71
eとの各コイル径は、予め定める比に設定されることを
特徴とする。
【0039】本発明に従えば、第1および第2搬送部の
各搬送コイルの各コイル径が予め定める比に設定される
ので、供給口へ搬送される回収現像剤および未使用現像
剤の混合比を前記予め定める比にすることができる。
【0040】また本発明は、未使用現像剤用搬送コイル
70a,70eと回収現像剤用搬送コイル71a,71
eとの前記回転軸線に沿う間隔および未使用現像剤用搬
送コイル70a,70eと回収現像剤用搬送コイル71
a,71eとのコイル径の各積は、予め定める比に設定
されることを特徴とする。
【0041】本発明に従えば、第1搬送部の搬送コイル
の前記間隔およびコイル径の積と第2搬送部の各間隔お
よびコイル径の積との比が予め定める比に設定されるの
で、供給口から現像手段に供給される各現像剤の混合比
を前記予め定める比にすることができるとともに、この
ような混合比を最適な比とするために、各搬送コイルの
間隔および条数を独立して様々な組合わせで選択するこ
とができるので、搬送コイルの設計の自由度が高まり、
現像剤搬送量の調整がより精密に行うことができる。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】また本発明は、ケーシング33内の現像剤
の濃度を検出する濃度検出センサ81と、未使用現像剤
収容部46内の未使用現像剤の残存量を検出する残存量
検出センサ82とをさらに含み、制御手段83,92
は、濃度検出センサ81と残存量検出センサ82との出
力に応答し、残存量検出センサ82によって検出される
未使用現像剤収容部46に残存する未使用現像剤の量S
が、予め定める量S1以上であって、かつ濃度検出セン
サ81によって検出されるケーシング33内の現像剤の
濃度T/Dが、予め定める値T1/D1未満であると
き、供給駆動手段63を駆動し、残存量検出センサ82
によって検出される未使用現像剤収容部46に残存する
未使用現像剤の量S1が、前記予め定める量S1未満で
あるとき、供給駆動手段63を停止することを特徴とす
る。また本発明は、ケーシング33内の現像剤の濃度を
検出する濃度検出センサ81と、未使用現像剤収容部4
6内の未使用現像剤の残存量を検出する残存量検出セン
サ82とをさらに含み、制御手段83,92は、濃度検
出センサ81と残存量検出センサ82との出力に応答
し、残存量検出センサ82によって検出される未使用現
像剤収容部46に残存する未使用現像剤の量Sが、予め
定める第1の量S1以上であり、かつ回収現像剤収容部
47に収容される回収現像剤の量Kが、回収現像剤収容
部47の最大収容量K1以上、または最大収容量K1未
満の予め定める第2の量K2以上であるとき、排出駆動
手段84を停止し、残存量検出センサ82によって検出
される未使用現像剤収容部46に残存する未使用現像剤
の量Sが、前記第1の量S1以上であり、かつ回収現像
剤収容部47に収容される回収現像剤の量Kが、前記第
2の量K2未満であり、かつ濃度検出センサ81によっ
て検出されるケーシング33内の現像剤の濃度T/D
が、予め定める値T1/D1未満であるとき、供給駆動
手段63を駆動し、残存量検出センサ82によって検出
される未使用現像剤収容部46に残存する未使用現像剤
の量Sが、前記第1の量S1未満であるとき、供給駆動
手段63を停止する制御手段とを含むことを特徴とす
る。また本発明は、ケーシング33内の現像剤の濃度を
検出する濃度検出センサ81と、未使用現像剤収容部4
6内の未使用現像剤の残存量を検出する残存量検出セン
サ82とをさらに含み、制御手段83,92は、濃度検
出センサ81と残存量検出センサ82との出力に応答
し、回収現像剤収容部47に収容される回収現像剤の量
Kが、回収現像剤収容部47の最大収容量K1以上であ
るとき、排出駆動手段84を停止し、回収現像剤収容部
47に収容される回収現像剤の量Kが、回収現像剤収容
部47の最大収容量K1未満であって、かつ残存量検出
センサ82によって検出される未使用現像剤収容部46
に残存する未使用現像剤の量Sが、予め定める第1の量
S1未満であるとき、供給駆動手段63および排出駆動
手段84を停止し、回収現像剤収容部47に収容される
回収現像剤の量Kが、回収現像剤収容部47の最大収容
量K1未満であって、かつ残存量検出センサ82によっ
て検出される未使用現像剤収容部46に残存する未使用
現像剤の量Sが、予め定める第1の量S1以上であっ
て、かつ濃度検出センサ81によって検出されるケーシ
ング33内の現像剤の濃度T/Dが、予め定める値T1
/D1未満であるとき、供給駆動手段63を駆動する制
御手段83とを含むことを特徴とする。
【0049】本発明に従えば、未使用現像剤収容部内の
未使用現像剤の収容量を検出する検出器が設けられ、制
御手段は前記検出器の出力に応答して断続器の伝達状態
から伝達解除状態への切換え動作を行う。たとえば、未
使用現像剤収容部内の収容量が少なくなり、この状態で
現像手段への各現像剤の供給を行うと、各現像剤の混合
比が所定の比に維持できないだけでなく、各現像剤の供
給量自体が不足する可能性があり、この結果、現像剤の
特性低下および可視像の画質低下という不具合が発生す
る。本発明では第1および第2搬送部を同時に停止した
状態にして、未使用現像剤の補給を促すことによって、
所定の混合比を維持するとともに所定の供給量だけ各現
像剤を供給することができ、上記した現像剤の特性低下
および可視像の画質低下という不具合を未然に防止する
ことができる。
【0050】本発明に従えば、ケーシング33内におけ
る未使用現像剤と回収現像剤とが混合された現像剤の濃
度を、濃度検出センサ81によって検出し、また未使用
現像剤収容部46内の未使用現像剤を残存量検出センサ
82によって検出し、後述の図6、図15および図16
のように制御手段83,92によって制御動作が行われ
る。
【0051】また本発明は、供給駆動手段63は、駆動
手段63cと、駆動手段63cの出力を伝達、解除する
断続器91とを有し、制御手段92は、断続器91を、
伝達状態と解除状態との切換え動作することを特徴とす
る。本発明に従えば、駆動手段と第1および第2搬送部
との間の動力伝達経路上に取付けられる断続器は、制御
手段によって伝達および伝達解除の切換え動作が制御さ
れているので、第1および第2搬送部の駆動時間を、未
使用現像剤および回収現像剤の搬送量が予め定める流量
となるように精度良く調整することができる。
【0052】また本発明は、未使用現像剤収容部は着脱
自在に設けられることを特徴とする。
【0053】本発明に従えば、未使用現像剤収容部が着
脱自在に設けられるので、この収容部内に収容される未
使用現像剤が少なくなった場合、前記未使用現像剤収容
部だけを取外して未使用現像剤の補給を容易に行うこと
ができ、利便性が向上される。
【0054】また本発明は、未使用現像剤収容部の収容
空間の上部と、回収現像剤収容部の収容空間の上部とを
連通する通路が設けられることを特徴とする。
【0055】本発明に従えば、回収現像剤収容部に収容
された回収現像剤の収容量が大きくなると、回収現像剤
収容部の収容空間の上部に収容される回収現像剤が通路
を通過して未使用現像剤収容部に流入して収容される。
したがって、回収現像剤収容部の収容容積を超えて回収
現像剤が搬送され、回収現像剤が溢れてしまったり、回
収現像剤収容部内の圧力の増大によって回収現像剤が凝
集してしまい、回収現像剤の供給不良および回収現像剤
の塊状化に起因する画像の欠けなどの不具合を、未然に
回避することができる。
【0056】また本発明は、上記の現像剤供給装置を備
えることを特徴とする画像形成装置である。
【0057】本発明に従えば、現像ローラには、その軸
線方向全長にわたって均一な濃度分布となるように未使
用現像剤と回収現像剤とが付着するので、画像濃度低下
および地肌汚れなどの不具合の発生を阻止し、高品質の
画像を形成することができる。
【0058】特に本発明では、撹拌部材の前記現像ロー
ラの軸線方向中央部に対応する中央領域に未使用現像剤
および回収現像剤が集中的に供給される。したがって、
撹拌部材の撹拌動作によって各現像剤が現像ローラに向
けて移動する際に、その移動する方向に垂直な方向へ拡
散するので、各現像剤の成分の位置交換が容易となり、
各現像剤を均一な濃度分布となるように混合することが
できる。このようにして回収現像剤の劣化した特性が未
使用現像剤と混合により緩和され、現像ローラの軸線方
向両端部に到達した時点で、上記した不具合の発生しな
い現像剤特性となり、転写紙の全面にわたって安定した
画像を提供することができる。このようにして回収現像
剤を有効に再利用し現像剤の消費量を低減させるととも
に、産業廃棄物への発生を阻止することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る現像剤供給装置21および現像手段22を簡略化して
