JP3461663B2 - 熱交換換気制御装置 - Google Patents
熱交換換気制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設置され換
気を行いながら熱回収する熱交換換気の制御装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来から、空気調和のためのエネルギー
を低減するとともに、快適な空気調和を行うために、室
外から室内へ給気される空気と室内から室外に排気され
る空気との間で熱交換を行わせつつ換気を行うようにし
た熱交換換気装置が用いられている。典型的な熱交換換
気装置は、例えば特開昭61−295443号公報に開
示されており、その構成は図8に示されている。 【0003】ケーシング101には、室内側給気口10
3および室外側給気口102と、室内側排気口104お
よび室外側105とが形成されている。室内側給気口1
03、室外側排気口105には、それぞれ給気ファン1
06,排気ファン107が配置されている。 【0004】屋外からの外気は、給気ダクト109を介
して、室外側給気口102からケーシング101内に導
かれ、熱交換器108を通って、室内側給気口103か
ら、給気ダクト110を介して換気を行うべき部屋に給
気される。また、室内からの空気は、第1の排気ダクト
111を介して室内側排気口104からケーシング10
1内に導かれ、熱交換器108を通って室外側排気口1
05から、第2の排気ダクト112を経て屋外に排出さ
れる。このようにして、熱交換器108では、室内から
排気される空気と室内へ給気される外気との間で熱交換
が行われる。この結果、外気は、その温度が室内の空気
の温度に近づけられた後に室内に供給されることになる
ので、空気調和に要するエネルギーを低減できるととも
に、温度差の大きな外気が室内に給気されることを防い
で、快適な空気調和を実現できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の熱交
換換気制御装置は、運転停止中に給気ファンと排気ファ
ンともに停止しているので、外風が侵入しやすく、特に
暖房中などに室外の冷気が室内に侵入するので快適性が
低下するという課題があった。 【0006】本発明は上記課題を解決するもので、簡単
な構成により熱交換運転のされていない時に外風の流入
を防止し、熱交換運転のなされていない時でも快適性を
維持する制御装置を提供することを第1の目的としてい
る。 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の熱交換換気制御
装置は、上記第1の目的を達成するために第1の手段
は、熱交換換気運転停止時において、室内または室外の
少なくとも一方に給気ファンと、室内または室外の少な
くとも一方に排気ファンと、前記給気ファンを駆動する
給気ファン駆動手段と、前記排気ファンを駆動する排気
ファン駆動手段を備え、前記排気ファンを正回転させる
とともに前記給気ファンを逆回転して外風侵入防止を図
る制御手段を有した構成としたものである。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】そして本発明によれば上記第1手段によ
り、簡単な構成により熱交換運転のされていない時に外
風の流入を防止し、熱交換運転のなされていない時でも
快適性を維持する制御装置を提供することができる熱交
換換気装置が提供できる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、室内または室外の少なくとも一方に給気ファンと、
室内または室外の少なくとも一方に排気ファンと、前記
給気ファンを駆動する給気ファン駆動手段と、前記排気
ファンを駆動する排気ファン駆動手段と、前記各ファン
駆動手段の少なくとも一方を正または逆方向に回転制御
する制御手段を備えたことを特徴とする熱交換換気制御
装置であり、通常は給気ファンは室内の空気を室外へ流
出する方向に排気ファンを回転し、室外の空気を室内に
流入する方向に給気ファンを回転することで熱交換換気
制御が行われているのを、給気ファンを排気ファンと同
じ風向が発生するように制御することで、室内が暖房さ
れている時などに室外からの外風の侵入を防止し、快適
性の向上を図ることができるという作用を有する。 【0016】請求項2に記載の発明は、給気ファン駆動
手段と排気ファン駆動手段の少なくとも一方は、コンデ
ンサモーターを主構成とする請求項1記載の熱交換換気
制御装置で構成したものであり、進相用コンデンサと誘
導モーターの簡易構成によって、低コストな正逆回転運
転制御かつ長寿命化により、通常運転の間隙を使った長
