JP3460992B2 - ルーバー - Google Patents

ルーバー

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JP3460992B2
JP3460992B2 JP2001201666A JP2001201666A JP3460992B2 JP 3460992 B2 JP3460992 B2 JP 3460992B2 JP 2001201666 A JP2001201666 A JP 2001201666A JP 2001201666 A JP2001201666 A JP 2001201666A JP 3460992 B2 JP3460992 B2 JP 3460992B2
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徹二 宮崎
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株式会社山善
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物のドア−
や、各種家具の扉、さらには壁面等を、透視を規制した
状態で空気の流通を可能にするために用いられるルーバ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すようなルーバー100
が知られている。なお、図7の(イ)はルーバー100
の分解斜視図であり、(ロ)は同組立て斜視図である。
この図に示すように、従来のルーバー100は、幅方向
一対の縦枠102および各縦枠102の端部間に架設さ
れた上下方向一対の横枠103からなる枠体101と、
この枠体101の縦枠102間に架設された複数枚の羽
根板104とからなる基本構成を有している。
【0003】横枠103の各端面にはそれぞれほぞ10
5が設けられている一方、各縦枠102の上下端部の対
向面にはそれぞれほぞ孔106が凹設され、各ほぞ10
5を対応したほぞ孔106に圧入することにより、図7
の(ロ)に示すように、枠体101が形成されるように
なっている。
【0004】また、縦枠102の対向面には、互いに対
向した位置に複数個の羽根板止め孔107が凹設されて
いる。これらの羽根板止め孔107は、羽根板104の
端面形状に対応して長孔状に形状設定されているととも
に、縦枠102の延びる方向に対して所定の角度で傾斜
し、かつ、隣設された一方の上端部と他方の下端部とが
離間状態で互いに重なり合うようになっている。
【0005】したがって、各羽根板止め孔107に羽根
板104を順次嵌め込んでいくとともに、同時に横枠1
03を縦枠102に装着することにより、図7の(ロ)
に示すようにルーバー100が完成する。このようにし
て得られたルーバー100は、各羽根板104の一部が
互いに重なり合った状態になっているため、枠体101
内に目隠しが形成された状態になっているとともに、羽
根板104の重なり合った部分には斜め方向に延びる隙
間が形成された状態になっているため、ルーバー100
を介した空気の流通を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のルーバー100にあっては、一対の縦枠102
の対向面に多くのルーバー止め孔107を設けなければ
ならず、この作業は熟練を要する困難な作業であるばか
りか、たとえ熟練者であっても非常に面倒で手間が掛る
ため、製造効率が低くて製造コストが嵩むという問題点
を有している。
【0007】このような状況に鑑み、表面に複数の羽根
板104を模して波形を形成した一枚板からなるルーバ
ー調の部材を枠体101内に嵌め込むものが出回ってい
る。これだと縦枠102の側面に一々羽根板止め孔10
7を穿設する必要がないため製造コストの大幅な低減化
を実現することができる。しかしながら、このようなル
ーバー調の部材は、単にデザイン的な面で本物のルーバ
