JP3459338B2 - 圧力容器用バルブ - Google Patents

圧力容器用バルブ

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JP3459338B2
JP3459338B2 JP16741397A JP16741397A JP3459338B2 JP 3459338 B2 JP3459338 B2 JP 3459338B2 JP 16741397 A JP16741397 A JP 16741397A JP 16741397 A JP16741397 A JP 16741397A JP 3459338 B2 JP3459338 B2 JP 3459338B2
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孝雄 柳田
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    • B67OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
    • B67DDISPENSING, DELIVERING OR TRANSFERRING LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B67D1/00Apparatus or devices for dispensing beverages on draught
    • B67D1/08Details
    • B67D1/0829Keg connection means
    • B67D1/0831Keg connection means combined with valves
    • B67D1/0838Keg connection means combined with valves comprising means for preventing blow-out on disassembly of the spear valve

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  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生ビール樽等の
圧力容器に取り付けられて、この圧力容器の内部を密閉
するとともに圧力容器内への飲料の充填および圧力容器
内からの飲料の注出のために開閉される圧力容器用バル
ブに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ビール,ワイ
ン,焼酎,ソフト飲料およびミネラルウォータ等の飲料
を輸送するために使用される圧力容器の口には、圧力容
器内を密閉するとともにその開閉によって圧力容器内へ
の飲料の充填および圧力容器内からの飲料の注出を行う
圧力容器用バルブが取り付けられている。
【0003】ビール等の飲料が充填された圧力容器は、
この圧力容器の口金に取り付けられた圧力容器用バルブ
にディスペンスヘッドが装着されることによって、ディ
スペンサおよび飲料押出し用ガスボンベに連結される。
【0004】そして、このディスペンスヘッドの操作に
よって圧力容器用バルブが開かれることにより、飲料押
出し用ガスボンベからディスペンスヘッドを介して炭酸
ガス等の飲料押出し用ガスが圧力容器内に導入され、圧
力容器内の飲料が、このガスの圧力によって押し出され
ることにより、ディスペンスヘッドを介してディスペン
サに送られてジョッキ等に注出される。
【0005】このような圧力容器に取り付けられる圧力
容器用バルブには、従来、英国特許出願GB21880
40Aに記載されているようなものがある。
【0006】この従来の圧力容器用バルブは、圧力容器
から取り外す際の圧力容器用バルブの飛出しを防止する
ための機構を備えているものである。これは、圧力容器
内が高圧に維持されていることにより、圧力容器用バル
ブが、点検やパッキンの交換の際に圧力容器から取り外
される際に、圧力容器用バルブを圧力容器に固定してい
るねじ部の螺合が解除された途端に圧力容器内部の圧力
によって飛び出してしまう危険があるので、この圧力容
器用バルブの飛出しによる事故の発生を防止するために
設けられたものである。
【0007】この従来の圧力容器用バルブは、図5に示
されるように、外周面にねじ部1aが形成されたバルブ
ハウジング1と、このバルブハウジング1に同軸状に取
り付けられたサイフォンチューブ2と、このサイフォン
チューブ2に固定された連結ディスク3と、バルブハウ
ジング1の上面開口部1bを開閉自在にシールするメイ
ンシールパッキン4と、このメインシールパッキン4を
支持するワッシャ5と、このワッシャ5と連結ディスク
3との間に介装されてワッシャ5を介してメインシール
パッキン4を開口部1bのシール方向に付勢するスプリ
ング6とを備えており、圧力容器Tの口金にねじ部1a
が螺合されることによって装着されて、圧力容器T内を
密閉するとともに、この圧力容器用バルブに連結される
ディスペンスヘッドの作動によってメインシールパッキ
ン4が上下動されることにより、開閉されるようになっ
ている。
【0008】この圧力容器用バルブのバルブハウジング
1とサイフォンチューブ2の組付けは、サイフォンチュ
ーブ2に固定された連結ディスク3の外周部の三箇所
に、連結ディスク3の径方向外方に突出するように突片
3Aが形成され、この突片3Aが、バルブハウジング1
のスカート部1Aの下端部の三箇所に形成された連結溝
1Bにそれぞれ嵌合されることによって行なわれる。
【0009】また、圧力容器用バルブの飛出し防止機構
は、連結ディスク3に形成された三個の突片3Aのう
ち、少なくとも一個の突片3A’の長さが他の突片3A
よりも長くなるように形成され、サイフォンチューブ2
がバルブハウジング1に組み付けられた際に、突片3
