JP3462098B2 - 合成開口レーダ信号処理装置 - Google Patents

合成開口レーダ信号処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工衛星あるい
は航空機等に搭載される合成開口レーダ(Synthe
tic Aperture Radar,以下、SAR
という)によって撮像された撮像データをディジタル処
理して、人間が理解できる画像を再生するためのSAR
信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工衛星あるいは航空機等を用いたリモ
ートセンシングの分野では、雲などの気象条件に左右さ
れずに、高分解能で地表の観測を行うことができるセン
サとして、SARがよく知られている。このSARで撮
像された撮像データ(以下、観測データという)は、図
16に示すように、レンジ方向にn、アジマス方向にm
の2次元の広がりを持っており、このままでは人間が理
解できないため、人間が理解できる画像(以下、再生画
像という)を再生するための処理(以下、画像再生処理
という)を必要とする。
【0003】図17は、基本的なSARの画像再生処理
の流れを示すフローチャートである。SARにおける画
像再生処理は、観測データをレンジ方向に圧縮(以下、
レンジ圧縮という)し、次にアジマス方向に圧縮(以
下、アジマス圧縮という)して再生画像を生成する。こ
の画像再生処理をディジタル処理で行う場合、上記レン
ジ圧縮およびアジマス圧縮の処理は、観測データ1ライ
ン毎の点像パターンデータの畳み込み処理によって行わ
れる。ただし、畳み込み処理をそのまま実行すると膨大
な処理時間がかかるため、高速フーリエ変換(以下、F
FTという)、複素乗算、高速逆フーリエ変換(以下、
IFFTという)を用いて高速化がはかられるのが一般
的である。
【0004】また、再生画像の画質向上のためには、レ
ンジマイグレーション補正等の処理が不可欠である。こ
のレンジマイグレーション補正は、SARと撮像対象と
の距離(レンジ)が変化することにより生じるぶれを補
正するものであり、例えば、レンジカバチャ補正やレン
ジウォーク補正などがあげられる。このレンジカバチャ
補正では、アジマス方向に圧縮する途中の周波数空間上
で、すなわち、アジマス方向にFFTを処理した後に、
図18に示すように、2次曲線上に分布した同一のレン
ジデータを直線上にリサンプル(内挿拾い出し)する。
【0005】以下、このようなSARの画像再生処理を
行う、従来のSAR信号処理装置について説明する。図
19は、例えば、特開平2−243987号公報に記載
された、従来のSAR信号処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。図において、1は観測データのレンジ圧縮
を行う複数(N個)のレンジ圧縮プロセッサ、2は同じ
くアジマス圧縮を行う複数(M個)のアジマス圧縮プロ
セッサであり、3はそれら各レンジ圧縮プロセッサ1と
各アジマス圧縮プロセッサ2の間で処理データを転送す
るためのデータ転送路である。
【0006】次に動作について説明する。ここで、この
図19に示した従来のSAR信号処理装置では、観測デ
ータをアジマス方向でN分割して、N個のレンジ圧縮プ
ロセッサ1によってレンジ圧縮を並行して処理し、次に
レンジ圧縮後のデータをレンジ方向でM分割して、M個
のアジマス圧縮プロセッサ2によってアジマス圧縮を並
行して処理する構成を採るものである。
【0007】観測データは、図16に示すようなレンジ
方向にn個、アジマス方向にm個のデータより構成され
ている。このような観測データは、図20に示すように
アジマス方向にN個に分割され、それらがN個のレンジ
圧縮プロセッサ1にそれぞれ入力される。すなわち、各
レンジ圧縮プロセッサ1には、それぞれレンジ方向にn
個、アジマス方向に(m/N)個のデータが入力され
る。
【0008】各レンジ圧縮プロセッサ1は、その(n×
(m/N))個のデータが入力されると、レンジ方向に1
ライン分のデータ、すなわちn個のデータを取り出して
レンジ圧縮の処理を行う。このレンジ圧縮の処理におい
ては、このようにして取り出したn個のデータに対し
て、図17に示すようにFFT、複素乗算、IFFTの
処理を実施する。これを(m/N)回繰り返すことによ
り、入力された観測データのすべてに対してレンジ圧縮
を行うことになる。
【0009】次に、各レンジ圧縮プロセッサ1はレンジ
圧縮後のデータを、M個のアジマス圧縮プロセッサ2の
それぞれに対してデータ転送路3を経由して転送する。
その時、図21に示すようにレンジ方向にM個に分割さ
れるように転送する。すなわち、各アジマス圧縮プロセ
ッサ2には、それぞれレンジ方向に(n/M)個、アジ
マス方向にm個のデータが入力される。
【0010】各アジマス圧縮プロセッサ2は、その
((n/M)×m)個のデータが入力されると、アジマス
方向に1ライン分のデータ、すなわちm個のデータを取
り出してアジマス圧縮の処理を行う。このアジマス圧縮
の処理においては、このようにして取り出したm個のデ
ータに対して、図17に示すようにFFT、レンジマイ
グレーション補正、複素乗算、IFFTの処理を実施す
る。これを(n/M)回繰り返すことにより、入力され
たレンジ圧縮後のデータのすべてに対してアジマス圧縮
を行うことになる。
【0011】しかしながら、レンジ圧縮後のデータをレ
ンジ方向にM分割し、M個のアジマス圧縮プロセッサ2
によってアジマス圧縮を並行して処理する場合には、レ
ンジマイグレーション補正の処理が、以下に述べるよう
に大きな問題となる。
【0012】ここでは、レンジマイグレーション補正の
一つであるレンジカバチャ補正を例にして説明する。レ
ンジカバチャ補正は、前述のようにアジマス方向にFF
Tを処理した後、2次曲線上に分布する同一のレンジデ
ータを直線上にリサンプルするもの(図18参照)であ
るが、そのデータは図22に示すように、複数のアジマ
ス圧縮プロセッサ2にまたがって存在することとなる。
これを解決する方法は、例えば、特開昭58−1919
79号公報などに開示されている。
【0013】図23は、例えば、上記特開昭58−19
1979号公報に記載された、従来のSAR信号処理装
置の構成の一例を示すブロック図である。図において、
2は上記図19に示したものと同等の、アジマス圧縮の
処理を行うアジマス圧縮プロセッサであり、4はすべて
のアジマス圧縮プロセッサ2からアクセス可能に構成さ
れ、各アジマス圧縮プロセッサ2で処理されたFFT後
のデータを格納する共有メモリである。
【0014】次に動作について説明する。ここで、この
図23に示した従来のSAR信号処理装置では、各アジ
マス圧縮プロセッサ2で処理されたFFT後のデータを
共有メモリ4内に格納しておき、次に各アジマス圧縮プ
ロセッサ2でレンジカバチャ補正を処理する場合に、こ
の共有メモリ4内に格納されたFFT後のデータを参照
するという構成を採るものである。
【0015】各アジマス圧縮プロセッサ2は((n/M)
×m)個のデータが入力されると、アジマス方向に1ラ
イン分のデータ、すなわち、m個のデータを取り出し、
それに対してFFTの処理を施して、FFT後のデータ
を共有メモリ4の所定の位置に格納する。これを(n/
M)回繰り返すことにより、入力された全データに対し
てFFTの処理が施されるとともに、その結果がすべて
共有メモリ4の所定の位置に格納される。
【0016】次に、各アジマス圧縮プロセッサ2は、2
次曲線に従って所望のデータを共有メモリ4から読み出
し、それを図18に示すように直線上にリサンプルす
る。その後、このデータに対して複素乗算、IFFTの
処理を施し、アジマス圧縮の処理を完了する。
【0017】また、図24は、例えば、特開昭58−1
91979号公報に記載された、従来のSAR信号処理
装置の他の構成例を示すブロック図である。図におい
て、2は上記図19、図23に示したものと同等の、ア
ジマス圧縮の処理を行うアジマス圧縮プロセッサであ
る。5はFFT後のデータを格納する、各アジマス圧縮
プロセッサ2内に配置されたレンジカバチャ補正用固有
メモリであり、6は他のアジマス圧縮プロセッサ2内の
レンジカバチャ補正用固有メモリ5にFFT後のデータ
を書き込むための共有バスである。
【0018】次に動作について説明する。ここで、この
図24に示した従来のSAR信号処理装置では、各アジ
マス圧縮プロセッサ2で処理されたFFT後のデータ
を、共有バス6を使って他のアジマス圧縮プロセッサ2
内のレンジカバチャ補正用固有メモリ5内に格納し、次
に各アジマス圧縮プロセッサ2でレンジカバチャ補正を
処理する際に、各アジマス圧縮プロセッサ2内のレンジ
カバチャ補正用固有メモリ5内に格納されたFFT後の
データを参照するという構成を採るものである。
【0019】各アジマス圧縮プロセッサ2は((n/M)
×m)個のデータが入力されると、アジマス方向に1ラ
イン分のデータ、すなわち、m個のデータを取り出し
て、それに対してFFTを施し、FFT後のデータを共
有バス6を使って他のアジマス圧縮プロセッサ2内のレ
ンジカバチャ補正用固有メモリ5の所定の位置に格納す
る。これを(n/M)回繰り返すことにより、入力され
た全データに対してFFTの処理が施されるとともに、
その結果が各アジマス圧縮プロセッサ2内のレンジカバ
チャ補正用固有メモリ5の所定の位置に格納される。
【0020】次に、各アジマス圧縮プロセッサ2は、2
次曲線に従って所望のデータをレンジカバチャ補正用固
