JP2006215940A - 自動販売機用パネル構成体の取付け方法及び自動販売機 - Google Patents

自動販売機用パネル構成体の取付け方法及び自動販売機 Download PDF

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荒井基宏
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Abstract


【課題】 より一層の組立て作業効率の向上化を図ること。
【解決手段】 パネル構成体は、天板、扉正面板、左右側板及び背板を含み、これらのパネル板のいずれかを固定的に装着する取付け時に、自動販売機の下端部に板状の第1支持部材を固定する工程、パネル構成体のそれぞれを実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合する工程、板状の第2支持部材を自動販売機の上壁に固定する工程、接合する工程を経た各パネルの内、少なくとも左右側板のパネルか、それとも背板のパネルの上下端部を第1支持部材及び第2支持部材に係止させる嵌め込み工程が含まれていることを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コーヒー、清涼飲料、果実飲料など販売する既製の自動販売機用パネル構成体の取付け方法及び家具調の自動販売機に関する。
特許文献1は、出願人が提案したものである。この特許文献1に記載の家具調キャビネットの製造方法は、ベース部材形成工程で形成されたベース部材(自動販売機用の支持台のこと)を基準にし、これに縦方向に係合溝を有する複数本のコーナ部材を、所定間隔を設定して固定的に立設し、対向する合計4本のコーナ部材の前記縦方向係合溝に複数枚(例えば4枚)に分割された側壁板及び背面板をそれぞれ落し込み、さらに、扉正面及び天板を複数個の固着手段を介して固定する方法であることから、次に列挙するような問題点があった。
(a) ベース部材(支持台)を基準に組み合わせることから、必ずベース部材が存在しないと、自動販売機Yの外表面(平面、正面、背面、左右の側面)にパネル構成体Xを添設状態に固定することができない。このような欠点は、例えば特許文献2も同様である。
(b) コーナ部材をベース部材(支持台)に立設し、かつ、各コーナ部材の縦方向の係合溝に分割された側壁板及び背面板をそれぞれ係合状態に落し込むことから、これらの各部材を順序良く効率的に組合せることができるというものの、コーナ部材をベース部材(支持台)に固定的に立設する必要性等の組立て方法に由来する理由から、それ以上に組立て作業効率を向上化させるには、それなりに限界があった。そこで、より一層の組立て作業効率の向上化を図ることが望まれている。
(c) 側壁板及び背面板は、コーナ部材間の縦溝に単なる落し込んでいるに過ぎないから、材質自体の「伸縮を吸収」には不十分である。また、耐水性、パネル構成体の互いの「そり」や「変形」の防止、固着具の減少化等の配慮が不十分である。
特開平9−282545号公報 特許公開平10−23934号公報
本発明の第1の目的は、出願人が先に提案した特許文献1に記載の発明の問題点に鑑み、(a)、(b)及び(c)の問題点を解消することである。
本発明の自動販売機用パネル構成体の取付け方法は、パネル構成体は、天板、扉正面板、左右側板及び背板を含み、これらのパネル板のいずれかを固定的に装着する取付け時に、自動販売機の下端部に板状の第1支持部材を固定する工程、パネル構成体のそれぞれを実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合する工程、板状の第2支持部材を自動販売機の上壁に固定する工程、前記接合する工程を経た各パネルの内、少なくとも左右側板のパネルか、それとも背板のパネルの上下端部を前記第1支持部材及び第2支持部材の鉤状部分に係止させる嵌め込み工程が含まれていることを特徴とする。
