JP3460273B2 - 渦流ブロア - Google Patents

渦流ブロア

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JP3460273B2
JP3460273B2 JP28741793A JP28741793A JP3460273B2 JP 3460273 B2 JP3460273 B2 JP 3460273B2 JP 28741793 A JP28741793 A JP 28741793A JP 28741793 A JP28741793 A JP 28741793A JP 3460273 B2 JP3460273 B2 JP 3460273B2
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幸克 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は渦流ブロアに関し、特に
自動車用走行エンジンへの二次空気供給源として好適に
使用できる渦流ブロアに関する。 【0002】 【従来の技術】渦流ブロアは環状流路を形成した円形ケ
ーシング内に回転する羽根車を設けて、羽根の間に形成
された渦室内に気体を吸入し、旋回圧縮して吐出するも
ので、小型で高い吐出圧を得ることができることから、
広く機械装置の空気供給源として使用されている。 【0003】その一例を図9、図10で説明すると、円
形のケーシング1内には円板状の羽根車2が中心を回転
軸3に固定して設けてあり、上記ケーシング1は外周部
の全周が半円断面をなして前方へ膨出して、内部に環状
流路1aが形成されている。ケーシング1には周方向の
一か所に互いに隣接して吸入口11と吐出口12が設け
られて上記環状流路1aに開口している。 【0004】羽根車2の外周部は、ケーシング1の上記
膨出部内面と連続する曲面をなして略円形断面の上記環
状流路1aを形成しており(図10)、この外周部に周
方向等間隔で、放射直線状に多数の板状羽根21が形成
されている。これら羽根21は四半円形をなして環状流
路1aの後半部内へ突出している。 【0005】羽根車2が回転すると(図9の矢印)、吸
入口11より羽根21の間に形成された渦室2a内へ気
体(空気)が吸入され、羽根車2の回転に伴って渦室2
a内で旋回圧縮されて吐出口12より吐出される。 【0006】かかる渦流ブロアの空力特性を改善して更
に効率を向上せしめるために種々の試みがなされてお
り、例えば特開平3−175196号には羽根車の羽根
を複雑な三次元形状としたものが示されている(第1従
来例)。また、実公昭55−48158号では羽根車の
板面に設けた板状羽根を回転方向へやや凸状に湾曲せし
めたものが示されている(第2従来例)。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第1従来
例のブロアは羽根の形状が複雑なため製造に大きな手間
とコストを要するという問題がある。また、第2従来例
では羽根形状が渦室内の旋回流に沿ったものとなってい
ないため、空力特性の改善は未だ十分でない。 【0008】本発明はかかる課題を解決するもので、羽
根形状が比較的簡単で製造の手間が軽減されるととも
に、空力特性も改善されて高い効率が得られる渦流ブロ
アを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、外周部に環状流路1aを形成した円形ケーシング1
内に回転する羽根車2を収納し、該羽根車2の外周部に
周方向へ等間隔で多数形成した羽根21を上記環状流路
1a内に位置せしめて、これら羽根21の間に形成され
た渦室2aに環状流路1aに開口する吸入口11より気
体を吸引するとともに、渦室2a内で旋回圧縮した上記
気体を環状流路1aに開口する吐出口12へ吐出する渦
流ブロアにおいて、上記各羽根21を羽根車2の板面よ
り直線状に突出する板体で構成するとともに、各羽根2
1の内端および外端をそれぞれ、羽根車2の回転中心よ
り延びる線Lに対して羽根車回転方向と反対方向へ所定
角度α,βをなすように形成して、羽根全体を羽根車回
転方向へ凹状となしたものである。 【0010】 【作用】上記構成において、吸入口11から渦室2a内
に吸引された気体はここで旋回流となるが、この渦室2
aを形成する羽根21は内端と外端がそれぞれ所定角度
α,βをなして羽根車回転方向へ凹状となっているか
ら、渦室2a内での気体の旋回が妨げられず、流入損失
や乱流損失が低減されて空力特性が向上する。 【0011】 【実施例1】図1、図2において、詳細を後述する羽根
車2を内設した円形ケーシング1はコ状断面の容器状を
なす背面部13と、これの開口を覆うように連続した曲
面をなす前面部14とより構成されている。すなわち、
ケーシング前面部14は、その外周部が半円断面をなし
て前方へ膨出し、内周部は中心を頂点として緩やかな山
形断面をなしている。 【0012】かかるケーシング1内に収納された羽根車
2はその中心が、ケーシング1背面中心を貫通した回転
軸3の先端に固定され、図1の矢印で示す方向へ回転す
る。羽根車2は、厚肉の外周部の前後面(図2の左右)
がケーシング1の背面部13と前面部14の内壁に近接
し、この近接部間で、羽根車2の外周面はケーシング1
外周部の内壁面と連続する曲面断面をなしている。しか
して、ケーシング1外周部内の全周に閉断面の環状流路
1aが形成され、この環状流路1aはケーシング前面部
14内が半円断面空間、ケーシング背面部13内が略四
