JP3459332B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP3459332B2
JP3459332B2 JP08682297A JP8682297A JP3459332B2 JP 3459332 B2 JP3459332 B2 JP 3459332B2 JP 08682297 A JP08682297 A JP 08682297A JP 8682297 A JP8682297 A JP 8682297A JP 3459332 B2 JP3459332 B2 JP 3459332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空調装置に係り、特
に、クリーンルーム等の室内の温度の変動を極めて小さ
く抑制可能な空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、半導体チップの製造等の作業を行うために、室内の
空気を循環させると共に循環空気をフィルタで清浄化す
ることにより、空気中の浮遊微粒子濃度を極めて低くし
た作業室、所謂クリーンルームが知られている。また、
特に半導体製造の分野では、クリーンルームに対する清
浄度の要求水準は高まる一方であり、スーパークリーン
ルームと称される清浄度を更に向上させたクリーンルー
ムも開発されている。また、上記の工業用クリーンルー
ム以外に、空気中の生物粒子の濃度も極めて低くしたバ
イオクリーンルームも知られている。
【0003】ところで、クリーンルーム内は恒温恒湿で
あることが望ましいが、現実には、クリーンルーム内の
温度は、クリーンルームの周囲の温度の変動やクリーン
ルーム内の熱負荷の変化(例えばクリーンルーム内に設
置されている各種機器のオンオフ)等の影響を受けて変
動する。このため、クリーンルームには空調装置が併設
されており、この空調装置により、クリーンルーム内の
温度の変動が±0.1 ℃〜±1℃程度の範囲内に収まるよ
うに制御している。
【0004】しかしながら、半導体製造の分野では、回
路の集積度の更なる向上を目的として、マスクを用いる
ことなく電子ビームを基板に直接照射して基板上に回路
パターンを形成したり、マスク製造分野においては、既
に電子ビームを直接用命する技術がある。上記技術にお
いて、特に電子ビームにより基板上に回路パターンを形
成する工程は、温度の変動が例えば±0.1 ℃未満と極め
て小さく抑制されたクリーンルーム内で作業を行う必要
があり、クリーンルーム内の温度を更に高精度で一定に
制御できる空調装置が待望されていた。
【0005】温度変動を小さく抑制可能なクリーンルー
ム用の空調装置として、クリーンルーム内に供給する空
気を冷却手段により一旦冷却した後に、冷却した空気を
再熱(加熱)手段によって加熱することで、給気温度を
精密に制御する構成の空調装置が知られている。冷却手
段及び再熱手段としては、冷水、温水や炭酸ガス、アン
モニア等の熱交換媒体を循環させて熱交換を行うコイル
を用いることが一般的であるが、この構成では、冷却用
コイルに供給する熱交換媒体を循環させる循環路と再熱
用コイルに供給する熱交換媒体を循環させる循環路の二
系統の循環路を設ける必要があるので、空調装置が大型
化するという問題があった。
【0006】特に、温度の変動が極めて小さい環境下で
実施する必要がある作業は、クリーンルーム内で行われ
る各種作業のうちの一部であることが多く、コスト等と
の兼ね合いから、各種作業を行うためのクリーンルーム
(以下、便宜的に汎用クリーンルームという)の内部
に、温度の変動が極めて小さい環境化で実施する必要が
ある作業を行うために専用のコンパクトな(例えば6m
×5m平方程度の)クリーンルーム及び該コンパクトク
リーンルーム用の空調装置を設置することが一般的であ
る。このため、汎用クリーンルーム内部のスペースの有
効利用の点からも、空調装置の小型化は重要な課題であ
った。
【0007】また、再熱用コイルに代えて、熱線等から
成る電気ヒータを用いて空気の再熱を行う構成も知られ
ているが、一般に、電気ヒータは通電することにより磁
界が発生する。このため、周囲に磁界が発生していない
環境下で実施する必要がある作業を行うためには、例え
ば空気供給側ダクト内に電磁シールドを設ける等の何等
かの対策を講ずる必要があり、クリーンルームのコスト
が大幅に嵩むという問題があった。
【0008】また、空調装置のコンパクト化を目的とし
て再熱手段を省略し、例えば給気温度を検出して冷却手
段の能力を制御する構成(特開昭60-42533号公報参照)
や、冷却手段によって発生した冷風と高温の循環空気と
の混合比率を制御して温度制御する構成(特開昭61-274
27号公報参照)も知られているが、上記の空調装置では
温度の変動を極めて小さく抑制することは困難であっ
た。
【0009】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、室内の温度の変動を極めて小さく抑制することが可
能で、占有スペースが小さく、かつ磁界が発生すること
を防止できる空調装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る空調装置は、供給された熱
交換媒体と室内に供給される空気との間で熱交換を行う
ためのコイルと、前記コイルを通って熱交換媒体が循環
するための第1循環路と、前記第1循環路内で熱交換媒
体を循環させる第1ポンプと、熱源から1次側に供給さ
れた熱交換媒体と2次側に供給された熱交換媒体の間で
熱交換を行うための熱交換器と、前記熱交換器の2次側
を通って熱交換媒体が循環するための第2循環路と、前
記第2循環路内で熱交換媒体を循環させる第2ポンプ
と、第2循環路から第1循環路へ熱交換媒体が流通する
ための第1流通路と、第1循環路から第2循環路へ熱交
換媒体が流通するための第2流通路と、室内に供給され
る空気の温度又は室内の温度又は前記第1循環路内の熱
交換媒体の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検
出手段によって検出された温度に基づいて、第1循環路
と第2循環路との間の熱交換媒体の流通量を制御する制
御手段と、を含んで構成されている。
【0011】クリーンルーム等の室内の温度の変動を極
めて小さく抑制することは、室内に供給する空気の温度
(給気温度)の変動を極めて小さく抑制することで達成
できる。請求項1記載の発明は、コイルに供給された熱
交換媒体との間で熱交換が行われた空気が室内に供給さ
れる構成であるので、給気温度はコイルを通過する間の
熱交換媒体の温度変化に依存し、熱交換媒体がコイルを
通過する間の温度変化を極めて小さく抑制できれば、給
気温度の変動を極めて小さく抑制できる。
【0012】一方、請求項1記載の発明では、熱源から
熱交換器の1次側に熱交換媒体が供給され、この1次側
