JP3464016B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、回転伝達装置に関
し、例えば4輪駆動車において、加速時の駆動力の伝達
と制動時の駆動力の遮断の切り換えに用いられる。 【0002】 【従来の技術】4輪駆動車両の従動輪の駆動経路におい
て、従動輪に対する駆動力の伝達と遮断を機械式クラッ
チによって切り換えるようにした装置として、本出願人
が特願平4−173064号により提案した回転伝達装
置がある。 【0003】この装置は、図10に示すように、従動側
となる外輪1と、駆動側となる内方部材2とを内外に回
転可能に嵌合させ、その外輪1と内方部材2の間に、大
径保持器12と小径保持器13を設け、この両保持器1
2、13に設けたポケットに、外輪1と内方部材2を係
合させる係合子としてのスプラグ20を組込んでいる。 【0004】また、大径保持器12を、ピン23を介し
て内方部材2に回転方向すき間をもって連結し、大径保
持器12の一端に、保持器12に一方向の回転抵抗を与
えるスイッチバネ3’を取付けている。 【0005】さらに、大径保持器12の他端に、一方向
クラッチ28を介して上記スイッチバネ3とは逆方向の
回転抵抗を生じる回転抵抗付与手段9を連結し、内方部
材2の回転方向が変化すると一方向クラッチ28が作動
し、大径保持器12に対する回転抵抗の作用方向を切換
えるようにしている。 【0006】上記の伝達装置Aは、図14に示すように
前輪又は後輪駆動用の推進軸上に単独で装着されるか、
或いは、センタデフ等の差動装置や差動制限装置と併用
され、駆動力の伝達と遮断を行なう。 【0007】上記構成において、車両が前進する場合、
内方部材2が回転すると、伝達装置の内部において内方
部材2と一体の小径保持器13が回転し始めるのに対し
て、大径保持器12は、スイッチバネ3’の付勢力によ
って内方部材2と小径保持器13に対して回転が遅れ、
スプラグ20を図11に示すような係合スタンバイ位置
に傾斜させる。また、このときは、大径保持器12に連
結されている一方向クラッチ28の係合は切れているた
め、回転抵抗付与手段9は停止した状態にある。 【0008】一方、車両が後退する場合、内方部材2が
上記と逆方向に回転すると、内方部材2と一体の小径保
持器13が回転を始めるのに対して、大径保持器12は
スイッチバネ3’を介して同時に回転しようとするが、
この回転方向は一方向クラッチ28がロックする方向で
あるため、スイッチバネ3’の付勢力より大きく設定さ
れた回転抵抗付与手段9の回転抵抗によって、大径保持
器12は内方部材2と小径保持器13に対して回転が遅
れる。その結果、図12に示すように、前進時とは反対
の係合スタンバイ位置にスプラグ20を傾斜させる。 【0009】このように、上記提案の回転伝達装置は車
両の前後進、すなわち、入力軸(内方部材)の回転方向
によって、スプラグ20の傾斜を切り換え、内方部材2
と外輪1の係合と空転の機能を車両の進行方向に対して
準備している。 【0010】したがって、スプラグ20が入力軸の回転
方向に対して正規の傾斜状態であれば、内方部材2の回
転が上昇すると、スプラグ20は両円筒面10、11に
係合し、逆に外輪1の回転が上昇すると、スプラグ20
と外輪1は空転可能となる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の構造
において、車両が高速度で前進走行する場合、すなわ
ち、回転伝達装置Aの回転が高回転になった場合、各ス
プラグにはその回転数に応じた遠心力が発生する。この
遠心力は、外輪1が空転しようとした場合、外輪1の内
径面とスプラグ20との間に生じる摩擦力を増大させ、
スプラグ20の頭部を引きずり、スプラグの傾斜を正規
の方向とは逆方向に傾斜させようとする。 【0012】さらに、回転が上がり、遠心力すなわち摩
擦力が増大すると、スプラグ20に加わる摩擦力は、ス
イッチバネ3’のトルクに打ち勝って保持器12の正規
の位相を崩し、その状態で外輪1が空転を続けようとし
ても、スプラグ20が正規とは逆方向に両円筒面に係合
