JP3459944B2 - 工業用設備の補修工法 - Google Patents

工業用設備の補修工法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、各種工業用炉の外壁、
各種集塵装置の外壁等の工業用に使用される各種設備の
補修工法に関する。 【0002】 【従来の技術】熱間或いは冷間での各種工業用設備の外
壁面等の損傷部に局部的に補修材等を吹き付ける吹付補
修は広く行なわれている。これらの使用される吹付用補
修材としては、例えばアルミナセメントに軽砂等を配合
したもの、及びロックウールとバインダーを配合したも
の等が知られている。また、損傷部にあて板を重ねて処
理することもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
吹付補修では、吹付用補修材と外壁面との接着性に乏し
いため、時により吹付用補修材が補修部分より剥れ落ち
ることがあった。また、この吹付用補修材は、ガスの漏
洩の防止性能は殆ど有していないため、設備内のガスや
ガスと共に粉塵、熱量などが外部に拡散してしまうこと
があり、適用される設備が極めて狭い範囲に限定される
ものであった。一方、各種工業用設備の外壁鉄板やダク
トの破損穴等の補修には、従来より鉄板等の閉塞板を破
損穴の上に重ね合わせて縁部を溶接する等の施工を行な
い、ガスの漏洩を防止しているのであるが、この方法で
は特に設備が大型である場合には施工完了までに多大の
労力と費用がかかるという問題があった。また、それは
設備休止を必要とした。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
され、従来の課題を解消し、施工が容易で、耐候性を有
し、ガスの漏洩或いは侵入を防止し、さらに断熱効果も
あり、経済的な補修工法を提供するもので、操業中又は
停止中の各種工業用炉の外壁面、各種集塵装置等の外壁
面に吹付装置により、 (1)ロックウール20〜70重量部と、 (2)セメント20〜60重量部と、 (3)酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ウ
レタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂より選ばれる一
種以上の樹脂分散液5〜20重量部と、 を水に混合してなる補修材を吹き付けることによって断
熱効果、ガスの漏洩或いは侵入に対する防止効果をあわ
せもたせるようにしたことを特徴とする工業用設備の補
修工法に関するものである。 【0005】上記構成の補修材を吹き付けるための吹付
装置の一例を図1に基づいて説明すると、吹付装置2に
おいて解繊されたロックウールは1から11に供給さ
れ、ロックウールの解繊機10でさらに繊維がほぐさ
れ、ロックウール用ブロアー3からの圧縮空気によりロ
ックウール用搬送ホース9を通り、吹付ノズル8より吹
き付けられる。補修材の他の3成分、即ちセメントと水
と樹脂分散液とは、セメントスラリー用混合槽5内にそ
れぞれ所定の割合で混入され、セメントスラリー用混合
槽内の撹拌機6により均一に混合される。均一混合され
たセメントと樹脂の混合スラリーは、スラリー用ポンプ
4によりスラリー用搬送ホース12を通り、吹付ノズル
8の先端でロックウールを湿潤、混合され、対象物に吹
き付けられる。この場合、ロックウールと混合スラリー
との混合割合はセメントスラリー用手元バルブ7で調整
される。 【0006】上記のように本発明に用いる補修材は、ロ
ックウール、セメント、樹脂分散液及び水からなるが、
これら各成分の配合割合は表1のようになる。尚、この
場合、水の量はセメントの約2倍程度が適量である。 【表1】 【0007】例えばロックウール20重量%、セメント
25重量%、フェノール樹脂分散液(濃度40%)5重
量%及び水50重量%からなる補修材の硬化後の性能
は、 鉄板との付着力 150g/cm2 嵩比重 0.4 熱伝導率 0.042kcal/mh℃ であった。 【0008】上記のように本発明は第一成分として用い
られるロックウールを20〜70重量部、第二成分とし
てのセメント20〜60重量部、第三成分として樹脂分
散液を5〜20重量部、及び水を混合して補修材を構成
する。第一成分のロックウールは、配合割合が多くなれ
ば断熱性能が向上するが強度は低下する。第二成分とし