有メモリ5から読み出し、それを図18に示すように直
線上にリサンプルする。その後、このデータに対して複
素乗算、IFFTの処理を施し、アジマス圧縮の処理を
完了する。
【0021】以上のように、上記従来のSAR信号処理
装置では、観測データをアジマス方向にN分割して、N
個のレンジ圧縮プロセッサ1により並行してレンジ圧縮
の処理を行い、次にそのレンジ圧縮後のデータをレンジ
方向にM分割して、M個のアジマス圧縮プロセッサ2に
より並行してアジマス圧縮の処理を行っているので、少
なくとも、各レンジ圧縮プロセッサ1では、観測データ
のうちの当該レンジ圧縮プロセッサ1の数分の1、すな
わち(n×m/N)のデータを、各アジマス圧縮プロセ
ッサ2では(n×m/M)のデータを保持する必要があ
る。したがって、レンジ圧縮プロセッサ1およびアジマ
ス圧縮プロセッサ2には大きなメモリを備えておくこと
が必要となる。
【0022】特に、SARで扱われる(n×m)の観測
データは大きなものであり、それも年々増加する傾向に
ある。またプロセッサの演算性能の向上に伴って、レン
ジ圧縮プロセッサ1およびアジマス圧縮プロセッサ2の
数、すなわち、NおよびMは減少する傾向にある。した
がって、レンジ圧縮プロセッサ1およびアジマス圧縮プ
ロセッサ2で必要となるメモリの容量はますます増加す
る傾向となり、そのため、レンジ圧縮プロセッサ1ある
いはアジマス圧縮プロセッサ2において、用意できるメ
モリ容量に制限があるような場合には、本来必要となる
台数以上にレンジ圧縮プロセッサ1やアジマス圧縮プロ
セッサ2を用意する必要が生じる。
【0023】ここで、仮に、レンジ圧縮プロセッサ1に
おいて、レンジ方向の1ライン分のデータに対してレン
ジ圧縮の処理を行い、その結果を次の1ライン分の処理
を開始する前にアジマス圧縮プロセッサ2に転送するこ
とにより、レンジ圧縮プロセッサ1のメモリ容量の削減
をはかった場合でも、アジマス圧縮プロセッサ2ではす
べてのレンジ圧縮プロセッサ1の処理が終了するまで処
理を開始することができないため、大容量のメモリが必
要となる。
【0024】なお、この他にも、このような従来のSA
R信号処理装置に関連のある技術が記載されている文献
としては、例えば、SARの各信号処理段階毎に対応す
る処理装置を割り当てて、それらを多段にパイプライン
化して動作させ、そのパイプライン化されたユニットを
並行して動作させるとともに、2次元アドレッシング方
式の画像メモリを用いて、コーナーターニング処理から
プログラムによる並べ換えを不要にした特開昭58−2
2982号公報、観測データもしくは処理途中のデータ
のすべてを大容量メモリに格納して、パイプライン方式
でベクトル演算を高速処理するとともに、レンジ方向と
アジマス方向の処理をアドレッシングによって同一に扱
えるようにし、コーナーターニング処理を不要にした特
開昭61−120986号公報、さらには、ディジタル
フィルタによってレンジ方向およびアジマス方向の周波
数帯域を制限し、データ量を削減して処理時間を短縮し
た特開昭61−210482号公報などがある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来のSAR信号処理
装置は以上のように構成されているので、各レンジ圧縮
プロセッサ1では少なくとも(n×m/N)個のデータ
を、アジマス圧縮プロセッサ2では少なくとも(n×m
/M)個のデータを保持する必要があり、レンジ圧縮プ
ロセッサ1およびアジマス圧縮プロセッサ2で大きなメ
モリが必要となるという課題があり、プロセッサの演算
性能の向上に伴ってその傾向はますます顕著なものとな
るため、レンジ圧縮プロセッサ1およびアジマス圧縮プ
ロセッサ2に設けることがきるメモリ容量に制限がある
ような場合には、本来必要となる台数以上にレンジ圧縮
プロセッサ1やアジマス圧縮プロセッサ2を用意しなけ
ればならなくなるといった課題もあった。
【0026】また、従来のSAR信号処理装置では、レ
ンジマイグレーション補正を行う際に、他のアジマス圧
縮プロセッサ2で処理されたアジマス方向のFFTの処
理結果が必要となるため、共有メモリ4や共有バス6を
用意する必要があり、しかも、この共有メモリ4や共有
バス6は、M個のアジマス圧縮プロセッサ2で共通に使
用されるものであるため、メモリネック、バスネックが
生じるという課題があった。
【0027】さらに、従来のSAR信号処理装置では、
各レンジ圧縮プロセッサ1にて処理したレンジ圧縮後の
データを、すべてのアジマス圧縮プロセッサ2が使用し
ているので、レンジ圧縮プロセッサ1のいずれかに障害
が発生して、誤った処理結果が出力されたり、処理結果
が全く出力されなかった場合には、他のレンジ圧縮プロ
セッサ1およびアジマス圧縮プロセッサ2が正常に動作
しているのにもかかわらず、誤りのある再生画像を生成
したり、あるいは再生画像を全く生成することができな
くなり、特に、いずれかのレンジ圧縮プロセッサ1が誤
った結果を出力した場合には、その誤りはアジマス圧縮
プロセッサ2のアジマス圧縮の処理によってアジマス方
向に広がってしまうため、発生した誤りをより大きなも
のにしてしまうといった課題があった。
【0028】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、レンジ圧縮プロセッサやアジマス
圧縮プロセッサで必要となるメモリの容量を小さくする
とともに、レンジマイグレーション補正のために生じる
メモリネック、バスネックも解消し、また、何らかの障
害が発生した場合にその障害の影響が装置全体に拡大す
るのを防止し、あるいはその障害の影響を縮小、回避す
ることが可能なSAR信号処理装置を得ることを目的と
する。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明に係るSAR信
号処理装置は、合成開口レーダによる撮像データをそれ
ぞれレンジ方向及びアジマス方向に重複する領域を有す
る複数の部分画像に分割する分割手段と、複数個用意さ
れ、与えられた前記部分画像に対して、レンジ方向およ
びアジマス方向の圧縮処理を行って、与えられた前記部
分画像に対応する部分再生画像を生成する処理を互いに
並行して行う再生手段と、前記分割手段によって分割さ
れた複数の部分画像を、適切な前記再生手段に分配する
分配手段と、前記分割手段で分割された部分画像の数、
前記個々の部分画像の場所や大きさ、前記各部分画像を
処理する前記再生手段および前記再生手段の処理状況な
どの管理情報を保持する管理情報保持手段と、前記管理
情報保持手段に保持されている管理情報の参照、更新を
行い、その管理情報に基づいて当該合成開口レーダ信号
処理装置全体の動作を管理する管理手段とを備えるよう
にしたものである。
【0030】この発明に係るSAR信号処理装置は、分
割手段によって、特定された必要となる再生画像の領域
の分割を行い、分割された個々の部分再生画像を再生す
るために必要となるSARの観測データの領域を求め
て、その観測データを部分画像に分割するようにしたも
のである。
【0031】この発明に係るSAR信号処理装置は、分
割した個々の部分画像の大きさが2のべき乗になるよう
に、分割手段が観測データの分割を行うようにしたもの
である。
【0032】この発明に係るSAR信号処理装置は、分
割した個々の部分画像に対する再生手段の処理量が互い
に均等となるように、分割手段が観測データの分割を行
うようにしたものである。
【0033】この発明に係るSAR信号処理装置は、分
割した個々の部分画像の大きさ、あるいは各再生手段で
必要となるメモリ容量がそれぞれ互いに均等となるよう
に、分割手段が観測データの分割を行うようにしたもの
である。
【0034】この発明に係るSAR信号処理装置は、分
割手段が観測データを部分画像に分割するに際して、そ
の部分画像より生成される再生画像のアジマス数が最大
となるように、レンジ数が最小となるように分割するよ
うにしたものである。
【0035】この発明に係るSAR信号処理装置は、各
再生手段に対応して設けられたデータ保持手段に保持さ
れている部分画像の処理結果が、他の部分画像の再生に
使用可能であれば、再生手段がこのデータ保持手段の保
持する処理結果を他の部分画像の再生に活用し、分配手
段にて、対応するデータ保持手段が保持している処理結
果を有効に活用できるように、再生手段への部分画像の
分配を行うようにしたものである。
【0036】この発明に係るSAR信号処理装置は、部
分画像を各再生手段に分配するに際して、それに対応す
るデータ保持手段が保持している処理結果を使用でき
る、レンジ方向に隣接している部分画像を、分配手段に
てその再生手段に分配するようにしたものである。
【0037】この発明に係るSAR信号処理装置は、部
分画像を各再生手段に分配するに際して、それに対応す
るデータ保持手段が保持しているレンジ方向の圧縮処理
の結果と同一レンジを持つ、アジマス方向に隣接してい
る部分画像を、分配手段にてその再生手段に分配するよ
うにしたものである。
【0038】この発明に係るSAR信号処理装置は、分
割手段が観測データを分割するに際して、データ保持手
段に保持されているレンジ圧縮処理の結果を再生手段が
利用可能となるように分割するようにしたものである。
【0039】
【0040】この発明に係るSAR信号処理装置は、管
理情報の監視によって部分画像の処理が正常に行われて
いないことがわかった場合には、管理手段が、その部分
画像を処理している再生手段の処理を強制的に終了させ