示す斜視図であり、図2は現像剤供給装置21を備える
画像形成装置23を簡略化して示す側面図である。画像
形成装置23は、像担持体24と、帯電手段25と、露
光手段26と、転写手段27と、回収手段28と、除電
手段29と、現像剤供給装置21と、現像手段22とを
含む。
【0060】像担持体24は、外周部に光導電性の感光
体層を有する円柱状の形状を有し、図1の紙面に垂直な
回転軸線31まわりに、矢符A方向に回転駆動される。
【0061】帯電手段25は、像担持体24の外周面に
近接し、かつ対向して設けられ、像担持体24の外周面
を均一に帯電させる。
【0062】露光手段26は、帯電手段25よりも像担
持体24の回転方向A下流側に、像担持体24の外周面
に近接し、かつ対向して設けられる。この露光手段26
は、たとえば半導体レーザ、LEDアレイまたは液晶シ
ャッタアレイなどによって実現される。前記帯電手段2
6によって外周面が帯電した像担持体24には、露光手
段26から原稿画像に対応した光像が照射され、光が当
たった部分の抵抗が減少し、静電潜像が形成される。
【0063】現像手段22は、露光手段26よりも像担
持体24の回転方向A下流側に設けられており、前記静
電潜像が形成された像担持体74上に現像剤を供給す
る。この現像手段22は、ケーシング33と、現像ロー
ラ34と複数(本実施の形態では3)の撹拌部材35,
36,37とドクタブレード38とを有する。現像ロー
ラ34は、像担持体24と同一の軸線方向長さを有する
円柱状であり、前記回転軸線31に平行な回転軸線61
まわりに図示しない駆動手段によって回転駆動される。
各撹拌部材35〜37は、平坦な板状または外周面に突
起が形成される略円形状の形状を有し、現像ローラ34
に平行な回転軸線まわりに回転駆動されて、現像剤供給
装置21から供給される現像剤を撹拌するとともに現像
ローラ34に向けて移動させる。これらの撹拌部材35
〜37の撹拌動作によって移動した現像剤は、現像ロー
ラ34の外周面上に付着する。ドクタブレード38は、
現像ローラ34上に付着した現像剤層の厚みを制限す
る。現像ローラ34上の現像剤は、露光手段26からの
光が当たった部分以外の像担持体24上に付着し、これ
によって静電潜像が顕像化される。
【0064】転写手段27は、現像手段22よりも前記
回転方向A下流側に、像担持体24の外周面に接触して
設けられる。転写紙30は、転写手段27と像担持体2
4との間に挟持されて機械的な圧力が与えられ、または
この機械的な圧力に静電引力を加えられて顕像化した像
が転写される。
【0065】回収手段28は、転写手段27よりも前記
回転方向A下流側で像担持体24に当接して像担持体2
4上に残留する現像剤を掻き落とす回収ブレード41
と、回収ブレード41によって掻き落とされ、捕捉され
た回収現像剤を現像剤供給装置21の回収現像剤収容部
47に導いて排出する排出手段42とを有する。除電手
段29は、回収手段28よりも前記回転方向A下流側に
設けられ、像担持体24の除電を行う。
【0066】除電手段29は、回収手段28よりも前記
回転方向A下流側に設けられ、像担持体24の除電を行
う。
【0067】このような構成の画像形成装置23では、
像担持体24上に帯電手段25および露光手段26によ
って静電潜像が形成され、現像手段22には現像剤供給
装置21から現像剤が供給されて、この現像剤は前記静
電潜像が形成された像担持体24上に供給される。像担
持体24に供給された現像剤は可視像を形成し、転写手
段27によって転写紙30に転写される。また像担持体
24上に残留した現像剤は回収手段28によって回収さ
れ、現像剤供給装置21に搬送されて収容される。
【0068】現像剤供給装置21は現像剤収容体43と
供給手段44とを有する。現像剤収容体43は、その内
部空間が仕切り壁45によって仕切られており、一方の
内部空間を規定する未使用現像剤収容部46と他方の内
部空間を規定する回収現像剤47とを有する。未使用現
像剤収容部46には、使用者によって補給され、一度も
静電潜像の顕像化に使用されていない未使用現像剤が収
容される。また回収現像剤収容部47には、回収手段2
8によって回収された回収現像剤が収容される。これら
各収容部46,47の下部には、図1および図2の下方
に臨んで開口する吐出口48,49がそれぞれ形成され
る。
【0069】供給手段44は、前記各吐出口48,49
から吐出される未使用現像剤および回収現像剤を収容す
るハウジング51を有する。このハウジング51には、
前記複数の撹拌部材35〜37のうち、現像ローラ34
から離反した撹拌部材35,36の中央領域53に臨ん
で開口する供給口52が形成される。前記中央領域53
は、現像ローラ34の軸線方向中央部に対応する撹拌部
材35,36の中央部分、すなわち各撹拌部材35〜3
7の撹拌動作による現像剤の移動方向Bに平行に延び、
かつ現像ローラ34の軸線方向中央部を含む一仮想平面
上の各撹拌部材35,36の領域に設定される。
【0070】未使用現像剤収容部46の未使用現像剤お
よび回収現像剤収容部47の回収現像剤は、供給手段4
4によって供給口52から中央領域53へ落下して供給
される。すなわち現像剤収容体43は、ケーシング33
の上方に配置される。中央領域53に供給された各現像
剤に、同種現像剤の粉体の成分の塊である濃度塊が存在
する場合、その濃度塊は、撹拌部材35,36の撹拌動
作によってせん断、圧縮および伸張の作用を受けて変形
および細分化されながら前記移動方向Bへ移動する。前
記変形および細分化によって濃度塊の表面積が増加し
て、隣接する濃度塊と混合され易くなる。
【0071】このようにして中央領域53に供給された
各現像剤は、撹拌部材35,36の撹拌動作によって移
動方向Bへ移動されるとともに、各現像剤の成分粒子同
士の衝突によって移動方向Bに垂直な幅方向に移動す
る。現像手段23のケーシング33内を上方から見る
と、中央領域53の各現像剤は、図1に仮想線55,5
6に示されるように中央領域53を頂点とする略三角形
状の領域へ拡散しながら移動することになる。
【0072】本発明の実施の形態では、未使用現像剤お
よび回収現像剤が中央領域53に集中して供給されるの
で、現像手段22に供給されたときの未使用現像剤と回
収現像剤との初期の相対距離が、上記した従来技術のよ
うな撹拌部材の軸線方向全長にわたる領域で供給される
構成と比較して小さく、未使用現像剤と回収現像剤との
粒子の衝突および各粒子間への間隙の落込みによる位置
交換が行われ易くなる。
【0073】このように供給された状態で前記位置交換
が行われ易くなる位置に各現像剤が配置されているの
で、前記撹拌部材35〜37の撹拌動作によってせん
断、圧縮および伸張作用で変形し細分化されながら各成
分の粒子同士の衝突によって拡散される際にも位置交換
が行われ、各現像剤の濃度分布が現像ローラ34の軸線
方向全長にわたって均一になり、この状態で現像ローラ
34に付着させることができる。このようにして回収現
像剤の劣化した特性が未使用現像剤と均一に混合される
ことによって緩和されて、現像剤落ち、可視像の部分的
な白抜けおよび地肌かぶりなどの不具合を防ぐことがで
きる。
【0074】また各現像剤は中央領域53から拡散して
混合されるので、現像ローラ34の軸線方向両端部に付
着する各現像剤は、上記した従来技術と比較して前記移
動方向Bに傾斜して移動する分だけ距離が増え、この距
離の移動に要する時間だけ多く、撹拌部材35〜37に
よって撹拌されることになる。したがって回収現像剤の
塊を確実に細分化し、前記各両端部の回収現像剤の濃度
分布が大きくなることを確実に阻止して、転写紙30の
両端部に上記した不具合が発生することを確実に阻止す
ることができる。
【0075】図3は現像剤供給装置21の縦断面図であ
り、図4は現像剤供給装置21の分解斜視図である。図
1をも参照して、供給手段44は、上記したように現像
剤収容体43の下部に配置されるハウジング51と、ハ
ウジング51内でそのハウジング51の長手方向(図3
の左右方向)に沿う回転軸線61を有する搬送部材62
と、搬送部材62を予め定める一方向Dに回転駆動する
駆動手段63とを含む。ハウジング51は、その軸直角
断面が略U字状の形状を有する。
【0076】搬送部材62の軸線方向両端部には、各搬
送スクリュー70,71よりも大きい外径のフランジ5
7,58が形成される。搬送部材62は、現像収容体4
3の略逆U字状の収容溝59とケーシング51とを相互
に対向して規定される内部空間に配置される。この状態
で、フランジ57,58が前記内部空間の長手方向両端
を塞ぐ。前記内部空間の供給口52よりも長手方向一端
部寄りの第1領域64に未使用現像剤が吐出口48から
落下して供給され、また供給口52よりも長手方向他端
部寄りの第2領域65に回収現像剤が吐出口49から落
下して供給される。
【0077】搬送部材62は、駆動手段63によって回
転駆動されて第1領域64の未使用現像剤を供給口52
