JP3461122B2 - 嵩高紙の製造方法 - Google Patents

嵩高紙の製造方法

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JP3461122B2
JP3461122B2 JP20398598A JP20398598A JP3461122B2 JP 3461122 B2 JP3461122 B2 JP 3461122B2 JP 20398598 A JP20398598 A JP 20398598A JP 20398598 A JP20398598 A JP 20398598A JP 3461122 B2 JP3461122 B2 JP 3461122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クッキングペーパ
ー、ペーパータオル、ティッシュ、掃除用紙製品及び衛
生材料等の吸収性基材等に好ましく用いられる嵩高紙の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
抄紙プロセスでは、繊維シートの形成に細かな開孔部を
有する平滑な紙層形成ベルトや搬送ベルトを用い、該繊
維シートを均一にプレス脱水加工する方法、またはプレ
ス脱水加工を行わずに、繊維シートを熱風中を通過させ
て乾燥させるスルー・エアー・ドライヤーを用いる方法
がある。しかし、これらの方法は、紙の厚みや吸水容量
等を顕著に増大させるレベルには達していない。
【0003】特表平5−506277号公報および特表
平5−506893号公報には、開孔パターン樹脂と、
その補強としての抄紙搬送ベルトとを複合化した開孔パ
ターン搬送ベルトを用いて、乾燥前の濡れた繊維シート
に吸引によりパターン付けを行い、その後、圧縮させず
に熱風中を通過させて中間乾燥し、ヤンキードライヤー
にて最終乾燥する嵩高紙の製造方法が開示されている。
【0004】しかしながら、上記公報に記載の技術は、
繊維シートを乾燥工程まで搬送する方式であることか
ら、開孔パターン搬送ベルトも相当に長いものとなって
しまい、取り外しや交換に多大の労力と時間を要した
り、嵩高紙のパターン形状の変更が困難である等、生産
性が悪かった。
【0005】従って、本発明の目的は、厚みが大きく、
吸収性が高く、柔らかさに優れ、かつ適度な丈夫さを有
する嵩高紙の製造方法を提供することにある。また、本
発明の目的は、生産性の高い嵩高紙の製造方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、開孔パタ
ーンネットを備えたパターン付与工程によるパターン付
けを、嵩高紙製造プロセスにおける特定の段階において
特定の熱量を付与して行うことにより、上記目的が達成
され得ることを知見した。
【0007】本発明は、吸引部に沿って周回する開孔パ
ターンネットを備えたパターン付与工程に、水分率が5
0〜85重量%の繊維シートを移送させ、該繊維シート
を上記開孔パターンネット上に保持した状態で吸引する
と共に、該吸引と同時に又は該吸引の前後に熱量付与部
によって該繊維シートに5kcal/kg以上の熱量を
水蒸気の吹き付けにより付与して、該繊維シートに該開
孔パターンネットに対応するパターン付けをし、次いで
乾燥工程において乾燥させることによりパターン付けさ
れた嵩高紙を得ることを特徴とする嵩高紙の製造方法を
提供することにより上記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の嵩高紙の製造方法
の好ましい実施形態を、図面を参照して詳細に説明す
る。図1に示す装置(抄紙機)1は、吸引ドラム34、
水蒸気吹き付けノズルN及び該吸引ドラム34の周面の
一部に沿って周回する開孔パターンネット31を備えた
パターン付与工程を、紙層形成工程と乾燥工程との間に
設置した嵩高紙製造装置であり、該装置1は、原料供給
部10、紙層形成部20、パターン付与部30、乾燥部
40及び巻取部50から構成されている。