るとともに、分配手段に対して、その部分画像の処理を
他の再生手段に再分配させるように指示するようにした
ものである。
【0041】この発明に係るSAR信号処理装置は、部
分画像の処理が正常に行われていない再生手段の処理を
強制的に終了させる機能を持った管理手段を、複数個設
けたものである。
【0042】この発明に係るSAR信号処理装置は、複
数の管理手段のうちの1つが管理情報保持手段に保持さ
れている管理情報の参照、更新を行い、他の管理手段に
てその管理情報の参照、更新を行っている管理手段を監
視し、それに障害が発生した場合には、その障害が発生
した管理手段を他の管理手段のいずれかに切り換えるよ
うにしたものである。
【0043】この発明に係るSAR信号処理装置は、管
理情報保持手段の保持している管理情報を排他的に参
照、更新するための機能を、複数の管理手段のそれぞれ
に持たせ、それらの管理手段が互いに並行して管理情報
の参照、更新を行うようにしたものである。
【0044】この発明に係るSAR信号処理装置は、各
再生手段に接続された出力手段を備えて、それより1つ
あるいは複数の部分画像から得られた部分再生画像を出
力するようにしたものである。
【0045】この発明に係るSAR信号処理装置は、す
べての部分画像の処理が終了した後に、出力手段より再
生画像の出力を行うようにしたものである。
【0046】この発明に係るSAR信号処理装置は、各
再生手段による処理が終了するとすぐに、出力手段より
その部分再生画像の出力を行うようにしたものである。
【0047】この発明に係るSAR信号処理装置は、出
力手段に、1つあるいは複数部分画像より得られた部分
再生画像を加工する機能を持たせて、その加工された部
分再生画像を出力するようにしたものである。
【0048】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1によるSAR信号処理装置の構成を示す
ブロック図である。図において、11は観測データ(入
力画像)を複数の部分画像に分割する分割手段としての
データ分割機構である。12は複数個用意されて互いに
並行して動作し、データ分割機構11によって分割され
た部分画像に対して、レンジ方向およびアジマス方向の
圧縮処理等を行い、与えられた部分画像に対する部分再
生画像を生成する再生手段としてのデータ再生機構であ
る。13はデータ分割機構11により分割された複数の
部分画像を、適切なデータ再生機構12に分配する分配
手段としてのデータ分配機構である。
【0049】次に動作について説明する。ここで、この
実施の形態1によるSAR信号処理装置は、データ分割
機構11において分割された部分画像を、複数のデータ
再生機構12によって互いに並行、かつ独立に処理する
ことによって、再生画像を生成するという構成を採るも
のである。
【0050】この実施の形態1のSAR信号処理装置も
従来の場合と同様に、SARで撮像されて入力される観
測データは図16に示すようなレンジ方向にn個、アジ
マス方向にm個のデータより構成されているものとす
る。データ分割機構11はこの観測データを複数の部分
画像に分割する。図2はデータ分割機構11によって分
割される観測データと、分割された部分画像の様子を示
す説明図である。図において、21はデータ分割機構1
1によって分割される観測データ(撮像データ)、22
はデータ分割機構11によって分割された部分画像であ
り、図示の例では、観測データ21は9個の部分画像2
2に分割されている。
【0051】データ分割機構11は図2に示すように、
観測データ21をいくらかの重なりを持った複数(9
個)の部分画像22に分割する。ここで、重なりの量
は、レンジ方向の相関長、レンジマイグレーション補正
におけるレンジ方向の移動量、アジマス方向の相関長な
どからあらかじめ特定することができる。なお、図2に
示した例では、観測データ21を9個の部分画像22に
分割しているが、部分画像22の数はこれよりも多くて
も、あるいは少なくてもよい。
【0052】データ分割機構11によって複数の部分画
像22が生成されると、データ分配機構13はそれらの
部分画像22を適切なデータ再生機構12にそれぞれ分
配する。なお、どの部分画像22をどのデータ再生機構
12に分配すべきかは、あらかじめ固定的に決めておく
ようにしてもよく、またオペレータが動的に判断して決
めるようにしてもよい。
【0053】各データ再生機構12はデータ分配機構1
3から部分画像22がそれぞれ与えられると、他のデー
タ再生機構12と並行、かつ独立に、その部分画像22
に対する再生処理を行う。図3はそれら各データ再生機
構12における、その部分画像22に対する再生処理の
流れを示すフローチャートである。この図3に示すよう
に、データ再生機構12におけるその部分画像22に対
する再生処理は、図17に示した、従来の観測データに
対する再生処理とほぼ同様なアルゴリズムで処理を行う
ことができる。なお、これは一般に知られているSAR
画像再生処理の性質である。
【0054】次に、これら各データ再生機構12で行わ
れる再生処理について説明する。データ再生機構12は
与えられた部分画像22のレンジ方向の1ラインのデー
タに対して、まずステップST1にてFFTの処理を行
い、次いでステップST2で複素乗算の処理を、ステッ
プST3でIFFTの処理を順次実行する。この処理を
レンジ方向の各ライン毎に繰り返すことにより、与えら
れた部分画像22のすべてのデータに対するレンジ圧縮
の処理を完了する。
【0055】データ再生機構12はレンジ圧縮の処理が
完了したデータに対して、ステップST4にてアジマス
方向の各ライン毎にFFTの処理を行い、すべてのデー
タに対してアジマス方向のFFTの処理を完了する。次
にステップST5に進み、データ再生機構12はそのア
ジマス方向のFFTの処理を行ったデータに対して、レ
ンジマイグレーション補正を施す。そして、レンジマイ
グレーション補正によってリサンプリングされたデータ
に対して、アジマス方向の各ライン毎に、ステップST
6で複素乗算の処理を、ステップST7でIFFTの処
理を順次実行して、アジマス圧縮の処理を完了する。
【0056】ここで、データ再生機構12は、与えられ
た部分画像22のレンジ方向の大きさが2のべき乗でな
い場合には、2のべき乗になるようにデータを拡張した
後にレンジ方向のFFTの処理を行い、複素乗算および
IFFTの処理が終了した後に拡張した部分を削除す
る。このことはアジマス方向についても同様であり、与
えられた部分画像22のアジマス方向の大きさが2のべ
き乗でない場合には、アジマス方向のFFTの処理を行
う前にレンジ圧縮後のデータを拡張し、アジマス方向の
IFFTの処理を行なった後に拡張した部分を削除す
る。
【0057】データ再生機構12における処理が終了す
ると、データ分配機構13はまだ処理されていない部分
画像22が存在する場合には、それらの部分画像22を
処理の終了したデータ再生機構12に分配する。再び部
分画像22が与えられたデータ再生機構12は、その部
分画像22に対する再生処理を再開する。このようにし
て、すべての部分画像22について再生処理を行うこと
により、観測データ21に対する画像再生処理を完了す
る。
【0058】このように、この実施の形態1によれば、
各データ再生機構12は与えられた部分画像22を処理
するために必要な容量のメモリを用意すればよいので、
メモリ容量を小さくすることができる。また、データ再
生機構12は自データ再生機構12で処理した結果を用
いてレンジマイグレーション補正を処理しているので、
複数のプロセッサで共通使用される共用メモリや共用バ
スがなくなり、メモリネックやバスネックを解消するこ
とができる。さらに、データ再生機構12は与えられた
部分画像22に対応する部分再生画像を生成するため
に、他のデータ再生機構12の処理結果を必要としない
ので、他のデータ再生機構12のいずれかに何らかの障
害が発生した場合でもその影響を受けることがなく、正
しい処理結果を出力することができるなどの効果が得ら
れる。
【0059】なお、データ分割機構11によって、必要
となる再生画像の領域があらかじめ特定できる場合に
は、特定される再生画像の領域を分割し、分割された個
々の部分再生画像を再生するために必要となる観測デー
タ21の領域を計算することにより、観測データ21を
部分画像22に分割するようにしてもよい。図4は観測
データ21から得られる再生画像と必要となる再生画像
の様子を示す説明図であり、図中、23は観測データ2
1から得られる再生画像の領域、24は必要となる再生
画像の領域である。この図4に示すように、必要となる
再生画像の領域24が観測データ21から得られる再生
画像の領域23よりも小さい場合には、処理量を軽減す
ることができる。
【0060】また、データ分割機構11は、分割した個
々の部分画像22の大きさが2のべき乗になるように観
測データ21を分割するようにしてもよい。そのように
分割することにより、データ再生機構12におけるFF
Tの処理のためのデータの拡張および削除が発生しない
ため、処理時間を短縮することができる。
【0061】また、各データ再生機構12の処理量は、
与える部分画像22からあらかじめ特定することが可能
である。したがって、データ分割機構11は分割した個
々の部分画像22に対するデータ再生機構12の処理量
ができるだけ均等になるように、観測データ21を部分
画像22に分割すれば、複数のデータ再生機構12の交
互間における処理時間が均等化されることになり、当該