へ搬送する第1搬送部67と、第2領域65の回収現像
剤を供給口52へ搬送する第2搬送部68とを有する。
第1および第2搬送部67,68は、ハウジング51の
長手方向に沿う共通の回転軸69と、この回転軸69上
に形成され、第1搬送部67と第2搬送部68とで巻き
方向が相互に逆の螺旋状の搬送スクリュー70,71と
を有する。回転軸69は、その軸線方向両端部がハウジ
ング51と前記収容溝59が形成される収容溝部とに挟
持されて軸支され、かつ軸線方向他端部がハウジング5
1から外方に突出して駆動手段63に連結される。
【0078】駆動手段63は、たとえばモータによって
実現され、第1および第2搬送部67,68を矢符D方
向へ回転駆動する。これによって第1および第2領域6
4,65の各現像剤が搬送スクリュー70,71に押圧
されて、相互に近接する搬送方向E1,E2にそれぞれ
搬送される。このようにして搬送される未使用現像剤お
よび回収現像剤は、第1および第2搬送部67,68が
相互に対向する会合領域72で会合し、混合されてから
供給口52を介して前記中央領域53に落下供給され
る。供給口52が形成されるハウジング51部分は、会
合領域72から供給口52に近付くに連れて縮径する円
錐台状の形状を有し、会合領域72にそれぞれ搬送され
た各現像剤を、不所望に凝集し塊状に形成することなく
円滑に供給口52に案内して混合させることができる。
【0079】このように各現像剤が中央領域53に供給
される前段階で予備的に混合されるので、各現像剤の混
合状態に偏りが発生し難くなり、各撹拌部材35〜37
の撹拌動作によって均一な濃度分布となるように混合す
ることができる。これによって現像剤落ち、可視像の部
分的な白抜けおよび地肌かぶりなどの不具合を確実に阻
止することができる。
【0080】図5は、搬送部材62を示す正面図であ
る。図1をも参照して、第1および第2搬送部67,6
8は、1個の駆動手段63によって回転駆動されるの
で、第1および第2搬送部67,68の各回転数および
各回転時間は同一であり、いずれか一方だけが回転駆動
されている状態は有り得ず、両方が回転駆動された状態
または回転駆動が停止された状態となる。したがって、
第1および第2搬送部67,68の未使用現像剤および
回収現像剤の各搬送量は、回転軸69が回転駆動される
ときに各搬送スクリュー70,71が回転軸線61に沿
う方向に外観上移動する距離と、各搬送スクリュー7
0,71の周縁を含む仮想円筒断面積との積で表され
る。第1および第2搬送部67,68の単位時間当りの
現像剤搬送量は、式1によって求めることができる。
【0081】 M = ρ・(π/4)・d2・i・p・n …(1) 式1においてρは現像剤密度であり、dは各搬送スクリ
ュー70,71の直径であり、iは各搬送スクリュー7
0,71の条数であり、pは各搬送スクリュー70,7
1の軸線に沿う間隔であるピッチであり、nは回転軸6
9の回転数である。回転軸69の回転数の単位はrpm
である。したがってMは1分間当りの現像剤搬送量であ
り、直径dの断面を有する円筒状の物体が軸線方向に沿
って1分間移動したときにできる移動分の体積に相当す
る。1秒間当りの現像剤搬送量mは、m=M/60で表
示される。回転数nは第1および第2搬送部67,68
で一定であるので、各搬送スクリュー70,71の有効
径d1,d2、条数i1,i2およびピッチp1,p2
のうちいずれか1つまたは2つ以上の組合わせで、第1
および第2搬送部で相互に異なる値に設定することによ
って、第1および第2搬送部67,68の各現像剤搬送
量M1,M2を相対的に変化させることができ、供給口
52から供給される未使用現像剤と回収現像剤との混合
比(=M1:M2)を調整することができる。
【0082】未使用現像剤と回収現像剤との混合比は、
未使用現像剤の割合を高くすることによって現像精度低
下を防止し、かつ現像剤落ちが生じない安定した画像を
形成することができるので、未使用現像剤を回収現像剤
よりも多くすることが望ましい。本発明の実施の形態で
は、上記した混合比は予め定める比に設定される。この
予め定める比は、重量比で未使用現像剤が7、回収現像
剤が3に設定される。
【0083】画像形成装置23は、回収手段28によっ
て回収される回収現像剤の量が、現像手段22から像担
持体24上に供給される現像剤量の約20%前後であ
る。上記した各従来技術では、回収現像剤は、繰返して
静電潜像の顕像化に使用されると特性が劣化して帯電し
にくくなったり、または逆極性に帯電する現像剤が含ま
れるようになって画像濃度の低下、および地肌汚れの増
大などの不具合を回避するために、回収現像剤の供給量
を経時的に減少させている。このため回収現像剤収容部
内の回収現像剤は経時的に増加し続け、回収現像剤が溢
れてしまったり、回収現像剤収容部内の圧力の増大によ
って凝集してしまい、回収現像剤の供給不良および回収
現像剤の塊が静電潜像の顕像化に使用されて画像欠けや
帯電不良回収剤による地肌汚れなどの画像の劣化という
不具合が生じる可能性がある。
【0084】しかしながら本発明の実施の形態では、回
収手段28によって回収される回収現像剤の量(約20
%)よりも現像手段22に供給される回収現像剤の量
(30%)の方が多いように、前記予め定める比が設定
されており、この比は一定であるので、回収現像剤が回
収現像剤収容部47内に溢れてしまったり、または凝集
してしまうという不具合を確実に阻止することができ
る。
【0085】再び図3および図4を参照して、未使用現
像剤収容部46は高さHが回収現像剤収容部47と同一
であり、かつ水平断面積が回収現像剤収容部47よりも
大きくなるように、たとえば未使用現像剤収容部の収容
容積が7、回収現像剤収容部47の収容容積が3となる
ように形成される。静電潜像の顕像化に利用される現像
剤のうち大部分は未使用現像剤が占めているので、回収
現像剤収容部47が未使用現像剤収容部46より小さく
ても支障が生じない。このように回収現像剤収容部47
を可及的に小さくして、その分、未使用現像剤収容部4
6を大きく構成することによって、画像形成装置23全
体の空間利用率が向上し、かつ未使用現像剤の使用者に
よる補充頻度を低減させることができ、利便性が向上さ
れる。
【0086】また未使用現像剤収容部46および回収現
像剤収容部47の各収容空間の上部は、仕切り壁45の
上部に複数(本実施の形態では2)形成されるV字状の
切欠き75によって規定される通路によって連通され
る。たとえば画像形成装置23が高温高湿の環境下に設
けられる場合に、像担持体74上の現像剤の転写効率が
低下して多くの現像剤が回収現像剤収容部47に搬送さ
れて収容されることがある。このような場合、回収現像
剤収容部47の収容容積を越えて回収現像剤が回収され
ると、その超過分が前記切欠き75を介して現像剤が未
使用現像剤収容部47に流入するので、回収現像剤収容
部47内での凝集によって塊が形成されるという不具合
を確実に阻止することができる。
【0087】再び図2を参照して、画像形成装置23
は、現像手段22のケーシング33内の現像剤の濃度を
検出する透磁率式のTセンサ81と、未使用現像剤収容
部46内の未使用現像剤の残存量を検出する残存量検出
センサ82と、Tセンサ81および検出センサ82の各
出力に応答して、搬送部材62を駆動する駆動手段63
および排出手段42を駆動する排出部駆動手段84を制
御する制御手段83とを有する。制御手段83は、画像
形成装置に備えられる中央演算処理装置(略称:CP
U)によって実現され、上記した各駆動手段63,84
の他に、現像手段22、像担持体24、帯電手段25、
露光手段26、転写手段27、回収手段28および除電
手段29をそれぞれ駆動する図示しない各駆動手段をも
制御する。
【0088】図6は、制御手段83の制御動作を説明す
るためのフローチャートである。ステップa1からステ
ップa2に移り、電源がオンされると、ステップa3に
移る。このステップa3では、ウオームアップ動作が開
始され、搬送部材62が回転駆動されて未使用現像剤お
よび回収現像剤が現像手段22に供給されるとともに、
各撹拌部材35〜37の撹拌動作が開始される。
【0089】次にステップa4では、残存量検出センサ
82の出力によって未使用現像剤収容部46内の未使用
現像剤の量Sが所定の量S1に達しているか否かが判断
され、この判断が肯定されるとステップa5に移り、コ
ピー動作が開始され、ステップa6に移る。
【0090】ステップa6では、現像手段22のケーシ
ング33内の現像剤の濃度T/Dが所定の濃度T1/D
1に達しているか否かが判断される。この判断が肯定さ
れるとステップa7に移る。
【0091】このステップa7では、画像形成が行われ
る像担持体24が回転方向Aに回転駆動され帯電手段2
5によって像担持体24の外周面が均一に帯電され、露
光手段26によって原稿画像が像担持体24に露光さ
れ、原稿画像の静電潜像が形成される。像担持体24の
