JP3463523B2 - 超音波式物体検出装置 - Google Patents

超音波式物体検出装置

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JP3463523B2 JP20768197A JP20768197A JP3463523B2 JP 3463523 B2 JP3463523 B2 JP 3463523B2 JP 20768197 A JP20768197 A JP 20768197A JP 20768197 A JP20768197 A JP 20768197A JP 3463523 B2 JP3463523 B2 JP 3463523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波式物体検出
装置に関する。この超音波式物体検出装置は、例えば、
道路上を走行する車両を検出するのに利用される。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波式車両検出装置では、例え
ば、道路の所要領域に超音波を送信した時点からその反
射波を受信するまでの伝搬時間を認識し、この伝搬時間
により道路上を走行する車両を検出するようにしてい
る。つまり、車両の有無により、前記伝搬時間が異なる
ので、この伝搬時間を所要の基準値と比較することによ
り、車両を検出できる。
【0003】このような車両検出装置において、超音波
ヘッドの設置高さや天候などの変化により、反射波の受
信レベルが変化することがあって、変化が甚だしい場合
には車両検出を安定的に行えなくなるおそれがあるの
で、安定した車両検出を行うために、車両からの反射波
の受信レベルを一定範囲に設定する必要がある。
【0004】この受信レベルの調整に関して、従来で
は、路面からの反射波の受信レベルを適宜調整すること
が考えられている。つまり、路面から車両の反射面まで
の高さが超音波送受波器の設置高さに関係なく一定であ
るから、路面からの反射波の受信レベルと、車両反射面
からの反射波の受信レベルとの間に一定の相関がある。
そのため、路面からの反射波の受信レベルを調整するこ
とで、車両からの反射波の受信レベルを適正に設定する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、一般的なアスファルト道路やコンクリート道路で
あれば問題ないが、砂地の道路や、近年において種々開
発されている水捌けの良い排水性アスファルト道路にあ
っては、下記するような理由により、受信利得を適正に
調整することが困難になる。なお、排水性アスファルト
道路は、水捌けを良好とするために微小な空隙を有して
いて表面が凹凸になっており、しかも、この凹凸の形態
が場所ごとに異なることが多い。
【0006】つまり、超音波送受波器の真下における排
水性アスファルト道路の凹凸の段差が、仮に1/4波長
(25kHzで約3.4mm)である場合、路面の凹凸
の段底からの反射波の伝搬距離は、1/4波長の2倍と
なるため、その位相が、路面の凹凸の段上からの反射波
の位相より180度遅れることになり、結局、超音波送
受波器で前述の両方の反射波を受信した場合の合成出力
がほぼ「0」になり、受信レベルの調整ができなくな
る。このように路面の凹凸の段差が1/4波長となるこ
とは希であるが、いずれにしても、超音波送受波器によ
る反射波の受信レベルが、凹凸の段底からの反射波と段
上からの反射波の合成となる関係より、受信利得を適正
に調整することは困難になるのである。
【0007】このため、従来の設定方法では、路面の凹
凸状況の差により路面からの反射レベルが変わるため、
適正な受信利得の設定ができず、車両検出を安定的に行
うことができなくなっていた。
【0008】したがって、本発明は、超音波式物体検出
装置において、路面表面の状態に関係なく受信感度を適
正に調整できるようにし、また、環境変化などに関係な
く、物体検出を安定的に行えるようにすることを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の超音波式
物体検出装置は、所要領域へ超音波を送信する送信部
と、前記所要領域を移動する物体からの反射波を受信す
