JP3462681B2 - 油圧ショベルによる法切り作業の制御方法および制御装置 - Google Patents

油圧ショベルによる法切り作業の制御方法および制御装置

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JP3462681B2 JP31105996A JP31105996A JP3462681B2 JP 3462681 B2 JP3462681 B2 JP 3462681B2 JP 31105996 A JP31105996 A JP 31105996A JP 31105996 A JP31105996 A JP 31105996A JP 3462681 B2 JP3462681 B2 JP 3462681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧ショベルに
よる法切り作業の制御方法および制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベルを使用して法面の掘
削作業を行なうことは、例えば特開平4−27029号
公報により知られている。これは図10に示すように、
油圧ショベルを所定の法面Gの上側の平面に設置して行
なうものであり、油圧ショベルはその上部旋回体91に
取付けられたブーム92の先端部にアーム93が取付け
られ、さらにこのアーム93の先端部にバケット94が
取付けられてアイドラリンク95により取付け角度を変
化させうるようにしている。また上記ブーム92の基端
部O、ブーム92とアーム93との連結部P、アーム9
3とアイドラリンク95との連結部Rにはそれぞれ回動
角検出器96,97,98が取付けられている。そして
油圧ショベル内のオペレータが操作レバーを操作するこ
とにより、所定の法面Gから所定の高さhの目標直線軌
道Tに沿ってバケット94を移動させることにより法切
り作業を行なうようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記法切り作業におい
て、バケット94に法面Gに沿う所定の動きを行なわせ
るには、ブーム92の上げ操作、アーム93の引き操
作、およびバケット94のアーム93に対する回動操作
(バケット放出操作)の3操作を同時に行なうことにな
るが、従来より油圧ショベルのバケット放出作動は、泥
落しや土まき作業を想定して応答性やスピードが速くな
るように設定されている。このためバケット94を低速
で操作させる必要のある法切り作業の際にはオペレータ
はその操作に非常に神経を使っていた。なお、ブーム9
2、アーム93およびバケット94のそれぞれの角度を
検出してバケット94の角度を自動的に調整するように
することも可能であるが、その場合には装置が非常に複
雑になるという問題がある。
【0004】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであり、アーム引き操作中にバ
ケット放出操作を行なうと、バケットの応答性と速度と
が低下するようにして法切り作業を容易に行なうことが
できるようにした油圧ショベルによる法切り作業の制御
方法および制御装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上部
旋回体にブーム、アーム、バケットが順次回動自在に連
結されてなる油圧ショベルにおいて、このブーム、アー
ム、バケットの駆動用の各油圧シリンダをそれぞれ制御
するパイロット切換弁を、それぞれ操作レバーの操作量
に応じてパイロット二次圧を導出する油圧リモコン弁に
よって操作するようにし、上記複数個のパイロット切換
弁を第1および第2グループに分け、各グループに対し
てそれぞれ第1ポンプ、第2ポンプからの圧油を供給す
るようにし、一方のグループにアーム用パイロット切換
弁を、他方のグループにバケット用パイロット切換弁を
配置した構成であって、アーム用油圧リモコン弁のアー
ム引き操作を検出するアーム引き操作検出手段と、バケ
ット用油圧リモコン弁のバケット放出操作を検出するバ
ケット放出操作検出手段を設け、上記両検出手段からの
信号をコントローラに入力するようにし、上記アーム引
き操作検出手段から の信号がコントローラに入力されて
いる状態においてバケット放出操作検出手段からの信号
がコントローラに入力されることによって、コントロー
ラによりバケット用パイロット切換弁のグループに圧油