回転駆動によって前記静電潜像が現像手段22の位置に
到達すると、現像ローラ34上の現像剤が静電潜像の前
記露光された部分に付着し、これによって静電潜像が顕
像化されて、可視像が形成される。この可視像が転写手
段27に到達すると、図示しない給紙ローラによって同
期して搬送される転写紙30に可視像が転写される。こ
の転写後に像担持体24に残留する現像剤は、回収手段
28の回収ブレード41によって掻き落とされて除去さ
れる。また可視像が転写された転写紙30は、定着処理
が施され、これによって画像形成工程が終了する。
【0092】ステップa8では、現像すべき原稿画像が
存在しないか否かが判断され、この判断が肯定されると
ステップa9に移り、コピー動作が完了し、次にステッ
プa10に移り、全動作が終了される。
【0093】前記ステップa4において、未使用現像剤
収容部46内の未使用現像剤の残存量Sが所定の量S1
に達していないと判断されると、ステップa11に移
り、画像形成装置23の操作部に設けられるトナー補充
ランプが点灯され、ステップa12に移る。このステッ
プa12では、排出手段42の排出動作が停止される。
次に、ステップa13で未使用現像剤収容部46に未使
用現像剤が補充されると、ステップa14に移り、トナ
ー補充ランプの点灯が解除され、ステップa4に戻り、
未使用現像剤が所定量だけ収容されているか否かが再び
判断される。
【0094】画像形成装置23は、未使用現像剤収容部
46内の未使用現像剤の残留量が減少した状態で搬送部
材62を回転駆動し続けると、静電潜像の顕像化に使用
される現像剤の混合比が前記予め定める比に維持できな
くなるだけでなく、静電潜像の顕像化に必要な現像材料
自体が不足し、画質低下を招来する恐れがある。そこ
で、本発明の実施の形態では、未使用現像剤収容部46
の未使用現像剤の残留量Sを検出する検出手段82を設
け、この残留量Sが所定の量S1よりも少なくなったと
きにトナー補充ランプを点灯させて使用者に未使用現像
剤の補充を促すことができ、上記した不具合を未然に回
避することができる。
【0095】またステップa6において、ケーシング3
3内の現像剤の濃度T/Dが所定濃度T1/D1に達し
ていないと判断されると、ステップa15に移り、駆動
手段63によって搬送部材62が回転駆動され、未使用
現像剤および回収現像剤が現像手段22に供給される。
【0096】図7は、画像形成装置23の画像濃度ID
およびかぶり度BGの推移状態を示すグラフである。横
軸には画像形成枚数を示し、左側の縦軸は画像濃度ID
を示し、右側の縦軸はかぶり度BGを示している。画像
形成枚数が13万枚になるまでは未使用現像剤だけで画
像形成を行っている。画像形成枚数が13万枚から15
万枚になるまでは、重量比で30%の回収現像剤を用い
ている。比較例として画像形成枚数が16万枚から18
万枚になるまでは、回収現像剤を重量比で50%用いて
いる。回収現像剤の比率が30%であるときには、画像
形成枚数が増加しても現像剤の特性はほぼ安定に推移し
ていることが判る。しかしながら回収現像剤の比率が5
0%であるときには画像濃度IDが安定しているが、か
ぶり度BGが増加して地肌汚れが顕著になり、画質が劣
化することが判る。
【0097】図8は、画像形成装置23の現像剤の帯電
量Q/Mおよび現像剤濃度T/Dの推移状態を示すグラ
フである。横軸は画像形成枚数を示し、左側の縦軸は現
像剤の帯電量Q/Mを示し右側の縦軸は現像剤濃度T/
Dを示す回収現像剤の比率が30%であるときには、画
像形成枚数が増加しても帯電量Q/Mおよび現像剤濃度
T/Dはほぼ安定的に推移しているが、回収現像剤の比
率が50%であるときには、画像形成枚数の増加に伴っ
て現像剤濃度T/Dが上昇するにもかかわらず、帯電量
Q/Mが低下することが判る。これによってかぶり度B
Gが増加し、地肌汚れが顕著になって急激に画質が劣化
することが判る。
【0098】図9は、画像形成装置23の現像剤消費量
と転写効率の推移状態を示すグラフである。横軸は画像
形成枚数を示し、左側の縦軸は現像剤消費量を示し、右
側の縦軸は転写効率を示している。ここで転写効率と
は、静電潜像に供給された現像剤の量と用紙に転写され
た現像剤の量との比である。図9に示されるように、転
写効率は回収現像剤の比率が30%および50%である
ときにかかわらずほぼ一定して推移していることが、現
像剤消費量は回収現像剤の比率が50%であるときの方
が増大していることが判る。
【0099】図7〜図9に示しように、未使用現像剤と
回収現像剤との混合比を重量比で未使用現像剤を7、回
収現像剤を3とすると、画像形成枚数が増加しても現像
剤の特性はほぼ安定的に推移することが判る。また未使
用現像剤を5、回収現像剤を5とすると、帯電量Q/M
が低下して現像剤濃度T/Dが上昇し、この結果、画像
濃度IDは影響を受けないけれども、地肌かぶりDGは
増大することが判る。また未使用現像剤を5、回収現像
剤を5とすると、転写効率の変化は少ないけれども、現
像剤の消費量が増大することが判る。
【0100】図10は、本発明の実施の他の形態の搬送
部材62aを示す正面図である。この実施の形態は、上
述した図1〜図9に示す実施の形態に類似し、対応する
部分には同一の参照符に添え字aを付し、説明は省略す
る。搬送部材62aは、ハウジング51の長手方向に沿
う共通の回転軸線61aに沿って連結され、第1搬送部
67aと第2搬送部68aとで巻き方向が相互に逆の搬
送コイル70a,71aを有する。第1および第2領域
64,65の各現像剤は、搬送部材62aが回転軸線6
1aまわりに一方向Dに回転駆動されることによって、
各搬送コイル70a,71aに押圧されて供給口52に
それぞれ搬送される。各搬送コイル70a,71aによ
る各現像剤の単位時間当りの搬送量は、下記の式2によ
って求めることができる。
【0101】 M = ρ・(π/4)・d2・p・n …(2) 式2において、ρは現像剤密度であり、dはコイル内径
であり、nはコイルの回転数(単位はrpm)である。
現像剤搬送量Mは、直径dの断面を有する円筒状の物体
が軸線方向61に沿って1分間移動したときの移動分の
体積に相当する。各搬送コイル70a,71aは、相互
に連結され、駆動手段63による回転駆動時に、回転数
および回転時間が同一であるので、未使用現像剤と回収
現像剤との混合比は、各搬送コイル70a,71aの各
現像剤搬送量の比に同一になる。各現像剤搬送量M1
a,M2aは、各搬送コイル70a,71aのコイル内
径d1a,d2aおよびコイルピッチp1a,p2aの
うち1つまたは両者の組合わせによって任意に設定する
ことができるので、各現像剤の混合比を上記した予め定
める比に設定することができる。これによって所定の混
合比で現像手段22へ精度良く各現像剤を供給すること
ができる。
【0102】また、この本実施の形態では第1および第
2領域64,65の各現像剤がコイルの内側の空間を矢
符E1,E2方向に搬送されるので、上記した図1〜図
9に示す実施の形態の搬送スクリュー70,71を用い
た構成と比較して、各現像剤の搬送の際にむやみな圧力
が各現像剤に作用しても、搬送方向E1,E2下流側の
現像剤が供給口52に押出され、これによって凝集によ
る塊の形成を阻止することができ、現像剤落ち、可視像
の白地部抜けおよび地肌かぶりなどの不具合を確実に回
避することができる。
【0103】図11は、本発明の実施のさらに他の形態
である現像剤補給装置の分解斜視図である。この現像剤
供給装置は、上記した図1〜図10に示す各実施の形態
に類似し、対応する部分には同一の参照符に添え字bを
付し、説明は省略する。この実施の形態において注目す
べきは、未使用現像剤収容部46bが着脱自在に設けら
れることである。
【0104】未使用現像剤収容部46bおよび回収現像
剤収容部47bの底部には、搬送部材62bが収容され
る収容溝59b1,59b2がそれぞれ形成される。ま
た、前記各収容部4b6,47bは、未使用現像剤収容
部46bが現像剤供給装置に装着された状態で対向する
側壁87,88をそれぞれ有し、これらの側壁87,8
8の上縁部には、回収現像剤収容部47bの収容容積を
超えて回収現像剤が回収されたときの未使用現像剤収容
部46bへの通路となる切欠き89が形成される。
【0105】この実施の形態によれば、使用者が未使用
現像剤を補充するときに未使用現像剤収容部46bを現
像剤供給装置から取外して補充することができ、利便性
が向上される。また未使用現像剤収容部46bの底部に
は、未使用現像剤収容部46bを取外した状態で前記吐
出口48を塞ぐ蓋部材が設けられており、補充された未
使用現像剤が、未使用現像剤収容部46bが装着される
前に不所望に流出することを防ぐことができる。
【0106】図12は、本発明の実施のさらに他の形態
である現像剤供給装置の縦断面図である。この現像剤供
給装置は、上記した図1〜図11に示す各実施の形態に
類似し、対応する部分には同一の参照符に添え字cを付
