JP7297352B1 - 落ち綿の回収方法、再生吹き付け材の吹き付け方法、再生材の製造方法、再生材入り収容体の製造方法、再生材入り収容体、及び、地盤改良材の製造方法 - Google Patents

落ち綿の回収方法、再生吹き付け材の吹き付け方法、再生材の製造方法、再生材入り収容体の製造方法、再生材入り収容体、及び、地盤改良材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 吹付工法の実施に伴い不可避的に発生する落ち綿を、再生利用が容易な形態で簡便に回収できる、落ち綿の回収方法の提供。【解決手段】 ロックウールとセメントと水とを含む吹き付け材を、送風機72が供給する空気流により、吹付ノズル70を介して対象物に対して吹き付け、対象物の表面に吹き付け材層を形成することと、吹き付けの際に発生する落ち綿を回収することと、を含み、回収は、送風機72を逆転させて、落ち綿を吸引することにより行われ、回収の際には、送風機72の落ち綿の吸引口に、フィルタ80が装着され、フィルタ80は、強磁性体により構成されるメッシュと、メッシュに隣接して配置される磁石とを備える、落ち綿の回収方法。【選択図】 図3

Description

本発明は、落ち綿の回収方法、再生吹き付け材の吹き付け方法、再生材の製造方法、再生材入り収容体の製造方法、再生材入り収容体、及び、地盤改良材の製造方法に関する。
柱、梁、及び、壁等の構造部材に対して、ロックウール等を含む吹き付け材を吹き付けて、耐火被覆材、及び、不燃断熱材等とする吹付工法が知られる。吹付工法には、乾式工法、及び、半湿式工法がある。
乾式工法は、以下の手順で実施される。まず、ロックウールとセメントとが混合された混合物(粉体)が、送風機による空気流で吹付ノズルに搬送される。次いで、ノズル先で、別途搬送された水と混合されて、対象物に吹き付けられる。
また、半湿式工法は、以下の手順で実施される。まず、セメントと水とが予め混合されたセメントスラリーが吹付ノズルに搬送される。ノズル先で、空気流によって別途搬送されたロックウールと混合され、対象物に吹き付けられる。
吹付工法により、対象物の表面には、耐火被覆材の層(耐火被覆材層)、及び、不燃断熱材の層(不燃断熱材層)が形成される。この際、吹き付け材の一部が、対象物から剥離する場合がある。剥離した吹き付け材は、典型的には、床面に落下したりするため、一般に「落ち綿」と呼ばれる。落ち綿は、ロックウール、セメント、及び、水等を含む。一般に、落ち綿は、建築現場から回収され、産業廃棄物として場外搬出の後、処分される。
建築現場で発生する落ち綿をできるだけ少なくするための技術として、特許文献1には、「ロックウールとセメント-合成樹脂エマルションスラリーとを別々の輸送管を通して別経路で圧送し、該輸送管の末端に設けた吹付けガンにて合流混合して吹付ける不燃吹付け断熱材の施工方法であって、セメント-合成樹脂エマルションスラリー中の合成樹脂エマルション含有量が当該不燃吹付け断熱材の全固形分質量(A)に対する固形分換算で1質量%以上5質量%以下、セメント含有量が(A)に対する固形分換算で5質量%以上15質量%以下、水含有量が(A)に対する対固形分比率で50質量%以上100質量%以下であることを特徴とする施工方法。」が記載されている。
特開2019-108788号公報
落ち綿は、吹付工法の実施に伴い、不可避的に発生する。特許文献1に記載された施工方法によっても、落ち綿の発生率をゼロとすることはできない。一般に、落ち綿は、吹き付けで使用されるロックウールの5~15質量%程度発生するといわれている。
そこで、本発明は、吹付工法の実施に伴い不可避的に発生する落ち綿を、再生利用が容易な形態で簡便に回収できる、落ち綿の回収方法の提供を課題とする。
また、本発明は、再生吹き付け材の吹き付け方法、再生材の製造方法、再生材入り収容体の製造方法、再生材入り収容体、及び、地盤改良材の製造方法の提供も課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決することができることを見出した。
[1] ロックウールとセメントと水とを含む吹き付け材を、送風機が供給する空気流により、吹付ノズルを介して対象物に対して吹き付け、上記対象物の表面に吹き付け材層を形成することと、上記吹き付けの際に発生する落ち綿を回収することと、を含み、上記回収は、上記送風機を逆転させて、上記落ち綿を吸引することにより行われ、上記回収の際には、上記送風機の上記落ち綿の吸引口に、フィルタが装着され、上記フィルタは、強磁性体により構成されるメッシュと、上記メッシュに隣接して配置される磁石とを備える、落ち綿の回収方法。
[2] 上記回収は、上記吸引口から上記送風機へと連通する管路の中途に設けられたサイクロン分離装置を用いて行われる、[1]に記載の落ち綿の回収方法。
[3] [1]又は[2]に記載の落ち綿の回収方法により、落ち綿を回収することと、上記落ち綿を乾燥、及び、粉砕して、再生材とすることと、上記再生材と新たなロックウールと混合して再生吹き付け材を調製することと、上記再生吹き付け材を上記対象物に吹き付けて、上記対象物の表面に再生吹き付け材層を形成することと、を含む、再生吹き付け材の吹き付け方法。
[4] 上記吹き付けの前に、層間塞ぎ材により上記対象物の層間の止水を行うことを含む、[3]に記載の再生吹き付け材の吹き付け方法。
[5] 上記乾燥、及び、粉砕は、密閉型の荷室を有する車両の上記荷室内に収容された乾燥機、及び、粉砕機によって行われる、[3]に記載の再生吹き付け材の吹き付け方法。
[6] 上記乾燥機は、回転式加熱装置を含む、[5]に記載の再生吹き付け材の吹き付け方法。
[7] [1]又は[2]に記載の落ち綿の回収方法により、落ち綿を回収することと、上記落ち綿を乾燥、及び、粉砕して、再生材を製造することと、を含む、再生材の製造方法。
[8] [7]に記載の再生材の製造方法により、再生材を製造することと、上記再生材の所定量を容器に収容して、再生材入り収容体を製造することと、を含み、上記容器の1つに収容される上記再生材の量は、ロックウールの1つ又は複数の包装体に含まれるロックウールの全量に、上記再生材の全量を混合したとき、再生吹き付け材が調製され得る量に調整される、再生材入り収容体の製造方法。
[9] 容器と、上記容器に収容された、乾燥された落ち綿を粉砕した再生材と、を含み、上記容器の1つに収容される上記再生材の量は、ロックウールの1つ又は複数の包装体に含まれるロックウールの全量に、上記再生材の全量を混合したとき、再生吹き付け材が調製され得る量とされる、再生材入り収容体。
[10] [7]に記載の再生材の製造方法により、再生材を製造することと、上記再生材を含む地盤改良材を製造することと、を含む、地盤改良材の製造方法。