SAR信号処理装置全体の稼働率を向上することができ
る。
【0062】また、データ分割機構11は、分割した個
々の部分画像22の大きさ、あるいはデータ再生機構1
2で必要となるメモリ容量ができるだけ均等になるよう
に観測データ21を分割するようにしてもよい。このよ
うに分割することにより、複数のデータ再生機構12を
同一に構成する場合に、無駄となるメモリ容量を抑制す
ることができる。
【0063】また、データ分割機構11は、ある大きさ
の部分画像22に分割する際に、その部分画像22より
生成される再生画像は、できるだけアジマス数が大きく
なり、レンジ数が小さくなるように分割してもよい。図
5および図6は部分画像22から生成される再生画像の
領域を示す説明図であり、図中、25はこの部分画像2
2のレンジ圧縮される領域、26は部分画像22から生
成される再生画像の領域である。いずれの図において
も、部分画像22およびそこから生成される再生画像の
領域26の大きさは同一であるが、図5は再生画像の領
域26のアジマス数がレンジ数よりも大きな場合を示し
ており、図6はアジマス数よりもレンジ数が大きな場合
を示している。
【0064】図5に示すように、再生画像の領域26の
アジマス数をレンジ数よりも大きくした場合には、デー
タ再生機構12は部分画像22のすべてのデータについ
てレンジ圧縮を行なった後、その一部を破棄して、所望
の部分についてのみアジマス圧縮を行う。一方、図6に
示すように、アジマス数よりもレンジ数を大きくした場
合には、データ再生機構12は部分画像22のすべての
データについてレンジ圧縮を行なった後、すべてのデー
タについてアジマス圧縮を行い、その一部を破棄するこ
とになる。すなわち、図5に示した再生画像の領域26
のアジマス数を大きくした場合の方が、図6に示したレ
ンジ数を大きくした場合に比べて、データ再生機構12
の処理を軽減することができる。
【0065】なお、上記説明においては、データ分配機
構13はデータ再生機構12における処理が終了した後
に、次の部分画像22を与えるものを示したが、データ
再生機構12で処理を行っている最中に、次の部分画像
22を与えるようにしてもよい。このようにすることに
より、データ再生機構12における処理が終了した後
に、直ちに次の処理が開始できるので、全体の処理時間
を短縮することができる。
【0066】実施の形態2.図7は、この発明の実施の
形態2によるSAR信号処理装置の構成を示すブロック
図である。図において、11は分割手段としてのデータ
分割機構、12は再生手段としてのデータ再生機構、1
3は分配手段としてのデータ分配機構であり、これらは
図1に同一符号を付して示した、実施の形態1における
それらに相当するものである。14は各データ再生機構
12内にそれぞれ配置され、それら各データ再生機構1
2によって処理されたレンジ方向の圧縮処理の結果(以
下、レンジ圧縮の処理結果という)を保持するデータ保
持手段としてのバッファメモリである。なお、データ再
生機構12は、他の部分画像22の再生を行う際に、活
用可能であればこのバッファメモリ14に格納されてい
るレンジ圧縮の処理結果を利用する点で、実施の形態1
のそれとは異なっている。また、データ分配機構13
は、各データ再生機構12のバッファメモリ14が保持
しているレンジ圧縮の処理結果を有効に活用できるよう
に部分画像22を分配する点で、実施の形態1のそれと
は異なっている。
【0067】次に動作について説明する。ここで、この
実施の形態2によるSAR信号処理装置は、各データ再
生機構12がバッファメモリ14に保持されているレン
ジ圧縮の処理結果を利用して、部分画像に対する再生処
理を行うという構成を採るものである。
【0068】まず、データ分割機構11は観測データ2
1を複数の部分画像22に分割する。この動作は実施の
形態1の場合と同様に行われる。
【0069】データ分割機構11によって複数の部分画
像22が生成されると、データ分配機構13はそれらの
部分画像22を適切なデータ再生機構12に分配する。
この動作も実施の形態1の場合と同様に行われる。
【0070】データ再生機構12はデータ分配機構13
から部分画像22が与えられると、他のデータ再生機構
12と並行、かつ独立に、その部分画像22に対する再
生処理を開始する。図8はこの実施の形態2におけるデ
ータ再生機構12の処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【0071】データ再生機構12は、まずステップST
11において、バッファメモリ14にレンジ圧縮の処理
結果が存在するか否かを確認する。その結果、それが存
在する場合にはステップST12に進み、今から処理を
行う部分画像22に対する再生処理に、そのバッファメ
モリ14内に保持されたレンジ圧縮の処理結果が使用で
きるかどうかを判断する。
【0072】ステップST11において、バッファメモ
リ14にレンジ圧縮の処理結果が存在しないことが確認
された場合、あるいはステップST12にて、存在はす
るが今から処理を行う部分画像22に対する再生処理に
は利用できないと判断された場合には、基本的には実施
の形態1と同様に再生処理を行う。ただし、次の点が異
なる。すなわち、データ再生機構12はステップST1
3において、与えられた部分画像22に対してレンジ圧
縮の処理を行い、それが完了すると、ステップST14
にてその処理結果をバッファメモリ14に格納する。そ
の後ステップST15に進んでアジマス圧縮の処理を実
行して再生処理を完了する。
【0073】一方、ステップST12において、バッフ
ァメモリ14にレンジ圧縮の処理結果が存在し、かつ今
から処理を行う部分画像22の再生処理に利用できると
判断された場合には、データ再生機構12は次のように
動作する。
【0074】データ再生機構12はまず、ステップST
16において、新たに処理すべきレンジ圧縮処理の領域
があるか否か、すなわち、バッファメモリ14内に保持
されたレンジ圧縮の処理結果のうちのどれだけが使用で
き、どの部分が不足しているかを判断する。その結果、
新たに処理すべき領域が存在する場合には、ステップS
T17に分岐して、与えられた部分画像22に対するレ
ンジ圧縮の処理を実行する。すなわち、与えられた部分
画像22に対して、処理すべき領域に対応するレンジ方
向の各ライン毎に、FFT、複素乗算、およびIFFT
の処理を実施する。そして、それらの処理が完了する
と、ステップST18において、そのレンジ圧縮後のデ
ータをバッファメモリ14に格納する。その結果、バッ
ファメモリ14内には、アジマス圧縮の処理に必要なす
べてのレンジ圧縮後のデータが保持されることになる。
【0075】次にステップST19に進み、データ再生
機構12は、バッファメモリ14内に保持されたレンジ
圧縮後のデータを参照することによりアジマス圧縮の処
理を実施して、この再生処理を完了する。なお、ステッ
プST16において、新たに処理すべきレンジ圧縮処理
の領域が存在しないと判断された場合には、ステップS
T17およびST18をスキップして直接このステップ
ST19に分岐し、アジマス圧縮の処理を実施してこの
再生処理を完了する。
【0076】データ再生機構12における処理が終了す
ると、データ分配機構13はまだ処理されていない部分
画像22が存在する場合には、それらの部分画像22を
処理が終了したデータ再生機構12に分配する。再び部
分画像22が与えられたデータ再生機構12は、再度そ
の部分画像22に対する再生処理を開始する。こうし
て、すべての部分画像22について再生処理を実施する
ことにより、観測データ21に対する画像再生処理を完
了する。
【0077】このように、この実施の形態2によれば、
データ再生機構12はバッファメモリ14にレンジ圧縮
の処理結果が存在し、かつ今から処理を行う部分画像2
2に対する再生処理に利用できると判断した場合には、
当該レンジ圧縮の処理結果を活用することで、一部ある
いはすべてのレンジ圧縮の処理を行う必要がなくなり、
処理時間を短縮することができるという効果が得られ
る。
【0078】さらに、データ分配機構13は、部分画像
22を分配する場合に、バッファメモリ14で保持して
いるレンジ圧縮の処理結果を有効に利用できるデータ再
生機構12に、優先的にその部分画像を分配するように
構成することで、より効果的に処理時間を短縮すること
が可能となる。
【0079】例えば、図9はその一例を示す説明図であ
り、図中、21は観測データ、22aは直前に処理され
た部分画像、22bはこの部分画像22aとレンジ方向
に隣接した部分画像、26aは部分画像22aから再生
された再生画像の領域、26bは部分画像22bから再
生された再生画像の領域、27はバッファメモリ14で
保持しているレンジ圧縮の処理結果である。この図9
は、直前にデータ再生機構12で処理されて、そのレン
ジ圧縮の処理結果27がバッファメモリ14で保持され
ている部分画像22aにレンジ方向で隣接しており、か
つ、まだ処理されていない部分画像22bが存在する場
合の様子を示すものである。
【0080】この図9で示すような状態の時、このまだ
処理されていない部分画像22bを優先的にデータ再生
機構12に分配すると、データ再生機構12は新たにレ
ンジ圧縮の処理を行うことなく、バッファメモリ14に
保持されているレンジ圧縮の処理結果27のデータを使
用することが可能となる。このように、そのレンジ圧縮
の処理結果27を活用することによって、その分のレン
ジ圧縮の処理を行う必要がなくなるため、処理時間を短
