JP3459194B2 - 信号伝送装置及びプラグ - Google Patents

信号伝送装置及びプラグ

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JP3459194B2
JP3459194B2 JP14614299A JP14614299A JP3459194B2 JP 3459194 B2 JP3459194 B2 JP 3459194B2 JP 14614299 A JP14614299 A JP 14614299A JP 14614299 A JP14614299 A JP 14614299A JP 3459194 B2 JP3459194 B2 JP 3459194B2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号や電気信号
の信号伝送を行うプラグ・ジャック式の信号伝送装置及
びプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラグ・ジャック式の信号伝送装
置として、特開平6−140106号公報に、プラグ・
ジャック式光電共用伝送装置が開示されている。これに
ついて、それを概念的に示した要部断面図である図13
を用いて説明する。
【0003】図16(a)は電気ケーブルの小型単頭式
電気プラグ(アナログ電気用)が挿入された信号伝送装
置のコネクタ部の様子を示す図であり、図16(b)は
光ファイバケーブルの光プラグが挿入された信号伝送装
置のコネクタ部の様子を示すである。
【0004】図16(a)において、80は小型単頭式
の電気プラグ部、81はコネクタ部、82は電気接続用
の端子部、83は発光部である。
【0005】電気接続用の端子部82を介して印加され
た電気信号は、コネクタ部81に伝送され、小型単頭式
電気プラグ部80に接続されている電気ケーブルを通じ
て、他の一端に伝送される。信号伝送装置が電気用とし
て作用する時は、発光部83は休止の状態にある。
【0006】図16(b)において、83は発光部、8
4は光ファイバケーブルの光プラグ部、85はコネクタ
部である。発光部83に実装されている半導体発光チッ
プ84から出射した送信光は、封止樹脂の表面に形成さ
れたレンズにより集光され、光プラグ挿入部86の先端
部に入射する。87は半導体発光チップ84を駆動する
ための集積回路チップである。挿入部86から入射され
光ファイバーケーブルを伝送した光信号は、他の一端に
配設された信号伝送装置により、受信される。他の一端
の信号伝送装置は、図16(b)に示される信号伝送装
置とほぼ同じ様なものであるが、半導体発光チップの代
わりに、受光素子を、また、駆動用集積回路チップの代
わりに、受光信号を処理する集積回路チップが用いられ
ている。信号伝送装置が光学用(光信号伝送用)として
作用する時は、電気接続用の端子部82は休止の状態に
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術として説明したプラグ・ジャック式光電共用伝送
装置では、1本の光ファイバケーブル又は電気ケーブル
による一方向での光通信又は電気通信にしか対応できな
かった。したがって、この従来技術のものでは、双方向
通信に対しては、2本の光ファイバケーブルおよび電気
ケーブルが必要であった。また、双方向通信を行うため
には同一のジャック式光電共用伝送装置を用いて行うこ
とはできず、同様なジャック式光電共用伝送装置を2個
用意しなければならないという問題点があった。
【0008】したがって、双方向通信または単方向通信
の通信方向を識別して、これらいずれにも対応できる信
号伝送装置が望まれる。これは、光電共用伝送装置ばか
りではなく、光信号伝送装置や電気信号伝送装置におい
ても同様である。
【0009】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、双方向通信または単方向通
信の通信方向を識別してこれらいずれの通信方向にも対
応し得るプラグ・ジャック式の信号伝送装置及びプラグ
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の信号伝送装置では、信号伝送用ケーブルの
プラグが挿入可能な挿入孔を備えた信号伝送装置におい
て、挿入孔に挿入されるプラグを識別する識別手段と、
その識別手段の識別結果に基づいて伝送路の制御を行う
伝送路制御手段が設けられた構成としている。
【0011】本発明の信号伝送装置によれば、挿入孔に
挿入されるプラグを識別する識別手段と、その識別手段
の識別結果に基づいて伝送路の制御を行う伝送路制御手
段が設けられた構成としているので、例えば双方向通信
または単方向通信の通信方向を識別手段により識別し
て、その結果に基づいて伝送路制御手段により伝送路を
制御することによって、双方向通信及び単方向通信いず
れの通信方向にも対応可能な信号伝送装置を実現でき
る。
【0012】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、識別手段が、挿入孔に挿入されたプラグの種
類に応じた出力を行うプラグ識別端子から成る構成とし
ている。
【0013】本発明によれば、識別手段が挿入孔に挿入
されるプラグの種類に応じた出力を行うプラグ識別端子
から成る構成としているので、例えば双方向通信及び単
方向通信などを容易に識別できる。
【0014】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、伝送路制御手段が、伝送路を通過させるか否
かの切り替えを行う切替手段と、プラグ識別端子からの
出力に基づいて切替手段の切替制御を行う切替制御手段
とを備える構成としている。
【0015】本発明によれば、伝送路制御手段が、伝送
路を通過させるか否かの切り替えを行う切替手段と、プ
ラグ識別端子からの出力に基づいて切替手段の切替制御
を行う切替制御手段とを備える構成としているので、プ
ラグ識別端子からの出力に基づいて伝送路を通過させる
か否かの切り替えの制御を行うことにより、双方向通信
及び単方向通信いずれの通信方向にも対応可能な信号伝
送装置を容易に実現できる。
【0016】また、本発明の信号伝送装置では、信号伝
送用ケーブルのプラグが挿入可能な挿入孔を備えた信号
伝送装置において、挿入孔に挿入されるプラグのに応じ
て種類を識別する識別手段が設けられた構成としてい
る。
【0017】本発明の信号伝送装置によれば、挿入孔に
挿入されるプラグの形状に応じて種類を識別する識別手
段が設けられた構成としているので、例えば双方向通信
または単方向通信の通信方向を容易に識別できる。
【0018】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、識別手段が、挿入孔に設けられた少なくとも
一つの溝部における挿入の有無を検出する検出手段から
成る構成としている。
【0019】本発明によれば、識別手段が挿入孔に設け
られた少なくとも一つの溝部における挿入の有無を検出
する検出手段から成る構成としているので、挿入孔の溝
部への挿入の有無を検出することにより、容易にプラグ
を識別できる。
【0020】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、検出手段が、挿入孔の溝部での挿入の有無を
検出する電気端子から成る構成としている。
【0021】本発明によれば、検出手段が挿入孔の溝部
に配置された電気端子から成る構成としているので、挿
入孔の溝部への挿入の有無を容易に検出することができ
る。
【0022】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、挿入孔の溝部での挿入の有無を検出する電気
端子の他に、プラグに接触して導通の可否を調べ得る電
気端子を備えた構成としている。
【0023】本発明によれば、プラグに接触して導通の
可否を調べ得る電気端子をも備えるので、この電気端子
によるプラグ接触部の導通の可否の結果と、挿入孔溝部
での有無を検出する電気端子による検出結果とにより、
さらに多種類のプラグを識別できる。すなわち、プラグ
の導通部や絶縁部の配置位置を種類に応じて異ならせて
おき、それの導通の可否を調べることにより、例えば、
双方向通信か単方向通信の通信方向だけでなく、光信号
か電気信号かや、アナログ信号かデジタル信号かなど、
多種類のプラグを識別できる。
【0024】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、識別手段の識別結果に基づいて伝送路の制御
を行う伝送路制御手段が設けられた構成としている。
【0025】本発明によれば、識別手段の識別結果に基
づいて伝送路の制御を行う伝送路制御手段が設けられた
構成としているので、例えば、双方向通信または単方向
通信の通信方向の識別結果に応じて伝送路を制御して、
いずれの通信方向にも対応できる信号伝送装置を実現で
きる。
