JP3459701B2 - ガス焚多管貫流ボイラ - Google Patents

ガス焚多管貫流ボイラ

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JP3459701B2
JP3459701B2 JP09854995A JP9854995A JP3459701B2 JP 3459701 B2 JP3459701 B2 JP 3459701B2 JP 09854995 A JP09854995 A JP 09854995A JP 9854995 A JP9854995 A JP 9854995A JP 3459701 B2 JP3459701 B2 JP 3459701B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス焚多管貫流ボイラの
改良に係り、燃焼室内のガス供給側に位置する適数の水
管列の間隙内へ、セラミック粒体を充填して燃焼層を形
成し、該燃焼層内へ予混合ガスを供給することにより、
低NOx ・高出力密度の安定した燃焼が行え、ボイラ装
置の大幅な小型化と高性能化を達成できるようにしたガ
ス焚多管貫流ボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス焚多管貫流ボイラでは、一般に燃焼
室内でガスと空気を強制混合しつつ燃焼させるようにし
たブラスト燃焼方式が多用されている。しかし、前記ブ
ラスト燃焼方式は、噴出ガス(又は噴出部分予混合ガ
ス)の周囲へ空気を圧送して両者を強制混合させ、該混
合ガスを燃焼室内で拡散燃焼させるため、より大きな燃
焼用空間を必要とする。例えば、火炎の形状から燃焼室
の形状が規制されたり、燃焼用空気の整流や火炎の安定
化機構を必要とするために必然的にボイラ装置が大型と
なり、その小型化を図り難いと云う難点がある。
【0003】一方、上述の如きブラスト燃焼に付随する
問題を解決するものとして、図13に示す様な燃焼装置
本体30の底面に水冷分配格子31を配設し、その上方
にセラミック粒体32aを充填して燃焼層32を形成す
ると共に、該燃焼層32内に冷却水管33を水平状に配
置し、前記水冷分配格子31を通して燃焼層32内へ供
給した予混合ガス34を粒体32aの外表面及び各粒体
相互の間隙内で表面拡散燃焼させ、発生熱を冷却水管3
3を介して外部へ取り出すようにしたガス焚ボイラ装置
が開発されている。
【0004】上記図13のガス焚ボイラ装置は、広い空
気比の範囲に亘って比較的安定した燃焼が行なえる。ま
た未燃焼有害物質やNOx の発生が少ない上、伝熱特性
にも優れ、ボイラ設備の大幅な小型化が達成できると云
う優れた効用を有している。しかし、当該ガス焚ボイラ
装置にも解決すべき多くの問題が残されている。先ず、
第1の問題はボイラ装置の停止に手数がかかり、冷却水
循環に要するエネルギ消費が増大する点である。即ち、
燃焼層32が直径2〜20mm程度のセラミック粒体を
本体30のほぼ全内部空間内へ充填することにより形成
されている。そのため、必然的に燃焼装置本体30その
ものの熱容量が大きくなり、ボイラ装置を停止した場合
には、停止後も相当長時間に亘って冷却水を循環させる
必要があり、循環ポンプの動力費が増加すると云う問題
がある。
【0005】第2の問題は、水管33内の冷却水を強制
循環させる必要があり、所謂自然循環方式の冷却システ
ムを採用できないと云う点である。即ち、前記図14の
ボイラ装置では、燃焼層32内へ冷却水管33を水平状
態に埋設すると共に、燃焼層32をセラミック粒体32
aの充填層から形成する構成としているため、冷却シス
テムは、構造上強制循環方式とせざるを得ない。その結
果、極く小型のガス焚ボイラ装置であっても、強制循環
方式の冷却システムを必要とすることになり、設備費や
冷却システムのランニングコストの引き下げを図り難い
と云う難点がある。
【0006】第3の問題は、逆火の防止と燃焼の安定性
の点である。前述の通り、図13のガス焚ボイラ装置は
燃焼量及び予混合ガスの空気比が変化しても比較的安定
した拡散燃焼が行なえると共に、水冷分配格子31を設
けることにより、逆火もほぼ完全に防止できることにな
っている。しかし、現実には逆火を百%完全に防止でき
ることは至っておらず、安全性の点に若干問題が残され
ている。
【0007】即ち、水冷分配格子31を通して供給され
た予混合ガス34は、燃焼層32の下流側の空間部30
aに設置した点火源35により点火され、着火直後の燃
