JP3463450B2 - 光学活性有機ケイ素化合物の製造法 - Google Patents

光学活性有機ケイ素化合物の製造法

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  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン類の不
斉ヒドロシリル化反応を利用した光学活性有機ケイ素化
合物の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】光学
活性な有機ケイ素化合物は、シリル基を官能基変換する
ことで光学活性なアルコールや光学活性なハロゲン化物
へ容易に誘導することができ、医薬、農薬および強誘電
性液晶材料等に利用できる光学活性化合物の製造におい
て用いられる有用な化合物である。かかる光学活性な有
機ケイ素化合物は、従来、オレフィンの不斉ヒドロシリ
ル化反応によって得られることが知られている。例え
ば、スチレン誘導体の不斉ヒドロシリル化反応は、例え
ば、Tetrahedron Lett., 21, 1871(1980) 、Tetrahedro
n Asymmetry, 4, 2419(1993)に記載の反応が知られてい
るが、光学収率が低く必ずしも充分なものとは言い難い
ものであった。
【0003】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解決する
ために、鋭意検討した結果、種々のスチレン誘導体とシ
ラン類とを、光学活性なホスフィン化合物を配位子とす
る遷移金属触媒の存在下に、不斉ヒドロシリル化反応さ
せることによって、優れた収率、光学純度で目的とする
光学活性有機ケイ素化合物を得る方法を見いだし本発明
に至った。
【0004】すなわち、本発明は、一般式(1) (式中、A1 は、フェニル基を示す。ここでフェニル基
は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
または低級ハロゲン化アルキル基で置換されていてもよ
い。Rは、直鎖もしくは分岐アルキル基、シクロアルキ
ル基または水素原子を示す。ここで直鎖もしくは分岐ア
ルキル基およびシクロアルキル基は、アルコキシ基、ま
たはハロゲン原子で置換されていてもよい。)で示され
るスチレン誘導体と、一般式(3) (式中、X、YおよびZは、同一または相異なり、水素
原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を
示す。)で示されるシラン類とを、一般式(2) (式中、A2 はフェニル基を示す。ここでフェニル基
は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
または低級ハロゲン化アルキル基で置換されていてもよ
い。)で示される光学活性3級ホスフィン化合物を配位
子とする遷移金属錯体の存在下に、反応させることを特
徴とする一般式(4) (式中、A1 、 R、X、YおよびZは、前記と同じ意味
を表わす。)で示される光学活性有機ケイ素化合物の製
造法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。一般式(1)で示されるスチレン誘導体におい
て、A1 の置換基のハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられ、低級ア
ルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基等が
挙げられ、低級アルコキシ基としては、例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ基等が挙げられ、低級ハロゲ
ン化アルキル基としては、例えば、モノクロロメチル
基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、フルオロ
メチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフ
ルオロエチル基等が挙げられる。尚、置換基の数、位置
については特に限定されない。 また、スチレン誘導体
(1)において、Rの直鎖もしくは分岐アルキル基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、イソプロピル基、イソブチル基等が挙げられ、シ
クロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられ、こ
れらを更に置換するアルコキシ基としては、例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ基等が挙げられ、ハロゲ
ン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃
素原子が挙げられる。なお、スチレンを用いた場合、生
成物の汎用性が高い。
【0006】また、一般式(2)で示される光学活性3
級ホスフィン化合物において、A2のハロゲン原子とし
ては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙
