JP3464276B2 - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JP3464276B2 JP13452094A JP13452094A JP3464276B2 JP 3464276 B2 JP3464276 B2 JP 3464276B2 JP 13452094 A JP13452094 A JP 13452094A JP 13452094 A JP13452094 A JP 13452094A JP 3464276 B2 JP3464276 B2 JP 3464276B2
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    • B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/2725—Manifolds
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形装置に係り、特
に分配マニホールドに着脱可能に装着されるインサート
片を溶融材料入口と同芯に設けるピンによって正確に芯
出しするのに好適な射出成形装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】高温の溶融材料をノズルに導く分配マニ
ホールドを備えたマルチキャビティ射出成形装置はよく
知られている。この分配マニホールド内には多数のノズ
ルに溶融材料を導くために入口部から外側方向に分岐さ
せた多数の溶融材料通路を設けている。
【０００３】それぞれノズルに穿たれる中心孔は分配マ
ニホールド内の溶融材料通路に対して９０°曲がり、ま
たそれぞれの溶融材料通路および中心孔を溶融材料が流
れるとき、等しい量の溶融材料が流れるようにしなけれ
ばならない。さらに、鋭いコーナ部またはエッジ部があ
ると、溶融材料にせん断応力が生じるためにこうした箇
所を溶融材料通路から除く必要がある。
【０００４】一方、分配マニホールド内にノズルと同芯
に開口を形成し、そこにインサート片ないしプラグ片を
装着するやり方が知られている。このインサート片は分
配マニホールドの各溶融材料通路と同芯に開口させた入
口からノズルの中心孔と同芯に開口させた出口まで滑ら
かに９０°曲がる通路を備えている。このインサート片
の溶融材料入口はインサート片の外面の円筒部を貫くよ
うに設け、また、溶融材料にせん断応力を生じさせない
ためにそれぞれ溶融材料通路を高精度に芯出しする必要
がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来、インサート片を
分配マニホールドの開口に装着した状態でインサート片
のフランジ部に貫通孔を穿ち、そこにピンを通して芯出
しする方法がある。
【０００６】しかし、この方法では溶融材料でせん断応
力が生じないように溶融材料通路と各インサート材の通
路入口とを高精度に芯出しすることができない。
【０００７】つまり、インサート片のフランジ部に貫通
孔を穿ち、そこにピンを通すには貫通孔の位置が高精度
でなければならないが、望ましい位置に穿つことが困難
である。インサート片の芯出しが不良であっても、組立
中にこれを確かめることは難しく、芯出し不良のインサ
ート片が、仮に１個でもあると、その使用中、不良品の
発生からこれが判り、このとき装置は運転休止を強いら
れる。この欠点のために従来のインサート片の使用は限
られたものとなっている。また、数多くの手段が係わる
ことで分配マニホールドと金型とは正確に位置決めする
ことが求められる。
【０００８】本発明の目的は分配マニホールドの開口に
装着するインサート片を高精度を保って芯出しできるよ
うにした射出成形装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は複数のノズルと、ノズルに溶融材料を導く分
配マニホールドとを備え、各ノズルは同一の平面に延び
る後端部と、キャビティに通じたゲートに溶融材料を導
くように内部を貫いて形成される中心孔とを具備し、分
配マニホールドは入口部からノズルに向かって外側方向
に延びる複数の分岐通路を有する溶融材料通路と、ノズ
ルと同芯を保って形成される複数の開口とを具備すると
共に、各ノズルの後端部を横断して設けられており、さ