焼火炎は燃焼層32の上方空間30a内に形成される。
また、当該火炎によって燃焼層32が加熱されるに従っ
て、一種の逆火現象で燃焼ラインは粒体32a間を上流
側(下方側)へ移行し、冷却分配格子31からそのクェ
ンチング距離だけ離れた下流側の燃焼層内に於いて、継
続燃焼をすることになる。
【0008】しかし、図13のボイラ装置では、水冷分
配格子31が単に多孔板31a、31a間に冷却水管3
1bを配列しただけの極く簡単な構成とされており、予
混合ガスの供給方式(例えば、燃焼限界範囲外のガス濃
度の濃予混合ガスと希薄予混合ガスとの分離供給や予混
合ガスの噴出スピードの調整等)については何等考慮さ
れていないため、逆火(フラッシュバック)を完全に防
止できると云う迄には至っていないと云う難点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的大径
のセラミック粒体32aの充填層より成る燃焼層32を
備えた図13のような構成のガス焚ボイラ装置に於ける
上述の如き問題、即ち燃焼装置停止後のエネルギー消
費が増大すること、強制循環冷却方式が必要であるこ
と、逆火を生ずる可能性が若干残っており、安全性に
欠けること等の問題を解決せんとするものであり、強制
循環冷却方式が不要となり小型・大容量化が図れると共
に、逆火防止も完全で安全性に優れ、そのうえ装置の発
停を簡単に繰り返すことができるようにしたガス焚多管
貫流ボイラを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件請求項1に記載の発
明は、ボイラ本体1の内部に水管6及びヒレ7から成る
複数列の水管壁12を所定の間隔を置いて配列し、各水
管壁12の一方の端に位置する水管6相互間及び他方の
端部に位置する水管6相互間をヒレ7により夫々密封す
ると共に前記各水管6の上端及び下端を上部ヘッダ10
及び下部ヘッダ11へ夫々連通させ、また、予混合ガス
23の流入側に配列した水管壁12のヒレ7の下方に予
混合ガス供給孔14を、またその他の水管壁12のヒレ
7の上方部又は下方部を交互に切除して上部燃焼ガス通
路15及び下部燃焼ガス通路16を夫々形成すると共
に、前記予混合ガス23の流入側に位置する水管壁12
を形成する各水管6の前方に予混合ガスガイド板8を設
け、水管6とガイド板8との間に所定の間隙を有する予
混合ガス流通路8aを形成し、更に、前記予混合ガス2
3の流入側に位置する少なくとも二つの水管壁12の間
にセラミック粒体9を充填して燃焼層17を形成し、予
混合ガス供給装置2からの予混合ガス23を前記予混合
ガス通路8aを通して予混合ガス供給孔14から燃焼層
17内へ流入させると共に、燃焼ガス24を前記水管壁
12の間を流通せしめて外部へ排出するようにしたこと
を発明の基本構成とするものである。
【0011】また本件請求項3に記載の発明は、ボイラ
本体1の内部にその長手方向に、水管6及びヒレ7とか
ら成る水管壁12を所定の間隔を置いて対向状に配列
し、前記各水管壁12の予混合ガス23の流入側端部に
位置する各水管6相互間及び中間部に位置する各水管6
相互間を他の水管6を介存せしめて、夫々ヒレ7により
密封してセラミック粒体充填室26を形成すると共に、
各水管6の上端及び下端を上部ヘッダ10及び下部ヘッ
ダ11へ夫々連通させ、また、前記予混合ガス流入側端
部に位置する各水管6相互間を密封するヒレ7の下方部
に予混合ガス供給孔14及び前記中間部に位置する各水
管6相互間を密封するヒレ7の下方部を切除して下部燃
焼ガス通路16を夫々形成すると共に、前記予混合ガス
流入側端部に位置する各水管6の前方に予混合ガスガイ
ド板8を設け、水管6とガイド板8との間に所定の間隙
を有する予混合ガス流通路8aを形成し、更に、前記セ
ラミック粒体充填室26内へセラミック粒体9を充填し
て燃焼層17を形成し、予混合ガス供給装置2からの予
混合ガス23を前記予混合ガス流通路8aを通して予混
合ガス供給孔14から燃焼層17内へ流入させると共
に、燃焼ガス24を前記両水管壁12の間を流通せしめ
て外部へ排出するようにしたことを発明の基本構成とす
るものである。
【0012】
【作用】予混合ガス供給部に面した水管壁下方のヒレ7
に設けた予混合ガス供給孔14を通して、空気比λが
1.1〜1.5の着火ガス量に調整された予混合ガス2
3をセラミック粒体9を充填して成る燃焼層17内へ供
給し、パイロットバーナ4を作動する。これにより予混
合ガス23に着火され、燃焼層17の下流側空間に於い
て予混合ガス23の燃焼が始まる。前記予混合ガス23
