JP3463394B2 - 自動変速機用ポンプの潤滑路 - Google Patents
自動変速機用ポンプの潤滑路Info
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- JP3463394B2 JP3463394B2 JP02166095A JP2166095A JP3463394B2 JP 3463394 B2 JP3463394 B2 JP 3463394B2 JP 02166095 A JP02166095 A JP 02166095A JP 2166095 A JP2166095 A JP 2166095A JP 3463394 B2 JP3463394 B2 JP 3463394B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速制御
用や伝動系各部の潤滑用に作用液を吸入して吐出する自
動変速機用ポンプに形成すべき潤滑路に関するものであ
る。
用や伝動系各部の潤滑用に作用液を吸入して吐出する自
動変速機用ポンプに形成すべき潤滑路に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】自動変速機は、変速制御液圧回路により
複数の摩擦要素（クラッチやブレーキ等）を選択的に液
圧作動（締結）させて伝動経路（変速ギア位置）を決定
される。従って、作用液を吸入して吐出するポンプを必
要とするが、このポンプは更に、伝動系の各部に作用液
を潤滑液として向かわせたり、トルクコンバータに作動
液として供給する用もなす。
複数の摩擦要素（クラッチやブレーキ等）を選択的に液
圧作動（締結）させて伝動経路（変速ギア位置）を決定
される。従って、作用液を吸入して吐出するポンプを必
要とするが、このポンプは更に、伝動系の各部に作用液
を潤滑液として向かわせたり、トルクコンバータに作動
液として供給する用もなす。
【０００３】自動変速機用ポンプとしては、図８に示す
特開昭６３−２４６５３８号公報に記載されたものがあ
り、ポンプカバー１とポンプハウジング２とにより画成
される空間内にインナーギア３と、これに内接噛合する
アウターギア４を収納して構成し、インナーギア３を回
転駆動してアウターギア４を連れ回すことで伝動系の各
部に作用液を供給する。
特開昭６３−２４６５３８号公報に記載されたものがあ
り、ポンプカバー１とポンプハウジング２とにより画成
される空間内にインナーギア３と、これに内接噛合する
アウターギア４を収納して構成し、インナーギア３を回
転駆動してアウターギア４を連れ回すことで伝動系の各
部に作用液を供給する。
【０００４】ところで、上記ポンプカバー１に対して
は、自動変速機の伝動系をなす回転メンバを回転自在に
支承したり、変速制御のための摩擦要素を回転自在に支
承する場合が殆どで、かかる支承部（ブッシュ）に対す
る潤滑が不可欠である。当該潤滑のための潤滑路をポン
プカバー１自身に形成する場合、従来は、上記の文献に
記載のように、上記支承のためのポンプカバー１のボス
部に油室１ａと連通する潤滑孔１ｂを形成して潤滑路の
一部となすのが常識的であった。
は、自動変速機の伝動系をなす回転メンバを回転自在に
支承したり、変速制御のための摩擦要素を回転自在に支
承する場合が殆どで、かかる支承部（ブッシュ）に対す
る潤滑が不可欠である。当該潤滑のための潤滑路をポン
プカバー１自身に形成する場合、従来は、上記の文献に
記載のように、上記支承のためのポンプカバー１のボス
部に油室１ａと連通する潤滑孔１ｂを形成して潤滑路の
一部となすのが常識的であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】一方で、今日において
は形成性の向上を主な目的として、ポンプカバー１に一
体的に設けるべきステータシャフト５（トルクコンバー
タ１５のステータを支持するためのシャフト）を当初別
体物として作り、その後、ポンプカバー１のボス部の中
心部に圧入嵌合する方式を採用することが多くなりつつ
ある。この場合、当該圧入嵌合時に、上記の潤滑孔１ｂ
