JPH06140106A - プラグ・ジャック式光電共用伝送装置 - Google Patents

プラグ・ジャック式光電共用伝送装置

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JPH06140106A
JPH06140106A JP13856593A JP13856593A JPH06140106A JP H06140106 A JPH06140106 A JP H06140106A JP 13856593 A JP13856593 A JP 13856593A JP 13856593 A JP13856593 A JP 13856593A JP H06140106 A JPH06140106 A JP H06140106A
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香 小澤
隆志 ▲高▼岡
Takashi Takaoka
Koichi Kuwamura
康一 桑村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の電気プラグと接続でき、入出力端子を
一系統に統一する。 【構成】 光ファイバープラグを既存の小型単頭式電気
プラグの外形に類似させる。保持対25に、複数種類の
プラグを共通に挿入する挿入孔36を形成する。挿入孔
36の奥に光半導体素子22を配し、挿入孔36の内周
に電気接続端子24を配する。電気接続端子24に弾性
をつけ、プラグのくびれに係合して、プラグの抜けを防
ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル・オーディ
オ機器間や、ディスクまたはカセットテープを媒体にす
る情報機器間等に用いられるプラグ・ジャック式光電共
用伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)オーディオ機器間伝送用光
ファイバーリンクの従来例1による構造を図41、図4
2および図43に示す。従来例1では、光半導体素子1
を収納・保持する保持体2に角型コネクタ3が設けら
れ、図42に示す光ファイバーの先端に取付けられた角
型プラグ4を、図43のように嵌合、保持し、光半導体
素子1と光ファイバーとの光結合を実現することで光伝
送を行う構造としており、該コネクタは光ファイバーに
取付けられた専用の角型プラグ4以外を接続することは
不可能であり、光伝送以外の伝送手段は有していない。
【0003】(従来例2)オーディオ機器間伝送用光フ
ァイバーリンクの従来例2による構造を図44、図45
に示す。図44に示す従来例2では、光半導体素子5を
収納・保持する保持体6に丸型コネクタ7が設けられ、
図45に示す光ファイバーの先端に取付けられた丸型プ
ラグ9を嵌合・保持し、光半導体素子5と光ファイバー
との光結合を実現することで光伝送を行う構造としてお
り、該コネクタ7内に弾性を有する金属板8が設けられ
ている。この金属板8は外部取り出し端子ではなく、丸
型プラグ9を嵌合、保持するためのものであり、該コネ
クタ7の構造上、図46に示す小型単頭式電気プラグ1
0を挿入することは可能であるが、電気的接続はなされ
ず光伝送以外の伝送手段は有していない。
【0004】(従来例3)図46は、従来例3を示して
いる。従来例3は、小型単頭式電気プラグ10を雌形接
続部材10aに嵌合させて、複数電気系統の接続を行う
接続装置である。
【0005】(従来例4)実開昭62−193208号
公報に記載の従来例4を図47に示す。接続突部を有す
る雄形接続部材11と雌形接続部材12を嵌合させて、
複数電気系統の接続を行う接続装置であって、接続する
ケーブルは光ファイバー13と複数の信号伝送線をまと
めた複合コードで構成されたものを用い、この複合コー
ドの端部に光ファイバー13を内蔵し、複数の電気接続
端子14の設けられた雄形接続部材11が取付けられて
いる。そして、雌形接続部材12には雄形接続部材11
に設けられた電気接続端子14と電気的に接続する端子
15と光ファイバー13と光結合する光半導体素子16
が基板上に配されている。本技術によると光伝送と電気
信号伝送の両方あるいは一方を選択することが可能とな
る。但し、小型単頭式電気プラグとの共用については、
従来例4では触れられておらず、専用コネクタに関する
技術である。
【0006】(従来例5)特開昭58−111008号
公報に記載の従来例5を図48に示す。送信、受信モジ
ュール間を接続するケーブルは光ファイバー17と電気
給電線18をまとめた複合コードで構成されたものを用
い、該複合コードの端部にプラグ19が取り付けられて
いる。そして光モジュールは該プラグ19と嵌合するこ
とにより電気給電線18と電気的に接続する給電端子2
0と光ファイバー17と光結合する光半導体素子とを備
えている。
【0007】従来例5により例えば受信モジュールの給
電端子を電源装置に接続しておくことで、送信・受信モ
ジュールを上述のプラグ19および複合コードで結合す
るのみで、簡易に受信モジュールから送信モジュールへ
給電を行え、送・受信独立した電源を用いることなく光
伝送による通信が実現できる。
【0008】この他、特開昭57−198419号公
報、特開昭56−17645号公報および実開昭61−
53706号公報等にも、従来例4と基本技術を同じく
する例が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例1,2,3によ
る光ファイバーリンクの構造によると、例えばディジタ
ル・オーディオ機器の入出力端子として、光伝送用、デ
ィジタルおよびアナログ電気信号伝送用の三系統が必要
となる。そうすると、両方の音響製品等に組み込む際
に、スペースが大きく必要となり、機器の小型化を制限
している。また、スペース的に制限の有する製品につい
ては伝送信号形態の選択が必要となり、汎用性に欠ける
可能性もある。
【0010】また、従来例4,5の接続装置によると、
例えばディジタル・オーディオ機器の入出力端子を一系
統にすることは可能であるが、専用の複合コードおよび
プラグを必要とし、現在オーディオ機器接続用としてあ
るケーブルおよびプラグとの互換性は示されておらず、
これまでのオーディオ機器との接続は不可能である。
【0011】さらに、各伝送信号を処理する機能が装置
に混在するため、使用する伝送信号形態を認識できない
限り、別途切換スイッチが必要となる。そうすると、そ
のためのスペースを必要とし、また、部品点数が増え、
アッセンブリ工数も増えるため、コストが上昇してしま
う。
【0012】本発明は、上記課題に鑑み、既存のオーデ
ィオ機器の電気プラグとの接続が可能で、入出力端子を
一系統に統一し得、使用するケーブルにより光または、
電気信号伝送の手段を自動的に選択でき、しかも、出力
ショート等、使用する製品の電気的トラブルを無くすこ
とのできるプラグ・ジャック式光電共用伝送装置の提供
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1ないし図6の如く、光伝送用光ファ
イバーケーブルとの間で光授受を行う光半導体素子22
と、電気伝送用小型単頭式電気プラグ23に接続して電
気授受を行う複数個の電気接続端子24と、該光半導体
素子22および前記電気接続端子24を収納保持する保
持体25とを備え、前記保持体25の外周面に前記光半
導体素子22および(または)前記電気接続端子24と
外部回路とを接続する外部コネクタ26が配置され、前
記電気プラグ23または該電気プラグ23に対して類似
形状とされた前記光ファイバーケーブルの光ファイバー
プラグ27が選択的に接続されることで光伝送機能と電
気伝送機能とが兼有されるプラグ・ジャック式光電共用