縮することが可能となる。
【0081】また、図10は上記図9に示したものとは
別の例を示す説明図であり、図中、21は観測データ、
22cは直前に処理された部分画像、22dはこの部分
画像22cとアジマス方向に隣接した部分画像、26c
は部分画像22cから再生された再生画像の領域、26
dは部分画像22dから再生された再生画像の領域、2
7はバッファメモリ14で保持しているレンジ圧縮の処
理結果である。この図10は、直前にデータ再生機構1
2で処理されて、そのレンジ圧縮の処理結果27がバッ
ファメモリ14で保持されている部分画像22cに、ア
ジマス方向で隣接しており、かつ、まだ処理されていな
い部分画像22dが存在する場合の様子を示すものであ
る。
【0082】この図10で示すような状態の場合におい
ても、このまだ処理されていない部分画像22dを優先
的にデータ再生機構12に分配すると、データ再生機構
12は一部のレンジ圧縮の処理を行うことなく、バッフ
ァメモリ14に保持されたレンジ圧縮の処理結果27の
データの一部を使用することが可能となる。このよう
に、そのレンジ圧縮の処理結果27の一部を活用するこ
とによって、その分のレンジ圧縮の処理を行う必要がな
くなり、処理時間を短縮することができる。
【0083】さらに、データ分割機構11は、当該SA
R信号処理装置全体の処理時間ができるだけ小さくなる
ように、観測データ21の分割を行うように構成するこ
とも可能である。上記説明のように、データ再生機構1
2がバッファメモリ14に保持されているレンジ圧縮後
のデータを有効に活用できる場合には処理時間を短縮す
ることができる。したがって、このSAR信号処理装置
全体の処理時間をできるだけ小さくするためには、例え
ば、データ再生機構12がバッファメモリ14に保持さ
れているレンジ圧縮後のデータを使用できるように観測
データの分割を行えばよい。
【0084】図11、図12および図13は、そのよう
な観測データ21の分割の一例を説明するための説明図
であり、図中、21は観測データ、22e,22f、お
よび22g,22hは部分画像、26e,26fは再生
画像の領域、27はバッファメモリ14で保持している
レンジ圧縮の処理結果である。以下に、これら図11〜
図13を用いて、その観測データ21の分割方法の一例
を説明する。
【0085】図11には必要となる再生画像の領域26
e,26fが、図12および図13には図11に示した
再生画像の領域26e,26f内の再生画像を生成する
ための部分画像22e,22fあるいは22g,22h
が示されている。図11に示した再生画像の領域26
e,26fの再生画像を生成するために、図12に示す
ように、データ分割機構11によって部分画像22e,
22fを生成した場合には、データ再生機構12ではバ
ッファメモリ14に保持されたレンジ圧縮の処理結果2
7のデータを使用することができない。一方、図13に
示すように、部分画像22g,22hを生成した場合に
は、データ再生機構12はバッファメモリ14に保持さ
れたレンジ圧縮の処理結果27のデータを使用すること
が可能である。この図13に示すように、バッファメモ
リ14に保持されているレンジ圧縮後のデータをデータ
再生機構12が使用できるように観測データを分割する
ことによって、処理時間を短縮することができる。ここ
で、このような部分画像の分割は、実施の形態1に適用
することも可能であることはいうまでもない。
【0086】なお、データ分配機構13は、バッファメ
モリ14で保持しているレンジ圧縮の処理結果27が利
用できるデータ再生機構12に部分画像22を分配する
場合に、データ再生機構12が新たに処理すべきレンジ
圧縮に必要な部分画像22の領域のみを分配するように
してもよい。そのようにすることで、データ再生機構1
2へのデータ転送量が削減でき、このSAR信号処理装
置全体の性能を向上させることができる。
【0087】また、上記実施の形態2の説明では、バッ
ファメモリ14をデータ再生機構12に持たせたものを
示したが、このバッファメモリ14は必ずしもデータ再
生機構12の内部に配置しなければならないものではは
なく、各データ再生機構12に対応させて、データ再生
機構12の外部に配置するようにしてもよいことはいう
までもない。
【0088】実施の形態3.図14は、この発明の実施
の形態3によるSAR信号処理装置の構成を示すブロッ
ク図であり、相当部分には図1と同一符号を付してその
説明を省略する。図において、15は分割手段としての
データ分割機構11によって分割された部分画像22の
数、個々の部分画像22の場所や大きさ、分配手段とし
てのデータ分配機構13によって分配された各部分画像
22が再生手段としての複数のデータ再生機構12のい
ずれで処理されるか、およびそれら各データ再生機構1
2における処理の状況などを管理するための管理情報を
保持している、管理情報保持手段としての管理情報メモ
リである。16はこの管理情報メモリ15に保持されて
いる管理情報の参照、更新を行い、それに基づいて当該
SAR信号処理装置全体の動作を管理する管理手段とし
てのシステム管理機構である。なお、この図14に示し
た例においては、管理情報メモリ15はシステム管理機
構16内に配置されている。
【0089】次に動作について説明する。ここで、この
実施の形態3によるSAR信号処理装置は、システム管
理機構16によって、当該SAR信号処理装置の管理情
報を管理情報メモリ15内に格納し、それを監視すると
いう構成を採るものである。
【0090】なお、この実施の形態3においても、デー
タ分割機構11、データ分配機構13およびデータ再生
機構12の動作は、上記実施の形態1の場合と同様に行
われるため、ここではその説明は省略する。
【0091】システム管理機構16は、データ分割機構
11が観測データ21を分割することによって複数の部
分画像22が生成されると、このデータ分割機構11に
て生成された部分画像22の数、個々の部分画像22の
場所や大きさなどの情報を、管理情報として管理情報メ
モリ15に格納する。
【0092】次に、システム管理機構16は、データ分
配機構13によって個々の部分画像22が各データ再生
機構12に分配されると、いつ、どの部分画像22が、
どのデータ再生機構12に与えられたか等の情報を、管
理情報として管理情報メモリ15に格納する。
【0093】さらに、システム管理機構16は、各デー
タ再生機構12における再生処理が終了すると、いつ、
どの部分画像22が、どのデータ再生機構12によって
再生処理が完了したか等の情報を、管理情報として管理
情報メモリ15に格納する。
【0094】システム管理機構16は、この管理情報メ
モリ15が保持している管理情報の内容を定期的に、あ
るいは不定期に監視することによって、このSAR信号
処理装置全体の動作を管理することができる。また、こ
の管理情報の内容の監視により当該SAR信号処理装置
に何らかの障害が発生した場合にも対応できる。例え
ば、まだ処理の完了していない部分画像22が存在し、
かつ何も処理を行っていないデータ再生機構12が存在
する場合には、システム管理機構16はデータ分配機構
13に何らかの障害が発生して、データ再生機構12へ
の分割画像の分配が行えなかったものと判断し、データ
分配機構13に対して、まだ処理の完了していない部分
画像22とデータ再生機構12の処理状況とを伝達して
処理を再開するように指示する。
【0095】このように、この実施の形態3によれば、
管理情報メモリ15を有するシステム管理機構16を設
けて、当該SAR信号処理装置の管理情報をその管理情
報メモリ15に保持し、その内容を監視することで、S
AR信号処理装置全体の動作の管理が可能となって、障
害発生時にも容易に対応することが可能になるという効
果が得られる。
【0096】ここで、このシステム管理機構16には、
データ再生機構12の処理を強制的に終了させる機能を
持たせ、データ再生機構12で発生した障害を回避し
て、処理を完了することができるようにすることも可能
である。すなわち、データ再生機構12が処理を開始し
た後、例えば、処理を完了するのに十分な時間が経過し
ているにも関わらず、データ再生機構12の処理が終了
しないなど、その処理が正常に行われていない場合に
は、システム管理機構16は当該データ再生機構12の
処理を強制的に終了させ、処理を行なっていた部分画像
22の処理を他のデータ再生機構12に再分配するよう
データ分配機構13に指示する。
【0097】このように構成することにより、複数のデ
ータ再生機構12中の1つに障害が発生しても、そのデ
ータ再生機構12は強制的に処理が終了するため、その
障害を回避することが可能となり、その部分画像22が
再分配された他のデータ再生機構12によってその処理
を完了させることができる。
【0098】なお、上記説明では、このSAR信号処理
装置内に、管理情報メモリ15を含んだシステム管理機
構16を1つだけ配置した場合について示したが、管理
情報メモリ15を含んだシステム管理機構16をSAR
信号処理装置内に複数個配置するようにしてもよい。以
下に、そのようなシステム管理機構16を有するSAR
信号処理装置の代表的な2つの例について説明する。
【0099】SAR信号処理装置内に用意された複数の
システム管理機構16のうちの、あらかじめ定められた
1つのシステム管理機構16が、その内部に配置された
管理情報メモリ15の保持している管理情報を参照、更
新して、当該SAR信号処理装置の動作の管理を行って
いる。一方、それ以外のシステム管理機構16は、現在
