JP3505168B2 - 光プラグ及びこれを用いた光ファイバーケーブル - Google Patents

光プラグ及びこれを用いた光ファイバーケーブル

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JP3505168B2
JP3505168B2 JP2002098325A JP2002098325A JP3505168B2 JP 3505168 B2 JP3505168 B2 JP 3505168B2 JP 2002098325 A JP2002098325 A JP 2002098325A JP 2002098325 A JP2002098325 A JP 2002098325A JP 3505168 B2 JP3505168 B2 JP 3505168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル・オー
ディオ機器間や、ディスクまたはカセットテープを媒体
にする情報機器間等に用いられる光プラグ及び光ファイ
バーケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)オーディオ機器間伝送用光
ファイバーリンクの従来例1による構造を図41、図4
2および図43に示す。従来例1では、光半導体素子1
を収納・保持する保持体2に角型コネクタ3が設けら
れ、図42に示す光ファイバーの先端に取付けられた角
型プラグ4を、図43のように嵌合、保持し、光半導体
素子1と光ファイバーとの光結合を実現することで光伝
送を行う構造としており、該コネクタは光ファイバーに
取付けられた専用の角型プラグ4以外を接続することは
不可能であり、光伝送以外の伝送手段は有していない。
【0003】(従来例2)オーディオ機器間伝送用光フ
ァイバーリンクの従来例2による構造を図44、図45
に示す。図44に示す従来例2では、光半導体素子5を
収納・保持する保持体6に丸型コネクタ7が設けられ、
図45に示す光ファイバーの先端に取付けられた丸型プ
ラグ9を嵌合・保持し、光半導体素子5と光ファイバー
との光結合を実現することで光伝送を行う構造としてお
り、該コネクタ7内に弾性を有する金属板8が設けられ
ている。この金属板8は外部取り出し端子ではなく、丸
型プラグ9を嵌合、保持するためのものであり、該コネ
クタ7の構造上、図46に示す小型単頭式電気プラグ1
0を挿入することは可能であるが、電気的接続はなされ
ず光伝送以外の伝送手段は有していない。
【0004】(従来例3)図46は、従来例3を示して
いる。従来例3は、小型単頭式電気プラグ10を雌形接
続部材10aに嵌合させて、複数電気系統の接続を行う
接続装置である。
【0005】(従来例4)実開昭62−193208号
公報に記載の従来例4を図47に示す。接続突部を有す
る雄形接続部材11と雌形接続部材12を嵌合させて、
複数電気系統の接続を行う接続装置であって、接続する
ケーブルは光ファイバー13と複数の信号伝送線をまと
めた複合コードで構成されたものを用い、この複合コー
ドの端部に光ファイバー13を内蔵し、複数の電気接続
端子14の設けられた雄形接続部材11が取付けられて
いる。そして、雌形接続部材12には雄形接続部材11
に設けられた電気接続端子14と電気的に接続する端子
15と光ファイバー13と光結合する光半導体素子16
が基板上に配されている。本技術によると光伝送と電気
信号伝送の両方あるいは一方を選択することが可能とな
る。但し、小型単頭式電気プラグとの共用については、
従来例4では触れられておらず、専用コネクタに関する
技術である。
【0006】(従来例5)特開昭58−111008号
公報に記載の従来例5を図48に示す。送信、受信モジ
ュール間を接続するケーブルは光ファイバー17と電気
給電線18をまとめた複合コードで構成されたものを用
い、該複合コードの端部にプラグ19が取り付けられて
いる。そして光モジュールは該プラグ19と嵌合するこ
とにより電気給電線18と電気的に接続する給電端子2
0と光ファイバー17と光結合する光半導体素子とを備
えている。
【0007】従来例5により例えば受信モジュールの給
電端子を電源装置に接続しておくことで、送信・受信モ
ジュールを上述のプラグ19および複合コードで結合す
るのみで、簡易に受信モジュールから送信モジュールへ
給電を行え、送・受信独立した電源を用いることなく光
伝送による通信が実現できる。
【0008】この他、特開昭57−198419号公
報、特開昭56−17645号公報および実開昭61−
53706号公報等にも、従来例4と基本技術を同じく
する例が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例1,2,3によ
る光ファイバーリンクの構造によると、例えばディジタ
ル・オーディオ機器の入出力端子として、光伝送用、デ
ィジタルおよびアナログ電気信号伝送用の三系統が必要
となる。そうすると、両方の音響製品等に組み込む際
に、スペースが大きく必要となり、機器の小型化を制限
している。また、スペース的に制限の有する製品につい
ては伝送信号形態の選択が必要となり、汎用性に欠ける
可能性もある。
【0010】また、従来例4,5の接続装置によると、
例えばディジタル・オーディオ機器の入出力端子を一系
統にすることは可能であるが、専用の複合コードおよび
プラグを必要とし、現在オーディオ機器接続用としてあ
るケーブルおよびプラグとの互換性は示されておらず、
これまでのオーディオ機器との接続は不可能である。
【0011】さらに、各伝送信号を処理する機能が装置
に混在するため、使用する伝送信号形態を認識できない
限り、別途切換スイッチが必要となる。そうすると、そ
のためのスペースを必要とし、また、部品点数が増え、
アッセンブリ工数も増えるため、コストが上昇してしま
う。
【0012】本発明は、上記課題に鑑み、共通の挿入孔
を備えた光電共用伝送装置に好適な光プラグ及びこれを
