JP3463258B2 - 帯状物の処理方法とその装置 - Google Patents

帯状物の処理方法とその装置

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JP3463258B2
JP3463258B2 JP03853898A JP3853898A JP3463258B2 JP 3463258 B2 JP3463258 B2 JP 3463258B2 JP 03853898 A JP03853898 A JP 03853898A JP 3853898 A JP3853898 A JP 3853898A JP 3463258 B2 JP3463258 B2 JP 3463258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯状物の乾燥、洗
浄、染色、蒸熱などの各処理方法及びそれらの処理装置
に関し、更に詳しくは連続走行する帯状物の同一片面を
案内部材により案内すると共に、走行帯状物間が非接触
状態で充分な走行長が確保され、しかも適正な張力調整
が可能であり、構造的にも簡単で且つコストの低減が図
れる帯状物の連続処理方法及び同方法を実施するための
好適な処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維製の編織物や不織布などの布帛製品
は、布帛に構成された後、洗浄、乾燥、染色、スチーム
処理、精錬(漂白)、抜糊処理等の後処理が単独に、或
いは2種類以上の処理が組み合わされてなされる。
【0003】そして、上記各種の処理は高圧タンク内で
バッチ方式で行われることもあるが、通常は長尺の布帛
を走行させて密閉又は開放した処理室内を通過させる間
に連続的な処理がなされる。この連続処理にあたり処理
室内を走行する布帛は、例えば特公昭49−26107
号公報に開示された案内方式は、処理室内の上部に布帛
の走行方向に直交させて多数の搬送ローラーを並設し、
同搬送ローラーに布帛を掛け渡し、各ローラー間に布帛
の中間をループ状に垂下して、無張力状態で処理室内を
搬送するもので、搬送中の布帛は搬送ローラーに片面の
みが接触する。
【0004】また、例えば特公昭56−38704号公
報に開示された案内方式は、処理室内に多数の案内ロー
ラーを渦巻き状に配列し、処理室の入口から入ってくる
帯状物を前記案内ローラーに渦巻き状に順次掛け渡し
て、出口から外部へと導出するものである。この案内方
式によれば、連続走行する帯状物はその片面のみが案内
ローラーに接触して他方の面には押圧力が作用すること
はないため、例えば帯状物の片面に多数のフックやルー
プを有する面ファスナー、或いは通常のパイル編織物を
処理する場合にも、前記フックやループあるいはパイル
の潰れが回避される。
【0005】しかしながら、例えば上記特公昭49−2
6107号公報等に開示されている布帛の案内方式で
は、無張力状態でしか処理ができず、しかも収縮等をお
こしやすい被処理物である布帛に対して、その供給速度
と引取速度を同調させるための極めて煩雑な制御が要求
される。更には、気流が生じる処理室内や液状物で満た
された処理室内を走行させることは不可能であり、走行
中の布帛に染液や洗浄液を噴射することもできず、使用
態様が限定される。一方の特公昭56−38704号公
報に開示された帯状物を渦巻き状で走行させる案内方式
を採用する場合は、帯状物に所定の張力を付与すること
ができる点では有利であるが、その案内機構は複雑化し
てコスト高となる。
【0006】これらの問題を解決し、更には処理空間内
において処理に必要かつ充分な走行長が確保され、しか
も適正な張力調整を可能とし、構造的にも簡単で且つコ
ストの低減を図ることができるばかりでなく、近接して
走行する帯状物同士が接触することのない帯状物の処理
方法及びその方法を実施するための好適な装置を提案し
ている(特開平9−217264号公報参照)。
【0007】この帯状物の処理方法は、連続走行する帯
状物を処理室内において処理するにあたり、処理室内に
前記帯状物を導入したあと、第1駆動ローラーを介して
垂直方向に案内し、その途中で一方向に90°捩りなが