てのセメントは、配合割合が多くなれば接着力と強度は
増加するが、亀裂が発生し易くなる。さらに、樹脂分散
液は、5重量部より少ないと耐水性、耐候性及び接着性
が低下し、20重量部より多くなれば経済性が悪くなる
と共に強度も低下する。この樹脂分散液として使用でき
るのは、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール
樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、
ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂等の一種以上
を20〜50%濃度樹脂分散液として適宜に選択して使
用することができるが、特にその耐熱性、耐候性などを
考慮(重視)すると、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂等の使用が望ましい。尚、添加する水
は、セメントスラリーが適度の流動性を持たせるように
すれば良い。 【0009】以上要するに、操業中及び停止中の各種工
業用炉の外壁面、各種集塵装置の外壁面に吹付装置によ
り、ロックウールとセメントと樹脂分散液及び水を混合
した補修材を吹き付けることによって均一な塗工厚の断
熱・ガス漏洩或いは侵入防止層を形成することを特徴と
する上述の設備の外壁等の補修工法を要旨とするもの
で、本発明によれば、上記第1成分であるロックウール
と第2成分であるセメントと第3成分である樹脂分散液
とをそれぞれ所定量混合した補修材を、所定の塗工厚と
なるように吹き付けることにより破損部に形成される補
修被膜は、ロックウールが補修被膜の強度及び断熱性を
向上すると共に亀裂を防止し、セメントは接着力を強化
し、樹脂(分散液)が耐水性及び耐候性を向上させ、し
かも破損部への接着力を強化させ、さらに緻密な被膜と
なり、ガス等の漏洩或いは侵入を完全に遮断することが
できる。塗工厚は通常10〜100mmになるように吹
き付ける。 【0010】さらに、損傷した外壁部の穴部等が大きい
場合、前記補修材を吹き付ける前に所謂アテギという補
助的な補強材を取り付け、穴部を塞いだ後、前記補修材
を吹き付けることにより補修材の使用量の低減並びに補
修部分の強度の増強を図ることができる。尚、上記補強
材としては鉄板のようにそれ自体が高強度及び気密性
(ガス漏洩の防止機能)を有しているものを用いても良
いし、例えばメッシュ材(所謂ラスアミ)のようなもの
でも補修材が付着して板状の層を形成できるのであれば
強度の増強は望めないが、本発明の補修材により、充分
な強度と充分なガス漏洩の防止機能とを付与することが
できる。さらに、本発明の補修材を吹き付けた後、その
上に樹脂エマルジョンを吹き付け、二重構造にすること
により、完全な気密性と十分な耐候性を有する補修がな
される。 【0011】 【実施例】図2に示す電気集塵機の側壁(ガス吸入側傾
斜面)のブロック22〜25に、下記実施例1〜3、比
較例1〜2の補修材を、前記図1に示した吹付装置を使
用し、表2に示す運転条件で、吹き付けた。尚、図中、
斜線部は破損穴を示し、ブロック23,24の破損穴に
は補強鋼片を介在させて補修材を吹き付けた。 【0012】 【表2】 【0013】〈実施例(ブロック22に吹付)〉 ロックウール40重量%、ポルトランドセメント40重
量%、40%ウレタン樹脂分散液20重量%の配合割合
で、ポルトランドセメントと40%ウレタン樹脂分散液
をポルトランドセメントの重量の2倍の水に加えてミキ
サーで混練し、補修材スラリーを調整した。調整した補
修材スラリーをポンプで導管内を搬送し、一方、ロック
ウールは吹付装置で解繊した後、導管内を空気で搬送
し、ノズルの先端で混合し、集塵装置外壁の吹付補修を
行った。得られた成型物の乾燥嵩比 重は0.38で、塗
工厚は30mmであった。 【0014】〈実施例(ブロック23に吹付)〉 ロックウール65重量%、ポルトランドセメント25重
量%、30%エポキシ樹脂分散液10重量%の配合割合
で前記実施例1と同様の補修工法を行った。得られた成
型物の乾燥嵩比重は0.30で、塗工厚は55mmであ
った。 【0015】〈実施例(ブロック24に吹付)〉 ロックウール30重量%、耐酸セメント55重量%、3
0%フェノール樹脂分散液15重量%の配合割合で前記
実施例1と同様の補修工法を行った。得られた成型物の