A’がバルブハウジング1のスカート部1Aの外壁面か
ら径方向外方に突出して、図5から分かるように、圧力
容器用バルブが圧力容器Tに取り付けられた際に、突片
3A’の先端部が圧力容器Tの口部の内フランジ部T’
の下方に位置されるようになっているものであり、圧力
容器用バルブと圧力容器Tとの螺合が解除されて圧力容
器用バルブが圧力容器T内の圧力によって飛び出そうと
した際に、突片3A’の先端部が圧力容器Tの内フラン
ジ部T’の下面に係合して、圧力容器用バルブの飛出し
を阻止するようになっている。
【0010】この圧力容器用バルブは、バルブハウジン
グ1とサイフォンチューブ2が、連結ディスク3の突片
3A,3A’とバルブハウジング1の連結溝1Bとの嵌
合によって組み付けられることにより、バルブハウジン
グ1のスカート部1Aの外壁面から突出する突片3A’
によって圧力容器用バルブの飛出し防止機構が構成され
るとともに、バルブハウジング1とサイフォンチューブ
2とが分解出来ることによって、メインシールパッキン
4の交換を容易に行なうことができる。
【0011】しかしながら、上記従来の圧力容器用バル
ブは、バルブハウジング1とサイフォンチューブ2とが
分解出来るようになっているために、この圧力容器用バ
ルブに連結されるディスペンスヘッドの操作によって開
閉される際に、バルブハウジング1とサイフォンチュー
ブ2の組付け部においてがた付きが生じて、図6に示さ
れるように、メインシールパッキン4の中心線fがサイ
フォンチューブ2の中心線gからずれてしまう虞があ
る。
【0012】これは、上記従来の圧力容器用バルブにお
いては、図7に拡大して示されるように、サイフォンチ
ューブ2に固定された連結ディスク3の突片3Aを嵌合
させる連結溝1Bが、バルブハウジング1のスカート部
1Aの下端縁から上方に向って切り込まれた後にその上
端部から円周方向に沿って水平に延びる形状に形成され
ていて、サイフォンチューブ2のバルブハウジング1へ
の組付けを、図示しない治具によってスプリング6(図
5参照)を圧縮しロックした状態で、連結ディスク3の
突片3Aをスカート部1Aの下端側から連結溝1B内に
進入させて連結溝1Bの奥部に形成された凹部1Baに
嵌合させることによって行なうようになっているが、突
片3Aが、この突片3Aを凹部1Ba内に係止する係止
突起1Bbと連結溝1Bの天井面との間を通過するよう
にするために、突片3Aが凹部1Baに嵌合された際
に、突片3Aと連結溝1Bの天井面との間に隙間sが形
成されてしまうためである。
【0013】この突起1Bbは、突片3Aを確実に係止
するためにその高さを所定以上に低くすることができ
ず、したがって、突片3Aが凹部1Baに嵌合された際
に形成される連結溝1Bの天井面との間の隙間sを小さ
くするのには限界がある。
【0014】上記のようなメインシールパッキン4のず
れが発生すると、バルブハウジング1の開口部1bを密
閉することが出来ず、したがって、圧力容器用バルブは
圧力容器内の密閉性を保持することが出来なくなってし
まう。
【0015】この発明は、上記のような従来の圧力容器
用バルブの有している問題点を解決するためになされた
ものである。
【0016】すなわち、この発明は、ハウジング部材と
チューブ部材とが分解可能に組み付けられた圧力容器用
バルブにおいて、ハウジング部材とチューブ部材の組付
け部におけるがた付きによるシール部材のずれの発生を
防止して、圧力容器内の密閉性を確実に保持することが
出来る圧力容器用バルブを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による圧力容器用バルブは、頭部に液体
の流通口を有する中空状のハウジング部材と、このハウ
ジング部材内に嵌挿されて組み付けられるチューブ部材
と、ハウジング部材内に収容されてハウジング部材の流
通口を開閉自在に密閉するシール部材と、このシール部
材とチューブ部材の間に介装されてシール部材をハウジ
ング部材の流通口を内側から密閉する方向に付勢するば
ね部材とを備え、ハウジング部材の側壁部の頭部と反対
側の端部分に、一端が側壁部の端部に開口するとともに
側壁部に沿ってハウジング部材の軸方向に対して略直角
方向に延びる溝部とこの溝部の頭部と反対側の縁部から
頭部側に突出する係止突起とを有する連結溝が形成さ
れ、チューブ部材の外壁部にこのチューブ部材の軸方向
と略直角方向に延びる突起部が設けられ、この突起部が
ハウジング部材の連結溝の開口側から溝部内に進入して
係止突起を越えた位置においてばね部材によって溝部の
頭部と反対側の縁部に押接されることにより、チューブ
部材がハウジング部材に組み付けられる圧力容器用バル
ブにおいて、前記ハウジング部材の側壁部に、前記連結
溝の溝部と同一方向に延びるとともに前記係止突起の形
成側と反対側位置において溝部に連通する係合溝が形成
されており、この係合溝内に前記チューブ部材に設けら
れた突起部が溝部から係合自在になっているとともに、
この係合溝のハウジング部材の軸方向と平行な方向の幅
が溝部のハウジング部材の軸方向と平行な方向の幅より
も小さいことを特徴としている。
【0018】この第1の発明による圧力容器用バルブ
は、チューブ部材がハウジング部材に組み付けられる際
には、チューブ部材にシール部材とばね部材が装着さ
れ、シール部材との間に介装されるばね部材が圧縮され
ロックされた状態で、チューブ部材がハウジング部材内
に挿入されて、シール部材がハウジング部材の頭部に形
成された流通口に内側から密着される。
【0019】このとき、チューブ部材に設けられた突起
部が、ハウジング部材の側壁部に形成された連結溝にそ
の開口された端部側から進入され、さらに、ハウジング
部材とチューブ部材の相対回転によって係止突起を越え
て溝部内に挿入される。
【0020】そして、この状態で、チューブ部材がハウ
ジング部材に対して相対的に回転されることにより、突