また、本発明の自動販売機用パネル構成体の取付け方法は、既製の自動販売機の外表面に添設固定され得る自動販売機用パネル構成体の取付け方法に於いて、自動販売機Yの下部位置に第1支持部材5を水平状態に固定する第1支持部材固定工程Aと、パネル構成体の各パネルを第1支持部材5の嵌合凹所部分7或いは鉤状部分5aに嵌め込んで、自動販売機Yの外表面に仮止め装着する各パネル仮止め装着工程Bと、分割状態の各パネルを接合する各パネル接合工程Cと、前記仮止め中の各パネルの上端部を係止した状態で第2支持部材を自動販売機Yの上部位置に水平状態に固定する第2支持部材固定工程Dと、自動販売機Yの上壁に天板1を固定する天板固定工程を備えることを特徴とする。
上記構成に於いて、パネル構成体は、天板、扉正面板、左右側板及び背板を含み、これらのパネル板は、実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合され得ることを特徴とする。また、第1支持部材5及び第2支持部材6は、板金状に形成され、鉤状部分が各パネルの端部を係止状態に支持することを特徴とする。さらに、小幅材のパネル構成体は、組み合わせると、結合部分に化粧目地が現れることを特徴とする。
また、本発明の自動販売機は、外表面に全面的に家具調のパネル構成体が装着された自動販売機に於いて、前記パネル構成体Xは、それぞれ分割された扉正面板、左右側板及び背板を含み、これらの各パネル板は、実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合され、かつ、少なくとも左右側板のパネルか、それとも背板のパネルの上下端部は、自動販売機の下部位置と上部位置に対向状態に固定されている支持部材に嵌合係止されていることを特徴とする。
(1)自動販売機Yの下部位置に固定され得る第1支持部材5を構成要件とすることから、必ずしもベース部材にコーナ部材を複数本固定的に立設する必要がない。
(2)前記(1)の理由から、より一層の組立て作業効率の向上化を図ることができる。
(3)材質自体の「伸縮を十分に吸収」することができる。
(4)例えば第1支持部材の鉤状部分に、実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合され得る各パネル板の下端部を仮止め装着し、次いで、前記各パネル板の上端部を係止する板状の第2支持部材を自動販売機の上壁に固定することから、耐水性、パネル構成体の互いの「そり」や「変形」の防止、固着具の減少化等の利点を達成することができる。
(5)なお、パネルの変形防止の効果について敷衍すると、分割したパネルの面積が大きく、かつ、材料自体の変形率が少ない場合には、2〜3枚に分割し、反面、分割したパネルの面積が小さく、かつ、材料自体の変形率が大きい場合には、4〜6枚に分割している。したがって、本発明は、材料自体の変形率(そりや変形)を考慮してパネルを複数枚に小幅化している。また、分割したパネルは、自動販売機の扉の曲率を考慮して複数枚に小幅化しているから、自動販売機に対して「見栄え良く」パネルを装着することができる。
(6)したがって、自動販売機は、前項に記載した利点を備えている。
以下、図1乃至図8に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。まず、本発明の取付け方法に用いられるパネル構成体X及び上下の支持部材5,6について説明する。
(1)パネル構成体X
図1は、既製の自動販売機Yの外表面(平面、正面、背面、左右の側面)に、本発明の取付け方法により、パネル構成体Xを添設状態に固定した一例を示す外観構成を示す。また、図2は、自動販売機Yの外表面に対応するパネル構成体Xの分解斜視図を示す。
図1及び図2で示すように、パネル構成体Xの各パネルは、前記外表面に対応して、少なくとも天板1、扉正面板2、左右の側板3、背板4から成る。自動販売機Yは、各種の大きさのものが存在するが、本発明のパネル構成体Xの各パネルは、予め自動販売機の水平方向の幅(横幅並びに奥行き)に略対応する所定寸法の長尺板である。もちろん、特に図示しないが、本実施例のパネル構成体Xにキャスターを備えた、又はキャスターを有しないベース台を加味しても良い。
(2)第1支持部材5と第2支持部材6
本発明の取付け方法には、天板1を含む、又は天板1を含まない各パネル板(扉正面板2、左右の側板3、背板4)の上下端部を自動販売機Yの対向位置(自動販売機Yの下端部と上端部の意味)で係止支持する上下の板状支持部材が用いられている。