【0009】上記パターン付与部30は、吸引ドラム3
4、水蒸気吹き付けノズルN及び該吸引ドラム34の周
面の一部に沿って周回する開孔パターンネット31を備
えている。上記吸引ドラム34内には吸引ボックス37
が備えられている。図1に示すように該吸引ボックス3
7は、上記開孔パターンネット31が吸引ドラム34の
周面に沿って走行する部分の内部に配置されており、こ
れにより該開孔パターンネット31を介して、その外側
から内側に向けてエアの吸引が可能になされている。上
記開孔パターンネット31の周回面の外方には、上記吸
引ボックス37に相対向して水蒸気吹き付けノズルNが
配されており、繊維シート2の幅方向全域に亘って水蒸
気が吹き付けられるようになされている。また、上記パ
ターン付与部30には、エアーノズル38および弱吸引
ボックス39が備えられており、これらによって上記開
孔パターンネット31に貼り付いた繊維シート2が搬送
ピックアップベルト23へ再転送されることを容易にし
ている。
【0010】上記パターン付与部30において、水蒸気
吹き付けノズルNは、所定温度で且つ所定流速の水蒸気
が上記繊維シート2に吹き付けられるようになされてい
る。上述の通り、該水蒸気吹き付けノズルNは、上記吸
引ボックス37と相対向するように配されているので、
本実施形態においては、上記繊維シート2への水蒸気の
吹き付けによる熱量付与と該繊維シート2の吸引とが同
時に行われる。
【0011】ウェット状態の繊維シート2を吸引により
パターン付けするためには、上記開孔パターンネット3
1、吸引ボックス34及び水蒸気吹き付けノズルNを備
えたパターン付与工程を用いることが重要である。該パ
ターン付与工程は、上記装置1における紙層形成工程と
乾燥工程との間であればどの位置に設置してもよい。
【0012】上記開孔パターンネット31は開孔パター
ン構造体32及び搬送用補強ベルト33から構成されて
いる。開孔パターン構造体32は、熱可塑性樹脂の溶融
押し出し成形法によって作製されたプラスチックネット
であり、その全面に亘って円形状の開孔部が多数形成さ
れており、網目状パターンを形成している。また、この
開孔パターン構造体32は、搬送用補強ベルト33と縫
製加工により一体化されている。
【0013】図2(a)及び(b)に示す開孔パターン
構造体32における開孔部35は、好ましくは1つの面
積が3〜25mm2 である。該面積が3mm2 以上であ
れば上記開孔部35中への繊維の偏向が十分となり、得
られる嵩高紙内に良好な低密度突起(後述する低繊維密
度の領域に相当する)を形成することができる。また、
25mm2 以下とすれば、吸引による繊維の脱落を効果
的に防止でき、嵩高紙に穴が開くことが防止され、さら
に該嵩高紙内に形成される網目状の高密度領域(後述す
る高繊維密度の領域に相当する)を十分に確保でき、十
分な強度を有する嵩高紙が効率的に得られる。
【0014】上記開孔部35の面積は、上記開孔パター
ン構造体32における開孔部面積率と関係しており、上
記開孔部35の個々の面積を好ましくは上述の範囲とす
ると共に該開孔部35の開孔部面積率を、嵩高紙の吸収
容量、風合い及び強度の向上の点から18〜96%とす
ることが好ましい。尚、本明細書にいう開孔部面積率と
は、上記開孔パターン構造体32において上記開孔部3
5が形成されている領域に対して測定された値をいい、
例えば上記開孔部35が形成されていない上記開孔パタ
ーン構造体32の左右両側部は上記開孔部面積率の測定
対象領域から除外される。
【0015】上記開孔部35の面積は、上記開孔パター
ン構造体32において該開孔部35を形成する(取り囲
む)ネット構成材36〔図2(a)及び(b)参照〕の
幅とも関係しており、上記開孔部35の個々の面積を好
ましくは上述の範囲とすると共に上記構成材36の平面
方向(即ち、上記開孔パターン構造体32を平面視した
場合)の最小幅を、嵩高紙の強度または風合いの向上の
点から0.1〜5mmとすることが好ましい。尚、本明
細書にいう上記構成材の最小幅とは、該構成材の幅が一