伝送装置であって、前記保持体25の一端面から前記光
半導体素子22の取付位置にかけて前記光ファイバープ
ラグ27および前記電気プラグ23が選択的に挿入され
る共通の挿入孔36が形成され、前記各電気接続端子2
4は前記挿入孔36から内側に向けて前記各プラグの単
頭部31,33のくびれ32,34に対応する位置まで
突出されかつ前記挿入孔36の外側に向けて弾性変形可
能とされたものである。
【0014】本発明請求項2による課題解決手段は、前
記保持体25の挿入孔36に挿入される光ファイバープ
ラグ27の挿入部38aの長さL2は前記挿入孔36の
深さL1よりも短くかつ前記電気プラグ23の挿入部3
8bの長さL3よりも長く設定されたものである。
【0015】本発明請求項3による課題解決手段は、図
7ないし図16の如く、前記保持体25の挿入孔36に
挿入されたプラグ23,27の伝送方式が光方式である
か電気方式であるかを識別する方式識別手段41が設け
られたものである。
【0016】本発明請求項4による課題解決手段は、前
記方式識別手段41が、光ファイバープラグ27の外周
部に絶縁材が形成されてなる光ファイバー用絶縁識別模
様43と、電気プラグ23の外周部に絶縁材が前記光フ
ァイバー用絶縁識別模様43と異なった形状で形成され
てなる電気プラグ用絶縁識別模様44と、前記プラグ2
3,27の電極部23a,23dおよび前記各絶縁識別
模様43,44に接触可能な位置に配された識別用端子
47とから構成されたものである。
【0017】本発明請求項5による課題解決手段は、図
17ないし図24の如く、前記電気接続端子24および
識別用端子47が同数個設けられ、該識別用端子47お
よび前記電気接続端子24が互いに一対一に対応するこ
とで複数個のペアが構成され、いずれかの異なる前記ペ
アの前記端子24,47は各プラグ23,27の各絶縁
識別模様43,44に対して位置ずれして配置されたも
のである。
【0018】本発明請求項6による課題解決手段は、前
記プラグ23,27が挿入孔36に挿入されたか否かを
識別する挿入識別手段42が設けられたものである。
【0019】本発明請求項7による課題解決手段は、前
記挿入識別手段42が、保持体25の使用プラグ23,
27に非接触となる位置に配置された外側端子71と、
前記挿入孔36内に配置された内側端子72とから構成
され、該内側端子72は、プラグ挿入時にプラグ23,
27に押圧されて前記外側端子71に接触する接触位置
S1と、プラグ抜去時に前記外側端子71に非接触とな
る非接触位置S2との間で移動可能とされたものであ
る。
【0020】本発明請求項8による課題解決手段は、図
25ないし図31または図40の如く、前記内側端子7
2が接地され、外側端子71に抵抗素子81が接続さ
れ、該抵抗素子81の一端に定電圧電源Vrefまたは
定電流電源Aiが接続されたものである。
【0021】本発明請求項9による課題解決手段は、前
記識別用端子47に抵抗素子82,83が接続され、該
抵抗素子82,83の一端に定電圧電源Vrefまたは
定電流電源Aiが接続され、使用プラグ23,27の電
極部23a,23dに接触可能な位置に前記識別用端子
47を前記電極部23a,23dを介して接地させる接
地端子が設けられたものである。
【0022】本発明請求項10による課題解決手段は、
前記接地端子は前記内側端子72が利用されたものであ
る。
【0023】本発明請求項11による課題解決手段は、
図34ないし図37の如く、前記光半導体素子22の外
部コネクタ26が引き出された引出し面85が、搭載基
板84に接する保持体25の端面86に対して略同一面
上に配置され、前記外部コネクタ26は、前記保持体2
5の端面86に対して垂直に引き出された引出し部87
と、該引出し部87の先端から前記保持体25の端面8
6に対して平行に折曲された折曲部88とからなり、前
記引出し部87の引出し寸法は搭載基板84の厚み寸法
に略等しく設定されたものである。
【0024】
【作用】上記請求項1による課題解決手段において、光
ファイバプラグ27を挿入孔36に挿入した場合には、
保持体25内の光半導体素子22に対して安定した光結
合状態で光伝達を行うことができる。
【0025】また、小型単頭式電気プラグ23を挿入孔
36に挿入した場合に、保持体25内の電気接続端子2
4と小型単頭式電気プラグ23の各電極部が電気的に接
続され電気的信号伝送を行うことができる。
【0026】このように、1つの保持体25にて、光フ
ァイバープラグ27と小型単頭式電気プラグ23の両方
を選択的に精度良く嵌合・保持し、かつ容易に着脱でき
る。
【0027】請求項2では、光ファイバープラグ27の
挿入部38aの長さL2および電気プラグ23の挿入部
38bの長さL3を、保持体25の挿入孔36の深さL
1よりも短く設定しているので、各プラグ23,27が
光半導体素子22に当接して傷つけるのを防止できる。
【0028】また、光ファイバープラグ27の挿入部3
8aの長さL2を電気プラグ23の挿入部38bの長さ
L3よりも長く設定しているので、光ファイバープラグ
27を可及的に光半導体素子22に近づけることで、両
者間の光学的結合を確実にでき、その光学的特性を良好
にできる。
【0029】請求項3,4では、電気接続端子24と識
別用端子47を、使用プラグ23,27の外周部に当
て、電気接続端子24と識別用端子47との間の電気的
導通の可否結果の組合せにより、各絶縁識別模様43,
44の模様を判断して、使用プラグ23,27の伝送方
式を自動識別する。
【0030】請求項5では、各端子24,47間の無用
なショートを回避でき、電気的トラブル等を防止でき、
かつ省電力を図り得る。
【0031】請求項6,7では、プラグ挿入時には、使
用プラグ23,27が内側端子72を外側の接触位置S
1まで押圧し、内側端子72を外側端子71に接触させ
ることで、両端子71,72間を電気的に導通させる。
また、プラグ抜去時には、内側端子72は使用プラグ2
3,27により押圧されないため、自然状態となって、
内側の非接触位置S2まで弾性移動し、外側端子71に
非接触となる。このように、両端子71,72間に電気
的導通がなされているか否かで、プラグ23,27が挿
入孔36に挿入されているか否かを識別する。
【0032】請求項8では、いずれかのプラグ23,2
7が挿入された場合、内側端子72はプラグ23に押さ
れて外側端子71と接触する。そうすると、定電圧電源
Vrefまたは定電流電源Aiからの電流は、外側端子
71および内側端子72を介してグランドに短絡され
る。したがって、プラグ抜去時にハイとされていた外側
端子71の電位はローに切り換わる。この外側端子71
の電位の切り換わりを検知することで、プラグ23,2
7が挿入孔36に挿入されているか否かを識別すること
が可能となる。
【0033】請求項9では、いずれかのプラグ23,2
7が挿入され、かつプラグ23,27の電極部23a,
23dが接地端子および識別用端子47に接触すると、
識別用端子47は電極部23a,23dおよび接地端子
を介して接地される。したがって、プラグ抜去時にハイ
とされていた識別用端子47の電位はローに切り換わ
る。この識別用端子47の電位の切り換わりを検知する
ことで、識別用端子47の電極部23a,23dへの接
触を検知できる。すなわち、該各絶縁識別模様43,4
4の形状の違いを識別できる。
【0034】請求項10では、内側端子72を接地端子
として利用しているので、接地端子として特別の専用部
材を設ける必要がなく、部品点数を軽減できる。
【0035】請求項11では、搭載基板84の貫通孔に
外部コネクタ26を挿入し、引出し部87の先端に位置
する折曲部88を搭載基板84の裏面に引き回して搭載
する。ここで、光半導体素子22の引出し面85と保持