ら、前記第1駆動ローラーと上下方向に相対する水平面
内に平行に配され帯状物の走行方向に延設された2本一
組の案内ローラーを跨いで垂直方向に転向させ、その走
行途中で反対方向に90°捩じりながら前記第1駆動ロ
ーラー及び同ローラーに隣接する第2駆動ローラーを跨
いで垂直方向に転向させ、その走行途中で前回と同一方
向に90°捩じりながら前記一組の案内ローラーを跨い
で垂直方向に転向させ、第3駆動ローラー以降は同様の
帯状物走行態様を繰り返し、処理室外に導出する。
【0008】いま、処理室の導入口から室内に導入され
た布帛は、上述の走行形態をとるため、各ローラーに対
する布帛の接触面が同一片面のみとなり、しかも同一の
駆動ローラーに掛け回される逆行する布帛同士が走行途
中で接触することもなく、布帛に損傷を与えることがな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この特開平
9−217264号公報により提案された帯状物の処理
方法によれば、帯状物が2本一組の上記案内ローラーを
順次跨いで走行するとき、必然的にその走行方向が交互
に逆方向となる。このことは、帯状物が同一の前記案内
ローラーに対して交互に逆方向の回転力を作用させるこ
とになり、本来は自由回転するはずの案内ローラーの円
滑な回転を妨げるに止まらず、帯状物の接触面を常に不
安定に回転する案内ローラーに摺接させることになり、
帯状物に不要な負荷を与えるばかりでなく、高精度の張
力制御を不可能にしている。
【0010】本発明は、かかる課題を解決すべく更に改
良を重ねた結果開発されたものであり、その目的は走行
時の各種ローラー等との接触面を同一面とするととも
に、案内ローラーにより円滑に案内されて帯状物に不要
な負荷を与えることのない帯状物の処理方法と処理装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】かかる目的
は、本件請求項1及び2に係る方法発明と、請求項3及
び4に係る装置発明とにより達成される。請求項1に係
る発明は、連続走行する帯状物を処理室内において処理
するにあたり、前記帯状物を処理室内に導入したのち、
第1駆動ローラーを介して垂直方向に案内すること、第
1駆動ローラにより垂直方向に走行する帯状物を、その
途中で一方向に90°捩りながら、前記第1駆動ローラ
ーと上下方向に相対し、帯状物の走行方向に延び、同一
水平面に配される2本一組の第1案内ローラー組へと案
内すること、前記帯状物を前記第1案内ローラー組を跨
いで垂直方向に転向させ、その走行途中で反対方向に9
0°捩じりながら、前記第1駆動ローラーに隣接する第
2駆動ローラーへと案内すること、前記帯状物を前記第
2駆動ローラーを跨いで垂直方向に転向させ、その走行
途中で前回と同一方向に90°捩じりながら、前記第1
駆動ローラーと前記第1案内ローラー組との間にあって
帯状物の走行方向に延び、同一水平面に配される2本一
組の第2案内ローラー組へと案内すること、前記帯状物
を前記第2案内ローラー組を跨いで垂直方向に転向さ
せ、その走行途中で反対方向に90°捩じりながら、前
記第2駆動ローラーに隣接する第3駆動ローラーへと案
内すること、第3駆動ローラー以降は同様の帯状物走行
態様を繰り返し、処理室外に導出することを特徴とする
帯状物の処理方法にある。
【0012】第1駆動ローラー、第1案内ローラー組、
第2駆動ローラー、第2案内ローラー組、第3駆動ロー
ラー、…へと各ローラー及びローラー組を跨いで順次転
回しながら、その都度90°捻じられて走行する帯状物
は、前記各ローラー群に対する接触面が同一面であるこ
とは従来と同様であるが、この発明にあっては更に第1
及び第2の各案内ローラー組に配される2本の各案内ロ
ーラーにより繰り返して案内される前記帯状物の走行方
向が同一であり、つまり各組の案内ローラーは同一方向
に自由回転するため、帯状物に不要な摺接力が作用せ
ず、従って帯状物の張力調整も円滑になされるようにな
る。
【0013】更に、この発明によれば各駆動ローラー及
び案内ローラー組の間を走行する帯状物に十分な間隔を
もって離間させることが可能であるため、走行する帯状
物間で互いに接触することが回避でき、帯状物の処理が