ーを真似たものであり、外観視は本物と変わりがない
が、空気の流通がないためルーバー100の本来の機能
を確保することができないという決定的な不都合が存在
する。
【0008】本発明は、上記のような状況に鑑みなされ
たものであり、確実な空気の流通を確保し得るようにし
つつ従来に比べて格段に低コストで製造することができ
るルーバーを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
互いに対向配置された一対の縦枠間に複数枚の羽根板が
並設されてなるルーバーであって、上記一対の縦枠の対
向面には羽根板の各端部を嵌め込む長手方向に延びた嵌
挿溝がそれぞれ設けられ、上記各羽根板は、各端縁部を
一対の嵌挿溝に順次嵌め込んでいくことにより、空気流
通用隙間を形成すべく、先に嵌め込まれた羽根板の後縁
部の一部に対してつぎに嵌め込まれる羽根板の前縁部が
乗り上げ、先に嵌め込まれた羽根板の後縁部に対してつ
ぎに嵌め込まれ羽根板の前縁部が離間状態で互いに重
なり合うように形状設定されていることを特徴とするも
のである。
【0010】この発明において、縦枠とは縦方向に延び
た枠のことであり、垂直方向に延びるものであるとは限
らず、斜めに延びていてもよいし水平に延びるものであ
ってもよい。そして、この発明によれば、一対の縦枠の
各対向面に形成された嵌挿溝に羽根板を順次嵌め込んで
いくことにより、各羽根板は、それぞれの縁部を離間状
態で互いに重なり合わせた状態で並設されるため、ルー
バーが組み付けられた状態で、隣設した羽根板間には所
定の隙間が形成され、この隙間を介して空気の流通を確
保することができる。
【0011】しかも、従来のように一対の縦枠の対向面
に羽根板の端部を嵌め込んで止めるための羽根板止め孔
を設ける必要がなくなり、ルーバーの組み付け作業が格
段に簡素化されるため、従来に比べて大幅な製造コスト
の低減化を実現することができる。
【0012】
【0013】その上、一対の嵌挿溝に先に嵌め込まれた
羽根板の後縁部の一部に対してつぎに嵌め込まれる羽根
板の前縁部を乗り上げさせるという簡単な組み付け操作
で、先に装着された羽根板と後に装着された羽根板との
間に空気流通用隙間が形成された状態で正面視では両者
が互いに重なり合った状態になる。
【0014】請求項記載の発明は、請求項1載の発
明において、上記嵌挿溝は、羽根板が摺接状態で嵌挿さ
れる溝幅寸法を有し、上記羽根板は、長さ寸法が一対の
縦枠間の寸法と略同一に設定された羽根板本体と、この
羽根板本体の各端縁部であって一方の側縁部から互いに
反対方向に突設された一対の突設片とからなり、各突設
片は、羽根板本体から突出した軸板片と、この軸板片の
一方の側縁から羽根板本体の縦方向の外方に向けて突設
された一対のアンカー板片とを備えて構成され、一対の
アンカー板片間の内寸法は、羽根板本体の長さ寸法より
短く寸法設定されていることを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、縦枠を対向配置した状
態でそれぞれの嵌挿溝に突設片を嵌め込んでいくことに
より、羽根板本体が一対の縦枠の対向面間に位置した状
態で羽根板が縦枠に装着される。
【0016】そして、先に縦枠間に装着された羽根板の
嵌挿溝内におけるアンカー板片に、後から装着された羽
根板の羽根板本体を乗り上げさせることによって、後の
羽根板本体は、嵌挿溝に摺接状態で嵌め込まれている軸
板片が弾性変形することにより斜めになって先の羽根板
本体の上に離間状態で重なることになる。したがって、
複数の羽根板を上記のように操作しながら縦枠間に順次
装着していくことにより、後の羽根板本体は、先の羽根
板本体に対して上記乗り上げで斜めになりつつ所定間隔
の隙間を形成しながら順次重なっていくため、所定枚数
の羽根板の装着が完了することにより、枠体内には各羽
根板本体が互いに離間しながら、枠体の正面からは目隠
し状態で複数枚の羽根板が枠体内に装着された状態にな
