JP3459580B2 - 抽出飲料製造用バスケットおよび抽出飲料製造装置 - Google Patents
抽出飲料製造用バスケットおよび抽出飲料製造装置Info
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Description
スケットならびにそれを用いた抽出飲料製造装置に関す
る。前述のバスケットは、紅茶、日本茶あるいはウーロ
ン茶などの抽出飲料を生成するときに用いられる。
原理を利用して、紅茶、日本茶あるいはウーロン茶など
を生成する機器が考えられている。
溜される常温水(例えば5〜30℃)を取り出して電気
ヒータにより加熱して高温水(例えば90〜100℃)
とし、この高温水を所要の茶葉を収納するバスケットに
対して落とし込むようにしている。
に、ペーパーフィルタをつけておいて、このペーパーフ
ィルタ内に茶葉を入れるようにしている。
けて、このバスケットに対して人が高温水を直接注ぎ込
むことにより、上述した種々な茶を生成するようにする
こともある。
ィルタは、使い捨てであるために、茶を生成するたび
に、新しいペーパーフィルタを使用する必要があり、ラ
ンニングコストが嵩むことが指摘される。
パーフィルタを用いる必要のない抽出飲料製造用バスケ
ットならびに抽出飲料製造装置の提供を目的としてい
る。
抽出飲料製造用バスケットは、茶葉および高温水が上方
から入れられる有底筒形に形成されているとともに、底
壁に第1流出口が設けられ、この底壁において前記第1
流出口を含む領域の上方に所要の間隔を介して茶葉通過
を阻止して高温水の流通を許容するメッシュフィルタが
設けられ、さらに周壁部において前記メッシュフィルタ
よりも上方の所要位置に第2流出口が設けられている。
スケットは、請求項1の抽出飲料製造用バスケットが、
前記流出口から流出する抽出飲料を受ける容器内に嵌入
された状態で、該容器の上部開口に位置決め係止される
ものである。
スケットは、請求項2の抽出飲料製造用バスケットにお
いて、前記第2流出口の位置は、両流出口から流出する
抽出飲料を受ける容器の注ぎ口の位置に対して側方から
後方にまたがる領域に、配設されている。
スケットは、請求項1ないし3のいずれかの抽出飲料製
造用バスケットに対して、タンクから取り出される貯溜
水を加熱手段で加熱して供給し、このバスケットから流
出される抽出飲料を容器に貯溜する。
スケットは、請求項1ないし3のいずれかの抽出飲料製
造用バスケットと、このバスケットが取り付けられる容
器と、水を貯溜するタンクと、タンクから取り出される
貯溜水を加熱する加熱手段と、加熱された高温水を前記
バスケットに供給する給水路とを備えている。
に、メッシュフィルタを設けているから、消耗品である
ペーパーフィルタを不要にできる。
上方に所要の間隙を介して配置しているから、前記流出
口からの抽出飲料の流出が円滑になる。
ーフィルタが不要なバスケットを用いることによって、
より簡単かつ安価に抽出飲料を生成できるようになる。
態に基づいて説明する。
している。図1は、抽出飲料製造装置の側面図、図2
は、抽出飲料製造装置の内部構造を部分断面にした側面
図、図3は、容器に対する各バスケットの取り付け状態
を示す断面図、図4は、駆動回路を示す構成図、図5
は、容器にコーヒーバスケットと蓋を取り付けた状態を
示す断面図、図6は、容器にティーバスケットと蓋を取
り付けた状態を示す断面図、図7は、容器に蓋のみを取
り付けた状態を示す断面図である。
フレーム2と、抽出済み飲料貯溜用のガラス製の容器3
と、コーヒーバスケット4と、ティーバスケット5と、
蓋6とを具備している。
るものである。図2に示すように、タンク1の底壁面に
は、下向きに突出する給水ノズル部1aが一体に設けら
れ、また、タンク1の垂直壁面には、アルミニウム製の
出湯パイプ10が取り付けられている。なお、給水ノズ
ル部1aの下端開口には、熱交換パイプ11で加熱され
た高温水がタンク1に逆流することを防ぐための逆止弁
17が組み込まれている。このタンク1の給水ノズル部
1aの外周には、水温検出用サーモスタット20が図示
しない締め付けベルトなどを用いて付設されている。こ
の水温検出用サーモスタット20の感熱部は、給水ノズ
ル部1a内に露出するように、給水ノズル部1aの外周
に設けられる貫通孔1bに対してパッキン21を介して
嵌入されている。なお、この水温検出用サーモスタット
20は、例えば55℃以上になるとオフ状態となり、そ
れ未満ではオン状態となる。
されるとともに、容器3が搭載されるものである。タン
ク1およびフレーム2は合成樹脂材を成形したものから
なり、タンク1のみが貯水量を視認できるように透明な