らに複数のインサート片を有し、インサート片は後面、
前面、外面および内部を貫く曲がり部を備えた通路を具
備すると共に、ノズルの後端部にその前面が接するよう
に分配マニホールドの開口に着脱可能に設けられてお
り、通路の曲がり部を分配マニホールドの各分岐通路と
同芯を保って外面に開口させた入口からノズルの各中心
孔と同芯に前面に開口させた出口にかけて滑らかにほぼ
９０°曲がるように形成してなる射出成形装置におい
て、インサート片の通路の入口と、分配マニホールドの
溶融材料通路の分岐通路と同芯とを同芯に保つように、
インサート片の外面から分配マニホールドの貫通孔にか
けて芯出しピンを設け、芯出しピンはインサート片の通
路の入口と反対方向に、かつ同芯を保って延びることを
特徴とするものである。
【００１０】
【実施例】図１はマルチキャビティ射出成形装置の一部
を示すもので、金型１２内のボルト１８によって固定さ
れたキャビティプレート１４とバックプレート１６との
間に分配マニホールド１０が備えられる。通常、金型１
２は用途に応じてより多数のプレートを備えることが可
能であるが、本図は図の簡略化のために１枚のキャビテ
ィプレート１４およびバックプレート１６のみを示して
いる。このキャビティプレート１４とバックプレート１
６とはボルト１８によって互いに結合されている。
【００１１】本実施例のスプルーゲート式射出成形装置
は互いに離間して配置される多数のノズル２０を有す
る。これらのノズル２０はキャビティプレート１４内の
縦孔２２に挿入されており、絶縁フランジ２４をキャビ
ティプレート１４内の肩部２６に当接して支持されてい
る。
【００１２】各々ノズル２０は後端部２８を備え、分配
マニホールド１０の前面３０にこれを接して配置してい
る。中心孔３２はノズル２０の中心を貫いて形成され、
前端部３６に装着されるゲートインサート３４まで延び
ている。このゲートインサート３４によりキャビティ４
０に通じるゲート３８が形成される。
【００１３】ノズル２０には一体に電熱線４２がろう付
けされている。この電熱線４２は中心孔３２を囲むら旋
部４４と、外部の電源（図示せず）からのリード線４８
と接続する外部ターミナル４６とを有する。
【００１４】ノズル２０の外面５２と縦孔２２の内面５
４とは絶縁空間５０によって互いに離されている。ノズ
ル２０と分配マニホールド１０とはキャビティプレート
１４に延びるボルト５６によって所定の位置に固定され
る。分配マニホールド１０の後面６２にはリード線６０
と結ばれる電熱プレート５８がボルト６４によって固定
されている。加熱される分配マニホールド１０と冷却通
路６８に流す冷却水で冷却されるキャビティプレート１
４およびバックプレート１６との間には絶縁空間６６が
保持される。
【００１５】分配マニホールド１０は各ノズル２０の後
端部２８を横断して配置され、インサート片７０が分配
マニホールド１０を貫く開口７２に着脱可能に設けられ
ている。この分配マニホールド１０の開口７２はそれぞ
れノズル２０と同芯を保って穿たれている。
【００１６】本実施例のインサート片７０は分配マニホ
ールド１０の後面６２と面一の後面７４と、分配マニホ
ールド１０の前面３０と面一で、かつノズル２０の後端
部２８と接する前面７６とを有する。インサート片７０
の外面７８の一部は溶融材料の漏洩を防ぐために開口７
２内面に密着させる円筒部８０として形成されると共
に、他の部分が開口７２の肩部８３と嵌合するフランジ
部８２として形成される。
【００１７】分配マニホールド１０内には中央入口９０
に向かって延びる入口部８８から外側方向に各々ノズル
２０にかけて分岐通路８６として分岐させた溶融材料通
路８４が形成されている。図に示すように、ノズル２０
の中心孔３２は分配マニホールド１０内の溶融材料通路
８４の分岐通路８６に対して９０°曲がっている。イン
サート片７０には滑らかにほぼ９０°曲がる曲がり部９
４を有する通路９２が形成されている。この通路９２は
機械加工かあるいは鋳造によって仕上げられる。分岐通
路８６と中心孔３２とはこの通路９２によって結ばれ、
そこを溶融材料が流れる。
【００１８】インサート片７０の通路９２は外面７８の
円筒部８０に開口した通路入口９６を有し、これが分岐
マニホールド１０の溶融材料通路８４の各分岐通路８６
に合わせて正確に芯出しされている。また、通路９２は