る。
【0017】このように、羽根板を、羽根板本体と、こ
の羽根板本体の各端縁部から互いに反対方向に突設され
た一対の突設片とから構成し、しかも各突設片を、羽根
板本体から突出した軸板片と、この軸板片の一方の側縁
から外方に向けて突設されたアンカー板片とから構成す
ることにより、羽根板は、切断処理のみによって形成す
ることが可能な簡単な形状でありながらルーバー本来の
機能を発揮し得るものになる。
【0018】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、上記突設片は、軸板片からアンカー板片と
反対方向に突設された調整板片を有し、この調整板片
は、上記軸板片およびアンカー板片とを合わせた縦寸法
が上記羽根板本体の縦寸法より短くなるように寸法設定
されていることを特徴とするものである。
【0019】この発明によれば、各羽根板が対向した縦
枠間に装着された状態で、隣接した一の羽根板のアンカ
ー板片が他の羽根板の調整板片に当止した状態にするこ
とができるため、この当止によって羽根板の縦枠への装
着ピッチを容易に確保することができる。しかも、調整
板片、軸板片およびアンカー板片を合わせた長さ寸法
が、羽根板本体より短く寸法設定されているため、各羽
根板が上記の当止状態で縦枠間に装着された状態で、隣
設された羽根板本体間で必ず重なり合う部分を形成する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るルーバーの
一実施形態を示す分解斜視図である。また、図2および
図3はその組立て斜視図であり、図2は表面側から見た
図、図3は背面側から見た図である。また、図4は、図
2のA−A線断面図である。これらの図に示すように、
ルーバー10は、矩形状の枠体20と、この枠体20に
装着される複数枚の羽根板50とからなる基本構成を有
している。本実施形態においては、枠体20および羽根
板50は、いずれも木材、合板または集成材によって形
成されている。
【0021】上記枠体20は、幅方向一対の縦枠30
と、これら一対の縦枠30の上下の端部間に架設される
一対の横枠40とを備えて構成されている。上記羽根板
50は、上下端部に横枠40が装着された状態の一対の
縦枠30間に複数枚が並設状態で架設されている。
【0022】上記各縦枠30は、互いの対向面にそれぞ
れ凹設された、羽根板50の各端部を嵌め込むための長
手方向に延びた嵌挿溝31を有しているとともに、横枠
40は、互いの対向面にそれぞれ凹設された、羽根板5
0の上下の縁部を嵌め込むための長手方向に延びた嵌挿
溝41を有している。各嵌挿溝31,41は、溝幅寸法
が羽根板50の厚み寸法より僅かに広く設定され、これ
によって羽根板50の縁部を摺接状態で嵌め込み得るよ
うになっている。
【0023】また、縦枠30には、枠体20が形成され
た状態で当該縦枠30の木口面を隠すための化粧片32
が貼設され、木口面の嵌挿溝31が化粧片32によって
覆われることにより枠体20の外観視の見苦しさが解消
されるようにしている。
【0024】図5は、標準形状の羽根板50の一実施形
態を示す図であり、(イ)は正面図、(ロ)は側面図で
ある。なお、(ロ)においては複数枚の羽根板50が上
下方向に並設された状態を示している。この図に示すよ
うに、上記羽根板50は、長さ寸法L1が一対の縦枠3
0間の内寸法と同一に設定された(すなわち横枠40と
同一の長さ寸法に設定された)羽根板本体51と、この
羽根板本体51の各端縁側の上縁部から互いに反対方向
に向けて突設された一対の突設片52とからなってい
る。
【0025】上記突設片52は、羽根板本体51から当
該羽根板本体51の長手方向に突出した軸板片53と、
この軸板片53の一方の側縁(上縁部)から羽根板本体
51の幅方向の外方に向けて突設されたアンカー板片5
4と、軸板片53からアンカー板片54と反対方向に突
設された調整板片55とからなっている。