時間運転にも最適な制御をすることができるという作用
を有する。 【0017】請求項3に記載の発明は、給気ファン駆動
手段と排気ファン駆動手段の少なくとも一方は、3相誘
導モーターを主構成とする請求項1記載の熱交換換気制
御装置で構成したものであり、3相誘導モーターのイン
バータ制御によって、低速運転かつ逆回転運転、さらに
は長寿命化により、通常運転の間隙を使った低速長時間
運転にも最適な制御をすることができるという作用を有
する。 【0018】請求項4に記載の発明は、給気ファン駆動
手段と排気ファン駆動手段の少なくとも一方は、3相D
Cブラシレスモーターを主構成とする請求項1記載の熱
交換換気制御装置で構成されたものであり、3相DCブ
ラシレスモーターによる制御性の良さからくる低速運転
かつ逆回転運転、さらには長寿命化により、通常運転の
間隙を使った低速長時間運転にも最適な制御をすること
ができるという作用を有する。 【0019】以下、本発明の実施の形態について添付図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1、図2はそれぞれ第1実施例の熱
交換換気制御装置の構成と、その給気ファン106、排
気ファン107の運転パターンを示し、図1において、
給気ファン106と排気ファン107と、前記給気ファ
ン106を駆動する給気ファン駆動モーター1と、前記
排気ファンを駆動する排気ファン駆動モーター2と、前
記各ファン駆動手段の少なくとも一方を正または逆方向
に回転制御するマイクロコンピュータ3を備えている。 【0020】通常は排気ファン107は図2(a)に示
すように室内の空気を室外へ流出する正方向に、給気フ
ァン106は図2(b)に示すように室外の空気を室内
に流入する正方向に回転することで熱交換換気制御が行
われているのを、給気ファン106を排気ファン107
と同じ風向すなわち逆方向が発生するように制御するこ
とで、室内が暖房されている時などに室外からの外風の
侵入を防止し、快適性の向上を図ることができるという
作用を有する。 【0021】(実施の形態2)図3は第2実施例の熱交
換換気制御装置の構成を示し、給気ファン駆動モーター
1と図示していないが排気ファン駆動モーター2の少な
くとも一方は、コンデンサモーター4を主構成とする請
求項1記載の熱交換換気制御装置を備え、コンデンサモ
ーター4の簡易構成による低コストな正逆回転運転制
御、長寿命化により通常運転の間隙を使った長時間運転
にも最適な制御をすることができるという作用を有す
る。 【0022】(実施の形態3)図4、図5はそれぞれ第
3実施例の熱交換換気制御装置の構成と、同駆動手段の
制御信号パターンを示し、図4において、給気ファン駆
動モーター1と排気ファン駆動モーター2の少なくとも
一方は、3相誘導モーター11を主構成とする請求項1
記載の熱交換換気制御装置を備え、3相誘導モーター1
1のインバータ制御12による低速運転、逆回転運転、
さらには長寿命化により通常運転の間隙を使った低速長
時間運転にも最適な制御をすることができるという作用
を有する。 【0023】(実施の形態4)図6、図7はそれぞれ第
4実施例の熱交換換気制御装置の構成と、同駆動手段の
制御信号パターンを示し、図6において、給気ファン駆
動手段1と排気ファン駆動手段2の少なくとも一方は、
3相DCブラシレスモーター17を主構成とする請求項
1記載の熱交換換気制御装置を備え、3相DCブラシレ
スモーターによる制御性の良さからくる低速運転、逆回
転運転、さらには長寿命化により通常運転の間隙を使っ
た低速長時間運転にも最適な制御をすることができると
いう作用を有する。 【0024】 【実施例】 (実施例1)以下、本発明の第1実施例について図1を
参照しながら説明する。 【0025】図に示すように、ケーシング101には、
室内側および排気口104、室外側排気口105、室内
側給気口103および室外側給気口102とが形成され
ている。室内側給気口103、室外側給気口102に
は、それぞれ給気ファン106,排気ファン107が配
置されている。給気ファン106と排気ファン107
は、それぞれ給気ファン駆動モーター1、排気ファン駆
動モーター2で駆動されるとともに、これらの駆動を司
る制御信号を発生するマイクロコンピュータ3が配置さ
れる。 【0026】屋外からの外気は、給気ダクト110を介
して、室外側給気口103からケーシング101内に導
かれ、熱交換器108を通って、室内側給気口103か
ら、給気ダクト109を介して換気を行うべき部屋に給
気される。また、室内からの空気は、第1の排気ダクト
111を介して室内側排気口104からケーシング10
1内に導かれ、熱交換器108を通って室外側排気口1
05から、第2の排気ダクト112を経て屋外に排出さ