【0026】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、識別手段が双方向通信か単方向通信かを識別
する構成としている。
【0027】本発明によれば、識別手段が双方向通信か
単方向通信かを識別する構成としているので、例えばI
EEE1394の双方向通信と従来の単方向通信とに対
応可能な信号伝送装置を実現できる。
【0028】さらに、本発明では、上記の信号伝送装置
において、光信号を発する発光素子と、光信号を受ける
受光素子と、電気信号の授受を行う電気接続端子とを備
えて、光電共用伝送装置を構成している。
【0029】本発明によれば、光信号を発する発光素子
と、光信号を受ける受光素子と、電気信号の授受を行う
電気接続端子とを備えて、光電共用伝送装置を構成して
いるので、例えば、IEEE1394の双方向光通信、
デジタルオーディオの単方向光通信、IEEE1394
の双方向電気通信、デジタルオーディオの単方向電気通
信、及びアナログオーディオの単方向電気通信のいずれ
もに対応可能な光電共用伝送装置を実現できる。
【0030】また、本発明では、上記の信号伝送装置に
おいて、光信号を発する発光素子と光信号を受ける受光
素子とを備えて、光信号伝送装置を構成している。
【0031】本発明によれば、光信号を発する発光素子
と光信号を受ける受光素子とを備えて光信号伝送装置を
構成しているので、例えば、IEEE1394の双方向
光通信とデジタルオーディオの単方向光通信とに対応で
きる光信号伝送装置を実現できる。
【0032】また、本発明では、上記の信号伝送装置に
おいて、電気信号の送信又は受信を行う電気接続端子と
を備えて、電気信号伝送装置を構成している。
【0033】本発明によれば、電気信号の送信又は受信
を行う電気接続端子とを備えて電気信号伝送装置を構成
しているので、例えば、IEEE1394の双方向電気
通信、デジタルオーディオの単方向電気通信、及びアナ
ログオーディオの単方向電気通信のいずれもに対応可能
な電気信号伝送装置を実現できる。
【0034】また、本発明のプラグでは、信号伝送装置
のジャック部の挿入孔に挿入可能な挿入部を備えた信号
伝送用ケーブルのプラグにおいて、挿入部に少なくとも
一つの突起部が設けられた構成としている。さらに、本
発明のプラグは、光ファイバーケーブルに接続されて成
る光プラグとしても良く、または、電気ケーブルに接続
されて成る電気プラグとしても良い。
【0035】本発明のプラグによれば、挿入部に少なく
とも一つの突起部が設けられた構成としているので、例
えば双方向通信または単方向通信の通信方向を容易に識
別できる。したがって、IEEE1394の双方向通信
用か従来の単方向通信用かなどを容易に識別できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]本発明の第1の実施の形態の光電
共用伝送装置の概略構成を、図1のブロック図に示す。
【0037】この光電共用伝送装置は、コネクタ部10
1と制御部102とから構成される。コネクタ部101
には、光信号伝送用光ファイバーケーブルの光プラグ及
び電気信号伝送用電気ケーブルの電気プラグが挿入可能
なジャック部の挿入孔106と、挿入孔106に挿入さ
れるプラグの種類に応じた出力を行うプラグ識別端子1
13と、光信号を発する発光素子107及びその駆動用
集積回路108から成る発光部121と、光信号を受け
る受光素子109及びその増幅処理用集積回路110か
ら成る受光部122と、電気信号の送信又は受信を行う
複数の電気接続端子112とが備えられる。
【0038】また、図1には光ファイバーケーブル10
3の光プラグ105が挿入孔106に挿入されたときの
様子を示しており、コネクタ部には発光素子107から
の出射された光信号をを光プラグ105に導く共に光プ
ラグ105から出射された光信号を受光素子109に導
く光分岐合流素子111が更に備えられる。なお、本実
施の形態では、光分岐合流素子111として、分岐効率
が高いプリズムレンズアレイを用いている。
【0039】また、図1に示したものでは、光ファイバ
ケーブル103の他端がインターフェース104に接続
されたものである。なお、以下の説明では、電気ケーブ
ルについても103の符号を、電気信号の伝送を行うイ
ンターフェースについても104の符号を、電気プラグ
についても105の符号を用いる。
【0040】制御部102には、発光素子駆動用伝送路
115を介して発光部121を制御する発光素子駆動制
御用イネーブル機能付きバッファ114と、受光素子増
幅信号伝送路117を介して受光部122からの信号の
外部出力を制御する受光素子増幅処理信号制御用イネー
ブル機能付きバッファ116と、電気信号伝送路123
を介して電気接続端子112に電気信号を送信するアナ
ログスイッチ118と、電気信号伝送路123を介して
電気接続端子112からの電気信号を受信するアナログ
スイッチ119と、プラグ識別端子113からの出力に
基づいて識別を行うと共に、この識別結果又は外部から
の制御信号124に基づいて伝送路を選択してバッファ
114,116及びアナログスイッチ118,119に
制御信号を送信する識別及び選択回路120とが備えら
れる。
【0041】ここで、プラグ識別子113及び識別及び
伝送路選択回路120が識別手段として機能し、制御部
102が識別手段の識別結果に基づいて伝送路の制御を
行う伝送路制御手段として機能し、バッファ114,1
16及びアナログスイッチ118,119が伝送路を通
過させるか否かの切り替えを行う切替手段として機能
し、識別及び伝送路選択回路120がプラグ識別子11
3からの出力に基づいて切替制御を行う切替制御手段と
して機能するものである。
【0042】なお、バッファ114,116は、これに
限定されるものではなく、伝送路を通過させるか否かの
切り替えを行う機能を有するものであれば良い。また、
アナログスイッチ118,119は、必ずしもアナログ
方式のものでなくとも良く、これについても伝送路を通
過させるか否かの切り替えを行う機能を有するものであ
れば良い。
【0043】本実施の形態の光電共用伝送装置は、信号
伝送用ケーブル103を介して、インターフェース10
4との間で、双方向光通信、双方向電気通信、単方向光
通信、及び単方向電気通信を行うことが可能なものであ
る。
【0044】まず、コネクタ部101の挿入孔106に
双方向光通信用光プラグが挿入された場合においては、
プラグ識別端子113からの出力信号が識別及び伝送路
選択回路120に入力され、識別及び伝送路選択回路1
20にて挿入されたプラグが双方向光通信用であること
を識別し、発光素子駆動制御用イネーブル機能付きバッ
ファ114及び受光素子増幅処理信号制御用イネーブル
機能付きバッファ116にイネーブル信号が出力され、
バッファ114及び116がON状態となる。
【0045】そして、バッファ114からの出力信号
は、発光素子駆動用伝送路115を介して発光部121
に送信され、発光部121において電気信号から光信号
に変換され光信号として出射され、光分岐合流素子(プ
リズムレンズアレイ)111を介して、挿入されたプラ
グ部105に導かれ、光ファイバケーブル103を通し
てもう一方のインターフェース104に光信号が伝送さ
れる。また、インターフェース104から伝送された光
信号は、光ファイバケーブル103を通して挿入された
プラグ部105から出射され、光分岐合流素子(プリズ
ムレンズアレイ)111を介して受光部122に光信号
が導かれ、受光部122により光信号から電気信号に変
換され、受光素子増幅処理信号伝送路117及びバッフ
ァ116を介して、受光部122からの信号が外部に出
力され、双方向光通信を行うことができる。
【0046】なお、この時使用しない伝送路は、識別及
び伝送路選択回路120によって、信号が通過しないよ
う遮断されており、双方向光信号伝送を行う際に何ら悪
影響を与えないように構成されている。
【0047】一方、コネクタ部101の挿入孔106に
双方向電気通信用電気プラグが挿入された場合において
は、プラグ識別端子113からの出力信号が識別及び伝
送路選択回路120に入力され、識別及び伝送路選択回
路120にて挿入されたプラグが双方向電気通信用であ
ることを識別し、アナログスイッチ118及び119に
制御信号が出力され、アナログスイッチ118及び11
9がON状態となる。
【0048】そして、アナログスイッチ118からの出
力信号は、電気信号伝送路123を介して電気接続端子
112に送信され、挿入されたプラグ部105及び電気
ケーブル103を通してもう一方のインターフェース1
04に電気信号が伝送される。また、インターフェース
104から伝送された電気信号は、電気ケーブル103
を通して挿入されたプラグ部105から電気接続端子1
12に入力され、電気信号伝送路123及びアナログス
イッチ119を介して、電気接続端子112からの信号
が外部に出力され、双方向電気通信を行うことができ
る。