[11] 吸引送風機の吸引口に取り付けられ、落ち綿から不要物を分離除去するフィルタであって、強磁性体により構成されるメッシュと、上記メッシュに隣接して配置される磁石とを備える、フィルタ。
本発明によれば、簡便に落ち綿を回収できる、落ち綿の回収方法が提供される。また、本発明は、再生吹き付け材の吹き付け方法、再生材の製造方法、再生材入り収容体の製造方法、及び、再生材入り収容体も提供される。
本発明の落ち綿の回収方法を含む、再生吹き付け材の吹き付け方法のフロー図である。 図2(a)は、耐火被覆材の吹き付けに使用される吹き付けシステムのブロック図である。図2(b)は、吹付ノズルの側面図であり、図2(c)は、吹付ノズルの正面図である。 図3(a)は、落ち綿の回収に用いられる落ち綿回収システムのブロック図である。 図3(b)は、落ち綿回収システムに使用されるフィルタの説明図(側面視)である。また、図3(c)は、フィルタの正面図である。 図4(a)は、再生材入り収容体の製造方法のフロー図である。図4(b)は、再生材が収容された収容体の使用方法の説明図である。 層間塞ぎ材の実施例の説明図である。 層間塞ぎ材が有するロックウールブロックの他の実施例の説明図である。 層間塞ぎ材の実施例の説明図である。 層間塞ぎ材の変形例の説明図である。 層間塞ぎ材の他の変形例の説明図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施形態に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に制限されるものではない。
なお、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化した一例であって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、及び、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なる場合があり、また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なることがある。
[落ち綿の回収方法]
図1は、本発明の落ち綿の回収方法を含む、再生吹き付け材の吹き付け方法のフロー図である。図1をもとに、まず、落ち綿の回収方法について説明する。
なお、図1では、吹き付け材が耐火被覆材である場合について説明される。しかし、本回収方法は、吹き付け材が耐火被覆材である場合だけでなく、吹き付け材が不燃断熱材である場合にも適用可能である。
落ち綿の回収方法では、まず、耐火被覆材が対象物に吹き付けられる(ステップS1)。
耐火被覆材は、ロックウールと、セメントと、水とを含む。以下では、半湿式工法による耐火被覆材の吹き付け方法について説明する。なお、本発明の落ち綿の回収方法は、乾式工法(ロックウール及びセメント等を混合した粉体と、水とを吹付ノズル先で混合、吹き付ける方法)による耐火被覆材の吹き付けにも適用可能である。
図2(a)は、耐火被覆材の吹き付けに使用される吹き付けシステムのブロック図である。吹付システム200は、吹付ノズル70と、解綿機(開綿機)71と、送風機72と、撹拌機73と、ポンプ74とを有する。
半湿式工法では、ロックウール(粉体)と、セメント及び水が混合されたセメントスラリーとが別々の輸送管(ホース)を通して別経路で圧送され、輸送管の末端に設けた吹付けノズルにて合流混合して吹き付けられる。
なお、複数階ある建築物の躯体への吹き付けの場合、一般に、解綿機71、送風機72、撹拌機73、及び、ポンプ74は、ある階(地上階等)に据え置かれ、輸送管を対象階まで伸ばして作業が行われる。
解綿機71に投入されてほぐされたロックウールは、送風機72による空気流で、吹付ノズル70までホース内を運ばれる。一方、セメントと水とは、撹拌機73で混合撹拌されてセメントスラリーとされる。上記以外にも種々の添加材が、この時点で添加され得る。送風機72は公知のものを特に制限なく使用可能であるが、後述する逆転がより容易に実施できる観点で、ルーツブロワが好ましい。
セメントと水とは、撹拌機73で攪拌されてセメントスラリーとされる。セメントスラリーは、ポンプ74によってホース内を流通して、吹付ノズル70まで圧送される。なお、図1では、撹拌機73とポンプ74とがそれぞれ別の装置とされているが、これらが一体化されたものも使用できる。また、送風機72とポンプ74とが一体化された装置も使用できる。
吹付ノズル70では、それぞれ別に運ばれたロックウールとセメントスラリーとが混合され、対象物へと吹き付けられる。なお、乾式吹付工法では、ロックウールとセメントとが混合されて、送風機72の空気流で運ばれる。この場合、他方のホース内は、水のみが運ばれる。この場合、ロックウールとセメントの混合物、及び、水が、吹付ノズル70で混合されて吹き付けられる。
図2(b)は、吹付ノズル70の側面図であり、図2(c)は、吹付ノズル70の正面図である。ロックウールは、解綿機71につながるホース77を流通して吹付ノズル70に送られる。一方、セメントスラリーは、ホース76を流通して吹付ノズル70に送られる。セメントスラリーは吹き出し口78から噴出し、吹き出し口75でロックウールとセメントスラリーとが、吹き出し口75よりも、より先端側に延出する吹き出し口78付近で接触して混合され、連続的に噴出される。
また、吹付ノズル70に隣接して(具体的には、吹き出し口75の外周部等に)水噴霧ノズルを別途配置してもよい。水噴射ノズルからは、別系統で供給される水が噴射される。水の噴射量を調整することで、対象物の表面に形成される耐火被覆材層の含水量を調製できる。また、粉塵、及び、落ち綿の発生も抑制されやすい。
吹き付け材層(耐火被覆材層、不燃断熱材層)を形成する対象物は特に限定されない。例えば、壁、床、屋根、柱、及び、はり等が挙げられる。対象物の材質も特に限定されない。例えば、モルタル、コンクリート、ALC、押出成形セメント板、鋼板(素地鋼板、メッキ鋼板、塗装鋼板)ステンレス鋼板、アルミニウム、及び、繊維強化セメント板等が挙げられる。また、対象物の表面には、下地材層が形成されていてもよい。
ロックウールは、吹付け用に用いられるものであればよく、ロックウール粒状綿が使用できる。ロックウールは、耐熱性が高く、発熱性試験において有害な変形等が生じにくい。ロックウールの繊維の形状は特に限定されないが、平均径(太さ)として、直径1~7μmが好ましく、直径3~7μmがより好ましい。
ロックウール粒状綿の密度は特に限定されないが、例えば、40~150kg/mのものが使用できる。また、熱伝導率は特に限定されないが、例えば、0.044W/m・K以下であることが好ましい。
なお、ロックウール粒状綿の密度、熱伝導率および繊維の平均径(太さ)は、それぞれ日本工業規格に定められる方法により測定される。