がポンプカバー１のボス部を強度低下させる結果として
ポンプカバー１のボス部に割れを生じさせる原因とな
る。
は形成性の向上を主な目的として、ポンプカバー１に一
体的に設けるべきステータシャフト５（トルクコンバー
タ１５のステータを支持するためのシャフト）を当初別
体物として作り、その後、ポンプカバー１のボス部の中
心部に圧入嵌合する方式を採用することが多くなりつつ
ある。この場合、当該圧入嵌合時に、上記の潤滑孔１ｂ
がポンプカバー１のボス部を強度低下させる結果として
ポンプカバー１のボス部に割れを生じさせる原因とな
る。
【０００６】この問題解決のためには、ポンプカバー１
のボス部の肉厚を潤滑孔１ｂの内径分だけ厚くして、上
記の強度低下分を補うことが考えられるが、ステータシ
ャフト５の外径が決まっていることから、ポンプカバー
１のボス部の大径化、ひいては、自動変速機の大型化を
招き、実際的でない。
のボス部の肉厚を潤滑孔１ｂの内径分だけ厚くして、上
記の強度低下分を補うことが考えられるが、ステータシ
ャフト５の外径が決まっていることから、ポンプカバー
１のボス部の大径化、ひいては、自動変速機の大型化を
招き、実際的でない。
【０００７】なお、特公平６−２１６３４号公報に記載
された図９のＶベルト式無段変速機におけるスラストベ
アリング１６に見られるように、ポンプカバー１のボス
部が極めて大きなスラストを受け止めながら回転メンバ
を支承する必要がある場合、当該スラストベアリング１
６に対する潤滑液量は相当のものが要求される。このス
ラストベアリング１６に対する潤滑路を、前記したよう
にポンプカバー１のボス部の潤滑孔１ｂにより構成する
場合、潤滑液量が多い分、潤滑孔の直径も大きくしなけ
ればならず、上記の問題が更に顕著になる。
された図９のＶベルト式無段変速機におけるスラストベ
アリング１６に見られるように、ポンプカバー１のボス
部が極めて大きなスラストを受け止めながら回転メンバ
を支承する必要がある場合、当該スラストベアリング１
６に対する潤滑液量は相当のものが要求される。このス
ラストベアリング１６に対する潤滑路を、前記したよう
にポンプカバー１のボス部の潤滑孔１ｂにより構成する
場合、潤滑液量が多い分、潤滑孔の直径も大きくしなけ
ればならず、上記の問題が更に顕著になる。
【０００８】本発明は、こうした事実に鑑み、ポンプカ
バーボス部に潤滑路を形成する場合でも、ポンプカバー
ボス部の大径化を最小限にしつつ、当該潤滑路の形成を
可能にする潤滑構造を提案し、もって上述の問題を解消
することを目的とする。
バーボス部に潤滑路を形成する場合でも、ポンプカバー
ボス部の大径化を最小限にしつつ、当該潤滑路の形成を
可能にする潤滑構造を提案し、もって上述の問題を解消
することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の内、請求項１に
係る自動変速機用ポンプの潤滑路は、回転駆動されるポ
ンプ要素を、ポンプハウジングとポンプカバーとにより
画成された空間内に収納し、ポンプカバーにステータシ
ャフトを圧入嵌合してなる自動変速機用ポンプにおい
て、前記ポンプカバー及びステータシャフトの圧入部領
域で、ポンプカバーの内周部及びステータシャフトの外
周部にそれぞれ、相互に向かい合って整列する溝を設け
て潤滑路を形成し、該潤滑路を、同じく前記ポンプカバ
ー及びステータシャフト間の圧入部に形成した絞りを経
て、潤滑回路に通じさせたことを特徴とするものであ
る。
係る自動変速機用ポンプの潤滑路は、回転駆動されるポ
ンプ要素を、ポンプハウジングとポンプカバーとにより
画成された空間内に収納し、ポンプカバーにステータシ
ャフトを圧入嵌合してなる自動変速機用ポンプにおい
て、前記ポンプカバー及びステータシャフトの圧入部領
域で、ポンプカバーの内周部及びステータシャフトの外
周部にそれぞれ、相互に向かい合って整列する溝を設け
て潤滑路を形成し、該潤滑路を、同じく前記ポンプカバ
ー及びステータシャフト間の圧入部に形成した絞りを経
て、潤滑回路に通じさせたことを特徴とするものであ
る。
【００１０】また、請求項２に係る自動変速機用ポンプ