【0049】なお、この時使用しない伝送路は、識別及
び伝送路選択回路120によって、信号が通過しないよ
う遮断されており、双方向電気信号伝送を行う際に何ら
悪影響を与えないように構成されている。
【0050】また、コネクタ部101の挿入孔106に
単方向光通信用光プラグが挿入された場合においては、
プラグ識別端子113からの出力信号が識別及び伝送路
選択回路120に入力され、識別及び伝送路選択回路1
20にて挿入されたプラグが単方向光通信用であること
を識別し、発光素子駆動制御用イネーブル機能付きバッ
ファ114又は受光素子増幅処理信号制御用イネーブル
機能付きバッファ116にイネーブル信号が出力され、
バッファ114又は116がON状態となる。
【0051】ここで、バッファ114,116のいずれ
をON状態とするかは、プラグ識別子113から出力に
基づいて識別及び伝送路選択回路120で識別しても良
いし、単にプラグが単方向光通信用であるとの識別及び
伝送路選択回路120による識別結果に基づいていずれ
かを選択し得るように構成しても良い。
【0052】本実施の形態では、通常は、識別及び伝送
路選択回路120にて挿入されたプラグが単方向光通信
用であることを識別すると、バッファ116をON状態
にする。そして、識別及び伝送路選択回路120にて挿
入されたプラグが単方向光通信用であることを識別し、
かつ外部からの制御信号124が識別及び伝送路選択回
路120に入力されたときには、バッファ114をON
状態にし、バッファ116をOFF状態にする。すなわ
ち、挿入されたプラグが単方向光通信用である場合に
は、通常バッファ116をON状態にして信号受信装置
として機能し、外部からの制御信号124が識別及び伝
送路選択回路120に入力されるとバッファ114をO
N状態にすると共にバッファ116をOFF状態にして
信号送信装置として機能するといものである。
【0053】なお、外部からの制御信号124は、バッ
ファ114に送信信号が入力されるときに、出力される
ように構成することにより、上記のような伝送路の制御
を容易に行うことができる。
【0054】このようにして、バッファ114がON状
態とされたとき、即ちこの信号伝送装置が信号送信装置
として機能するとき、バッファ114からの出力信号
は、発光素子駆動用伝送路115を介して発光部121
に送信され、発光部121において電気信号から光信号
に変換され光信号として出射され、光分岐合流素子(プ
リズムレンズアレイ)111を介して、挿入されたプラ
グ部105に導かれ、光ファイバケーブル103を通し
てもう一方のインターフェース104に光信号が伝送さ
れる。
【0055】また、バッファ116がON状態とされた
とき、即ちこの信号伝送装置が信号受信装置として機能
するとき、インターフェース104から伝送された光信
号は、光ファイバケーブル103を通して挿入されたプ
ラグ部105から出射され、光分岐合流素子(プリズム
レンズアレイ)111を介して受光部122に光信号が
導かれ、受光部122により光信号から電気信号に変換
され、受光素子増幅処理信号伝送路117及びバッファ
116を介して、受光部122からの信号が外部に出力
される。このようにして、単方向光通信を行うことがで
きる。
【0056】なお、この時使用しない伝送路は、識別及
び伝送路選択回路120によって、信号が通過しないよ
う遮断されており、単方向光信号伝送を行う際に何ら悪
影響を与えないように構成されている。
【0057】また、コネクタ部101の挿入孔106に
単方向電気通信用電気プラグが挿された場合において
は、プラグ識別端子113からの出力信号が識別及び伝
送路選択回路120に入力され、識別及び伝送路選択回
路120にて挿入されたプラグが単方向電気通信用であ
ることを識別し、アナログスイッチ118又は119に
制御信号が出力され、アナログスイッチ118又は11
9がON状態となる。
【0058】ここで、アナログスイッチ118と119
のいずれをON状態とするかは、プラグ識別子113か
ら出力に基づいて識別及び伝送路選択回路120で識別
しても良いし、単にプラグが単方向電気通信用であると
の識別及び伝送路選択回路120による識別結果に基づ
いていずれかを選択し得るように構成しても良い。
【0059】本実施の形態では、通常は、識別及び伝送
路選択回路120にて挿入されたプラグが単方向電気通
信用であることを識別すると、アナログスイッチ119
をON状態にする。そして、識別及び伝送路選択回路1
20にて挿入されたプラグが単方向電気通信用であるこ
とを識別し、かつ外部からの制御信号124が識別及び
伝送路選択回路120に入力されたときには、アナログ
スイッチ118をON状態にし、アナログスイッチ11
9をOFF状態にする。すなわち、挿入されたプラグが
単方向電気通信用である場合には、通常アナログスイッ
チ119をON状態にして信号受信装置として機能し、
外部からの制御信号124が識別及び伝送路選択回路1
20に入力されるとアナログスイッチ118をON状態
にすると共にアナログスイッチ119をOFF状態にし
て信号送信装置として機能するといものである。
【0060】なお、外部からの制御信号124は、アナ
ログスイッチ118に送信信号が入力されるときに、出
力されるように構成することにより、上記のような伝送
路の制御を容易に行うことができる。
【0061】このようにして、アナログスイッチ118
がON状態とされたとき、即ちこの信号伝送装置が信号
送信装置として機能するとき、アナログスイッチ118
からの出力信号は、電気信号伝送路123を介して電気
接続端子112に送信され、挿入されたプラグ部105
及び電気ケーブル103を通してもう一方のインターフ
ェース104に電気信号が伝送される。
【0062】また、アナログスイッチ119がON状態
とされたとき、即ちこの信号伝送装置が信号送信装置と
して機能するとき、インターフェース104から伝送さ
れた電気信号は、電気ケーブル103を通して挿入され
たプラグ部105から電気接続端子112に入力され、
電気信号伝送路123及びアナログスイッチ119を介
して、電気接続端子112からの信号が外部に出力され
る。このようにして、単方向電気通信を行うことができ
る。
【0063】なお、この時使用しない伝送路は、識別及
び伝送路選択回路120によって、信号が通過しないよ
う遮断されており、単方向電気信号伝送を行う際に何ら
悪影響を与えないように構成されている。
【0064】また、挿入孔106にプラグが挿入されな
い場合は、プラグ識別端子113からの出力に基づいて
識別及び伝送路選択回路120で、プラグが挿入されて
いないことを識別し、すべての伝送路について信号が通
過しないよう遮断されており、他の機器に何ら悪影響を
与えない及び消費電力の低減が可能であるよう構成され
ている。
【0065】以上のように、本実施の形態では、挿入孔
106に挿入されたプラグが、双方向光通信用光プラ
グ、双方向電気通信用電気プラグ、単方向光通信用光プ
ラグ、及び単方向電気通信用電気プラグのいずれである
かに応じて、プラグ識別子113の出力に基づいて識別
及び伝送路選択回路120によって識別し、必要な伝送
路のみを信号が通過できるよう制御を行い、それぞれに
対応した通信(伝送)を行う。すなわち、本実施の形態
によれば、光電共用伝送装置のジャック部の挿入孔に挿
入されたプラグを識別し、伝送路の制御を行うことによ
って、双方向光通信、双方向電気通信、単方向光通信、
単方向電気通信のいずれか一つの通信を選択的に行うこ
とが可能となる。 [第2の実施の形態]本発明の第2の実施の形態とし
て、上記第1の実施の形態に適用可能なプラグ識別につ
いて、図2から図12を参照して説明する。
【0066】本実施の形態は、双方向光信号、双方向電
気信号、単方向光信号、単方向電気信号のそれぞれに対
応したケーブルのプラグの識別を行うものである。
【0067】本実施の形態における各プラグ部を図2の
要部側面図に、双方向通信用のケーブルを図3の要部斜
視図に、光電共用伝送装置のコネクタ部を図4に、それ
ぞれ示す。
【0068】図2において、図2(f)は双方向光信号
通信に用いるプラグであり、例えばIEEE1394光
信号用であり、図2(d),(e)は双方向電気信号通
信に用いるプラグであり、図2(d)はIEEE139
4電気6芯信号用プラグ、図2(e)はIEEE139
4電気4芯信号用プラグ、図2(c)は単方向光信号通
信に用いるデジタル光信号プラグ、図2(a)は単方向
電気信号通信に用いられるアナログ式電気プラグ、図2
(b)は単方向電気信号通信に用いられるディジタル式
電気プラグである。
【0069】図2に示すように、基本的には、いずれの
プラグも従来の単頭式電気プラグに類似した形状であ
り、光プラグは光ファイバーケーブルに、電気プラグは
電気ケーブルに、それぞれ接続されているものである。
【0070】図3は双方向通信用ケーブルのプラグ部周
辺の立体図斜視図であり、図3(a)は双方向電気通信
用電気ケーブル、図3(b)は双方向光信号通信用光フ
