JP3462570B2 - ロボット動作プログラムの作成方法 - Google Patents

ロボット動作プログラムの作成方法

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JP3462570B2 JP11739094A JP11739094A JP3462570B2 JP 3462570 B2 JP3462570 B2 JP 3462570B2 JP 11739094 A JP11739094 A JP 11739094A JP 11739094 A JP11739094 A JP 11739094A JP 3462570 B2 JP3462570 B2 JP 3462570B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本願発明は、オフラインプログラ
ミング装置を利用してロボット動作プログラムを作成す
る方法に関し、特に、ロボットを用いたシーリング作業
のように、ロボットを位置決めしない動作形式で制御す
ることが望ましい場合に適合したロボット動作プログラ
ムの作成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ロボットの制御方式は、各教示点におい
てロボットを位置決めしながら移動させる方式と、各教
示点におけるロボットの位置決めを行なわないでロボッ
トを移動させる方式(以下、「非位置決め制御」と呼
ぶ。)とがある。例えば、スポット溶接においては前者
が利用され、シーリング作業など塗装型の作業において
は後者が利用されることが通常である。 【0003】非位置決め制御においては、各教示毎のロ
ボットの位置決めが行なわれないので、ロボット動作プ
ログラムの再生運転時のロボット軌道が教示点を通らな
くなり、ロボット軌道の教示軌道からのずれも大きくな
りがちである。従って、再生運転時のロボット軌道を目
的とする軌道(以下、「目標ロボット軌道」と言う。)
に近づける為には、教示点数を多くとり、長時間をかけ
て試行錯誤的にロボット教示を行なう作業が必要とされ
ていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は上記
問題点を解決することにある。即ち、本願発明は、非位
置決め制御時に実現されるロボット軌道と目標ロボット
軌道の一致度を格段に向上させることが出来るロボット
動作プログラム作成方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記技術課
題を解決する為の構成として、「(a)ロボット動作プ
ログラム作成装置上で目標ロボット軌道を指定する段階
と、(b)ロボットの動作要素である、補間方法、移動
速度及び位置決め割合を指定する段階と(c)前記目
標ロボット軌道を多数の微小区間に分割する分割点を定
め、前記各分割点とその前後の分割点からなる円弧にお
ける曲率に応じた密度で前記分割点の中から教示点生成
媒介点を抽出する段階と、(d)前記各教示点生成媒介
点とその前後の教示点生成媒介点からなる円弧における
曲率に応じて前記各教示点生成媒介点の位置を修正して
教示点を定める段階と、(e)前記定められた教示点の
データを包含するロボット動作プログラムを作成する段
階と、(f)前記作成されたロボット動作プログラムの
再生運転を、少なくとも再生ロボット軌道の記録を行い
つつ実行する段階と、(g)再生されたロボット軌道と
前記目標ロボット軌道とのずれを評価する段階とを含
み、前記段階(d)〜(g)の段階が、前記段階(d)
における修正量を変更しながら、前記段階(g)で良好
な評価結果が得られるまで繰り返されることを特徴とす
るロボット動作プログラムの作成方法」を提案したもの
である。 【0006】 【0007】 【作用】本願発明では、目標ロボット軌道のデータがオ
フラインデータとして準備されることを前提としてい
る。このオフラインデータは、例えば、オフラインプロ
グラミング装置上で、CADデータあるいは他の形式で
用意された作業対象ワークの形状データに基づき、作業
線(シーリング作業であればシーリング線)を表わす形
状データ(線軌跡データ)を指定する形で用意される。 【0008】ここで、目標ロボット軌道のデータは、該
ロボット軌道を構成する直線、円弧あるいはスプライン
