JP3463751B2 - マイクロ製品鋳造型の製作法およびマイクロ製品の鋳造法。 - Google Patents

マイクロ製品鋳造型の製作法およびマイクロ製品の鋳造法。

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ製品鋳造型
の製作法およびマイクロ製品の鋳造法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ製品たとえば、マイクロマシン
と称される微細な機械やロボットなどが注目を集めてい
る。こうしたマイクロマシンは、マイクロセンサカテー
テルで代表される医療機械、発電機で代表される家電・
情報機器、配管検査マシンで代表されるプラント関係機
器、マイクロファクトリーで代表される加工機械類、そ
の他環境機械、自動車、航空・宇宙機器、計測機器、ホ
ビー機器などへの利用が見込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マイクロマシンの全体
または部品は微細な3次元造形物から構成されており、
かかる微細な3次元造形物は、コストや生産性の面か
ら、鋳造によって作られることが都合がよい。しかし、
鋳造方法においては、原料として微細粉末を用いてモデ
ルの形状に倣った鋳型を作ることが必須であるが、微細
粉末はその取り扱いが極めて困難であるため、粉末を圧
縮する方法で固めて鋳型を得る場合は高い圧力を必要と
し,この高い圧力の付加によりモデルが変形してしま
い、形状および寸法の精度のよい微細な3次元造形物の
ための鋳型やこれを用いた精密鋳造が困難となってい
た。
【0004】本発明は前記のような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的とするところは、微細で
精度の高いマイクロ製品鋳造型を簡単な工程で安価に製
造することができるマイクロ製品鋳造型の製作法を提供
することにある。また、本発明の他の目的は、ハンドリ
ングが困難な微少サイズのマイクロ鋳造製品を簡単かつ
安価に製造できる方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のマイクロ製品鋳造型の製作法は、加熱により気
化される物質からなる微細で導電性を有するモデルを使
用し、該導電性を有するモデルの表面に電気泳動法によ
りセラミック粉末を泳着させ、乾燥後加熱して前記モデ
ルを気化消失させることによりモデルと同じ形状のキャ
ビティを有する鋳型を得ることを基本的特徴としてい
る。
【0006】また、本発明のマイクロ製品の鋳造法は、
加熱により気化される物質からなる導電性を有するモデ
ルを使用し、該導電性を有するモデルの表面に電気泳動
法によりセラミック粉末を泳着させ、乾燥後加熱して前
記モデルを気化させることによりモデルと同じ形状のキ
ャビティを有する鋳型を作り、この鋳型で金属を鋳造
し、鋳造後、前記鋳型を用液に浸漬して自己崩壊させる
ことにより鋳造品を取り出すことを特徴としている。
【0007】前記鋳型は、粒径の異なるセラミック粒子
を用いて順次電気泳動法により電着を行った傾斜組成を
有している場合を含んでいる。また、前記鋳造法は、電
気泳動用の電極として鋳造対象金属からなるものを使用
し,この電極とモデルに電気泳動法によりセラミック粉
末を泳着させて鋳型を作製し、加熱することで電極を溶
融させキャビティ内で鋳造させることを含んでいる。さ
らに、前記モデルとしては、シングルモードのコアを有
する光ファイバーを加熱し,引き延ばすことにより出力
端面のコア径が細径化された光ファイバーを光源とする
光造形装置を使用して作られた光造形モデルである場合
を含んでいる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図7は本発明によるマイ
クロ製品鋳造型の製作法およびこれを利用したマイクロ
製品の鋳造法の第1実施例を示している。図1は出発材
料としてのモデルを示しており、1は所望の形状、構
造、寸法のモデルであり、加熱により気化(消失)され
る物質で作られている。その例としては、たとえば合成
樹脂で代表される高分子化合物、ろう、有機物などが挙
げられる。しかも、モデル1は少なくとも表面が導電性
を有している。この例では、モデル本体表面に導電性薄
膜10が層着されている。この導電性薄膜10はスパッ
タリングや導電性塗料の塗布などで得ればよい。しかし
これに限らず、モデル自体がポリアセチレンなどで代表
される導電性高分子で作られていてもよい。
【0009】ついで、本発明は、図2のように前記導電
性を有するモデル1に電極2を接続してアッセンブリA
を得る。この場合、電極2は導電性金属であるが、この
実施例では、鋳造すべき対象金属で電極2を構成してい
る。この場合には、導電性薄膜10は電極2と同じ材質
であってもよい。電極2は中実である場合のほか、中空
である場合を含んでいる。
【0010】本発明は、次にこのアッセンブリAを使用
して電気泳動法によりセラミック微粉末をモデル1の周
りに所要厚さ層着させる。図3はこの工程を示してお
り、3は容器ないし槽であり、内部にセラミック微粉末
4を分散した溶媒が収容されている。前記モデル1と電
極2を接続したアッセンブリAを溶媒中に浸漬させ、こ
の電極2を正極とし、対をなす電極5を負極として電源
に接続して電圧を印加する。これにより、セラミック微
粉末4は帯電され、正極側の電極2と導電性を帯びたモ
デル1の表面に泳着し、電圧印加時間の経過とともに厚
く層着される。
【0011】前記セラミック微粉末4はシリカ、アルミ
ナなど任意であり、粒径は鋳型の表面精度を高くするこ
とと粒子間吸引力により高密度化させて強度を高めるた
めに、出来るだけ細かいもの、たとえば平均粒径が0.
