JP3460853B2 - 芯体繰り出し具 - Google Patents

芯体繰り出し具

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JP3460853B2
JP3460853B2 JP07886194A JP7886194A JP3460853B2 JP 3460853 B2 JP3460853 B2 JP 3460853B2 JP 07886194 A JP07886194 A JP 07886194A JP 7886194 A JP7886194 A JP 7886194A JP 3460853 B2 JP3460853 B2 JP 3460853B2
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アイライナーやアイブ
ローのような化粧用の芯体、または、鉛筆芯などの筆記
具用の芯体を繰り出すスライド式の芯体繰り出し具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、アイライナーやアイブローのよう
な化粧用の芯体繰り出し具は、回転式のものが多く知ら
れている。回転式の場合、片手で軸を保持し、もう片方
の手で軸の一部を回転させ、塗布用の芯体を繰り出すと
いう動作が必要であった。
【0003】また、スライドタイプのものとしては、例
えば、外周部にスライド孔を有する筒状のホルダー本体
内に、化粧筆からなる芯体を取り付けた芯体ホルダーを
収納せしめ、操作片により化粧筆を出入自在としてなる
芯体繰り出し具が知られている(実開平2−32721
号公報、実開昭54−65272号公報、実開昭53−
131871号公報)。
【0004】これらの公報に記載されるスライド式の芯
体繰り出し具は、単に摩擦の抵抗により、芯体の出位置
を決めるため摩擦係数のバラツキにより芯体の繰り出し
力が変化し、塗布時等に芯体の戻りも生じ易かった。ま
た、摩擦による芯体の出寸法の位置決めでは、芯体を繰
り出す場合、芯体が動き出すまでは静摩擦係数であり、
動き出してからは動摩擦係数に変化し、かつ、静摩擦係
数は動摩擦係数より大きいため、従って、芯体を繰り出
そうとした場合に芯体が動くまで力を入れ、芯体が動き
始めると摩擦係数が下るので、意図した位置よりも芯体
が出すぎてしまう(スティック−スリップする)という
不都合があった。
【0005】一方、図11(a)及び(b)に示すよう
に、スライド孔1aを有するホルダー本体1の軸線方向
に移動可能とし、かつ、スプリング2と衝撃吸収スプリ
ング2aに支持された芯体3aを取り付けた芯体保持部
3に係止壁4aと滑斜面4bからなる複数の係止部4、
4…を設けると共に、ホルダー本体1外に突出し、弾性
体5により支持された押圧部としてのクリップ6に連動
する係止体7を、上記係止壁4aと滑斜面4bからなる
複数の係止部4、4…と係止自在にし、操作片8により
芯体3aをホルダー本体1外に繰り出してなる筆記具等
としての芯体繰り出し具9が知られている(実開平4−
124689号公報)。
【0006】しかしながら、上記実開平4−12468
9号公報に記載される芯体繰り出し具9では、芯体保持
部3はクリップ6の解除ボタン6aにより係止部4と係
止体7との係止を解除してスプリング2の弾性力により
一気にホルダー本体1内に収納される構造であるので、
スプリング2の弾性力を強く設定しなければならず、そ
のため、芯体保持部3を収納する際に芯体3aを破損し
たりする課題があり、また、衝撃吸収スプリング2aを
必要としたり、更に、ホルダー本体1へのクリップ6の
取り付けが煩雑となる等の課題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点等を解決するものであり、芯体の繰り出しが安定
して意図した位置にできると共に、片手で操作が容易で
あり、かつ、適度な摩擦抵抗と軽いクリック感を出すこ
とができ、しかも、芯体の破損がなくなる等の使用性を