を供給する側の油圧ポンプの流量を低減させるようにし
たものである。
【0006】請求項2の発明は、上部旋回体にブーム、
アーム、バケットが順次回動自在に連結されてなる油圧
ショベルにおいて、このブーム、アーム、バケットの駆
動用の各油圧シリンダをそれぞれ制御するパイロット切
換弁を、それぞれ操作レバーの操作量に応じてパイロッ
ト二次圧を導出する油圧リモコン弁によって操作するよ
うにし、上記複数個のパイロット切換弁を第1および第
2グループに分け、各グループに対してそれぞれ第1ポ
ンプ、第2ポンプからの圧油を供給するようにし、一方
のグループにアーム用パイロット切換弁を、他方のグル
ープにバケット用パイロット切換弁を配置した構成であ
って、アーム用油圧リモコン弁のアーム引き操作を検出
するアーム引き操作検出手段と、バケット用油圧リモコ
ン弁のバケット放出操作を検出するバケット放出操作検
出手段と、上記両検出手段からの信号が入力されること
によりバケット用パイロット切換弁のグループに圧油を
供給する側の油圧ポンプの流量を低減させるコントロー
ラが設けられているものである。
【0007】請求項3の発明は、上部旋回体にブーム、
アーム、バケットが順次回動自在に連結されてなる油圧
ショベルにおいて、このブーム、アーム、バケットの駆
動用の各油圧シリンダをそれぞれ制御するパイロット切
換弁を、それぞれ操作レバーの操作量に応じてパイロッ
ト二次圧を導出する油圧リモコン弁によって操作するよ
うにした構成であって、バケット用油圧リモコン弁を放
出側に操作することによりバケット用パイロット切換弁
へパイロット二次圧を印加する管路にパイロット二次圧
を制御する制御手段が設けられ、上記制御手段はアーム
引き操作が行なわれることによりパイロット二次圧が減
少するように構成されているものである。
【0008】上記発明によると、アーム引き操作中にバ
ケット放出操作を行なうと、アームシリンダ制御用パイ
ロット切換弁の油圧リモコン弁のアーム引き操作が検出
され、その検出信号によりバケット放出操作を行なわせ
るバケットシリンダへの駆動油圧が低減されるように制
御され、これによってバケットの応答性と速度とが低下
して、法切り作業を容易に行なうことができ、しかも比
較的簡単な構成でこの機能を達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1において、油圧ショベルの作
業アタッチメントのブームを駆動するブームシリンダ1
と、アームを駆動するアームシリンダ2と、バケットを
駆動するバケットシリンダ3と、油圧源19と、コント
ローラ(CPU)22とが設けられている。上記ブーム
シリンダ1は、ブームシリンダ1の制御用のパイロット
切換弁(方向切換弁)であるブーム用パイロット切換弁
8、レギュレータ16付きの第2ポンプ14および電油
変換器である電磁比例制御弁18を介して油圧源19が
接続され、またアームシリンダ2には、アームシリンダ
2の制御用のパイロット切換弁(方向切換弁)であるア
ーム用パイロット切換弁7、レギュレータ15付きの第
1ポンプ13および電油変換器である電磁比例制御弁1
7を介して油圧源19が接続され、さらにバケットシリ
ンダ3には、バケットシリンダ3の制御用のパイロット
切換弁(方向切換弁)であるバケット用パイロット切換
弁9、第2ポンプ14および電磁比例制御弁18を介し
て油圧源19が接続されている。また第2ポンプ14に
はパイロット切換弁4Rを介して走行モータ5Rが接続
され、第1ポンプ13にはパイロット切換弁4Lを介し
て走行モータ5Lが接続され、さらにこの方向切換弁4
Lとアーム用パイロット切換弁7との間には旋回モータ
制御用の旋回用方向切換弁6が配置されている。
【0010】この制御回路では、複数個の油圧アクチュ
エータ制御用のパイロット切換弁をグループA(方向切
換弁4L、6、7)とグループB(方向切換弁4R、
8、9)とに分け、グループAに対しては第1ポンプ1
3から、またグループBに対しては第2ポンプ14から
の圧油をそれぞれ供給するようにしている。またグルー
プAの各方向切換弁4L、6、7の中立位置を貫通する
センターバイパス油路23Lの下流側出口24Lと油タ
ンク25との間、およびグループBの各方向切換弁4
R、8、9の中立位置を貫通するセンターバイパス油路
23Rの下流側出口24Rと油タンク25との間に、パ
イロット圧信号または電気信号などによってブリードオ
フ制御可能なカット弁26L、26Rがそれぞれ介設さ
れている。また上記ブーム用パイロット切換弁8にはブ