る受信部と、受信した反射波を増幅する増幅部と、前記
所要領域を移動する物体のうち特定形状の物体からの反
射波に基づいて前記増幅部の利得を調整する利得調整部
とを備えている。
【0010】本発明の第2の超音波式物体検出装置は、
所要領域へ超音波を送信する送信部と、前記所要領域を
移動する物体からの反射波を受信する受信部と、受信し
た反射波を増幅する増幅部と、前記増幅部の利得を所要
値に固定する利得固定部と、前記所要領域を移動する物
体のうち特定形状の物体からの反射波に基づいて前記増
幅部の利得を調整する利得調整部と、利得固定部により
利得を固定する処理と利得調整部により利得を調整する
処理とを選択的に行わせる切替部とを備えている。
【0011】本発明の第3の超音波式物体検出装置は、
上記第1または第2の装置に記載の利得調整部を、前記
受信した反射波が前記所要領域を移動する物体のうち特
定形状の物体からのものであるか否かを識別する識別手
段と、識別手段で特定形状の物体を識別したときに当該
物体からの反射波の受信レベルに応じて前記増幅部の利
得調整を管理する管理手段とを含むものとしている。
【0012】本発明の第4の超音波式物体検出装置は、
上記第3の装置に記載の識別手段を、前記所要領域を移
動する物体の進行方向数カ所からの反射波それぞれの受
信の状態に基づいて特定の物体を識別するものとしてい
る。
【0013】本発明の第5の超音波式物体検出装置は、
上記第3の装置に記載の管理手段を、識別手段で特定形
状の物体を識別したときに当該特定形状の物体の特定位
置からの反射波の受信レベルが基準値以上か未満かに応
じて前記増幅部の利得調整量を決定するものとしてい
る。
【0014】本発明の第6の超音波式物体検出装置は、
上記第5の装置に記載の識別手段を、前記所要領域を移
動する物体からの反射波の受信タイミングに基づいて特
定形状の物体を識別するものとしている。
【0015】本発明の第7の超音波式物体検出装置は、
上記第6の装置に記載の物体を道路上を通行する車両と
し、前記特定形状の物体を普通自動車としている。
【0016】このような本発明の第1〜第7の超音波式
物体検出装置では、要するに、ほぼ平坦な表面を有する
特定の物体からの反射波を利用して受信利得を調整する
ことにより、受信利得調整に利用する反射波の受信レベ
ルが安定になるようにしているから、受信感度を環境変
化などに応じて適正に設定できるようになる。つまり、
本発明の受信利得調整では、従来例のように物体の移動
路の表面状態に影響されることがない。
【0017】なお、第4の装置では、物体の外形特徴を
認識して、特定形状の物体を識別するようになってお
り、第6の装置では、物体からの反射波が多重反射波に
なっているか否かを認識して、特定形状の物体を識別す
るようになっている。
【0018】また、第7の装置では、車両検出におい
て、特に普通自動車からの反射波を利用して受信感度を
調整するようにしているから、例えば排水性アスファル
ト道路のような凹凸路面からの反射波を利用する従来例
に比べて、受信感度を適正に調整できるようになり、正
確な車両検出を安定的に行えるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の詳細について、図1ない
し図7に示す実施形態を用いて説明する。
【0020】図1ないし図4は本発明の実施形態1にか
かり、図1は、超音波式車両検出装置の構成ブロック
図、図2は、通過車両に対する超音波送信位置を示す模
式図、図3は、図2(a)での受信利得調整処理に関す
るタイミングチャートを示す説明図、図4は、図2
(b)での受信利得調整処理に関するタイミングチャー
トを示す説明図である。
【0021】図例の超音波式車両検出装置は、例えば道
路を通過する車両の有無を検出するのに利用されるもの
で、超音波送受波器1、パルス発生回路2、超音波発生
回路3、駆動回路4、受信増幅回路5、ボリューム6、
可変利得増幅回路7、感知処理回路8、標準利得設定回
路9、受信利得調整部10ならびに切替スイッチ11を
含む。なお、受信利得調整部10は、第1ゲート設定回
路20、第2ゲート設定回路21、第1判定回路22、
第2判定回路23、第1アンド回路24、第2アンド回