げられ、低級アルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、t
−ブチル基等が挙げられ、低級アルコキシ基としては、
例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ基等が挙げら
れ、低級ハロゲン化アルキル基としては、例えば、モノ
クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル
基、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,
2,2−トリフルオロエチル基等が挙げられる。尚、A
2 の置換基の数、位置については特に限定されない。ま
た、特にA2 が3−トリフルオロメチルフェニルまたは
3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルである場
合に、生成物の光学純度が向上し、3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)フェニルである場合には反応時間も短
縮されることから好ましい。
【0007】また、本発明に使用する3級ホスフィン化
合物には、光学活性体である(+)体および(−)体が
存在し、本発明はこれらの(+)体、(−)体のいずれ
をも含むものであるが、(+)体を使用して反応を行っ
た場合の生成物と、(−)体を使用して反応を行った場
合の生成物とは鏡像異性体の関係になる。従って、目的
とする有機ケイ素化合物の立体配置に合わせて、ホスフ
ィン化合物の(+)体、(−)体のいずれかを選択して
使用することができる。
【0008】この光学活性3級ホスフィン化合物(2)
を配位させて用いる遷移金属としては、パラジウム、ロ
ジウム、ルテニウム、白金等が挙げられるが、特に、パ
ラジウムを用いた場合に高い立体選択性で反応が進行す
る。本発明に用いる遷移金属錯体のうち、例えばパラジ
ウム錯体を製造する方法の例としては、日本化学会編
「第4版 実験化学講座」、第18巻、有機金属錯体、
1991年 丸善 P.393に記載の方法に従い、ジ
ベンゾニトリルパラジウムジクロリドと光学活性3級ホ
スフィン化合物(2)を反応させて製造することができ
る。さらに他の遷移金属錯体は以下の公知文献に準じて
製造することができる。J.Am.Chem.Soc.
93, 2397(1971)、J.Chem.Soc.
Chem.Commun.922(1985)、J.M
ed.Chem.31,2277(1988)、特開昭
61−63690号公報等。
【0009】金属錯体としては、例えば下記に示すよう
な金属のゼロ価あるいはカチオンの錯体を使用すること
ができる。かかる金属錯体の具体例は、たとえば以下の
ようなものが挙げられる。[Rh(COD)(ホスフィ
ン化合物(2))]ClO4 、Rh(COD)(ホスフ
ィン化合物(2))Cl、[Rh(NBD)(ホスフィ
ン化合物(2))]Cl、Rh(CO)Cl(ホスフィ
ン化合物(2))、PdCl2(ホスフィン化合物
(2))、RuCl4(ホスフィン化合物(2))2(N
(C2 5 3 )、Ru(acac)2 (ホスフィン化
合物(2))、[RuCl(p−シメン)(ホスフィン
化合物(2))]Cl、(式中、CODは1,5−シク
ロオクタジエンを、NBDはノルボルナジエンを、ac
acはアセチルアセトナート示す。)
【0010】遷移金属錯体の製造に用いられる金属化合
物は、例えば下記に示すような金属のゼロ価あるいはカ
チオン化合物であればよく、以下のものが例示される。
Rh(アセチルアセトナート)(NBD)、Rh(アセ
チルアセトナート)(COD)、Rh(アセチルアセト
ナート)2 、[Rh(COD)Cl]2 、[Rh(NB
D)Cl]2 、[Rh(C2 4 2 Cl]2 、[Rh
(OCOCH3 2 Cl]2 、[Rh(1,5−ヘキサ
ジエン)2 Cl]2 、Ru(アセチルアセトナー
ト)3
【0011】次に、一般式(3)で示されるシラン類に
おいて、X、YおよびZのアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、アルコキシ基
としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が
挙げられ、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子
等が挙げられる。ヒドロシリル化反応が速やかに進行す
る点から、特にトリクロロシランが好ましい。
【0012】本発明のスチレン誘導体(1)とシラン類
(3)とを光学活性3級ホスフィン化合物(2)の存在
下に反応させ光学活性有機ケイ素化合物(4)を得る反
応は、溶媒の存在または不存在下に行われる。用いられ
る溶媒としては、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エー
テル類等が挙げられる。
【0013】アリルパラジウムクロリド2量体等の遷移
金属錯体の使用量は、スチレン誘導体(1)に対し、通
常、0.001〜1モル%、好ましくは0.01〜0.