の潤滑路は、前記ポンプカバー及びステータシャフト間
の圧入部がセレーションにより回り止めされている場
合、該セレーション形成域に前記溝を形成したことを特
徴とするものである。
の潤滑路は、前記ポンプカバー及びステータシャフト間
の圧入部がセレーションにより回り止めされている場
合、該セレーション形成域に前記溝を形成したことを特
徴とするものである。
【００１１】さらに、請求項３に係る自動変速機用ポン
プの潤滑路において、前記絞りは、ステータシャフトに
設けられた溝に形成したことを特徴とするものである。
プの潤滑路において、前記絞りは、ステータシャフトに
設けられた溝に形成したことを特徴とするものである。
【００１２】
【作用】本発明の内、請求項１に係る自動変速機用ポン
プの潤滑路では、ステータシャフトを圧入嵌合したポン
プカバーとポンプハウジングとにより画成される空間内
にポンプ要素を収納し、該ポンプ要素が回転駆動して作
用液を加圧する。該作用液は、ポンプカバーの内周部及
びステータシャフトの外周部にそれぞれ、相互に向かい
合って整列する溝によって形成された潤滑路から、同じ
く前記ポンプカバー及びステータシャフト間の圧入部に
形成した絞りを経て、潤滑回路に通じ自動変速機の各部
に供給される。
プの潤滑路では、ステータシャフトを圧入嵌合したポン
プカバーとポンプハウジングとにより画成される空間内
にポンプ要素を収納し、該ポンプ要素が回転駆動して作
用液を加圧する。該作用液は、ポンプカバーの内周部及
びステータシャフトの外周部にそれぞれ、相互に向かい
合って整列する溝によって形成された潤滑路から、同じ
く前記ポンプカバー及びステータシャフト間の圧入部に
形成した絞りを経て、潤滑回路に通じ自動変速機の各部
に供給される。
【００１３】また、請求項２に係る自動変速機用ポンプ
の潤滑路において、前記ポンプカバー及びステータシャ
フト間の圧入部がセレーションにより回り止めされてい
る場合、前記溝は前記セレーション形成域に形成し、前
記作用液は前記ポンプカバー及びステータシャフト間の
圧入部に形成した絞りを経て、潤滑回路に通じ自動変速
機の各部に作用液を供給する。
の潤滑路において、前記ポンプカバー及びステータシャ
フト間の圧入部がセレーションにより回り止めされてい
る場合、前記溝は前記セレーション形成域に形成し、前
記作用液は前記ポンプカバー及びステータシャフト間の
圧入部に形成した絞りを経て、潤滑回路に通じ自動変速
機の各部に作用液を供給する。
【００１４】さらに、請求項３に係る自動変速機用ポン
プの潤滑路において、前記絞りの加工及び、調整はステ
ータシャフトに設けられた溝で行う。
プの潤滑路において、前記絞りの加工及び、調整はステ
ータシャフトに設けられた溝で行う。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、添付した図面に
基づいて詳細に説明する。
基づいて詳細に説明する。
【００１６】図１は、本発明の自動変速機用ポンプの構
成を示したものであって、１はポンプカバー、２はポン
プハウジングで、このポンプハウジング２にはギアポケ
ット２ｐが設けられており、インナーギア３と、このイ
ンナーギア３に内接噛合するアウターギア４とを収納す
る。さらに、ギアポケット２ｐにはインナーギア３とア
ウターギア４との隙間を埋めるクレセント２ｃが設けて
ある。
成を示したものであって、１はポンプカバー、２はポン
プハウジングで、このポンプハウジング２にはギアポケ
ット２ｐが設けられており、インナーギア３と、このイ
ンナーギア３に内接噛合するアウターギア４とを収納す
る。さらに、ギアポケット２ｐにはインナーギア３とア
ウターギア４との隙間を埋めるクレセント２ｃが設けて
ある。
【００１７】図２は、図１のＺ−Ｏ−Ｚ断面を示した図
であって、５はポンプカバー１の内周部に圧入嵌合する
ステータシャフト，６はポンプカバー１とポンプハウジ
ング２とを固定するためのボルトである。また、ポンプ
カバー１はステータシャフト５との間に油室１ａを形成
し、この油室１ａは、圧入部領域でポンプカバー１の内
