JP2588619Y2 - タンデムポンプ - Google Patents

タンデムポンプ

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JP2588619Y2
JP2588619Y2 JP1992076978U JP7697892U JP2588619Y2 JP 2588619 Y2 JP2588619 Y2 JP 2588619Y2 JP 1992076978 U JP1992076978 U JP 1992076978U JP 7697892 U JP7697892 U JP 7697892U JP 2588619 Y2 JP2588619 Y2 JP 2588619Y2
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pump
bush
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rotating shaft
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三代子 浜尾
一嘉 石崎
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のパワーステ
アリング装置等に油圧源に用いられるタンデムポンプ
(タンデム式の油圧ポンプ)に関する。
【0002】従来、タンデムポンプでは、図5に示すよ
うに、センターボディ1の両側にフロントボディ2とリ
アカバー3が配置され、図示しない複数本のボルトによ
り一体のハウジング4が構成されている。フロントボデ
ィ2にはベアリング5が、リアカバー3にはリアブッシ
ュ6がそれぞれ設けられ、これらのベアリング5とリア
ブッシュ6を介して回転軸40の両端部がハウジング1
に軸支され、該回転軸40のフロントボディ2側の端部
の外方延在部40aには図示しないプーリが装着されて
おり、該プーリを介して図示しないエンジンにより駆動
可能となっている。前記ハウジング1内には、前記回転
軸40を共有するように軸心線上に縦列に、2基のポン
プユニット11A、11Bが収容されている。ポンプユ
ニット11A、11Bのそれぞれのロータ12は回転軸
40に嵌着され、ハウジング1に取り付けたカムリング
14内に回転自在に収容されている。そして、ロータ1
2に略半径方向に出没自在に取り付けた複数のベーン1
3の先端がカムリング14の内周面に摺動自在に押し付
けられて、隣り合う2つのベーン13、13間に、ロー
タ12の回転に従い容積が変化するポンプ室16が形成
されている。上記と類似構造のタンデムポンプは例えば
実開昭62−43188号公報に示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のタンデムポンプにあっては、回転軸40の両端部が
ハウジング1の前端部を構成するフロントボディ2と、
該ハウジング1の後端部を構成するリアカバー3とにそ
れぞれ軸支されているに過ぎないため、何らかの理由で
カムリング14の中心O1 とロータ12の中心O2 とが
偏心する場合、これを復元することについて格別考慮さ
れるところがない。そこで、例えば回転軸40が図外の
ベルト張力の過大等によって撓むと、図6に示すよう
に、カムリング14の中心O1 に対してロータ12の中
心O2 が偏心することになり、偏心すると、吐出タイミ
ングのずれや圧力のアンバランスが発生して、ポンプ脈
圧、振動、騒音が生じるおそれがある。
【0004】この考案は上記課題を解決するためになし
たもので、カムリング中心に対してロータ中心が偏心す
ることを機械的に防止できるタンデムポンプを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案のタンデムポンプは、ハウジング内に、回
転軸を共有するように軸心線上に縦列に、複数基のポン
プユニットを収容したタンデムポンプにおいて、前記回
転軸の両端部と共に、該回転軸における前記ポンプユニ
ット間をブッシュを介在させて前記ハウジングに回転自
在に軸支し、且つ、前記ブッシュには、前記ポンプユニ
ットへの作動油の吸入通路に連通する連通孔が形成され
ているものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、回転軸の両端部ばかりでな
く、ポンプユニット間がブッシュを介してハウジングに
軸支されているから、回転軸の撓み、倒れ等が生じ難
く、これによって各ポンプユニットのカムリング中心に
対するロータ中心の偏心を防止できる。また、ブッシュ
には、ポンプユニットへの作動油の吸入通路に連通する
連通孔が形成されていることから、ブッシュと回転軸と
の間が両ポンプユニットの高圧室に連通して、ブッシュ