体25の底面86とを略同一面上に配置しているので、
光半導体素子22の引出し面85が搭載基板84の表面
に接することになり、光半導体素子22と搭載基板84
との間に間隙が発生するのを防止できる。したがって、
搭載基板84の表面からの光半導体素子22の高さ寸法
を軽減でき、故に、保持体25を含む光電共用伝送装置
の高さを軽減でき、特にポータブル機器の薄型化を促す
ことができる。
【0036】
【実施例】[第一実施例]本発明の第一実施例のプラグ
・ジャック式光電共用伝送装置は、図1ないし図6の如
く、光方式および電気方式を選択的に適用可能とするも
ので、光伝送用光ファイバーケーブルとの間で光授受を
行う光半導体素子22と、電気伝送用小型単頭式電気プ
ラグ23(図6に示す)に接続して電気授受を行う複数
個の電気接続端子24と、該光半導体素子22および電
気接続端子24を収納保持する保持体25と、前記光半
導体素子22と外部回路とを接続するよう前記保持体2
5の外周面に配置された外部コネクタ26とを備え、前
記光ファイバーケーブルの光ファイバープラグ27また
は電気プラグ23が選択的に接続されることで、光伝送
機能と電気伝送機能とを兼有するものである。
【0037】ここで、前記光ファイバーケーブルの光フ
ァイバープラグ27は、図5の如く、一般に流通されて
いる既存の小型単頭式電気プラグ23と類似した形状と
されている。すなわち、光ファイバープラグ27の先端
には単頭部31が形成され、該単頭部31の基部側にく
びれ32が形成されており、図6のように単頭部33お
よびくびれ34を有する電気プラグ23に対して外観類
似の関係にある。
【0038】前記光半導体素子22は、図2の如く、L
EDやフォトトランジスタ等の光半導体チップ22aが
透光性樹脂22bにて封止された一般的なものが使用さ
れる。該光半導体素子22の下面には、前記光半導体チ
ップ22aと外部回路とを電気的に接続するための外部
コネクタ26が引き出されている。
【0039】前記保持体25は、非透光性樹脂を用いて
金型成形されたもので、前記電気接続端子24が一体成
形され、前記光半導体素子22が接着樹脂にて固定収納
される。該保持体25の一端面(前面)から光半導体素
子22の取付位置にかけては、各プラグ23,27を選
択的に挿入するための共通の円筒形挿入孔36が形成さ
れている。
【0040】ここで、図2に示した挿入孔36の深さL
1、すなわち、保持体25の一端面(前面)から光半導
体素子22の取付位置までの距離L1は、 L1=L2+α(mm) …(1) で与えられる。なお、式中のL2は、図5の如く、光フ
ァイバープラグ27の挿入孔36に挿入される挿入部3
8aの長さであり、例えば、 L2=14.6+β(mm) …(2) で与えられる。また、α≒0.2mm、0mm<β<2
mmが望ましい。
【0041】また、図6の如く、小型単頭式電気プラグ
23の挿入孔36に挿入される挿入部38bの長さL3
は、例えば、 L3=14.0±γ(mm) …(3) で与えられる。ここでγ≒0.6mmである。このた
め、常に、 L1>L2>L3 …(4) となる。このように設定することにより、各プラグ2
3,27が光半導体素子22に当接して傷つけるのを防
止でき、しかも、光ファイバープラグ27を電気プラグ
23より光半導体素子22に近づけることで、光ファイ
バープラグ27と光半導体素子22との間の光学的結合
を確実にでき、その光学的特性を良好にできる。
【0042】また、該挿入孔36の内周面には、図2お
よび図3の如く、その孔軸に対し対称となる位置に、複
数の溝36aが設けられている。そして、該溝36a
に、前記電気接続端子24が配されている。
【0043】該電気接続端子24としては、互いに電気
的に独立した金属板24a〜24dが使用される。該各
金属板24a〜24dは、弾性を有するリン青銅等にA
gメッキ仕上げが施されたもので、その板厚は例えば
0.25mmとされる。
【0044】このうち、前記金属板24a,24c,2
4dは、前記各プラグ23,27の外周面に接触可能と
なるよう、挿入孔36の内周より内側に突出されてい
る。
【0045】また、前記金属板24bは、前記各プラグ
23,27の挿入完了時に、プラグ23,27の単頭部
31,33のくびれ32,34に係合する位置で、挿入
孔36の内周より内側に突出されている。
【0046】また、該各金属板24a〜24dは、各プ
ラグ23,27の離脱を可能とすべく、挿入孔36の外
側に向けて弾性変形可能とされている。その強度は、使
用プラグ23,27の単頭部31,33のくびれ32,
34が電気接続端子24に接触した時点で、使用プラグ
23,27に働くトルクがほぼ0となるよう設定されて
いる。
【0047】図2ないし図4中、39aは保持体25の
裏側より嵌合固定される裏蓋、39bは裏蓋の外部実装
基板(PWB)への取付位置決め用ボス部である。ま
た、図6中、23a〜23dは前記電気プラグ23の電
極部であり、前記電気接続端子24の各金属板24a〜
24dに対応している。
【0048】上記構成の光電共用伝送装置の使用方法を
説明する。まず、光ファイバーを通じて光伝送を行う場
合は、図5に示す光ファイバープラグ27を保持体25
の挿入孔36に挿入する。この際、光ファイバープラグ
27の外周面で、電気接続端子24としての金属板24
a,24d,24cを外側に押し広げながら進む。さら
に、光ファイバープラグ27の単頭部31が金属板24
bを外側に押し広げながら進む。そして、光ファイバー
プラグ27のくびれ32と電気接続端子24の金属板2
4bとが接触して噛み合った時点で、光ファイバープラ
グ27に働くトルクがほぼ0となり、完全に嵌合され
る。そうすると、光ファイバープラグ27の先端面と光
半導体素子22の前面の距離は、前述の(1)式から、
α(≒0.2mm)となる。この距離は、光ファイバー
プラグ27と光半導体素子22との間の光学的結合を効
率良く安定せしめるのに適しているため、その光学的特
性が向上する。
【0049】また、光ファイバープラグ27を抜去する
際は、弾性を有する電気接続端子24の金属板24b
が、プラグ27の単頭部31にて外側に押し広げられ、
そのまま引き抜く過程で、光ファイバープラグ27のく
びれ32との噛合が解除されることで、容易に抜去でき
る。
【0050】次に、電気プラグ23を通じて電気伝送を
行う場合は、図6に示す小型単頭式電気プラグ23を挿
入孔36に挿入する。挿入手順は、前述の光ファイバー
プラグ27の場合と同様である。電気プラグ23が完全
に挿入されたとき、電気接続端子24の金属板24a〜
24dと、電気プラグ23の電極部23a〜23dとが
電気的に夫々接続され、外部電気信号の取出が可能とな
る。このとき、電気プラグ23の先端面と光半導体素子
22の前面までの距離は、(1)(2)(3)式より、
少なくとも(α+β)mmあるため、電気プラグ23に
より光半導体素子22の光学系を傷つけることを防止で
きる。
【0051】なお、本実施例の保持体の外観形状は、従
来の電気接続装置に光半導体素子を保持できる部分を追
加するだけの大きさで問題なく、光ファイバープラグ2
7も通常、3.5mmの直径を有するため、従来の電気
接続装置および光伝送装置の両方の合計の大きさより小
型となる。また、本実施例の光電共用伝送装置一個で光
電両伝送が可能となるため、部品点数が減り、価格低減
を行える。
【0052】[第二実施例]本発明の第二実施例のプラ
グ・ジャック式光電共用伝送装置は、例えばオーディオ
機器の信号入出力に用いられ、光信号、デジタル電気信
号およびアナログ電気信号の三系統の伝送を行うもので
ある。すなわち、出力系に用いる場合は、図7(A)の
ように、ラインアウトまたはヘッドフォン等のためのア
ナログ電気信号出力と、同軸電線によるディジタル電気