乾燥嵩比重は0.39で、塗工厚は30mmであった。 【0016】〈比較例1(ブロック25に吹付)〉 ロックウール60重量%、ポルトランドセメント40重
量%の配合割合でポルトランドセメント重量の2倍の水
に加えてミキサーで混練し、スラリーを調整した。調整
したスラリーをポンプで導管内を搬送し、一方、ロック
ウールは吹付装置で、解繊した後、導管内を空気で搬送
し、ノズルの先端で混合し、集塵装置外壁の吹付補修を
行った。得られた成型物の乾燥嵩比重は0.33で、塗
工厚は35mmであった。 【0017】〈比較例2(ブロック26に施工)〉 ブロック26に鉄板を重ね合わせて縁部を溶接した。 【0018】《結果判定》 4ケ月経過後、目視観察により、外観変化の有無、ガス
の漏洩の有無を判定した。結果は表3に示した。 【0019】 【表3】【0020】《結果判定》 4ケ月経過後、目視観察により、外観変化の有無、ガス
の漏洩の有無を判定した。結果は外観変化もなく、ガス
の漏洩もなかった。 【0021】以上本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は前記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りど
のようにでも実施することができる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように本発明の補修工法に
より、従来の鉄板溶接に比べ、工事期間も短縮され、工
事費用も低減され、特に設備が大型であってもコストが
安く、迅速に且つ容易に作業を行なうことができる。ま
た、樹脂エマルジョンを配合しない従来の吹付工法の欠
点であるガス漏洩の防止が本方法により解決されるの
で、電気集塵機等では粉塵の飛散を抑制し、ボイラー等
では熱量の逸散を抑制し、幅広い用途に適用することが
でき、実用的価値が極めて高いものとなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】補修材を吹き付けるための吹付装置の一例を模
式的に示す側断面図である。 【図2】実施例1で補修すべき損傷部として用いた焼結
設備の電気集塵機のガス吸入側傾斜面の位置を示す
(a)正面図、(b)平面図、(c)ガス吸入側傾斜面
の正面図である。 【符号の説明】 1 ロックウール供給装置 2 吹付機 3 ロックウール用ブロワー 4 スラリー用ポンプ 5 スラリー用混合槽 6 スラリー用撹拌機 7 スラリー用手元バルブ 8 吹付ノズル 9 ロックウール用搬送ホース 10 ロックウールの解繊機部分 12 セメントスラリー用搬送ホース 21〜26 ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加治 利勝 東京都中央区八丁堀3−26−8 株式会 社スラッグウール工業所 東京支店内 (72)発明者 川島 正美 千葉県千葉市中央区栄町42番11号 タイ ホー工業株式会社 千葉営業所内 (56)参考文献 特開 平8−59359(JP,A) 特開 昭63−225582(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 1/16 B03C 3/84 F27D 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 操業中又は停止中の各種工業用炉の外壁
    面、各種集塵装置等の外壁面に吹付装置により、 (1)ロックウール20〜70重量部と、 (2)セメント20〜60重量部と、 (3)酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹
    脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ウ
    レタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂より選ばれる一
    種以上の樹脂分散液5〜20重量部と、 を水と混合してなる補修材を吹き付けることによって断
    熱効果、ガスの漏洩或いは侵入に対する防止効果をあわ
    せもたせるようにしたことを特徴とする工業用設備の補
    修工法。
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