JP3460501B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3460501B2
JP3460501B2 JP08363297A JP8363297A JP3460501B2 JP 3460501 B2 JP3460501 B2 JP 3460501B2 JP 08363297 A JP08363297 A JP 08363297A JP 8363297 A JP8363297 A JP 8363297A JP 3460501 B2 JP3460501 B2 JP 3460501B2
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雅士 小川
信一 木津
裕介 椎原
幸範 原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像を印字用
紙へ転写する際に印字用紙の搬送方向と直交する方向に
転写する直交転写方式を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザプリンタに代表されるよう
に、高解像度で鮮明な画像を形成できるトナー方式の画
像形成装置が普及してきている。このようなトナー方式
の画像形成装置の中でも、特願平7−328600号で
提案されているように、印字用紙の搬送方向と直交する
方向へトナー像担持体を移動させながらトナー像担持体
を印字用紙へ擦り付け、1工程ずつ小刻みにトナー像の
転写を行う直交転写方式の画像形成装置は、その構成
上、製品の小型化を推進するのに大変適している。
【0003】以下、このような直交転写方式による従来
の画像形成装置について、図3〜図5を用いて説明す
る。
【0004】図3は直交転写方式の従来の画像形成装置
を示す構成図であり、図4は直交転写方式の従来の画像
形成装置の転写機構および定着器を示す概略斜視図、図
5は直交転写方式の従来の画像形成装置におけるトナー
像担持体の変位の状態を示す変位状態図である。図3〜
図5において、1は感光体ベルトから成るトナー像担持
体、2は転写板、4は転写対向ローラ、5は変位ロー
ラ、6は印字用紙、7は現像器、7aはトナー、7bは
現像ローラ、7cはトナー像、8は帯電器、9ははクリ
ーニング器、10は除電器、11は露光器、12は定着
器、13は用紙搬送ローラである。また、Mは有効転写
幅、Lは転写対向ローラ4と定着器12との距離、Wは
定着器12における加熱幅である。なお、露光器11の
代表的なものとしてレーザを用いたものについて説明す
るが、露光器11としては、レーザだけでなく、LED
あるいはLCDを用いたものでも良い。
【0005】以上のように構成された画像形成装置につ
いて、その配置、動作等を説明する。図3に示すよう
に、感光体ベルトから成るトナー像担持体1は、その表
面が有機光導電性材料の層でコーティングされている。
このトナー像担持体1の周囲には、帯電器8、現像器
7、クリーニング器9、除電器10等が配置されてお
り、トナー像担持体1の上部にはレーザ光11aを照射
する露光器11が配置されている。トナー像担持体1が
矢印Aで示すように印字用紙6の搬送方向(図3の紙面
垂直方向、図4の印字用紙搬送方向X)と直交する方向
に回転すると、帯電器8を通過した部分は帯電し、画像
信号に基づき露光器11によりレーザ光11aを照射さ
れた部分に静電潜像が形成される。この静電潜像が形成
された部分にトナー7aを現像ローラ7bで押し付ける
と、トナー像担持体1上に可視像となったトナー像7c
が次々に現れる。
【0006】図5に示すように、ナー像担持体1は少な
くとも3つのローラにより支持されている。これらのロ
ーラのうち、転写対向ローラ4は、転写板2に対向して
移動する一種の転写ローラであり、インクリボンを用い
る熱転写プリンタの印字ヘッドのような役目を果たす。
変位ローラ5は転写対向ローラ4の動きに追従して変位
するローラであり、転写対向ローラ4の移動によるトナ
ー像担持体1の弛みをなくすために左右に変位する。例
えば、図5に示すように、転写対向ローラ4が左端Aか
ら中間点Bまで移動すると、変位ローラ5は左端Dから
右端Eまで移動する。また、転写対向ローラ4が中間点
Bから右端Cまで移動すると、変位ローラ5は右端Eか
ら再び左端Dに戻る。図5に示すように、トナー像担持
体1上へのトナー像形成時には、転写対向ローラ4の位
置は左端Aの位置か右端Cの位置に固定されており、ト
ナー像担持体1が実線で示すように宙に浮いた状態を保
ちながら回転することで印字用紙6の対向面側にトナー
像7cが運ばれる。
【0007】ここで注意しなければならないのは、トナ
ー像担持体1が回転するのは転写対向ローラ4が左端A
か右端Cに位置する場合であり、転写対向ローラ4が印
字用紙6上を移動中にはトナー像担持体1は回転を停止
しているということである。
【0008】すなわち、トナー像担持体1の回転と転写
対向ローラ4の移動とは互いに背反事象であり、同時に
は起こり得ない。ただし、互いに背反字であるというの
は飽くまで理論上のことであり、実際にはトナー像担持
体1の張力を一定に保つ必要性から厳密には多少の齟齬
が生じることになり、トナー像担持体1の回転と転写対
向ローラ4の移動とは瞬間的には同時に起こり得る。
【0009】印字用紙6への転写の際には、図4に示す
ように、一時的に印字用紙6の搬送を中断して転写板2
上に印字用紙6を静止させると共に、トナー像担持体1