ノズル２０の各中心孔３２に合わせて正確に芯出しされ
る前面７６に開口した通路出口９８を有する。
【００１９】キャビティプレート１４の縦孔２２に装着
されるノズル２０は、絶縁フランジ２４によって正確に
位置決めされ、一方、インサート片７０は分配マニホー
ルド１０の開口７２に正確に位置決めされている。この
ため、通路９２の通路出口９８とノズル２０の中心孔３
２との芯出しは比較的に容易である。しかし、インサー
ト片７０の外面７８の円筒部８０に開口した通路入口９
６を分岐通路８６に対して芯出しするのは困難を伴な
う。そこで、外面７８の円筒部８０から外側方向に分配
マニホールド１０の貫通孔１０２に達する芯出しピン１
００を通路入口９６と反対方向に、かつ同芯を保って設
ける。
【００２０】本実施例の貫通孔１０２は分配マニホール
ド１０を貫いて形成されており、芯出しピン１００は金
型１２内に形成される開口１０４までこの貫通孔１０２
を貫いて延びている。この芯出しピン１００は貫通孔１
０２に固定されると共に、図２に詳しく示されるよう
に、内側端部１０６が外面７８の円筒部８０から内側方
向に向けて穿つピン孔１０８に固定されている。
【００２１】この芯出しピン１００によってインサート
片７０の通路入口９６は分配マニホールド１０の溶融材
料通路８４の分岐通路８６と正確に芯出しすることがで
きる。このピン孔１０８の位置決めは通路入口９６と同
芯にピン孔１０８を加工するだけであり、極めて容易で
ある。
【００２２】さらに、芯出しピン１００は金型１２の開
口１０４に延びる外側端部１１０が形成される。この外
側端部１１０はカム１１２によって金型１２に固定され
ている。また、これは分配マニホールド１０が冷たい金
型１２によって熱膨張により変位するとき、金型１２の
所定位置に分配マニホールド１０を位置決めする。
【００２３】上記の芯出しピン１００は単一部材から構
成してもよいが、望ましくは図２の実施例に示すよう
に、第１部材１１４と、それよりも小径の第２部材１１
６とから構成する。インサート片７０のピン孔１０８か
ら外方向に延ばされる第１部材１１４は、先端が分配マ
ニホールド１０を貫く貫通孔１０２に届くように形成さ
れる。この第１部材１１４は内面１２０を備えた中心孔
１１８を有する。内面１２０には必要に応じて取外しを
容易にするために、そこにねじ式工具を螺合するねじ部
を形成する。
【００２４】一方、金型１２の開口１０４に延びる第２
部材１１６は、第１部材１１４の中心孔１１８と嵌合す
る内側端部１２２を有する。
【００２５】使用にあたり、装置はそれぞれ開口７２に
装着されるインサート片７０と共に図１に示すように組
立てられる。溶融材料の漏洩を避けるのに充分な締め上
げが与えられるように、インサート片７０の挿入の前に
分配マニホールド１０を加熱する。組立後、ノズル２０
の電熱線４２の外部ターミナル４６と電熱プレート５８
のリード線６０とに電気を供給し、ノズル２０と分配マ
ニホールド１０とを決められた加工温度に加熱する。
【００２６】射出成形機（図示せず）で加圧されて送ら
れる溶融材料は決められたサイクルのもとで溶融材料通
路８４の中心入口９０に入る。この溶融材料はインサー
ト片７０、ノズル２０およびゲート３８を経てキャビテ
ィ４０に達する。キャビティ４０が満たされた後、充填
を経て冷却時間をおき、射出圧力を逃がす。
【００２７】この後、成形品を取り外すために金型１２
を開く。放出完了後、金型１２を閉じる。このサイクル
はキャビティ４０の大きさおよび成形材料の種類によっ
て決まるサイクル時間のもとで連続して繰り返される。
【００２８】なお、分配マニホールド１０は上記実施例
のものに限られず、たとえば芯出しピン１００をインサ
ート片７０から貫通孔１０２まで延ばし、そこから金型
１２に延ばさないようにすることもできる。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように本発明はインサート
片の外面から外方向に分配マニホールドの貫通孔にかけ
て延びる芯出しピンを設けているので、インサート片の
通路入口を分配マニホールドの溶融材料通路の分岐通路
と正確に同芯を保って装着することができる。
【００３０】したがって、本発明によれば分配マニホー
ルドを流れる溶融材料にせん断応力が生じるのを防止で