してしまい、外輪の空転機能を奪ってしまう。 【0013】一方、この遠心力によって生じるスプラグ
20と外輪1間の摩擦力に負けないように、スイッチバ
ネ3’のトルクを大きく設定すると、逆に車両が後退す
る場合に用いられる回転抵抗付与手段9、すなわち摩擦
パッド間の回転抵抗をそれ以上に大きくしなければなら
ない。このことは、回転抵抗付与手段の寿命を著しく低
下させ、加えて発熱、車両のパワーロスの面から問題が
多い。 【0014】この作用を図13のグラフで考えると、図
13の(a)のようにスイッチバネ3’の付勢力すなわ
ちバネトルクTを比較的小さく設定した場合、車両前進
走行域の高速域において、バネトルクTがスプラグ−外
輪間の摩擦力Mに負けてスプラグが逆方向に係合する領
域Iが生じる。一方、図13の(b)のようにスイッチ
バネ3’のバネトルクを比較的大きく設定し、車両の全
速度域においてバネトルクTが摩擦力Mを上回るように
した場合は、車両後退時に必要となる回転抵抗付与手段
の回転抵抗はそのバネトルクTを更に上回らなければな
らないため、極めて大きい回転抵抗が必要となる。 【0015】そこで、この発明は、上述した問題を解決
し、装置が高速回転してもスプラグの逆方向の係合を防
ぎ、かつ、回転抵抗付与手段の回転抵抗は小さく抑える
ことのできる回転伝達装置を提供することを目的として
いる。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、駆動部材と従動部材とを回転可能に内
外に嵌合させ、その駆動部材と従動部材の間に、径の異
なる第一保持器と第二保持器を設け、上記第一保持器と
駆動部材を回転方向すき間をもって共回りするように連
結すると共に、第二保持器を駆動部材に固定し、上記両
保持器に対向して設けたポケットに、その両保持器が正
逆方向に相対回転したときに上記駆動部材と従動部材を
係合する係合子を組込み、上記第一保持器に、互いに逆
方向で大きさの異なる回転抵抗を付与する2つの抵抗発
生手段と、その回転抵抗の作用方向を駆動部材の回転方
向に対して切換える手段とを設けた回転伝達装置におい
て、上記回転抵抗の小さい側の抵抗発生手段を駆動部材
に共回りするように連結し、その抵抗発生手段に、回転
の遠心力によって第一保持器に付与する回転抵抗を増大
させる錘りを取付けた構造としたのである。 【0017】 【作用】上記の構造において、駆動部材と共回りする抵
抗発生手段の回転抵抗そのものは、係合子を変位させ、
係合作動状態の切り換えができる程度に小さく設定され
る。この状態で回転伝達装置が回転すると、錘りに作用
する遠心力によって回転抵抗が増大し、大径保持器に大
きな抵抗を与える。したがって、抵抗発生手段の全体と
して考えると、伝達装置が停止又は低速回転の時は回転
抵抗が小さく、回転が上がると、遠心力に比例して抵抗
が大きくなる。 【0018】一般に、車両が後退する時は低速回転であ
るので、駆動部材と共回りする抵抗発生手段の発生する
回転抵抗は小さい。このため、他方の抵抗発生手段の回
転抵抗は、この小さい抵抗に打ち勝つだけの大きさが有
れば良く、小さく設定できるので、寿命の向上、発熱や
車両のパワーロスの低減が図れる。 【0019】 【実施例】図1乃至図6は、この発明の実施例を示して
いる。図において、1は従動部材となる外輪、2は駆動
部材である内方部材であり、この外輪1と内方部材2は
軸受8により回転可能に嵌合している。 【0020】上記外輪1の内径面と内方部材2の外径面
には、図3及び図10に示すように、同芯の円筒面1
0、11が形成され、その両円筒面10、11の間に、
大径保持器12と小径保持器13が組込まれている。 【0021】上記大径保持器12は、後端部に延長腕1
4が一体に形成され、その延長腕14が軸受の案内によ
り外輪1と内方部材2に対して回転自在に支持されてい
る。 【0022】一方、小径保持器13は、前端部に、内径
側に向かって屈曲する屈曲部15が形成され、その屈曲
部15が内方部材2の端面2aにすべり回転可能に接触
しており、この屈曲部15と軸受8の止め輪17との間