れる。このようにして、熱交換器108では、室内から
排気される空気と室内へ給気される外気との間で熱交換
が行われる。 【0027】上記構成において、マイクロコンピュータ
3から給気ファン駆動モーター1、排気ファン駆動モー
ター2には、それぞれ図2(a),(b)に示すような
運転パターンの制御信号を与えた。 【0028】まず、初期の完全停止から、排気ファン1
07は図2(a)に示すように室内の空気を室外へ流出
する正方向に、給気ファン106は図2(b)に示すよ
うに室外の空気を室内に流入する正方向に回転すること
で熱交換換気制御が行われている。その後、熱交換換気
運転を必要としない時に同図に示すように排気ファン1
07は低速の正回転とするとともに、給気ファン106
を排気ファン107と同じ風向すなわち室内から室外へ
の通常と逆方向に風向を発生するように回転制御するこ
とで、室内が暖房されている時などに室外からの外風の
侵入防止を図ることができる。 【0029】このように本発明の第1実施例の熱交換換
気制御装置によれば、熱交換換気運転が停止の期間に給
気ファン106を逆回転することによって、熱交換運転
停止中に外風が室外から流入するのを防止することがで
きる。例えば、暖房運転利用シーズン等に熱交換換気装
置運転停止中に、外風の流入現象による体感温度低下の
防止による快適性を向上することができる。 【0030】(実施例2)以下、本発明の第2実施例に
ついて図3を参照しながら説明する。なお、第1実施例
と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。 【0031】すなわち、給気ファン駆動モーター1と排
気ファン駆動モーター2の少なくとも一方は、コンデン
サモーター4を主構成とする構成としたものである。 【0032】上記構成による動作原理、作用は基本的に
は実施例1の構成によるものと類似しているものの、本
実施例では、排気ファン駆動モーター2は図3に示すよ
うなコンデンサモーター4を主構成とする回路構成で、
双方向導通素子5または6の一方をマイクロコンピュー
タ7で導通制御により、例えば双方向導通素子5を導通
させた時に、主巻線8とコンデンサ9で位相が90度進
相した電流が流れる補助巻線10とから回転磁界を発生
させて正回転駆動をする。また、双方向導通素子6を導
通させた時に、主巻線8と補助巻線10の関係が正反対
になり逆回転駆動となる。 【0033】このように本発明の第2実施例の熱交換換
気制御装置によれば、双方向導通素子2個の組み合わせ
による簡単な構成による低コストな正逆回転運転制御か
つコンデンサモーターの性質である堅牢な構成により通
常運転の間隙を使った長時間運転にも最適な制御をする
ことができる。 【0034】(実施例3)以下、本発明の第3実施例に
ついて図4を参照しながら説明する。なお、第1実施例
と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。 【0035】すなわち、給気ファン駆動モーター1と排
気ファン駆動モーター2の少なくとも一方は、3相誘導
モーター11のインバータ装置12を主構成とする構成
としたものである。 【0036】上記構成による基本動作原理、作用は基本
的には実施例1の構成によるものと類似しているもの
の、本実施例では、排気ファン駆動モーター2は図4に
示すような3相誘導モーター11のインバータ装置12
を主構成とする回路構成で、スイッチング素子を直列接
続したアーム13,14,15を3相誘導モーター11
のU相,V相,W相に接続された構成で、そのゲート信
号を図5(a)に示すようなU相→V相→W相の順の3
相120度位相差の正弦波信号となる疑似正弦波通電パ
ターンをマイクロコンピュータ3から連続的に印加する
と、これに応じた回転磁界が発生し、正回転動作ができ
る。また、逆に図5(b)に示すようなU相→W相→V
相の順の信号パターンで運転すると逆回転となる。 【0037】このように本発明の第3実施例の熱交換換
気制御装置によれば、3相誘導モーターのインバータ制
御による制御性の良さからくる低速運転、逆回転運転、
さらには誘導モーターのため低騒音と長寿命が期待され
るので、通常運転の間隙を使った低速長時間運転にも最
適な制御をすることができる。 【0038】(実施例4)以下、本発明の第4実施例に
ついて図6を参照しながら説明する。なお、第1実施例
と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。 【0039】すなわち、給気ファン駆動モーター1と排
気ファン駆動モーター2の少なくとも一方は、3相DC
ブラシレスモーター17を主構成とする構成としたもの
である。 【0040】上記構成による基本動作原理、作用は基本