き、高品質の成形品を製作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による射出成形装置の要部を示す断面
図。
【図２】図１に示されるインサート片の斜視図。
【符号の説明】
１０ 分配マニホールド １２ 金型 ２０ ノズル ３２ 中心孔 ４０ キャビティ ７０ インサート片 ７２ 開口 ８６ 分岐通路 ９２ 通路 １００ 芯出しピン １０２ 貫通孔 １０８ ピン孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−190872（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−72017（ＪＰ，Ｕ) 欧州特許出願公開523549（ＥＰ，Ａ ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 45/00 - 45/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】複数のノズルと、前記ノズルに溶融材料を
    導く分配マニホールドとを備え、前記各ノズルは同一の
    平面に延びる後端部と、キャビティに通じたゲートに溶
    融材料を導くように内部を貫いて形成される中心孔とを
    具備し、前記分配マニホールドは入口部から前記ノズル
    に向かって外側方向に延びる複数の分岐通路を有する溶
    融材料通路と、前記ノズルと同芯を保って形成される複
    数の開口とを具備すると共に、前記各ノズルの該後端部
    を横断して設けられており、さらに複数のインサート片
    を有し、前記インサート片は、このインサート片の前記
    ノズルの側に形成された前面、前記インサート片の前記
    ノズルと反対の側に形成された後面、外面および内部を
    貫く曲がり部を備えた通路を具備すると共に、前記ノズ
    ルの該後端部に前記前面が接するように前記分配マニホ
    ールドの該開口に着脱可能に設けられており、前記通路
    の曲がり部を前記分配マニホールドの各分岐通路と同芯
    を保って前記外面に開口させた入口から前記ノズルの各
    中心孔と同芯に前記前面に開口させた出口にかけて滑ら
    かにほぼ９０°曲がるように形成してなる射出成形装置
    において、前記インサート片の前記通路の入口と、前記
    分配マニホールドの該溶融材料通路の分岐通路とを同芯
    に保つように、前記インサート片の前記外面から前記分
    配マニホールドの貫通孔にかけて芯出しピンを設け、前
    記芯出しピンは前記インサート片の該通路の入口と反対
    方向に、かつ同芯を保って延びることを特徴とする射出
    成形装置。
  2. 【請求項２】前記芯出しピンに前記インサート片の前記
    外面から内側方向に該通路の入口と同芯に穿たれるピン
    孔と嵌合する内側端部を形成したことを特徴とする請求
    項１記載の射出成形装置。
  3. 【請求項３】前記インサート片の該外面に円筒部と、前
    記分配マニホールドの該各開口に設けられた肩部に装着
    される前記円筒部から拡大させたフランジ部とを備える
    ことを特徴とする請求項２記載の射出成形装置。
  4. 【請求項４】前記分配マニホールドの該貫通孔を貫く位
    置で、前記分配マニホールドを前記金型に位置決めする
    ように前記芯出しピンに前記金型に設けた開口に挿入さ
    れる外側端部を形成したことを特徴とする請求項２記載
    の射出成形装置。
  5. 【請求項５】前記芯出しピンが第１部材および第２部材
    とを備え、前記第１部材は中心孔を具備すると共に、前
    記インサート片の該ピン孔から外側方向に延ばして形成
    されており、前記第２部材は前記第１部材の該中心孔と
    嵌合する内側端部を備えると共に、前記中心孔から前記
    金型の該開口にかけて外側方向に延ばして形成されるこ
    とを特徴とする請求項４記載の射出成形装置。
  6. 【請求項６】前記芯出しピンの該第１部材に形成した前
    記中心孔にねじ式工具を螺合するねじ部を設けたことを
    特徴とする請求項５記載の射出成形装置。
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