し、説明は省略する。この実施の形態において注目すべ
きは、搬送部材62cと駆動手段63cとの間の動力伝
達経路上に取付けられ、駆動手段63cの出力を搬送部
材62cに伝達および伝達を解除する断続器91と、こ
の断続器91の伝達状態および伝達解除状態との切換え
動作を制御する制御手段92とを備えることである。
【0107】断続器は、たとえば、電磁コイルとプラン
ジャとばね部材とによって実現され、電磁コイルの励
磁、非励磁によってプランジャが駆動されて伝達状態お
よび伝達解除状態が切換えられる。
【0108】また制御手段92は、断続器91の前記伝
達状態および伝達解除状態への切換え動作を、供給口5
2cから供給される各現像剤の供給流量が所定の流量と
なるように制御する。これによって、たとえば駆動手段
63による搬送部材62cの回転数の制御が困難な場
合、前記供給流量を、断続器91の動力伝達状態の継続
時間を制御することによって容易に調整することができ
る。制御手段92は、断続器91を伝達状態または伝達
解除状態に切換えるだけで流量を調整することができる
ので、制御手段92の構成の簡易化が図られる。
【0109】図13は、本発明の実施のさらに他の形態
の搬送部材62dを示す正面図である。また図14は、
本発明の実施のさらに他の形態の搬送部材62eを示す
正面図である。これらの各実施の形態は、上記した図1
〜図12に示す各実施の形態の構成にそれぞれ類似し、
対応する部分には同一の参照符に添え字d,eをそれぞ
れ付して説明は省略する。これらの実施の形態において
注目すべきは、搬送部材62d,62eが第1搬送部6
7d,67eと第2搬送部68d,68eとが係合部9
3,94によって相互に分離可能に接続されることであ
る。これらの実施の形態によれば、搬送部材62d,6
2eを、第1および第2搬送部67d,67e,68
d,68eの一体形成が困難な場合に、別々に製造して
組立てることができるので、搬送部材の製造が容易とな
る。
【0110】また上述した図11に示す実施の形態のよ
うに、未使用現像剤収容部が着脱自在に設けられる構成
では、各収容部46b,47bの収容溝59b1,59
b2にそれぞれ第1および第2搬送部67d,67e,
68d,68eをそれぞれ組込んでおき、現像剤供給装
置に装着する際に、各端部が相互に接続される構成にし
ても良い。
【0111】図15は、本発明の実施のさらに他の形態
の制御手段の制御動作を説明するためのフローチャート
である。この実施の形態の制御手段は、上記した図6に
示す制御手段63の制御動作に類似し、対応するステッ
プには同一の参照符を付し、説明は省略する。この実施
の形態において注目すべきは、ステップa4において、
残存量検出センサ82の出力により、未使用現像剤収容
部に残存する未使用現像剤の量Sが所定の量S1以上で
あると判断された後、ステップb1に移る。ステップb
1では、回収現像剤収容部に収容される回収現像剤の収
容量Kが回収現像剤収容部の最大収容量K1を超えてい
るか否かが判断され、またステップb2において回収現
像剤が所定の量K2、たとえば前記最大収容量K1の7
0%以上収容されているか否かが判断され、これらステ
ップb1およびb2における判断が肯定された場合に
は、ステップb3で排出部駆動手段84による排出手段
42の駆動が停止されることである。
【0112】この実施の形態によれば、回収現像剤収容
部47に回収現像剤の収容量Kが不所望に増加して、凝
集し塊が形成されるという不具合を回避することができ
る。
【0113】図16は、本発明の実施のさらに他の形態
の制御手段の制御動作を説明するためのフローチャート
である。この制御手段の制御動作は、上記した図6およ
び図15に示す制御手段の制御動作に類似し、対応する
ステップには同一の参照符を付し、説明は省略する。こ
の実施の形態において注目すべきは、ステップa3にお
いてウオームアップ開始後、ステップb1に移り回収現
像剤収容部47が満杯か否かを判断し、この判断が否定
されると、ステップa4に移り、検出センサ82の出力
に基づいて未使用現像剤収容部46内の収容量が所定の
量S1に達しているか否かが判断されることである。ス
テップa4で判断が否定されると、ステップc1に移
り、各駆動手段63,84がOFFされ、次にステップ
a11,a13,a14がこの順で行われた後、再びス
テップa3に移り、ウォームアップ動作が開始される。
またステップa7において画像形成工程が終了した後、
ステップa8で現像すべき原稿画像がまだ存在すると判
断されると、再びステップa3に移り、ウオームアップ
動作が開始される。
【0114】この実施の形態によれば、ウオームアップ
動作開始後、すぐに回収現像剤収容部47において回収
現像剤が満杯になっているか否かを判断されるので、上
記した凝集による塊の形成などの不具合を確実に回避す
ることができる。また1枚の転写紙30に原稿画像を転
写する毎にウオームアップ動作が開始されるので、現像
手段22の撹拌部材35〜37が1枚の転写紙への転写
毎に撹拌動作が行われ、ケーシング33内の各現像剤
を、より均一に混合することができる。
【0115】図17は、本発明の実施のさらに他の形態
である現像剤供給装置の分解斜視図である。この現像剤
供給装置は、上記した図1〜図16に示す各実施の形態
に類似し、対応する部分には同一の参照符に添え字fを
付し、説明は省略する。この実施の形態において注目す
べきは、各収容部46f,47f間の仕切り壁45fの
上部に台形状の通路を規定する切欠き75fが形成され
ることである。このような実施の形態であっても上記し
た各実施の形態と同様に、回収現像剤収容部47fの収
容容積を越えて回収される回収現像剤が未使用現像剤収
容部46fに流入して、回収現像剤収容部47f内の圧
力の増加による凝集およびそれに起因する回収現像剤の
塊状化などの不具合を未然に阻止することができる。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、供給手段は回収現像剤
および未使用現像剤を撹拌部材の中央領域に供給するの
で、前記現像剤が、ケーシング内で撹拌部材の撹拌動作
によって中央領域から現像ローラに向かう移動方向に移
動するとともに、この移動方向に垂直な方向にも拡散し
て移動する際に、各現像剤粒子の位置交換が行われて現
像ローラの軸線方向全長にわたって均一な混合比となる
ように充分に混合することができ、上記した現像剤落
ち、可視像の部分的な白抜けおよび地肌かぶりなどの不
具合を防ぐことができる。
【0117】また中央領域に形成された供給口52から
集中して供給されるので、撹拌される前段階の回収現像
剤と未使用現像剤との相対的な距離が、回収現像剤と未
使用現像剤とを個別的にケーシングに落下して供給する
従来技術の構成と比較して短い。したがって各現像剤の
粒子の衝突および各粒子間の間隙への落込みによる各粒
子の位置交換が行われやすく、回収現像剤および未使用
現像剤がより均一な混合比になるようにすることができ
る。
【0118】特に現像ローラの軸線方向両端部に付着す
る各現像剤は、前記中央領域から現像ローラの軸線方向
に沿う距離の分だけ従来技術の構成と比較して長い移動
距離を移動しつつ攪拌されるので、現像ローラの両端部
付近に付着する前に撹拌部材によって余分に撹拌、混合
される。したがって各現像剤が現像ローラの軸線方向両
端部に到達した時点で、各現像剤の偏りをなくし、均一
な濃度分布として静電潜像の顕像化に利用できる。
【0119】本発明によれば、ハウジングの供給口に、
各収容部の各現像剤が集中して導かれるので、この供給
口から中央領域に流出する際に予備的に混合された状態
で、撹拌部材によって撹拌、混合することができ、した
がって均一な濃度分布で、現像ローラに付着させること
ができる。
【0120】本発明によれば、回収現像剤および未使用
現像剤が供給口から中央領域に供給される前に、第1お
よび第2領域64,65で搬送スクリュー70,70
d;71,71dおよび搬送コイル70a,70e;7
1a,71eによって搬送されつつ攪拌されるので、未
使用現像剤と回収現像剤との混合状態に偏りが発生し難
くなり、画像形成の安定化を図るとともに回収現像剤の
利用効率を向上することができる。
【0121】また搬送スクリュー70,70d;71,
71dが形成された共通の回転軸69を駆動し、また共
通の回転軸61a,61eに沿って連結される搬送コイ
ル70a,70e;71a,71eを駆動することによ
って、本発明の現像剤供給装置では回収現像剤および未
使用現像剤を現像手段へ供給するための供給駆動手段が
1つで済み、かつ制御手段もこの供給駆動手段を制御し
得る構成であればよいので、制御構成の簡易化および機
構の簡素化を図ることができ、現像剤供給装置の製造コ
ストを低減することができる。
【0122】第1および第2搬送部の現像剤の各搬送
量、したがって供給口から現像手段に供給される未使用