ァイバケーブルである。双方向通信識別用のために、プ
ラグ部12より突出する突起部であるキー部27が挿入
部に設けられており、13は電気ケーブル部、14は光
ファイバケーブル部である。
【0071】図2(f)に双方向光信号通信用プラグで
あるIEEE1394光信号用プラグを示す。このIE
EE1394光信号用プラグの構造において、光プラグ
挿入部の外周部に合成樹脂等の絶縁材34が形成されて
なるプラグ識別用絶縁部が設けられ、さらにプラグ本体
の側面に突出する突起部であるキー部27が1個、プラ
グの挿入部に設けられている。
【0072】図2(d)に、双方向電気信号通信用プラ
グであるIEEE1394電気6芯信号用プラグを示
す。このIEEE1394電気6芯信号用プラグの構造
において、単頭式電気プラグの本体の側面に突出する突
起部であるキー部27が1個、プラグの挿入部に設けら
れており、そのキー部27の両側面に電気接続電極3
5、36が設けられており、電気接続電極部は35〜4
0で構成されており、双方向電気プラグの挿入部の外周
部に合成樹脂等の絶縁材51が形成されてなるプラグ識
別用絶縁部が設けられている。
【0073】図2(e)に双方向電気信号通信用プラグ
であるIEEE1394電気4芯信号用プラグを示す。
このIEEE1394電気4芯信号用プラグの構造にお
いて、単頭式電気プラグの本体の側面に突出する突起部
であるキー部27を1個、プラグの挿入部に設けられて
おり、そのキー部27の両側面に電気接続電極35、3
6が設けられており、電気接続電極部は35〜39で構
成されており、双方向電気プラグの挿入部の外周部に合
成樹脂等の絶縁材41が形成されてなるプラグ識別用絶
縁部が設けられている。
【0074】図2(c)に単方向光信号通信用プラグで
あるディジタル光信号用プラグを示す。このディジタル
光信号用プラグの構造において、光プラグの挿入部の外
周部に合成樹脂等の絶縁材42が形成されてなるプラグ
識別用絶縁部が設けられている。
【0075】図2(a)に単方向電気信号通信用プラグ
である3極アナログ電気信号用プラグを示す。この3極
アナログ電気信号用プラグの構造において、3極アナロ
グ式の電気信号を伝送するための単頭式電気プラグの挿
入部の外周部に合成樹脂等の絶縁材46が形成されてな
るプラグ識別用絶縁部が設けられており、電気接続電極
は43〜45で構成されている。
【0076】図2(b)に単方向電気信号通信用プラグ
であるディジタル式電気信号用プラグを示す。このディ
ジタル式電気信号用プラグの構造において、ディジタル
式電気プラグの挿入部の外周部に合成樹脂等の絶縁材5
0が形成されてなるプラグ識別用絶縁部が設けられてお
り、電気接続電極は47〜49で構成されている。
【0077】なお、図2(d),(e)において、電極
部37(TPB#),38(TPB),35(TP
A),36(TPA#:電極部35の裏側)はデータ,
ストローブ等の信号伝送用のものであり、電極部39
(VG)はグラウンド用のものであり、電極部40(V
P)は電源用のものである。したがって、図2(d)に
示したものは、電極部37(TPB#),38(TP
B),35(TPA),36(TPA#),39(V
G),40(VP)の6つの電極部を備える6芯であ
る。そして、図2(e)に示したものは、電極部37
(TPB#),38(TPB),35(TPA),36
(TPA#)の4つの電極部を備える4芯のものに、電
極部39(VG)を設けたものである。後述するが、こ
の電極部39(VG)は識別のために設けたものであ
る。
【0078】図2(d),(e)に示す電気プラグにお
いては、プラグ挿入部のキー部27の側面に信号伝送用
の電極部35,36を設けているので、多くの電極部を
備えた電気プラグが構成できる。
【0079】なお、図2の図面右側に、それぞれのプラ
グに対応する入力側及び出力側の信号を示す。
【0080】次に、本実施の形態の光電共用伝送装置の
コネクタ部について、図4を用いて説明する。
【0081】図4は、双方方向通信識別用のキー部27
を備えた電気プラグ12(図2(d)IEEE1394
電気6芯信号用プラグに相当)の挿入部11が、光電共
用伝送装置のコネクタ部10の挿入孔に挿入された様子
を示す図である。図4において、10は光電共用伝送装
置のコネクタ部、12はプラグ部、15は光分岐に用い
られる光分岐合流素子(プリズムレンズアレイ)、16
はモールドパッケージされた発光部及び受光部、20〜
26,52は電気接続用の端子部、30は通信方向識別
用内側端子部、31はプラグ挿入の有無を識別するため
の内側端子部、18は駆動用集積回路チップ、19は増
幅処理用集積回路チップ、28は挿入孔、29は溝部で
ある。
【0082】図4(a)は、キー部27を備えたプラグ
部12を挿入したときのキー部27の方向から見た要部
上面図であり、電気接続端子部22、23、24及び通
信方向識別用内側端子部30の構造を示す図である。
【0083】図4(b)は、光電共用伝送装置のコネク
タ部10の正面図であり、プラグ部12のキー部27に
嵌合可能な溝部29が設けられたを備えた挿入孔28の
プラグ挿入方向から見た図である。
【0084】図4(c)は、キー部27を備えた付きプ
ラグ部12を挿入したときの側方(図4(b)の図面右
方向)から見たコネクタ部10の要部断面側面図であ
る。
【0085】図4(d)は、キー部27を備えた付きプ
ラグ部12を挿入したときの下方(図4(b)の図面下
方向)から見たコネクタ部10の要部断面下面図であ
る。なお、図4(d)において、32は駆動用集積回路
チップ18,増幅処理用集積回路チップ19の入力、出
力、電源、アースの各端子であり、33は電気信号用入
力、出力の各端子である。
【0086】この図4の構成のものと上記図1に示した
第1の実施の形態のものとを対比すると、コネクタ部1
0は図1のコネクタ部101に、光分岐合流素子(プリ
ズムレンズアレイ)15は図1の光分岐合流素子(プリ
ズムレンズアレイ)111に、発光部及び受光部16は
図1の発光素子107及び受光素子109に、駆動用集
積回路チップ18は図1の駆動用集積回路108に、増
幅処理用集積回路チップ19は図1の増幅処理用集積回
路110に、挿入孔28は図1の挿入孔106に、プラ
グ部12は図1のプラグ105に、それぞれ相当する。
【0087】そして、電気接続用の端子部21,22,
25,52、通信方向識別用内側端子部30、及びプラ
グ有無識別用内側端子部31は図1のプラグ識別端子1
13に相当し、電気接続用の端子部20,23,24,
25,26,52は図1の電気接続端子112に相当す
るものである。したがって、電気接続用の端子部25,
52は、図1のプラグ識別端子113と電気接続端子1
12との機能を兼用するものである。
【0088】本実施の形態において、双方向通信である
か単方向通信であるかの通信方向識別は、プラグ部12
のキー部27に嵌合する溝部29での挿入の有無を検出
することにより行うものである。すなわち、プラグ未挿
入時に非接触となる位置に配置した電気端子部22の外
側端子22aとその外側端子22aの内側に配置した内
側端子30とからなる機械的接点が設けられ、これらが
キー部27を備えたプラグ部12の挿入により接触し、
それを検出することにより、双方向通信であるか単方向
通信であるかの通信方向識別を行うものである。
【0089】そして、内側端子30は、キー部27付き
プラグ部12の挿入時に押圧され外側端子22aに接触
する接触位置と、キー部27付きプラグ部12の抜去時
及びキー部27を設けない単方向用プラグ部12の挿入
及び抜去時に自然状態となって外側端子22aに非接触
となる非接触位置との間で、弾性移動可能とされてい
る。したがって、双方向伝送方式に用いるプラグについ
ては、キー部27が設けられているので、外側端子22
aと内側端子30の電気的導通の可否によって、基準電
圧VrefかアースGNDになるかという識別端子の出
力を利用して通信方向の識別が可能である。
【0090】また、本実施の形態において、デジタル又
はアナログなどの通信方式の識別は、挿入孔28の内部
にプラグ部12の挿入時にプラグ挿入部11と接触する
識別端子である電気端子21,25,52を設け、プラ
グ挿入部11の絶縁部及び電極部の位置に応じて導通の
可否を検出し、基準電圧VrefかアースGNDになる
かという識別端子(電気端子21,25,52)の出力
を利用して、これら識別端子の出力の組み合わせによっ
て通信方式の識別を行うことができる。
【0091】また、プラグ挿入の有無の識別に用いる内
側端子31は、プラグ部12の挿入時に押圧され電気端
子22に接触する接触位置と、プラグ部12の抜去時に
電気端子22に非接触となる非接触位置との間で、弾性
移動可能とされている。したがって、内側端子31と電
気端子22との電気的導通の可否によって、基準電圧V
refかアースGNDになるかという識別端子の出力を
利用して、プラグ有無の識別が可能となる。
【0092】次に、双方向光信号伝送、双方向電気信号