定でない場合には、該構成材を平面視したときの最狭部
の幅をいう。
【0016】また、上記開孔パターン構造体32の厚み
T〔図2(b)参照〕、は0.3〜1.5mmであるこ
とが好ましく、0.4〜1.0mmであることが更に好
ましい。上記厚みが0.3mm以上であれば上記開孔部
35中への繊維の偏向を十分にでき、得られる嵩高紙内
に良好な低密度突起を形成させることが容易となる。ま
た、1.5mm以下であれば嵩高紙に穴が開くことを効
果的に防止できる。
【0017】上記開孔パターン構造体32は抄紙安定性
(上記開孔パターンネット31に密着した上記繊維シー
ト2の剥離しやすさ)の面から撥水性であることが好ま
しい。更に好ましくは、上記開孔パターン構造体32
は、水に対する接触角が60°以上、特に75°以上の
撥水性を有していることが好ましい。上記接触角は、協
和界面科学社製のCONTACT ANGLEMETER CA-D を用い、温
度25℃において、開孔パターン構造体の小片サンプル
板(76mm×26mm)に水10マイクロリットルを
シリンジにて滴下後、すばやく測定して得られたもので
ある。
【0018】上記開孔パターン構造体32と一体化させ
て用いられる搬送用補強ベルト33は、多数の開孔部3
3’が形成されたものであり、開孔パターンネット31
の強度を高めるために用いられるものである。この目的
のために、搬送用補強ベルト33の長手方向(周回方
向)の引張強度は、抄紙機や加工機における開孔パター
ンネットの安定走行の点で、好ましくは20kg/cm
以上であり、更に好ましくは40kg/cm以上であ
る。上記引張強度は、引張強度試験機を用いた破断強度
の測定から求められ、その条件は試料片の幅10mm、
チャック間距離100mm、引張速度60mm/分であ
る。また、搬送用補強ベルト33は、その1つの開孔部
33’の面積が、上記開孔パターン構造体32の開孔部
35中への繊維の偏向を発現させるのに十分な通過風量
及び搬送用ベルトとしての十分な強度を確保する点で、
好ましくは0.01〜1mm2 となっている。また、上
記搬送用補強ベルト33は、その開孔部面積率が、上記
開孔パターン構造体32の開孔部35中への繊維の偏向
を発現させるのに十分な通過風量が得られ、また、搬送
用ベルトとしての十分な強度が得られる観点から、好ま
しくは10〜70%であり、15〜50%が更に好まし
い。更に、上記搬送用補強ベルト33は、その構成材3
3”の平面方向の最小幅が0.05〜1mm、特に0.
10〜0.30mmとされていることが好ましい。上記
搬送用補強ベルト33としては、通常の抄紙・加工用の
搬送ベルトとして用いられている、線状体の織物からな
るメッシュベルトものと同様のものが使用される。
【0019】本実施形態においては、上記開孔パターン
構造体32と上記搬送用補強ベルト33との一体化が上
述の通り縫製加工によって行われるが、この他に熱融着
加工、感光性樹脂を用いて開孔パターン構造体32を形
成する方法によっても一体化が行われる。
【0020】図1に示す装置1を用いた嵩高紙の製造方
法について更に説明すると、まず、繊維懸濁液を上記抄
紙原料供給ヘッド11から上記紙層形成ベルト21上に
供給し、該紙層形成ベルト21上に繊維を堆積させて、
ウエット状態の繊維シート(紙層)2を形成する。
【0021】次いで、上記繊維シート2中に含まれてい
る水分を吸引ボックス22により脱水して、下流の工程
である上記パターン付与工程に移送される前の該繊維シ
ート2の水分率を所定の値とする。該水分率は、該パタ
ーン付与工程において該繊維シート2に十分なパターン
付けを可能とするために、該繊維シート2の重量(即
ち、湿潤状態の重量)の50〜85重量%とし、好まし
くは65〜75重量%とする。水分率をこの範囲にする
ことで、吸引による繊維配向が効果的に行なわれ、また
熱量付与による水分の温度上昇効果が十分なものとな
る。
【0022】所定の水分率に調整された上記繊維シート
2は、上記紙層形成ベルト21から分離すると共に上記
開孔パターンネット31における開孔パターン構造体3