半円断面空間となっている。 【0013】上記羽根車2の外周面には、周方向に等間
隔で多数の羽根21が形成してあり、これらの羽根21
は環状流路1aの略四半円断面空間内に突出している。
すなわち、各羽根21は、断面が曲面をなす羽根車2の
外周面より直線状に立ち上がり、ケーシング1外周壁と
の間に一定の間隙を形成して環状流路1aの略四半円断
面空間を占めている。 【0014】上記各羽根21は平面視で図1に示す如く
弧状に湾曲しており、その内端と外端は接線が、羽根車
2の回転中心より延びる線Lに対して羽根車回転方向と
反対方向へそれぞれ所定角度α,βをなしている。な
お、以下、αを周方向入口角、βを周方向出口角とい
う。 【0015】ケーシング1の外周壁には一か所に、羽根
車2の外端に近接する隔壁により区画して吸入口11と
吐出口12が設けてあり、羽根車2の回転に伴って前後
の羽根21の間に形成された渦室2a内に上記吸入口1
1より空気が吸引される。吸引された空気は渦室2aの
回転移動に伴って旋回流を生じて圧縮昇圧され、吐出口
12より吐出される。 【0016】この渦室2aで旋回流を生じる過程で、羽
根21は既述の如く周方向の入口角αおよび出口角βが
所定の角度をなし、かつ羽根21全体が羽根車2の回転
方向へ凹状の弧面をなしているから、旋回流の流入損失
や乱流損失は十分小さくなって空力特性が向上する。 【0017】この効果を図3に示し、周方向の入口角α
および出口角βがいずれも0°の従来のブロアに対し
て、入口角α、出口角βに所定角度を与えた本発明のブ
ロアは効率が向上する。特に、入口角α=35°、出口
角β=30°近傍とした時に効率は最高値を示し、従来
のブロアに対して2%程も効率が向上する。これを裏付
けるものとして、図4に示す如く、α=35°、β=3
0°とした本発明のブロアは、流量係数と圧力係数の相
関曲線が従来のブロアのものの上方に位置しており、空
力特性が向上していることが知られる。 【0018】 【実施例2】図5、図6において、吸入口11および吐
出口12はケーシング1の前面部14に設けられて、環
状流路1aに開口している。羽根車2上の各羽根21は
上記実施例1と平面視は同一であるが、側面視は異なっ
ている。すなわち図6に示す如く、羽根車2の外周部に
は、半円断面をなして前方へ膨出するケーシング1前面
外周部の内壁に連続して半円断面の凹溝が形成されて、
全体として閉鎖された円形断面の環状流路1aを形成し
ている。そして、かかる環状流路1a内に、上記凹溝よ
り半円形をなす羽根21が直線状に突出している。 【0019】かくして、羽根21を半円形としたことに
より、図7に示すように、従来ブロアに比して特に流量
係数の大きい領域で効率が高くなっている。また、図8
で知られる如く、流量係数と圧力係数の相関曲線も従来
ブロアより上方にあり、空力特性が向上している。 【0020】 【発明の効果】以上の如く、本発明の渦流ブロアは、羽
根を複雑な三次元形状にすることなく、製造簡易かつ安
価な構造でブロアの空力特性を改善し、高い効率を実現
したものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例における渦流ブロアの縦断面
図で、図2のI −I 線に沿う断面図である。 【図2】渦流ブロアの横断面図で、図1のII−II線に沿
う断面図である。 【図3】羽根の周方向入口角と出口角を変えた時の効率
向上領域を示す図である。 【図4】流量係数と圧力係数の相関曲線を従来品と比較
した図である。 【図5】本発明の他の実施例における渦流ブロアの縦断
面図で、図6のV −V 線に沿う断面図である。 【図6】渦流ブロアの横断面図で、図5のVI−VI線に沿
う断面図である。 【図7】ブロア効率を従来品と比較したグラフである。 【図8】流量係数と圧力係数の相関曲線を従来品と比較
した図である。 【図9】従来例における渦流ブロアの縦断面図で、図1
0のIX−IX線に沿う断面図である。 【図10】従来例における渦流ブロアの横断面図で、図
9のX −X 線に沿う断面図である。 【符号の説明】 1 ケーシング 1a 環状流路 11 吸入口 12 吐出口 2 羽根車 2a 渦室 21 羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−85091(JP,U) 実開 昭59−111986(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 23/00 F04D 29/00 F04D 5/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外周部に環状流路を形成した円形ケーシ
    ング内に回転する羽根車を収納し、該羽根車の外周部に
    周方向へ等間隔で多数形成した羽根を上記環状流路内に
    位置せしめて、これら羽根の間に形成された渦室に環状
    流路に開口する吸入口より気体を吸引するとともに、渦
    室内で旋回圧縮した上記気体を環状流路に開口する吐出
    口へ吐出する渦流ブロアにおいて、上記各羽根を羽根車
    の板面より直線状に突出する板体で構成するとともに、
    各羽根の内端および外端をそれぞれ、羽根車の回転中心
    より延びる線に対して羽根車回転方向と反対方向へ所定
    角度をなすように形成して、羽根全体を羽根車回転方向
    へ凹状となしたことを特徴とする渦流ブロア。
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