JP3459400B2 - 髪色アドバイスシステム - Google Patents
髪色アドバイスシステムInfo
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Description
当該被験者の毛髪領域を任意の髪色にシミュレートし、
被験者が望む髪色を見つけ出し、さらにその髪色を得る
ために必要な染毛剤を提示する方法とシステムに関す
る。
ァッションの手段として毛髪を所望の色に変えるため、
染毛剤やブリーチ剤が使用されている。染毛剤には、簡
便に使用できるが色持ちが弱い一時染毛剤(カラーシャ
ンプー、カラーリンス、カラーコンディショナー等)
と、酸性染料等を毛髪の内部にまで浸透させることによ
り染毛効果を持続的に得られるようにする半永久染毛剤
(ヘアマニキュア、クリアタイプヘアマニキュア等)
と、染料を毛髪の内部で酸化重合させることにより染毛
効果をほぼ永続的に得られるようにする永久染毛剤があ
り、用途に応じて使い分けられている。
手が用意されており、各染毛剤の色の表示は、その染毛
剤の包装箱等への印刷やトレスを用いた染毛見本等によ
って行われている。
色は、染毛剤の固有色だけで定まるのではなく、染毛前
の髪色の影響を受ける。したがって、同一色の染毛剤を
使用しても、黒髪、茶髪、白髪では、それぞれ染毛後の
髪色が相当に異なる。また、同一色の染毛剤を使用する
場合に、その染毛剤で最初に染毛する場合と、一旦染毛
した後の退色した毛髪に再度染毛する場合とでも染毛後
の髪色が異なる。
ス等による色見本だけで、任意の色の毛髪について染毛
後の髪色を予測することは困難であり、染毛後の髪色が
予定していた色と異なるという問題が生じている。
まらず、被染毛者の外観上の雰囲気にも大きく影響する
が、染毛後の被染毛者の外観上の雰囲気を予測すること
は、その被染毛者について染毛後の髪色を予測する以上
に難しい。そのため、被染毛者にとって、染毛後の髪色
自体は所期の予測通りであっても、全体としての雰囲気
が気に入らないという事態も生じている。
の現在の髪色を所期の髪色に変えるために必要な染毛剤
を的確に提案し、かつ所期の髪色に変えた場合の被染毛
者の外観上の雰囲気を、確認できるようにすることを目
的とする。
的を実現するためには、被験者の画像をコンピュータの
記憶手段に取り込み、モニタ(表示画面)上で、取り込
んだ画像上の毛髪領域のみを任意の髪色にシミュレート
し、そのシミュレーション画像を被験者に提示して被験
者に染毛後の全体的な外観を確認させること、また、当
該被験者の髪色をシミュレーション画像の髪色にするた
めに必要な染毛剤名を、予め蓄積しておいた、染毛剤と
染毛剤の適用前後の髪色とに関するデーターベースに基
づいて出力できるようにすることが有効であることを見
出した。
記憶手段に入力し、記憶した画像情報を、モニタ(表示
画面)に被験者の画像として出力し、該画像内で髪色の
非シミュレーション領域を指定するマスキング処理、又
は、該画像内で髪色のシミュレーション領域を指定する
アンチマスキング処理を行い、演算手段において、該演
算手段が前記画像において毛髪領域であると識別した領
域及び前記アンチマスキング処理により指定された領域
をシミュレーション領域とし、前記マスキング処理によ
り指定された領域を非シミュレーション領域として、シ
ミュレーション領域を代表的な髪色に変えたシミュレー
ション画像を形成し、その代表的な髪色のシミュレーシ
ョン画像をモニタに表示し、前記代表的な髪色のシミュ
レーション画像から、被験者が望む髪色を指定し、被験
者が指定したシミュレーション画像につき、演算手段に
おいて、その髪色を少しずつ変えたシミュレーション画
像を形成し、その髪色を少しずつ変えたシミュレーショ
ン画像をモニタに表示し、前記髪色を少しずつ変えたシ
ミュレーション画像から、被験者が望む髪色を指定し、
そして被験者が指定したシミュレーション画像の髪色を
当該被験者の毛髪で実現するための染毛剤を、染毛剤と
染毛剤の適用前後の髪色とのデータベースに基づいて出
力し、被験者に提示する染毛剤の提示方法を提供する。
染毛剤、ヘアマニキュアに代表される半永久染毛剤、カ
ラー着色料を含んだヘアフォーム、シャンプー、リン
ス、コンディショナー等の一時染毛剤の他に、ブリーチ
剤も含み、また、染毛とは、本来の染毛剤によって毛髪
の色を変えることの他に、ブリーチ剤によって毛髪を脱
色することを含む。
方法の一つの態様のフローチャートである。図2はこの
髪色アドバイスを実施するシステムの構成例であり、被
験者の画像情報が入力され記憶される画像記憶手段及び
その画像において被験者の毛髪領域を識別し、さらに所
定の髪色のシミュレーション画像を形成する演算手段と