の着火燃焼により燃焼層17の温度が上昇すると、所謂
逆火現象により火炎が燃焼層17内へ順次移行し、予混
合ガス供給孔14からほぼそのクェンチング距離だけ離
れた点まで火炎が来ると、前記火炎の移行は停止して、
安定した表面拡散燃焼が行なわれる。
【0013】燃焼層17内の熱はセラミック粒体9を介
しての伝熱や輻射により、燃焼層17に接する水管6や
ヒレ7へ伝熱され、水管6内を自然循環する冷却水へ熱
が与えられる。また、燃焼ガスの熱は下流側の各水管壁
12や水管6へ伝熱され、その後燃焼ガスは煙道3を通
して外部へ排出されて行く。
【0014】予混合ガス供給孔14から燃焼層17内へ
流入する予混合ガス23の流速が約8〜10m/sec
以上の高速に設定されていること及び予混合ガス供給孔
14近傍のセラミック粒体9の温度が水管6等により冷
却されて比較的低温であること等により、予混合ガス2
3への所謂逆火は完全に防止されることになる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1実施例に係るガス焚多管貫流
ボイラの平面図であり、図2は図1のA−A視断面図、
図3は図2のC−C視断面図、図4は図3のD−D視断
面図、図5は図3のE−E視断面図、図6は図3のF−
F視断面図、図7は予混合ガス供給部の詳細図、図8は
ガス供給部の詳細図である。
【0016】図1乃至図8に於いて、1はボイラ本体、
1aはケーシング、2は予混合ガス供給装置、3は煙
道、4はパイロットバーナ、5は火炎検知器、6は水
管、7はヒレ、8は予混合ガスガイド板、9はセラミッ
ク粒体、10は上部ヘッダ、11は下部ヘッダ、17は
燃焼層、18は燃焼用空気供給ダクト、19はガス供給
管、21は燃焼用空気、22は燃料ガス、23は予混合
ガスである。
【0017】本発明に係るガス焚多管貫流ボイラは図1
乃至図6に示す如く、縦断面形状が長方形の四角柱状に
形成されたボイラ本体1と、その前面側に設けた予混合
ガス供給装置2と、その背面側に設けた煙道3等から形
成されており、また、ボイラ本体1の上面にはパイロッ
トバーナ4及び火炎検知器5が夫々取付けされている。
【0018】前記ボイラ本体1は図2及び図3に示す如
く、四角柱状のケーシング1aの内部に複数本の水管
6、水管6相互間を連結するヒレ7、予混合ガスガイド
板8及び燃焼層17を形成するセラミック粒体9等を配
設することにより構成されている。また、前記各水管6
の上端部及び下端部は上部ヘッダ10及び下部ヘッダ1
1へ夫々連結されており、これによって所謂自然循環形
の多管貫流ボイラが構成されている。即ち、前記ケーシ
ング1a内には、6本の水管6を縦ヒレ7aにより連結
して成る4組の水管壁12が所定の間隔を置いて配列さ
れており、これ等の各水管壁12の一方の端部に位置す
る水管6相互間及び他方の端部に位置する水管6相互間
を夫々横ヒレ7bによって密閉状に連結することによ
り、横断面がほぼ正方形の燃焼室13が形成されてい
る。尚、本実施例では6本の水管6より成る4組の水管
壁12を用いているが、水管6及び水管壁12の数は、
ボイラ出力に応じて適宜に選定されることは勿論であ
る。
【0019】前記水管壁12の中の予混合ガス供給部と
対向する第1列目の水管壁12aを形成する縦ヒレ7a
には、その下方部に複数の小孔14aが設けられてお
り、これによって予混合ガス供給孔14が形成されてい
る。また、第2列目の水管壁12b及び第4列目の水管
壁12dのヒレ7aの上方には、図5に示すように所定
の長さ寸法だけ縦ヒレ7aを切除することにより、上部
燃焼ガス通路15が形成されている。更に、第3列目の
水管壁12cの縦ヒレ7aの下方には、図6に示すよう
に所定の長さ寸法だけ縦ヒレ7aを切除することによ
り、下部燃焼ガス通路16が形成されている。
【0020】前記予混合ガスガイド板8は図3及び図7
に示す如く、水管6より大径の断面が半円形の彎曲部を
連結することにより形成されており、第1列目の水管壁
12aの予混合ガス供給装置2の側に水管壁12aと一
定の間隙を設けて配設されている。尚、当該ガイド板8
は、その上・下端面が上部ヘッダ10及び下部ヘッダ1
1の構成材へ夫々固定されている。また、当該予混合ガ
スガイド板8の彎曲部の下方部には、第1列目の水管壁
12aの各水管6と対向状にスリット状の孔8bが形成
されており、この孔8bを通して予混合ガス23は、ガ
イド板8と水管6間に形成された予混合ガス流通路8a
から予混合ガス供給孔14へ導入される。