ロックウールの使用量は特に限定されないが、耐火被覆材層を形成する場合、ロックウールの質量基準の含有量が、ロックウールとセメントの合計を100質量部としたとき、40~70質部となるよう調整されることが好ましく、55~65質量部となるよう調整されることがより好ましい。
セメントは、白色ポルトランドセメント、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント等のポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、エコセメント等が使用できる。
セメントの使用量は特に限定されないが、耐火被覆材層を形成する場合、セメントの質量基準の含有量が、ロックウールとセメントの合計を100質量部としたとき、30~60質量部となるよう調整されることが好ましく、40~50質量部となるよう調整されることがより好ましい。
なお、半湿式工法により吹き付けられる場合、セメントスラリー中のセメント含有量は、20~50質量部とされることが好ましく、25~40質量部とされることがより好ましい。
水の使用量は特に限定されず、作業性、及び、吹き付け後の吹き付け材層の付着力(初期付着力)の調整を目的に適宜調整され得る。一形態として、吹き付け材の全固形分を100質量部としたとき、50~100質量部が好ましく、75~100質量部がより好ましい。
形成される耐火被覆材層の厚みは特に限定されないが、一般に、「はり」において、10~30mmとされる場合が多い。厚みは、耐火性能(時間)と関連しており、例えば、1時間の耐火性能として、上記の厚みとされる場合が多い。
吹き付けられた後の耐火被覆材層はそのまま乾燥、養生してもよい。また、表面の毛羽立ちを抑制するために、コテ等を用いて均されてもよい。
以上、耐火被覆材層の組成について説明したが、本回収方法は、吹き付けロックウールであれば、不燃断熱材であっても同様に適用可能である。不燃断熱材層を形成する場合、ロックウールとセメントの合計含有量を100質量部としたとき、一例として、ロックウールの含有量を60~85質量部、セメントの含有量を15~40質量部とすることが好ましい。また、厚みとしては、10mm以上とすることが好ましい。
図1のフローに戻り、ステップS1の耐火被覆材の吹き付けの後、発生した落ち綿が回収される(ステップS2)。具体的には、送風機72を逆転(逆運転)させて落ち綿が回収される。
図3(a)は、落ち綿の回収に使用される落ち綿回収システムのブロック図である。落ち綿回収システム300は、建築現場において発生した落ち綿の回収に使用される。
建築現場で発生した落ち綿は従来、建築現場(場内)で収集された後、産業廃棄物として場外搬出、運搬されて、所定の処理施設で廃棄処理(中間処分、最終処分)されていた。
本発明の落ち綿回収システム300によれば、建築現場(場内)で回収し、これを原料に、新たな吹き付け材の一部として使用可能な再生材を製造する。製造された再生材は、同一の建築現場(場内)で使用可能であるため、場外搬出、及び、廃棄処理が必要ないという特徴がある。
落ち綿は、送風機72を逆転(逆運転)させることにより生じさせた空気流(吸引力)で回収される。送風機72の先端の吸引口には、フィルタ80が装着される。
従来、落ち綿の回収、再利用が進みにくかった原因の一つとして、異物の混入があった。吹付施工される段階の建築現場、とくに床面上には、コンクリートがら、窯業系材料かす、並びに、厚さ確認ピン、釘、ネジ、及び、タッカー等の金属片等が散在することが多い。落ち綿の大部分はこの床面に落下するため、単に収集するだけでは、これらを巻き込んでしまうため、再利用が難しい状態となってしまうことが多かった。
特に、耐火被覆材層は、その品質の確保のために、所定箇所に厚さ確認ピンが埋め込まれることが多い。例えば、鉄骨(H形綱)への吹き付けにあっては、梁、ウェブ両側、下フランジ下面、及び、下フランジ端部(コバ)等にそれぞれ埋め込まれることが多い。厚さ確認ピンは通常は脱落しないように埋め込まれるものの、なかには脱落するものもあり、結果として落ち綿には、厚さ確認ピンが混入することが多い。厚さ確認ピンは金属製のことが多く、このような金属片が落ち綿に混入してしまうと、目視でこれを取り除くのは困難かつ煩雑であり、落ち綿の再生をより困難にしていた。
これに対し、落ち綿回収システム300の吸引口には、フィルタ80が装着され、吸引の際に、コンクリートがら、及び、金属片等の異物が分離除去される。これにより、回収される落ち綿に対する異物の混入率が大幅に低下し、再利用が可能になった。
図3(b)は、落ち綿回収システム300に使用されるフィルタ80の説明図(側面視)である。また、図3(c)は、フィルタの正面図である。
フィルタ80は、円筒形の吸引筒81の先端(吸引口)に装着される。吸引筒81は、他端でホース77と接続される。ホース77は、吹き付けの際に送風機72に接続されていたものを使用できる。なお、その管路の中途には、後述するサイクロン85が挿入される。なお、以下の説明では、吸引口に近い側(送風機72からより遠い側)を「先端」といい、他端を「後端」ともいう。
なお、吸引筒81を設けず、ホース77の先端にフィルタ80を装着してもよい。一方で、可撓性を有するホース77にフィルタ80を直接取り付けるのに比べると、ジョイントとして吸引筒81を介して取り付けることで、より安定的に落ち綿の回収が可能となる。
フィルタ80は、ハウジング82と、磁石83と、メッシュ84とを備える。
ハウジング82は円筒形であり、吸引筒81よりも大径とされる。ハウジング82は、吸引筒81に嵌め込み可能とされる。ハウジング82の一方端(後端側)が吸引筒81に嵌め込まれ、他方端には、磁石83及びメッシュ84とが固定される。
なお、ハウジング82は、吸引筒81の先端に固定されればよく、例えば、吸引筒81の外周面に形成された雄ネジと、ハウジング82の内周面に形成された対応する雌ネジとによって、ネジ止めされる形態であってもよい。
また、吸引筒81、及び、ハウジング82の形状は円筒形に限定されない。中空構造で、内部に落ち綿を流通させることができれば、角筒等であってもよい。
ハウジング82の先端側には、リング状の磁石83が固定される。リング状に構成されるため、その中心の孔がハウジング82、及び、吸引筒81と連通しており、内部に落ち綿を流通可能に構成される。磁石83は永久磁石であるが、電磁石であってもよい。例えば、磁石83に代えて、ハウジング82の周方向に巻き回されたコイルを用いてもよい。
リング状の磁石83の先端側には、メッシュ84が固定される。すなわち、ホース77、吸引筒81、ハウジング82、磁石83、及び、メッシュ84の順に配置される。メッシュ84は、強磁性体により形成される。メッシュ84は、磁石83に隣接して配置される。そのため、磁石83により印加される磁界によって、磁気を帯びる。