に供給された熱交換媒体と、熱交換器の2次側に供給さ
れた熱交換媒体と、の間で熱交換が行われる。熱源から
供給される熱交換媒体の温度は一般に略一定であるが、
目標とする給気温度の許容変動量と比較すると、変動量
が大きいという欠点がある。これに対し、請求項1の発
明では、熱交換器の2次側を通って熱交換媒体が循環す
るための第2循環路と、第2循環路内で熱交換媒体を循
環させる第2ポンプが設けられているので、熱源から供
給される熱交換媒体の温度が変動したとしても、この温
度の変動が第2循環路内を循環する熱交換媒体で緩和さ
れ、第2循環路内を循環する熱交換媒体は略一定又は一
定に近い温度で推移する。
【0013】また請求項1の発明では、コイルを通って
熱交換媒体が循環するための第1循環路と、第1循環路
内で熱交換媒体を循環させる第1ポンプが設けられてお
り、第2循環路と独立して第1循環路内を熱交換媒体が
循環すると共に、第2循環路から第1循環路へ熱交換媒
体が流通するための第1流通路、及び第1循環路から第
2循環路へ熱交換媒体が流通するための第2流通路が設
けられている。これにより、第2循環路内を循環する熱
交換媒体の温度の変動が、第1循環路内を循環する熱交
換媒体で更に緩和され、第1循環路内を循環する熱交換
媒体は一定又は一定に極めて近い温度で推移する。
【0014】更に請求項1の発明では、室内に供給され
る空気の温度又は室内の温度又は第1循環路内の熱交換
媒体の温度を検出する温度検出手段が設けられており、
制御手段は、温度検出手段によって検出された温度に基
づいて、第1循環路と第2循環路との間の熱交換媒体の
流通量を制御する。例えば室内の熱負荷の変動等により
室内の温度が変化すると、コイルで熱交換が行われると
きの空気の温度が変化し、第1循環路を循環する熱交換
媒体の温度が若干変化すると共に給気温度が変化する
が、温度検出手段が室内に供給される空気の温度又は室
内の温度を検出する場合には、制御手段では、この給気
温度の変化又は室内の温度の変化に応じて、第2循環路
から第1循環路への熱交換媒体の流通量を制御するの
で、室内の熱負荷の変動等に拘らず第1循環路内を循環
する熱交換媒体を一定又は一定に極めて近い温度で維持
することができる。
【0015】また、温度検出手段が第1循環路内の熱交
換媒体の温度を検出する場合であっても、上記と同様
に、第1循環路内を循環する熱交換媒体を一定又は一定
に極めて近い温度で維持することができる。
【0016】従って、請求項1の発明では、熱源から供
給される熱交換媒体の温度の変動や、室内の熱負荷の変
動等に拘らず、コイルを通って第1循環路内を循環する
熱交換媒体を一定又は一定に極めて近い温度で維持する
ことができ、第1循環路内の熱交換媒体の循環量が多く
なるように第1ポンプの能力を定めることで、第1循環
路内を循環する熱交換媒体がコイルを通過する間の熱交
換媒体の温度変化を極めて小さく抑制することができる
ので、給気温度の変動を極めて小さく抑制すること、す
なわち室内の温度の変動を極めて小さく抑制することが
可能となる。
【0017】上述したように、請求項1の発明は、第1
循環路、第2循環路、第1流通路及び第2流通路を設
け、室内に供給される空気又は室内の温度又は第1循環
路内の熱交換媒体の温度に基づいて、第1循環路と第2
循環路との間の熱交換媒体の流通量を制御するという簡
単な構成により、室内の温度の変動を極めて小さく抑制
することが可能であるので、クリーンルームの空調に好
適であると共に、冷却手段及び再熱手段を各々設けた
り、第1循環路と第2循環路の間に新たに熱交換器を設
けたりする必要がなく、装置の占有スペースが増大する
ことを防止できる。また、再熱手段を電気ヒータ等で構
成することにより、不要な磁界が発生することも防止す
ることができる。
【0018】なお、請求項1の発明において、コイルを
通過する間の熱交換媒体の温度変化を極めて小さく抑制
し、室内の温度の変動を極めて小さく抑制するために
は、先にも述べたように、第1循環路内の熱交換媒体の
循環量を多くすることが望ましい。これに対し、第2循
環路内の熱交換媒体の循環量は、熱源から供給される熱
交換媒体の温度変動の程度にも依存するが、第1循環路
内の熱交換媒体の循環量よりは少なくすることが可能で
ある。
【0019】このため、請求項2に記載したように、第
2循環路の熱交換媒体の循環量が第1循環路の熱交換媒
体の循環量よりも少なくなるように、第1ポンプ及び第
2ポンプの能力を定めることが好ましい。これにより、
第2ポンプとして、比較的低コストのポンプを用いるこ
とができるので、室内の温度変動を抑制する性能の低下
を招くことなく、省エネルギーを実現できると共にコス
トを削減することができる。
【0020】ところで、第1循環路と第2循環路との間
の熱交換媒体の流通量の制御は、例えば第1循環路の途
中に流量制御弁を設け、この流量制御弁の開度を調節す
ることによっても実現可能であるが、一般に流量制御弁
は、全開に近い状態では流量の制御の精度が低下するの
で、全開状態よりも所定量以上閉じた状態で使用され
る。従って、第1循環路の途中に流量制御弁を設けたと
すると、流量制御弁での圧力損失により、第1循環路か
ら第2流通路を通って第2循環路へ流れる熱交換媒体の
流量が増加し、第1ポンプの能力に比して第1循環路内
の熱交換媒体の循環量が低下すると共に、第1循環路と
第2循環路との間の熱交換媒体の流通量の制御の精度も
低下するという問題がある。
【0021】これに対し請求項3の発明では、第1循環
路と第2循環路との間の熱交換媒体の流通量を制御する
ための第1の流量制御弁及び第2の流量制御弁を、各々
第1流通路の途中、第2循環路の途中に設けており、熱
交換媒体の循環量を多くすることが望ましい第1循環路
の途中には、圧力損失を生ずる流量制御弁を設けていな
いので、第1循環路から第2流通路を通って第2循環路
へ流れる熱交換媒体の流量の増加を抑制することがで
き、第1ポンプの能力を第1循環路内の熱交換媒体の循
環に有効に利用することができると共に、第1循環路と
第2循環路との間の熱交換媒体の流通量の制御の精度も
向上する。
【0022】なお、請求項3の発明における熱交換媒体
の流通量の制御は、具体的には、第2循環路から第1循
環路への熱交換媒体の流通量を増加させる場合には、第
1の流量制御弁を開くと共に第2の流量制御弁を閉じれ
ばよく、第2循環路から第1循環路への熱交換媒体の流
通量を減少させる場合には、第1の流量制御弁を閉じる
と共に第2の流量制御弁を開けばよい。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、第1循環路と第2流通路との接続部は、第1循
環路内を循環する熱交換媒体が略直線的に通過するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0024】請求項4の発明では、第1循環路と第2流
通路との接続部を、第1循環路を循環する熱交換媒体が