材料とされている。フレーム2の内部空間には、アルミ
ニウム製の熱交換パイプ11、加熱手段としてのシーズ
ヒータ12ならびにシーズヒータ12を駆動する駆動回
路13などが設置され、このフレーム2の外面には、電
源スイッチ14が設置されている。
レーム2の熱交換パイプ11に対して、また、タンク1
側の出湯パイプ10は、フレーム2側の熱交換パイプ1
1に対して、それぞれ、弾性体(シリコンゴムなど)か
らなるL字形継手15,16を介して連結されている。
これら出湯パイプ10と熱交換パイプ11と2つのL字
形継手15,16とが、請求項に記載の給水路を構成し
ている。
に、シーズヒータ12に対して電源スイッチ14、温度
ヒューズ31、加熱温度制御用サーモスタット32、半
波整流ダイオード33が直列に接続され、半波整流ダイ
オード33に対して水温検出用サーモスタット20、ノ
イズ防止用コンデンサ34がそれぞれ並列に接続されて
いる。なお、35は電源プラグ、36は電源スイッチ1
4の操作ボタン部分を点灯するランプである。この駆動
回路13では、電源プラグ35を家庭用コンセントなど
に差し込んで電源スイッチ14をオン操作した状態にお
いて、水温検出用サーモスタット20がオン状態のとき
にシーズヒータ12に対して最大加熱能力(例えば85
0W)とする駆動電力が、また、水温検出用サーモスタ
ット20がオフ状態のときにシーズヒータ12に対して
半分の加熱能力(例えば425W)とする駆動電力がそ
れぞれ与えられる。この他、シーズヒータ12の温度が
所要温度未満のとき加熱温度制御用サーモスタット32
がオン状態を保持してシーズヒータ12への通電を継続
するが、シーズヒータ12の温度が所要温度以上のとき
加熱温度制御用サーモスタット32がオフしてシーズヒ
ータ12への通電を遮断する。
5および蓋6は、不使用時に、図3に示すように、ティ
ーバスケット5の中にコーヒーバスケット4を入れて、
さらにこれら両バスケット4,5の上に蓋6を被せた状
態で容器3の上部開口に装着され、また、使用時に、図
5ないし図7に示すように、それぞれ単独あるいは各バ
スケット4,5の個々に対して蓋6を重ねた状態で容器
3の上部開口に載せられる。これら両バスケット4,5
や蓋6は、容器3に対して不動に位置決めされた状態で
取り付けられるようになっている。つまり、容器3の把
手3aの上端には、突起3bが設けられており、両バス
ケット4,5や蓋6には円周一カ所に横方向に突出する
舌片4a,5a,6aが設けられていて、この舌片4
a,5a,6aの下面に、前記容器3の突起3bに対し
て係合する凹部4b,5b,6bが設けられている。ま
た、両バスケット4,5の各舌片4a,5aの上面には
前記容器3の突起3bより若干小さな突起4c,5cが
設けられている。
ト5について、ペーパーフィルタを不要とする構造にし
ていることである。このティーバスケット5は、紅茶、
日本茶、中国茶などを生成する場合に使用される。
有底筒形に形成されているとともに、底部がいわゆる2
重底構造とされ、下側底壁5dの中心位置に単一の孔か
らなる第1流出口5eが設けられ、また、下側底壁5d
に対して所要の間隙を介する上側底壁5fにおいて第1
流出口5eを含む領域に茶葉通過を阻止して高温水の流
通を許容するメッシュフィルタ5gが設けられている。
このようにティーバスケット5の底部を2重底構造とし
ているのは、第1流出口5eが紅茶、日本茶、中国茶な
どの茶葉によって直接塞がれてしまうことを回避するた
めである。また、メッシュフィルタ5gの占有面積は、
前述の茶葉によって塞がれないだけの十分な大きさに適
宜設定される。
要位置には、当該バスケット5内で茶成分があまり抽出
されていない高温水を容器3へ流出する第2流出口5h
が設けられている。この第2流出口5hの位置は、ティ
ーバスケット5を容器3に取り付けた状態において、容
器3の注ぎ口の位置に対して側方から後方にまたがる領
域、好ましくは左右それぞれ90度の計2ケ所に設定さ
れている。この第2流出口5hは、複数個の孔からな
る。このようにしてれば、仮に容器3内に貯溜される抽
出飲料を、茶器などに移し替えるときに、ティーバスケ
ット5を容器3に装着したままであっても、容器3内の
茶葉に含まれる湯分が第2流出口5hから容器3側に漏
洩しにくくなるので、容器3内の抽出飲料の濃度が必要
以上に濃くなってしまうことを回避できるようになる。
を説明する。
バスケット4,5を容器3にセットしてから、そこにコ
ーヒー粉あるいは紅茶の茶葉を入れるとともに、タンク
1内に所要量の常温水または高温水を入れる。この後、
ユーザーが駆動回路13の電源プラグ35を家庭用コン