2上へと移送される。周回する上記開孔パターンネット
31の内周に設置された吸引ドラム34においては、該
開孔パターンネット31を介して、その外部から内部に
向けて上記吸引ボックス37によりエアが吸引されてい
る。従って、上記繊維シート2のうち、上記開孔パター
ン構造体32中の開孔部35上に位置している領域(こ
の領域を「領域A」という)は、図3に示すように、上
記吸引によって、上記開孔部35内に食い込み、上記吸
引ボックス37の内部に向けて厚みを増した凸状の形状
となる。また、領域Aは、吸引前に比して、構成繊維の
繊維密度が低くなった低繊維密度の領域となる。この場
合、上記開孔パターン構造体32の下部には、該開孔パ
ターン構造体32よりも目の細かい搬送用補強ベルト3
3が配設されているので、領域Aにおける厚みの急激な
増加(急激な低密度化)は該搬送用補強ベルト33によ
って規制され、領域Aに大きな穴が開いたり、或いは上
記繊維シート2が破れるようなことはない。
【0023】一方、上記繊維シート2のうち、上記開孔
パターン構造体32の構成材36上に位置している部分
及びその近傍(この領域を「領域B」という)は、上記
吸引によって上記構成材36に押し付けられて圧縮され
るので、吸引前に比して、その厚みが若干小さくなると
共にその繊維密度が若干大きくなる。即ち、領域Bは、
領域Aに対して相対的に高繊維密度の領域となる。斯か
る高繊維密度の領域は、得られる嵩高紙における上記低
繊維密度の領域に起因する引張強度の低下傾向を抑制す
る作用を有する。特に、上述の通り、上記開孔パターン
構造体32は連続した網目状パターンから形成されてい
るので、上記高繊維密度の領域も連続した網目状パター
ンとなり、得られる嵩高紙の引張強度が一層向上する。
【0024】上記繊維シート2には、上記吸引と共に水
蒸気吹き付けノズルNによって水蒸気が吹き付けられ、
該繊維シート2に5kcal/kg以上の熱量が付与さ
れる。これによって該繊維シート2中の水の温度が上昇
し、乾燥されるまでの時間が短くなることで上記の領域
A及び領域Bの保形性が高まると共に水蒸気の吹き付け
圧によって領域A及び領域Bが形成され易くなり、該繊
維シート2へのパターン付けが一層明瞭なものとなる。
上記繊維シート2へ付与される熱量が5kcal/kg
に満たないと、該繊維シート2に含まれる水の温度上昇
が十分でなく、該繊維シート2へのパターン付けが十分
になされない。上記繊維シート2へ付与される熱量の好
ましい範囲は10〜70kcal/kgである。本明細
書において、上記熱量は、熱量が付与される直前におけ
る含水状態の該繊維シート1kgに対して付与された熱
量を示す。熱量の算出は、パルプの比熱を0.4cal
/g、水の比熱を1.0cal/gとし、熱量付与部通
過前、通過後の繊維シート2の温度差および熱量付与部
通過前の水分率に基づき算出される。即ち、熱量付与部
通過前の繊維シート2の水分率をx(重量%)、熱量付
与部通過前後の温度差をt(℃)とすると、該繊維シー
ト2に対して付与された熱量Q(kcal/kg)は、
下記式で表わされる。 Q={0.4(1−x/100)+x/100}×t
【0025】上記繊維シート2に吹き付けられる水蒸気
の温度および流速は、該繊維シート2に付与される熱量
が上述した値以上となる限りにおいて特に制限されない
が、一般的な範囲として、ノズルから出た直後の水蒸気
の温度が100℃以上であることが好ましく、流速は2
m/sec以上、特に5m/sec以上であることが好
ましい。水蒸気ノズル噴出口と繊維シート2の距離は、
短いほど通過流速が大きく付与される熱量も多くなる
が、20〜200mmが好適である。
【0026】このようにして、上記開孔パターンネット
31が上記吸引ドラム34の周面の一部に沿って走行す
る間に、上記繊維シート2には、上記開孔パターン構造
体32の網目状パターンに対応するパターン付けが行わ
れる。
【0027】尚、上記パターン付与工程における上記吸
引ボックス37の吸引力は、上記繊維シート2の坪量や