用いた光ファイバーケーブルの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光プラグは、
プラグの挿入部と電気プラグの挿入部とを選択的に挿入
可能な共通の挿入孔を備えた光電共用伝送装置に使用可
能な光プラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、先端
部分を金属体とし、該金属体の端部から前記挿入部の根
までを絶縁体としたことを特徴とするものである。
【0014】 また、本発明の光プラグは、光プラグの
挿入部と電気プラグの挿入部とを選択的に挿入可能な共
通の挿入孔を備えた光電共用伝送装置に使用可能な光プ
ラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、先端部分を
びれ部を有する係合用金属体とし、該金属体の端部から
前記挿入部の根元までを絶縁体としたことを特徴とする
ものである。
【0015】 また、本発明の光プラグは、光プラグの
挿入部と電気プラグの挿入部とを選択的に挿入可能な共
通の挿入孔を備えた光電共用伝送装置に使用可能な光プ
ラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、先端部分を金
属体とし、該金属体の端部から前記挿入部の根元まで
ショート防止用絶縁体としたことを特徴とするものであ
る。
【0016】 また、本発明の光プラグは、光プラグの
挿入部と電気プラグの挿入部とを選択的に挿入可能な共
通の挿入孔を備えた光電共用伝送装置に使用可能な光プ
ラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、先端部分を
びれ部を有する係合用金属体とし、該金属体の端部から
前記挿入部の根元までをショート防止用絶縁体としたこ
とを特徴とする光プラグ。
【0017】また、本発明の光ファイバーケーブルは、
上記の何れか一つに記載の光プラグを用いた光ファイバ
ーケーブルである。
【0018】 本発明によれば、例えば光電共用伝送装
置の共通の挿入孔へ挿入されても、金属体によって光電
共用伝送装置内の光半導体素子との間の光学的結合を確
実にできるとともに、絶縁体によって光電共用伝送装置
内の複数の電気接続端子間がショートすることを防止で
きる。さらに、電気プラグとの識別が容易であるととも
に、挿入部の構造が無用に複雑となることなく簡素化で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]本発明の第一実
施形態の光電共用伝送装置は、図1ないし図6の如く、
光方式および電気方式を選択的に適用可能とするもの
で、光伝送用光ファイバーケーブルとの間で光授受を行
う光半導体素子22と、電気伝送用小型単頭式電気プラ
グ23(図6に示す)に接続して電気授受を行う複数個
の電気接続端子24と、該光半導体素子22および電気
接続端子24を収納保持する保持体25と、前記光半導
体素子22と外部回路とを接続するよう前記保持体25
の外周面に配置された外部コネクタ26とを備え、前記
光ファイバーケーブルの光プラグ27と電気プラグ23
とが選択的に接続されるものである。
【0020】ここで、前記光ファイバーケーブルの光プ
ラグ27は、図5の如く、一般に流通されている既存の
小型単頭式電気プラグ23と類似した形状とされてい
る。すなわち、光プラグ27の先端には単頭部31が形
成され、該単頭部31の基部側にくびれ32が形成され
ており、図6のように単頭部33およびくびれ34を有
する電気プラグ23に対して外観類似の関係にある。
【0021】前記光半導体素子22は、図2の如く、L
EDやフォトトランジスタ等の光半導体チップ22aが
透光性樹脂22bにて封止された一般的なものが使用さ
れる。該光半導体素子22の下面には、前記光半導体チ
ップ22aと外部回路とを電気的に接続するための外部
コネクタ26が引き出されている。
【0022】前記保持体25は、非透光性樹脂を用いて
金型成形されたもので、前記電気接続端子24が一体成
形され、前記光半導体素子22が接着樹脂にて固定収納
される。該保持体25の一端面(前面)から光半導体素
子22の取付位置にかけては、各プラグ23,27を選
択的に挿入するための共通の円筒形挿入孔36が形成さ
れている。
【0023】ここで、図2に示した挿入孔36の深さL
1、すなわち、保持体25の一端面(前面)から光半導
体素子22の取付位置までの距離L1は、 L1=L2+α(mm) …(1) で与えられる。なお、式中のL2は、図5の如く、光プ
ラグ27の挿入孔36に挿入される挿入部38aの長さ
であり、例えば、 L2=14.6+β(mm) …(2) で与えられる。また、α≒0.2mm、0mm<β<2
mmが望ましい。
【0024】また、図6の如く、小型単頭式電気プラグ
23の挿入孔36に挿入される挿入部38bの長さL3
は、例えば、 L3=14.0±γ(mm) …(3) で与えられる。ここでγ≒0.6mmである。このた
め、常に、 L1>L2>L3 …(4) となる。このように設定することにより、各プラグ2
3,27が光半導体素子22に当接して傷つけるのを防
止でき、しかも、光プラグ27を電気プラグ23より光
半導体素子22に近づけることで、光プラグ27と光半
導体素子22との間の光学的結合を確実にでき、その光
学的特性を良好にできる。
【0025】また、該挿入孔36の内周面には、図2お
よび図3の如く、その孔軸に対し対称となる位置に、複
数の溝36aが設けられている。そして、該溝36a
に、前記電気接続端子24が配されている。
【0026】該電気接続端子24としては、互いに電気
的に独立した金属板24a〜24dが使用される。該各
金属板24a〜24dは、弾性を有するリン青銅等にA
gメッキ仕上げが施されたもので、その板厚は例えば
0.25mmとされる。
【0027】このうち、前記金属板24a,24c,2
4dは、前記各プラグ23,27の外周面に接触可能と
なるよう、挿入孔36の内周より内側に突出されてい
る。
【0028】また、前記金属板24bは、前記各プラグ