伝送、単方向光信号伝送、単方向電気信号伝送、プラグ
が挿入されない場合のそれぞれにおける識別について、
図5から図11を参照してより具体的に説明する。
【0093】なお、図5から図10において、(a)は
キー部27近傍でのプラグ挿入部11先端方向から見た
要部断面図、(b)は要部側面である。また、図4から
図10は概念的に示した図ではあるが、以下の説明に用
いる図5から図10においては、図4と電気端子の配置
が若干異なっている。すなわち、図4の電気端子26の
上下関係、電気端子21の位置、通信方向識別用内側端
子30及び電気端子22(外側端子22a含む)の位置
が、それぞれ異なっている。しかしながら、これらの配
置が異なっても、それぞれ同様に機能するものであり、
本発明はこれらの配置に限定されるものではない。
【0094】また、図5から図10において、識別端子
である電気端子21,22,25,52のそれぞれに
は、抵抗を介して基準電圧Vrefが接続されている。
【0095】図5に示すように、双方向光信号通信用プ
ラグであるIEEE1394光信号プラグ(図2(f)
に相当)の挿入部53が光電共用伝送装置に挿入さる
と、プラグ挿入識別端子の電気端子である内側端子31
は、プラグ挿入部53の押圧によって電気端子21の外
側端子21aと接触し導通が可能となり、識別端子であ
る電気端子21の出力V1はアースGNDとなる。
【0096】双方向通信識別端子の内側端子30は、プ
ラグ挿入部53のキー部57により押圧され電気端子2
2の外側端子22aと接触し導通が可能となり、識別端
子である電気端子22の出力V4はアースGNDとな
る。
【0097】通信方式識別端子である電気端子25,5
2のそれぞれの出力V2,V3は、プラグ挿入部53の
外周部に合成樹脂等の絶縁材59に接触するので、両端
子とも基準電圧Vrefとなる。
【0098】これら電気端子21,25,52,22そ
れぞれの出力V1,V2,V3,V4の組み合わせによ
り、ジャック式光電共用伝送装置に挿入されたプラグが
双方向光プラグであることが識別でき、双方向光信号伝
送が可能となる(図11参照)。
【0099】図6に示すように、双方向電気信号通信用
電気プラグであるIEEE1394電気6芯信号プラグ
(図2(d)に相当)の挿入部60が光電共用伝送装置
に挿入されると、プラグ挿入識別端子の内側端子31
は、プラグ挿入部60の押圧によって外側端子21aと
接触し導通が可能となり、識別端子である電気端子21
の出力V1はアースGNDとなる。
【0100】双方向通信識別端子の内側端子30は、プ
ラグ挿入部60キー部57により押圧され外側端子22
aと接触し導通が可能となり、識別端子である電気端子
22の出力V4はアースGNDとなる。
【0101】通信方式識別端子である電気端子25の出
力V2は、プラグのGND部71と接触するためアース
GNDとなり、識別端子である電気端子52の出力V3
は、基準電圧Vrefとなる。
【0102】図示はしないが、双方向電気通信用電気プ
ラグであるIEEE1394電気4芯信号プラグ(図2
(e)に相当)の挿入部が光電共用伝送装置に挿入され
た場合においても、識別端子である電気端子21,2
5,52,22それぞれの出力V1,V2,V3,V4
はIEEE1394電気6芯信号プラグと同じ出力結果
となる。
【0103】このように、識別端子である電気端子2
1,25,52,22それぞれの出力V1、V2、V
3、V4の組み合わせにより、光電共用伝送装置に挿入
されたプラグが双方向電気プラグであることが識別で
き、双方向電気信号伝送が可能となる(図11参照)。
【0104】図7に示すように、単方向光信号通信用光
プラグであるディジタル光信号プラグ(図2(c)に相
当)61が挿入されると、プラグ挿入識別端子の内側端
子31は、プラグ挿入部61の押圧によって外側端子2
1aと接触し導通が可能となり、識別端子である電気端
子21の出力V1はアースGNDとなる。
【0105】双方向通信識別端子の内側端子30は、プ
ラグ挿入部61が挿入されてもそれにキー部が設けてい
ないため、外側端子22aと接触しないので、識別端子
である電気端子22の出力V4は基準電圧Vrefとな
る。
【0106】通信方式識別端子である電気端子25,5
2それぞれの出力V2,V3は、光プラグ挿入部61の
外周部に合成樹脂等の絶縁材62に接触するので、基準
電圧Vrefとなる。
【0107】識別端子である電気端子21,25,5
2,22それぞれの出力V1,V2,V3,V4の組み
合わせにより、光電共用伝送装置に挿入されたプラグが
単方向光信号通信用光プラグであることが識別でき、単
方向電気信号伝送が可能となる(図11参照)。
【0108】図8に示すように、単方向電気信号通信用
プラグであるアナログ用電気プラグ(図2(a)に相
当)の挿入部63が挿入されると、プラグ挿入識別端子
の内側端子31は、プラグ挿入部63の押圧によって外
側端子21aと接触し導通が可能となり、識別端子であ
る電気端子21の出力V1はアースGNDとなる。
【0109】双方向通信識別端子の内側端子30は、プ
ラグ挿入部63が挿入されてもそれにキー部が設けてい
ないため、外側端子22aと接触しないので、識別端子
である電気端子22の出力V4は基準電圧Vrefとな
る。
【0110】通信方式識別端子である電気端子25,5
2の出力V2,V3は、アナログ電気プラグの挿入部6
3のGND64と接触するので、アースGNDとなる。
【0111】識別端子である電気端子21,25,5
2,22それぞれの出力V1,V2,V3,V4の組み
合わせにより、光電共用伝送装置に挿入されたプラグが
単方向電気信号通信用電気プラグであるアナログ電気信
号プラグであることが識別でき、単方向電気信号伝送が
可能となる(図11参照)。
【0112】図9に示すように、単方向電気信号通信用
電気プラグであるディジタル用電気プラグ(図2(b)
に相当)の挿入部65が挿入されると、プラグ挿入識別
端子の内側端子31は、プラグ挿入部65の押圧によっ
て外側端子21aと接触し導通が可能となり、識別端子
である電気端子21の出力V1はアースGNDとなる。
【0113】双方向通信識別端子の内側端子30は、プ
ラグ挿入部65が挿入されてもそれにキー部が設けてい
ないため、外側端子22aと接触しないので、識別端子
である電気端子22の出力V4は基準電圧Vrefとな
る。
【0114】通信方式識別端子である電気端子25の出
力V2は、プラグ挿入部65のGND66と接触するの
で、アースGNDとなる。
【0115】通信方式識別端子である電気端子52の出
力V3は、プラグ挿入部65の外周部に合成樹脂等の絶
縁材67に接触するので、基準電圧Vrefとなる。
【0116】識別端子である電気端子21,25,5
2,22それぞれの出力V1,V2,V3,V4の組み
合わせにより、光電共用伝送装置に挿入されたプラグが
単方向電気信号通信用電気プラグであるディジタル電気
信号プラグであることが識別でき、単方向電気信号伝送
が可能となる(図11参照)。
【0117】図10に示すように、プラグが挿入されな
い場合において、プラグ挿入識別端子の内側端子31
は、外側端子21aと接触しない状態であるので、識別
端子である電気端子21の出力V1は基準電圧Vref
となる。
【0118】双方向通信識別端子の内側端子30は、プ
ラグが挿入されてないため、外側端子22aと接触しな
いので、識別端子である電気端子22の出力V4は基準
電圧Vrefとなる。
【0119】通信方式識別端子である電気端子25,5
2それぞれの出力V2,V3は、プラグが挿入されない
ので、基準電圧Vrefとなる。
【0120】識別端子である電気端子21,25,5
2,22それぞれの出力V1,V2,V3,V4の組み
合わせにより、光電共用伝送装置にプラグが挿入されて
いないことが識別できる(図11参照)。
【0121】識別端子である電気端子21,25,5
2,22それぞれの出力V1,V2,V3,V4の関係
を図11に示す。識別端子の出力V1,V2,V3,V
4の出力が基準電圧Vrefの場合を「H」、アースG
NDの場合をを「L」として表示し、プラグの種類と端
子の出力との関係を一覧表の形にしたものである。この
表に示すように、識別端子の出力V1,V2,V3,V
4の組み合わせにより、通信方向の識別、通信方式の識
別、が可能であり、ジャック式光電共用伝送装置に挿入
されたプラグに対応して、双方向光通信、単方向光通
信、双方向電気通信、単方向電気通信のいずれか一つの
通信を選択的に行うことが可能である。
【0122】以上のように、本実施の形態では、電気端
子21,22,25,30,31,52が識別手段とし
て機能する。そして、このうち、内側端子31と電気端
子22(外側端子22a)とが、プラグの形状に応じて
種類を識別する、即ちプラグ挿入部の突起部であるキー
部による溝部での挿入の有無を検出する電気端子として
機能する。
【0123】したがって、本実施の形態によれば、光電
共用伝送装置において、プラグ形状に応じてその種類を