管理情報メモリ15の管理情報を参照、更新している、
上記システム管理機構16の動作の監視を行っている。
この現在管理情報メモリ15の参照、更新を行なってい
るシステム管理機構16に何らかの障害が発生した場合
には、その動作を監視している他の正常なシステム管理
機構16のいずれかが、その障害となったシステム管理
機構16と切り換えられる。このようにして切り換えら
れた他の正常なシステム管理機構16は、障害が発生し
たシステム管理機構16に代わって、それが行ってい
た、管理情報メモリ15の管理情報を参照、更新して当
該SAR信号処理装置全体の動作を管理する。
【0100】このように、SAR信号処理装置内に複数
個のシステム管理機構16を配置して、管理情報メモリ
15の参照、更新を行っているシステム管理機構16に
障害が発生した場合には、他の正常なシステム管理機構
16の1つで管理情報メモリ15の参照、更新を行って
いるので、あるシステム管理機構16に障害が発生して
もその障害を回避することができる。
【0101】また、上記説明では、管理情報メモリ15
の参照、更新を行うシステム管理機構16をあらかじめ
1つ定めておき、他のシステム管理機構16においてそ
れを監視し、障害が発生した場合には、他の正常なシス
テム管理機構16でその処理を代行するものを示した
が、SAR信号処理装置内に用意された複数個のシステ
ム管理機構16で、それぞれの管理情報メモリ15に保
持されている管理情報を参照、更新するよう構成しても
よい。この場合、複数個用意されたシステム管理機構1
6はそれぞれ、内部の管理情報メモリ15の管理情報の
参照、更新を、常に互いに並行して排他的に行なってお
り、この複数のシステム管理機構16中の正常に動作し
ているもののいずれかによって、当該SAR信号処理装
置の動作の管理を行っている。
【0102】この場合も、複数のシステム管理機構16
のそれぞれが、管理情報メモリ15の参照、更新を排他
的に、互いに並行に行っているので、SAR信号処理装
置の動作を管理しているシステム管理機構16もしくは
管理情報メモリ15に障害が発生した場合は、他の正常
なシステム管理機構16がすぐにその処理を代行できる
ため、その障害を回避することが可能となる。
【0103】なお、管理情報メモリ15には、上記で示
した管理情報以外の他の情報が含まれていてもよく、そ
の場合もシステム管理機構16は同様に構成すればよ
い。また、管理情報メモリ15は必ずしもシステム管理
機構16の内部に配置しなければならないものでははな
く、システム管理機構16の外部に配置してもよいこと
はいうまでもない。
【0104】実施の形態4.図15は、この発明の実施
の形態4によるSAR信号処理装置の構成を示すブロッ
ク図であり、相当部分には図1と同一符号を付してその
説明を省略する。図において、17は再生手段としての
データ再生機構12によって生成された再生画像を外部
に出力するための出力手段としてのデータ出力機構であ
る。18はこのデータ出力機構17内に配置され、デー
タ再生機構12によって生成された再生画像を一旦保持
しておくためのバッファメモリである。
【0105】次に動作について説明する。ここで、この
実施の形態4によるSAR信号処理装置は、データ再生
機構12によって生成された再生画像を、データ出力機
構17を介して外部に出力するという構成を採るもので
ある。
【0106】なお、この実施の形態4においても、デー
タ分割機構11、データ分配機構13およびデータ再生
機構12の動作は、上記実施の形態1の場合と同様に行
われるため、ここではその説明は省略する。
【0107】データ再生機構12は与えられた部分画像
22の再生処理が終了すると、その処理結果、すなわち
その部分画像22に対応する部分再生画像をデータ出力
機構17に転送する。ここで、このSAR信号処理装置
内にはデータ再生機構12が複数個存在するので、デー
タ出力機構17には複数のデータ再生機構12から部分
再生画像がそれぞれ転送される。また、各データ再生機
構12における再生処理の処理時間は、与えられた部分
画像22によって異なる場合があるため、データ出力機
構17には複数のデータ再生機構12から部分再生画像
が必ずしも同時に転送されてくるわけではない。
【0108】データ出力機構17はこのようにして各デ
ータ再生機構12から不定期に転送されてくる部分再生
画像を受信すると、それを外部に出力すべきデータであ
るか否かを判断する。その結果、それが出力すべきデー
タであった場合には、その部分再生画像のデータをバッ
ファメモリ18に一旦格納し、出力すべきデータでなか
った場合にはそれを破棄する。
【0109】次に、データ出力機構17は、バッファメ
モリ18内に出力すべき再生画像のデータがすべて揃っ
たかどうかを判断する。その結果、出力すべきデータが
すべて揃っていれば、バッファメモリ18より所望のデ
ータを取り出して、その出力を行う。また、出力すべき
データがすべて揃っていなければ、その不足しているデ
ータがデータ再生機構12から転送されてくるのを待
つ。
【0110】なお、各データ再生機構12から不定期に
転送されてくる再生画像のデータのうち、どのデータを
出力してどのデータを破棄すべきかについての情報は、
あらかじめ決めておいてもよく、オペレータが動的に指
定するようにしてもよい。
【0111】このように、この実施の形態4によれば、
データ再生機構12から転送されてくるデータを出力す
るか否かを、データ出力機構17で判断しているため、
データ出力機構17に対してのみ、どのデータを出力す
るかについての指示を行えばデータの出力は可能とな
り、複数のデータ再生機構12それぞれに対してどのデ
ータを出力するかを指示する必要がなくなるので、制御
を容易化することが可能となり、また、出力すべきデー
タが複数のデータ再生機構12から不定期に生成されて
も、各データ再生機構12から直接出力するものに比較
して、制御を容易にすることができるなどの効果が得ら
れる。
【0112】なお、上記説明では、出力すべきデータの
みをバッファメモリ18に格納するものとしたが、各デ
ータ再生機構12から転送されてくるデータのすべてを
一旦バッファメモリ18に格納し、すべての部分画像に
対する再生処理が終了した後に、その再生画像のデータ
を外部に出力するようにしてもよい。このように、SA
Rの再生画像のすべてをバッファメモリ18に一旦格納
しておけば、状況に応じて観測する領域が変化する場合
などに適用して有効となる。
【0113】また、上記説明では、データ再生機構12
からのデータを一旦バッファメモリ18に格納するもの
を示したが、各データ再生機構12から転送されてくる
データを、バッファメモリ18に格納することなく直ち
に外部へ出力するようにしてもよい。このようにするこ
とにより、バッファメモリ18へのデータの書き込み/
読み出しに要する時間が不要となるため、全領域を観測
したい場合などにおいては、データ再生機構12からの
データが直ちに出力されて、処理時間の短縮を図ること
ができる。
【0114】さらに、上記説明では、データ出力機構1
7は入力されたデータをそのまま出力するものを示した
が、所定の加工を施した後に、その結果を出力するよう
に構成してもよい。データ再生機構12から転送されて
きたデータに対して、例えばフィルタリングや2値化な
どの加工を行った後、バッファメモリ18に一旦格納し
て、あるいはそのまま直接、外部に出力するものであ
る。これにより、出力される再生画像に所望の画像処理
を施すことができ、より有効な再生画像を得ることが可
能となる。
【0115】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、合成
開口レーダによる撮像データをそれぞれレンジ方向及び
アジマス方向に重複する領域を有する複数の部分画像に
分割する分割手段と、複数個用意され、与えられた前記
部分画像に対して、レンジ方向およびアジマス方向の圧
縮処理を行って、与えられた前記部分画像に対応する部
分再生画像を生成する処理を互いに並行して行う再生手
段と、前記分割手段によって分割された複数の部分画像
を、適切な前記再生手段に分配する分配手段と、前記分
割手段で分割された部分画像の数、前記個々の部分画像
の場所や大きさ、前記各部分画像を処理する前記再生手
段および前記再生手段の処理状況などの管理情報を保持
する管理情報保持手段と、前記管理情報保持手段に保持
されている管理情報の参照、更新を行い、その管理情報
に基づいて当該合成開口レーダ信号処理装置全体の動作
を管理する管理手段とを備えるので、再生手段のメモリ
は与えられた部分画像を処理するのに必要な量だけ用意
すればよく、メモリ容量の削減が可能なSAR信号処理
装置を得ることができ、さらに、再生手段は与えられた
部分画像に対応する部分再生画像を生成するために、他
の再生手段の処理結果を必要としないので、他の再生手
段のいずれかに何らかの障害が発生してもその影響を受
けることがなくなるため、正しい処理結果を出力するこ
とも可能となり、また共用メモリや共用バスも不要とな
るため、メモリネック、バスネックを解消できるなどの
効果がある。また、管理情報保持手段に保持されている
管理情報を監視することで、当該SAR信号処理装置全
体の動作の管理が可能となり、障害発生時にも容易に対
応することが可能になるなどの効果がある。
【0116】この発明によれば、必要となる再生画像の
領域があらかじめ特定できる場合には、分割手段にて特
定される再生画像の領域を分割し、分割された個々の部