起部が、連結溝の溝部からこの溝部に連続するように形
成された係合溝内に移動して、この係合溝内に係合され
る。この後、ばね部材の圧縮が解除されることにより、
突起部は、溝部のハウジング部材の頭部と反対側の縁部
に押接される。
【0021】このようにしてチューブ部材がハウジング
部材に組み付けられる。
【0022】このチューブ部材とハウジング部材の組付
け状態において、チューブ部材のハウジング部材に対す
る軸方向の相対的な移動は、ハウジング部材の軸方向と
平行な方向の幅が連結溝の溝部の幅よりも小さくなるよ
うに形成された係合溝によって、突起部が連結溝の溝部
内に位置しているときよりも規制される。
【0023】なお、ハウジング部材とチューブ部材の分
解の際には、上記と逆の動作によって、チューブ部材の
突起部がハウジング部材の連結溝から離脱して、ハウジ
ング部材とチューブ部材の組付け状態が解除される。
【0024】以上のように、上記第1の発明によれば、
ハウジング部材とチューブ部材とが組み付けられた分解
可能な圧力容器用バルブにおいて、チューブ部材に設け
られた突起部が係合される連結溝にその溝部よりもハウ
ジング部材の軸方向と平行な方向の幅が小さい係合溝が
形成されて、ハウジング部材とチューブ部材が組み付け
られる際に、この係合溝内にチューブ部材の突起部が係
合されることにより、チューブ部材のハウジング部材に
対する軸方向の相対的な移動が、従来のように突起部が
連結溝の溝部内に係合されている場合よりも、大幅に規
制されるので、ハウジング部材とチューブ部材の組付け
部におけるがた付きが小さくなり、これによって、バル
ブの開閉動作にともなうシール部材のハウジング部材の
流通口からのずれが防止されて、圧力容器内の密閉性が
損なわれる虞がなくなる。
【0025】前記目的を達成するために、第2の発明に
よる圧力容器用バルブは、上記第1の発明の構成に加え
て、前記係合溝の前記ハウジング部材の頭部と反対側の
縁部が前記溝部のハウジング部材の頭部と反対側の縁部
に対して前記頭部よりも離れる位置に形成されて、係合
溝の前記縁部と溝部の前記縁部との間に段部が形成され
ていることを特徴としている。
【0026】この第2の発明による圧力容器用バルブ
は、第1の発明と同様の手順によって、チューブ部材の
突起部がハウジング部材に連結溝の溝部に連続するよう
に形成された係合溝内に係合されることにより、ハウジ
ング部材とチューブ部材の組付けが行われる。このと
き、係合溝内に係合された突起部は、係合溝のハウジン
グ部材の頭部に対して反対側の縁部と溝部のハウジング
部材の頭部に対して反対側の縁部との間に形成された段
差部に係止されることによって、係合溝内からの離脱が
阻止される。
【0027】上記第2の発明によれば、第1の発明と同
様に、チューブ部材の突起部が連結溝の溝部よりもハウ
ジング部材の軸方向と平行な方向の幅が小さい係合溝内
に係合されることによって、チューブ部材のハウジング
部材に対する軸方向の相対的な移動が大幅に規制され
て、ハウジング部材とチューブ部材の組付け部における
がた付きが小さくなる。そして、チューブ部材がハウジ
ング部材に対して軸回りに相対回転しようとした場合
に、突起部が溝部と係合溝の間に形成された段差部に係
止されることによって、この突起部が係合溝内から離脱
するのが阻止される。
【0028】この連結溝の溝部と係合溝の間に段差部を
形成する場合に、この段差部の高さは、この段差部と突
起部の係合が外れた場合でも突起部が溝部内に突出する
係止突起によって係止されて溝部内から離脱する虞がな
いために、この係止突起の高さよりも小さくすることが
できるので、係合溝のハウジング部材の軸方向と平行な
方向の幅を連結溝の溝部の幅よりも小さくすることがで
き、これによって、ハウジング部材とチューブ部材の組
付け部におけるがた付きが小さくなる。
【0029】以上のように、チューブ部材の突起部が連
結溝の溝部よりもハウジング部材の軸方向と平行な方向
の幅の小さい係合溝に係合されてチューブ部材のハウジ
ング部材に対する軸方向の相対的な移動が大幅に規制さ
れるとともに、突起部の係合溝からの離脱が規制される
ので、バルブの開閉動作にともなうシール部材のハウジ
ング部材の流通口からのずれが確実に防止されて、圧力
容器内の密閉性が確保される。
【0030】前記目的を達成するために、第3の発明に
よる圧力容器用バルブは、前記第1の発明の構成に加え
て、前記係合溝の前記ハウジング部材の頭部に対して反
対側の縁部に凹部が形成され、前記チューブ部材に設け
られた突起部のハウジング部材の頭部に対して反対側の
部分に、前記凹部に嵌合する大きさを有し突起部が係合
溝内に嵌合する際に凹部内に嵌合する突起が形成されて
いることを特徴としている。
【0031】この第3の発明による圧力容器用バルブ
は、第1の発明と同様の手順によって、チューブ部材の
突起部がハウジング部材に連結溝の溝部に連続するよう
に形成された係合溝内に係合されることにより、ハウジ
ング部材とチューブ部材の組付けが行われる。このと
き、係合溝内に係合された突起部は、そのハウジング部
材の頭部に対して反対側の部分に形成された突起が、係
合溝のハウジング部材の頭部に対して反対側の縁部に形
成された凹部に嵌合される。
【0032】上記第3の発明によれば、第1の発明と同
様に、チューブ部材の突起部が連結溝の溝部よりもハウ
ジング部材の軸方向と平行な方向の幅が小さい係合溝内
に係合されることによって、チューブ部材のハウジング
部材に対する軸方向の相対的な移動が大幅に規制され
て、ハウジング部材とチューブ部材の組付け部における
がた付きが小さくなる。そして、チューブ部材がハウジ
ング部材に対して軸回りに相対回転しようとした場合
に、突起部の突起が係合溝の凹部に係止されることによ
って、突起部が係合溝内から離脱するのが阻止される。
【0033】このチューブ部材の突起部に突起を形成す
る場合に、この突起の長さは、この突起と係合溝の凹部