の要素を所定の座標系(一般的には、3次元の座標系)
上で特定し得る数値表現データを包含しているものとす
る。 【0009】目標ロボット軌道のオフラインデータとし
て用意されたならば、目標ロボット軌道を多数の微小区
間に分割する分割点を定め、各分割点近傍における曲率
に応じた密度で前記分割点の中から教示点生成媒介点を
抽出する。その為に、次のような手法が利用出来る。即
ち、先ず、教示点設定密度指標N、教示点非設定許容区
間長指標Lmax 、微小分割指標Δを指定する。教示点設
定密度指標Nは、目標ロボット軌道の曲率の大小に応じ
て教示点設定密度を調整する為のものであり、教示点非
設定許容区間長指標Lmax は、教示点を設定しない区間
長の最大許容値に対応して設定されるものである。微小
分割指標Δは、指定された線分を分割する際の刻み単位
(距離)を指定する指標で、例えばΔ=0.1mmに設
定される。 【0010】また、補間方式、ロボット移動速度v(教
示速度)、位置決め割合(教示点通過時の加減速制御に
おける減速割合)を表わす指標αを指定する。これらの
設定は、通常、オフラインプログラミング装置に対する
マニュアル入力によって実行される。以上の準備が完了
したならば、オフラインプログラミング装置上における
ソフトウェア処理によってロボット動作プログラムの自
動作成を実行する。本願発明の最も重要な特徴は、この
ロボット動作プログラムの自動作成過程に含まれる教示
点生成過程にある。この教示点は、上記抽出された各教
示点生成媒介点の位置を各教示点生成媒介点近傍におけ
る曲率に応じて修正することによって定められる。 【0011】図1は、本願発明で採用される教示点生成
プロセスの具体例を原理的に説明する為の概念図であ
る。以下、この図1を参照して、教示点生成過程で利用
される手法例の概略を説明する。なお、以下の説明にお
いて、記号<>はベクトルを表わす。 【0012】[1]目的とする1本のロボット軌道を時
間tの関数Qd(t)で表わすこととする。上記したこ
とから、軌道Qd(t)は3次元的な直線、円弧あるい
はスプラインの要素を接続したものである。図1では、
説明の便宜上、これを概念的に始点P0 から終点Pn に
至る一般的なラインで示した。 【0013】軌道Qd(t)が指定されたならば、先
ず、ロボットの進行方向に沿って、軌道Qd(t)を微
小分割指標Δ刻みで分割する。各分割点をA1 ,A2 ・
・・An として始点Ai-1 、終点Ai の微小区間(i=1,
2....n)をGi とする。なお、ここで区間G1 〜Gn-1
を正確な区間長Δで刻み、最終区間Gn の区間長をΔ以
下(余り区間)としても良いが、指標Δを越えない等分
微小分割区間長を与える最小の数値としてnを定め、全
区間をn等分する形としても良い。また、便宜上、A1
,A2 ・・・An に加えて、軌道Qd(t)の始点A0
、終点An も分割点と呼ぶこととする。 【0014】[2]次に、軌道Qd(t)の曲り方の推
移を把握する為に、図示されているように、隣り合う分
割点Ai-1 からAi (i=1,2・・・n)へ向かう方
向に沿った単位ベクトル、即ち接線ベクトル<gi >を
定める。 【0015】[3]隣合う微小区間に対応した接線ベク
トル<g0 >,<g1 >の内積β01を計算する。もし、
内積β01>(または≧、以下略)教示点設定密度指標N
よりも大きいか、あるいは、A0 A1 間の区間長距離L
01>(または≧、以下略)教示点非設定許容区間長指標
Lmax の場合には、分割点A1 を教示点生成媒介点B1
とする。(以下、接線ベクトル<gi >,<gj >の内
積をβij、Ai Aj 間の区間長距離をLijで表わすこと
とする。) それ以外の場合、即ち、β01≦(または<、以下略)
N、且つ、L01≦(または<、以下略)ならば、分割点
A1 を教示点生成媒介点とはせずに、内積β02及び区間
長L02(=L01+L12)について、教示点設定密度指標
N及び教示点非設定許容区間長指標Lmax との大小関係
をチェックする。そして、内積β02>N、あるいは、L
02>Lmax であれば、分割点A2 を教示点生成媒介点B
1 とし、それ以外の場合には、次の分割点A3 に関連し
て同様の計算と大小比較を行なう。 【0016】以下、同様にして、順次教示点生成媒介点
B1 ,B2 ・・・を定め、これに軌道Qd(t)の両端
点をB0 =A0 ,Bm =An として加え、全教示点生成