的には実施例1の構成によるものと類似しているもの
の、本実施例では、排気ファン駆動モーター2は図6に
示すような3相DCブラシレスモーター17を主構成と
する回路構成で、第3実施例の構成にブラシレスモータ
ー駆動用のロータ位置検出部18を加えた構成で、その
ゲート信号を図7(a)に示すような通電パターンをマ
イクロコンピュータ3から連続的に印加すると、これに
応じた回転磁界が発生し、正回転動作ができる。また、
図7(b)に示すような信号パターンで運転すると逆回
転となる。 【0041】このように本発明の第4実施例の熱交換換
気制御装置によれば、3相DCブラシレスモーターによ
る制御性の良さからくるより低速で静かな運転、逆回転
運転、さらにはブラシレスモーターによる長寿命化が図
れ、通常運転の間隙を使った超低速長時間運転にも最適
な制御をすることができる。 【0042】本実施例では、DCブラシレスモーター制
御回路として、電源平滑回路を使ったPWM制御を取り
上げたが、これ以外に例えば直流モーターに印加する直
流電圧を制御する方法、あるいは実施例ではロータ位置
検出手段を用いたが、これを用いないいわゆるセンサレ
ス駆動方式でも同様の効果が得られることは言うまでも
あるまい。 【0043】なお、本発明は、上述の実施例に限らず、
ファン駆動手段としてどのようなモーターにも適用でき
ることは言うまでもない。 【0044】 【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、熱交換換気運転が停止の期間に給気ファン
を逆回転することによって、熱交換運転停止中に外風が
室外から流入するのを防止することができ、外風の流入
により起こるコールドドラフト現象による体感温度低下
の防止により、快適性を向上することができる。 【0045】 【0046】 【0047】
気を行いながら熱回収する熱交換換気の制御装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来から、空気調和のためのエネルギー
を低減するとともに、快適な空気調和を行うために、室
外から室内へ給気される空気と室内から室外に排気され
る空気との間で熱交換を行わせつつ換気を行うようにし
た熱交換換気装置が用いられている。典型的な熱交換換
気装置は、例えば特開昭61−295443号公報に開
示されており、その構成は図8に示されている。 【0003】ケーシング101には、室内側給気口10
3および室外側給気口102と、室内側排気口104お
よび室外側105とが形成されている。室内側給気口1
03、室外側排気口105には、それぞれ給気ファン1
06,排気ファン107が配置されている。 【0004】屋外からの外気は、給気ダクト109を介
して、室外側給気口102からケーシング101内に導
かれ、熱交換器108を通って、室内側給気口103か
ら、給気ダクト110を介して換気を行うべき部屋に給
気される。また、室内からの空気は、第1の排気ダクト
111を介して室内側排気口104からケーシング10
1内に導かれ、熱交換器108を通って室外側排気口1
05から、第2の排気ダクト112を経て屋外に排出さ
れる。このようにして、熱交換器108では、室内から
排気される空気と室内へ給気される外気との間で熱交換
が行われる。この結果、外気は、その温度が室内の空気
の温度に近づけられた後に室内に供給されることになる
ので、空気調和に要するエネルギーを低減できるととも
に、温度差の大きな外気が室内に給気されることを防い
で、快適な空気調和を実現できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の熱交
換換気制御装置は、運転停止中に給気ファンと排気ファ
ンともに停止しているので、外風が侵入しやすく、特に
暖房中などに室外の冷気が室内に侵入するので快適性が
低下するという課題があった。 【0006】本発明は上記課題を解決するもので、簡単
な構成により熱交換運転のされていない時に外風の流入
を防止し、熱交換運転のなされていない時でも快適性を
維持する制御装置を提供することを第1の目的としてい
る。 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の熱交換換気制御
装置は、上記第1の目的を達成するために第1の手段
は、熱交換換気運転停止時において、室内または室外の
少なくとも一方に給気ファンと、室内または室外の少な
くとも一方に排気ファンと、前記給気ファンを駆動する
給気ファン駆動手段と、前記排気ファンを駆動する排気
ファン駆動手段を備え、前記排気ファンを正回転させる
とともに前記給気ファンを逆回転して外風侵入防止を図