安定して行うことができる。
【0014】請求項2に係る発明は、前記第1案内ロー
ラー組の間にあって、同第1案内ローラー組を跨いで走
行する前記帯状物の前記ローラー組との当接面側に張力
調整手段を配し、前記帯状物の張力を調整するものであ
る。この張力調整手段としては、帯状物が第1案内ロー
ラー組を跨いで走行する部位に、それぞれ独立して配
し、同案内ローラー組を跨ぐたびに所要の張力となるよ
うに調整することが望ましく、そのため各張力調整手段
を独立して作動させる。
【0015】請求項3に係る発明は、上記請求項1に係
る発明を実施するのに適した帯状物の導出入口を有し、
連続走行する帯状物を処理室内において各種の処理を行
う処理装置であって、前記処理室内の帯状物導入口の近
傍にあって、前記帯状物の走行方向に直交して配される
第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラに平行して、
前記帯状物の導出口側に順次配される第2,第3,…,
第nの駆動ローラーと、前記第1〜第nの駆動ローラー
と上下方向に間隔をおいて同一水平面内に平行に配さ
れ、前記帯状物の走行方向に延びる2本一組の自由回転
する第1案内ローラー組と、前記第1〜第nの駆動ロー
ラーと前記第1案内ローラー組との間にあって同一水平
面内に平行に配され、前記帯状物の走行方向に延びる2
本一組の自由回転する第2案内ローラー組とを備え、前
記帯状物導入口から導入された帯状物が各駆動ローラー
を跨いだのち、前記第1及び第2案内ローラー組を交互
に跨いで走行させ、その垂直方向の走行途中でそれぞれ
90°捩じられ、各ローラーに対する帯状物の接触面が
同一面とされてなることを特徴としている。かかる構成
により、各種基材が処理室内に合理的且つコンパクトに
収容でき、しかも処理に必要な帯状物の走行距離を十分
にとることができる。
【0016】請求項4に係る発明は、前記構成に加えて
前記第1案内ローラー組のローラー間にあって、第1案
内ローラー組を跨いで走行する帯状物の各ローラーに対
する同一接触面側に配される張力調整手段を有してい
る。本発明にあって、前記張力調整手段は単一のダンサ
ーローラーであってもよいが、処理室内を走行処理され
る帯状物は、その処理条件によっては張力変動が一定で
ない場合が多い。こうした場合には、第1案内ローラー
を繰り返し跨いで走行する帯状物のそれぞれ跨ぐ部位
に、独立して前記張力手段を配することが好ましい。そ
して、各張力調整手段を独立して作動し、それぞれに好
適な張力調整を行うようにする。
【0017】この発明装置によれば、適宜、張力を付与
しその大きさを調整することができるため、上述の洗浄
装置のように液状物を噴射する他にも、気流が激しく生
じる処理室や液状物で満たされた処理室内を走行させる
ことが可能となり、乾燥、染色、蒸熱処理の多様な処理
装置に適用できる。例えば、本発明の処理装置には、浸
染、ジェット染色、各種発色処理等の従来の多様な染色
方法が適用できるため、レーヨン繊維素材、ポリエステ
ル繊維素材又はポリアミド繊維素材等、それぞれの繊維
の染色特性に合わせた染色法を採用でき、あらゆる繊維
の染色に適用可能である。また、前記乾燥装置、洗浄装
置、染色装置、又は蒸熱装置を単一の処理室内に組合せ
て設置し、例えば洗浄装置と蒸熱装置とを組合わせ、同
一処理室内で洗浄及び蒸熱処理を施すことも可能であ
り、省スペース化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図示実施例に基づいて具体的に説明する。図1乃
至図4は本発明の好適な実施例である布帛乾燥装置50
を示し、図1は同乾燥装置50の内部を透視して示す側
面図、図2は同内部を一部切開して示す正面図、図3は
図1におけるIII-III 線に沿った矢視図、図4は処理室
内における布帛の走行路を示す斜視図である。
【0019】図示実施例による布帛乾燥装置50は密閉
した処理室2の内部を走行する帯状物である布帛1に乾
燥処理を施すものである。処理室2の上流側側壁21の
上部中央には布帛1の導入口22が設けられており、同
処理室2の下流側側壁23の上部中央に布帛1の導出口
24が設けられている。
【0020】前記処理室2内の下部の同一水平面内に2