略直線的に通過するように構成しているので、前記接続
部に到達した熱交換媒体は、熱交換媒体自体の粘性によ
り、第2流通路よりも第1循環路側に流れ易くなる。こ
れにより、請求項3の発明と同様に、第1ポンプの能力
を第1循環路内の熱交換媒体の循環に有効に利用するこ
とができると共に、第1循環路と第2循環路との間の熱
交換媒体の流通量の制御の精度も向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明に係
る空調装置12を含んで構成されたクリーンルーム装置
10が示されている。
【0026】クリーンルーム装置10のクリーンルーム
14は、底部から天井側に所定距離隔てた位置に、多数
の孔が形成されたグレーティング16がクリーンルーム
14の底部を閉塞するように全面に亘って設けられてお
り、クリーンルーム14の底部とグレーティング16と
の間にはエアチャンバ18が形成されている。また、ク
リーンルーム14の天井から床部側に所定距離隔てた位
置には、複数のフィルタ20がクリーンルームの天井を
閉塞するように全面に亘って設けられており、クリーン
ルーム14の天井とフィルタ20との間にもエアチャン
バ22が形成されている。なお、グレーティング16と
フィルタ20との間の空間は各種の作業を行うための作
業空間24とされている。
【0027】エアチャンバ22は、ダクト26を介して
空調装置12のチャンバ部28の排気側と連通されてお
り、後述するようにチャンバ部28から送出された空気
がダクト26を介して供給される。空調装置12から供
給された空気は、フィルタ20を通過することで浮遊微
粒子等が取り除かれて作業空間24内に供給される。ま
たエアチャンバ18は、ダクト30を介して空調装置1
2のチャンバ部28の吸気側と連通されており、グレー
ティング16の孔を介してエアチャンバ18内に吸入さ
れた空気は、ダクト30を介してチャンバ部28に送ら
れる。なお、ダクト26、30は、クリーンルーム14
を含むクリーンルーム装置10のコンパクト化を考慮し
て可能な限り短くされている。
【0028】空調装置12のチャンバ部28は、吸気側
(ダクト30が接続されている側)から順に、ファン3
2、冷水コイル34(本発明のコイルに対応)が配設さ
れている。エアチャンバ18からダクト30を介してチ
ャンバ部28の吸気側へ送られた空気はファン32に吸
入された後に、チャンバ部28の排気側へ向けて送出さ
れ、冷水コイル34配設位置を通過する。
【0029】冷水コイル34は、隔壁36によりチャン
バ部28と区画された空間38内に収容されている冷水
循環装置40と一対の管路42、44を介して接続され
ており、管路42を介して冷水循環装置40から熱交換
媒体としての冷水が供給される。従って冷水コイル34
により、冷水コイル34配設位置を通過する空気と、冷
水循環装置40から冷水コイル34に供給され冷水コイ
ル34の内部配管を通過する冷水との熱交換が行われ、
熱交換により冷却された空気は、チャンバ部28の排気
側からダクト26を通ってクリーンルーム14のエアチ
ャンバ22に送られる。また、冷水コイル34の内部配
管を通過した冷水は管路44を介して冷水循環装置40
に送られる。
【0030】このように、クリーンルーム14内の空気
は、作業空間24から、グレーティング16、エアチャ
ンバ18、ダクト30、空調装置12のチャンバ部2
8、ダクト26、エアチャンバ22、フィルタ20を通
って作業空間24内に戻る循環路内を常に循環してお
り、フィルタ20を通る毎に浮遊微粒子等が取り除かれ
ることにより、作業空間24内の浮遊微粒子濃度は極め
て低くされる。なお、クリーンルーム14内の空気の循
環回数は、例えば1時間当り 300〜500 回程度とされて
おり、ファン32の能力は上記の循環回数に応じて定め
られている。
【0031】図2に示すように、冷水循環装置40は熱
交換器50を備えており、熱交換器50の内部の1次側
配管の両端部には管路52、54の一端が接続されてい
る。管路52、54の他端側は熱源56まで延長されて
おり、熱源56からは、おおよそ一定温度に近く、温度
変動の幅が略一定の冷水が管路52を介して熱交換器5
0の一次側配管に供給される。そして、熱交換器50の
1次側配管を通過した冷水は、管路54を介して熱源5
6に戻される。なお、熱源56は、例えばクリーンルー
ム14の空調を行うために設けられた専用熱源であって
もよいし、ビルディング単位で設けられクリーンルーム
14以外の空調にも利用される汎用熱源であってもよ
い。
【0032】管路54の途中には流量制御弁58が配設
されている。流量制御弁58には、図示しない減速機構
を介してステッピングモータ60の回転軸が連結されて
おり、ステッピングモータ60の回転軸の回転に連動し
て開度が変更される。ステッピングモータ60は第2コ
ントローラ62に接続されており、第2コントローラ6
2によって駆動が制御される。
【0033】熱交換器50の内部の2次側配管の両端部
には管路64、66の一端が接続されている。管路64
の他端には、管路68の一端及び管路70の一端が接続
されており、管路66の他端には、管路68の他端及び
管路72の一端が接続されている(図3も参照)。ま
た、管路64の途中にはポンプ74が配設されている。
従って、熱交換器50の2次側には、熱交換器50の2
次側配管から管路64、68、66を通って熱交換器5
0の2次側配管へ戻る循環路(以下、循環路Bと称す
る)が形成されている。
【0034】熱交換器50の2次側配管内及び管路6
4、68、66内は冷水で満たされており、ポンプ74
が駆動されると、冷水は上記の循環路B内を循環し、熱
交換器50の2次側配管を通過する際に、熱源56から
熱交換器50の1次側配管に供給された冷水との間で熱
交換が行われる。なお、管路64、68、66は本発明
の第2循環路に対応しており、ポンプ74は本発明の第
2ポンプに対応している。
【0035】管路64と管路68の接続部分の近傍に
は、冷水の温度を検出する水温センサ76が配設されて
いる(図2参照)。水温センサ76は第2コントローラ
62に接続されており、水温センサ76からは、循環路
B内を循環する冷水の温度T1を表す信号が第2コント
ローラ62に出力される。
【0036】第2コントローラ62は、図示は省略する
が、CPU、ROM、RAM、及び入出力ポートがバス
を介して互いに接続されて構成されたマイクロコンピュ
ータと、前記入出力ポートに接続されステッピングモー
タ60の駆動を制御するドライバと、前記入出力ポート
に接続され水温センサ76から入力された信号をデジタ
ルデータに変換するA/D変換部と、を含んで構成され
ている。
【0037】管路68の途中には流量制御弁78が配設
されている。流量制御弁78は請求項3に記載の第2の
流量制御弁に対応している。流量制御弁78には、図示
しない減速機構を介してステッピングモータ80の回転