る制御手段を有した構成としたものである。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】そして本発明によれば上記第1手段によ
り、簡単な構成により熱交換運転のされていない時に外
風の流入を防止し、熱交換運転のなされていない時でも
快適性を維持する制御装置を提供することができる熱交
換換気装置が提供できる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、室内または室外の少なくとも一方に給気ファンと、
室内または室外の少なくとも一方に排気ファンと、前記
給気ファンを駆動する給気ファン駆動手段と、前記排気
ファンを駆動する排気ファン駆動手段と、前記各ファン
駆動手段の少なくとも一方を正または逆方向に回転制御
する制御手段を備えたことを特徴とする熱交換換気制御
装置であり、通常は給気ファンは室内の空気を室外へ流
出する方向に排気ファンを回転し、室外の空気を室内に
流入する方向に給気ファンを回転することで熱交換換気
制御が行われているのを、給気ファンを排気ファンと同
じ風向が発生するように制御することで、室内が暖房さ
れている時などに室外からの外風の侵入を防止し、快適
性の向上を図ることができるという作用を有する。 【0016】請求項2に記載の発明は、給気ファン駆動
手段と排気ファン駆動手段の少なくとも一方は、コンデ
ンサモーターを主構成とする請求項1記載の熱交換換気
制御装置で構成したものであり、進相用コンデンサと誘
導モーターの簡易構成によって、低コストな正逆回転運
転制御かつ長寿命化により、通常運転の間隙を使った長
時間運転にも最適な制御をすることができるという作用
を有する。 【0017】請求項3に記載の発明は、給気ファン駆動
手段と排気ファン駆動手段の少なくとも一方は、3相誘
導モーターを主構成とする請求項1記載の熱交換換気制
御装置で構成したものであり、3相誘導モーターのイン
バータ制御によって、低速運転かつ逆回転運転、さらに
は長寿命化により、通常運転の間隙を使った低速長時間
運転にも最適な制御をすることができるという作用を有
する。 【0018】請求項4に記載の発明は、給気ファン駆動
手段と排気ファン駆動手段の少なくとも一方は、3相D
Cブラシレスモーターを主構成とする請求項1記載の熱
交換換気制御装置で構成されたものであり、3相DCブ
ラシレスモーターによる制御性の良さからくる低速運転
かつ逆回転運転、さらには長寿命化により、通常運転の
間隙を使った低速長時間運転にも最適な制御をすること
ができるという作用を有する。 【0019】以下、本発明の実施の形態について添付図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1、図2はそれぞれ第1実施例の熱
交換換気制御装置の構成と、その給気ファン106、排
気ファン107の運転パターンを示し、図1において、
給気ファン106と排気ファン107と、前記給気ファ
ン106を駆動する給気ファン駆動モーター1と、前記
排気ファンを駆動する排気ファン駆動モーター2と、前
記各ファン駆動手段の少なくとも一方を正または逆方向
に回転制御するマイクロコンピュータ3を備えている。 【0020】通常は排気ファン107は図2(a)に示
すように室内の空気を室外へ流出する正方向に、給気フ
ァン106は図2(b)に示すように室外の空気を室内
に流入する正方向に回転することで熱交換換気制御が行
われているのを、給気ファン106を排気ファン107
と同じ風向すなわち逆方向が発生するように制御するこ
とで、室内が暖房されている時などに室外からの外風の
侵入を防止し、快適性の向上を図ることができるという
作用を有する。 【0021】(実施の形態2)図3は第2実施例の熱交
換換気制御装置の構成を示し、給気ファン駆動モーター
1と図示していないが排気ファン駆動モーター2の少な
くとも一方は、コンデンサモーター4を主構成とする請
求項1記載の熱交換換気制御装置を備え、コンデンサモ
ーター4の簡易構成による低コストな正逆回転運転制
御、長寿命化により通常運転の間隙を使った長時間運転
にも最適な制御をすることができるという作用を有す
る。 【0022】(実施の形態3)図4、図5はそれぞれ第
3実施例の熱交換換気制御装置の構成と、同駆動手段の
制御信号パターンを示し、図4において、給気ファン駆
動モーター1と排気ファン駆動モーター2の少なくとも
一方は、3相誘導モーター11を主構成とする請求項1
記載の熱交換換気制御装置を備え、3相誘導モーター1
1のインバータ制御12による低速運転、逆回転運転、
さらには長寿命化により通常運転の間隙を使った低速長
時間運転にも最適な制御をすることができるという作用
を有する。 【0023】(実施の形態4)図6、図7はそれぞれ第
4実施例の熱交換換気制御装置の構成と、同駆動手段の