上下の板状支持部材は、固着具、接着剤等の固定手段を介して自動販売機Yの上下の対向位置にそれぞれ固定され得る。上下の板状支持部材もパネル構成体Xの各パネルと同様に予め自動販売機の水平方向の幅(横幅並びに奥行き)を基準にして所定寸法の長尺片に形成されている。また、上下の板状支持部材は、望ましくは、薄くて板状の物(例えば適宜に折り曲げ形成された板金)が用いられている。
さて、ここでは、自動販売機Yの下端部の壁面に固定され、かつ、鉤状部分(係止部分)を有する係合部材を「第1支持部材5」とし、一方、自動販売機Yの上端部の壁面に固定され、かつ、鉤状部分(係止部分)を有する係合部材を「第2支持部材6」とする。
第1支持部材5及び第2支持部材6は、前述したように自動販売機Yの横幅(奥行きも含む)を基準にして長尺状に設定されている。したがって、第1及び第2支持部材5,6は、所定寸法の長尺片であり、例えば長さの相違するものが複数個用意されている。
本実施例では、扉正面板2用に1組、左右の側板3用に1組、背板4用に1組という具体にそれぞれ「上下で1組」を成している。また、自動販売機Yの外観構成は、普通一般に箱状の筐体本体と前面の扉から構成されているので、筐体本体及び扉に対応する第1支持部材及び第2支持部材が複数個用意されている。もちろん、第1支持部材5及び第2支持部材6は、筐体本体及び扉に対応する物が全て存在することがベストモードであるが、本発明の本質的事項は、第1支持部材5及び第2支持部材6が少なくとも1組存在すれば十分であるから、左右の側壁3又は/及び背板4のみに第1支持部材5及び第2支持部材6を利用した実施例も本発明の射程距離に含まれる(例えば扉正面板2用第1及び第2支持部材5,6が存在しなくても良い)。
周知のように自動販売機Yの筐体本体は、所定寸法の直方体(長箱形状)であることから、扉正面板2用第1及び第2支持部材5,6と背板4用第1及び第2支持部材5,6は、互いに同一寸法(望ましくは同一形状)の長尺片であることが望ましい。また、左の側板3用第1及び第2支持部材5,6と右の側板3用第1及び第2支持部材5,6も、互いに同一寸法(望ましくは同一形状)の長尺片であることが望ましい。本実施例では、第1及び第2支持部材5,6は同一寸法である。
(3)パネル構成体Xの特徴部分
本発明の目的との関係で、パネル構成体Xの特徴部分を説明する。まず、本発明は、既存の鋼材製の自動販売機Yに対して、環境に調和した木質パネル、木目模様を有するパネル等を装着することを目的とする。
したがって、パネル構成体Xの各パネル1,2,3,4は、木質パネル、又は木目模様を有するパネルである。前者の場合には木材素板であり、一方、後者はウッドパネルとなるべき素板の表面に木目模様を有するフイルム状シート、板材等を、例えば熱溶着して構成している。要は、家具調イメージを彷彿させることが可能なパネル構成体Xを、自販販売機Yの外表面に板状の第1及び第2支持部材5,6を介して添設状態に取り付ける。本格的な家具調イメージを彷彿させる場合は、自然美に増さる木材素板が用いられる。
次に、周知のように自動販売機Y自体は熱による伸縮は存在しない。これに対して、本発明のパネル構成体Xの各パネル1,2,3,4は、伸縮可能な木材又は合成樹脂材で構成されている。そこで、材質自体の伸縮性に着目し、本発明は材質自体の「伸縮を吸収」することを目的とする。また、運搬や梱包の容易性、組立時(装着時)の作業性を考慮し、パネル構成体Xの各パネル1,2,3,4を、望ましくは小幅材に構成した上で、図6で示すように、実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合する。つまり、小幅材の各パネル1,2,3,4の接合端部を合い抉り等の接合方法で接合(組合せ)することにより、材質自体の「伸縮を吸収」する。
本実施例では、図2で示すように、パネル構成体Xの左右側板3及び背板4を、少なくとも2枚で「1組」となる縦方向の長板に分割している。そして、これらの縦方向の長板(パネル板)3,4は、図3で示すように、例えばそれぞれパネル板の下端部を自動販売機Yの下端部に固定した第1支持部材5の鉤状部分(上向きフック部分)5aで形成された嵌合凹所部分7に密着状態に嵌め込み、一方、当該長板(パネル板)3,4の上端部を自動販売機Yの上端部に固定され得る「さしがね形状」の第2支持部材6の鉤状部分(直交係止部分)6aで係止する。