なお、メッシュ84と磁石83とは隣接して配置されればよく、順序は逆でもよい。すなわち、ホース77、吸引筒81、ハウジング82、メッシュ84、及び、磁石83の順に配置されてもよい。
メッシュの孔径は特に限定されない。落ち綿を吸引しやすく、一方で、コンクリートがら等を吸引しない(しにくい)程度に調整されればよい。一例として、孔の一辺が0.5~2cmが好ましい。異物の1つである厚み確認ピンは、「座」から、所定の長さのピンが延出した形状とされることが多く、この座の大きさが、2cm×2cmであることが多いためである。
メッシュ84は、磁石83によって磁気を帯びるため、汎用の金属製ピン(厚さ確認ピン)等の不要物を磁気吸着して落ち綿から分離除去できる。
単なるメッシュ構造では、厚さ確認ピン等の金属片を十分に分離できない場合もあるが、フィルタ80はメッシュ構造に加えて、磁気を帯びる強磁性体(例えば、鉄)製のメッシュ84を備えるため、異物が著しく除去されやすくなっている。
図3(a)に戻り、送風機72の逆転によって、フィルタ80を介して吸引口から吸引される落ち綿は、異物の分離除去がなされた状態で、ホース77内を流通する。ホース77の中途には、サイクロン85が配置される。サイクロン85は、サイクロン(式)分離装置であり、送風機72に至る管路の中途で落ち綿が回収される。回収された落ち綿は、異物除去がなされており再生しやすい状態となる。
なお、落ち綿の回収は、上述のとおりフィルタ80を装着した送風機72(逆回転)に加えて、吸引口(送風口)にフィルタ80を装着した可搬型のブロワバキューム(吸引送風機)を併用してもよい。
上述のとおり、送風機72は、地上階等に設置されることが多いため、フィルタ80を装着した可搬型のブロワバキュームを作業階に持ち込んで併用することで、より効率的に落ち綿が回収可能となる。
再度、図1に戻り、次に、ステップS3として、回収された落ち綿が(上述のとおり、ブロワバキュームを併用した場合には、それも併せて)車両荷室88に圧送される。車両荷室88と、送風機72とは、(図示しない)ホースで連結されており、送風機72の正転によって生ずる空気流で、落ち綿は車両荷室88へと運ばれる。落ち綿がホース内を連通するため、外部への粉塵の飛散を抑制できる。なお、車両荷室88への落ち綿の運搬は空気流によらなくてもよい。例えば、フレキシブルコンテナバッグ等の容器に収容して、運搬されてもよい。
次に、ステップS4として、密閉型の車両荷室88内で、落ち綿が乾燥、粉砕され、再生材が製造される。
車両89は、密閉型の車両荷室88を有している。密閉型の車両荷室88内には、乾燥機86、及び、粉砕機87が配置される。車両荷室88は、負圧に維持されることが好ましい。車両荷室88は密閉型であるため、乾燥、粉砕により生ずる粉塵の外部への飛散がより抑制される。
また、乾燥機86、及び、粉砕機87を備える車両89は、都度、落ち綿の発生現場(建築現場)に移動され、再生材の製造に使用され得る。車両89を用いることにより、再生材の製造はオンサイトで実施でき、落ち綿を場外搬出する必要がない。落ち綿の場外搬出は、その飛散防止や適正処理の担保のために、専用車両を用いて許可事業者により実施される。車両89は、落ち綿の発生現場に移動させて、その場で再生材を製造できるため、落ち綿の運搬が不要である点で、粉塵の飛散をより抑制できる。
乾燥機86は、水分を含む落ち綿から水分を除去する。乾燥機86としては特に限定されないが、回転式加熱装置が好ましい。中でも、回転する金属製のドラムを誘導加熱(IH:Induction Heating)する方式の回転式加熱装置が好ましい。IH式であると、車両89に搭載された(図示しない)バッテリーを使用できる点で好ましい。
一般に、落ち綿には水分が含まれており、廃棄の際には、この水分の処理(排水処理)が必要になる場合が多い。しかし、本方法によれば、落ち綿に含まれる水は乾燥機86により除去されるため、排水処理は不要である点で好ましい。
粉砕機87は、乾燥された落ち綿を再度の吹き付けに適した粒径に粉砕する。
粒径としては特に限定されないが、3~5mmφが好ましい。ロックウールは梱包から出されて、開綿機(解綿機)で開綿(解綿)されるものの、ロータリーバルブから圧送ホース内を転がりながら運ばれるうちに、ふんわりとした球体となっていく。その際、上記と同程度の粒径となると考えられる。再生材の粒径を上記の範囲内とすると、より均一な吹き付け材層が形成され得る。
落ち綿は、乾燥、粉砕を経て、再生材とされる。再生材は、ロックウールとセメントとを含む。含まれるロックウール、及び、セメントの含有量は、ステップS1の吹き付けに使用された耐火被覆材におけるロックウール、及び、セメントの含有量と同様である。一般に、当初使用された耐火被覆材におけるロックウールとセメントとの含有量比は明らかであるため、再生材におけるロックウールとセメントとの含有量比も明らかである。
再生材は、新たなロックウール(必要に応じてセメント)、及び、水と混合して、新たな吹き付け材(耐火被覆材、及び、不燃断熱材等)として使用できる。
次に、ステップS5として、再生材が建築現場に搬送され、新たなロックウールと混合される。
車両89から再生材を建築現場に搬送する方法は特に限定されないが、送風機72を逆転して吸引力を生じさせ、落ち綿の圧送に使用したホースを用いて、逆に建築現場に返送する方法が挙げられる。また、上記以外にも、再生材をプラスチック製、及び/又は、紙製の袋等の容器に収容し、建築現場に運搬してもよい。
新たなロックウールと再生材とは、解綿機71に投入され、混合され、ほぐされる。新たなロックウールと再生材との混合比は特に限定されない。最終的に吹き付けられる耐火被覆材、及び/又は、不燃断熱材におけるロックウール/セメント比に応じて調整され得る。再生材におけるロックウール及びセメントの含有量比は明らかであるため、最終的に必要なロックウール/セメント比に応じて新たなロックウールを混合すればよい。
また、併せてセメントを混合してもよい。この工程で調製される再生吹き付け材は、乾式、半湿式のいずれの工法でも吹付可能であるが、乾式吹付工法を採用する場合、ロックウールとセメントとを混合すればよく、ロックウール/セメント比の調整がより容易となる。すなち、再生吹き付け材は、乾式工法で吹き付けることが好ましい。
次に、ステップS6として、再生吹き付け材が吹き付けられる。再生吹き付け材の吹き付け方法は特に限定されず、ステップS1と同様の方法でよい。
再生吹き付け材には、再生材に由来するセメントが一定量含まれているため、吹付直後の対象物への接着性の点では、通常の吹き付け材と比較して、やや劣る場合がある。
そこで、再生材吹き付け材の吹き付けの際には、層間塞ぎ材によって、対象物の層間の止水を行うことが好ましい。