【0021】前記セラミック粒体9は粒径が10〜20
mmφ程度の耐熱セラミックから形成されている。そし
て、当該セラミック粒体9は、燃焼室13内の第1列目
の水管壁12aと第2列目の水管壁12bとの間に、予
混合ガス供給通路14を形成する小孔14aの最上部よ
り100〜300mmの高さまで充填されており、セラ
ミック粒体9の充填層によって燃焼層17が形成されて
いる。なお予混合ガス供給孔14を形成する小孔14a
の径及び数は、予混合ガスの通過流速が6m/s以上と
なりかつ充填セラミック粒体径より小径に設定されてい
る。尚、本実施例では、最上部の小孔14aより約10
0〜300mm上方位置まで燃焼層17を形成している
が、燃焼層17の高さはボイラ出力によって適宜に選択
され、水管6の高さとほぼ同一高さの燃焼層17とする
ことも可能である。
【0022】前記予混合ガス供給装置2はボイラ本体1
の前面側に配設されており、燃焼用空気供給ダクト1
8、ガス供給管19、予混合ガスダクト20等から形成
されており、ダクト18の端部より供給されてくる燃焼
用空気21内へ燃料ガス22を均一に混合することによ
り、所定の空気比(1.1〜1.5)の予混合ガス23
が形成される。
【0023】即ち、当該予混合ガス供給装置2は図8に
示すように、燃焼用空気供給ダクト18内に燃焼用空気
21の流れと直交状にガス供給管19を設けると共に、
当該ガス供給管19に、燃焼用空気21の流れと直交す
る方向に比較的大口径のガス噴出口19aを、また空気
21の流れ方向に順次口径を小さくした複数個のガス噴
出口19b、19cを穿設することにより構成されてい
る。尚、前記ガス噴出口19a、19b、19cの列
は、ガス供給管19の長手方向に適宜のピッチで複数列
設けるのが望ましい。また、図8に於いては、ガス供給
管19を燃焼用空気供給ダクト18内に1本だけ設ける
ようにしているが、ガス供給管19を複数本設けるよう
にしてもよいことは勿論である。
【0024】前記予混合ガス供給ダクト20はボイラ本
体1の前面側の下方部に細幅状に設けられており、ダク
ト18から予混合ガス23をダクト20内へ流入させる
ことにより、ここで予混合ガス23が更に混合されるこ
とになる。
【0025】次に本発明のガス焚多管貫流ボイラの作動
について説明する。ボイラの作動に際しては、先ず燃焼
用空気供給ダクト18に所定量の燃焼用空気21を供給
すると共に、ガス供給管19に燃料ガス22を供給す
る。ガス供給管19の各噴出口19a、19b、19c
から燃焼用空気21の流れと垂直方向、斜交方向及び平
行方向に夫々燃料ガス22が噴出されると共に、ガス供
給管19の背部に燃焼空気21の渦流が生ずることによ
り、燃料ガス22と燃焼用空気21とは十分に混合さ
れ、予混合ガス23が形成される。また、ダクト18内
に形成された予混合ガス23は、厚みを薄くし且つ広幅
に形成した予混合ガスダクト20内を流通する間に更に
混合され、空気比1.1〜1.5程度の均一に混合され
た予混合ガス23となる。
【0026】前記形成された予混合ガス23は、予混合
ガスの冷却及び消炎機能を有するガイド板8と水管6の
間を通り、第1列目の水管壁12aの下部の予混合ガス
供給孔14を通って燃焼層17内へ流入し、ここを通過
して上方空間へ到達することにより、パイロットバーナ
4からの火源により着火され、燃焼を開始する。即ち、
着火当初の冷態時には、燃焼層17の外部下流で予混合
ガス23の燃焼が始まり、時間が経過して燃焼層17内
のセラミック粒体9が加熱されてくると、一種の逆火現
象によって火炎はセラミック粒体層の内方へ順次移行
し、各粒体9の外表面及び粒体相互の間隙内で予混合ガ
ス23の所謂表面拡散燃焼が行われる。
【0027】一方、第1列目の水管壁12a下方の予混
合ガス供給孔14を設けたヒレ7aは供給された予混合
ガス23が流れることにより常時冷却される。また、ヒ
レ7aが水管6に両面溶接されているため、第1列目の
水管壁12aを形成する各水管6及びヒレ7aの下方部
は冷却水が流入することにより冷却されている。これに
より、ヒレ7a及び水管6の下方部の近傍のセラミック
粒体9は、その温度が比較的低温に保持される。また、
予混合ガス供給孔14を形成する小孔14aより燃焼層
17内へ噴出される予混合ガス23の速度が、所定の高
速度(約6〜20m/s)に保持されている。その結
果、前記燃焼層17の上面側より順次内方へ移行して来
た火炎は、予混合ガス供給孔14の下流側近傍でその移
動を停止することになり、火炎が予混合ガス供給孔14