向上させた芯体繰り出し具を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点を解決するために鋭意研究を行った結果、ホルダー本
体、芯体ホルダー及び係止体等を特定構造とすることに
より上記目的の芯体繰り出し具を得ることに成功し、本
発明を完成するに至ったのである。
【0009】すなわち、本発明の芯体繰り出し具は、外
周部にスライド孔を有する筒状のホルダー本体と、該ホ
ルダー本体のスライド孔に移動自在に設けられた操作片
と、前記ホルダー本体内に収納されたスプリング部材に
より付勢された芯体を取り付けた芯体ホルダーと、前記
ホルダー本体の後方に固着された連続状の係止溝部を有
する係止溝体と、前記芯体ホルダーの後方に配置され、
上記連続状の係止溝部に係止自在となる係止爪部を有す
ると共に、前記操作片に連動して上記芯体ホルダーの芯
体を前記スプリング部材の付勢に抗してホルダー本体外
に繰り出すスライド弾性係止体とを備えたことを特徴と
する。前記ホルダー本体は、先軸と外周部にスライド孔
を有する後軸とからなり、該先軸と後軸とは着脱自在に
装着され、先軸内には、スプリング部材により付勢され
た芯体を取り付た芯体ホルダーを抜け止めするストッパ
ー体を備えると共に、後軸には、操作片、弾性係止体及
びスライド体、または、操作片、スライド弾性係止体及
び係止溝体とを備えることが好ましい。また、前記操作
片の上面部に滑り止め部を設けることが好ましい。前記
芯体が化粧材料により構成された化粧用芯体又は筆記材
料により構成された筆記用芯体であることが好ましい。
前記芯体とスプリング部材との間には、芯体の外径より
大きく、スプリング部材の内径より小さく設定されたス
リット部を有する円筒状の芯体ガイドを備えることが好
ましい。
【0010】
【作用】請求項1に記載される構成の芯体繰り出し具で
は、指で操作片を前方にスライドさせると操作片に連動
するスライド弾性係止体も前方にスライドして芯体ホル
ダーの後端を押し、芯体ホルダーを前進させ、芯体をホ
ルダー本体の先端より繰り出すことができる。この際、
スライド弾性係止体の係止爪部の先端は、連続状の係止
溝部を自己の弾性(バネ)力で常時係止した状態である
ので、該係止爪部の先端が連続状の係止溝部の谷から山
へ沿って上るときは、スライド弾性係止体をスライドさ
せる指の力は大きく必要になり、山から谷へ降るときは
逆に指の力は小さい力でスライド体は動くことになり、
従って、この力の変更が一定間隔で繰り返され、指にク
リック感として感じることができる。スライド弾性係止
体は、スプリング部材が全圧縮する前に操作片がスライ
ド孔の前端に達し停止することとなる。また、上記と逆
に、操作片を後方にスライドさせると、芯体はスプリン
グ部材の付勢力によりホルダー本体内に収納されること
となる。
【0011】請求項1のホルダー本体を、先軸と外周部
にスライド孔を有する後軸とから構成し、該先軸と後軸
とを着脱自在に装着するものとし、先軸内には、スプリ
ング部材により付勢された芯体を取り付た芯体ホルダー
を抜け止めするストッパー体を備えると共に、後軸に、
操作片、スライド弾性係止体及び係止溝体とを備えるも
のとすれば、先軸部分をカートリッジ体にでき、後軸は
繰り返して使用できる。また、前記操作片の上面部に滑
り止め部を設けることにより、指に引っ掛かりやすくな
り、より操作片のスライド操作がしやすくできる。さら
に、前記芯体を化粧材料により構成された化粧用芯体又
は筆記材料により構成された筆記用芯体で構成すること
により、種々の芯体繰り出し具を作製できる。更にま
た、前記芯体とスプリング部材との間に、芯体の外径よ
り大きく、スプリング部材の内径より小さく設定したス
リット部を有する円筒状の芯体ガイドを備えることによ
り、芯体を保護して芯体の破損等を少なくできる。
【0012】
【実施例】本発明に係る芯体繰り出し具の実施例を図1
〜図10を参照しながら説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。図1及び図2は、本
発明の芯体繰り出し具の一例を示すものである。本実施
例の芯体繰り出し具Aは、図1に示すように、筒状のホ