軸が連結されており、ステッピングモータ80の回転軸
の回転に連動して開度が変更される。ステッピングモー
タ80は第1コントローラ82に接続されており、第1
コントローラ82によって駆動が制御される。第1コン
トローラ82と第2コントローラ62は信号線84を介
して互いに接続されている。また、第1コントローラ8
2及び第2コントローラ62は、図1に制御部46とし
て示すように、空調装置12の空間38内に収容されて
いる。
【0038】また、図1にも示した管路42は、より詳
しくは図2及び図3に示すように、一端が冷水コイル3
4の内部配管の一端部に接続されており、管路42の他
端は管路86の一端及び管路70の他端に接続されてい
る。また管路44は、より詳しくは、一端が冷水コイル
34の内部配管の他端部に接続されており、管路44の
他端は管路86の他端及び管路72の他端に接続されて
いる。また、管路42の途中にはポンプ88が配設され
ている。従って、冷水コイル34には、冷水コイル34
から管路44、86、42を通って冷水コイル34へ戻
る循環路(以下、循環路Aと称する)が形成されている
と共に、循環路Aは管路70、72を介して循環路Bと
連通されている。
【0039】冷水コイル34の内部配管内及び管路4
4、86、42内は冷水で満たされており(管路70、
72も同様)、ポンプ88が駆動されると、冷水は上記
循環路A内を循環する。なお、管路44、86、42は
本発明の第1循環路に対応しており、ポンプ88は本発
明の第1ポンプに対応している。また、管路70を通っ
て循環路Bから循環路Aへ冷水が流通し、管路72を通
って循環路Aから循環路Bへ冷水が流通するので、管路
70は本発明の第1流通路に対応しており、管路72は
本発明の第2流通路に対応している。
【0040】また、本実施形態では循環路A内の冷水の
循環量QA が、循環路B内の冷水の循環量QB よりも非
常に多く(例えば、循環路B内の冷水の循環量QB が1
分間当り80リットル程度であるのに対し、循環路A内
の冷水の循環量QA が1分間当り289リットル程度
等)なるように、ポンプ74及びポンプ88の能力が定
められている。
【0041】また、本実施形態では図3にイメージ図と
して示すように、第1循環路に対応する管路44、8
6、72は、第2循環路に対応する管路64、68、6
6や、第1流通路に対応する管路70、第2流通路に対
応する管路72と比較して内径(流路断面積)が大きく
されている。また、第2流通路としての管路72と循環
路Aとの接続部は、図3にイメージ図として示すよう
に、循環路A内を循環する冷水が前記接続部を略直線的
に通過するように略T字状とされている(請求項4記載
の発明に対応)と共に、この接続部分近傍においては、
第1循環路に対応する管路44、86の内径(流路断面
積)は更に大きくされている。従って、管路44、8
6、42の流路抵抗は非常に小さくされており、循環路
Aから管路72へ必要以上に冷水が流れることを防止す
ることができ、循環路Aから管路72への冷水の流量Q
C ’(すなわち循環路Bと循環路Aとの間の冷水の流通
量)の制御精度が向上する。
【0042】管路70の途中には流量制御弁90が配設
されている。流量制御弁90は請求項3に記載の第1の
流量制御弁に対応している。流量制御弁90には、図示
しない減速機構を介してステッピングモータ92の回転
軸が連結されており、ステッピングモータ92の回転軸
の回転に連動して開度が変更される。ステッピングモー
タ92は第1コントローラ82に接続されており、第1
コントローラ82によって駆動が制御される。
【0043】また、冷水コイル34で熱交換が行われた
空気が通過するチャンバ部28内の所定箇所には、冷水
コイル34で熱交換が行われた空気、すなわちクリーン
ルーム14に供給される空気の温度(給気温度T3)を
検出する給気温センサ94が配設されている。給気温セ
ンサ94は本発明の温度検出手段に対応している。給気
温センサ94の信号出力端はスイッチ96の第1端子9
6Bに接続されている。また、管路42の途中には、循
環路A内を循環する冷水の温度T2を検出する水温セン
サ98が配設されている。水温センサ98の信号出力端
はスイッチ96の第2端子96Cに接続されている。
【0044】図1に示すように、空調装置12の筐体1
2Aの側面には、オペレータによって操作される電源ス
イッチ等の各種スイッチや、各種の情報を表示するため
の表示装置(図示省略)が配設された操作盤48が取付
けられており、スイッチ96も操作盤48に配設されて
いる。スイッチ96は、オペレータの操作により、共通
端子96Aが第1端子96Bと導通している状態、又は
共通端子96Aが第2端子96Cと導通している状態に
切り替わるようになっている。スイッチ96の共通端子
96Aは第1コントローラ82に接続されている。ま
た、クリーンルーム14内には、クリーンルーム14内
の室温T4を検出する室温センサ95が配設されてい
る。室温センサ95の信号出力端は第1コントローラ8
2に接続されている。
【0045】第1コントローラ82は、図示は省略する
が、CPU、ROM、RAM、及び入出力ポートがバス
を介して互いに接続されて構成されたマイクロコンピュ
ータと、前記入出力ポートに接続されステッピングモー
タ80の駆動を制御するドライバと、前記入出力ポート
に接続されステッピングモータ92の駆動を制御するド
ライバと、前記入出力ポートに接続されスイッチ96を
介して給気温センサ94又は水温センサ98から入力さ
れた信号をデジタルの温度データに変換する第1のA/
D変換部と、前記入出力ポートに接続され室温センサ9
5から入力された信号をデジタルの温度データに変換す
る第2のA/D変換部と、を含んで構成されている。
【0046】次に本実施形態の作用を説明する。熱源5
6から冷水循環装置40に供給される冷水は、管路5
2、熱交換器50の1次側配管、管路54を通って常に
循環している。またポンプ74は常時駆動されており、
熱交換器50の2次側配管から管路64、68、66を
通って熱交換器50の2次側配管に戻る循環路B内も、
冷水が常に循環している。これにより、熱交換器50に
おいて、熱源56から供給される冷水と、循環路B内を
循環する冷水と、の間で熱交換が行われ、循環路B内を
循環する冷水が、熱源56から供給された冷水によって
冷却される。
【0047】また第2コントローラ62は、後述する循
環路B内冷水循環制御処理により、循環路B内を循環す
る冷水の温度T1が目標値に一致するように流量制御弁
58の開度を制御する。これにより、熱源56から供給
されて熱交換器50の一次側配管を通過する冷水の流量
が調整され、循環路B内を循環する冷水の温度T1は目
標値に略一致される。
【0048】またポンプ88も常時駆動されており、冷
水コイル34の内部配管から管路44、86、42を通
って冷水コイル34の内部配管へ戻る循環路A内も冷水
が常に循環している。これにより、冷水コイル34にお