さらに、自動販売機Yは、普通一般に正面(扉)側に、「矩形状の見本缶部」、「商品取出口部」、「硬貨返却口部」、「硬貨投入口部」、「錠前部」、「冷却空気取入口部」等が設けられている。そこで、自動販売機Yの形態に着目し、本発明は、極力、取付け時の加工をすることなく、換言すれば、短時間に装着することができるように、例えば扉正面板2には、予め複数個の開口部分8(便宜上、各開口部分に同じ符号を付す)を設けている。
したがって、扉正面板2を自動販売機Yの扉に添設した場合には、開口部分を介して前記各部位が見える。加えて、パネル構成体Xは、デザイン性を考慮し、図7で示すように、例えば表面に化粧目地15が現れるように形成されている。
ところで、パネル構成体Xの各パネル(天板1、扉正面板2、左右の側板3、背板4)の枚数について付言すると、図2で示すように、矩形状の天板1は1枚である。この天板1の内壁面には適宜に嵌合溝を形成することができる。
また、扉正面板2は、複数個の開口部分8を有する扉正面本体9と、該扉正面本体9の左右にそれぞれ接合され得る左右1組のコーナパネル10とから成る。本実施例では、このコーナパネル10も任意に分割されている。もちろん、コーナパネル10を上下の端面がL型形状に成るように形成しても良い。
また、前記扉正面本体9は、いわゆる「1枚もの」、又は「複数枚」のパネルに形成しても良い。本実施例の扉正面本体9は、簡略化した図5で示すように、「矩形状の見本缶部」を形成する天板側の第1ドアパネル9aと、「矩形状の見本缶部」を形成すると共に、「硬貨投入口部」を形成する中央部寄りの第2ドアパネル9bと、該第2ドアパネル9bと接合可能でかつ「商品取出口部」及び右側に「硬貨返却口部」を形成する第3ドアパネル9cと、該第3ドアパネル9cと接合可能でかつ複数個の横長開口を有する一番下側の第4ドアパネル9dとから成る。もちろん、扉正面本体9の分割数を「9aないし9d」に限定するものではない。実施例よりも多くても、又は少なくても良い。要は運搬性、組立て作業性等を考慮して小幅に分割化すべきである。
また、左右の側板3は、図2で示すように縦方向にそれぞれ2枚に分割されている。さらに、背板4は、前記側板3に重ね合わせることができるように3枚に分割されている。
(4)支持部材の特徴部分
本発明は、耐水耐候性、パネル構成体Xの互いの「そり」や「変形」の防止、取付け容易性、固着具の減少化等を目的とする。そこで、第1及び第2支持部材5,6の寸法、形状等の形態を板金状に形成すると共に、各パネルの端部を確実に支持することができるように鉤状部分5a,6aを設けている。
図4は、第1及び第2支持部材5,6の一例を示す。すなわち、5は自動販売機Yの下端部に複数個の固着具11及び貫通小孔12を介して固定され得る板金状の第1支持部材で、該第1支持部材5は、その下端部側にパネル板3(又は/及び4)の下端部が嵌合する幅広の嵌合凹所部分7を形成するフック型鉤状部分5aを有している。また、前記鉤状部分5aに連設する上端部側は前記貫通小孔12が形成された幅広の取付け部分5bとなっている。
一方、6は自動販売機Yの上端部に複数個の固着具13及び貫通小孔14を介して固定され得る板金状の第2支持部材で、該第2支持部材6は、端面L型形状に形成され、自動販売機Yの上壁に面接合する幅広の水平取付け部分6bを有し、該水平取付け部分6bには前記貫通小孔14が形成されている。また、水平取付け部分6bに連設する先端部部分には、パネル装着(組合せ)時にパネル板3(又は/及び4)の上端部の外壁面を係止する幅広の鉤状部分6aが直交方向に折り曲げ形成されている。
(5)パネル構成体Xの取付け方法
図8は、既製の自動販売機Yの外表面に、前4項で説明したパネル構成体X、第1支持部材5及び第2支持部材6を用いて添設固定され得るパネル構成体の取付け方法を示す。なお、この各パネルの組立て順序は、あくまでも一例であるから、各パネル仮止め装着工程Bと各パネル接合工程Cは、順序が逆に成っても良い。