ルダー本体10と、操作片20と、芯体30と、芯体ホ
ルダー40と、スライド弾性係止体70とにより構成さ
れる。
【0013】ホルダー本体10には、先端に繰り出し口
11を有し、その内部には後述するスプリング部材の先
端部を支持する支持段部12が設けられ、後端の開口部
13に尾栓14が取り付けられている。また、ホルダー
本体10の外周部には、長手方向にスライド孔15が設
けられている。図2(a)及び(b)は、本発明の芯体
繰り出し具の外観を示すものである。前記ホルダー本体
10を、先軸16と外周部にスライド孔15を有する後
軸17とから構成し、該先軸16と後軸17とを圧入に
より着脱自在に装着し、先軸16をリフィールタイプ
(カートリッジタイプ)としたものである。なお、圧入
の他、螺子による螺合により着脱自在に装着してもよ
く、また、該先軸16と後軸17とを一体としたもので
もよい。先軸16内には、スプリング部材43により付
勢された芯体30を取り付た芯体ホルダー40を抜け止
めするストッパー体45を先軸16の後端に固着してい
る。このストッパー体45は、中心部が中空でカートリ
ッジ単体のときは芯体ホルダー40の後方部分が挿入さ
れている。このストッパー体45により先軸16内の芯
体30を取り付けた芯体ホルダー40は、スプリング部
材43により後方へ押されるがストッパー体45により
止められることとなる。後軸17内には、スライド弾性
係止体70、操作片20及び尾栓14が取り付けられて
いる。また、操作片20の指に接する上面部(露出部)
には、図2に示すように、溝や凹凸部からなる滑り止め
部を設けることで、指に引っ掛かり易くなり、よりスラ
イド動作がしやすくなるようになっている。
【0014】芯体30は、化粧材料により構成された化
粧用芯体、本実施例では、アイライナーからなり、該芯
体30は、芯体ホルダー40の嵌入穴からなる固着部4
1に固着されている。芯体ホルダー40は、外周中央部
に環状の鍔部42を備え、前記ホルダー本体10内の前
方に収納される。鍔部42の前方には、スプリング部材
43を挿入し、該スプリング部材43の前端は、ホルダ
ー本体10の支持段部12に当接している。このスプリ
ング部材43により芯体ホルダー40は常時後方に付勢
されることとなる。
【0015】スライド弾性係止体70は、スライド部7
1と、該スライド部71の底部に設けた折曲部72と、
その折曲部72の先端に設けた係止爪部73とにより構
成され、上記係止爪部73と係止自在となる係止溝体7
4を前記ホルダー本体10内の内周壁に超音波熔着、接
着剤等により固着したものである。このスライド弾性係
止体70は、合成樹脂の一体成形又はバネ鋼等のバネ性
を有する金属により作製され、折曲部72の形状から係
止爪部73は弾性を有する。また、このスライド弾性係
止体70を合成樹脂で作製することにより、射出成形等
により安価に作製することができ、製品の重量を軽くす
ることができる。
【0016】スライド弾性係止体70には、その後端部
に操作片20を嵌入保持する嵌入保持孔62を有してい
る。操作片20は、ホルダー本体10のスライド孔15
から挿入により嵌入保持するものであり、該操作片20
の上面側は、ホルダー本体10の外側に突出している。
また、スライド弾性係止体70の折曲部72の撓みによ
る弾性力で係止爪部73の先端は、係止溝体74を係止
(押圧)するものとなっている。
【0017】本実施例の芯体繰り出し具Aは、上述のよ
うに構成されるものであり、図1及び図2に示すよう
に、芯体30を取り付けた芯体ホルダー40はスプリン
グ部材43により常時後方に付勢されスライド弾性係止
体70に当接するまで後退し、スライド弾性係止体70
の前端と芯体ホルダー40の後端とが当接した所で停止
する。このスプリング部材43の付勢力は、常に、スラ
イド弾性係止対70の係止溝体74に対するスライド弾
性係止体70の係止爪部73の弾性による係止力より弱
く、このスプリング部材43の付勢力によりスライド弾
性係止体70が後退させられることはない。
【0018】指で操作片20を前進させるとスライド弾