いて、循環路A内を循環する冷水と、冷水コイル34配
設位置を通過してクリーンルーム14に供給される空気
との間で熱交換が行われ、クリーンルームに供給される
空気が、循環路A内を循環する冷水によって冷却され
る。
【0049】次に、図4のフローチャートを参照し、第
1コントローラ82で所定時間毎に繰り返し実行される
循環路A内冷水循環制御処理について説明する。なお、
図4(及び後に説明する図5、図6)では、管路68の
途中に配設された流量制御弁78を「流量制御弁MV
1」、管路70の途中に配設された流量制御弁90を
「流量制御弁MV2」、管路54の途中に配設された流
量制御弁58を「流量制御弁MV3」と表記している。
【0050】ステップ200では、スイッチ96を介し
て入力された信号を、第1のA/D変換部を介してデジ
タルの温度データとして取り込む。ステップ202で
は、スイッチ96の状態が、共通端子96Aが第1端子
96Bと導通している状態となっているか、共通端子9
6Aが第2端子96Cと導通している状態になっている
かに基づいて、ステップ200で取り込んだ温度データ
が、給気温センサ94によって検出された給気温度T3
を表しているか、水温センサ98によって検出された循
環路A内を循環する冷水の温度T2を表しているかを判
定する。
【0051】スイッチ96が、共通端子96Aが第1端
子96Bと導通している状態となっていた場合には、給
気温センサ94から出力された信号がスイッチ96を介
して第1コントローラ82に入力される。この場合、先
のステップ202において、温度データが給気温度T3
を表していると判断されてステップ204へ移行し、温
度データが表す給気温度T3を、室温センサ95によっ
て検出されたクリーンルームの室温T4と、予め設定さ
れたクリーンルーム14の室温の設定値と、の偏差に基
づいて所定の演算により自動的に決定される給気温度の
設定値と比較し、給気温度T3と給気温度の設定値との
偏差ΔT3が有るか(すなわちΔT3≠0か)否か判定
する。
【0052】判定が否定された場合には、クリーンルー
ム14に供給される空気の温度(給気温度T3)が給気
温度の設定値に一致しているので、循環路A内冷水循環
制御処理を一旦終了する。また、ステップ204の判定
が肯定された場合にはステップ206へ移行し、予め定
められて第1コントローラ82のROM等に記憶されて
いる、給気温度T3と設定値との偏差ΔT3と、流量制
御弁90、78の開度補正量との関係を表すマップ(例
として図6(A)参照)を取り込む。
【0053】図6(A)にも示すように、上記のマップ
は、給気温度偏差ΔT3の符号が正(給気温度T3>給
気温度の設定値)のときには流量制御弁90(MV2)
の開度は開方向に、流量制御弁78(MV1)の開度は
閉方向に補正され、給気温度偏差ΔT3の符号が負(給
気温度T3<給気温度の設定値)のときには流量制御弁
90(MV2)の開度は閉方向に、流量制御弁78(M
V1)の開度は開方向に補正され、かつ給気温度偏差Δ
T3の絶対値が大きくなるに従って補正量が大きくなる
ように、給気温度偏差ΔT3と流量制御弁90、78の
開度補正量との関係が定められている。
【0054】ステップ212では、取り込んだマップに
基づいて流量制御弁90、78の開度補正量を演算し、
ステップ214では演算した開度補正量に従ってステッ
ピングモータ92、80を駆動し、流量制御弁90、7
8の開度を補正する。
【0055】これにより、給気温度T3が設定値よりも
高いときには、流量制御弁90の開度が開方向に補正さ
れ、流量制御弁78の開度が閉方向に補正されることに
より、循環路B内の冷水の循環量QB が減少されると共
に、循環路B内の冷水の循環量QB の減少分だけ循環路
Bから管路70を通って循環路Aへ送られる冷水の流量
C (すなわち循環路B内の冷水と循環路A内の冷水の
熱交換量)が増加されるので、循環路A内を循環する冷
水の温度が低下され、これに伴って給気温度T3が低下
し、給気温度T3が設定値に一致するように制御され
る。
【0056】また、給気温度T3が設定値よりも低いと
きには、流量制御弁90の開度が閉方向に補正され、流
量制御弁78の開度が開方向に補正されることにより、
循環路B内の冷水の循環量QB が増加されると共に、循
環路B内の冷水の循環量QBの増加分だけ循環路Bから
管路70を通って循環路Aへ送られる冷水の流量Q
C(すなわち循環路B内の冷水と循環路A内の冷水の熱
交換量)が減少されるので、循環路A内を循環する冷水
の温度が上昇し、これに伴って給気温度T3が上昇し、
給気温度T3が設定値に一致するように制御される。な
お、管路72を通って循環路Aから循環路Bに送られる
冷水の流量QC ’は、管路70を通って循環路Bから循
環路Aに送られる冷水の流量QC に等しい。
【0057】上記処理が繰り返されることにより、クリ
ーンルーム14内の熱負荷の変動や、クリーンルーム1
4の周囲の温度の変動等に拘らず、給気温度T3が設定
値に常に一致するように、循環路Bから循環路Aへの冷
水の流量QC が制御され、循環路A内を循環する冷水の
温度が制御される。
【0058】また本実施形態では、循環路A内の冷水の
循環量QA を非常に多く(例えば、1分間当り289リ
ットル程度)しているので、管路42から冷水コイル3
4に供給された冷水が、冷水コイル34の内部配管を通
って管路44へ送り出される迄の間の冷水の温度変化は
極めて小さい(例えば±0.05℃程度) 。従って、給気温
度T3のばらつきも極めて小さくなるので、クリーンル
ーム14の室温の変動も極めて小さく(例えば±0.05℃
程度に) 抑制することができる。
【0059】次のステップ216では流量制御弁90、
78の現在の開度を演算し、ステップ218では流量制
御弁90、78の現在の開度と、予め定めた標準開度
(例えば流量制御弁が全開状態のときと全閉状態のとき
の中間に相当する開度)と、の差が所定値以上か否か判
定する。ステップ218の判定が否定された場合には、
循環路A内冷水循環制御処理を一旦終了する。
【0060】ところで、熱源56が、クリーンルーム1
4の空調を行うために配設された専用熱源である場合に
は、熱源56から供給される冷水の温度の変動を非常に
小さくすることができるが、熱源56として、ビルディ
ング単位で配設されクリーンルーム14以外の空調にも
利用される汎用熱源を用いる等の場合には、熱源56か
ら供給される冷水の温度の変動が比較的大きいことが予
測される。このような場合には、オペレータは操作盤4
8のスイッチ96を、共通端子96Aが第2端子96C
と導通している状態に切り替える。
【0061】この場合、水温センサ98から出力された
信号がスイッチ96を介して第1コントローラ82に入
力されるので、ステップ202において、温度データが
冷水温度T2を表していると判断されてステップ208
へ移行し、温度データが表す冷水温度T3を、室温セン