の上流側へ移行することはない。これにより、所謂逆火
による危険状態の発生が完全に防止されることになる。
【0028】予混合ガス23の燃焼により燃焼層17内
に生じた熱は、セラミック粒体9を介しての伝熱や輻射
により水管6、ヒレ7等へ伝熱され、これにより火炎温
度の上昇が抑制(約1400℃以下)される。その結
果、NOx の発生が有効に抑制されることになり、排出
ガス中のNOx 濃度は約40ppm(O2 =0%換算)
以下となる。また、燃焼層17内に水管が配設されてい
ないため、火炎のクェンチングでCO等の未燃分が多発
することもない。更に、燃焼層17を形成する各粒体表
面で均等に燃焼が行なわれるため、燃焼層17そのもの
の温度分布勾配が小さくなると共に、燃焼層17自体が
充填層であるため、燃焼層17そのものに熱応力がかか
って粒体9にクラックを生じると云うことは全く無い。
【0029】燃焼層17内で生じた燃焼ガス24は、図
2、図5及び図6に示す如く水管6のヒレ7aを切除し
て形成した上部燃焼ガス通路15及び下部燃焼ガス通路
16を通して、各水管壁12の間隙を流通し、水管6及
びヒレ7a、7bと熱交換をしたあと煙道3より燃焼装
置外へ排出されて行く。
【0030】尚、本実施例に於いては、ケーシング1の
外形寸法が高さ約950mm、短辺側横幅500mm、
長辺側横幅520mm、水管外径約48.6mmφ、セ
ラミック粒体9の外径約10mmφ、セラミック粒体9
の充填層高さ(燃焼層17の高さ)約500mm、定常
運転時の予混合ガス23の空気比λ=1.3及び供給量
260Nm3 /h、出力18万Kcal/hに夫々設定
されており、定常運転時の燃焼層17内の火炎温度は約
1400℃以下であって、発生NOx も40ppm(O
2 =0換算)以下になるものと算定されている。
【0031】また、前述の通り本実施例では、ボイラ本
体1内へ6本の水管6を連接してなる水管壁12を4列
配設するようにしているが、水管6及び水管壁12の数
はこれに限定されるものではなく、適宜に選定されるも
のである。更に本実施例では予混合ガス供給装置2を燃
焼用空気供給ダクト18内へガス供給管19を挿入した
構成としているが、如何なる構成の予混合ガス供給装置
2であってもよいことは勿論である。
【0032】本実施例ではケーシング1aの内部に水管
壁12及びヒレ7により断面四角形の燃焼室13を形成
するようにしているが、水管壁そのものをボイラの外壁
として、これをケーシング1aの代わりとすることも可
能である。また、本実施例では予混合ガス供給孔14を
複数の小孔14aにより形成しているが、小孔14aに
代えてスリット状の孔を用いることも可能である。
【0033】図9乃至図12は本発明の第2実施例を示
すものであり、水管6の配列構造及び燃焼ガス24の流
し方等が若干異なる点を除いて、その他の構成は前記第
1実施例の場合とほぼ同一である。即ち、第2実施例に
於いては第10図に示す如く、ボイラ本体1が細幅の四
角柱形が形成されており、そのケーシング1aの内部に
長手方向に、水管6とヒレ7とから成る2列の水管壁1
2、12を一定の間隔を置いて配列することにより、燃
焼室13が構成されている。
【0034】また、前記両水管壁12、12から成る燃
焼室13の上流側、即ち両水管壁12、12の間には、
3本の水管6が比較的粗いピッチで配設されており、更
に、燃焼室13の下流側には2本の水管6と2本のフイ
ン付水管6aとが比較的短いピッチで配設されている
【0035】更に、前記両水管壁12、12の予混合ガ
ス流入側の端部に位置する各水管6と、両水管壁12、
12の間に設けた水管6の最上流側に位置する水管6と
は、上流側縦ヒレ7cにより夫々連結されている。ま
た、当該上流側縦ヒレ7cは図12に示す如く、その下
方部が一定の長さ寸法だけスリット状に切除されてお
り、この部分を予混合ガス供給孔14とすることによ
り、予混合ガス23の所謂ショートパスを防止するよう
にしている。尚、本実施例では、前記上流側縦ヒレ7c
の幅を15mmに選定し且つ供給孔14の幅を8mmと
することにより、当該供給孔14を通して供給される予
混合ガス23の流速を10m/sec以上となるように
している。
【0036】同様に、両水管壁12のほぼ中間部に位置
する水管6と、両水管壁12の間の下流側に設けた水管
6との間は、その上方部が図11に示す如く下流側縦ヒ
レ7dで連結されており、これによって燃焼ガス24の
所謂ショートパスを防止している。尚、前記下流側縦ヒ
レ7dの横幅は約15mm(即ち、水管6相互間の間隔