路25、車種判定回路26、利得調整量判定回路27な
らびに利得制御回路28を含む。
【0022】次に、動作について、図2ないし図4を参
照して説明する。
【0023】すなわち、オペレータが切替スイッチ11
により、利得を固定するモードを選択している場合に
は、標準利得設定回路9により可変利得増幅回路7の利
得を経験的に規定された所要の標準値に設定する。この
場合、切替スイッチ11が切り替えられるまで、標準値
に固定される。しかし、切替スイッチ11により利得を
調整するモードを選択している場合には、受信利得調整
部10により可変利得増幅回路7の利得を、所要の周期
ごとに逐一調整する。
【0024】ここでは、切替スイッチ11により可変利
得増幅回路7の利得を調整するモードを選択している場
合について説明する。
【0025】なお、説明を分かりやすくするために、超
音波の反射ポイントを、図2(a)、(b)に示すよう
に、〜の5カ所とし、普通自動車、大型自動車から
の反射ポイントを〜の3カ所とする。
【0026】まず、図3(a)、図4(a)に示すよう
に、パルス発生回路2により周期T、幅tの基準パルス
を発生する。この基準パルスを基に、超音波発生回路3
により時間tのみ超音波周波数を発振させ、駆動回路4
により増幅して超音波送受波器1を駆動することによ
り、図3(b)、図4(b)に示すように、超音波を道
路上の所要領域に送信する。この一方で、前述の基準パ
ルスを基に、図3(c)、図4(c)に示すように、第
1ゲート設定回路20により特定車両としての普通自動
車のルーフ検出用のゲートパルスを、また、図3
(d)、図4(d)に示すように、第2ゲート設定回路
21により特定車両としての普通自動車のボンネット・
トランク検出用のゲートパルスをそれぞれ作成し、ルー
フ検出用のゲートパルスを第1アンド回路24の一方入
力端子および第2判定回路23に、また、ボンネット・
トランク検出用のゲートパルスを第2アンド回路25の
一方入力端子に、それぞれ与える。
【0027】そして、道路や車両からの反射波は、超音
波送受波器1により受信され、受信増幅回路5および可
変利得増幅回路7で増幅された後、感知処理回路8およ
び受信利得調整部10の第1、第2判定回路22,23
にそれぞれ入力される。前述の感知処理回路8では、周
知の方法により車両の通過の有無を認識して認識結果を
出力する。また、受信利得調整部10では、可変利得増
幅回路7の利得を調整することにより、反射波の受信レ
ベルを適正に調整する。
【0028】この受信利得調整部10の動作を説明す
る。まず、第1判定回路22では、可変利得増幅回路7
で増幅された反射波が所要のしきい値よりも大きいか否
かを調べ、大きい場合には反射波の受信有りとする信号
を、また、小さい場合には反射波の受信無しとする信号
を、それぞれ第1、第2アンド回路24,25の他方入
力端子に入力する。この第1、第2アンド回路24,2
5からの出力が車種判定回路26に入力され、この車種
判定回路26が、前述の反射波が普通自動車からの反射
波なのかあるいは普通自動車以外(大型自動車、路面な
ど)からの反射波なのかを判定する。つまり、車種判定
回路26は、2つのゲートパルスの期間内に、第1、第
2アンド回路24,25の出力が既定の順序で「H」と
なれば普通自動車と判定するが、それ以外であれば普通
自動車以外と判定し、判定結果を利得調整量判定回路2
7に入力する。ちなみに、普通自動車の場合には、反射
波が図3(e)−〜図3(e)−に示すように順次
変化するので、第1、第2アンド回路24,25の出力
の変化を判定することにより普通自動車と判定する。し
かし、大型自動車の場合だと、反射波が図4(e)−
〜図4(e)−に示すように変化するので、第1、第
2アンド回路24,25の出力の変化順序が普通自動車
と同じになることはない。
【0029】一方の第2判定回路23では、図3
(c)、図4(c)に示すルーフ検出用のゲートパルス
の期間内において、反射波を受信している場合に、その
反射波の受信レベルが、所要のしきい値以上かあるいは
未満かを判定し、判定結果を利得調整量判定回路27に
入力する。
【0030】そして、利得調整量判定回路27では、車
種判定回路26の判定結果が普通自動車でない場合には