周部とステータシャフト５の外周部との間に形成される
潤滑路７と絞り７ａを介して連通する。
であって、５はポンプカバー１の内周部に圧入嵌合する
ステータシャフト，６はポンプカバー１とポンプハウジ
ング２とを固定するためのボルトである。また、ポンプ
カバー１はステータシャフト５との間に油室１ａを形成
し、この油室１ａは、圧入部領域でポンプカバー１の内
周部とステータシャフト５の外周部との間に形成される
潤滑路７と絞り７ａを介して連通する。
【００１８】図３及び図４はポンプカバー１とステータ
シャフト５とにより形成される潤滑路７と絞り７ａとを
詳細に説明するために示したポンプカバー１及びステー
タシャフト５の部品図であり、図３（ａ）に示すポンプ
カバー１のＺ−Ｏ−Ｚ断面図から、ポンプカバー１には
オイルをポンプの外径方向に供給するように油路８が設
けられ、また、ポンプカバー１の内周部には油室１ａと
同図（ａ）のＡ−Ａ断面である図（ｂ）に示すような溝
１ｒとセレーション１ｓが設けられており、また、図４
に示すステータシャフト５のＺ−Ｏ−Ｚ断面図から、ス
テータシャフト５には油路９と、ポンプカバー１との圧
入部領域である外周部にポンプカバー１のセレーション
１ｓと嵌合するセレーション５ｓと溝５ｒ（５ａ）とが
設けられている。
シャフト５とにより形成される潤滑路７と絞り７ａとを
詳細に説明するために示したポンプカバー１及びステー
タシャフト５の部品図であり、図３（ａ）に示すポンプ
カバー１のＺ−Ｏ−Ｚ断面図から、ポンプカバー１には
オイルをポンプの外径方向に供給するように油路８が設
けられ、また、ポンプカバー１の内周部には油室１ａと
同図（ａ）のＡ−Ａ断面である図（ｂ）に示すような溝
１ｒとセレーション１ｓが設けられており、また、図４
に示すステータシャフト５のＺ−Ｏ−Ｚ断面図から、ス
テータシャフト５には油路９と、ポンプカバー１との圧
入部領域である外周部にポンプカバー１のセレーション
１ｓと嵌合するセレーション５ｓと溝５ｒ（５ａ）とが
設けられている。
【００１９】この溝５ｒ（５ａ）を示す図４の部分Ｘを
図５（ａ）のように外周部表面で示すと、溝５ｒと、こ
の溝５ｒより小さい溝５ａとが順次設けられており、同
図（ｂ）がＢ−Ｂ断面を、また、同図（ｃ）がＣ−Ｃ断
面を示し、ポンプカバー１とポンプハウジング２とを組
付けた時に、図３に示すポンプカバー１の溝１ｒと図４
（ａ）に示すステータシャフト５の溝５ｒとで潤滑路７
を、同様に、ポンプカバー１の内周部とステータシャフ
ト５の小さい溝５ａとで絞り７ａを形成する。
図５（ａ）のように外周部表面で示すと、溝５ｒと、こ
の溝５ｒより小さい溝５ａとが順次設けられており、同
図（ｂ）がＢ−Ｂ断面を、また、同図（ｃ）がＣ−Ｃ断
面を示し、ポンプカバー１とポンプハウジング２とを組
付けた時に、図３に示すポンプカバー１の溝１ｒと図４
（ａ）に示すステータシャフト５の溝５ｒとで潤滑路７
を、同様に、ポンプカバー１の内周部とステータシャフ
ト５の小さい溝５ａとで絞り７ａを形成する。
【００２０】図６はポンプハウジング２をポンプカバー
１との合わせ面側から示した図面で、インナーギア３及
びアウターギア４がギアポケット２ｐで図面に対し反時
計回りに回転するとした場合、１０はオイルを吸入する
路口でギアポケット２ｐに設けた吸入ポート１１と連通
し、１２は吐出ポート１３と連通し補強部材Ｈが設けら
れた路口で、ここからオイルを吐出する。符号Ｅ，Ｆ，
Ｇは合わせ面に対して段差をなし、別の油圧回路を形成
している。
１との合わせ面側から示した図面で、インナーギア３及
びアウターギア４がギアポケット２ｐで図面に対し反時
計回りに回転するとした場合、１０はオイルを吸入する
路口でギアポケット２ｐに設けた吸入ポート１１と連通
し、１２は吐出ポート１３と連通し補強部材Ｈが設けら
れた路口で、ここからオイルを吐出する。符号Ｅ，Ｆ，
Ｇは合わせ面に対して段差をなし、別の油圧回路を形成
している。
【００２１】図７はポンプカバー１をポンプハウジング
２との合わせ面側から示した図面で、１０ａはポンプハ
ウジング２の路口１０と吸入ポート１１とを連通する油