【0026】上記左右の調整板片55は、それらの対向
縁部が羽根板本体51の領域にまで入り込むように横寸
法が設定されている。したがってアンカー板片54間の
内寸法L2は、羽根板本体51の横寸法L1より若干小
さくなっている。かかるアンカー板片54の存在によっ
て、上方の羽根板本体51を下方の羽根板本体51に乗
り上げさせた状態で上方の羽根板本体51がアンカー板
片54と干渉するため、この干渉によって上下で重なり
合った羽根板本体51間に、図5の(ロ)に示すよう
に、空気流通用の隙間ができるようにようになってい
る。
【0027】かかる突設片52は、その縦寸法d2(す
なわち軸板片53の縦寸法d3と、アンカー板片54の
縦寸法d4と、調整板片55の縦寸法d5とを合わせた
合計寸法)が羽根板本体51の縦寸法より若干短め(d
2<d1)に寸法設定されている。そして、複数枚の羽
根板50の各突設片52が嵌挿溝31に嵌め込まれ、図
5の(イ)に二点鎖線で示す上方の羽根板本体51を下
方の羽根板本体51に乗り上げさせることにより、上下
の羽根板本体51の突設片52同士が互いに当接した状
態になるため、結局上下の羽根板本体51は、羽根板本
体51の縦寸法d1から突設片52の縦寸法d1を差し
引いた値(d1−d2)だけ重なり合うことになる。
【0028】そして、複数枚の羽根板50が縦枠30間
に装着された状態では、図5の(ロ)に示すように、上
方の羽根板本体51が下方の羽根板50のアンカー板片
54に干渉して軸板片53の弾性変形により撓ませられ
ることにより下縁部が前方(図5の(ロ)の左方)に向
けて突出し、これによって上下の羽根板本体51間に空
気流通用隙間56が形成されるのである。
【0029】また、本実施形態においては、図1に示す
ように、羽根板50の内で縦枠30間の最下位に装着さ
れるものとして、矩形状の板体の上縁部の左右に上記羽
根板50の突設片52に設けられたのと同様のアンカー
板片54が形成されてなる最下部羽根板50´が採用さ
れている。この最下部羽根板50´は、その下部が横枠
40の嵌挿溝41に嵌り込んだ状態でその上部の羽根板
50の羽根板本体51を反り返らせる役割のみを担うも
のであり、ルーバー10の表面側からは見えないため、
あえて複雑な形状の羽根板50を採用せずに矩形状の板
体に一対のアンカー板片54のみを突設してなるものが
採用されている。
【0030】また、本実施形態においては、羽根板50
の内で縦枠30間の最上位に装着されるもの(最上位羽
根板50´´)については、図1に示すように、アンカ
ー板片54の存在しないものが採用されている。かかる
最上位羽根板50´´が採用されるのは、最上位羽根板
50´´のさらに上方位置に羽根板50が存在しないた
め、上方の羽根板本体51を反り返らせる必要がないか
らである。
【0031】以下、図6を基にルーバー10の組み付け
について説明する。図6は、ルーバー10の組み付け方
法を説明するための斜視図であり、(イ)は、下側の横
枠40と一対の縦枠30とが組付け台60に装着された
状態、(ロ)は、一対の縦枠30間に羽根板50が装着
されつつある状態、(ハ)は、一対の縦枠30間に最後
の羽根板50が装着されつつある状態、(ニ)は、一対
の縦枠30間に最上段の横枠40が装着されつつある状
態をそれぞれ示している。
【0032】ルーバー10を組み付けるに際しては、図
6の(イ)に示すような組付け台60が採用される。こ
の組付け台60は、基台61と、この基台61に互いに
対向するように立設された一対の縦枠保持支柱62とを
備えて構成されている。各縦枠保持支柱62の対向面に
は、縦枠30を嵌め込んで装着するための装着溝63が
それぞれ凹設されている。かかる縦枠保持支柱62は、
これら装着溝63の溝底間の寸法が、横枠40の長さ
と、2本の縦枠30の横幅とを加えた寸法と同一になる
ように寸法設定されているとともに、上下寸法が縦枠3
0のそれより短く寸法設定されている。