信号出力と、デジタル光信号出力の三通りの出力を、同
一の光電共用伝送装置で行う。また、オーディオ機器の
入力系に用いる場合は、図7(B)のように、ラインイ
ンまたはマイクロフォン等のアナログ電気信号入力と、
同軸電線のディジタル電気信号入力と、ディジタル光入
力の三通りの入力を、同一の光電共用伝送装置で行うも
のである。そして、本実施例のプラグ・ジャック式光電
共用伝送装置は、図8ないし図16の如く、保持体25
の挿入孔36に挿入されたプラグ23,27,45の伝
送方式が、光方式であるか、デジタル電気方式である
か、あるいはアナログ電気方式であるかを識別するため
の方式識別手段41と、いずれかのプラグ23,27,
45が挿入孔36に挿入されたか否かを識別する挿入識
別手段42とが設けられたものである。
【0053】前記方式識別手段41は、図8ないし図1
6の如く、光ファイバープラグ27の外周部に合成樹脂
等の絶縁材が形成されてなる光ファイバー用絶縁識別模
様43と、三極アナログ式の電気信号を伝送するための
小型単頭式電気プラグ23の外周部に合成樹脂等の絶縁
材が形成されてなるアナログ式電気プラグ用絶縁識別模
様44と、デジタル式電気プラグ45の外周部に合成樹
脂等の絶縁材が形成されてなるデジタル式電気プラグ用
絶縁識別模様46と、保持体25の挿入孔36に配置さ
れた識別用端子47とを備えている。
【0054】前記電気接続端子24および識別用端子4
7は、図8ないし図10の如く、各プラグ23,27,
45を挿入孔36へ挿入するときに、各プラグ23,2
7,45の外周面に接触可能な位置に配されている。そ
して、図12、図14および図16の如く、電気接続端
子24と識別用端子47との間の電気的導通の可否結果
の組合せにより、各絶縁識別模様43,44の模様を判
断して、伝送方式が識別できるよう構成されている。こ
のことを、各プラグ別に詳述する。
【0055】まず、アナログ式電気プラグ23の構造に
おいては、図13に示すように、接地用電極部としての
スリーブ部23a、信号用電極部としてのチップ部23
b、信号用電極部としてのリング部23cおよび接地用
電極部としてのリング部23dが、電気接続端子24の
各金属板24a〜24dと夫々接触し、各信号形態にお
ける電気信号伝送を行う。また、前記各電極部23b,
23c,23dを電気的に独立した電極にするために、
絶縁部52,53が形成されている。ただし、該三極ア
ナログ式電気プラグは、図6に示した四極アナログ式電
気プラグと異なり、スリーブ部23aとリング部23d
との間に絶縁部が省略され、両者間の電気的導通が確保
されている。なお、前記絶縁部52,53は前記アナロ
グ式電気プラグ用絶縁識別模様44を構成する。
【0056】また、光ファイバープラグ27は、図11
の如く、その輪郭が小型単頭式電気プラグに類似し、保
持体25の挿入孔36に挿入抜去可能な形状の金属体で
ある。該光ファイバープラグ27の内部に光ファイバー
ケーブルを有する構造で、保持体25内の光半導体素子
22に対して光授受を行う。該光ファイバープラグ27
には、本来的な光伝送機能からすれば、電気的接点とな
る端子は必要ないわけであるが、識別用端子47を外周
面に接触させて伝送方式を識別する必要があるため、そ
の外周面の一部を導電性とすべく金属体57が露出され
る。すなわち、前記光ファイバー用絶縁識別模様43と
しては、前記アナログ式電気プラグ23におけるスリー
ブ部23a、リング部23d、絶縁部52に相当する部
分は、合成樹脂製の絶縁部56で被覆される。また、ア
ナログ式電気プラグ23におけるチップ部23b、リン
グ部23cおよび絶縁部53に相当する部分は、金属体
57が露出され、識別専用の電極部とされる。このよう
な構成にて、前記光ファイバー用絶縁識別模様43が形
成される。
【0057】さらに、デジタル信号伝送用の小型単頭式
電気プラグ45の形状は、前記アナログ式電気プラグ2
3の形状と類似しているが、ただし、スリーブ部23a
に相当する部分に、デジタル電気プラグ識別用の絶縁部
59を有している。
【0058】このように、各プラグ23,27,45
は、夫々の伝送に影響を加えることなく、各識別用絶縁
部の位置および幅を変えることによって、各絶縁識別模
様43,44,46が異なり、故に各伝送方式が識別可
能となる。
【0059】前記電気接続端子24の金属板24b,2
4c,24dは、第一実施例と同様の電気信号伝達用端
子である。前記金属板24bは、図8および図9の如
く、電気プラグ23,45のチップ部23bや光ファイ
バープラグ27の金属体57と接触可能な位置に配され
る。前記金属板24cは、電気プラグ23,45のリン
グ部23cや光ファイバープラグ27の金属体57と接
触可能な位置に配される。前記金属板24dは、図8な
いし図10の如く、電気プラグ23,45のリング部2
3dや光ファイバープラグ27の絶縁部56と接触可能
な位置に配される。
【0060】前記識別用端子47は、前記電気接続端子
24の金属板24b,24c,24dと同一または類似
形状の金属板61,62から構成されている。このう
ち、前記金属板61は、電気プラグ23のスリーブ部2
3a、電気プラグ45の絶縁部59および光ファイバー
プラグ27の絶縁部56と接触可能な位置に配される。
前記金属板62は、電気プラグ23,45のリング部2
3dや光ファイバープラグ27の絶縁部56と接触可能
な位置に配される。
【0061】前記挿入識別手段42は挿入識別用端子6
3(金属板)であり、電気プラグ23,45のリング部
23cや光ファイバープラグ27の金属体57と接触可
能な位置に配される。
【0062】上記構成において、まず、プラグ23,2
7,45のいずれかが挿入孔36に挿入されると、図1
2、図14および図16の如く、金属板24cおよび挿
入識別用端子63はプラグのリング部23cあるいは金
属体57に接触する。
【0063】ここで、リング部23cまたは金属体57
は、絶縁部を有しない領域であるため、いずれかのプラ
グ23,27,45が挿入されれば、このプラグ23,
27,45の導電性の外周面を介して、金属板24cと
挿入識別用端子63との間の電気的導通が確保される。
これにより、いずれかのプラグ23,27,45の有無
を判断できる。
【0064】次に、各プラグ23,27,45の方式の
識別をおこなう。ここでは、金属板24dと金属板6
1,62の間の電気的導通の可否結果により各プラグを
認識する。
【0065】すなわち、光ファイバープラグ27が挿入
されると、図12の如く、金属板24dと金属板61,
62は夫々光ファイバープラグ27の絶縁部56と接触
するため、金属板24dと金属板61との間、および金
属板24dと金属板62との間は夫々絶縁され、導通は
不可となる。
【0066】アナログ式電気プラグ23が挿入される
と、図14の如く、金属板24dと金属板61,62は
小型単頭式電気プラグ23のスリーブ部23aおよびリ
ング部23dに夫々接触し、金属板24dと金属板61
との間、および金属板24dと金属板62との間は、電
気プラグ23の電極部23a,23dとの接触のために
夫々導通が可能となる。
【0067】デジタル式電気プラグ45が挿入される
と、図16の如く、金属板24dと金属板62とは、単
頭式電気プラグのリング部23dを介して電気的導通が
可能となる。しかし、金属板61は絶縁部59と接触す
るため、金属板24dと金属板61との間は絶縁され導
通が不可となる。
【0068】以上の導通可否の組み合わせにより、光電
共用伝送装置の各プラグ方式の識別が可能となる。な
お、上記各プラグ23,27,45の識別は、上述のよ
うに、方式識別手段41による自動識別が可能である
が、挿入孔36への挿入前に、各絶縁識別模様43,4