セントに差し込んでから、電源スイッチ14をオン操作
する。
高温水が熱交換パイプ11を通ってシーズヒータ12に
より所要温度に加熱され、出湯パイプ10からバスケッ
ト4,5内に落とし込まれ、このバスケット4,5から
容器3内へと滴下排出されてコーヒーあるいは紅茶が出
来上がる。シーズヒータ12は、加熱温度制御用サーモ
スタット32のオン・オフ動作に応じて駆動、非駆動が
制御され、それにより出来上がったコーヒーあるいは紅
茶を貯溜する容器3を所要温度に保温する。
場合だと、水温検出用サーモスタット20がオン状態の
ままになるから、シーズヒータ12が最大加熱能力(例
えば850W)で駆動されることになり、それにより熱
交換パイプ11内で常温水が急速に加熱される。
が入れられた場合だと、水温検出用サーモスタット20
がオフするから、半波整流ダイオード33によりシーズ
ヒータ12が半分の加熱能力(例えば425W)で駆動
されることになり、それにより熱交換パイプ11内で高
温水が緩やかに加熱される。これにより、熱交換パイプ
11内で沸騰することがなくなるので、逆止弁17が開
きにくくなる現象の発生が回避される。
ット5を使用するときの動作について説明する。
ーフィルタを装着せずに、適宜の茶葉を直接入れる。こ
のティーバスケット5を容器3に取り付けて、この容器
3をフレーム2の所要位置にセットする。このようにし
た後、上述しているとおり、出湯パイプ10から高温水
がティーバスケット5内に供給されると、ティーバスケ
ット5内に所要量ずつ貯溜されながら、ティーバスケッ
ト5の第1,第2流出口5e,5hから容器3側へ所要
量ずつ流出させられる。
バスケット5内において茶葉の茶成分が十分に解け込ん
だ高温水がメッシュフィルタ5gを通過して流出される
ことになり、一方、第2流出口5hからは、ティーバス
ケット5内において茶葉の茶成分があまり解け込んでい
ない高温水が流出することになる。そのため、これらの
2つの流出口5e,5hからの流出割合をそれぞれ適宜
調整することにより、容器3内に貯溜される高温水の茶
成分の濃度が管理される。
を使用して飲料を生成する場合に、ペーパーフィルタを
使用しなくても、安定した飲料生成を行うことができ
る。このようにティーバスケット5の使用時に消耗品で
あるペーパーフィルタを使用する必要がないから、飲料
生成時の前準備や後始末といったユーザーの手間を簡素
化できるとともに、飲料生成のランニングコストを低減
できるようになる。
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 (1) 上記実施形態では、コーヒーと紅茶などの茶類
との生成を可能にした構成の抽出飲料製造装置を例に挙
げているが、茶類だけの生成を可能としたものにも本発
明を適用できる。 (2) 上記実施形態で説明した抽出飲料製造装置は、
あくまでも一例であって、例えば紅茶用バスケット5を
フレーム2に一体に形成したものでも本発明を適用でき
る。 (3) 上記実施形態では、紅茶用バスケット5を抽出
飲料製造装置に用いた例を挙げているが、バスケット5
は、容器3に取り付けて、人手により高温水をバスケッ
ト5に直接入れるようにした形態で使用することができ
る。 (4) 上記実施形態では、メッシュフィルタ5gをテ
ィーバスケット5の底部にほぼ平坦な形状で配設してい
るが、このメッシュフィルタ5gを例えば上向きに膨出
するような凸面形状とし、ティーバスケット5の底部に
ドーム状に配設するようにしてもよい。この場合、メッ
シュフィルタ5gの表面積を平坦な場合よりも大きくで
きるから、メッシュフィルタ5gの外形寸法を小さくし
たとしても茶葉によって塞がれにくくなり、第1流出口
5eへの高温水の通過を良好とすることができる。
は、消耗品であるペーパーフィルタを用いずに、茶葉を
直接入れた状態で、安定した飲料生成を行えるようにな
っている。これにより、ユーザーが使用前にペーパーフ
ィルタを取り付けたり使用後にペーパーフィルタを除去
するといった面倒な作業を排除できるうえ、飲料生成の
ランニングコストを低減できるようになる。
置では、上述したペーパーフィルタの不要なバスケット
を備えているから、より簡単かつ安価に抽出飲料を生成
できるようになって、利用頻度の向上に貢献できるよう
になる。
図
側面図
す断面図
態を示す断面図
を示す断面図
Claims (5)
- 【請求項1】茶葉および高温水が上方から入れられる有
底筒形に形成されているとともに、 底壁に第1流出口が設けられ、この底壁において前記第
1流出口を含む領域の上方に所要の間隔を介して茶葉通
過を阻止して高温水の流通を許容するメッシュフィルタ