の内側の油圧が高くなり、すると、圧油はブッシュの両
端側からブッシュに形成された連通孔を介して吸入通路
に流れ込み、この圧油の流れ込みによって、回転軸とブ
ッシュとの間の潤滑性を向上させる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の一実施例を第1図に基づい
て説明する。図1はタンデムポンプを示す縦断面図、図
2は図1のイ−イ線に沿う断面図である。
【0008】センターボディ1の両側にフロントボディ
2とリアカバー3が配置され、図示しない複数本のボル
トにより一体のハウジング4が構成されている。このハ
ウジング4の前端部を構成するフロントボディ2にはベ
アリング5が、後端部を構成するリアカバー3にはブッ
シュすなわちリアブッシュ6がそれぞれ設けられてい
る。また、センターボディ1の中央部には仕切壁7が形
成され、該仕切壁7の中央部には貫通孔8が形成され、
該貫通孔8にはブッシュすなわちセンターブッシュ9が
嵌挿されている。そして、ハウジング4には回転軸10
の両端部がベアリング5とリアブッシュ6を介して、中
間部がセンターブッシュ9を介してそれぞれ回転自在に
軸支され、該回転軸10のフロントボディ2側の端部の
外方延在部10aには図示しないプーリが装着されてお
り、該プーリを介して図示しないエンジンにより駆動可
能となっている。
【0009】ハウジング4内には、回転軸10を共有す
るように軸心線上に縦列に、2基のポンプユニット11
A、11Bが収容されている。これらのポンプユニット
11A、11Bは、回転軸10に嵌着されたロータ12
と、該ロータ12に略半径方向に出没自在に取り付けら
れた複数のベーン13と、該ベーン13の先端が摺接す
るカムリング14と、前記ロータ12及びベーン13の
側面が摺接するサイドプレート15とから構成されてい
る。
【0010】メイン側のポンプユニット11Aはセンタ
ーボディ1の仕切壁7の前側(図1の右側)に収容さ
れ、フロントボディ2と、仕切壁7に支持されたサイド
プレート15との間にカムリング14が挟持され、また
サブ側のポンプユニット11Bはセンターボディ1の仕
切壁7の後側(図1の左側)に収容され、リアカバー3
と、仕切壁7に支持されたサイドプレート15との間に
カムリング14が挟持されている。そして、カムリング
14内において、隣り合う2つのベーン13間にポンプ
室16が形成されており、カムリング14の内周面(カ
ムプロファイル)が略楕円形状を呈することによって、
ロータ12の回転に従いポンプ室16の容積が拡大する
吸入区間17と、ポンプ室16の容積が縮小する吐出区
間18が回転軸10に対して対称に一対ずつ形成されて
いる。19は吸入通路、20は吸入ポート、21は吐出
ポート、22は流量制御弁、22aは吸入通路19に連
通したドレン通路である。また、23はベアリング5の
近傍にてフロントボディ2と回転軸10との間を密封す
るシール部材である。
【0011】前記センターブッシュ9の前端部はメイン
側のポンプユニット11Aのサイドプレート15の内周
に形成された嵌入部15aに嵌入支持され、また後端部
はサブ側のポンプユニット11Bのサイドプレート15
の内周に形成された嵌入部15aに嵌入支持されてい
る。
【0012】また、前記仕切壁7には、センターブッシ
ュ9を囲繞する環状の連通路24と、該連通路24を流
量制御弁22のドレン通路22aに連通させる連通路2
5とが形成され、仕切壁7とサイドプレート15との間
には、センターブッシュ9に嵌合させたOリング26が
介装されて、メイン側とサブ側にそれぞれ高圧室27が
形成されている。この高圧室27に連通したセンターブ
ッシュ9と回転軸10との隙間を前記連通路24に連通
させる連通孔28が前記センターブッシュ9に形成され
ている。
【0013】以上の構成において、ポンプの運転は回転
軸10の駆動によるロータ12の回転で行う。このと
き、図示しないリザーバタンクに貯留された作動油は吸
入通路19、吸入ポート20を通り各ポンプユニット1
1A、11Bのポンプ室16に吸入区間17で導入され
る。そして、ロータ12及びベーン13で加圧された作
動油は、吐出区間18で吐出ポート21を通り高圧室2
7に流入し、該高圧室27から流量制御弁22による流
量制御のもとに図示しない吐出孔からパワーステアリン
グ装置等の油圧機器に導かれる。
【0014】このようなポンプの運転中、回転軸10の
両端部がベアリング5とリアブッシュ6とを介して、該
回転軸10におけるポンプユニット11A、11B間が
センターブッシュ9を介してそれぞれハウジング4に支
持されており、これによってカムリング14の中心O1
に対してロータ12の中心O2 が偏心する原因となる回
転軸の撓み、倒れ等は生じ難い。