室、１４は流量コントロール弁側の路口１４ａを有する
油室で、ポンプハウジング２に設けた油路Ｇによって路
口１０と連通する。１２ａは路口１２と吐出ポート１３
とを連通する油室であり、Ｅ１はロックアップ制御弁側
の路口、Ｅ２はトルクコンバータ側の路口であり、ポン
プカバー１とポンプハウジング２とを組付けた時に、ポ
ンプハウジング２の油路ＥでＥ１とＥ２を連通し、ま
た、Ｆ１は潤滑側の路口、Ｆ２はクーラー側の路口であ
り、同様に組付けによって、ポンプハウジング２の油路
ＦでＦ１とＦ２を連通する。
２との合わせ面側から示した図面で、１０ａはポンプハ
ウジング２の路口１０と吸入ポート１１とを連通する油
室、１４は流量コントロール弁側の路口１４ａを有する
油室で、ポンプハウジング２に設けた油路Ｇによって路
口１０と連通する。１２ａは路口１２と吐出ポート１３
とを連通する油室であり、Ｅ１はロックアップ制御弁側
の路口、Ｅ２はトルクコンバータ側の路口であり、ポン
プカバー１とポンプハウジング２とを組付けた時に、ポ
ンプハウジング２の油路ＥでＥ１とＥ２を連通し、ま
た、Ｆ１は潤滑側の路口、Ｆ２はクーラー側の路口であ
り、同様に組付けによって、ポンプハウジング２の油路
ＦでＦ１とＦ２を連通する。
【００２２】次に、本実施例の作用を図２に基づいて説
明すると、図示せぬドライブシャフトと嵌合し回転自在
なインナーギア３がアウターギア４を連れ回すことによ
り、ギアポケット２ｐに吸入されるオイルがインナーギ
ア３とアウターギア４との歯間に形成されるポンプ室で
圧縮された後、オリフィスの役目をする絞り７ａを介し
て潤滑路７に連通する油室１ａに吐出される。このと
き、オイル流量の制御はステータシャフト５に設けた溝
の幅もしくは深さで決定され、ポンプカバー１のボス部
に占める潤滑路の深さ寸法が減少した分、ボス部の強度
低下が防止されることになる。
明すると、図示せぬドライブシャフトと嵌合し回転自在
なインナーギア３がアウターギア４を連れ回すことによ
り、ギアポケット２ｐに吸入されるオイルがインナーギ
ア３とアウターギア４との歯間に形成されるポンプ室で
圧縮された後、オリフィスの役目をする絞り７ａを介し
て潤滑路７に連通する油室１ａに吐出される。このと
き、オイル流量の制御はステータシャフト５に設けた溝
の幅もしくは深さで決定され、ポンプカバー１のボス部
に占める潤滑路の深さ寸法が減少した分、ボス部の強度
低下が防止されることになる。
【００２３】加えて、スラストベアリング（図示せず）
がポンプカバー１のボス部で極めて大きなスラストを受
け止めながら回転メンバを支承する場合に、オイルを直
接スラストベアリングに対する潤滑油として供給する。
がポンプカバー１のボス部で極めて大きなスラストを受
け止めながら回転メンバを支承する場合に、オイルを直
接スラストベアリングに対する潤滑油として供給する。
【００２４】ここで、本実施例では、図５に示したよう
にステータシャフト５の外周部に寸法の異なる溝５ｒ，
５ａを設けて潤滑路を形成する場合、ポンプカバー１と
の圧入部領域にセレーション形成がなされているため、
これら溝をセレーション形成部に設けることで、ポンプ
カバー１のボス部で溝寸法が占める部分をさらに小さく
しているが、無論、セレーション形成がなされていなく
ても構わない。また、ポンプ本体を歯車式ポンプで説明
を行ったが、例えば、この歯車式ポンプと同様に、回転
によってポンプ室の容積を変化させるポンプ要素でオイ
ルを吸入する構造の可変容量型ベーンポンプ等に適用す
ることも可能である。
にステータシャフト５の外周部に寸法の異なる溝５ｒ，
５ａを設けて潤滑路を形成する場合、ポンプカバー１と
の圧入部領域にセレーション形成がなされているため、
これら溝をセレーション形成部に設けることで、ポンプ
カバー１のボス部で溝寸法が占める部分をさらに小さく
しているが、無論、セレーション形成がなされていなく
ても構わない。また、ポンプ本体を歯車式ポンプで説明
を行ったが、例えば、この歯車式ポンプと同様に、回転
によってポンプ室の容積を変化させるポンプ要素でオイ
ルを吸入する構造の可変容量型ベーンポンプ等に適用す