との係合が外れた場合でも突起部が溝部内に突出する係
止突起によって係止されて溝部内から離脱する虞がない
ために、係止突起の高さよりも小さくすることができる
ので、係合溝のハウジング部材の軸方向と平行な方向の
幅を連結溝の溝部の幅よりも小さくすることができ、こ
れによって、ハウジング部材とチューブ部材の組付け部
におけるがた付きが小さくなる。
【0034】以上のように、チューブ部材の突起部が連
結溝の溝部よりもハウジング部材の軸方向と平行な方向
の幅の小さい係合溝に係合されることにより、チューブ
部材のハウジング部材に対する軸方向の相対的な移動が
大幅に規制されるとともに、突起部の係合溝からの離脱
が規制されるので、バルブの開閉動作にともなうシール
部材のハウジング部材の流通口からのずれが確実に防止
されて、圧力容器内の密閉性が確保される。
【0035】前記目的を達成するために、第4の発明に
よる圧力容器用バルブは、前記第1の発明の構成に加え
て、前記係合溝の前記ハウジング部材の頭部に対して反
対側の縁部が前記溝部のハウジング部材の頭部に対して
反対側の縁部と面一になるように形成され、係合溝のハ
ウジング部材の軸方向と平行な方向の幅が前記チューブ
部材に設けられた突起部のハウジング部材の軸方向と平
行な方向の幅と略同じであることを特徴としている。
【0036】この第4の発明による圧力容器用バルブ
は、第1の発明と同様の手順によって、チューブ部材の
突起部がハウジング部材に連結溝の溝部に連続するよう
に形成された係合溝内に係合されることにより、ハウジ
ング部材とチューブ部材の組付けが行われる。そして、
係合溝のハウジング部材の軸方向と平行な方向の幅がチ
ューブ部材の突起部のハウジング部材の軸方向と平行な
方向の幅と略同じであることにより、係合溝内に係合さ
れた突起部の外面と係合溝の縁部との間にハウジング部
材の軸方向において隙間がほとんど形成されず、チュー
ブ部材がハウジング部材に対しその軸方向において係止
される。
【0037】上記第4の発明によれば、チューブ部材の
突起部が係合溝内に係合された際に、突起部の外面と係
合溝の縁部との間にハウジング部材の軸方向において隙
間が形成されないため、チューブ部材のハウジング部材
に対する軸方向の相対的な移動が完全に規制されてハウ
ジング部材とチューブ部材の組付け部におけるがた付き
が無くなり、これによって、バルブの開閉動作にともな
うシール部材のハウジング部材の流通口からのずれが防
止されるので、圧力容器内の密閉性を確実に確保するこ
とが出来る。
【0038】なお、万一、チューブ部材がハウジング部
材に対して軸回りに相対回転して突起部が係合溝から離
脱した場合であっても、突起部は溝部内に突出する係止
突起によって係止されるので、溝部内から離脱してチュ
ーブ部材とハウジング部材が分解する虞はない。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら説明を行
なう。
【0040】図1は、この発明による圧力容器用バルブ
の実施形態の一例を示す側面図であり、図2は、同例に
おける圧力容器用バルブのバルブハウジングのスカート
部に形成された連結溝を拡大して示す図である。
【0041】図1において、圧力容器用バルブは、バル
ブハウジング10とサイフォンチューブ20とを備え、
サイフォンチューブ20内に図5の圧力容器用バルブと
同様のメインシールパッキン,ワッシャおよびスプリン
グを内蔵している。
【0042】この圧力容器用バルブのバルブハウジング
10には、そのスカート部10Aの下端縁部に、図2に
拡大して示されるように、連結溝11が形成されてい
る。
【0043】この連結溝11は、図5および7の圧力容
器用バルブと同様に、サイフォンチューブ20をバルブ
ハウジング10に連結するために、サイフォンチューブ
20に固定された連結ディスク21の外周部に形成され
た突片21Aを嵌合させるためのものであり、スカート
部10Aの下端部の複数箇所に形成されている。
【0044】連結溝11は、スカート部10Aの下端縁
から上方に延びる縦溝11Aと、この縦溝11Aの上端
部からスカート部10Aの円周方向に沿って水平に延び
る横溝11Bを備え、縦溝11Aは、その幅が突片21
Aの幅wよりも大きくなるように設定されている。
【0045】横溝11Bの入口部には、この横溝11B
の底面11Baから横溝11B内に上向きに突出する係
止突起10Bがスカート部10Aと一体的に形成されて
いて、この係止突起10Bの上面10Baと横溝11B
の天井面11Bbとの間の間隔m1が突片21Aの高さ
hとほぼ同じかこの高さhよりも大きくなるように設定
され、また横溝11Bの係止突起10Bよりも後方の長
さが突片21Aの幅wとほぼ同じかこの幅wよりも大き
くなるように設定されている。
【0046】上記連結溝11の縦溝11A,横溝11B
および係止突起10Bの構成については、図5および7
の圧力容器用バルブの構成と同様である。
【0047】スカート部10Aには、さらに、横溝11
Bの縦溝11Aと反対側位置に、スカート部10Aの円
周方向に沿って水平に延びる係合溝11Cが、横溝11
Bに連続するように形成されており、この係合溝11C
の底面11Caが、横溝11Bの底面11Baよりも低
い位置に位置されていて、横溝11Bとの間に段差部1
1Dが形成されている。
【0048】係合溝11Cの高さm3は、横溝11Bの
高さm2よりも小さくなるように設定されているととも
に、係合溝11Cの天井面11Cbと横溝11Bの底面
11Baの間隔m4が、突片21Aの高さhとほぼ同じ
かこの高さhよりも僅かに大きくなるように設定されて
いる。
【0049】そして、段差部11Dの高さm5は、係止
突起10Bの高さm6よりも小さくなるように設定され
ており、また、係合溝11Cの幅uは、突片21Aの幅
wと同じかまたはこの幅wよりも僅かに大きくなるよう
に設定されている。