は約15mm)に選定されており、また、スリット状の
予混合ガス供給孔14の横幅は前述の通り約8mmに設
定されている。
【0037】即ち、前記両側の水管壁12、12と、そ
の上流端の水管6同士を水管6を介存せしめて連結する
上流側縦ヒレ7cと、その中間部に位置する水管6同士
を水管6を介存せしめて連結する下流側縦ヒレ7dとで
囲んだ空間部は、セラミック粒体充填室26を形成して
おり、ここにセラミック粒体9を充填することにより燃
焼層17が形成されている。尚、前記セラミック粒体充
填室26の上流側部分には図9及び図10に示す如く粒
径約8mmφ以上程度の比較的小径のセラミック粒体9
aが、また、セラミック粒体充填室26の下流側部分に
は粒径約15mmφ以上の比較的大径のセラミック粒体
9bが夫々充填されており、各セラミック粒体9の粒径
を上述の如き値に選定することにより、水管6同士の隙
間からセラミック粒体9が漏出するのを防止している。
また、本実施例では上述の通り水管6相互間の間隙を約
15mmに選定しているが、当該間隙値はボイラ出力等
に応じて適宜に選定されるものであり、従って、これに
応じてセラミック粒体9の粒径も若干変ることになる。
【0038】前記両水管壁12、12の中間部に設けた
水管6の中の最上流側に位置する水管6の前方には、予
混合ガスガイド板8と分流ガイド板8cが配設されてお
り、流入して来た予混合ガス23は分流ガイド板8cに
沿ってガス流通路8a内へ案内され、供給孔14を通し
て燃焼層17内へ流入して行く。
【0039】予混合ガス供給装置2は、前記第1実施例
の場合とほぼ同じ構成を有しており、燃焼用空気供給ダ
クト18の最下流部に形成されている。尚、当該第2実
施例に於いては、予混合ガス供給装置2の出口側とボイ
ラ本体1の予混合ガス供給部間を、図9に示す如き断面
積が暫増する形状の予混合ガス供給ダクト20により連
結すると共に、その内部に複数の整流板25を設けてい
る。また、前記予混合ガスガイド板8と水管6、6との
間に形成された予混合ガス流通8aは、第1実施例の場
合と同様に予混合ガス23の冷却、消炎機能を具備して
おり、これによって後述するように予混合ガス23への
逆火が有効に防止される。
【0040】予混合ガス供給ダクト20を通して供給さ
れて来た予混合ガス23は、図9に示す如く燃焼層17
を通過してその出口より燃焼室13の上部空間内へ到達
し、パイロットバーナ4により着火される。予混合ガス
23の燃焼により、水管6、6及び下部燃焼ガス通路1
5を通して燃焼層17内のセラミック粒体9が加熱され
ると、所謂逆火現象により火炎はセラミック粒体9の上
流側へ順次移行する。一方、予混合ガス供給孔14の近
傍のセラミック粒体9は、図10に示す如く水管6、6
及び上流側縦ヒレ7c等により冷却されている。また、
予混合ガス流通路8a内を流通する噴出流速6m/se
c以上の予混合ガス23によっても冷却されている。そ
の結果、燃焼層17内の下流側へ移行して来た火炎は、
予混合ガス供給孔14の下流側に位置する水管6の近傍
でその移行を停止し、逆火の無い安定した燃焼が行なえ
る。
【0041】また、第2実施例では、燃焼層17の横幅
を薄くし、セラミック粒体9から水管等までの最大距離
が80mm〜100mm以下になるように設定している
ため、セラミック粒体9からの燃焼熱が水管6及びヒレ
7等へ迅速に伝熱される。その結果、燃焼層17内の燃
焼温度も1400℃以下に抑制され、予混合ガスによる
均一燃焼ともあいまってNOx生成を40ppm以下に
することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の第1実施例では、燃焼室13内
へ配設した複数の水管壁12の第1列目と第2列目の間
へセラミック粒体9を充填し、厚みの比較的薄い充填層
から成る燃焼層17を形成すると共に、当該燃焼層17
内で予混合ガス23を表面拡散燃焼させる構成としてい
る。その結果、従前の燃焼室内の全域にセラミック粒体
9を充填する構成のボイラ装置に比較して、燃焼層17
部分の熱容量が著しく減少し、運転停止時の冷却等に要
するエネルギー損失を低減できると共に、ボイラ装置の
起動・停止を迅速に行うことができる。
【0043】また、燃焼層17が比較的薄いセラミック
粒体9の充填層であるため、燃焼層にクラック等を生ず
る虞れが少ない。そのため、高出力密度のボイラ装置の
製作が可能となり、ボイラそのものの大幅な小型化が可
能となる。更に、燃焼室13内に竪向水管から成る水冷