ることも可能である。
【００２５】
【発明の効果】上述のように、本発明の内、請求項１に
係る自動変速機用ポンプの潤滑路は、ポンプカバーの内
周部とステータシャフトの外周部とにそれぞれ溝を設け
て、圧入部領域に絞り付き潤滑路を形成した分、ポンプ
カバーのボス部の大径化を強度の低下無しに抑制して、
自動変速機をコンパクト化することができる。また、ポ
ンプから供給される作用液の流量は、ステータシャフト
に設けた溝の幅或いは深さによって制御することが可能
であり、ポンプカバーのボス部で大きなスラストを受け
ながら回転メンバを支承するスラストベアリングに潤滑
液を供給する場合に、絞り付き潤滑路を介して前記スラ
ストベアリングに直接潤滑液を供給することができる。
係る自動変速機用ポンプの潤滑路は、ポンプカバーの内
周部とステータシャフトの外周部とにそれぞれ溝を設け
て、圧入部領域に絞り付き潤滑路を形成した分、ポンプ
カバーのボス部の大径化を強度の低下無しに抑制して、
自動変速機をコンパクト化することができる。また、ポ
ンプから供給される作用液の流量は、ステータシャフト
に設けた溝の幅或いは深さによって制御することが可能
であり、ポンプカバーのボス部で大きなスラストを受け
ながら回転メンバを支承するスラストベアリングに潤滑
液を供給する場合に、絞り付き潤滑路を介して前記スラ
ストベアリングに直接潤滑液を供給することができる。
【００２６】加えて、請求項２に係る自動変速機用ポン
プの潤滑路は、ポンプカバーとステータシャフト間の圧
入部が、セレーションにより回り止めされている場合、
該セレーションを切り欠いて溝を設けて絞り付き潤滑路
を形成したから、ポンプカバーのボス部の肉厚をより薄
く加工することができる。
プの潤滑路は、ポンプカバーとステータシャフト間の圧
入部が、セレーションにより回り止めされている場合、
該セレーションを切り欠いて溝を設けて絞り付き潤滑路
を形成したから、ポンプカバーのボス部の肉厚をより薄
く加工することができる。
【００２７】さらに、請求項３に係る自動変速機用ポン
プの潤滑路において、前記絞りは、ステータシャフトに
設けた溝に形成したから、絞りの加工及び、調整を容易
に行うことができる。
プの潤滑路において、前記絞りは、ステータシャフトに
設けた溝に形成したから、絞りの加工及び、調整を容易
に行うことができる。
【図１】本発明における一実施例の自動変速機用ポンプ
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図２】同例の自動変速機用ポンプのＸ−Ｏ−Ｘ断面を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図３】（ａ）同例のポンプカバー１のＸ−Ｏ−Ｘ断面
を示す図である。 （ｂ）（ａ）のＡ−Ａ断面を示す図である。
を示す図である。 （ｂ）（ａ）のＡ−Ａ断面を示す図である。
【図４】同例のステータシャフト５のＸ−Ｏ−Ｘ断面を
示す図である。
示す図である。
【図５】（ａ）図４における部分Ｘを外周部表面で示す
部分図である。 （ｂ）（ａ）のＢ−Ｂ断面を示す部分図である。 （ｃ）（ａ）のＣ−Ｃ断面を示す部分図である。
部分図である。 （ｂ）（ａ）のＢ−Ｂ断面を示す部分図である。 （ｃ）（ａ）のＣ−Ｃ断面を示す部分図である。
【図６】同例におけるポンプハウジング２をポンプカバ
ー１との合わせ面から見た正面図である。
ー１との合わせ面から見た正面図である。
【図７】同例におけるポンプカバー１をポンプハウジン
グ２との合わせ面から見た正面図である。
グ２との合わせ面から見た正面図である。
【図８】従来の自動変速機用ポンプを示す構成図であ
る。
る。
【図９】従来の自動変速機用ポンプを備えたＶベルト式
無段変速機の構成図である。
無段変速機の構成図である。
１ ポンプカバー
１ａ 油室
１ｂ 潤滑孔
１ｓ セレーション
２ ポンプハウジング
２ｃ クレセント
２ｐ ギアポケット
３ インナーギア
４ アウターギア
５ ステータシャフト
５ａ，５ｒ 溝
５ｓ セレーション
６ ボルト
７ 潤滑路
７ａ 絞り
８，９ 油室