23,27の挿入完了時に、プラグ23,27の単頭部
31,33のくびれ32,34に係合する位置で、挿入
孔36の内周より内側に突出されている。
【0029】また、該各金属板24a〜24dは、各プ
ラグ23,27の離脱を可能とすべく、挿入孔36の外
側に向けて弾性変形可能とされている。
【0030】図2ないし図4中、39aは保持体25の
裏側より嵌合固定される裏蓋、39bは裏蓋の外部実装
基板(PWB)への取付位置決め用ボス部である。ま
た、図6中、23a〜23dは前記電気プラグ23の電
極部であり、前記電気接続端子24の各金属板24a〜
24dに対応している。
【0031】上記構成の光電共用伝送装置の使用方法を
説明する。まず、光ファイバーを通じて光伝送を行う場
合は、図5に示す光プラグ27を保持体25の挿入孔3
6に挿入する。この際、光プラグ27の外周面で、電気
接続端子24としての金属板24a,24d,24cを
外側に押し広げながら進む。さらに、光プラグ27の単
頭部31が金属板24bを外側に押し広げながら進む。
そして、光プラグ27のくびれ32と電気接続端子24
の金属板24bとが接触して噛み合った時点で、完全に
嵌合される。そうすると、光プラグ27の先端面と光半
導体素子22の前面の距離は、前述の(1)式から、α
(≒0.2mm)となる。この距離は、光プラグ27と
光半導体素子22との間の光学的結合を効率良く安定せ
しめるのに適しているため、その光学的特性が向上す
る。
【0032】また、光プラグ27を抜去する際は、弾性
を有する電気接続端子24の金属板24bが、プラグ2
7の単頭部31にて外側に押し広げられ、そのまま引き
抜く過程で、光プラグ27のくびれ32との噛合が解除
されることで、容易に抜去できる。
【0033】次に、電気プラグ23を通じて電気伝送を
行う場合は、図6に示す小型単頭式電気プラグ23を挿
入孔36に挿入する。挿入手順は、前述の光プラグ27
の場合と同様である。電気プラグ23が完全に挿入され
たとき、電気接続端子24の金属板24a〜24dと、
電気プラグ23の電極部23a〜23dとが電気的に夫
々接続され、外部電気信号の取出が可能となる。このと
き、電気プラグ23の先端面と光半導体素子22の前面
までの距離は、(1)(2)(3)式より、少なくとも
(α+β)mmあるため、電気プラグ23により光半導
体素子22の光学系を傷つけることを防止できる。
【0034】なお、本実施形態の保持体の外観形状は、
従来の電気接続装置に光半導体素子を保持できる部分を
追加するだけの大きさで問題なく、光プラグ27も通
常、3.5mmの直径を有するため、従来の電気接続装
置および光伝送装置の両方の合計の大きさより小型とな
る。また、本実施形態の光電共用伝送装置一個で光電両
伝送が可能となるため、部品点数が減り、価格低減を行
える。
【0035】[第二実施形態]本発明の第二実施形態の
光電共用伝送装置は、例えばオーディオ機器の信号入出
力に用いられ、光信号、デジタル電気信号およびアナロ
グ電気信号の三系統の伝送を行うものである。すなわ
ち、出力系に用いる場合は、図7(A)のように、ライ
ンアウトまたはヘッドフォン等のためのアナログ電気信
号出力と、同軸電線によるディジタル電気信号出力と、
デジタル光信号出力の三通りの出力を、同一の光電共用
伝送装置で行う。また、オーディオ機器の入力系に用い
る場合は、図7(B)のように、ラインインまたはマイ
クロフォン等のアナログ電気信号入力と、同軸電線のデ
ィジタル電気信号入力と、ディジタル光入力の三通りの
入力を、同一の光電共用伝送装置で行うものである。そ
して、本実施形態の光電共用伝送装置は、図8ないし図
16の如く、保持体25の挿入孔36に挿入されたプラ
グ23,27,45の伝送方式が、光方式であるか、デ
ジタル電気方式であるか、あるいはアナログ電気方式で
あるかを識別するための方式識別手段41と、いずれか
のプラグ23,27,45が挿入孔36に挿入されたか
否かを識別する挿入識別手段42とが設けられたもので
ある。
【0036】前記方式識別手段41は、図8ないし図1
6の如く、光プラグ27の外周部に合成樹脂等の絶縁材
が形成されてなる光プラグ用絶縁識別模様(絶縁部)4
3と、三極アナログ式の電気信号を伝送するための小型
単頭式電気プラグ23の外周部に合成樹脂等の絶縁材が
形成されてなるアナログ式電気プラグ用絶縁識別模様
(絶縁部)44と、デジタル式電気プラグ45の外周部
に合成樹脂等の絶縁材が形成されてなるデジタル式電気
プラグ用絶縁識別模様(絶縁部)46と、保持体25の
挿入孔36に配置された識別用端子47とを備えてい
る。
【0037】前記電気接続端子24および識別用端子4
7は、図8ないし図10の如く、各プラグ23,27,
45を挿入孔36へ挿入するときに、各プラグ23,2
7,45の外周面に接触可能な位置に配されている。そ
して、図12、図14および図16の如く、電気接続端
子24と識別用端子47との間の電気的導通の可否結果
の組合せにより、各絶縁識別模様43,44の模様を判
断して、伝送方式が識別できるよう構成されている。こ
のことを、各プラグ別に詳述する。
【0038】まず、アナログ式電気プラグ23の構造に
おいては、図13に示すように、接地用電極部としての
スリーブ部23a、信号用電極部としてのチップ部23
b、信号用電極部としてのリング部23cおよび接地用
電極部としてのリング部23dが、電気接続端子24の
各金属板24a〜24dと夫々接触し、各信号形態にお
ける電気信号伝送を行う。また、前記各電極部23b,
23c,23dを電気的に独立した電極にするために、
絶縁部52,53が形成されている。ただし、該三極ア
ナログ式電気プラグは、図6に示した四極アナログ式電
気プラグと異なり、スリーブ部23aとリング部23d
との間に絶縁部が省略され、両者間の電気的導通が確保
されている。なお、前記絶縁部52,53は前記アナロ
グ式電気プラグ用絶縁識別模様44を構成する。
【0039】また、光プラグ27は、図11の如く、そ