壁(又は水管列)を設け、これによって燃焼層17及び
燃焼ガス24内の熱を吸収する構成としている。その結
果、冷却水の強制循環に要するエネルギーが不要とな
り、多管貫流ボイラ形式であり乍ら高出力密度が得られ
ると共に、大出力(約100万kcal/h程度)の装
置も容易に製作することができる。
【0044】例えば、本発明の第1実施例を容量300
kg/hの多管貫流ボイラとした場合、従前のブラスト
燃焼方式に於いては、その火炎形状から燃焼室の形状が
規制されるため、ボイラ本体(缶体)のみでも約670
mmφの直径を必要とする。これに対して、本発明を適
用した場合には、ボイラ本体の大きさは約300×45
0mmで十分であり、その断面積を約40%に減少する
ことができる。また、缶体の高さについても、ブラスト
燃焼の場合に必要となる燃焼用空気の整流や火炎安定化
機構を簡易化できると共に、その一部をボイラ本体内で
構成することができるため、従前の場合の缶体高さ13
50mmを約950mm程度の高さに減らすことがで
る。また、本発明の第2実施例を容量500kg/hの
多管貫流ボイラへ適用した場合、ボイラ本体(缶体)の
みで従前のブラスト燃焼では850mmφの直径を必要
とした。これに対して本発明を適用した場合、ボイラ本
体(缶体)が200mm×900mmと断面積で約30
%となる。又高さは従来の1500mmが1300mm
となる。このように非常にボイラをコンパクトにするこ
とができ、据付搬入が容易になると共に所要床面積も少
なくなる。
【0045】また、本発明の第1及び第2実施例では、
予混合ガス23を、予混合ガス23の冷却、消炎機能を
もつガイド板8と水管6間の間隙を通して導入したあ
と、第1水管壁12aの水管6により冷却されているヒ
レ7aの下方に設けた予混合ガス供給孔14を通して適
宜の流量で燃焼層17内へ供給すると共に、予混合ガス
供給孔14の孔径等を調整することにより、供給予混合
ガスの流速を適宜の値に保持する構成としている。その
結果、燃焼層17内を上流側へ向かって移行する火炎
は、予混合ガス供給孔14からクェンチング距離だけ離
れた位置近傍で確実にストップし、逆火等を生ずる危険
の殆ど無い安定した燃焼が行なえると共に、火炎温度も
ほぼ1400℃程度に抑制され、燃焼排ガス中のNOx
及びCO等の濃度を大幅に引下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るガス焚多管貫流ボイ
ラの平面図。
【図2】図1のA−A視断面図。
【図3】図2のC−C視断面図。
【図4】図3のD−D視断面図。
【図5】図3のE−E視断面図。
【図6】図3のF−F視断面図。
【図7】予混合ガス供給部の詳細図。
【図8】予混合ガス供給装置の詳細図。
【図9】本発明の第2実施例に係るガス焚多管貫流ボイ
ラの縦断面図。
【図10】図9のA−A視断面図。
【図11】図10のB−B視断面図。
【図12】図10のC−C視断面図。
【図13】従前の多孔性粒体の充填層からなる燃焼層を
設けたガス焚ボイラ装置の縦断面図概要図である。
【符号の説明】
1はボイラ本体、1aはケーシング、2は予混合ガス供
給装置、3は煙道、4はパイロットバーナ、5は火炎検
知器、6は水管、6aはフィン付水管、7はヒレ、7a
は縦ヒレ、7bは横ヒレ、7cは上流側縦ヒレ、7dは
下流側縦ヒレ、8は予混合ガスガイド板、8aは予混合
ガス流通路、8bは孔、8cは分流ガイド板、9はセラ
ミック粒体、9aは大径のセラミック粒体、9bは小径
のセラミック粒体、10は上部ヘッダ、11は下部ヘッ
ダ、12は水管壁、12aは第1水管壁、12bは第2
水管壁、12cは第3水管壁、12dは第4水管壁、1
3は燃焼室、14は予混合ガス供給孔、14aは小孔、
15は上部燃焼ガス通路、16は下部燃焼ガス通路、1
7は燃焼層、18は燃焼用空気供給ダクト、19はガス
供給管、19a、19b、19cは噴出孔、20は予混
合ガス供給ダクト、21は燃焼用空気、22は燃料ガ
ス、23は予混合ガス、24は燃焼ガス、25は整流
板、26はセラミック粒体充填室。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−223201(JP,A) 特開 平7−260102(JP,A) 特開 昭57−26302(JP,A) 特開 平7−145901(JP,A) 実開 平1−111903(JP,U) 実開 昭49−95301(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F22B 21/04 F23C 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ本体(1)の内部に水管(6)及