に、圧着バネ16が組込まれている。この圧着バネ16
は、屈曲部15を内方部材2の端面2aに向かって圧着
する方向の付勢力を与えており、その押圧力によって両
者の接触部に摩擦を生じさせ、その摩擦力により小径保
持器13を内方部材2に固着している。 【0023】上記大径保持器12と小径保持器13の周
面には、径方向に対向して複数のポケット18、19が
形成され、その各ポケット18、19に係合子としての
スプラグ20と、スプラグ20を保持するバネ21とが
組込まれている。 【0024】このスプラグ20は、外径側と内径側に、
スプラグの中央線上に曲率中心をもつ左右対称形の円弧
面22が形成され、左右の両方向に所定角度傾くと両円
筒面10、11と係合し、外輪1と内方部材2を一体化
する。また、バネ21は、大径保持器12に一端が支持
されてスプラグ20を両側から押圧し、各スプラグ20
を円筒面10、11と係合する位置に保持している。 【0025】また、上記小径保持器13の前端部には、
図2及び図4に示すようにストッパピン23が取付けら
れ、そのストッパピン23が大径保持器12に設けた角
孔24に嵌合しており、この角孔24の周壁とピン23
との間に回転方向すき間Xが設けられている。 【0026】上記大径保持器12及び小径保持器13の
周面には、それぞれ径方向に貫通するスリット25、2
6が形成され、そのスリット25、26に、C字形のリ
ング形状をしたスイッチバネ3の両端部が係合してい
る。このスイッチバネ3は、図4及び図5に示すように
周方向に縮められた状態でセットされ、一端の爪部4を
大径保持器12に、他端の爪部5を小径保持器13に押
し付けて取付けられており、そのバネ力によって両保持
器12、13に円周方向の力を与えている。 【0027】また、上記スイッチバネ3の両側周面に
は、180度方向に対向する一対の錘り6、7が一体に
成形されている。この錘り6、7は、スイッチバネ3が
両保持器12、13(すなわち内方部材2)と共に回転
すると、外側に向かう遠心力を受け、その遠心力により
スイッチバネ3を押し拡げ、バネ力を増大させるように
作用する。 【0028】上記スイッチバネ3の保持器12、13に
対するバネ力は、上記錘り6、7の遠心力により付与さ
れる力と、スイッチバネ自体の付勢を加えたものとな
り、そのバネ力により大径保持器12に作用する回転抵
抗P1 は、図6に示すように後退走行時の低速回転域に
おいて、後述する回転抵抗付与手段9の回転トルクP2
より小さく、かつスプラグ20と外輪1の間に作用する
摩擦力Mより大きく、M<P1 <P2 の関係をみたすよ
うに設定される。 【0029】また、上記錘6、7の重量は、スイッチバ
ネ3が前進走行時に高速回転したとき、そのスイッチバ
ネ3による回転抵抗P1 が次第に回転抵抗付与手段9の
回転抵抗P2 を上回るように(P1 <P2 )、設定され
ている。 【0030】この構造では、スイッチバネ3が、大径保
持器12に回転抵抗を与える抵抗発生手段を構成してい
る。 【0031】また、上記ストッパピン23と角孔24の
間の回転方向すき間Xは、図11及び図12に示すよう
にスプラグ20が傾いて円筒面10、11に噛み合い状
態となるような大きさに設定されており、上記スイッチ
バネ3のバネ力により、両保持器12、13とスプラグ
20は、回転の一方向の噛み合い位置でスタンバイの状
態となっている。 【0032】一方、上記大径保持器12の延長腕14の
後端部には、大径保持器12と回転抵抗付与手段9の連
結を切換える一方向クラッチ28が組込まれている。こ
の一方向クラッチ28は、図9に示すように、延長腕1
4の後端部に圧入するクラッチ外輪29の内周に、周方
向に一定間隔で複数の傾斜カム面30を形成し、そのク
ラッチ外輪29と入力リング31との間に環状の保持器
32を設け、その保持器32に設けたポケットに、係合
子としてのローラ33と、そのローラ33を傾斜カム面
30と入力リング31の表面に押し付けるバネ34とを
組み込んで構成されている。 【0033】上記の一方向クラッチ28では、内方部材
2を介して大径保持器12が図7の矢印イ方向に回転す