水分率等にもよるが、一般的な範囲としては、−10〜
−100kPaであることが好ましく、−25〜−70
kPaであることが更に好ましい。
【0028】上記パターン付与工程において所定のパタ
ーン付けがされた上記繊維シート2は、次いで乾燥工程
としてのドラム状スルー・エアー・ドライヤー41内に
導入され、熱風中を通過することにより乾燥される。こ
の際、通常の抄紙プロセスで一般に行われている圧密化
工程は、嵩高紙の嵩高性が損なわれないようにするため
行われない。
【0029】上記ドライヤー41がほぼ一回転する間に
上記繊維シートは乾燥されて最終製品である嵩高紙3が
得られる。
【0030】以上の通り、本発明によれば、吸引部、熱
量付与部および開孔パターンネットを備えたパターン付
与工程を乾燥工程の前に設置し、上記吸引部付近での熱
量付与により、パターン成形性がより優れ、嵩高性、吸
収性に富んだ嵩高紙が得られる。また、図1に示す装置
及びそれを用いた製造方法により、(1)〜(4)の利
点もある。 (1)上記開孔パターンネット31は、吸引ドラム34
の周面の一部に沿って周回するのみなのでそれ程長いネ
ットを製造する必要がない。(2)上記開孔パターンネ
ット31を取り替えるだけの簡単な操作で、上記繊維シ
ート2に付与されるパターン形状の変更が容易にでき
る。(3)上記開孔パターンネット31を乾燥工程内に
導かないので、長時間連続使用しても劣化しにくく、そ
の耐用年数が長くなる。(4)上記パターン付与部30
全体を移動させて上記開孔パターンネット31を繊維シ
ート2の走行パスから外すことで、通常抄紙の生産も容
易にでき、通常抄紙の生産との切り替えが簡単である。
【0031】このようにして得られた嵩高紙の断面の構
造を模式的に図4に示す。図4に示すように、上述の方
法で得られた嵩高紙3には、低繊維密度の領域Aと高繊
維密度の領域Bとが存在している。該領域Aは、上記開
孔パターン構造体32における開孔部35に対応して形
成されたものであり、厚みが相対的に大きくなってい
る。一方、該領域Bは上記開孔パターン構造体32にお
ける開孔部35を取り囲む構成材36に対応して形成さ
れたものであり、厚みが相対的に小さくなっている。そ
の結果、上記嵩高紙3は凹凸形状の構造を有し極めて嵩
高となり、厚みが大きくなる。従って、吸収性が高く、
柔らかさに優れたものとなる。また、強度の高い上記領
域Bが連続した網目状パターンとなっているので、上記
嵩高紙3は適度な強度も有する。
【0032】上記嵩高紙3を構成する繊維としては繊維
長10mm以下、特に0.5〜5mmの短繊維が好まし
く用いられる。斯かる短繊維としては、例えば針葉樹や
広葉樹の化学パルプ、半化学パルプ及び機械パルプ等の
木材パルプ、これら木材パルプを化学処理したマーセル
化パルプ及び架橋パルプ、麻や綿等の非木材系繊維並び
にレーヨン繊維等の再生繊維のようなセルロース系繊
維;並びにポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポ
リエステル繊維及びポリアミド繊維のような合成繊維等
が挙げられる。これらの繊維のうち、製品のコスト、強
度、抄紙適性等の観点から、木材パルプ、非木材パル
プ、レーヨン繊維等のセルロース系繊維を用いることが
好ましい。とりわけ、製品コストの観点から、木材パル
プが一層好ましい。これらの短繊維は、上記嵩高紙3を
構成する繊維全体に対して50〜100重量%用いられ
ることが好ましく、70〜100重量%用いられること
が更に好ましい。
【0033】上記嵩高紙3をクッキングペーパー、ペー
パータオル、ティッシュ等の吸収性基材や洗浄剤等を含
浸させて用いる清掃用シートとして用いる場合には、繊
維全体に対して上記セルロース系繊維を50〜100重
量%含有させることが好ましい。また、これに加えて、
湿潤強度を発現させるためにポリアミドアミン・エピク
ロルヒドリン樹脂等の湿潤紙力増強剤を添加することも
好ましい。かかる湿潤紙力増強剤は、嵩高紙全量に対し
て一般に0.2〜2.0重量%添加されることが好まし