4,46を目視で識別できることは言うまでもない。
【0069】[第三実施例]上述の第二実施例では、プ
ラグの挿入の有無および伝送方式を識別する機能を持っ
ているが、図11のような光ファイバープラグ27が挿
入された時、図12に示すようになり、二個の金属板2
4b,24cが光ファイバープラグ27の金属体57を
通じてショートするため、外部回路によっては電気的な
トラブルを起こす原因となる可能性がある。同様に、電
気的に独立された金属板24cと挿入識別用端子63と
が、図12の如く、光ファイバープラグ27の金属体5
7等を通じてショートする可能性もある。そうすると、
挿入識別用端子63側から金属板24c側へノイズを与
えたり、挿入識別用端子63に外部接続されるマイクロ
コンピュータ等のデジタル回路が破損したり暴走したり
する等、様々な電気トラブルが発生する恐れがある。そ
こで、本実施例では、異なる電気接続端子同士のショー
トを防いで電気的トラブルを防止し、しかも、挿入識別
手段42としての端子をプラグの外周面を介在させずに
接触させることで、外部デジタル回路の破損・暴走等を
防止しようとするものである。
【0070】本実施例の光電共用伝送装置は、図23の
光ファイバープラグ27と、図24の三極アナログ式電
気プラグ23と、図15のデジタル電気プラグ45とを
選択的に使用するもので、図17ないし図21の如く、
電気接続端子24および識別用端子47を夫々二個づつ
同数個設け、これらを互いに一対一に対応することで複
数個のペアを構成することを前提にしている。この点で
は第二実施例と同様であるが、ただし各端子24,47
のうちの少なくとも幾つかの配置は、異なるペアの端子
24,47同士がプラグ23,27の外周面を通じてシ
ョートしないよう、各プラグ23,27の各絶縁識別模
様43,44に対して位置ずれさせている。
【0071】このことを詳述する。図22のように、光
ファイバープラグ27を使用する場合、金属板24bと
金属板24cがアナログ出力するための端子となる。こ
こで、光ファイバープラグ27の絶縁部56を、金属板
24b金属板24cとの間の位置まで延設して設計して
おく。そうすると、金属板24bと金属板24cとが光
ファイバープラグ27の金属体57を通じてショートし
ない構造となり、電気的トラブルを防ぎ得る。
【0072】また、挿入識別手段42についても、第二
実施例と異なる構成をとっている。すなわち、該挿入識
別手段42は、保持体25の挿入孔36において使用プ
ラグ23,27,45に非接触となる位置に配置した外
側端子71と、該外側端子71の内側に配置した内側端
子72とからなる機械的接点が用いられる。
【0073】ここで、電気接続端子24等が各プラグ2
3,27,45の外周面に直接接触可能とされるのに対
し、外側端子71は、電気接続端子24より外周方向に
ずれて配されることで、各プラグ23,27,45の外
周面に直接接触しない構成とされる。
【0074】該外側端子71は、他の金属板24b,2
4c,61,62のように弾性を必要としない。また、
機械的接点として耐久性等の信頼性を向上・維持する必
要もある。これらのことを考慮して、本実施例では、該
外部端子71の素材として、ベリリム銅にAgメッキさ
れたものが使用され、その板厚は0.2mmとされる。
これに対し、他の金属板24b,24c,61,62と
しては、第一実施例と同様、リン青銅等にAgメッキ仕
上げが施されたものを用い、その板厚は0.25mmと
されている。
【0075】前記内側端子72は、他の金属板24b,
24c,61,62と同様、弾性を有するリン青銅等に
Agメッキ仕上げが施されたものが用いられ、その板厚
は0.25mmとされ、前記保持体25の下部に固定さ
れた固定部72aと、該固定部72aの一端から弾性変
形可能に屈曲して延設された可動部72bとから正面視
く字形に形成されている。ここで、該可動部72bに
は、自然状態でプラグ挿入時にプラグ23,27,45
に当接するための突起72cが形成されている。そし
て、該可動部72bは、プラグ挿入時にプラグ23,2
7,45に押圧されて前記外側端子71に接触する接触
位置S1(図21および図22参照)と、プラグ抜去時
に自然状態となって前記外側端子71に非接触となる非
接触位置S2(図17および図21参照)との間で弾性
移動可能とされている。
【0076】このように、挿入識別手段42として機械
的接点を用いることで、図22の如く、金属板24cと
対向する位置に金属板を設けなくても、プラグ挿入の可
否を判断できる。したがって、金属板24bと金属板2
4cとの間のショートを防止でき、外部デジタル回路等
からいずれかの金属板24b,24cに信号が与えられ
た際に、他方の金属板22b,24cにノイズが発生す
るのを防止できる。このように、各金属板24b,24
c,61,62の配置や光ファイバープラグ27の絶縁
部56、金属体57の各領域を工夫することにより、光
電共用伝送装置の出力端子間がショートしない構造が可
能になる。
【0077】[第四実施例]本発明第四実施例のプラグ
・ジャック式光電共用伝送装置は、図25ないし図29
の如く、光方式、デジタル電気方式、アナログ電気方式
の三系統の方式を選択可能としている点で、上記各実施
例と同様であり、特に、保持体25の挿入孔36に挿入
されたプラグがいずれの方式であるかを識別するための
方式識別手段41と、いずれかのプラグが挿入孔36に
挿入されたか否かを識別する挿入識別手段42とが設け
られた点で第二各実施例および第三実施例と同様で、ま
た、電気接続端子24および識別用端子47等について
も第三実施例と同様の配置構成を採っているが、ただし
本実施例は各端子24,47の電気的導通を調べるため
の電流経路が上記各実施例と異なるものである。
【0078】すなわち、本実施例のプラグ・ジャック式
光電共用伝送装置は、図30の如く、挿入識別手段42
の内側端子72が接地端子としてグランド(GND)へ
接地されており、また金属板61,62および外側端子
71は抵抗素子(プルアップ抵抗)81,82,83を
介して定電圧電源Vrefに夫々接続されている。これ
により、内側端子72が外側端子71に接触している間
は、前記外側端子71がグランドに短絡するため外側端
子71の電位(出力)V71はローとなるが、内側端子
72が外側端子71に非接触となると外側端子71の電
位(出力)V71はハイになる。また、内側端子72が
電気プラグ23,45のリング部23dに接触しかつ金
属板62が電気プラグ23,45のリング部23dに接
触している間は、金属板62はグランドに短絡するため
電位V62はローとなるが、内側端子72または金属板
62が電気プラグ23,45のリング部23dと非接触
状態になると金属板62の電位V62はハイになる。同
様に、内側端子72が電気プラグ23のリング部23d
に接触しかつ金属板61が電気プラグ23のスリーブ部
23aに接触している間は、金属板61はグランドに短
絡するため電位V61はローとなるが、内側端子72が
リング部23dと非接触状態になるかまたは金属板61
が電気プラグ23のスリーブ部23aと非接触状態にな
ると金属板61の電位V61はハイになる。
【0079】なお、その他の構成は上記各実施例と同様
であり、例えば、各プラグ23,27,45の形状は第
一実施例と同様に単頭部およびくびれを有して形成され
ている。また、前記挿入孔36の深さL1と、光ファイ
バープラグ27の挿入孔36に挿入される挿入部の長さ
L2と、小形単頭式プラグ23またはこれに準じた形状
のプラグ45の挿入孔36に挿入される挿入部の長さL
3との関係は、第一実施例と同様にL1>L2>L3と
されている。
【0080】ここで、図31はプラグ23,27,45
の種類に対する外側端子71および金属板61,62の