制御信号パターンを示し、図6において、給気ファン駆
動手段1と排気ファン駆動手段2の少なくとも一方は、
3相DCブラシレスモーター17を主構成とする請求項
1記載の熱交換換気制御装置を備え、3相DCブラシレ
スモーターによる制御性の良さからくる低速運転、逆回
転運転、さらには長寿命化により通常運転の間隙を使っ
た低速長時間運転にも最適な制御をすることができると
いう作用を有する。 【0024】 【実施例】 (実施例1)以下、本発明の第1実施例について図1を
参照しながら説明する。 【0025】図に示すように、ケーシング101には、
室内側および排気口104、室外側排気口105、室内
側給気口103および室外側給気口102とが形成され
ている。室内側給気口103、室外側給気口102に
は、それぞれ給気ファン106,排気ファン107が配
置されている。給気ファン106と排気ファン107
は、それぞれ給気ファン駆動モーター1、排気ファン駆
動モーター2で駆動されるとともに、これらの駆動を司
る制御信号を発生するマイクロコンピュータ3が配置さ
れる。 【0026】屋外からの外気は、給気ダクト110を介
して、室外側給気口103からケーシング101内に導
かれ、熱交換器108を通って、室内側給気口103か
ら、給気ダクト109を介して換気を行うべき部屋に給
気される。また、室内からの空気は、第1の排気ダクト
111を介して室内側排気口104からケーシング10
1内に導かれ、熱交換器108を通って室外側排気口1
05から、第2の排気ダクト112を経て屋外に排出さ
れる。このようにして、熱交換器108では、室内から
排気される空気と室内へ給気される外気との間で熱交換
が行われる。 【0027】上記構成において、マイクロコンピュータ
3から給気ファン駆動モーター1、排気ファン駆動モー
ター2には、それぞれ図2(a),(b)に示すような
運転パターンの制御信号を与えた。 【0028】まず、初期の完全停止から、排気ファン1
07は図2(a)に示すように室内の空気を室外へ流出
する正方向に、給気ファン106は図2(b)に示すよ
うに室外の空気を室内に流入する正方向に回転すること
で熱交換換気制御が行われている。その後、熱交換換気
運転を必要としない時に同図に示すように排気ファン1
07は低速の正回転とするとともに、給気ファン106
を排気ファン107と同じ風向すなわち室内から室外へ
の通常と逆方向に風向を発生するように回転制御するこ
とで、室内が暖房されている時などに室外からの外風の
侵入防止を図ることができる。 【0029】このように本発明の第1実施例の熱交換換
気制御装置によれば、熱交換換気運転が停止の期間に給
気ファン106を逆回転することによって、熱交換運転
停止中に外風が室外から流入するのを防止することがで
きる。例えば、暖房運転利用シーズン等に熱交換換気装
置運転停止中に、外風の流入現象による体感温度低下の
防止による快適性を向上することができる。 【0030】(実施例2)以下、本発明の第2実施例に
ついて図3を参照しながら説明する。なお、第1実施例
と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。 【0031】すなわち、給気ファン駆動モーター1と排
気ファン駆動モーター2の少なくとも一方は、コンデン
サモーター4を主構成とする構成としたものである。 【0032】上記構成による動作原理、作用は基本的に
は実施例1の構成によるものと類似しているものの、本
実施例では、排気ファン駆動モーター2は図3に示すよ
うなコンデンサモーター4を主構成とする回路構成で、
双方向導通素子5または6の一方をマイクロコンピュー
タ7で導通制御により、例えば双方向導通素子5を導通
させた時に、主巻線8とコンデンサ9で位相が90度進
相した電流が流れる補助巻線10とから回転磁界を発生
させて正回転駆動をする。また、双方向導通素子6を導
通させた時に、主巻線8と補助巻線10の関係が正反対
になり逆回転駆動となる。 【0033】このように本発明の第2実施例の熱交換換
気制御装置によれば、双方向導通素子2個の組み合わせ
による簡単な構成による低コストな正逆回転運転制御か
つコンデンサモーターの性質である堅牢な構成により通
常運転の間隙を使った長時間運転にも最適な制御をする
ことができる。 【0034】(実施例3)以下、本発明の第3実施例に
ついて図4を参照しながら説明する。なお、第1実施例
と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。 【0035】すなわち、給気ファン駆動モーター1と排
気ファン駆動モーター2の少なくとも一方は、3相誘導
モーター11のインバータ装置12を主構成とする構成