識別することにより、即ちジャック部の挿入孔に溝部を
設け、またプラグにはその溝部に嵌合するような突起部
(キー部)を設け、溝部での挿入の有無を電気端子で検
出して識別することにより、双方向通信用プラグである
か単方向通信用プラグであるかを容易に識別することが
できる。
【0124】さらに、上記の電気端子21,25,3
0,52のような電気端子を設けることにより、図11
に示したような多種類のプラグの識別及びプラグ挿入の
有無の識別が可能となる。
【0125】さらに、本実施の形態を上記第1の実施の
形態に適用すれば、このようなプラグの識別に基づい
て、伝送路を制御することにより、双方向通信にも単方
向通信にも一つのジャック挿入孔で対応できる光電共用
信号伝送装置を実現することができる。
【0126】なお、上記の双方向信号伝送用ケーブルの
プラグの構成においては、突起部(キー部)を1つ設け
たプラグについて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではない。例えば、突起部を2つ設けても良く、
また3つ設けても良い。その一例を、双方向信号伝送用
ケーブルのプラグ周辺部を示す要部斜視図である図12
に示す。図12において、(a)は上記構成と同様のキ
ー部68が1つのものであり、(b)はキー部69が3
つのものであり(図では1つのキー部69が隠れてい
る)、(c)はキー部70が2つのものである。なお、
これに図示したものは一例であり、これ以上の数の突起
部を設けても良いし、突起部(キー部)の配置も図示し
たもののようにプラグ挿入部の外周に等角度で配置しな
くとも良い。このように、突起部(キー部)を複数設け
れば、更に多種類のプラグを識別できる。 [第3の実施の形態]本発明の第3の実施の形態の光信
号伝送装置の概略構成を、図13のブロック図に示す。
【0127】図13に示すように、本実施の形態の光信
号伝送装置において、上記第1の実施の形態と異なる点
は、図1の電気接続端子112、アナログスイッチ11
8,119、及び電気信号伝送路123を省いた点であ
り、他は上記第1の実施の形態と同様のものである。
【0128】すなわち、この光信号伝送装置は、コネク
タ部101と制御部102とから構成される。コネクタ
部101には、光信号伝送用光ファイバーケーブルの光
プラグ及び電気信号伝送用電気ケーブルの電気プラグが
挿入可能なジャック部の挿入孔106と、挿入孔106
に挿入されるプラグの種類に応じた出力を行うプラグ識
別端子113と、光信号を発する発光素子107及びそ
の駆動用集積回路108から成る発光部121と、光信
号を受ける受光素子109及びその増幅処理用集積回路
110から成る受光部122が備えられる。
【0129】また、図13には光ファイバーケーブル1
03の光プラグ105が挿入孔106に挿入されたとき
の様子を示しており、コネクタ部には発光素子107か
らの出射された光信号をを光プラグ105に導く共に光
プラグ105から出射された光信号を受光素子109に
導く光分岐合流素子111が更に備えられる。なお、本
実施の形態では、光分岐合流素子111として、分岐効
率が高いプリズムレンズアレイを用いている。
【0130】また、図13に示したものでは、光ファイ
バケーブル103の他端がインターフェース104に接
続されたものである。
【0131】そして、制御部102には、発光素子駆動
用伝送路115を介して発光部121を制御する発光素
子駆動制御用イネーブル機能付きバッファ114と、受
光素子増幅信号伝送路117を介して受光部122から
の信号の外部出力を制御する受光素子増幅処理信号制御
用イネーブル機能付きバッファ116と、プラグ識別端
子113からの出力に基づいて識別を行うと共に、この
識別結果又は外部からの制御信号124に基づいて伝送
路を選択してバッファ114,116に制御信号を送信
する識別及び選択回路120とが備えられる。
【0132】本実施の形態の光信号伝送装置は、信号伝
送用ケーブル103を介して、インターフェース104
との間で、上記第1の実施形態と同様にして、双方向光
通信、及び単方向光通信を行うことが可能なものであ
り、その説明は上記第1の実施形態と同様であるので省
略する。
【0133】また、挿入孔106にプラグが挿入されな
い場合は、プラグ識別端子113からの出力に基づいて
識別及び伝送路選択回路120で、プラグが挿入されて
いないことを識別し、すべての伝送路について信号が通
過しないよう遮断されており、他の機器に何ら悪影響を
与えない及び消費電力の低減が可能であるよう構成され
ている。
【0134】さらに、コネクタ部101の挿入孔106
に、双方向又は単方向の電気通信用電気プラグが挿され
た場合においては、プラグ識別端子113からの出力信
号が識別及び伝送路選択回路120に入力され、識別及
び伝送路選択回路120にて挿入されたプラグが電気プ
ラグであることを識別し、プラグが挿入されない場合と
同様に、すべての伝送路について信号が通過しないよう
遮断されており、他の機器に何ら悪影響を与えない及び
消費電力の低減が可能であるよう構成されている。ま
た、このように電気プラグを識別すれば、電気プラグが
挿入されたときに、光プラグ挿入されたものと判断して
誤動作することも防止できる。
【0135】以上のように、本実施の形態では、挿入孔
106に挿入されたプラグが、双方向光通信用光プラグ
であるか単方向光通信用光プラグであるかに応じて、プ
ラグ識別子113の出力に基づいて識別及び伝送路選択
回路120によって識別し、必要な伝送路のみを信号が
通過できるよう制御を行い、それぞれに対応した通信
(伝送)を行う。すなわち、本実施の形態によれば、光
信号伝送装置のジャック部の挿入孔に挿入されたプラグ
を識別し、伝送路の制御を行うことによって、双方向光
通信又は単方向光通信のいずれか一つの通信を選択的に
行うことが可能となる。
【0136】また、本実施の形態の光信号伝送装置のプ
ラグ識別については、上記第2の実施の形態とほぼ同様
にして行うことが可能である。ただし、プラグは上記第
2の実施形態と全く同様であるが、本実施の形態のもの
は光信号伝送装置であるので、そのコネクタ部の電気信
号伝送用の電気端子や電気プラグのみの識別に用いる電
気端子は不要である。
【0137】このことについて、上記第2の実施の形態
の説明に用いた図5に対応した図14を参照して説明す
る。
【0138】図14に示す構成において、上記第2の実
施の形態の図5と異なる点は、電気信号伝送用の電気端
子20,23,24,26、及び電気プラグ識別端子の
機能も兼ねる電気端子52を省いている点で、その他は
上記第2の実施の形態と同様のものである。この構成に
よれば、図11から明らかなように、上記第2の実施の
形態とほぼ同様にして、単方向光信号用光プラグである
デジタル光信号用プラグ(図2(b)に相当)及び双方
向光通信用光プラグであるIEEE1394光信号用プ
ラグ(図2(f)に相当)を識別すると共に、電気プラ
グが挿入されたことやプラグが挿入されていないことを
識別することが可能となる。
【0139】以上のように、本実施の形態によれば、光
信号伝送装置において、プラグ形状に応じてその種類を
識別することにより、即ちジャック部の挿入孔に溝部を
設け、またプラグにはその溝部に嵌合するような突起部
(キー部)を設け、溝部での挿入の有無を電気端子で検
出して識別することにより、双方向光通信用光プラグで
あるか単方向光通信用光プラグであるかを容易に識別す
ることができる。
【0140】そして、このプラグ識別を図13の構成の
ものに適用すれば、このようなプラグの識別に基づい
て、伝送路を制御することにより、双方向光通信にも単
方向光通信にも一つのジャック挿入孔で対応できる光信
号伝送装置を実現することができる。 [第4の実施の形態]本発明の第4の実施の形態の電気
信号伝送装置の概略構成を、図15のブロック図に示
す。
【0141】図15に示すように、本実施の形態の電気
信号伝送装置において、上記第1の実施の形態と異なる
点は、図1の発光素子107及びその駆動用集積回路1
08から成る発光部121と、光信号を受ける受光素子
109及びその増幅処理用集積回路110から成る受光
部122と、光分岐合流素子(プリズムレンズアレイ)
111、バッファ114,116と、発光素子駆動用伝
送路115と、受光素子増幅信号伝送路117とを省い
た点であり、他は上記第1の実施の形態と同様のもので
ある。
【0142】すなわち、この電気光信号伝送装置は、コ
ネクタ部101と制御部102とから構成される。コネ
クタ部101には、光信号伝送用光ファイバーケーブル
の光プラグ及び電気信号伝送用電気ケーブルの電気プラ
グが挿入可能なジャック部の挿入孔106と、挿入孔1
06に挿入されるプラグの種類に応じた出力を行うプラ
グ識別端子113と、電気信号の送信又は受信を行う複
数の電気接続端子112とが備えられる。
【0143】また、図15に示したものは、電気ケーブ
ル103の電気プラグ105が挿入孔106に挿入され