して、パソコン本体1が設けられている。パソコン本体
1には、画像取得手段として、被験者を撮影するデジタ
ルスチルカメラ2、被験者の写真から画像情報を読み込
むイメージスキャナ3、及びインターネット等の通信回
線を介して画像情報を読み込むことを可能とする装置が
接続されている。また、パソコン本体1にはモニタ4と
プリンタ5が接続されており、これらはパソコン本体1
に蓄積された被験者の画像情報やそのシミュレーション
画像等を適宜出力する。
者の画像情報を画像記憶手段であるパソコン本体1に入
力する。より具体的には、例えば、被験者をデジタルス
チルカメラ2で撮影し、その画像情報をパソコン本体1
の画像ファイルに入力し蓄積する。この他、被験者の写
真からイメージスキャナ3で画像情報を取り込み、その
画像情報をパソコン本体1に入力してもよく、既に任意
の記録媒体に記録されている被験者の画像情報をパソコ
ン本体1に入力してもよい。また、インターネット等の
通信回線を介して送信された被験者の顔画像を受信し、
その画像情報をパソコン本体1に入力してもよい。画像
情報をパソコン本体1に入力する方法に制限はない。
を撮影する際の背景あるいは被験者が写っている写真の
背景色は、髪色のシミュレーション画像の形成におい
て、パソコン本体1が毛髪領域を正確に認識できるよう
にするため、被験者の髪色と明確に区別できる色にする
ことが好ましく、通常、青色にすることが好ましい。
する。図3は、モニタ4に出力した被験者の画像を表し
ている。これにより、被験者はパソコン本体1に入力さ
れた自己の画像を確認することができる。
髪領域を識別する機能を演算手段であるパソコン本体1
に持たせる。これにより、シミュレーションの対象とす
る毛髪領域を、パソコンの操作者がモニタ画面上でマウ
ス操作により切り取るといった煩雑な作業を不要にする
ことができる。パソコン本体1にこのような識別機能を
持たせるためには、例えば、毛髪領域と非毛髪領域と
を、それらの明度、色相、及びそれらの変化の連続性等
に基づいて識別するソフトを組み込めばよい。
体1に識別させる場合、髪色等に応じて、本来の毛髪領
域と非毛髪領域とが正確に識別されない場合が生じる。
そこで、取り込んだ画像内において本来の毛髪領域では
ないが、本来の毛髪領域と明度、色相等が似ているため
にパソコン本体1が毛髪領域であると識別し、本来の毛
髪領域と同時に髪色のシミュレーションが行われるおそ
れのある領域を、予め指定し、その指定した領域につい
ては髪色のシミュレーションが行われないようにするこ
とが好ましい。このため、パソコン本体1には、被験者
の入力画像内でパソコンの操作者が指定した領域を髪色
の非シミュレーション領域とするマスキング機能を設け
ておくことが好ましい。
像時の反射等の影響により画像が白抜けしている場合に
は、本来の毛髪領域であるにもかかわらず、パソコン本
体1が非毛髪領域であると識別し、その部分を髪色のシ
ミュレーションの対象からはずすおそれがある。これに
対しては、パソコン本体1による毛髪領域の識別結果に
関わらず、予め指定した領域については、髪色のシミュ
レーションが行われるようにすることが好ましい。そこ
で、パソコン本体1には、被験者の入力画像内でパソコ
ンの操作者が指定した指定領域を髪色のシミュレーショ
ン領域とするアンチマスキング機能を設けておくことが
好ましい。
えば、被験者が黒髪の場合、図4に破線枠で示したよう
に、パソコンの操作者が、モニタ画面上で目、鼻の穴、
口元、着衣等の黒っぽい領域を指定し、マスキングす
る。なお、眉は、被験者の希望によって、毛髪と共に髪
色のシミュレーションを行うか否かを定めればよい。ま
た、毛髪が、欧米人に見られる明るいブラウンやブロン
ドの場合には、パソコンの操作者がモニタ画面上で顔や
着衣等の明るい領域を指定し、マスキングする。この場
合にも、眉の取り扱いは黒髪の場合と同様に定める。
髪領域とをパソコン本体1が正確に識別できるようにす
るため、パソコン本体1では、毛髪領域と非毛髪領域と
を区別するためのパラメータを、画像の背景色、被験者
の髪色等に応じて個別に設定できるようにすることが好
ましい。
処理後、被験者が希望する髪色をパソコンで指定し、被
験者の画像内の毛髪領域(より正確には、パソコン本体
1が識別した毛髪領域、あるいはその毛髪領域にマスキ
ング処理又はアンチマスキング処理で修正を加えた領
域)を所定の髪色に変えた毛髪のシミュレーション画像
を形成し、モニタ4に表示する。
としては、画像取り込み時の毛髪領域の色を反映させつ
つ、それに所定の色相あるいは明度の色を重ねるように
することが好ましく、より具体的には、そのような機能
を有するシミュレーションソフトをパソコン本体1に組