分再生画像を再生するために必要な観測データの領域を
求め、その観測データを部分画像に分割するように構成
したので、必要となる再生画像の領域が観測データから
得られる再生画像の領域よりも小さい場合には、処理量
を軽減することができるという効果がある。
【0117】この発明によれば、分割した個々の部分画
像の大きさが2のべき乗となるように観測データを分割
しているので、再生手段においてFFT処理のためのデ
ータの拡張および削除が発生することがなく、処理時間
を短縮することができるとい効果がある。
【0118】この発明によれば、分割した個々の部分画
像に対する再生手段の処理量が互いに均等になるように
観測データを分割しているので、複数の再生手段の交互
間における処理時間が均等化され、装置全体の稼働率が
高いSAR信号処理装置を実現できる効果がある。
【0119】この発明によれば、分割した個々の部分画
像の大きさ、あるいは各再生手段で必要となるメモリ容
量がそれぞれ互いに均等になるように観測データを分割
しているので、複数の再生手段を同一に構成する場合
に、無駄となるメモリ容量を抑制することができるとい
う効果がある。
【0120】この発明によれば、観測データを部分画像
に分割する際に、その部分画像より生成される再生画像
アジマス数が最大となるように、レンジ数が最小とな
るように分割しているので、レンジ圧縮を行なったデー
タの一部を破棄して、所望の部分についてのみアジマス
圧縮が行われるため、再生手段の処理量を軽減すること
ができる効果がある。
【0121】この発明によれば、再生手段において、対
応するデータ保持手段に保持されている部分画像の処理
結果が、他の部分画像に対する再生処理に使用可能であ
れば、それをその他の部分画像に対する再生処理に活用
し、分配手段において、そのデータ保持手段が保持して
いる処理結果を有効に活用できるように部分画像の分配
を行うように構成したので、データ保持手段に部分画像
の処理結果が存在し、その処理結果が今から行う再生処
理に使用できる場合には、当該処理結果を活用すること
で一部あるいはすべてのレンジ圧縮処理を行う必要がな
くなり、また、データ保持手段の保持する処理結果を有
効に利用できる再生手段に対して優先的に部分画像が分
配されるため、処理時間をより有効に短縮できるという
効果がある。
【0122】この発明によれば、データ保持手段が保持
している処理結果を使用できる、レンジ方向に隣接した
部分画像を、そのデータ保持手段に対応した再生手段に
分配するように構成したので、再生手段は新たにレンジ
圧縮の処理を行うことなく、データ保持手段に保持され
た処理結果を使用することが可能となり、その分のレン
ジ圧縮の処理に要する処理時間を短縮することが可能に
なるという効果がある。
【0123】この発明によれば、データ保持手段が保持
しているレンジ方向の圧縮の処理結果と同一レンジを持
つ、アジマス方向に隣接した部分画像を、そのデータ保
持手段に対応した再生手段に分配するように構成したの
で、再生手段は一部のレンジ圧縮の処理を行うことな
く、データ保持手段に保持された処理結果の一部を使用
することが可能となり、その分のレンジ圧縮の処理に要
する処理時間を短縮することが可能になるという効果が
ある。
【0124】この発明によれば、対応するデータ保持手
段に保持されている処理結果を再生手段が利用できるよ
うに観測データを分割するように構成したので、装置全
体の処理時間を短縮することができるという効果があ
る。
【0125】
【0126】この発明によれば、管理手段に再生手段の
処理を強制的に終了させる機能を持たせ、管理情報の監
視の結果、部分画像の処理が正常に行われていない場合
には、その再生手段の処理を強制的に終了させて、当該
部分画像の処理を他の再生手段に再分配させるように分
配手段に指示しているので、再生手段中のいずれかに障
害が発生しても、その障害を回避することが可能とな
り、当該部分画像が再分配された他の再生手段によって
その処理を完了することができるという効果がある。
【0127】この発明によれば、再生手段の処理を強制
的に終了させる機能を備えた管理手段を複数個用意する
ように構成したので、各管理手段のそれぞれが、管理情
報保持手段の参照、更新を排他的に、互いに並行に行う
ことにより、1つの管理手段に障害が発生しても、その
障害を回避することが可能になるという効果がある。
【0128】この発明によれば、複数の管理手段のうち
の1つで管理情報の参照、更新を行い、当該管理手段の
監視を他の管理手段で行って、障害が検出された場合に
は、その障害が発生した管理手段を他の管理手段のいず
れかに切り換えるように構成したので、SAR信号処理
装置の動作を管理中の管理手段に障害が発生しても、そ
の障害を回避することができるという効果がある。
【0129】この発明によれば、複数の管理手段のそれ
ぞれに、管理情報を排他的に参照、更新するための機能
を持たせ、それらの管理手段が互いに並行して動作する
ように構成したので、1つの管理手段に障害が発生して
もその障害を回避することができるという効果がある。
【0130】この発明によれば、各再生手段に接続され
た出力手段を設けて、1つあるいは複数の部分画像より
得られた部分再生画像をそれより出力するように構成し
たので、どのデータを出力するかをその出力手段に対し
て指示すれば、再生手段からのデータを出力するか否か
の判断を行うことができるため、複数の再生手段に対し
てどのデータを出力するか指示する必要がなくなり制御
が簡易化され、また、出力すべきデータが複数の再生手
段から不定期に生成されるものであっても、各再生手段
から直接出力する場合に比較して、その制御を容易に行
うことができるなどの効果がある。
【0131】この発明によれば、出力手段からの再生画
像の出力を、すべての部分画像の処理が終了した後に行
うように構成したので、SARの再生画像のすべてが一
旦バッファメモリに格納されるため、状況に応じて観測
する領域が変化する場合などに適用すれば、その処理が
容易になるという効果がある。
【0132】この発明によれば、出力手段からの部分再
生画像の出力を、各再生手段による処理が終了するとす
ぐに行うように構成したので、バッファメモリへのデー
タの書き込み/読み出しが不要となり、全領域を観測し
たい場合などに適用すれば、再生手段からのデータが直
ちに出力されて、処理時間の短縮を図ることができると
いう効果がある。
【0133】この発明によれば、部分再生画像を加工す
る機能を有する出力手段によって所定の加工を施した後
に、その出力を行うように構成したので、出力される再
生画像に所望の画像処理を施すことが可能となり、より
有効な再生画像を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるSAR信号処
理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1において分割手段で
分割される観測データと分割された部分画像の様子を示
す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における再生手段に
よる画像再生処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1にて観測データから
得られる再生画像と必要となる再生画像の様子を示す説
明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1にて部分画像から生
成される再生画像の領域の一例を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1にて部分画像から生
成される再生画像の領域の他の例を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるSAR信号処
理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における再生手段の
処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態2における部分画像の
分配の一例を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態2における部分画像
の分配の他の例を示す説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態2における観測デー
タの分割の一例を説明するための、必要となる再生画像
の領域を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態2における観測デー
タの分割の一例を説明するための、再生画像を生成する
部分画像の一例を示す説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態2における観測デー
タの分割の一例を説明するための、再生画像を生成する
部分画像の他の例を示す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態3によるSAR信号
処理装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態4によるSAR信号
処理装置の構成を示すブロック図である。
【図16】 この発明および従来のSARで撮像された
観測データを示す説明図である。