が設けられ、さらに周壁部において前記メッシュフィルタよりも上方
の所要位置に第2流出口が設けられている、ことを特徴
とする抽出飲料製造用バスケット。 - 【請求項2】請求項1の抽出飲料製造用バスケットは、
前記流出口から流出する抽出飲料を受ける容器内に嵌入
された状態で、該容器の上部開口に位置決め係止される
ものである、ことを特徴とする抽出飲料製造用バスケッ
ト。 - 【請求項3】請求項2の抽出飲料製造用バスケットにお
いて、 前記第2流出口の位置は、両流出口から流出する抽出飲
料を受ける容器の注ぎ口の位置に対して側方から後方に
またがる領域に、配設されている、 ことを特徴とする抽
出飲料製造用バスケット。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかの抽出飲料製
造用バスケットに対して、タンクから取り出される貯溜
水を加熱手段で加熱して供給し、このバスケットから流
出される抽出飲料を容器に貯溜する、ことを特徴とする
抽出飲料製造装置。 - 【請求項5】請求項1ないし3のいずれかの抽出飲料製
造用バスケットと、このバスケットが取り付けられる容
器と、水を貯溜するタンクと、タンクから取り出される
貯溜水を加熱する加熱手段と、加熱された高温水を前記
バスケットに供給する給水路とを備えている、ことを特
徴とする抽出飲料製造装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32955798A JP3459580B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 抽出飲料製造用バスケットおよび抽出飲料製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32955798A JP3459580B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 抽出飲料製造用バスケットおよび抽出飲料製造装置 |
Publications (2)
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JP2000152877A JP2000152877A (ja) | 2000-06-06 |
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ID=18222698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32955798A Expired - Fee Related JP3459580B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 抽出飲料製造用バスケットおよび抽出飲料製造装置 |
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JP (1) | JP3459580B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100556344C (zh) * | 2006-08-14 | 2009-11-04 | 三上正夫 | 饮料冲泡装置 |
Families Citing this family (2)
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JP5651624B2 (ja) * | 2012-03-19 | 2015-01-14 | ハリオグラス株式会社 | コーヒードリッパー |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3033848U (ja) | 1996-07-19 | 1997-02-07 | 建州 陳 | 浸出式ティーポット |
-
1998
- 1998-11-19 JP JP32955798A patent/JP3459580B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3033848U (ja) | 1996-07-19 | 1997-02-07 | 建州 陳 | 浸出式ティーポット |
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CN100556344C (zh) * | 2006-08-14 | 2009-11-04 | 三上正夫 | 饮料冲泡装置 |
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