現像剤および回収現像剤の混合比を予め定める比に設定
することができる。前記予め定める比は、回収される回
収量よりも現像手段に供給されて静電潜像の顕像化に使
用される未使用現像剤の量の方が多く、かつ静電潜像の
現像を安定して行うことができるような比に設定され、
回収現像剤収容部に収容される回収現像剤の量の増加を
阻止し、回収現像剤収容部内に回収現像剤が一杯となり
溢れてしまうという不具合を無くすとともに、画像濃度
の低下および地肌汚れなどの不具合を回避し、高品質の
画像を形成することができる。
【0123】回転軸を一方向に回転駆動することによっ
て、第1および第2領域の各現像剤を第1および第2搬
送部の各搬送スクリューおよび搬送コイルによって供給
口に搬送することができるので、各現像剤を現像手段へ
供給するための供給駆動手段が1個で済み、上記した各
従来技術と比較して、製造コストの低下を図ることがで
きる。また供給口から供給される回収現像剤および未使
用現像剤の流量は、回転軸の回転数および回転時間にそ
れぞれ比例するので、供給口52からその下方のケーシ
ング33内の攪拌部材35〜37の軸線方向中央に落下
供給される現像剤の供給量を制御する構成を簡易化する
ことができる。
【0124】第1および第2領域からそれぞれ搬送され
る未使用現像剤および回収現像剤の搬送量の比、したが
って供給口から供給される未使用現像剤および回収現像
剤の混合比が前記予め定める比となるように精度よく調
整することができる。
【0125】本発明によれば、供給口52からケーシン
グ33の攪拌部材35〜37上へ供給される未使用現像
剤および回収現像剤の混合比が前記予め定める比となる
ように精度よく調整することができる。前記各高さは、
たとえば各搬送スクリューの外径を同一とし、第1およ
び第2搬送部の各回転軸部分の各直径を前記予め定める
比にしてもよい。
【0126】本発明によれば、供給口52からケーシン
グ33の攪拌部材35〜37上へ供給される回収現像剤
および未使用現像剤の混合比を前記予め定める比にする
ことができる。本発明では、特に軸線方向に隣接する各
搬送スクリューと回転軸の外周面とハウジングの内周面
とで規定される現像剤搬送空間が、各現像剤の搬送経路
全長にわたって一定となるので、搬送中に現像剤がむや
みに圧縮し凝集され塊状になるという不具合を回避する
ことができる。
【0127】本発明によれば、未使用現像剤用搬送スク
リュー70,70dと回収現像剤用搬送スクリュー7
1,71dの各搬送量の比、したがって供給口から供給
される回収現像剤および未使用現像剤の混合比を前記予
め定める比にすることができる。このように供給口から
供給される各現像剤の混合比を決定する条件として、各
搬送スクリューの間隔、高さおよび条数の組合わせを独
立して選択することができるので、未使用現像剤用搬送
スクリュー70,70dと回収現像剤用搬送スクリュー
71,71dの設計自由度が高まり、現像剤搬送量の調
整をより精度良く行うことができる。
【0128】本発明によれば、搬送コイルを回転軸線ま
わりに一方向に回転駆動することによって、第1および
第2領域の各現像剤が供給口にそれぞれ搬送される。各
現像剤が、搬送コイルに押圧されて供給口へ移動すると
き、現像剤にむやみに大きい圧力が作用すると、搬送方
向下流側の現像剤が搬送コイルのコイル部分よりも内側
から供給口に押出されるので、搬送される現像剤が圧縮
し凝集されて塊状になるという不具合を無くすことがで
きる。
【0129】本発明によれば、前記予め定める比に設定
されるので、供給口へ搬送される各現像剤の混合比を前
記予め定める比に同一にすることができる。
【0130】本発明によれば、第1および第2搬送部の
各搬送コイルの各コイル径が予め定める比に設定される
ので、供給口へ搬送される回収現像剤および未使用現像
剤の混合比を前記予め定める比にすることができる。
【0131】本発明によれば、供給口から現像手段に供
給される各現像剤の混合比を前記予め定める比にするこ
とができるとともに、このような混合比を最適な比とす
るために、各搬送コイルの間隔および条数を独立して様
々な組合わせで選択することができるので、搬送コイル
の設計の自由度が高まり、現像剤搬送量の調整がより精
密に行うことができる。
【0132】
【0133】本発明によれば、現像手段へ供給される未
使用現像剤および回収現像剤との混合比を、未使用現像
剤の割合が大きく設定されていても、無理なくその混合
比に追従させて確実に未使用現像剤および回収現像剤を
供給することができるとともに、未使用現像剤収容部お
よび回収現像剤収容部が配置される空間を有効に利用す
ることができる。
【0134】本発明によれば、前述の第1および第2搬
送部は、相互に分離可能に接続可能なので、第1および
第2搬送部を一体的に形成することが困難な場合であっ
ても、各搬送部を別々に形成してから、各搬送部を相互
に接続することによって、現像剤供給装置を容易に製造
することができる。本発明によれば、制御手段83,9
2は、ケーシング33内の現像剤の濃度を検出する濃度
検出センサ81と、未使用現像剤収容部46内の残存量
を検出する残存量検出センサ82との出力に応答して、
前述の図6、図15および図16などのような供給駆動
手段63および排出駆動手段84の動作を自動的に制御
し、これによって回収現像剤と未使用現像剤との均一な
濃度分布で現像ローラによって現像動作を行うことがで
き、現像剤落ち、可視像の部分的な白抜けおよび地肌か
ぶりなどの不具合を回避することが確実になる。
【0135】本発明によれば、供給駆動手段63には、
動力伝達経路上に取付けられる断続器の伝達および伝達
解除の切換え動作が制御されて未使用現像剤および回収
現像剤の搬送量を予め定める流量となるように精度良く
調整することができる。制御手段は、断続器の伝達状態
から伝達解除状態への切換え動作を行って前述の第1お
よび第2搬送部を同時に停止した状態にするので、その
後、未使用現像剤の補給を使用者に促せば良く、所定の
混合比を維持するとともに所定の供給量だけ各現像剤を
供給することができ、上記した現像剤の特性低下および
可視像の画質低下という不具合を未然に防止することが
できる。
【0136】
【0137】本発明によれば、未使用現像剤収容部が着
脱自在に設けられるので、この収容部内に収容される未
使用現像剤が少なくなった場合、前記未使用現像剤収容
部だけを取外して未使用現像剤の補給を容易に行うこと
ができ、利便性が向上される。
【0138】本発明によれば、回収現像剤収容部に収容
された回収現像剤の収容量が大きくなると、回収現像剤
収容部の収容空間の上部に収容される回収現像剤が通路
を通過して未使用現像剤収容部に流入して収容されるの
で、回収現像剤収容部の収容容積を超えて回収現像剤が
搬送され、回収現像剤が溢れてしまったり、回収現像剤
収容部内の圧力の増大によって回収現像剤が凝集してし
まい、回収現像剤の供給不良および回収現像剤の塊状化
に起因する画像の欠けなどの不具合を、未然に回避する
ことができる。
【0139】本発明によれば、現像ローラには、その軸
線方向全長にわたって均一な濃度分布となるように未使
用現像剤と回収現像剤とが付着するので、画像濃度低下
および地肌汚れなどの不具合の発生を阻止し、高品質の
画像を形成することができる。特に本発明では、撹拌部
材の前記現像ローラの軸線方向中央部に対応する中央領
域に未使用現像剤および回収現像剤が集中的に供給され
る。したがって、撹拌部材の撹拌動作によって各現像剤
が現像ローラに向けて移動する際に、その移動する方向
に垂直な方向へ拡散するので、各現像剤の成分の位置交
換が容易となり、各現像剤を均一な濃度分布となるよう
に混合することができる。このようにして回収現像剤の
劣化した特性が未使用現像剤と混合により緩和され、現
像ローラの軸線方向両端部に到達した時点で、上記した
不具合の発生しない現像剤特性となり、転写紙の全面に
わたって安定した画像を提供することができる。このよ
うにして回収現像剤を有効に再利用し現像剤の消費量を
低減させるとともに、産業廃棄物への発生を阻止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の現像剤供給装置21お
よび現像手段22を簡略化して示す斜視図である。
【図2】現像剤供給装置21を備える画像形成装置23
を簡略化して示す側面図である。
【図3】現像剤供給装置21の縦断面図である。
【図4】現像剤供給装置21の分解斜視図である。
【図5】搬送部材62の正面図である。
【図6】制御手段83の制御動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】画像形成装置23の画像濃度IDおよびかぶり
度DGDの推移状態を示すグラフである。
【図8】画像形成装置23の現像剤の帯電量Q/Mおよ
び現像剤濃度T/Dの推移状態を示すグラフである。
【図9】現像剤形成装置23の現像剤消費量と転写効率