み込むことが好ましい。
像は、パソコン本体1に取り込ませた被験者の当初の画
像において、毛髪領域だけを所望の髪色に変えたもので
あるため、このシミュレーション画像によって被験者は
染毛後の髪色を確認できるだけでなく、自己の全体的な
雰囲気も把握することが可能となる。
被験者の毛髪を代表的な髪色に変えた場合のシミュレー
ション画像の一覧をモニタ4に提示し(図5参照)、そ
の中から被験者が望む髪色を大まかに指定できるように
することが好ましい。このとき、必要に応じて、一時的
な染毛を望むかあるいは半永久的な染毛を望むかなどの
染着力に関する希望、これまでの染毛剤の使用状況、薬
剤に対するアレルギーの有無等についてパソコン本体1
に入力し、これらの情報が、後にパソコン本体1が髪色
に対応した染毛剤を出力する際に反映されるようにして
もよい。
た髪色に近い色で髪色を少しずつ変化させたシミュレー
ション画像の一覧をさらに提示し、その中から再度被験
者が髪色を指定できるようにすることが好ましい。こう
して被験者が指定した髪色でのシミュレーション画像
は、モニタ4で拡大表示できるようにすることが好まし
い(図6参照)。
ション画像の表示は、被験者が納得するまで繰り返し行
うことができる。
積していた、染毛剤と染毛剤の適用前後の髪色とのデー
タベースに基づき、パソコン本体1が、当該被験者が選
択した髪色をその被験者の髪で実現するために必要な染
毛剤を出力する染毛剤の提示工程を行うこと、より具体
的には、かかる染毛剤の種類、色番、商品名等をモニタ
4に表示し、プリンタ5で出力することが好ましい。こ
の出力内容は、インターネット等の通信回線を介して被
験者へ送信してもよく、あるいはダイレクトメールで被
験者に郵送してもよい。
ュレーション画像と実際の製品の画像6を表示すること
が好ましい(図7参照)。これにより、被験者は自己の
毛髪で所望の髪色を得るために必要な染毛剤を確実に知
ることができる。
染毛した場合の外観をシミュレーション画像として得ら
れるので、被験者が染毛後の髪色だけでなく染毛後の自
己の全体的な雰囲気も確認できる。また本発明によれ
ば、被験者に対して、現在の髪色を所望の色に染毛する
ために必要な染毛剤を的確に提案することができる。
トである。
構成図である。
示画面である。
る。
画面である。
Claims (3)
- 【請求項1】 被験者の画像情報を画像記憶手段に入力
し、 記憶した画像情報を、モニタ(表示画面)に被験者の画
像として出力し、該画像内で髪色の非シミュレーション
領域を指定するマスキング処理、又は、該画像内で髪色
のシミュレーション領域を指定するアンチマスキング処
理を行い、 演算手段において、該演算手段が前記画像において毛髪
領域であると識別した領域及び前記アンチマスキング処
理により指定された領域をシミュレーション領域とし、
前記マスキング処理により指定された領域を非シミュレ
ーション領域として、シミュレーション領域を代表的な
髪色に変えたシミュレーション画像を形成し、その代表
的な髪色のシミュレーション画像をモニタに表示し、 前記代表的な髪色のシミュレーション画像から、被験者
が望む髪色を指定し、 被験者が指定したシミュレーション画像につき、演算手
段において、その髪色を少しずつ変えたシミュレーショ
ン画像を形成し、その髪色を少しずつ変えたシミュレー
ション画像をモニタに表示し、 前記髪色を少しずつ変えたシミュレーション画像から、
被験者が望む髪色を指定し、そして被験者が指定したシ
ミュレーション画像の髪色を当該被験者の毛髪で実現す
るための染毛剤を、染毛剤と染毛剤の適用前後の髪色と
のデータベースに基づいて出力し、被験者に提示する染
毛剤の提示方法。 - 【請求項2】 演算手段が、前記被験者の画像において
毛髪領域であると識別した領域及び前記アンチマスキン
グ処理により指定された領域をシミュレーション領域と
し、前記マスキング処理により指定された領域を非シミ
ュレーション領域として、シミュレーション領域を代表
的な髪色に変えたシミュレーション画像、及び被験者が
指定したシミュレーション画像でその髪色を少しずつ変
えたシミュレーション画像を一覧として形成し、その一
覧をモニタに表示する請求項1記載の染毛剤の提示方
法。 - 【請求項3】 被験者への染毛剤の提示を、該染毛剤の
種類、色番又は商品名をインターネットで被験者に送信
することにより行う請求項1又は2記載の染毛剤の提示
方法。
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JP11-310388 | 1999-10-29 | ||
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