性係止体70が前方へ進む。係止溝体74がホルダー本
体10の内周壁に固着されているので、係止爪部73は
折曲部72の付け根より変形する。また、スライド弾性
係止体70の折曲部72の背側に寸法上余裕があるとき
は、そこに隙間をとることにより、後退時の力を弱める
ことでより容易にスライドの力を調整できる。さらに、
前進、後退とも力を弱めるときは、連続状の係止溝体7
4の凹凸の高さを低くすることで全体の力を弱めること
ができる。
【0019】指で操作片20を押し、スライド弾性係止
体70を前進させると、スライド弾性係止体70は芯体
ホルダー40の後端を押し、芯体ホルダー40を前進さ
せ、芯体30をホルダー本体10の先端より繰り出し、
塗布可能になる。また、スライド弾性係止体70の前進
に際し、スライド弾性係止体70はスムーズに移動で
き、しかも、スプリング部材43が全圧縮する前に操作
片20がスライド孔15の前端に達し停止するものとな
る。
【0020】本実施例の芯体繰り出し具Aでは、スライ
ド弾性係止体70の係止爪部73の先端は、係止溝体7
4の下を自己の弾性(バネ)力で常時係止するので、該
係止爪部73の先端が連続状の係止溝体74の谷から山
へ沿って上るときは、スライド弾性係止体70をスライ
ドさせる指の力は大きく必要になり、山から谷へ降ると
きは逆に指の力は小さい力でスライド弾性係止体70は
動くことになる。従って、この力の変更が一定間隔で繰
り返され、指にはクリック感として感じられる。このク
リック感の強弱及びスライドさせる指の力は、係止爪部
73の形状、係止溝体74の形状及びその大きさを変え
ることにより変化でき、これによりクリック感を大きく
してクリック音として感じることができる。なお、図3
は、係止爪部73の固定方向が図1と相違する点でのみ
異なる芯体繰り出し具ABであり、上記実施例の芯体繰
り出し具Aと同様であるので、その説明を省略する。
【0021】また、本実施例の芯体繰り出し具Aでは、
カートリッジとして先軸16部分を交替可能なため、後
軸17は繰り返し使用できる。また、化粧料塗布具等と
しては、ホルダー本体10の重量軽減も重要である。ホ
ルダー本体10の材質としては、種々の合成樹脂を使用
できるが、特に、ポリアセタール(POM)を使用する
ことにより、くり返しによる弾性の劣化を少なく、カー
トリッジタイプとして先軸16を何回も取り変えて使用
しても問題がない。
【0022】図4〜図7は、本発明の芯体繰り出し具の
他例を示すものである。芯体30をアイブロー等で構成
した場合は、熱や衝撃により変形しやすいことは知られ
ている。芯体30が未使用又は未使用に近い場合は、芯
体30はホルダー本体10先端(又は先軸16の先端)
の内側の芯体30外径に近い部分に保持されて、芯体3
0の後端は芯体ホルダー40により保持される。このよ
うに両端で保持されていてもその間は保持されておら
ず、変形しやすい。また、使用して芯体30が減ったと
きは、使用後に芯体30を最後端に引き入れると芯体3
0の先側はホルダー本体10(先軸16)の先端部付近
の内径の小さい所をはずれ、それよりも大きい内径のス
プリング部材43内径で保持することになる。そのた
め、熱等により芯体30の変形が起こったり、衝撃に弱
くなる。そこで、図4及び図5に示す実施例C、また
は、図6及び図7に示す実施例Dでは、芯体30を保護
するため、芯体30とスプリング部材43との間に、芯
体30の外径より大きく、スプリング部材43の内径よ
り小さく設定した円筒状の芯体ガイド46を取り付けて
いる。
【0023】実施例Cにおける芯体ガイド46は、図5
に示すように、外周に先端部から連続するスリット部4
7、後端部には先軸16に圧入保持される圧入保持部4
8を備え、上記スリット部47に芯体ホルダー40の外
径にある鍔部42の突起を出し、その突起42に円筒状
の芯体ガイド46の外側にあるスプリング部材43が当
接するように組立てられている。実施例Dにおける芯体
ガイド46は、図7に示すように、先端側の内径がテー
パ形となっており、また、スリット部47が芯体ガイド
46の外周に設けられ、上記実施例Dと同様に、このス