い。また、より高い湿潤強度を発現させるために、上述
のポリアミドアミン・エピクロルヒドリン樹脂にカルボ
キシメチルセルロース等のアニオン系ポリマーや両性ポ
リアクリルアミド等の両性ポリマーを適量混合した湿潤
紙力増強剤を用いることも好ましい。
【0034】本発明においては、上述の実施形態におけ
る水蒸気吹き付けノズルNを、繊維シート2の搬送方向
に対して、吸引ボックス37よりも上流側あるいは下流
側に設置して、該吸引ボックス37による吸引の前ある
いは後に該繊維シート2に熱量を付与してもよい。ま
た、上述の実施形態で用いられた、開孔パターン構造体
と搬送用補強ベルトとを一体化した開孔パターンネット
に代えて、一枚のワイヤーメッシュベルトのみからなる
開孔パターンネットを用いてもよい。また、上述の実施
形態では、抄紙機のライン内で形成されたウエット状態
の繊維シートにパターン付けする場合(インラインでの
パターン付け)を例にとり説明したが、これに代えて、
一旦通常抄紙を行い該通常抄紙により得られた紙を、再
湿潤させて上記水分率の繊維シートとなし、次いで熱量
付与部を備え且つ開孔パターンネットが吸引部に沿って
周回するようになされている装置を用いて該繊維シート
にパターン付け(オフラインでのパターン付け)をして
もよい。また、上記嵩高紙の製造方法に関して特に詳述
しなかった点については、従来公知の抄紙方法に関する
説明が適宜適用される。
【0035】また、本発明によれば下記のものも併せて
提供される。乾燥工程の前に設置され、且つ吸引部、熱
量付与部および該吸引部に沿って周回する開孔パターン
ネットを備えたパターン付与部を具備することを特徴と
する嵩高紙製造装置。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明の有効性を例証す
る。
【0037】〔実施例1〕針葉樹晒クラフトパルプ(N
BKP、重量平均繊維長:2.35mm)60重量%お
よび広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、重量平均繊維
長:0.74mm)40重量%からなる混合パルプ原料
をリファイナーにてカナディアン・スタンダード・フリ
ーネス(CSF)640mlにまで叩解した。このパル
プ原料を2重量%に分散したスラリーに、湿潤紙力増強
剤としてのポリアミドアミン・エピクロルヒドリン樹脂
WS−570(日本PMC社製)を0.6重量%(対パ
ルプ重量%)、乾燥紙力増強剤および上記ポリアミドア
ミン・エピクロルヒドリン樹脂の歩留まり向上剤として
のカルボキシメチルセルロース(WS−A、第一工業製
薬)をそれぞれ0.25重量%(対パルプ重量%)添加
して抄紙原料とした。調製された抄紙原料を用いて、図
1に示す抄紙機を用いて嵩高紙を製造した。尚、図1に
おける紙層形成ベルト21として、縦90メッシュ/イ
ンチ×横85メッシュ/インチのポリエステル製1,4
−サテン織りベルトを使用した。
【0038】図1に示す抄紙機の抄紙原料供給ヘッド1
1より上記抄紙原料を0.1重量%に希釈して紙層形成
ベルト21上へ供給し、吸引ボックス22で吸引脱水し
て水分率75重量%の繊維シート2を形成した。次いで
繊維シート2を、吸引ドラム34の周面の一部に沿って
周回する開孔パターンネット31へ移送し、該吸引ドラ
ム34に備えられた吸引ボックス37により−46.5
kPaで吸引すると共に該吸引ボックス37に相対向す
るように該開孔パターンネット31の外周に配された水
蒸気吹き付けノズルNから繊維シートに水蒸気を吹き付
けて、所定のパターンを付与した。この際に繊維シート
に付与された熱量は14.45kcal/kgであっ
た。上記開孔パターンネット31としては、図2(a)
及び(b)に示される円形の開孔部形状を有し、1つの
開孔部面積7.1mm2 、開孔部面積率65.3%、開
孔部を形成する構成材の幅0.7mm、厚み0.71m
mであり、溶融押し出し成型法によって作製されたポリ
プロピレン製樹脂ネット32と、1つの開孔部面積0.