7μm以下、より好適には0.2μm以下のものが用いら
れる。溶媒には限定がなく、水でもよい。電気泳動法に
よる層着であるため、バインダや硬化剤は加えなくても
よい。これは鋳造中にガスの発生するのを回避する点か
ら有利である。
【0012】本発明は電気泳動法によりモデル1の周囲
にセラミック微粉末4を電着させるので、セラミック微
粉末の粒径と印加電圧の制御により、モデル1が凹凸が
あったり複雑な形状のものであっても、これに即応した
精度の高いキャビティを、しかも簡単に形成することが
出来る。図4は電気泳動法により作られたグリーン鋳型
Bを示しており、モデル1がセラミック微粉末層中に埋
め込まれ、電極2も途中までセラミック微粉末層中に埋
め込まれている。
【0013】ついで、グリーン鋳型Bを乾燥する。この
乾燥は自然乾燥、真空乾燥など任意である。乾燥された
グリーン鋳型Bは次に加熱する。加熱は乾燥と同時工程
であってもよい。図5はこの加熱工程を示しており、こ
の加熱によりモデル1は気化されグリーン鋳型Bのポア
を通じて排出される。加熱温度は、電極2の溶融温度以
下であることはもちろん、好ましくはセラミック微粉末
が焼結を起こさない温度を選択する。この工程により、
図5のように、モデル1の消失にともない、内部にモデ
ル1を精密に転写して同じ形状のキャビテイ6が形成さ
れる。以上の工程によりマイクロ製品鋳造型Cが完成す
る。
【0014】次に、前記マイクロ製品鋳造型Cを用いて
鋳造する。この工程は電極2を加熱するかあるいはマイ
クロ製品鋳造型Cの全体を加熱して行なえばよく、これ
により、図6のように電極2が溶融してキャビテイ6に
流入し、これを満たすため、キャビテイ6に則した形状
のマイクロ鋳造品Dが鋳造される。
【0015】次いで、マイクロ鋳造品Dを取り出す。こ
の工程はマイクロ製品鋳造型Cを機械的に破壊すること
でも行える。しかし、前記のように加熱工程をセラミッ
ク微粉末が焼結を起こさない温度で実施した場合には、
非接触式でマイクロ鋳造品Dを取り出すことができる。
すなわち、図7(a)のように、マイクロ鋳造品Dを内
蔵したマイクロ製品鋳造型Cを水等の用液7中に没入さ
せ、この状態で超音波振動器8により用液7に振動を付
与する。こうすれば、図7(b)のように、マイクロ製
品鋳造型Cは自己崩壊して分散され、マイクロ鋳造品D
が露出される。したがってハンドリングが困難な微小サ
イズのマイクロ鋳造品Dを、鋳型に手を触れることなく
簡単かつ安全に取り出すことができる。
【0016】図8は本発明の第2実施例すなわち、電極
2が鋳造すべき対象金属でない場合を示している。この
場合には、(a)のように電極2をグリーン鋳型Bから
除去し、(b)のようにグリーン鋳型Bを加熱(乾燥工
程の一部であってもよい)してモデル1をガス化し消失
させる。そして鋳造を行なう。この方法は重力鋳造、加
圧鋳造、減圧鋳造など任意であるが、たとえば、図8
(c)のように、マイクロ製品鋳造型Cを溶融鋳造金属
11内に埋没させ、真空装置9に装填して負圧を掛け、
キャビティ6から電極2を抜いた孔を通して空気を排出
し、次いで大気に開放して大気圧にて溶融鋳造金属11
をキャビティ6に流入させる。マイクロ鋳造品Dの取り
出し工程は前記第1実施例と同様である。
【0017】図9は本発明におけるグリーン鋳型Bの製
作法の他の例を示している。この例においては、グリー
ン鋳型Bが、キャビティ6を画成する微細粒層b1と、
これの外周を囲む中粒層b2と、さらにこれを囲む粗粒
層b3からなる傾斜組成を有している。傾斜組成とした
場合には、鋳型キュビテイの表面精度が高い割に鋳造時
のガスが抜けやすいため、鋳造欠陥の発生を防止するこ
とができる利点が得られる。この例では3層であるが、
2層でもよいし4層以上であってもよい。
【0018】前記傾斜組成を得るには、セラミック微粉
末4を分散した溶媒として粒径の異なる数種のもの、た
とえば、微細粒を使用したもの、中粒を使用したものお
よび粗粒を使用したものを準備し、第1段階として微細
粒を溶媒に分散した容器ないし槽でアッセンブリAによ