【0033】そして、ルーバー10を組み付けるに際し
ては、まず、図6の(イ)に示すように、下部の横枠4
0が一対の縦枠30の下端部間に接着剤B(図6に点描
で表示)を介して挟持された状態で縦枠保持支柱62の
装着溝63間に嵌め込まれて基台61上に立設される。
なお、各縦枠30の下端面には、装着溝63に嵌め込ま
れる前に予め化粧片32が貼着されている。
【0034】引き続き、下縁部および両側部に接着剤B
の塗布された最下部羽根板50´が装着溝63に嵌め込
まれる。こうすることによって最下部羽根板50´は、
その下縁部が接着剤Bを介して下部の横枠40の嵌挿溝
41に嵌り込むとともに両側部が接着剤Bを介して各縦
枠30の嵌挿溝31に嵌り込むため、接着剤Bの固化に
よって一対の縦枠30、下部の横枠40および最下部羽
根板50´が一体化することになる。
【0035】ついで、図6の(ロ)に示すように、最下
部羽根板50´に続いて羽根板50が嵌挿溝31に順次
嵌め込まれる。そして、まず最初の羽根板50について
は、その羽根板本体51の下部が、図6の(ロ)に矢印
で示すように、ルーバー10の表面側に向けて撓ませら
れ、この状態で先の最下部羽根板50´に積層される。
以後の羽根板50についても同様に羽根板本体51の下
部が表面側に向けて撓ませられ、今度は、先の羽根板5
0のアンカー板片54に積層される。
【0036】そして、所定枚数の羽根板50の縦枠30
間への装着操作が完了すると、図6の(ハ)に示すよう
に、最後の羽根板50の上にさらに最上位羽根板50´
´が縦枠30間に装着される。このときには最上位羽根
板50´´の羽根板本体51の上部と、突設片52とに
接着剤Bが予め塗布されている。
【0037】ついで、図6の(ニ)に矢印で示すよう
に、各端面に接着剤Bの塗布された上部の横枠40が縦
枠30間にはめ込まれる。これによって横枠40の接着
剤B付の各端面が縦枠30の対向面に接着されるととも
に、嵌挿溝41が接着剤Bを介して最上位羽根板50´
´の羽根板本体51に外嵌されて接着される。
【0038】引き続き縦枠30の上端面に化粧片32が
貼着される。こうすることによって組付け台60上にル
ーバー10が組み付けられた状態になる。このルーバー
10を装着溝63から引き抜くことにより、図2および
図3に示すようなルーバー10が完成する。
【0039】以上詳述したように、本発明のルーバー1
0は、枠体20を一対の縦枠30と、これら一対の縦枠
30の各端部間に架設される一対の横枠40とで構成
し、この枠体20の一対の縦枠30間に複数枚の羽根板
50が並設されてなるものであり、一対の縦枠30の対
向面には羽根板50の各端部を嵌め込む長手方向に延び
た嵌挿溝31をそれぞれ設け、各羽根板50は、各端縁
部を一対の嵌挿溝31に順次嵌め込んでいくことによ
り、先に嵌め込まれた羽根板50の後縁部に対してつぎ
に嵌め込まれる羽根板50の前縁部が離間状態で互いに
重なり合うように形状設定されているため、一対の縦枠
30の各対向面に形成された嵌挿溝31に羽根板50を
順次嵌め込んでいくことにより、各羽根板50は、それ
ぞれの縁部を離間状態で互いに重なり合わせた状態で並
設され、ルーバー10が組み付けられた状態で、隣設し
た羽根板50間には所定の隙間が形成され、この隙間を
介して空気の流通を確保することができる。
【0040】しかも、従来のように一対の縦枠30の対
向面に羽根板50の端部を嵌め込んで止めるための止め
孔を設ける必要がなくなり、これによってルーバー10
の組み付け作業が格段に簡素化されるため、従来に比べ
て大幅な製造コストの低減化を実現することができる。
【0041】そして、嵌挿溝31の溝幅寸法を、羽根板
50が摺接状態で嵌挿され得る寸法に設定するととも
に、羽根板50を、長さ寸法が一対の縦枠30間の寸法
と略同一に設定された羽根板本体51と、この羽根板本
体51の各端縁部から互いに反対方向に突設された一対
の突設片52とから構成し、さらに各突設片52を、羽