【0050】なお、この例における圧力容器用バルブの
他の部分については、図5および7の圧力容器用バルブ
と同様の構成を有している。
【0051】上記圧力容器用バルブは、図5および7の
圧力容器用バルブと同様の方法によって、サイフォンチ
ューブ20がバルブハウジング10に組み付けられる。
【0052】すなわち、サイフォンチューブ20にスプ
リング,ワッシャおよびメインシールパッキンを装着し
た後(図5参照)、このサイフォンチューブ20を下方
からバルブハウジング10内に挿入し、サイフォンチュ
ーブ20に固定された連結ディスク21の突片21Aを
連結溝11の縦溝11Aに対向させる。そして、この状
態で、専用の治具を用いてスプリングを圧縮してロック
した後、突片21Aを縦溝11A内に進入させてゆく。
【0053】突片21Aが縦溝11Aの上端部に達する
と、サイフォンチューブ20を、横溝11Bおよび係合
溝11Cが形成されている方向にバルブハウジング10
に対して相対的に軸回りに回転させることによって、突
片21Aが、連結溝11に対して水平方向に相対的に移
動して縦溝11Aから横溝11B内に進入してゆく。こ
のとき、突片21Aは、横溝11Bの天井面11Bbと
摺動しながら移動する。
【0054】突片21Aが横溝11Bの奥の壁部に到達
した後、突片21Aを横溝11Bの底面11Baに当接
させる。
【0055】この状態で、サイフォンチューブ20を、
係合溝11Cが形成されている方向にバルブハウジング
10に対して相対的に軸回りにさらに回転させることに
よって、突片21Aを横溝11Bから係合溝11C内に
進入させる。そして、突片21Aが係合溝11C内に完
全に挿入された後、スプリングのロック状態を解除する
ことによって、突片21Aは、スプリングのばね力によ
って係合溝11Cの底面11Caに圧接される。
【0056】この係合溝11C内に係合された突片21
Aは、横溝11Bとの間に形成された段差部11Dに係
合することによって、係合溝11Cからの離脱が阻止さ
れる。
【0057】以上のようにして、図2に破線で示される
ように、突片21Aが連結溝11の係合溝11C内に係
合されることによって、サイフォンチューブ20が、連
結ディスク21を介してバルブハウジング10に抜落ち
不能に組み付けられる。
【0058】上記のサイフォンチューブ20とバルブハ
ウジング10の組付け状態において、係合溝11C内に
係合された突片21Aの上面と係合溝11Cの天井面1
1Cbとの間隔は、係合溝11Cの高さm3が横溝11
Bの高さm2よりも小さいために、突片21Aが横溝1
1B内に位置しているときのこの突片21Aの上面と横
溝11Bの天井面11Bbとの間隔よりも小さくなる。
【0059】これは、横溝11Bの入口部に形成された
係止突起10Bは、十分な強度を保持して突片21Aの
離脱を阻止するために、その高さm6を所定以上に低く
出来ないが、もし突片21Aが段差部11Dとの係合を
外れて係合溝11C内から離脱しても係止突起10Bに
より係止されて横溝11Bからの離脱を阻止されるの
で、バルブハウジング10とサイフォンチューブ20と
の組付け状態が解除される虞がなく、したがって、係合
溝11Cの段差部11Dの高さm5を、係止突起10B
の高さm6よりも低くすることができることにより可能
である。
【0060】このように、突片21Aが係合溝11C内
に位置しているときの突片21Aの上面と係合溝11C
の天井面11Cbとの間隔が小さくなることによって、
突片21Aが横溝11B内に位置しているときよりも、
突片21Aの連結溝11内における上下動、すなわち、
サイフォンチューブ20のバルブハウジング10に対す
る軸方向の相対的な移動が小さくなる。
【0061】これによって、バルブハウジング10とサ
イフォンチューブ20の組付け部におけるがた付きが最
小限に抑えられるので、この圧力容器用バルブに連結さ
れるディスペンスヘッドの操作によって圧力容器用バル
ブが開閉される際に、メインシールパッキンがバルブハ
ウジング10の上面開口部からずれてその密閉性が損な
われる虞がなくなる。
【0062】なお、上記圧力容器用バルブのバルブハウ
ジング10とサイフォンチューブ20の分解は、治具を
用いてスプリングを圧縮した後ロックした状態で、サイ
フォンチューブ20をバルブハウジング10に対して前
記と逆方向に軸回りに相対的に回転させ、係合溝11C
および横溝11Bから突片21Aを順次離脱させていっ
て最後に縦溝11Aから抜き出すことにより、行うこと
が出来る。
【0063】図3は、本発明による圧力容器用バルブの
実施形態の他の例を示す図であって、図2の場合と同様
に、バルブハウジングのスカート部に形成された連結溝
を拡大して示している。
【0064】この図3において、連結溝111は、図1
および2の圧力容器用バルブと同様に、バルブハウジン
グ110のスカート部110Aの下端縁部の複数箇所に
形成されている。
【0065】この連結溝111は、スカート部110A
の下端から上方に延びるように形成された縦溝111A
と、この縦溝111Aの上端部からスカート部110A
の円周方向に沿って水平に延びるように形成された横溝
111Bとを備えており、この横溝111Bの入口部に
は、この横溝111Bの底面111Baから横溝111
B内に上向きに突出する係止突起110Bが、スカート
部110Aと一体的に形成されている。
【0066】上記連結溝111の縦溝111A,横溝1
11Bおよび係止突起110Bの構成については、図5
および7の圧力容器用バルブの構成と同様である。
【0067】スカート部110Aには、さらに、横溝1
11Bの縦溝111Aと反対側位置に、スカート部11
0Aの円周方向に沿って水平に延びる係合溝111C
が、横溝111Bに連続するように形成されている。そ
して、この係合溝111Cは、その底面111Caが横
溝111Bの底面111Baと同じ高さに位置するよう