り前記電気泳動を行い、次いで第2段階として中粒を溶
媒に分散した容器ないし槽で電気泳動を行い、第3段階
として粗粒を溶媒に分散した容器ないし槽で電気泳動を
行えばよい。
【0019】なお、前記モデル1としては、光硬化性樹
脂に光を照射しする光造形法により製作したものが挙げ
られる。この製作法としては、紫外線レーザを出力する
ガスレーザ発振器,または、可視光領域の光エネルギー
を照射する半導体レーザーを用いる方法があるが、使用
機器が高価であるうえにレンズ等の光学系機器を使用し
ているため装置が複雑で、光学系機器の調整にも時間を
要する欠点がある。また、レーザー光を光学レンズによ
り絞ることにより光のスポットサイズを得るため、スポ
ット径は通常100ミクロン程度、最も小さくても50
ミクロン程度のものとなる。このため、微細で高精度な
光造形品が得られにくい。
【0020】これを解決するには、図10と図11のよ
うな装置と方法すなわち、光源本体12の前方に光ファ
イバー13を配し、光ファイバー13から光硬化性樹脂
14に光を照射する方法が好適である。1’は光照射に
よって硬化されたモデルを指している。前記光ファイバ
ー13としては、出力端面のコア径が細径化されたシン
グルモードのコアを有する光ファイバーを使用すること
が好適である。詳述すると、光ファイバーはペンシル状
に漸進的に細径となった先端部13aを有しており、該
先端部13aは、図11(b)のように、コア130’
およびクラッド層131’の両方が、図11(a)に示
す後方の領域のそれらよりも相対的に細径となってい
る。d1は先端部13aのコア直径、d2は後方領域の
コア直径である。
【0021】前記細径先端部13aを得るには、先端部
13aとすべき領域の被覆層132を除去してクラッド
層131を露出させる。被覆層132の除去方法は任意
であるが、たとえばジクロロメタンで膨潤させてから剥
ぎ取ったり、塩化メチレン溶媒で溶解させたりすればよ
い。
【0022】ついで、前記被覆層132を除去した領域
を加熱手段たとえばバーナー、抵抗加熱ヒータなどによ
り加熱して軟化ないしは半溶融状態にする。そしてこの
加熱と併行しあるいは加熱直後に、光ファイバー13を
長手方向に牽引する。これによりコア130およびクラ
ッド131は相似的に引き延ばされて細径化される。牽
引引き延ばしによって光ファイバー13は左右に分断さ
れ、細径先端部13a,13aが形成されるので、あと
は、細径先端部13a,13aの所望のファイバ径の部
分を切断し,端面を研磨することにより光造形装置用微
細光源が完成する。切断する位置によって出力端面のコ
ア130’の直径d1を任意に設定することができる。
【0023】このような微細光源を光造形時に利用すれ
ば、非常に細い光ビームを出力することができ、微小光
源が得られることにより,照射される光が小さくなるた
めに光造型物の精度が向上し、あるいは微細な光造形品
の作製が可能となる。しかも、しかも、光ファイバー自
体で細い光ビームに出力できるので、光源本体として安
価な青色発光ダイオードを始めとする安価なものの適用
が可能となる。また、光ファイバーを加熱して引き延ば
すことにより細径化してコア径と同径の光線を得るよう
にしているので、安価に製作することができ、これによ
り高精度で微細な光造形を低コストで作ることができ
る。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。 実施例1 モデルとして、エポキシ系の光硬化性樹脂を図10と図
11に示す光造形法により作成した歯車を使用した。該
歯車は、直径100μm、端数20、歯高さ15μmの平
歯車である。該モデルの表面に金をスパッタリングで
0.03μm厚で被覆して導電性処理した。このモデル
にプラス極として鉄の針を接続してアッセンブリとし
た。
【0025】水100グラムに平均粒径0.3μmのシ
リカ微粉を10グラム添加して撹拌混合し、この容器に
前記アッセンブリを挿入し、一方、マイナス極としてア
ルミニウム電極を配し、直流電圧12Vを10分間印加
した。その結果、モデルと電極にシリカ微粉末の電着層