ーム用油圧リモコン弁10が、アーム用パイロット切換
弁7にはアーム用油圧リモコン弁11が、バケット用パ
イロット切換弁9にはバケット用油圧リモコン弁12が
それぞれ接続されている。
【0011】上記アーム用油圧リモコン弁11のアーム
引き操作側には、アーム用パイロット切換弁7のアーム
引き操作側パイロットポート71への管路72が接続さ
れ、この管路72に圧力センサー(アーム引き操作検出
手段)20が設けられ、またバケット用油圧リモコン弁
12のバケット放出側パイロット圧出力ポート29に、
バケット用パイロット切換弁9のバケット放出操作側パ
イロットポート34への管路35が接続され、この管路
35に圧力センサー21が設けられ、これらの検出信号
はコントローラ(CPU)22に送られるようにし、こ
のコントローラ22によって上記電磁比例減圧弁17,
18を制御するようにしている。
【0012】図2はアーム用油圧リモコン弁11のアー
ム引き操作(図1におけるアーム用油圧リモコン弁11
の操作レバー111を矢印イ方向に傾倒させる操作)の
レバー操作量θと、それに応じてそのアーム用油圧リモ
コン弁11から導出されるパイロット二次圧Piとの関
係を示す図である。この図において、パイロット二次圧
値Paはアーム用油圧リモコン弁11の操作レバー11
1の傾倒操作開始時点におけるパイロット圧導出開始時
極小圧である。
【0013】上記構成において法切り作業を行ない、ア
ーム用リモコン弁11の操作レバー111を図1のイ方
向に傾倒させることによりアーム引き操作を行なうと、
それを圧力センサー20が検出し、その検出信号はコン
トローラ22に入力される。この際の検出は、アーム用
油圧リモコン弁11から導出されるパイロット圧導出開
始極小圧Paを検出するため、アーム引き操作が行なわ
れていることを確実に検出することができる。
【0014】上記アーム引き操作が行なわれている状態
で、バケット用リモコン弁12の操作レバー112を図
1のロ方向に傾倒させることによりバケット放出操作を
行なうと、それを圧力センサー(バケット放出操作検出
手段)21が検出し、その検出信号はコントローラ22
に入力される。コントローラ22は入力された上記両検
出信号に基づき、アーム引き操作中にバケット放出操作
が行なわれると判断し、それによって電磁比例減圧弁1
8を制御してレギュレータ16により第2ポンプ14の
ポンプ流量を減少させる。また上記操作レバー112の
操作によりバケット用パイロット切換弁9がハ位置に切
換えられ、第2ポンプ14からの圧油が管路27を通し
てバケットシリンダ3のバケット放出側油室28に供給
されることになるが、第2ポンプ14からのポンプ流量
は減少しているために、バケット放出速度は通常の運転
状態より低減することになる。
【0015】図3はバケット用油圧リモコン弁12のバ
ケット放出側パイロット圧出力ポート29から導出され
るパイロット二次圧Pdと、第2ポンプ14から吐出さ
れるポンプ流量Qdとの関係を表す図であり、図示のよ
うに、バケット放出操作を単独で行なった場合は実線に
示すようになるのに対し、アーム引き操作と同時に操作
されると破線で示すようになり、アーム引き操作とバケ
ット放出操作とが同時に操作された際には、バケット単
独操作時と比較してポンプ流量Qdは低減する。したが
って、アーム引き操作中にバケット放出操作を行なう
と、バケット放出作動速度が自動的に低速になり、オペ
レータは油圧ショベルの法切り作業を容易に行なうこと
ができる。なお、アーム引き操作の検出手段としては、
上記圧力センサ20の代わりに操作レバー111の回転
角を検出する検出手段などを用いて、その検出信号をコ
ントローラ22に送るようにしてもよい。
【0016】図4はこの発明の別の実施形態を示し、こ
の例では基本的構成は上記同様であるが、上記構成にお
いて、いわゆるネガティブコントロール方式(ネガコン
式)の油圧回路を採用したものであり、グループA側で
はセンターバイパス油路23Lにおける下流側出口24
Lの下流側にはネガコン圧設定用の絞り部30Lが設け
られているとともに、これと並列に低圧のフートリリー
フ弁31Lが設けられ、さらにこれらの上流側の圧力
(背圧)を検出するネガコン圧検出用の圧力センサー3
2Lが設けられてその検出信号がコントローラ22に入
力されるようにしている。またグループB側でもグルー
プA側と同様にセンターバイパス油路23Rにおける下
流側出口24Rの下流側にはネガコン圧設定用の絞り部