電位V71,V62,V61を示すものであり、図31
中の「H」はハイ状態を、「L」はロー状態を夫々示し
ている。
【0081】まず、アナログ式電気プラグ23が挿入さ
れた場合は、内側端子72がプラグ23に押されて外側
端子71と接触し、外側端子71がグランドに短絡する
ため外側端子71の電位V71はローとなる。また、金
属板62が電気プラグ23のリング部23dに接触する
ため、金属板62は電気プラグ23のリング部23dお
よび内側端子72を介してグランドに短絡し電位V62
はローとなる。さらに、プラグ23のリング部23dと
スリーブ部23aが金属部として連続しているため、金
属板61が電気プラグ23のスリーブ部23a、リング
部23dおよび内側端子72を介してグランドに短絡し
電位V61はローとなる。すなわち、外側端子71およ
び金属板61,62のすべての電位V71,V62,V
61がローとなる。
【0082】次に、デジタル式電気プラグ45が挿入さ
れた場合には、前記アナログ式電気プラグ23と同様
に、外側端子71と内側端子72と電気的に接続され、
また金属板62と内側端子72とはプラグ45のリング
部23dを介して電気的に接続されるが、アナログ式電
気プラグ23のスリーブ部23aに相当する部分が絶縁
部59とされているため、金属板61と内側端子72と
は電気的に接続されない。したがって、外側端子71お
よび金属板62の電位V71,V62はローとなるが、
金属板61の電位V61はハイになる。
【0083】また、光ファイバプラグ27が挿入された
場合には、アナログ式電気プラグ23のリング部23d
およびスリーブ部23aに相当する部分が絶縁部56と
されているため、内側端子72と電気的に接続されるの
は外側端子71のみとなる。すなわち、外側端子71の
電位V71のみがローとなり、金属板61,金属板62
の電位V61,V62はハイとなる。
【0084】そして、いずれのプラグ23,27,45
も挿入されない場合には、内側端子72は外側端子71
と接触しないため、金属板61,外側端子71,金属板
62はすべてグランド接続せず、故にこれらの電位V
71,V62,V61はすべてハイとなる。
【0085】このように、金属板61、金属板62およ
び外側端子71の電位V61,V62,V71を検出す
ることによって、挿入されたプラグ23,27,45の
種類とプラグ挿入の有無を識別することができる。この
識別は搭載基板のマイクロコンピュータ等の外部回路で
行えばよい。
【0086】ところで、特に電気プラグ23,45のス
リーブ部23aおよびリング部23dに電圧をかける
と、プラグ23,45に対して入出力する本来の信号以
外の電気信号が入力されることになる。そうすると、本
来の信号にノイズが混入することになる。しかし、本実
施例では、内側端子72をグランド接続しているので、
わずかな電流を流すだけでプラグ23,27,45の種
類とプラグ挿入の有無を識別することができる。そうす
ると、金属板61,外側端子71,金属板62に高電圧
をかけなくてもよいことになり、プラグ23,27,4
5に高電圧をかけることによって発生するプラグ23,
27,45のノイズを低減できる。
【0087】[第五実施例]第一実施例ないし第四実施
例によるプラグ・ジャック式光電共用伝送装置の構造に
よると、図1ないし図4、図8ないし図10、および図
17ないし図21の如く、電気伝送用小型単頭式電気プ
ラグに接続して電気授受を行う複数個の金属板24a〜
24dを内蔵した保持体25に、光伝送用光ファイバケ
ーブルとの間で光授受を行う光半導体素子22が収納保
持され、その外部コネクタ26は該保持体25の底面に
達するまでに一度折り曲げられ該保持体25の底面と同
一面となるように配置されている。このため、光電共用
伝送装置の搭載基板84からの高さは、光半導体素子2
2の透光性樹脂22bの高さと、外部コネクタ26の透
光性樹脂22bの底面から折り曲げ位置までの距離との
合計により決定される。そうすると、透光性樹脂22b
の底面から折り曲げ位置までの距離の分、低背化を妨げ
ていた。
【0088】そこで、図32および図33の如く、外部
コネクタ26を保持体25の底面に対し垂直に配し、そ
のまま搭載基板84に挿入するといった提案例も考えら
れる。しかし、図32および図33に示した提案例で
は、光電共用伝送装置の搭載基板84からの高さが、光
半導体素子22の透光性樹脂22bの高さと、透光性樹
脂22bの底面から外部コネクタ26のタイバー切り残
し部26bまでの距離との合計により決定される。した
がって、さらに低背化を望む場合の制約要因となってい
た。本実施例の光電共用伝送装置は、低背化を可能とす
べく、透光性樹脂22bの高さにより制限を受けないよ
う構成したものである。
【0089】すなわち、本実施例の光電共用伝送装置
は、図34および図35の如く、光半導体素子22の外
部コネクタ26が引き出された引出し面(底面)85
が、搭載基板84に接する保持体25の端面(底面)8
6に対して略同一面上に配置され、前記外部コネクタ2
6は、前記保持体25の端面86に対して垂直に引き出
された引出し部87と、該引出し部87の先端から前記
保持体25の端面86に対して平行に折曲された折曲部
88とからなり、前記引出し部87の引出し寸法T1は
搭載基板84の厚み寸法T2に略等しく設定されたもの
である。すなわち、前記外部コネクタ26は、前記引出
し部87を搭載基板84に貫通させ、前記折曲部88の
先端を搭載基板84の裏面から側方向に引き出すよう構
成されている。このため、搭載基板84には、金属板2
4a〜24d,61,62を貫通する電気接続端子用貫
通孔91のみならず、外部コネクタ26を貫通するコネ
クタ用貫通孔92が形成されたものが用いられる。
【0090】上記構成において、搭載基板84への搭載
時には、図36および図37の如く、まず外部コネクタ
26の折曲部88を搭載基板84のコネクタ用貫通孔9
2に挿入する。そして、引出し部87がコネクタ用貫通
孔92内に挿入された時点で、保持体25を下側に回動
しながら押し下げる。そして、そのまま引出し部87を
コネクタ用貫通孔92に挿入していきながら、金属板2
4a〜24dを電気接続端子用貫通孔91に挿入する。
その後、金属板24a〜24dと搭載基板84の裏面の
プリント配線回路(図示せず)とを半田等で接続すれば
よい。
【0091】ところで、このように光半導体素子22の
引出し面85と保持体25の底面86とを略同一面上に
配置すると、光半導体素子22の引出し面85が搭載基
板84の表面に接することになり、第一実施例ないし第
四実施例のように光半導体素子22と搭載基板84との
間に間隙が発生するのを防止できる。したがって、搭載
基板84の表(上)面からの光半導体素子22の高さを
引出し部87の分だけ軽減でき、故に、保持体25を含
む光電共用伝送装置の高さを軽減でき、特にポータブル
機器の薄型化を促すことができる。
【0092】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0093】例えば、第一実施例では、光ファイバープ
ラグ27の先端面と光半導体素子22の前面の距離を約
0.2mmとしていたが、0.0mmから0.5mmま
での範囲であれば、両者の光学的特性を良好に維持でき
る。
【0094】また、第一実施例では、アナログ式電気プ
ラグ23として四極タイプのものを例にあげて説明した
が、例えば三極タイプや二極タイプのものに適用しても
よい。逆に、第二実施例および第三実施例では、アナロ
グ式電気プラグ23として三極タイプのものを例にあげ
て説明したが、例えば四極タイプや二極タイプのものに
適用してもよい。
【0095】さらに、図38および図39のように、半
田リフロー対応を可能とすべく、光半導体素子の材質等