の輪郭が小型単頭式電気プラグに類似し、保持体25の
挿入孔36に挿入抜去可能な形状の金属体である。該光
プラグ27の内部に光ファイバーを有する構造で、保持
体25内の光半導体素子22に対して光授受を行う。該
光プラグ27には、本来的な光伝送機能からすれば、電
気的接点となる端子は必要ないわけであるが、識別用端
子47を外周面に接触させて伝送方式を識別する必要が
あるため、その外周面の一部を導電性とすべく金属体5
7が露出される。すなわち、前記光プラグ用絶縁識別模
様43としては、前記アナログ式電気プラグ23におけ
るスリーブ部23a、リング部23d、絶縁部52に相
当する部分は、合成樹脂製の絶縁部56で被覆される。
また、アナログ式電気プラグ23におけるチップ部23
b、リング部23cおよび絶縁部53に相当する部分
は、金属体57が露出され、識別専用の電極部とされ
る。このような構成にて、前記光プラグ用絶縁識別模様
43が形成される。
【0040】さらに、デジタル信号伝送用の小型単頭式
電気プラグ45の形状は、前記アナログ式電気プラグ2
3の形状と類似しているが、ただし、スリーブ部23a
に相当する部分に、デジタル電気プラグ識別用の絶縁部
59を有している。
【0041】このように、各プラグ23,27,45
は、夫々の伝送に影響を加えることなく、各識別用絶縁
部の位置および幅を変えることによって、各絶縁識別模
様43,44,46が異なり、故に各伝送方式が識別可
能となる。
【0042】前記電気接続端子24の金属板24b,2
4c,24dは、第一実施形態と同様の電気信号伝達用
端子である。前記金属板24bは、図8および図9の如
く、電気プラグ23,45のチップ部23bや光プラグ
27の金属体57と接触可能な位置に配される。前記金
属板24cは、電気プラグ23,45のリング部23c
や光プラグ27の金属体57と接触可能な位置に配され
る。前記金属板24dは、図8ないし図10の如く、電
気プラグ23,45のリング部23dや光プラグ27の
絶縁部56と接触可能な位置に配される。
【0043】前記識別用端子47は、前記電気接続端子
24の金属板24b,24c,24dと同一または類似
形状の金属板61,62から構成されている。このう
ち、前記金属板61は、電気プラグ23のスリーブ部2
3a、電気プラグ45の絶縁部59および光プラグ27
の絶縁部56と接触可能な位置に配される。前記金属板
62は、電気プラグ23,45のリング部23dや光プ
ラグ27の絶縁部56と接触可能な位置に配される。
【0044】前記挿入識別手段42は挿入識別用端子6
3(金属板)であり、電気プラグ23,45のリング部
23cや光プラグ27の金属体57と接触可能な位置に
配される。
【0045】上記構成において、まず、プラグ23,2
7,45のいずれかが挿入孔36に挿入されると、図1
2、図14および図16の如く、金属板24cおよび挿
入識別用端子63はプラグのリング部23cあるいは金
属体57に接触する。
【0046】ここで、リング部23cまたは金属体57
は、絶縁部を有しない領域であるため、いずれかのプラ
グ23,27,45が挿入されれば、このプラグ23,
27,45の導電性の外周面を介して、金属板24cと
挿入識別用端子63との間の電気的導通が確保される。
これにより、いずれかのプラグ23,27,45の有無
を判断できる。
【0047】次に、各プラグ23,27,45の方式の
識別をおこなう。ここでは、金属板24dと金属板6
1,62の間の電気的導通の可否結果により各プラグを
認識する。
【0048】すなわち、光プラグ27が挿入されると、
図12の如く、金属板24dと金属板61,62は夫々
光プラグ27の絶縁部56と接触するため、金属板24
dと金属板61との間、および金属板24dと金属板6
2との間は夫々絶縁され、導通は不可となる。
【0049】アナログ式電気プラグ23が挿入される
と、図14の如く、金属板24dと金属板61,62は
小型単頭式電気プラグ23のスリーブ部23aおよびリ
ング部23dに夫々接触し、金属板24dと金属板61
との間、および金属板24dと金属板62との間は、電
気プラグ23の電極部23a,23dとの接触のために
夫々導通が可能となる。
【0050】デジタル式電気プラグ45が挿入される
と、図16の如く、金属板24dと金属板62とは、単
頭式電気プラグのリング部23dを介して電気的導通が
可能となる。しかし、金属板61は絶縁部59と接触す
るため、金属板24dと金属板61との間は絶縁され導
通が不可となる。
【0051】以上の導通可否の組み合わせにより、光電
共用伝送装置の各プラグ方式の識別が可能となる。な
お、上記各プラグ23,27,45の識別は、上述のよ
うに、方式識別手段41による自動識別が可能である
が、挿入孔36への挿入前に、各絶縁識別模様43,4
4,46を目視で識別できることは言うまでもない。
【0052】[第三実施形態]上述の第二実施形態で
は、プラグの挿入の有無および伝送方式を識別する機能
を持っているが、図11のような光プラグ27が挿入さ
れた時、図12に示すようになり、二個の金属板24
b,24cが光プラグ27の金属体57を通じてショー
トするため、外部回路によっては電気的なトラブルを起
こす原因となる可能性がある。同様に、電気的に独立さ
れた金属板24cと挿入識別用端子63とが、図12の
如く、光プラグ27の金属体57等を通じてショートす
る可能性もある。そうすると、挿入識別用端子63側か
ら金属板24c側へノイズを与えたり、挿入識別用端子
63に外部接続されるマイクロコンピュータ等のデジタ
ル回路が破損したり暴走したりする等、様々な電気トラ
ブルが発生する恐れがある。そこで、本実施形態では、
異なる電気接続端子同士のショートを防いで電気的トラ
ブルを防止し、しかも、挿入識別手段42としての端子
をプラグの外周面を介在させずに接触させることで、外
部デジタル回路の破損・暴走等を防止しようとするもの
である。
【0053】本実施形態の光電共用伝送装置は、図23
の光プラグ27と、図24の三極アナログ式電気プラグ