としたものである。 【0036】上記構成による基本動作原理、作用は基本
的には実施例1の構成によるものと類似しているもの
の、本実施例では、排気ファン駆動モーター2は図4に
示すような3相誘導モーター11のインバータ装置12
を主構成とする回路構成で、スイッチング素子を直列接
続したアーム13,14,15を3相誘導モーター11
のU相,V相,W相に接続された構成で、そのゲート信
号を図5(a)に示すようなU相→V相→W相の順の3
相120度位相差の正弦波信号となる疑似正弦波通電パ
ターンをマイクロコンピュータ3から連続的に印加する
と、これに応じた回転磁界が発生し、正回転動作ができ
る。また、逆に図5(b)に示すようなU相→W相→V
相の順の信号パターンで運転すると逆回転となる。 【0037】このように本発明の第3実施例の熱交換換
気制御装置によれば、3相誘導モーターのインバータ制
御による制御性の良さからくる低速運転、逆回転運転、
さらには誘導モーターのため低騒音と長寿命が期待され
るので、通常運転の間隙を使った低速長時間運転にも最
適な制御をすることができる。 【0038】(実施例4)以下、本発明の第4実施例に
ついて図6を参照しながら説明する。なお、第1実施例
と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。 【0039】すなわち、給気ファン駆動モーター1と排
気ファン駆動モーター2の少なくとも一方は、3相DC
ブラシレスモーター17を主構成とする構成としたもの
である。 【0040】上記構成による基本動作原理、作用は基本
的には実施例1の構成によるものと類似しているもの
の、本実施例では、排気ファン駆動モーター2は図6に
示すような3相DCブラシレスモーター17を主構成と
する回路構成で、第3実施例の構成にブラシレスモータ
ー駆動用のロータ位置検出部18を加えた構成で、その
ゲート信号を図7(a)に示すような通電パターンをマ
イクロコンピュータ3から連続的に印加すると、これに
応じた回転磁界が発生し、正回転動作ができる。また、
図7(b)に示すような信号パターンで運転すると逆回
転となる。 【0041】このように本発明の第4実施例の熱交換換
気制御装置によれば、3相DCブラシレスモーターによ
る制御性の良さからくるより低速で静かな運転、逆回転
運転、さらにはブラシレスモーターによる長寿命化が図
れ、通常運転の間隙を使った超低速長時間運転にも最適
な制御をすることができる。 【0042】本実施例では、DCブラシレスモーター制
御回路として、電源平滑回路を使ったPWM制御を取り
上げたが、これ以外に例えば直流モーターに印加する直
流電圧を制御する方法、あるいは実施例ではロータ位置
検出手段を用いたが、これを用いないいわゆるセンサレ
ス駆動方式でも同様の効果が得られることは言うまでも
あるまい。 【0043】なお、本発明は、上述の実施例に限らず、
ファン駆動手段としてどのようなモーターにも適用でき
ることは言うまでもない。 【0044】 【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、熱交換換気運転が停止の期間に給気ファン
を逆回転することによって、熱交換運転停止中に外風が
室外から流入するのを防止することができ、外風の流入
により起こるコールドドラフト現象による体感温度低下
の防止により、快適性を向上することができる。 【0045】 【0046】 【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の熱交換換気制御装置の構
成を示すブロック図 【図2】同給気ファン、排気ファンの運転パターン図 【図3】同第2実施例の熱交換換気制御装置の構成を示
すブロック図 【図4】同第3実施例の熱交換換気制御装置の構成を示
すブロック図 【図5】同駆動モーターの制御信号パターン図 【図6】同第4実施例の熱交換換気制御装置の構成を示
すブロック図 【図7】同駆動モーターの制御信号パターン図 【図8】従来の熱交換換気制御装置の構成を示すブロッ
ク図 【符号の説明】 1 給気ファン駆動モーター 2 排気ファン駆動モーター 3 マイクロコンピュータ 4 コンデンサモーター 11 3相誘導モーター 12 インバータ装置 17 3相DCブラシレスモーター 106 給気ファン 107 排気ファン
成を示すブロック図 【図2】同給気ファン、排気ファンの運転パターン図 【図3】同第2実施例の熱交換換気制御装置の構成を示
すブロック図 【図4】同第3実施例の熱交換換気制御装置の構成を示
すブロック図 【図5】同駆動モーターの制御信号パターン図 【図6】同第4実施例の熱交換換気制御装置の構成を示
すブロック図 【図7】同駆動モーターの制御信号パターン図 【図8】従来の熱交換換気制御装置の構成を示すブロッ