1モル%である。
【0014】光学活性3級ホスフィン化合物(2)の使
用量は、通常、アリルパラジウムクロリド2量体等の遷
移金属錯体に対して、通常、1〜3モル倍、好ましくは
2モル倍である。
【0015】シラン類(3)の使用量は、スチレン誘導
体(1)に対して、通常、1〜3モル倍好ましくは1〜
1.2モル倍である。
【0016】上記反応の反応温度は、通常、−50〜1
50℃、好ましくは−20〜40℃である。なお、スチ
レン誘導体(1)とシラン類(3)を加える順序はどち
らを先に加えてもよく、また、両者を同時に加えてもよ
い。反応後は、通常の後処理操作を行い目的物を得るこ
とができる。また、生成物を蒸留、カラムクロマト等の
操作により精製することもできる。
【0017】一方、このようにして得られる光学活性有
機ケイ素化合物(4)は、その立体配置を維持したまま
容易にアルコール類へ誘導できる。例えば、トリクロロ
シリル化合物の場合、テトラヒドロフランとメタノール
の混合溶媒中、重炭酸カリウム存在下に過酸化水素を作
用させることにより、シリル基が水酸基へ変換される。
【0018】
【発明の効果】本発明の製造法に於いては、反応の制御
が容易であり、様々な光学活性化合物の重要な中間体と
なり得る光学活性有機ケイ素化合物を、優れた収率、光
学純度で得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
尚、実施例中の分析は次の分析装置を用いて行った。
旋光計:DIP−370型(日本分光工業株式会社
製)、1 H−NMRスペクトル:JNM−EX270型
(270MHz、日本電子株式会社製) 内部標準:テ
トラメチルシラン
【0020】〔参考例1〕(S)−2−ジフェニルホス
フィノ−1,1’−ビナフチルをTetrahedro
n,50, 4293(1994)記載の方法に従い合成
した。
【0021】〔実施例1−(1)〕窒素雰囲気下、アリ
ルパラジウムクロリド2量体0.42mg(1.15μ
mol、パラジウムとして2.3μmol)、(S)−
2−ジフェニルホスフィノ−1,1’−ビナフチル2.
01mg(4.6μmol)、スチレン214mg
(2.05mmol)の混合物中に、攪拌しながら、0
℃でトリクロロシラン0.25ml(2.5mmol)
を加え、そのまま12時間撹拌した。GCおよび 1 H−
NMRにてスチレンが完全に消費されたことを確認し、
反応混合物を減圧濃縮して、1−フェニル−1−トリク
ロロシリルエタンを490mg得た。単離収率99%以
上。
【0022】生成物の光学純度は、以下の方法により立
体配置を維持したままトリクロロシリル基を水酸基に変
換し、3,5−ジニトロフェニルカーバメートに誘導し
た後、光学異性体分離用カラムにてLC分析を行うこと
によって求めた。
【0023】〔実施例1−(2)〕フッ化カリウム69
0mg(11.9mmol)および重炭酸カリウム1.
76g(17.6mmol)をTHF100mlおよび
メタノール100ml混合液に加え懸濁液とし、この中
に、氷冷撹拌下、1−フェニル−1−トリクロロシリル
エタン460mg(1.9mmol)を滴下し、引き続
き30%過酸化水素水2ml(19mmol)を加え
た。室温で11時間攪拌した後、過剰の過酸化水素を飽
和チオ硫酸ナトリウム水溶液2mlで還元し、セライト
濾過後、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を濃縮後、分
液し、水層をジクロロメタン10mlで3回抽出した。
有機層を併せ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(移動相:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/
1)で精製し、(R)−1−フェネチルアルコール22
4mgを得た。収率95%。 旋光度[α]D 22=−4
5.1(C=1.80,CH2 Cl2 )
【0024】〔実施例1−(3)〕実施例1−(2)で
得られた光学活性フェネチルアルコールを通常の方法に
従って3,5−ジニトロフェニルカーバメートに誘導し
た後、HPLC分析(カラム:Sumichiral
OA−4700(住化分析センター製)、移動相:n−
ヘキサン/1,2−ジクロロエタン/エタノール=50
/15/1)によって、93%eeと決定した。
【0025】〔比較例1〕実施例1において(S)−2
−ジフェニルホスフィノ−1,1’−ビナフチルにか
え、(R)−2−メトキシ−2’−ジフェニルホスフィ
ノ−1,1’−ビナフチルを使用する以外は実施例1と
同様に反応を行ったところ、得られた(R)−1−フェ
ニル−1−トリクロロシリルエタンの光学純度は14%
eeであった。
【0026】〔実施例2〜6〕実施例1においてスチレ