が推移状態を示すグラフである。
【図10】本発明の実施の他の形態の搬送部材62aを
示す正面図である。
【図11】本発明の実施のさらに他の形態の現像剤供給
装置を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態の現像剤供給
装置を示す分解斜視図である。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態の搬送部材6
2dを示す正面図である。
【図14】本発明の実施のさらに他の形態の搬送部材6
2eを示す正面図である。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態の制御手段の
制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態の制御手段の
制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の実施のさらに他の形態の現像剤供給
装置を示す分解斜視図である。
【図18】典型的な従来技術の現像剤供給装置を簡略化
して示す側面図である。
【符号の説明】
21 現像剤供給装置 22 現像手段 23 画像形成装置 24 像担持体 28 回収手段 33 ケーシング 34 現像ローラ 35〜37 撹拌部材 42 排出手段 44 供給手段 45 仕切り壁 46,46b,47c,46f 未使用現像剤収容部 47,47b,47c,47f 回収現像剤収容部 51,51b,51c,51f ハウジング 52,52b,52c,52f 供給口 53 中央領域 61,61a,61d,61e 現像ローラ34の回転
軸線 62,62a〜62f 搬送部材 63 駆動手段 64 第1領域 65 第2領域 67,67a〜67f 第1搬送部 68,68a〜68f 第2搬送部 69,69b,69c,69d 回転軸 70,70d,71,71d 搬送スクリュー 70a,70e,71a,71e 搬送コイル 75,75f 切欠き 83,92 制御手段 91 断続器
フロントページの続き (72)発明者 米田 春子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−78699(JP,A) 特開 平8−44179(JP,A) 特開 昭63−124071(JP,A) 特開 平10−240011(JP,A) 特開 平2−33169(JP,A) 特開 平4−237079(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 112 G03G 15/08 110 G03G 15/08 507 G03G 21/10

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)回収現像剤と未使用現像剤とが混
    合された現像剤を収容するケーシング33と、 (b)像担持体24上に形成された静電潜像を、ケーシ
    ング33内の現像剤によって顕像化する現像ローラ34
    と、 (c)現像ローラ34に平行に配置され、現像ローラ3
    4の軸線方向中央部に対応する中央領域53から現像剤
    を、撹拌しつつ、現像ローラ34に、その現像ローラ3
    4の軸線方向全長にわたって移動する撹拌部材35〜3
    7と、 (d)現像剤によって顕像化された像を、転写紙30に
    転写した後に、像担持体24に残留している現像剤を回
    収する回収手段28と、 (e)ケーシング33の上方に配置される現像剤収容体
    43であって、 未使用現像剤を収容する未使用現像剤収容部46と、 回収手段28によって回収した回収現像剤を収容し、未
    使用現像剤収容部46よりも収容容積が小さい回収現像
    剤収容部47とが、 現像ローラ34の軸線方向に隣接して配置され、 未使用現像剤収容部46の下部に未使用現像剤吐出口4
    8が形成され、 回収現像剤収容部47の下部に回収現像剤吐出口49が
    形成される現像剤収容体43と、 (f)回収手段28によって回収した回収現像剤を、回
    収現像剤収容部47に導いて排出する排出手段42と、 (g)排出手段42を駆動する排出駆動手段84と、 (h)供給手段44であって、 (h1)現像剤収容体43の下部に配置されるハウジン
    グ51であって、 現像ローラ34の軸線方向中央部に対応する撹拌部材3
    5〜37の前記中央領域53に、下方に開口した供給口
    52が形成され、 未使用現像剤吐出口48から供給口52に連なる第1領
    域64と、 回収現像剤吐出口49から供給口52に連なる第2領域
    65とが、ハウジング51の長手方向に連なって形成さ
    れるハウジング51と、 (h2)ハウジング51内に配置される搬送部材62,
    62dであって、 第1領域64に設けられる未使用現像剤用搬送スクリュ
    ー70,70dと、 第2領域65に設けられる回収現像剤用搬送スクリュー
    71,71dとが、 前記長手方向の共通の回転軸69に形成されて構成さ
    れ、 未使用現像剤用搬送スクリュー70,70dと回収現像
    剤用搬送スクリュー71,71dとは、巻き方向が相互
    に逆の螺旋状であって、回転軸69が一方向Dに回転さ
    れることによって、未使用現像剤吐出口48からの未使
    用現像剤と、回収現像剤吐出口49からの回収現像剤と
    を、供給口52に、相互に近接する搬送方向E1,E2
    にそれぞれ搬送し、 前記搬送部材62,62dの未使用現像剤用搬送スクリ
    ュー70,70dによる未使用現像剤の第1搬送量M1
    は、回収現像剤用搬送スクリュー71,71dによる回
    収現像剤の第2搬送量M2よりも多い予め定める比に設
    定される搬送部材62,62dと、 (h3)搬送部材62,62dを前記一方向Dに回転駆
    動する供給駆動手段63とを有する供給手段44と、 (i)排出駆動手段84と供給駆動手段63とを制御す
    る制御手段83,92とを含むことを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 未使用現像剤用搬送スクリュー70,7
    0dと回収現像剤用搬送スクリュー71,71dとの前
    記回転軸に沿う各間隔は、予め定める比に設定されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 未使用現像剤用搬送スクリュー70,7
    0dと回収現像剤用搬送スクリュー71,71dとの前
    記回転軸の外周面からの各高さは、予め定める比に設定
    されることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 未使用現像剤用搬送スクリュー70,7
    0dと回収現像剤用搬送スクリュー71,71dとの各
    条数は、予め定める比に設定されることを特徴とする請
    求項1記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 未使用現像剤用搬送スクリュー70,7
    0dと回収現像剤用搬送スクリュー71,71dとの前
    記回転軸に沿う間隔、未使用現像剤用搬送スクリュー7
    0,70dと回収現像剤用搬送スクリュー71,71d
    との前記回転軸の外周面からの高さおよび条数の各積
    は、予め定める比に設定されることを特徴とする請求項
    1記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 未使用現像剤用搬送スクリュー70dと
    回収現像剤用搬送スクリュー71dとは、相互に分離可
    能に接続されること特徴とする請求項1〜5のうちの1
    つに記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 (a)回収現像剤と未使用現像剤とが混
    合された現像剤を収容するケーシング33と、 (b)像担持体24上に形成された静電潜像を、ケーシ
    ング33内の現像剤によって顕像化する現像ローラ34
    と、 (c)現像ローラ34に平行に配置され、現像ローラ3
    4の軸線方向中央部に対応する中央領域53から現像剤
    を、撹拌しつつ、現像ローラ34に、その現像ローラ3
    4の軸線方向全長にわたって移動する撹拌部材35〜3
    7と、 (d)現像剤によって顕像化された像を、転写紙30に
    転写した後に、像担持体24に残留している現像剤を回
    収する回収手段28と、 (e)ケーシング33の上方に配置される現像剤収容体
    43であって、 未使用現像剤を収容する未使用現像剤収容部46と、 回収手段28によって回収した回収現像剤を収容し、未
    使用現像剤収容部46よりも収容容積が小さい回収現像