に形成されており、さらにこの底面111Caのほぼ中
央部に、凹部111Cbが形成されている。
【0068】連結ディスクの突片121Aの下面には、
横溝111Bの底面111Baに形成された凹部111
Cbに嵌合する大きさの突起121Aaが形成されてい
る。
【0069】係止突起110Bの上面110Baと横溝
111Bの天井面111Bbとの間の間隔m11が、突
片121Aの高さhと突起121Aaの長さvを合わせ
た寸法とほぼ同じかこれよりも大きくなるように設定さ
れ、また横溝111Bの係止突起110Bよりも後方の
長さが突片121Aの幅wとほぼ同じかこの幅wよりも
大きくなるように設定されている。
【0070】係合溝111Cの高さm12は、突片12
1Aの高さhと突起121Aaの長さvを合わせた寸法
とほぼ同じかこれよりも僅かに大きくなるように設定さ
れているとともに、この係合溝111Cの幅uは、突片
121Aの幅wと同じかまたはこの幅wよりも僅かに大
きくなるように設定されている。
【0071】なお、この例における圧力容器用バルブの
他の部分については、図5および7の圧力容器用バルブ
と同様の構成を有している。
【0072】上記圧力容器用バルブは、図1の圧力容器
用バルブと同様の方法によってサイフォンチューブがバ
ルブハウジングに組み付けられる。
【0073】すなわち、サイフォンチューブにスプリン
グ,ワッシャおよびメインシールパッキンを装着した
後、このサイフォンチューブを下方からバルブハウジン
グ内に挿入し、サイフォンチューブに固定された連結デ
ィスクの突片121Aを連結溝111の縦溝111Aに
対向させて、専用の治具によってスプリングを圧縮して
ロックした状態で、突片121Aを縦溝111A内に進
入させてゆく。
【0074】突片121Aが縦溝111Aの上端部に達
すると、サイフォンチューブを、横溝111Bおよび係
合溝111Cが形成されている方向にバルブハウジング
に対して相対的に軸回りに回動させることによって、突
片121Aを、連結溝111に対して水平方向に相対的
に移動して縦溝111Aから横溝111B内に進入させ
る。このとき、突片121Aは、横溝111Bの天井面
111Bbと摺動しながら移動する。
【0075】突片121Aが横溝111Bの奥の壁部に
到達した後、突片121Aの突起121Aaを横溝11
1Bの底面111Baに当接させる。
【0076】この状態で、サイフォンチューブを、係合
溝111Cが形成されている方向にバルブハウジングに
対して相対的に軸回りにさらに回動させることによっ
て、突片121Aを横溝111Bから係合溝111C内
に進入させる。そして、突片121Aが係合溝111C
内に完全に挿入されて、突片121Aの突起121Aa
が係合溝111Cの底面111Caに形成された凹部1
11Cbに対向されると、スプリングのロック状態を解
除することによって、突起121Aaがスプリングのば
ね力によって凹部111Cbに嵌合される(図3に破線
で示される状態)。
【0077】この突起121Aaと凹部111Cbの嵌
合によって、突片121Aは、係合溝111Cからの離
脱が阻止される。
【0078】以上のようにして、突片121Aが連結溝
111の係合溝111C内に係合されることによって、
前記の例の場合と同様に、サイフォンチューブが、連結
ディスクを介してバルブハウジングに抜落ち不能に組み
付けられる。
【0079】上記のサイフォンチューブとバルブハウジ
ングの組付け状態において、係合溝111C内に嵌合さ
れた突片121Aの上面と係合溝111Cの天井面11
1Ccとの間隔は、突起121Aaの長さvとほぼ同じ
になる。
【0080】ここで、横溝111Bの入口部に形成され
た係止突起110Bは、十分な強度を保持して突片12
1Aの離脱を確実に阻止するために、その高さを所定以
上に低くすることは出来ないが、突起121Aaと凹部
111Cbは、万一その係合状態が外れても、係止突起
110Bによって突片121Aの横溝111Bからの離
脱が阻止されるので、突起121Aaの長さ(凹部11
1Cbの深さ)を係止突起110Bの高さよりも低くす
ることが出来る。
【0081】この結果、係合溝111C内における突片
121Aの上面と係合溝111Cの天井面111Ccと
の間隔は、横溝111B内における突片121Aの上面
と横溝111Bの天井面111Bbとの間隔よりも狭く
なり、突片121Aが横溝111B内に位置していると
きよりも、連結溝111内における突片121Aの上下
動、すなわち、サイフォンチューブのバルブハウジング
に対する軸方向の相対的な移動が小さくなる。
【0082】これによって、バルブハウジングとサイフ
ォンチューブの組付け部におけるがた付きが最小限に抑
えられるので、この圧力容器用バルブに連結されるディ
スペンスヘッドの操作によって圧力容器用バルブが開閉
される際に、メインシールパッキンがバルブハウジング
の上面開口部からずれてその密閉性が損なわれる虞がな
くなる。
【0083】なお、上記圧力容器用バルブのバルブハウ
ジングとサイフォンチューブの分解は、専用の治具によ
ってスプリングを圧縮しロックした状態で、サイフォン
チューブをバルブハウジングに対して前記と逆方向に軸
回りに相対的に回転させ、係合溝111Cおよび横溝1
11Bから突片121Aを順次離脱させていって最後に
縦溝111Aから抜き出すことにより、行うことが出来
る。
【0084】図4は、本発明による圧力容器用バルブの
実施形態のさらに他の例を示す図であって、図2の場合
と同様に、バルブハウジングのスカート部に形成された
連結溝を拡大して示している。
【0085】この図4において、連結溝211は、図1
および2の圧力容器用バルブと同様に、バルブハウジン
グ210のスカート部210Aの下端縁部の複数箇所に
形成されている。
【0086】この連結溝211は、スカート部210A
の下端縁から上方に延びるように形成された縦溝211
Aと、この縦溝211Aの上端部からスカート部210