リット部47に芯体ホルダー40の外径にある鍔部42
の突起を出し、その突起42に円筒状の芯体ガイド46
の外側にあるスプリング部材43が当接するように組立
てられている。なお、上記実施例Dのように芯体ガイド
46の先端側の内径をテーパ形とすることにより、また
は、Rを設けることにより、多少曲げられても芯体30
の先端がスムーズに引っ掛かりなく先端が出入りでき
る。
【0024】図8は、本発明の芯体繰り出し具の他例を
示すものである。本実施例の芯体繰り出し具Eは、操作
片20をスライド孔15を含む周囲に溝部18を設け、
該溝部18に操作片20を落し込ませ、外側に突出しな
いにした点で前記実施例C、Dと異なるものであり、本
実施例では操作片20が邪魔にならず操作性を向上した
ものである。
【0025】図9及び図10は、本発明の芯体繰り出し
具の他例を示すものである。本実施例の芯体繰り出し具
F(図9)、G(図10)は、ホルダー本体10に面ソ
ギ部19a、19bを設け、操作片20がホルダー本体
10の外径より外側にでない点、先軸16及び後軸17
を一体としたホルダー本体10とした点で前記実施例A
と異なるものであり、同様に使用されるものである。
【0026】本発明の芯体繰り出し具は、上述のように
構成され、使用されるものであるが、上記実施例A〜G
に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない
範囲で種々の態様に設計変更等できるものである。例え
ば、芯体30は、アイライナー、アイブローの他、その
他の化粧材料等、例えば、口紅、化粧筆、または、筆記
材料から構成したもの、鉛筆芯、インク棒等としてもよ
く、芯体30の構造、用途等は何等限定されるものでは
ない。また、係止爪部73は、折曲部72の弾性により
係止溝部74に弾性係止させたが、折曲部72を省略し
てもよく、例えば、スライド弾性係止体を発泡体等の弾
性体からなる本体部と、該本体部に固着した係止爪部と
により構成することもできる。さらに、気密性を高める
ために、ホルダー本体10の先端部にキャップを着脱自
在に取り付けてよいものである。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、筆記具
用又は化粧用等の芯体の繰り出しが安定して意図した位
置にできると共に、片手で操作が容易であり、かつ、適
度な摩擦抵抗と軽いクリック感を出すことができ、しか
も、芯体の破損がない芯体繰り出し具が提供される。請
求項2に記載されるようにホルダー本体を、先軸と外周
部にスライド孔を有する後軸とから構成し、該先軸と後
軸とを着脱自在に装着し、先軸内に、スプリング部材に
より付勢された芯体を取り付た芯体ホルダーを抜け止め
するストッパー体を備えると共に、後軸に、操作片、ス
ライド弾性係止体及び係止溝体とを備えたものとすれ
ば、リフィールタイプ(カートリッジタイプ)として先
軸部分を交替可能なため、後軸はくり返し使用でき、し
かも、芯体ホルダーはストッパー体により先軸内に抜け
止めされるため、交換時に手や周囲を汚してしまうこと
がない数多くの利点を有する。請求項3に記載されるよ
うに操作片の上面部に滑り止め部を設ければ、指に引っ
掛かりやすくなり、より操作片のスライド操作がしやす
くできる利点を有する。請求項4に記載されるように芯
体を化粧材料により構成した化粧用芯体又は筆記材料に
より構成した筆記用芯体で構成すれば、用途の応じた種
々の芯体繰り出し具を作製できる利点を有する。請求項
5に記載されるように芯体とスプリング部材との間に、
芯体の外径より大きく、スプリング部材の内径より小さ
く設定したスリット部を有する円筒状の芯体ガイドを取
り付ければ、芯体を保護でき、芯体の破損、熱変形等を
確実に防止できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯体繰り出し具の一例を示す縦断面図
である。
【図2】(a)は図1の平面図であり、(b)は図1の
側面図である。
【図3】本発明の芯体繰り出し具の他例を示す縦断面図
である。