23と、図15のデジタル電気プラグ45とを選択的に
使用するもので、図17ないし図21の如く、電気接続
端子24および識別用端子47を夫々二個づつ同数個設
け、これらを互いに一対一に対応することで複数個のペ
アを構成することを前提にしている。この点では第二実
施形態と同様であるが、ただし各端子24,47のうち
の少なくとも幾つかの配置は、異なるペアの端子24,
47同士がプラグ23,27の外周面を通じてショート
しないよう、各プラグ23,27の各絶縁識別模様4
3,44に対して位置ずれさせている。
【0054】このことを詳述する。図22のように、光
プラグ27を使用する場合、金属板24bと金属板24
cがアナログ出力するための端子となる。ここで、光プ
ラグ27の絶縁部56を、金属板24b金属板24cと
の間の位置まで延設して設計しておく。そうすると、金
属板24bと金属板24cとが光プラグ27の金属体5
7を通じてショートしない構造となり、電気的トラブル
を防ぎ得る。
【0055】また、挿入識別手段42についても、第二
実施形態と異なる構成をとっている。すなわち、該挿入
識別手段42は、保持体25の挿入孔36において使用
プラグ23,27,45に非接触となる位置に配置した
外側端子71と、該外側端子71の内側に配置した内側
端子72とからなる機械的接点が用いられる。
【0056】ここで、電気接続端子24等が各プラグ2
3,27,45の外周面に直接接触可能とされるのに対
し、外側端子71は、電気接続端子24より外周方向に
ずれて配されることで、各プラグ23,27,45の外
周面に直接接触しない構成とされる。
【0057】該外側端子71は、他の金属板24b,2
4c,61,62のように弾性を必要としない。また、
機械的接点として耐久性等の信頼性を向上・維持する必
要もある。これらのことを考慮して、本実施形態では、
該外部端子71の素材として、ベリリム銅にAgメッキ
されたものが使用され、その板厚は0.2mmとされ
る。これに対し、他の金属板24b,24c,61,6
2としては、第一実施形態と同様、リン青銅等にAgメ
ッキ仕上げが施されたものを用い、その板厚は0.25
mmとされている。
【0058】前記内側端子72は、他の金属板24b,
24c,61,62と同様、弾性を有するリン青銅等に
Agメッキ仕上げが施されたものが用いられ、その板厚
は0.25mmとされ、前記保持体25の下部に固定さ
れた固定部72aと、該固定部72aの一端から弾性変
形可能に屈曲して延設された可動部72bとから正面視
く字形に形成されている。ここで、該可動部72bに
は、自然状態でプラグ挿入時にプラグ23,27,45
に当接するための突起72cが形成されている。そし
て、該可動部72bは、プラグ挿入時にプラグ23,2
7,45に押圧されて前記外側端子71に接触する接触
位置S1(図21および図22参照)と、プラグ抜去時
に自然状態となって前記外側端子71に非接触となる非
接触位置S2(図17および図21参照)との間で弾性
移動可能とされている。
【0059】このように、挿入識別手段42として機械
的接点を用いることで、図22の如く、金属板24cと
対向する位置に金属板を設けなくても、プラグ挿入の可
否を判断できる。したがって、金属板24bと金属板2
4cとの間のショートを防止でき、外部デジタル回路等
からいずれかの金属板24b,24cに信号が与えられ
た際に、他方の金属板22b,24cにノイズが発生す
るのを防止できる。このように、各金属板24b,24
c,61,62の配置や光プラグ27の絶縁部56、金
属体57の各領域を工夫することにより、光電共用伝送
装置の出力端子間がショートしない構造が可能になる。
【0060】[第四実施形態]本発明第四実施形態の光
電共用伝送装置は、図25ないし図29の如く、光方
式、デジタル電気方式、アナログ電気方式の三系統の方
式を選択可能としている点で、上記各実施形態と同様で
あり、特に、保持体25の挿入孔36に挿入されたプラ
グがいずれの方式であるかを識別するための方式識別手
段41と、いずれかのプラグが挿入孔36に挿入された
か否かを識別する挿入識別手段42とが設けられた点で
第二各実施形態および第三実施形態と同様で、また、電
気接続端子24および識別用端子47等についても第三
実施形態と同様の配置構成を採っているが、ただし本実
施形態は各端子24,47の電気的導通を調べるための
電流経路が上記各実施形態と異なるものである。
【0061】すなわち、本実施形態の光電共用伝送装置
は、図30の如く、挿入識別手段42の内側端子72が
接地端子としてグランド(GND)へ接地されており、
また金属板61,62および外側端子71は抵抗素子
(プルアップ抵抗)81,82,83を介して定電圧電
源Vrefに夫々接続されている。これにより、内側端
子72が外側端子71に接触している間は、前記外側端
子71がグランドに短絡するため外側端子71の電位
(出力)V71はローとなるが、内側端子72が外側端
子71に非接触となると外側端子71の電位(出力)V
71はハイになる。また、内側端子72が電気プラグ2
3,45のリング部23dに接触しかつ金属板62が電
気プラグ23,45のリング部23dに接触している間
は、金属板62はグランドに短絡するため電位V62は
ローとなるが、内側端子72または金属板62が電気プ
ラグ23,45のリング部23dと非接触状態になると
金属板62の電位V62はハイになる。同様に、内側端
子72が電気プラグ23のリング部23dに接触しかつ
金属板61が電気プラグ23のスリーブ部23aに接触
している間は、金属板61はグランドに短絡するため電
位V61はローとなるが、内側端子72がリング部23
dと非接触状態になるかまたは金属板61が電気プラグ
23のスリーブ部23aと非接触状態になると金属板6
1の電位V61はハイになる。
【0062】なお、その他の構成は上記各実施形態と同
様であり、例えば、各プラグ23,27,45の形状は
第一実施形態と同様に単頭部およびくびれを有して形成
されている。また、前記挿入孔36の深さL1と、光プ