「0」を、車種判定回路26の判定結果が普通自動車で
ありかつ第2判定回路23の判定結果がしきい値以上と
判定した場合には受信利得を下げるために「−1」を、
車種判定回路26の判定結果が普通自動車でありかつ第
2判定回路23の判定結果がしきい値未満と判定した場
合には受信利得を上げるために「+1」を利得制御回路
28に入力する。
【0031】利得制御回路28は、入力が「0」の場
合、前周期での利得値を保持し、また、入力が「+1」
の場合、前周期での利得値に「1」を加算し、さらに、
入力が「−1」の場合、前周期での利得値から「1」を
減算し、このように演算した結果の値をD/A変換した
電圧値として可変利得増幅回路7に与えることにより、
可変利得増幅回路7の利得を変更する。つまり、電圧値
が高い場合には利得が上がり、電圧値が低い場合には利
得が下がることになり、これによって反射波の受信レベ
ルが適正に保たれることになる。
【0032】以上説明したように、受信利得調整に関し
て、種々な車両のうち普通自動車のルーフからの反射波
の受信レベルが、所要のしきい値に対して大きいか小さ
いかを調べ、この結果に基づいて反射波の受信レベルを
適正とするように可変利得増幅回路7の利得を調整して
いる。これにより、受信感度を超音波送受波器1の設置
高さや天候変化などに応じて適正とすることができるの
で、超音波送受波器1の設置高さや天候変化、また、砂
地や排水性アスファルト道路などに関係なく、正確な車
両検出を安定的に行うことができるようになる。
【0033】ここで、普通自動車のルーフを利用した理
由を述べる。つまり、普通自動車のルーフは、どのよう
な車種でもほぼ平坦な面であるから、その面からの反射
波が従来の排水性アスファルト道路からの反射波のよう
に不安定になることがない。また、普通自動車の高さ
は、車種や製造メーカーが違っても、ほぼ一定の寸法に
規制されていて、超音波送受波器1から普通自動車のル
ーフまでの距離はどの車種でもほぼ一定になるから、普
通自動車のルーフからの反射波の受信レベルはどの車種
でもほぼ一定となる。これにより、普通自動車のルーフ
からの反射波の受信レベルが所要のしきい値から外れる
場合は、超音波送受波器1の設置高さや天候変化などが
原因となって発生しているものと考えることができるか
ら、これらを考慮して反射波の受信レベルを調整するこ
とで、受信感度を適正に設定できるようになるのであ
る。
【0034】なお、上記実施形態1の各構成要素と請求
項との対応関係を説明する。超音波送受波器1とパルス
発生回路2と超音波発生回路3と駆動回路4とが請求項
の送信部に、超音波送受波器1と受信増幅回路5とが請
求項の受信部に、受信増幅回路5と可変利得増幅回路7
とが請求項の増幅部に、標準利得設定回路9が請求項の
利得固定部に、切替スイッチ11が請求項の切替部にそ
れぞれ対応する。また、受信利得調整部10の第1,第
2ゲート設定回路20,21と第1,第2判定回路2
2,23と第1,第2アンド回路24,25と車種判定
回路26とが請求項の識別手段に、また、利得調整量判
定回路27と利得制御回路28とが請求項の管理手段
に、それぞれ対応する。
【0035】図5ないし図7は本発明の実施形態2にか
かり、図5は、超音波車両検出装置の構成ブロック図、
図6は、通過車両に対する超音波照射位置を示す模式
図、図7は、図6(a)〜(c)での受信利得調整処理
に関するタイミングチャートを示す説明図である。
【0036】この実施形態2において上記実施形態1と
異なるところは、主として、車種判定の形態である。こ
の実施形態は、普通自動車のルーフの高さがほぼ一定で
あることを利用している。つまり、路面波の位置より一
定時間手前に反射波があれば、普通自動車と判定する。
但し、この方法は以下に述べる不具合が生じる場合があ
る。つまり、そもそも、図6に示すように、普通自動車
よりも大型自動車のほうが高さが高いので、超音波送受
波器1から普通自動車までの距離をLとすると、超音波
送受波器1から大型自動車までの距離がL/2となるこ
とがある。また、大型自動車の場合だと、超音波を多重
反射する。この場合、大型自動車からの反射波のうち2
次反射波が普通自動車のルーフからの反射波と時間的に
一致することがある。これらの知見に基づいて、実施形