Aの円周方向に沿って水平に延びるように形成された横
溝211Bとを備えており、この横溝211Bの入口部
には、この横溝211Bの底面211Baから横溝21
1B内に上向きに突出する係止突起210Bが、スカー
ト部210Aと一体的に形成されている。
【0087】上記連結溝211の縦溝211A,横溝2
11Bおよび係止突起210Bの構成については、図5
および7の圧力容器用バルブの構成と同様である。
【0088】スカート部210Aには、さらに、横溝2
11Bの縦溝211Aと反対側位置に、スカート部21
0Aの円周方向に沿って水平に延びる係合溝211C
が、横溝211Bに連続するように、かつ、その底面2
11Caが横溝211Bの底面211Baと同じ高さに
位置するように形成されている。
【0089】係止突起210Bの上面210Baと横溝
211Bの天井面211Bbとの間の間隔m21が、突
片221Aの高さhとほぼ同じかこれよりも大きくなる
ように設定され、また横溝211Bの係止突起210B
よりも後方の長さが突片221Aの幅wとほぼ同じかこ
の幅wよりも大きくなるように設定されている。
【0090】係合溝211Cの高さm22は、突片22
1Aの高さhとほぼ同じかこれよりも僅かに大きくなる
ように設定されているとともに、この係合溝211Cの
幅uは、突片221Aの幅wと同じかまたはこの幅wよ
りも僅かに大きくなるように設定されている。
【0091】なお、この例における圧力容器用バルブの
他の部分については、図5および7の圧力容器用バルブ
と同様の構成を有している。
【0092】上記圧力容器用バルブは、図1の圧力容器
用バルブと同様の方法によってサイフォンチューブがバ
ルブハウジングに組み付けられる。
【0093】すなわち、サイフォンチューブにスプリン
グ,ワッシャおよびメインシールパッキンを装着した
後、このサイフォンチューブを下方からバルブハウジン
グ内に挿入し、サイフォンチューブに固定された連結デ
ィスクの突片221Aを連結溝211の縦溝211Aに
対向させて、専用の治具によってスプリングを圧縮しロ
ックした状態で、突片221Aを縦溝211A内に進入
させてゆく。
【0094】突片221Aが縦溝211Aの上端部に達
すると、サイフォンチューブを、横溝211Bおよび係
合溝211Cが形成されている方向にバルブハウジング
に対して相対的に軸回りに回動させることによって、突
片221Aを、連結溝211に対して水平方向に相対的
に移動して縦溝211Aから横溝211B内に進入させ
る。このとき、突片221Aは、横溝211Bの天井面
211Bbと摺動しながら移動する。
【0095】突片221Aが横溝211Bの奥の壁部に
到達した後、突片221Aの突起221Aaを横溝21
1Bの底面211Baに当接させる。
【0096】この状態で、サイフォンチューブを、係合
溝211Cが形成されている方向にバルブハウジングに
対して相対的に軸回りにさらに回動させることによっ
て、突片221Aが横溝211Bから係合溝211C内
に進入してゆき、この係合溝211C内に、図4に破線
で示されるように、完全に嵌合される。
【0097】そして、スプリングの圧縮状態が解除され
ることによって、突片221Aがスプリングのばね力に
より係合溝211Cの底面211Caに圧接される。
【0098】以上のようにして、突片221Aが連結溝
211の係合溝211C内に係合されることによって、
前記の例の場合と同様に、サイフォンチューブが、連結
ディスクを介してバルブハウジングに抜落ち不能に組み
付けられる。
【0099】上記のサイフォンチューブとバルブハウジ
ングの組付け状態において、係合溝211C内に嵌合さ
れた突片221Aの上面と係合溝211Cの天井面21
1Cbとの間には、係合溝211Cの高さm22が突片
221Aの高さhとほぼ同じかこれよりも僅かに大きく
なるように設定されていることによって、ほとんど隙間
が形成されない。
【0100】したがって、突片221Aが係合溝211
Cに嵌合されているときには、連結溝211内における
突片221Aの上下動、すなわち、サイフォンチューブ
のバルブハウジングに対する軸方向の相対的な移動がほ
とんどなくなる。
【0101】これによって、バルブハウジングとサイフ
ォンチューブの組付け部におけるがた付きが無くなるの
で、この圧力容器用バルブに連結されるディスペンスヘ
ッドの操作によって圧力容器用バルブが開閉される際
に、メインシールパッキンが偏心して、バルブハウジン
グの上面開口部の密閉性が損なわれる虞がなくなる。
【0102】なお、この図4の例における圧力容器用バ
ルブは、突片221Aを係合溝211C内に係止してお
く機構は備えていないが、もし突片221Aが係合溝2
11Cから外れても、横溝211Bの入口部に形成され
た係止突起210Bによって係止されるので、突片22
1Aが横溝211Bから離脱し、さらに縦溝211Aか
ら離脱して、バルブハウジングとサイフォンチューブの
組付け状態が解除される虞はない。
【0103】上記圧力容器用バルブのバルブハウジング
とサイフォンチューブの分解は、専用の治具によってス
プリングを圧縮してロックした状態で、サイフォンチュ
ーブをバルブハウジングに対して前記と逆方向に軸回り
に相対的に回転させ、係合溝211Cおよび横溝211
Bから突片221Aを順次離脱させていって最後に縦溝
211Aから抜き出すことにより、行うことが出来る。
【0104】上記の各例における圧力容器用バルブは、
それぞれ、連結ディスクの外周部に形成された複数個の
突片のうち何れかの突片の長さを長くして圧力容器に装
着された際に圧力容器の口金の下方に張り出して圧力容
器からの飛出しを防止するようになっている飛出し防止
機構を備えた圧力容器用バルブについても、適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の一例を示す側面図であ
る。