根板本体51から突出した軸板片53と、この軸板片5
3の一方の側縁から羽根板本体51の幅方向の外方に向
けて突設された一対のアンカー板片54とを備えて構成
し、一対のアンカー板片54間の内寸法は、羽根板本体
51の長さ寸法より短く寸法設定しているため、一方の
横枠40を一対の縦枠30間に架設し、かつ、当該縦枠
30間の距離が一定になるように各縦枠30を固定し、
引き続きそれぞれの嵌挿溝31に各端部開口から突設片
52を嵌め込んでいくことにより、羽根板本体51が一
対の縦枠30の対向面間に位置した状態で羽根板50が
縦枠30に装着される。
【0042】そして、先に縦枠30間に装着された羽根
板50の嵌挿溝31内におけるアンカー板片54に、後
から装着された羽根板50の羽根板本体51を乗り上げ
させることによって、後の羽根板本体51は、嵌挿溝3
1に摺接状態で嵌め込まれている軸板片53が弾性変形
することにより斜めになって先の羽根板本体51の上に
離間状態(すなわち空気流通用隙間56(図5の
(ロ))が形成された状態)で重なることになる。
【0043】したがって、複数の羽根板50を上記のよ
うに操作しながら縦枠30間に順次装着していくことに
より、後の羽根板本体51は、先の羽根板本体51のア
ンカー板片54に乗り上げで斜めになりつつ空気流通用
隙間56を形成しながら順次重なっていくため、所定枚
数の羽根板50の装着が完了し、最後に縦枠30間に他
方の羽根板50を装着することにより、枠体20内には
各羽根板本体51が互いに離間しながら、枠体20の正
面からは目隠し状態で複数枚の羽根板50が枠体20内
に装着される。
【0044】このように、羽根板50を、羽根板本体5
1と、この羽根板本体51の各端縁部から互いに反対方
向に突設された一対の突設片52とから構成し、しかも
各突設片52を、羽根板本体51から突出した軸板片5
3と、この軸板片53の一方の側縁から外方に向けて突
設されたアンカー板片54とで構成することにより、羽
根板50は、切断処理のみによって形成することが可能
な簡単な形状でありながらルーバー10本来の機能を発
揮し得るものになる。
【0045】さらに、突設片52に軸板片53からアン
カー板片54と反対方向に突設された調整板片55を設
け、この調整板片55は、上記軸板片53およびアンカ
ー板片54とを合わせた長さ寸法が上記羽根板本体51
より短くなるように寸法設定することにより、各羽根板
50が対向した縦枠30間に装着された状態で、隣接し
た一の羽根板50のアンカー板片54が他の羽根板50
の調整板片55に当止した状態にすることができるた
め、この当止によって羽根板50の縦枠30への装着ピ
ッチを容易に確保することができる。しかも、調整板片
55、軸板片53およびアンカー板片54を合わせた長
さ寸法が、羽根板本体51より短く寸法設定されている
ため、各羽根板50が上記の当止状態で縦枠30間に装
着された状態で、隣設された羽根板本体51間で離間状
態で必ず重なり合う部分を形成することができる。
【0046】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0047】(1)上記の実施形態においては、羽根板
50の突設片52は、軸板片53、アンカー板片54お
よび調整板片55を備えて形成されているが、本発明
は、調整板片55は必須ではなく、特に設けなくてもよ
い。こうすることによって羽根板50の形状を簡単なも
のにすることができる。ただし、調整板片55を設けな
かった場合には、隣設される羽根板50間の互いに重な
り合う寸法は、アンカー板片54に乗り上げる羽根板本
体51の弾性変形量によって決まることになる。
【0048】(2)上記の実施形態においては、上部の
羽根板50の羽根板本体51を、下部の羽根板50のア
ンカー板片54に乗り上げさせることによって両者間に
空気流通用隙間56を形成させるようにしているが、ア
ンカー板片54を設ける代わりに羽根板本体51の表面