を考慮し、保持体内の金属板の取り出し方向を変更して
設計してもよい。
【0096】さらにまた、第三実施例および第四実施例
の内側端子72は弾性を有する折曲片が用いられていた
が、例えば外側端子71を保持体25の上部に配置し、
内側端子72を挿入孔36の上部に外側端子71に対し
て離接自在に配置し、内側端子72の自重によりプラグ
23,27,45に接触させてもよい。
【0097】また、第四実施例に用いた抵抗素子81,
82,83は、通常の抵抗を用いていたが、これに代え
てダイオード等の半導体素子またはコンデンサ等を用い
てもよい。
【0098】さらに、第四実施例では、外側端子71お
よび金属板62,61に、一端に定電圧電源Vrefが
接続されたプルアップ抵抗81,82,83を接続して
いたが、これに代えて、図40の如く、各金属板61,
62および外側端子71に定電流電源Aiを接続し、該
定電流電源Aiと各金属板61,62および外側端子7
1との接続中間点に抵抗素子81,82,83を接続し
てもよい。この場合、内側端子72が外側端子71に接
触している間は、前記外側端子71がグランドに短絡す
るため抵抗素子81には電流が流れなくなり、また、外
側端子71および金属板62,61間が導通する場合は
各金属板61,62がグランドに短絡するため抵抗素子
82,83には電流が流れなくなる。一方、内側端子7
2が外側端子71に非接触となると、定電流電源Aiか
らの電流は前記プルアップ抵抗81側に流れる。また、
内側端子72が外側端子71に接触していても、外側端
子71および金属板62,61間が導通しない場合は抵
抗素子82,83に電流が流れる。このように、各抵抗
素子81,82,83に電流が流れるか流れないかを検
知することで、挿入されたプラグ23,27,45の種
類とプラグ挿入の有無を識別することができる。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、光ファイバプラグを挿入孔に挿入した
場合には、保持体内の光半導体素子に対して安定した光
結合状態で光伝達を行うことができ、電気プラグを挿入
孔に挿入した場合には、電気接続端子と電気プラグの各
電極部が電気的に接続することで電気的信号伝送を行う
ことができる。このように、一個の保持体にて、光ファ
イバープラグと小型単頭式電気プラグの両方を選択的に
精度良く嵌合保持し、かつ容易に着脱できる。
【0100】請求項2によると、光ファイバープラグの
挿入部の長さおよび電気プラグの挿入部の長さを、保持
体の挿入孔の深さよりも短く設定しているので、各プラ
グが光半導体素子に当接して傷つけるのを防止できる。
また、光ファイバープラグの挿入部の長さを電気プラグ
の挿入部の長さよりも長く設定しているので、光ファイ
バープラグを可及的に光半導体素子に近づけることで、
両者間の光学的結合を確実にでき、その光学的特性を良
好にできる。
【0101】請求項3,4によると、電気接続端子と識
別用端子を、使用プラグの外周部に当て、電気接続端子
と識別用端子との間の電気的導通の可否結果の組合せに
より、各絶縁識別模様の模様を判断することができ、使
用プラグの伝送方式を自動識別できる。したがって、出
力ショート等の電気的トラブルを無くすことができ、ま
た、信号の種類により別途切換えるためのスイッチも不
要となり、スペース、コスト共に有利となる。
【0102】請求項5によると、各端子間の無用なショ
ートを回避でき、電気的トラブル等を防止でき、かつ省
電力を図り得る。
【0103】請求項6,7によると、挿入識別手段とし
て機械的接点を用いることで、プラグの挿入の可否の判
断を使用プラグの外周面へ電気を流さずに行える。した
がって、外部デジタル回路からの信号等がアナログ側の
電気接続端子にノイズを与えない等の電気的トラブルを
防止できる。
【0104】請求項8によると、外側端子に、一端に電
源を有する抵抗素子を接続し、内側端子を接地するとい
った簡単な回路構成で、プラグの挿入の可否が識別可能
となる。また、請求項9によると、識別用端子に、一端
に電源を有する抵抗素子を接続し、プラグの電極部に接
触可能な位置に接地端子を設けるといった簡単な回路構
成で、各絶縁識別模様の形状の違いを識別できる。そし
て、これらの識別は接地側へわずかな電流を流すだけで
実現でき、各端子に高電圧をかけなくてもよいことにな
り、プラグに高電圧をかけることによって発生するノイ
ズを低減できる。
【0105】請求項10によると、内側端子を接地端子
として利用しているので、接地端子として特別の専用部
材を設ける必要がなく、部品点数を軽減できる。
【0106】請求項11によると、光半導体素子の引出
し面を保持体の端面に対して略同一面上に配置し、引出
し部の引出し寸法を搭載基板の厚み寸法に略等しく設定
しているので、引出し部を搭載基板の貫通孔に貫通さ
せ、折曲部を搭載基板の裏面に引き回せば、光半導体素
子の引出し面が搭載基板の表面に接することになり、光
半導体素子と搭載基板との間に間隙が発生するのを防止
できる。したがって、搭載基板の表面からの光半導体素
子の高さ寸法を軽減でき、故に、保持体を含む光電共用
伝送装置の高さを軽減でき、特にポータブル機器の薄型
化を促すことができるといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の光電共用伝送装置の平面図
【図2】図1の内部機構を省略したA−A断面図
【図3】図1の内部機構を省略したB−B断面図
【図4】図1の内部機構を省略したC−C断面図
【図5】本発明第一実施例の光ファイバープラグを示す
【図6】四極アナログ式電気プラグを示す図
【図7】本発明第二実施例の光電共用伝送装置とプラグ
を示す図であって、(A)は出力系として光電共用伝送
装置を用いた場合を示す図、(B)は入力系として光電
共用伝送装置を用いた場合を示す図
【図8】本発明第二実施例の光電共用伝送装置の平面図
【図9】本発明第二実施例の光電共用伝送装置の側面図
【図10】本発明第二実施例の光電共用伝送装置の正面
【図11】本発明第二実施例の光ファイバープラグを示
す図
【図12】本発明第二実施例の光ファイバープラグと伝
送装置の端子との接触位置関係略図
【図13】三極アナログ式電気プラグを示す図
【図14】三極アナログ式電気プラグと伝送装置の端子
との接触位置関係略図
【図15】同軸デジタルプラグを示す図
【図16】同軸デジタルプラグと伝送装置の端子との接
触位置関係略図
【図17】本発明第三実施例の伝送装置の原理図
【図18】本発明第三実施例の光電共用伝送装置の平面
【図19】本発明第三実施例の光電共用伝送装置の側面
【図20】図18の内部機構を省略したD−D断面図
【図21】図18の内部機構を省略したE−E断面図
【図22】本発明第三実施例の光ファイバープラグと伝
送装置の端子との接触位置関係略図
【図23】本発明第三実施例の光ファイバープラグを示
す図
【図24】三極アナログ式電気プラグを示す図
【図25】本発明第四実施例の光電共用伝送装置の正面
【図26】本発明第四実施例の光電共用伝送装置の平面
【図27】本発明第四実施例の光電共用伝送装置の側面
【図28】図26の内部機構を省略したF−F断面図
【図29】図26の内部機構を省略したG−G断面図
【図30】本発明第四実施例の光電共用伝送装置の回路
概念図
【図31】本発明第四実施例のプラグの種類と各端子に
おける出力との関係を示す図
【図32】外部コネクタを底面に対し垂直に引き出した
提案例の側面図
【図33】外部コネクタを底面に対し垂直に引き出した
提案例の断面図
【図34】本発明第五実施例の光電共用伝送装置の側面
【図35】本発明第五実施例の光電共用伝送装置の断面
【図36】本発明第五実施例の光電共用伝送装置を搭載
基板に搭載する動作を示す図