一般に、吹付工法が実施される際には、カーテンウォールと天井、及び/又は、床との層間には隙間が存在することが多い。この層間の隙間には、雨水が侵入する場合がある。再生吹き付け材層を形成した後に、雨水が侵入して水分含有量が変化すると、対象物への接着性にやや劣る点に起因して、落ち綿が発生しやすくなる場合がある。
この際、層間塞ぎ材によって、予め対象物の止水を実施すると、落ち綿の発生をより抑制できる。層間塞ぎ材の好適形態については後述する。
なお、この段階で落ち綿が発生した場合、回収して、再び再生材の製造に用いてもよいし、耐火被覆材用の補修材に添加する、添加材として使用してもよい。
以上説明した、落ち綿の回収方法によれば、建築現場で発生し、従来は産業廃棄物として処理されてきた落ち綿を再生可能な状態で回収できる。本回収方法によれば、廃棄物の落ち綿のリサイクルを効率的に進めることができる。
また、乾燥機、及び、粉砕機を備える車両を用いた再生材の製造方法によれば、落ち綿の発生場所(建築現場)で再生材を製造し、その現場で再度、再生吹き付け材を使用することで、落ち綿の場外搬出が不要となり、より環境負荷が低減される。落ち綿の回収は、吹き付けに用いる装置を転用、活用できるため、車両を発生現場に移動させることで、どこの建築現場でも、本方法は実施され得る。
また、乾燥機、及び、粉砕機を密閉型の車両荷室に収容した状態で再生材を製造するため、粉塵の発生が抑制される。また、落ち綿の水分は乾燥除去されるため、排水処理の必要もない。本方法は、ロックウール比5~15質量%程度生ずるといわれる落ち綿を効率的に再生利用でき、また、環境負荷も低減される。
[再生材入り収容体の製造方法]
本発明の再生材入り収容体の製造方法は、すでに説明した再生材の製造方法により再生材を製造することと、再生材の所定量を容器に収容して、再生材入り収容体を製造することとを含む。容器の1つに収容される再生材の量が、ロックウールの1つ又は複数の包装体に含まれるロックウールに、その全量を混合したとき、再生吹き付け材が調製され得る量に調整される点を特徴点の一つとする。言い換えれば、収容体の1袋分の再生材が、1又は複数の包装体分のロックウールの量と対応するよう調整されている。
図4(a)は、再生材入り収容体の製造方法のフロー図である。
まず、ステップS1として、耐火被覆材が対象物に吹き付けられる。なお、吹き付けの方法はすでに説明したステップS1と同様である。また、耐火被覆材に限らず、不燃断熱材等であってもよい。
次に、ステップS2として、送風機を逆転させて落ち綿が回収される。なお、落ち綿の回収方法はすでに説明したステップS2と同様である。
次に、ステップS10として、回収された落ち綿が乾燥・粉砕される。乾燥、及び、粉砕の条件は、すでに説明したステップS4と同様である。本ステップにおける乾燥、及び、粉砕は、車両89に備え付けられた乾燥機86、及び、粉砕機87により実施されてもよい。一方で、落ち綿を場外搬出し、建築現場とは異なる場所で実施されてもよい。なお、場外で実施される場合も、乾燥機86、及び、粉砕機87は、同様の物を使用できる。
次に、ステップS11として、再生材が所定量ずつ容器に収容される。
容器の1つに収容される再生材の量は、ロックウールの1つ又は複数の包装体にその全量を混合したときに、再生吹き付け材が「ちょうど」調製され得る量が好ましい。
具体的には、ロックウールの1つの包装体は、20kgであることが多い。すでに説明したとおり、再生材におけるロックウール、及び、セメントの含有量比は明らかである。一般に、耐火被覆材、及び、不燃断熱材は、含まれるロックウール、及び、セメントの含有量に予め定められた好適範囲(多くは規格で定められる)がある。
収容体に含まれる再生材の量を、ロックウールの1つ又は複数の包装体に混合すると、耐火被覆材、及び、不燃断熱材がちょうど調製され得る量とすることで、再生材を混合する際にロックウールを計量する必要がなくなる。
ロックウールを計量して使用すると粉塵が発生しやすく、また、作業も困難である場合が多い。ロックウールの1つ又は複数の包装体に混合することで、ちょうど目的の耐火被覆材、及び、不燃断熱材が調製され得るよう予め再生材を小分け収容することにより、上記を解決できる。
例えば、当初、耐火被覆材として使用され、ロックウール/セメントの含有量比が質量基準で「50/50」である落ち綿から再生材が製造されたとする。この再生材を、ロックウール/セメントの含有量比が「85/15」である不燃断熱材に使用する場合以下のように再生材の量が調整される。
新たな(バージン)ロックウールの1袋が20kgである場合、1収容体当たりに含まれる再生材の含有量を約8.6kgに調整する。すると、再生吹き付け材におけるロックウール/セメントの含有量比は、24.3kg/4.3kg(約85/15)となる。
一方、対象物への初期接着力をより向上させる観点では、再生吹き付け材に新たな(バージン)セメントを混合するよう、調整してもよい。この場合、上記のケースで、例えば、1収容体当たりに含まれる再生材の含有量を約3.8kgに調整する。すると、新たなセメントの混合前の状態で、ロックウール/セメントの含有量比は、21.9kg/1.9kgとなる。ここに、新たなセメント1.9kgを加えると、21.9kg/3.8kg(約85/15)となる。
以上は、再生吹き付け材におけるロックウールの含有量比が、再生前よりも高い場合であるが、これが低い場合についても、添加する新たなセメントの量に応じて同様に調整できる。例えば、当初、不燃断熱材として使用され、ロックウール/セメントの含有量比が質量基準で「85/15」である落ち綿から再生材が製造されたとする。
これを、再生耐火被覆材(50/50)として使用する場合、以下のように調整され得る。
新たなロックウールの1袋が20kgで、新たなセメントを25kg使用する場合には、1収容体当たりに含まれる再生材の含有量を約7.1kgとすればよい。これにより、再生吹き付け材におけるロックウール/セメントの含有量比は、約26kg/約26kgとなる。
ロックウールを1包装体より少ない単位で取り扱う、すなわち、ロックウールを計量して使うことは、粉塵の発生、作業効率の悪さの点で現場作業としては好ましくない。収容体に含まれる再生材の含有量をロックウールの包装体基準(1又は複数)で調整することで、この計量して使う手間を省くことができる。
図4(b)は、再生材が収容された収容体の使用方法の説明図である。
再生材が収容された収容体90は、ロックウールの包装体91と併せて使用される。包装体91には、ロックウールの20kgが収容される。収容体90に収容される再生材は、この20kgのロックウールと混合されると、耐火被覆材、及び/又は、不燃断熱材として使用可能な量に調整されている。そのため、ロックウールを計量する必要はなく、そのまま混合され得る。