態2では、通過する車両の高さおよび2次反射波の有無
を調べることで、車種判定を行うように構成している。
【0037】具体的に、この実施形態2では、車種判定
回路26および第2アンド回路25を省略した構成にな
っている。
【0038】また、動作について説明する。ここでは、
第1,第2ゲート設定回路20,21によるゲートパル
スの出力タイミングを車両の高さに応じて設定してい
る。
【0039】まず、道路上に車両が存在していない場
合、反射波が図7(e)−に示すように、第1ゲート
設定回路20からのゲートパルスの期間と第2ゲート設
定回路21からのゲートパルスの期間との両方に反射波
がないので、利得調整量判定回路27は、反射波が道路
からのものであると判定し、上記実施形態1と同様に第
2判定回路23からの出力を無視して利得制御回路28
に「0」を入力し、前周期での利得値を保持させる。
【0040】また、普通自動車の場合、反射波が図7
(e)−に示すように、第2ゲート設定回路21から
のゲートパルスの期間に反射波がなく、第1ゲート設定
回路20からのゲートパルスの期間に反射波があるの
で、利得調整量判定回路27は、反射波が普通自動車か
らのものであると判定し、上記実施形態1と同様に第2
判定回路23からの出力に基づいて受信レベルの調整量
を決定し、利得制御回路28に出力する。
【0041】一方、大型自動車の場合、反射波が図7
(e)−に示すように、第1ゲート設定回路20から
のゲートパルスの期間と第2ゲート設定回路21からの
ゲートパルスの期間との両方に反射波があるので、利得
調整量判定回路27は、反射波が大型自動車からのもの
であると判定し、上記実施形態1と同様に第2判定回路
23からの出力を無視して利得制御回路28に「0」を
入力し、前周期での利得値を保持させる。
【0042】このように車両の高さの違いによる反射波
の形態を把握することにより車両を識別するようにすれ
ば、上記実施形態1に比べて構成を簡略化した上で、上
記実施形態1と同様の作用、効果を得ることができる。
【0043】なお、本発明は上述した実施形態のみに限
定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられ
る。例えば、上記実施形態1,2では、標準利得設定回
路9および切替スイッチ11を備えた構成としている
が、これらを用いない構成も本発明に含む。
【0044】
【発明の効果】請求項1ないし請求項7の発明の超音波
式物体検出装置によれば、ほぼ平坦な表面を有する特定
の物体からの反射波を利用して受信利得を調整すること
により、受信利得調整に利用する反射波の受信レベルが
安定になるようにしているから、受信感度を環境変化な
どに応じて適正に設定できるようになる。つまり、本発
明の受信利得調整では、従来例のように物体の移動路の
表面状態に影響されることがない。
【0045】特に、請求項4の発明では、物体の外形特
徴を認識して、特定形状の物体を識別するようになって
おり、請求項6の発明では、物体からの反射波が多重反
射波になっているか否かを認識して、特定形状の物体を
識別するようになっている。また、請求項7の発明で
は、車両検出において、特に普通自動車からの反射波を
利用して受信感度を調整するようにしているから、例え
ば排水性アスファルト道路のような凹凸路面からの反射
波を利用する従来例に比べて、受信感度を適正に調整で
きるようになり、正確な車両検出を安定的に行えるよう
になる。したがって、この場合には、道路上の様子例え
ば交通渋滞状況などを正確に把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る超音波車両検出装置
の構成ブロック図
【図2】実施形態1での通過車両に対する超音波送信位
置を示す模式図
【図3】図2(a)での受信利得調整処理に関するタイ
ミングチャートを示す説明図
【図4】図2(b)での受信利得調整処理に関するタイ
ミングチャートを示す説明図
【図5】本発明の実施形態2に係る超音波車両検出装置
の構成ブロック図
【図6】実施形態2での通過車両に対する超音波送信位
置を示す模式図
【図7】図6(a)〜(c)での受信利得調整処理に関
するタイミングチャートを示す説明図