本一組の第1案内ローラー組31,32が平行に配さ
れ、各案内ローラー31,32は布帛1の走行方向に延
設されており、これらの案内ローラー31,32は自由
回転する。一方、同処理室2内の上部には前記第1案内
ローラー組31,32と直交する方向で、且つ布帛1の
走行方向に沿って水平に第1駆動ローラー41,第2駆
動ローラー42,第3駆動ローラー43,…,第n駆動
ローラー4nが並設されている。これらの駆動ローラー
41,42,43,…4nは、それぞれが独立して駆動
モータ8により駆動される。各駆動モーター8の駆動速
度は上流側から下流側にかけての張力変動に対応して順
次設定されている。
【0021】更に、本実施例では本発明の特徴部をなす
第2の案内ローラー組33,34が、前記各駆動ローラ
ー41〜4nと前記第1案内ローラー組31,32との
間に設置されている。図示例によれば、この第2案内ロ
ーラー組33,34は前記第1案内ローラー組31,3
2の配設面よりも一段高い同一水平面内に配され、第1
案内ローラー組31,32と平行して布帛1の走行方向
に延設されている。
【0022】また、本実施例では前記第1案内ローラー
組31,32の各ローラー間で、且つそれらのローラー
よりも下方に張力調整手段である張力調整ローラー51
が設置されている。この張力調整ローラー51は単一の
ローラーではなく、図1及び図3に示すように布帛1が
第1案内ローラー組31,32の下面を跨ぐたびに独立
して張力調整がなされるように、それぞれの位置に独立
して設置されている。前記各張力調整ローラー51〜5
mは図示せぬ張力検出器からの検出信号に基づき、それ
ぞれを独立して動作させる張力調整モータ91〜9mの
作動により調整している。
【0023】そして、処理室2内の上記駆動ローラー4
1,42,…4nの上方には、それぞれ布帛1の走行面
に向けて吹出ノズル61を有する加熱ダクト6が設置さ
れており、処理室2の天井部には排気ファン7が設置さ
れ、処理室2内に充満する熱気を循環、排気させて乾燥
効率を向上させている。
【0024】布帛1は、図1及び図4に示すように導入
口22から処理室2内に水平に導入され、第1駆動ロー
ラー41を介して垂直下方に案内される。その途中で布
帛1を反時計方向に90°捩りながら、下部に延設され
た2本一組の第1案内ローラー組31,32を潜るよう
に掛け回し、次いでほぼ垂直上方に立ち上げる。この立
ち上げられた布帛1は、上記第1駆動ローラー41に隣
接する第2駆動ローラ42に上方から掛け回されて垂直
下方へと転向する。
【0025】前記第1案内ローラー31,32からほぼ
垂直上方に転向されて走行する布帛1は、その途中で時
計方向に90°捻じられ、更に前記第2駆動ローラー4
2により垂直下方に転向された同布帛1も時計方向に9
0°捻じられる。こうして捻じられた布帛1は、次いで
2本一組の第2案内ローラー組33,34に導かれ、同
案内ローラー組33,34の下面に案内されて再びほぼ
垂直上方に立ち上げられ、その途中で反時計方向に90
°捻じられる。
【0026】第2案内ローラー組33,34を通過して
ほぼ垂直上方に向かう途中で前述のように捻じられた布
帛1は、上記第2駆動ローラー42に隣接する第3駆動
ローラー43に上方から掛け回されて垂直下方へと転回
され、第1案内ローラー組31,32に向かう途中で反
時計方向に90°捻じられてから、第1案内ローラー組
31,32の下面へと案内される。こうして第1案内ロ
ーラー組31,32の下面を案内されて走行する布帛1
は、以降、前述の走行態様を繰り返して、処理室2の布
帛導出口24に導かれ、室外へと移送される。
【0027】即ち、布帛導入口22から導入された布帛
1は、第1駆動ローラー41、第1案内ローラー組3
1,32、第2駆動ローラー42、第2案内ローラー組
33,34、第3駆動ローラー43、…と順次跨がせな
がら走行させ、その垂直方向の走行途中でそれぞれ90
°捩じられて案内される。そのため、走行する布帛1は
各ローラーに同一片面だけが接触する。従って、例えば
前記布帛1が一表面にフック片やループ片等の多数の雄
雌係合素子を有する面ファスナーテープ等を洗浄、乾燥
などの処理を行う場合にも、同面ファスナーテープの雄