収容体90、及び、包装体91から、それぞれ再生材、及び、ロックウールが取り出され、解綿機71に投入される。再生材、及び、ロックウールは、解綿機71で混合され、ほぐされて、図示しない送風機72からの空気流で吹付ノズル70へと圧送され、別途圧送されたセメント及び水(セメントスラリー)と混合されて対象物へと吹き付けられる。再生吹き付け材は、対象物の表面に耐火被覆材層、及び/又は、不燃断熱材層を形成する。
なお、図4(b)は、半湿式吹付工法を示しているが、再生材、ロックウール、及び、セメントを予め混合し、吹付ノズルで水と混合して吹き付ける乾式吹付工法にも適用可能である。
本方法で製造される再生材入り収容体には、ロックウールの包装体の1つ又は複数に含まれるロックウールに対応する量の再生材が含まれる。そのため、ロックウールを計量する必要がなく、粉塵の発生が抑制されるとともに、作業性も向上する。また、上記再生材は、他の材料(製鋼スラグ)等と混合して、地盤改良材としても使用できる。
[層間塞ぎ材の好適形態]
カーテンウォール等の建築物の壁パネルと、床材との拘束的な結合を避けるため、これらの間に「層間隙間」が確保される。層間隙間は建築物の柔構造の実現に寄与する一方で、防火上、これを塞ぐことが求められる。建築物に火災が生じた際に、この層間隙間を介して、煙、及び、火炎が上層階へと伝わるのを抑止するためである。
層間隙間を塞ぐのに用いられる、層間塞ぎ(ふさぎ)材(又は、層間塞ぎ装置)としては、壁パネルと床材との間にかけ渡された鋼板と、その鋼板上に載置された耐火性無機材料(ケイ酸カルシウム、ロックウール等)製の外装材とを備えるものが、従来使用されることが多い。
しかし従来の層間塞ぎ材(例えば、特開平11-36479号公報に記載)のように、壁パネルの内面に張り付けられ、耐床材との間に掛け渡されたL字鋼板等で層間隙間を塞ぐ構造では、結局、壁パネルと床材との間にL字鋼板が固定されてしまう。従って、地震等によって壁パネルと床材との間に相対的な変位が生じた際、L字鋼板の固定部分が破損したり、この破損により生じた隙間から、耐火性外装材が脱落してしまうこと等があった。
以下の層間塞ぎ材(以下、「本層間塞ぎ材」ともいう。)は、地震等によって壁パネルと床材との間に相対的な変位が生じた場合でも、破損しにくく、その機能が維持される層間塞ぎ材である。
図5は、本層間塞ぎ材の実施形態の説明図である。このうち、図5(a)は、本層間塞ぎ材の施工方法を示す断面図であり、図5(b)は、ベースプレートの分解図である、図5(c)は、本層間塞ぎ材の施工方法を示す斜視図である。
なお、いずれの図面にも、座標軸が示されている。壁パネル11によって構成される壁面と略平行な、鉛直方向の上方向をZ(+)方向、下方向をZ(-)方向といい、壁面に略垂直な(又は、床面に略平行な)水平方向のX(+)方向、X(-)方向ということがある。また、これに垂直な方向をY(+)方向、Y(-)方向ということがある。
層間塞ぎ材100は、建築物の壁面を構成する壁パネル11、及び、梁12に支えられて床面を構成する床材10の隙間である層間隙間Sを塞ぐために使用される。層間塞ぎ材は、ロックウールブロック13と、ベースプレート20とを備える。
ロックウールブロック13は、層間隙間Sを塞ぐように、かつ、水平方向に圧縮されて復元力が働くようにして、装填されている。
一方、ベースプレート20は、上記復元力によって壁パネル11側に押し付けられ第1プレート19と、床材10側に固定される第2プレート18とを有する。
第1プレート19は、断面視でL字型の部材であり、ロックウールブロック13の復元力によって壁パネル11に押し付けられる立上り部17と、立上り部17の鉛直方向の下部から、略水平方向に延びる板状部材16とを有する。第1プレート19の材質は特に限定されないが、耐火性、耐久性、及び、取り扱い性の観点から、金属が好ましい。厚みは特に限定されないが、一形態として、1.6mm以上が好ましい。また、長さは特に限定されず、施工箇所に応じて適宜選択されればよい。
第1プレート19は、ロックウールブロック13の立上り部17に対する復元力によって、壁パネル11に押し付けられる。そのため、壁パネル11に固定する必要はない。第1プレート19は、ロックウールブロック13の伸縮の妨げにならないよう、ロックウールブロック13に固定される。固定方法は特に限定されず、典型的には、立上り部17とロックウールブロック13とを接着したり、後述するように、第1プレート19とロックウールブロック13をシートでくるんで一体化する方法等が挙げられる。
第2プレート18は、断面視でS字状のフック部材14と、板状部材15とが接合されて形成される。フック部材14は、その上部から、水平[X(+)]方向に延びる上フックで、床材10に係止され、その下部から、逆の水平[X(-)]方向に延びる下フックで板状部材15と接合される。
第2プレート18の床材への固定方法は特に限定されず、接着剤等を使用する方法、及び/又は、ビス等を使用する方法が採用できる。
なお、ベースプレート20は、S字状のフック部材14を有するが、フック部材14の形状は、床面に係止できれば、S字状に限定されない。
第2プレート18を構成するフック部材14、及び、板状部材15の材質は特に制限されないが、第1プレート19と同一の材質が使用でき、好適形態も同様である。また、厚みも、第1プレート19と同程度であってよく、好適形態も同様である。
なお、層間塞ぎ材100における第2プレート18は、フック部材14、及び、板状部材15とが接合されて形成されるが、本層間塞ぎ材における第2プレート18の構成は上記に限定されない。第2プレート18は、一体化された一つの部材により構成されていてもよい。
一方で、第2プレート18が、フック部材14と、板状部材15とにより構成される場合、層間隙間Sに応じて、板状部材15の幅を変更すれば、層間塞ぎ材100を様々な層間隙間Sに適用可能である点で好ましい。
第1プレート19と、第2プレート18とは、第1プレート19の板状部材16が、第2プレート18の板状部材15の上に重なるように配置される。このようにすることで、床材10に係止された第2プレート18によって、第1プレート19が支持されるため、ロックウールブロック13が自重で湾曲したり、脱落したりすることが抑制される。
また、板状部材15と、板状部材16とは互いに接合されずに、摺動可能に取り付けられることで、ベースプレート20(このうちのベース部21)が、壁パネル11、及び、床材10の相対的な変位に追従して、水平方向に伸縮可能にされる。
ロックウールブロック13は、板状部材15、及び、板状部材16の重複部分を含むベースプレート20上に載置される。
ロックウールブロック13は、壁面に略平行な繊維層、言い換えれば、繊維がZ方向に集合して形成される繊維層が積層して形成される(繊維層の積層方向はX方向となる)縦繊維部41と、床面に略平行な繊維層、言い換えれば、繊維がX方向に集合して形成される繊維層が積層して形成される(繊維層の積層方向はZ方向となる)横繊維部42と、が複合されて構成される。