ると、ローラ33がカム面30と延長腕14の間に噛み
込み、大径保持器12と回転抵抗付与手段9の入力リン
グ31とを一体化する。逆に、大径保持器12が図7の
矢印ロ方向に回転すると、ローラ33の係合が切れ、大
径保持器12と入力リング31が切り離される。 【0034】上記回転抵抗付与手段9は、図1に示すよ
うに、上記入力リング31に設けたフランジ35と、ダ
ストカバー36を介して自動車のボディー等に固定され
るハウジング37のフランジ38とを互いに擦り合わ
せ、その擦り合わせ部39を、フランジ38と止め輪4
0の間に組込んだ皿バネ41により押圧して構成されて
いる。 【0035】上記皿バネ41のバネ力は、擦り合わせ部
39に所定の摩擦力を生じさせる大きさに設定され、こ
の摩擦力により擦り合わせ部39に引きずりトルクを生
じさせており、この引きずりトルクによって、大径保持
器12と一体に回転しようとする入力リング31に対し
てその回転を遅れさせる抵抗力を与えている。 【0036】また、上記擦り合わせ部39で生じる回転
抵抗P2 は、上述したようにスイッチバネ3のバネ力に
よって大径保持器12に加わる回転抵抗P1 よりも大き
く設定されており、これにより、一方向クラッチ28が
噛み合って大径保持器12と入力リング31が共回りし
た場合、擦り合わせ部39による回転抵抗がスイッチバ
ネ3による回転抵抗に打ち勝ち、大径保持器12と小径
保持器13の位相を逆方向に切換えることになる。 【0037】この実施例の回転伝達装置Aは、上記のよ
うな構造であり、図14に示す駆動経路に装着するに
は、内方部材2を前輪推進軸Bに連結し、外輪1をフロ
ントデフCに連結して装着する。この場合、車両の前進
走行時における内方部材2の回転方向が、一方向クラッ
チ28が切れる方向(図7の矢印ロ方向)に一致し、後
退時における回転方向が、一方向クラッチ28の噛み込
む方向(図7の矢印イ方向)に一致するように設定す
る。 【0038】上記の装着状態で自動車が前進走行する
と、前輪推進軸Dの駆動により内方部材2が回転を始
め、その内方部材2と一体になった小径保持器13が同
時に回転を始める。また、大径保持器12は、スイッチ
バネ3の付勢力によって回転するが、この回転方向では
一方向クラッチ28が空転状態になるため、回転抵抗付
与手段9の入力リング31は、抵抗体ケース36やバネ
41と共に停止状態におかれる。 【0039】上記とは逆に、自動車が後退する場合は、
内方部材2と小径保持器13が回転を始め、大径保持器
12は、スイッチバネ3の付勢力により小径保持器13
と同時に回転するが、この回転方向は一方向クラッチ2
8がロック状態となるため、大径保持器12と入力リン
グ31が一体に回転する。このとき、入力リング31が
連結する擦り合わせ部39の回転抵抗P2 を、スイッチ
バネ3による回転抵抗P1 よりも大きく設定してあるの
で、回転抵抗付与手段9の抵抗により大径保持器12は
減速し、スプラグ20を上記とは反対方向に傾かせて円
筒面10、11の間に係合状態でスタンバイさせる。そ
の後は、擦り合わせ部39の回転抵抗を受けながら大径
保持器12が回転し、スプラグ20のスタンバイ状態を
保持する。 【0040】このようにスプラグ20の位相を変化させ
る大径保持器12には、自動車の前進走行時は一方向ク
ラッチ28が空転してスイッチバネ3の抵抗だけが作用
し、後退時では擦り合わせ部39のすべり抵抗がスイッ
チバネ3に打ち勝って作用する。この場合、自動車の前
進走行時では、車速が増大し内方部材2が高速回転する
に従って、スイッチバネ3の回転抵抗は図6に示すよう
に錘り6、7の遠心力によって次第に増大する。このた
め、回転の上昇に伴なって増大するスプラグと外輪間の
摩擦力Mに対して、スイッチバネ3の回転抵抗が常に上
回ることになり、スプラグ20の逆噛み込みが生じな
い。 【0041】また、遠心力で増大するスイッチバネ3の
回転抵抗P1 は、停止時又は後退走行中の低速域におい
て低い値に設定できるため、その回転抵抗P1 に打ち勝
つための擦り合せ部39の回転抵抗P2 も低い値で設定
することができる。したがって、擦り合せ部39におけ