の回転も停止させる。そして、トナー像担持体1の裏側
で転写対向ローラ4を転写方向Y(図4参照)に転がす
ことにより、トナー像担持体1のトナー像7cが形成さ
れた部分を印字用紙6に擦り付け、トナー像担持体1を
左端あるいは右端から逆の方向へ1工程分変位させる。
それと同時に、印字用紙6を載せた転写板2に正の電圧
を印加し、負に帯電したトナー像7cをトナー像担持体
1の表面から引き寄せて剥離させ印字用紙6に転写させ
る。転写を終えたトナー像担持体1の転写終了面は転写
対向ローラ4の通過と共に印字用紙6から逐次離隔して
いく。このトナー像担持体1による転写は、上述したよ
うに、往路だけでなく復路でも可能である。このとき、
トナー像担持体1の移動方向を印字用紙6側から眺める
と、トナー像担持体1は印字用紙6上で印字用紙6の搬
送方向に対して直交する方向に変位している。
【0010】1工程分の転写が終了する毎に、転写対向
ローラ4が印字用紙6上を通り過ぎて印字用紙6の領域
外に移動することにより、トナー像担持体1は印字用紙
6から離隔する。すると印字用紙6の搬送が開始される
が、印字用紙6の搬送距離はトナー像担持体1の有効転
写幅M分だけである。
【0011】クリーニング器9は、トナー像担持体1の
表面の残留トナーをクリーニングブレードやクリーニン
グブラシにより除去して廃トナーとして回収し、トナー
像担持体1の表面を物理的に清浄化する。そして、除電
器10は、残留トナーを除去した後のトナー像担持体1
の表面に残留した負の電荷を中和して、トナー像担持体
1の表面を電気的に清浄化する。なお、除電器10の設
置は必須条件ではない。
【0012】以上の工程を繰り返した後、印字用紙6は
トナー像担持体1の有効転写幅分ずつ断続的に定着器1
2側に送られて印字用紙6に対する非接触定着が行われ
る。
【0013】定着の終了した部分は、トナー像担持体1
の有効転写幅M分だけ用紙搬送ローラ13に送られ排出
される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、紙詰まり、搬送不良等が発生し
た場合や長期間使用した場合に、トナー像担持体1に担
持されたトナーが転写板2に転写され、その状態で印字
を行うと印字用紙の裏汚れが生じるという問題点を有し
ていた。
【0015】この画像形成装置では、印字用紙の裏汚れ
が生じないことが要求されている。本発明は、印字用紙
の裏汚れが生じない画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像形成装置は、トナー像担持体に担持され
たトナー像を印字用紙の搬送方向と直交する方向に転写
部材上で印字用紙へ転写し、印字用紙に転写されたトナ
ー像を定着させる直交転写方式の画像形成装置であっ
て、トナーを除去する所定極性のバイアスを転写部材に
印加するバイアス供給電源を有する構成を備えている。
【0017】これにより、印字用紙の裏汚れが生じない
画像形成装置が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、トナー像担持体に担持されたトナー像を印字用紙の
搬送方向と直交する方向に転写部材上で印字用紙へ転写
し、印字用紙に転写されたトナー像を定着させる直交転
写方式の画像形成装置であって、トナーを除去する所定
極性のバイアスを転写部材に印加するバイアス供給電源
を有することとしたものであり、転写部材に付着したト
ナーが上記所定極性により除去されるという作用を有す
る。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、バイアス供給電源は、転写部材上にト
ナーと同極性の電荷を発生するように転写部材にバイア
スを印加することとしたものであり、転写部材に付着し
たトナーは転写部材上の同極性の電荷によりトナー像担
持体に戻されるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による画
像形成装置におけるトナー除去動作を説明するための動
作説明図であり、図2は本実施の形態1による画像形成
装置における通常印字動作を説明するための動作説明図
である。図1、図2において、トナー像担持体1、転写
対向ローラ4、変位ローラ5、印字用紙6、トナー像7
cは図3〜図5と同様のものであるので、同一符号を付
し、説明は省略する。2Aは転写板、3はトナーであ
る。本実施の形態による画像形成装置は、転写板2Aに
トナー除去用バイアスを印加するバイアス供給電源(図
示せず)を有する点が図3〜図5に示す従来の画像形成
装置と異なるところである。
【0021】通常の印字動作時においては、図2に示す
ように、一時的に印字用紙6の搬送を中断して転写板2
A上に印字用紙6を静止させると共にトナー像担持体1
の回転も停止させる。そして、トナー像担持体1の裏側
で転写対向ローラ4を転がすことにより、トナー像担持
体1のトナー像7cが形成された部分を印字用紙6に擦
り付け、トナー像担持体1を左端あるいは右端から逆の
方向へ1工程分変位させる。それと同時に、印字用紙6
を載せた転写板2Aに正の電圧を印加し、負に帯電した
トナー像7cをトナー像担持体1の表面から引き寄せて
剥離させ印字用紙6に転写させる。
【0022】次に、転写板2Aに付着したトナー3を除
去する場合について説明する。転写板2Aに付着したト
ナー3を除去する場合、転写板2A上に印字用紙6が無
い状態でトナー像担持体1の裏側で転写対向ローラ4を
転がしてトナー像担持体1を転写板2Aに擦り付け、ト