すなわち、繊維層の積層方向が異なる縦繊維部41と、横繊維部42とが複合されて構成される。
縦繊維部41、及び、横繊維部42は、それぞれ公知のロックウールボードを切断して使用できる。
一般に、ロックウールボードは、ロックウールを集積して製造されるシート状の部材であり、含まれるロックウールとしては特に限定されず、例えば、玄武岩、珪酸質岩石、及び、石灰石等の岩石;高炉スラグ等の鋼滓;等の原料を高温で溶融させ、溶融物を遠心力、高圧空気、及び/又は、蒸気等により飛散させて得られた、数μm程度の微細な繊維が挙げられる。このようにして得られる繊維は、SiO2等を主成分とする鉱物繊維、及び/又は、その集合体である。
この繊維状のロックウールを所定の厚さで堆積させることで繊維層(ロックウール層)が得られる。この繊維層において、ロックウール繊維は、面方向に略平行に配向している。ロックウール層の厚さは用途に応じて、又は、必要な密度に応じて適宜調整され得る。調整の方法としては特に限定されないが、得られたロックウール層を圧縮する方法、ロックウール層をスライスする方法等が挙げられる。
なお、ロックウールを連続的に積層させる場合、単に積層するだけでもフェルト状の層状体が得られるが、樹脂等の結着材を含浸させることで、ロックウール層を構成するロックウール繊維・繊維束の一体性を向上させることができる。
ロックウール層の厚さは特に限定されないが、縦繊維部41、及び、横繊維部42を、最低2枚以上、好ましくは数枚以上のロックウール層で構成できるように、個々のロックウール層の厚さを設定すればよい。例えば、ロックウール層の厚さを2~200mmに設定することができる。
縦繊維部41、及び、横繊維部42は、ロックウール層(単層シート)を重ねて、全体を一体成型すれば得られる。一体化する単層シートの枚数は必要に応じて適宜に設定される。
単層シートを一体成型するには、厚さ方向に加圧したり、加圧と同時に加熱したりすればよい。このとき、接着剤組成物を用いることができる。単層シートの表面に接着剤を塗布しておき、一体成型と同時に硬化させれば、単層シート同士が接着一体化される。
ロックウールボードは、繊維層の積層方向(厚み方向)には、圧縮等によって寸法変化しやすく、繊維層に平行な方向(面方向)には、寸法変化しにくい。圧縮等によって寸法変化すると、そのひずみによって復元力が生ずる。
ロックウールブロック13は、層間隙間Sに圧縮された状態で装填される。この圧縮によって、縦繊維部41が収縮しているため、水平方向の復元力が生じている。そのため、壁パネル11と床材10とが相対的に変位し、層間隙間Sが変化した場合であっても、その変位に追従しやすい。
本発明者は、上記縦繊維部の機能に着目して、縦繊維部のみを有するロックウールブロックによって課題が解決できると考えた。しかし、実際に縦繊維部のみを有するロックウールブロックだけでは、圧縮された際の追従性、応力が除去された際の形状の回復、及び、ロックウールブロックの形状の安定性(曲げ剛性)が不十分であることを知見した。本発明者は、上記新たに知見した課題の解決のために、縦繊維部41と横繊維部42とを複合したロックウールブロックを使用することを着想し、本層間塞ぎ材を完成させた。
ロックウールブロック13は、縦繊維部41の、層間隙間Sの変化に追従しやすい特徴と、横繊維部42の水平方向との剛性とを併せ持つ。そのため、横繊維部42があたかも骨格のように、そして、縦繊維部41がクッションのように働き、優れた変位追従性、形状回復性、及び、形状安定性を鼎立するに至った。
縦繊維部41、及び、横繊維部42の幅は特に限定されない。縦繊維部41と、横繊維部42との合計の幅をWとしたとき、縦繊維部41が、0.2W~0.8Wであることが好ましい。なお、ロックウールブロック13は、1つの縦繊維部41と、1つの横繊維部42とが複合されて形成されているが、縦繊維部、及び、横繊維部の数は上記に限定されない。
ロックウールブロック13が、2つ以上の縦繊維部41を有する場合、その合計の幅が上記数値範囲内であることが好ましい。
図6は、ロックウールブロック13の他の実施形態を示す断面図である。図6(a)は、縦繊維部41を2つ、横繊維部42を1つ有する変形例である。図6(a)において、d+e+f=Wである。図6(b)は、縦繊維部41と、横繊維部42とを1つずつ有することは、同様であるが、その並び順が異なる変形例である。なお、h+k=Wである。図6(c)は、縦繊維部41を1つ、横繊維部42を2つ有する変形例である。なお、m+n+p=Wである。
ロックウールブロック13は、水平方向に圧縮されて層間隙間Sに配置される。ロックウールブロック13が水平方向に圧縮されるため、主に、縦繊維部41が圧縮されて、復元力が生ずる。そのため、地震等によって層間隙間Sの幅が変化しても、その変化により追従しやすい。圧縮の程度は特に限定されないが、1~40%が好ましく、5~30%がより好ましい。
次に、層間隙間Sが変化した場合の層間塞ぎ材100の変形追従の形態について説明する。図7(a)は、層間隙間Sが拡張した場合の変形追従の形態を説明する断面図である。
図7(a)は、層間隙間Sが、Δだけ伸長した状態を表す。このとき、ロックウールブロック13は、主に縦繊維部41が伸長し、全体として幅がΔだけ伸長する。更に、2枚の板状部材15、及び、16が鉛直方向に重なって形成される部分を含むベース部21も、板状部材15、及び、板状部材16の摺動により変形に追従する。上記は層間隙間Sが伸長する場合であるが、縮小する場合についても同様である。
上記のように、層間塞ぎ材100は、変形に追従可能なロックウールブロック13と、水平方向に伸縮可能なベース部21とを有するため、地震等によって壁パネルと床材との間に相対的な変位が生じた場合でも、破損しにくく、その機能が維持される。
ロックウールブロック13の伸縮量は特に限定されない。しかし、ロックウールブロック13がより脱落しにくく、かつ、形状が回復しやすい観点では、伸長量は、板状部材15、及び、板状部材16の重複部分の幅W1の範囲内であることが好ましい。一方、収縮量は特に限定されず、最小幅が、床材10から板状部材15の先端までの長さ、又は、壁パネル11から板状部材16の先端までの長さのいずれか長い方より大きければよい。
ロックウールブロック13は、壁面に略垂直な面(XZ平面)で切断したときの断面の外周を囲むように、ロックウールブロック13、第1プレート19に巻き回されたフィルム25を有することが好ましい。
フィルム25によって、ロックウールブロック13、及び、第1プレート19が一体化されるために、施工がより容易になるとともに、第1プレート19とロックウールブロック13とを接合しなくても施工がより容易である点で好ましい。また、副次的に長手方向(Y方向)の応力に対する強度もより向上する。