30Rが設けられているとともに、これと並列に低圧の
フートリリーフ弁31Rが設けられ、さらにこれらの上
流側の圧力を検出するネガコン圧検出用の圧力センサー
32Rが設けられてその検出信号がコントローラ22に
入力されるようにしている。
【0017】図5は図4におけるセンターバイパス油路
23Rの下流側出口24Rに発生するネガコン圧Pn
と、第2ポンプ14から吐出されるポンプ流量Qとの関
係を表す図であり、バケット用パイロット切換弁9を図
4の状態から油路位置ハ方向に切換えていくと、下流側
出口24Rからの圧油の流出量が徐々に減少し、絞り部
30Rの背圧が徐々に減少する。この減少量に対応して
第2ポンプ14の流出量が初期値Qtから徐々に増大し
てQ1に至るような(図5の実線に示すような)制御を
行なうようにコントローラ22に記憶させておく。そし
てコントローラ22に圧力センサーからのアーム引き操
作の信号が入力された際には、上記第2ポンプ14の流
出量がQtから、上記Q1より小容量のQ2に至るよう
な(図5の破線で示すような)制御を行なうようにコン
トローラ22に記憶させておく。これによって、バケッ
ト単独操作時に比較してアーム引き操作とバケット放出
操作とが同時操作の際には、第2ポンプ14の流量Qは
低減する。したがって、上記同様にアーム引き操作中に
バケット放出操作を行なうと、バケット放出作動速度が
自動的に低速になり、オペレータは油圧ショベルの法切
り作業を容易に行なうことができる。
【0018】図6はこの発明のさらに別の実施形態を示
し、この例では図1の構成においてバケット用油圧リモ
コン弁12の部分の構成が異なっている。すなわち、バ
ケット用油圧リモコン弁12のバケット放出側パイロッ
ト圧出力ポート29に、バケット用パイロット切換弁9
のバケット放出操作側パイロットポート34への管路3
5a,35bが接続され、この管路35aと35bとの
間に電磁比例減圧弁33が設けられている。そしてこの
電磁比例減圧弁33のソレノイド36に上記コントロー
ラ22からの制御信号が送られるようにしている。
【0019】この構成では、アーム用油圧リモコン弁1
1のアーム引き操作を行なうと、それを圧力センサー2
0が検出し、その検出信号はコントローラ22に入力さ
れる。そしてコントローラ22ではこの信号の入力によ
って電磁比例減圧弁33のソレノイド36を制御し、電
磁比例減圧弁33に所定の減圧が行なわれるようにす
る。この状態でバケット用油圧リモコン弁12のバケッ
ト放出操作が行なわれると、バケット放出側パイロット
圧出力ポート29から導出されるパイロット圧は電磁比
例減圧弁33で減圧されてバケット用パイロット切換弁
9のバケット放出側パイロットポート34に作用するこ
とになる。これによって、バケット用パイロット切換弁
9内の図示しないメインスプールのストローク移動量が
小さくなり、バケットシリンダ3のバケット放出側油室
28に供給される油量が減少して、バケット放出作動速
度を低速にすることになる。なお、この構成において、
バケット放出側パイロット圧出力ポート29に、図1の
場合と同様に圧力センサーを設けてその信号をコントロ
ーラ22に送るようにし、これによって第2ポンプ14
の流量をも減少させるようにしてもよい。
【0020】図7はこの発明のさらに別の実施形態を示
し、この例では図6の構成において、電磁比例減圧弁3
3の代わりにパイロット比例減圧弁37が設けられ、こ
のパイロット比例減圧弁37のパイロットポート40に
接続された管路39の他端部がアーム用油圧リモコン弁
11のアーム引き側パイロット圧出力ポート38に接続
されている。
【0021】この構成では、アーム用油圧リモコン弁1
1のアーム引き操作を行なうと、アーム引き側パイロッ
ト圧出力ポート38から導出されるパイロット二次圧が
管路39を通してパイロットポート40に作用し、パイ
ロット比例減圧弁37に所定の減圧を行なわせるように
する。したがって、この状態でバケット用油圧リモコン
弁12のバケット放出操作が行なわれると、上記同様に
バケット放出側出力ポート29から導出されるパイロッ
ト圧はパイロット比例減圧弁37で減圧されて、バケッ
ト用パイロット切換弁9のバケット放出側パイロットポ
ート34に作用してバケット放出側油室28に供給され
る油量を減少させ、バケット放出作動速度を低速にする
ことになる。
【0022】図8はこの発明のさらに別の実施形態を示
し、この例では図6の構成において、電磁比例減圧弁3