雌係合素子を有する面を各ローラーの表面に接触させず
に済み、前記雄雌係合素子に損傷を与えることがない。
【0028】しかも、本発明によれば同一方向に走行す
る布帛の間は駆動ローラーと案内ローラー組が十分に離
間しており、また布帛1が逆方向に交差状態で走行する
部位にあっても、例えば第1案内ローラー組31,32
と第2案内ローラー組33,34との間は上下に十分な
間隔をおくことができるため、互いに接触させることな
く走行でき布帛1に損傷を与えることがない。
【0029】そして、本実施例にあって特筆すべき点
は、上記駆動ローラー41〜4nと第1及び第2案内ロ
ーラー組31,32;33,34との上記配置と布帛1
の走行態様にあり、このローラー配置と布帛の走行態様
が相まって布帛に不要な摺接力を作用させずに済む。こ
れを図4に基づいて詳しく説明すると、同図からも容易
に理解できるように第1駆動ローラー41を通過する布
帛1は第1案内ローラー組31,32の下面に案内され
て同図の手前側に向けて走行する。すなわち、ここでは
2本の自由回転する案内ローラー31,32は、布帛1
の走行により反時計方向の回転力が加えられている。こ
の布帛1が再び第1案内ローラー組31,32に案内さ
れて走行するとき、すなわち第3駆動ローラー43に掛
け回されて垂直下方に走行し、再び第1案内ローラー組
31,32に案内されて走行する際にも、各ローラー3
1,32に作用する布帛1の走行による回転力は、前述
と同じく反時計方向である。
【0030】一方、上記第2案内ローラー組33,34
について見ると、第2駆動ローラー42により転回され
て垂直下方に向かう布帛1は、第2案内ローラー組3
3,34を同図手前のローラー34から下方に掛け回さ
れ、同図奥側のローラー33を捲き回して、垂直上方に
走行する。従って、この第2案内ローラー組33,34
の回転力は時計方向に作用しており、上記第1案内ロー
ラー組31,32とは逆方向の回転力を受けるが、各組
ごとのローラー31,32;33,34は常に同一方向
の回転力を受けることになる。この点は、上述の特開平
9−217264号公報に開示された布帛の処理にあっ
て、同一の案内ローラーに対して繰り返して掛け回され
る帯状物の走行方向が逆になる場合とでは大きく異なる
ところである。
【0031】また本実施例にあっては、上述のように布
帛1が第1案内ローラー31,32の下面を跨ぐごと
に、そのローラー31及び32の間に同布帛1に当接さ
せて張力調整するための張力調整ローラー51〜5m
が、それぞれ独立して各張力調整モータ91〜9mによ
り、その押し付け力が調整できるため、上流から下流に
かけて走行する布帛1の張力を順次設定できるようにな
り、布帛1の張力を綿密に調整することができて、布帛
の伸縮等による張力変動に応じて、その走行部位ごとに
独立して調整でき、全体的な張力調整の円滑化が図れ
る。
【0032】上述のように、本発明による布帛の処理方
法は、上述の実施例による乾燥装置に限定されるもので
はなく、乾燥処理、洗浄処理、染色処理、又は蒸熱処理
を単独で行うことができることは当然として、更には蒸
熱洗浄装置のように乾燥処理、洗浄処理、染色処理、又
は蒸熱処理を組合せて行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である布帛の乾燥装置
を示す内部側面図である。
【図2】同乾燥装置の内部を一部切開して示す正面図で
ある。
【図3】図1のIII-III 線に沿った矢視図である。
【図4】本発明による帯状物の走行態様を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 布帛 2 処理室 21 上流側側壁 22 導入口 23 下流側側壁 24 導出口 31,32 第1案内ローラー組 33,34 第2案内ローラー組 41〜4n 第1〜第n駆動ローラー 51〜5m 張力調整ローラー 6 加熱ダクト 61 吹出ノズル 7 排気ファン 8 駆動モータ 91〜9m 張力調整モータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行する帯状物(1) を処理室(2) 内