が形成されており、その厚さは2.5mmであった。自
然乾燥を行なったが、電着層はクラックが発生しておら
ず、鋳型として良好な形状を保っていた。ついで、プラ
ス極を引抜き、炉中で600℃で加熱した。その結果モ
デルは完全に消失されており、鋳型を割ってキャビティ
の表面粗さを測定したところ、1μm以下であった。
【0026】前記鋳型を300℃の溶融錫に埋没させ、
その容器を200℃に保った真空装置に装填して800
Paの真空度で1分間減圧し、次いで大気に1分間開放
して鋳造を行なった。鋳型を水を張った容器に装入し、
42KHzの超音波を付与した。その結果、1分で鋳型
は崩壊し、モデル形状と同一の鋳造品が非接触で取り出
された。鋳造品の表面粗さは1μm以下と良好であっ
た。
【0027】実施例2 モデルとして実施例と同じ形状寸法の歯車形状をロスト
ワックス製法で作成したものを使用し、表面に0.03
μm厚のカーボンをスパッタリングした。この導電処理
モデルにプラス極として直径1mmの針状のアルミニウ
合金線を接続し、アッセンブリとした。このアッセンブ
リを実施例1と同じ条件で電気泳動法によりシリカを電
着した。ついで、自然乾燥し、400℃で加熱したとこ
ろモデルのろうは気化により消失していた。鋳型を割っ
てキャビティの表面粗さを測定したところ、1μm以下
であった。
【0028】前記プラス電極付きの鋳型を真空加熱装置
に装填し、650℃に加熱した。その結果、電極は溶融
してキャビティに満たされ、モデルと同形状の微細な鋳
造品を包含する鋳型となった。この鋳型を実施例1と同
じ方法で自己崩壊させ、微細鋳造品を無接触で取り出し
た。この微細鋳造品は精密に歯車が転写されており、表
面粗さは1μm以下と良好であった。
【0029】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、加熱により気化される物質からなる微細で導電
性を有するモデルを使用し、該導電性を有するモデルの
表面に電気泳動法によりセラミック粉末を泳着させ、乾
燥後加熱して前記モデルを気化消失させることによりモ
デルと同じ形状のキャビティを有する鋳型を得るので、
セラミック粉末の粒径の選択と電気泳動法のための印加
電圧・時間の設定により、凹凸があったり形状が複雑な
モデルであっても、これに対応する転写性のよい高精度
な3次元キャビテイを備えた鋳型を簡単、安価に得るこ
とができるというすぐれた効果が得られる。
【0030】請求項2によれば、粒径の異なるセラミッ
ク粒子を用いて順次粒径の異なる電着を行い,傾斜組成
を有する鋳型とするので、キャビテイ表面精度が高くし
かも鋳造時のガス抜けが良好となるというすぐれた効果
が得られる。請求項3によれば、請求項1に記載の鋳型
で金属を鋳造し、鋳造後、前記鋳型を用液に浸漬して自
己崩壊させることにより非接触式に製品を取り出すの
で、ハンドリングが困難な微少サイズの鋳造品を損傷し
たりすることなく簡単かつ安全に取り出すことができる
というすぐれた効果が得られる。
【0031】請求項4によれば、電気泳動用の電極とし
て鋳造対象金属からなるものを使用し,この電極とモデ
ルに電気泳動法によりセラミック粉末を泳着させて鋳型
を作製し、加熱により電極を溶融させキャビティ内で鋳
造させるので、鋳型の製作と鋳造を簡単に、良好なハン
ドリングで行なうことができるというすぐれた効果が得
られる。
【0032】請求項5によれば、モデルが、シングルモ
ードのコアを有する光ファイバーを加熱し,引き延ばす
ことにより出力端面のコア径が細径化された光ファイバ
ーを光源とする光造形装置を使用して作られた光造形モ
デルであるため、高精度で微細なモデルとなり、請求項
1や3とあいまって、高精度な3次元微細マイクロ鋳造
製品を簡単かつ安価に作ることができるというすぐれた
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明におけるモデルの一例を示す部
分切欠正面図、(b)は同じくその部分拡大図である。
【図2】モデルと電極のアッセンブリ状態を示す正面図