媒介点B0 〜Bm を指定する。図1に併記された教示点
生成媒介点抽出後の図で示されているように、教示点生
成媒介点は、軌道Qd(t)上で、曲率が相対的に大き
な部分には密に分布し、曲率が相対的に小さな部分では
疎に分布する。長い直線部分内では、ほぼLmax の間隔
で疎らに分布する。 【0017】[4]指定された教示点生成媒介点B0 〜
Bm に対して、次の(1)式で表わされる演算を行なっ
て教示点P0 〜Pm を生成する。 <Pj >=(k×κj )・<hj >+<Bj > ・・・・・(1) ここで、<Pj >;教示点Pj を表わす位置ベクトル <Bj >;教示点生成媒介点Bj を表わす位置ベクトル k;0または正の係数パラメータ κj ;教示点生成媒介点Bj における曲率(曲率半径の
逆数) <hj >;教示点生成媒介点Bj において曲率中心へ向
けて立てた法線ベクトル(直線部分(κj =0の部分)
については、対応する接線ベクトル<gi >に垂直な任
意の方向に定めれば良い(ゼロベクトルとすることも出
来る)。 【0018】係数kが0または正となる理由は、非位置
決め制御時のロボットのロボット軌道が、教示軌道に対
して、各位置における曲率中心から離れる方向へずれよ
うとする一般的性質があるからである。 【0019】なお、軌道Qd(t)の始点<P0 >につ
いては、κ0 =κ1 ,<h0 >=<h1 >とするか、<
κ0 >=0とする等、適当な端点処理を行なえば良い。 【0020】[5]以上のプロセスで、一応、全教示点
が定められたことになるが、実際には係数パラメータk
の値が不適当であれば、再生運転時のロボット軌道は、
目標軌道Qd(t)からずれてしまう。一般に、最適な
kの値は、指定する補間方式、移動速度v、位置決め割
合αに影響される。従って、これらの条件に関連させ
て、満足な結果を与えるkの値が、類似事例からの推
定、経験則等で判っている場合には、kをその値に設定
して定めた教示点P0 〜Pm をそのまま最終的な教示点
に決定し、指定された補間方式、移動速度v、位置決め
割合αの条件に従って、ロボット動作プログラムを作成
し、これを最終的なプログラムとする。 【0021】[6]しかし、一般には、最適なkを事前
に知ることは困難なので、kとして適当な初期値k0 を
設定して上式(1)に従って教示点P0 〜Pm を求め、
指定された補間方式、移動速度v、位置決め割合αの条
件に従ってロボット動作プログラムを作成し、これを実
機のロボットコントローラに転送する。なお、初期値k
0 には、例えば、0、最適予想値、最適予想値より明ら
かに大きな値などを設定することが出来る(後述実施例
参照)。 【0022】[7]第1回目のオフライン教示に従っ
て、試行的な再生運転を実行する。そして、この間に実
際のロボット軌道Qo(t)を記録する。記録データと
しては、例えば、全補間点に対応した現在位置データや
教示点周辺部のみにおける補間点に対応した現在位置デ
ータ等が考えられる。 【0023】[8]目標ロボット軌道Qd(t)と実際
のロボット軌道Qo(t)とのずれを評価して、不満足
であれば、k値を修正して再度ロボット動作プログラム
を作成し、第2回目の試行運転を行い、再度Qd(t)
とQo(t)のずれを評価する。 【0024】再度、不満足であれば、k値を再修正して
再々度ロボット動作プログラムを作成し、第3回目の試
行運転を行い、再々度Qd(t)とQo(t)のずれを
評価する。 【0025】以下、同様にして、満足すべき結果が得ら
れるまでこのプロセスを繰り返し、より一致度の高いロ
ボット動作プログラムを決定する。 【0026】目標ロボット軌道Qd(t)と実際のロボ
ット軌道Qo(t)とのずれの評価法には、種々のもの
が考えられる。例えば、ずれ関数D(t)=|Qd
(t)−Qo(t)|を定義し、D(t)の最大値を最
小とするkを最適のk値とする方法、Qd(t)とQo
(t)で囲まれた面積(D(t)の積分値)を最小にす
るkを探し出す方法等がある。 【0027】 【実施例】図2は、本願発明の方法を実施する際に使用
可能なオフラインプログラミング装置の構成の概略を示
した要部ブロック図である。図中、1はマイクロプロセ
ッサ(以下、CPUという)、7は該自動プログラミン
グ装置の制御プログラムを格納したROM、2はフロッ
ピーディスクまたはハードディスク(以下、単にディス