側の上縁部に乗り上げようの突起を長手方向に所定ピッ
チで複数個突設してもよい。そして、上方の羽根板本体
51の下端部をこの突起に乗り上げさせることによっ
て、上下の羽根板本体51間に空気流通用隙間56を形
成させることができる。しかも、このようにすると、裏
面側からルーバー10を見ても、縦枠30の横から目障
りなアンカー板片54が突出した状態にはなっていない
ため、ルーバー10は、裏面側の見栄えも良好になる。
【0049】(3)上記の実施形態においては、羽根板
50の内の最下位のものとして矩形状の最下部羽根板5
0´が採用され、最上位のものとしてアンカー板片54
が存在しない最上位羽根板50´´が採用されている
が、本発明は、最下位および最上位の羽根板50として
最下部羽根板50´および最上位羽根板50´´を採用
することに限定されるものではなく、最下部羽根板50
´および最上位羽根板50´´に代えて標準形状の羽根
板50を採用してもよい。
【0050】(4)上記の実施形態においては、縦枠3
0と横枠40とは接着剤を介して互いに接着するように
しているが、こうする代わりに横枠40の端部にほぞを
設ける一方、縦枠30の対応位置にほぞ孔を設け、ほぞ
をほぞ孔に圧入することにより縦枠30と横枠40とを
連結するようにしてもよいし、あるいは木ねじ等の結合
手段を用いて連結するようにしてもよい。
【0051】(5)上記の実施形態においては、縦枠3
0は直線状のものが採用されているが、本発明は、縦枠
30が直線状であることに限定されるものではなく、曲
線状であってもよい。ただし、縦枠30を曲線状にした
ことにより、一対の縦枠30間の距離が縦枠30の長手
方向で変化するような場合には、この変化に合わせて横
寸法を変えた羽根板50を複数種類つくっておく必要が
ある。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一対の縦
枠の対向面に羽根板の各端部を嵌め込む長手方向に延び
た嵌挿溝をそれぞれ設け、各羽根板の各端縁部を一対の
嵌挿溝に順次嵌め込んでいくことにより、空気流通用隙
間を形成すべく、先に嵌め込まれた羽根板の後縁部の一
部に対してつぎに嵌め込まれる羽根板の前縁部が乗り上
、先に嵌め込まれた羽根板の後縁部に対してつぎに嵌
め込まれ羽根板の前縁部が離間状態で互いに重なり合
うように羽根板の形状設定されているので、一対の縦
枠の各対向面に形成された嵌挿溝に羽根板を順次嵌め込
んでいくことにより、各羽根板は、それぞれの縁部を離
間状態で互いに重なり合わせた状態で並設され、ルーバ
ーが組み付けられた状態で、隣設された羽根板間には
気流通用隙間を形成することができ、この空気流通用隙
を介して空気の流通を確保することができる。
【0053】しかも、従来のルーバーで採用されている
ような、一対の縦枠の対向面に羽根板の端部を嵌め込ん
で止めるための羽根板止め孔を設ける必要がなくなり、
ルーバーの組み付け作業が格段に簡素化されるため、従
来に比べて大幅な製造コストの低減化を図ることができ
る。
【0054】さらに、一対の嵌挿溝に先に嵌め込まれた
羽根板の後縁部の一部に対してつぎに嵌め込まれる羽根
板の前縁部を乗り上げさせるという簡単な組み付け操作
で、先に装着された羽根板と後に装着された羽根板との
間に空気流通用隙間が形成された状態で正面視では両者
を互いに重なり合った状態にすることができる。
【0055】請求項記載の発明によれば、羽根板を、
羽根板本体と、この羽根板本体の各端縁部から互いに反
対方向に突設された一対の突設片とから構成し、しかも
各突設片を、羽根板本体から突出した軸板片と、この軸
板片の一方の側縁から外方に向けて突設されたアンカー
板片とから構成しているため、羽根板を、切断処理のみ
によって形成することが可能な簡単な形状でありながら
ルーバー本来の機能を発揮し得るものにすることができ
る。
【0056】請求項記載の発明によれば、突設片に板