サ95によって検出されたクリーンルームの室温T4
と、予め設定されたクリーンルーム14の室温の設定値
と、の偏差に基づいて所定の演算により自動的に決定さ
れる冷水温度の設定値と比較し、冷水温度T2と冷水温
度の設定値との偏差ΔT2が有るか(すなわちΔT2≠
0か)否か判定する。判定が否定された場合には、循環
路A内を循環する冷水の温度T2が設定値に一致してい
るので、循環路A内冷水循環制御処理を一旦終了する。
【0062】一方、熱源56から供給される冷水の温度
が変動すると、これに伴って循環路B内を循環する冷水
の温度T1が変動し、循環路Bから管路70を通って循
環路Aに送られる冷水の温度が変動するので、循環路A
内を循環する冷水の温度T2も変動する。これにより、
ステップ208の判定が肯定されてステップ210へ移
行し、予め定められて第1コントローラ82のROM等
に記憶されている、冷水温度T2と設定値との偏差ΔT
2と、流量制御弁90、78の開度補正量との関係を表
すマップを取り込む。
【0063】上記マップは、図示は省略するが、図6
(A)に示した給気温度偏差ΔT3と流量制御弁90、
78の開度補正量との関係を表すマップと同様に、冷水
温度偏差ΔT2の符号が正(冷水温度T2>冷水温度の
設定値)のときには流量制御弁90(MV2)の開度は
開方向に、流量制御弁78(MV1)の開度は閉方向に
補正され、冷水温度偏差ΔT2の符号が負(冷水温度T
2<冷水温度の設定値)のときには流量制御弁90(M
V2)の開度は閉方向に、流量制御弁78(MV1)の
開度は開方向に補正されると共に、冷水温度偏差ΔT2
の絶対値が大きくなるに従って補正量が大きくなるよう
に定められている。
【0064】ステップ210の処理を行った後はステッ
プ212へ移行し、前述のように、ステップ212で
は、取り込んだマップに基づいて流量制御弁90、78
の開度補正量が演算され、ステップ214では演算した
開度補正量に従ってステッピングモータ92、80が駆
動され、流量制御弁90、78の開度が補正される。従
って、循環路A内を循環する冷水の温度T2が設定値に
常に一致するように、循環路Bから循環路Aへの冷水の
流量QC (すなわち循環路B内の冷水と循環路A内の冷
水の熱交換量)が制御されるので、熱源56から供給さ
れる冷水の温度の変動に拘らず冷水温度T2を常に一定
に制御することができる。
【0065】上記のように、水温センサ98によって検
出される冷水温度T2に基づいて循環路Bから循環路A
への冷水の流量QC (及び流量QC ’)を制御するよう
にした場合、給気温センサ94によって検出される給気
温度T3に基づいて制御する場合と比較して、熱源56
から供給される冷水温度の変動を早期に検出することが
でき、この冷水温度の変動に応じて循環路Bから循環路
Aへの冷水の流量QC(及び流量QC ’)を早期に調整
することができる。
【0066】従って、熱源56として、供給される冷水
の温度の変動が比較的大きい汎用熱源を用いた場合に
も、給気温度T3の変動、すなわちクリーンルーム14
の室内温度の変動を極めて小さく抑制することができ、
熱源56として汎用熱源を用いることで、空調性能を低
下させることなく設備コストを低減することも可能とな
る。
【0067】ところで、本実施形態において、冷水コイ
ル34そのものの熱交換効率やファン32の能力の経時
的な低下等により、冷水コイル34における熱交換効率
が低下した場合、給気温センサ94によって検出される
給気温度T3が上昇することにより給気温度偏差ΔT3
の符号が正となるので、流量制御弁90の開度を開方向
に、流量制御弁78の開度を閉方向に各々補正するが、
冷水コイル34における熱交換効率の低下量が大きくな
ると、流量制御弁90、78の開度と標準開度との差が
所定値以上になり、循環路A内冷水循環制御処理のステ
ップ218の判定が肯定されて、ステップ220へ移行
する。
【0068】ステップ218の判定が肯定された場合、
後述するステップ222において、第2コントローラ6
2に対して熱交換器50の2次側の冷水温度(すなわち
水温センサ76によって検出される循環路B内を循環す
る冷水温度T1)の目標値の補正を指示するが、これに
先立ち、ステップ220では第2コントローラ62に対
して前回指示してから所定時間以上経過したか否か判定
する。ステップ220の判定が肯定された場合にはステ
ップ222へ移行し、冷水温度T1の目標値の補正を信
号線84を介して第2コントローラ62に指示する。
【0069】次に図5のフローチャートを参照し、第2
コントローラ62で所定時間毎に繰り返し実行される循
環路B内冷水循環制御処理について説明する。ステップ
230では、水温センサ76から入力された、循環路B
内を循環する冷水の温度T1を表す信号を、A/D変換
部を介してデジタルの温度データとして取り込む。
【0070】次のステップ232では、冷水温度T1の
目標値の補正が、信号線84を介して第1コントローラ
82から指示されたか否か判定する。なお、冷水温度T
1の目標値の初期値は、オペレータが操作盤48を操作
する等によって設定される。判定が否定された場合には
ステップ236へ移行するが、ステップ232の判定が
肯定された場合には、ステップ234で冷水温度T1の
目標値から所定値を減算し、冷水温度T1の目標値をよ
り低い値に変更設定した後にステップ236へ移行す
る。
【0071】ステップ236では、ステップ230で取
り込んだ温度データが表す冷水温度T1を冷水温度T1
の目標値と比較し、冷水温度T1と目標値との偏差ΔT
1が有るか(すなわちΔT1≠0か)否か判定する。判
定が否定された場合には、循環路B内を循環する冷水の
温度T1が冷水温度の設定値に一致しているので、循環
路A内冷水循環制御処理を一旦終了する。
【0072】また、ステップ236の判定が肯定された
場合にはステップ238へ移行し、予め定められて第2
コントローラ62のROM等に記憶されている、冷水温
度T1と設定値との偏差ΔT3と、流量制御弁58の開
度補正量との関係を表すマップ(例として図6(B)参
照)を取り込む。
【0073】図6(B)にも示すように、上記のマップ
は、冷水温度偏差ΔT1の符号が正(冷水温度T1>冷
水温度T1の目標値)のときには流量制御弁58(MV
3)の開度が開方向に補正され、冷水温度偏差ΔT1の
符号が負(冷水温度T1<冷水温度T1の目標値)のと
きには流量制御弁58(MV3)の開度が閉方向に補正
され、かつ冷水温度偏差ΔT1の絶対値が大きくなるに
従って補正量が大きくなるように、冷水温度偏差ΔT1
と流量制御弁58の開度補正量との関係が定められてい
る。
【0074】ステップ240では、取り込んだマップに
基づいて流量制御弁90、78の開度補正量を演算し、
次のステップ242では演算した開度補正量に従ってス
テッピングモータ60を駆動し、流量制御弁58の開度
を補正する。
【0075】熱源56から管路52、熱交換器50の1