    びヒレ(7)から成る複数列の水管壁(12)を所定の
    間隔を置いて配列し、各水管壁(12)の一方の端に位
    置する水管(6)相互間及び他方の端部に位置する水管
    (6)相互間をヒレ(7)により密封すると共に前記各
    水管(6)の上端及び下端を上部ヘッダ(10)及び下
    部ヘッダ(11)へ夫々連通させ、また、予混合ガス
    (23)の流入側に配列した水管壁(12)のヒレ
    (7)の下方に予混合ガス供給孔(14)を及びその他
    の水管壁(12)のヒレ(7)の上方部又は下方部を交
    互に切除して上部燃焼ガス通路(15)及び下部燃焼ガ
    ス通路(16)を夫々形成すると共に、前記予混合ガス
    (23)の流入側に位置する水管壁(12)を形成する
    各水管(6)の前方に予混合ガスガイド板(8)を設
    け、水管(6)とガイド板(8)との間に所定の間隙を
    有する予混合ガス流通路(8a)を形成し、更に、予混
    合ガス(23)の流入側に位置する少なくとも二つの水
    管壁(12)の間にセラミック粒体(9)を充填して燃
    焼層(17)を形成し、予混合ガス供給装置(2)から
    の予混合ガス(23)を前記予混合ガス通路(8a)を
    通して予混合ガス供給孔(14)から燃焼層(17)内
    へ流入させると共に、燃焼ガス(24)を前記水管壁
    (12)の間を流通せしめて外部へ排出する構成とした
    ことを特徴とするガス焚多管貫流ボイラ。
  2. 【請求項2】 セラミック粒体(9)の充填高さを水管
    壁(12)の高さより低くすると共に、前記予混合ガス
    ガイド板(8)を、断面がほぼ半円型を呈し水管(6)
    と同芯状に配設される彎曲部を備えた構成とした請求項
    1に記載のガス焚多管貫流ボイラ。
  3. 【請求項3】 ボイラ本体(1)の内部にその長手方向
    に、水管(6)及びヒレ(7)とから成る二つの水管壁
    (12)を所定の間隔を置いて対向状に配列し、前記各
    水管壁(12)の予混合ガス(23)の流入側端部に位
    置する各水管(6)相互間及び中間部に位置する各水管
    (6)相互間を他の水管(6)を介存せしめて、夫々ヒ
    レ(7)により密封してセラミック粒体充填室(26)
    を形成すると共に、各水管(6)の上端及び下端を上部
    ヘッダ(10)及び下部ヘッダ(11)へ夫々連通さ
    せ、また、前記予混合ガス流入側端部に位置する各水管
    (6)相互間を密封するヒレ(7)の下方部に予混合ガ
    ス供給孔(14)を及び前記中間部に位置する各水管
    (6)相互間を密封するヒレ(7)の下方部を切除して
    下部燃焼ガス通路(16)を夫々形成すると共に、前記
    予混合ガス流入側端部に位置する各水管(6)の前方に
    予混合ガスガイド板(8)を設け、水管(6)とガイド
    板(8)との間に所定の間隙を有する予混合ガス流通路
    (8a)を形成し、更に、前記セラミック粒体充填室
    (26)内へセラミック粒体(9)を充填して燃焼層
    (17)を形成し、予混合ガス供給装置(2)からの予
    混合ガス(23)を前記予混合ガス流通路(8a)を通
    して予混合ガス供給孔(14)から燃焼層(17)内へ
    流入させると共に、燃焼ガス(24)を前記両水管壁
    (12)の間を流通せしめて外部へ排出する構成とした
    ことを特徴とするガス焚多管貫流ボイラ。
  4. 【請求項4】 前記セラミック粒体充填室(26)内へ
    複数本の水管(6)を配設すると共に、セラミック粒体
    充填室(26)より下流側の両水管壁(12)の間へ複
    数の水管(6)を配設する構成とした請求項3に記載の
    ガス焚多管貫流ボイラ。
  5. 【請求項5】 セラミック粒体充填室(26)の予混合
    ガス(23)が流入する上流側部分に粒径の小さなセラ
    ミック粒体(9b)を、また下流側部分に粒径の大きな
    セラミツク粒体(9a)を夫々充填する構成とした請求
    項3に記載のガス焚多管貫流ボイラ。
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