3および管路35a,35bの代わりに、バケット放出
側パイロット圧出力ポート29とバケット用パイロット
切換弁9のバケット放出側パイロットポート34とを接
続する管路52a,52cおよびこの管路52aと52
cとの接続部から分岐して油タンク25に接続される管
路52bが設けられ、管路52a,52bには絞り部4
2,41がそれぞれ設けられ、かつ管路52bには絞り
部41の下流側に電磁切換弁51が設けられている。そ
してこの電磁比例減圧弁51のソレノイド53に上記コ
ントローラ22からの制御信号が送られるようにしてい
る。
【0023】この構成では、アーム用油圧リモコン弁1
1のアーム引き操作を行なうと、それを圧力センサー2
0が検出し、その検出信号はコントローラ22に入力さ
れる。そしてコントローラ22はこの信号の入力によっ
て電磁切換弁51のソレノイド53を制御して遮断油路
位置ニから開通油路位置ホに切換える。この状態でバケ
ット用油圧リモコン弁12のバケット放出操作が行なわ
れると、バケット放出側出力ポート29から導出される
パイロット圧油管路52a,52cを通してバケット放
出側パイロットポート34に伝達されるが、はその一部
が絞り部41から電磁切換弁51を通って油タンク25
に逃がされることになり、このためバケット用パイロッ
ト切換弁9のバケット放出側パイロットポート34には
減圧されたパイロット圧が作用し、バケット放出作動速
度を低速にすることになる。
【0024】図9はこの発明のさらに別の実施形態を示
し、この例では図8の構成において、電磁切換弁51の
代わりに、パイロット切換弁54が設けられ、このパイ
ロット切換弁54のパイロットポート55に接続された
管路39の他端部がアーム用油圧リモコン弁11のアー
ム引き側パイロット圧出力ポート38に接続されてい
る。 この構成では、アーム用油圧リモコン弁11のア
ーム引き操作を行なうと、アーム引き側パイロット圧出
力ポート38から導出されるパイロット二次圧が管路3
9を通してパイロット切換弁54のパイロットポート5
5に作用し、遮断油路位置ニから開通油路位置ホに切換
える。したがって、この状態でバケット用油圧リモコン
弁12のバケット放出操作が行なわれると、バケット放
出側出力ポート29から導出されるパイロット圧油はそ
の一部が絞り部41から電磁切換弁54を通って油タン
ク25に逃がされることになり、このためバケット用パ
イロット切換弁9のバケット放出側パイロットポート3
4には減圧されたパイロット圧が作用し、バケット放出
作動速度を低速にすることになる。
【0025】
【発明の効果】上記発明によると、アーム引き操作中に
バケット放出操作を行なうと、アームシリンダ制御用パ
イロット切換弁の油圧リモコン弁のアーム引き操作が検
出され、その検出信号によりバケット放出操作を行なわ
せるバケットシリンダへの駆動油圧が低減されるように
制御され、これによってバケットの応答性と速度とが低
下して、法切り作業を容易に行なうことができ、しかも
比較的簡単な構成でこの機能を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す制御回路図である。
【図2】アーム用油圧リモコン弁のアーム引き操作のレ
バー操作量θと、アーム用油圧リモコン弁から導出され
るパイロット二次圧Piとの関係を示す図である。
【図3】バケット用油圧リモコン弁のバケット放出側パ
イロット圧出力ポートから導出されるパイロット二次圧
Pdと、第2ポンプから吐出されるポンプ流量Qdとの
関係を表す図である。
【図4】この発明の別の実施形態を示す回路図である。
【図5】図4の構成におけるセンターバイパス油路の下
流側出口に発生するネガコン圧Pnと、第2ポンプから
吐出されるポンプ流量Qとの関係を表す図である。
【図6】この発明のさらに別の実施形態を示す制御回路
図である。
【図7】この発明のさらに別の実施形態を示す制御回路
図である。
【図8】この発明のさらに別の実施形態を示す制御回路
図である。
【図9】この発明のさらに別の実施形態を示す制御回路
図である。
【図10】油圧ショベルによる法面掘削作業を行なう状
態を示す概略側面説明図である。
【符号の説明】