クと言う。)11からロードされたシステムプログラ
ム、ワーク形状を表わすデータ等を格納するRAM、3
はキーボード、4はCRT表示装置(以下、CRTとい
う)、9はタブレット装置、8はディスクコントロー
ラ、10は作成図面を出力するためのX−Yプロッタ、
5はプリンタであり、これらの各要素はバス6を介して
接続されている。また、12は汎用信号インターフェイ
スとしての入出力装置(I/O)で、ロボットその他の
外部機器に接続されている。 【0028】タブレット装置9は、画面対応領域9aと
メニュー表9bとを有し、タブレットカーソル9cを画
面対応領域9a内で移動させてCRT4上のグラフィッ
クカーソルを移動して指示操作を行うことによりCRT
4の画面上で任意位置を指定したり、また、メニュー表
9b上でタブレットカーソル9cを移動させて指示操作
を行うことによりディスク11に準備されたシステムプ
ログラムから各種のメニュー項目を選択するようになっ
ている。以下、上記オフラインプログラミング装置を使
用して、本願発明に従ってロボット動作プログラムを作
成するプロセスについて説明する。 [1]ロボット動作プログラム作成までの作業の流れ 図3は、本実施例におけるロボット動作プログラム作成
までの作業の流れをフローチャート形式で示したもので
あり、その概要は、「作用」の説明の欄で述べたものと
共通している。 【0029】先ず、オペレータはタブレット装置9を操
作し、メニュー表9bから、作図ツールを組み込んだ
「非位置決め制御用ロボット動作プログラム生成準備処
理」のシステムプログラムをダウンロードしてCPU1
を起動させて、条件設定画面をCRT4上に呼び出し、
対象ロボットコードを入力・指定する(ステップOP
1)。 【0030】更に、目標ロボット軌道設定画面をCRT
4上に呼び出して、目標ロボット軌道Qd(t)を指定
する(ステップOP2)。目標ロボット軌道Qd(t)
の指定は、ディスク11の蓄積データから対象ワーク
(ここでは、シーリング対象ワークとする)の形状デー
タを読み出して、これに若干の加工を加えることによっ
て行なわれる。ここでは、図4(1)に示された形状の
ワークWを想定する。ワークWの形状は、次の要素から
構成されているものとする。 【0031】P1 〜P2 ;直線 P2 〜P3 ;直線 P3 〜P4 ;直線 P4 〜P5 ;スプライン(曲線で図示) P5 〜P7 ;直線(P6 はその中途点) 今、作業線(シーリング線)として、P1 〜P6 の経路
が要求されているものとする。そこで、CPT4上でカ
ーソル、キーあるいはマウスを操作してP1 〜P6 の区
間を抽出し、図4(2)に示した作業線を生成する。本
例においては、ロボット動作プログラムの作成をより円
滑に行なう為に屈曲点P2 ,P3 を小半径の4分の1円
弧Q2 ,Q3 で置換する加工を行なった(適当なソフト
ウェア処理によって、自動的に実行しても良い。また、
円弧挿入の省略も可)。 【0032】この図4(2)に示されたラインを、P1
、P6 のいずれが始点であるかの情報(ロボットの進
行方向)を付して、目標ロボット軌道Qd(t)として
入力する。 【0033】次に、「作用」の欄で説明した教示点非設
定許容区間長指標Lmax 、教示点設定密度指標N並びに
微小分割指標Δを指定・入力する(ステップOP3)。
これら諸値の値は、要求される精度等を考慮して設計的
に選択されるものである。 【0034】更に、補間方式、補間方式、ロボット移動
速度v(教示速度)、位置決め割合(教示点通過時の加
減速制御における減速割合)を表わす指標αを指定・入
力する(ステップOP4)。 【0035】以上の準備が完了したならば、ソフトウェ
ア処理によってロボット動作プログラムの自動作成を実
行する(ステップOP5)。以下、図5のフローチャー
トを参照図に加えて、ロボット動作プログラムの自動作
成処理について説明する。処理内容の概要は、「作用」
の説明の欄で述べたものと共通している。 【0036】先ず、オペレータはタブレット装置9を再
操作し、メニュー表9bから、「非位置決め制御用ロボ
ット動作プログラム生成処理」のシステムプログラムを
ダウンロードしてCPU1を起動させ、処理を開始す
る。 【0037】処理が開始されると、上記ステップOP2
で入力済みの目標ロボット軌道Od(t)を微小分割指