さて、Aは、自動販売機Yの下部位置に第1支持部材5を水平状態に固定する第1支持部材固定工程である。例えば、扉正面板2、或いは側板3、或いはまた背板4の縦寸法を確認した後に、第1支持部材5の取付け部分5bを、自動販売機の下端部に固着具11を介して固定する。この場合、例えば扉正面板用の第1支持部材5を固定すると、自動販売機Yの下部位置に対する左右の側板用及び背板用の第1支持部材5の位置もそれぞれ決定付けられるので、問題がなければ、原則として側板3や背板4の縦寸法を確認しながら、側板用及び背板用の第1支持部材5も下部位置にそれぞれ固定する。
なお、第1支持部材固定工程Aでは、少なくとも左右の側板用及び背板用の第1支持部材5を自動販売機Yの下端部に固定する。扉正面板2用の第1支持部材5は、必ずしも下端部に固定する必要はない。その場合には、第1支持部材5を多数の固着具を用いて固定する。であるから、望ましくは扉正面板2用の第1支持部材5も下端部に固定する。
Bは、各パネルを第1支持部材5の嵌合凹所部分7或いは鉤状部分5aに嵌め込んで、自動販売機Yの外表面に仮止め装着する各パネル仮止め装着工程である。
Cは、分割状態の各パネルを接合する各パネル接合工程である。このパネル接合工程は、前述したように実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合され得る(図6参照)。これらの接合方法は、それ程面倒な接合方法でないことから、前記パネル仮止め工程Bの最中に行っても良い。
すなわち、第1支持部材5の嵌合凹所部分7に一番下側の第4ドアパネル9dを落し込みなら、該第4ドアパネル9dに合い抉り方法で第3ドアパネル9cを接合し、或いは第1支持部材5の嵌合凹所部分7に左右の前後の側板3の下端部をそれぞれ落し込みなら前側の側板3に合い抉り方法で後側の側板3を接合するという具合である。以下、同様である。
もちろん、パネル仮止め工程Bの前段階に於いて、各パネルを接合しても良い。すなわち、本発明の扉正面板2は、扉正面本体9(例えばドアパネル9aないし9d)と左右の1組のコーナパネル10とから構成されているので、換言すれば、扉正面板2は側板3よりも数が多いので、予め自動販売機Yの所定位置にセットする前に、各ドアパネル9a,9b,9c,9dを、例えば「合い抉り」により接合し、かつ、各ドアパネル9aないし9dを接合して構成した扉正面板2の左右に例えば「合い抉り」により左右のコーナパネル10をそれぞれ接合する(図5参照)。パネル仮止め装着工程Bの前段階、又はパネル仮止め装着工程B中に各パネル接合工程Cが完了したならば、最後に仮止め装着中の各パネルを固定する必要がある。
そこで、Dは、第2支持部材6を自動販売機Yの上部位置に水平状態に固定する第2支持部材固定工程である。この第2支持部材固定工程Dでは、図4で示すように、鉤状部分6aで仮止め中の各パネル3(4)の上端部の外壁面を係止し、或いは前記鉤状部分6aを各パネル3(4)の上端部の係合溝に嵌め込んだ状態で水平取付け部分6bを自動販売機Yの上部位置(上壁面含む)に固着具13を介して固定する。
Eは自動販売機Yの上壁に天板1を固定する天板固定工程である。天板1の内壁面の前方側には、望ましくは平面状の嵌合溝が形成され、該嵌合溝が存在する実施例の場合には第2支持部材6の水平取付け部分6bが丁度嵌り合う。なお、天板1は図示しない固着手段を介して適宜に固定される。また、天板1の大きさは任意に設定される。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、上下の第1及び第2支持部材5,6は、端面L型形状、端面上下方向のコ字型形状、端面J型形状、端面クランク形状等を任意に採用することができる。
また、図3で示すように自動販売機Yの外表面と側板、背板等のパネルの内壁面との間に僅かな隙間が発生する場合には、バネ部材、クッション材、断熱性シート等のガタツキ防止部材20を介在させる。本実施例では、断熱性シート20を僅かな隙間に入れている。