ラグ27の挿入孔36に挿入される挿入部の長さL2
と、小形単頭式プラグ23またはこれに準じた形状のプ
ラグ45の挿入孔36に挿入される挿入部の長さL3と
の関係は、第一実施形態と同様にL1>L2>L3とさ
れている。
【0063】ここで、図31はプラグ23,27,45
の種類に対する外側端子71および金属板61,62の
電位V71,V62,V61を示すものであり、図31
中の「H」はハイ状態を、「L」はロー状態を夫々示し
ている。
【0064】まず、アナログ式電気プラグ23が挿入さ
れた場合は、内側端子72がプラグ23に押されて外側
端子71と接触し、外側端子71がグランドに短絡する
ため外側端子71の電位V71はローとなる。また、金
属板62が電気プラグ23のリング部23dに接触する
ため、金属板62は電気プラグ23のリング部23dお
よび内側端子72を介してグランドに短絡し電位V62
はローとなる。さらに、プラグ23のリング部23dと
スリーブ部23aが金属部として連続しているため、金
属板61が電気プラグ23のスリーブ部23a、リング
部23dおよび内側端子72を介してグランドに短絡し
電位V61はローとなる。すなわち、外側端子71およ
び金属板61,62のすべての電位V71,V62,V
61がローとなる。
【0065】次に、デジタル式電気プラグ45が挿入さ
れた場合には、前記アナログ式電気プラグ23と同様
に、外側端子71と内側端子72と電気的に接続され、
また金属板62と内側端子72とはプラグ45のリング
部23dを介して電気的に接続されるが、アナログ式電
気プラグ23のスリーブ部23aに相当する部分が絶縁
部59とされているため、金属板61と内側端子72と
は電気的に接続されない。したがって、外側端子71お
よび金属板62の電位V71,V62はローとなるが、
金属板61の電位V61はハイになる。
【0066】また、光プラグ27が挿入された場合に
は、アナログ式電気プラグ23のリング部23dおよび
スリーブ部23aに相当する部分が絶縁部56とされて
いるため、内側端子72と電気的に接続されるのは外側
端子71のみとなる。すなわち、外側端子71の電位V
71のみがローとなり、金属板61,金属板62の電位
V61,V62はハイとなる。
【0067】そして、いずれのプラグ23,27,45
も挿入されない場合には、内側端子72は外側端子71
と接触しないため、金属板61,外側端子71,金属板
62はすべてグランド接続せず、故にこれらの電位V7
1,V62,V61はすべてハイとなる。
【0068】このように、金属板61、金属板62およ
び外側端子71の電位V61,V62,V71を検出す
ることによって、挿入されたプラグ23,27,45の
種類とプラグ挿入の有無を識別することができる。この
識別は搭載基板のマイクロコンピュータ等の外部回路で
行えばよい。
【0069】ところで、特に電気プラグ23,45のス
リーブ部23aおよびリング部23dに電圧をかける
と、プラグ23,45に対して入出力する本来の信号以
外の電気信号が入力されることになる。そうすると、本
来の信号にノイズが混入することになる。しかし、本実
施形態では、内側端子72をグランド接続しているの
で、わずかな電流を流すだけでプラグ23,27,45
の種類とプラグ挿入の有無を識別することができる。そ
うすると、金属板61,外側端子71,金属板62に高
電圧をかけなくてもよいことになり、プラグ23,2
7,45に高電圧をかけることによって発生するプラグ
23,27,45のノイズを低減できる。
【0070】[第五実施形態]第一実施形態ないし第四
実施形態による光電共用伝送装置の構造によると、図1
ないし図4、図8ないし図10、および図17ないし図
21の如く、電気伝送用小型単頭式電気プラグに接続し
て電気授受を行う複数個の金属板24a〜24dを内蔵
した保持体25に、光伝送用光ファイバケーブルとの間
で光授受を行う光半導体素子22が収納保持され、その
外部コネクタ26は該保持体25の底面に達するまでに
一度折り曲げられ該保持体25の底面と同一面となるよ
うに配置されている。このため、光電共用伝送装置の搭
載基板84からの高さは、光半導体素子22の透光性樹
脂22bの高さと、外部コネクタ26の透光性樹脂22
bの底面から折り曲げ位置までの距離との合計により決
定される。そうすると、透光性樹脂22bの底面から折
り曲げ位置までの距離の分、低背化を妨げていた。
【0071】そこで、図32および図33の如く、外部
コネクタ26を保持体25の底面に対し垂直に配し、そ
のまま搭載基板84に挿入するといった提案例も考えら
れる。しかし、図32および図33に示した提案例で
は、光電共用伝送装置の搭載基板84からの高さが、光
半導体素子22の透光性樹脂22bの高さと、透光性樹
脂22bの底面から外部コネクタ26のタイバー切り残
し部26bまでの距離との合計により決定される。した
がって、さらに低背化を望む場合の制約要因となってい
た。本実施形態の光電共用伝送装置は、低背化を可能と
すべく、透光性樹脂22bの高さにより制限を受けない
よう構成したものである。
【0072】すなわち、本実施形態の光電共用伝送装置
は、図34および図35の如く、光半導体素子22の外
部コネクタ26が引き出された引出し面(底面)85
が、搭載基板84に接する保持体25の端面(底面)8
6に対して略同一面上に配置され、前記外部コネクタ2
6は、前記保持体25の端面86に対して垂直に引き出
された引出し部87と、該引出し部87の先端から前記
保持体25の端面86に対して平行に折曲された折曲部
88とからなり、前記引出し部87の引出し寸法T1は
搭載基板84の厚み寸法T2に略等しく設定されたもの
である。すなわち、前記外部コネクタ26は、前記引出
し部87を搭載基板84に貫通させ、前記折曲部88の
先端を搭載基板84の裏面から側方向に引き出すよう構
成されている。このため、搭載基板84には、金属板2
4a〜24d,61,62を貫通する電気接続端子用貫
通孔91のみならず、外部コネクタ26を貫通するコネ