標Δ刻みで分割する分割点A0 〜An が算出される(ス
テップS1)。次いで、各分割点について接線ベクトル
<g0 >〜<gn >を算出する(ステップS2)。更
に、「作用」の欄で説明したルールに従って、接線ベク
トル間の内積を順次計算して教示点生成媒介点B0 〜B
m を抽出・決定する(ステップS3)。図4(3)は、
このようにして抽出・指定された教示点生成媒介点の分
布傾向を概念的に表わしている。×印で指示された教示
点生成媒介点は直線部分では疎に分布し、小半径の部分
では密に分布している。また、比較的緩やかにカーブし
たスプライン部分では、中程度の線密度で教示点生成媒
介点が指定されている。なお、C1 ,C2 は各円弧挿入
部における曲率中心位置を示し、また、矢印は、教示点
生成媒介点から教示点を生成する際の位置修正方向を表
わしている。 【0038】続くステップS4,S5では、前記(1)
式の係数パラメータkの値を初期値k=0、教示点生成
媒介点番号指標jをj=0に各々設定する。そして、ス
テップS6では、軌道Qd(t)の曲率を計算する公式
に従って、教示点生成媒介点Bj における曲率κj を計
算し、ステップS7で前記(1)式に従って教示点Pj
の位置を計算する。このステップS6,S7の処理は、
すべての教示点生成媒介点Bm について繰り返し実行さ
れる(ステップS5〜ステップS9の循環)。 【0039】全教示点生成媒介点B0 〜Bm について教
示点P0 〜Pm が求められたならば、前記ステップOP
4で入力した条件と合わせて、前記ステップOP1で指
定されたロボットに対する動作プログラムを作成する
(ステップS10)。本実施例においては、係数パラメ
ータkを0からスタートさせているので、第1回目に作
成される動作プログラムで教示される教示軌道は、目標
ロボット軌道Od(t)とほぼ同じものとなる。 【0040】1つのk値についてロボット動作プログラ
ム作成されたならば、これを入出力装置12を介してロ
ボット(ロボットコントローラ)へ転送してから(ステ
ップS11)、ロボットを起動させ、教示されたプログ
ラムの再生運転を試行的に実行する(ステップS1
2)。この間、ロボットコントローラには、ロボットの
移動履歴としてロボット軌道Qo(t)を記録させる。 【0041】ロボットの試行運転が終了したら、記録さ
れたロボット軌道Qo(t)のデータをロボットコント
ローラから、オフラインプログラミング装置のRAM2
に転送させた上で、評価関数Dk[Qd(t),Qo
(t)]を計算する(ステップS13)。評価関数は、
「作用」の説明の欄で述べたように、例えば、|Qd
(t)−Qo(t)|を全軌道に沿って積分したものと
することが出来る。 【0042】評価関数が計算されたならば、前回のk値
に対する評価関数との優劣を、例えば積分値の大小でチ
ェックする(ステップS14)。なお、第1回目は、比
較対象が存在しないので、ステップS14の判断は無条
件にNOとなるように評価関数の初期値を設定してお
く。 【0043】ステップS15でk値をk+ε(εは予め
設定された小さな値)に更新した上で、ステップS5〜
ステップS14を繰り返す。何度目かのステップS14
では評価関数が劣化し、軌道Qd(t)とQo(t)の
一致度のピークが過ぎたことが判別される。すると、C
PU1はステップS16へ進み、最適のk値を決定し
て、それに基づいて前記(1)式を計算し、最適の教示
点を定める。 【0044】最適のk値の定め方は種々考えられるが、
例えば、前回のk値、今回のk値あるいは両者の相加平
均値をとることが出来る。また、k値を決定せずに、例
えば前回計算された教示点位置と今回計算された教示点
位置の中点を選ぶ方法もある。このようにして最適の教
示点位置が決定されたならば、それに基づいてロボット
動作プログラムを作成し、プログラム名等と共にディス
ク11内に登録して処理を終了する。 【0045】以上、1つの実施例について説明したが、
本願発明のロボット動作プログラムの作成方法はこれに
限定されるものではない。例えば、目標ロボット軌道の
分割点近傍における曲率を評価する方法として、接線ベ
クトルの内積を用いる方法以外にも、法線ベクトルの内
積を用いる方法もある。 【0046】また、分割点の中から教示点生成媒介点を
抽出するプロセスにも変形が可能であり、前記各教示点
生成媒介点近傍における曲率に応じて前記各教示点生成