次側配管、管路54を通って熱源56に戻る冷水の流量
は流量制御弁58の開度に依存するので、上記処理が繰
り返されることにより、循環路B内を循環する冷水の温
度T1が冷水温度T1の目標値に常に一致するように、
熱源56から熱交換器50の1次側への冷水の送水量が
制御され、循環路B内を循環する冷水の温度T1が制御
される。
【0076】また、第1コントローラ82から冷水温度
T1の目標値の補正が指示された場合(ステップ232
の判定が肯定された場合)には、ステップ234で冷水
温度T1の目標値がより低温の値に変更設定されるの
で、熱源56から熱交換器50の1次側への冷水の送水
量が増加され、循環路B内を循環する冷水の温度T1が
低下する。これにより、循環路Bから管路70を通って
循環路Aに送られる冷水の温度が低下するのに対し、給
気温度T3(又は冷水温度T2)の設定値は一定である
ので、第1コントローラ82で実行される循環路A内冷
水循環制御処理では、流量制御弁90の開度は閉方向
に、流量制御弁78の開度は開方向に補正され、流量制
御弁90、78の開度が標準開度に近づくように補正さ
れることになる。
【0077】このように、冷水コイル34における熱交
換効率の低下により、流量制御弁90、78の開度と標
準開度との差が所定値以上になった場合には、冷水温度
T1の目標値が補正され、循環路B内を循環する冷水の
温度T1が低下されることにより、流量制御弁90、7
8の開度が標準開度に近づくように補正されるので、冷
水コイル34における熱交換効率が継続的に低下するこ
とにより、流量制御弁90が全開状態に、流量制御弁7
8が全閉状態になって制御不能の状態に陥ることが未然
に防止される。また、オペレータが流量制御弁90、7
8の開度を監視して冷水温度T1の目標値を手動で変更
設定する手間も省ける。
【0078】なお、第1コントローラ82で実行される
循環路A内冷水循環制御処理では、第2コントローラ6
2に対して冷水温度T1の目標値の補正を一旦指示した
後は、ステップ220の判定が肯定されることにより、
所定時間は目標値の補正を指示することはなく、この間
に、循環路B内を循環する冷水の温度T1が低下されて
流量制御弁90、78の開度が標準開度に近づくように
補正され、ステップ218の判定が否定される開度まで
戻る。従って、流量制御弁90、78の開度が標準開度
に近づくように補正される前に、冷水温度T1の目標値
が再度補正されることはない。
【0079】上述したように、本実施形態に係る空調装
置12は、クリーンルーム14の室温の変動を極めて小
さく(例えば±0.05℃程度) 抑制できると共に、再熱手
段を省略した簡単な構成であるので、空調装置12の占
有スペースを小さくすることができ、空調装置12を含
むクリーンルーム装置10を、汎用クリーンルームの作
業空間内に設置することも容易になる。また、再熱手段
としての電気ヒータを設ける必要もないので、不必要な
磁界が発生することもない。
【0080】なお、上記では給気温度偏差ΔT3又は冷
水温度偏差ΔT2に基づき、マップにより流量制御弁9
0、78の開度補正量を設定すると共に、冷水温度偏差
ΔT1に基づき、マップにより流量制御弁58の開度補
正量を設定していたが、これに限定されるものではな
く、上記の偏差に基づき、例えばPID制御やファジー
制御等の周知の制御手法により流量制御弁の開度補正量
を設定するようにしてもよい。
【0081】また、給気温度T3に代えてクリーンルー
ム14の室内温度を検出し、該室内温度と設定温度との
偏差に基づいて流量制御弁90、78の開度を補正する
ようにしてもよい。
【0082】更に、上記では管路70(第1流通路)の
途中及び循環路Bの途中に流量制御弁90、78を設け
ていたが、これに限定されるものではなく、循環路Aの
途中に流量制御弁を設けてもよい。但し、本実施形態で
は循環路A内の冷水の循環量を非常に多くしているの
で、循環路Aの途中に流量制御弁を設けると、この流量
制御弁で圧力損失が生じ、ポンプ88のエネルギーを有
効利用できないと共に、循環路Aと循環路Bとの間の冷
水の流通量(流量QC 、QC ’)の制御精度が低下す
る。このため、循環路Aの途中には、流量制御弁等の圧
力損失を生ずる部品を設けないことが望ましい。
【0083】また、上記では本発明に係る空調装置を、
工業用クリーンルームの空調に適用した例を説明した
が、これに限定されるものではなく、例えばバイオクリ
ーンルームや、空気中の浮遊微粒子濃度のコントロール
を行っていない一般的な室内の空調に適用することも可
能である。
【0084】また、上記では第1循環路(循環路A)と
第2循環路(循環路B)が各々1系統ずつ設けられた空
調装置を例に説明したが、これに限定されるものではな
く、単一の第2循環路に対し、第1循環路、コイル及び
第1ポンプから成る循環系統を複数接続し、複数の循環
系統により複数箇所(例えば複数のクリーンルーム)の
空調を各々行うようにしてもよい。この構成において、
第2循環路内の熱交換媒体の流通量と第1循環路内の熱
交換媒体の流通量の比は、第2循環路に接続されている
前記循環系統の数や、室内の温度の変動をどの程度抑制
する必要があるか等に応じて定まるので、第2循環路内
の熱交換媒体の流通量が第1循環路内の熱交換媒体の流
通量よりも大きくなる場合もあるが、請求項1の発明に
は、上記のような実施態様も含まれていることは言うま
でもない。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、供給された熱交換媒体と室内に供給される空気との
間で熱交換を行うためのコイルを通って熱交換媒体が循
環するための第1循環路、1次側に熱源から熱交換媒体
が供給される熱交換器の2次側を通って熱交換媒体が循
環するための第2循環路、第2循環路から第1循環路へ
熱交換媒体が流通するための第1流通路、及び第1循環
路から第2循環路へ熱交換媒体が流通するための第2流
通路を設け、第1循環路内及び第2循環路内で熱交換媒
体を各々循環させると共に、室内に供給される空気の温
度又は室内の温度又は第1循環路内の熱交換媒体の温度
に基づいて、第1循環路と第2循環路との間の熱交換媒
体の流通量を制御するようにしたので、室内の温度の変
動を極めて小さく抑制することが可能で、占有スペース
が小さく、かつ磁界が発生することを防止できる、とい
う優れた効果を有する。
【0086】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、第2循環路内の熱交換媒体の循環量が、第1循
環路内の熱交換媒体の循環量よりも少なくなるように、
第1ポンプ及び第2ポンプの能力を定めているので、上
記効果に加え、室内の温度変動を抑制する性能の低下を
招くことなく、省エネルギーを実現できると共にコスト
を削減することができる、という効果を有する。