クタ用貫通孔92が形成されたものが用いられる。
【0073】上記構成において、搭載基板84への搭載
時には、図36および図37の如く、まず外部コネクタ
26の折曲部88を搭載基板84のコネクタ用貫通孔9
2に挿入する。そして、引出し部87がコネクタ用貫通
孔92内に挿入された時点で、保持体25を下側に回動
しながら押し下げる。そして、そのまま引出し部87を
コネクタ用貫通孔92に挿入していきながら、金属板2
4a〜24dを電気接続端子用貫通孔91に挿入する。
その後、金属板24a〜24dと搭載基板84の裏面の
プリント配線回路(図示せず)とを半田等で接続すれば
よい。
【0074】ところで、このように光半導体素子22の
引出し面85と保持体25の底面86とを略同一面上に
配置すると、光半導体素子22の引出し面85が搭載基
板84の表面に接することになり、第一実施形態ないし
第四実施形態のように光半導体素子22と搭載基板84
との間に間隙が発生するのを防止できる。したがって、
搭載基板84の表(上)面からの光半導体素子22の高
さを引出し部87の分だけ軽減でき、故に、保持体25
を含む光電共用伝送装置の高さを軽減でき、特にポータ
ブル機器の薄型化を促すことができる。
【0075】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0076】例えば、第一実施形態では、光プラグ27
の先端面と光半導体素子22の前面の距離を約0.2m
mとしていたが、0.0mmから0.5mmまでの範囲
であれば、両者の光学的特性を良好に維持できる。
【0077】また、第一実施形態では、アナログ式電気
プラグ23として四極タイプのものを例にあげて説明し
たが、例えば三極タイプや二極タイプのものに適用して
もよい。逆に、第二実施形態および第三実施形態では、
アナログ式電気プラグ23として三極タイプのものを例
にあげて説明したが、例えば四極タイプや二極タイプの
ものに適用してもよい。
【0078】さらに、図38および図39のように、半
田リフロー対応を可能とすべく、光半導体素子の材質等
を考慮し、保持体内の金属板の取り出し方向を変更して
設計してもよい。
【0079】さらにまた、第三実施形態および第四実施
形態の内側端子72は弾性を有する折曲片が用いられて
いたが、例えば外側端子71を保持体25の上部に配置
し、内側端子72を挿入孔36の上部に外側端子71に
対して離接自在に配置し、内側端子72の自重によりプ
ラグ23,27,45に接触させてもよい。
【0080】また、第四実施形態に用いた抵抗素子8
1,82,83は、通常の抵抗を用いていたが、これに
代えてダイオード等の半導体素子またはコンデンサ等を
用いてもよい。
【0081】 さらに、第四実施形態では、外側端子7
1および金属板62,61に、一端に定電圧電源Vre
fが接続されたプルアップ抵抗81,82,83を接続
していたが、これに代えて、図40の如く、各金属板6
1,62および外側端子71に定電流電源Aiを接続
し、該定電流電源Aiと各金属板61,62および外側
端子71との接続中間点に抵抗素子81,82,83を
接続してもよい。この場合、内側端子72が外側端子7
1に接触している間は、前記外側端子71がグランドに
短絡するため抵抗素子81には電流が流れなくなり、ま
た、外側端子71および金属板62,61間が導通する
場合は各金属板61,62がグランドに短絡するため抵
抗素子82,83には電流が流れなくなる。一方、内側
端子72が外側端子71に非接触となると、定電流電源
Aiからの電流は前記プルアップ抵抗81側に流れる。
また、内側端子72が外側端子71に接触していても、
外側端子71および金属板62,61間が導通しない場
合は抵抗素子82,83に電流が流れる。このように、
各抵抗素子81,82,83に電流が流れるか流れない
かを検知することで、挿入されたプラグ23,27,4
5の種類とプラグ挿入の有無を識別することができる。
加えて、上記の第一実施形態乃至第五実施形態に記載し
た光プラグ及びそれを用いた光ファイバーケーブルは、
光電共用伝送装置への使用に限定されず、光プラグの挿
入部を挿入可能な挿入孔を備えた光単独の光伝送装置へ
の使用も可能である。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、例えば光電共用伝送装置の共通の挿入孔へ挿入
した際に、金属体によって光電共用伝送装置内の光半導
体素子との間の光学的結合を確実にできるとともに、絶
縁体によって光電共用伝送装置内の複数の電気接続端子
間がショートすることを防止できる。さらに、電気プラ
グとの識別が容易であるとともに、挿入部の構造が無用
に複雑となることなく簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施形態の光電共用伝送装置の平面
図である。
【図2】図1の内部機構を省略したA−A断面図であ
る。
【図3】図1の内部機構を省略したB−B断面図であ
る。
【図4】図1の内部機構を省略したC−C断面図であ
る。
【図5】本発明第一実施形態の光プラグを示す図であ
る。
【図6】四極アナログ式電気プラグを示す図である。
【図7】本発明第二実施形態の光電共用伝送装置とプラ
グを示す図であって、(A)は出力系として光電共用伝
送装置を用いた場合を示す図、(B)は入力系として光
電共用伝送装置を用いた場合を示す図である。
【図8】本発明第二実施形態の光電共用伝送装置の平面
図である。
【図9】本発明第二実施形態の光電共用伝送装置の側面
図である。
【図10】本発明第二実施形態の光電共用伝送装置の正
面図である。
【図11】本発明第二実施形態の光プラグを示す図であ
る。
【図12】本発明第二実施形態の光プラグと伝送装置の
端子との接触位置関係略図である。
【図13】三極アナログ式電気プラグを示す図である。
【図14】三極アナログ式電気プラグと伝送装置の端子
との接触位置関係略図である。
【図15】同軸デジタルプラグを示す図である。