ところで、断熱性シート20を僅かな隙間に入れことは、発明の目的との関係では、本質的事項ではない。したがって、特に図示しないが、上下に対向的に位置する第1支持部材5と第2支持部材の鉤状部分5a,6aを設計変更し、例えば対向する鉤状部分5a,6aを断面上向き凹所状鉤状部分5a、断面下向き凹所状鉤状部分6aにそれぞれ形成し、これらの上下対向する凹所状鉤状部分5a,6aに側板、背板等のパネル3(2,4)の端部を嵌入するようにしても良い。このように支持部材5,6を構成すると、断熱性シート等のガタツキ防止部材20を隙間に入れなくても、ガタツキ防止の効果を得ることができる。
図9及び図10は、本発明の支持部材5A,6Aと側板、背板等のパネル3(4)との係止関係を変更した場合に於ける取付け方法の第2実施例の概略説明図(実質的同一の例)である。
図9の支持部材5A,6Aの構成は、基本的に発明の実施の形態で示した実施例(第1実施例)と変わるところがない。しかし、側板、背板等のパネル3(2,4)の上下端部には、それぞれ水平方向の係合横溝18,19が形成されている点が異なる。
したがって、パネル3(2,4)を支持部材5A,6Aに嵌め込む場合には、予め第1支持部材5Aを自動販売機Yの下部位置に固定し、また第2支持部材6Aも自動販売機Yの上部位置に固定し、また、側板、背板等のパネル3(2,4)をそれぞれ実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合しておき、然る後に、いわば「障子を敷居に嵌め込む如く」、接合した側板、背板等のパネル3(2,4)を持ち上げ、まず、図9の仮想線で示すようにパネル3(2,4)の上側の係合横溝18に第2支持部材6Aの鉤状部分6aを遊嵌合させるようにして、そのままパネル3(2,4)を落しこみ、当該パネル3(2,4)の下側の係合横溝19に第1支持部材5Aの鉤状部分5aを係止状態に嵌合させる。
図10は、上記取付け方法の一例を示したものである。A1は第1支持部材固定工程、B1は第2支持部材固定工程、C1は各パネル接合工程、D1は接合パネル嵌合工程、E1は天板固定工程である。前記第1支持部材固定工程A1と第2支持部材固定工程B1は、逆順可能であり、まず第2支持部材固定工程B1を自動販売機Yの上部位置に固定し、次いで、第1支持部材5Aを自動販売機Yの下部位置に固定しても良い。また、前記各パネル接合工程C1は、第1及び第2支持部材固定工程A1,B1よりも先行しても良い。要は分割されているパネル同士を合い抉り等の接合方法により互いに接合し、自動販売機Yの下部位置と上部位置に対向状態に固定されている1組の支持部材5A,6Bに「障子を敷居に嵌め込む如く」嵌合係止させ、結果的に家具調パネル構成体Xを自動販売機Yの外表面に全面的に装着すれば良い。
なお、本発明の各実施例に於いて、天板1A(1)は、自動販売機Yの上壁よりもやや大きめに設定し、図9で示すように、天板1A(1)の前側の端部がラインL(パネルの前面)に一致するように前記上壁に固定する。そすると、美観上、非常に家具調イメージが発揮するという利点や耐水性に優れた効果がある。
本発明は、主に自動販売機の業界、建具の業界、キャビネットを製作する業界等で利用される。
図1乃至図8は本発明の最良の実施例を示す各説明図。図9及び図10は、本発明の第2実施例を示す各説明図。
既製の自動販売機の外表面に、本発明の取付け方法により、パネル構成体を添設状態に固定した一例を示す説明図。 自動販売機の外表面に対応するパネル構成体の分解説明図。 パネルを上下の支持部材に係止させる一例を示す概略断面説明図。 上下の支持部材とパネルとの係合関係を示す概略説明図。 正面、平面等を利用したパネルの接合方法の一例を示す概略説明図。 本発明で用いられるパネルの接合方法の具体例を示す概略説明図。 パネルの結合部分に化粧目地が現れる旨の概略説明図。 本発明の第1実施例を示す工程図。 本発明の一部を変更した第2実施例の概略説明図(実質的同一の例)。 本発明の第2実施例を示す工程図。
符号の説明
X…パネル構成体、Y…自動販売機、1,1A…天板、2…扉正面板、3…左右の側板、4…背板、5,5A…第1支持部材、6,6A…第2支持部材、5a,6a…鉤状部分(係止部分)、7…嵌合凹所部分、8…開口部分、9…扉正面本体、10…コーナパネル、11,13…固着具、12,14…貫通小孔、15…化粧目地、20…ガタツキ防止部材、A…第1支持部材固定工程、B…各パネル仮止め装着工程、C…各パネル接合工程、D…第2支持部材固定工程、E…天板固定工程、A1…第1支持部材固定工程、B1…第2支持部材固定工程、C1…各パネル接合工程、D1…接合パネル嵌合工程、E1…天板固定工程。