である。
【図3】電気泳動法による鋳型作成状態を模式的に示す
説明図である。
【図4】図3の方法により得られたグリーン体の断面図
である。
【図5】モデル消失工程を示す断面図である。
【図6】図5のマイクロ製品鋳造型により鋳造された状
態を示す断面図である。
【図7】(a)マイクロ製品鋳造型から製品を取り出す
工程を示す説明図、(b)はマイクロ鋳造品を取出した
状態の説明図である。
【図8】本発発明による鋳造法の別の実施例を示してお
り、(a)は電気泳動法により得られたグリーン体の断
面図、(b)はモデルの消失工程を示す断面図、(c)
は鋳造工程の例を示す説明図である。
【図9】電気泳動による鋳型の別の例を示す断面図であ
る。
【図10】モデルの製作法の例を示す説明図である。
【図11】(a)は図10のX−X線に沿う断面図、
(b)は図10のY−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 モデル 2 電極 4 セラミック微粉末 6 キャビテイ 10 導電性薄膜 13 光ファイバー 13a 細径先端部 130’ 出力端面のコア B グリーン鋳型 C マイクロ製品鋳造型 D マイクロ鋳造品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22C 9/22 B22C 9/22 Z B22D 23/06 B22D 23/06 29/04 29/04 A C25D 13/02 C25D 13/02 Z 13/12 13/12 A (56)参考文献 特開 平8−78275(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 9/04 B22C 7/02 B22C 9/22 B22D 23/06 B22D 29/04 C25D 13/02 C25D 13/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱により気化される物質からなる微細で
    導電性を有するモデルを使用し、該導電性を有するモデ
    ルの表面に電気泳動法によりセラミック粉末を泳着さ
    せ、乾燥後加熱して前記モデルを気化消失させることに
    よりモデルと同じ形状のキャビティを有する鋳型を得る
    ことを特徴とするマイクロ製品鋳造型の製作法。
  2. 【請求項2】粒径の異なるセラミック粒子を用いて順次
    電気泳動法により電着を行って傾斜組成を有する鋳型を
    作製することを含む請求項1に記載のマイクロ製品鋳造
    型の製作法。
  3. 【請求項3】加熱により気化される物質からなる導電性
    を有するモデルを使用し、該導電性を有するモデルの表
    面に電気泳動法によりセラミック粉末を泳着させ、乾燥
    後加熱して前記モデルを気化させることによりモデルと
    同じ形状のキャビティを有する鋳型を作り、この鋳型で
    金属を鋳造し、鋳造後、前記鋳型を用液に浸漬して自己
    崩壊させることにより鋳造品を取り出すことを特徴とす
    るマイクロ製品鋳造型を利用したマイクロ製品の鋳造
    法。
  4. 【請求項4】電気泳動用の電極として鋳造対象金属から
    なるものを使用し,この電極とモデルに電気泳動法によ
    りセラミック粉末を泳着させて鋳型を作製し、加熱する
    ことで電極を溶融させキャビティ内で鋳造させることを
    特徴とする請求項3に記載のマイクロ製品鋳造型を利用
    したマイクロ製品の鋳造法。
  5. 【請求項5】モデルが、シングルモードのコアを有する
    光ファイバーを加熱し,引き延ばすことにより出力端面
    のコア径が細径化された光ファイバーを光源とする光造
    形装置を使用して作られた光造形モデルを含む請求項1
    ないし4に記載のマイクロ製品鋳造型の製作法およびこ
    れを利用したマイクロ製品の鋳造法。
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