【図2】同例の連結溝を拡大して示す部分拡大図であ
る。
【図3】この発明の実施形態の他の例における連結溝を
拡大して示す部分拡大図である。
【図4】この発明の実施形態のさらに他の例における連
結溝を拡大して示す部分拡大図である。
【図5】従来の圧力容器用バルブを片側を断面して示す
側面図である。
【図6】同従来例におけるメインシールパッキンのずれ
の状態を示す部分断面図である。
【図7】従来の圧力容器用バルブを連結溝を拡大して示
す側面図である。
【符号の説明】
1b …開口部(流通口) 4 …メインシールパッキン(シール部材) 6 …スプリング(ばね部材) 10 …バルブハウジング(ハウジング部材) 10A …スカート部(側壁部) 10B …係止突起 11 …連結溝 11A …縦溝(開口部) 11B …横溝(溝部) 11Ba …底面(縁部) 11C …係合溝 11Ca …底面(縁部) 11D …段差 20 …サイフォンチューブ(チューブ部材) 21 …連結ディスク 21A …突片(突起部) 110A …スカート部(側壁部) 110B …係止突起 111 …連結溝 111A …縦溝(開口部) 111B …横溝(溝部) 111Ba…底面(縁部) 111C …係合溝 111Ca…底面(縁部) 111Cb…凹部 121A …突片(突起部) 121Aa…突起 210A …スカート部(側壁部) 210B …係止突起 211 …連結溝 211A …縦溝(開口部) 211B …横溝(溝部) 211Ba…底面(縁部) 211C …係合溝 211Ca…底面(縁部) 221A …突片(突起部)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−280097(JP,A) 特開 昭60−204466(JP,A) 特開 昭47−38170(JP,A) 実開 昭61−184162(JP,U) 実開 昭60−175051(JP,U) 実開 昭59−126853(JP,U) 実開 昭53−5252(JP,U) 実開 昭52−144945(JP,U) 特公 昭63−56113(JP,B2) 実公 昭42−22986(JP,Y1) 実公 平6−16570(JP,Y2) 実公 昭59−27393(JP,Y2) 実公 昭58−55156(JP,Y2) 実公 昭38−7090(JP,Y1) 特許3300354(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 3/03 F16B 7/20 F17C 13/04 F16J 13/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部に流体の流通口を有する中空状のハ
    ウジング部材と、このハウジング部材内に嵌挿されて組
    み付けられるチューブ部材と、ハウジング部材内に収容
    されてハウジング部材の流通口を開閉自在に密閉するシ
    ール部材と、このシール部材とチューブ部材の間に介装
    されてシール部材をハウジング部材の流通口を内側から
    密閉する方向に付勢するばね部材とを備え、ハウジング
    部材の側壁部の頭部と反対側の端部分に、一端が側壁部
    の端部に開口するとともに側壁部に沿ってハウジング部
    材の軸方向に対して略直角方向に延びる溝部とこの溝部
    の頭部と反対側の縁部から頭部側に突出する係止突起と
    を有する連結溝が形成され、チューブ部材の外壁部にこ
    のチューブ部材の軸方向と略直角方向に延びる突起部が
    設けられ、この突起部がハウジング部材の連結溝の開口
    側から溝部内に進入して係止突起を越えた位置において
    ばね部材によって溝部の頭部と反対側の縁部に押接され
    ることにより、チューブ部材がハウジング部材に組み付
    けられる圧力容器用バルブにおいて、 前記ハウジング部材の側壁部に、前記連結溝の溝部と同
    一方向に延びるとともに前記係止突起の形成側と反対側
    位置において溝部に連通する係合溝が形成されており、
    この係合溝内に前記チューブ部材に設けられた突起部が
    溝部から係合自在になっているとともに、この係合溝の
    ハウジング部材の軸方向と平行な方向の幅が溝部のハウ
    ジング部材の軸方向と平行な方向の幅よりも小さいこと
    を特徴とする圧力容器用バルブ。
  2. 【請求項2】 前記係合溝の前記ハウジング部材の頭部
    と反対側の縁部が前記溝部のハウジング部材の頭部と反
    対側の縁部に対して前記頭部よりも離れる位置に形成さ
    れて、係合溝の前記縁部と溝部の前記縁部との間に段差
    部が形成されている請求項1に記載の圧力容器用バル
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記係合溝の前記ハウジング部材の頭部
    に対して反対側の縁部に凹部が形成され、前記チューブ
    部材に設けられた突起部のハウジング部材の頭部に対し
    て反対側の部分に、前記凹部に嵌合する大きさを有し突
    起部が係合溝内に係合する際に凹部内に嵌合する突起が
    形成されている請求項1に記載の圧力容器用バルブ。
  4. 【請求項4】 前記係合溝の前記ハウジング部材の頭部
    に対して反対側の縁部が前記溝部のハウジング部材の頭
    部に対して反対側の縁部と面一になるように形成され、
    係合溝のハウジング部材の軸方向と平行な方向の幅が前
    記チューブ部材に設けられた突起部のハウジング部材の
    軸方向と平行な方向の幅と略同じである請求項1に記載
    の圧力容器用バルブ。
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Cited By (1)

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