フィルムの材質は、外装材に使用されるものであれば特に限定されず、金属、樹脂、紙、及び、これらを積層したシート等であればよく、一形態としてはアルミクラフト紙(ALK)、アルミガラスクロス(ALGC)、及び、アルミクラフトに更にポリマーフィルム(ポリイミドフィルム等)を積層させたもの(ALKP)等が好ましい。また、厚みは特に限定されないが、一形態として、0.01~5mmが好ましい。
フィルム25は、一方端のみがロックウールブロック13に固定され、他方端は固定されないことが好ましい。他方端が固定されないことで、ロックウールブロック13が伸長した場合でも、フィルム25がより破断しにくい。
更に、ロックウールブロック13、及び、第1プレート19の外周を超える部分の長さW2が、板状部材15、及び、板状部材16の重複部分の幅W1の2倍を超えると(W1×2<W2)、ロックウールブロック13が伸長した場合でも、フィルム25の被覆がより外れにくく、また、ロックウールブロック13の形状回復により追従しやすい点で好ましい。
(変形例1)
図8は、本層間塞ぎ材の変形例の説明図である。図8(a)は、上記変形例の施工方法を示す断面図であり、図8(b)は、上記変形例の層間塞ぎ材が圧縮変形を受けた場合を示す断面図である。
層間塞ぎ材110は、壁パネル11に押し付けられる立上り部31と、床材10に係止される係止部30とを有し、立上り部31と係止部30とにわたって設けられるベース部32とを有する。
ベース部32は、弾性体(金属が好ましい)で形成された板ばねであり、この板ばねは、鉛直下方向(Z-方向)に向けて凸となる湾曲形状とされている。
壁パネル11と床材10とが近づくと、ロックウールブロック13の主に縦繊維部41が収縮するとともに、ベース部32が鉛直下方向にたわみ、結果として、水平方向に収縮する。
本変形例によれば、より簡易な構造で、地震等によって壁パネルと床材との間に相対的な変位が生じた場合でも、破損しにくく、その機能が維持される層間塞ぎ材が実現される。
(変形例2)
図9は、本層間塞ぎ材の変形例の説明図である。図9(a)は、上記変形例の施工方法を示す断面図であり、図9(b)は、上記変形例の層間塞ぎ材が圧縮変形を受けた場合を示す断面図である。
層間塞ぎ材120は、壁パネル11に押し付けられる立上り部31と、床材10に係止される係止部30とを有し、立上り部31と係止部30とにわたって設けられるベース部32とを有する点で、上記変形例と同様である。
層間塞ぎ材120は、更に、立上り部31から、床材10方向へと略水平方向に延びる片持ち梁状の蓋部50を有することと、ベース部32の鉛直下方(Z(-)方向)に、変形追従性耐火材51を有する。
変形追従性耐火材51としては特に限定されないが、公知の耐火ゴムシート等が使用できる。
上記特徴を有する本変形例によれば、圧縮・伸長によりロックウールブロック13が変形した場合でも、層間隙間からより飛び出しにくく、より優れた耐久性(繰り返し変形性)を有する。
10 床材、11 壁パネル、12 梁、13 ロックウールブロック、14 フック部材、15、16 板状部材、17 立上り部、18 第2プレート、19 第1プレート、20 ベースプレート、21 ベース部、25 フィルム、30 係止部、31 立上り部、32 ベース部、41 縦繊維部、42 横繊維部、100、110、120 層間塞ぎ材、50 蓋部、51 変形追従性耐火材
200 吹付システム、300 落ち綿回収システム、70 吹付ノズル、71 解綿機、72 送風機、73 撹拌機、74 ポンプ、75、78 吹き出し口、76、77 ホース、80 フィルタ、82 ハウジング、83 磁石、84 メッシュ、85 サイクロン、90 収容体、91 包装体

Claims (10)

  1. ロックウールとセメントと水とを含む吹き付け材を、送風機が供給する空気流により、吹付ノズルを介して対象物に対して吹き付け、前記対象物の表面に吹き付け材層を形成することと、
    前記吹き付けの際に発生する落ち綿を回収することと、を含み、
    前記回収は、前記送風機を逆転させて、前記落ち綿を吸引することにより行われ、
    前記回収の際には、前記送風機の前記落ち綿の吸引口に、フィルタが装着され、
    前記フィルタは、強磁性体により構成されるメッシュと、前記メッシュに隣接して配置される磁石とを備える、落ち綿の回収方法。
  2. 前記回収は、前記吸引口から前記送風機へと連通する管路の中途に設けられたサイクロン分離装置を用いて行われる、請求項1に記載の落ち綿の回収方法。
  3. 請求項1又は2に記載の落ち綿の回収方法により、落ち綿を回収することと、
    前記落ち綿を乾燥、及び、粉砕して、再生材とすることと、
    前記再生材と新たなロックウールと混合して再生吹き付け材を調製することと、
    前記再生吹き付け材を前記対象物に吹き付けて、前記対象物の表面に再生吹き付け材層を形成することと、を含む、再生吹き付け材の吹き付け方法。
  4. 前記吹き付けの前に、層間塞ぎ材により前記対象物の層間の止水を行うことを含む、請求項3に記載の再生吹き付け材の吹き付け方法。
  5. 前記乾燥、及び、粉砕は、密閉型の荷室を有する車両の前記荷室内に収容された乾燥機、及び、粉砕機によって行われる、請求項3に記載の再生吹き付け材の吹き付け方法。
  6. 前記乾燥機は、回転式加熱装置を含む、請求項5に記載の再生吹き付け材の吹き付け方法。
  7. 請求項1又は2に記載の落ち綿の回収方法により、落ち綿を回収することと、
    前記落ち綿を乾燥、及び、粉砕して、再生材を製造することと、を含む、
    再生材の製造方法。
  8. 請求項7に記載の再生材の製造方法により、再生材を製造することと、
    前記再生材の所定量を容器に収容して、再生材入り収容体を製造することと、を含み、
    前記容器の1つに収容される前記再生材の量は、ロックウールの1つ又は複数の包装体に含まれるロックウールの全量に、前記再生材の全量を混合したとき、再生吹き付け材が調製され得る量に調整される、再生材入り収容体の製造方法。
  9. 請求項7に記載の再生材の製造方法により、再生材を製造することと、
    前記再生材を含む地盤改良材を製造することと、を含む、地盤改良材の製造方法。
  10. 吸引送風機の吸引口に取り付けられ、ロックウールを含む吹き付け材を用いた吹付工法により発生する落ち綿から不要物を分離除去するフィルタであって、強磁性体により構成されるメッシュと、前記メッシュに隣接して配置される磁石とを備える、フィルタ。
JP2023013354A 2023-01-31 2023-01-31 落ち綿の回収方法、再生吹き付け材の吹き付け方法、再生材の製造方法、再生材入り収容体の製造方法、再生材入り収容体、及び、地盤改良材の製造方法 Active JP7297352B1 (ja)

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