片からアンカー板片と反対方向に突設された調整板片を
設けたため、各羽根板が対向した縦枠間に装着された状
態で、隣接した一の羽根板のアンカー板片が他の羽根板
の調整板片に当止した状態にすることができ、この当止
によって羽根板の縦枠への装着ピッチを容易に確保する
ことができる。
【0057】しかも、調整板片、軸板片およびアンカー
板片を合わせた長さ寸法が、羽根板本体より短く寸法設
定されているため、各羽根板が上記の当止状態で縦枠間
に装着された状態で、隣設された羽根板本体間で必ず重
なり合う部分を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルーバーの一実施形態を示す分解
斜視図である。
【図2】図1に示すルーバーの表面側から見た組立て斜
視図である。
【図3】図1に示すルーバーの背面側から見た組立て斜
視図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】羽根板の一実施形態を示す図であり、(イ)は
正面図、(ロ)は側面図である。
【図6】ルーバーの組み付け方法を説明するための斜視
図であり、(イ)は、下側の横枠と一対の縦枠とが組付
け台に装着された状態、(ロ)は、一対の縦枠間に標準
形状の羽根板が装着されつつある状態、(ハ)は、一対
の縦枠間に最上位羽根板が装着されつつある状態、
(ニ)は、一対の縦枠間に最上段の横枠が装着されつつ
ある状態をそれぞれ示している。
【図7】従来のルーバーを例示する図であり、(イ)
は、分解斜視図、(ロ)は、組立て斜視図である。
【符号の説明】
10 ルーバー 20 枠体 30 縦枠 31 嵌挿溝 32 化粧片 40 横枠 41 嵌挿溝 50 羽根板(標準形状の羽根板) 50´ 最下部羽根板 50´´ 最上位羽根板 51 羽根板本体 52 突設片 53 軸板片 54 アンカー板片 55 調整板片 56 空気流通用隙間 60 組付け台 61 基台 62 縦枠保持支柱 63 装着溝 B 接着剤

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置された一対の縦枠間に複
    数枚の羽根板が並設されてなるルーバーであって、上記
    一対の縦枠の対向面には羽根板の各端部を嵌め込む長手
    方向に延びた嵌挿溝がそれぞれ設けられ、上記各羽根板
    は、各端縁部を一対の嵌挿溝に順次嵌め込んでいくこと
    により、空気流通用隙間を形成すべく、先に嵌め込まれ
    た羽根板の後縁部の一部に対してつぎに嵌め込まれる羽
    根板の前縁部が乗り上げ、先に嵌め込まれた羽根板の後
    縁部に対してつぎに嵌め込まれ羽根板の前縁部が離間
    状態で互いに重なり合うように形状設定されていること
    を特徴とするルーバー。
  2. 【請求項2】 上記嵌挿溝は、羽根板が摺接状態で嵌挿
    される溝幅寸法を有し、上記羽根板は、長さ寸法が一対
    の縦枠間の寸法と略同一に設定された羽根板本体と、こ
    の羽根板本体の各端縁部であって一方の側縁部から互い
    に反対方向に突設された一対の突設片とからなり、各突
    設片は、羽根板本体から突出した軸板片と、この軸板片
    の一方の側縁から羽根板本体の縦方向の外方に向けて突
    設された一対のアンカー板片とを備えて構成され、一対
    のアンカー板片間の内寸法は、羽根板本体の長さ寸法よ
    り短く寸法設定されていることを特徴とする請求項1
    載のルーバー。
  3. 【請求項3】 上記突設片は、軸板片からアンカー板片
    と反対方向に突設された調整板片を有し、この調整板片
    は、上記軸板片およびアンカー板片とを合わせた縦寸法
    が上記羽根板本体の縦寸法より短くなるように寸法設定
    されていることを特徴とする請求項記載のルーバー。
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