023mm2 、開孔面積率18.8%、長手方向の引張
強度67.7kg/cmの搬送用補強ベルト(日本フィ
ルコン社製、OS−80)33とを縫製加工にて一体化
したものを用いた。このポリプロピレン製樹脂の水に対
する接触角は92°であり、該樹脂ネット32からの繊
維シート2の剥離が良好なようになされている。尚、嵩
高紙を製造する際の抄紙速度は150m/minであっ
た。
【0039】パターン付与された繊維シート2は、弱吸
引ボックス39の弱い吸引により搬送ピックアップベル
ト23へ転送されてドライヤー41へ導入される。該ド
ライヤー41内で繊維シート2を250℃の熱風を通過
させて乾燥し、坪量22g/m2 の嵩高紙3を得た。
【0040】〔実施例2〕水蒸気の流量を調節して繊維
シートに8.50kcal/kgの熱量を付与する以外
は実施例1と同様の操作で坪量22g/m2 の嵩高紙を
製造した。
【0041】〔実施例3〕水蒸気の流量を調節して繊維
シートに29.75kcal/kgの熱量を付与し、且
つ開孔パターンネット31として図5(a)及び(b)
に示すような正方形の開孔部形状を有し、且つウレタン
樹脂コーティングされた感光性樹脂(PVA及びテトラ
ゾニウム塩)よりなる開孔パターン構造体32を、搬送
用補強ベルト(日本フィルコン社製、OS−80)33
上に形成したものを用いる以外は実施例1と同様の操作
で坪量22g/m2 の嵩高紙を製造した。
【0042】〔実施例4〕水蒸気の流量を調節して繊維
シートに32.30kcal/kgの熱量を付与し、且
つ開孔パターンネット31として一枚のワイヤーメッシ
ュベルトのみを用い、吸引ボックス37により−33k
Paで吸引する以外は実施例1と同様の操作で坪量22
g/m2 の嵩高紙を製造した。上記ワイヤーメッシュベ
ルトは、樹脂製の線状体を織って形成されたネットであ
り(本実施例においては平織ネット)、その全面に亘っ
て正方形の開孔部35が多数形成されており、網目状パ
ターンを形成している。つまり、一枚で実施例1におけ
る開孔パターン構造体32及び搬送用補強ベルト33の
機能を果している。
【0043】
【0044】〔比較例1〜3〕実施例1、3及び4にお
いて、水蒸気による熱量付与をそれぞれ行わない以外
は、実施例1、3及び4と同様の操作で坪量22g/m
2 の紙をそれぞれ製造した。
【0045】上記実施例及び比較例の製造条件を表1に
まとめて示す。また、上記実施例の嵩高紙及び比較例の
紙について、厚み、強度および吸収性を調べるために、
平均乾燥厚み(3g/cm2 荷重下、23g/cm2
重下)、平均湿潤厚み(3g/cm2 荷重下、23g/
cm2 荷重下)、乾燥引張強度(MD、CD)、湿潤引
張強度(MD、CD)、単位面積あたりの飽和吸水量を
以下の方法にて測定した。その結果を表2に示す。
【0046】<平均乾燥厚み>オザキ製作所社製の厚み
計(R5−C)を用いて、5cm×5cmの底面を有す
る75gのアクリル板を一枚の嵩高紙の上に置いて3g
/cm2 荷重下の乾燥平均厚みを測定した。また、上記
アクリル板の上に更に500gのおもりを載せて23g
/cm2 荷重下の平均乾燥厚みを測定した。
【0047】<平均湿潤厚み>嵩高紙を7cm×7cm
に裁断して大量の水に5秒間浸した後、10秒間水を切
ってから平均乾燥厚みの場合と同様にして平均湿潤厚み
を測定した。
【0048】<乾燥引張強度>嵩高紙を幅25mm、長
さ100mmの短冊状に裁断した後、速やかに万能圧縮
引張試験機(オリエンティック社製、RTM−25)を
用いて、引張速度300mm/min、試験片つかみ間
隔50mmの条件で破断時の強度を測定した。なお、表
2中、MDは抄紙機の流れ方向の強度を示し、CDはそ
れに直交する方向の強度を示す。
【0049】<湿潤引張強度>嵩高紙を幅25mm、長
さ100mmの短冊状に裁断し、大量の水に5秒間浸し
た後、10秒間水を切ってから、乾燥引張強度と同様の
方法で破断時の強度を測定した。
【0050】<飽和吸水量>嵩高紙を7cm×7cmに
裁断して大量の水に20秒間浸した後、30秒間水を切
ってから、嵩高紙に吸収された水の重量(g/49cm
2 )を天秤にて測定した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】表1及び表2に示す結果から明らかなよう
に、繊維シートに特定の熱量を付与し、且つ吸引するこ
とにより得られた嵩高紙(実施例1〜)は、比較例の
紙に比べて厚みが大きく、吸収性が高く、かつ適度な強
度を有していることが分かる。
【0054】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明の嵩高紙の
製造方法によれば、吸引部付近での熱量付与により、パ
ターン成形性が向上し、嵩高性および吸収性に富んだ嵩
高紙が得られる。また、厚みが大きく、吸収性が高く、