【0015】また、センターブッシュ9と回転軸10と
のクリアランスが小さいため、両ポンプユニット(11
A,11B)の各高圧室27との連通でセンターブッシ
ュ9の内側の油圧が高くなる。すると、圧油は、センタ
ーブッシュ9の両端部からセンターブッシュ9に形成さ
れた連通孔28、連通路24、25及び流量制御弁22
のドレン通路22Aを経て吸入通路19に逃げる。
【0016】次に、この考案の他の実施例を第3図に基
づいて説明する。図3はタンデムポンプを示す縦断面図
である。尚、図中、前記第1実施例と同一の部品には同
一の符号を付してある。
【0017】この実施例が第1実施例と異なる点は、ポ
ンプユニット11Aの近傍で、カムリング14を固定し
ているノックピン30との同軸度を保つことができるフ
ロントボディ2における位置にフロントブッシュ29を
設け、該フロントブッシュ29とベアリング5とを介し
て回転軸10の一方の端部を軸支したことにある。
【0018】上記構成によれば、ノックピン30とフロ
ントブッシュ29の同軸度が保たれ、これによって前記
第1実施例に比べて回転軸10の撓み、倒れ等が更に生
じ難くなる。
【0019】また、この考案の更に他の実施例を第4図
に基づいて説明する。図4はタンデムポンプを示す縦断
面図である。尚、図中、前記第1実施例と同一の部品に
は同一の符号を付してある。
【0020】この実施例が第1実施例と異なる点は、回
転軸10におけるベアリング5の近傍からポンプユニッ
ト11Aの近傍までの部位10bの軸径がサブ側の軸径
より大幅に大きくなった点にある。
【0021】上記構成によれば、回転軸10の曲げ剛性
が大きくなり、これによって前記第1実施例に比べて回
転軸10の撓み、倒れ等が更に生じ難くなる。
【0022】
【考案の効果】以上通りこの考案は、ハウジング内
に、回転軸を共有するように軸心線上に縦列に、複数基
のポンプユニットを収容したタンデムポンプにおいて、
前記回転軸の両端部と共に、該回転軸における前記ポン
プユニット間をブッシュを介在させて前記ハウジングに
回転自在に軸支したため、回転軸の撓み、倒れ等を生じ
難くでき、各ポンプユニットのカムリング中心に対する
ロータ中心の偏心を防止し、これによりポンプの吸入行
程と吐出行程を回転軸に対して対称に行わせて、圧力バ
ランスを保つことができると共に、回転軸の共振倍率を
下げて、騒音の伝達を抑制することもできる。従って、
吐出タイミングのずれや圧力のアンバランスの発生を効
果的に防止して、ポンプ脈圧、振動の抑制が図れる。
かも、この考案は、ブッシュに、ポンプユニットへの作
動油の吸入通路に連通する連通孔が形成されていること
から、ブッシュと回転軸との間が両ポンプユニットの高
圧室に連通して、ブッシュの内側の油圧が高くなり、す
ると、圧油はブッシュの両端側からブッシュに形成され
た連通孔を介して吸入通路に流れ込み、この圧油の流れ
込みによって、回転軸とブッシュとの間の潤滑性を向上
させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例であるタンデムポンプを示
す縦断面図である。
【図2】図1のイ−イ線に沿う断面図である。
【図3】この考案の他の実施例であるタンデムポンプを
示す縦断面図である。
【図4】この考案の更に他の実施例であるタンデムポン
プを示す縦断面図である。
【図5】従来例であるタンデムポンプを示す縦断面図で
ある。
【図6】カムリング中心に対するロータ中心の偏心現象
を説明する図5のロ−ロ線に沿う断面図である。
【符号の説明】
4 ハウジング 5 ベアリング 6 リアブッシュ 9 センターブッシュ 10 回転軸 11A,11B ポンプユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 2/30 - 2/352 F04C 11/00 F04C 15/00 B62D 5/07

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、回転軸を共有するよう
    に軸心線上に縦列に、複数基のポンプユニットを収容し
    たタンデムポンプにおいて、前記回転軸の両端部と共
    に、該回転軸における前記ポンプユニット間をブッシュ
    を介在させて前記ハウジングに回転自在に軸支し、且
    つ、前記ブッシュには、前記ポンプユニットへの作動油
    の吸入通路に連通する連通孔が形成されていることを特
    徴とするタンデムポンプ。
JP1992076978U 1992-10-12 1992-10-12 タンデムポンプ Expired - Fee Related JP2588619Y2 (ja)

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