たものであり、電気ケーブル103の他端がインターフ
ェース104に接続されたものである。
【0144】そして、制御部102には、電気信号伝送
路123を介して電気接続端子112に電気信号を送信
するアナログスイッチ118と、電気信号伝送路123
を介して電気接続端子112からの電気信号を受信する
アナログスイッチ119と、プラグ識別端子113から
の出力に基づいて識別を行うと共に、この識別結果又は
外部からの制御信号124に基づいて伝送路を選択して
アナログスイッチ118,119に制御信号を送信する
識別及び選択回路120とが備えられる。
【0145】本実施の形態の電気信号伝送装置は、信号
伝送用ケーブル103を介して、インターフェース10
4との間で、上記第1の実施形態と同様にして、双方向
電気通信、及び単方向電気通信を行うことが可能なもの
であり、その説明は上記第1の実施形態と同様であるの
で省略する。
【0146】また、挿入孔106にプラグが挿入されな
い場合は、プラグ識別端子113からの出力に基づいて
識別及び伝送路選択回路120で、プラグが挿入されて
いないことを識別し、すべての伝送路について信号が通
過しないよう遮断されており、他の機器に何ら悪影響を
与えない及び消費電力の低減が可能であるよう構成され
ている。
【0147】さらに、コネクタ部101の挿入孔106
に、双方向又は単方向の光通信用光プラグが挿された場
合においては、プラグ識別端子113からの出力信号が
識別及び伝送路選択回路120に入力され、識別及び伝
送路選択回路120にて挿入されたプラグが光プラグで
あることを識別し、プラグが挿入されない場合と同様
に、すべての伝送路について信号が通過しないよう遮断
されており、他の機器に何ら悪影響を与えない及び消費
電力の低減が可能であるよう構成されている。また、こ
のように光プラグを識別すれば、光プラグが挿入された
ときに、電気プラグ挿入されたものと判断して誤動作す
ることも防止できる。
【0148】以上のように、本実施の形態では、挿入孔
106に挿入されたプラグが、双方向電気通信用電気プ
ラグであるか単方向電気通信用電気プラグであるかに応
じて、プラグ識別子113の出力に基づいて識別及び伝
送路選択回路120によって識別し、必要な伝送路のみ
を信号が通過できるよう制御を行い、それぞれに対応し
た通信(伝送)を行う。すなわち、本実施の形態によれ
ば、電気信号伝送装置のジャック部の挿入孔に挿入され
たプラグを識別し、伝送路の制御を行うことによって、
双方向電気通信又は単方向電気通信のいずれか一つの通
信を選択的に行うことが可能となる。
【0149】また、本実施の形態の電気信号伝送装置の
プラグ識別については、上記第2の実施の形態と全く同
様にして行うことが可能である。すなわち、本実施の形
態においても、上記第2の実施形態と同様のプラグを用
いて、上記第2の実施の形態の電気端子構成と同様のコ
ネクタ部により、プラグの識別を行うことができる。
【0150】上記第2の実施の形態と同様にプラグの識
別を行うので、図11から明らかなように、上記第2の
実施の形態と同様にして、単方向電気信号用電気プラグ
であるアナログ電気信号用プラグ(図2(a)に相当)
であるか、デジタル電気信号用プラグ(図2(b)に相
当)であるか、IEEE1394電気6芯信号用プラグ
(図2(d)に相当)又はIEEE1394電気4芯信
号用プラグ(図2(e)に相当)であるかを識別すると
共に、光プラグが挿入されたことやプラグが挿入されて
いないことを識別することが可能となる。
【0151】以上のように、本実施の形態によれば、光
信号伝送装置において、プラグ形状に応じてその種類を
識別することにより、即ちジャック部の挿入孔に溝部を
設け、またプラグにはその溝部に嵌合するような突起部
(キー部)を設け、溝部での挿入の有無を電気端子で検
出して識別することにより、双方向電気通信用電気プラ
グであるか単方向電気通信用電気プラグであるかを容易
に識別することができる。
【0152】そして、このプラグ識別を図15の構成の
ものに適用すれば、このようなプラグの識別に基づい
て、伝送路を制御することにより、双方向電気通信にも
単方向電気通信にも一つのジャック挿入孔で対応できる
光信号伝送装置を実現することができる。
【0153】
【発明の効果】以上のように、本発明の信号伝送装置に
よれば、挿入孔に挿入されるプラグを識別する識別手段
と、その識別手段の識別結果に基づいて伝送路の制御を
行う伝送路制御手段が設けられた構成としているので、
例えば双方向通信または単方向通信の通信方向を識別手
段により識別して、その結果に基づいて伝送路制御手段
により伝送路を制御することによって、双方向通信及び
単方向通信いずれの通信方向にも対応可能な信号伝送装
置を実現できる。
【0154】さらに、識別手段が挿入孔に挿入されるプ
ラグの種類に応じた出力を行うプラグ識別端子から成る
構成とすれば、例えば双方向通信及び単方向通信などを
容易に識別できる。
【0155】さらに、伝送路制御手段が、伝送路を通過
させるか否かの切り替えを行う切替手段と、プラグ識別
端子からの出力に基づいて切替手段の切替制御を行う切
替制御手段とを備える構成とすれば、プラグ識別端子か
らの出力に基づいて伝送路を通過させるか否かの切り替
えの制御を行うことにより、双方向通信及び単方向通信
いずれの通信方向にも対応可能な信号伝送装置を容易に
実現できる。
【0156】また、本発明の信号伝送装置によれば、挿
入孔に挿入されるプラグの形状に応じて種類を識別する
識別手段が設けられた構成としているので、例えば双方
向通信または単方向通信の通信方向を容易に識別でき
る。
【0157】さらに、識別手段が挿入孔に設けられた少
なくとも一つの溝部における挿入の有無を検出する検出
手段から成る構成とすれば、挿入孔の溝部への挿入の有
無を検出することにより、容易にプラグを識別できる。
【0158】さらに、検出手段が挿入孔の溝部に配置さ
れた電気端子から成る構成すれば、挿入孔の溝部への挿
入の有無を容易に検出することができる。
【0159】さらに、プラグに接触して導通の可否を調
べ得る電気端子をも備えた構成とすれば、この電気端子
によるプラグ接触部の導通の可否の結果と、挿入孔溝部
での有無を検出する電気端子による検出結果とにより、
さらに多種類のプラグを識別できる。すなわち、プラグ
の導通部や絶縁部の配置位置を種類に応じて異ならせて
おき、それの導通の可否を調べることにより、例えば、
双方向通信か単方向通信の通信方向だけでなく、光信号
か電気信号かや、アナログ信号かデジタル信号かなど、
多種類のプラグを識別できる。
【0160】さらに、識別手段の識別結果に基づいて伝
送路の制御を行う伝送路制御手段が設けられた構成とす
れば、例えば、双方向通信または単方向通信の通信方向
の識別結果に応じて伝送路を制御して、いずれの通信方
向にも対応できる信号伝送装置を実現できる。
【0161】さらに、識別手段が双方向通信か単方向通
信かを識別する構成とすれば、例えばIEEE1394
の双方向通信と従来の単方向通信とに対応可能な信号伝
送装置を実現できる。
【0162】さらに、光信号を発する発光素子と、光信
号を受ける受光素子と、電気信号の授受を行う電気接続
端子とを備えて、光電共用伝送装置を構成すれば、例え
ば、IEEE1394の双方向光通信、デジタルオーデ
ィオの単方向光通信、IEEE1394の双方向電気通
信、デジタルオーディオの単方向電気通信、及びアナロ
グオーディオの単方向電気通信のいずれもに対応可能な
光電共用伝送装置を実現できる。
【0163】また、光信号を発する発光素子と光信号を
受ける受光素子とを備えて光信号伝送装置を構成すれ
ば、例えば、IEEE1394の双方向光通信とデジタ
ルオーディオの単方向光通信とに対応できる光信号伝送
装置を実現できる。
【0164】また、電気信号の送信又は受信を行う電気
接続端子とを備えて電気信号伝送装置を構成すれば、例
えば、IEEE1394の双方向電気通信、デジタルオ
ーディオの単方向電気通信、及びアナログオーディオの
単方向電気通信のいずれもに対応可能な電気信号伝送装
置を実現できる。
【0165】また、本発明のプラグによれば、挿入部に
少なくとも一つの突起部が設けられた構成としているの
で、例えば双方向通信または単方向通信の通信方向を容
易に識別できる。したがって、IEEE1394の双方
向通信用か従来の単方向通信用かなどを容易に識別でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光電共用伝送装置
の概略構成示すブロック図である。
【図2】第2の実施の形態において用いるプラグ部を示
す要部側面図とその入力側及び出力側の対応を示す図で
あり、(a)は単方向電気信号用プラグであるアナログ
電気信号用プラグを示す図、(b)は単方向電気信号用
プラグであるディジタル電気信号用プラグを示す図、
(c)は単方向光信号用プラグであるディジタル光信号
用プラグを示す図、(d)は双方向電気信号用プラグで