1 ブームシリンダ 2 アームシリンダ 3 バケットシリンダ 7 アーム用パイロット切換弁 8 ブーム用パイロット切換弁 9 バケット用パイロット切換弁 11 アーム用油圧リモコン弁 12 バケット用油圧リモコン弁 13 第1ポンプ 14 第2ポンプ 15,16 レギュレータ 19 油圧源 20,21 圧力センサー 22 コントローラ 28 バケット放出側油室 29 バケット放出側パイロット圧出力ポート 33 電磁比例減圧弁 34 バケット放出側パイロットポート 35 管路 37 パイロット比例減圧弁 51 電磁切換弁 54 パイロット切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−151623(JP,A) 特開 昭63−187311(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/43 E02F 9/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体にブーム、アーム、バケット
    が順次回動自在に連結されてなる油圧ショベルにおい
    て、このブーム、アーム、バケットの駆動用の各油圧シ
    リンダをそれぞれ制御するパイロット切換弁を、それぞ
    れ操作レバーの操作量に応じてパイロット二次圧を導出
    する油圧リモコン弁によって操作するようにし、上記複
    数個のパイロット切換弁を第1および第2グループに分
    け、各グループに対してそれぞれ第1ポンプ、第2ポン
    プからの圧油を供給するようにし、一方のグループにア
    ーム用パイロット切換弁を、他方のグループにバケット
    用パイロット切換弁を配置した構成であって、アーム用
    油圧リモコン弁のアーム引き操作を検出するアーム引き
    操作検出手段と、バケット用油圧リモコン弁のバケット
    放出操作を検出するバケット放出操作検出手段を設け、
    上記両検出手段からの信号をコントローラに入力するよ
    うにし、上記アーム引き操作検出手段からの信号がコン
    トローラに入力されている状態においてバケット放出操
    作検出手段からの信号がコントローラに入力されること
    によってコントローラによりバケット用パイロット切換
    弁のグループに圧油を供給する側の油圧ポンプの流量を
    低減させるようにしたことを特徴とする油圧ショベルに
    よる法切り作業の制御方法。
  2. 【請求項2】 上部旋回体にブーム、アーム、バケット
    が順次回動自在に連結されてなる油圧ショベルにおい
    て、このブーム、アーム、バケットの駆動用の各油圧シ
    リンダをそれぞれ制御するパイロット切換弁を、それぞ
    れ操作レバーの操作量に応じてパイロット二次圧を導出
    する油圧リモコン弁によって操作するようにし、上記複
    数個のパイロット切換弁を第1および第2グループに分
    け、各グループに対してそれぞれ第1ポンプ、第2ポン
    プからの圧油を供給するようにし、一方のグループにア
    ーム用パイロット切換弁を、他方のグループにバケット
    用パイロット切換弁を配置した構成であって、アーム用
    油圧リモコン弁のアーム引き操作を検出するアーム引き
    操作検出手段と、バケット用油圧リモコン弁のバケット
    放出操作を検出するバケット放出操作検出手段と、上記
    両検出手段からの信号が入力されることによりバケット
    用パイロット切換弁のグループに圧油を供給 する側の油
    圧ポンプの流量を低減させるコントローラが設けられて
    いることを特徴とする油圧ショベルによる法切り作業の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上部旋回体にブーム、アーム、バケット
    が順次回動自在に連結されてなる油圧ショベルにおい
    て、このブーム、アーム、バケットの駆動用の各油圧シ
    リンダをそれぞれ制御するパイロット切換弁を、それぞ
    れ操作レバーの操作量に応じてパイロット二次圧を導出
    する油圧リモコン弁によって操作するようにした構成で
    あって、バケット用油圧リモコン弁を放出側に操作する
    ことによりバケット用パイロット切換弁へパイロット二
    次圧を印加する管路にパイロット二次圧を制御する制御
    手段が設けられ、上記制御手段はアーム引き操作が行な
    われることによりパイロット二次圧が減少するように構
    成されていることを特徴とする油圧ショベルによる法切
    り作業の制御装置。
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