    剤収容部47とが、 現像ローラ34の軸線方向に隣接して配置され、 未使用現像剤収容部46の下部に未使用現像剤吐出口4
    8が形成され、 回収現像剤収容部47の下部に回収現像剤吐出口49が
    形成される現像剤収容体43と、 (f)回収手段28によって回収した回収現像剤を、回
    収現像剤収容部47に導いて排出する排出手段42と、 (g)排出手段42を駆動する排出駆動手段84と、 (h)供給手段44であって、 (h1)現像剤収容体43の下部に配置されるハウジン
    グ51であって、 現像ローラ34の軸線方向中央部に対応する撹拌部材3
    5〜37の前記中央領域53に、下方に開口した供給口
    52が形成され、 未使用現像剤吐出口48から供給口52に連なる第1領
    域64と、 回収現像剤吐出口49から供給口52に連なる第2領域
    65とが、ハウジング51の長手方向に連なって形成さ
    れるハウジング51と、 (h2)ハウジング51内に配置される搬送部材62
    a,62eであって、 第1領域64に設けられる未使用現像剤用搬送コイル7
    0a,70eと、 第2領域65に設けられる回収現像剤用搬送コイル71
    a,71eとが、 前記長手方向に沿う共通の回転軸線61a,61eに沿
    って連結されて構成され、 未使用現像剤用搬送コイル70a,70eと回収現像剤
    用搬送コイル71a,71eとは、巻き方向が相互に逆
    の螺旋状であって、搬送部材62a,62eが回転軸線
    61a,61eまわりの一方向Dに回転されることによ
    って、未使用現像剤吐出口48からの未使用現像剤と、
    回収現像剤吐出口49からの回収現像剤とを、供給口5
    2に、相互に近接する搬送方向E1,E2にそれぞれ搬
    送し、 前記搬送部材62a,62eの未使用現像剤用搬送コイ
    ル70a,70eによる未使用現像剤の第1搬送量M1
    は、回収現像剤用搬送コイル71a,71eによる回収
    現像剤の第2搬送量M2よりも多い予め定める比に設定
    される搬送部材62a,62eと、 (h3)搬送部材62a,62eを前記一方向Dに回転
    駆動する供給駆動手段63とを有する供給手段44と、 (i)排出駆動手段84と供給駆動手段63とを制御す
    る制御手段83,92とを含むことを特徴とする現像装
    置。
  8. 【請求項8】 未使用現像剤用搬送コイル70a,70
    eと回収現像剤用搬送コイル71a,71eとの前記回
    転軸線に沿う各間隔は、予め定める比に設定されること
    を特徴とする請求項7記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 未使用現像剤用搬送コイル70a,70
    eと回収現像剤用搬送コイル71a,71eとの各コイ
    ル径は、予め定める比に設定されることを特徴とする請
    求項7記載の現像装置。
  10. 【請求項10】 未使用現像剤用搬送コイル70a,7
    0eと回収現像剤用搬送コイル71a,71eとの前記
    回転軸線に沿う間隔および未使用現像剤用搬送コイル7
    0a,70eと回収現像剤用搬送コイル71a,71e
    とのコイル径の各積は、予め定める比に設定されること
    を特徴とする請求項7記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 未使用現像剤用搬送コイル70eと回
    収現像剤用搬送コイル71eとは、相互に分離可能に接
    続されること特徴とする請求項7〜10のうちの1つに
    記載の現像装置。
  12. 【請求項12】 ケーシング33内の現像剤の濃度を検
    出する濃度検出センサ81と、 未使用現像剤収容部46内の未使用現像剤の残存量を検
    出する残存量検出センサ82とをさらに含み、 制御手段83,92は、 濃度検出センサ81と残存量検出センサ82との出力に
    応答し、 残存量検出センサ82によって検出される未使用現像剤
    収容部46に残存する未使用現像剤の量Sが、予め定め
    る量S1以上であって、かつ濃度検出センサ81によっ
    て検出されるケーシング33内の現像剤の濃度T/D
    が、予め定める値T1/D1未満であるとき、供給駆動
    手段63を駆動し、 残存量検出センサ82によって検出される未使用現像剤
    収容部46に残存する未使用現像剤の量S1が、前記予
    め定める量S1未満であるとき、供給駆動手段63を停
    止することを特徴とする請求項1〜11のうちの1つに
    記載の現像装置。
  13. 【請求項13】 ケーシング33内の現像剤の濃度を検
    出する濃度検出センサ81と、 未使用現像剤収容部46内の未使用現像剤の残存量を検
    出する残存量検出センサ82とをさらに含み、 制御手段83,92は、 濃度検出センサ81と残存量検出センサ82との出力に
    応答し、 残存量検出センサ82によって検出される未使用現像剤
    収容部46に残存する未使用現像剤の量Sが、予め定め
    る第1の量S1以上であり、かつ回収現像剤収容部47
    に収容される回収現像剤の量Kが、回収現像剤収容部4
    7の最大収容量K1以上、または最大収容量K1未満の
    予め定める第2の量K2以上であるとき、排出駆動手段
    84を停止し、 残存量検出センサ82によって検出される未使用現像剤
    収容部46に残存する未使用現像剤の量Sが、前記第1
    の量S1以上であり、かつ回収現像剤収容部47に収容
    される回収現像剤の量Kが、前記第2の量K2未満であ
    り、かつ濃度検出センサ81によって検出されるケーシ
    ング33内の現像剤の濃度T/Dが、予め定める値T1
    /D1未満であるとき、供給駆動手段63を駆動し、 残存量検出センサ82によって検出される未使用現像剤
    収容部46に残存する未使用現像剤の量Sが、前記第1
    の量S1未満であるとき、供給駆動手段63を停止する
    制御手段とを含むことを特徴とする請求項1〜11のう
    ちの1つに記載の現像装置。
  14. 【請求項14】 ケーシング33内の現像剤の濃度を検
    出する濃度検出センサ81と、 未使用現像剤収容部46内の未使用現像剤の残存量を検
    出する残存量検出センサ82とをさらに含み、 制御手段83,92は、 濃度検出センサ81と残存量検出センサ82との出力に
    応答し、 回収現像剤収容部47に収容される回収現像剤の量K
    が、回収現像剤収容部47の最大収容量K1以上である
    とき、排出駆動手段84を停止し、 回収現像剤収容部47に収容される回収現像剤の量K
    が、回収現像剤収容部47の最大収容量K1未満であっ
    て、かつ残存量検出センサ82によって検出される未使
    用現像剤収容部46に残存する未使用現像剤の量Sが、
    予め定める第1の量S1未満であるとき、供給駆動手段
    63および排出駆動手段84を停止し、 回収現像剤収容部47に収容される回収現像剤の量K
    が、回収現像剤収容部47の最大収容量K1未満であっ
    て、かつ残存量検出センサ82によって検出される未使
    用現像剤収容部46に残存する未使用現像剤の量Sが、
    予め定める第1の量S1以上であって、かつ濃度検出セ
    ンサ81によって検出されるケーシング33内の現像剤
    の濃度T/Dが、予め定める値T1/D1未満であると
    き、供給駆動手段63を駆動する制御手段83とを含む
    ことを特徴とする請求項1〜11のうちの1つに記載の
    現像装置。
  15. 【請求項15】 供給駆動手段63は、 駆動手段63cと、 駆動手段63cの出力を伝達、解除する断続器91とを
    有し、 制御手段92は、断続器91を、伝達状態と解除状態と
    の切換え動作することを特徴とする請求項1〜14のう
    ちの1つに記載の現像装置。
  16. 【請求項16】 未使用現像剤収容部46bは着脱自在
    に設けられることを特徴とする請求項1〜15のうちい
    ずれか1つに記載の現像装置。
  17. 【請求項17】 未使用現像剤収容部の収容空間の上部
    と、回収現像剤収容部の収容空間の上部とを連通する通
    路が設けられることを特徴とする請求項1〜16のうち
    いずれか1つに記載の現像装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のうちいずれか1つに
    記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装
    置。
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