あるIEEE1394電気6芯電気信号用プラグを示す
図、(e)は双方向電気信号用プラグであるIEEE1
394電気4芯電気信号用プラグを示す図、(f)は双
方向光信号用プラグであるIEEE1394光信号用プ
ラグを示す図である。
【図3】第2の実施の形態で用いる双方向信号伝送用ケ
ーブルのプラグ周辺部を示す斜視図であり、(a)は双
方向電気通信用電気ケーブルを示す図、(b)は双方向
光信号通信用光ファイバケーブルを示す図である。
【図4】第2の実施の形態において用いる信号伝送装置
のコネクタ部及びその電気端子構成を示す図であり、
(a)はプラグ挿入時のプラグ部のキー部配置方向から
見た要部上面図、(b)はプラグ未挿入時の挿入方向か
ら見た要部正面図、(c)は(b)の右方向から見たプ
ラグ挿入時の要部断面側面図、(d)は(b)の下方向
から見たプラグ挿入時の要部断面下面図。
【図5】第2の実施の形態におけるキー部付き光プラグ
挿入時のコネクタ部の電気端子構成を示す図であり、
(a)はプラグ先端方向から見た要部断面正面図、
(b)は要部側面図である。
【図6】第2の実施の形態におけるキー部付き電気プラ
グ挿入時のコネクタ部の電気端子構成を示す図であり、
(a)はプラグ先端方向から見た要部断面正面図、
(b)は要部側面図である。
【図7】第2の実施の形態におけるキー部がない光プラ
グ挿入時のコネクタ部の電気端子構成を示す図であり、
(a)はプラグ先端方向から見た要部断面正面図、
(b)は要部側面図である。
【図8】第2の実施の形態におけるキー部がない電気プ
ラグ挿入時のコネクタ部の電気端子構成を示す図であ
り、(a)はプラグ先端方向から見た要部断面正面図、
(b)は要部側面図である。
【図9】第2の実施の形態におけるキー部がない電気プ
ラグ挿入時のコネクタ部の電気端子構成を示す図であ
り、(a)はプラグ先端方向から見た要部断面正面図、
(b)は要部側面図である。
【図10】第2の実施の形態におけるプラグ未挿入時の
コネクタ部の電気端子構成を示す図であり、(a)はプ
ラグ先端方向から見た要部断面正面図、(b)は要部側
面図である。
【図11】第2の実施の形態におけるプラグの種類と識
別用の電気端子の出力V1,V2,V3,V4の対応を
示す図である。
【図12】第2の実施の形態における双方向信号伝送用
ケーブルのプラグ周辺部を示す要部斜視図であり、
(a)はキー部が1つのものを示す図、(b)はキー部
が3つのものを示す図、(c)はキー部が2つのものを
示す図である。
【図13】第3の実施の形態の光伝送装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図14】第3の実施の形態におけるキー部付き光プラ
グ挿入時のコネクタ部の電気端子構成を示す図であり、
(a)はプラグ先端方向から見た要部断面正面図、
(b)は要部側面図である。
【図15】第4の実施の形態の光伝送装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図16】従来の光電共用伝送装置のコネクタ部におけ
るプラグ挿入時の電気端子構成を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
10,101 コネクタ部 11,53,60,61,63,65 挿入部 12,105 プラグ 13,14,103 信号伝送用ケーブル 20,21,22,23,24,25,26,30,3
1 電気端子 27,57,68,69,70 突起部(キー部) 28,106 挿入孔 29 溝部 28,106 挿入孔 102 制御部 107 発光素子 109 受光素子 112 電気接続端子 113 プラグ識別端子 114,116 バッファ 115 発光素子駆動用伝送路 117 受光素子増幅処理信号伝送路 118,119 アナログスイッチ 120 識別及び伝送路選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/22 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 29/00 G02B 6/24 H01R 17/04 510 H04B 3/00 H04B 9/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号伝送用ケーブルのプラグが挿入可能
    な挿入孔を備えた信号伝送装置において、前記挿入孔に
    挿入されるプラグが双方向通信用か単方向通信用かを識
    別する識別手段と、該識別手段の識別結果に基づいて伝
    送路の制御を行う伝送路制御手段が設けられたことを特
    徴とする信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の信号伝送装置におい
    て、前記識別手段が、前記挿入孔に挿入されるプラグの
    種類に応じた出力を行うプラグ識別端子から成ることを
    特徴とする信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の信号伝送装置におい
    て、前記伝送路制御手段が、伝送路を通過させるか否か
    の切り替えを行う切替手段と、前記プラグ識別端子から
    の出力に基づいて前記切替手段の切替制御を行う切替制
    御手段とを備えることを特徴とする信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 信号伝送用ケーブルのプラグが挿入可能
    な挿入孔を備えた信号伝送装置において、前記挿入孔に
    挿入されるプラグの形状に応じて双方向通信用か単方向
    通信用かを識別する識別手段が設けられたことを特徴と
    する信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の信号伝送装置におい
    て、前記識別手段が、前記挿入孔に設けられた少なくと
    も一つの溝部における挿入の有無を検出する検出手段か
    ら成ることを特徴とする信号伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の信号伝送装置におい
    て、前記検出手段が、前記挿入孔の溝部での挿入の有無
    を検出する電気端子から成ることを特徴とする信号伝送
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の信号伝送装置におい
    て、前記挿入孔の溝部での挿入の有無を検出する電気端
    子の他に、プラグに接触して導通の可否を調べ得る電気
    端子を備えたことを特徴とする信号伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項4から7のいずれか1項に記載の
    信号伝送装置において、前記識別手段の識別結果に基づ
    いて伝送路の制御を行う伝送路制御手段が設けられたこ
    とを特徴とする信号伝送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
    信号伝送装置において、前記識別手段がアナログかデジ
    タルかの通信方式を識別することを特徴とする信号伝送
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    の信号伝送装置において、光信号を発する発光素子と、
    光信号を受ける受光素子と、電気信号の送信又は受信を
    行う電気接続端子とを備えたことを特徴とする光電共用
    伝送装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    の信号伝送装置において、光信号を発する発光素子と光
    信号を受ける受光素子とを備えたことを特徴とする光信
    号伝送装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    の信号伝送装置において、電気信号の送信又は受信を行
    う電気接続端子とを備えたことを特徴とする電気信号伝
    送装置。
  13. 【請求項13】 信号伝送装置のジャック部の挿入孔に
    挿入可能な挿入部を備えた信号伝送用ケーブルのプラグ
    において、前記挿入部に少なくとも一つの突起部が設け
    られたことを特徴とするプラグ。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のプラグにおいて、
    光ファイバーケーブルに接続されて成ることを特徴とす
    る光プラグ。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のプラグにおいて、
    電気ケーブルに接続されて成ることを特徴とする電気プ
    ラグ。
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