【図16】同軸デジタルプラグと伝送装置の端子との接
触位置関係略図である。
【図17】本発明第三実施形態の伝送装置の原理図であ
る。
【図18】本発明第三実施形態の光電共用伝送装置の平
面図である。
【図19】本発明第三実施形態の光電共用伝送装置の側
面図である。
【図20】図18の内部機構を省略したD−D断面図で
ある。
【図21】図18の内部機構を省略したE−E断面図で
ある。
【図22】本発明第三実施形態の光プラグと伝送装置の
端子との接触位置関係略図である。
【図23】本発明第三実施形態の光プラグを示す図であ
る。
【図24】三極アナログ式電気プラグを示す図である。
【図25】本発明第四実施形態の光電共用伝送装置の正
面図である。
【図26】本発明第四実施形態の光電共用伝送装置の平
面図である。
【図27】本発明第四実施形態の光電共用伝送装置の側
面図である。
【図28】図26の内部機構を省略したF−F断面図で
ある。
【図29】図26の内部機構を省略したG−G断面図で
ある。
【図30】本発明第四実施形態の光電共用伝送装置の回
路概念図である。
【図31】本発明第四実施形態のプラグの種類と各端子
における出力との関係を示す図である。
【図32】外部コネクタを底面に対し垂直に引き出した
提案例の側面図である。
【図33】外部コネクタを底面に対し垂直に引き出した
提案例の断面図である。
【図34】本発明第五実施形態の光電共用伝送装置の側
面図である。
【図35】本発明第五実施形態の光電共用伝送装置の断
面図である。
【図36】本発明第五実施形態の光電共用伝送装置を搭
載基板に搭載する動作を示す図である。
【図37】本発明第五実施形態の光電共用伝送装置を搭
載基板に搭載した状態を示す図である。
【図38】本発明の他実施形態の光電共用伝送装置を示
す平面図である。
【図39】本発明の他実施形態の光電共用伝送装置を示
す側面図である。
【図40】本発明の他の実施形態の光電共用伝送装置の
回路概念図である。
【図41】従来例1の光伝送装置の内部構造図である。
【図42】従来例1の光プラグの簡略図である。
【図43】従来例1の光伝送装置の外観斜視図である。
【図44】従来例2の光伝送装置の内部構造図である。
【図45】従来例2の光プラグの簡略図である。
【図46】従来例3の電気接続装置の外観斜視図であ
る。
【図47】従来例4の光電共用伝送装置の内部構造図で
ある。
【図48】従来例4の光電共用伝送装置の外観斜視図で
ある。
【符号の説明】
22 光半導体素子 23 電気プラグ 23a〜23d 電極部 24 電気接続端子 25 保持体 26 外部コネクタ 27 光プラグ 36 挿入孔 31,33 単頭部 32,34 くびれ 38a,38b 挿入部 41 方式識別手段 42 挿入識別手段 43 光プラグ用絶縁識別模様 44 電気プラグ用絶縁識別模様 47 識別用端子 71 外側端子 72 内側端子 81〜83 抵抗素子 84 搭載基板 85 引出し面 86 端面 87 引出し部 88 折曲部 S1 接触位置 S2 非接触位置 Vref,Ai 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼岡 隆志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 桑村 康一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−183225(JP,A) 特開 平4−215276(JP,A) 特開 平5−242930(JP,A) 特開 平5−258544(JP,A) 特開 平6−89561(JP,A) 特開 昭57−198419(JP,A) 特開 昭59−201012(JP,A) 実開 平3−131060(JP,U) 実開 昭62−58991(JP,U) 実開 昭62−193208(JP,U) 実公 平2−31735(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光プラグの挿入部と電気プラグの挿入部
    とを選択的に挿入可能な共通の挿入孔を備えた光電共用
    伝送装置に使用可能な光プラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、 先端部分を金属体とし、該金
    属体の端部から前記挿入部の根元までを絶縁体としたこ
    とを特徴とする光プラグ。
  2. 【請求項2】 光プラグの挿入部と電気プラグの挿入部
    とを選択的に挿入可能な共通の挿入孔を備えた光電共用
    伝送装置に使用可能な光プラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、 先端部分をくびれ部を有する
    係合用金属体とし、該金属体の端部から前記挿入部の根
    までを絶縁体としたことを特徴とする光プラグ。
  3. 【請求項3】 光プラグの挿入部と電気プラグの挿入部
    とを選択的に挿入可能な共通の挿入孔を備えた光電共用
    伝送装置に使用可能な光プラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、 先端部分を金属体とし、該金
    属体の端部から前記挿入部の根元までをショート防止用
    絶縁体としたことを特徴とする光プラグ。
  4. 【請求項4】 光プラグの挿入部と電気プラグの挿入部
    とを選択的に挿入可能な共通の挿入孔を備えた光電共用
    伝送装置に使用可能な光プラグにおいて、前記光プラグの挿入部は、 先端部分をくびれ部を有する
    係合用金属体とし、該金属体の端部から前記挿入部の根
    までをショート防止用絶縁体としたことを特徴とする
    光プラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れか一つに記
    載の光プラグを用いた光ファイバーケーブル。
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