Claims (10)

  1. パネル構成体は、天板、扉正面板、左右側板及び背板を含み、これらのパネル板のいずれかを固定的に装着する取付け時に、自動販売機の下端部に板状の第1支持部材を固定する工程、パネル構成体のそれぞれを実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合する工程、板状の第2支持部材を自動販売機の上壁に固定する工程、前記接合する工程を経た各パネルの内、少なくとも左右側板のパネルか、それとも背板のパネルの上下端部を前記第1支持部材及び第2支持部材の鉤状部分に係止させる嵌め込み工程が含まれていることを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  2. 請求項1に於いて、第1支持部材及び第2支持部材は、自動販売機の水平方向の幅を基準にして長尺状に設定されていることを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  3. 請求項1に於いて、左右側板及び背板は、少なくとも2枚で「1組」となる縦方向の長板であることを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  4. 請求項1に於いて、自動販売機の外表面と側板又は背板の内壁面との間に生じる僅かな隙間には、ガタツキ防止部材を介在させることを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  5. 既製の自動販売機の外表面に添設固定され得る自動販売機用パネル構成体の取付け方法に於いて、自動販売機の下部位置に第1支持部材を水平状態に固定する第1支持部材固定工程Aと、パネル構成体の各パネルを第1支持部材の嵌合凹所部分或いは鉤状部分に嵌め込んで、自動販売機の外表面に仮止め装着する各パネル仮止め装着工程Bと、分割状態の各パネルを接合する各パネル接合工程Cと、前記仮止め中の各パネルの上端部を係止した状態で第2支持部材を自動販売機の上部位置に水平状態に固定する第2支持部材固定工程Dと、自動販売機の上壁に天板を固定する天板固定工程Eを備える自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  6. 請求項5に於いて、パネル構成体は、天板、扉正面板、左右側板及び背板を含み、これらのパネル板は、実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合され得ることを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  7. 請求項5に於いて、第1支持部材5及び第2支持部材は、板金状に形成され、鉤状部分が各パネルの端部を係止状態に支持することを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  8. 請求項5に於いて、小幅材のパネル構成体は、組み合わせると、結合部分に化粧目地が現れることを特徴とする自動販売機用パネル構成体の取付け方法。
  9. 外表面に全面的に家具調のパネル構成体が装着された自動販売機に於いて、前記パネル構成体Xは、それぞれ分割された扉正面板、左右側板及び背板を含み、これらの各パネル板は、実造り、雇い実、合い抉り、タボ組の何れか一つ、或いはこれらを組み合わせて接合され、かつ、少なくとも左右側板のパネルか、それとも背板のパネルの上下端部は、自動販売機の下部位置と上部位置に対向状態に固定されている支持部材に嵌合係止されていることを特徴とする自動販売機。
  10. 請求項9に於いて、天板は、自動販売機の上壁よりもやや大きめに形成され、前側の端部がパネルの前面に一致するように前記上壁に固定されていることを特徴とする自動販売機。
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