る皿バネ41の圧着力を小さくでき、擦り合せ部分での
発熱や摩耗を低く抑えることができる。 【0042】なお、上記の実施例では、スイッチバネ3
に錘り6、7を一体に形成したが、錘りが遠心力によっ
てスイッチバネを外側に押し拡げる構造であれば、スイ
ッチバネと錘りを別体に形成することもできる。 【0043】一方、図8及び図9はスイッチバネの他の
実施例を示し、この例では、円弧状に形成した2つの錘
り50、51の一端をピン52によって回動可能に結合
し、各錘り50、51の他端に、それぞれ保持器に係合
する爪部53、54を形成している。また、ピン52に
取付けた巻きバネ55の両端を各錘り50、51に係止
し、その巻きバネ55の弾性により各錘り50、51を
開く方向に付勢している。この構造でも、スイッチバネ
3が回転すると、錘り50、51の遠心力が巻きバネ5
5の弾性力に加わり、スイッチバネ3全体としての付勢
力が増大する。 【0044】 【効果】以上のように、この発明は、係合子を係合作動
状態にする回転抵抗を、回転の遠心力を利用して増大さ
せるようにしたので、伝達装置が高速で回転した場合で
も増大する回転抵抗により係合子の係合作動状態を安定
して維持することができ、確実な駆動力の切換が実現で
きる。 【0045】また、抵抗発生手段の回転抵抗を低く設定
することができるため、抵抗を発生する部分の発熱やパ
ワーロスを低減でき、耐久性の向上を図れる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例の縦断正面図 【図2】同上の要部の拡大断面図 【図3】図1のIII −III 線の断面図 【図4】図1のIV−IV線の断面図 【図5】同上のスイッチバネを示す正面図 【図6】スイッチバネ及び回転抵抗付与手段の回転抵抗
の設定範囲を示す図表 【図7】同上の一方向クラッチを示す断面図 【図8】スイッチバネの他の実施例を示す正面図 【図9】図8のIX−IX線の断面図 【図10】従来例を示す縦断正面図 【図11】スプラグの係合作動状態を示す断面図 【図12】同上の逆方向の係合作動状態を示す断面図 【図13】スイッチバネの回転抵抗の設定例を示す図表 【図14】車両の駆動経路への装着例を示す模式図 【符号の説明】 1 外輪 2 内方部材 3 スイッチバネ 4、5 爪部 6、7 錘り 9 回転抵抗付与手段 10、11 円筒面 12 大径保持器 13 小径保持器 16 圧着バネ 18、19 ポケット 20 スプラグ 23 ストッパピン 24 角孔 25、26 スリット 28 一方向クラッチ 31 入力リング 39 擦り合わせ部 50、51 錘り 53、54 爪部 55 巻きバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/00 - 47/06 B60K 23/00 - 23/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 駆動部材と従動部材とを回転可能に内外
    に嵌合させ、その駆動部材と従動部材の間に、径の異な
    る第一保持器と第二保持器を設け、上記第一保持器と駆
    動部材を回転方向すき間をもって共回りするように連結
    すると共に、第二保持器を駆動部材に固定し、上記両保
    持器に対向して設けたポケットに、その両保持器が正逆
    方向に相対回転したときに上記駆動部材と従動部材を係
    合する係合子を組込み、上記第一保持器に、互いに逆方
    向で大きさの異なる回転抵抗を付与する2つの抵抗発生
    手段と、その回転抵抗の作用方向を駆動部材の回転方向
    に対して切換える手段とを設けた回転伝達装置におい
    て、上記回転抵抗の小さい側の抵抗発生手段を駆動部材
    に共回りするように連結し、その抵抗発生手段に、回転
    の遠心力によって第一保持器に付与する回転抵抗を増大
    させる錘りを取付けたことを特徴とする回転伝達装置。
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