媒介点の位置を修正する方法にも多様な形態が考えられ
る。例えば、曲率レベル別に最適のk値を定める方法
や、指定された特定点における評価関数値のみをチェッ
クしてk値を決める等の変形がある。 【0047】 【発明の効果】本願発明によれば、目標ロボット軌道に
沿って曲率推移に応じた密度で教示点生成媒介点を設定
し、この教示点生成媒介点位置を各位置における曲率に
応じて修正シフトさせる形で教示点が定められるので、
非位置決め制御時の実際のロボット軌道と目標ロボット
軌道のずれを小さくすることが出来る。 【0048】また、教示点生成媒介点位置からの修正シ
フト量を変えながら、作成されたロボット動作プログラ
ムの試行運転を行い、試行運転中に記録されロボット軌
道を目標ロボット軌道と比較評価することにより、目標
ロボット軌道との一致度が極めて高いロボット軌道を非
位置決め制御時に実現するロボット動作プログラムを作
成することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明で採用される教示点生成プロセスの具
体例を原理的に説明する為の概念図である。 【図2】本願発明の方法を実施する際に使用可能なオフ
ラインプログラミング装置の構成の概略を示した要部ブ
ロック図である。 【図3】本実施例におけるロボット動作プログラム作成
までの作業の流れをフローチャート形式で示したもので
ある。 【図4】(1)はオフラインプログラミング装置のCR
T画面上に表示されたワークWの形状を表わし、(2)
はこれを加工して得られた目標ロボット軌道Qd
(t)、を表わしている。また、(3)は目標ロボット
軌道Qd(d)に設定された教示点生成媒介点の分布及
び教示点作成時の位置シフト方向を概念的に表わした図
である。 【図5】非制御時ロボット動作プログラム自動作成処理
の処理内容の概要を表わしたフローチャートである。 【符号の説明】 1 マイクロプロセッサ(CPU) 2 RAM 4 CRT表示装置 6 バス 7 ROM 8 ディスクコントローラ 9 タブレット装置 11 ディスク(フロッピーディスクまたはハードディ
スク) 12 入出力装置 A0 〜An 分割点 B0 〜Bm 教示点生成媒介点 C1 ,C2 円弧部Q2 ,Q3 の曲率中心 Qd(t) 目標ロボット軌道 W ワーク(形状) <gi > 接線ベクトル <hj > 法線ベクトル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−245209(JP,A) 特開 平1−205206(JP,A) 特開 平1−205207(JP,A) 特開 昭62−115505(JP,A) 特開 昭63−150711(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B25J 3/00 - 3/04 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (a)ロボット動作プログラム作成装置
    上で目標ロボット軌道を指定する段階と、 (b)ロボットの動作要素である、補間方法、移動速度
    及び位置決め割合を指定する段階と(c) 前記目標ロボット軌道を多数の微小区間に分割す
    る分割点を定め、前記各分割点とその前後の分割点から
    なる円弧における曲率に応じた密度で前記分割点の中か
    ら教示点生成媒介点を抽出する段階と、(d) 前記各教示点生成媒介点とその前後の教示点生成
    媒介点からなる円弧における曲率に応じて前記各教示点
    生成媒介点の位置を修正して教示点を定める段階と、(e) 前記定められた教示点のデータを包含するロボッ
    ト動作プログラムを作成する段階と、(f) 前記作成されたロボット動作プログラムの再生運
    転を、少なくとも再生ロボット軌道の記録を行いつつ実
    行する段階と、(g) 再生されたロボット軌道と前記目標ロボット軌道
    とのずれを評価する段階とを含み、前記段階(d)〜(g)の段階が、前記段階(d)にお
    ける修正量を変更しながら、前記段階(g)で良好な評
    価結果が得られるまで繰り返される ことを特徴とするロ
    ボット動作プログラムの作成方法。
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