【図17】 従来のSARにおける画像再生処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図18】 2次曲線上に分布した同一のレンジデータ
の直線上へのリサンプルを示す説明図である。
【図19】 従来のSAR信号処理装置の構成の一例を
示すブロック図である。
【図20】 従来のSAR信号処理装置における観測デ
ータのアジマス方向への分割を示す説明図である。
【図21】 従来のSAR信号処理装置における観測デ
ータのレンジ方向への分割を示す説明図である。
【図22】 従来のSAR信号処理装置におけるレンジ
カバチャ補正で必要となるFFT処理後のデータを示す
説明図である。
【図23】 従来のSAR信号処理装置の構成の一例を
示すブロック図である。
【図24】 従来のSAR信号処理装置の構成の他の例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 データ分割機構(分割手段)、12 データ再生
機構(再生手段)、13 データ分配機構(分配手
段)、14 バッファメモリ(データ保持手段)、15
管理情報メモリ(管理情報保持手段)、16 システ
ム管理機構(管理手段)、17 データ出力機構(出力
手段)、21 観測データ(撮像データ)、22 部分
画像、22b レンジ方向に隣接した部分画像、22d
アジマス方向に隣接した部分画像、24 必要となる
再生画像の領域、27 レンジ圧縮の処理結果。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 G06T 1/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成開口レーダによる撮像データをそれ
    ぞれレンジ方向及びアジマス方向に重複する領域を有す
    複数の部分画像に分割する分割手段と、 複数個用意され、与えられた前記部分画像に対して、レ
    ンジ方向およびアジマス方向の圧縮処理を行って、与え
    られた前記部分画像に対応する部分再生画像を生成する
    処理を互いに並行して行う再生手段と、 前記分割手段によって分割された複数の部分画像を、適
    切な前記再生手段に分配する分配手段と、 前記分割手段で分割された部分画像の数、前記個々の部
    分画像の場所や大きさ、前記各部分画像を処理する前記
    再生手段および前記再生手段の処理状況などの管理情報
    を保持する管理情報保持手段と、 前記管理情報保持手段に保持されている管理情報の参
    照、更新を行い、その管理情報に基づいて当該合成開口
    レーダ信号処理装置全体の動作を管理する管理手段とを
    備えた合成開口レーダ信号処理装置。
  2. 【請求項2】 分割手段が、必要となる再生画像の領域
    があらかじめ特定できる場合に、当該特定される再生画
    像の領域を分割し、分割された個々の部分再生画像を再
    生するために必要となる合成開口レーダによる撮像デー
    タの領域を求めて、前記撮像データを部分画像に分割す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の合成開口
    レーダ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 分割手段が、分割された個々の部分画像
    の大きさが2のべき乗になるように、合成開口レーダに
    よる撮像データを分割するものであることを特徴とする
    請求項1記載の合成開口レーダ信号処理装置。
  4. 【請求項4】 分割手段が、分割された個々の部分画像
    に対する再生手段の処理量が互いに均等となるように、
    合成開口レーダによる撮像データを分割するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の合成開口レーダ信号処
    理装置。
  5. 【請求項5】 分割手段が、分割された個々の部分画像
    の大きさ、あるいは各再生手段で必要となるメモリ容量
    がそれぞれ互いに均等となるように、合成開口レーダに
    よる撮像データを分割するものであることを特徴とする
    請求項1記載の合成開口レーダ信号処理装置。
  6. 【請求項6】 分割手段が、合成開口レーダによる撮像
    データをある大きさの部分画像に分割する際に、当該部
    分画像より生成される再生画像のアジマス数が最大とな
    るように、レンジ数が最小になるように分割するもので
    あることを特徴とする請求項5記載の合成開口レーダ信
    号処理装置。
  7. 【請求項7】 ある部分画像に対して行なったレンジ方
    向の圧縮処理の結果を保持するデータ保持手段を、各再
    生手段のそれぞれに対応して設け、 前記再生手段が、他の部分画像に対する再生処理を行う
    際に、前記データ保持手段に格納されたレンジ方向の圧
    縮処理の結果がその部分画像の再生に使用可能であれ
    ば、当該データ保持手段に格納されているレンジ方向の
    圧縮処理の結果を活用するものであり、 分配手段が、対応する前記データ保持手段の保持してい
    るレンジ方向の圧縮処理の結果を他の部分画像の再生に
    活用できる前記再生手段に対して、その部分画像を優先
    的に分配するものであることを特徴とする請求項1記載
    の合成開口レーダ信号処理装置。
  8. 【請求項8】 分配手段が、各再生手段に部分画像を分
    配する際に、前記再生手段に対応付けられたデータ保持
    手段に保持されているレンジ方向の圧縮処理の結果を使
    用することができる、レンジ方向に隣接した部分画像
    を、その再生手段に分配するものであることを特徴とす
    る請求項7記載の合成開口レーダ信号処理装置。
  9. 【請求項9】 分配手段が、各再生手段に部分画像を分
    配する際に、前記再生手段に対応付けられたデータ保持
    手段に保持されているレンジ方向の圧縮処理の結果と同
    一レンジを持つ、アジマス方向に隣接した部分画像を、
    その再生手段に分配するものであることを特徴とする請
    求項7または請求項8記載の合成開口レーダ信号処理装
    置。
  10. 【請求項10】 分割手段が、対応するデータ保持手段
    の保持しているレンジ方向の圧縮処理の結果を再生手段
    が利用できるように、合成開口レーダによる撮像データ
    の分割を行うものであることを特徴とする請求項7から
    請求項9のいずれか1項記載の合成開口レーダ信号処理
    装置。
  11. 【請求項11】 管理手段が、管理情報保持手段に保持
    されている管理情報の監視を行い、部分画像の処理が正
    常に行われていない場合には、その部分画像を処理して
    いる再生手段の処理を強制的に終了させ、その部分画像
    の処理を他の再生手段に再分配するよう分配手段に指示
    するものであることを特徴とする請求項1記載の合成開
    口レーダ信号処理装置。
  12. 【請求項12】 部分画像の処理が正常に行われていな
    い再生手段の処理を強制的に終了させる機能を有した管
    理手段を複数個備えていることを特徴とする請求項11
    記載の合成開口レーダ信号処理装置。
  13. 【請求項13】 複数の管理手段のうちのあらかじめ定
    められた1つの管理手段が、管理情報保持手段に保持さ
    れている管理情報の参照、更新を行い、 他の管理手段は、前記あらかじめ定められた1つの管理
    手段の監視を行っており、それに障害が発生した場合に
    は、当該他の管理手段のいずれか1つが、その障害が発
    生した管理手段に代わって管理情報の参照、更新を行う
    ことを特徴とする請求項12記載の合成開口レーダ信号
    処理装置。
  14. 【請求項14】 複数の管理手段のそれぞれが、管理情
    報保持手段の保持している管理情報を排他的に参照、更
    新するための機能を有して、前記管理情報の排他的な参
    照、更新を、互いに並行に行うことを特徴とする請求項
    12記載の合成開口レーダ信号処理装置。
  15. 【請求項15】 各再生手段に接続された出力手段を設
    け、1つあるいは複数の前記再生手段によって、1つの
    部分画像または複数の部分画像より得られた部分再生画
    像を、前記出力手段より出力することを特徴とする請求
    項1記載の合成開口レーダ信号処理装置。
  16. 【請求項16】 出力手段が、すべての部分画像の処理
    が終了した後に、再生画像の出力を行うものであること
    特徴とする請求項15記載の合成開口レーダ信号処理装
    置。
  17. 【請求項17】 出力手段が、それぞれの再生手段によ
    る処理が終了するとすぐに、当該再生手段の生成した部
    分再生画像の出力を行うものであることを特徴とする
    求項15記載の合成開口レーダ信号処理装置。
  18. 【請求項18】 出力手段が、1つあるいは複数の再生
    手段によって、1つの部分画像または複数の部分画像よ
    り得られた部分再生画像に対して加工を施す機能を有
    し、加工された前記部分再生画像の出力を行うものであ
    ることを特徴とする請求項15記載の合成開口レーダ信
    号処理装置。
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