柔らかさに優れ、かつ適度な強度を有する嵩高紙が得ら
れる。また、上記開孔パターンネットが吸引部に沿って
周回するのみなのでそれ程長いネットを製造する必要が
ない。また、本発明の嵩高紙の製造方法においては、上
記開孔パターンネットを取り替えるだけの簡単な操作
で、パターン形状の変更が容易にできる。また、上記開
孔パターンネット31を乾燥工程内に導かないので、長
時間連続使用しても劣化しにくく、その耐用年数が長く
なる。更に、パターン付与工程を移動させて繊維シート
の走行パスから外すだけで、通常抄紙の生産も容易にで
き、通常抄紙の生産との切り替えが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の嵩高紙の製造方法の第1の実施形態
に用いられる装置を示す模式図である。
【図2】 図2(a)は、開孔パターンネットの要部を
拡大して示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)
におけるI−I線断面図である。
【図3】 吸引ドラムにおける繊維シートの吸引の様子
を示す要部拡大図である。
【図4】 本発明の嵩高紙の製造方法によって得られた
嵩高紙の断面の構造を示す模式図である。
【図5】 図5(a)は、第1の実施形態に用いられる
開孔パターンネットの他の例を示す平面図〔図2(a)
相当図〕であり、図5(b)は、図5(a)のI−I線
断面図〔図2(b)相当図〕である。
【符号の説明】 1 嵩高紙製造装置 2 繊維シート 3 嵩高紙 10 原料供給部 20 紙層形成部 30 パターン付与部 31 開孔パターンネット 32 開孔パターン構造体 33 搬送用補強ベルト 34 吸引ドラム 35 開孔部 36 構成材 37 吸引ボックス 40 乾燥部 41 ドラム状スルー・エアー・ドライヤー 50 巻取部 A 低繊維密度の領域 B 高繊維密度の領域 N 水蒸気吹き付けノズル
フロントページの続き (72)発明者 小山 貴夫 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 昭53−24405(JP,A) 特開 昭53−130312(JP,A) 特開2000−80600(JP,A) 特公 昭49−20246(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21F 1/00 - 13/12 D21H 27/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引部に沿って周回する開孔パターンネ
    ットを備えたパターン付与工程に、水分率が50〜85
    重量%の繊維シートを移送させ、該繊維シートを上記開
    孔パターンネット上に保持した状態で吸引すると共に、
    該吸引と同時に又は該吸引の前後に熱量付与部によって
    該繊維シートに5kcal/kg以上の熱量を水蒸気の
    吹き付けにより付与して、該繊維シートに該開孔パター
    ンネットに対応するパターン付けをし、次いで乾燥工程
    において乾燥させることによりパターン付けされた嵩高
    紙を得ることを特徴とする嵩高紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記パターン付与工程が、抄紙機の紙層
    形成工程と乾燥工程との間に設置されている、請求項1
    記載の嵩高紙の製造方法。
  3. 【請求項3】 パターン付けされた上記繊維シートを、
    熱風中を通過させて圧密化することなく乾燥させる、請
    求項1又は2に記載の嵩高紙の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記繊維シートを上記開孔パターンネッ
    ト上に保持した状態で吸引するときの吸引力が−10〜
    −100kPaである請求項1〜3の何れかに記載の嵩
    高紙の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記開孔パターンネットとして、上記繊
    維シートが移送される開孔パターン構造体と、該開孔パ
    ターン構造体と一体化された搬送用補強ベルトから構成
    されているものを用い、 上記開孔パターン構造体は、1つの開孔部面積が3〜2
    5mm 2 、開孔部面積率が18〜96%、パターンを形
    成する構成材の平面方向の最小幅が0.1〜5mm、厚
    みが0.3〜1.5mmであり、 上記搬送用補強ベルトは、1つの開孔部面積が0.01
    〜10mm 2 、開孔部面積率が10〜70%、長手方向
    の引張強度が20kg/cm以上である請求項1〜4の
    何れかに記載の嵩高紙の製造方法。
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