【0087】請求項3記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、制御手段が、第1流通路の途中に設けられた第
1の流量制御弁と、第2循環路の途中に設けられた第2
の流量制御弁と、を含んで構成され、第1の流量制御弁
及び第2の流量制御弁の開度を制御することで、第1循
環路と第2循環路との間の熱交換媒体の流通量を制御す
るので、上記効果に加え、第1ポンプの能力を第1循環
路内の熱交換媒体の循環に有効に利用することができる
と共に、第1循環路と第2循環路との間の熱交換媒体の
流通量の制御の精度が向上する、という効果を有する。
【0088】請求項4記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、第1循環路と第2流通路との連結部を、第1循
環路を循環する熱交換媒体が略直線的に通過するように
構成したので、上記効果に加え、第1ポンプの能力を第
1循環路内の熱交換媒体の循環に有効に利用することが
できると共に、第1循環路と第2循環路との間の熱交換
媒体の流通量の制御の精度が向上する、という効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るクリーンルーム装置の概略構
成図である。
【図2】冷水循環装置の配管系及び制御系を示す概略構
成図である。
【図3】冷水循環装置の配管系のイメージ図である。
【図4】第1コントローラで実行される循環路A内冷水
循環制御処理を示すフローチャートである。
【図5】第2コントローラで実行される循環路B内冷水
循環制御処理を示すフローチャートである。
【図6】(A)は給気温度偏差ΔT3と流量制御弁MV
1、MV2の開度補正量との関係を表したマップ、
(B)は冷水温度偏差ΔT1と流量制御弁MV3の開度
補正量との関係を表したマップを示す線図である。
【符号の説明】
12 空調装置 14 クリーンルーム 34 冷水コイル 42、44、64、66、68、70、72 管路 50 熱交換器 58、78、90 流量制御弁 62 第2コントローラ 74、88 ポンプ 76、98 水温センサ 82 第1コントローラ 94 給気温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 武 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式 会社竹中工務店 技術研究所内 (72)発明者 高橋 幹雄 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式 会社竹中工務店 技術研究所内 (72)発明者 塀和 裕登 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式 会社竹中工務店 技術研究所内 (72)発明者 添田 二三男 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 ▲奥▼田 正直 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 今井 秀彰 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 小林 成弘 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号東建イ ンターナショナルビル 山武ハネウエル 株式会社内 (72)発明者 伊藤 俊治 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号東建イ ンターナショナルビル 山武ハネウエル 株式会社内 (72)発明者 椿 愼 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号東建イ ンターナショナルビル 山武ハネウエル 株式会社内 (72)発明者 舟木 昭二 大阪府大阪市北区南森町1丁目4番5号 新晃工業株式会社内 (72)発明者 奥 明 大阪府大阪市北区南森町1丁目4番5号 新晃工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−78139(JP,A) 特開 昭60−42533(JP,A) 特開 昭61−27427(JP,A) 実開 昭62−72523(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 7/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された熱交換媒体と室内に供給され
    る空気との間で熱交換を行うためのコイルと、 前記コイルを通って熱交換媒体が循環するための第1循
    環路と、 前記第1循環路内で熱交換媒体を循環させる第1ポンプ
    と、 熱源から1次側に供給された熱交換媒体と2次側に供給
    された熱交換媒体の間で熱交換を行うための熱交換器
    と、 前記熱交換器の2次側を通って熱交換媒体が循環するた
    めの第2循環路と、 前記第2循環路内で熱交換媒体を循環させる第2ポンプ
    と、 第2循環路から第1循環路へ熱交換媒体が流通するため
    の第1流通路と、 第1循環路から第2循環路へ熱交換媒体が流通するため
    の第2流通路と、 室内に供給される空気の温度又は室内の温度又は前記第
    1循環路内の熱交換媒体の温度を検出する温度検出手段
    と、 前記温度検出手段によって検出された温度に基づいて、
    第1循環路と第2循環路との間の熱交換媒体の流通量を
    制御する制御手段と、 を含む空調装置。
  2. 【請求項2】 前記第2循環路内の熱交換媒体の循環量
    が、前記第1循環路内の熱交換媒体の循環量よりも少な
    くなるように、前記第1ポンプ及び第2ポンプの能力が
    定められていることを特徴とする請求項1記載の空調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記第1流通路の途中に設けられた第1の流量制御弁
    と、 前記第2循環路の途中に設けられた第2の流量制御弁
    と、 を含んで構成されており、 前記第1の流量制御弁及び前記第2の流量制御弁の開度
    を調節することで、前記第1循環路と前記第2循環路と
    の間の熱交換媒体の流通量を制御することを特徴とする
    請求項1記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記第1循環路と前記第2流通路との接
    続部は、第1循環路内を循環する熱交換媒体が略直線的
    に通過するように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の空調装置。
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