ンにかえ、表1に示す化合物を使用する以外は実施例1
と同様に行えば目的の光学活性有機ケイ素化合物(4)
が得られる。
【表1】
【0027】〔参考例2〕参考例1において、ジフェニ
ルホスフィンオキサイドにかえ、ビス[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィンオキサイ
ドを使用する以外は参考例1と同様に反応を行うことに
より、(S)−2−ビス[3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)フェニル]ホスフィノ−1,1’−ビナフチル
を収率54%で得た。 旋光度[α]D 20=+22.2(C=0.765,CH
Cl3 ),1 H−NMR(CDCl3 ) :δ6.86−8.03
(m,aromatic),31 P−NMR(CDCl3 ) :δ−11.2(s)
【0028】〔参考例3〕参考例1において、ジフェニ
ルホスフィンオキサイドにかえ、ビス−(3−トリフル
オロメチルフェニル)ホスフィンオキサイドを使用する
以外は参考例1と同様に反応を行うことにより、(S)
−2−ビス(3−トリフルオロメチルフェニル)ホスフ
ィノ−1,1’−ビナフチルを収率60%で得た。 旋光度[α]D 20=+53.7(C=1.11,CHC
3 ),1 H−NMR(CDCl3 ) :δ7.01−8.00
(m,aromatic),31 P−NMR(CDCl3 ) :δ−12.7(s)
【0029】〔実施例7〜11〕実施例1において
(S)−2−ジフェニルホスフィノ−1,1’−ビナフ
チルにかえ、表2に示す化合物を使用する以外は実施例
1と同様に反応させれば光学活性な1−フェニル−1−
トリクロロシリルエタンが得られる。
【表2】
【0030】〔実施例12〜18〕実施例7においてス
チレンにかえ、表3に示す化合物を使用する以外は実施
例7と同様に反応させれば光学活性な有機ケイ素化合物
(4)が得られる。
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07M 7:00 C07M 7:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/08 C07F 7/12 C07F 7/18 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、A1 は、フェニル基を示す。ここでフェニル基
    は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
    または低級ハロゲン化アルキル基で置換されていてもよ
    い。Rは、直鎖もしくは分岐アルキル基、シクロアルキ
    ル基または水素原子を示す。ここで直鎖もしくは分岐ア
    ルキル基およびシクロアルキル基は、アルコキシ基、ま
    たはハロゲン原子で置換されていてもよい。)で示され
    るスチレン誘導体と、一般式(3) (式中、X、YおよびZは、同一または相異なり、水素
    原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を
    示す。)で示されるシラン類とを、一般式(2) (式中、A2 はフェニル基を示す。ここでフェニル基
    は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
    または低級ハロゲン化アルキル基で置換されていてもよ
    い。)で示される光学活性3級ホスフィン化合物を配位
    子とする遷移金属錯体の存在下に、反応させることを特
    徴とする一般式(4) (式中、A1 、 R、X、YおよびZは、前記と同じ意味
    を表わす。)で示される光学活性有機ケイ素化合物の製
    造法。
  2. 【請求項2】遷移金属錯体としてパラジウム化合物を用
    いる請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】シラン類としてトリクロロシランを用いる
    請求項1または2に記載の製造法。
  4. 【請求項4】一般式(1)で示されるスチレン誘導体が
    スチレンである請求項1、2または3に記載の製造法。
  5. 【請求項5】光学活性3級ホスフィン化合物が、一般式
    (5) (式中、Wは、水素原子またはトリフルオロメチル基を
    示す。)で示される化合物である請求項1、2、3また
    は4に記載の製造法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の一般式(5)で示される
    化合物。
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