【図4】本発明の芯体繰り出し具の他例を示すものであ
り、先軸内に芯体ガイド体を設けた部分拡大縦断面図で
ある。
【図5】図4の部分分解斜視図である。
【図6】本発明の芯体繰り出し具の他例を示すものであ
り、先軸内に他例となる芯体ガイドを設けた部分拡大縦
断面図である。
【図7】図6の部分分解斜視図である。
【図8】本発明の芯体繰り出し具の他例を示すものであ
り、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図で
ある。
【図9】本発明の芯体繰り出し具の他例を示す縦断面図
であり、その使用状態を示す平面図である。
【図10】本発明の芯体繰り出し具の他例を示す縦断面
図であり、その使用状態を示す平面図である。
【図11】従来の芯体繰り出し具の他例を示すものであ
り、(a)はその側面図であり、(b)はその縦断面図
である。
【符号の説明】
10 ホルダー本体 15 スライド孔 16 先軸 17 後軸 20 操作片 30 芯体 40 芯体ホルダー 43 スプリング部材 45 ストッパー体 46 芯体ガイド 70 スライド係止体 73 係止爪部 74 係止溝体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−138729(JP,A) 実開 昭60−140509(JP,U) 実開 昭57−143011(JP,U) 実開 平4−124689(JP,U) 実開 平3−38010(JP,U) 実公 昭47−30506(JP,Y1) 実公 昭48−36858(JP,Y1) ぺんてる 1991 総合カタログ,日 本,ぺんてる株式会社,1990年12月 1 日,p.52−53 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 21/00 - 24/18 A45D 40/02 A45D 40/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部にスライド孔を有する筒状のホル
    ダー本体と、該ホルダー本体のスライド孔に移動自在に
    設けられた操作片と、前記ホルダー本体内に収納された
    スプリング部材により付勢された芯体を取り付けた芯体
    ホルダーと、前記ホルダー本体の後方に固着された連続
    状の係止溝部を有する係止溝体と、前記芯体ホルダーの
    後方に配置され、上記連続状の係止溝部に係止自在とな
    る係止爪部を有すると共に、前記操作片に連動して上記
    芯体ホルダーの芯体を前記スプリング部材の付勢に抗し
    てホルダー本体外に繰り出すスライド弾性係止体とを備
    えたことを特徴とする芯体繰り出し具。
  2. 【請求項2】 前記ホルダー本体は、先軸と外周部にス
    ライド孔を有する後軸とからなり、該先軸と後軸とは着
    脱自在に装着され、先軸内には、スプリング部材により
    付勢された芯体を取り付けた芯体ホルダーを抜け止めす
    るストッパー体を備えると共に、後軸には、操作片、ス
    ライド弾性係止体及び係止溝体とを備えた請求項1記載
    の芯体繰り出し具。
  3. 【請求項3】 前記操作片の上面部に滑り止め部を設け
    た請求項1又は2に記載の芯体繰り出し具。
  4. 【請求項4】 前記芯体が化粧材料により構成された化
    粧用芯体又は筆記材料により構成された筆記用芯体であ
    る請求項1〜3の何れか一つに記載の芯体繰り出し具。
  5. 【請求項5】 前記芯体とスプリング部材との間には、
    芯体の外径より大きく、スプリング部材の内径より小さ
    く設定されたスリット部を有する円筒状の芯体ガイドを
    備えた請求項1〜4の何れか一つに記載の芯体繰り出し
    具。
JP07886194A 1994-04-18 1994-04-18 芯体繰り出し具 Expired - Fee Related JP3460853B2 (ja)

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