ナー像担持体1を左端あるいは右端から逆の方向へ1工
程分変位させる。それと同時に、バイアス供給電源から
転写板2Aに負の電圧を印加することにより転写板2A
上に負の電荷を発生させ、転写板2Aに付着した負帯電
のトナー3を転写板2A上から押し上げ剥離させてトナ
ー像担持体1に吸着させる。トナー像担持体1に吸着さ
れたトナーは、トナー像担持体1を回転させることによ
り、トナー像担持体1に設置されているクリーニング器
9(図3参照)において除去される。
【0023】このように、転写板2Aに付着したトナー
3と同極性の電荷を転写板2A上に生じさせてトナー3
をトナー像担持体1に戻すためのバイアス供給電源を設
けたことによって、転写板2Aに付着したトナー3を除
去することができる。したがって、印字用紙6に印字を
行っても転写板2Aにトナーが付着していないために印
字用紙の裏汚れを防止することができる。
【0024】なお、本実施の形態では、転写板2Aにト
ナー3と同極性の負の電荷を生じさせてトナー3を除去
するようにしたが、この他の方法として、トナー3と逆
極性の電荷を印加したローラ(クリーニングローラ)を
転写板2A上で移動させることによって転写板2A上の
トナー3を除去する方法や、クリーニングブレードによ
り転写板2A上のトナー3を機械的に除去する方法があ
る。また、本実施の形態では、転写部材として転写板2
Aを用いたが、本発明はこれに限らず、転写部材として
転写ベルトを用いる場合においても同様に適用できるも
のである。
【0025】以上のように本実施の形態によれば、転写
板2Aに付着したトナー3と同極性の電荷を転写板2A
上に生じさせ、トナー3を押し上げる斥力によりトナー
3をトナー像担持体1に押し戻すためのバイアス供給電
源を設けたことにより、転写板2Aに付着したトナー3
を容易に除去することができるので、印字用紙6に印字
を行っても、転写板2Aにトナーが付着していないため
に、印字用紙の裏汚れを防止することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の画像形成装置によ
れば、トナーを除去する所定極性のバイアスを転写部材
に印加することにより、転写部材に付着したトナーを所
定極性のバイアス印加により生じた電荷により転写部材
から剥離することができるので、転写部材上のトナーを
トナー像担持体に押し戻すことができ、転写部材上にト
ナーが付着していないことにより印字用紙の裏汚れを防
止することができる。
【0027】また、バイアス供給電源は、転写部材上に
トナーと同極性の電荷を発生するように転写部材にバイ
アスを印加することにより、転写部材に付着したトナー
は転写部材上の同極性の電荷により斥力を受けるので、
転写部材に付着したトナーをトナー像担持体に押し戻す
ことができ、転写部材上にトナーが付着していないこと
により印字用紙の裏汚れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像形成装置にお
けるトナー除去動作を説明するための動作説明図
【図2】本発明の実施の形態1による画像形成装置にお
ける通常印字動作を説明するための動作説明図
【図3】直交転写方式の従来の画像形成装置を示す構成
【図4】直交転写方式の従来の画像形成装置の転写機構
および定着器を示す概略斜視図
【図5】直交転写方式の従来の画像形成装置におけるト
ナー像担持体の変位の状態を示す変位状態図
【符号の説明】
1 トナー像担持体 2、2A 転写板(転写部材) 3、7a トナー 4 転写対向ローラ 5 変位ローラ 6 印字用紙 7 現像器 7b 現像ローラ 7c トナー像 8 帯電器 9 クリーニング器 10 除電器 11 露光器 11a 露光光線 12 定着器 13 用紙搬送ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 雅士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 木津 信一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 椎原 裕介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 原 幸範 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−314291(JP,A) 特開 平4−69254(JP,A) 特開 昭63−249882(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像担持体に担持されたトナー像を印
    字用紙の搬送方向と直交する方向に転写部材上で印字用
    紙へ転写し、印字用紙に転写されたトナー像を定着させ
    る直交転写方式の画像形成装置であって、トナーを除去
    する所定極性のバイアスを前記転写部材に印加するバイ
    アス供給電源を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記バイアス供給電源は、転写部材上にト
    ナーと同極性の電荷を発生するように前記転写部材にバ
    イアスを印加することを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
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