    において処理するにあたり、 前記帯状物(1) を処理室(2) 内に導入したのち、第1駆
    動ローラー(41)を介して垂直方向に案内すること、 第1駆動ローラ(41)により垂直方向に走行する帯状物
    (1) を、その途中で一方向に90°捩りながら、前記第
    1駆動ローラー(41)と上下方向に相対し、帯状物(1) の
    走行方向に延び、同一水平面に配される2本一組の第1
    案内ローラー組(31,32) へと案内すること、 前記帯状物(1) を前記第1案内ローラー組(31,32) を跨
    いで垂直方向に転向させ、その走行途中で反対方向に9
    0°捩じりながら、前記第1駆動ローラー(41)に隣接す
    る第2駆動ローラー(42)へと案内すること、 前記帯状物(1) を前記第2駆動ローラー(42)を跨いで垂
    直方向に転向させ、その走行途中で前回と同一方向に9
    0°捩じりながら、前記第1駆動ローラー(41)と前記第
    1案内ローラー組(31,32) との間にあって帯状物(1) の
    走行方向に延び、同一水平面に配される2本一組の第2
    案内ローラー組(33,34) へと案内すること、 前記帯状物(1) を前記第2案内ローラー組(33,34) を跨
    いで垂直方向に転向させ、その走行途中で反対方向に9
    0°捩じりながら、前記第2駆動ローラー(41)に隣接す
    る第3駆動ローラー(43)へと案内すること、 第3駆動ローラー(43)以降は同様の帯状物走行態様を繰
    り返し、処理室(2) 外に導出することを含んでなること
    を特徴とする帯状物の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1案内ローラー組(31,32) の間に
    配され、同第1案内ローラー組(31,32) を跨いで走行す
    る前記帯状物(1) の前記ローラー組(31,32) との当接面
    側に配される張力調整手段(5) により、前記帯状物(1)
    の張力を調整することを含む請求項1記載の帯状物の処
    理方法。
  3. 【請求項3】 帯状物(1) の導出入口(24,22) を有し、
    連続走行する帯状物(1) を処理室(2) 内において各種の
    処理を行う処理装置において、 前記処理室(2) 内の帯状物導入口(22)の近傍にあって、
    前記帯状物(1) の走行方向に直交して配される第1駆動
    ローラー(42)と、 前記第1駆動ローラ(41)に平行して、前記帯状物(1) の
    導出口側に順次配される第2,第3,…,第nの駆動ロ
    ーラー(42,43, …,4n)と、 前記第1〜第nの駆動ローラー(41,42, …,4n)と上下方
    向に間隔をおいて同一水平面内に平行に配され、前記帯
    状物(1) の走行方向に延びる2本一組の自由回転する第
    1案内ローラー組(31,32) と、 前記第1〜第nの駆動ローラー(41,42, …,4n)と前記第
    1案内ローラー組(31,32) との間にあって同一水平面内
    に平行に配され、前記帯状物(1) の走行方向に延びる2
    本一組の自由回転する第2案内ローラー組(33,34) とを
    備えてなり、 前記帯状物導入口(22)から導入された帯状物(1) が各駆
    動ローラーを跨いだのち、前記第1及び第2案内ローラ
    ー組を交互に跨いで走行させ、その垂直方向の走行途中
    でそれぞれ90°捩じられ、各ローラーに対する帯状物
    (1) の接触面が同一面とされてなることを特徴とする帯
    状物の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1案内ローラー組(31,32) のロー
    ラー間にあって、第1案内ローラー組(31,32) を跨いで
    走行する帯状物の各ローラーに対する同一接触面側に配
    される張力調整手段(5) を有してなる請求項3記載の帯
    状物の処理装置。
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