【図37】本発明第五実施例の光電共用伝送装置を搭載
基板に搭載した状態を示す図
【図38】本発明の他実施例の光電共用伝送装置を示す
平面図
【図39】本発明の他実施例の光電共用伝送装置を示す
側面図
【図40】本発明の他の実施例の光電共用伝送装置の回
路概念図
【図41】従来例1の光伝送装置の内部構造図
【図42】従来例1の光ファイバープラグの簡略図
【図43】従来例1の光伝送装置の外観斜視図
【図44】従来例2の光伝送装置の内部構造図
【図45】従来例2の光ファイバープラグの簡略図
【図46】従来例3の電気接続装置の外観斜視図
【図47】従来例4の光電共用伝送装置の内部構造図
【図48】従来例4の光電共用伝送装置の外観斜視図
【符号の説明】
22 光半導体素子 23 電気プラグ 23a〜23d 電極部 24 電気接続端子 25 保持体 26 外部コネクタ 27 光ファイバープラグ 36 挿入孔 31,33 単頭部 32,34 くびれ 38a,38b 挿入部 41 方式識別手段 42 挿入識別手段 43 光ファイバー用絶縁識別模様 44 電気プラグ用絶縁識別模様 47 識別用端子 71 外側端子 72 内側端子 81〜83 抵抗素子 84 搭載基板 85 引出し面 86 端面 87 引出し部 88 折曲部 S1 接触位置 S2 非接触位置 Vref,Ai 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼岡 隆志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 桑村 康一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送用光ファイバーケーブルとの間で
    光授受を行う光半導体素子と、 電気伝送用小型単頭式電気プラグに接続して電気授受を
    行う複数個の電気接続端子と、 該光半導体素子および前記電気接続端子を収納保持する
    保持体とを備え、 該保持体の外周面に前記光半導体素子および(または)
    前記電気接続端子と外部回路とを接続する外部コネクタ
    が配置され、 前記電気プラグまたは該電気プラグに対して類似形状と
    された前記光ファイバーケーブルの光ファイバープラグ
    が選択的に接続されることで光伝送機能と電気伝送機能
    とが兼有されるプラグ・ジャック式光電共用伝送装置で
    あって、 前記保持体の一端面から前記光半導体素子の取付位置に
    かけて前記光ファイバープラグおよび前記電気プラグが
    選択的に挿入される共通の挿入孔が形成され、 前記各電気接続端子は前記挿入孔から内側に向けて前記
    各プラグの単頭部のくびれに対応する位置まで突出され
    かつ前記挿入孔の外側に向けて弾性変形可能とされたこ
    とを特徴とするプラグ・ジャック式光電共用伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラグ・ジャック式光電
    共用伝送装置において、保持体の挿入孔に挿入される光
    ファイバープラグの挿入部の長さは前記挿入孔の深さよ
    りも短くかつ前記電気プラグの挿入部の長さよりも長く
    設定されたことを特徴とするプラグ・ジャック式光電共
    用伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプラグ・ジャック式光電
    共用伝送装置において、保持体の挿入孔に挿入されたプ
    ラグの伝送方式が光方式であるか電気方式であるかを識
    別するための方式識別手段が設けられたことを特徴とす
    るプラグ・ジャック式光電共用伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプラグ・ジャック式光電
    共用伝送装置において、 方式識別手段は、 光ファイバープラグの外周部に絶縁材が形成されてなる
    光ファイバー用絶縁識別模様と、 電気プラグの外周部に絶縁材が前記光ファイバー用絶縁
    識別模様と異なった形状で形成されてなる電気プラグ用
    絶縁識別模様と、 前記プラグの各電極部および前記各絶縁識別模様に接触
    可能な位置に配された識別用端子とから構成されたこと
    を特徴とするプラグ・ジャック式光電共用伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプラグ・ジャック式光電
    共用伝送装置において、電気接続端子および識別用端子
    は同数個設けられ、該識別用端子および前記電気接続端
    子が互いに一対一に対応することで複数個のペアが構成
    され、いずれかの異なる前記ペアの前記両端子は各プラ
    グの各絶縁識別模様に対して位置ずれして配置されたこ
    とを特徴とするプラグ・ジャック式光電共用伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のプラグ・ジャック式光電
    共用伝送装置において、プラグが挿入孔に挿入されたか
    否かを識別する挿入識別手段が設けられたことを特徴と
    するプラグ・ジャック式光電共用伝送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のプラグ・ジャック式光電
    共用伝送装置において、挿入識別手段は、保持体の使用
    プラグに非接触となる位置に配置された外側端子と、前
    記挿入孔内に配置された内側端子とから構成され、該内
    側端子は、プラグ挿入時にプラグに押圧されて前記外側
    端子に接触する接触位置と、プラグ抜去時に前記外側端
    子に非接触となる非接触位置との間で移動可能とされた
    ことを特徴とするプラグ・ジャック式光電共用伝送装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のプラグ・ジャック式光電
    共用伝送装置において、内側端子は接地され、外側端子
    に抵抗素子が接続され、該抵抗素子の一端に電源が接続
    されたことを特徴とするプラグ・ジャック式光電共用伝
    送装置。
  9. 【請求項9】 請求項4または請求項8記載のプラグ・
    ジャック式光電共用伝送装置において、識別用端子に抵
    抗素子が接続され、該抵抗素子の一端に電源が接続さ
    れ、使用プラグの電極部に接触可能な位置に前記識別用
    端子を前記電極部を介して接地させる接地端子が設けら
    れたことを特徴とするプラグ・ジャック式光電共用伝送
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のプラグ・ジャック式光
    電共用伝送装置において、接地端子は前記内側端子が利
    用されたことを特徴とするプラグ・ジャック式光電共用
    伝送装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のプラグ・ジャック式光
    電共用伝送装置において、光半導体素子の外部コネクタ
    が引き出された引出し面は、搭載基板に接する保持体の
    端面に対して略同一面上に配置され、前記外部コネクタ
    は、前記保持体の端面に対して垂直に引き出された引出
    し部と、該引出し部の先端から前記保持体の端面に対し
    て平行に折曲された折曲部とからなり、前記引出し部の
    引出し寸法は前記搭載基板の厚み寸法に略等しく設定さ
    れたことを特徴とするプラグ・ジャック式光電共用伝送
    装置。
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