【符号の説明】
1 超音波送受波器 2 パルス発生回路 3 超音波発生回路 4 超音波送受波器の駆動回路 5 受信増幅回路 6 ボリューム 7 可変利得増幅回路 8 感知処理回路 9 標準利得設定回路 10 受信利得調整部 20 受信利得調整部の第1ゲート設定回路 21 受信利得調整部の第2ゲート設定回路 22 受信利得調整部の第1判定回路 23 受信利得調整部の第2判定回路 24 受信利得調整部の第1アンド回路 25 受信利得調整部の第2アンド回路 26 受信利得調整部の車種判定回路 27 受信利得調整部の利得調整量判定回路 28 受信利得調整部の利得制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−331738(JP,A) 特開 昭57−187674(JP,A) 特開 平5−2066(JP,A) 特開 昭58−48849(JP,A) 特開 昭49−11156(JP,A) 特開 昭63−157084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96 G08G 1/04 G08G 1/015

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要領域へ超音波を送信する送信部と、 前記所要領域を移動する物体からの反射波を受信する受
    信部と、 受信した反射波を増幅する増幅部と、 前記所要領域を移動する物体のうち特定形状の物体から
    の反射波に基づいて前記増幅部の利得を調整する利得調
    整部とを備えている、ことを特徴とする超音波式物体検
    出装置。
  2. 【請求項2】 所要領域へ超音波を送信する送信部と、 前記所要領域を移動する物体からの反射波を受信する受
    信部と、 受信した反射波を増幅する増幅部と、 前記増幅部の利得を所要値に固定する利得固定部と、 前記所要領域を移動する物体のうち特定形状の物体から
    の反射波に基づいて前記増幅部の利得を調整する利得調
    整部と、 利得固定部により利得を固定する処理と利得調整部によ
    り利得を調整する処理とを選択的に行わせる切替部とを
    備えている、ことを特徴とする超音波式物体検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の利得調整部
    は、 前記受信した反射波が前記所要領域を移動する物体のう
    ち特定形状の物体からのものであるか否かを識別する識
    別手段と、 識別手段で特定形状の物体を識別したときに当該物体か
    らの反射波の受信レベルに応じて前記増幅部の利得調整
    を管理する管理手段とを含む、ことを特徴とする超音波
    式物体検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の識別手段は、前記所要
    領域を移動する物体の進行方向数カ所からの反射波それ
    ぞれの受信の状態に基づいて特定の物体を識別するもの
    である、ことを特徴とする超音波式物体検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の管理手段は、識別手段
    で特定形状の物体を識別したときに当該特定形状の物体
    の特定位置からの反射波の受信レベルが基準値以上か未
    満かに応じて前記増幅部の利得調整量を決定するもので
    ある、ことを特徴とする超音波式物体検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の識別手段は、前記所要
    領域を移動する物体からの反射波の受信タイミングに基
    づいて特定形状の物体を識別するものである、ことを特
    徴とする超音波式物体検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の前
    記物体は、道路上を通行する車両とされ、前記特定形状
    の物体は普通自動車とされる、ことを特徴とする超音波
    式物体検出装置。
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