ク図 【符号の説明】 1 給気ファン駆動モーター 2 排気ファン駆動モーター 3 マイクロコンピュータ 4 コンデンサモーター 11 3相誘導モーター 12 インバータ装置 17 3相DCブラシレスモーター 106 給気ファン 107 排気ファン
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱交換換気運転停止時において、室内ま
たは室外の少なくとも一方に給気ファンと、室内または
室外の少なくとも一方に排気ファンと、前記給気ファン
を駆動する給気ファン駆動手段と、前記排気ファンを駆
動する排気ファン駆動手段を備え、前記排気ファンを正
回転させるとともに前記給気ファンを逆回転して外風侵
入防止を図る制御手段を備えたことを特徴とする熱交換
換気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15206496A JP3461663B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 熱交換換気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15206496A JP3461663B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 熱交換換気制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH102589A JPH102589A (ja) | 1998-01-06 |
JP3461663B2 true JP3461663B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=15532277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15206496A Expired - Fee Related JP3461663B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 熱交換換気制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3461663B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106765625A (zh) * | 2016-11-10 | 2017-05-31 | 戴雪儿 | 一种基于空气反应的新居室用空气净化装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006054622A1 (ja) * | 2004-11-18 | 2006-05-26 | Seft Development Laboratory Co., Ltd. | 空調衣服 |
US8973649B2 (en) * | 2008-12-23 | 2015-03-10 | Tai-Her Yang | Heat exchange apparatus with a rotating disk and automatic control of heat exchange between two fluid streams by modulation of disk rotating speed and/or flow rate |
US8726979B2 (en) * | 2008-12-23 | 2014-05-20 | Tai-Her Yang | Heat exchange apparatus with automatic heat exchange fluid flow rate exchange modulation |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP15206496A patent/JP3461663B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106765625A (zh) * | 2016-11-10 | 2017-05-31 | 戴雪儿 | 一种基于空气反应的新居室用空气净化装置 |
CN106765625B (zh) * | 2016-11-10 | 2019-09-27 | 戴雪儿 | 一种基于空气反应的新居室用空气净化装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH102589A (ja) | 1998-01-06 |
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