１０ 路口
１０ａ 油室
１１ 吸入ポート
１２ 路口
１３ 吐出ポート
１４ 油室
１４ａ 路口
１５ トルクコンバータ
１６ スラストベアリング
Ｅ，Ｆ，Ｇ 油圧回路
Ｈ 補強部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F04C 15/00
F16D 25/12
F16H 41/30
F16H 57/02 501
F16H 57/04
F04C 2/10 341
Claims (3)
- 【請求項１】 回転駆動されるポンプ要素を、ポンプハ
ウジングとポンプカバーとにより画成された空間内に収
納し、ポンプカバーにステータシャフトを圧入嵌合して
なる自動変速機用ポンプにおいて、 前記ポンプカバー及びステータシャフトの圧入部領域
で、ポンプカバーの内周部及びステータシャフトの外周
部にそれぞれ、相互に向かい合って整列する溝を設けて
潤滑路を形成し、 該潤滑路を、同じく前記ポンプカバー及びステータシャ
フト間の圧入部に形成した絞りを経て、潤滑回路に通じ
させたことを特徴とする自動変速機用ポンプの潤滑路。 - 【請求項２】 請求項１において、前記ポンプカバー及
びステータシャフト間の圧入部がセレーションにより回
り止めされている場合、該セレーション形成域に前記溝
を形成したことを特徴とする自動変速機用ポンプの潤滑
路。 - 【請求項３】 請求項１において、前記絞りは、ステー
タシャフトに設けられた溝に形成したことを特徴とする
自動変速機用ポンプの潤滑路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02166095A JP3463394B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 自動変速機用ポンプの潤滑路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02166095A JP3463394B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 自動変速機用ポンプの潤滑路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219036A JPH08219036A (ja) | 1996-08-27 |
| JP3463394B2 true JP3463394B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=12061204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02166095A Expired - Fee Related JP3463394B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 自動変速機用ポンプの潤滑路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3463394B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4160604B2 (ja) * | 2006-04-07 | 2008-10-01 | ジヤトコ株式会社 | 内接ギヤ式のオイルポンプ |
| JP6428201B2 (ja) * | 2014-11-28 | 2018-11-28 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 変速装置 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP02166095A patent/JP3463394B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08219036A (ja) | 1996-08-27 |
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